JP2023085825A - シリンジ - Google Patents

シリンジ Download PDF

Info

Publication number
JP2023085825A
JP2023085825A JP2021200089A JP2021200089A JP2023085825A JP 2023085825 A JP2023085825 A JP 2023085825A JP 2021200089 A JP2021200089 A JP 2021200089A JP 2021200089 A JP2021200089 A JP 2021200089A JP 2023085825 A JP2023085825 A JP 2023085825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
cap
hub
syringe
double
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021200089A
Other languages
English (en)
Inventor
雄史 大黒
Yushi Oguro
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nipro Corp
Original Assignee
Nipro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nipro Corp filed Critical Nipro Corp
Priority to JP2021200089A priority Critical patent/JP2023085825A/ja
Publication of JP2023085825A publication Critical patent/JP2023085825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】バレル内に充填された薬液の漏出を防止することができるシリンジを提供する。【解決手段】シリンジ1は、バレル400と、バレル400の中心軸を回転軸としてバレル400に回転可能に取り付けられ、内面に螺旋状の案内部122を有するキャップ100と、バレル400の中心軸と平行に延在する両頭針210と、両頭針210を保持し案内部122に係合する係合部226を有し後退可能にバレル400に取り付けられたハブ200と、バレル400の先端側を封止し両頭針210の後端側に位置する封止部材とを備えている。キャップ100を回転させることにより、係合部226が案内部122に案内されてハブ200が後端側に移動し、両頭針210の後端部が封止部材300を貫通する。【選択図】図10

Description

本開示は、シリンジに関する。
たとえば、特許第6074418号公報(特許文献1)にはシリンジが開示されている。シリンジは、バレルと、バレルの先端に取り付けられるハブと、ハブに保持された注射針とを備えている。注射針を保持したハブがバレルの先端に取り付けられることで、バレル内に充填された薬液を患者に投与することができる。
特許第6074418号公報
従来のシリンジにおいてはバレルの内部と、バレルに取り付けられた注射針の内部とが常時連通しているため、バレルの内部に充填された薬液が注射針から漏れる可能性があった。特にシリンジを予め薬液がバレル内に充填されたプレフィルドシリンジとして用いる場合には、プレフィルドシリンジの保管中や運搬中において薬液が漏出することを防止する必要がある。
したがって、本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、バレル内に充填された薬液の漏出を防止することができるシリンジを提供することを目的とする。
本開示に基づいた実施形態に係るシリンジに従えば、薬液を収容する空間を有するバレルと、上記バレルの中心軸を回転軸として上記バレルに回転可能に取り付けられ、内面に螺旋状の案内部を有するキャップと、上記バレルの上記中心軸と平行に延在する両頭針と、上記両頭針を保持し、上記案内部に係合する係合部を有し、後退可能に上記バレルに取り付けられたハブと、上記バレルの先端側を封止し上記両頭針の後端側に位置する封止部材とを備えている。上記キャップを上記バレルの上記中心軸を回転軸として回転させることにより、上記係合部が上記案内部に案内されて上記ハブが後端側に移動し、上記両頭針の後端部が上記封止部材を貫通する。
上記シリンジにおいて、上記キャップの上記案内部は第1の案内部と第2の案内部とを含み、上記ハブの上記係合部は第1の係合部と第2の係合部とを含み、上記第1の案内部と上記第2の案内部とは上記バレルの上記中心軸に対して線対称であり、上記第1の係合部と上記第2の係合部とは上記バレルの上記中心軸に対して線対称であってもよい。
上記シリンジにおいて、上記ハブは、上記両頭針の後端側が上記封止部材を貫通した状態において、上記バレルに係合して上記ハブが先端側に移動することを阻止するストッパを有してもよい。
上記シリンジにおいて、上記キャップは内面から突出する突起を有し、上記バレルは外周面から突出し周方向に延びるリブを有し、上記突起が上記リブの後端側に当接することで上記キャップが上記バレルの中心軸を回転軸とする回転方向に案内されてもよい。
上記シリンジにおいて、上記リブは上記バレルの周方向において該リブが途切れた不連続部を有し、上記不連続部に上記キャップの上記突起が位置することで、上記キャップが上記バレルから取り外し可能となるようにしてもよい。
本開示に係るシリンジによると、バレル内に充填された薬液の漏出を防止することができるシリンジを提供することができる。
本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジの分解斜視図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるキャップの斜視図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるキャップの縦断面図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるキャップを基端側から見た斜視図である。 本開示に基づいた実施の形態における針付きハブの正面図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるバレルの斜視図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジの動作を説明する正面図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジの動作を説明する正面図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジの動作を説明する正面図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジの動作を説明する断面図である。 本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジの動作を説明する断面図である。 本開示に基づいた実施の形態の変形例におけるキャップの縦断面図である。 本開示に基づいた実施の形態の変形例におけるバレルの斜視図である。
以下、本開示に基づいた実施の形態におけるシリンジについて、図を参照しながら説明する。まず、本開示に基づいた実施の形態のシリンジの構造について主に図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施の形態におけるシリンジの分解斜視図である。本実施の形態に係るシリンジ1は、キャップ100と、針付きハブ200と、封止部材300と、バレル400と、プランジャ500とを備えている。以下の説明において、キャップ100の先端の側(図1における上側)を先端側、プランジャ500の後端側(図1における下側)を基端側という。また、シリンジ1においてバレル400の中心に延びる軸を中心軸といい、該中心軸が延びる方向を軸方向という。
図2は、本実施の形態におけるキャップの斜視図であり、図3は、本実施の形態におけるキャップの縦断面図であり、図4は、本実施の形態におけるキャップを基端側から見た斜視図である。
キャップ100は、キャップ100の先端部に位置する小径部110と、小径部110の基端側に連続する中間径部120と、中間径部120の基端側に連続する大径部160とを備えている。中間径部120の内径は小径部110の内径よりも大きく、大径部160の内径は中間径部120の内径よりも大きい。本実施の形態のキャップ100の形状はあくまでも一例である。たとえば、図12に示すキャップ100Aのように、図3の小径部110と中間径部120に対応する部分の内径が一定になるようにしてもよい。
小径部110は先端側が閉鎖された筒体である。小径部110は、キャップ100がシリンジ1に取り付けられた状態において、針付きハブ200の両頭針210の先端側を覆う。小径部110は中空部112を有し、両頭針210の先端側は中空部112に位置する。小径部110の基端側には周方向に延びて円環状をなす小径部基端面114が形成されている。
キャップ100の中間径部120の内面は略円筒形状を有している。キャップ100の中間径部120の内面には、螺旋状の案内部122が設けられている。案内部122は中間径部120の内面から内側に突出し螺旋状に延びる段部である。案内部122は、特に図3に示されるように、中間径部120の内面を周方向に移動するに従って基端側に変位する。
案内部122の最も先端側には、軸方向段部124が連続している。軸方向段部124は中間径部120の内面から内側に突出する段部である。軸方向段部124は軸方向に沿って基端側に向かって延びる。図3に示されるように、案内部122の先端側と軸方向段部124の先端側とは互いに鋭角をなす方向に連続している。
中間径部120には、案内部122の基端側および軸方向段部124の基端側に連続し、周方向に延びる周方向段部126が設けられている。周方向段部126は、中間径部120の基端側の端部を構成する。周方向段部126は、大径部160の内面に囲まれる。
大径部160の外周面には軸方向に延びるリブからなる滑り止め168が設けられている。滑り止め168は互いに平行に並ぶように複数設けられている。滑り止め168はキャップ100をユーザーが指で把持して回転させる際の滑り止めとして機能する。
大径部160には内面から内側に突出する突起162が設けられている。突起162は楔形の断面形状を有している。突起162は基端側の面が傾斜した傾斜面を有している。傾斜面は基端側から先端側に進むに従って中心側に近づくように傾斜する。
図4に示すように、案内部122および突起162は各々、一対設けられている。案内部122は第1の案内部1221と第2の案内部1222とを含み、第1の案内部1221と第2の案内部1222とは、バレル400の中心軸に対して線対称である。突起162は第1の突起1621と第2の突起1622とを含み、第1の突起1621と第2の突起1622とは、バレル400の中心軸に対して線対称である。
図5は本実施の形態における針付きハブの正面図である。針付きハブ200は、両頭針210とハブ220とを有している。両頭針210はバレル400の中心軸と平行に延在する。両頭針210は軸方向に延びる中空部を有している。両頭針210の先端側の端部および基端側の端部は、鋭利に尖った尖端212,214をそれぞれ有している。
ハブ220は、円筒状のハブ本体224とハブ本体224の先端側の面から先端側に向かって突出する針保持部222が設けられている。針保持部222は、ハブ本体224よりも小径であり、内部を両頭針210が貫通する。針保持部222はハブ本体224の内部において基端側にも延在している(図10および図11参照)。両頭針210は針保持部222によってハブ本体224に固定されている。
ハブ本体224は、外周面から突出する係合部226を有している。係合部226はハブ本体224の先端部付近の外周面に設けられている。係合部226はハブ本体224に一対設けられている。一対の係合部226はバレル400の中心軸に対して線対称である。係合部226は正面視において略直角三角形の形状を有している。係合部226は斜面226aを有している。斜面226aは案内部122に接する方向に傾斜している。本実施の形態のシリンジ1は案内部122および係合部226をいずれも一対有しているが、たとえば、案内部122および係合部226を1個ずつ有するようにしてもよいし、案内部122および係合部226を4個ずつ有するようにしてもよい。
ハブ本体224は、外周面から突出するストッパ228を有している。ストッパ228はハブ本体224の基端部付近の外周面に設けられている。ストッパ228はハブ本体224に一対設けられている。一対のストッパ228はバレル400の中心軸に対して線対称である。係合部226とストッパ228とは中心軸方向に並ぶ。ストッパ228は、当接面228aと傾斜面228bとを有している。傾斜面228bは、先端側に向かうに従って外側に突出するように傾斜する。当接面228aは傾斜面228bの先端側に連続している。当接面228aは軸方向と直交する方向に延びる。
ハブ本体224とキャップ100の周方向段部126との間にはゴムパッキン190が設けられている(図1、図10および図11参照)。ゴムパッキン190は、ゴム製で円環状のパッキンである。ゴムパッキン190は、ハブ220とキャップ100との間のクッション材としても機能する。ゴムパッキン190に替えて、たとえば熱可塑性エラストマ製のパッキンを用いてもよい。
図6は本実施の形態におけるバレルの斜視図である。バレル400は、バレル本体410と首部420とを有している。バレル本体410は中空の円筒であり、内部に薬液が充填される。バレル本体410の基端は開放している。バレル本体410の基端にはフランジ412が設けられている。
首部420はバレル本体410の先端側に連続している。図6に示すように首部420の外径はバレル本体410の外径よりも小さい。ただし、首部420の外径はバレル本体410の外径と同じであってもよいし、図13に示すバレル400Aのように首部420Aの外径はバレル本体410Aの外径よりも大きくてもよい。図1に示すように、首部420の基端部付近には開口部430が設けられている(図1および図7から図9参照)。開口部430は正面視矩形である。開口部430の先端側の縁部はハブ220のストッパ228の当接面228aが係合する被係合部432を構成する。
首部420の内面には首部420の先端と開口部430とを結ぶように軸方向に延びる案内溝428が設けられている。案内溝428はハブ本体224に設けられたストッパ228を首部420の先端から開口部430まで導くように連続している。
首部420の先端部には外周面から外側に突出するリブ422が設けられている。リブ422は首部420の先端部に沿って周方向に延在している。リブ422は首部420の周方向においてリブ422が途切れた不連続部424を有している。首部420には不連続部424に沿って軸方向に延びるガイドリブ434が設けられている。ガイドリブ434は首部420の外周面から外側に突出する直線状の突起である。
リブ422の外周面には窪み426が設けられている。窪み426は首部420の先端からリブ422の軸方向中間部(リブ422の基端側の手前)まで窪む凹みである。窪み426の基端側の面は基端側に進むに従って外側に変位する傾斜面である。
首部420の内部には、ノズル部440が設けられている(図10および図11参照)。ノズル部440は内部に薬液の流路を有し、該流路とバレル本体410の中空部とが連通している。ノズル部440はバレル400内に充填された薬液を先端方向に吐出する。ノズル部440は円柱状に構成されている。
図6に示すように、キャップ100の突起162は、窪み426に案内されてリブ422の基端側に容易に位置する。リブ422の基端側に案内された突起162は、リブ422の基端側の側面に沿って周方向に移動することができる。突起162がリブ422に案内されることで、キャップ100が先端方向に外れることが防止される。突起162がリブ422に沿って案内されることで、キャップ100はバレル400の中心軸を中心に回転する方向に案内される。
キャップ100が回転し、突起162がガイドリブ434に達すると、それ以上のキャップ100の回転が阻止される。そのとき突起162は不連続部424に位置しており、突起162が不連続部424を通過することでキャップ100を先端側に移動させることができる。これによりキャップ100をバレル400から取り外すことができる。
首部420の内部にはハブ本体224および封止部材300が配置される(図1、図10および図11参照)。封止部材300はハブ本体224とノズル部440との間に設けられている。
封止部材300は図1に示すように円筒形状を有する。封止部材300の外周面の先端側には環状リブ310が設けられている。環状リブ310は、封止部材300の外周面の先端部と、先端部より基端側の2箇所に設けられている。環状リブ310が設けられていることで、ハブ本体224と封止部材300とが互いに水密を保ちながら摺動することができる。
封止部材300の先端側の面および基端側の面は開放している。封止部材300の中間部には仕切り330が設けられている(図10および図11参照)。仕切り330は封止部材300の先端側の面に設けられた開口と、封止部材300の基端側の面に設けられた開口とを仕切る。封止部材300の基端側に設けられた開口にはノズル部440が嵌合される。封止部材300はハブ本体224の内部に嵌合されている。封止部材300は両頭針210が貫通するまでの間、ノズル部440の先端側を封止する。封止部材300の材質は、バレル400内に貯留される薬液と反応することがない材料が選択される。封止部材300の材料としては、熱可塑性エラストマーおよびゴムが挙げられる。
バレル400には、プランジャ500が挿入される。プランジャ500の先端側はバレル400の中空部に位置する。図1に示すようにプランジャ500はガスケット510とプランジャ本体520とを有している。
ガスケット510はバレル400の中空部内を水密を保ったまま摺動可能である。バレル400およびガスケット510の材質は、バレル400内に貯留される薬液と反応することがなく、バレル400内をガスケット510が液密に摺動可能となるような材料が選択される。ガスケット510の材料としては、熱可塑性エラストマーおよびゴムが挙げられる。
ガスケット510の基端部にはネジ孔が設けられている。ネジ孔にはプランジャ本体520の先端のネジ522が螺合する。これによりプランジャ本体520の先端側にガスケット510が固定される。ガスケット510とプランジャ本体520とは合成樹脂などで一体に成型してもよい。
プランジャ本体520は、プランジャ本体520の基端部に設けられた基端リブ526を有している。プランジャ本体520は補強リブ524を有している。プランジャ本体520は4つの補強リブ524で構成された十字の断面を有している。
図7から図11を用いて、本実施の形態のシリンジ1の動作について説明する。図7から図9は本実施の形態シリンジの動作を説明する正面図である。図10および図11は本実施の形態のシリンジの動作を説明する断面図である。
まず、本実施の形態のシリンジ1の組立て手順について説明する。なお、以下の説明においては本実施の形態のシリンジ1をプレフィルドシリンジとして用いる場合について説明するが、本開示に係るシリンジ1はプレフィルドシリンジとして用いられるものに限定されない。
キャップ100の内部にはゴムパッキン190が予め配置される。次に、針付きハブ200をキャップ100の内部に挿入する。このとき針付きハブ200の係合部226がキャップ100の案内部122に案内されて、係合部226が図7に示す案内部122と軸方向段部124とがなす鋭角部に位置する。ハブ本体224の先端部とゴムパッキン190とが互いに当接する。
バレル400に封止部材300が取り付けられる。このときバレル400の内部には予め薬液が充填されており、また、バレル400の後端部にはプランジャ500の先端部が挿入されている。封止部材300の基端側の開口にバレル400のノズル部440が嵌合される。
この状態において、キャップ100と針付きハブ200とがバレル400に取り付けられる。具体的には、キャップ100の突起162をリブ422に設けられた窪み426に挿入しながら、キャップ100および針付きハブ200をバレル400に取り付ける。キャップ100を基端方向に押圧することで、窪み426に挿入された突起162がリブ422を乗り越えることで、キャップ100が正しい位置に装着される。このとき封止部材300の先端側はハブ220の内部に位置する。ハブ220の基端側は首部420の内部に位置する。これによりバレル400への、封止部材300、針付きハブ200およびキャップ100の装着が完了する。
シリンジ1を使用する際の動作について説明する。バレル400の中空部には予め薬液が充填されており、バレル400の基端側にはプランジャ500の先端部が挿入されている。薬液を患者に投与する前にキャップ100を回転させる。キャップ100を回転させることで両頭針210の基端側の尖端214を封止部材300に貫通させる。これにより両頭針210の内部とバレル400の内部とが連通する。以下、この動作についてより詳細に説明する。
図7および図10に示す、バレル400に封止部材300、針付きハブ200およびキャップ100が装着された状態において、針付きハブ200の係合部226は案内部122の先端側に当接している。この状態でキャップ100を図7に矢印で示す方向に回転させると、係合部226が案内部122に案内されて基端側に移動し、同時に針付きハブ200が基端側に移動する。このときキャップ100は、突起162がリブ422の基端側の側面に当接しているので、キャップ100が先端側に動いてバレル400から外れることが阻止されている。
図8に示す状態を経由して、さらにキャップ100を回転させると、図9および図11に示す状態となる。この状態において、両頭針210の基端側の尖端214は封止部材300の仕切り330を貫通する。これによりバレル400の中空部と両頭針210の内部とが連通する。同時に針付きハブ200のストッパ228が首部420の開口部430の被係合部432に係合する。これにより針付きハブ200が先端方向に移動することが阻止され、針付きハブ200がバレル400に固定される。ストッパ228の基端側の面は傾斜面228bとされているので案内溝428の内部を基端側にスムーズに移動することができる。また首部420の内部には案内溝428の内部をストッパ228が基端側に向かって進むので、ハブ220は首部420に対して回転することなく基端側に移動する。
キャップ100は、突起162がガイドリブ434に当接することで、それ以上の回転が阻止される。そのとき突起162はリブ422の不連続部424に位置している。キャップ100を先端側に移動させることで、突起162が不連続部424を通って首部420から外れる。これによりキャップ100をバレル400から取り外すことができる。キャップ100が取り外されることで、両頭針210の先端側の尖端212が露出し、薬液の投与が可能となる。
本実施の形態のシリンジ1においては、薬液を投与する直前までバレル400の先端側を封止部材300で封止することができるので、バレル400に充填された薬液が漏れることを防止することができる。プレフィルドシリンジに用いた場合においては特に予め充填された薬液の漏出が問題となるが、本実施の形態のシリンジ1をプレフィルドシリンジとして用いることで薬液の漏出を防止することができる。
本実施の形態のシリンジにおいては、キャップ100を回転させることにより針付きハブ200を基端側に移動させている。たとえばキャップ100を基端側に直線的に移動させてこれに伴って針付きハブ200を基端側に移動させる場合に比べて、小さい力で確実に針付きハブ200を基端側に移動させることができる。
本実施の形態のシリンジ1においては、キャップ100の案内部122は第1の案内部1221と第2の案内部1222とを含み、ハブ220の係合部226は第1の係合部と第2の係合部とを含む。第1の案内部1221と第2の案内部1222とはバレル400の中心軸に対して線対称であり、第1の係合部と第2の係合部とはバレル400の中心軸に対して線対称であるので、ハブ220がバレル400に対して傾くことを防止しながら、ハブ220を安定して基端側に移動させることができる。
また、本実施の形態のシリンジ1においては、突起162がリブ422の後端側に当接することでキャップ100がバレル400の中心軸を回転軸とする回転方向に案内されているので、キャップ100の回転がスムーズであり、また、キャップ100の回転中にバレル400からキャップ100が外れることが防止することができる。
ハブ220は、両頭針210の後端側の尖端214が封止部材300を貫通した状態において、バレル400に係合してハブ220が先端側に移動することを阻止するストッパ228を有しているので、ハブ本体224および両頭針210をバレル400に確実に固定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シリンジ、100,100A キャップ、110 小径部、112 中空部、114 小径部基端面、120 中間径部、122 案内部(1221 第1の案内部、1222 第2の案内部)、124 軸方向段部、126 周方向段部、160 大径部、162 突起(1621 第1の突起、1622 第2の突起)、168 滑り止め、190 パッキン、200 針付きハブ、210 両頭針、212,214 尖端、220 ハブ、222 針保持部、224 ハブ本体、226 係合部、226a 斜面、228 ストッパ、228a 当接面、228b 傾斜面、300 封止部材、310 環状リブ、330 仕切り、400,400A バレル、410,410A バレル本体、412 フランジ、420,420A 首部、422 リブ、424 不連続部、428 案内溝、430 開口部、432 被係合部、434 ガイドリブ、440 ノズル部、500 プランジャ、510 ガスケット、520 プランジャ本体、522 ネジ、524 補強リブ、526 基端リブ。

Claims (5)

  1. 薬液を収容する空間を有するバレルと、
    前記バレルの中心軸を回転軸として前記バレルに回転可能に取り付けられ、内面に螺旋状の案内部を有するキャップと、
    前記バレルの前記中心軸と平行に延在する両頭針と、
    前記両頭針を保持し、前記案内部に係合する係合部を有し、後退可能に前記バレルに取り付けられたハブと、
    前記バレルの先端側を封止し前記両頭針の後端側に位置する封止部材とを備え、
    前記キャップを前記バレルの前記中心軸を回転軸として回転させることにより、前記係合部が前記案内部に案内されて前記ハブが後端側に移動し、前記両頭針の後端部が前記封止部材を貫通する、シリンジ。
  2. 前記キャップの前記案内部は第1の案内部と第2の案内部とを含み、
    前記ハブの前記係合部は第1の係合部と第2の係合部とを含み、
    前記第1の案内部と前記第2の案内部とは前記バレルの前記中心軸に対して線対称であり、前記第1の係合部と前記第2の係合部とは前記バレルの前記中心軸に対して線対称である、請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記ハブは、前記両頭針の後端側が前記封止部材を貫通した状態において、前記バレルに係合して前記ハブが先端側に移動することを阻止するストッパを有する、請求項1または請求項2に記載のシリンジ。
  4. 前記キャップは内周面から突出する突起を有し、
    前記バレルは外周面から突出し周方向に延びるリブを有し、
    前記突起が前記リブの後端側に当接することで前記キャップが前記バレルの中心軸を回転軸とする回転方向に案内される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシリンジ。
  5. 前記リブは前記バレルの周方向において該リブが途切れた不連続部を有し、
    前記不連続部に前記キャップの前記突起が位置することで、前記キャップが前記バレルから取り外し可能となる、請求項4に記載のシリンジ。
JP2021200089A 2021-12-09 2021-12-09 シリンジ Pending JP2023085825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021200089A JP2023085825A (ja) 2021-12-09 2021-12-09 シリンジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021200089A JP2023085825A (ja) 2021-12-09 2021-12-09 シリンジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023085825A true JP2023085825A (ja) 2023-06-21

Family

ID=86776020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021200089A Pending JP2023085825A (ja) 2021-12-09 2021-12-09 シリンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023085825A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256200B2 (ja) 薬液注入器具
JP5888234B2 (ja) 噴霧器
US9044553B2 (en) Apparatus for injecting a pharmaceutical with automatic syringe retraction following injection
JP6013483B2 (ja) 注射装置用の補充モジュール
JP5567026B2 (ja) プレフィルドシリンジ
US9533103B2 (en) Prefilled syringe
US9149584B2 (en) Hinged shield assembly and related methods
JPH10295814A (ja) カニューレ密封シールドアセンブリ
JP5048472B2 (ja) 注射器およびプレフィルドシリンジ
US20200206433A1 (en) Intradermal needle, packaged article, and injection device
JP2023085825A (ja) シリンジ
JP2013070789A (ja) シリンジ用プランジャー、シリンジおよびプレフィルドシリンジ
JP5714268B2 (ja) プレフィルドシリンジ
US11413400B2 (en) Safety assembly
JP2002172165A (ja) プレフィルドシリンジ用注射器およびプレフィルドシリンジ
US20200009328A1 (en) Syringe assembly
JP5864871B2 (ja) シリンジ
JP2595798Y2 (ja) 注入・注出器
JP6895446B2 (ja) プレフィルドシリンジ及びシリンジ
US20230390499A1 (en) Medication administration device
JP7241165B2 (ja) シリンジ用キャップ、シリンジ組立体及びプレフィルドシリンジ
WO2024134964A1 (ja) 薬液投与器具
WO2019176727A1 (ja) 針組立体
JP2010284438A (ja) プレフィルドシリンジ
JP2007167242A (ja) 留置針装置