JP2023082440A - 移動体システム - Google Patents

移動体システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023082440A
JP2023082440A JP2021196216A JP2021196216A JP2023082440A JP 2023082440 A JP2023082440 A JP 2023082440A JP 2021196216 A JP2021196216 A JP 2021196216A JP 2021196216 A JP2021196216 A JP 2021196216A JP 2023082440 A JP2023082440 A JP 2023082440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
moving
vehicle distance
inter
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021196216A
Other languages
English (en)
Inventor
貴之 永田
Takayuki Nagata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021196216A priority Critical patent/JP2023082440A/ja
Publication of JP2023082440A publication Critical patent/JP2023082440A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】複数の移動体に隊列を組ませて移動させることができる移動体システムを提供する。【解決手段】本開示の移動体システムは、第1移動体と、所定の走査面内を電磁波で走査して反射波により前記第1移動体の位置を検出することで、前記第1移動体が移動した軌跡を特定し、前記軌跡に追従して移動する第2移動体と、前記走査面の法線方向における、前記第1移動体と前記走査面との位置関係に基づいて、前記第1移動体と前記第2移動体とが移動する際の車間距離を制御する車間距離制御部と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、隊列を組んで移動する移動体を含む移動体システムに関する。
前方を移動する人または車両などの移動体(以後、先行移動体)を追従して移動する移動ロボット(以後、追従ロボット)において、先行移動体の位置と方向とを精度よく検出するための手法が提案されている。
特許文献1には、先行移動体に設けられた少なくとも2つの反射ターゲットを追従ロボットが測域センサを用いて検出し、検出結果に基づいて追従ロボットから見た先行移動体の相対的な位置および方向を認識する技術が記載されている。この測域センサは、例えば、レーザーなどの電磁波を発射し、周囲にある構成物からの反射波により構成物までの距離と方向とを検出するものであり、電磁波を用いて走査面内を走査するように構成されている。
特許文献1に開示された技術によれば、追従ロボットは先行移動体の通過した経路を正確に把握して、その経路に沿って移動することができる。また、追従ロボットにも反射ターゲットを搭載し、追従ロボットにさらに他の追従ロボットを追従させることで、複数の移動ロボットに隊列を組んだ移動を行わせることができる。
特開2019-220143号公報
しかしながら、特許文献1に開示された先行移動体の認識方法では、路面に起伏があり、先行移動体および追従ロボットが移動する路面が同一平面ではなくなったとき、先行移動体の反射ターゲットが追従ロボットの測域センサの走査面から上側または下側に外れてしまうことがある。反射ターゲットが走査面から外れてしまうと、追従ロボットが先行移動体を検出できなくなってしまう。
このような課題に鑑み、本開示は、複数の移動体に隊列を組ませて移動させることができる移動体システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の1つの様態による移動体システムは、第1移動体と、所定の走査面内を電磁波で走査して反射波により前記第1移動体の位置を検出することで、前記第1移動体が移動した軌跡を特定し、前記軌跡に追従して移動する第2移動体と、前記走査面の法線方向における、前記第1移動体と前記走査面との位置関係に基づいて、前記第1移動体と前記第2移動体とが移動する際の車間距離を制御する車間距離制御部と、を備える。
本開示によれば、複数の移動体に隊列を組ませて移動させることができる。
実施の形態1の移動体システムについて説明するための図 第1移動体の機能ブロック図 第2移動体の機能ブロック図 測域センサの走査面と、反射部との位置関係を説明するための図 第2移動体の制御部による追従移動処理を説明するためのフローチャート 走査面内に検出された、反射部の基準形状を説明するための図 検出工程S2において走査面内に検出された、反射部の検出形状を説明するための図 検出位置および検出方向について説明するための図 記憶工程S12時点における第1移動体と第2移動体の位置と、検出工程S2時点における第1移動体と第2移動体の位置との関係の一例を示す図 第1移動体および第2移動体がいずれも同一の水平面上を移動している状態を示す図 第1移動体が、上り坂に進入した直後の状態を示す図 第1移動体が、上り坂に進入してしばらく経った状態を示す図 実施の形態1における車間距離制御処理のために第1移動体の制御部が有する機能を示すブロック図 実施の形態1における車間距離制御処理について説明するためのフローチャート 実施の形態2に係る移動体システムについて説明するための図 実施の形態2における車間距離制御処理のために第2移動体の制御部が有する機能を示すブロック図 実施の形態2における車間距離制御処理について説明するためのフローチャート 実施の形態2における反射部の側面形状を例示した図 実施の形態2における反射部の断面形状を例示した図 実施の形態2における反射部の断面形状を例示した図 実施の形態2の他の例に係る移動体システムについて説明するための図 実施の形態2の他の例における反射部の形状を説明するための反射部の側面図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付している。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体として、模式的に示している。
<実施の形態1>
まず、本開示の実施の形態1に係る移動体システム1について説明する。図1は、実施の形態1の移動体システム1について説明するための図である。図1に示すように、移動体システム1は、第1移動体100および第2移動体200を有する。図2Aは、第1移動体100の機能ブロック図であり、図2Bは、第2移動体200の機能ブロック図である。第1移動体100は、自律的に、もしくは、直接操作または遠隔操作に基づいて移動する移動体である。第2移動体200は、第1移動体100が移動した軌跡に追従して移動する移動体である。
図1に示すように、第1移動体100は、本体101と、一対の駆動輪102と、一対の従輪103と、少なくとも2つの反射部104と、傾斜センサ105と、を備える。また、図2Aに示すように、第1移動体100は、駆動部106と、制御部107と、記憶部108と、を備える。以下の説明において、第1移動体100および第2移動体200の前方向とは、第1移動体100および第2移動体200が移動する方向である。また、第1移動体100および第2移動体200の上下方向とは、第1移動体100および第2移動体200が水平な路面に置かれている場合の上下方向である。
本体101は、第1移動体100の各構成を搭載する部位である。例えば第1移動体100が車椅子である場合、本体101は、土台、座面、手すり、ステップ、および背もたれなどにより構成される。
一対の駆動輪102は、本体101の下部に設置され、駆動部106から与えられる駆動力を路面に伝達することで第1移動体100を移動させる車輪である。一対の駆動輪102は、それぞれ独立して駆動できるように構成されている。すなわち、例えば一方の駆動輪102を正回転させた状態で、他方の駆動輪102を逆回転させることができる。これにより、第1移動体100は直進および後進だけでなく、右旋回または左旋回などの様々な移動を行うことができる。
一対の従輪103は、本体101の下部に設置される。
反射部104は、本体101の背面に本体101の上下方向に沿って取り付けられており、第2移動体200が第1移動体100の位置を検出するために発する電磁波を効率よく反射する構成である。本実施の形態1では、2つの反射部104が本体101の背面において、左右対称に取り付けられている。なお、本体101の背面とは、第1移動体100の直進方向とは反対側の面を意味する。言い換えると、本体101の背面は、第2移動体200が第1移動体100に追従して移動する場合に、本体101における第2移動体200に近い面である。
本実施の形態1では、2つの反射部104は、それぞれ円柱形状に形成されている。円柱形状の反射部104の側面は、第2移動体200が発する電磁波を効率よく反射できる反射面となっている。なお、反射部104の形状は円柱形状には限られず、いわゆる回転体(ある平面内の直線または曲線を、同平面内の直線を回転の軸として回転させることにより得られる立体図形)であればよいが、側面の形状は電磁波を効率よく反射できる形状であることが望ましい。
傾斜センサ105は、第1移動体100の本体101の傾斜角、特にピッチ角(本体101の左右方向の中心軸を回転中心とした前後方向への回転角)を検出するセンサである。傾斜センサ105の方式としては、電解液式、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式、または水晶式など、既知の方式を採用することができる。傾斜センサ105の検出結果は、制御部107に出力される。
駆動部106は、例えばモータであり、駆動輪102に対して第1移動体100を移動させるための駆動力を与える。駆動部106の動作は、制御部107により制御される。
制御部107は、第1移動体100の各構成を制御するコンピュータである。制御部107は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)により構成されるプロセッサである。制御部107は、ROMに記憶されているプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って第1移動体100の各構成の制御を行う。RAMは、CPUにより実行される各種プログラム、およびプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。ROMは、不揮発メモリ等により構成され、制御の際に用いられる各種プログラムや各種データを記憶する。なお、制御部107は、本体101の内部に搭載されていてもよいし、第1移動体100の外部に設けられており、通信ネットワーク等を介して、第1移動体100の各構成を遠隔操作してもよい。
記憶部108は、HDD(Hard Disk Drive)、SDD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部108は、制御部107において実行される各処理のために必要な情報などを記憶する。
一方、図1に示すように、第2移動体200は、本体201と、一対の駆動輪202と、一対の従輪203と、測域センサ204とを備える。また、図2Bに示すように、第2移動体200は、駆動部205と、制御部206と、を備える。
本体201は、第2移動体200の各構成を搭載する部位である。例えば第2移動体200が車椅子である場合、本体201は、土台、座面、手すり、ステップ、および背もたれなどにより構成される。
一対の駆動輪202は、本体201の下部に設置され、駆動部205から与えられる駆動力を路面に伝達することで第2移動体200を移動させる車輪である。駆動輪102と同様に、一対の駆動輪202は、それぞれ独立して駆動できるように構成されている。
一対の従輪203は、本体201の下部に設置される。
測域センサ204は、レーザー、赤外線、ミリ波などの電磁波を用いて走査面内を走査し、第2移動体200の周囲に存在する物体からの反射波に基づいて、第2移動体200から見た、走査面内に存在する物体の距離および方向を検出するセンサである。測域センサ204の結果は、制御部206に対して出力される。測域センサ204の走査面は、第2移動体200が水平な路面上に位置している場合、ほぼ水平となるように構成されている。
図3は、測域センサ204の走査面と、反射部104との位置関係を説明するための図である。図3に示す路面は、水平面である。図3に示す例では、測域センサ204の走査面は、路面に平行であり、すなわち水平となっている。
また、図3に示すように、第1移動体100と第2移動体200の両方が同一の水平面上にある場合、測域センサ204の走査面は、第1移動体100の反射部104と上下方向における高さがほぼ同じとなるように構成されている。より詳細には、図3に示すように、反射部104は上下方向に沿って所定の長さ(高さ)を有し、測域センサ204の走査面は、反射部104の上下方向における中心部と同じ高さとなるように構成されている。これにより、第1移動体100と第2移動体200の両方が同一の水平面上にある場合、反射部104は、測域センサ204の走査面内に存在する。従って、測域センサ204が発した電磁波は、反射部104によってよく反射され、測域センサ204は反射部104による反射波を受信することができるので、測域センサ204は反射部104を精度よく検出することができる。測域センサ204の例として、例えばレーザーレンジファインダーが挙げられる。
駆動部205は、例えばモータであり、駆動輪202に対して第2移動体200を移動させるための駆動力を与える。駆動部205の動作は、制御部206により制御される。
制御部206は、第2移動体200の各構成を制御するコンピュータである。制御部206は、制御部107と同様に、例えば、CPU、ROM、およびRAMにより構成されるプロセッサである。制御部206は、ROMに記憶されているプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムに従って第2移動体200の各構成の制御を行う。RAMは、CPUにより実行される各種プログラム、およびプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。ROMは、不揮発メモリ等により構成され、制御の際に用いられる各種プログラムや各種データを記憶する。なお、制御部206は、本体201の内部に搭載されていてもよいし、第2移動体200の外部に設けられており、通信ネットワーク等を介して、第2移動体200の各構成を遠隔操作してもよい。
記憶部207は、HDD、SDDなどの記憶装置である。記憶部207は、制御部206において実行される各処理のために必要な情報を記憶する。
[第2移動体200における追従移動処理]
上述したように、第2移動体200は、第1移動体100が移動した軌跡に追従して移動する。この追従移動は、上述したように、第2移動体200の測域センサ204が走査面内に電磁波を発し、第1移動体100の反射部104により反射された反射波を受信することで、第2移動体200が第1移動体100の位置を検出することによって行われる。以下では、第2移動体200における追従移動処理について詳細に説明する。
図4は、第2移動体200の制御部206による追従移動処理を説明するためのフローチャートである。なお、図4では、第1移動体100と第2移動体200の両方が同一の水平面上を移動する場合の処理について説明している。
記憶工程S1において、制御部206は、測域センサ204の検出結果を用いて、走査面内において第1移動体100の反射部104を検出し、反射面の形状を記憶する。図5Aは、走査面内に検出された、反射部104の基準形状21を説明するための図である。図5Aでは、走査面内の反射部104を上面視した様子が示されている。2つの反射部104の真後ろに測域センサ204が位置する場合の様子が示されている。
基準形状21は、走査面内において、測域センサ204から見た反射部104の反射面の形状である。基準形状21は、反射部104のうち、後方に位置する測域センサ204が発した電磁波を反射した部位の形状である。反射部104の走査面における断面形状は円形であるため、基準形状21は、図5Aに示すように、ほぼ半円形状となる。基準形状21は、制御部206が、反射面により反射された複数の反射波のそれぞれが示す距離および方向に基づいて、走査面内に反射面の位置に対応する複数の点をプロットし、これらの点を繋ぎ合わせることで、形成される。制御部206は、基準形状21を記憶部207に記憶させる。
なお、測域センサ204により受信された複数の反射波の中から、反射部104による反射波を特定する方法としては、例えば強度が閾値以上である反射波を、反射部104からの反射波とする方法が挙げられる。本実施の形態1では、反射部104による電磁波の反射効率が、一般的な物質より大きいため、このような方法を採用することができる。この方法を採用する場合、記憶工程S1において、制御部206は、反射部104からの反射波の強度を基準強度として記憶してもよい。強度が閾値以上である反射波が離れた場所に多数存在する場合、制御部206は、例えば強度が最も大きい反射波群を反射部104による反射波として認識すればよい。
また、記憶工程S1において、制御部206は、測域センサ204の検出結果を用いて、測域センサ204から2つの反射部104までの距離および方向を検出し、これに基づいて記憶工程S1時点における第1移動体100の位置および方向を算出する。制御部206は、記憶工程S1時点における位置を基準位置、記憶工程S1時点における方向を基準方向として、記憶部207に記憶させる。
さらに、記憶工程S1において、制御部206は、測域センサ204から2つの反射部104までの距離および方向に基づいて、基準距離22を算出する。基準距離22は、基準形状21と対応付けられて記憶部207に記憶される。基準距離22は、図5Aに示すように、走査面内における、2つの反射部104同士の二次元的な距離である。
なお、記憶工程S1は、第2移動体200の追従移動時に行われなくてもよい。この場合、基準形状21、基準距離22、および基準位置は、第2移動体200が追従移動を開始するより前に、停止している第1移動体100に対して測域センサ204が電磁波を発することにより検出され、記憶部108に記憶されていてもよい。
次に、検出工程S2において、制御部206は、測域センサ204の検出結果を用いて、走査面内における形状(検出形状23)が基準形状21と一致する物体を検出する。図5Bは、検出工程S2において制御部206が走査面内に検出した検出形状23を説明するための図である。図5Bでは、記憶工程S1から時間が経過したことにより、第1移動体100と第2移動体200との位置関係が図5Aに示す位置関係から変化した場合の検出形状23の例が示されている。なお、第1移動体100と第2移動体200との位置関係が変化しても、反射部104の断面形状が円形であり、また後述するように第1移動体100と第2移動体200との車間距離が一定に保たれることから、走査面内に反射部104が存在し、電磁波または反射波が障害物に遮断されない限り、制御部206は、基準形状21と一致する形状の検出形状23を必ず検出することができる。
そして、比較工程S3において、制御部206は、2つの反射部104にそれぞれ対応する2つの検出形状23同士の走査面内における距離である検出距離24を算出し、基準距離22との比較を行う。なお、制御部206は、基準距離22と同様に、測域センサ204の検出結果を用いて、測域センサ204から2つの反射部104までの距離および方向を検出し、これに基づいて検出距離24を算出すればよい。
制御部206は、基準距離22と検出距離24との差が一定の誤差の範囲内であれば、検出工程S2において反射部104を正しく検出できたと判断する。一方、誤差の範囲外である場合、制御部206は、検出工程S2で検出された2つの検出形状23が、反射部104のものではないと判断し、検出工程S2を再度行う。ここで、一定の誤差の範囲は、任意に設定が可能であるが、例えば、基準距離22に対してプラスマイナス20%以内の範囲である。
なお、比較工程S3において、制御部206は、基準距離22と検出距離24との比較に加えて、検出形状23を検出した際の反射波の強度と、基準強度とをさらに比較してもよい。この場合、その差が一定の誤差の範囲外である場合、検出工程S2で検出された2つの検出形状23が、反射部104のものではないと判断してもよい。
次に、位置算出工程S4において、制御部206は、検出工程S2時点における第1移動体100の位置および方向を算出する。本位置算出工程S4において、制御部206は、まず検出工程S2時点における第2移動体200の位置に対する、第1移動体100の位置および方向を算出する。そして、制御部206は、記憶工程S1時点における第1移動体の位置(基準位置)および基準方向に基づいて、検出工程S2時点における第1移動体100の位置および方向を算出する。
制御部206が検出工程S2時点における第1移動体100の位置および方向を算出する方法は、以下のとおりである。制御部206は、2つの反射部104に対応する2つの検出形状23の中点の位置を、検出工程S2時点における第1移動体100の位置(検出位置25)とする。また、制御部206は、検出工程S2時点における第1移動体100の方向(検出方向26)を、2つの基準形状21の中点同士を結ぶ線と、2つの検出形状23の中点同士を結ぶ線とのなす角に基づいて求める。図5Cは、検出位置25および検出方向26について説明するための図である。検出方向26は、基準方向に対する、検出工程S2時点における第1移動体100の方向である。
続いて、制御部206は、算出した検出位置25および検出方向26と、記憶工程S1が行われた時点から検出工程S2が行われた時点までの間における第2移動体200の移動量および方向の変化量と、に基づいて、検出工程S2時点における第1移動体100の位置及び方向を算出する。
図6は、記憶工程S1時点における第1移動体100と第2移動体200の位置と、検出工程S2時点における第1移動体100と第2移動体200の位置との関係の一例を示す図である。図6は、移動しながら右方向に曲がる第1移動体100の軌跡と、第1移動体100の軌跡に追従して移動する第2移動体200の軌跡と、を上から見た模式図である。図6では、記憶工程S1時点における第1移動体100の位置が100a、第2移動体200の位置が200aと示されており、検出工程S2時点における第1移動体100の位置が100b、第2移動体200の位置が200bと示されている。
制御部206は、第2移動体が位置200aから位置200bまで移動した間の移動量および方向の変化量を、第2移動体200の左右の駆動輪202の回転数により把握することができる。これにより、検出位置25および検出方向26と、移動量および方向の変化量とに基づいて、検出工程S2時点における第1移動体100の位置および方向を算出することができる。
次に、位置記憶工程S5において、制御部206は、位置算出工程S4で算出された、走査面内における第1移動体100の位置および方向を記憶部207に記憶させる。
次に、追従移動工程S6において、制御部206は、記憶部207に記憶された第1移動体100の位置および方向に基づいて、第2移動体200を第1移動体100が移動した軌跡に追従するように移動させるように、駆動部205を制御する。なお、第1移動体100が移動した軌跡は、第1移動体100の位置および方向が記憶部207に蓄積されることにより、算出される。
なお、追従移動工程S6において、制御部206は、第1移動体100と第2移動体200との車間距離が一定距離になるように、第2移動体200の移動速度を制御する。なお、制御部206は、位置記憶工程S5において記憶部207に記憶された第1移動体100の位置の時間的変化に基づき、第1移動体100の移動速度を算出することができる。このため、制御部206は、追従移動工程S6において、算出した第1移動体100の移動速度と同じ速度となるように、第2移動体200の移動速度を制御する。これにより、第1移動体100と第2移動体200とが同一平面上を移動する限り、第1移動体100と第2移動体200との車間距離を一定距離とすることができる。
なお、車間距離は常に一定ではなく、移動速度に合わせて変化させてもよい。例えば、制御部206は、第1移動体100が1m/sで移動する場合、車間距離が1mとなるようにし、第1移動体100が1.5m/sで移動する場合には、車間距離が1.5mとなるように制御してもよい。
以上説明した工程S2からS6を繰り返すことにより、制御部206は、第2移動体200を、第1移動体100に追従して移動させ続けることができる。また、制御部206は、時間の経過に伴う第1移動体100が移動した軌跡を、記憶部207に蓄積することができる。
[傾斜がある路面を移動する場合に生じうる課題]
上述したように、図4にて説明した第2移動体200による第1移動体100への追従移動処理は、第1移動体100および第2移動体200が、同一の水平面上を移動する場合の処理を説明するものである。例えば上り坂、または下り坂に第1移動体100のみが進入し、第1移動体100が移動する路面と第2移動体200が移動する路面とが同一平面ではなくなった場合、測域センサ204の走査面から第1移動体100の反射部104が外れてしまい、測域センサ204が反射部104を検出できなくなることがある。このような場合、第2移動体200が第1移動体100に追従して移動することが困難となるため、対策が要望されている。
図7Aから図7Cを参照して、測域センサ204の走査面から第1移動体100の反射部104が外れてしまい、測域センサ204が反射部104を検出できなくなる状態について説明する。図7Aは、第1移動体100および第2移動体200がいずれも同一の水平面上を移動している状態を示す図である。図7Bは、第1移動体100が、上り坂に進入した直後の状態を示す図である。図7Cは、第1移動体100が、上り坂に進入してしばらく経った状態を示す図である。図7Aから図7Cは、第1移動体100と第2移動体200とを横から見た模式図である。図7Aから図7Cにおいて、測域センサ204の走査面Psが破線で示されている。
図7Aに示すように、第1移動体100および第2移動体200がいずれも同一の水平面上を移動している状態では、反射部104は必ず測域センサ204の走査面Ps内にある。このため、上述した追従移動時の処理により、第2移動体200は第1移動体100の位置を正確に検出し、追従して移動することができる。
図7Bおよび図7Cに示すように、第1移動体100が上り坂に進入し、移動を継続した場合、反射部104と走査面Psの法線方向におけるずれの大きさが次第に大きくなる。図7Bに示す、第1移動体100の傾斜面への進入直後では、まだ反射部104は走査面Ps内から外れていないが、図7Cに示す、進入からある程度時間が経過した状態では、反射部104が走査面Ps内から完全に外れてしまっている。図7Cに示すように反射部104が走査面Ps内から完全に外れてしまうと、第2移動体200は第1移動体100の位置を検出することができなくなるため、第2移動体200が第1移動体100に追従して移動することが困難となる。なお、図7Bおよび図7Cでは、上り坂を例として挙げたが、下り坂の場合でも反射部104が走査面Ps内から外れてしまう場合があることについては同様である。
図7Cに示すような、反射部104が走査面Ps内から完全に外れてしまう事態を防止するため、本実施の形態1では、第1移動体100が以下のような車間距離制御処理を実行する。
[実施の形態1における車間距離制御処理]
以下では、第1移動体100が上り坂または下り坂に進入することで、第1移動体100が移動する路面と第2移動体200が移動する路面とが同一平面ではなくなった場合に第1移動体100の制御部107によって行われる、車間距離制御処理について説明する。本実施の形態1において、車間距離制御処理は制御部107により単独で行われ、図4で説明した第2移動体200の追従移動処理と並行して行われる。
図8は、実施の形態1における車間距離制御処理のために第1移動体100の制御部107が有する機能を示すブロック図である。図9は、実施の形態1における車間距離制御処理について説明するためのフローチャートである。
図8に示すように、制御部107は、ずれ量算出部109と、車間距離制御部110と、を有する。
図9に示すように、制御部107は、傾斜計測工程S11において、傾斜センサ105の検出結果に基づいて、現在の第1移動体100のピッチ角を計測する。第1移動体100のピッチ角とは、第1移動体100の進行方向と水平面とがなす角である。第1移動体100が水平な路面上を移動している場合、ピッチ角は0である。第1移動体100が上り坂または下り坂を移動している場合、ピッチ角は0より小さい値、または0より大きい値となる。
次に、記憶工程S12において、制御部107は、傾斜計測工程S11で計測された第1移動体100のピッチ角を、計測された時刻の情報とともに、記憶部108に記憶させる。なお、傾斜計測工程S11および記憶工程S12において、第1移動体100が上り坂または下り坂に進入した場合だけでなく、第1移動体100が水平な路面を移動している場合でも、ピッチ角の計測と記憶とは常に行われる。
次に、制御部107は、取得工程S13において、記憶部108に記憶された第1移動体100の過去のピッチ角に基づいて、現在の第2移動体200のピッチ角を取得する。具体的には、制御部107は、現在の第1移動体100と第2移動体200との車間距離を、現在の第1移動体100および第2移動体200の移動速度で除算した時間T1を算出する。第2移動体200は第1移動体100と同じ軌跡を同じ移動速度で移動しているため、現在の第2移動体200は、時間T1前の第1移動体100と同じ位置にいることになる。このため、制御部107は、記憶部108から時間T1前の第1移動体100のピッチ角を読み出すことで、現在の第2移動体200のピッチ角を取得することができる。
なお、第1移動体100と第2移動体200との車間距離を第1移動体100と第2移動体200の移動速度に合わせて変化させている場合、現在の移動速度に対応する車間距離を用いて、現在の第2移動体のピッチ角を取得すればよい。例えば、第1移動体100が1m/sで移動しており、移動速度において車間距離が1mとなるように第2移動体200が移動している場合、第1移動体100の1秒前のピッチ角が現在の第2移動体200のピッチ角として取得される。
次に、制御部107は、ずれ量算出工程S14において、ずれ量算出部109により、反射部104と測域センサ204の走査面との走査面の法線方向におけるずれの大きさであるずれ量を算出する。
ずれ量算出部109は、以下のようにしてずれ量を算出する。まず、ずれ量算出部109は、傾斜計測工程S11において計測した、第1移動体100の現在のピッチ角θ1と、取得工程S13で取得した、第2移動体200の現在のピッチ角θ2との差分θdを算出する。この差分θdは、第1移動体100が移動する路面と、第2移動体200が移動する路面とのなす角である。
次に、ずれ量算出部109は、差分θdと、車間距離Lとを用いて、ずれ量Gを以下の式(1)により算出する。
G=L×sinθd ・・・(1)
なお、式(1)で算出したずれ量Gは、現在の第1移動体100の位置におけるずれ量ではなく、現在と同じ傾斜角の上り坂または下り坂を第1移動体100が継続して移動した場合に、反射部104と測域センサ204の走査面との走査面の法線方向におけるずれが最大となったときの値である。
具体例を挙げて説明する。図7Bに示すように、第1移動体100が上り坂に進入した直後においても、ずれ量算出部109は、傾斜センサ105の出力値に基づき、式(1)を用いて、上り坂の傾斜角に基づくずれ量を算出することができる。しかしながら、図7Bに示すように、第1移動体100が上り坂に進入した直後では、実際には反射部104は走査面Psから外れていない。
反射部104の実際のずれ量は、図7Cに示すように、第1移動体100が上り坂を登り続け、第2移動体200が上り坂に進入する直前の位置に到達したときに最大となる。言い換えると、反射部104の実際のずれ量は、第1移動体100が上り坂に進入後、第1移動体100および第2移動体200が車間距離Lと同じ距離移動した場合に、最大となる。式(1)で算出されるずれ量Gは、この最大値である。すなわち、ずれ量算出工程S14では、第1移動体100が上り坂または下り坂に進入した時点で、反射部104が走査面から外れてしまうより前に、その上り坂または下り坂を継続して移動した場合のずれ量の最大値を算出することができる。
次に、判断工程S15において、制御部107は、ずれ量算出工程S14で算出したずれ量Gと、所定の閾値δとを比較することにより、反射部104が走査面から外れたか否かを判断する。制御部107は、ずれ量Gが閾値δより大きい場合、処理を車間距離制御工程S16に進め、ずれ量Gが閾値δ以下である場合、処理を低速モード解除工程S17に進める。
なお、閾値δは、反射部104の上下方向の長さに基づいて決定される。反射部104の上下方向の長さとは、言い換えると、円筒形状を有する反射部104の底面から上面までの高さに等しい。従って、一例として、閾値δは反射部104の上下方向の長さの1/2程度に設定される。反射部104が走査面から外れたことをより確実に検出したい場合、閾値δは反射部104の上下方向の長さの1/4程度に設定されてもよい。
車間距離制御工程S16において、制御部107は、車間距離制御部110により、第1移動体100の移動速度を低下させるように駆動部106を制御するとともに、低速モードに切り替える。低速モードでは、第1移動体100は、通常よりも低速の一定速度で継続して移動する。
車間距離制御部110の制御により、第1移動体100の移動速度が低下することで、第1移動体100と第2移動体200の車間距離が小さくなる。これにより、反射部104が走査面から外れにくくなり、第2移動体200が第1移動体100の位置を検出できなくなる事態を防止できる。車間距離制御工程S16が完了すると、制御部107は、処理を傾斜計測工程S11に戻す。
一方、低速モード解除工程S17において、制御部107は、低速モードを解除して通常の走行モードに切り替え、処理を終了する。なお、低速モード解除工程S17では、既に低速モードが解除されている場合、そのまま処理を終了する。
上述した車間距離制御処理により、第1移動体100と第2移動体200とが互いに傾斜角が異なる路面上を移動する場合には車間距離が小さくなるため、反射部104が走査面から外れてしまう事態を生じにくくすることができる。また、上述した車間距離制御処理では、ずれ量算出工程S14にて説明したように、実際にずれ量が大きくなるより前にずれ量が大きくなることを予測できるため、反射部104が実際に走査面から外れてしまう前に、車間距離を制御することができる。
なお、車間距離制御処理の車間距離制御工程S16において、第1移動体100の移動速度を低下させる処理が行われた後、第2移動体200が第1移動体100と同じ上り坂または下り坂に進入すると、第1移動体100のピッチ角と第2移動体200のピッチ角との差分は0になる。この場合、反射部104が走査面から外れなくなるため、判断工程S15にてずれ量Gが閾値δ以下と判断され、低速モード解除工程S17にて第1移動体100の低速モードが解除される。これにより、必要なく車間距離が小さいまま第1移動体100および第2移動体200を移動させることにより、緊急時に衝突の危険性が高まったり、第2移動体200に人が搭乗している場合に人が不快感を覚える可能性が高まったりなどの不具合をあらかじめ回避することができる。
以上説明したように、実施の形態1では、第1移動体100の制御部107が、第1移動体100のピッチ角と、追従して移動している第2移動体200のピッチ角とを把握し、これらの差分と車間距離とに基づいて、反射部104と測域センサ204の走査面との走査面の法線方向におけるずれの大きさ(ずれ量)の最大値を一定周期で算出している。このため、制御部107は、第1移動体100が上り坂または下り坂に進入した時点でずれ量の最大値がどの程度の値となるかを把握することができるので、実際に反射部104が走査面から外れてしまう前に、反射部104が走査面から外れてしまうことを予測できる。
そして、制御部107は、反射部104と走査面のずれ量が閾値以上である場合、第1移動体100の移動速度を低下させ、第1移動体100と第2移動体200との車間距離を小さくするので、車間距離が大きい場合よりもずれの大きさを小さくすることができる。これにより、反射部104が走査面から外れにくくすることができ、第2移動体200が第1移動体100の位置を検出できなくなる事態を生じにくくすることができる。また、例えば第2移動体200も第1移動体100と同じ傾斜角の上り坂または下り坂に進入するなど、ずれ量が小さくなった場合には、第1移動体100の移動速度および車間距離を元に戻して追従走行を続けることができる。
なお、上述した実施の形態1では、第1移動体100のピッチ角と移動速度に基づいて、第2移動体200のピッチ角を推定したが、本開示はこれに限られない。例えば、第1移動体100および第2移動体200にそれぞれ通信装置を搭載するとともに、第2移動体200にも傾斜センサを搭載し、第2移動体200が自身のピッチ角を計測して、通信装置を介して計測結果を第1移動体100に送信してもよい。
また、上述した実施の形態1では、第1移動体100において車間距離制御処理が実行されるまでは、第1移動体100と第2移動体200との車間距離が一定に保たれていることを前提としていたが、本開示はこれに限られない。例えば、第2移動体200が測域センサ204を用いて車間距離を計測し、通信装置を介して計測結果を第1移動体100に送信することで、第1移動体100が正確な車間距離を取得するようにしてもよい。これにより、反射部104と走査面とのずれ量の算出精度を向上させることができる。
また、実施の形態1では、車間距離制御工程S16において、第1移動体100の移動速度を低下させることで車間距離を小さくする方法を説明したが、例えば第1移動体100が通信装置を介して第2移動体200に移動速度を上げるように指示を送信することで、車間距離を小さくしてもよい。
また、実施の形態1では、第1移動体100の制御部107がずれ量算出部109および車間距離制御部110を有し、ずれ量算出部109および車間距離制御部110による車間距離制御処理を実行していたが、本開示はこれに限られない。例えば第2移動体200の制御部206がずれ量算出部および車間距離制御部を有し、ずれ量が閾値より大きい場合には車間距離を小さくするように通信装置を介して第1移動体100に減速する指示を送信してもよい。または、車間距離制御部は、車間距離を小さくするために、第1移動体100の移動速度を低下させる代わりに、第2移動体200の移動速度を増大させてもよい。
さらに、ずれ量算出部および車間距離制御部が、第1移動体100および第2移動体200の外部に設けられていてもよい。この場合、ずれ量算出部および車間距離制御部は、通信装置を用いて第1移動体100および第2移動体200から車間距離制御処理に必要な情報を取得し、ずれ量が閾値より大きい場合には通信装置を用いて、車間距離を小さくするように第1移動体100または第2移動体200に指示を送信してもよい。このような形態の一例としては、例えばフリートマネジメントを行う外部サーバによる処理が行われる例が挙げられる。
また、3台以上の移動体に隊列走行を行わせる場合、先頭の移動体を実施の形態1における第1移動体100とし、追従する移動体を第2移動体200として、第2移動体200にも反射部を搭載し、後方の第2移動体200が第1移動体100または自らの前方の第2移動体200の位置を検出するようにすればよい。
3台以上の移動体に隊列走行を行わせる場合、隣接する2つの移動体における全てのずれ量が閾値以下となるまで、全ての移動体が移動速度を低下させ、車間距離を所定距離より小さくした状態で隊列移動すればよい。
なお、3台以上の隊列移動中において、先頭の移動体が大きく旋回する場合など、車間距離制御処理以外の要因で各移動体を減速させる必要が生じることがある。このような場合、旋回を終えた移動体が元の速度に戻って移動してしまうと、減速した後の移動体が取り残されてしまい、隊列移動が継続できなくなることがある。このような事態を回避するには、全ての移動体のうち、1台でも移動速度を低下させて低速モードに切り替えた場合、通信装置を介して、他の移動体に低速モードに切り替える指示を送信することで、全ての移動体が低速モードで移動するようにすればよい。
<実施の形態2>
次に、本開示の実施の形態2に係る移動体システム1Aについて説明する。図10は、実施の形態2に係る移動体システム1Aについて説明するための図である。図10に示すように、移動体システム1Aは、第1移動体100Aおよび第2移動体200Aを有する。
なお、実施の形態2の説明では、実施の形態1と同等の構成であっても異なる要素を有する構成には、符号にAを付けて記載する(例えば、第1移動体100A)。実施の形態1と異なる要素がない構成には実施の形態1と同じ符号を与え、説明を省略することがある。
図10に示すように、第1移動体100Aは、2つの反射部111,112を有する。反射部111,112は、第1移動体100Aの背面に、上下方向に沿って取り付けられている。反射部111,112は同じ形状に形成されており、その形状は回転体(ある平面内の直線または曲線を、同平面内の直線を回転の軸として回転させることにより得られる立体図形)である。さらに、反射部111,112の形状は、回転体における回転軸に垂直な断面積が一定でない形状であり、例えば円錐台形状である。反射部111,112の上面の半径、下面の半径、および高さはそれぞれ同じである。なお、本明細書では、円錐台の半径が小さい方の底面を上面、半径が大きい方の底面を下面と記載する。
反射部111,112は、互いに上下逆向きとなるように取り付けられている。図10に示す例では、反射部111は上面が上向きとなるように取り付けられており、反射部112は下面が上向きとなるように取り付けられている。
すなわち、2つの反射部111,112の一方は、下方から上方にかけて、回転体における回転軸に垂直な断面が小さくなるよう取り付けられており、他方は、下方から上方にかけて、回転体における回転軸に垂直な断面積が大きくなるよう取り付けられる。
反射部111,112の側面は電磁波を効率よく反射できる反射面となっている。
なお、本実施の形態2において、2つの反射部111,112は、同一形状(円錐台形状)のものを上下逆向きとなるように取り付けているが、本開示はこれに限られない。詳細は後述するが、第1移動体100Aと第2移動体200Aのピッチ角の差分をより精度よく算出するために、2つの反射部の形状は、回転体における回転軸に垂直な断面積が一定でない形状であればよい。
第1移動体100Aと第2移動体200Aの両方が同一の水平面上にある場合、反射部111,112の上下方向における中心部の高さと、測域センサ204の走査面とが同じ高さとなるように構成されている。これにより、第1移動体100Aと第2移動体200Aの両方が同一の水平面上にある場合、反射部111,112は、測域センサ204の走査面内に存在する。従って、測域センサ204が発した電磁波は、反射部111,112によってよく反射され、測域センサ204は反射部111,112による反射波を受信することができるので、測域センサ204は反射部111,112を精度よく検出することができる。
このような構成により、第2移動体200Aは、測域センサ204を用いて、実施の形態1で説明した追従移動処理と同様の処理を行い、第1移動体100Aが移動した軌跡に追従して移動することができる。
[実施の形態2における車間距離制御処理]
実施の形態2においても、第1移動体100Aと第2移動体200Aとが同一平面上を移動している間は、反射部111,112が測域センサ204の走査面から外れてしまうことはないため、第2移動体200Aは実施の形態1と同様の追従移動処理により、精度よく第1移動体100Aに追従して移動できる。そして、例えば第1移動体100Aが上り坂または下り坂に進入するなどして、第1移動体100Aが移動する平面と第2移動体200Aが移動する平面とが同一平面ではなくなった場合、反射部111,112が測域センサ204の走査面から外れてしまい、第2移動体200Aが第1移動体100Aの位置を検出できなくなることがあるのは、実施の形態1と同様である。このような事態を防止するため、実施の形態2においても車間距離制御処理が行われる。以下では、実施の形態2における車間距離制御処理について説明する。
図11は、実施の形態2における車間距離制御処理のために第2移動体200Aの制御部206Aが有する機能を示すブロック図である。図12は、実施の形態2における車間距離制御処理について説明するためのフローチャートである。実施の形態2における車間距離制御処理は、第2移動体200Aの制御部206Aによって、追従移動処理と並行して、実行される。
図11に示すように、制御部206Aは、ずれ量算出部208と、車間距離制御部209と、を有する。
図12に示すように、幅取得工程S21において、制御部206Aは、測域センサ204の検出結果に基づいて、走査面内における反射部111,112の幅を取得する。
上述したように、反射部111,112は、同じ円錐形状を有し、それぞれ上下逆向きに取り付けられている。そして、第1移動体100Aと第2移動体200Aとが同一平面上にある場合、測域センサ204の走査面が反射部111,112の上下方向における中心部と同じ高さになるように配置されている。
反射部111,112は同じ形状を有するため、反射部111,112の上下方向の中心部における断面形状は同じ大きさ、同じ形状(円形状)となる。図13Aから図13Cは、反射部111,112の側面形状、および断面形状を例示した図である。図13Aから図13Cでは、反射部111,112は、下面の直径が上面の直径の2倍である円錐台形に形成されている。すなわち、上面の直径をDとすると、下面の直径は2Dである。なお、図13Aから図13Cでは、反射部111,112の上下方向の長さ、すなわち高さはHであるとする。
図13Aは、反射部111,112の側面図であり、図13Bは、図13Aに示す破線BL1における断面図である。なお、図13Aに示す破線BL1は、第1移動体100Aと第2移動体200Aとが同一平面上にある場合の、測域センサ204の走査面に対応する。
第1移動体100Aと第2移動体200Aとが同一平面上にある場合、幅取得工程S21において制御部206Aが取得する、走査面内における反射部111,112の幅は、同じ幅(図13Aおよび図13Bに示す例では、1.5D)となる。なお、反射部111,112の幅とは、反射部111,112の走査面Ps1における断面形状(円形状)の直径に等しい。
一方、図13Cは、図13Aに示す破線BL2における断面図である。なお、図13Aに示す破線BL2は、第1移動体100Aが移動する平面と第2移動体200Aが移動する平面とが同一平面ではなくなった場合の、測域センサ204の走査面に対応する。
図13Cに示すように、第1移動体100Aが移動する平面と第2移動体200Aが移動する平面とが同一平面ではなくなった場合、幅取得工程S21において制御部206Aが取得する、走査面Ps2内における反射部111,112の幅は、同じ幅ではなくなる。図13Cに示す例では、走査面Ps2内における反射部111の幅は、走査面Ps2内における反射部112の幅よりも十分に大きくなっている。
なお、制御部206Aは、幅取得工程S21を、追従移動処理の検出工程S2(図4参照)と同時に行うことができる。これにより、追従移動処理および車間距離制御処理の効率が向上する。なお、実施の形態2では、第1移動体100Aが移動する平面と第2移動体200Aが移動する平面とが同一平面ではなくなった場合、同一平面であった場合と比較して、測域センサ204により検出される反射部111,112の形状が変化する。しかしながら、反射波により検出される反射部111,112の形状は円形状の一部であるため、中心の位置は変わらない。このため、実施の形態2における制御部206Aでも、実施の形態1にて説明した追従移動処理を問題なく実行することができる。
図12の説明に戻る。ずれ量算出工程S22において、制御部206Aは、ずれ量算出部208により、幅取得工程S21で取得した、走査面内における反射部111,112の幅に基づいて、反射部111,112の走査面からのずれの大きさ(ずれ量)を算出する。
走査面内における反射部111,112の幅に基づいて、ずれ量を算出する方法は、例えば以下のとおりである。
図13Aに示すように、反射部111,112の上面の直径をD、下面の直径を2D、全高をHとしたとき、下面からの高さxにおける反射部111の幅W1は、以下の式(2)で表すことができる。
W1=2D-(x/H)D ・・・(2)
また、下面からの高さxにおける反射部112の幅W2は、以下の式(3)で表すことができる。
W2=D+(x/H)D ・・・(3)
なお、ずれ量が0である場合のxはH/2であるため、ずれ量Gは|x-H/2|と表すことができる。
以上のことから、W1およびW2を用いてずれ量Gを表すと、以下の式(4)のようになる。
G=|(3D-2W1)H/2D|
=|(2W2-3D)H/2D|
=|(W2-W1)H/2D| ・・・(4)
次に、判断工程S23において、制御部206Aは、ずれ量算出工程S22で算出したずれ量Gと、所定の閾値δとを比較することにより、反射部111,112が走査面から外れそうであるか否かを判断する。制御部206Aは、ずれ量Gが閾値δより大きい場合、処理を車間距離制御工程S24に進め、ずれ量Gが閾値δ以下である場合、処理を加速モード解除工程S25に進める。
なお、閾値δは、反射部111,112の上下方向の長さ(高さ)に基づいて決定される。閾値δは、例えばH/2からH/4の間の値に設定されることで、反射部111,112が走査面から外れてしまう前に、外れてしまいそうであると判断することができる。
車間距離制御工程S24において、制御部206Aは、車間距離制御部209により、第2移動体200の移動速度を増大させるように駆動部205を制御するとともに、加速モードのフラグをONに変更する。
第2移動体200Aの移動速度が増大することで、第1移動体100と第2移動体200の車間距離が小さくなる。これにより、反射部111,112が走査面から外れにくくなり、第2移動体200Aが第1移動体100Aの位置を検出できなくなる事態を防止できる。車間距離制御工程S24が完了すると、制御部206Aは、処理を幅取得工程S21に戻す。
一方、加速モード解除工程S25において、制御部206Aは、加速モードのフラグがONであった場合、フラグをOFFに変更し、処理を幅取得工程S21に戻す。これにより、車間距離が元の距離に戻る。なお、加速モード解除工程S25では、既に加速モードのフラグがOFFであった場合、そのまま処理を幅取得工程S21に戻す。
なお、加速モード解除工程S25において第2移動体200Aの加速モードを解除し、車間距離を元の距離に戻す場合に、例えば第1移動体100Aおよび第2移動体200Aがともに大きく旋回している場合などでは、一度に元の車間距離まで戻してしまうと、第2移動体200Aが第1移動体100Aの位置を検出できなくなることがある。このため、加速モード解除工程S25が完了した後、制御部206Aは処理を幅取得工程S21に戻し、車間距離制御処理を繰り返し実行する。これにより、第1移動体100Aと第2移動体200Aの状態に合わせた車間距離に制御することができる。
上述した車間距離制御処理により、第1移動体100Aと第2移動体200Aとが互いに傾斜角が異なる路面上を移動する場合には車間距離が小さくなるため、反射部111,112が走査面から外れてしまう事態を生じにくくすることができる。
なお、車間距離制御処理において、第1移動体100Aの移動速度を低下させる処理が行われた後、第2移動体200Aが第1移動体100Aと同じ上り坂または下り坂に進入することで、第1移動体100Aのピッチ角と第2移動体200Aのピッチ角との差分が0になった場合、反射部111,112が走査面から外れることがなくなるため、加速モード解除工程S25にて第2移動体200Aの加速モードが解除される。これにより、必要なく車間距離が小さいまま第1移動体100Aおよび第2移動体200Aを移動させることにより、緊急時に衝突の危険性が高まったり、第2移動体200Aに人が搭乗している場合に人が不快感を覚える可能性が高まったりなどの不具合をあらかじめ回避することができる。
以上説明したように、実施の形態2では、第2移動体200Aの制御部206Aが、測域センサ204の検出結果に基づき、円錐台形に形成された反射部111,112の幅を取得し、当該幅に基づいて、反射部111,112の測域センサ204の走査面からのずれの大きさを算出する。
そして、制御部206Aは、反射部111,112と走査面のずれ量が閾値以上である場合、第2移動体200Aの移動速度を増大させ、第1移動体100Aと第2移動体200Aとの車間距離を小さくするので、車間距離が大きい場合よりもずれの大きさを小さくすることができる。これにより、反射部111,112が走査面から外れにくくすることができ、第2移動体200Aが第1移動体100Aの位置を検出できなくなる事態を生じにくくすることができる。また、例えば第2移動体200Aも第1移動体100Aと同じ傾斜角の上り坂または下り坂に進入するなど、ずれ量が小さくなった場合には、第2移動体200Aの移動速度および車間距離を元に戻して追従走行を続けることができる。
また、実施の形態2では、車間距離制御工程S24において、第2移動体200Aの移動速度を増大させることで車間距離を小さくする方法を説明したが、例えば第2移動体200Aが通信装置を介して第1移動体100Aに移動速度を下げるように指示を送信することで、車間距離を小さくしてもよい。
また、実施の形態2では、第2移動体200Aの制御部206Aがずれ量算出部208および車間距離制御部209を有し、ずれ量算出部208および車間距離制御部209による車間距離制御処理を実行していたが、本開示はこれに限られない。例えば第1移動体100Aの制御部107Aがずれ量算出部および車間距離制御部を有し、ずれ量が閾値より大きい場合には車間距離を小さくするように通信装置を介して第2移動体200Aに加速する指示を送信してもよい。または、車間距離制御部は、車間距離を小さくするために、第2移動体200Aの移動速度を増大させる代わりに、第1移動体100Aの移動速度を低下させてもよい。
さらに、ずれ量算出部および車間距離制御部が、第1移動体100Aおよび第2移動体200Aの外部に設けられていてもよい。この場合、ずれ量算出部および車間距離制御部は、通信装置を用いて第1移動体100Aおよび第2移動体200Aから車間距離制御処理に必要な情報を取得し、ずれ量が閾値より大きい場合には通信装置を用いて、車間距離を小さくするように第1移動体100Aまたは第2移動体200Aに指示を送信してもよい。このような形態の一例としては、例えばフリートマネジメントを行う外部サーバによる処理が行われる例が挙げられる。
また、3台以上の移動体に隊列走行を行わせる場合、先頭の移動体を実施の形態2における第1移動体100Aとし、追従する移動体を第2移動体200Aとして、第2移動体200Aにも反射部を搭載して、後方の第2移動体200Aが第1移動体100Aまたは前方の第2移動体200Aの位置を検出するようにすればよい。
3台以上の移動体に隊列走行を行わせる場合、隣接する2つの移動体における全てのずれ量が閾値以下となるまで、全ての移動体が移動速度を増大させ、車間距離を所定距離より小さくした状態で隊列移動すればよい。
また、全ての移動体同士のずれ量を加算することで隊列における先頭の移動体と最後尾の移動体とのずれ量を算出し、当該ずれ量に基づいて、全ての移動体の車間距離の制御を行うようにしてもよい。さらに、同じ隊列に含まれる全ての移動体同士のずれ量が閾値未満になるまで、車間距離を小さくして隊列移動を継続させるようにしてもよい。この場合、全ての移動体が通信装置を有し、車間距離、移動速度などを互いに送受信するようにしてもよい。
さらに、本開示の実施の形態2の他の例について説明する。図14は、第2の実施の形態の他の例に係る移動体システム1Bについて説明するための図である。図14に示すように、移動体システム1Bは、第1移動体100Bおよび第2移動体200Bを有する。
なお、実施の形態2の他の例の説明では、実施の形態1または実施の形態2と同等の構成であっても異なる要素を有する構成には、符号にBを付けて記載する(例えば、第1移動体100B)。実施の形態1または2と異なる要素がない構成には実施の形態1または2と同じ符号を与え、説明を省略することがある。
図14に示すように、第2移動体200Bは、複数の測域センサを有する。図14に示す例では、2つの測域センサ210,211が設けられている。測域センサ210,211は、それぞれ走査する高さが異なる、言い換えると、異なる走査面を走査するように構成されている。
また図14に示すように、第1移動体100Bは、同じ形状の2つの反射部113を有する。図15は、反射部113の形状を説明するための反射部113の側面図である。図15に示すように、反射部113は、同じ形の2つの円錐台形の下面同士を接合して形成された形状に形成されている。図15に示す例では、上面の直径はD、下面の直径は2D、反射部113全体の高さはHである。
なお、図15において、破線BL3は、第1移動体100Bと第2移動体200Bとが同一平面にある場合の測域センサ210の走査面に、破線BL4は、第1移動体100Bと第2移動体200Bとが同一平面にある場合の測域センサ211の走査面に、それぞれ対応している。図15に示す例では、反射部113の下端部からの破線BL3の高さは、1/4Hであり、反射部113の下端部からの破線BL4の高さは、3/4Hである。
例えば第1移動体100Bが上り坂または下り坂に進入するなど、第1移動体100Bが移動する路面と第2移動体200Bが移動する路面とが同一平面ではなくなった場合、反射部113と走査面との相対的な高さが変わる。図15に示す破線BL5は、第1移動体100Bが移動する路面と第2移動体200Bが移動する路面とが同一平面ではなくなった場合の、測域センサ210の走査面に対応する。また、図15に示す破線BL6は、第1移動体100Bが移動する路面と第2移動体200Bが移動する路面とが同一平面ではなくなった場合の、測域センサ211の走査面に対応する。
図15に示すように、測域センサ210が検出する反射部113の幅は、破線BL3に対して走査面が上方向にずれた場合、大きくなり、破線BL3に対して走査面が下方向にずれた場合、小さくなる。また、測域センサ211が検出する反射部113の幅は、破線BL4に対して走査面が上方向にずれた場合、小さくなり、破線BL4に対して走査面が下方向にずれた場合、大きくなる。
そして、第1移動体100Bが移動する路面と第2移動体200Bが移動する路面とが同一平面ではなくなった場合の、反射部113と走査面との走査面の法線方向におけるずれの大きさ(ずれ量G)は、以下のようにして算出できる。
反射部113の下端部からの高さx(x<H/2)における反射部113の幅W3は、以下の式(5)で表すことができる。
W3=D+2(x/H)D ・・・(5)
また、反射部113の上下方向の中心部(下端部からの高さH/2)からの高さx(x<H/2)における反射部113の幅W4は、以下の式(6)で表すことができる。
W4=2D-2(x/H)D ・・・(6)
なお、ずれ量が0である場合のxはH/4であるため、ずれ量Gは|x-H/4|と表すことができる。
以上のことから、W3およびW4を用いてずれ量Gを表すと、以下の式(7)のようになる。
G=|(3D-2W3)H/4D|
=|(2W4-3D)H/4D|
=|(W4-W3)H/4D| ・・・(7)
このように算出したずれ量Gと所定の閾値とを比較することにより、反射部113が測域センサ210,211の走査面から外れたか否かを判断することができる。なお、ずれ量Gが|H/4|以上になると、反射部113が測域センサ210,211の走査面から外れてしまうため、閾値は例えばH/4からH/8の間の値に設定されればよい。
このようにして、反射部113が測域センサ210,211の走査面から外れそうであると判断された場合、実施の形態2と同様に、第2移動体200Bを加速させる、または第1移動体100Bを減速させることにより、車間距離を制御すればよい。これにより、反射部113が測域センサ210,211の走査面から外れてしまう前に、外れてしまいそうであると判断することができる。
<変形例>
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範囲内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素が任意に組み合わせられてもよい。
上述した各実施の形態では、第1移動体100および第2移動体200は一対の駆動輪102および一対の従輪103を有し、駆動輪102が駆動されることで移動していた。しかしながら、例えば第1移動体100および200は一対の無限軌道を有し、当該無限軌道が駆動されることで移動してもよい。
上述した各実施の形態では、3台以上の移動体に隊列走行を行わせる場合、第1移動体100,100A,100Bを先頭の移動体とし、第2移動体200,200A,200Bを追従する移動体とした。しかしながら、本開示では、第1移動体100,100A,100Bが先頭の移動体でなくてもよい。第1移動体100,100A,100Bが隊列走行する3台以上の移動体のうち、先頭から2台目以降を移動してもよく、この場合、第2移動体200,200A,200Bは、第1移動体100,100A,100Bに追従して移動すればよい。
本開示によれば、起伏の大きな屋外で隊列移動する移動体システムに有用である。
1,1A,1B 移動体システム
100,100A,100B 第1移動体
101 本体
102 駆動輪
103 従輪
104 反射部
105 傾斜センサ
106 駆動部
107,107A 制御部
108 記憶部
109 ずれ量算出部
110 車間距離制御部
111,112 反射部
113 反射部
200,200A,200B 第2移動体
201 本体
202 駆動輪
203 従輪
204 測域センサ
205 駆動部
206,206A 制御部
207 記憶部
208 ずれ量算出部
209 車間距離制御部
210,211 測域センサ

Claims (11)

  1. 第1移動体と、
    所定の走査面内を電磁波で走査して反射波により前記第1移動体の位置を検出することで、前記第1移動体が移動した軌跡を特定し、前記軌跡に追従して移動する第2移動体と、
    前記走査面の法線方向における、前記第1移動体と前記走査面との位置関係に基づいて、前記第1移動体と前記第2移動体とが移動する際の車間距離を制御する車間距離制御部と、
    を備える、移動体システム。
  2. 水平面に対する前記第1移動体のピッチ角に基づいて、前記走査面の法線方向における、前記第1移動体の前記走査面からのずれの大きさを算出するずれ量算出部をさらに備え、
    前記車間距離制御部は、前記ずれの大きさが閾値未満である場合には前記車間距離を所定距離となるように制御し、前記ずれの大きさが閾値以上である場合には前記車間距離を前記所定距離より小さくなるように制御する、
    請求項1に記載の移動体システム。
  3. 前記ずれ量算出部は、前記第1移動体のピッチ角および前記車間距離に基づいて、前記ずれの大きさを算出する、
    請求項2に記載の移動体システム。
  4. 前記ずれ量算出部は、前記第1移動体のピッチ角と、前記第2移動体のピッチ角との差分、および前記車間距離に基づいて、前記ずれの大きさを算出する、
    請求項2に記載の移動体システム。
  5. 前記第1移動体は、前記電磁波を反射する複数の反射部を有し、
    前記反射波により検出される、前記複数の反射部の前記走査面内における形状の相違に基づいて、前記走査面の法線方向における前記第1移動体の前記走査面からのずれの大きさを算出するずれ量算出部をさらに備え、
    前記車間距離制御部は、前記ずれの大きさが閾値未満である場合には前記車間距離を所定距離となるように制御し、前記ずれの大きさが閾値以上である場合には前記車間距離を前記所定距離より小さくなるように制御する、
    請求項1に記載の移動体システム。
  6. 前記反射部は、回転体である、
    請求項5に記載の移動体システム。
  7. 前記反射部は、前記回転体の中心軸に垂直な断面積が一定でない、
    請求項6に記載の移動体システム。
  8. 前記車間距離制御部は、前記車間距離を前記所定距離より小さくなるように制御するとき、前記第1移動体の移動速度を前記第2移動体の移動速度より小さくなるように制御する、
    請求項2から7のいずれか一項に記載の移動体システム。
  9. 前記車間距離制御部は、前記車間距離を前記所定距離より小さくなるように制御するとき、前記第2移動体の移動速度を前記第1移動体の移動速度より大きくなるように制御する、
    請求項2から8のいずれか一項に記載の移動体システム。
  10. 前記第1移動体は、隊列を組んで移動する複数の移動体の中の任意の移動体であり、
    前記第2移動体は、前記第1移動体の移動軌跡に追従して走行する移動体である、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の移動体システム。
  11. 先行して移動する第1移動体と、所定の走査面内を電磁波で走査して反射波により前記第1移動体の位置を検出することで、前記第1移動体が移動した軌跡を特定し、前記軌跡に追従して移動する第2移動体と、を有する移動体システムにおける、いずれかの移動体であって、
    前記走査面の法線方向における、前記第1移動体の前記走査面からのずれの大きさを算出するずれ量算出部と、
    前記ずれの大きさに基づいて、前記第1移動体と前記第2移動体とが移動する際の車間距離を制御する車間距離制御部と、
    を備える、移動体。
JP2021196216A 2021-12-02 2021-12-02 移動体システム Pending JP2023082440A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021196216A JP2023082440A (ja) 2021-12-02 2021-12-02 移動体システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021196216A JP2023082440A (ja) 2021-12-02 2021-12-02 移動体システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023082440A true JP2023082440A (ja) 2023-06-14

Family

ID=86728420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021196216A Pending JP2023082440A (ja) 2021-12-02 2021-12-02 移動体システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023082440A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2022200408B2 (en) Methods and systems for clearing sensor occlusions
US9164512B2 (en) Autonomous moving body and control method thereof
JP6258626B2 (ja) 自律移動装置およびその制御方法
JP6656673B2 (ja) 自律移動システム
JP4462196B2 (ja) 移動車両
JP5160322B2 (ja) 自律移動ロボット装置及び自律移動ロボット装置の制御方法
US20050219506A1 (en) Object recognition device for vehicle
CN102385383B (zh) 行驶车以及行驶车的控制方法
JP4843571B2 (ja) 車両用物体検知装置
JP5278283B2 (ja) 自律移動装置及びその制御方法
JP4055701B2 (ja) 自律移動車両
JP5438988B2 (ja) 測定システムおよび干渉計
JP5152898B2 (ja) 障害認識装置及びこれを有する自律走行移動体並びにその制御方法
JP2016080639A (ja) 物体検知装置、車両制御装置
JP2008009929A (ja) 移動ロボット
JP2023082440A (ja) 移動体システム
JP2017032329A (ja) 障害物判定装置、移動体、及び障害物判定方法
JP4745150B2 (ja) 移動ロボット
JPH09198600A (ja) 移動体の走行管理システム
US20190137629A1 (en) Multi-axes scanning system from single-axis scanner
JPH0833767B2 (ja) 自走車の操向制御装置
WO2024014367A1 (ja) 移動体および移動体システム
JP4496018B2 (ja) 車両周囲監視装置およびそれを具備した車両
JP2022125471A (ja) 自律走行装置、通信システムおよび自律走行装置の制御方法
JP2021128806A (ja) 自律移動システム