JP2017228983A - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 偏光画像を用いた画像処理の精度を向上することのできる画像処理装置を提供する。【解決手段】 画像処理部(画像処理装置)33は、画像取得手段33aと、判定手段33bと、画像処理手段33cを有する。判定手段33bは、画像取得手段33aによって取得された複数の第1の偏光画像のそれぞれについて、第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された第2の偏光画像を取得するか否かを第1の偏光画像の輝度に基づいて判定する。画像処理手段33cは、第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得しないと判定された場合の該第1の偏光画像と、第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得すると判定された場合に取得した第2の偏光画像を含む複数の偏光画像を用いて画像処理を行う。【選択図】 図7

Description

本発明は、偏光画像を用いて画像処理を行う画像処理装置に関する。
物体で反射した光から特定の偏光成分を分離して光強度を取得することで、偏光状態に関する情報(偏光情報)を得ることができる。偏光情報を利用して画像処理を行うことで、被写体の形状や表面状態等を検知することができる。また、偏光情報を利用することで、被写体の色やコントラスト等を異ならせた画像を得ることができる。
特許文献1には輝度画像の各画素に対応する偏光情報を用いて、該輝度画像の輝度を画素毎に変化させた画像を得る画像処理システムが記載されている。また特許文献1には、輝度値が飽和している領域(白飛びしている領域)については偏光情報が正常に得られていないと考えられるため、白飛びしている領域に対しては偏光情報を用いた画像処理を行わないことが記載されている。
特開2015−109625号公報
特許文献1に記載された画像処理において、白飛びしている領域の輝度値を偏光情報に基づいて変化させることは難しい。白飛びしている領域についても偏光情報を用いて画像処理を行うためには、白飛びしている領域についても光強度を精度良く得ることが求められる。
本発明の目的は、偏光画像を用いた画像処理の精度を向上することのできる画像処理装置および画像処理方法を提供することである。
本発明の画像処理装置は、被写体からの光から特定の偏光成分を分離して撮影された偏光画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された複数の第1の偏光画像のそれぞれについて、前記第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された第2の偏光画像を取得するか否かを前記第1の偏光画像の輝度に基づいて判定する判定手段と、第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得しないと判定された場合の該第1の偏光画像および第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得すると判定された場合に取得した第2の偏光画像を含む複数の偏光画像を用いて画像処理を行う画像処理手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、被写体からの光から特定の偏光成分を分離して撮影された偏光画像を取得する画像取得工程と、前記画像取得工程によって取得された複数の第1の偏光画像のそれぞれについて、前記第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された第2の偏光画像を取得するか否かを前記第1の偏光画像の輝度に基づいて判定する判定工程と、第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得しないと判定された場合の該第1の偏光画像および第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得すると判定された場合に取得した第2の偏光画像を含む複数の偏光画像を用いて画像処理を行う画像処理工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、偏光画像を用いた画像処理の精度を向上することのできる画像処理装置および画像処理方法を実現することができる。
撮像装置のブロック図である。 透過軸可変素子の概略図である。 λ/4板の遅相軸、可変位相板の遅相軸、偏光板の透過軸の方向を示す概略図である。 透過軸可変素子を透過する光の偏光成分と強度の関係を示す図である。 入射光の偏光状態と強度の関係を示す図である。 白飛びにより正しい光強度が得られない場合を示す図である。 実施例1において画像処理部で実行する処理を示すフローチャートである。 画素位置に応じた重み付けの例を示す図である。 実施例2および3において画像処理部で実行する処理を示すフローチャートである。 第2の偏光画像として被写体からの光のうち第1の偏光画像とは異なる偏光成分を分離して撮影を行った場合を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
[実施例1]
本実施例では、撮像装置100について説明する。撮像装置は、コンパクトデジタルカメラでも良いし、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ等でも良い。
図1は、本実施例の撮像装置100の要部を示すブロック図である。撮像装置100はレンズ部10と本体部30を有しており、レンズ部10と本体部30の間には偏光選択部20が配置されている。なお、レンズ部10と偏光選択部20はマウント42とマウント41aによって着脱可能に装着されている。また、偏光選択部20と本体部30はマウント41bとマウント43によって着脱可能に装着されている。
また、偏光選択部20には端子51a、51bが設けられている。端子51aとレンズ部10の端子52が電気的に接続することで相互に通信することが可能となる。また、端子51bと本体部30の端子53が電気的に接続することで相互に通信することが可能となる。
レンズ部10は複数のレンズ(不図示)を備える光学系11を有する。駆動部12は、制御部13の制御の下で光学系11のレンズの位置を変化させ、光学系11の合焦位置や焦点距離を調節する。また、光学系11は、絞り値(Fナンバー)を制御する開口絞り(不図示)を有する。
偏光選択部20は透過軸に平行な偏光成分を透過させるような透過軸可変素子21を備えている。透過軸可変素子11の透過軸の方向は、制御部22によって制御される。
本体部30は、撮像素子31、記憶部32および画像処理部(画像処理装置)33を有する。撮像素子31は、レンズ部10の光学系11および偏光選択部20の透過軸可変素子21を透過した光を光電変換することでアナログの電気信号を生成する。撮像素子31は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などである。
撮像素子31によって生成されたアナログ電気信号は、不図示のA/Dコンバータでデジタル信号となる。A/Dコンバータでデジタル信号となった画像データは記憶部32へ出力される。このような構成により、撮像装置100は、被写体からの光のうち特定の方向に偏光した光により形成された画像(以下、偏光画像と称する)を撮影することができる。
また、画像処理部33は、画像取得手段33aにより偏光画像を取得し、画像処理部33cにおいて複数の偏光画像を用いた画像処理を行う。また、画像処理部33の判定手段33bは、画像処理部33における画像処理に際して偏光画像を追加取得するか否かを判定する。このような画像処理部33において後述する画像処理方法を実行することで、偏光画像を用いた画像処理の精度を向上することができる。
画像処理部33が実行する処理の説明に先立ち、偏光画像を撮影する方法について説明する。本実施例では、偏光選択部20が特定の方向に偏光する光を選択的に透過させることによって偏光画像を取得している。以下では、偏光選択部20について詳しく説明する。
図2は、偏光選択部20の透過軸可変素子21の概略図である。図2において、z軸は光学系11の光軸方向を示しており、x−y平面はz軸に垂直な面である。また、図2においては、物体からの光はz軸の正から負へ向かって進むとする。
図2に示した透過軸可変素子21は、物体側から順に第1の位相板としてのλ/4板211と、第2の位相板としての可変位相板212と、偏光板213と、を有している。λ/4板211とは、遅相軸に平行な偏光成分と進相軸に平行な偏光成分の間にπ/2の位相差を与える素子である。
可変位相板212とは、遅相軸に平行な偏光成分と進相軸に平行な偏光成分の間に与える位相差を変更可能な素子である。可変位相板212は液晶層を配向層で挟みこみ、配向層上に電極層を設けた構成となっており、電極層間の電位差に応じて液晶層の液晶分子の向きが変化するような構成となっている。可変位相板212を透過した光の遅相軸方向の偏光成分と進相軸方向の偏光成分の間には、液晶分子の角度に応じた位相差が生じる。
偏光板213とは、透過軸に平行な偏光成分のみを透過する素子である。偏光板213としては、ワイヤーグリッド偏光子や、ヨウ素化合物を延伸したフィルム等を用いることができる。
可変位相板212は、可変位相板212の遅相軸が偏光板213の透過軸と略45°の角度をなすように配置されている。λ/4板211は、λ/4板211の遅相軸または進相軸のいずれか一方が偏光板213の透過軸と略平行となるように配置されている。以下の説明では、λ/4板211の遅相軸が偏光板213の透過軸と略平行となるように配置されているとする。
図3にλ/4板211の遅相軸、可変位相板212の遅相軸、偏光板213の透過軸を示す。図3(a)において破線で示した矢印は、λ/4板211をz軸方向から見たときの遅相軸を表している。同様に図3(b)において破線で示した矢印は、可変位相板212をz軸方向から見たときの遅相軸を表している。また、図3(c)において破線で示した矢印は、偏光板213をz軸方向から見たときの透過軸を表している。
このように構成された透過軸可変素子21において、可変位相差板212における位相差と透過軸可変素子21を透過する偏光成分の関係について説明する。
図4に、可変位相板212における遅相軸方向の偏光成分と進相軸方向の偏光成分の間の位相差がλ/4である場合について、透過軸可変素子21を透過する光の偏光および光強度を示す。
図4(a)は、y軸に平行である方向に直線偏光した光が透過軸可変素子21に入射した場合を示している。このとき、入射光は位相変化を受けずにλ/4板211を透過する。λ/4板を透過した光は、可変位相板212によって円偏光に変換される。最後に、偏光板213は可変位相板212を透過した光のうち、透過軸に一致する偏光成分のみを透過させる。したがって、y軸に平行な直線偏光が透過軸可変素子21に入射した場合、入射光に対して約50%の強度の直線偏光が透過することになる。
図4(b)は、y軸に対して時計回りに45°の角度を成す方向に直線偏光した光が透過軸可変素子21に入射した場合を示している。このとき、入射光はλ/4板211によって円偏光に変換される。λ/4板を透過した光は、可変位相板212によってy軸に平行な直線偏光に変換される。最後に、偏光板213は可変位相板212を透過した光のうち、透過軸に一致する偏光成分のみを透過させる。したがって、y軸に対して時計回りに45°の角度を成す方向に直線偏光した光が透過軸可変素子21に入射した場合、入射光に対して約100%の強度の直線偏光が透過することになる。
図4(c)は、x軸に平行である方向に直線偏光した光が透過軸可変素子21に入射した場合を示している。このとき、入射光は位相変化を受けずにλ/4板211を透過する。λ/4板を透過した光は、可変位相板212によって円偏光に変換される。最後に、偏光板213は可変位相板212を透過した光のうち、透過軸に一致する偏光成分のみを透過させる。したがって、x軸に平行な直線偏光が透過軸可変素子21に入射した場合、入射光に対して約50%の強度の直線偏光が透過することになる。
図4(d)は、y軸に対して反時計回りに45°の角度を成す方向に直線偏光した光が透過軸可変素子21に入射した場合を示している。このとき、入射光はλ/4板211によって円偏光に変換される。λ/4板を透過した光は、可変位相板212によってx軸に平行な直線偏光に変換される。最後に、偏光板213は可変位相板212を透過した光のうち、透過軸に一致する偏光成分のみを透過させる。したがって、y軸に対して反時計回りに45°の角度を成す方向に直線偏光した光が透過軸可変素子21に入射した場合、透過軸可変素子21は入射光のほとんどを遮光することになる。
透過軸可変素子21を透過する光の強度に着目すると、可変位相板212における位相差がλ/4である場合、透過軸可変素子21は入射光のうちx軸と45°の角度を成す偏光成分のみを透過していることがわかる。換言すると、透過軸可変素子21は透過軸がx軸と45°の角度を成しているような1枚の偏光板と同等に扱うことができる。このとき、透過軸可変素子21と同等に扱える偏光板の透過軸を透過軸可変素子21の透過軸と呼ぶと、透過軸可変素子21の透過軸の方向は可変位相板212における位相差によって変化する。
透過軸可変素子21の透過軸がx軸と成す角度(以下、軸角度と称する)を時計回りにθ(°)、可変位相板212における位相差をΔ、波長をλとしたとき、以下の式が成立する。
θ=90°−180°×Δ/λ (1)
このように、Δを変化させることで、被写体からの光のうち撮像素子へ導く偏光成分を変化させることができる。すなわち、本実施例の撮像素子100は透過軸可変素子21を有することで、任意の方向に偏光した光により形成された偏光画像を取得することが可能となる。
しかしながら、撮像装置100において取得した偏光画像の一部に、白飛びや黒潰れが生じている場合、偏光画像を用いた画像処理において誤差を生じる原因となり得る。次にこの理由について説明する。
まず、物体(被写体)で反射した光の偏光成分が図5のようになっている場合を例に、偏光画像を用いた画像処理について説明する。図5(a)に示した楕円は、偏光方向と振幅の関係を示している。図5(a)の破線は楕円の長軸と短軸を表しており、αは長軸とx軸のなす角度である。また、図5(a)に示した矢印の長さは、長軸方向に偏光した光または短軸方向に偏光した光の振幅の大きさを表している。
図5(b)は、x軸とθなる角度を成す方向に偏光している成分の光強度I(θ)を示している。I(θ)はx軸とθなる角度を成す方向に偏光している成分の振幅の2乗で与えられる。ここで、I(θ)の最大値をa、最小値をbとすると、I(θ)は、以下の式(2)で与えられる。
I(θ)=(a−b)・[cos(θ−α)]+b (2)
式(2)より、a、b、αの3つのパラメータを求めることで、I(θ)を求めることができることがわかる。一方、透過軸可変素子21の軸角度がθとなるように可変位相板212における位相差を設定して取得した偏光画像の輝度から、x軸とθなる角度を成す方向に偏光している成分の光強度I(θ)を各画素に対して得ることができる。ゆえに、撮影時の透過軸可変素子21の透過軸の方向がそれぞれ異なる少なくとも3枚の偏光画像を得ることで、各画素に対してI(θ)を求めることができる。
I(θ)について、θに依存する式(2)の第1項を鏡面反射成分、θに依存しない式(2)の第2項を拡散反射成分とみなすことで、鏡面反射成分と拡散反射成分を分離することができる。そのため、偏光画像の輝度から求めたI(θ)を用いることで、鏡面反射成分や拡散反射成分を目的に応じて調整した画像を生成することができる。
例えば、偏光画像の輝度からI(θ)のうち光強度が最大である偏光成分(最大偏光成分)の光強度に対応する輝度値を、画像処理部33に設けられた不図示の情報取得手段によって取得する。そして、情報取得手段で取得した最大偏光成分の光強度に対応する輝度値のみで画像を形成することで被写体からの鏡面反射成分を強調した画像を得ることができる。
反対に、偏光画像の輝度からI(θ)のうち光強度が最小である偏光成分(最小偏光成分)の光強度に対応する輝度値を不図示の情報取得手段によって取得し、この値のみで画像を形成することで被写体からの拡散反射成分を強調した画像を得ることができる。
この他にも、最大偏光成分の偏光方向や、最小偏光成分の偏光方向を不図示の情報取得手段によって取得して、これを用いて画像を形成しても良い。これらにより、撮影時に取得した画像とは反射光の状態(質感)が異なる画像を生成することができる。
ここで、偏光画像の一部に白飛びや黒潰れが生じている場合について考える。白飛びとは画像の一部が明るすぎて輝度値が上限値以上となっている状態をいう。また、黒潰れとは、画像の一部が暗すぎて輝度値が下限値以下となっている状態をいう。白飛びまたは黒潰れを起こしている部分については正しい輝度が得られないため、偏光画像における白飛びまたは黒潰れはI(θ)を求める際に誤差を生じる要因となる。
図6(a)は、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°として撮影した3枚の偏光画像のうち、軸角度を45°として撮影した偏光画像において白飛びが生じた場合について示している。図に示した白丸は、各偏光画像の輝度から得た光強度である。図6(a)において実線で示した曲線は実際の光強度の変化を表している。また、DRmaxおよびDRminは撮像素子31のダイナミックレンジの最大値および最低値を示している。軸角度を45°として撮影した偏光画像から取得した光強度は白飛びしているため、実際の光強度よりも低くなっていることがわかる。
図6(b)は、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°として撮影した3枚の偏光画像のうち、軸角度を45°として撮影した偏光画像において白飛びが生じた場合について示している。図に示した白丸は、各偏光画像の輝度から得た光強度である。図6(b)において実線で示した曲線は実際の光強度を表している。軸角度を45°として撮影した偏光画像から取得した光強度は白飛びしているため、実際の光強度よりも低くなっていることがわかる。
図6(a)および(b)の各図において、偏光画像から得られた3点の光強度からI(θ)を求めると、実際の光強度を示す曲線(実線)とは異なる曲線(破線)が得られることとなる。すなわち、偏光画像の一部に白飛びが生じると、実線で示すような正しいI(θ)を求められなくなる。これは黒潰れした場合についても同様である。このように正しいI(θ)を得られていない場合、I(θ)を用いた画像処理を行う際に誤差を生じてしまう。
そこで本実施例では、画像処理手段33cにおける偏光画像を用いた画像処理に際して、他の偏光画像をさらに取得するか否かを判定手段33bにおいて判定する。他の偏光画像を取得すると判定された場合には、撮影条件を変えて追加で撮影を行う。ここで、撮影条件とは、ISO感度、シャッタースピード、Fナンバー、軸角度の少なくとも1つを含む条件である。これによって偏光画像を用いた画像処理の精度を向上することができる。以下では、図7を用いて画像処理部33において実行する画像処理方法について説明する。
図7は、実施例1の画像処理部33において実行する画像処理方法について説明するフローチャートである。以下では、本実施例の画像処理方法の各工程を単に「S」と称する。
図7に示したフローチャートは、撮像装置100において偏光画像を撮影する偏光撮影モードが選択されることで開始する。以下の説明では、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°として偏光画像を撮影するものとする。
まず、S101では、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°のいずれか1つの角度に設定する。具体的には、画像処理部33から制御部22へ可変位相板212の位相差に関する信号を送り、可変位相板212における位相差が所定の値となるように制御部22の制御の下で可変位相板212に電圧を印加することで透過軸可変素子21の軸角度を設定する。S101は偏光撮影モードが選択された際に自動的に行っても良いし、偏光撮影モードが選択された状態で撮影者がレリーズボタンを押した際に行っても良い。
S101で透過軸可変素子21の軸角度を設定した後、撮影を行うことで偏光画像を得る。この偏光画像は、記憶部32に記憶される。
S102(画像取得工程)では、画像取得手段33aが記憶部32から偏光画像を第1の偏光画像として取得する。
S103(判定工程)では、判定手段33bが第1の偏光画像の輝度に基づいて、追加で偏光画像を取得するか否かを判定する。ここで、本実施例におけるS103の判定工程について説明する。以下の説明では、第1の偏光画像の短辺方向の画素数をN、長辺方向の画素数をMとして説明する。
まず、第1の偏光画像の各画素の輝度L(x,y)(ただし、1≦x≦M,1≦y≦N)から、白飛びまたは黒潰れしている画素を検出する。具体的には、輝度L(x,y)が白飛び判定用の閾値Tmaxよりも大きくなっている画素は白飛びしていると判定する。白飛びしていると判定された画素には、白飛び判定用のパラメータp(x,y)に1を与え、白飛びしていないと判定された画素にはp(x,y)=0を与える。
また、輝度L(x,y)が黒潰れ判定用の閾値Tminよりも小さくなっている画素は黒潰れしていると判定する。黒潰れしていると判定された画素には、黒潰れ判定用のパラメータq(x,y)に1を与え、黒潰れしていないと判定された画素にはq(x,y)=0を与える。
なお、ここで用いる第1の偏光画像の輝度L(x,y)は、撮像素子31がRGBのカラーフィルターを備えている場合にはGの画素値を輝度としてもよいし、RGBの画素値から計算された輝度値を用いてもよい。また、TmaxやTminは設定値として予め設定しておけば良い。例えば輝度値が8bitで表わされている場合には、Tmax=250,Tmin=5等とすれば良い。
次に、上述のようにして得た白飛びおよび黒潰れの判定結果を用いて偏光画像の追加取得の要否を判定する。具体的には、全画素に対するp(x,y)の和Pをとり、Pが所定の閾値Tadd,Pよりも大きければ偏光画像の追加取得が必要であると判定する。また、全画素に対するq(x,y)の和Qをとり、Qが所定の閾値Tadd,Qよりも大きければ偏光画像の追加取得が必要であると判定する。Tadd,PやTadd,Qは偏光画像の画素値に応じて予め定めれば良く、例えばTadd,P=Tadd,Q=N×M/10等とすれば良い。
S103において偏光画像の追加取得が必要であると判断された場合には、S104において撮影条件を変更して追加で撮影を行う。Pが所定の閾値Tadd,Pよりも大きいために偏光画像の追加取得が必要であると判断された場合には、露出を下げて撮影を行う。Qが所定の閾値Tadd,Qよりも大きいために偏光画像の追加取得が必要であると判断された場合には、露出を上げて撮影を行う。このとき、予め定められた量だけ露出を変更しても良いし、PやQの値の大きさによって露出の変化量を定めてもよい。
S104において撮影された偏光画像(第2の偏光画像)は、記憶部32に記憶される。このとき、第1の偏光画像を上書きして第2の偏光画像を記憶させても良いし、第1の偏光画像とは別に第2の偏光画像を記憶させても良い。
S105では、画像取得手段33aによって第2の偏光画像を記憶部32から取得する。これにより、第1の偏光画像と比較して白飛びまたは黒潰れを起こしている領域が少ない第2の偏光画像を得ることができる。ゆえに、第2の偏光画像から透過軸可変素子21の透過軸と平行な偏光成分の光強度を取得することで、光強度の取得精度を向上することができる。
S103において偏光画像の追加取得が不要であると判定された場合またはS105で第2の偏光画像を取得した場合は、S106に進む。S106では全ての軸角度について偏光画像を取得したか否かを判定する。すなわち、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°とした偏光画像がすでに取得されていればS107に進む。0°、45°、90°の角度のうち偏光画像が取得されていない軸角度があればS101に進み、軸角度を0°、45°、90°とした偏光画像を全て取得するまでS101〜S106の処理を繰り返し実行する。このようにして、画像取得部33aによって取得された複数の第1の偏光画像のそれぞれについて、第2の偏光画像を取得するか否かを判定する。
S107(画像処理工程)では、画像処理手段33cにおいてS101〜S106で取得した偏光画像を用いて画像処理を行い、第1の偏光画像や第2の偏光画像とは異なる画像を生成する。
ここで、偏光画像を追加取得しないと判定された第1の偏光画像については、その第1の偏光画像を用いる。また、ある軸角度で撮影された第1の偏光画像に対して偏光画像を追加取得すると判定された場合、その軸角度についてはS104で撮影された第2の偏光画像のみを用いて画像処理を行っても良い。また、その軸角度で撮影された第1の偏光画像と第2の偏光画像を共に用いて画像処理を行っても良い。
ただし、第1の偏光画像において白飛びや黒潰れしていない画素が第2の偏光画像において白飛びや黒潰れする場合もあり得る。この場合、第2の偏光画像において白飛びや黒潰れしており、第1の偏光画像において白飛びや黒潰れしていない画素については第1の偏光画像の輝度を用いて画像処理を行うことが好ましい。
また、S101で取得した全ての第1の偏光画像について追加取得が不要であると判断された場合には、これらの第1の偏光画像のみを用いて画像処理を行えば良い。
このように、第1の偏光画像において白飛びまたは黒潰れが生じている場合には、撮影条件を変えて偏光画像を追加で取得することによって、偏光画像の輝度を精度よく得ることができ、偏光画像を用いた画像処理の精度を向上することができる。
本実施例のように、S102の画像取得工程で1枚ずつ偏光画像を取得する場合、軸角度を変更することなく露出を変更するだけで、第2の偏光画像を撮影することができる。
なお、S105で取得した第2の偏光画像に対してさらに偏光画像の追加取得が必要か否か判定しても良い。この場合、S105で第2の偏光画像を取得したのち、S106に進む代わりにS103に進めば良い。これによって、より白飛びや黒潰れの少ない第2の偏光画像を得ることができる。
また、本実施例において、S104における追加撮影は露出を変えて行っている。そのため、式(2)のI(θ)を求める際には追加撮影によって得た画像については他の画像と露出を合わせるように輝度値を調整して用いれば良い。
また、S103おいて偏光画像の追加取得の要否を判定する場合、全画素に対するp(x,y)の和Pやq(x,y)の和Qをとる際には、画素毎に重み付けを行って加算することが好ましい。通常、偏光画像を用いた画像処理は画像内の特定の被写体に注目して反射光の状態を変化させた画像を生成する。すなわち偏光画像において、注目している被写体が写っている画素は、背景が写っている画素と比較してより高い精度で輝度を取得することが求められる。
したがって、注目している被写体が写っていると考えられる画素についてはp(x,y)やq(x,y)に大きな重みをつけて和をとることで、偏光画像の取得精度をさらに向上することができる。
このとき、各画素につける重みをw(x,y)とすると、w(x,y)は注目している被写体が写っていると考えられる領域から離れるに従って重みが小さくなるように定められる。図8(a)、(b)の各図に、w(x,y)の例を示す。図8(a)、(b)の各図に示した数字は、N=20、M=25としたときのw(x,y)の値を表している。図8(a)は注目している被写体が画像の中央に写っていると考えられる場合を示しており、図8(b)は注目している被写体が画面の左下に写っていると考えられる場合を示している。
このとき、Pは全画素に対するp(x,y)×w(x,y)の和となる。また、Qは全画素に対するq(x,y)×w(x,y)の和となる。S103においてはPが閾値Tadd,Pよりも大きければ偏光画像の追加取得が必要であると判定する。Qが閾値Tadd,Qよりも大きければ偏光画像の追加取得が必要であると判定する。なお、PやQを算出する際に重みw(x,y)を用いる場合は、偏光画像の全画素に対するw(x,y)の和Wに応じて予めTadd,PやTadd,Qを定めれば良い。例えばTadd,P=Tadd,Q=W/10等とすれば良い。
このように、S103における偏光画像の追加取得の要否の判定において画素毎に重み付けを行うことで、注目している被写体を重視して追加取得の要否の判定を行うことができる。これによって、注目している被写体についての光強度を偏光画像から取得する際の精度をさらに向上することができる。
なお、w(x,y)の分布は種々の情報を用いて定めることができる。例えば、撮影時にオートフォーカス機能によってピントを合わせている場合には、オートフォーカス機能によって合焦した位置を中心にして被写体が写っていると考えられる。この場合、オートフォーカス機能によって合焦した位置に近いほど大きな値となるようにw(x,y)を定めれば良い。
被写体が写っていると考えられる領域を推定する他の方法としては、自動露出の測光方式の情報を用いる方法がある。露出の決定に用いた測光領域においてw(x,y)の値を大きくし、測光領域から離れるほど測光領域の小さくすれば良い。
また、撮像装置100が顔検知機能を有している場合、顔検知された領域においてw(x,y)の値が大きくなるようにw(x,y)を定めれば良い。その他にも、エッジや色情報を用いて被写体の存在する範囲を推定してw(x,y)を定めても良い。
[実施例2]
次に、実施例2における撮像装置について説明する。本実施例における撮像装置は、図1に示した実施例1の撮像装置100と同様の構成となっており、画像処理部(画像処理装置)33を有する。本実施例の撮像装置100においても、偏光選択部20を有することにより偏光画像を撮影することができる。本実施例の画像処理部33における処理は、実施例1で説明した処理とは異なり、予め撮影された複数の偏光画像を取得した後に偏光画像の追加取得の要否を判定する。
図9に示すフローチャートを用いて、本実施例の画像処理部33において実行される画像処理方法について説明する。図9に示したフローチャートは、撮像装置100において偏光画像を撮影する偏光撮影モードが選択されることで開始する。なお、本実施例においても透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°として偏光画像を撮影するものとする。
まず、S201では、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°のいずれか1つの角度に設定する。その後、S202で撮影を行い、偏光画像を得る。この偏光画像は、記憶部32に記憶される。
S203では、全ての軸角度について偏光画像を撮影したか否かを判定する。すなわち、透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°とした偏光画像がすでに撮影されていればS204に進む。0°、45°、90°の角度のうち偏光画像が取得されていない軸角度があればS201に進み、軸角度を0°、45°、90°とした偏光画像を全て取得するまでS201〜203までの処理を繰り返し実行する。
S204(画像取得工程)では、S201〜S203において撮影された複数の偏光画像をそれぞれ第1の偏光画像として記憶部32から画像取得手段33aが取得する。本実施例においてはS201〜S203で3枚の偏光画像を撮影しているため、S204では3枚の第1の偏光画像を取得することになる。
S205(判定工程)では、3枚の第1の偏光画像のそれぞれについて、偏光画像を追加で取得するか否かを判定手段33bが判定する。ここで、S205における本実施例の偏光画像の追加取得の要否の判定について説明する。なお、以下の説明では、実施例1の場合と同様に、偏光画像の短辺方向の画素数をN、長辺方向の画素数をMとして説明する。
撮影時の軸角度がθとしたとき、S204において取得した各画像の画素毎の輝度をL(x,y,θ)とする。すなわち本実施例においては、S204において取得した3枚の画像の輝度をそれぞれL(x,y,0)、L(x,y,45)、L(x,y,90)と表わす。ただし、xは1以上M以下の整数、yは1以上N以下の整数である。
まず、L(x,y,0)、L(x,y,45)、L(x,y,90)のそれぞれから白飛びまたは黒潰れしている画素を検出する。具体的には、L(x,y,θ)の値が白飛び判定用の閾値Tmaxよりも大きくなっている画素は白飛びしていると判定する。白飛びしていると判定された画素には、白飛び判定用のパラメータp(x,y,θ)に1を与え、白飛びしていないと判定された画素にはp(x,y,θ)=0を与える。
また、L(x,y,θ)の値が黒潰れ判定用の閾値Tminよりも小さくなっている画素は黒潰れしていると判定する。黒潰れしていると判定された画素には、黒潰れ判定用のパラメータq(x,y,θ)に1を与え、黒潰れしていないと判定された画素にはq(x,y,θ)=0を与える。
次に、上述のようにして得た白飛びおよび黒潰れの判定結果を用いて偏光画像の追加取得の要否を判定する。具体的には、xおよびyに対するp(x,y,θ)の和P(θ)をとり、P(θ)が所定の閾値Tadd,Pよりも大きければ、撮影時の軸角度がθである第1の偏光画像については追加取得が必要であると判定する。また、全画素に対するq(x,y,θ)の和Q(θ)をとり、Q(θ)が所定の閾値Tadd,Qよりも大きければ、撮影時の軸角度がθである第1の偏光画像については追加取得が必要であると判定する。
ここで、Tadd,PやTadd,Qは偏光画像の画素値に応じて予め定めれば良く、例えばTadd,P=Tadd,Q=N×M/10等とすれば良い。
S205において、第1の偏光画像について偏光画像の追加取得が必要であると判断された場合には、S206において撮影条件を変更して追加で撮影を行う。第1の偏光画像のP(θ)が所定の閾値Tadd,Pよりも大きいために偏光画像の追加取得が必要であると判断された場合には、露出を下げて追加撮影を行う。第1の偏光画像のQ(θ)が所定の閾値Tadd,Qよりも大きいために偏光画像の追加取得が必要であると判断された場合には、露出を上げて追加撮影を行う。
S206において撮影された偏光画像(第2の偏光画像)は、記憶部32に記憶される。このとき、第1の偏光画像を上書きして第2の偏光画像を記憶させても良いし、第1の偏光画像とは別に第2の偏光画像を記憶させても良い。
S207では、画像取得手段33aによって第2の偏光画像を記憶部32から取得する。これにより、第1の偏光画像と比較して白飛びまたは黒潰れを起こしている領域が少ない第2の偏光画像を得ることができる。
S208(画像処理工程)では、画像処理手段33cにおいてS201〜S207で取得した偏光画像を用いて実施例1と同様に画像処理を行い、第1の偏光画像や第2の偏光画像とは異なる画像を生成する。
本実施例のように複数の偏光画像を取得した後に偏光画像の追加取得の要否を判定しても良い。S205において偏光画像の追加取得が必要であると判定された画像が複数ある場合、追加取得が必要であると判定された全ての軸角度について追加で偏光画像を取得しても良いし、一部の軸角度についてのみ追加で偏光画像を取得しても良い。
本実施例のように第1の偏光画像として複数の偏光画像を取得した後に第2の偏光画像を追加で取得するか否かを判定する場合、S205の判定工程において複数の偏光画像の輝度に基づいて追加取得の要否を判定することができる。そのため、例えば一部の軸角度についてのみ追加取得する場合、他の画像よりも顕著に白飛びや黒潰れを起こしている画像について追加取得するように判定することができる。
すなわち、本実施例においては、他のθに比べてP(θ)やQ(θ)の値が大きなθについて追加取得を行うことが好ましい。これによって、少ない追加取得枚数で効果的に光強度の取得精度を向上することができる。
なお、本実施例においても全画素に対するp(x,y,θ)の和P(θ)やq(x,y,θ)の和Q(θ)をとる際には、画素毎に重み付けを行っても良い。これによって、偏光画像の取得精度をさらに向上することができる。
なお、S207で取得した第2の偏光画像に対してさらに偏光画像の追加取得が必要か否か判定しても良い。この場合、S207で第2の偏光画像を取得したのち、S208に進む代わりにS205に進めば良い。これによって、より白飛びや黒潰れの少ない第2の偏光画像を得ることができる。
さらに、本実施例においては、S201〜S203で3枚の偏光画像を撮影する例について説明したが、S201〜S203で撮影する偏光画像の枚数は3枚より多くても良い。ただし、S208における画像処理を行うのに少なくとも3枚の偏光画像が必要である場合、S201〜S203で取得した3枚以上の偏光画像で白飛びも黒潰れもしていない画素については、他の偏光画像から追加で輝度を取得する必要がないと考えられる。このため、このような画素の輝度は追加取得の判定に大きく影響を与えないようにすることが好ましい。
すなわち、第1の偏光画像において白飛びまたは黒潰れしている画素のうち、他の3枚以上の偏光画像において白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みは、他の2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みよりも小さくすることが好ましい。これによって、少ない追加取得枚数で効果的に光強度の取得精度を向上することができる。
一方、白飛びも黒潰れもしていない偏光画像が2枚以下である画素については、その画素について白飛びも黒潰れもしていない偏光画像の枚数が多いものほど大きな重みをつけて追加取得の判定をすることが好ましい。
すなわち、第1の偏光画像において白飛びまたは黒潰れしている画素のうち、他の2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素は、他の1枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素よりも大きな重みをつけることが好ましい。これによって、少ない追加取得枚数で効果的に光強度の取得精度を向上することができる。
[実施例3]
次に、実施例3における撮像装置について説明する。本実施例における撮像装置は、図1に示した実施例1および実施例2の撮像装置100と同様の構成となっており、画像処理部(画像処理装置)33を有する。本実施例の撮像装置100においても、偏光選択部20を有することにより偏光画像を撮影することができる。本実施例の画像処理部33における処理は、図9に示す実施例2における処理と同様に、予め撮影された複数の偏光画像を取得した後に偏光画像の追加取得の要否を判定する。
本実施例では、S206の追加撮影において、軸角度を変更して撮影する点で実施例2とは異なっている。以下では、図9に示すフローチャートを用いて本実施例における処理を説明するが、S201〜S205までは実施例2で説明した処理と同様であるため説明を省略する。また、本実施例においてもS201〜S203において透過軸可変素子21の軸角度を0°、45°、90°として3枚の偏光画像を撮影したものとする。
S205において、ある軸角度で撮影された第1の偏光画像について追加取得が必要であると判断された場合には、S204において取得した偏光画像の撮影時の軸角度とは異なる軸角度で追加撮影を行う。すなわち、本実施例ではS204において軸角度を0°、45°、90°とした3枚の偏光画像を取得しているため、S206では軸角度を0°、45°、90°以外の角度に設定して追加撮影を行う。
図5からわかるように、軸角度を変えることで撮像素子31に到達する光強度は大きく変化する。ゆえに、第1の偏光画像においては白飛びまたは黒潰れが顕著に起こっていたとしても、軸角度を変えて追加撮影することで白飛びまたは黒潰れを起こしている領域が少ない第2の偏光画像を得ることができる。
実施例1または2の画像処理方法では、露出を変更して撮影された第2の偏光画像を追加取得した場合について説明した。本実施例においても追加撮影時に軸角度と共に露出を変えても良い。しかしながら、露出を変更して撮影する際にはISO感度とシャッタースピードとFナンバーの少なくとも1つを変更して撮影することになる。そのため、第2の偏光画像と第1の偏光画像はノイズ量や被写界深度が異なる場合がある。
しかしながら、露出を変更せずに軸角度のみを変更して追加撮影された偏光画像を第2の偏光画像として取得する場合、ノイズ量や被写界深度が第1の偏光画像と同等な偏光画像を得ることができる。さらに、軸角度のみを変更して撮影された偏光画像を追加で取得する場合には、露出量の違いに応じた各偏光画像の輝度の補正を行う必要がない。
なお、本実施例のように軸角度を変更して撮影された偏光画像を追加で取得する場合、追加取得する偏光画像は白飛びまたは黒潰れを起こす領域がなるべく少なくなるような軸角度で撮影された偏光画像であることが好ましい。これについて、図10を用いて説明する。
図10(a)〜(c)の各図は、ある画素の輝度と偏光方向の関係を示している。図10(a)〜(c)の各図において、白丸はS201〜S203で軸角度を0°、45°(第1の角度)、90°(第2の角度)として撮影した3つの偏光画像における輝度を表している。また、図10(a)〜(c)の各図に示した破線は撮像素子31の取得できる輝度の上限値を示している。図10(a)では、0°において白飛びが生じている場合について示している。このとき、図10(a)に四角で示すように、軸角度を45°より大きく90°より小さな第3の角度に設定して撮影することで白飛びが少ない画像を得ることができることがわかる。
また、図10(b)では、45°において白飛びが生じている場合について示している。このとき、図10(b)に四角で示すように、軸角度を90°よりも大きく、180°よりも小さな第4の角度に設定して撮影することで白飛びが少ない画像を得ることができることがわかる。なお、この場合、軸角度を0°よりも小さな角度に設定して撮影しても良い。
さらに、図10(c)では、90°において白飛びが生じている場合について示している。このとき、図10(c)に四角で示すように、軸角度を45°より大きく90°より小さな第5の角度に設定して撮影を行うことで白飛びが少ない画像を得ることができることがわかる。
すなわち、S201〜S203において撮影した3枚の偏光画像のうち、最も小さな軸角度で白飛びが生じている場合、軸角度をその他の2つの軸角度の間の角度である第3の角度に設定して撮影された偏光画像を追加で取得する。また、2番目に小さな軸角度で白飛びが生じている場合、軸角度を最も大きな軸角度よりも大きく180°よりも小さな第4の角度に設定して撮影された偏光画像を追加で取得する。最も大きな軸角度で白飛びが生じている場合には、最も小さい軸角度よりも大きく2番目に小さい軸角度よりも小さな第5の角度に設定して撮影された偏光画像を追加で取得する。
これによって、白飛びが少ない画像を得ることができる。なお、これは黒潰れの場合についても同様である。
[変形例1]
図1に示す撮像装置100においては、レンズ部10と本体部30の間に偏光選択部20が設けられている例について説明したが、偏光選択部20をレンズ部10よりも物体側に設けても被写体からの光から特定の偏光成分を分離することができる。
また、実施例1〜3では、被写体からの光から特定の偏光成分を分離するために、撮像装置100がλ/4板211、可変位相板212および偏光板213からなる透過軸可変素子21を有する例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、被写体からの光から特定の偏光成分を分離するための他の手段を用いても良い。
例えば、透過軸可変素子21の代わりに偏光板および該偏光板を回転させる駆動手段を撮像装置100に設けても良い。この場合、偏光板を回転させることにより偏光板を透過できる偏光成分を変化させることができる。これによって、被写体からの光から特定の偏光成分を分離することができる。このような偏光板および該偏光板を回転させる駆動手段は、レンズ部10と本体部30の間に設けても良いし、レンズ部10よりも物体側に設けても良い。
さらに、撮像素子31に上に、特定の偏光成分を選択的に透過する2種類以上の偏光フィルタを設けても良い。特許文献1には、撮像素子の各画素の上にS偏光を透過させる偏光フィルタとP偏光を透過させる偏光フィルタを設けることが記載されている。このような撮像素子および偏光フィルタを用いることで、1度の撮影でS偏光による偏光画像とP偏光による偏光画像を同時に取得することができる。
[変形例2]
上述した実施例1〜3では、判定手段33bによって他の偏光画像を取得すると判定された場合には、新たに撮影した偏光画像を第2の偏光画像として用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。予め撮影された偏光画像の中から第2の偏光画像を取得しても良い。
例えば、予め撮影条件が互いに異なる偏光画像を画像処理手段33cにおける画像処理に必要な枚数以上撮影しておき、その中の一部の画像を第1の偏光画像として取得する。その後、判定手段33bによって他の偏光画像を取得すると判定された場合には、予め撮影した偏光画像から第1の偏光画像以外の適当な偏光画像を第2の偏光画像として取得しても良い。このように第2の偏光画像となり得る偏光画像を予め撮影しておくことで、第2の偏光画像を後から撮影する必要がなくなる。したがって、第1の偏光画像の撮影時と第2の偏光画像の撮影時における撮影環境の変化を低減することができる。
[変形例3]
上述した実施例1〜3では、第1の偏光画像において白飛びまたは黒潰れしている画素を加算して追加取得の判定を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されない。白飛びまたは黒潰れしていない画素を加算して追加取得の判定を行っても良い。この場合、白飛びしていないと判定された画素には、白飛び判定用のパラメータp(x,y)に1を与え、白飛びしていると判定された画素にはp(x,y)=0を与える。また、黒潰れしていないと判定された画素には、黒潰れ判定用のパラメータq(x,y)に1を与え、黒潰れしていないと判定された画素にはq(x,y)=0を与える。
その後、全画素に対するp(x,y)の和Pをとり、Pが所定の閾値Tadd,Pよりも小さければ偏光画像の追加取得が必要であると判定する。また、全画素に対するq(x,y)の和Qをとり、Qが所定の閾値Tadd,Qよりも小さければ偏光画像の追加取得が必要であると判定する。このときのTadd,PやTadd,Qは例えばTadd,P=Tadd,Q=9NM/10等とすれば良い。
さらに、この場合においてもp(x,y)の和Pやq(x,y)の和Qの和をとる際に重みを付けても良い。ただし、本変形例において用いる重みは、前述した実施例1〜3における重みと大小関係が逆転する。
すなわち、第1の偏光画像がオートフォーカス機能を用いて撮影された場合にはオートフォーカス機能によって合焦した位置に近いほど小さな値となるように重みを定めれば良い。
また、第1の偏光画像において白飛びまたは黒潰れしている画素のうち、他の3枚以上の偏光画像において白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みは、他の2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みよりも大きくすれば良い。
また、第1の偏光画像において白飛びまたは黒潰れしている画素のうち、他の2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素は、他の1枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素よりも小さな重みをつけることが好ましい。
[変形例4]
実施例1〜3では、少なくとも3つの軸角度で撮影された3枚以上の偏光画像の輝度から式(2)のa,b,αを算出するための追加取得の要否の判定について説明したが、本発明はこれに限定されない。偏光画像から偏光度、差分偏光度、偏光比等を不図示の情報取得手段によって取得して画像処理を行っても良い。
ここで、偏光度とは、ストークスパラメータS〜Sを用いて(S +S +S 1/2/Sなる式で与えられる値である。差分偏光度は、S/Sなる式で与えられる値である。偏光比は、直交する2つの偏光成分の光強度の比であり、I(θ)/I(θ+90°)なる式で与えられる値である。
このため、必ずしも3つの軸角度で撮影された3枚の偏光画像を撮影する必要はなく、例えば直交する二つの軸角度で撮影された2枚の偏光画像に対して追加取得の要否を判定しても良い。また、異なる4つ以上の軸角度で撮影された4枚以上の偏光画像に対して追加取得の要否を判定しても良い。
なお、上述した実施例1〜3では、画像処理装置としての画像処理部33を有する撮像装置(デジタルカメラ)について説明したが、本発明はこれに限定されない。画像処理装置としては、例えば自動車に設けられた車載カメラで撮影された画像を処理する画像処理部であっても良い。また、画像処理装置と撮像装置は別体であっても良い。この場合、画像処理装置としてのコンピュータと撮像装置を有線または無線で接続し、撮像装置で撮影した偏光画像をコンピュータに送信し、コンピュータ内で上述した画像処理を行えば良い。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
33 画像処理部(画像処理装置)
33a 画像取得手段
33b 判定手段
33c 画像処理手段

Claims (21)

  1. 被写体からの光から特定の偏光成分を分離して撮影された偏光画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された複数の第1の偏光画像のそれぞれについて、前記第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された第2の偏光画像を取得するか否かを前記第1の偏光画像の輝度に基づいて判定する判定手段と、
    第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得しないと判定された場合の該第1の偏光画像および第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得すると判定された場合に取得した第2の偏光画像を含む複数の偏光画像を用いて画像処理を行う画像処理手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の偏光画像は、前記判定手段において第1の偏光画像について前記第2の偏光画像を取得すると判定された後に該第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の偏光画像は、前記判定手段において第1の偏光画像について前記第2の偏光画像を取得すると判定される前に該第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段における前記第2の偏光画像を取得するか否かの判定は、前記第1の偏光画像における白飛びと黒潰れの少なくとも一方を判定して行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段における前記第2の偏光画像を取得するか否かの判定は、前記第1の偏光画像において白飛びしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、前記第1の偏光画像において白飛びしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値の少なくとも一方を用いて行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段における前記第2の偏光画像を取得するか否かの判定は、前記第1の偏光画像において黒潰れしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、前記第1の偏光画像において黒潰れしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値の少なくとも一方を用いて行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記判定手段において第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得すると判定された場合、前記判定手段が他の第1の偏光画像について判定を行う前に、第2の偏光画像を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2の偏光画像は、前記複数の第1の偏光画像のそれぞれについて第2の偏光画像を取得するか否かを判定した後に取得された画像であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載された画像処理装置。
  9. 前記画像処理手段は少なくとも3枚の偏光画像を用いて前記画像処理を行い、
    前記画像取得手段は、前記第1の偏光画像として3枚以上の偏光画像を取得し、
    前記判定手段において、白飛びしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、黒潰れしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、の少なくとも一方を用いて前記第2の偏光画像を取得するか否かを判定する場合には、
    前記第1の偏光画像のうちの3枚以上の偏光画像で白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みは、前記第1の偏光画像のうちの2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みよりも小さくし、
    前記判定手段において、白飛びしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、黒潰れしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、の少なくとも一方を用いて前記第2の偏光画像を取得するか否かを判定する場合においては、
    前記第1の偏光画像のうちの3枚以上の偏光画像で白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みは、前記第1の偏光画像のうちの2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みよりも大きくすることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理手段は少なくとも3枚の偏光画像を用いて前記画像処理を行い、
    前記画像取得手段は、前記第1の偏光画像として3枚以上の偏光画像を取得し、
    前記判定手段において、白飛びしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、黒潰れしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、の少なくとも一方を用いて前記第2の偏光画像を取得するか否かを判定する場合においては、
    前記第1の偏光画像のうちの2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みは、前記第1の偏光画像のうちの1枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みよりも大きくし、
    前記判定手段において、白飛びしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、黒潰れしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、の少なくとも一方を用いて前記第2の偏光画像を取得するか否かを判定する場合においては、
    前記第1の偏光画像のうちの2枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みは、前記第1の偏光画像のうちの1枚の偏光画像のみで白飛びおよび黒潰れしていない画素の重みよりも小さくすることを特徴とする請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1の偏光画像はオートフォーカス機能を用いて撮影された画像であって、
    前記判定手段において、白飛びしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、黒潰れしていると判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、の少なくとも一方を用いて前記第2の偏光画像を取得するか否かを判定する場合においては、
    第1の偏光画像を撮影した際に前記オートフォーカス機能によって合焦した位置に近い位置にある画素ほど重みを大きくし、
    前記判定手段において、白飛びしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、黒潰れしていないと判定された画素の数を画素の位置に応じて重みを付けて加算した値と、の少なくとも一方を用いて前記第2の偏光画像を取得するか否かを判定する場合においては、
    第1の偏光画像を撮影した際に前記オートフォーカス機能によって合焦した位置に近い位置にある画素ほど重みを小さくすることを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1の偏光画像に対して前記第2の偏光画像を取得すると判定された場合において、
    前記第2の偏光画像において白飛びまたは黒潰れしている画素のうち、前記第1の偏光画像において白飛びも黒潰れもしていない画素がある場合には、
    前記画像処理手段は、前記画素については前記第1の偏光画像の輝度を用いて前記画像処理を行うことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1の偏光画像と前記第2の偏光画像の撮影時の露出は異なることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  14. 前記第2の偏光画像は、被写体からの光のうち前記第1の偏光画像とは異なる偏光成分を分離して撮影された偏光画像であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  15. 複数の前記第1の偏光画像は、
    第1の方向に偏光している偏光成分を被写体からの光から分離して撮影された偏光画像と、
    時計回りに前記第1の方向と第1の角度を成す第2の方向に偏光している偏光成分を被写体からの光から分離して撮影された偏光画像と、
    時計回りに前記第1の方向と前記第1の角度よりも大きく180°よりも小さな第2の角度を成す第3の方向に偏光している偏光成分を被写体からの光から分離して撮影された偏光画像と、からなり、
    前記判定手段によって、前記複数の前記第1の偏光画像のうち前記第1の方向に偏光している偏光成分を分離して撮影された偏光画像について前記第2の偏光画像を取得すると判定された場合には、時計回りに前記第1の方向と前記第1の角度よりも大きく前記第2の角度よりも小さな第3の角度を成す方向に偏光している偏光成分を被写体からの光から分離して撮影された偏光画像を前記第2の偏光画像として取得し、
    前記判定手段によって、前記複数の前記第1の偏光画像のうち前記第2の方向に偏光している偏光成分を分離して撮影された偏光画像について前記第2の偏光画像を取得すると判定された場合には、時計回りに前記第1の方向と前記第3の角度よりも大きく、180°よりも小さな第4の角度を成す方向に偏光している偏光成分を被写体からの光から分離して撮影された偏光画像を前記第2の偏光画像として取得し、
    前記判定手段によって、前記複数の前記第1の偏光画像のうち前記第3の方向に偏光している偏光成分を分離して撮影された偏光画像について前記第2の偏光画像を取得すると判定された場合には、時計回りに前記第1の方向と0°よりも大きく前記第1の角度よりも小さな第5の角度を成す方向に偏光している偏光成分を被写体からの光から分離して撮影された偏光画像を前記第2の偏光画像として取得することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記偏光画像は、
    遅相軸に平行な偏光成分と進相軸に平行な偏光成分との間にπ/2の位相差を与える第1の位相板と、遅相軸に平行な偏光成分と進相軸に平行な偏光成分との間に与える位相差を変更可能な第2の位相板と、偏光板と、に被写体からの光を順に透過させて特定の偏光成分を分離して撮影された画像であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  17. 前記画像処理手段は、前記複数の偏光画像の輝度を用いて前記複数の偏光画像とは異なる画像を形成することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  18. 前記画像処理装置は、それぞれ異なる偏光成分を分離して撮影された複数の偏光画像の輝度を用いて、偏光度と差分偏光度と偏光比の少なくとも1つの情報を取得する情報取得手段を有し、
    前記画像処理手段は、前記情報取得手段によって取得した前記情報を用いて、前記複数の偏光画像とは異なる画像を形成することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  19. 前記画像処理装置は、それぞれ異なる偏光成分を分離して撮影された複数の偏光画像の輝度を用いて、被写体からの光に含まれる偏光成分のうち光強度が最大である最大偏光成分の光強度と、前記最大偏光成分の偏光方向と、被写体からの光に含まれる偏光成分のうち光強度が最小である最小偏光成分の光強度と、前記最小偏光成分の偏光方向と、の少なくとも1つの情報を取得する情報取得手段を有し、
    前記画像処理手段は、前記情報取得手段によって取得した前記情報を用いて、前記複数の偏光画像とは異なる画像を形成することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれか一項に記載の画像処理装置と、撮像素子を有する撮像装置であって、前記画像処理装置において前記第1の偏光画像に対して第2の偏光画像を取得すると判定された場合には、撮影条件を変更して前記第2の偏光画像を撮影することを特徴とする撮像装置。
  21. 被写体からの光から特定の偏光成分を分離して撮影された偏光画像を取得する画像取得工程と、
    前記画像取得工程によって取得された複数の第1の偏光画像のそれぞれについて、前記第1の偏光画像とは異なる撮影条件で撮影された第2の偏光画像を取得するか否かを前記第1の偏光画像の輝度に基づいて判定する判定工程と、
    第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得しないと判定された場合の該第1の偏光画像および第1の偏光画像について第2の偏光画像を取得すると判定された場合に取得した第2の偏光画像を含む複数の偏光画像を用いて画像処理を行う画像処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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