JP2023081119A - 既設管の更生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設された既設管の更生方法であって、施工コストが高く付くのを防止するとともに、施工期間が長くなるのを防止しつつ、既設管を適正に更生して、更生管の端部と既設管の端部との隙間に排水等が侵入するのを防止できる既設管の更生方法を提供する。【解決手段】上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設された既設管1の更生方法であって、前記既設管1内に更生管3を設置する更生管設置工程Kと、前記既設管1の端部と前記更生管3の端部との隙間13内に、発泡樹脂材からなる止水材を注入する止水材注入工程K4と、を備え、該止水材注入工程K4において、止水材注入装置6に設けられた止水材注入部61の先端を前記隙間13内に挿入した状態で、該隙間13内に前記止水材60を注入する。【選択図】図7

Description

本発明は、上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設された既設管の更生方法に関する。
従来、下水や雨水等の排水を案内する複数の既設管(管体)を配設経路に沿って地中に埋設し、この配設経路の途中に相隣接する既設管同士を接続するためのハンドホールやマンホール等の作業用ホール(接続部)を設けてなる排水管構造が用いられている。このような排水管構造において、可撓性を有する素材からなる更生管(補助管)を回転体に繰り出し自在に巻き付け、この回転体を回転させることにより繰り出される更生管を前記作業用ホールの上端開口部を通して既設管の内部全域に挿入した後、更生管を既設管に固定する排水管補修方法(特許文献1参照)が知られている。
特許4172138号公報
上述の特許文献1に開示された排水管補修方法によれば、回転体から繰り出された更生管を、既設管内に挿入して固定することにより、例えば既設管の配設経路に設けられた一方の作業用ホールと他方の作業用ホールとの間に位置する配設経路の全長を更生管によって補修する作業を極めて迅速に行うことが可能である。しかし、前記排水管補修方法では、既設管内に更生管を容易に挿入し得るように、通常、更生管の外径が既設管の内径よりも小さく設定されている。この結果、前記作業用ホールに接続された既設管の端部と更生管の端部との間に所定の隙間が形成されることが避けられず、この隙間の存在により排水の流動性が阻害され易い等の問題があった。
このため、従来、例えば作業者が作業用ホール内に入って、更生管の端部をグラインダー等により切断した後、この更生管の端部と既設管の端部との間をモルタル材等からなる閉塞材で覆うように塗り込める端末処理が必要であった。しかし、この端末処理を適正に行うためには、作業者の熟練度が要求され、かつ閉塞材が硬化するのに所定の時間を要するので、施工コストが高く付くとともに、施工期間が長くなることが避けられないという問題があった。
なお、特許文献1に示す止水工法では、既設管の内部全域に亘る長さの充填材補給用の筒体を既設管の内面と更生管の外面との隙間に配置し、前記筒体に形成された複数の孔を通して前記隙間内に充填材を供給することにより、既設管を補強して、長期間に亘り排水の案内機能を良好に維持できるようにしている。この場合、前記筒体の孔から供給された充填材を、更生管及び既設管の端部まで必要かつ十分に行き渡らせることができれば、更生管の端部と既設管の端部との隙間を閉塞して、該隙間に排水等が侵入するのを防止することが可能である。しかし、上述の工法では、充填材の供給量が不足して更生管及び既設管の端部まで充填材を行き渡らせることできなかったり、逆に充填材の供給量が過大になって更生管及び既設管の端部から充填材が溢れ出たりし易いという問題がある。
本発明の目的は、前述の状況に鑑み、施工コストが高く付くのを防止するとともに、施工期間が長くなるのを防止しつつ、更生管の端部と既設管の端部との隙間を適正に封止することができる既設管の更生方法を提供することである。
本発明に係る既設管の更生方法は、上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設された既設管の更生方法であって、前記既設管内に更生管を設置する更生管設置工程と、前記既設管の端部と前記更生管の端部との間に形成された隙間内に、発泡樹脂材からなる止水材を注入する止水材注入工程と、を備え、該止水材注入工程において、止水材注入装置に設けられた止水材注入部の先端を前記隙間内に挿入して、該隙間内に前記止水材を注入するものである。
本発明に係る既設管の更生方法は、管更生構造製造方法(管更生構造生産方法)である。該管更生構造製造方法により製造される管更生構造は、前記既設管と、前記更生管と、前記隙間内に注入された前記止水材と、から構成される。
この構成によれば、発泡樹脂材からなる止水材を更生管の端部と既設管の端部との間の隙間内に注入するだけで、その発泡作用により前記隙間内に止水材を容易に充満させることができる。したがって、作業者が既設管の端部と更生管の端部との間をモルタル材等で覆うように塗り込めていた従来工法に比べて、前記隙間を止水材により効果的に封止することができる。これによって、前記隙間内に排水又は土砂等が侵入するのを効果的に防止できるとともに、排水等の流動性を良好状態に維持できるという利点がある。
また、前記既設管の端部及び前記更生管の端部は、地中に埋設された作業用ホールにそれぞれ接続され、前記止水材注入工程において、前記止水材注入部を前記作業用ホール内に導入して、前記止水材の注入を行うようにしてもよい。
この構成によれば、前記作業用ホールを有効に利用して、既設管の端部と更生管に端部との間に形成された隙間を止水材で容易かつ効果的に封止することができ、作業用ホール内に流入した家庭の排水等が、前記隙間内に侵入するのを効果的に防止できる等の利点がある。
また、前記止水材注入工程は、前記更生管の上側に前記止水材を注入する上側注入工程と、前記更生管の左側に前記止水材を注入する左側注入工程と、前記更生管の右側に前記止水材を注入する右側注入工程と、有することが好ましい。
この構成によれば、既設管の端部と更生管の端部における三個所から前記隙間内に止水材を注入して発泡させることにより、更生管の上部から下部に至る外周面の全体に止水材を迅速、かつ効率よく行き渡らせることができる。
また、前記発泡樹脂材は、ポリオールを主成分とする基剤と、ポリイソシアネートを主成分とする硬化剤と、が混合されることにより発泡する硬質発泡ポリウレタンであることが好ましい。
この構成によれば、前記隙間内に注入された硬質発泡ポリウレタンからなる止水材を早期に硬化させることができるとともに、この止水材を前記隙間内に注入することにより一定の保形性が得られることになる。したがって、地震による振動等を前記止水材により良好に吸収して、既設管や更生管に割れやヒビ等が形成されるのを効果的に回避できるという利点がある。
また、前記止水材注入部は、前記止水材注入装置の止水材噴射ノズルに接続された中間ホースと、該中間ホースに接続されるとともに、先端にL字型の屈曲部が設けられた止水材吐出ホースと、を有し、前記中間ホースは、可撓性を有する素材により形成され、かつ前記止水材吐出ホースは、前記中間ホースよりも剛性の高い素材により形成され、前記止水材注入工程において、前記屈曲部を前記隙間内に挿入した状態で、前記止水材の注入を行うことが好ましい。
この構成によれば、中間ホースを適宜に変形させて止水材吐出ホースを止水材の注入位置に導入するとともに、既設管の端部と更生管の端部との隙間内に前記屈曲部を挿入した状態で、止水材を注入する作業を、作業用ホールに作業者が入ることなく、安全かつ容易に行うことができる。
また、前記更生管設置工程において、可撓性を有する素材からなる前記更生管が巻き付けられた回転体を回転させることにより該回転体から繰り出された前記更生管を、前記既設管内に引き込んで設置した後、該既設管に前記更生管を固定することが好ましい。
この構成によれば、既設管の長さ方向全域に更生管を設置する作業を容易かつ短時間で行うことができる。しかも、上述のように既設管の端部と更生管の端部と間に形成された隙間内に止水材を注入して封止することにより、この隙間に浸入した家庭の排水又は土砂等により更生管もしくは排水用主管が傷付けられたり、排水等の流動性が阻害されたりするのを防止できるという利点がある。
また、前記止水材注入工程で前記既設管の端部と更生管の端部との間に裏込め材の充填用チューブを設置した後、裏込め供給機の注入ホースを前記充填用チューブに接続した状態で、前記既設管及び更生管の一端部側から他端部側に向けて、前記裏込め材を充填する裏込め材充填工程を、さらに備えたものであってもよい。
この構成によれば、既設管の端部と更生管の端部との隙間を止水材により封止した状態で、前記裏込め材の充填作業を行うことができるため、その充填圧を高く設定した場合においても、既設管の端部と更生管の端部との間から裏込め材が溢れ出るのを防止しつつ、既設管及び更生管の長手方向の全長に亘って裏込め材を効率よく充填することができる。
本発明に係る既設管の更生方法によれば、施工コストが高く付くのを防止するとともに、施工期間が長くなるのを防止しつつ、更生管の端部と既設管の端部との隙間を適正に封止することができるという効果を奏する。
本発明に係る既設管の更生方法の実施形態を示す工程図である。 既設管の設置状態を示す断面図である。 既設管に対する更生管の引込過程を示す説明図である。 既設管内に更生管を設置した状態を示す断面図である。 更生管の構造を示す一部拡大断面図である。 更生管の端部を仮切断した状態を示す断面図である。 止水材の注入工程を示す断面図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。 裏込め材の充填用チューブの設置状態を示す断面図である。 裏込め材の充填工程を示す断面図である。
以下、本発明に係る既設管の更生方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
図2は、本発明に係る更生方法が適用される既設管1の設置状態を示し、図3は、既設管1内に更生管3を引き込む過程を示している。既設管1は、上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設されたコンクリート製のヒューム管等からなっている。そして、相隣接する既設管1,1の間には、両者を接続するためのコンクリート製のハンドホールやマンホール等からなる作業用ホール11,12が設けられている。
この発明に係る既設管1の更生方法は、図1に示すように、既設管1に対して所定の前処理を行う前処理工程K1と、既設管1内に更生管3を引き込む更生管引込工程K2と、更生管3の端末処理を行う端末処理工程K3と、既設管1の端部と更生管3の端部との間に形成された隙間内に止水材を注入する止水材注入工程K4と、既設管1及び更生管3の一端部側から他端部側に向けて裏込め材を充填する裏込め材充填工程K5と、を備えている。
前処理工程K1では、図略のカメラ等により既設管1内の調査を行った後、既設管1内を洗浄車の高圧ジェットにより洗浄したり、既設管1内に浸入した木の根等からなる障害物を除去したりする等の処理を行う。
前記更生管引込工程K2では、図3に示すように、既設管1の配設経路に設けられたマンホール等からなる一対の作業用ホール11,12のうちの一方、例えば図3の左側に位置する作業用ホール11の上端開口部付近に、可撓性を有する合成樹脂製の管体からなる更生管3が巻き付けられた回転体30と、ガイドローラ等を有する更生管3の案内装置31とを配置する。次いで、更生管3の先端に取り付けられた帽子型のキャップ41に、図3の右側に位置する他方の作業用ホール12の上端開口部付近に配置されたウインチ42により巻き取られるワイヤー43を固定する。そして、ウインチ42からなる引込手段を作動させることにより、作業用ホール11の上端開口部から既設管1内に更生管3を引き込んで設置する。なお、前記ウインチ42に代え、更生管3を空気圧等の流体圧に応じて押し込む手段や、その他の設置手段を用いてもよい。
更生管3は、図4に示すように、既設管1の内径Sよりも小さい、例えば286mm程度の外径Rと250mm程度の内径rとを有しているが、この寸法に限定されるものではない。そして、既設管1内に更生管3が設置された状態では、両者の間に既設管1の内径Sと更生管3の外径Rとの寸法差に対応した隙間13が形成されることになる。
図5に示すように、更生管3は、内面が略フラットな内管壁33と、この内管壁33の外面に形成された外管壁32と、有している。外管壁32は、例えば内管壁33の外面に螺旋状に巻き回される帯状の芯材34と、この芯材34を被覆するとともに、内管壁33の外面に融着させる融着層35と、有している。そして、芯材34及び融着層35からなる補強用の凸部38が、更生管3の外周部に沿って螺旋状に延びるように形成されるとともに、相隣接する凸部38,38の間に一定幅の凹部39が形成されている。
更生管3の外周部に補強用の凸部38が設けられることにより、回転体30に巻き付け得る程度の可撓性が更生管3に与えられるとともに、設置時に更生管3が円筒形状を安定して保持し得る強度が更生管3に与えられている。なお、前記螺旋状に延びる補強用の凸部38に代え、更生管3の外周部に環状の凸部と凹部とを一定間隔で設けた構造としてもよい。また、図例では、台形状の凸部38を更生管3の外周部に設けているが、これに限られず、矩形状、又は半円形状の凸部を設けた構造としてもよい。
芯材34は、硬質樹脂(又は硬質樹脂組成物)から構成される。硬質樹脂には、エンジニアリングプラスチック等の既知の樹脂を広く利用できる。かかる硬質樹脂の例としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、PEI(ポリエーテルイミド)、PAR(ポリアリレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PTFE(ポリテトラフロロエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PA(ポリアミド)、POM(ポリアセタール)、PP(ポリプロピレン)、上記で挙げた以外の任意の他の飽和ポリエステルおよびこれらのポリマーブレンド体のいずれか一つが挙げられる。また、芯材34を構成する硬質樹脂は、強化繊維を含まなくてもよい。
上述のPPSおよびPPEは、高い耐熱性、強度、剛性、優れた寸法安定性を有するとともに熱可塑性樹脂としての成形加工性にも優れた高耐熱エンジニアリングプラスチックである。PPSおよびPPEは、従来は金属や熱硬化性樹脂の代替として用いられ、射出成形により加工されることが多い。このPPS又はPPEから構成される芯材34は、吸水率が極めて低く、また、吸水による寸法変化も小さく、寸法安定性に優れている。しかも耐熱水性にも優れている。
前記PPSは、リニア型のものであっても、架橋型のものであってもよいが、リニア型を使用することによって芯材に弾力性を付与することができる。また、PPEは変性PPE(m-PPE)であってもよく、成形性に優れるPS(ポリスチレン)などのスチレン系樹脂や、PA(ポリアミド)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂が更に含まれていてもよい。
芯材34を構成する硬質樹脂は、上記のような樹脂材料に、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウムウィスカー、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、カーボンブラック、含水ケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の強化材が添加されて強化されている。この強化材とはしては、芯材34の強度を確保する観点から、ガラス繊維を採用することが好ましい。なお、PC(ポリカーボネート)、芳香族ナイロン、PS(ポリスチレン)、ABS樹脂、AS樹脂、不飽和ポリエステルおよびこれらに類するポリマーブレンド材料により芯材34を構成することが可能である。さらに、芯材34を構成する硬質樹脂は、必要に応じてエラストマーなどの他の樹脂成分を含んでいてもよい。
融着層35は、耐薬品性に優れた熱可塑性樹脂、例えば塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂や、例えばスチレン系、ナイロン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系の熱可塑性エラストマー等から構成することができる。これらの熱可塑性エラストマーにオレフィン系樹脂を配合すれば、内圧(例えば内水圧)、外圧(例えば外水圧)、偏平強度、圧縮強度、引張強度などの向上を図ることができるため、より好ましい。
特に耐油性が要求される場合には、上記ポリオレフィン樹脂のうちでも、直線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、他の低密度ポリエチレン、および中密度ポリエチレンからなる群より選択される少なくとも一種を含む材料で融着層35を構成することが好ましい。この場合、他のオレフィン系樹脂(ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等)などが配合されていてもよい。また、特に可撓性が要求される場合には、融着層35は、上記熱可塑性エラストマーのうちでも、水添スチレン系熱可塑性エラストマー、具体的にはスチレン-エチレン/ブチレン-スチレンブロックコポリマー(SEBS)を使用することが好ましい。前記SEBSには、SEBSの酸変性品やアミン変性品も含まれる。
内管壁33は、内側層である下巻層36と、この下巻層36の外側に積層される外側層37とを備える。下巻層36及び外側層37には、前記融着層35と同様の材質が採用される。外側層37は、例えばバインダー層、クロス糸、中巻層、及び、横糸等で構成される。具体的には、下巻層36の外面に、クロス糸を異なる方向に巻回して互いに交差させて配置するとともに、このクロス糸を変性ポリプロピレンで形成されたバインダー層で被覆する。さらに、バインダー層上に横糸を同一方向に巻回するとともに、この横糸をスチレン系エラストマーからなる中巻層で融着する等により外側層37が構成される。
本実施形態において、クロス糸及び横糸には、ポリビニールアルコール系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリプロン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアリレート繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、ポリアラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維、又は、液晶ポリエステル繊維の何れかで構成された補強繊維が採用される。このうち、補強繊維の強度を確保する観点から、高強度・高弾性率・高耐熱性を備える「スーパー繊維」である、ポリアリレート繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、ポリアラミド繊維の何れかを採用することが好ましい。
前記更生管3は、内管壁33の外側層37において、同一方向に巻回される横糸と、異なる方向に巻回されて互いに交差するクロス糸と、の二種類の補強繊維が巻回されることにより構成されている。これにより、更生管3における耐内圧特性を高めることができる。なお、外側層37に巻回する補強繊維を布状に構成してもよい。これにより、更生管3に耐内圧特性をさらに向上させることが可能となる。
このような内管壁33の下巻層36は、まず押出成形機から軟化点以上融点以下の温度で平帯状に押出された下巻層形成用の帯状材を、管成形用マンドレルの上でその側縁部が重なり合うように螺旋状に巻き付けることにより形成される。そして、前記下巻層36の上に、別の押出成形機から同じく上記温度条件下で平帯状に押出されたバインダー層及び中巻層成用の帯状材を、同じく側縁部が重なり合うように螺旋状に巻き付けて、筒状の外側層37を積層することにより、内周面がほぼ平滑な内管壁33が形成される。
上述の構成を有する更生管3を更生管引込工程K2において既設管1内に引き込んだ後、前記回転体30、案内装置31、及びウインチ42等を取り外す。次いで、端末処理工程K3において、図6に示すように更生管3の端部をグラインダー等からなる切断工具5により仮切断する。例えば、操作棒51の先端部に固定された切断工具5を、作業用ホール11の上端開口部から該作業用ホール11内に挿入した状態で、更生管3の切断作業を行う。
なお、作業用ホール11の口径が十分に大きい場合には、作業者が作業用ホール11内に入って更生管3の切断作業を行うことも可能であるが、上述の操作棒51を用いた場合には、作業者が作業用ホール11内に入ることなく、更生管3の切断作業を安全かつ容易に行うことができる。図例では、既設管1の端部から所定長さ、例えば25cm程度だけ作業用ホール11内に突出した位置で、更生管3を仮切断している。なお、下記止水材注入工程K4の前、もしくは止水材注入工程K4の終了後、又は後述の裏込め材充填工程K5の終了後に、更生管3の端部を仕上切断することにより、図9に示すように、既設管1の端部と更生管3の端部とを揃えることが好ましい。
上述の前処理工程K1、更生管引込工程K2、及び端末処理工程K3により、既設管1内に更生管3を引き込んで設置する更生管設置工程Kが構成されている。この更生管設置工程Kによれば、既設管1の埋設部を、その長さ方向全域に亘り地面を掘り起こす等の補修工事(開削工法)を行う必要がないため、既設管1の更生に要する作業時間及び費用を大幅に低減することができる。具体的には、本実施形態によれば、従来の開削工法と比較して、作業時間を約10分の1に短縮することができるとともに、単位長さ当りの費用を約半分に削減することが可能である。
次いで、図7に示すように、止水材注入装置6を用いて止水材60の注入作業を行う。この止水材60としては、ポリイソシアネートを主成分とする基剤と、ポリオールを主成分とする硬化剤と、が混合されるとともに、これに適宜の発泡剤や触媒等が混入されることにより発泡する硬質発泡ポリウレタンが好適に使用される。硬質発泡ポリウレタンからなる止水材60を用いた場合は、これを早期に硬化させることができるとともに、一定の保形性が得られるという利点がある。なお、硬質発泡ポリウレタンに代えて、硬質発泡ポリスチレンや、その他の発泡樹脂材を使用可能である。
止水材注入装置6は、例えば、下記の止水材注入部61と、止水材生成用の主剤及び硬化剤を収容する収容ボンベ62,63と、止水材噴射ノズル64と、を備えている。止水材注入部61は、止水材噴射ノズル64の先端部に接続された中間ホース65と、この中間ホース65の先端部に接続された止水材吐出ホース66とを有している。中間ホース65は、テフロン(登録商標)製のチューブ等の十分な可撓性を有する素材からなっている。一方、止水材吐出ホース66は、中間ホース65よりも剛性の高い素材、例えばポリブデン管等からなっている。また、止水材吐出ホース66の先端には、所定角度に屈曲したL字形の屈曲部67が設けられている。
止水材注入部61は、例えば、ポリブデンからなる外側チューブと、テフロン(登録商標)からなり、外側チューブに挿入され先端付近が外側チューブから突出する内側チューブと、から構成されてもよい。これにより、止水材注入部61の中間付近は、止水材注入部61の先端を隙間13へ押し込むことができる強度を有するとともに、止水材注入部61の先端付近は、折り曲げることが可能な強度を有する。この場合、中間付近が、止水材注入部61の先端を隙間13へ押し込むことができる強度及び可撓性を有し、止水材注入部61の先端付近が、折り曲げることが可能な強度を有していれば、止水材注入部61の原材料は、特に限定されない。止水材注入部61の中間付近が、止水材注入部61の先端を隙間13へ押し込むことができる強度及び可撓性を有するため、作業ホール13の種々の形状に対応して、止水材注入部61の先端を隙間13へ押し込むことができる。すなわち、この構成によれば、作業ホール13が如何なる形状を有するものであっても、これに対応させるように止水材注入ホース61を変形させて止水材60の注入作業を適正に行うことができる。
止水材注入工程K4において、例えば、作業者が止水材注入装置6の止水材噴射ノズル64及び止水材吐出ホース66を把持しつつ、作業用ホール11の上端開口部から該作業用ホール11内に止水材吐出ホース66を導入する。そして、止水材吐出ホース66の先端の屈曲部67を、既設管1の端部と更生管3の端部との間に形成された隙間13内に挿入した状態で、止水材噴射ノズル64を操作して止水材60を注入する。
隙間13内に止水材60を効率よく注入するためには、図8に示すように、更生管3の上側に止水材吐出ホース66の屈曲部67を挿入した状態で止水材60を注入する上側注入工程と、更生管3の左側に止水材吐出ホース66の屈曲部67を挿入した状態で止水材60を注入する左側注入工程と、更生管3の右側に止水材吐出ホース66の屈曲部67を挿入した状態で止水材60を注入する右側注入工程と、を止水材注入工程K4に設けることが好ましい。
止水材60の注入時間は、既設管1の端部から所定の長さ、例えば約10cm~20cm程度の長さに止水材60が注入され、かつ更生管3の上部から下部に至る外周面の全体に止水材60が行き渡るように設定される。具体的には、直径が250mmである既設管1に対し、8mmの口径を有する止水材吐出ホース66を用いて、33倍程度の発泡倍率を有する止水材60を注入する場合、既設管1の上部に対する注入時間を5秒程度、既設管1の左右両側部にする注入時間をそれぞれ1秒程度に設定する。これにより、ポリオールを主成分とする基剤及びポリイソシアネートを主成分とする硬化剤等を混合することにより生成される止水材60の発泡時間が1分程度で、硬化時間が5分程度となり、既設管1の端部と更生管3の端部とが強固に固定されることが、実験により確認された。
なお、後述の裏込め材充填工程K5において、既設管1及び更生管3の一端部側から他端部側に向けて裏込め材を充填する場合には、図9に示すように、既設管1の端部と更生管3の端部との隙間13に予め裏込め材の充填用チューブ71を挿入した状態で、前記止水材60の注入を行う。この結果、図10に示す裏込め材70の充填時に使用される充填用チューブ71が止水材60により前記隙間13に安定して保持されることになる。
また、一方の作業用ホール11における端末処理工程K3及び止水材注入工程K4と同様の作業を、他方の作業用ホール12においても行う。なお、他方の作業用ホール12に接続される既設管1の端部と更生管3の端部との間には、上述の充填用チューブ71に代えて、空気抜き用チューブ(図示せず)を挿入した状態で、前記止水材60の注入を行ことにより、既設管1の端部と更生管3の端部との間に空気抜き用チューブを保持させるようにする。
次に、裏込め材充填工程K5において、図10に示すように、コンクリートミキサー等からなる裏込め供給機7の供給ホース72を前記充填用チューブ71に接続した状態で、一方の作業用ホール11に接続された既設管1及び更生管3の一端部側から裏込め材70を充填する。そして、既設管1及び更生管3の他端部側に設けられた空気抜きチューブを介して隙間13内の空気を排出しつつ、他方の作業用ホール12に接続された既設管1及び更生管3の他端部側に向けて裏込め材70を充填する。この裏込め材70としては、モルタル等のコンクリート材や、前記端末処理材と同様の材料、例えば発泡ポリウレタン等の発泡樹脂材が使用されるが、これに限られず硬化後に所定の強度が得られる種々の材料を用いることができる。
このようにして既設管1及び更生管3の長手方向の全長に亘り裏込め材70を効率よく充填することにより、既設管1の内周面に更生管3を強固に固定することができる。すなわち、既設管1及び更生管3の端部が止水材60により封止された状態で、裏込め材70の充填が行われるので、その充填圧を高く設定した場合においても、既設管1の端部と更生管3の端部との間から裏込め材70が溢れ出ることはない。このため、熟練した作業者によらずとも、既設管1及び更生管3の長手方向の全長に亘って裏込め材70を行き渡らせる作業を容易かつ迅速に行うことができる。
なお、裏込め材70の充填が終了した後に、必要に応じて前記充填用チューブ71及び空気抜きチューブを既設管1及び更生管3の端部から除去するとともに、この部分に形成された開口部を止水材60等で封止することが好ましい。
上述のように地中に埋設された上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設された既設管1内に更生管3を設置する更生管設置工程Kと、既設管1の端部と更生管3の端部との隙間13内に、発泡樹脂材からなる止水材60を注入する止水材注入工程K4と、を備え、該止水材注入工程K4において、止水材注入装置6の止水材注入部61の先端を前記隙間13内に挿入した状態で、該隙間13内に止水材60を注入するように構成したため、施工コストが高く付くのを防止するとともに、施工期間が長くなるのを防止しつつ、前記隙間13を封止して既設管1を適正に更生することができる。
すなわち、上述の止水材注入工程K4において、既設管1と更生管3との間に形成された隙間13内に発泡樹脂材からなる止水材60を注入するだけで、その発泡作用によりにより前記隙間13内に止水材60を容易に充満させることができる。したがって、作業者が既設管1の端部と更生管3の端部との間をモルタル材等で覆うように塗り込めていた従来工法に比べて、両者の間を止水材60により封止する作業を短時間で効率よく行うことができる。これによって、更生管3と既設管1との間に形成された隙間13内に排水又は土砂等が侵入するのを効果的に防止できるとともに、排水等の流動性を良好状態に維持できるという利点がある。
特に、図7等に示すように、更生管3の外周部に補強用の凸部38及び凹部39が形成されている場合、凸部38が邪魔になって凹部29内に止水材60を充満させることが困難になる可能性がある。しかし、上述の発泡樹脂材からなる止水材60を用いれば、凸部38を乗り越えて凹部39内に供給された少量の止水材60を発泡させることにより、該止水材60により凹部39の全体を覆うことができる。したがって、上述の更生管3を用いた場合においても、その端部と既設管1の端部との間に形成された隙間13を止水材60により容易かつ十分に封止して、更生管3と既設管1との間に形成された隙間13内に排水又は土砂等が侵入したり、排水等の流動性が阻害されたりするの効果的に抑制することが可能である。
また、上述の実施形態では、既設管1の端部及び更生管3の端部が、地中に埋設された作業用ホール11にそれぞれ接続されている場合に、この作業用ホール11内に止水材注入装置6の止水材注入部61を導入して、既設管1の端部と更生管3の端部との隙間13内に止水材60を注入するようにしている。このため、作業用ホール11を有効に利用して、既設管1の端部と更生管3に端部との間を止水材60で容易かつ効果的に封止することができ、作業用ホール11内に流入した家庭の排水等が、既設管1の端部と更生管3の端部との間に形成された隙間13内に侵入すること等を効果的に防止できるという利点がある。
さらに、上述の実施形態では、更生管3の上側に止水材60を注入する上側注入工程と、更生管3の左側に止水材60を注入する左側注入工程と、更生管3の右側に止水材60を注入する右側注入工程と、を止水材注入工程K4に設けている。そして、既設管1の端部と更生管3の端部における三個所から、前記隙間13内に止水材60を注入することにより、更生管3の上部から下部に至る外周面の全体に止水材60を迅速、かつ効率よく行き渡らせることができる。なお、前記止水材60の注入個所及び注入順序は、特に限定されるものではない。
止水材60を構成する発泡樹脂材として、ポリオールを主成分とする基剤と、ポリイソシアネートを主成分とする硬化剤と、が混合されることにより発泡する硬質発泡ポリウレタンを用いた場合には、これを早期に硬化させることができるとともに、一定の保形性が得られるとい利点がある。したがって、既設管1の端部と更生管3の端部との間に形成された隙間13内に硬質発泡ポリウレタンからなる止水材60を注入することにより、地震による振動等を良好に吸収して、既設管1や更生管3に割れやヒビ等が形成されるのを効果的に回避できるという利点がある。
上述の実施形態では、止水材噴射ノズル64に接続される中間ホース65と、その先端部に接続されるとともに、先端にL字型の屈曲部67が設けられた止水材吐出ホース66と、により止水材注入装置6の止水材注入部61を構成している。そして、中間ホース65を、可撓性を有する素材により形成し、かつ止水材吐出ホース66を、中間ホース65よりも剛性の高い素材により形成している。この構成によれば、中間ホース65を適宜に変形させて作業用ホール11内に止水材吐出ホース66を導入するとともに、前記屈曲部67を既設管1の端部と更生管3の端部との隙間13内に挿入して止水材60を注入する作業を、作業用ホール11内に作業者が入ることなく、その上方開口部から安全かつ容易に行うことができる。
また、上述のように更生管引込工程K2において、可撓性を有する素材からなる更生管3が巻き付けられた回転体30を回転させることにより該回転体30から繰り出された更生管3を、既設管1の長さ方向に引き込んだ後、この既設管1に対して更生管3を固定するように構成すれば、例えば一対の作業用ホール11,12間に配設された既設管1の長さ方向全域に更生管3を設置する作業を容易かつ短時間で行うことができる。この反面、既設管1と更生管3との間に所定の隙間13が形成されることが避けらず、この隙間13に家庭の排水又は土砂等が侵入し易い傾向がある。しかし、上述のように既設管1の端部と更生管3の端部との間に形成された隙間13内に発泡樹脂材からなる止水材60を注入して、この隙間13を封止することにより、作業用ホール11から更生管3内に流入した家庭の排水又は土砂等が前記隙間13に侵入するのを効果的に防止できるという利点がある。
さらに、上述の実施形態では、止水材注入工程K4で既設管1の端部と更生管3の端部との間に裏込め材70の充填用チューブ71を設置した後、裏込め供給機7の供給ホース72を充填用チューブ71に接続した状態で、既設管1及び更生管3の一端部側から他端部側に向けて、裏込め材70を充填する裏込め材充填工程K5を、さらに備えた構成としている。この構成によれば、既設管1の端部と更生管3の端部との隙間13内に注入された止水材60により前記隙間13を封止した状態で、裏込め材70の充填作業を行うことができる。このため、裏込め材70の充填圧を高く設定した場合においても、既設管1の端部と更生管3の端部との間から裏込め材70が溢れ出るのを防止しつつ、既設管1及び更生管3の長さ方向の全長に亘り裏込め材70を効率よく充填することができる。
1 既設管
3 更生管
5 切削工具
6 止水材注入装置
7 裏込め材供給機
11,12 作業用ホール
13 隙間
30 回転体
31 案内装置
32 外管壁
33 内管壁
34 芯材
35 融着層
36 下巻層
37 外側層
38 凸部
39 凹部
41 キャップ
42 ウインチ
43 ワイヤー
51 操作棒
60 止水材
61 注入ホース
62,63 収容ボンベ
64 止水材噴射ノズル
65 中間ホース
66 止水材吐出ホース
67 屈曲部
70 裏込め材
71 充填用チューブ
72 供給ホース
K 更生管設置工程
K1 前処理工程
K2 接合位置特定工程
K3 端末処理工程
K4 止水材注入工程
K5 裏込め材充填工程

Claims (7)

  1. 上水道又は下水道の配設経路に沿って地中に埋設された既設管の更生方法であって、
    前記既設管内に更生管を設置する更生管設置工程と、
    前記既設管の端部と前記更生管の端部との間に形成された隙間内に、発泡樹脂材からなる止水材を注入する止水材注入工程と、を備え、
    該止水材注入工程において、止水材注入装置に設けられた止水材注入部の先端を前記隙間内に挿入した状態で、該隙間内に前記止水材を注入する、既設管の更生方法。
  2. 前記既設管の端部及び前記更生管の端部が、地中に埋設された作業用ホールにそれぞれ接続され、
    前記止水材注入工程において、前記止水材注入部を前記作業用ホール内に導入して、前記止水材の注入を行う、請求項1記載の既設管の更生方法。
  3. 前記止水材注入工程は、前記更生管の上側に前記止水材を注入する上側注入工程と、前記更生管の左側に前記止水材を注入する左側注入工程と、前記更生管の右側に前記止水材を注入する右側注入工程と、有する、請求項1又は2記載の既設管の更生方法。
  4. 前記発泡樹脂材は、ポリオールを主成分とする基剤と、ポリイソシアネートを主成分とする硬化剤と、が混合されることにより発泡する硬質発泡ポリウレタンである、請求項1~3の何れか1項に記載の既設管の更生方法。
  5. 前記止水材注入部は、前記止水材注入装置の止水材噴射ノズルに接続される中間ホースと、該中間ホースに接続されるとともに、先端にL字型の屈曲部が設けられた止水材吐出ホースと、を有し、
    前記中間ホースは、可撓性を有する素材により形成され、かつ前記止水材吐出ホースは、前記中間ホースよりも剛性の高い素材により形成され、
    前記止水材注入工程において、前記屈曲部を前記隙間内に挿入した状態で、前記止水材の注入を行う、請求項1~4の何れか1項に記載の既設管の更生方法。
  6. 前記更生管設置工程において、可撓性を有する素材からなる前記更生管が巻き付けられた回転体を回転させることにより該回転体から繰り出された前記更生管を、前記既設管内に引き込んで設置した後、該既設管に前記更生管を固定する、請求項1~5の何れか1項に記載の既設管の更生方法。
  7. 前記止水材注入工程で前記既設管の端部と更生管の端部との間に裏込め材の充填用チューブを設置した後、
    裏込め供給機の注入ホースを前記充填用チューブに接続した状態で、前記既設管及び更生管の一端部側から他端部側に向けて、前記裏込め材を充填する裏込め材充填工程を、さらに備えた、請求項1~6の何れか1項に記載の既設管の更生方法。
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