JP2023083746A - 光走査装置 - Google Patents

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寛之 大湊
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Abstract

Figure 2023083746000001
【課題】走査光学装置の大型化を抑制することを目的とする。
【解決手段】走査光学装置は、第1走査光学系LoYと、第2走査光学系LoMと、第3走査光学系LoCと、4走査光学系LoKとを備える。各走査光学系は、第1走査レンズ60と、少なくとも1つの反射ミラー(第1反射ミラー81)と、ビームを副走査方向に集光する第2走査レンズ70とを有する。第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMにおいて、第2走査レンズ70Y,70Mの副走査方向における中心C1,C2は、第2走査レンズ70Y,70Mを通るビームBY,BMに対し第2方向の前記一方側にオフセットしている。第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKにおいて、第2走査レンズ70C,70Kの副走査方向における中心C3,C4は、第2走査レンズ70C,70Lを通るビームBC,BKに対し第2方向の前記他方側にオフセットしている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ポリゴンミラーを備えた光走査装置に関する。
従来、光源と、光源から出射されたビームを偏向するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを駆動するモータと、ベース壁および側壁を有する筐体と、を備えた光走査装置が知られている(特許文献1参照)。この光走査装置は、4つの走査光学系を有しており、それぞれの走査光学系が第1走査レンズと、第2走査レンズと、反射ミラーとを有している。4つの走査光学系に対応する4つの第2走査レンズは、ポリゴンミラーを中心に一列に並んでおり、2つがポリゴンミラーの一方側に位置し、残りの2つが他方側に位置している。各第2走査レンズは、レンズの光学特性が損なわれないように、出射されるビームに対し、レンズの中心と少しずれるように、オフセットされて配置されている。
特開2007-178605号公報
しかしながら、特許文献1の光走査装置では、この光走査装置では、各第2走査レンズが出射されるビームに対しすべて同じ方向にオフセットされている。このため、ポリゴンミラーの一方側に位置する第2走査レンズのうちポリゴンミラーに近い第2走査レンズと、ポリゴンミラーの他方側に位置する第2走査レンズのうちポリゴンミラーに近い第2走査レンズとの間のスペースに余裕がなくなり、走査光学装置の大型化を抑制することが難しかった。
そこで、本発明は、走査光学装置の大型化を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る走査光学装置は、光源と、ポリゴンミラーと、モータと、第1走査光学系と、第2走査光学系と、第3走査光学系と、4走査光学系と、
を備える。
光源は、ビームを出射する。ポリゴンミラーは、光源から出射されたビームを偏向する。モータは、第1方向に延びる回転軸線を中心にポリゴンミラーを回転させる。第1走査光学系は、第1方向に直交する第2方向において、ポリゴンミラーの一方側に配置され、ポリゴンミラーで偏向されたビームを第1像面に向けて出射する。第2走査光学系は、第2方向において、ポリゴンミラーの一方側に配置され、ポリゴンミラーで偏向されたビームを第2像面に向けて出射する。第2走査光学系は、第2方向において、第1走査光学系のビームよりポリゴンミラーに近い位置でビームを第2像面に向けて出射する。第3走査光学系は、第2方向において、ポリゴンミラーの他方側に配置され、ポリゴンミラーで偏向されたビームを第3像面に向けて出射する。第4走査光学系は、第2方向において、ポリゴンミラーの他方側に配置され、ポリゴンミラーで偏向されたビームを第4像面に向けて出射する。第4走査光学系は、第2方向において、第3走査光学系のビームよりポリゴンミラーから遠い位置でビームを第4像面に向けて出射する。
第1走査光学系、第2走査光学系、第3走査光学系および第4走査光学系は、ポリゴンミラーで偏向されたビームが通る第1走査レンズと、第1走査レンズを通過したビームを反射する少なくとも1つの反射ミラーと、反射ミラーに反射されたビームを副走査方向に集光する第2走査レンズと、をそれぞれ有する。
第1走査光学系および第2走査光学系において、第2走査レンズの副走査方向における中心は、第2走査レンズを通るビームに対し第2方向の前記一方側にオフセットしている。
第3走査光学系および第4走査光学系において、第2走査レンズの副走査方向における中心は、第2走査レンズを通るビームに対し第2方向の前記他方側にオフセットしている。
この構成によれば、第1、第2走査光学系の第2走査レンズが第3、第4走査光学系の第2走査レンズのオフセット方向とは反対方向にオフセットしていることで、第2走査光学系の第2走査レンズと、第3走査光学系の第2走査レンズとの間隔を大きくできる。このため、出射される各ビームの間隔が大きくならずに、第2走査光学系の第2走査レンズと第3走査光学系の第2走査レンズとの間のスペースが広くなるので、走査光学装置の大型化を抑制することができる。
また、前記した走査光学装置において、第1走査光学系、第2走査光学系、第3走査光学系および第4走査光学系の第2走査レンズのそれぞれは、第2方向に直線状に並ぶ構成としてもよい。
これによれば、各第2走査レンズから像面までの距離を等しくすることができる。
また、前記した走査光学装置において、第1走査光学系の第1走査レンズと、第2走査光学系の第1走査レンズと、は共通の1つのレンズであり、第3走査光学系の第1走査レンズと、第4走査光学系の第1走査レンズと、は共通の1つのレンズである構成としてもよい。
これによれば、第1走査レンズを共通とすることで、走査光学装置を小型化できる。
また、前記した走査光学装置において、第1走査光学系および第4走査光学系は、それぞれ、反射ミラーとして、第2走査レンズへ向けてビームを反射する第1反射ミラーを1つ有し、第2走査光学系および第3走査光学系は、それぞれ、反射ミラーとして、第2走査レンズへ向けてビームを反射する1つの第1反射ミラーと、ポリゴンミラーで偏向されたビームを第1反射ミラーに向けて反射する1つの第2反射ミラーと、の2つを有する構成としてもよい。
これによれば、反射ミラーを少なくすることができる。
また、前記した走査光学装置において、モータ、第1走査光学系、第2走査光学系、第3走査光学系および第4走査光学系が固定され、第1方向の一方側に開口するフレームであって、モータが固定されたベース壁と、ベース壁から第1方向の一方側に突出してベース壁を囲う側壁と、を有するフレーム、をさらに備え、ポリゴンミラーに反射されたビームは、ポリゴンミラーを通る平面であって、第1方向に直交する平面に対して斜めに進行し、第1走査光学系および第4走査光学系では、ポリゴンミラーに反射されたビームは、平面に対して第1方向の他方側に斜めに進行し、第2走査光学系および第3走査光学系では、ポリゴンミラーに反射されたビームは、平面に対して第1方向の一方側に斜めに進行する構成としてもよい。
また、前記した走査光学装置において、第1走査光学系、第2走査光学系、第3走査光学系および第4走査光学系の前記第2走査レンズの光学面は、副走査方向に関して対称である構成としてもよい。
また、前記した走査光学装置において、第1走査光学系および第2走査光学系の各第2走査レンズの副走査方向と平行な直線と、第3走査光学系および第4走査光学系の各第2走査レンズの副走査方向と平行な直線とは、第2方向となす角が異なる構成としてもよい。
これによれば、第2走査レンズから出射されるビームを第1方向に対して角度をなす構成とすることができる。
本発明によれば、走査光学装置の大型化を抑制することを目的とする。
一実施形態に係る走査光学装置を第1方向の他方側から見た斜視図である。 カップリングレンズ周りの構造を示す斜視図である。 走査光学装置を第1方向の一方側から見た斜視図である。 図1のIV-IV断面図である。 図1のV-V断面図である。 図5における各第2走査レンズの位置と角度を詳しく説明する図である。 フレームを第1方向の他方側から見た斜視図である。 フレームを第1方向の一方側から見た斜視図である。 反射ミラーをフレームに取り付けるための構造を示す断面図である。
図1~図3に示すように、走査光学装置1は、フレームFと、入射光学系Liと、偏向器50と、走査光学系Loとを備える。走査光学装置1は、電子写真式の画像形成装置に適用される。以下の説明では、図3に示すポリゴンミラー51の回転軸線X1に沿った方向を、「第1方向」と称する。また、第1方向に直交する方向であって、図3に示すポリゴンミラー51と第1走査レンズ60が並ぶ方向を、「第2方向」と称する。また、第1方向および第2方向に直交する方向を「第3方向」と称する。なお、第3方向は、走査光学系Loにおいては主走査方向に相当し、第1方向は、副走査方向に相当する。また、図面における各方向を示す矢印は、各方向における「一方側」を指すこととする。
図2に示すように、入射光学系Liは、4つの半導体レーザ10と、4つのカップリングレンズ20と、絞り板30と、集光レンズ40とを備える。半導体レーザ10とカップリングレンズ20は、光源の一例である。
半導体レーザ10は、光を出射する装置である。半導体レーザ10は、走査光学装置1が走査露光する4つの感光ドラム200(図5参照)に対応して4つ設けられている。各感光ドラム200には、それぞれ異なる色のトナー像が形成される。
なお、本実施形態では、第1色を「イエロー(Y)」、第2色を「マゼンタ(M)」、第3色を「シアン(C)」、第4色を「ブラック(K)」とする。以下の説明では、第1色に対応した部品の名称の頭に「第1」を付し、第1色に対応した部品の符号の末尾に「Y」を付して区別する場合がある。また、第2色、第3色、第4色に対応した部品ついても同様に、名称の頭に「第2」、「第3」、「第4」を付し、符号の末尾に「M」、「C」、「K」を付して区別する場合がある。
第1半導体レーザ10Yは、第2半導体レーザ10Mに対して第1方向に間隔を空けて並んでいる。第1半導体レーザ10Yは、第2半導体レーザ10Mに対して第1方向の一方側に位置する。
第3半導体レーザ10Cは、第2半導体レーザ10Mに対して第2方向に間隔を空けて並んでいる。第3半導体レーザ10Cは、第2半導体レーザ10Mに対して第2方向の他方側に位置する。第4半導体レーザ10Kは、第1方向において第3半導体レーザ10Cと間隔を空けて並び、かつ、第2方向において第1半導体レーザ10Yと間隔を空けて並んでいる。
カップリングレンズ20は、半導体レーザ10からの光をビームに変換するレンズである。各色に対応したカップリングレンズ20Y,20M,20C,20Kは、対応する半導体レーザ10Y,10M,10C,10Kと対向する位置に配置されている。
図1に示すように、絞り板30は、カップリングレンズ20からのビームが通過する開口絞り31を有する部位であり、フレームFに一体に形成されている。絞り板30は、カップリングレンズ20と集光レンズ40の間に位置している。
集光レンズ40は、カップリングレンズ20からのビームを副走査方向においてポリゴンミラー51に集光するレンズである。集光レンズ40は、絞り板30に対してカップリングレンズ20とは反対側に位置している。
図3に示すように、偏向器50は、ポリゴンミラー51と、モータ52とを有する。ポリゴンミラー51は、光源から出射されたビームを偏向する。具体的には、ポリゴンミラー51は、集光レンズ40を通過したビームを主走査方向に偏向する。ポリゴンミラー51は、回転軸線X1から等距離に設けられた5つのミラー面を有している。モータ52は、第1方向に延びる回転軸線X1を中心にポリゴンミラー51を回転させるモータである。モータ52は、フレームFに固定されている。
走査光学系Loは、偏向器50に偏向されたビームを、像面としての感光ドラム200の表面に結像する光学系である。走査光学系Loは、フレームFに固定されている。図5に示すように、走査光学系Loは、イエローに対応した第1走査光学系LoYと、マゼンタに対応した第2走査光学系LoMと、シアンに対応した第3走査光学系LoCと、ブラックに対応した第4走査光学系LoKとを有する。
第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMは、第2方向において、ポリゴンミラー51の一方側に配置されている。第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKは、第2方向において、ポリゴンミラー51の他方側に配置されている。各走査光学系LoY,LoM,LoC,LoKには、ポリゴンミラー51によって主走査方向に偏向されたビームが入射する。
第1走査光学系LoY、第2走査光学系LoM、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKは、ポリゴンミラー51で偏向されたビームが通る第1走査レンズと、第1走査レンズを通過したビームを反射する少なくとも1つの反射ミラーと、反射ミラーに反射されたビームを副走査方向に集光する第2走査レンズと、をそれぞれ有する。
本実施形態では、第1走査光学系LoYの第1走査レンズと、第2走査光学系LoMの第1走査レンズとは共通の1つのレンズ60YMである。同様に、第3走査光学系LoCの第1走査レンズと、第4走査光学系LoKの第1走査レンズとは共通の1つのレンズ60CKである。
また、本実施形態では、第1走査光学系LoYおよび第4走査光学系LoKは、それぞれ、反射ミラーを1つ有する。また、第2走査光学系LoMおよび第3走査光学系LoCは、それぞれ、反射ミラーを2つ有する。
第1走査光学系LoYは、ポリゴンミラー51で偏向されたビームBYを第1感光ドラム200Yの第1像面に向けて出射する。第1走査光学系LoYは、第1走査レンズ60YMと、第2走査レンズ70Yと、第1反射ミラー81Yとを有する。
第1走査レンズ60YMは、偏向器50で偏向されたビームBYを主走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。また、第1走査レンズ60YMは、偏向器50によって等角速度で走査された光を、像面において等速度となるようにするfθ特性を有する。第1走査レンズ60YMは、第1走査光学系LoYのうちポリゴンミラー51に最も近い走査レンズである。
第1反射ミラー81Yは、第1走査レンズ60YMからのビームBYを、第2走査レンズ70Yに向けて反射するミラーである。第2走査レンズ70Yは、第1反射ミラー81Yで反射されたビームBYを副走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。第1反射ミラー81Yは、第2走査レンズ70Yと第1方向から見て重なる。第2走査レンズ70Yは、ポリゴンミラー51に対して第1方向の一方側に配置されている。第2走査レンズ70Yは、第1走査光学系LoYのうち像面に最も近い走査レンズである。
第2走査光学系LoMは、ポリゴンミラー51で偏向されたビームBMを第2感光ドラム200Mの第2像面に向けて出射する。第2走査光学系LoMは、第2方向において、第1走査光学系LoYのビームBYよりポリゴンミラー51に近い位置でビームBMを第2感光ドラム200Mの第2像面に向けて出射する。第2走査光学系LoMは、第1走査レンズ60YMと、第2走査レンズ70Mと、第1反射ミラー81Mと、第2反射ミラー82Mとを有する。
第2走査光学系LoMの第1走査レンズ60YMは、第1反射ミラー81Mから第2走査レンズ70Mへ向けて進むビームBMとポリゴンミラー51との間に位置する。
第2反射ミラー82Mは、第1走査レンズ60YMからのビームを、第1反射ミラー81Mに向けて反射するミラーである。第1反射ミラー81Mは、第2反射ミラー82MからのビームBMを第2走査レンズ70Mに向けて反射するミラーである。第1反射ミラー81Mは、第2走査レンズ70Mと第1方向から見て重なる。第2走査レンズ70Mは、第1反射ミラー81Yで反射されたビームを副走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。第2走査光学系LoMにおいて、第1走査レンズ60YMと第2走査レンズ70Mは、第1方向から見て重なる。第2走査レンズ70Mは、ポリゴンミラー51に対して第1方向の一方側に配置されている。第2走査レンズ70Mは、第2走査光学系LoMのうち像面に最も近い走査レンズである。
第3走査光学系LoCは、ポリゴンミラー51で偏向されたビームを第3感光ドラム200Cの第3像面に向けて出射する。第3走査光学系LoCは、第1走査レンズ60CKと、第2走査レンズ70Cと、第1反射ミラー81Cと、第2反射ミラー82Cとを有する。
第1走査レンズ60CKは、偏向器50で偏向されたビームを主走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。また、第1走査レンズ60CKは、偏向器50によって等角速度で走査された光を、像面において等速度となるようにするfθ特性を有する。第1走査レンズ60CKは、第3走査光学系LoCのうちポリゴンミラー51に最も近い走査レンズである。第3走査光学系LoCの第1走査レンズ60CKは、第1反射ミラー81Cから第2走査レンズ70Cへ向けて進むビームBCとポリゴンミラー51との間に位置する。
第2反射ミラー82Cは、第1走査レンズ60CKからのビームを第1反射ミラー81Cに向けて反射するミラーである。第1反射ミラー81Cは、第2反射ミラー82CからのビームBCを第2走査レンズ70Cに向けて反射するミラーである。第1反射ミラー81Cは、第2走査レンズ70Cと第1方向から見て重なる。第2走査レンズ70Cは、第1反射ミラー81Cで反射されたビームを副走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。第2走査レンズ70Cは、ポリゴンミラー51に対して第1方向の他方側に配置されている。第2走査レンズ70Cは、第3走査光学系LoCのうち像面に最も近い走査レンズである。
第4走査光学系LoKは、ポリゴンミラー51で偏向されたビームを第4感光ドラム200Kの第4像面に向けて出射する。第4走査光学系LoKは、第2方向において、第4走査光学系LoKのビームBKよりポリゴンミラー51に遠い位置でビームBKを第4感光ドラム200Kの第4像面に向けて出射する。第4走査光学系LoKは、第1走査レンズ60CKと、第2走査レンズ70Kと、第1反射ミラー81Kを有する。
第1走査レンズ60CKは、偏向器50で偏向されたビームBKを主走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。また、第1走査レンズ60CKは、偏向器50によって等角速度で走査された光を、像面において等速度となるようにするfθ特性を有する。第1走査レンズ60CKは、第4走査光学系LoKのうちポリゴンミラー51に最も近い走査レンズである。
第1反射ミラー81Kは、第1走査レンズ60CKからのビームBKを、第2走査レンズ70Kに向けて反射するミラーである。第1反射ミラー81Kは、第2走査レンズ70Kと第1方向から見て重なる。第2走査レンズ70Kは、第1反射ミラー81Kで反射されたビームBKを副走査方向に屈折させて像面に結像させるレンズである。第2走査レンズ70Kは、ポリゴンミラー51に対して第1方向の他方側に配置されている。第2走査レンズ70Kは、第4走査光学系LoKのうち像面に最も近い走査レンズである。
第1走査光学系LoY、第2走査光学系LoM、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKの第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kのそれぞれは、第2方向に直線状に並んでいる。別の言い方をすれば、各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kは、第2方向から見て、互いに、少なくとも一部が重なるように配置されている。
図6に示すように、ポリゴンミラー51に反射されたビームは、ポリゴンミラー51におけるビームの反射点を通る平面HMであって、第1方向に直交する平面HMに対して斜めに進行する。第1走査光学系LoYおよび第4走査光学系LoKでは、ポリゴンミラー51に反射されたビームは、平面HMに対して第1方向の他方側(図6における上側)に斜めに進行する。第2走査光学系LoMおよび第3走査光学系LoCでは、ポリゴンミラー51に反射されたビームは、平面HMに対して第1方向の一方側(図6における下側)に斜めに進行する。
第1走査光学系LoY、第2走査光学系LoM、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKの各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kの光学面は、副走査方向に関して対称である。
第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMにおいて、第2走査レンズ70Y,70Mの副走査方向における光学面の中心C1,C2は、第2走査レンズ70Y,70Mを通るビームBY,BMに対し第2方向の一方側(図6における左側)にオフセットしている。
一方、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKにおいて、第2走査レンズ70Cの副走査方向における光学面の中心C3,C4は、第2走査レンズ70C,70Kを通るビームBC,BKに対し第2方向の他方側(図6における右側)にオフセットしている。
すなわち、第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMの第2走査レンズ70Y,70Mと、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKの第2走査レンズ70C,70Kは、互いに、離れるようにオフセットされて配置されている。
第1走査光学系LoYの第2走査レンズ70Yの副走査方向に平行な直線L1は、第2走査光学系LoMの第2走査レンズ70Mの副走査方向に平行な直線L2と平行である。第3走査光学系LoCの第2走査レンズ70Cの副走査方向に平行な直線L3は、第4走査光学系LoKの第2走査レンズ70Kの副走査方向に平行な直線L4と平行である。
第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMの各第2走査レンズ70Y,70Mの副走査方向に平行な直線L1,L2は、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKの各第2走査レンズ70C,70Kの副走査方向に平行な直線L3,L4とは、第2方向となす角が異なる。
具体的には、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKの各第2走査レンズ70C,70Kの副走査方向に平行な直線L3,L4方が、第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMの各第2走査レンズ70Y,70Mの副走査方向に平行な直線L1,L2よりも第2方向に延びる平面HMとなす角が大きい。
図4に示すように、各半導体レーザ10Y~10Kから出射された光は、各カップリングレンズ20Y~20Kを通ることでビームBY~BKに変換される。ビームBY~BKは、絞り板30の対応する開口絞り31Y~31Kを通った後、集光レンズ40を通って、ポリゴンミラー51に入射される。集光レンズ40は、ビームBY,BM,BC,BKが共通して通過するレンズであり、入射面が円筒面、出射面が平面で構成される。
図5に示すように、ポリゴンミラー51は、ビームBY~BKを、対応する走査光学系LoY~LoKに向けて偏向する。第1走査光学系LoYに向かうビームBYは、第1走査レンズ60YMを通った後、第1反射ミラー81Yで反射され、第2走査レンズ70Yを通って第1方向の一方側の像面に向けて出射される。ビームBYは、第1方向と所定の角度をなして第2走査レンズ70Yから出射される。ビームBYは、第1感光ドラム200Yに結像され主走査方向に走査される。
第2走査光学系LoMに向かうビームBMは、第1走査レンズ60YMを通った後、第2反射ミラー82Mおよび第1反射ミラー81Mで反射され、第2走査レンズ70Mを通って第1方向の一方側の像面に向けて出射される。ビームBMは、第1方向と所定の角度をなして第2走査レンズ70Mから出射される。ビームBMは、第2感光ドラム200Mに結像され主走査方向に走査される。なお、ビームBC,BKも、同様に、対応する走査光学系LoC,LoKによって、第1方向の一方側の像面に向けて出射されて、対応する感光ドラム200C,200Kに結像され主走査方向に走査される。
図3、図5に示すように、フレームFは、ポリゴンミラー51、モータ52、第1走査光学系LoY、第2走査光学系LoM、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKが固定されている。フレームFは、樹脂製であり、成形によって一体に造られている。フレームFは、図8に示す第1凹部CP1と、図7に示す第2凹部CP2とを有する。第1凹部CP1は、第1方向の一方側に開口する。第2凹部CP2は、第1方向の他方側に開口する。図5に示すように、第1凹部CP1内には、偏向器50と、走査光学系Loの一部とが配置されている。具体的には、走査光学系Loのうち各第1反射ミラー81を除く部材が、第1凹部CP1内に配置されている。図2に示すように、第2凹部CP2内には、カップリングレンズ20、絞り板30および集光レンズ40(図1参照)が配置されている。
図5に示すように、走査光学装置1は、カバーCをさらに備える。カバーCは、偏向器50および第1ベース壁Fb1を、第1方向の一方側から覆うカバーであり、フレームFにネジで固定されている。詳しくは、カバーCは、第1凹部CP1の開口を覆う。第1走査レンズ60YM,60CKおよび第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kは、第1ベース壁Fb1とカバーCとの間に配置され、第1凹部CP1に収容されている。
図7および図8に示すように、フレームFは、第1凹部CP1の底に位置するベース壁の一例としての第1ベース壁Fb1と、第2凹部CP2の底に位置する第2ベース壁Fb2とを有する。
第1ベース壁Fb1および第2ベース壁Fb2は、第1方向に交差する壁である。詳しくは、第1ベース壁Fb1および第2ベース壁Fb2は、厚み方向が第1方向に沿っている壁である。つまり、第1ベース壁Fb1および第2ベース壁Fb2は、第1方向に直交する平面を有する壁である。
第2ベース壁Fb2は、第1ベース壁Fb1に対して、第1方向の一方側にずれた位置に位置する。図5に示すように、第1ベース壁Fb1には、偏向器50と走査光学系Loの前述した一部が、直接または間接的に第1方向の一方側から取り付けられている。そのため、偏向器50と走査光学系Loの一部は、第1ベース壁Fb1に対して、第1方向の一方側に位置する。本実施形態では、偏向器50すなわちポリゴンミラー51およびモータ52が複数のネジNによって第1ベース壁Fb1に固定されている。
図5に示すように、走査光学系LoY,LoM,LoC,LoKの各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kは、第1ベース壁Fb1から各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kに向かう方向にビームBY,BM,BC,CKを出射する。
図2に示すように、半導体レーザ10、カップリングレンズ20および絞り板30は、第2ベース壁Fb2に対して、第1方向の他方側に位置する。また、図1に示すように、集光レンズ40および第1反射ミラー81も、第2ベース壁Fb2に対して、第1方向の他方側に位置する。
図7に示すように、フレームFは、第1反射ミラー81の少なくとも一部を第1ベース壁Fb1の第1方向の他方側(第1凹部CP1の開口と反対側)に露出させる形状を有する。具体的には、第1反射ミラー81は、第1ベース壁Fb1付近に配置され、第1ベース壁Fb1に対して、第1方向の他方側に露出している。言い換えると、第1ベース壁Fb1は、第1反射ミラー81の第1方向の他方側に位置する部分を有していない。これにより、第1反射ミラー81は、第1ベース壁Fb1で隠されることなく第1方向の他方側に露出して、フレームFに対して、第1方向の他方側から取付可能となっている。
第1ベース壁Fb1は、第1反射ミラー81の反射面を第1方向の一方側(開口側)に露出させる孔Hを有する(図5、図8も参照)。孔Hは、第3方向に延びており、各第1反射ミラー81に対応して4つ配置されている。
フレームFは、第1凹部CP1と第2凹部CP2の間に位置する第1仕切壁F1をさらに有する。第1仕切壁F1は、第1ベース壁Fb1と第2ベース壁Fb2に接続されている(図8も参照)。第1仕切壁F1は、第2ベース壁Fb2から第1方向の他方側に突出するとともに、第1ベース壁Fb1から第1方向の一方側に突出している。
第1仕切壁F1は、絞り板30の各開口絞り31からポリゴンミラー51に向かうビームBY~BKが通過する2つの第1開口F11,F12を有する。第1開口F11,F12は、第1方向に長いスリット状に形成され、第3方向に貫通するとともに、第1方向の一方側に開口している(図8参照)。第1開口F11は、ビームBY,BMを通す。第1開口F12は、ビームBC,BKを通す。
図1に示すように、集光レンズ40は、図7に示す第1開口F11,F12を塞ぐように配置されている。集光レンズ40は、第1仕切壁F1と絞り板30の間で挟まれている。
図3および図8に示すように、フレームFは、第2方向においてポリゴンミラー51(図3参照)の両側に位置する2つの第2仕切壁F2をさらに有する。第2方向の一方側の第2仕切壁F2は、ポリゴンミラー51で反射されたビームBY,BMが通過する第2開口F21を有する。第2方向の他方側の第2仕切壁F2は、ポリゴンミラー51で反射されたビームBC,BKが通過する第2開口F22を有する。各第2開口F21,F22は、第2方向に貫通するとともに、第1方向の一方側に開口する。
各第2仕切壁F2は、第1ベース壁Fb1から第1方向の一方側に突出する。各第2仕切壁F2は、第1仕切壁F1と後述する第1側壁F41に接続されている。これにより、第1ベース壁Fb1、第1仕切壁F1、各第2仕切壁F2および第1側壁F41によって、ポリゴンミラー51を収容するための収容凹部CP3が形成されている。
第1走査レンズ60YMは、第2開口F21の一部を塞ぐように配置されている。第1走査レンズ60CKは、第2開口F22の一部を塞ぐように配置されている。第1走査レンズ60YM,60CKが、第1ベース壁Fb1の一部である第1レンズ座面B1に固定されている。第1レンズ座面B1は、第1ベース壁Fb1の偏向器50が取り付けられた部分から、第1方向の一方側にずれた面である。
フレームFは、各凹部CP1,CP2を囲う略矩形の枠を構成する第1側壁F41、第2側壁F42、第3側壁F43および第4側壁F44をさらに有する。第1側壁F41、第2側壁F42、第3側壁F43および第4側壁F44は、第1ベース壁Fb1を囲う側壁の一例である。
第1凹部CP1は、第1側壁F41、第3側壁F43、第4側壁F44および第1仕切壁F1によって囲まれている。また、図7に示すように、第2凹部CP2は、第2側壁F42、第3側壁F43、第4側壁F44および第1仕切壁F1によって囲まれている。本実施形態では、第3側壁F43および第4側壁F44は、第1凹部CP1に対応する部分と第2凹部CP2に対応する部分とで第2方向にずれている。
図3に示すように、第1側壁F41は、偏向器50に対して半導体レーザ10とは反対側に位置する。第1側壁F41は、第1ベース壁Fb1から第1方向の一方側に突出する。
第2側壁F42は、偏向器50に対して第1側壁F41とは反対側に位置する。詳しくは、第2側壁F42は、カップリングレンズ20に対して偏向器50とは反対側に位置する。第2側壁F42は、第2ベース壁Fb2から第1方向の他方側に突出する。
第3側壁F43は、第1走査レンズ60YMに対して偏向器50とは反対側に位置する。第3側壁F43は、第1側壁F41、第1ベース壁Fb1、第2ベース壁Fb2および第2側壁F42の第2方向における一方側の端部に接続されている。第3側壁F43の一部は、第1ベース壁Fb1から第1方向の一方側に突出し、他部は、第2ベース壁Fb2から第1方向の他方側に突出する。
第4側壁F44は、第1走査レンズ60CKに対して偏向器50とは反対側に位置する。第4側壁F44は、第1側壁F41、第1ベース壁Fb1、第2ベース壁Fb2および第2側壁F42の第2方向における他方側の端部に接続されている。第4側壁F44の一部は、第1ベース壁Fb1から第1方向の一方側に突出し、他部は、第2ベース壁Fb2から第1方向の他方側に突出する。
図9に示すように、走査光学装置1は、前述した第1凹部CP1および第2凹部CP2等を有するフレームFに着脱可能な支持部材Fsをさらに有している。支持部材Fsは、第1反射ミラー81を支持する部材である。支持部材Fsは、第1反射ミラー81を支持して、第1反射ミラー81の角度の調整が可能な座面FsZを有している。座面FsZは、第1反射ミラー81を傾動可能に支持することが可能な球状の突起Fs1を有する。突起Fs1は、第1反射ミラー81に向けて突出し、第1反射ミラー81と接触して第1反射ミラー81の向きを調整する際の支点となる。第1反射ミラー81は、光硬化樹脂Pによって座面FsZに対する向きが固定されている。光硬化樹脂Pは、例えば紫外線硬化樹脂とすることができる。光硬化樹脂Pによって固定された第1反射ミラー81および支持部材Fsは、U形状の板バネSPによって、フレームFに取り付けられる。
板バネSPは、バネの一例であり、第1反射ミラー81を座面FsZに向けて押圧するバネである。板バネSPは、光硬化樹脂を硬化させる光が透過可能な開口部SPKを有する(図1参照)。フレームFは、第1反射ミラー81の座面FsZと厚み方向(反射面に直交する方向)に重なる部分を第1方向の他方側に露出させる形状を有する。第1反射ミラー81は、第3方向の両端部には反射面を構成する反射膜を設けていない。これにより、開口部SPKを透過した光が光硬化樹脂に到達する。
支持部材Fsおよび板バネSPは、1つの第1反射ミラー81に対して、第1反射ミラー81の長手方向の両端部に1つずつ配置されている。1つの第1反射ミラー81に対応した一対の支持部材Fsと一対の板バネSPは、4つの第1反射ミラー81のそれぞれに対して設けられている。
フレームFは、支持部材Fsを支持する支持面Fm1を有する。支持面Fm1は、4つの第1反射ミラー81の長手方向の各端部に対応した位置に配置されている(図7参照)。
第1反射ミラー81をフレームFに取り付ける場合には、まず、支持部材Fsの突起Fs1の両側に光硬化樹脂Pを塗布し、支持部材Fsを支持面Fm1に取り付ける。その後、第1反射ミラー81を、支持部材Fsの突起Fs1に接触させる。このとき、光硬化樹脂Pは、支持部材Fsと第1反射ミラー81の両方に接触した状態で配置される。その後、板ばねSPを取り付け、第1反射ミラー81を支持部材FsとともにフレームFに向けて押圧する。次いで、半導体レーザ10から光を出射させた状態で、像面におけるビームの位置を監視しながら、突起Fs1を起点にして第1反射ミラー81を傾動させることで、第1反射ミラー81の角度を調整する。第1反射ミラー81の角度を調整するときには、図9に二点鎖線で示すアームAMを第1反射ミラー81に押し当てて、第1反射ミラー81を動かす。角度調整が完了した後、光硬化樹脂Pに紫外線などの光を当てることで、第1反射ミラー81が支持部材Fsに固定される。
図3、図8に示すように、フレームFは、第1壁W1と、第2壁W2と、第3壁W3とをさらに有する。
第1壁W1は、複数の第2走査レンズ70Y,70M、70C,70Kを支持する壁である。第1壁W1は、第1ベース壁Fb1から第1方向の一方側に向けて立ち上がる壁である。第1壁W1は、第2走査レンズ70Y,70M、70C,70Kの長手方向(第3方向)の両端部にそれぞれ配置されている。各第1壁W1には、第1方向の他方側に凹む切り欠き形状の第2レンズ座面W11が形成されている。各第2レンズ座面W11は、各第2走査レンズ70Y,70M、70C,70Kの長手方向の両端部が入り込む。各第2走査レンズ70Y,70M、70C,70Kは、両端部が第2レンズ座面W11の第1方向の一方側を向く座面に押し当てられた状態で図示しないバネによりフレームに固定される。
第2壁W2は、第2走査レンズ70Y,70M、70C,70Kの長手方向の両側に配置され、第1壁W1と平行に延びる壁である。本実施形態では、第1仕切壁F1および第1側壁F41が第2壁W2を構成している。
第3壁W3は、第1方向と直交する方向に延びる壁である。第3壁W3は、第1壁W1と第2壁W2を接続する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
本実施形態における走査光学装置1の各走査光学系LoY,LoM,LoC,LoKは、第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kを各像面に最も近い位置に配置することで、最後の走査レンズから感光ドラム200までの距離を小さくすることができる。このため、走査光学装置1の公差感度を小さくすることができる。
また、各走査光学系LoY,LoM,LoC,LoKの第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kのそれぞれは、第2方向に直線状に並んでいるため、各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kから各像面までの距離を等しくすることができる。
また、第1走査光学系LoYの第1走査レンズ60YMと、第2走査光学系LoMの第1走査レンズ60YMとは共通の1つのレンズであり、第3走査光学系LoCの第1走査レンズ60CKと、第4走査光学系LoKの第1走査レンズ60CKとは共通の1つのレンズであるため、部品点数が少なくなり、走査光学装置1を小型化できる。
また、第2走査光学系LoMにおいて、第1走査レンズ60YMと第2走査レンズ70Mは、第1方向から見て重なっているため、第2走査レンズ70Mをポリゴンミラー51の近くに配置できる。このため、走査光学装置1を小型化できる。
また、第1走査レンズ60YMは、第2走査光学系LoMの第1反射ミラー81Mから第2走査レンズ70Mへ向けて進むビームBMとポリゴンミラー51との間に位置するため、ポリゴンミラー51と第1走査レンズ60YMの間の距離を短くできる。
同様に、第1走査レンズ60CKは、第3走査光学系LoCの第1反射ミラー81Cから第2走査レンズ70Cへ向けて進むビームBCとポリゴンミラー51との間に位置するため、ポリゴンミラー51と第1走査レンズ60CKの間の距離を短くできる。
また、第1走査光学系LoYおよび第4走査光学系LoKは、反射ミラーを1つ有し、第2走査光学系LoMおよび第3走査光学系LoCは、反射ミラーを2つ有する構成であるため、反射ミラーを少なくすることができる。
また、フレームFが第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kを支持する第1壁W1を有することで、ポリゴンミラー51と各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kの位置精度を上げることができる。
また、フレームFは、第1壁W1と第2壁W2を接続する第3壁W3を有することで、第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kを支持する第1壁W1の強度を向上することができる。
また、第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMにおいて、第2走査レンズ70Y,70Mの副走査方向における中心C1,C2は、第2走査レンズ70Y,70Mを通るビームBY,BMに対し副走査方向の一方側にオフセットしている。そして、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKにおいて、第2走査レンズ70C,70Kの副走査方向における中心C3,C4は、第2走査レンズ70C,70Kを通るビームBC,BKに対し第2方向の他方側にオフセットしている。このため、第2走査光学系LoMの第2走査レンズ70Mと、第3走査光学系LoCの第2走査レンズ70Cとの間隔を大きくできる。この結果、出射される各ビームBY,BM,BC,BKの間隔が大きくならずに、第2走査光学系LoMの第2走査レンズ70Mと第3走査光学系LoCの第2走査レンズ70Cとの間のスペースが広くなるので、走査光学装置1の大型化を抑制することができる。
また、第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMの各第2走査レンズ70Y,70Mの副走査方向と平行な直線L1,L2と、第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKの各第2走査レンズ70C,70Kの副走査方向と平行な直線L3,L4とは、第2方向となす角が異なる。このため、各第2走査レンズ70Y,70M,70C,70Kから出射されるビームBY,BM,BC,BKを第1方向に対して角度をなす構成とすることができる。
また、フレームFは、第1反射ミラー81を支持して、反射ミラー81の角度の調整が可能な座面FsZを有し、第1反射ミラー81の少なくとも一部を第1方向の他方側(第1ベース壁Fb1の開口と反対側)に露出させる形状を有する。このため、第1反射ミラー81の角度調整をビームの出射方向とは反対側から行うことができる。このため、走査光学装置1の組立時において、第1反射ミラー81の角度調整が容易となる。
また、支持部材Fsの座面FsZは、第1反射ミラー81の向きを調整する際の支点となる突起Fs1を有するため、第1反射ミラー81の向きの調整がしやすい。
また、フレームFは、メインフレームFmと、支持部材Fsとを有して構成されている。このため、走査光学装置1の組立時に第1反射ミラー81の角度の調整に失敗した場合に、メインフレームFmに影響を及ぼさずに第1反射ミラー81を取り外すことができる。この結果、角度調整に失敗しても、第1反射ミラー81の取り付けをやり直すことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、走査光学系Loの一部を第1ベース壁Fb1の第1方向の一方側に取り付けたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、走査光学系の全部を、第1ベース壁Fb1の第1方向の一方側に取り付けてもよい。
前記実施形態では、バネの一例として板バネSPを例示したが、バネは板バネに限られず、線バネなどであってもよい。
前記実施形態では、フレームFと、座面FsZを有する支持部材Fsと、が異なる部材で構成されていたが、座面FsZがフレームFと一体に構成されていてもよい。
前記実施形態では、第2走査レンズ70が図示しないバネによりフレームに固定されていたが、第2走査レンズ70の固定方法は、特に限定されるものではなく、光硬化樹脂などによる接着で固定されていてもよい。
前記実施形態では、半導体レーザ10が1つの発光点を有する構成であったが、半導体レーザ10は、複数の発光点を有する構成としてもよい。この場合、半導体レーザ10からの複数の光が、1つのカップリングレンズ20によって複数のビームに変換され、複数のビームが対応する走査光学系Loによって感光ドラム200の表面に結像される。この構成では、前記実施形態のビームBY,BM,BC,BKがそれぞれ複数のビームを含む。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 走査光学装置
51 ポリゴンミラー
52 モータ
60 第1走査レンズ
60YM,60CK 第1走査レンズ
70Y,70M,70C,70K 第2走査レンズ
81 第1反射ミラー
82 第2反射ミラー
200 感光ドラム
BY,BM,BC,BK ビーム
F フレーム
Fb1 第1ベース壁
Fm1 支持面
Fs 支持部材
Fs1 突起
FsZ 座面
H 孔
LoY,LoM,LoC,LoK 第1走査光学系
W1 第1壁
W2 第2壁
W3 第3壁
X1 回転軸線

Claims (7)

  1. ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射されたビームを偏向するポリゴンミラーと、
    第1方向に延びる回転軸線を中心に前記ポリゴンミラーを回転させるモータと、
    前記第1方向に直交する第2方向において、前記ポリゴンミラーの一方側に配置され、前記ポリゴンミラーで偏向されたビームを第1像面に向けて出射する第1走査光学系と、
    前記第2方向において、前記ポリゴンミラーの一方側に配置され、前記ポリゴンミラーで偏向されたビームを第2像面に向けて出射する第2走査光学系であって、前記第2方向において、前記第1走査光学系のビームより前記ポリゴンミラーに近い位置でビームを前記第2像面に向けて出射する第2走査光学系と、
    前記第2方向において、前記ポリゴンミラーの他方側に配置され、前記ポリゴンミラーで偏向されたビームを第3像面に向けて出射する第3走査光学系と、
    前記第2方向において、前記ポリゴンミラーの他方側に配置され、前記ポリゴンミラーで偏向されたビームを第4像面に向けて出射する第4走査光学系であって、前記第2方向において、前記第3走査光学系のビームより前記ポリゴンミラーから遠い位置でビームを前記第4像面に向けて出射する第4走査光学系と、
    を備え、
    前記第1走査光学系、前記第2走査光学系、前記第3走査光学系および前記第4走査光学系は、
    前記ポリゴンミラーで偏向されたビームが通る第1走査レンズと、
    前記第1走査レンズを通過したビームを反射する少なくとも1つの反射ミラーと、
    前記反射ミラーに反射されたビームを副走査方向に集光する第2走査レンズと、をそれぞれ有し、
    前記第1走査光学系および前記第2走査光学系において、前記第2走査レンズの前記副走査方向における中心は、前記第2走査レンズを通るビームに対し前記第2方向の前記一方側にオフセットしており、
    前記第3走査光学系および前記第4走査光学系において、前記第2走査レンズの前記副走査方向における中心は、前記第2走査レンズを通るビームに対し前記第2方向の前記他方側にオフセットしていることを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記第1走査光学系、前記第2走査光学系、前記第3走査光学系および前記第4走査光学系の前記第2走査レンズのそれぞれは、前記第2方向に直線状に並ぶことを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記第1走査光学系の前記第1走査レンズと、前記第2走査光学系の前記第1走査レンズと、は共通の1つのレンズであり、
    前記第3走査光学系の前記第1走査レンズと、前記第4走査光学系の前記第1走査レンズと、は共通の1つのレンズであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の走査光学装置。
  4. 前記第1走査光学系および前記第4走査光学系は、それぞれ、前記反射ミラーとして、前記第2走査レンズへ向けてビームを反射する第1反射ミラーを1つ有し、
    前記第2走査光学系および前記第3走査光学系は、それぞれ、前記反射ミラーとして、前記第2走査レンズへ向けてビームを反射する1つの第1反射ミラーと、前記ポリゴンミラーで偏向されたビームを前記第1反射ミラーに向けて反射する1つの第2反射ミラーと、の2つを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  5. 前記モータ、前記第1走査光学系、前記第2走査光学系、前記第3走査光学系および前記第4走査光学系が固定され、前記第1方向の一方側に開口するフレームであって、前記モータが固定されたベース壁と、前記ベース壁から前記第1方向の前記一方側に突出して前記ベース壁を囲う側壁と、を有するフレームをさらに備え、
    前記ポリゴンミラーに反射されたビームは、前記ポリゴンミラーを通る平面であって、前記第1方向に直交する平面に対して斜めに進行し、
    前記第1走査光学系および前記第4走査光学系では、前記ポリゴンミラーに反射されたビームは、前記平面に対して前記第1方向の前記他方側に斜めに進行し、
    前記第2走査光学系および前記第3走査光学系では、前記ポリゴンミラーに反射されたビームは、前記平面に対して前記第1方向の前記一方側に斜めに進行することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  6. 前記第1走査光学系、前記第2走査光学系、前記第3走査光学系および前記第4走査光学系の前記第2走査レンズの光学面は、副走査方向に関して対称であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  7. 前記第1走査光学系および前記第2走査光学系の各第2走査レンズの副走査方向と平行な直線と、前記第3走査光学系および前記第4走査光学系の各前記第2走査レンズの副走査方向と平行な直線とは、前記第2方向となす角が異なることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の走査光学装置。
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