JP2023084514A - plastic bottle - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、プラスチックボトルに関する。 The present disclosure relates to plastic bottles.
近時、飲食品等の内容物を収容する容器として、プラスチック製のものが一般化している。 2. Description of the Related Art In recent years, plastic containers have become popular as containers for containing contents such as food and drink.
このようなプラスチックボトルは、全体として軽量化が求められている。一方、プラスチックボトルを軽量化するために、プラスチックボトルの肉厚を薄くした場合、プラスチックボトルの剛性が低下する可能性がある。これに対して、プラスチックボトルの肉厚を薄くした場合であっても、プラスチックボトルの剛性の低下を抑制できるプラスチックボトルが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、胴部が、角筒部と、角筒部の所定の高さ位置を円筒状に絞り込んだ円筒状絞り部と、を有するプラスチックボトルが開示されている。このように、胴部が角筒部を有している場合、例えば段ボール又は冷蔵庫等にプラスチックボトルを収納する際の収納効率を高めることができる。 Such plastic bottles are required to be lightweight as a whole. On the other hand, if the thickness of the plastic bottle is reduced in order to reduce the weight of the plastic bottle, the rigidity of the plastic bottle may decrease. On the other hand, there is known a plastic bottle that can suppress a decrease in rigidity of the plastic bottle even when the thickness of the plastic bottle is reduced (for example, Patent Document 1). Patent Literature 1 discloses a plastic bottle in which the body portion has a square tubular portion and a cylindrical drawn portion formed by narrowing a predetermined height position of the square tubular portion into a cylindrical shape. In this way, when the body part has a square tube part, the storage efficiency can be improved when the plastic bottle is stored in, for example, a cardboard box or a refrigerator.
しかしながら、プラスチックボトルの胴部が角筒部と円筒状絞り部とを有する場合、プラスチックボトルの容量が低下する可能性がある。 However, if the body portion of the plastic bottle has the square tube portion and the cylindrical constricted portion, the capacity of the plastic bottle may decrease.
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、剛性の低下を抑制するとともに、容積の低下を抑制することが可能な、プラスチックボトルを提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in consideration of such points, and an object thereof is to provide a plastic bottle capable of suppressing decrease in rigidity as well as decrease in volume.
一実施の形態によるプラスチックボトルは、口部と、胴部と、底部とを備え、前記胴部は、前記口部側に位置する上部角筒部と、前記上部角筒部よりも前記底部側に位置する筒状部と、前記筒状部よりも前記底部側に位置する下部角筒部とを有し、前記上部角筒部は、水平断面において、複数の上部コーナー部が形成された多角形形状を有し、前記下部角筒部は、水平断面において、複数の下部コーナー部が形成された多角形形状を有し、前記上部角筒部と前記筒状部とは、第1稜線によって互いに連結され、前記筒状部と前記下部角筒部とは、第2稜線によって互いに連結され、前記第1稜線のうち、高さ方向から見た場合に前記上部コーナー部に重なる部分は、前記第1稜線の他の部分よりも前記底部側に位置する、プラスチックボトルである。 A plastic bottle according to one embodiment includes a mouth portion, a body portion, and a bottom portion. and a lower square tube portion located closer to the bottom side than the tubular portion. The lower rectangular tube has a polygonal shape with a plurality of lower corners in a horizontal cross section, and the upper rectangular tube and the tube are separated from each other by a first ridge line. The cylindrical portion and the lower rectangular cylindrical portion are connected to each other by a second ridge line, and the portion of the first ridge line that overlaps the upper corner portion when viewed from the height direction is the The plastic bottle is located closer to the bottom side than the rest of the first ridge line.
一実施の形態によるプラスチックボトルにおいて、前記第2稜線のうち、前記高さ方向から見た場合に前記下部コーナー部に重なる部分は、前記第2稜線の他の部分よりも前記口部側に位置していても良い。 In the plastic bottle according to one embodiment, a portion of the second ridgeline that overlaps the lower corner portion when viewed from the height direction is located closer to the mouth than other portions of the second ridgeline. It's okay to be
一実施の形態によるプラスチックボトルは、口部と、胴部と、底部とを備え、前記胴部は、前記口部側に位置する上部角筒部と、前記上部角筒部よりも前記底部側に位置する筒状部と、前記筒状部よりも前記底部側に位置する下部角筒部とを有し、前記上部角筒部は、水平断面において、複数の上部コーナー部が形成された多角形形状を有し、前記下部角筒部は、水平断面において、複数の下部コーナー部が形成された多角形形状を有し、前記上部角筒部と前記筒状部とは、第1稜線によって互いに連結され、前記筒状部と前記下部角筒部とは、第2稜線によって互いに連結され、前記第2稜線のうち、高さ方向から見た場合に前記下部コーナー部に重なる部分は、前記第2稜線の他の部分よりも前記口部側に位置する、プラスチックボトルである。 A plastic bottle according to one embodiment includes a mouth portion, a body portion, and a bottom portion. and a lower square tube portion located closer to the bottom side than the tubular portion. The lower rectangular tube has a polygonal shape with a plurality of lower corners in a horizontal cross section, and the upper rectangular tube and the tube are separated from each other by a first ridge line. The cylindrical portion and the lower rectangular cylindrical portion are connected to each other by a second ridgeline, and the portion of the second ridgeline that overlaps the lower corner portion when viewed from the height direction is the The plastic bottle is positioned closer to the mouth than the rest of the second ridge line.
一実施の形態によるプラスチックボトルにおいて、前記上部角筒部及び前記下部角筒部に、それぞれ複数の水平方向溝が形成されていても良い。 In one embodiment of the plastic bottle, a plurality of horizontal grooves may be formed in each of the upper square tube portion and the lower square tube portion.
一実施の形態によるプラスチックボトルにおいて、前記筒状部の少なくとも一部は、前記上部角筒部及び前記下部角筒部よりも半径方向内側にくびれていても良い。 In one embodiment of the plastic bottle, at least part of the tubular portion may be constricted radially inwardly of the upper square tubular portion and the lower square tubular portion.
一実施の形態によるプラスチックボトルにおいて、前記筒状部に、複数のパネルが設けられていても良く、各々の前記パネルは、それぞれ楕円形状を有していても良い。 In one embodiment, the tubular portion may be provided with a plurality of panels, and each of the panels may have an elliptical shape.
一実施の形態によるプラスチックボトルにおいて、各々の前記パネルは、それぞれ前記高さ方向に対して傾斜する方向に延びていても良い。 In one embodiment of the plastic bottle, each of the panels may extend in a direction inclined with respect to the height direction.
本開示によれば、剛性の低下を抑制するとともに、容積の低下を抑制することができる。 According to the present disclosure, it is possible to suppress a decrease in rigidity and a decrease in volume.
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。図1乃至図8は本開示の一実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示した図である。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施できる。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されることなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含めて解釈することとする。 An embodiment of the present disclosure will be described below with reference to the drawings. 1 to 8 are diagrams showing an embodiment of the present disclosure. Each figure shown below is a figure shown typically. Therefore, the size and shape of each part are appropriately exaggerated for easy understanding. In addition, it can be modified as appropriate without departing from the technical concept. In addition, in each figure shown below, the same code|symbol is attached|subjected to the same part and detailed description may be partially abbreviate|omitted. In addition, numerical values such as dimensions and material names of each member described in this specification are examples as an embodiment, and can be appropriately selected and used without being limited thereto. In this specification, terms specifying shapes and geometrical conditions, such as parallel, orthogonal, and perpendicular terms, are interpreted to include substantially the same state in addition to strictly meaning.
まず、図1乃至図7により、本実施の形態によるプラスチックボトル10について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれプラスチックボトル10を正立させた状態(図1乃至図5)における上方および下方のことをいう。本明細書中、プラスチックボトル10の「中心軸CL」とは、プラスチックボトル10の口部20の内面を構成する円筒の中心軸をいう。なお、プラスチックボトル10の中心軸CLは、プラスチックボトル10を正立させた状態で接地させたときに、接地面となる平面に対して直交する直線である。
First, a
また、本明細書中、「高さ方向」とは、プラスチックボトル10の中心軸CLに沿う方向をいい、「半径方向」とは、プラスチックボトル10の中心軸CLに対して直交する方向をいう。また、「周方向」とは、プラスチックボトル10の中心軸CLを中心とする円の円周方向をいう。
Further, in this specification, "height direction" refers to the direction along the central axis CL of the
図1乃至図5に示すプラスチックボトル10は、射出成形により得られるプリフォームを準備し、このプリフォームに対して二軸延伸ブロー成形を施すことにより作製される。
The
図1乃至図5に示すように、プラスチックボトル10は、口部20と、口部20の下方に位置する首部21と、首部21の下方に位置する肩部22と、肩部22の下方に位置する胴部30と、胴部30の下方に位置する底部50とを備えている。
As shown in FIGS. 1 to 5, the
このうち口部20は、図示しないキャップに螺着されるねじ部23と、ねじ部23の下方に位置するフランジ部24とを有している。なお、プラスチックボトル10に内容液等の内容物が充填され、口部20にキャップが螺着されることにより、内容物入り容器が得られる。内容物としては、飲料のほか、醤油等の調味料、塩等の粉末状の食品、コーヒー豆等の固形物、又は、液体洗剤等の非食品であっても良い。
Of these, the
首部21は、フランジ部24と肩部22との間に位置しており、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。
The
肩部22は、首部21と胴部30との間に位置しており、首部21側から胴部30側に向けて徐々に径が拡大する形状を有している。肩部22は、プラスチックボトル10が接地される水平面Sに対して平行な断面(以下、水平断面ともいう)において、略四角形形状を有している。
The
この肩部22には、プラスチックボトル10の内方に向けて凹む凹部25が形成されている。このように、肩部22に凹部25が形成されていることにより、例えば、プラスチックボトル10の周囲にシュリンクラベル等が配置されている場合、凹部25をきっかけとして、シュリンクラベルを剥がしやすくできる。図6に示すように、本実施の形態では、4つの凹部25が形成されている。4つの凹部25は、周方向に沿って等間隔に配置されている。具体的には、各々の凹部25は、平面視において、後述する上部角筒部31が形成する四角形の対角線d上に形成されている。また、凹部25は、平面視において、対角線dに沿って延びている。なお、凹部25の個数は、これに限られない。
The
ここで、凹部25の長さをL(図5参照)、幅をW(図6参照)、深さをD(図5参照)とした場合、
0.5<L/(W×D)<5
という関係を満たしていることが好ましい。このように、0.5<L/(W×D)という関係を満たすことにより、凹部25の長さLに対する、幅W又は深さDの値が大きくなりすぎることを抑制できる。このため、肩部22の座屈強度を高めることができる。また、L/(W×D)<5という関係を満たすことにより、凹部25の長さLに対する、幅W又は深さDの値が小さくなりすぎることを抑制できる。この場合においても、肩部22の座屈強度を高めることができる。
Here, when the length of the
0.5<L/(W×D)<5
It is preferable that the relationship By satisfying the relationship 0.5<L/(W×D) in this way, it is possible to prevent the value of the width W or the depth D from becoming too large with respect to the length L of the
また、凹部25の長さをL及び幅Wは、
W<L
という関係を満たしていることが好ましい。これにより、肩部22の座屈強度を効果的に高めることができる。また、W<Lという関係を満たすことにより、プラスチックボトル10の周囲にシュリンクラベル等を配置する場合に、シュリンクラベル等を凹部25上に配置させやすくできる。
Also, the length L and the width W of the
W<L
It is preferable that the relationship Thereby, the buckling strength of the
再度図2乃至図5を参照すると、胴部30は、口部20側に位置する上部角筒部31と、上部角筒部31よりも底部50側に位置する筒状部32と、筒状部32よりも底部50側に位置する下部角筒部33とを有している。
Referring to FIGS. 2 to 5 again, the
このうち、上部角筒部31は、水平断面において、複数の上部コーナー部34が形成された多角形形状を有している。同様に、下部角筒部33は、水平断面において、複数の下部コーナー部35が形成された多角形形状を有している。
Of these, the upper
本実施の形態では、図7に示すように、上部角筒部31は、水平断面において、4つの上部コーナー部34が形成された四角形形状(正方形形状)を有している。すなわち、上部角筒部31は、四角筒形状を有している。同様に、下部角筒部33は、水平断面において、4つの下部コーナー部35が形成された四角形形状(正方形形状)を有しており、下部角筒部33は、四角筒形状を有している。本実施の形態では、水平断面において、上部角筒部31の形状と、下部角筒部33の形状とは、互いに等しくなっている。このため、高さ方向から見た場合に、上部コーナー部34及び下部コーナー部35は、互いに重なっている。なお、本明細書中、「多角形形状」とは、多角形の角部が丸められた形状をも含むものとする。また、上部角筒部31及び下部角筒部33は、それぞれ、八角筒形状等の多角筒形状を有していても良い。
In the present embodiment, as shown in FIG. 7, the upper
また、図2乃至図5に示すように、上部角筒部31及び下部角筒部33に、それぞれ複数の水平方向溝36が形成されている。この水平方向溝36は、主として、プラスチックボトル10の内部が減圧した際、上下方向に収縮することにより、減圧を吸収する機能を発揮する。また、水平方向溝36は、上部角筒部31及び下部角筒部33の強度を高める役割も果たしている。
Further, as shown in FIGS. 2 to 5, a plurality of
水平方向溝36は、それぞれ胴部30の周方向全周に延びている。また、水平方向溝36の上下方向の幅は、それぞれ周方向全周にわたって均一である。図示された例においては、上部角筒部31に、3本の水平方向溝36が形成されており、下部角筒部33に、4本の水平方向溝36が形成されている。なお、水平方向溝36の本数は、これに限られない。
The
次に、胴部30の筒状部32について説明する。図2乃至図5に示すように、筒状部32は、上部角筒部31と下部角筒部33との間に位置している。筒状部32は、上部角筒部31に連結された上部拡径部32aと、上部拡径部32aよりも底部50側に位置する円筒部32bと、円筒部32bよりも底部50側に位置し、下部角筒部33に連結された下部拡径部32cとを含んでいる。
Next, the
上部拡径部32aは、上部角筒部31側に向かうにつれて、外縁が径方向外側に広がる形状を有している。この場合、図4に示すように、後述する第1垂直断面においては、上部拡径部32aの幅は、上下方向に沿って略均一になっており、上部拡径部32aの幅は、上部角筒部31の幅と等しくなっている。ここで、「第1垂直断面」とは、プラスチックボトル10の中心軸CLを含む平面における断面のうち、正面視又は側面視において、プラスチックボトル10を二等分する平面における断面をいう。
The upper
一方、図5に示すように、後述する第2垂直断面においては、上部拡径部32aは、下部角筒部33側から上部角筒部31側に向けて、徐々に径(幅)が拡大する形状を有している。すなわち、第2垂直断面において、上部拡径部32aは、上方へ向かうにつれて、径方向外側に傾斜している。ここで、「第2垂直断面」とは、中心軸CL及び対角線dを含む平面における断面をいう。この場合、上部拡径部32aの外面と、高さ方向とがなす角度θ1は、40°以上80°以下であっても良い。角度θ1が40°以上であることにより、上部拡径部32aの高さ(上下方向距離)が高くなり過ぎることを抑制できる。このため、上部角筒部31の高さが低くなることを抑制できる。この結果、上部角筒部31の容積の低下を抑制できる。また、角度θ1が40°以上であることにより、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際における、上部拡径部32aに対する消費者の手(指)の指掛かり性を向上できる。また、角度θ1が80°以下であることにより、胴部30の座屈強度が低下することを抑制できる。
On the other hand, as shown in FIG. 5, in the second vertical cross section described later, the diameter (width) of the upper
円筒部32bは、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。円筒部32bの直径は、上部角筒部31が平面視において形成する四角形(正方形)の一辺の長さと等しくなっている。この場合、図4に示すように、第1垂直断面において、円筒部32bの幅は、上部角筒部31の幅と等しくなっている。一方、図5に示すように、第2垂直断面において、円筒部32bの幅は、上部角筒部31の幅よりも狭くなっている。
The
下部拡径部32cは、下部角筒部33側に向かうにつれて、外縁が径方向外側に広がる形状を有している。この場合、図4に示すように、第1垂直断面においては、下部拡径部32cの幅は、上下方向に沿って略均一になっており、下部拡径部32cの幅は、下部角筒部33の幅(上部角筒部31の幅)と等しくなっている。一方、図5に示すように、第2垂直断面においては、下部拡径部32cは、上部角筒部31側から下部角筒部33側に向けて、徐々に径(幅)が拡大する形状を有している。すなわち、第2垂直断面において、下部拡径部32cは、下方へ向かうにつれて、径方向外側に傾斜している。この場合、下部拡径部32cの外面と、高さ方向とがなす角度θ2は、40°以上80°以下であっても良い。角度θ2が40°以上であることにより、下部拡径部32cの高さ(上下方向距離)が高くなり過ぎることを抑制できる。このため、下部角筒部33の高さが低くなることを抑制できる。この結果、下部角筒部33の容積の低下を抑制できる。また、角度θ2が80°以下であることにより、胴部30の座屈強度が低下することを抑制できる。
The lower
このような筒状部32の少なくとも一部は、上部角筒部31及び下部角筒部33よりも半径方向内側にくびれている。これにより、消費者が、プラスチックボトル10の筒状部32を把持しやすくできる。とりわけ、筒状部32の少なくとも一部が、上部角筒部31よりも半径方向内側にくびれていることにより、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、胴部30に対する消費者の指の指掛かり性を向上できる。すなわち、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、上部拡径部32aを消費者の手(指)に引っ掛けることができる。このため、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、胴部30に対する消費者の指の指掛かり性を効果的に向上できる。この結果、プラスチックボトル10のグリップ性を向上できる。
At least a portion of the
本実施の形態では、筒状部32のうち、正面視又は側面視における中央部分以外の部分は、上部角筒部31及び下部角筒部33(以下、単に「上部角筒部31等」とも記す)よりも半径方向内側にくびれている。この場合、上部角筒部31等に対する、半径方向内側への筒状部32のくびれ量(以下、単に「筒状部32のくびれ量」とも記す)は、周方向において、上部コーナー部34(下部コーナー部35)に近づくにつれて、徐々に大きくなっている。このため、筒状部32のくびれ量は、筒状部32のうち、高さ方向から見た場合に上部コーナー部34に重なる部分において、最も大きくなっている。
In the present embodiment, the portion of the
一方、上述したように、第1垂直断面においては、上部拡径部32aの幅、円筒部32bの幅、及び下部拡径部32cの幅は、それぞれ、上部角筒部31の幅(下部角筒部33の幅)と等しくなっている(図4参照)。このため、筒状部32のうち、正面視又は側面視における中央部分においては、筒状部32は、上部角筒部31等よりも半径方向内側にくびれていない。
On the other hand, as described above, in the first vertical cross section, the width of the upper
また、筒状部32の径(幅)は、周方向全周にわたって、上部角筒部31の幅及び下部角筒部33の幅以下である。これにより、例えば段ボール又は冷蔵庫等にプラスチックボトル10を収納する際の収納効率を高めることができる。
In addition, the diameter (width) of the
また、筒状部32に、複数のパネル37が設けられている。図示された例においては、パネル37は、筒状部32の円筒部32bに形成されている。このパネル37は、筒状部32の剛性を高める役割を果たす。各々のパネル37は、それぞれ楕円形状を有している。これにより、筒状部32の剛性を高めつつ、パネル37の成形性を向上できる。
A plurality of
各々のパネル37は、それぞれ高さ方向に対して傾斜する方向に延びている。これにより、縦荷重及び横荷重に対する、筒状部32の剛性を高めることができる。この場合、パネル37の長軸と、高さ方向とがなす角度θ3(図2参照)は、60°以上85°以下であっても良い。
Each
ここで、プラスチックボトル10において、上部角筒部31と筒状部32とは、第1稜線41によって互いに連結されている。また、筒状部32と下部角筒部33とは、第2稜線42によって互いに連結されている。そして、第1稜線41のうち、高さ方向から見た場合に上部コーナー部34に重なる部分は、第1稜線41の他の部分よりも底部50側に位置している。これにより、上部角筒部31の容積を大きくできる。このため、プラスチックボトル10の容積の低下を抑制できる。また、第1稜線41の上下方向位置が、周方向に沿って変化していることにより、縦荷重に対する、筒状部32の剛性を高めることができる。このため、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、筒状部32の変形を抑制できる。この結果、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、内容物がプラスチックボトル10から噴き出ることを抑制できる。
Here, in the
また、第2稜線42のうち、高さ方向から見た場合に下部コーナー部35に重なる部分は、第2稜線42の他の部分よりも口部20側に位置している。これにより、下部角筒部33の容積を大きくできる。このため、プラスチックボトル10の容積の低下を抑制できる。また、第2稜線42の上下方向位置が、周方向に沿って変化していることにより、筒状部32の剛性を高めることができる。
A portion of the
次に、底部50について説明する。図2乃至図5に示すように、底部50は、底部50の中央に位置する中央部51と、底部50の周縁に位置する周縁部53と、中央部51と周縁部53との間に位置する環状の平坦な接地部52とを有している。このうち接地部52は、プラスチックボトル10を正立させた際、接地面に接触する部分である。接地部52は、周方向に途切れる部分のない環形状を有している。
Next, the
また、接地部52における肉厚は、これに限定されるものではないが、例えば0.09mm以上0.40mm以下とすることができる。接地部52の肉厚が0.09mm以上であることにより、プラスチックボトル10を自動販売機に収容したとき、又はプラスチックボトル10が落下したときに、底部50が飛び出して永久変形することを抑止できる。また、接地部52の肉厚が0.40mm以下であることにより、プラスチックボトル10の軽量化を図ることができる。
Also, the thickness of the
なお、図示はしないが、例えば、底部50の中央部51に、半径方向に沿って延びる複数のリブが設けられていても良い。
Although not shown, for example, the
このような底部50の周縁部53と、胴部30の下部角筒部33とは、第3稜線43によって互いに連結されている。そして、第3稜線43のうち、高さ方向から見た場合に下部コーナー部35に重なる部分は、第3稜線43の他の部分よりも口部20側に位置している。これにより、底部50近傍の領域の剛性を高めることができる。とりわけ、第3稜線43のうち、高さ方向から見た場合に下部コーナー部35に重なる部分が、第3稜線43の他の部分よりも口部20側に位置していることにより、底部50近傍の領域のうち、下部コーナー部35近傍の領域の剛性を高めることができる。
The
ところで、このようなプラスチックボトル10のサイズは限定されるものではなく、どのようなサイズのボトルからなっていても良い。例えば、プラスチックボトル10の満注容量は、200ml以上2000ml以下としても良く、300ml以上1500ml以下とすることが好ましく、450ml以上1000ml以下とすることがさらに好ましい。プラスチックボトル10の満注容量は、一例として、950mlであっても良い。
By the way, the size of such a
さらに、プラスチックボトル10の重量は、これに限定されるものではないが、満注容量が2000ml以下の場合、10g以上38g以下としても良く、14g以上28g以下とすることが好ましい。
Furthermore, the weight of the
また、プラスチックボトル10は、合成樹脂材料を射出成形して作製したプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより作製できる。なお、プラスチックボトル10の主材料としては熱可塑性樹脂、特にポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカーボネート(PC)等を使用できる。また、プラスチックボトル10は、2層のポリエチレンテレフタレート層によってバリア材料層を挟んだ多層構造としても良い。例えば、PET/MXD6/PETという多層構造としたプリフォームを作製し、これを二軸延伸ブロー成形することにより、多層容器であるプラスチックボトル10を作製しても良い。プラスチックボトル10の材料としては、使用済みのプラスチック製品を選別、粉砕、洗浄することによって作製された、リサイクルしたプラスチックを用いても良い。なお、プラスチックボトル10は、二軸延伸ブロー成形のほか、ダイレクトブロー成形等の各種成形法によって作製されても良い。
Also, the
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。 Next, the operation of this embodiment having such a configuration will be described.
まず、空のプラスチックボトル10を準備し、このプラスチックボトル10内に飲料等の内容物を充填する。ここで、本実施の形態では、第1稜線41のうち、高さ方向から見た場合に上部コーナー部34に重なる部分が、第1稜線41の他の部分よりも底部50側に位置している。また、第2稜線42のうち、高さ方向から見た場合に下部コーナー部35に重なる部分が、第2稜線42の他の部分よりも口部20側に位置している。これにより、上部角筒部31及び下部角筒部33の容積を大きくでき、所望量の内容物をプラスチックボトル10内に充填できる。
First, an empty
続いて、口部20を図示しないキャップにより閉栓する。
Subsequently, the
消費者が内容物を飲む場合、まず、図8に示すように、消費者が、例えば、親指と人差し指によってプラスチックボトル10の胴部30の筒状部32を挟み込むように、胴部30を把持する。上述したように、本実施の形態では、第1稜線41のうち、高さ方向から見た場合に上部コーナー部34に重なる部分が、第1稜線41の他の部分よりも底部50側に位置している。また、第2稜線42のうち、高さ方向から見た場合に下部コーナー部35に重なる部分が、第2稜線42の他の部分よりも口部20側に位置している。このように、第1稜線41及び第2稜線42の上下方向位置が、周方向に沿って変化していることにより、筒状部32の剛性が高められている。このため、筒状部32の変形が抑制されており、消費者は、プラスチックボトル10から内容物を噴き出させることなく、プラスチックボトル10を持ち上げることができる。
When the consumer drinks the contents, first, as shown in FIG. 8, the consumer grips the
また、筒状部32の一部が、上部角筒部31及び下部角筒部33よりも半径方向内側にくびれている。これにより、消費者は、プラスチックボトル10の筒状部32を容易に把持できる。とりわけ、筒状部32の一部が、上部角筒部31よりも半径方向内側にくびれていることにより、消費者がプラスチックボトル10の胴部30(筒状部32)を把持した際に、上部拡径部32aが消費者の手(指)に引っ掛かる。このため、消費者は、プラスチックボトル10を容易に持ち上げることができる。
A portion of the
以上説明したように、本実施の形態によれば、胴部30が、口部20側に位置する上部角筒部31と、上部角筒部31よりも底部50側に位置する筒状部32と、筒状部32よりも底部50側に位置する下部角筒部33とを有している。また、上部角筒部31が、水平断面において、複数の上部コーナー部34が形成された多角形形状を有し、下部角筒部33が、水平断面において、複数の下部コーナー部35が形成された多角形形状を有している。さらに、上部角筒部31と筒状部32とが、第1稜線41によって互いに連結され、筒状部32と下部角筒部33とが、第2稜線42によって互いに連結されている。そして、第1稜線41のうち、高さ方向から見た場合に上部コーナー部34に重なる部分が、第1稜線41の他の部分よりも底部50側に位置している。これにより、上部角筒部31の容積を大きくできる。このため、プラスチックボトル10の容積の低下を抑制できる。また、第1稜線41の上下方向位置が、周方向に沿って変化していることにより、筒状部32の剛性を高めることができる。このため、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、筒状部32の変形を抑制できる。この結果、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、内容物がプラスチックボトル10から噴き出ることを抑制できる。
As described above, according to the present embodiment, the
また、本実施の形態によれば、第2稜線42のうち、高さ方向から見た場合に下部コーナー部35に重なる部分が、第2稜線42の他の部分よりも口部20側に位置している。これにより、下部角筒部33の容積を大きくできる。このため、プラスチックボトル10の容積の低下を抑制できる。また、第2稜線42の上下方向位置が、周方向に沿って変化していることにより、筒状部32の剛性を高めることができる。
Further, according to the present embodiment, the portion of the
また、本実施の形態によれば、上部角筒部31及び下部角筒部33に、それぞれ複数の水平方向溝36が形成されている。これにより、プラスチックボトル10の内部が減圧した際に、水平方向溝36によって、減圧を吸収できる。また、水平方向溝36によって、上部角筒部31及び下部角筒部33の強度を高めることができる。
Further, according to the present embodiment, the upper
また、本実施の形態によれば、筒状部32の少なくとも一部が、上部角筒部31及び下部角筒部33よりも半径方向内側にくびれている。これにより、消費者が、プラスチックボトル10の筒状部32を把持しやすくできる。とりわけ、筒状部32の少なくとも一部が、上部角筒部31よりも半径方向内側にくびれていることにより、消費者がプラスチックボトル10の胴部30(筒状部32)を把持した際に、上部拡径部32aが消費者の手(指)に引っ掛かる。このため、消費者がプラスチックボトル10の筒状部32を把持した際に、胴部30に対する消費者の指の指掛かり性を向上できる。この結果、プラスチックボトル10のグリップ性を向上できる。
Further, according to the present embodiment, at least a portion of the
また、本実施の形態によれば、筒状部32に、複数のパネル37が設けられている。また、各々のパネル37が、それぞれ楕円形状を有している。これにより、筒状部32の剛性を高めつつ、パネル37の成形性を向上できる。
Further, according to the present embodiment, the
さらに、本実施の形態によれば、各々のパネル37が、それぞれ高さ方向に対して傾斜する方向に延びている。これにより、縦荷重及び横荷重に対する、筒状部32の剛性を高めることができる。
Furthermore, according to this embodiment, each
上記各実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。 It is also possible to appropriately combine a plurality of constituent elements disclosed in each of the above embodiments and modifications as necessary. Alternatively, some components may be deleted from all the components shown in each of the above embodiments and modifications.
10 プラスチックボトル
20 口部
30 胴部
31 上部角筒部
32 筒状部
33 下部角筒部
34 上部コーナー部
35 下部コーナー部
36 水平方向溝
37 パネル
41 第1稜線
42 第2稜線
50 底部
REFERENCE SIGNS
Claims (7)
前記胴部は、
前記口部側に位置する上部角筒部と、
前記上部角筒部よりも前記底部側に位置する筒状部と、
前記筒状部よりも前記底部側に位置する下部角筒部とを有し、
前記上部角筒部は、水平断面において、複数の上部コーナー部が形成された多角形形状を有し、
前記下部角筒部は、水平断面において、複数の下部コーナー部が形成された多角形形状を有し、
前記上部角筒部と前記筒状部とは、第1稜線によって互いに連結され、
前記筒状部と前記下部角筒部とは、第2稜線によって互いに連結され、
前記第1稜線のうち、高さ方向から見た場合に前記上部コーナー部に重なる部分は、前記第1稜線の他の部分よりも前記底部側に位置する、プラスチックボトル。 comprising a mouth, a body and a bottom,
The torso is
an upper rectangular tube portion located on the mouth side;
a tubular portion positioned closer to the bottom than the upper square tubular portion;
a lower square tube portion located closer to the bottom than the tubular portion;
The upper rectangular tube portion has a polygonal shape with a plurality of upper corner portions in a horizontal cross section,
The lower square tube portion has a polygonal shape with a plurality of lower corner portions in a horizontal cross section,
The upper square tube portion and the tubular portion are connected to each other by a first ridge,
the tubular portion and the lower rectangular tubular portion are connected to each other by a second ridge,
A plastic bottle, wherein a portion of the first ridgeline that overlaps with the upper corner portion when viewed from the height direction is located closer to the bottom than other portions of the first ridgeline.
前記胴部は、
前記口部側に位置する上部角筒部と、
前記上部角筒部よりも前記底部側に位置する筒状部と、
前記筒状部よりも前記底部側に位置する下部角筒部とを有し、
前記上部角筒部は、水平断面において、複数の上部コーナー部が形成された多角形形状を有し、
前記下部角筒部は、水平断面において、複数の下部コーナー部が形成された多角形形状を有し、
前記上部角筒部と前記筒状部とは、第1稜線によって互いに連結され、
前記筒状部と前記下部角筒部とは、第2稜線によって互いに連結され、
前記第2稜線のうち、高さ方向から見た場合に前記下部コーナー部に重なる部分は、前記第2稜線の他の部分よりも前記口部側に位置する、プラスチックボトル。 comprising a mouth, a body and a bottom,
The torso is
an upper rectangular tube portion located on the mouth side;
a tubular portion positioned closer to the bottom than the upper square tubular portion;
a lower square tube portion located closer to the bottom than the tubular portion;
The upper rectangular tube portion has a polygonal shape with a plurality of upper corner portions in a horizontal cross section,
The lower square tube portion has a polygonal shape with a plurality of lower corner portions in a horizontal cross section,
The upper square tube portion and the tubular portion are connected to each other by a first ridge,
the tubular portion and the lower rectangular tubular portion are connected to each other by a second ridge,
A plastic bottle, wherein a portion of the second ridgeline that overlaps with the lower corner portion when viewed from the height direction is positioned closer to the mouth than other portions of the second ridgeline.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021198733A JP2023084514A (en) | 2021-12-07 | 2021-12-07 | plastic bottle |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021198733A JP2023084514A (en) | 2021-12-07 | 2021-12-07 | plastic bottle |
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JP2023084514A true JP2023084514A (en) | 2023-06-19 |
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JP2021198733A Pending JP2023084514A (en) | 2021-12-07 | 2021-12-07 | plastic bottle |
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2021
- 2021-12-07 JP JP2021198733A patent/JP2023084514A/en active Pending
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