JP2023082284A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトかつ汎用性の高い印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置100は、被印刷物Bを一定方向に向かって搬送する搬送部10と、インクの吐出部を含むヘッド部20と、ヘッド部20を上下方向に昇降させる昇降部30と、ヘッド部20を搬送部10の幅方向に進退させる進退部40と、搬送部10の搬送面における被印刷物Bの高さを検出する高さ検出部50と、搬送部10の搬送面上における被印刷物Bの印刷対象部位の幅方向における位置を検出するための幅位置検出部60と、高さ検出部50及び幅位置検出部60による検出情報に基づいてヘッド部20が被印刷物Bの印刷対象部位に当接又は近接するように昇降部30及び進退部40を制御する制御部80を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、包装箱などの被印刷物の側面に印刷を行うための印刷装置に関する。より具体的に説明すると、本発明は、被印刷物のサイズが異なる場合でも連続的に印刷を行うことが可能な印刷装置に関するものである。
従来から、例えばダンボール箱の側面にインクジェット方式にて商品情報や送り先の情報などを印字することのできる印刷装置が知られている。特に、従来の印刷装置においては、ダンボール箱のサイズが毎回異なる場合でもその側面に印字できる手法が採用されたものが知られている。
例えば、特許文献1には、封函機にて閉じられたダンボール箱を片寄せコンベアに載せることで、このダンボール箱を印字ヘッドが設けられた搬送用コンベアの片側に寄せて、ダンボール箱の側面に印字ヘッドにより印字を施すことが開示されている
また、特許文献2及び特許文献3には、ダンボール箱を封函機で閉じた後、コンベアによる搬送中にこのダンボール箱の一方の側面を加圧手段によって押し込むことで印字ヘッドが設けられた搬送用コンベアの片側に寄せて、ダンボール箱の他方の側面に印字ヘッドにより印字を施すことが開示されている。
ところで、特許文献1のように、片寄せコンベアを利用してダンボール箱を印字ヘッドに向かって近づける場合、封函機から印字ヘッドまでの距離を確保する必要があり、生産ラインが長大化するという課題がある。このため、このような印刷装置は、設置場所に制約があるような場合に不向きであるとされている。
また、特許文献2及び特許文献3のように、加圧手段を利用してダンボール箱を印字ヘッドに向かって近づける場合、ダンボール箱の押圧箇所に凹みが生じることがあり、品質低下を招く恐れがある。このため、このような印刷装置は、耐久度や剛性の低いダンボール箱に印字を行うような場合に不向きであるとされている。
そこで、本発明は、サイズが異なる被印刷物に対して連続的に印刷可能な印刷装置であって、コンパクトかつ汎用性の高いものを提供することを主な目的とする。
本発明の発明者は、上記従来技術の課題の解決手段について鋭意検討した結果、被印刷物を印字ヘッドに向かって移動させるのではなく、印字ヘッドを被印刷物の印刷対象部位へと移動させる機構を採用することで、コンパクトかつ汎用性の高い印刷装置を提供できるという知見を得た。そして、本発明者は、上記知見に基づけば従来技術の課題を解決できることに想到し、本発明を完成させた。具体的に説明すると、本発明は以下の構成を有する。
本発明は、印刷装置100に関する。本発明に係る印刷装置100は、搬送部10、ヘッド部20、昇降部30、進退部40、高さ検出部50、幅位置検出部60、及び制御部80を含む。搬送部10は、被印刷物Bを一定方向に向かって搬送する。ヘッド部20は、インクの吐出部を含む。昇降部30は、ヘッド部20を上下方向(Y方向)に昇降させる。進退部40は、ヘッド部20を搬送部10の搬送方向(X方向)に対して平面視において直交する方向である幅方向(Z方向)に進退させる。高さ検出部50は、搬送部10の搬送面上における被印刷物Bの高さを検出する。幅位置検出部60は、搬送部10の搬送面上における被印刷物Bの幅方向における位置を検出する。制御部80は、高さ検出部50及び幅位置検出部60による検出情報に基づいて、ヘッド部20が被印刷物Bの印刷対象部位に当接又は近接するように昇降部30及び進退部40を制御する。被印刷物Bの印刷対象部位は、例えば被印刷物Bが六面体の包装箱である場合に、その側面であってもよいし天面であってもよい。つまり、印刷装置100は、包装箱の側面に印刷することともできるし、その天面に印刷することも可能である。
上記構成のように、本発明に係る印刷装置100では、被印刷物Bをヘッド部20に向けて近づけるのではなく、発想を転換して、ヘッド部20を被印刷物Bの印刷対象部位に近づけることとした。これにより、あらゆるサイズの被印刷物Bに対して効率良く印刷を施すことができる。また、封函機からヘッド部20までの距離を確保する必要がなくなるため、印刷装置全体をコンパクトにすることができる。また、被印刷物Bにはヘッド部20が接触又は近接するに過ぎないため、被印刷物Bに凹み等が生じるリスクを低減でき、その品質を維持できる。さらに、従来は印字ヘッドの高さが固定されているため、被印刷物Bがどのようなサイズであっても同じ高さにしか印刷を行うことができなかったが、本発明によれば、ヘッド部20を上下に昇降させることができるため、被印刷物Bのサイズに応じて印刷を行う高さを可変とすることができる。
本発明に係る印刷装置100は、トリガー検出部70をさらに含むことが好ましい。トリガー検出部70は、搬送部10の搬送方向において、高さ検出部50及び幅位置検出部60より前に、搬送部10の搬送面上の被印刷物Bを検出する。この場合、制御部80は、トリガー検出部70が被印刷物Bを検出した場合に、高さ検出部50及び幅位置検出部60が検出を開始するようにこれらを制御する。これにより、高さ検出部50及び幅位置検出部60による誤検出を防止することができる。
本発明に係る印刷装置100は、搬送部10による被印刷物Bの搬送移動中にヘッド部20を介して被印刷物Bの印刷対象部位に印刷を行うことが好ましい。ヘッド部20による印刷時に搬送部10による搬送を一時停止することもできるが、その場合印刷効率が低下するため、上記構成のように流れ作業的に印刷を行うことが好ましい。
本発明に係る印刷装置100において、幅位置検出部60は、特定位置に設置されており、被印刷物Bの側面までの距離を測定するものであることが好ましい。この場合に、制御部80は、被印刷物Bの搬送中に幅位置検出部60に被印刷物Bの側面までの距離を少なくとも2度測定させ、その測定値に基づいて搬送方向に対する前記被印刷物の側面の傾きが正常な範囲であるか否かを判定することが好ましい。これにより、搬送部10の搬送面上の被印刷物Bが、ヘッド部20によって印刷できるように適切な向きで置かれているかどうかを自動的に判定できる。制御部80は、被印刷物の側面の傾きが正常な範囲にないと判定した場合には、搬送部10による搬送を一時停止することとしてもよいし、警告音や警告等にて警報を出力することとしてもよい。
本発明によれば、コンパクトかつ汎用性の高い印刷装置を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は、以下に説明する形態に限定されるものではなく、以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置100の側面図であり、図2は、当該印刷装置100の平面図である。また、図3は、印刷装置100の動作を示すために、その主要な構成要素を簡略化して示している。各図には、X,Y,Zの三次元の直交座標軸を示している。X軸は左右方向であり、Y軸は上下方向であり、Z軸は奥行方向である。
印刷装置100は、立体的な被印刷物Bの側面に、商品情報や輸送先情報などを印刷するための装置である。被印刷物Bの例は、ダンボール箱などの立体的に組み立てられた包装箱である。ただし、被印刷物Bは、包装箱に限定されず、平坦な側面を有する立体物であれば、本発明の印刷装置100による印刷対象とすることができる。
図1から図3に示されるように、印刷装置100は、主要な構成要素として、搬送部10、ヘッド部20、昇降部30、進退部40、高さ検出部50、幅位置検出部60、トリガー検出部70、及び制御部80を備える。なお、印刷装置100は、これらの構成要素を適所に配置及び保持するためのフレームを備えている。
搬送部10は、被印刷物Bを一定方向に向かって搬送するための要素である。搬送部10は、具体的にはコンベアにより構成される。コンベアの種類は特に限定されず、ベルトコンベア、ローラコンベア、チェーンコンベアなどの公知のものを採用できる。その中でも、コンベアの搬送面と被印刷物Bの底面の間にある程度の摩擦抵抗を生じさせながら、被印刷物Bを安全に搬送するという観点から、ベルトコンベアを採用することが好ましい。搬送部10(コンベア)の搬送方向は、図中のX軸に沿った一定方向となる(図中右から左へ)。また、搬送部10の搬送面は、XZ面と平行となる
ヘッド部20は、インクの吐出部を含み、被印刷物Bの側面(印刷対象部位)に当接又は近接して所定の印刷を行うための要素である。ヘッド部20は、搬送部10のコンベアの片側に配置される。ヘッド部20としては、例えばインクジェット方式にて吐出部からインクを射出して被印刷物Bの側面に付着させるものを採用すればよい。また、ヘッド部20は、紫外線硬化インクを射出した後、紫外線照射装置によってそのインクを硬化させるという構成を採用することも可能である。なお、インクは、B(ブラック)のみであってもよいし、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)などのカラーを含んでいても良い。また、ヘッド部20には、これらのインクを保持したトナーが備え付けられていてもよい。
昇降部30は、制御部80による制御に応じて、ヘッド部20を上下方向(Y軸方向)に昇降させるための要素である。昇降部30は、例えば電動シリンダなど、ヘッド部20を上下方向に移動させるのに適した公知のアクチュエータを採用すればよい。図3(a)及び図3(b)には、昇降部30の構成例を示している。昇降部30は、例えば、ヘッド部20の左右両端を保持するホルダ31と、このホルダ31の上下方向に摺動経路を規制するガイドピラー32と、ヘッド20の一端に固定されたスライダ34と、このスライダ34を上下に昇降させる垂直シリンダ34を含む。このように、制御部80によって垂直シリンダ34の駆動を制御することで、ヘッド部20による印刷の高さを制御できる。さらに、昇降部30は、垂直シリンダ34とガイドポール32がベースプレート35上に設けられている。このため、進退部40の動作によって、前述した要素31~34がベースプレート35とともに奥行方向(Z軸方向)に進退することとなる。
進退部40は、制御部80による制御に応じて、ヘッド部20を奥行方向(Z軸方向)に進退させるための要素である。すなわち、進退部40は、搬送部10を構成するコンベアの搬送方向に対して平面視において直交する方向である幅方向に、ヘッド部20を進退させるものである。本実施形態において、前述のとおりヘッド部20は前述の通り昇降部30により保持されていることから、進退部40は、この昇降部30と共にヘッド部20を幅方向に進退させることとなる。具体的には、進退部40は、昇降部30のベースプレート35を幅方向に進退させる水平シリンダを含んで構成される。このため、制御部80によって水平シリンダの駆動を制御することで、ヘッド部20を被印刷物Bの印刷対象部位に当接又は近接させることができる。
高さ検出部50は、搬送部10の搬送面上に載置された被印刷物Bの高さを検出するための要素である。高さ検出部50としては、例えば反射型の光センサが用いられる。高さ検出部50を構成する光センサは、搬送部10の直上に配置され、真下に向かって検査光を出射する。このため、光センサからの光は搬送部10の搬送面に向かって垂直に出射される。光センサは、投光素子と受光素子を有し、投光素子から出射され被印刷物Bの表面にて反射した反射光が受光素子に入射する。受光素子が光を受光すると電気信号に変換されて、その電気信号が制御部80に伝達される。これにより、制御部80は、投光素子から出射された光が受光素子に入射するまでの時間に基づいて、光センサから反射表面までの距離を検出できる。具体的には、光センサから搬送面までの距離と光センサから被印刷物Bの表面までの距離との差分から、搬送面上における被印刷物Bの高さ(全高)を求めることができる。
幅位置検出部60は、搬送部10の搬送面上に載置された被印刷物Bにおける印刷対象部位の幅方向の位置を検出するための要素である。幅位置検出部60としては、高さ検出部50と同様に、例えば反射型の光センサが用いられる。幅位置検出部60を構成する光センサは、ヘッド部20と同じく搬送部10のコンベアの片側に配置されており、ヘッド部20によって印刷が施される被印刷物Bの側面に検査光を当てる。このため、光センサからの光は搬送部10の搬送面と平行となるように水平に出射される。被印刷物Bの側面で反射した検査光を光センサが受光すると電気信号に変換されて、その電気信号が制御部80に伝達される。これにより、制御部80は、光センサから被印刷物Bの側面までの距離を特定できる。具体的には、制御部80は、被印刷物Bの印刷対象部位の搬送部10の搬送面上における幅方向における位置を特定できる。
トリガー検出部70は、搬送部10の搬送面上に被印刷物Bが載置されたか否かを検出するための要素である。トリガー検出部70の設置は任意である。トリガー検出部70としては、高さ検出部50や幅位置検出部60と同様に、例えば反射型の光センサが用いられる。トリガー検出部70を構成する光センサは、搬送部10の搬送方向において、高さ検出部50及び幅位置検出部60よりも前の位置に配置されている。トリガー検出部70は、搬送面上に被印刷物Bを確実に検出できるように、幅位置検出部60と同様に、搬送部10の搬送面と平行に光を出射するように配置されていることが好ましい。例えば被印刷物Bの側面で反射した検査光を光センサが受光すると電気信号に変換されて、その電気信号が制御部80に伝達される。これにより、制御部80は、トリガー検出部70からの電気信号に基づいて、搬送面上に被印刷物Bが載置されているか否かを特定できる。
制御部80は、印刷装置100全体を制御するための要素である。制御部80は、制御基板等を含み、高さ検出部50、幅位置検出部60、及びトリガー検出部70の各種センサからの検出情報に基づいて、搬送部10、ヘッド部20、昇降部30、及び進退部40の制御を行う。また、制御部80は、所定のプログラムに従って制御処理を実行するCPU等のプロセッサを含んで構成されたものであってもよい。
具体的に説明すると、封函機(図示省略)によりダンボール箱等の被印刷物Bが閉じられると、印刷装置100の搬送部10を構成するコンベア上に被印刷物Bが載置される。搬送部10は、この被印刷物Bを搬送方向下流に向かって搬送する。搬送部10の搬送面上に置かれた被印刷物Bは、まずトリガー検出部70により検出される。すると、制御部80は、トリガー検出部70からの検出情報に基づいて、高さ検出部50及び幅位置検出部60による検出を開始する。次に、被印刷物Bは、さらに搬送方向下流に搬送されると、高さ検出部50によりその高さが検出されるとともに、幅位置検出部60により搬送面上における幅方向の位置が検出される。これらの検出情報は、制御部80へと伝達される。
続いて、制御部80は、高さ検出部50及び幅位置検出部60からの検出情報に基づいて、昇降部30及び進退部40の制御を行う。すなわち、制御部80は、高さ検出部50の検出情報から被印刷物Bの全高を特定して、ヘッド部20の高さが被印刷物Bの側面の印刷対象部位の高さに揃うように昇降部30を制御する。例えば、被印刷物Bの印刷対象部位の高さは、被印刷物Bのサイズ(主に全高)ごとに異なるように設定されていてもよい。例えば、あるサイズの被印刷物Bについては搬送面から第1の高さに印刷対象部位が設定され、別のサイズの被印刷物Bについては搬送面から第2の高さに印刷対象部位が設定されているといったように、サイズごとに印刷対象部位の高さを設定できる。これにより、被印刷物Bのサイズに応じた適所に所定の印刷を施すことが可能となる。
また、制御部80は、幅位置検出部60の検出情報から搬送面上における被印刷物Bの側面(印刷対象部位)の幅方向の位置を特定し、ヘッド部20がこの被印刷物Bの側面(印刷対象部位)に当接又は近接するように進退部40を制御する。より印刷を確実の行うためにヘッド部20は被印刷物Bの側面に接触することが好ましいが、インクジェット方式等により印刷を行える程度の距離でヘッド部20と被印刷物Bの側面の間に間隙が存在していても問題はない。
また、制御部80は、昇降部30及び進退部40を制御してヘッド部20を被印刷物Bの側面(印刷対象部位)に近づけた後、このヘッド部20からインクを射出して、その側面に所定の文字情報等を印刷する。印刷する文字情報等は、被印刷物Bの種類やサイズに応じて適宜変更できる。制御部80は、被印刷物Bに印刷する文字情報を記憶するための記憶装置を有していてもよい。また、被印刷物Bに印刷する文字情報は、コントローラ等を利用して、操作者が制御部80に直接入力したり、あるいは操作者が複数の候補の中から選択することも可能である。
このように、本発明に係る印刷装置100では、被印刷物Bを印刷用のヘッド部20に近づけるのではなく、被印刷物Bの印刷対象部位に対してヘッド部20を近づけるように移動させることとしている。このため、被印刷物Bのサイズや被印刷物Bが載置された搬送面上の位置によらずに、あらゆる被印刷物Bに対して汎用的かつ連続的に所定の印刷を行うことができる。また、一般的に被印刷物Bをヘッド部20に近づけるためには搬送部10による搬送距離を長く確保する必要があるが、本発明によれば搬送部10の全長をコンパクトにすることが可能である。
図4は、搬送部10の搬送面上における被印刷物Bの傾きを検出する方法を示している。図4に示されるように、図4に示した例では、被印刷物Bの搬送中に、幅位置検出部60が同じ被印刷物Bの側面までの距離を一定時間間隔(例えば1秒)で2回に亘って検出するように、制御部80は幅位置検出部60を制御している。このとき、第1回目の側面の検出点をPとし、第2回目の側面の検出点をQとする。この場合に、搬送方向(X軸方向)における第1の検出点Pから第2の検出点Qまでの距離lは、搬送部10による被印刷物Bの搬送速度vと検出点P,Qの間の時間間隔tから求められる(l=v×t)。また、奥行き方向(Z軸方向)における検出点P,Qの幅差分Δdは、幅位置検出部60を構成する光センサから第1の検出点Pまでの距離d1と同光センサから第2の検出点Qまでの距離d2から求められる(Δd=|d1-d2|)。また、搬送方向(x軸)に対する検出点P,Qを繋ぐ線分の傾きθは、距離lと幅差分Δdから求められる(θ=tan-1(Δd/l))。
この場合に、制御部80は、上記のようにして求めた幅差分Δd及び/又は傾きθが所定の正常範囲内であるかを判定する。幅差分Δd及び/又は傾きθが正常範囲である場合には、被印刷物Bの側面(特に検出点P,Qが属する面)について、ヘッド部20により適切に印刷ができるといえるため、制御部80は、被印刷物Bの搬送を継続する。一方で、幅差分Δd及び/又は傾きθが正常範囲ではない場合、被印刷物Bの側面がヘッド部20により適切に印刷ができないほど傾いて配置されているといえるため、制御部80は、被印刷物Bの搬送を一時的に停止する。その際に、制御部80は、作業員に対して音や光で警報を発することとしてもよい。これにより、搬送上面の被印刷物Bの配置の向きが悪いことが原因で、被印刷物Bの側面に対する印刷品質が低下するという問題を解消できる。
以上、本願明細書では、本発明の内容を表現するために、図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
10…搬送部 20…ヘッド部 30…昇降部
40…進退部 50…高さ検出部 60…幅位置検出部
70…トリガー検出部 80…制御部 100…印刷装置
40…進退部 50…高さ検出部 60…幅位置検出部
70…トリガー検出部 80…制御部 100…印刷装置
Claims (4)
- 被印刷物を一定方向に向かって搬送する搬送部(10)と、
インクの吐出部を含むヘッド部(20)と、
前記ヘッド部を上下方向に昇降させるための昇降部(30)と、
前記ヘッド部を前記搬送部の搬送方向に対して平面視において直交する方向である幅方向に進退させるための進退部(40)と、
前記搬送部の搬送面における前記被印刷物の高さを検出するための高さ検出部(50)と、
前記搬送部の搬送面上における前記被印刷物の前記幅方向における位置を検出するための幅位置検出部(60)と、
前記高さ検出部及び前記幅位置検出部による検出情報に基づいて、前記ヘッド部が前記被印刷物の印刷対象部位に当接又は近接するように前記昇降部及び前記進退部を制御する制御部(80)を含む
印刷装置。 - 前記搬送部の搬送方向において、前記高さ検出部及び前記幅位置検出部より前に、前記搬送部の搬送面上の前記被印刷物を検出するトリガー検出部(70)をさらに含み、
前記制御部は、前記トリガー検出部が前記被印刷物を検出した場合に、前記高さ検出部及び前記幅位置検出部が検出を開始するようにこれらを制御する
請求項1に記載の印刷装置。 - 前記搬送部による前記被印刷物の搬送移動中に前記ヘッド部を介して前記被印刷物の印刷対象部位に印刷を行う
請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。 - 前記幅位置検出部は、特定位置に設置され、前記被印刷物の側面までの距離を測定するものであり、
前記制御部は、前記被印刷物の搬送中に前記幅位置検出部に前記被印刷物の側面までの距離を少なくとも2度測定させ、その測定値に基づいて前記搬送方向に対する前記被印刷物の側面の傾きが正常な範囲であるか否かを判定する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷装置。
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