JP2023085091A - タイヤ - Google Patents

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JP2023085091A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for

Abstract

Figure 2023085091000001
【課題】通信装置への損傷を抑制できる、タイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ1は、サイドゴム8と、ビードフィラー4bと、カーカスコード5cを含むカーカスプライ5aを有する、カーカス5と、通信装置10と、を備えた、タイヤであって、通信装置は、RFタグ10eと、RFタグを覆うタグ被覆ゴム部10fと、を有し、通信装置は、サイドゴムとビードフィラーとの間に配置されており、サイドゴムの100%モジュラスM100は、タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100よりも小さく、タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100は、ビードフィラーのうち通信装置に接触している接触ビードフィラー部の100%モジュラスM100よりも小さく、サイドゴムの動的貯蔵弾性率E’は、接触ビードフィラー部の動的貯蔵弾性率E’よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関する。
従来より、通信装置(RFタグ等)を備えたタイヤがある(特許文献1)。
特開2021-46057号公報
しかし、従来のタイヤにおいては、通信装置への損傷の抑制につき、向上の余地があった。
本発明は、通信装置への損傷を抑制できる、タイヤを提供することを目的とする。
本発明のタイヤは、
サイドゴムと、
ビードフィラーと、
カーカスコードを含むカーカスプライを有する、カーカスと、
通信装置と、
を備えた、タイヤであって、
前記通信装置は、RFタグと、前記RFタグを覆うタグ被覆ゴム部と、を有し、
前記通信装置は、前記サイドゴムと前記ビードフィラーとの間に配置されており、
前記サイドゴムの100%モジュラスM100は、前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100よりも小さく、
前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100は、前記ビードフィラーのうち前記通信装置に接触している接触ビードフィラー部の100%モジュラスM100よりも小さく、
前記サイドゴムの動的貯蔵弾性率E’は、前記接触ビードフィラー部の動的貯蔵弾性率E’よりも小さい。
本発明のタイヤによれば、通信装置への損傷を抑制できる。
本発明のタイヤにおいては、
前記RFタグは、ICチップを有しており、
前記ICチップの中心のタイヤ径方向位置を中心としてタイヤ径方向に10mmにわたって延在するタイヤ径方向領域KRと、前記ICチップの中心のタイヤ周方向位置を中心としてタイヤ周方向に70mmにわたって延在するタイヤ周方向領域KCとの、重複領域内のみを観たときに、前記接触ビードフィラー部の体積は前記サイドゴムの体積よりも大きく、かつ、前記サイドゴムの体積は前記タグ被覆ゴム部の体積よりも大きいと、好適である。
これにより、通信装置への損傷をさらに抑制できる。
本発明のタイヤにおいては、
ビードコアと、
前記ビードコアの周りにおいて、前記カーカスに対して前記ビードコアとは反対側に配置された、補強部材と、
をさらに備え、
前記通信装置のタイヤ径方向中心は、前記補強部材のタイヤ径方向外端よりもタイヤ径方向外側にあると、好適である。
これにより、通信性や耐久性を向上できる。
本発明のタイヤにおいては、
前記通信装置は、前記サイドゴムに接触していると、好適である。
これにより、通信性や耐久性を向上できる。
本発明のタイヤにおいては、
前記サイドゴムの100%モジュラスM100は、前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100の0.6~0.9倍であり、
前記接触ビードフィラー部の100%モジュラスM100は、前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100の1.7倍以下であり、
前記サイドゴムの損失正接tanδは、前記接触ビードフィラー部の損失正接tanδの2.0倍以下であると、好適である。
これにより、通信装置への損傷をさらに抑制できる。
本発明によれば、通信装置への損傷を抑制できる、タイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤの一部を、図2のA-A線に沿う断面により示す、タイヤ幅方向断面図である。 図1のタイヤの一部を、タイヤ幅方向外側から見た様子を示す、側面図である。 本発明の任意の実施形態に係るタイヤに用いることができる、通信装置の一例を示す、斜視図である。 図3の通信装置を分解した状態で示す、分解斜視図である。
本発明に係るタイヤは、任意の種類の空気入りタイヤに好適に利用でき、特に、トラック・バス用空気入りタイヤに好適に利用できる。
以下、本発明に係るタイヤの実施形態について、図面を参照しつつ例示説明する。
各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。一部の図面では、タイヤ幅方向を符号「WD」で示し、タイヤ径方向を符号「RD」で示し、タイヤ周方向を符号「CD」で示している。本明細書において、タイヤ内腔に近い側を「タイヤ内側」といい、タイヤ内腔から遠い側を「タイヤ外側」という。
図1~図2は、本発明の一実施形態に係るタイヤ1を説明するための図面である。図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤの一部(具体的には、タイヤ赤道面CLに対する一方側の部分)を、図2のA-A線に沿う断面により示す、タイヤ幅方向断面図である。図2は、図1のタイヤの一部を、タイヤ幅方向外側から見た様子を示す、側面図である。
図1~図2の実施形態のタイヤ1は、トラック・バス用空気入りタイヤとして構成されている。ただし、本発明の任意の実施形態のタイヤ1は、任意の種類のタイヤとして構成されてよい。
タイヤ1は、タイヤ本体1Mと、通信装置10と、を備えている。タイヤ本体1Mは、タイヤ1のうち、通信装置10以外の部分に相当する。
以下、特に断りのない限り、各要素の位置関係や寸法等は、タイヤ1を適用リムに装着し、規定内圧を充填し、無負荷とした、基準状態で測定されるものとする。また、タイヤ1を適用リムに装着し、タイヤ1に規定内圧を充填し、最大荷重を負荷した状態で、路面と接する接地面のタイヤ幅方向の幅を、タイヤの接地幅といい、当該接地面のタイヤ幅方向の端部を接地端という。
本明細書において、「適用リム」とは、空気入りタイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO(The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(The Tire and Rim Association,Inc.)のYEAR BOOK等に記載されているまたは将来的に記載される、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指すが、これらの産業規格に記載のないサイズの場合は、空気入りタイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。「適用リム」には、現行サイズに加えて将来的に前述の産業規格に記載されるサイズも含まれる。「将来的に記載されるサイズ」の例として、ETRTO 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズが挙げられ得る。
本明細書において、「規定内圧」とは、前述したJATMA YEAR BOOK等の産業規格に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいい、前述した産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。また、本明細書において、「最大荷重」とは、前述した産業規格に記載されている適用サイズのタイヤにおける最大負荷能力に対応する荷重、又は、前述した産業規格に記載のないサイズの場合には、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する荷重を意味する。
まず、タイヤ本体1Mについて説明する。
図1に示すように、タイヤ本体1Mは、トレッド部1aと、このトレッド部1aのタイヤ幅方向の両端部からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部1bと、各サイドウォール部1bのタイヤ径方向内側の端部に設けられた一対のビード部1cと、を備えている。トレッド部1aは、タイヤ本体1Mのうち、一対の接地端どうしの間のタイヤ幅方向部分である。ビード部1cは、タイヤ1をリムに装着したときに、タイヤ径方向内側及びタイヤ幅方向外側においてリムに接するように構成される。
タイヤ本体1Mは、トレッド部1aのタイヤ幅方向の両端部からタイヤ径方向内側に延びる一対のタイヤサイド部1dを有する。タイヤサイド部1dは、サイドウォール部1b及びビード部1cからなる。
また、タイヤ本体1Mは、一対のビードコア4aと、一対のビードフィラー4bと、カーカス5と、ベルト6と、トレッドゴム7と、サイドゴム8と、インナーライナー9と、を備えている。
各ビードコア4aは、それぞれ、対応するビード部1cに埋設されている。ビードコア4aは、周囲をゴムにより被覆されている複数のビードワイヤを備えている。ビードワイヤは、金属(例えばスチール)から構成されると好適である。ビードワイヤは、例えば、モノフィラメント又は撚り線からなるものとすることができる。
各ビードフィラー4bは、それぞれ、対応するビードコア4aに対してタイヤ径方向外側に位置する。ビードフィラー4bは、タイヤ径方向外側に向かって先細状に延びている。ビードフィラー4bは、ゴムから構成される。
一般的に、ビードフィラーは、「スティフナー」と呼ばれることがある。
図1に示すように、ビードフィラー4bは、複数(図1の例では、2つ)のビードフィラー部4b1、4b2から構成されてもよい。これら複数のビードフィラー部4b1、4b2は、それぞれを構成するゴムの組成が、互いに異なる。ただし、各ビードフィラー部4b1、4b2は、それぞれを構成するゴムの組成が、当該ビードフィラー部4b1、4b2の全体にわたって実質的に同じである。これら複数のビードフィラー部4b1、4b2は、例えば、硬さが異なり得る。これら複数のビードフィラー部4b1、4b2は、例えば、タイヤ径方向に沿って配列(積層)される。例えば、これら複数のビードフィラー部4b1、4b2のうち、最もタイヤ径方向外側に位置するビードフィラー部4b2が、他のビードフィラー部4b1よりも、軟らかくてもよい。
あるいは、ビードフィラー4bは、1つのビードフィラー部のみから構成されてもよく、いいかえれば、当該ビードフィラー4bを構成するゴムの組成が、当該ビードフィラー4bの全体にわたって実質的に同じであってもよい。
図1に示すように、ビードフィラー4bは、通信装置10と接触している。本明細書では、ビードフィラー4bを構成する1つ又は複数のビードフィラー部4b1、4b2のうち、通信装置10と接触しているビードフィラー部を、「接触ビードフィラー部4bx」と称する。図1の例において、接触ビードフィラー部4bxは、ビードフィラー4bを構成する1つ又は複数のビードフィラー部4b1、4b2のうち、最もタイヤ径方向外側に位置するビードフィラー部4b2によって構成されている。
カーカス5は、一対のビードコア4a間に跨っており、トロイダル状に延在している。カーカス5は、1枚以上(図1の例では、1枚)のカーカスプライ5aから構成されている。各カーカスプライ5aは、1本又は複数本のカーカスコード5cと、カーカスコード5cを被覆する被覆ゴム5rと、を含んでいる。カーカスコード5cは、モノフィラメント又は撚り線で形成することができる。
カーカスコード5cは、金属(例えばスチール)から構成されると、好適である。
カーカスプライ5aは、一対のビードコア4a間に位置するプライ本体部5Mを備えている。カーカスプライ5aは、さらに、プライ本体部5Mの両端からビードコア4aの廻りでタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返される、プライ折返し部5Tを、さらに備えていてもよい。ただし、カーカスプライ5aは、プライ折返し部5Tを備えていなくてもよい。
プライ本体部5Mは、ビードフィラー4b及びビードコア4aよりもタイヤ幅方向内側に位置している。プライ折返し部5Tは、ビードフィラー4b及びビードコア4aよりもタイヤ幅方向外側に位置している。
カーカス5は、ラジアル構造であると好適であるが、バイアス構造でもよい。
ベルト6は、カーカス5のクラウン部に対してタイヤ径方向外側に配置されている。ベルト6は、1層以上(図1の例では、4層)のベルト層6aを備えている。各ベルト層6aは、1本又は複数本のベルトコードと、ベルトコードを被覆する被覆ゴムと、を含んでいる。ベルトコードは、モノフィラメント又は撚り線で形成することができる。ベルトコードは、金属(例えばスチール)から構成されると好適であるが、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどからなる有機繊維から構成されてもよい。
トレッドゴム7は、トレッド部1aにおいて、ベルト6のタイヤ径方向外側に位置している。トレッドゴム7は、トレッド部1aのタイヤ径方向外側の面であるトレッド踏面を構成している。トレッド踏面には、トレッドパターンが形成されている。
サイドゴム8は、サイドウォール部1bに位置している。サイドゴム8は、サイドウォール部1bのタイヤ幅方向外側の外表面を構成している。サイドゴム8は、カーカス5よりもタイヤ幅方向外側に位置している。サイドゴム8は、ビードフィラー4bよりもタイヤ幅方向外側に位置している。サイドゴム8は、トレッドゴム7と一体で形成されている。
インナーライナー9は、カーカス5のタイヤ内側に配置され、例えば、カーカス5のタイヤ内側に積層されてもよい。インナーライナー9は、例えば、空気透過性の低いブチル系ゴムで構成される。ブチル系ゴムには、例えばブチルゴム、及びその誘導体であるハロゲン化ブチルゴムが含まれる。インナーライナー9は、ブチル系ゴムに限られず、他のゴム組成物、樹脂、又はエラストマーで構成することができる。
図1に示すように、タイヤ本体1Mは、ビードコア4aの周りに、補強部材3を備えてもよい。補強部材3は、カーカス5に対してビードコア4aとは反対側に配置されてもよい。補強部材3は、1枚以上(図1の例では、3枚)の補強プライ3aを備えている。各補強プライ3aは、補強コードを含んでいる。補強コードは、金属(例えばスチール)から構成されてもよいし、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどからなる有機繊維から構成されてもよい。
つぎに、通信装置10について説明する。
通信装置10は、タイヤ1の外部にある所定外部装置(例えば、リーダ、あるいは、リーダ/ライタ)と無線通信可能な構成であればよく、通信装置10の構成は特に限定されるものではない。
通信装置10は、RFタグを有する。RFタグは、「RFIDタグ」とも呼ばれる。RFタグは、パッシブ型に構成されると好適であるが、アクティブ型に構成されてもよい。
図3~図4は、通信装置10の一例を示している。通信装置10は、RFタグ10eと、タグ被覆ゴム部10fと、を備えている。RFタグ10eは、ICチップ10cと、アンテナ部10bと、を備えている。図3~図4の例において、RFタグ10eは、パッシブ型に構成されている。
ICチップ10cは、例えば、アンテナ部10bで受信する電波により発生する誘電起電力により稼働する。ICチップ10cは、例えば、制御部と記憶部とを有する。
記憶部は、任意の情報を記憶してよい。例えば、記憶部は、タイヤ1の識別情報を記憶してもよい。タイヤ1の識別情報は、例えば、タイヤ1の製造メーカ、製造工場、製造年月日等の、各タイヤをタイヤ毎に特定できるタイヤ1の固有の識別情報である。また、記憶部は、タイヤの走行距離、急制動回数、急発信回数、急旋回回数等のタイヤ履歴情報を記憶してもよい。また、例えば、タイヤ内部温度、タイヤ内圧、タイヤ加速度等を検出するセンサがタイヤ内腔に設けられており、記憶部が、これらセンサにより検出された検出情報を記憶してもよい。この場合、RFタグ10eは、アンテナ部10bを通じて、センサと無線通信することで、センサの検出情報を取得することができる。
制御部は、記憶部からの情報の読み出しが可能に構成される。
アンテナ部10bは、一対のアンテナ10b1、10b2を有している。一対のアンテナ10b1、10b2は、ICチップ10cにおいて互いに反対側に位置する端部にそれぞれ連結されている。アンテナ部10bは、タイヤ1の外部の上記所定外部装置と送受信可能に構成されている。図3~図4の例において、各アンテナ10b1、10b2は、直線状に延在しているが、各アンテナ10b1、10b2は、例えば波型等、任意の形状をなすように延在していてもよい。
タグ被覆ゴム部10fは、RFタグ10eの全体を覆っている。タグ被覆ゴム部10fは、ゴムから構成される。
本例において、タグ被覆ゴム部10fは、一対のシート状のタグ被覆ゴム部材10f1、10f2を有している。一対のタグ被覆ゴム部材10f1、10f2は、両者間にRFタグ10eを挟んだ状態で、互いに重ねられている。一対のタグ被覆ゴム部材10f1、10f2どうしは、接着等により互いに固着されていると、好適である。
ただし、タグ被覆ゴム部10fは、1つの部材から構成されてもよい。
本例において、タグ被覆ゴム部10fは、平面視において四角形状をなしているが、タグ被覆ゴム部10fは、平面視において任意の形状をなしてよい。
このように構成された通信装置10は、上記所定外部装置から、電波又は磁界に乗せて送信される情報を、アンテナ部10bにより受信可能に構成される。整流(電波の場合)または共振(磁界の場合)により、通信装置10のアンテナ部10bに電力が発生し、ICチップ10cの記憶部及び制御部が所定の動作を行う。例えば、制御部は、記憶部内の情報を読み出し、電波または磁界に乗せてアンテナ部10bから、上記所定外部装置に返信(送信)する。上記所定外部装置は、通信装置10からの電波又は磁界を受信する。上記所定外部装置は、受信した情報を取り出すことで、通信装置10のICチップ10cの記憶部に記憶されている情報を取得することができる。
ただし、通信装置10は、本例とは異なる任意の構成を有してよい。
通信装置10は、長手方向LDと、短手方向SDと、厚さ方向TDと、を有してもよい。長手方向LDと短手方向SDと厚さ方向TDとは、互いに垂直である。
図3~図4に示すように、通信装置10の長手方向LDは、アンテナ部10bの延在方向に平行である。アンテナ部10bの各アンテナ10b1、10b2が波型である場合、アンテナ部10bの延在方向は、各アンテナ10b1、10b2のなす波型の振幅中心線の延在方向を指す。通信装置10において、通信装置10の厚さ方向TDは、タグ被覆ゴム部10fの厚さ方向を指す。
RFタグ10eの長手方向LDの長さは、例えば、20mm以上、又は、50mm以上が好適である。また、RFタグ10eの長手方向LDの長さは、例えば、100mm以下、又は、70mm以下が好適である。
RFタグ10eの短手方向SDの長さは、例えば、10mm以下、又は、8mm以下が好適である。
RFタグ10eの厚さ方向TDの長さは、例えば、5mm以下、又は、2mm以下が好適である。
通信装置10の長手方向LDの長さは、例えば、30mm以上、又は、60mm以上が好適である。また、通信装置10の長手方向LDの長さは、例えば、110mm以下、又は、80mm以下が好適である。
通信装置10の短手方向SDの長さは、例えば、20mm以下、又は、15mm以下が好適である。
通信装置10の厚さ方向TDの長さは、例えば、6mm以下、又は、3mm以下が好適である。
タグ被覆ゴム部10fのタグ被覆ゴム部材10f1、10f2のそれぞれの厚さは、例えば、0.5mm以上が好適である。また、タグ被覆ゴム部10fのタグ被覆ゴム部材10f1、10f2のそれぞれの厚さは、例えば、1mm以下が好適である。
通信装置10は、その全体が、タイヤ本体1Mのタイヤサイド部1dの内部に埋設されている。
通信装置10は、通信装置10の厚さ方向TDが、タイヤ幅方向にほぼ沿うように、指向される(図1)。
タイヤ1の製造時においては、タイヤ本体1Mを構成する生タイヤと、通信装置10とが、タイヤ成形用金型の内部に収容されて、加硫成形される。
図1に示すように、通信装置10は、サイドウォール部1bの内部に埋設されている。具体的に、通信装置10は、タイヤ幅方向において、サイドゴム8とビードフィラー4b(具体的には、接触ビードフィラー部4bx)との間に配置されている。通信装置10は、ビードフィラー4b(具体的には、接触ビードフィラー部4bx)のタイヤ幅方向外側の面に接触している。
このように、通信装置10をタイヤ本体1Mの内部に埋設することにより、仮に通信装置10をタイヤ本体1Mの外表面上に貼り付けた場合に比べて、通信装置10がタイヤ本体1Mから外れたり損傷したりするのを抑制することができる。
なお、一般的に、金属は、通信装置10と上記所定外部装置(例えば、リーダ、あるいは、リーダ/ライタ)との間の電波を弱めて、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信性を低下させるおそれがあり、ひいては、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信距離が短くなるおそれがある。一方、タイヤ本体1Mにおいて、金属(例えば、スチール)は、カーカス5、ベルト6、ビードコア4a、補強部材3等に使用され得る。そして、一般的に、サイドウォール部1bのほうが、トレッド部1aに比べて、金属の量が少ない傾向がある。したがって、通信装置10をサイドウォール部1bに配置することにより、仮に通信装置10をトレッド部1aに配置する場合に比べて、通信性を向上でき、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信距離を長くすることが可能になる。
また、通信装置10を、サイドゴム8とビードフィラー4b(具体的には、接触ビードフィラー部4bx)との間に配置することにより、通信性を向上でき、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信距離を長くすることが可能になるとともに、タイヤ本体1Mのうち、タイヤ1の転動時等において比較的歪の少ない部分に通信装置10を配置できるので、通信装置10ひいてはタイヤ1の耐久性を向上できる。
通信装置10は、図1に示すように、サイドゴム8のタイヤ幅方向内側の面に接触していると、好適である。
ただし、通信装置10とサイドゴム8との間には、隙間があってもよい。
通信装置10とサイドゴム8との間には、他のタイヤ構成部材が存在していないと好適である。
サイドゴム8の100%モジュラスM100は、タグ被覆ゴム部10fの100%モジュラスM100よりも小さく、また、タグ被覆ゴム部10fの100%モジュラスM100は、接触ビードフィラー部4bxの100%モジュラスM100よりも小さい。
ここで、本明細書において、ゴム部材(サイドゴム8、タグ被覆ゴム部10f、接触ビードフィラー部4bx等)の「100%モジュラスM100」は、JIS K 6251(2017年)に基づいて、厚さ2mmの当該ゴム部材の加硫ゴム試験片を25℃で100%伸長した時のモジュラス引張弾性率(MPa)として測定する。「100%モジュラスM100」は、概略的に言えば、その値が小さいほど、変形しやすい(具体的には、所定の変形を生じさせるために、より小さな力を要する)ことを意味している。
上記の100%モジュラスM100の大小関係によって、サイドゴム8がタグ被覆ゴム部10fよりも変形しやすく、また、タグ被覆ゴム部10fが接触ビードフィラー部4bxよりも変形しやすくなる。すなわち、タイヤ幅方向外側に位置するタイヤ構成部材ほど、変形しやすくなる。一方、一般的に、タイヤ1の転動時においては、タイヤ幅方向外側に位置するタイヤ構成部材ほど、変形が大きくなる傾向があり、すなわち、サイドゴム8がタグ被覆ゴム部10fよりも変形が大きくなり、また、タグ被覆ゴム部10fが接触ビードフィラー部4bxよりも、変形が大きくなる傾向がある。したがって、上記の100%モジュラスM100の大小関係によって、タイヤ転動時におけるタイヤ1の撓み変形に、各タイヤ構成部材(サイドゴム8、タグ被覆ゴム部10f、接触ビードフィラー部4bx)がスムーズに追従変形することができる。それにより、タイヤ1の転動による通信装置10への損傷を抑制できる。
通信装置10への損傷を抑制することにより、仮にタイヤ本体1Mが故障したとしても、通信装置10が通信機能を失うのを抑制することができる。なお、タイヤ1の管理等の観点から、タイヤ1が故障等により廃棄のために車両から取り外された後においても、通信装置10は、通信機能を有していることが望ましい。
サイドゴム8の100%モジュラスM100は、タグ被覆ゴム部10fの100%モジュラスM100の0.6~0.9倍であると、好適である。これにより、通信装置への損傷をさらに抑制できる。
また、接触ビードフィラー部4bxの100%モジュラスM100は、タグ被覆ゴム部10fの100%モジュラスM100の1.7倍以下であると、好適である。これにより、通信装置への損傷をさらに抑制できる。
サイドゴム8の損失正接tanδは、接触ビードフィラー部4bxの損失正接tanδよりも大きいと、好適である。
また、カーカスコード5cの熱伝導率は、接触ビードフィラー部4bx及びタグ被覆ゴム部10fのそれぞれの熱伝導率よりも高いと、好適である。
ここで、本明細書において、「損失正接tanδ」は、具体的に、スペクトロメーター(株式会社上島製作所製)を用い、温度24℃、歪2%、周波数52Hzの条件で測定された、損失正接を指す。「損失正接tanδ」は、概略的に言えば、その値が大きいほど、変形による発熱が大きくなることを意味している。
また、「熱伝導率」は、カーカスコード5cについては、JISR1611:2010に従って測定されるものとし、ゴム部材(トレッドゴム7、サイドゴム8、接触ビードフィラー部4bx、タグ被覆ゴム部10f等)については、JISA1412-2:1999に従って測定されるものとする。
上記損失正接tanδの大小関係により、サイドゴム8は、接触ビードフィラー部4bxよりも、タイヤ1の転動時の変形による発熱がしやすくなる。しかし、サイドゴム8は、最もタイヤ外側に位置しているので、接触ビードフィラー部4bxよりも、放熱性能が高い。これにより、通信装置10に加わる熱の量を低減でき、ひいては、通信装置10への熱による損傷を抑制できる。
また、上記熱伝導率の大小関係により、タイヤ1の転動時にトレッドゴム7やベルト6の端部での変形により発生する熱は、カーカスコード5cを介して通信装置10の近傍まで伝わるおそれがある。しかし、上記損失正接tanδの大小関係と上記熱伝導率の大小関係とにより、カーカスコード5cと通信装置10との間に位置する接触ビードフィラー部4bxが、カーカスコード5cからの熱を遮蔽して、通信装置10に当該熱が伝わるのを効果的に抑制することができる。これによっても、通信装置10への熱による損傷を抑制できる。
サイドゴム8の損失正接tanδは、接触ビードフィラー部4bxの損失正接tanδの2.0倍以下であると、好適である。
これにより、サイドゴム8での発熱を抑えることができ、通信装置10への損傷をさらに抑制できる。
カーカスコード5cの熱伝導率は、タイヤ1を構成する全てのゴム部材(トレッドゴム7、サイドゴム8、接触ビードフィラー部4bx、タグ被覆ゴム部10f等)のそれぞれの熱伝導率よりも高いと、好適である。
カーカスコード5cの熱伝導率を、タイヤ1を構成する全てのゴム部材(トレッドゴム7、サイドゴム8、接触ビードフィラー部4bx、タグ被覆ゴム部10f等)のそれぞれの熱伝導率よりも高くするためには、例えば、カーカスコード5cを金属(例えば、スチール)から構成すればよい。金属はゴムよりも熱伝導率が遥かに高いからである。
サイドゴム8の動的貯蔵弾性率E’は、接触ビードフィラー部4bxの動的貯蔵弾性率E’よりも小さいと、好適である。
ここで、本明細書において、「動的貯蔵弾性率E’」は、具体的に、スペクトロメーター(株式会社上島製作所製)を用い、温度24℃、歪2%、周波数52Hzの条件で測定された、弾性率を指す。「動的貯蔵弾性率E’」は、概略的に言えば、その値が大きいほど、ゴムとして硬く、変形しにくくなるため、耐久性が優れることを意味している。
仮に、突起物等との干渉によってサイドゴム8に入ったサイドカットが接触ビードフィラー部4bxの内部にまで入り込み、また、通信装置10がサイドカットの断面に露出した場合、タイヤ1の転動中において、サイドカットが開閉を繰り返す結果、所期しない力が通信装置10に作用して、通信装置10が損傷するおそれがある。
その点、上記の動的貯蔵弾性率E’の大小関係によれば、概略的に言えば、接触ビードフィラー部4bxのほうが、サイドゴム8よりも、硬くなるため、より優れた耐カット性を有することとなる。よって、突起物等との干渉によってサイドゴム8に入ったサイドカットを、接触ビードフィラー部4bxの内部に入り込む手前で、止めることができる。これにより、タイヤ1の転動中において所期しない力が通信装置10に作用するのを抑制でき、通信装置10への損傷を抑制できる。
サイドゴム8の動的貯蔵弾性率E’は、接触ビードフィラー部4bxの動的貯蔵弾性率E’の0.70~0.95倍であると、好適である。
これにより、通信装置10への損傷をさらに抑制できる。
ゴム部材(サイドゴム8、タグ被覆ゴム部10f、接触ビードフィラー部4bx等)の100%モジュラスM100、損失正接tanδ、動的貯蔵弾性率E’を、それぞれ上述の数値範囲を満たすように調整する手法としては、例えば、ゴムの配合をジエン系ポリマーをSBR、BR、NR等から選択し、かつ、充填剤50~80phrのうち、シリカを30~80phr、促進剤(DPG、DM、CZ、NS等の公知の加硫促進剤)を0.5~7phr、硫黄(普通硫黄、不溶性硫黄)0.5~10phrの範囲で適宜変更すればよい。
通信装置10の近傍において、接触ビードフィラー部4bxの体積はサイドゴム8の体積よりも大きく、かつ、サイドゴム8の体積はタグ被覆ゴム部10fの体積よりも大きいと、好適である。これにより、上述した100%モジュラスM100の大小関係、損失正接tanδの大小関係、及び/又は、動的貯蔵弾性率E’の大小関係による効果を、より一層得ることができ、ひいては、通信装置への損傷をさらに抑制できる。
このような観点から、通信装置10のICチップ10cの中心のタイヤ径方向位置を中心としてタイヤ径方向に10mmにわたって延在するタイヤ径方向領域KR(図1、図2)と、ICチップ10cの中心のタイヤ周方向位置を中心としてタイヤ周方向に70mmにわたって延在するタイヤ周方向領域KC(図2)との、重複領域内のみを観たときに、接触ビードフィラー部4bxの体積はサイドゴム8の体積よりも大きく、かつ、サイドゴム8の体積はタグ被覆ゴム部10fの体積よりも大きいと、好適である。
なお、「ICチップ10cの中心」とは、ICチップ10cの重心を指す。
「タイヤ径方向領域KR」(図1、図2)は、具体的に、ICチップ10cの中心のタイヤ径方向位置からタイヤ径方向内側へ5mm離れたタイヤ径方向位置から、ICチップ10cの中心のタイヤ径方向位置からタイヤ径方向外側へ5mm離れたタイヤ径方向位置までにわたる、タイヤ径方向領域である。
「タイヤ周方向領域KC」(図2)は、具体的に、ICチップ10cの中心のタイヤ周方向位置からタイヤ周方向一方側へ35mm離れたタイヤ周方向位置から、ICチップ10cの中心のタイヤ周方向位置からタイヤ周方向他方側へ35mm離れたタイヤ周方向位置までにわたる、タイヤ周方向領域であり、ICチップ10cの中心を通るとともにタイヤ周方向に延在する円弧に沿って測ったときの延在長さが、70mmとなる。
通信装置10のICチップ10cの全体が、上記重複領域内に位置していると、好適である。これにより、通信装置10への損傷をさらに抑制できる。
また、通信装置10のRFタグ10eの全体が、上記重複領域内に位置していると、好適である。これにより、通信装置10への損傷をさらに抑制できる。
なお、通信装置10の指向方向(向き)は任意であるが、通信装置10の耐久性等の観点から、通信装置10は、図2の例のように、通信装置10の長手方向LDがタイヤ周方向にほぼ沿うように指向されていると、好適である。ただし、通信装置10は、通信装置10の短手方向SDがタイヤ周方向にほぼ沿うように指向されていてもよい。
図1に示すように、通信装置10のタイヤ径方向中心10m(より好適には、通信装置10の全体)は、カーカス5のプライ折返し部5Tのタイヤ径方向外端5eよりもタイヤ径方向外側にあると好適である。これにより、通信性を向上でき、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信距離を長くすることが可能になるとともに、タイヤ本体1Mのうち、タイヤ1の転動時等において比較的歪の少ない部分に通信装置10を配置できるので、通信装置10ひいてはタイヤ1の耐久性を向上できる。
この構成は、タイヤ1がトラック・バス用空気入りタイヤとして構成されている場合に特に好適である。
ここで、「カーカス5のプライ折返し部5Tのタイヤ径方向外端5e」とは、カーカス5の各カーカスプライ5aのプライ折返し部5Tのタイヤ径方向外端のうち最もタイヤ径方向外側にあるタイヤ径方向外端を指す。
なお、図1の例のように、通信装置10のタイヤ径方向中心10mは、通信装置10のICチップ10cの中心のタイヤ径方向位置と一致していると好適であるが、両者は異なっていてもよい。
図1に示すように、通信装置10のタイヤ径方向中心10m(より好適には、通信装置10の全体)は、補強部材3のタイヤ径方向外端3uよりもタイヤ径方向外側にあると好適である。これにより、通信性を向上でき、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信距離を長くすることが可能になるとともに、タイヤ本体1Mのうち、タイヤ1の転動時等において比較的歪の少ない部分に通信装置10を配置できるので、通信装置10ひいてはタイヤ1の耐久性を向上できる。
この構成は、タイヤ1がトラック・バス用空気入りタイヤとして構成されている場合に特に好適である。
ここで、「補強部材3のタイヤ径方向外端3u」とは、補強部材3の各補強プライ3aのタイヤ径方向外端のうち最もタイヤ径方向外側にあるタイヤ径方向外端を指す。
通信装置10のタイヤ径方向中心10mとビードフィラー4bのタイヤ径方向外端4buとの間のタイヤ径方向距離は、1~30mmが好適であり、5~15mmがより好適である。
この構成は、タイヤ1がトラック・バス用空気入りタイヤとして構成されている場合に特に好適である。
図1に示すように、カーカス5のプライ折返し部5Tのタイヤ径方向外端5eは、ビードフィラー4bのタイヤ径方向外端4buよりもタイヤ径方向内側に位置していると好適であるが、カーカス5のプライ折返し部5Tのタイヤ径方向外端5eは、ビードフィラー4bのタイヤ径方向外端4buと同じタイヤ径方向位置、あるいは、それよりもタイヤ径方向外側に位置していてもよい。
図1に示すように、補強部材3のタイヤ径方向外端3uは、ビードフィラー4bのタイヤ径方向外端4buよりもタイヤ径方向内側に位置していると好適であるが、補強部材3のタイヤ径方向外端3uは、ビードフィラー4bのタイヤ径方向外端4buと同じタイヤ径方向位置、あるいは、それよりもタイヤ径方向外側に位置していてもよい。
カーカス5のプライ折返し部5Tのタイヤ径方向外端5eは、図1の例のように、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に位置していてもよいし、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置と同じタイヤ径方向位置に位置していてもよいし、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側に位置していてもよい。
ここで、「タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置」とは、タイヤ本体1Mのタイヤ幅方向の寸法が最大となるタイヤ径方向位置である。
補強部材3のタイヤ径方向外端3uは、図1の例のように、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に位置していてもよいし、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置と同じタイヤ径方向位置に位置していてもよいし、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側に位置していてもよい。
通信装置10のタイヤ径方向中心10m(より好適には、通信装置10の全体)は、タイヤ本体1Mのタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向内側に位置していると好適である。これにより、通信性を向上でき、通信装置10と上記所定外部装置との間の通信距離を長くすることが可能になるとともに、タイヤ本体1Mのうち、タイヤ1の転動時等において比較的歪の少ない部分に通信装置10を配置できるので、通信装置10ひいてはタイヤ1の耐久性を向上できる。
この構成は、タイヤ1がトラック・バス用空気入りタイヤとして構成されている場合に特に好適である。
本発明に係るタイヤは、任意の種類の空気入りタイヤに好適に利用でき、特に、トラック・バス用空気入りタイヤに好適に利用できる。
1:タイヤ、
1M:タイヤ本体、 1a:トレッド部、 1b:サイドウォール部、 1c:ビード部、 1d:タイヤサイド部、
3:補強部材、 3a:補強プライ、 3u:補強部材のタイヤ径方向外端、
4a:ビードコア、 4b:ビードフィラー、 4b1、4b2:ビードフィラー部、 4bx:接触ビードフィラー部、 4bu:ビードフィラーのタイヤ径方向外端、
5:カーカス、 5a:カーカスプライ、 5c:カーカスコード、 5r:被覆ゴム、 5M:プライ本体部、 5T:プライ折返し部、 5e:カーカスのプライ折返し部のタイヤ径方向外端、 6:ベルト、 6a:ベルト層、
7:トレッドゴム、 8:サイドゴム、
9:インナーライナー、
10:通信装置、
10e:RFタグ、
10b:アンテナ部、 10b1、10b2:アンテナ、
10f:タグ被覆ゴム部、 10f1、10f2:タグ被覆ゴム部材、
10c:ICチップ、
10m:通信装置のタイヤ径方向中心、
CL:タイヤ赤道面、
WD:タイヤ幅方向、 RD:タイヤ径方向、 CD:タイヤ周方向、
LD:通信装置の長手方向、 SD:通信装置の短手方向、 TD:通信装置の厚さ方向

Claims (5)

  1. サイドゴムと、
    ビードフィラーと、
    カーカスコードを含むカーカスプライを有する、カーカスと、
    通信装置と、
    を備えた、タイヤであって、
    前記通信装置は、RFタグと、前記RFタグを覆うタグ被覆ゴム部と、を有し、
    前記通信装置は、前記サイドゴムと前記ビードフィラーとの間に配置されており、
    前記サイドゴムの100%モジュラスM100は、前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100よりも小さく、
    前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100は、前記ビードフィラーのうち前記通信装置に接触している接触ビードフィラー部の100%モジュラスM100よりも小さく、
    前記サイドゴムの動的貯蔵弾性率E’は、前記接触ビードフィラー部の動的貯蔵弾性率E’よりも小さい、タイヤ。
  2. 前記RFタグは、ICチップを有しており、
    前記ICチップの中心のタイヤ径方向位置を中心としてタイヤ径方向に10mmにわたって延在するタイヤ径方向領域KRと、前記ICチップの中心のタイヤ周方向位置を中心としてタイヤ周方向に70mmにわたって延在するタイヤ周方向領域KCとの、重複領域内のみを観たときに、前記接触ビードフィラー部の体積は前記サイドゴムの体積よりも大きく、かつ、前記サイドゴムの体積は前記タグ被覆ゴム部の体積よりも大きい、請求項1に記載のタイヤ。
  3. ビードコアと、
    前記ビードコアの周りにおいて、前記カーカスに対して前記ビードコアとは反対側に配置された、補強部材と、
    をさらに備え、
    前記通信装置のタイヤ径方向中心は、前記補強部材のタイヤ径方向外端よりもタイヤ径方向外側にある、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記通信装置は、前記サイドゴムに接触している、請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記サイドゴムの100%モジュラスM100は、前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100の0.6~0.9倍であり、
    前記接触ビードフィラー部の100%モジュラスM100は、前記タグ被覆ゴム部の100%モジュラスM100の1.7倍以下であり、
    前記サイドゴムの損失正接tanδは、前記接触ビードフィラー部の損失正接tanδの2.0倍以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載のタイヤ。
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