JP2008026353A - 偏光方向検出装置とこれを有する撮像装置 - Google Patents

偏光方向検出装置とこれを有する撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像素子の少なくとも1画素の領域に入射する特定の偏光の強度を検出可能な偏光方向検出装置と、この情報を用いて画像処理可能な撮像装置を提供すること。
【解決手段】物体からの光を集光する対物レンズ11の像面に配設され前記物体の像を撮像する撮像素子12と、前記対物レンズの画角内の入射光の偏光方向に対して複数の感度異方性を有する受光素子12と、前記受光素子の検出情報から前記入射光の偏光方向を算出する偏光方向算出部と、前記偏光方向算出部で求められた偏光方向情報に基き、前記撮像素子で撮影された前記物体像の画像を処理する画像処理部と、を有する偏光方向検出装置とこれを有する撮像装置10。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学装置に入射する光の偏光方向を検出する偏光方向検出装置とこれを有する撮像装置に関する。
従来、物体から反射して光学装置に入射する光の偏光方向を知り、所望の偏光効果を得るために、偏光フィルタをカメラのレンズ先端に装着して電動で偏光フィルタを回転させて使用することが提案されている。
特開2001−281734号公報
しかしながら、従来の実施例では、電動で回転する必要があるため、偏光フィルタをカメラのレンズに配設しているため、レンズの画角内の個々の領域(例えば、撮像素子の各画素)に入射する特定の偏光の強度を検出することが困難であり、かつこの強度を用いて画素毎に画像処理することが困難であると言う問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて行われたものであり、撮像素子の少なくとも1画素の領域に入射する特定の偏光の強度を検出可能な偏光方向検出装置と、この情報を用いて画像処理可能な撮像装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、物体からの光を集光する対物レンズの像面に配設され前記物体の像を撮像する撮像素子と、前記対物レンズの画角内の入射光の偏光方向に対して複数の感度異方性を有する受光素子と、前記受光素子の検出情報から前記入射光の偏光方向を算出する偏光方向算出部と、前記偏光方向算出部で求められた偏光方向情報に基き、前記撮像素子で撮影された前記物体像の画像を処理する画像処理部と、を有することを特徴とする偏光方向検出装置を提供する。
また、本発明は、前記偏光方向検出装置を有することを特徴とする撮像装置を提供する。
本発明によれば、撮像素子の少なくとも1画素の領域に入射する特定の偏光の強度を検出可能な偏光方向検出装置と、この情報を用いて画像処理可能な撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に関し図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る偏光方向検出装置と、これを有する撮像装置の断面図である。図2は、撮像装置の機能ブロック図である。図3は、撮像素子の断面部分図である。
まず、撮像装置の基本構成を図1、図2に基き説明する。
デジタルカメラ10(以後、カメラと記す)は、カメラ筐体19内に、物体側から順に、第1レンズ群L1と、第2レンズ群L2と、第3レンズ群L3とからなる撮影レンズ11と、撮影レンズ11の像面I近傍に配設され、撮影レンズ11で結像された物体像を撮像する撮像素子12(例えば、CCDイメージセンサー、CMOSイメージセンサー等)とで構成されている。また、撮影レンズ11は、不図示の機構により、カメラ筐体19に沈筒可能に構成されている。撮影レンズ11の第1レンズ群L1,第2レンズ群L2,第3レンズ群L3は,不図示の機構により光軸AXに沿って移動することによりズーミングやフォーカシングを行うことが可能である。
撮影者は、被写体にカメラ10を向け不図示のファインダー、或いはカメラ10の背面に設けられた不図示の液晶表示装置を見ながら、所望の被写体構成になった時にレリーズ釦18を押すことによって、被写体像が撮像素子12で撮像される。撮影レンズ11と撮像素子12とで撮影系15が構成されている。
撮像された画像信号は、撮像素子12から画像処理系20のA/D変換部21に送られる。その後、画像処理系20の後述する偏光調整部22で後述する処理手順で特定の偏光光に起因する画像の劣化を軽減した後、ホワイトバランス調整部(WB調整)23、色補間処理24が実行されて被写体像が画像化される。この画像化された被写体像は、記録系30の外部記憶装置31に装着されたメモリー等の外部記憶媒体32に記録される。
撮像素子12は、図3に示すように、光入射側から順に、偏光フィルタ12aと、色フィルタ12bと、マイクロレンズアレイ12cと、受光部12dとから構成されている。偏光フィルタ12aは、図4の矢印で示すように、直線偏光の偏光方向(位相角とも記す)が略90度異なる偏光フィルタ12aa,12abと、偏光フィルタ12aa、12abに対して直線偏光の偏光方向が略45度異なる偏光フィルタ12ac、12adの4種類が隣接して配置されている。
色フィルタ12bは、図5に示す所謂ベイヤー配列となっており、眼のL錐体、M錐体、S錐体の感度特性に近い透過率を持つRGBの格子状配列となっている。ここで、RGGBの4個の色フィルタの一配列要素で一つの領域(以後、セルと記す)12ba、12bb、12bc、および12bdを形成している。即ち、色フィルタの一配列要素である4画素で一セルを形成する。このセルは、色フィルタ12bの繰返し単位と一致している。
偏光フィルタ12aa、12ab、12ac、12adは、それぞれ色フィルタ12bのセル12ba、12bb、12bc、12bdに対応して配設されている。このように、受光素子12の全ての受光部12dに対して、上述の偏光フィルタ12aa、12ab、12ac、12adがセル12ba、12bb、12bc、12bdに対応して配設されて受光素子12が形成されている。なお、色フィルタ12bの配列として所謂ベイヤー配列を示したが、その他の配列の場合にも一セルに対応して偏光フィルタ12aa〜12adを配列することで同様の効果を奏することができる。
次に、図6を参照しつつ上記の撮像素子12を用いて入射光の偏光方向の検出法を説明する。図6は、図1に示すデジタルカメラ10の撮影レンズ11に物体からの光が入射し、入射光200以外に、各レンズ群L1からL3の表面乃至レンズ鏡筒13の内側面で反射され撮像素子12に入射する光201(以後、ゴースト光と記す)を示している。ゴースト光201は、物体からの入射光200に対して邪魔な光であり、撮像素子12で得られる画像を劣化させるため、低減することが望まれる。
通常、自然界に存在する光は、非偏光と完全偏光が混在した部分偏光となっている。ここでは簡単のため、物体側から入射する光200が非偏光であり、また光学系の複屈折は無視できるものとする。
一般に境界面に光が入射する場合、その一部は境界面で反射し残りは透過するが、特にその反射率は境界面に対する電界の振動方向(偏光方向とも記す)により大きく異なる。ゴースト光201はレンズ群L1〜L3表面乃至レンズ鏡筒13内側面での複数回の反射により生じる。従って、レンズ表面での屈折現象のみを経て撮像素子12へ入射する入射光200とゴースト光201では、その偏光方向が変化している。
本実施の形態における撮像素子12では、上述したように、色フィルタ12bの光入射側に偏光フィルタ12aaから12adが撮像部12dの全面に配設されている。偏光フィルタ12aaと12ab、および12acと12adの位相角は互いに直交しており、かつ偏光フィルタ12acと12adの位相角は、偏光フィルタ12aaと12abの位相角に対して略45度傾いている。位相角の異なる隣接した偏光フィルタ12aaから12adに対応する受光部12dの出力を比較することにより、受光部12dに入射する入射光200とゴースト光201の強度だけでなく、偏光方向(位相角)も併せて検出することができる。
ここで、Iaは偏光フィルタ12aaに対応する撮像部12dからの輝度出力と、Ibは偏光フィルタ12abに対応する撮像部12dからの輝度出力と、Icは偏光フィルタ12acに対応する撮像部12dからの輝度出力と、Idは偏光フィルタ12aaに対応する撮像部12dからの輝度出力として説明する。
本実施の形態では、上記IaからIdの出力信号から、偏光方向を推定することができる。例えば、IaとIcの信号比率から入射光の偏光方向が偏光フィルタ12aaの位相角と偏光フィルタ12acの位相角の間にあることが、IaとIdの信号比率から入射光の偏光方向が偏光フィルタ12aaの位相角と偏光フィルタ12adの位相角との間にあることが、IbとIcの信号比率から入射光の偏光方向が偏光フィルタ12abの位相角と偏光フィルタ12acの位相角の間にあることが、IbとIdの信号比率から入射光の偏光方向が偏光フィルタ12abの位相角と偏光フィルタ12adの位相角の間にあることが判ると共に、その位相角を求めることができる。このように、本実施の形態に係る撮像素子12を用いることにより、容易に入射光の偏光方向を検出することができる偏光方向検出装置を達成することができる。
また、検出した偏光方向の情報を基に、画像処理系20においてゴースト光201の除去、低減処理が可能になる。
図7は、画像処理系20内の偏光調整部22におけるゴースト光201の検出、低減処理のフローを示す図である。
撮像素子12へ入射した光がゴースト光201であれば、その偏光度は入射光200と比べ大きい。従って、隣接して配設された位相角の異なる偏光フィルタ12aaから12adに対応する受光部12dの出力の比較により偏光度Pを求め、偏光度Pがあらかじめ設定した閾値以上である領域を求める。ここで偏光度Pは、上述のIa〜IdよりP=4×Imax/(Ia+Ib+Ic+Id)で定義される。ここでImaxはIa〜Idの最大値である。(ステップS1)
また、通常光学系は光軸に対して回転対称をなすため、レンズ鏡筒13内のレンズ表面で反射した光は、光軸に対して周方向へ振動する光が多くなる。従って、偏光度Pの大小のみでなく、特にその大となっている振動方向が周方向となっている領域を抽出することにより、より高精度にゴースト光201が入射している受光部12dの領域を求めることが出来る。
次に、ステップS1で求めた領域について、そのゴースト光201による信号強度を低減させるように、対応する各受光部12d(各画素)からの出力値を調整する。例えば、Ia>>Ic≧Id≧Ibであったとする。このとき、Iaがゴースト光の主成分であると判断し、Iaを(Ib+Ic+Id)/3まで減少させる。Ia≧Ic>>Id≧Ibの場合も、同様に出力の小さい画素出力の平均まで、Ia、Icを減少させる。(ステップS3)
一方、上記処理を行った際に、物体側から入射する光200が非偏光でない場合、例えば、青空や水面からの光は偏光成分を有するために描写が意図せぬものとなってしまう可能性がある。そこで、ステップS1で用いた偏光度Pに加え、被写体形状や色情報と撮像装置に記録された撮影パターン情報との比較,及び焦点距離,被写体距離,絞り値,シャッタースピード,撮像素子感度設定,シーンモード設定などの撮影情報に基づき、入射光そのものが偏光しているか、カメラ10内でゴースト光201が発生しているかを識別し、ゴースト光201に起因せずに偏光度Pが大となっている領域を除外する処理を行う。
例えば、画面の上半分に青空を含む、典型的な風景写真の場合、絞り値,シャッタースピード,撮像素子感度設定より、入射光の光量を求め、入射光の光量より、撮影場所が天候の良い日中屋外であることが推測できる。さらに、多くの場合、風景写真では広角よりの画角が得られる焦点距離において、無限遠付近にピントが来るよう焦点あわせを行うため、これらから風景写真との判断が出来る。また、シーンモードが「風景」と設定してあれば、それを基に風景写真かどうかの判断も可能である。さらに、画面の中央付近より上が広域にわたって青色に近い色相を含み、それが偏光していれば、それは青空であると判定することができる。(ステップS2)
このように、本実施の形態にかかるカメラでは、撮像素子12が偏光フィルタ12aaから12adを有し、撮像素子12からの信号を画像処理系20の偏光調節部22で処理することによって、ゴースト光201を低減した高品質の画像を得ることができる。
また、撮影した画像をRAWデータとして記録する際、偏光方向等の情報も併せて外部記憶媒体32に記録されるため、PC等の機器のRAW現像ソフトで画素単位での詳細な補正を後日行うことも可能である。
また、上記説明では、ゴースト光201の成分を除去あるいは低減することのみについて説明したが、逆に写真表現上の演出として、ゴースト光201の成分の強調を行うことも同様に行うことが出来る。
ここで後処理での偏光処理を行う方法について述べる。例えば、偏光フィルタにより青空の青さを強調した写真を撮る場合、撮影レンズ11の先端或いは撮影レンズ11内に偏光フィルタを配置するのが従来の手法であった。また、デジタル画像処理の発展とともに、コンピュータ上で画像処理を行い、青色部の明度を落とすなどして擬似的に偏光フィルタの効果と類似した処理を施すことが行われている。しかし、これは入射光の偏光状態に基づき処理を行っているだけであり、撮影レンズ11に装着した偏光フィルタと同等の機能が得られているわけではない。
また、上述の反射によるゴースト光201の除去乃至強調を目的とする場合、上述のコンピュータ上での画像処理方法では同等の効果を得ることができない。
また、従来の偏光フィルタでは、画角内の全域に対して均等にのみフィルタ効果を得ることはできるが、青空と水面が同時に写り込む写真において、空の青さを強調しつつ、水面の反射を除去するような撮影は不可能であった。
本実施の形態に係るカメラ10では、撮影データ自体に入射光の偏光方向等の情報を記録できることを利用し、撮影後に画面内の全域乃至一部の領域に対し、偏光に基づく画像の調節を行うことにより、実施の形態において説明した偏光フィルタ12aaから12adと同等の効果を与えることが出来る。
例えば、カメラ10の撮影データを用いて、コンピュータ上の後処理で、青空と水面が同時に写り込む写真に対し、青空の青さの強調と水面の反射光の除去の2つの効果を同時に与える操作が可能である。これは、作業者がポインティングデバイスの操作により、画像の青空の領域を選択する。次に、先の操作で選択した範囲内の画像について、各画素を構成するIa〜Idの値を、作業者の指定した一定比率でそれぞれ増減させる。作業者は、Ia〜Idの増減比を試行しながら、所望の画像が得られるまで作業を繰り返す。水面の反射光成分除去についても同様である。
なお、この技術は、上記のような風景写真のみならず、商品撮影における部分的なてかり具合やシズル感の調整、ポートレート撮影における肌の艶やキャッチライトの輝きを調整するなど、各種撮影で応用可能である。
次に、実施の形態で用いられる偏光フィルタの変形例についいて説明する。
図8は、偏光フィルタの第1の変形例を示す。図4に示す偏光フィルタ12aでは、各偏光フィルタ12aaから12adは、RGGBの4つの画素で一つの偏光フィルタ12aa(12ab〜12adも同様)を形成し、受光部12dの全面に配設していた。このように受光部12dの全面に偏光フィルタ12aaから12adを配置した場合、受光部12dへの入射光量が減少してしまう。本変形例における偏光フィルタ112aは、受光部12dへの入射光量の減少を低減することを目的としている。
偏光フィルタ112aのセル単位は図4と同様であるが、偏光フィルタ112aaから112adは、受光部12dの一画素のみに配置している。例えば、RGGB4画素のうちの特定の色にのみ偏光フィルタ112aaから112adを配置している。このように色フィルタ12cの特定の色にのみ偏光子を配置することで、受光部12dの受光量の低下を小さくすることが出来る。例えば色フィルタ12cの緑色(G)のみに偏光フィルタ112aaから112adを設ければ、緑色(G)フィルタの透過特性は広い波長帯域を含むので、効率的な検出を行うことが出来る。
図9は、偏光フィルタの第2変形例を示す図であり、(a)は、撮像素子12を入射面側から見た図、(b)は(a)のP1軸に沿って配置される偏光フィルタの位相角を、(c)は(a)のP2軸に沿って配置される偏光フィルタの位相角をそれぞれ示す。
図4に示す偏光フィルタ12aは、位相角が偏光フィルタ12aaから12adの位相角に固定され、受光部19の全面に配置されている場合を示した。
本第2の変形例では、図9(b)に示すように、偏光フィルタPL1は、撮像素子12の光軸AXに対して放射軸P1に第1偏光フィルタPL11の位相角が略平行に配置され、隣接する第2偏光フィルタPL12は第1偏光フィルタPL11の位相角に対して位相角が直交するように配置されている。同様に、放射軸P2では、図9(c)に示すように、偏光フィルタPL2は、撮像素子12の光軸AXに対して放射軸P2に第1偏光フィルタPL21の位相角が略平行に配置され、隣接する第2偏光フィルタPL22は第1偏光フィルタPL21の位相角に対して位相角が直交するように配置されている。
このように、本第2の変形例では、各偏光フィルタの位相角が、光軸AXに対する放射軸と略平行な方向とこれに直交する方向とで構成されているため、より細かな偏光方向の検出が可能になると共に、ゴースト光の低減をより最適化することが可能になる。
(第2実施の形態)
図10は、本発明の第2実施の形態に係るカメラの断面概略図である。第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明を省略する。
第1実施の形態における撮像素子12は、物体像を撮像する撮像素子12と偏光方向を検出する撮像素子12とを共通の受光部12dで行っていた。受光部12dの光入射側に偏光フィルタ12aを配置しているため受光部12dへの入射光の光量低下が避けられなかった。本第2実施の形態では、物体像を撮像する像撮像素子と偏光方向を検出する撮像素子とを別体に構成している。
カメラ10は、光軸AXに対して略45度傾けてペリクルミラー16が、撮影レンズ11と物体像を撮像する像像撮像素子14の像面Iとの間に設けられている。撮影レンズ11に入射した光の一部がペリクルミラー16で反射されて撮像素子12に入射する。像撮像素子14の像面Iと撮像素子12の像面Iは共役に設けられている。このような構成により像撮像素子14で物体像を撮像しながら撮像素子12で入射光の偏光方向の検出が可能になる。なお、撮像素子12の構成、作用、効果は第1実施の形態と同様であり説明を省略する。
本第2実施の形態では、偏光方向の検出に入射光を分割して一部の光を用いるため、像撮像素子14への入射光量の損失を少なくすることができ、カメラ10としての高感度化の面で有利となる。なお、ペリクルミラー16は、偏光方向検出時には光軸AXに挿入し、像撮影時には光軸AXから退避するように構成することもできる。このようにすると、入射光を分離することがなくなるので、像撮像素子14への光量低下を防止することが可能になる。また、ペリクルミラー16による反射によって生じた偏光状態は事前の調整または設定により解消することができる。
以上述べたように、本発明によれば、入射光の偏光方向を撮像素子の画素レベルで検出することができる撮像素子を提供することができる。また、この撮像素子を用いた偏光方向検出装置を提供することができる。また、この偏光方向検出装置を有し、コースト光の影響を低減、調節可能な撮像装置を提供することができる。
なお、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
第1実施の形態に係るデジタルカメラの断面概略図。 第1実施の形態に係るデジタルカメラの構成ブロック図。 撮像素子の断面図。 偏光フィルタの構成と位相角を示す図。 色フィルタの一例(ベイヤー配列) ゴースト光の一例を示すデジタルカメラの断面概略図。 偏光調節部の処理フローチャート。 偏光フィルタの第1の変形例。 偏光フィルタの第2の変形例。 第2実施の形態に係るデジタルカメラの断面概略図。
符号の説明
10 デジタルカメラ(カメラ)
11 撮影レンズ
12 撮像素子
13 レンズ鏡筒
14 像撮像素子
15 撮影系
16 ペリクルミラー
18 レリーズ釦
19 カメラ筐体
20 画像処理系
21 A/D変換部
22 偏光調整部
23 ホワイトバランス調整部
24 補間処理部
30 記録系
31 外部記憶装置
32 外部記憶媒体
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
AX 光軸
12a、112a、PL1、Pl2 偏光フィルタ

Claims (13)

  1. 物体からの光を集光する対物レンズの像面に配設され前記物体の像を撮像する撮像素子と、
    前記対物レンズの画角内の入射光の偏光方向に対して複数の感度異方性を有する受光素子と、
    前記受光素子の検出情報から前記入射光の偏光方向を算出する偏光方向算出部と、
    前記偏光方向算出部で求められた偏光方向情報に基き、前記撮像素子で撮影された前記物体像の画像を処理する画像処理部と、を有することを特徴とする偏光方向検出装置。
  2. 前記受光素子は、前記撮像素子と共通であることを特徴とする請求項1に記載の偏光方向検出装置。
  3. 前記感度異方性を有する受光素子は、前記受光素子の入射面の近傍に偏光方向の異なる偏光フィルタが配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の偏光方向検出装置。
  4. 前記偏光フィルタは、偏光方向が略45度または略90度異ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  5. 前記偏光フィルタの第1偏光方向は、光軸を中心とする放射方向であり、第2偏光方向は、前記第1偏光方向に対して略直交する方向であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  6. 前記偏光フィルタは、前記受光素子の少なくとも1画素に対応して形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  7. 前記偏光フィルタは、前記受光素子の色フィルタの配列単位に対応して形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  8. 前記偏光フィルタは、前記色フィルタのうち同色の色フィルタに配設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  9. 前記画像処理部は、前記偏光方向算出部の結果に基き前記撮像素子への入射光のうち特定の偏光の強度を算出することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  10. 前記画像処理部は、撮影パターン情報を有し、
    前記撮像素子で撮像された前記物体像と前記撮影パターン情報とから前記特定の偏光の強度を算出することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  11. 前記画像処理部は、焦点距離情報、被写体距離情報、絞り値情報、シャッタスピード情報のうち少なくとも1つの情報を更に有し、
    前記少なくとも1つの情報に基き前記特定の偏光の強度を算出することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  12. 前記画像処理部は、前記算出された特定の偏光の強度に基き、前記撮像素子に入射した前記特定の偏光の強度を低減することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の偏光方向検出装置を有することを特徴とする撮像装置。
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