JP2023084390A - コレット傾き検知構造、コレット傾き修正構造、コレット傾き検知方法、コレット傾き修正方法、ボンディング装置、およびボンディング方法 - Google Patents

コレット傾き検知構造、コレット傾き修正構造、コレット傾き検知方法、コレット傾き修正方法、ボンディング装置、およびボンディング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コレットホルダに対するコレットの装着状態を検出することができる、コレット傾き検知構造、コレット傾き修正構造、コレット傾き検知方法、コレット傾き修正方法、ボンディング装置、およびボンディング方法を提供する。【解決手段】コレットの傾きを検知するコレット傾き検知構造である。コレットホルダの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するホルダ用検出手段と、コレットの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するコレット用検出手段と、ホルダ用検出手段にて検出された変位量からコレットホルダの傾きを検出するホルダ傾き検出手段と、コレット用検出手段にて検出された変位量からコレットの傾きを検出するコレット傾き検出手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、コレット傾き検知構造、コレット傾き修正構造、コレット傾き検知方法、コレット傾き修正方法、ボンディング装置、およびボンディング方法に関するものである。
半導体装置の製造においては、多数個の素子を一括して造り込まれたウエハをダイシングして個々の半導体チップに分離し、これを一個ずつリードフレーム等の所定位置にボンディングするというチップボンディングの手法が採用されている。そして、このチップボンディングにはボンディング装置(ダイボンダ)が用いられる。
一般に、ボンディング装置(ダイボンダ)は、図9に示すように、ウエハから切り出されるチップ(半導体チップ)1をピックアップポジションPにてコレット3でピックアップして、リードフレームなどの基材2のボンディングポジションQに移送(搭載)するものである。ウエハは、金属製のリング(ウエハリング)に張設されたウエハシート(粘着シート5)上に粘着されており、ダイシング工程によって、多数のチップ1に分断(分割)される。
コレット3は、図9に示すように、ピックアップポジションP上での矢印A方向の上昇および矢印B方向の下降と、ボンディングポジションQ上での矢印C方向の上昇および矢印D方向の下降と、ピックアップポジションPとボンディングポジションQとの間の矢印E、F方向の往復動とが可能とされる。コレット3は、ボンディングヘッド(図示省略)に付設され、このボンディングヘッドはボンディングアーム(図示省略)に付設される。
このようなボンディング装置では、チップ1のサイズの相違やコレット3の劣化等により交換する必要がある。コレット3を交換すれば、コレット3のチップ吸着面3aがチップ1に対して任意の角度で傾斜するおそれがあった。
このようにコレットに傾斜があれば、ピックアップポジションPでは、チップ1を吸着する際に、安定した吸着とならず、また、ボンディングポジションQでは、チップ1を基板等のボンディング位置に接着するための正規の押圧力をチップに付与できない状態が生じる。
このため、従来には、コレットの交換後に、コレットの傾きの調整を行うコレット位置調整方法(特許文献1)、及びコレットの傾きを検出するボンディング装置およびボンディング方法(特許文献2)等が提案されている。
特許文献1では、コレット交換前後で、コレットの裏面を裏面撮像カメラにより撮像し、コレット交換前後のコレットの画像が一致するようにコレットの位置を補正するものである。また、特許文献2では、コレットが接触できる位置に突起を設け、コレットの複数の箇所が突起に接触したときの各々の高さに基づきコレットの傾きを判定するものである。
ところで、ダイボンダにおいては、図10に示すように、弾性材からなるコレット3を、金属製のコレットホルダ6に装着されて使用されるものがある。この場合、下端面(吸着面)3aに開口する吸着用の吸着孔(図示省略)が形成され、この吸着孔にコレットホルダ6及びボンディングアーム(図示省略)を介して図外の真空発生器が接続されている。この真空発生器の駆動にて吸着孔のエアが吸引され、チップが真空吸引され、コレット3の下端面である吸着面3aにチップ1が吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレット3からチップ1が外れる。
特許第6166069号公報 特許第6538358号公報
コレットホルダ6にコレット3が装着される場合、コレットホルダ6にコレット3が嵌合される嵌合部7が設けられ、コレットホルダ6にコレット3が正常に装着された場合、図10(a)で示すように、コレットの裏面(反吸着面)3bが、コレットホルダ6の受面8に接触した状態となっている。
しかしながら、コレットホルダ6にコレット3が正常に装着されていない場合には、図10(b)に示すように、コレット3の裏面(反吸着面)3bとコレットホルダ6の受面8との間に隙間Sが設けられた状態となる。
このような場合において、従来の特許文献1や特許文献2に記載のもので、コレット3の傾き(例えば、水平面に対する傾き)を検出したとしても、コレットホルダ6に対するコレット3の傾きを検出できない。
すなわち、コレット3の傾斜を検出して、この傾斜を修正したとしても、コレット3の裏面(反吸着面)3aとコレットホルダ6の受面8との間に図10(b)に示すような隙間Sが形成されたままとなっている場合がある。このような場合、コレットホルダ6に対してコレット3の傾きを検出できていないので、コレット3に対する水平面(例えば、ボンディング位置)に対して傾いていないと判断される。ところが、このような隙間Sが生じたまま作業(ボンディング動作)を行っていけば、ボンディング動作中にチップ1からの反力を受けて、コレット3の裏面(反吸着面)とコレットホルダ6の受面8との間の隙間Sがなくなっていく場合がある。
このため、ボンディング工程開始前に、コレット自体の傾き(水平面等に対する傾き)が解消されていても、このように隙間が解消されていなければ、新たにコレット(交換したコレット)3に再び傾きが生じることになり、高精度のボンディングを行うことができない。すなわち、ピックアップポジションでは、コレット3の吸着面3aが傾斜した状態でチップ1に接触し、安定したピックアップができない場合や、チップ1の一部に大きな荷重が付加されたりする。また、ボンディングポジションでは、コレット3に吸着しているチップ1がボンディングポジションに対して傾いた状態となって、安定したボンディングができない状態や、均一のボンディング荷重が付加されない状態になったりする。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、コレットホルダに対するコレットの装着状態を検出することができる、コレット傾き検知構造、コレット傾き修正構造、コレット傾き検知方法、コレット傾き修正方法、ボンディング装置、およびボンディング方法を提供する。
本発明のコレット傾き検知構造は、弾性材からなるコレットと、前記コレットの反吸着面が接触するコレット受面を有する剛体からなるコレットホルダとを備えたチップ吸着手段におけるコレットの傾きを検知するコレット傾き検知構造であって、コレットホルダの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するホルダ用検出手段と、コレットの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するコレット用検出手段と、ホルダ用検出手段にて検出された変位量からコレットホルダの傾きを検出するホルダ傾き検出手段と、コレット用検出手段にて検出された変位量からコレットの傾きを検出するコレット傾き検出手段とを備えたものである。
本発明のコレット傾き検知構造では、ホルダ用検出手段にて、コレットホルダの基準位置からの変位量を検出することができる。コレット用検出手段にて、コレットの基準位置からの変位量を検出することができる。ホルダ傾き検出手段にて、コレットホルダの傾きを検出することができる。コレット傾き検出手段にて、コレットの傾きを検出することができる。これにより、コレットホルダに対してのコレットの傾きを検出することができる。
コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットホルダの傾きの変位と、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットの傾きの変位とに基づいて、コレットのコレットホルダへの装着状態を検出する装着状態検出手段を備えたものとすることができる。ここで、装着状態検出とは、コレットホルダに対するコレットが傾いているか否かの検出である。すなわち、コレットがコレットホルダに正しく装着された場合、コレットの反吸着面がコレットホルダのコレット受面に接触する状態となり、正しく装着されていない場合、すなわち、コレットがコレットホルダに傾いた状態で装着されている場合、コレットの裏面(反吸着面)とコレットホルダの受面との間に隙間が生じる状態となる。
コレットホルダの外形がコレットの外形よりも大きいように設定できる。このように設定することにより、コレットホルダの外形側にホルダの測定点を設けた場合、コレットの外形側にコレットの測定点を設けれても、コレットホルダの変位量の検出とコレットの変位量の検出とに、支障をきたさない。なお、コレットホルダとコレットが同じサイズであってもよく。この場合、コレットに設けられる吸着孔とは別にコレット側にコレットホルダの傾きを検出する孔を設けておけばよい。ここで、同じサイズとは、外形寸法が同一寸法であり、同一寸法とは寸法公差内に収まる範囲を含むものとする。
コレットホルダの測定点は、コレットホルダの4つのコーナ部であり、コレットの測定点は、コレットの4つのコーナ部であるのが好ましい。このように設定することにより、コレットホルダ及びコレットの傾き方向がいずれであってもそれぞれ安定して傾きを検出することが可能である。
ホルダ用検出手段とコレット用検出手段とは共通の変位センサを用いることができる。このように共通の変位センサを用いることにより、コレット傾き検知構造のコンパクト化および低コストが可能である。
変位センサは、接触式および非接触式のいずれかを用いることができる。これにより、設計の自由度が向上する。例えば、ボンディングアーム等に内蔵されるタッチセンサを用いて、傾きを検出することができる。この場合、非検出体の追加のみとなる。
本発明のコレット傾き修正構造は、前記コレット傾き検知構造を用いて、検出した装着状態を修正する傾き修正手段を備えたものである。このように、傾き修正手段を備えたことにより、前記コレット傾き検知構造で検出した傾きを修正することができる。特に、装着状態検出手段にて、コレットのコレットホルダへの装着状態を検出することによって、その装着状態を正規状態に戻すことができる。すなわち、傾き修正手段は、コレットの裏面(反吸着面)とコレットホルダの受面との間に生じる隙間を解消する手段である。
傾き修正手段は、コレットの反吸着面と、コレットホルダのコレット受面との間の隙間を詰める荷重をコレットに付加する荷重付加手段で構成することができる。すなわち、荷重付加手段を介してコレットを平坦面等に押し付ければ、この平坦面からの反力でコレットはコレットホルダの受面側に押圧され、コレットの裏面(反吸着面)とコレットホルダの受面との間に生じる隙間を解消させることができる。
本発明に係るボンディング装置は、ピックアップポジションにてワークとしてのチップをピックアップし、ピックアップした前記チップをボンディングポジションに搬送して、このボンディングポジションにてチップをボンディングするボンディング装置であって、前記コレット傾き修正構造を備えたものである。
本発明に係るボンディング装置では、前記したコレット傾き修正構造を備えるので、前記コレット傾き修正構造の作用効果を具備したものとなり、高精度のボンディング工程を安定して行うことができる。
本発明に係るコレット傾き検出方法は、弾性材からなるコレットと、前記コレットの反吸着面が接触するコレット受面を有する剛体からなるコレットホルダとを備えたチップ吸着手段におけるコレット傾きを検知するコレット傾き検知方法であって、コレットホルダの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するホルダ検出工程と、コレットの複数の測定点における変位量を検出するコレット検出工程と、ホルダ用検出手段にて検出された変位量からコレットホルダの傾きを検出するホルダ傾き検出工程と、コレット用検出手段にて検出された基準位置からの変位量からコレットの傾きを検出するコレット傾き検出工程とを備えたものである。
本発明に係るコレット傾き検出方法では、ホルダ用検出工程にて、コレットホルダの基準位置からの変位量を検出することができる。コレット用検出工程にて、コレットの基準位置からの変位量を検出することができる。ホルダ傾き検出工程にて、コレットホルダの傾きを検出することができる。コレット傾き検出工程にて、コレットの傾きを検出することができる。これにより、コレットホルダに対してのコレットの傾きを検出することができる。
また、コレット傾き検出方法として、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットホルダの傾きの変位と、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットの傾きの変位とに基づいて、コレットのコレットホルダへの装着状態を検出する装着状態検出工程を備えたものであってもよい。
本発明に係るコレット傾き修正方法は、前記コレット傾き検知方法にて検出された装着状態に基づいて、コレットの反吸着面と、コレットホルダのコレット受面との間の隙間を詰める荷重を前記コレットに付加するものであるのが好ましい。
本発明に係るボンディング方法は、ピックアップポジションにてワークとしてのチップをピックアップし、ピックアップした前記チップをボンディングポジションに搬送して、このボンディングポジションにてチップをボンディングするボンディング工程を備えたボンディング方法であって、前記コレット傾き修正方法によって、コレットの傾きを修正して前記ボンディング工程を行うものである。
本発明に係るボンディング方法では、前記コレット傾き修正方法によって、コレットの傾きを修正するものであるので、高精度のボンディング工程を安定して行うことができる。
本発明は、コレットホルダに対するコレットの傾きを検出でき、コレットの裏面(反吸着面)とコレットホルダの受面との間に生じる隙間を解消させた状態で、コレットの吸着動作等を行うことができ、作業時(生産時)にコレットが傾くことがなく、高精度の作業を行うことができる。
本発明に係るコレット傾き修正構造の簡略ブロック図である。 本発明に係るコレット傾き修正方法の工程図である。 本発明に係るボンディング装置の簡略図である。 コレットホルダにコレットが装着された状態を示し、(a)は上方からの斜視図であり、(b)は下方からの斜視図である。 コレットホルダとコレットとの分解状態を示し、(a)は上方からの斜視図であり、(b)は下方からの斜視図である。 コレットがコレットホルダに正常に装着された状態の下方からの斜視図である。 コレットがコレットホルダに異常に装着された状態の下方からの斜視図である。 ホルダ用検出手段およびコレット用検出手段の測定点の説明用斜視図である。 ボンディング装置の簡略図である。 従来のコレットとコレットホルダを示し、(a)は正常に装着された状態の断面図であり、(b)は正常に装着された状態の断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1~図8に基づいて説明する。
図1は本発明に係るコレット傾き修正構造を示し、図2は本発明に係るコレット傾き修正方向の工程図を示し、図3は本発明に係るボンディング装置(ダイボンダ)を示す。このボンディング装置は、ウエハから切り出されるチップ11をピックアップポジションPにてピックアップして、リードフレームなどの基材12のボンディングポジションQに移送(搭載)するものである。ウエハは、金属製のリング(ウエハリング)に張設されたウエハシート(粘着シート10)上に粘着されており、ダイシング工程によって、多数のチップ11に分断(分割)される。なお、チップ11はウエハを素材とし、この素材を正方形や短冊状(矩形)に切断することによって最終製品となる。このため、チップ11には正方形や短冊状(矩形)のものがある。
すなわち、ボンディング装置は、搬送手段(移動機構)を介してピックアップポジションPとボンディングポジションQとの間の移動が可能なボンディングアーム(図示省略)を備え、ボンディングアームの先端部は、コレットホルダ14に装着されたコレット13(半導体チップ11を吸着するコレット13)を保持している。なお、本発明では、コレットホルダ14にコレット13が装着されたものをチップ吸着体16と呼ぶ。
この場合、チップ吸着体16延いてはコレットホルダ14は、移動機構にて、ピックアップポジションP上での矢印A方向の上昇および矢印B方向の下降と、ボンディングポジションQ上での矢印C方向の上昇および矢印D方向の下降と、ピックアップポジションPとボンディングポジションQとの間の矢印E、F方向の往復動とが可能とされる。移動機構はコンピュータ制御にて前記矢印A、B、C、D、E、Fの移動が制御される。なお、移動機構としては、シリンダ機構、ボールねじ機構、モーターリニア機構等の種々の機構にて構成することができ,XYZθ軸ステージや、XYZθ方向に移動可能なロボットアーム等を使用することができる。
なお、本実施形態では、ピックアップポジションPにおけるチップ11をコレット13を介してピックアップする工程をピックアップ工程と呼び、ボンディングポジションQにチップ11をボンディングする工程をボンディング工程と呼び、ピックアップ工程とボンディング工程とを含む工程をボンディング動作と呼ぶ。
コレット13は、弾性変形可能なゴムや樹脂製の矩形平板形状体からなり、図4及び図5に示すように、上端面(反吸着面)13bから下端面(吸着面)13aに貫通する吸着用の吸着孔15が形成され、この吸着孔15にコレットホルダ14及びボンディングアーム(図示省略)を介して図外の真空発生器が接続されている。この真空発生器の駆動にて吸着孔のエアが吸引され、チップ11が真空吸引され、コレット13の下端面13aにチップ11が吸着する。なお、この真空吸引(真空引き)が解除されれば、コレット13からチップ11が外れる。真空発生器としては、真空ポンプを用いるものであっても、高圧空気を開閉制御してノズルよりディフューザに放出して拡散室に負圧を発生させるエジェクタ方式のものであってもよい。
また、多数のチップ11に分断(分割)されたウエハは、例えばXYθテーブル上に配置され、このXYθテーブルには突き上げピンを備えた突き上げ手段が配置される。すなわち、突き上げ手段によって、ピックアップしようとするチップ11を下方から突き上げ、粘着シートから剥離しやすくする。この状態で、下降してきたコレット13にこのチップ11が吸着する。
コレットホルダ14は、金属製の剛体からなり、平板状の本体部20と、この本体部20の各辺から、それぞれ2本が垂下される柱部21(合計8本)とを備えたものであり、本体部20と、8本の柱部21とで、コレット13が嵌合される嵌合部22が形成される。この場合、コレット13が嵌合部22に嵌合されることによって、コレット13がコレットホルダ14に装着されることなり、正常に装着された場合、コレット13の反吸着面13bが、コレットホルダ14のコレット受面14aが接触状態(隙間のない状態)となる。
柱部21の長さ寸法Hとして、図4(b)に示すように、コレット13の厚さ寸法Tよりも小とされる。このため、コレット13がコレットホルダ14に装着された状態では、柱部21がコレット13の吸着面13aよりも後退した状態となって、柱部21がコレット13の吸着面13aから突出しない状態となる。また、コレットホルダ14の嵌合部22の外形寸法とコレット13の外形寸法と同一乃至コレット13の外形寸法がわずかに大きい寸法に設定され、コレットホルダ14の嵌合部2にコレット13が嵌合(嵌着)する。
。この際、コレット13の吸着面13aが、平面状を維持し、かつ各吸着孔15が変形して塞がらないものとする。
本発明に係るコレット傾き検出機構は、図1に示すように、コレットホルダ14の複数の測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4(図4及び図5参照)における基準位置S1、S2、S3、S4(図8参照)からの変位量を検出するホルダ用検出手段25と、コレット13の複数の測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4における基準位置S1、S2、S3、S4からの変位量を検出するコレット用検出手段26と、ホルダ用検出手段25にて検出された変位量からコレットホルダ14の傾きを検出するホルダ傾き検出手段27と、コレット用検出手段26にて検出された変位量からコレットの傾きを検出するコレット傾き検出手段28とを備える。
ここで、コレットホルダ14の測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4は、コレットホルダ14の本体部20のコレット対応における4つのコーナ部である。また、コレット13の測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4は、コレット13の吸着面13aの4つのコーナ部である。
また、基準位置S1、S2、S3、S4は、図8に示すような治具J内に設けている。図例の治具Jは、平板形状の基盤30と、この基盤30の上面コーナ部から立設される四角柱の柱部31とからなる。そして、各柱部31の上面31aが基準位置S1、S2、S3、S4を構成する。
ホルダ用検出手段25及びコレット用検出手段26は、変位センサにて構成できる。変位センサとは、対象物の物理変化量をさまざまな素子で検知し,その変化量を距離に演算することでセンサから対象物までの距離(変位)を計測する機器である。変位センサには、接触式及び非接触式がある。接触式には、作動トランス式があり、非接触式には、渦電流式、超音波式、光学式、及び静電容量式等があり、これらの変位センサから採用することができる。
また、ホルダ傾き検出手段27は、ホルダ用検出手段25にて検出した測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4における基準位置S1、S2、S3、S4からの変位量を検出するものである。この場合、変位センサとしては、接触式の変位センサとする。コレットホルダ14の傾きを検出する場合、測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4を基準位置S1、S2、S3、S4に順次接触させることによって、各測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4の各基準位置S1、S2、S3、S4の変位量を検出する。また、コレット13の傾きを検出する場合、各測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4を基準位置S1、S2、S3、S4に順次接触させることによって、各測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4の各基準位置S1、S2、S3、S4の変位量を検出する。
この場合、前記した移動機構(図示省略)介してコレットホルダ14をX方向及び/又はY方向に移動させた後、Z方向に沿って下降させることによって、測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4を基準位置S1、S2、S3、S4に順次接触させることができ、また、測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4を基準位置S1、S2、S3、S4に順次接触させることができる。
また、図1に示すように、本発明に係るコレット傾き検知構造に、傾き修正手段30である荷重付加手段33を加えたものが、本発明に係るコレット傾き修正構造を構成することになる。荷重付加手段33は、後述するように、コレット13の反吸着面13bとコレットホルダ14のコレット受面14aとの間に隙間Sが生じている場合に、この隙間Sを詰める荷重をコレットホルダ14を介してコレット13に付加するものである、この場合、荷重付加手段33は、ダイボンダ(ボンディング装置)のボンディングアーム等で構成できる。すなわち、ボンディングアームを駆動させることにより、コレットホルダ14を、X方向、Y方向、及びZ方向に移動させることができる。このため、コレット13に隙間Sを詰める荷重を付加することができる。
次に、このコレット傾き修正構造を用いたコレット傾き修正方法を図2に示す工程図を用い説明する。ホルダ用検出工程41とコレット用検出工程42のいずれかを行う。すなわち、先にホルダ用検出工程41を行った後、コレット用検出工程42を行うか、先のコレット用検出工程42を行った後、ホルダ用検出工程41を行うかのいずれかである。
ホルダ用検出工程41は、ホルダ用検出手段25を用いて、コレットホルダ14の複数の測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4における基準位置S1、S2、S3、S4からの変位量を検出する。コレット用検出工程42は、コレット用検出手段26を用いて、コレット13の複数の測定点における基準位置S1、S2、S3、S4からの変位量を検出する。
次に、ホルダ用検出手段25にて検出した変位量からホルダ傾きを検出するホルダ傾き検出工程43を行い、コレット用検出手段26にて検出した変位量からコレット13の傾きを検出するコレット傾き検出工程44を行う。すなわち、少なくともコレットホルダ14の4つのコーナ部における変位量からこのコレットホルダ14における傾き方向及び傾き量(傾き角度)を検出することができ、少なくともコレット13の4つのコーナ部における変位量からこのコレット13における傾き方向及び傾き量(傾き角度)を検出することができる。
その後は、装着状態検出手段29にて、コレット13のコレットホルダ14への装着状態を検出する装着状態検出工程45を行う。この装着状態検出は、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットホルダ14の傾きの変位と、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレット13の傾きの変位とに基づいて、コレットのコレットホルダへの装着状態を検出するものである。このため、ホルダ用検出手段25によりホルダ用検出工程41,ホルダ傾き検出手段27によるホルダ傾き検出工程43、コレット用検出手段によるコレット用検出工程42,ホルダ傾き検出手段27によるホルダ傾き検出工程43、及びコレット傾き検出手段28によるコレット傾き検出工程44を、コレット交換前とコレット交換後で行う。
ここで、装着状態検出とは、コレットホルダ14に対するコレット13が傾いているか否かの検出である。すなわち、コレット13がコレットホルダ14に正しく装着された場合、コレット13の反吸着面13bがコレットホルダ14のコレット受面14aに接触する状態となり、正しく装着されていない場合、すなわち、コレット13がコレットホルダ14に傾いた状態で装着されている場合、コレット13の裏面(反吸着面13b)とコレットホルダ14のコレット受面14aとの間に隙間Sが生じる状態となる。
そして、コレット13のコレットホルダ14への装着状態を検出して、コレット13がコレットホルダ14に対して傾いていれば、荷重付加手段33にて、コレット13にコレット受面14a側へのコレット13の反吸着面13bと、コレットホルダ14のコレット受面14aとの間の隙間Sを詰める荷重を付加する荷重付加工程46を行う。これによって、コレット13のコレットホルダ装着状態で、コレット13の反吸着面13bと、コレットホルダ14のコレット受面14aとの間に隙間Sが形成されていない状態となる。
このように、隙間Sが形成されていない状態で確認工程47を行う。すなわち、再度、ホルダ用検出手段25によりホルダ用検出工程41,ホルダ傾き検出手段27によるホルダ傾き検出工程43、コレット用検出手段によるコレット用検出工程42,ホルダ傾き検出手段27によるホルダ傾き検出工程43、及びコレット傾き検出手段28によるコレット傾き検出工程44を行うものである。コレットホルダ14の傾きおよびコレット13の傾きを再度検出し、これらの傾きがあらかじめ設定した閾値内か確認する確認工程47を行うことになる。
次に、前記図2に示す工程の具体例を示す。この場合、コレット13を交換する前においては、測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4が基準位置S1、S2、S3、S4に対して変位していないとして、次の表1のように、0とする。また、コレット13を交換する前においても、測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4が基準位置S1、S2、S3、S4に対して変位していないとして、表1のように、0とする。この場合、コレット13は、その反吸着面13bがコレットホルダ14のコレット受面14aに接触し、かつ、コレットホルダ14が傾いていないことを示している。
Figure 2023084390000002
次に、コレット交換後における各測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4の基準位置S1,S2,S3、S4に対する変位量を検出する。表2の結果1では、測定点Pa1が基準位置S1に対して5μm変位し、測定点Pa2が基準位置S2に対して20μm変位し、測定点Pa3が基準位置S3に対して20μm変位し、測定点Pa4が基準位置S4に対して5μm変位している。また、コレット交換後における各測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4の基準位置S1,S2,S3、S4に対する変位量を検出する。表2の結果1では、測定点Pb1が基準位置S1に対して5μm変位し、測定点Pb2が基準位置S2に対して20μm変位し、測定点Pb3が基準位置S3に対して20μm変位し、測定点Pb4が基準位置S4に対して5μm変位している。
Figure 2023084390000003
このため、表2の結果1は、コレットホルダ14とコレット13とは平行で、コレットホルダ14が傾いていることになる。従って、この表1の結果1の場合、コレット13の反吸着面13bとコレットホルダ14のコレット受面14aとの間に隙間Sが設けられておらず、荷重付加工程46を必要としない。しかしながら、コレットホルダ14が正規の状態に対して傾いていることになる。そこで、このコレットホルダ14の傾きを調整する必要がある。コレットホルダ14の調整は、コレットホルダ14を支持するボンディングアームの取り付け姿勢を調整することによって、行うことができる。なお、アームの取り付け姿勢を調整する手段は手動であっても、自動であってもよい。また、装着する前のコレット厚さが4コーナで異なる場合(本検出手段を使い治具J上にコレット13をセットして4コーナを計測して厚さの違いを測定)、予めコレットホルダ14をコレット厚さに合わせて傾けておく。これは、コレット反吸着面13bとホルダ受面14aにおいて正常な装着状態のときに、コレットホルダ14が傾いていても正常と判定するためである。
表2の結果2では、コレット交換後において、測定点Pa1が基準位置S1に対して変位なし、測定点Pa2が基準位置S2に対して変位なし、測定点Pa3が基準位置S3に対して変位なし、測定点Pa4が基準位置S4に対して変位なしである。また、コレット交換後において、測定点Pb1が基準位置S1に対して変位なし、測定点Pb2が基準位置S2に対して30μm変位し、測定点Pb3が基準位置S3に対して60μm変位し、測定点Pb4が基準位置S4に対して20μm変位している。
このため、表2の結果2では、コレットホルダ14に傾きがなく、コレット13が傾いている状態である。すなわち、コレット13の反吸着面13bとコレットホルダ14のコレット受面14aとの間に隙間Sが生じてる状態である。そこで、荷重付加手段33にて、コレット13に、コレット受面14a側へのコレット13の反吸着面13bと、コレットホルダ14のコレット受面14aとの間の隙間Sを詰める荷重を付加する。
表3は、再測定結果(コレット装着修正を1度行ったものを再測定した結果)を示している。表3の再測定結果1は、測定点Pa1が基準位置S1に対して変位なし、測定点Pa2が基準位置S2に対して変位なし、測定点Pa3が基準位置S3に対して変位なし、測定点Pa4が基準位置S4に対して変位なしである。測定点Pb1が基準位置S1に対して変位なし、測定点Pb2が基準位置S2に対して5μm変位し、測定点Pb3が基準位置S3に対して5μm変位し、測定点Pb4が基準位置S4に対して3μm変位している。
Figure 2023084390000004
このため、表3の再測定結果1では、コレットホルダ14に傾きが生じておらず、コレット13に閾値以上の傾きが生じており、荷重付加手段33にて、コレット13にコレット受面14a側へのコレット13の反吸着面13bと、コレットホルダ14のコレット受面14aとの間の隙間Sを詰める荷重を付加する。
表3の再測定結果2は、測定点Pa1が基準位置S1に対して変位なし、測定点Pa2が基準位置S2に対して変位なし、測定点Pa3が基準位置S3に対して変位なし、測定点Pa4が基準位置S4に対して変位なしである。測定点Pb1が基準位置S1に対して変位なし、測定点Pb2が基準位置S2に対して5μm変位し、測定点Pb3が基準位置S3に対して5μm変位し、測定点Pb4が基準位置S4に対して3μm変位している。
このため、表3の再測定結果1では、コレットホルダ14に傾きが生じておらず、コレット13に閾値以上の傾きが生じており、荷重付加手段にて、コレットにコレット受面側へのコレットの反吸着面と、コレットホルダのコレット受面との間の隙間を詰める荷重を付加する。(この場合、閾値を3μmとしているが、これに限るものではない。)
ところで、ホルダ用検出手段25,コレット用検出手段26、ホルダ傾き検出手段27、
コレット傾き検出手段28、装着状態検出手段29、及び荷重付加手段33は、図示省略のコンピュータにて制御(コンピュータ制御)される。ここで、コンピュータは、基本的には、入力機能を備えた入力手段と、出力機能を備えた出力手段と、記憶機能を備えた記憶手段と、演算機能を備えた演算手段と、制御機能を備えた制御手段にて構成される。入力機能は、外部からの情報を、コンピュータに読み取るためのものであって、読み込まれたデータやプログラムは、コンピュータシステムに適した形式の信号に変換される。出力機能は、演算結果や保存されているデータなどを外部に表示するものである。記憶手段は、プログラムやデータ、処理結果などを記憶して保存するものである。演算機能は、データをプログラムの命令に随って、計算や比較して処理するものである。制御機能は、プログラムの命令を解読し、各手段に指示を出すものであり、この制御機能はコンピュータの全手段の統括をする。入力手段には、キーボード、マウス、タブレット、マイク、ジョイスティック、スキャナ、キャプチャーボード等がある。また、出力手段には、モニタ、スピーカー、プリンタ等がある。記憶手段には、メモリ、ハードディスク、CD・CD-R,PD・MO等がある。演算手段には、CPU等があり、制御手段には、CPUやマザーボード等がある。
このように、本発明では、コレットホルダ14に対するコレット13の傾きを検出でき、コレット13の裏面(反吸着面)13bとコレットホルダ14の受面14aとの間に生じる隙間を解消させた状態で、コレット13の吸着動作等を行うことができ、作業時(生産時)にコレット13が傾きことがなく、高精度の作業を行うことができる。
また、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットホルダ14の傾きの変位と、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレット13の傾きの変位とに基づいて、コレット13のコレットホルダ14への装着状態を検出する装着状態検出手段45を備えたものとすることができる。このように、装着状態検出手段45を備えたものでは、コレット13の裏面(反吸着面13b)とコレットホルダ14の受面14aとの間に隙間Sが生じているか、生じていないかを検出できる。生じている場合には、荷重付加手段33にて、この隙間Sを、ボンディング工程(動作)前に解消させて、高精度のボンディング工程を安定して行うことができる。
実施形態のように、コレットホルダ14の外形がコレット13の外形よりも大きいように設定できる。このように設定することにより、コレットホルダ14の外形側にホルダ13の測定点を設けた場合、コレット13の外形側にコレット13の測定点を設けれていても、コレットホルダ14の変位量の検出とコレット13の変位量の検出とに、支障をきたさない。なお、コレットホルダとコレットが同じサイズであってもよく、この場合、コレットに設けられる吸着孔とは別にコレット側にコレットホルダの傾きを検出する孔を設けておけばよい。
さらに、コレットホルダ14の測定点は、コレットホルダの4つのコーナ部であり、コレット13の測定点は、コレット12の4つのコーナ部であるのが好ましい。このように設定することにより、コレットホルダ14及びコレット13の傾き方向がいずれであってもそれぞれ安定して傾きを検出することが可能とある。
ホルダ用検出手段25とコレット用検出手段26とは共通の変位センサを用いることができる。このように共通の変位センサを用いることにより、コレット傾き検知構造のコンパクト化および低コストが可能である。
変位センサは、接触式および非接触式のいずれかを用いることができる。これにより、設計の自由度が向上する。例えば、ボンディングアーム等に内蔵されるタッチセンサを用いて、傾きを検出することができる。この場合、非検出体の追加のみとなる。
本発明のコレット傾き修正構造は、前記コレット傾き検知構造を用いて、検出した装着状態を修正する傾き修正手段30を備えたものである。このように、傾き修正手段30を備えたことにより、コレット傾き検知構造で検出した傾きを修正することができる。特に、装着状態検出手段29にて、コレット13のコレットホルダ14への装着状態を検出することによって、その装着状態を正規状態に戻すことができる。すなわち、傾き修正手段30は、コレットの裏面(反吸着面)とコレットホルダの受面との間に生じる隙間Sを解消する手段である。
傾き修正手段30は、コレット13の反吸着面13bと、コレットホルダ13のコレット受面との間の隙間Sを詰める荷重を、コレッ3に付加する荷重付加手段33で構成することができる。すなわち、荷重付加手段33を介してコレット13を平坦面等に押し付ければ、この平坦面からの反力でコレット13はコレットホルダ14の受面14a側に押圧され、コレット13の裏面(反吸着面13b)とコレットホルダ受面14aとの間に生じる隙間Sを解消させることができる。
本発明に係るボンディング装置では、前記したコレット傾き修正構造を備えるので、前記コレット傾き修正構造の作用効果を具備したものとなり、高精度のボンディング工程を安定して行うことができる。
本発明に係るボンディング方法では、コレット傾き修正方法によって、コレット13の傾きを修正するものであるので、高精度のボンディング工程を安定して行うことができる。
ところで、メモリチップ用高精度ダイボンダにおいては、ピックアップPとボンディング位置Qの間に受け渡し位置を設けて2種類のコレットを具備してボンディング作業を行うこともある。そのためシングルヘッドダイボンダーより2倍の交換作業と、コレット装着状態の作業を必要とする。従って、このようなメモリチップ用高精度ダイボンダにおいて、コレット傾き修正構造を備えたものとすることによって、高精度のボンディング工程を安定して行うことができる。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、コレットホルダ14の測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4、及びコレット13の測定点Pb1、Pb2、Pb3、Pb4は、図例の位置に限らず、設定された基準位置S1、S2、S3、S4の変位量を検出できる位置であればよい。また、コレットホルダ14の測定点Pa1、Pa2、Pa3、Pa4、及びコレットの測定点b1、Pb2、Pb3、Pb4の数としても、コレットホルダ14やコレット13の傾きを検出できる数(データ)を得られるものであればよい。また、基準位置S1、S2、S3、S4が設けられる治具Jとしても、図例のものに限らない。コレットホルダ14の傾きの閾値、及びコレット13の傾きの閾値としても、コレット13にて吸着されるワーク(チップ)、ワーク(チップ)をピックアップするピックアップ位置、及びワーク(チップ)をボンディングするボンディング位置等により種々設定することができる。また、コレットホルダ14の柱部21の数としては、本体部20の各辺に2本ずつに限るものではなく、数は任意であり、柱部21の代わりに、本体部の各辺から垂下される壁を形成し、上壁を有する角筒体で構成してもよい。
ところで、コレット傾きを修正する方法の動作として、傾きに対して鉛直方向から荷重を加えるだけではなく、荷重を加えながらコレットホルダ14を前後左右(XY方向)に移動させることで傾きを修正することができる。これは、コレット13とコレットホルダ14の摩擦が大きい場合に有効である。
13 コレット
13a 吸着面
13b 反吸着面
14 コレットホルダ
14a コレット受面
25 ホルダ用検出手段
26 コレット用検出手段
27 ホルダ傾き検出手段
28 コレット傾き検出手段
29 装着状態検出手段
33 荷重付加手段
41 ホルダ用検出工程
42 コレット用検出工程
43 ホルダ傾き検出工程
44 コレット傾き検出工程
45 装着状態検出工程
46 荷重付加工程
47 確認工程
P ピックアップポジション
Pa1、Pa2、Pa3、Pa4 測定点
Pb1、Pb2、Pb3、Pb4 測定点
Q ボンディングポジション
S 隙間
S1、S2、S3、S4 基準位置

Claims (13)

  1. 弾性材からなるコレットと、前記コレットの反吸着面が接触するコレット受面を有する剛体からなるコレットホルダとを備えたチップ吸着手段におけるコレットの傾きを検知するコレット傾き検知構造であって、
    コレットホルダの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するホルダ用検出手段と、
    コレットの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するコレット用検出手段と、
    ホルダ用検出手段にて検出された変位量からコレットホルダの傾きを検出するホルダ傾き検出手段と、
    コレット用検出手段にて検出された変位量からコレットの傾きを検出するコレット傾き検出手段とを備えたことを特徴とするコレット傾き検知構造。
  2. コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットホルダの傾きの変位と、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットの傾きの変位とに基づいて、コレットのコレットホルダへの装着状態を検出する装着状態検出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコレット傾き検知構造。
  3. コレットホルダの外形がコレットの外形よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコレット傾き検知構造。
  4. コレットホルダの測定点は、コレットホルダの4つのコーナ部であり、コレットの測定点は、コレットの4つのコーナ部であることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のコレット傾き検知構造。
  5. ホルダ用検出手段とコレット用検出手段とは共通の変位センサを用いることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のコレット傾き検知構造。
  6. 変位センサは、接触式および非接触式のいずれかを用いることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のコレット傾き検知構造。
  7. 前記請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のコレット傾き検知構造を用いて、検出した装着状態を修正する傾き修正手段を備えたことを特徴とするコレット傾き修正構造。
  8. 傾き修正手段は、コレットの反吸着面と、コレットホルダのコレット受面との間の隙間を詰める荷重を前記コレットに付加する荷重付加手段であることを特徴とする請求項7に記載のコレット傾き修正構造。
  9. ピックアップポジションにてワークとしてのチップをピックアップし、ピックアップした前記チップをボンディングポジションに搬送して、このボンディングポジションにてチップをボンディングするボンディング装置であって、
    前記請求項7及び請求項8に記載のコレット傾き修正構造を備えたことを特徴とするボンディング装置。
  10. 弾性材からなるコレットと、前記コレットの反吸着面が接触するコレット受面を有する剛体からなるコレットホルダとを備えたチップ吸着手段におけるコレット傾きを検知するコレット傾き検知方法であって、
    コレットホルダの複数の測定点における基準位置からの変位量を検出するホルダ検出工程と、
    コレットの複数の測定点における変位量を検出するコレット検出工程と、
    ホルダ用検出手段にて検出された変位量からコレットホルダの傾きを検出するホルダ傾き検出工程と、
    コレット用検出手段にて検出された基準位置からの変位量からコレットの傾きを検出するコレット傾き検出工程とを備えたことを特徴とするコレット傾き検知方法。
  11. コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットホルダの傾きの変位と、コレット交換後におけるコレット交換前に対するコレットの傾きの変位とに基づいて、コレットのコレットホルダへの装着状態を検出する装着状態検出工程を備えたことを特徴とする請求項10に記載のコレット傾き検知方法。
  12. 前記請求項11に記載のコレット傾き検知方法にて検出された装着状態に基づいて、コレットの反吸着面と、コレットホルダのコレット受面との間の隙間を詰める荷重を前記コレットに付加することを特徴とするコレット傾き修正方法。
  13. ピックアップポジションにてワークとしてのチップをピックアップし、ピックアップした前記チップをボンディングポジションに搬送して、このボンディングポジションにてチップをボンディングするボンディング工程を備えたボンディング方法であって、
    前記請求項12に記載のコレット傾き修正方法によって、コレットの傾きを修正して前記ボンディング工程を行うことを特徴とするボンディング方法。
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