JP2023084915A - 毛髪洗浄用組成物 - Google Patents

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Shoji Yoshizaki
茂 町田
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Abstract

【課題】肌の刺激感が低く、泡立ちが良く、且つ、洗い流す時には泡切れがよく、洗浄後にサッパリ感があり、毛髪に優れた感触を与える洗浄用組成物を提供すること。【解決手段】(A)N-アシルグルタミン酸塩と共に(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、(C)グリセリン、及び、(D)ラウリン酸ポリグリセリルを含む毛髪洗浄用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は毛髪洗浄用組成物に関する。
シャンプー等の毛髪洗浄用組成物としては、泡立ちが良く、且つ、洗い流す時には泡切れがよいものが望まれている。
一方、近年、天然嗜好の流れの中で、アミノ酸系界面活性剤を使用したシャンプーが好まれている。 そこで、N-アシルアミノ酸塩を使用した毛髪洗浄用組成物が提案されている(特許文献1、2及び3)。
特開2016―40237号公報 国際公開第2016/067853号 特開2016―74905号公報
しかし、従来のN-アシルアミノ酸塩を使用した毛髪洗浄用組成物は、市販品で主流のエーテルサルフェート型界面活性剤を使用したものに比し、肌の刺激感は低いものの、泡立ちが悪く、且つ、洗い流すときに泡がいつまでも残るという問題がある。
そこで、N-アシルアミノ酸塩の濃度を上げて、泡立ちを良くすることが考えられる。しかし、濃度を上げると、洗い流す時にいつまでも泡が残ってしまい、サッパリ感がなくなってしまう。
また、N-アシルアミノ酸塩を高濃度にすると、髪、頭皮に必要以上に残り、感触が悪くなってしまう問題点もある。
本発明は、肌の刺激感が低く、泡立ちが良く、且つ、洗い流す時には泡切れが良く、洗浄後にサッパリ感があり、毛髪に優れた感触を与える洗浄用組成物を提供することをその目的とする。
本発明の目的は、
(A)N-アシルグルタミン酸塩
(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩
(C)グリセリン
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステル
を含む毛髪洗浄用組成物によって達成することができる。
前記(A)N-アシルグルタミン酸塩がN-ココイルグルタミン酸塩であることが好ましい。
前記(A)N-アシルグルタミン酸塩の配合量は、組成物の全質量を基準として、12.0質量%~18.0質量%であることが好ましい。
前記(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩がN-ココイル-N-メチル-β-アラニン塩であることが好ましい。
前記(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の配合量は、組成物の全質量を基準として、1.0質量%~2.5質量%であることが好ましい。
前記(C)グリセリンの配合量は、組成物の全質量を基準として、1.0質量%~10.0質量%であることが好ましい。
前記(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルがラウリン酸ポリグリセリルであることが好ましい。
前記(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルの配合量は、組成物の全質量を基準として、0.1質量%~1.0質量%であることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄用組成物は、肌の刺激感が低い。
本発明の毛髪洗浄用組成物は高い泡立ち性を備える。したがって、本発明の毛髪洗浄用組成物はアミノ酸系界面活性剤を使用するにも関わらず高い泡立ちを有することができ、豊かな泡を実現することができる。
また、本発明の毛髪洗浄用組成物は高い泡立ちにも関わらず泡切れの良さを発揮することができる。例えば、本発明の毛髪洗浄用組成物は、水で洗い流す際に泡切れが良く、そのために、水で洗い流した後にサッパリとした使用感を与えることができる。
更に、本発明の毛髪洗浄用組成物は使用後の毛髪に優れた感触を与えることができる。例えば、本発明の毛髪洗浄用組成物を使用後の毛髪は乾燥後にスムーズな触感である。
本発明者らは鋭意検討の結果、(A)N-アシルグルタミン酸塩と共に(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、(C)グリセリン、及び、(D)ラウリン酸ポリグリセリルを含む毛髪洗浄用組成物が、肌の刺激感が低く、泡立ちが良く、且つ、洗い流す時には泡切れがよく、洗浄後にサッパリ感があり、毛髪に優れた感触を与えることを見出し、本発明を完成した。
斯くして、本発明の毛髪洗浄用組成物は、
(A)N-アシルグルタミン酸塩
(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩
(C)グリセリン
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステル
を含む。
以下、各成分について詳述する。
[N-アシルグルタミン酸塩]
本発明の組成物は、(A)N-アシルグルタミン酸塩を含む。1種類の塩を使用してもよく、2種類以上の塩を併用してもよい。
(A)N-アシルグルタミン酸塩はナトリウム塩、カリウム塩等の無機塩でもよいが、トリエタノールアミン塩等の有機塩が好ましい。
(A)N-アシルグルタミン酸塩のアシル基のアルキル基としては、例えば、C~C22アルキル基がより好ましく、C~C18アルキル基が好ましい。
(A)N-アシルグルタミン酸塩がN-ココイルグルタミン酸塩であることが好ましい。
(A)N-アシルグルタミン酸塩としては市販品を用いてもよく、例えば、味の素株式会社製の「アミソフトCT-12S」、並びに、旭化成ファインケム株式会社製の「アミノサーファクトACMT-L」を例示することができる。
本発明の組成物中の(A)N-アシルグルタミン酸塩の量は、組成物の全質量を基準として、9.0質量%~21.0質量%が好ましく、10.0質量%~20.0質量%がより好ましく、12.0質量%~18.0質量%が更により好ましい。
[N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩]
本発明の組成物は、(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩を含む。1種類のN-アシル-N-メチル-β-アラニン塩を使用してもよく、2種類以上のN-アシル-N-メチル-β-アラニン塩を併用してもよい。
(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩は、N-メチル-β-アラニンをアシル化した陰イオン性界面活性剤である。
(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩がN-ココイル-N-メチル-β-アラニン塩であることが好ましい。
(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩としては市販品を用いてもよく、例えば、川研ファインケミカル社製「アラノンACE」を例示することができる。
本発明の組成物中の(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の量は、組成物の全質量を基準として、0.5質量%~3.5質量%が好ましく、0.75質量%~3.0質量%がより好ましく、1.0質量%~2.5質量%が更により好ましい。
[グリセリン]
本発明の組成物は、(C)グリセリンを含む。
(C)グリセリンとしては市販品を用いてもよく、例えば、阪本薬品工業株式会社製の「化粧品用濃グリセリン」を例示することができる。
本発明の組成物中の(C)グリセリンの量は、組成物の全質量を基準として、0.3質量%~11.3質量%が好ましく、1.0質量%~10.0質量%がより好ましく、1.3質量%~7.3質量%が更により好ましい。
[ポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明の組成物は、(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。1種類のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよく、2種類以上のポリグリセリル脂肪酸エステルを併用してもよい。
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~10個のグリセロール、より好ましくは2~8個のグリセロール、更により好ましくは2~6個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有することができる。
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、3.5~14.0、好ましくは4.0~10.0、より好ましくは4.5~6.0のHLB(親水性親油性バランス)値を有することができる。2種以上のポリグリセリル脂肪酸エステルを用いる場合、HLB値は全ポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量(重量)平均によって決定される。
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2~30個の炭素原子、好ましくは6~24個の炭素原子、より好ましくは8~18個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の酸、好ましくは飽和の酸のモノ、ジ及びトリエステル、例えば、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸、及びミリスチン酸のモノ、ジ及びトリエステルから選ぶことができる。モノエステルが好ましい。
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、例えば、カプリル酸PG2、セスキカプリル酸PG2、ジカプリル酸PG2、トリカプリル酸PG2、カプリン酸PG2、セスキカプリン酸PG2、ジカプリン酸PG2、トリカプリン酸PG2、ラウリン酸PG2、セスキラウリン酸PG2、ジラウリン酸PG2、トリラウリン酸PG2、ミリスチン酸PG2、セスキミリスチン酸PG2、ジミリスチン酸PG2、トリミリスチン酸PG2、ステアリン酸PG2、セスキステアリン酸PG2、ジステアリン酸PG2、トリステアリン酸PG2、イソステアリン酸PG2、セスキイソステアリン酸PG2、ジイソステアリン酸PG2、トリイソステアリン酸PG2、オレイン酸PG2、セスキオレイン酸PG2、ジオレイン酸PG2、トリオレイン酸PG2、カプリル酸PG3、セスキカプリル酸PG3、ジカプリル酸PG3、トリカプリル酸PG3、カプリン酸PG3、セスキカプリン酸PG3、ジカプリン酸PG3、トリカプリン酸PG3、ラウリン酸PG3、セスキラウリン酸PG3、ジラウリン酸PG3、トリラウリン酸PG3、ミリスチン酸PG3、セスキミリスチン酸PG3、ジミリスチン酸PG3、トリミリスチン酸PG3、ステアリン酸PG3、セスキステアリン酸PG3、ジステアリン酸PG3、トリステアリン酸PG3、イソステアリン酸PG3、セスキイソステアリン酸PG3、ジイソステアリン酸PG3、トリイソステアリン酸PG3、オレイン酸PG3、セスキオレイン酸PG3、ジオレイン酸PG3、トリオレイン酸PG3、カプリル酸PG4、セスキカプリル酸PG4、ジカプリル酸PG4、トリカプリル酸PG4、カプリン酸PG4、セスキカプリン酸PG4、ジカプリン酸PG4、トリカプリン酸PG4、ラウリン酸PG4、セスキラウリン酸PG4、ジラウリン酸PG4、トリラウリン酸PG4、ミリスチン酸PG4、セスキミリスチン酸PG4、ジミリスチン酸PG4、トリミリスチン酸PG4、ステアリン酸PG4、セスキステアリン酸PG4、ジステアリン酸PG4、トリステアリン酸PG4、イソステアリン酸PG4、セスキイソステアリン酸PG4、ジイソステアリン酸PG4、トリイソステアリン酸PG4、オレイン酸PG4、セスキオレイン酸PG4、ジオレイン酸PG4、トリオレイン酸PG4、カプリル酸PG5、セスキカプリル酸PG5、ジカプリル酸PG5、トリカプリル酸PG5、テトラカプリル酸PG5、カプリン酸PG5、セスキカプリン酸PG5、ジカプリン酸PG5、トリカプリン酸PG5、テトラカプリン酸PG5、ラウリン酸PG5、セスキラウリン酸PG5、ジラウリン酸PG5、トリラウリン酸PG5、テトララウリン酸PG5、ミリスチン酸PG5、セスキミリスチン酸PG5、ジミリスチン酸PG5、トリミリスチン酸PG5、テトラミリスチン酸PG5、ステアリン酸PG5、セスキステアリン酸PG5、ジステアリン酸PG5、トリステアリン酸PG5、テトラステアリン酸PG5、イソステアリン酸PG5、セスキイソステアリン酸PG5、ジイソステアリン酸PG5、トリイソステアリン酸PG5、テトライソステアリン酸PG5、オレイン酸PG5、セスキオレイン酸PG5、ジオレイン酸PG5、トリオレイン酸PG5、テトラオレイン酸PG5、カプリル酸PG6、セスキカプリル酸PG6、ジカプリル酸PG6、トリカプリル酸PG6、テトラカプリル酸PG6、ペンタカプリル酸PG6、カプリン酸PG6、セスキカプリン酸PG6、ジカプリン酸PG6、トリカプリン酸PG6、テトラカプリン酸PG6、ペンタカプリン酸PG6、ラウリン酸PG6、セスキラウリン酸PG6、ジラウリン酸PG6、トリラウリン酸PG6、テトララウリン酸PG6、ペンタラウリン酸PG6、ミリスチン酸PG6、セスキミリスチン酸PG6、ジミリスチン酸PG6、トリミリスチン酸PG6、テトラミリスチン酸PG6、ペンタミリスチン酸PG6、ステアリン酸PG6、セスキステアリン酸PG6、ジステアリン酸PG6、トリステアリン酸PG6、テトラステアリン酸PG6、ペンタステアリン酸PG6、イソステアリン酸PG6、セスキイソステアリン酸PG6、ジイソステアリン酸PG6、トリイソステアリン酸PG6、テトライソステアリン酸PG6、ペンタイソステアリン酸PG6、オレイン酸PG6、セスキオレイン酸PG6、ジオレイン酸PG6、トリオレイン酸PG6、テトラオレイン酸PG6、ペンタオレイン酸PG6、カプリル酸PG10、セスキカプリル酸PG10、ジカプリル酸PG10、トリカプリル酸PG10、テトラカプリル酸PG10、ペンタカプリル酸PG10、ヘキサカプリル酸PG10、カプリン酸PG10、セスキカプリン酸PG10、ジカプリン酸PG10、トリカプリン酸PG10、テトラカプリン酸PG10、ペンタカプリン酸PG10、ヘキサカプリン酸PG10、ラウリン酸PG10、セスキラウリン酸PG10、ジラウリン酸PG10、トリラウリン酸PG10、テトララウリン酸PG10、ペンタラウリン酸PG10、ヘキサラウリン酸PG10、ミリスチン酸PG10、セスキミリスチン酸PG10、ジミリスチン酸PG10、トリミリスチン酸PG10、テトラミリスチン酸PG10、ペンタミリスチン酸PG10、ヘキサミリスチン酸PG10、ステアリン酸PG10、セスキステアリン酸PG10、ジステアリン酸PG10、トリステアリン酸PG10、テトラステアリン酸PG10、ペンタステアリン酸PG10、ヘキサステアリン酸PG10、イソステアリン酸PG10、セスキイソステアリン酸PG10、ジイソステアリン酸PG10、トリイソステアリン酸PG10、テトライソステアリン酸PG10、ペンタイソステアリン酸PG10、ヘキサイソステアリン酸PG10、オレイン酸PG10、セスキオレイン酸PG10、ジオレイン酸PG10、トリオレイン酸PG10、テトラオレイン酸PG10、ペンタオレイン酸PG10、及びヘキサオレイン酸PG10からなる群から選択することができる。なお、「PG」はポリグリセリルを意味する。
(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルとしては、ラウリン酸ポリグリセリルが好ましい。ラウリン酸ポリグリセリルは、ラウリン酸とグリセリン重合体のモノエステルである。ポリグリセリル部位は例えば1~10量体とすることが可能であるが、1~5が好ましく、特に、ラウリン酸とジグリセリンのモノエステル(ラウリン酸ポリグリセリル-2)が好ましい。
ラウリン酸ポリグリセリル-2は市販を用いてもよく、例えば、太陽化学株式会社の「サンソフトQ-12D-C」を例示することができる。
本発明の組成物中の(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の全質量を基準として、0.03質量%~1.20質量%が好ましく、0.1質量%~1.0質量%がより好ましく、0.23質量%~0.63質量%が更により好ましい。
[任意成分]
本発明の組成物は水を含むことができる。
本発明の組成物中の水の量は、組成物の全質量を基準として、10質量%~60質量%が好ましく、15質量%~55質量%がより好ましく、20質量%~50質量%が更により好ましい。
本発明の組成物は、その他の任意成分を含むこともできる。
その他の任意成分としては、例えば、(C)成分以外の多価アルコール、カチオン化セルロース等のカチオン性ポリマー;脂肪酸ジエタノールアミド;液体油脂;炭化水素;高級脂肪酸;高級一価アルコール;エステル類;((A)、(B)及び(D)成分以外の)アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤;保湿剤;被膜剤;金属イオン封鎖剤;低級一価アルコール;糖類;アミノ酸類;有機アミン類;アルカリ剤(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物等の無機アルカリ剤)等のpH調整剤;皮膚栄養剤;ビタミン類;酸化防止剤;香料;顔料;染料等を挙げることができる。
(C)成分以外の多価アルコールとしては、毛髪洗浄用組成物に通常用いられている成分を使用することができ、例えば、二価アルコールであるグリコールが挙げられる。グリコールとしては、エチレングリコール、プロパンジオール(商品名:Zemea Select Propanediol デュポン社製)等、1,3-ブチレングリコール(商品名:1,3-ブチレングリコール ダイセル化学工業株式会社製)(商品名:ハイシュガーケインBG 高級アルコール工業株式会社製)、(商品名: 1,3-butanediol IMCDジャパン合同会社製)等が挙げられる。
カチオン化セルロースとしては、毛髪洗浄用組成物に通常用いられている成分を使用することができ、例えば、花王株式会社製「ポイズC-150L」等が挙げられる。
脂肪酸ジエタノールアミドとしては、毛髪洗浄用組成物に通常用いられている成分を使用することができ、例えば、川研ファインケミカル社製「アミゾールCDE」等が挙げられる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
[実施例1~9及び比較例1]
(調製)
表1に示される実施例1~9及び比較例1の毛髪洗浄用組成物を、 表1に示される成分を混合して調製した。
(A)N-アシルグルタミン酸塩の配合量及び(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の配合量を変化させ、且つ、(C)グリセリン及び(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルの配合量は一定とした。表1中の「ココイルグルタミン酸TEA(30wt%)」は(A)N-アシルグルタミン酸塩の代表例であり、「ココイルメチルアラニンNa(25wt%)」は(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の代表例である。なお、コカミドDEAとしては、アミゾールCDE-G(川研ファインケミカル株式会社製)を使用した。
表1に示される成分の量に関する数値は、括弧のあるものについては括弧内が純分であり、その他は全て純分としての重量(質量)%に基づくものである。なお、「精製水」の「残部」とは、毛髪洗浄用組成物のうち表1に示される成分以外は全て精製水であるという意味である。
Figure 2023084915000001
(官能評価)
実施例1~9及び比較例1の各組成物を官能評価で評価した。評価法は以下のとおりである。
健常毛、セミロング髪、の10名の女性パネルに、実施例1~9及び比較例1の組成物を、それぞれ5g塗布し、手櫛しで(手の指を使いコーミング)20回コーミングし、10分間放置後、水道水で、10回手櫛しで洗い流した後、ドライヤーで乾燥した。この手順を3日間毎入浴時繰り返した。各パネルが、洗髪時の泡立ち、洗い流し時の泡切れ感、洗い流し時のサッパリ感、乾燥後のスムーズ感、及び、肌の刺激感について、下記の基準に従って評価した。
(ア)洗髪時泡立ち
泡立ちが非常に良い 5点
泡立ちが良い 4点
泡立ちが普通 3点
泡立ちががあまりない 2点
泡立ちがまったくない 1点
(イ)洗い流し時泡切れ感
泡切れ感が非常に良い 5点
泡切れ感が良い 4点
泡切れ感が普通 3点
泡切れ感があまり良くない 2点
泡切れ感が悪い 1点
(ウ)洗い流し時サッパリ感
サッパリ感が非常にある 5点
サッパリ感がある 4点
サッパリ感は普通 3点
ヌルヌル感がある 2点
ヌルヌル感が非常にある 1点
(エ)乾燥後のスムーズ感
非常にスムーズ感がある 5点
かなりスムーズ感がある 4点
スムーズ感がある 3点
スムーズ感があまりない 2点
スムーズ感が全くない 1点
(オ)肌への刺激感
刺激感が全くない 5点
刺激感をほぼ感じない 4点
刺激感をあまり感じない 3点
刺激感を少し感じる 2点
刺激感を感じる 1点
そして、全パネルの評価の平均値に基づき、以下の判定基準に従って、総合評価を行った。

全パネルの評価の平均値
総合評価
平均値が4.0以上 ◎
平均値が3.0以上4.0未満 ○
平均値が2.0以上3.0未満 △
平均値が2.0未満 ×
結果を表2に示す。
Figure 2023084915000002
(結果)
実施例1~9の組成物は比較例1の組成物に比して肌への刺激が少ないことが分かる。また、実施例1~9の組成物は、泡立ちが良く、泡切れが良く、洗浄後にサッパリ感があり、毛髪に優れた感触を与えることができる。
なお、実施例1の組成物は、ココイルグルタミン酸TEA及びココイルメチルアラニンNaの量が他の実施例に比べて少ないので、泡立ちの点で他の実施例に比して若干劣る。また、実施例7~9においては、ココイルグルタミン酸TEAの量が他の実施例に比べ多いので、泡切れ、サッパリ感において、他の実施例よりも若干劣る。
[実施例10~17]
(調製)
表3に示される実施例10~17の毛髪洗浄用組成物を、 表3に示される成分を混合して調製した。
(C)グリセリン及び(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルの配合量を変化させ、且つ、(A)N-アシルグルタミン酸塩及び(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の配合量は一定とした。表3中の「ココイルグルタミン酸TEA(30wt%)」は(A)N-アシルグルタミン酸塩の代表例であり、「ココイルメチルアラニンNa(25wt%)」は(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の代表例である。なお、コカミドDEAとしては、アミゾールCDE-G(川研ファインケミカル株式会社製)を使用した。
表3に示される成分の量に関する数値は、括弧のあるものについては括弧内が純分であり、その他は全て純分としての重量(質量)%に基づくものである。なお、「精製水」の「残部」とは、毛髪洗浄用組成物のうち表1に示される成分以外は全て精製水であるという意味である。
Figure 2023084915000003
(官能評価)
実施例10~17の各組成物を官能評価で評価した。評価法は上記のとおりである。結果を表4に示す。なお、表4には実施例5の結果を再掲する。
Figure 2023084915000004
(結果)
実施例10~17の組成物も肌への刺激が少ないことが分かる。また、実施例10~17の組成物も、泡立ちが良く、泡切れが良く、洗浄後にサッパリ感があり、毛髪に優れた感触を与えることができる。
なお、実施例10の組成物は、グリセリン及びラウリン酸ポリグリセリル-2の量が他の実施例に比べて少ないので、泡ぎれ、乾燥後のスムーズ感が他の実施例に比して若干劣る。また、実施例15~17においては、グリセリンの量が他の実施例に比べ多いので、泡立ち、洗浄後のサッパリ感、乾燥後のスムーズ感が他の実施例よりも若干劣る。
[評価]
N-アシルグルタミン酸塩、N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩、グリセリン、及び、ポリグリセリル脂肪酸エステルを含む毛髪洗浄用組成物は肌の刺激感が低く、泡立ちが良く、且つ、洗い流す時には泡切れがよく、洗浄後にサッパリ感があり、毛髪に優れた感触を与えることが分かる。
そして、組成物の全質量を基準として12.0質量%~18.0質量%のN-アシルグルタミン酸塩と共に、比較的少量(組成物の全質量を基準として1.0質量%~2.5質量%)のN-アシル-N-メチル-β-アラニン塩を併用すると、泡立ちが更に良く、且つ、洗い流す時には泡切れが更によく、洗髪後の髪の感触が更に優れる。
また、組成物の全質量を基準として1.0質量%~10.0質量%のグリセリンと共に、組成物の全質量を基準として0.1質量%~1.0質量%のポリグリセリル脂肪酸エステルを併用すると、泡立ちが更に良く、且つ、洗い流す時には泡切れが更によく、洗髪後の髪の感触が更に優れる。

Claims (8)

  1. (A)N-アシルグルタミン酸塩
    (B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩
    (C)グリセリン
    (D)ポリグリセリル脂肪酸エステル
    を含む毛髪洗浄用組成物。
  2. 前記(A)N-アシルグルタミン酸塩がN-ココイルグルタミン酸塩である、請求項1記載の毛髪洗浄用組成物。
  3. 前記(A)N-アシルグルタミン酸塩の量が、組成物の全質量を基準として、12.0質量%~18.0質量%である、請求項1又は2記載の毛髪洗浄用組成物。
  4. 前記(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩がN-ココイル-N-メチル-β-アラニン塩である、請求項1乃至3のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
  5. 前記(B)N-アシル-N-メチル-β-アラニン塩の量が、組成物の全質量を基準として、1.0質量%~2.5質量%である、請求項1乃至4のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
  6. 前記(C)グリセリンの量が、組成物の全質量を基準として、1.0質量%~10.0質量%である、請求項1乃至5のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
  7. 前記(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルがラウリン酸ポリグリセリルである、請求項1乃至6のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
  8. 前記(D)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量が、組成物の全質量を基準として、0.1質量%~1.0質量%である、請求項1乃至7のいずれかに記載の毛髪洗浄用組成物。
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