JP2023082591A - 電子機器及びその制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示部を有する電子機器における使用者による表示部への注視の度合いに応じた電力モードに移行する。【解決手段】 表示部を有する電子機器は、使用者の表示部への注視の度合いを検出する検出部と、該検出部の検出の結果に応じて、通常の駆動状態を示す通常モード、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれに移行するかを判定する判定部と、電子機器を、判定部の判定の結果に応じたモードに移行させる制御部とを有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、電子機器、特にユーザが注視する表示部を有する電子機器における消費電力の削減技術に関するものである。
スマートフォンやカメラなどの電子機器の電池を長持ちさせるためには、使用者の操作意思をくみ取り、操作意思がないときに省電制御を行うことが理想的である。
操作意思をくみ取る方法として、使用者の電子機器に対する顔の向きや視線を検出し、その有無から操作意思を判断する方法がある。
これまで、使用者の視線や顔向きを検出する技術の研究がなされており、特許文献1では、ToF(Time of Flight)センサーを用いて顔向きを検出する技術が開示されている。
また、省電制御だけではなく新しい使用者インターフェースへの活用の観点から、使用者の視線を検出するデバイスや顔向きを検出するデバイスを搭載した電子機器が種々登場している。しかし検出デバイスを常に駆動させていると、デバイスの消費電力が大きくなってしまうという課題がある。
上述した課題に対して、特許文献2では電子機器の手ぶれや周辺光を検出し視線検出デバイス及び顔検出デバイスの電源を制御する技術が開示されている。
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、顔向きを検出することはできるが、使用者がどこを見ているかまでは検出できない。そのため、顔向きは電子機器に向いているが視線は別のところを向いている状態など、操作意思を正確に検出することができない場合がある。
また、上述の特許文献2に開示された従来技術では、電子機器の動き及び周囲の明るさによっては検出デバイスの電源を常にオンしてしまう。そのため、周囲の状況によってはデバイスの消費電力が大きくなってしまう課題を解決できない場合がある。
本発明は上記問題に鑑み成されたものであり、表示部を有する電子機器における使用者による表示部への注視の度合いに応じた電力モードに移行する技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の電子機器は以下の構成を備える。すなわち、
表示部を有する電子機器であって、
使用者の前記表示部への注視の度合いを検出する検出手段と、
該検出手段の検出の結果に応じて、通常の駆動状態を示す通常モード、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれに移行するかを判定する判定手段と、
前記電子機器を、前記判定手段の判定の結果に応じたモードに移行させる制御手段とを有する。
表示部を有する電子機器であって、
使用者の前記表示部への注視の度合いを検出する検出手段と、
該検出手段の検出の結果に応じて、通常の駆動状態を示す通常モード、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれに移行するかを判定する判定手段と、
前記電子機器を、前記判定手段の判定の結果に応じたモードに移行させる制御手段とを有する。
本発明によれば、表示部を有する電子機器における使用者による表示部への注視の度合いに応じた電力モードに移行することができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
まず、実施形態の前提となる、デジタルカメラに代表される電子機器の構成と動作について説明する。なお、使用者が見る表示部を有する電子機器であれば適用できるので、デジタルカメラに限定されるものではない。
図1(a)、(b)に電子機器100の外観図を示す。図1(a)は電子機器100の前面斜視図であり、図1(b)は電子機器100の背面斜視図である。図1(a),(b)において、表示部28は画像や各種情報(メニュー画面を含む)を表示する、カメラ背面に設けられた表示部である。この表示部28の表示面にはタッチパネル70aが設けられ、使用者は、表示されたメニュー等の項目を指でタッチする操作で、電子機器100に対する指示を入力できる。
ファインダー外表示部43は、カメラ上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。端子カバー40は、外部機器と接続を接続するためのコネクタ(不図示)を収容し、保護するカバーである。実際に外部機器と接続する場合は、この端子カバーを開け、収容したコネクタに、外部機器と接続のためのケーブルを接続することになる。このコネクタには、USBケーブルの接続端子(不図示)と、HDMI(登録商標)出力端子である出力I/F20(後述)が含まれる。
メイン電子ダイヤル71は操作部70に含まれる回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72は電子機器100の電源のON及びOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は操作部70に含まれる回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送りなどを行える。十字キー74は操作部70に含まれ、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な十字キー(4方向キー)である。十字キー74の押した部分に応じた操作が可能である。SETボタン75は操作部70に含まれ、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
動画ボタン76は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。AEロックボタン77は操作部70に含まれ、撮影待機状態で押下することにより、露出状態を固定することができる。拡大ボタン78は操作部70に含まれ、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのON、OFFを行うための操作ボタンである。拡大モードをONとしてからメイン電子ダイヤル71を操作することにより、ライブビュー画像の拡大、縮小を行える。再生モードにおいては再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。再生ボタン79は操作部70に含まれ、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28、EVF29、または外部機器210に表示させることができる。
メニューボタン81は、操作部70に含まれ、押下することにより各種の設定可能なメニュー画面が表示部28、EVF29、または外部機器210に表示される。使用者は、表示部28、EVF29、または外部機器210に表示されたメニュー画面と、十字キー74やSETボタン75を用いて直感的に各種設定を行うことができる。通信端子10は電子機器100が後述するレンズユニット150(着脱可能)と通信を行う為の通信端子である。接眼部16は、接眼ファインダー(覗き込み型のファインダー)の接眼部であり、使用者は、接眼部16を介して内部のEVF29に表示された映像を視認することができる。接眼検知部57は接眼部16に撮影者が接眼しているか否かを検知する接眼検知センサーである。蓋202は記録媒体200を格納したスロットの蓋である。グリップ部90は、使用者が電子機器100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。グリップ部90を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラを保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル73が配置されている。
図2は、本実施形態による電子機器100の構成例を示すブロック図である。図2において、レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6はレンズユニット150が電子機器100と通信を行う為の通信端子である。レンズユニット150は、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行い、AF駆動回路3を介して、レンズ103を変位させることで焦点を合わせる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力される画像のアナログ信号をデジタルの画像データに変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からの画像データ、または、後述するメモリ制御部15からの画像データに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。画像処理部24により得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
メモリ制御部15は、A/D変換器23、画像処理部24、メモリ32間のデータ送受を制御する。A/D変換器23から出力される画像データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、あるいは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23により変換されたデジタルの画像データや、表示部28、EVF29、または外部機器210に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28、EVF29に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器19を介して表示部28、EVF29により表示される。
表示部28、EVF29は、LCDや有機EL等の表示器上に、D/A変換器19からのアナログ信号に応じた表示を行う。出力I/F20は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをデジタル信号のまま外部機器210に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データは外部機器210に表示される。A/D変換器23によってA/D変換されたメモリ32に蓄積されたデータを、表示部28、EVF29、または外部機器210に逐次転送して表示することで、ライブビュー表示(以下、LV表示)を行える。以下、ライブビューとして表示される、撮像部22による撮像で得た画像をライブビュー画像もしくはLV画像と称する。
ファインダー外表示部43は、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値を表示する。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばFlash-ROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーまたは回路からなる制御部であり、電子機器100全体を制御する。システム制御部50は、前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、例えばRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等が展開される。また、システム制御部50はメモリ32、表示部28、EVF29等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード(Pモード)、がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60により、使用者は、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、電子機器100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1の受信に応じて、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2の受信に応じて、撮像部22からの信号読み出しから撮像された画像を画像ファイルとして記録媒体200に書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70は、使用者からの操作を受け付ける入力部としての各種操作部材である。操作部70には、少なくとも、シャッターボタン61、タッチパネル70a、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、動画ボタン76、AEロックボタン77、拡大ボタン78、再生ボタン79、メニューボタン81等が含まれる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の脱着可能な記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続し、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth(登録商法)Low Energyでも外部機器と通信可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(LV画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像やその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は重力方向に対する電子機器100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、電子機器100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55である、加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
接眼検知部57は、ファインダーの接眼部16に対する、使用者の眼球(目)の接近(接眼)及び離脱(離眼)を検知する(接近検知)、接眼検知センサーである。システム制御部50は、接眼検知部57で検知された状態に応じて、表示部28とEVF29の表示(表示駆動状態)/非表示(非表示状態)を切り替える。より具体的には、少なくとも撮影待機状態で、かつ、表示先の切替が自動切替である場合において、非接眼中は表示先を表示部28として表示をオンとし、EVF29は非表示とする。また、接眼中は表示先をEVF29として表示をオンとし、表示部28は非表示とする。接眼検知部57は、例えば赤外線近接センサーを用いることができ、EVF29を内蔵するファインダーの接眼部16への何らかの物体の接近を検知することができる。物体が接近した場合は、接眼検知部57の投光部(図示せず)から投光した赤外線が反射して赤外線近接センサーの受光部(図示せず)に受光される。受光された赤外線の量によって、物体が接眼部16からどの距離まで近づいているか(接眼距離)も判別することができる。このように、接眼検知部57は、接眼部16への物体の近接距離を検知する接眼検知を行う。非接眼状態(非接近状態)から、接眼部16に対して所定距離以内に近づく物体が検出された場合に、接眼されたと検出するものとする。接眼状態(接近状態)から、接近を検知していた物体が所定距離以上離れた場合に、離眼されたと検出するものとする。接眼を検出する閾値と、離眼を検出する閾値は例えばヒステリシスを設けるなどして異なっていてもよい。また、接眼を検出した後は、離眼を検出するまでは接眼状態であるものとする。離眼を検出した後は、接眼を検出するまでは非接眼状態であるものとする。なお、赤外線近接センサーは一例であって、接眼検知部57には、接眼とみなせる目や物体の接近を検知できるものであれば他のセンサーを採用してもよい。
タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aは光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成され、表示部28の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28の表示画面上の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかも使用者が表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカル使用者インターフェース)を提供できる。
省電制御部160は、使用者による表示部28への注視の度合いを検出し、電子機器100の駆動状態、電源状態を変更する制御を行う。実施形態では、使用者による表示部28への注視度合いの検出を、使用者の顔の向き、使用者の視線方向を検出することで行う。また、併せて顔向き及び視線を検出するデバイスの駆動状態または電源状態を変更する制御を行う。
顔向き検出部161は使用者の顔の向きを検出する。顔向き判定部163は、顔向き検出部161の検出結果から表示部28に対する使用者の顔向きの角度を算出し、顔の向きが表示部28に向いているか否かを判定する。視線検出部162は使用者の視線の向きを検出する。視線判定部164は、視線検出部162の検出結果から表示部28へ視線が向いているか否かを判定する。システム制御部50は、省電制御部160の顔向き判定部163及び視線判定部164の判定結果に応じてデジタルカメラ100の状態を通常モード/省電力モードに切り替える制御を行う。表示部28が可動する構成を取っている場合においても表示部28に対する視線及び顔向きの検出を可能にするため、顔向き検出部161及び視線検出部162は表示部28の近傍に配置してもよい。
なお、顔向き検出部161,視線検出部162の具体例としては、例えば次の通りである。顔向き検出部161は、表示部28の近傍に設置される撮像素子(不図示)を有する。この撮像素子は、使用者の顔の向きが予め設定された数個の向きの中のいずれに該当するかを判定できればよく、メインとなる撮像部22が有する撮像素子よりも十分に解像度が低く、且つ、モノクロの撮像素子で十分である。この結果、顔向き検出部161(及びその撮像素子)の消費電力量は、メインとなる撮像部22より遥かに少ない。顔向き検出部161は、この低解像度の撮像素子からの映像に基づき、使用者の顔の輪郭、顔を構成する目、眉、鼻、口等のパーツの配置から、顔の向きに関する情報を生成し、出力する。顔向き判定部163は、この情報に基づき、使用者の顔が、予め設定された数種類の向きの中のいずれに該当するかを判定し、システム制御部50に出力する。
なお、顔向き検出部161、及び、顔向き判定部163は、撮像素子を利用する。実施形態における、顔向き検出部161及び顔向き判定部163による顔向きや視線の検出及び判定の頻度は2段階から選択可能であって、高駆動状態(周期が短い状態)は0.5秒間隔、低駆動状態(周期が長い状態)は例えば1秒間隔であるとする。当然、消費電力量は、電源オフ<低駆動状態<高駆動状態の関係にある。
一方、視線検出部162は、表示部28の近傍に設置される撮像素子(不図示)を有する。この撮像素子は、上記顔向き検出部161が有する撮像素子とは独立している。視線検出部162が有する撮像素子も、視線方向を、予め設定された数個の向きのいずれに該当するかを判定できればよく、メインとなる撮像部22が有する撮像素子よりも十分に解像度が低く、且つ、モノクロの撮像素子で良い。故に、その電力消費量は、メインとなる撮像部22より遥かに少ない。視線検出部162は、この低解像度の撮像素子からの映像に基づき、使用者のパーツの配置から、使用者の視線方向を示す情報を出力する。視線判定部164は、この情報に基づき、使用者の視線の方向を、予め設定された数種類の視線方向の中のいずれに該当するかを判定し、システム制御部50に出力する。また、視線検出部162及び視線判定部164は、撮像素子を用いた単位時間当たりの視線方向の検出及び判定頻度として、高駆動状態(視線方向の検出間隔が例えば0.5秒)、低駆動状態(視線方向の検出間隔が例えば1秒)、電源オフ(非検出)の3種類のいずれかで動作する。当然、消費電力量は、電源オフ<低駆動状態<高駆動状態の関係にある。
図3は、デジタルカメラ100の電源がオンになっている間の、待機中から撮影までの制御の一連の流れを示している。以下、同図を参照して、システム制御部50の処理を説明する。
デジタルカメラ100が起動すると、S301には、システム制御部50は表示部28またはEVF29にLV表示を行う。S302にて、システム制御部50は、第1シャッタースイッチ62からシャッタースイッチ信号SW1を受信したか否かを判定する。つまり、システム制御部50は、使用者がシャッターボタン61を半押する操作を行ったか否かを判定する。システム制御部50は、シャッタースイッチ信号SW1を受信していないと判定した場合は、処理をS301に戻す。一方、システム制御部50は、シャッタースイッチ信号SW1を受信した(使用者がシャッターボタン61の半押し操作を行った)と判定した場合は、処理をS303に進める。
S303にて、システム制御部50は、AF処理等の撮影前の準備動作を行う。そして、システム制御部50は、処理をS304に進める。
S304にて、システム制御部50は、シャッタースイッチ信号SW2を受信したか否かを判定する。つまり、システム制御部50は、使用者がシャッターボタン61を全押しする操作を行ったか否かを判定する。システム制御部50は、シャッタースイッチ信号SW2を受信していないと判定した場合は、処理をS301に戻す。一方、システム制御部50は、シャッタースイッチ信号SW1を受信した(使用者がシャッターボタン61の全押し操作を行った)と判定した場合は、処理をS305に進める。
S305にて、システム制御部50は、撮影動作を行い、撮像部22からの信号読み出を行い、撮像された画像を画像ファイルとして記録媒体200に書き込む処理を行う。そして、S3056にて、システム制御部50は、一定時間の間、表示部28またはEVF29に、今回撮像して得た画像の表示を行い、その後、処理をS301に戻す。このように、デジタルカメラ100がオンしている間は、LV表示と撮影が繰り返される。
以上が、実施形態におけるデジタルカメラの構成と、撮影処理である。
[第1の実施形態]
以下、図4のフローチャートを参照し、第1の実施形態による、顔向き検出部161と視線検出部162の検出結果を用いて各検出部の駆動状態及び電源を制御する方法について説明する。また、図4のフローチャートは図3のフローチャートにおけるステップS301のLV表示中における制御であるものと理解されたい。
以下、図4のフローチャートを参照し、第1の実施形態による、顔向き検出部161と視線検出部162の検出結果を用いて各検出部の駆動状態及び電源を制御する方法について説明する。また、図4のフローチャートは図3のフローチャートにおけるステップS301のLV表示中における制御であるものと理解されたい。
説明に先立ち、本実施形態におけるデジタルカメラにおける省電力モードについて説明する。実施形態におけるデジタルカメラには、消費電力を抑制する3つのモードを有する。消費電力を削減しない通常モードを含めた、各省電力モードの消費電力量の関係は次の通りである。
省電力モード3<省電力モード2<省電力モード1<通常モード
各省電力モードの詳細は次の通りである。
・省電力モード1:撮像部22による撮像間隔(フレームレート)を、通常モード時よりも低くする。つまり、LV表示のフレームレートが、通常モードと比べて低くする。例えば通常モードでの撮像部22によるフレームレートが30fpsであるところ、例えば10fpsのフレームレートまで落す。当然、撮像部22だけでなく、A/D変換器22、画像処理部24、表示部28等の単位時間当たりの駆動率も下がることになり、通常モード時よりも電力消費量は低くい。
・省電力モード2:上記の省電力モード1に加え、更に表示部28及びEVF29の駆動を停止する。これらの表示部28が、例えば液晶表示器である場合には、バックライトへの電力供給もオフにする。
・省電力モード3:電子機器100の全体の電源をオフして、スリープ状態にする。ただし、スリープ状態から通常モードに復帰できるようにするため、使用者による復帰指示入力を受け付けるために、操作部70の一部、システム制御部50の一部は可動状態とする。
各省電力モードの詳細は次の通りである。
・省電力モード1:撮像部22による撮像間隔(フレームレート)を、通常モード時よりも低くする。つまり、LV表示のフレームレートが、通常モードと比べて低くする。例えば通常モードでの撮像部22によるフレームレートが30fpsであるところ、例えば10fpsのフレームレートまで落す。当然、撮像部22だけでなく、A/D変換器22、画像処理部24、表示部28等の単位時間当たりの駆動率も下がることになり、通常モード時よりも電力消費量は低くい。
・省電力モード2:上記の省電力モード1に加え、更に表示部28及びEVF29の駆動を停止する。これらの表示部28が、例えば液晶表示器である場合には、バックライトへの電力供給もオフにする。
・省電力モード3:電子機器100の全体の電源をオフして、スリープ状態にする。ただし、スリープ状態から通常モードに復帰できるようにするため、使用者による復帰指示入力を受け付けるために、操作部70の一部、システム制御部50の一部は可動状態とする。
上記を踏まえ、図4のフローチャートを参照してシステム制御部50の処理を説明する。なお、この処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行し、各機能ブロックを制御することにより実現される。図4のフローチャートは、電子機器100が起動されると開始される。
電子機器100が起動すると、S401にて、システム制御部50は、顔向き検出部161の駆動状態を、検出間隔が短い高駆動状態に遷移させる制御を行い、処理を終了する。
S402にて、システム制御部50は、顔向き判定部163が使用者の顔向きを検出できたかどうかを判定する。顔向きを検出できたと判定した場合、システム制御部50は、処理をS408へ進める。一夫、顔向きが検出できなかったと判定した場合、システム制御部50は処理をS403へ進める。
S403にて、システム制御部50は、視線検出部162の電源をオフする制御を行い、電子機器100を省電力モード2に遷移させる。省電力モード2は、先に説明したように、省電力モード1を包含し、更に、表示部28及びEVF29の駆動をオフにする処理である。この後、システム制御部50は、処理をS404に進める。
S404にて、システム制御部50は、顔向きを検出できていない状態が、予め設定した第1の所定時間継続しているかどうかを判定する。顔向きを検出できていない状態が第1の所定時間継続していると判定した場合、システム制御部50は処理をS405へ進める。顔向きを検出できていない状態が第1の所定時間に満たないと判定した場合、システム制御部50は処理をS402へ戻す。
S405にて、システム制御部50は、電子機器100の電源をオフして消費電力を低減する省電力モード3に遷移させる制御を行う。そして、S406にて、システム制御部50が、第3の所定時間待機する制御を行い、処理をS407へ進める。S407にて、システム制御部50が操作部70への操作を受け付けたかどうかを判定し、操作を受け付けた場合は、通常モードにもとして、S402へ戻す。一方、操作部70からの操作が無いと判定した場合、システム制御部50は処理をS405へ戻す。
S408にて、システム制御部50は、顔向き判定部163が。使用者の顔向き表示部28に向いているかどうかを判定する。使用者の顔向きが表示部2に向いていると判定した場合、システム制御部50は処理をS413に進め、向いていないと判定した場合は処理をS409に進める。
S409にて、システム制御部50は、使用者と表示部28(の中心)とを結ぶ線に対し、使用者の顔向きの角度差が一定値以上かどうかを判定する。一定値より小さいと判定した場合、システム制御部50は処理をS410へ進め、一定値以上であると判定した場合は処理をS411へ進める。
S410にて、システム制御部50は、顔向き検出部161を高駆動状態に、また、視線検出部162の駆動状態を、検出間隔が長い低駆動状態に遷移させる制御を行う。さらに、システム制御部50は、撮像部22の信号の読み出し周期を遅くする、低フレームレートの省電力モード1に遷移させる制御を行い、その後で処理をS402へ戻す。
S411にて、システム制御部50は、顔向き検出部161を高駆動状態に、また、視線検出部S162の電源をオフに遷移させる制御を行う。さらに、システム制御部50は、電子機器100を省電力モード2に遷移させる制御を行い、その後で処理をS412へ進める。
S412にて、システム制御部50は、表示部28に対する使用者の顔向きの角度が一定値より大きい状態が第2の所定時間継続しているかを判定する。表示部28に対する使用者の顔向きの角度が一定値より大きい状態が第2の所定時間継続していると判定した場合、システム制御部50は処理をS405へ進め、そうでない場合は処理をS402へ戻す。
S413にて、システム制御部50は、視線検出部162を低駆動状態に遷移させる制御を行い、その後、処理をS414に進める。
S414にて、システム制御部50は、視線判定部164が使用者の視線を検出できたかどうかを判定する。使用者の視線を検出できたと判定した場合、システム制御部50は処理をS416に進め、検出できなかったと判定した場合は処理をS415へ進める。
S415にて、システム制御部50は、顔向き検出部161を高駆動状態に、また、視線検出部162を低駆動状態に遷移させる。更に、システム制御部50は、電子機器100を起動時の状態である通常モードに遷移させる制御を行う。その後、システム制御部50は処理をS408へ戻す。
S416にて、視線判定部164が使用者の視線が表示部28に向いているかどうかを判定する。システム制御部50は、使用者の視線が表示部28に向いていると判定した場合は処理をS418、向いていないと判定した場合は処理をS417に進める。
ステップS417にて、システム制御部50は、顔向き検出部161を低駆動状態に、また、視線検出部162を高駆動状態に遷移させる制御を行う。さらに、システム制御部50は、電子機器100を省電力モード1に遷移させる制御を行う。その後、システム制御部50は処理をS414へ戻す。
S418にて、システム制御部50は、顔向き検出部161の電源をオフに、また、視線検出部162を高駆動状態に遷移させる。さらにシステム制御部50は、電子機器100を通常モードに遷移させる制御を行う。その後、システム制御部50は処理をS414へ戻す。
以上のように、第1の実施形態によれば、顔向き検出部161及び視線検出部162の検出結果に応じて各検出部の電源もしくは駆動状態を遷移させることで、常に駆動させている場合と比較して消費電力を低減することができる。
なお、上記実施形態では、顔向き検出部161、視線検出部162それぞれが撮像素子を有するものとして説明したが、顔向き、視線検出のための撮像素子を共有するようにしても良い。この場合、撮像素子の撮影周期は、上述した高駆動状態に固定し、顔向き検出処理、視線検出に係る処理を撮像するたびに行うのではなく、その処理を行う時間間隔を、「高駆動状態」、「低駆動状態」に応じた周期で行うことで、演算処理に係る消費電力を適正化しても良い。
また、接眼検知部57により使用者による接眼を検知した場合、つまり、使用者がEVFを覗いていると推定される場合は、顔向き検出部161及び視線検出部162それぞれの撮像素子と使用者の顔との距離が近すぎで、顔向き、視線方向の検出できない。このように接眼検知部57により使用者の接眼を検知した場合は、システム制御部50は顔向き検出部161及び視線検出部162の駆動を停止し、電子機器を通常モードで駆動するようにしても良い(ただし、表示部28は非駆動状態にしても良い)。
[第2の実施形態]
以下、図5のフローチャートを参照し、第2の実施形態を説明する。本第2の実施形態では、顔向き検出部161の検出結果に応じて電子機器100の状態を制御する方法について説明する。ここで、図5のフローチャートは図3のフローチャートにおけるステップS301のLV表示中における制御であると理解されたい。同図における各処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行し、各機能ブロックを制御することにより実現される。また同フローチャートは、電子機器100が起動されると開始される。なお、図4のフローチャートと同一のステップについては同一の記号で示し、その説明を省略する。本フローチャートでは、図4の制御とは異なり、電子機器100が視線検出部162を有さず、顔向き検出部161のみを有する構成における制御である。視線検出部162を有さない点を除き、装置構成は図2と同じであるので、装置構成については図2を参照されたい。
以下、図5のフローチャートを参照し、第2の実施形態を説明する。本第2の実施形態では、顔向き検出部161の検出結果に応じて電子機器100の状態を制御する方法について説明する。ここで、図5のフローチャートは図3のフローチャートにおけるステップS301のLV表示中における制御であると理解されたい。同図における各処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行し、各機能ブロックを制御することにより実現される。また同フローチャートは、電子機器100が起動されると開始される。なお、図4のフローチャートと同一のステップについては同一の記号で示し、その説明を省略する。本フローチャートでは、図4の制御とは異なり、電子機器100が視線検出部162を有さず、顔向き検出部161のみを有する構成における制御である。視線検出部162を有さない点を除き、装置構成は図2と同じであるので、装置構成については図2を参照されたい。
電子機器100が起動すると、システム制御部50は、図4のフローチャートのS402と同様の処理を実行し、処理をS408あるいはS501へ進める。
S408にて、システム制御部50は、顔向き判定部163が判定した使用者の顔向きが表示部28に向いているか否かを判定する。システム制御部50は、使用者の顔向き表示部28に向いていると判定した場合は処理をS503に、向いていないと判定した場合は処理をS409に進める。
S409にて、システム制御部50は、使用者と表示部28(の中心)とを結ぶ線に対し、使用者の顔向きの角度差が一定値以上かどうかを判定する。一定値より小さいと判定した場合、システム制御部50は処理をS501へ進め、一定値以上であると判定した場合は処理をS502へ進める。
S501にて、システム制御部50が電子機器100を省電力モード1に遷移する制御を行い、その後、処理をS402へ戻す。
また、S502にて、システム制御部50は、電子機器100を省電力モード2に遷移する制御を行い、その後、処理をS402へ戻る。
S503にて、システム制御部50は、電子機器100を通常モードに遷移する制御を行い、処理をS402へ戻す。
以上のように、第2の実施形態によれば、顔向き検出部161の検出結果に応じて電子機器100の状態を遷移させることで、常に通常モードで使用している場合と比較して消費電力を低減することができる。なお、第1の実施形態と異なり、検出部の駆動状態を変更していないため、得られる省電効果は第1の実施形態と比較して小さくなるが、部品数が少なくなるためコストを抑えることができる。
[第3の実施形態]
以下、図6のフローチャートを参照して、第3の実施形態を説明する。本第3の実施形態は、顔検出部161の検出結果に応じて電子機器100の状態を制御する。また、図6のフローチャートが示す処理は、図3のフローチャートにおけるステップS301のLV表示中における制御処理であるものと理解されたい。
以下、図6のフローチャートを参照して、第3の実施形態を説明する。本第3の実施形態は、顔検出部161の検出結果に応じて電子機器100の状態を制御する。また、図6のフローチャートが示す処理は、図3のフローチャートにおけるステップS301のLV表示中における制御処理であるものと理解されたい。
また、図6のフローチャートにおける各処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行し、各機能ブロックを制御することにより実現される。図6のフローチャートは、電子機器100が起動されると開始される。なお、図4のフローチャートと同一のステップについては同一の記号で示し、その説明を省略する。本フローチャートでは、図4の制御とは異なり、電子機器100が顔向き検出部161を有さず視線検出部162のみを有する構成における制御である。顔向き検出部161を有さない点を除き、装置構成は図2と同じであるので、装置構成については図2を参照されたい。
電子機器100が起動すると、S414にで、システム制御部50は、図4のフローチャートのステップS414と同様、視線判定部164が使用者の視線を検出できたかどうかを判定する。使用者の視線を検出できたと判定した場合、システム制御部50は処理をS416に進め、検出できなかったと判定した場合は処理をS601へ進める。
S416にて、システム制御部50は、図4のフローチャートのステップS416と同様、判定した視線は表示部28に向いているかどうかを判定する。システム制御部50は、使用者の視線が表示部28に向いていると判定した場合は処理をS602に、向いていないと判定した場合は処理をS601に進める。
S601にて、システム制御部50は、電子機器100を通常モードに遷移する制御を行い、その後、処理をS414へ戻す。
S602にて、システム制御部50は、電子機器100を省電力モード1に遷移する制御を行い、その後、処理をS414へ戻す。
以上のように、第3の実施形態によれば、視線検出部162の検出結果に応じて電子機器100の状態を遷移させることで、常に通常モードで使用している場合と比較して消費電力を低減することができる。また、第2の実施形態と同様に、検出部の駆動状態を変更していないため、得られる省電効果は第1の実施形態と比較して小さくなるが、部品数が少なくなるためコストを抑えることができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態を説明する。本第4の実施形態では、電子機器100の状態に応じて顔向き検出部161及び視線検出部162の電源を制御する方法について説明する。なお、装置構成は、図2と同じとし、その説明は省略する。
第4の実施形態を説明する。本第4の実施形態では、電子機器100の状態に応じて顔向き検出部161及び視線検出部162の電源を制御する方法について説明する。なお、装置構成は、図2と同じとし、その説明は省略する。
本第4の実施形態では、システム制御部50は、電子機器100がLV表示中に設定の変更ができる状態のとき、撮影した動画像を表示あるいは再生する状態のとき、メニューモードの状態のとき、のいずれかの場合は、顔向き検出部161及び視線検出部162の電源をオフする制御を行う。そして、これらの状態以外では、顔向き検出部161及び視線検出部162を駆動状態とし、それらの検出結果に応じて、第1の実施形態と同様の処理を行う。
以上のように、第4の実施形態によれば、電子機器100の状態に応じて顔向き検出部161及び視線検出部162の電源をオフに制御することで、常に検出部を駆動している場合と比べて消費電力を低減することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態を説明する。本第5の実施形態では、視線検出部162の検出結果に応じて電子機器100が省電力モードに遷移することを防ぐ方法について説明する。ここで、電子機器100は、操作部材での操作が一定期間ない場合に起動時よりも消費電力が小さい状態に遷移する制御を有しているとする。
第5の実施形態を説明する。本第5の実施形態では、視線検出部162の検出結果に応じて電子機器100が省電力モードに遷移することを防ぐ方法について説明する。ここで、電子機器100は、操作部材での操作が一定期間ない場合に起動時よりも消費電力が小さい状態に遷移する制御を有しているとする。
システム制御部50は、電子機器100の操作が無い状態が一定期間経過したときに、視線判定部164が電子機器100に視線が向いていると判定したときは、起動時の状態を継続し、視線が向いていないと判定したときは、使用者が予め選択した省電力モード(省電力モード1乃至3のいずれか)に遷移させる。
以上のように、第5の実施形態によれば、視線検出部162の検出状態に応じて電子機器100の状態を制御することで、電子機器100が使用者の意図に反した状態に遷移することを防ぐことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。顔向きを検出できていない場合でも、視線が電子機器100に向いていることを検出できていれば、電子機器100を通常モードに遷移してもよい。図4では顔向き検出部161の出力に応じて視線検出部162の出力結果を参照する構成であるが、視線検出部162の出力に応じて顔向き検出部161の出力結果を参照する構成にしてもよい。図5及び図6では、電子機器100の状態遷移のみに言及したが、顔向き検出部161または視線検出部162の駆動状態及び電源を遷移させてもよい。省電力モード1乃至3における制御内容は、それぞれ異なる制御に変更してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
28…LCD、29…EVF、50…システム制御部、100…電子機器、100a…電子機器、160…省電制御部、161…顔向き検出部、162…視線検出部、164…顔向き判定部、164…視線判定部
Claims (9)
- 表示部を有する電子機器であって、
使用者の前記表示部への注視の度合いを検出する検出手段と、
該検出手段の検出の結果に応じて、通常の駆動状態を示す通常モード、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれに移行するかを判定する判定手段と、
前記電子機器を、前記判定手段の判定の結果に応じたモードに移行させる制御手段と
を有することを特徴とする電子機器。 - 前記表示部へ表示するための画像を撮像する撮像手段を更に有し、
前記省電力モードは、
前記撮像手段による撮像の周期を前記通常モードよりも長くする第1の省電力モード、
当該第1の省電力モードに加えて前記表示部への電力をオフにする第2の省電力モード、
電子機器をスリープ状態にする第3の省電力モードを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記検出手段は、
使用者の顔の向きを検出する顔向き検出手段と、
使用者の視線方向を検出する視線検出手段とを含み、
前記判定手段は、移行するモードとして、
前記顔向き検出手段により顔の向きが検出できなかった場合は前記第2の省電力モードを決定し、
前記顔向き検出手段により検出した顔の向きが前記表示部へ向いていず、顔の向きが前記表示部への方向に対して閾値を超えている場合には第2の省電力モード、顔の向きが前記表示部への方向に対して閾値以下の場合は第1の省電力モードを判定し、
前記顔向き検出手段により検出した顔の向きが前記表示部へ向いており、前記視線検出手段で視線の方向が検出できなかった場合には通常モード、前記視線検出手段で検出した視線の方向が前記表示部に向いていない場合は第1の省電力モード、前記視線検出手段で検出した視線の方向が前記表示部に向いている場合は通常モードを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記判定手段は、前記制御手段により、前記第2の省電力モードでの動作が予め設定された時間継続した場合、移行するモードとして前記第3の省電力モードを判定する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。 - 前記制御手段は、
前記第1の省電力モードに移行する際には前記顔向き検出手段による顔向き検出の周期を予め設定された2段階のうち高い周期に設定し、前記視線検出手段の視線検出の周期を予め設定された2段階のうち低い周期に設定し、
前記第2の省電力モードに移行する際には、前記顔向き検出手段による顔向き検出の周期を予め設定された2段階のうち高い周期に設定し、前記視線検出手段を停止し、
前記視線検出手段により視線が検出できない状態で前記通常モードに移行した際には、前記顔向き検出手段による顔向き検出の周期を高い周期に設定し、前記視線検出手段を低い周期に設定し、
前記視線検出手段により検出した視線が前記表示部に向いている状態で前記通常モードに移行した際には、前記顔向き検出手段を停止し、前記視線検出手段を高い周期に設定する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電子機器。 - 前記検出手段は、前記使用者の顔の向きを検出する顔向き検出手段を含み、
前記判定手段は、移行するモードとして、
該顔向き検出手段により前記使用者の顔の向きを検出できなかった場合には予め設定された第1の省電力モードを判定し、
該顔向き検出手段により検出した前記使用者の顔の向きが前記表示部に向かう方向に対して予め設定された角度より大きくない場合は前記第1の省電力モードを、前記予め設定された角度より大きい場合は、予め設定された第2の省電力モードを判定し、
前記顔向き検出手段により検出した前記使用者の顔の向きが前記表示部に向いている場合には前記通常モードを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記検出手段は、前記使用者の視線方向を検出する視線検出手段を含み、
前記判定手段は、移行するモードとして、
該視線検出手段により前記使用者の視線が検出できなかった場合には前記通常モードを判定し、
該視線検出手段により検出した前記使用者の視線が前記表示部を向いていない場合は、予め設定された第1の省電力モードを判定し、
前記顔向き検出手段により検出した前記使用者の視線が前記表示部に向いている場合には前記通常モードを判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 表示部を有する電子機器の制御方法であって、
使用者の前記表示部への注視の度合いを検出する検出工程と、
該検出工程の検出の結果に応じて、通常の駆動状態を示す通常モード、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれに移行するかを判定する判定工程と、
前記電子機器を、前記判定工程の判定の結果に応じたモードに移行させる制御工程と
を有することを特徴とする電子機器の制御方法。 - コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項8に記載の方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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