JP2023081295A - 注出容器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023081295000001
【課題】注出口となるスリットが被注出面に接触していない状態でスリ
ットを開くことができる構造の弾性先端部を備えた注出容器の提供を図る。
【解決手段】容器本体1と、その先端側に配置された可撓性を有する弾性先端部3とを備える。弾性先端部3は、その最先端を構成する中央突出部35を、略中央に備える。中央突出部35の周囲には表裏を貫くスリット37を備えるが、中央突出部35の少なくとも最先端には、スリット37が形成されていない。中央突出部35を被注出面に押し付けることにより、スリット37が開いて容器本体1の内部の液体が注出される。
【選択図】 図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 博覧会名:第3回化粧品開発展[大阪]-COSME Tech 2022[OSAKA] 開催日:2022年09月28日~2022年09月30日
本発明は、容器本体の内部に収納された液状の化粧料や医薬品等を、人の皮膚等に注出するのに適した注出容器に関するものである。
この種の注出容器としては、様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1にあっては、容器本体の口筒部に注出孔を設け、この口筒部に柔軟性材で形成した弾性先端部を嵌合すると共に、この弾性先端部に開閉弁の機能を果たすスリットを形成し、キヤツプと弾性先端部に、相互に密接する密接面を夫々形成した容器が開示されている。
この弾性先端部は、全体が略半球状を成しており、その中央部分が湾曲してドーム状に突出しており、スリットは最先端の前記中央部分に形成されている。より詳しくは、最先端の中央部分に一文字状等に形成されたものであり、スリットの一端と他端は中央部分を挟んで左右に伸ばされている。
このスリットは、常時は閉じているが、弾性先端部を被注出面に押し付けることにより、弾性先端部が変形しスリットが開いて、内部の液体が注出される。
特許文献2にあっては、プラスチック製チューブと、プラスチック製チューブの口部を密封するシール材と、シール材上に、前記口部に気密に載置した柔軟性且つ弾力性を有するポリマー素材で構成された弾性先端部と、前記弾性先端部を装着する中キャップとからなるプラスチック製チューブ容器が開示されている。この弾性先端部は、弁機能を果たすスリットが形成されている。具体的にはこの弾性先端部は、全体が略半球状を成しており、その中央部分が湾曲してドーム状に突出しており、スリットは最先端の前記中央部分に形成されている。より詳しくは、最先端の中央部分に十文字状等に形成されたものであり、スリットの一端と他端は中央部分を挟んで前後と左右に伸ばされている。
特許文献3にあっては、筒状の本体部、および前記本体部の上端に設けられた先端部を備える弾性先端部を開示する。前記先端部は、上面に凹部および前記凹部を取り囲む環状の縁部を備え、下面に前記本体部の内部に向かって下方に突出する凸部を備え、前記先端部には前記凹部から前記凸部へと貫通する少なくとも1つのスリットから構成された注出部が設けられ、前記縁部には、環状の前記縁部の中心を通過する同一直線上に、前記縁部を切り欠くように2つの溝が形成されており、前記先端部に上方から力が作用した時に、前記溝に誘発されて前記先端部の上面が、中央が窪むように変形することによって、前記スリットが開いて前記注出部として機能することを特徴とする弾性先端部が開示されている。
この弾性先端部にあっては、中央部分が凹部となっており、その周囲の縁部が中央部分よりも突出した最先端を構成するものである。
スリットは凹部となった中央部分に、一文字状や十文字状等に形成されており、周囲の縁部が非注出部に押し付けられることにより、中央部分のスリットが開いて、内部の液体を注出させる。
特許文献1や2の弾性先端部にあっては、最先端の中央部分にスリットが形成されているため、弾性先端部に被注出面に押し付けられると、スリットが被注出面に接触した状態で開くことになる。そのため、スリット自体の変形は容易に行われるものの、開いたスリットが被注出面に押し付けられて液体が流出しない等、押し付けの強さや方向性や動かし方によって、被注出面に注出される液体の量が安定しない可能性がある。
特許文献3の弾性先端部にあっては、中央部分にスリットが形成されているものの、その周囲に設けられた最先端の縁部が被注出面に押し付けられて、凹部のスリットが開く。そのためスリットが被注出面に接触していない状態でスリットを開くことができるが、その構造が複雑となってしまうことを避けることができない。
実開平2-99757号公報 特許第4956872号公報 特許第5849290号公報
本発明の目的は、新たな構造の弾性先端部を備えた注出容器を提案することにあり、特に注出口となるスリットが被注出面に接触していない状態でスリットを開くことができる構造を提案することを課題とする。
本発明は、容器本体と、前記容器本体の先端側に配置された可撓性を有する弾性先端部とを備え、前記弾性先端部を被注出面に押し付けることにより、前記容器本体の内部の液体を注出させるようにした注出容器の改良に係るものである。本発明にあって、前記弾性先端部は、その最先端を構成する中央突出部を、略中央に備える。前記中央突出部の周囲には、表裏を貫くスリットを備える。前記中央突出部の少なくとも最先端には、前記スリットが形成されておらず、前記中央突出部を被注出面に押し付けることにより、前記スリットが開いて前記容器本体の内部の液体が注出されるように構成されたものである。
さらに前記弾性先端部は、前記中央突出部と、前記中央突出部の周囲に配置された平坦部と、前記平坦部の周囲に配置された筒状壁部とを備え、前記平坦部から前記筒状壁部にかけて前記スリットが形成され、前記中央突出部を前記被注出面に押し付けることにより、前記平坦部と前記筒状壁部が変形するように構成して実施することができる。
本発明にかかる注出容器は、前記スリットの形状や数、前記弾性先端部の弾性素材の硬度等で、簡単に内容物に合わせた吐出量や使用感を設定して実施することができる。
また、前記弾性先端部は、前記中央突出部の周囲に、周辺突出部を備えているものとすることもできる。
さらにまた、前記弾性先端部の変形を抑制する変形規制部を設けて実施することもできる。
そしてまた、前記容器本体から前記スリットに至る前記液体の流路を閉じる閉止部を、備えたものとすることもできる。
前記閉止部は、前記弾性先端部の内部に配置された球状体とすることができ、前記球状体が先端側へ移動することにより、前記弾性先端部の内面に当接して前記液体の前記流路を閉じるように構成し得る。
また前記閉止部は、前記弾性先端部の内部に配置された栓状体とすることもでき、前記栓状体は、前記弾性先端部の内面に当接して前記流路を閉じる先端閉止部分を、先端側に備えると共に、前記容器本体側から前記スリットに向かう前記液体の流れを受ける底部分を、基端側に備え、前記栓状体が先端側へ移動することにより、前記弾性先端部の内面に当接して前記液体の前記流路を閉じるように構成し得る。
また、前記弾性先端部は、前記スリットよりも基端側に弾性変形して開閉可能な通気部を備えたものとすることができ、前記スリットからの前記液体の流出に伴い、外部からの空気が前記通気部を経て内部に導入されるように構成し得る。
本発明は、スリットが被注出面に接触していない状態でスリットを開くことができる新たな構造の弾性先端部を備えた注出容器を提供することができたものである。
また本発明は、比較的簡単な構造で、スリットを被注出面に接触させずにスリットを開いて内部の液体を注出することができる注出容器を提供することができたものである。
(A)は本発明の実施の形態に係る注出容器の半断面図、(B)は同要部拡大図である。 (A)は同注出容器の先端各部(中栓、弾性先端部及び先端部押さえ)の平面図、(B)同先端各部の半断面図である。 本発明の実施の形態に係る注出容器の弾性先端部の変更例を示すもので、(A)~(H)はそれぞれ変更例に係る先端各部(中栓、弾性先端部及び先端部押さえ)の平面図である。 本発明の実施の形態に係る注出容器の弾性先端部の他の変更例を示すもので、(A1)、(B1)、(C1)、(D1)及び(E1)はそれぞれ変更例に係る先端各部(中栓、弾性先端部及び先端部押さえ)の平面図であり、(A2)、(B2)、(C2)、(D2)、(E2)及び(F)はそれぞれ変更例に係る先端各部の半断面図である。 本発明の実施の形態に係る注出容器の弾性先端部のさらに他の変更例を示すもので、(A1)、(B1)、(C1)及び(D1)はそれぞれ変更例に係る先端各部(中栓、弾性先端部及び先端部押さえ)の平面図であり、(A2)、(B2)、(C2)及び(D2)はそれぞれ変更例に係る先端各部の半断面図である。 本発明の実施の形態に係る注出容器の弾性先端部のまたさらに他の変更例を示すもので、(A1)及び(B1)はそれぞれ変更例に係る先端各部(中栓、弾性先端部及び先端部押さえ)の平面図であり、(A2)及び(B2)はそれぞれ変更例に係る先端各部の半断面図である。 (A)は本発明のさらに他の実施の形態に係る注出容器の先端各部の平面図であり、(B)はその半断面図である。 (A)は本発明のさらに他の実施の形態に係る注出容器の先端部押さえの平面図であり、(B)はその半断面図である。 (A)は本発明のさらにまた他の実施の形態に係る注出容器の先端部押さえの平面図であり、(B)はその半断面図であり、(C)はその斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る注出容器の要部半断面図であり、(A)は注出容器が正立状態の要部半断面図、(B)は注出容器が倒立状態の要部半断面図である。 本発明のまた別の実施の形態に係る注出容器の要部半断面図であり、(A)は注出容器が正立状態の要部半断面図、(B)は注出容器が倒立状態の要部半断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係る注出容器の先端各部(中栓、弾性先端部及び先端部押さえ)の半断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、各図は容器本体1を下にして弾性先端部3を上にした正立状態で描いているものであり、原則として図の上方を先端側、図の下方を基端側として説明する。
(全体構造)
この実施の形態に係る注出容器は、図1(A)(B)に示すように、容器本体1と、その先端側に配置された可撓性を有する弾性先端部3とを備え、弾性先端部3を被注出面に押し付けることによって、注出容器の内部の液体(化粧料や薬液等)が、弾性先端部3のスリット37から注出される。
この注出容器は、容器本体1の開口先端側に先端各部(中栓2、弾性先端部3及び先端部押さえ4)が配置され、この先端各部がキャップ5によって着脱可能に覆われているものである。
(容器本体1について)
図1では容器本体1は、ボトル容器が示されているが、チューブ容器やその他の液体収容容器を、適宜選択して用いることができる。また、定量吐出機能を備えた容器や二重容器等より複雑な構造を備えたものであっても構わない。
この例の容器本体1では、内部の液体が重力によって注出されるため、使用に際しては、キャップ5を外した容器本体1を倒立させて、頭皮等の被注出面に押し付けて注出させる。
容器本体1の先端開口部11の外周壁には、キャップ5と螺合する雄ネジ12が形成されている。
(中栓2について)
中栓2は先端開口部11に嵌合等で結合固定されるもので、下部に篏合部21を備え、上部に係止筒部22を備えた略筒状体をなす。
篏合部21は、その下端に内筒部分24と外筒部分25を同心円状に備えている。内筒部分24と外筒部分25の間に、容器本体1の先端開口部11が嵌入される。
両者間には、適宜の抜け止め手段を施して実施することができる。図1、図2の例では、外筒部分25には内周側に突出する凸条が形成されており、この凸条が先端開口部11の外周面に形成された凹溝に係合する。
係止筒部22は、弾性先端部3を係止する部分であり、その先端面には受容凹部23が形成されており、その外周面には先端部押さえ4に対する結合部分として凹溝や雌ネジが形成されている。
この係止筒部22に対して、上方から弾性先端部3の係合壁部31の下端が配置され、その下端面に形成された凸条が受容凹部23に装着される。
(先端部押さえ4について)
先端部押さえ4は、筒状の周壁41と、天部43とを備えている。天部43には弾性先端部3を挿通する開口が形成されている。周壁41の内壁面には係合用の凸条や雌ねじ等の結合部42が形成されている。
中栓2の上に弾性先端部3を配置した状態で、先端部押さえ4を装着して、結合部42を中栓2の受容凹部23の結合部分に対して固定することにより、弾性先端部3の係合壁部31の下端を先端部押さえ4の天部43と中栓2の係止筒部22の先端面との間に挟みつけて固定する。
(弾性先端部3について)
弾性先端部3は全体がシリコンやエラストマー等可撓性のある材質で形成されたものであるが、スリット37の周辺等少なくとも一部に弾性変形する部位があれば足り、他の部位は可撓性のない材質で構成しても構わない。
弾性先端部3は、図2にも示されたように、下部の係合壁部31と、係合壁部31から段部32を介して上方へ延設された筒状壁部33と、筒状壁部33の上端面を構成する天面部34と、天面部34の中央に設けられた中央突出部35とを備えている。
中央突出部35の周囲にはスリット37が放射状に形成されている。なお、中央突出部35の中央とは、円の中心等全ての端から等しく離れていることに限定して理解されるべきではなく、中央突出部35の周辺には周辺の部位が存在しているという意味を特定していると理解されるべきである。
また、図1、図2の例では60°間隔に6本のスリット37を形成したが、図3(A)~(D)に示したように1~4本や、さらにそれ以上の本数のスリット37を適宜間隔で形成したものであっても構わない。
またスリット37は、図3(E)に示すように曲線状に湾曲したものであっても構わないし、図3(F)に示すように半径方向と角度を持って伸びるものであっても構わない。さらに、スリット37は、図3(G)(H)に示すように接線方向に伸びるものであっても構わない。
スリット37は、筒状壁部33と天面部34とにかけて形成されている。図1、図2の例では、筒状壁部33は上下方向に伸びる部分で、天面部34は筒状壁部33の上端の肩部36から略水平方向に平坦に伸びる部分である。スリット37は肩部36を含んで筒状壁部33と天面部34に設けられている。
スリット37は、常時(力のかからない状態)では閉じており、注出容器を倒立させても、スリット37を挟んだ左右両側の部位同士が接触した状態を保つことによって液漏れが抑制される。他方、外力が加わること等によって、スリット37の周辺の部位に変形が生じると、スリット37が開いて内部の液体が注出される。
中央突出部35は、天面部34の中央から上方に向けて突出しており、正面視略半球状の湾曲形状をなしているが、中央突出部35(特にその最先端)にはスリット37が形成されていない。
中央突出部35の形状も様々に変更して実施することができるもので、図4(A1)(A2)、(B1)(B2)、(C1)(C2)及び(D1)(D2)に示すように、円錐台や多角錐台などの略截頭錐体形状や、略円柱形であっても構わない。また図4(E1)(E2)に示すように、平面視不定形状のものであっても構わない。さらに図4(F)に示すように、中空にしても構わない。
なお、図5(A1)(A2)及び(B1)(B2)に示すように、筒状壁部33についても円筒形の他、平面視多角形やその他不定形状の多角筒状であっても構わない。
(スリット37の開閉動作)
中央突出部35の中央部分は、弾性先端部3の最先端を構成しており、この中央突出部35を被注出面に押し付ける等して力を加えると、弾性先端部3が変形してスリット37が開いて、内部の液体が注出される。
より詳しくは、中央突出部35の先端が基端(図1(B)、図2(B)の下方)に向けて押されると、スリット37が天面部34内へわずかに陥没する。この陥没に伴って中央突出部35と下方部位(段部32)との間の距離が縮まり、筒状壁部33が外側に膨らむ。その結果、肩部36の角度が増すように鈍角へ変形する。このスリット37の周辺の部位の変形によって、スリット37が開く。
加えられている力がなくなると、弾性先端部3は素材の弾性によって元の状態に戻って、スリット37が自動的に閉じる。
(応答性と使用感)
このようにスリット37は開閉弁として機能するが、開弁の応答性を高めるには、中央突出部35の変形性を他の部位よりも低くすることが好ましい。例えば、図1、図2等に示すように、中央突出部35を中実にしたり、図4(F)に示すように中空にするにしても他の部位よりも肉厚にしたり、リブを形成したりすることによって、比較的変形し難いものとして実施することができる。
他方、人の頭皮等押し付けて用いる場合には、変形し難いものとすることによって、皮膚の痛みを感じる恐れが高まる。これに対応するには、素材の弾性や柔軟性を検討すると共に中央突出部35の肉厚を他の部位よりも薄くすることもできる。この場合上記の開弁の応答性が低下するものの、鋭敏な皮膚等に対しては有効な手段となり得る。
(注出量)
注出量には、スリット37の開口面積が大きな影響を及ぼす。注出量を高めるには、スリット37が閉じた状態での気密性を保ちつつ、スリット37の開口面積は大きいほど好ましいが、そのための手段として、図1、図2の実施の形態では肩部36を含む部位にスリット37を形成している。この例では、延伸する方向性が異なる複数の部位(この例では水平方向の天面部34と垂直方向の筒状壁部33)に渡ってスリット37を形成すると共に、両部位の交点となる肩部36を含めてスリット37を形成している。これによって、肩部36を中心にスリット37を大きく開くことができ、液体の注出量を増やすことができる。
肩部36の形状も様々に変更して実施することができるもので、図5(A1)(A2)に示すように小さなアールで比較的しっかりとした肩が形成されたものや、図5(B1)(B2)及び(D1)(D2)に示すように面取りが施された斜面状の肩が形成されたものや、図5(C1)(C2)に示すように大きなアールでなだらかな肩が形成されたものを例示することができる。
もちろん、縦断面における筒状壁部33と天面部34の角度は直交するもので無くても構わないし、アールを形成する方がむしろ好ましいと言える。従って、筒状壁部33と天面部34とは連続したアールで構成することによって、明確な区別がつかないものであっても構わない。また、天面部34と筒状壁部33とは、それぞれその断面形状が傾斜状のものや曲線状のものであっても構わない。
(キャップ5について)
キャップ5は内キャップ51と外キャップ52とが一体化されたものとして実施されている。内キャップ51の下部の内周面には、容器本体1の先端開口部11と螺合する雌ネジが形成されている。内キャップ51は注出容器の先端側の形状に倣うようにその内面形状が構成されており、他方外キャップ52は外観のデザイン性や操作性の観点からその外観形状が決定されて実施される。もちろん、複数のパーツから構成する必要はなく、単一のパーツから構成しても構わない。
(他の実施の形態)
本発明にかかる注出容器は、スリット37の形状、スリット37の数、弾性先端部3の弾性素材の硬度等で、簡単に内容物に合わせた吐出量や使用感を設定して実施することができるという利点を有する。
本発明は上述したように、発明の趣旨を逸脱しない範囲でその形態を様々に変更して実施することができる。例えば、図6(A1)(A2)及び(B1)(B2)に示すように、弾性先端部3は、中央突出部35の周囲に、他の周辺突出部38を設けたものとして実施することもできる。この周辺突出部38の形状や大きさや本数などは種々変更して実施することができるが、その高さは中央突出部35の高さと略等しいかそれ以下とすることが適当である。
(さらに他の実施の形態)
さらに図7に示すように、弾性先端部3が必要以上に変形することを抑制する変形規制部44を設けて実施することもできる。変形規制部44は、弾性先端部3に力が加わって変形が生じた際に、弾性先端部3に接触することによって、必要以上に弾性先端部3が変形することを抑制するものであり、これによってスリット37の開き具合を適度に制限するものである。
図7の形態では、弾性先端部3よりも硬質の素材で形成された先端部押さえ4に、変形規制部44が設けられている。
この変形規制部44は、先端部押さえ4の天部43から上方に伸びる柱状突起として実施されている。この変形規制部44の高さは、弾性先端部3の変形が生じる部分に達する程度とされている。具体的には、筒状壁部33の下部に達する程度でスリット37の下端には到達しない高さが適当であるが、天面部34に達するものであっても構わない。変形規制部44の高さが高すぎると、中央突出部35を被注出面に押し付ける作業が困難となったり、押し付けることができても弾性先端部3の変形が少ない段階(スリット37が十分に開かない段階)で変形規制部44に弾性先端部3が接触してしまったりすることがある。他方、変形規制部44の高さが低すぎると、弾性先端部3の変形が大きくなってしまった段階(スリット37が開き過ぎてしまった段階)まで変形規制部44に弾性先端部3が接触しないことがあり、変形規制部44の作用が不十分となるおそれがある。
平面視における弾性先端部3と変形規制部44との間の距離は、弾性先端部3に対してどの段階で接触させて規制を加えるかによって決定される。この距離が小さすぎると、弾性先端部3の変形が少ない段階(スリット37が十分に開かない段階)で変形規制部44に弾性先端部3が接触してしまうことがある。他方、距離が大きすぎると、弾性先端部3の変形が大きくなってしまった段階(スリット37が開き過ぎてしまった段階)まで変形規制部44に弾性先端部3が接触しないことがあり、変形規制部44の作用が不十分となるおそれがある。
図7の変形規制部44は、平面視において、各スリット37の半径方向の延長線上に配置されている。これによって、各スリット37に等しく各変形規制部44を作用させることができる。なお、スリット37と変形規制部44との数は等しいものとされているが、異なるものであっても構わない。
また、変形規制部44の形状は柱状突起としているが、図8に示すように、変形規制部44を連続した円周壁状とすることもできるし、平面視多角形の角周壁状とすることもできるし、円弧状や直線状や屈曲線状や曲線状のものを断続的に形成したものであっても構わない。
さらに、変形規制部44は、天部43の中心からの距離(半径)が一定でなくても構わない。例えば、周壁状とする場合に、中心からの距離(半径)を漸次変化する不定形状としても構わない。また、変形規制部44は、天部43からの距離(高さ)は一定でなくても構わない。例えば、図9に示すように、高さを漸次変化させたものでも構わない。
このように、変形規制部44は、弾性先端部3の変形の抑制の観点から、種々変更して実施することができる。
(球状体61に関する実施の形態)
注出容器に化粧料や薬液等の液体を封入した状態で製品として出荷されるが、出荷から消費者に届くまでの物流段階で、注出容器が横転や倒立させられた場合に液体がスリット37から漏れてしまうことは好ましいことではない。このような物流段階での漏出の抑制を主目的として、閉止部を付加して実施することも好ましい。
図10は、閉止部として球状体61が用いられた例を示すものであり、図11は、閉止部として栓状体62が用いられた例を示すものである。以下の実施の形態の構造は、本発明の様々な実施形態に併用できるものであり、前述のそれぞれの実施の形態と実質的に同様の部分は同じ符号を付してその説明を省略する。
図10に示す閉止部である球状体61は、比重が液体よりも大きいもので、弾性先端部3の内部流路に沿って上下動可能に配置されている。球状体61の直径は、弾性先端部3の係合壁部31の内径よりも小さく、係合壁部31よりも先端側の部位(段部32から筒状壁部33の部位)の内径と略等しいかわずかに大きい。また、球状体61の直径は、中栓2の先端へ向けて伸びる先端筒部26の内径よりも大きいものとされている。
従って球状体61は、図10(A)に示したように注出容器の正立時には先端筒部26の上に乗っているが、倒立時には図10(B)に示したように係合壁部31よりも先端側の部位(段部32のテーパ状の内壁から筒状壁部33の内壁)に当接して、その流路を塞ぐ状態となっている。
よって、注出容器が正立から倒立した場合には、球状体61は上下動して、その中心が、先端筒部26の先端から筒状壁部33の基端まで移動する。その際、球状体61の略半分は筒状壁部33の先端近くにまで達するが、筒状壁部33の内周壁及び中央突出部35の先端内端面39と、球状体61の外周面との間には空間が残った状態となる。そして使用者が弾性先端部3を被注出面に押し付ける際には注出容器を倒立させることも多いが、その際、液体は上記空間を満たす状態となり、上記空間にはスリット37が位置しているため、液体の注出には支障を来すことがない。また、押し付ける動きが連続して行われる場合であっても、その動きに合わせて球状体61も上下動するし、場合によっては使用者が注出容器の正立と倒立を繰り返し行うことで、液体は上記空間を満たす状態となるため、液体の注出には支障を来すことが抑制される。
(栓状体62に関する実施の形態)
次に閉止部として栓状体62を用いた例を図11を参照して説明する。この栓状体62は、比重が液体よりも大きいもので、弾性先端部3の内部流路に沿って上下動可能に配置されている。
栓状体62は内部流路に沿って上下に伸びる筒部分64を備え、筒部分64の先端側には先端閉止部分63が形成されている。筒部分64の基端側には底端部分65が形成されている。
先端閉止部分63は、筒部分64の先端外側から下方に伸びるもので、その外周面は下方に向かうに従って漸次その外径が大きくなる斜面67を構成する。先端閉止部分63の下端の最大外径は、中栓2の先端筒部26の先端の外径よりも大きく設定されており、図11(A)に示すように、注出容器の正立時には先端閉止部分63が先端筒部26の上に乗った状態となることで、栓状体62が下方の容器本体1内に落ちてしまうことを防止している。
この実施の形態にかかる筒部分64の基端側は、底部分65によって閉ざされている。そして底部分65は底端面66を備えており、この底端面66は径外方向に張り出している。この底端面66は、容器本体1側から先端方向に向かう液体の流れを有効に受けるのに有利なように一回り大きな面積を備える。これによって、注出容器が完全に倒立していない場合であっても、内部の液体の流れに応じて栓状体62を先端方向に移動させて、先端閉止部分63によって流路を閉じることができる。また、底部分65の外周面には段差68が形成されている。図11(B)に示すように、この段差68は、栓状体62が先端方向に移動した際に、先端筒部26の基端の内周角に当接することによって、先端方向に向かう液体の流れを遮断することができ、その結果先端閉止部分63による流路の閉止と共に、スリット37からの液体の漏れをより効果的に抑制することができる。
この筒部分64は、中空に限らず、中実の軸状のものとして実施しても構わない。
(通気部40に関する実施の形態)
この種の注出容器にあっては、スリット37からの液体の注出に伴って、容器内が負圧となり、たとえスリット37が開かれたとしても液体がスムーズに注出されない場合があることが知られている。
そこで、弾性先端部3に通気部40を設けることによって、スリット37からの液体の流出に応じて、外部から容器内に空気を流入させ、容器内の負圧化を抑制することができる。
この通気部40は、スリット37よりも基端側に設けることが適当であるが、図12に示すように、筒状壁部33と係合壁部31の間の段部32を含む位置に、上下方向(軸方向)へ伸びるスリット状のものとして、1個又は周方向に間隔を置いて複数個設けることが好ましい。なお図12では、通気部40を斜線によって示した。この通気部40は、弾性先端部3の素材の弾性によって、弁としての機能を果たすため、流出した液体の量に見合う空気が流入すると、直ちに閉じることで、不必要な流体の流出及び流入を抑制することができる。
この通気部40は、先に示した各実施の形態にかかる注出容器に適用して実施することができる。
1 容器本体
2 中栓
3 弾性先端部
4 注出部押さえ
5 キャップ
11 先端開口部
12 雄ネジ
21 篏合部
22 係止筒部
23 受容凹部
24 内筒部分
25 外筒部分
26 先端筒部
31 係合壁部
32 段部
33 筒状壁部
34 天面部
35 中央突出部
36 肩部
37 スリット
38 周辺突出部
39 先端内端面
41 周壁
42 結合部
43 天部
44 受容部
51 内キャップ
52 外キャップ
61 球状体
62 栓状体
63 先端閉止部分
64 筒部分
65 底部分
66 底端面
67 斜面
68 段差

Claims (8)

  1. 容器本体と、前記容器本体の先端側に配置された可撓性を有する弾性先端部を備え、
    前記弾性先端部を被注出面に押し付けることにより、前記容器本体の内部の液体を注出させるようにした注出容器において、
    前記弾性先端部は、
    その最先端を構成する中央突出部を、略中央に備え、
    前記中央突出部の周囲に、表裏を貫くスリットを備え、
    前記中央突出部の少なくとも最先端には、前記スリットが形成されておらず、
    前記中央突出部を前記被注出面に押し付けることにより、前記スリットが開いて前記容器本体の内部の液体が注出されるように構成されたことを特徴とする注出容器。
  2. 前記弾性先端部は、前記中央突出部と、前記中央突出部の周囲に配置された平坦部と、前記平坦部の周囲に配置されて基端側に伸びる筒状壁部とを備え、
    前記平坦部から前記筒状壁部にかけて前記スリットが形成され、
    前記中央突出部を前記被注出面に押し付けることにより、前記平坦部と前記筒状壁部が変形するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の注出容器。
  3. 前記弾性先端部は、前記中央突出部の周囲に、周辺突出部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出容器。
  4. 前記弾性先端部の変形を抑制する変形規制部が備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出容器。
  5. 前記容器本体から前記スリットに至る前記液体の流路を閉じる閉止部を、備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の注出容器。
  6. 前記閉止部は、前記弾性先端部の内部に配置された球状体であり、前記球状体が先端側へ移動することにより、前記弾性先端部の内面に当接して前記液体の前記流路を閉じるように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の注出容器。
  7. 前記閉止部は、前記弾性先端部の内部に配置された栓状体であり、
    前記栓状体は、前記弾性先端部の内面に当接して前記流路を閉じる先端閉止部分を、先端側に備えると共に、前記容器本体側から前記スリットに向かう前記液体の流れを受ける底部分を、基端側に備え、
    前記栓状体が先端側へ移動することにより、前記弾性先端部の内面に当接して前記液体の前記流路を閉じるように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の注出容器。
  8. 前記弾性先端部は、前記スリットよりも基端側に弾性変形して開閉可能な通気部を備え、前記スリットからの前記液体の流出に伴い、外部からの空気が前記通気部を経て内部に導入されるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の注出容器。
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