JP2023080870A - 二次電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の充放電の際に電流が分布することを抑制し、電池の劣化を抑制して電池の長寿命化を図る。【解決手段】負極集電体、負極活物質層、セパレータ又は固体電解質、正極活物質層及び正極集電体を有する蓄電要素を複数積層されてなる積層型電池を備えた二次電池モジュールであって、積層型電池の両端に位置する最外層集電体と、最外層集電体に接続され、電流を外部に取り出すためのタブと、タブに接続される整流部と、を備え、整流部は、最外層集電体上に、且つ、前記最外層集電体の端部に設けられ、更に、最外層集電体においてタブが入射する側の辺を第一辺と定義したときに、最外層集電体の第一辺に沿う方向に延設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池モジュールに関するものである。
電気自動車及びハイブリッド電気自動車等の電源等に使用できる電池として高エネルギー密度のリチウムイオン電池が知られている。また、このリチウムイオン電池を複数積層した構造の積層型電池(例えば、特許文献1)を電池パッケージ内に収容した構成も知られている。
この積層型電池では、積層方向両端に、積層型電池の主面(略平面状の電池が積層された積層型電池における積層方向の端面)の形状と略同形状を呈する集電体(最外層集電体)が配置され、両端の集電体が電極タブ(端子)と接続される。この電極タブが電池パッケージ外に引き出されている。
特開2021-34141号公報
この積層型電池に電流が流れる経路として、正極電流取り出し部に接続された電極タブから、正極電流取り出し部の主面(積層型電池における積層方向の端面)上のある領域(以下、特定領域とも称する)に至り、この特定領域に接した積層型電池の主面上のある部分を介し、同部分に接した負極電流取り出し部の主面上のある領域(以下、特定領域とも称する)に至り、負極電流取り出し部に接続された電極タブに至る。従来の積層型電池では、この電流経路における特定領域ごとに、その電気抵抗が均一ではないことが通常である。電気抵抗が均一ではないと、電気抵抗が相対的に低い領域に相対的に大きな電流が流れ、充放電の際に電流が分布する。このような特定領域に対応する経路では、相対的に他の経路に比べて深度が高い充放電が繰り返されるので、電池の劣化が促進され、積層型電池の寿命を縮めるおそれがある。
そこで本発明は、電池の充放電の際に電流が分布することを抑制し、電池の劣化を抑制して電池の長寿命化を図ることができる二次電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記のような知見に基づいて鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の態様に想到した。
負極集電体、負極活物質層、セパレータ又は固体電解質、正極活物質層及び正極集電体を有する蓄電要素を複数積層されてなる積層型電池を備えた二次電池モジュールであって、
前記積層型電池の両端に位置する最外層集電体と、
前記最外層集電体に接続され、電流を外部に取り出すためのタブと、
前記タブに接続される整流部と、を備え、
前記整流部は、
前記最外層集電体上に、且つ、前記最外層集電体の端部に設けられ、
更に、前記最外層集電体において前記タブが入射する側の辺を第一辺と定義したときに、前記最外層集電体の前記第一辺に沿う方向に延設されている、
ことを特徴とする二次電池モジュール。
本発明によれば、電池の充放電の際に電流が分布することを抑制し、電池の劣化を抑制して電池の長寿命化を図ることができる。
図1は、本発明を適用した二次電池モジュールを示す斜視図である。 図2は、本発明を適用した二次電池モジュールの側断面図である。 図3は、本発明を適用した二次電池モジュールの電池セルの部分を点線で表示した図である。 図4は、リチウムイオン二次電池としての電池セルの拡大断面図を示す図である。 図5は、電池セルを複数に亘り積層させて接続した組電池を形成する例を示す図である。 図6は、二次電池モジュールを単電池で構成した場合における電流の流れる経路を示す図である。 図7は、本発明を適用した他の実施の形態に係る二次電池モジュールを示す図である。 図8は、複数の電池セル間で負極集電体及び正極集電体を共用する例を示す図である。 図9は、変形例1~4の二次電池モジュールにおいて、負極側最外層集電体及び極側最外層集電体を模式的に示す斜視図である。 図10は、変形例5の二次電池モジュールにおいて、負極整流部の構造及びその周辺の一部を拡大して模式的に示す平面図である。
以下、本発明を適用した二次電池モジュールについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明を適用した二次電池モジュール1を示す斜視図であり、図2はその側断面図を示している。二次電池モジュール1は、負極集電体11及び負極活物質層12からなる負極2と、正極活物質層14及び正極集電体15からなる正極3とが、セパレータ13を介して積層させた平板上の単電池からなる電池セル20として構成される。即ち、二次電池モジュール1を構成する電池セル20は、負極集電体11、負極活物質層12、セパレータ13、正極活物質層14、正極集電体15が、図2における上方向に向けて積層され、全体として略矩形平板状に形成されている。
二次電池モジュール1は、更に電池セル20の周縁に配設される環状の枠部材9を備えている。枠部材9は、セパレータ13の端部が埋め込まれてなることで当該セパレータ13を支持すると共に、枠部材9は、その上面及び下面に正極集電体15及び負極集電体11を面接触させた上でそれぞれ固定している。負極集電体11、正極集電体15及びセパレータ13の周縁部がこの枠部材9を介して固定されることにより、負極活物質層12及び正極活物質層14を外部に漏洩させることなく強固に封止することが可能となる。また、枠部材9は、負極集電体11、セパレータ13、正極集電体15のそれぞれの位置関係を定めることができる。負極集電体11とセパレータ13との間隔、セパレータ13と正極集電体15との間隔は、電池の容量に応じて予め調整されるが、枠部材9を通じてこの調整された間隔を保持できるように負極集電体11、セパレータ13、正極集電体15を固定することができる。
負極集電体11の下側には、導電体層としての負極側最外層集電体10が平面状に積層され、正極集電体15の上側には、同じく導電体層としての正極側最外層集電体16が平面状に積層されている。
負極側最外層集電体10には、電流が供給される負極整流部5が設けられている。正極側最外層集電体16には、電流が供給される正極整流部6が設けられている。負極整流部5(又は正極整流部6)の設置箇所に関して、負極側最外層集電体10(又は正極側最外層集電体16)において、負極側最外層集電体10(又は正極側最外層集電体16)に接続された導電部7(又は導電部8)が入射する側の辺を第一辺と定義し、導電部7(又は導電部8)が入射しない側の辺を第二辺と定義する。本実施の形態及び後述する諸変形例では、図1、図3、図5、図6、図8、図9、図10の幅手方向y及び図7の長手方向xが第一辺であり、図1、図3、図5、図6、図8、図9、図10の長手方向x及び図7の幅手方向yが第二辺となる。
負極側最外層集電体10において、負極整流部5が幅手方向y(図2中紙面奥行方向)に延設されている。二次電池モジュール1の電池セル20の部分を点線で表示した図3に示すように、この負極整流部5は、棒状で構成されており、その棒状の延長方向がほぼ幅手方向yとなるように延設されている。この棒状の負極整流部5が設けられることで、負極集電体11の下方において負極側最外層集電体10の下面から下側に向けて負極整流部5が凸状に形成されている形態となる。負極整流部5は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、負極整流部5は、幅手方向yの一端側から他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端側及び/又は他端側に到達しない形態とされていてもよいことは勿論である。なお、負極整流部5には、放電時において、電気回路上から電流が供給される、換言すれば、放電時において電子を送るための導電体層からなる導電部7が入射する(接続される)。
正極側最外層集電体16において、正極整流部6が幅手方向y(図2中紙面奥行方向)に延設されている。図3に示すように、この正極整流部6は、棒状で構成されており、その棒状の延長方向がほぼ幅手方向yとなるように延設されている。この棒状の正極整流部6が設けられることで、正極集電体15の上方において正極側最外層集電体16の上面から上側に向けて正極整流部6が凸状に形成されている形態となる。正極整流部6は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、正極整流部6は、幅手方向yの一端側から他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端側及び/又は他端側に到達しない形態とされていてもよいことは勿論である。なお、正極整流部6には、放電時において電気回路上へ電流を供給するための導電体層からなる導電部8が入射する(接続される)。
なお、本実施の形態においては、正極整流部6は、長手方向xの一端側に設けられ、負極整流部5は、その反対側である長手方向xの他端側に設けられている場合を例示したものである。即ち、図2に示すような断面視で、正極整流部6と負極整流部5とが対角状に配置されている場合を例示したものであるが、これに限定されるものではない。また負極整流部5、正極整流部6は、必ずしも双方が実装されている場合に限定されるものではなく、負極整流部5、正極整流部6の何れか一方が配設されるものであればよい。
電池セル20は、いわゆるリチウムイオン二次電池で構成される。図4(a)は、リチウムイオン二次電池としての電池セル20の拡大断面図を示しており、負極2を構成する負極活物質層12は、負極活物質41と電解液43とを含み、正極3を構成する正極活物質層14は、正極活物質42と電解液43とを含んでいる。
負極集電体11及び正極集電体15を構成する材料としては、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル及びこれらの合金等の金属材料、並びに、焼成炭素、導電性高分子材料、導電性ガラス等が挙げられる。これらの材料のうち、軽量化、耐食性、高導電性の観点から、正極集電体15としてはアルミニウムであることが好ましく、負極集電体11としては銅であることが好ましい。
負極集電体11及び正極集電体15は、その中でも特に導電性高分子材料からなる樹脂集電体であることが好ましい。樹脂集電体を構成する導電性高分子材料としては、例えば、導電性高分子や、マトリックス樹脂に対して必要に応じて導電剤を添加したものを用いることができる。導電性高分子材料を構成する導電剤としては、上述した被覆正極活物質に含まれる導電助剤と同様のものを好適に用いることができる。
樹脂集電体は、マトリックス樹脂及び導電性フィラーのほかに、その他の成分(分散剤、架橋促進剤、架橋剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤等)を含んでいてもよい。また、複数の樹脂集電体を積層して用いてもよく、樹脂集電体と金属箔とを積層して用いてもよい。
負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16を構成する材料は、負極集電体11及び正極集電体15と同様に銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル及びこれらの合金等の金属材料、並びに、焼成炭素、導電性高分子材料、導電性ガラス等が挙げられる。このとき、負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16は、導電性高分子材料からなる樹脂集電体で構成されるものであってもよく、樹脂集電体を構成する導電性高分子材料としては、例えば、導電性高分子や、マトリックス樹脂に対して必要に応じて導電性フィラーからなる導電剤を添加したものを用いるようにしてもよい。
このとき、負極整流部5は、負極側最外層集電体10よりも低抵抗となるように構成され、また正極整流部6は、正極側最外層集電体16よりも低抵抗となるように構成されている。負極整流部5における負極側最外層集電体10に対する相対的な抵抗の調整、及び正極整流部6における正極側最外層集電体16に対する相対的な抵抗の調整は、最適な材料の選択を通じて実現するようにしてもよい。
例えば、負極側最外層集電体10に使用される材料が金属材料である場合には、負極整流部5を構成する材料は、その負極側最外層集電体10に使用される金属材料の抵抗値よりも低い物性からなる材料を選択するようにしてもよい。同様に正極側最外層集電体16に使用される材料が金属材料である場合には、正極整流部6を構成する材料は、その正極側最外層集電体16に使用される金属材料の抵抗値よりも低い物性からなる材料を選択するようにしてもよい。
また負極整流部5及び負極側最外層集電体10に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、負極整流部5を構成する材料は、その負極側最外層集電体10よりも低抵抗となるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。同様に正極整流部6及び正極側最外層集電体16に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、正極整流部6を構成する材料は、その正極側最外層集電体16よりも低抵抗となるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。
なお、負極整流部5及び正極整流部6の抵抗の調整は、上述した材料の選択による方法以外に、断面積や長さなど、抵抗値に影響を及ぼす形状を予め調整することにより実現するようにしてもよい。例えば、図2に示す正極整流部6は、正極側最外層集電体16よりもその断面積がより大きくなるように形成しておくことにより、抵抗値が正極側最外層集電体16よりも相対的に低くなるように調整している。
また、負極整流部5は、負極側最外層集電体10よりも低抵抗の材料からなり、負極整流部5における導電部7が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低い構成を有しいてもよい。同様に、正極整流部6は、正極側最外層集電体16よりも低抵抗の材料からなり、正極整流部6における導電部8が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低い構成を有していてもよい。
この場合、負極整流部5における導電部7が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、異なる材料が組み合わせて構成され、負極整流部5における導電部7が入射した箇所に用いられる材料よりも、負極整流部5における導電部7が入射した箇所から離れた部分に用いられる材料の方が低抵抗材料で構成するようにしてもよい。同様に、正極整流部6における導電部8が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、異なる材料が組み合わせて構成され、正極整流部6における導電部8が入射した箇所に用いられる材料よりも、正極整流部6における導電部8が入射した箇所から離れた部分に用いられる材料の方が低抵抗材料で構成するようにしてもよい。
また、負極整流部5及び負極側最外層集電体10に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、負極整流部5における導電部7が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。同様に、正極整流部6及び正極側最外層集電体16に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、正極整流部6における導電部8が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。
また、負極整流部5及び正極整流部6の抵抗の調整は、断面積や長さなど、抵抗値に影響を及ぼす形状を予め調整することにより実現するようにしてもよい。
上述した構成からなる単電池からなる電池セル20の製造方法としては、例えば、負極集電体11、負極活物質層12、セパレータ13、正極活物質層14、正極集電体15の順に重ね合わせた後、電解液43を注入し、負極活物質層12、セパレータ13及び正極活物質層14の外周を枠部材9で封止し、更に負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16を積層させることで得ることができる。負極活物質層12及び正極活物質層14の外周を枠部材9で封止する方法としては、負極活物質層12及び正極活物質層14を一方の枠部材9の上面及び下面に接合して封止し、他方の枠部材9においてセパレータ13を挿入した状態で、一方の枠部材9と他方の枠部材9同士を接着して封止する方法で単電池からなるリチウムイオン二次電池の電池セル20を得ることができる。
なお、上述した形態からなる電池セル20では、液体状の電解液43の代わりに図4(b)に示すような固体電解質46を用いた、いわゆる全固体リチウムイオン電池で構成した電池セル20´に代替させるようにしてもよい。電池セル20´では、セパレータ13の構成を省略し、負極2から正極3に至るまで固体電解質46で満たされた状態となる。負極活物質層12では、この固体電解質46内に負極活物質41が介在された状態となる。正極活物質層14では、この固体電解質46内に正極活物質42が介在された状態となる。この電池セル20´を構成する各構成要素の詳細や材料については、電池セル20を構成する各構成要素と同様であることから、これと同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
なお、本発明を適用した二次電池モジュール1は、リチウムイオン二次電池の電池セル20を単電池で構成される場合に限定されるものではない。例えば図5に示すように、電池セル20を複数に亘り積層させて接続した組電池50を形成するものであってもよい。
このような組電池50を形成する場合には、複数の電池セル20を直列接続することにより、最上段の電池セル20の正極整流部6に接続された導電部8と最下段の電池セル20の負極整流部5に接続された導電部7を介して電流を供給自在に構成するようにしてもよい。かかる場合には、互いに接続する電池セル20の負極側最外層集電体10の下面と正極側最外層集電体16の上面が隣接するように積層されている。更にこのような組電池50を形成する場合には、複数の電池セル20を並列接続するようにしてもよいし、直列接続と並列接続とを組み合わせてもよい。このような組電池50を構成することにより、高容量、高出力と得ることができる。これ以外には、個々の電池セル20の負極整流部5及び正極整流部6にそれぞれ接続された導電部7、8から独立に電流を供給自在に構成するようにしてもよい。
次に、本発明を適用した二次電池モジュール1の動作について説明をする。図6は、二次電池モジュール1を単電池で構成した場合における電流P~Sの流れる経路を示すものであり、換言すれば電子が移動する経路を示すものである。
放電時において二次電池モジュール1に図示しない外部の負荷を正極3と負極2との間に接続した場合には、負極活物質層12から負極集電体11へと到達した電子は、この負極集電体11に接触する負極側最外層集電体10上を負極整流部5に向けて伝搬する。そして、電子は、外部の負荷を通過して正極3における正極整流部6へと到達し、そこから正極側最外層集電体16上を伝搬することとなる。このとき、負極側最外層集電体10上を負極整流部5に向けて伝搬しようとする電子は、極力最短距離で移動しようとすることは自明であることから、負極側最外層集電体10上における電子の伝搬経路は、長手方向xと平行方向で、かつ直線状の移動経路を取るのが自然である。同様に、正極整流部6から正極側最外層集電体16上を伝搬しようとする電子は、極力最短距離で移動しようとすることは自明であることから、正極側最外層集電体16上における電子の伝搬経路は、長手方向xと平行方向で、かつ直線状の移動経路を取るのが自然である。換言すれば、この電子の伝搬経路は、電流の流れる経路と考えることができる。そして、この電流の流れる経路は、正極側最外層集電体16上において、長手方向xと平行方向で、かつ直線状となり、負極側最外層集電体10上においても同様に長手方向xと平行方向で、かつ直線状となるのが自然となる。
これに加えて、放電時には、負極活物質41内に吸蔵されたリチウムイオンが正極活物質42へ向けて移動することになる。このリチウムイオンは、正極活物質42に向けて極力最短距離で移動しようとすることは自明であることから、その移動経路は長手方向xに対して垂直方向となる、厚み方向zと平行方向で、かつ直線状となる。
このような電流の流れとリチウムイオンの移動経路の前提の下で、正極側最外層集電体16には、正極整流部6が幅手方向yに延設されている。これにより、図6に示すように負極整流部5における様々な電流P~Sが流れてくるが、これらは何れも正極側最外層集電体16を長手方向xと平行方向で、かつ直線状に直進することで、正極整流部6により取り込まれることになる。正極整流部6が幅手方向yに向けて延長されていない場合には、全ての電流P~Sの正極側最外層集電体16上の流れる経路が直線状にならず、斜め方向になる結果、電流の伝搬経路が長くなってしまう。これに対して、本発明によれば幅手方向yに向けて延長された正極整流部6が長手方向の一端側に配設されていることから、幅手方向yにおける各箇所から流れてくる電流P~Sは、そのまま長手方向xに向けて自然に直進することで正極整流部6に到達することとなる。その結果、電流P~Sは、正極側最外層集電体16上を流れる経路が斜め方向になることはなく、長手方向xに向けて直進することで、最短経路で正極整流部6に取り出されることとなる。特に正極整流部6を、正極側最外層集電体16よりも低抵抗に構成しておくことにより、正極側最外層集電体16上を流れる電流は正極整流部6に向けてスムーズに流れることとなる。
その結果、図6に示すように、全ての電流P~Sの流れる経路とリチウムイオンの動きは、負極整流部5から負極側最外層集電体10内を長手方向xと平行方向で、かつ直線状に電流P~Sが流れ、そこからリチウムイオンが負極2から正極3に向けて厚み方向zと平行方向で、かつ直線状に移動し、更に正極側最外層集電体16内を正極整流部6へ向けて長手方向xと平行方向で、かつ直線状に電流P~Sが流れることとなる。そして、負極側最外層集電体10内における電流P~Sの流れる経路とリチウムイオンの移動方向、及びリチウムイオンの移動方向と正極側最外層集電体16内における電流P~Sの流れる経路は互いに略垂直となる。
即ち、本発明によれば、正極整流部6が幅手方向yに向けて延設されていることにより、全ての電流P~Sの流れる負極整流部5から正極整流部6までの経路が最短距離となる。その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16における電流P~Sの流れる経路が短くなることで抵抗を下げることができる。これに加えて、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16を流れる電流P~Sの経路が何れも長手方向xに対して平行であり、伝搬距離が等しくなることから、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16内における抵抗の均一化を図ることができる。その結果、本発明によれば、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上に局所的な抵抗分布を発生させることなく、電流を均一に流すことができる。このため、電流が局所的に多く流れる部位が生じることが無くなり、当該部位において局所的に温度が上昇することも無くなり、局所的な抵抗の低下が生じることなく、局所的に大きな電流が流れやすくなる悪循環に陥るのを抑えることができる。このように、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上において局所的に大きな電流が流れることなく、電流分布の均一化を図ることができることから、電池セル20自体の劣化を抑えることができ、ひいては電池セル20の高寿命化を実現できる。
負極整流部5は、本発明において必須の構成要素ではないが、幅手方向yに向けて延設されていることにより、電流を幅手方向yに分散させた上で負極側最外層集電体10上を伝搬させることができる。このため、幅手方向yに向けて延設させた正極整流部6を有する本発明において、この負極整流部5も幅手方向yに向けて延設させることで、各電流の経路を長手方向xに対して平行に流すことができ、電流分布の均一化を図る上でより好適となる。
このとき、正極整流部6、負極整流部5ともに幅手方向yの一端側から他端側に至るまでそれぞれ延設されていてもよい。これにより、負極整流部5側において電流を幅手方向yの全長に亘り分散させることができ、この分散させた電流を長手方向xに対して平行に直進させて、これらを全て正極整流部6において取り出すことが可能となる。その結果、電流をより分散させることで抵抗値を下げることで、局所的な電流の集中をより抑えることができる。なお、正極整流部6、負極整流部5ともに幅手方向yの一端側から他端側に至るまでそれぞれ延設させることは必須ではなく、正極整流部6、負極整流部5の何れか一方が幅手方向yの一端側から他端側に至るまで延設されるものであってもよい。また正極整流部6、負極整流部5の双方が幅手方向yの一端側及び他端側に至らないものであってもよいことは勿論である。
また正極整流部6は、長手方向xの一端側に設けられ、負極整流部5は、長手方向xの他端側に設けられていることで、平板状の電池セル20の全ての領域における正極3、負極2を有効に活用し、放電を行うことが可能となる。
図7は、本発明を適用した他の実施の形態に係る二次電池モジュール1´を示している。二次電池モジュール1´において、上述した二次電池モジュール1と同一の構成要素、部材については、同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
二次電池モジュール1´は、上述した電池セル20を有する点は、二次電池モジュール1と同様である。但し、この二次電池モジュール1´では、正極整流部6、負極整流部5が長手方向xに延設されている。正極整流部6には、電気回路上へ電流を供給するための導電部8が接続され、負極整流部5には、導電部7が接続される。
このような二次電池モジュール1´では、放電時において二次電池モジュール図示しない外部の負荷を正極3と負極2との間に接続した場合には、電流の流れる経路は、正極側最外層集電体16上において、幅手方向yと平行方向で、かつ直線状となり、負極側最外層集電体10上においても同様に幅手方向yと平行方向で、かつ直線状となるのが自然となる。また負極活物質41内に吸蔵されたリチウムイオンが正極活物質42へ向けて移動することになる。このリチウムイオンは、正極活物質42に向けて極力最短距離で移動しようとすることは自明であることから、厚み方向zと平行方向で、かつ直線状となる。
このような電流の流れとリチウムイオンの移動経路の前提の下で、正極側最外層集電体16には、正極整流部6が長手方向xに延設されている。これにより、図7に示すように負極整流部5における様々な電流T~Vが流れてくるが、これらは何れも正極側最外層集電体16を幅手方向yと平行方向で、かつ直線状に直進することで、正極整流部6により取り込まれることになる。即ち、長手方向xにおける各箇所から流れてくる電流T~Vは、そのまま幅手方向yに向けて自然に直進することで正極整流部6に到達することとなる。その結果、電流T~Vは、正極側最外層集電体16上を流れる経路が斜め方向になることはなく、幅手方向yに向けて直進することで、最短経路で正極整流部6に取り出されることとなる。
即ち、本発明によれば、正極整流部6が長手方向xに向けて延設されていることにより、全ての電流T~Vの流れる負極整流部5から正極整流部6までの経路が最短距離となる。その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16における電流T~Vの流れる経路が短くなり、しかも伝搬距離が等しくなることで、抵抗を下げつつその均一化を図ることができる。これにより、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上に局所的な抵抗分布を発生させることなく、電流を均一に流すことができ、局所的に温度が上昇することも無くなり、局所的な抵抗の低下が生じることなく、局所的に大きな電流が流れやすくなる悪循環に陥るのを抑えることができる。
更にこの二次電池モジュール1´によれば、正極整流部6、負極整流部5が長手方向xに延設されていることで、電流の流れる方向は、幅手方向yとなる。この幅手方向yは、長手方向xと比較して短いことから、電流の流れる距離を短くすることができる。電流の流れる距離が短くなるにつれて抵抗が低くなることから、抵抗を下げつつその均一化を図る効果をより大きくすることが可能となる。このため、この二次電池モジュール1´によれば、電池セル20自体の劣化をより抑えることができ、ひいては電池セル20の高寿命化をより好適に実現することができる。
二次電池モジュール1´においても同様に正極整流部6、負極整流部5のいずれか一方又は双方が幅手方向yの一端側から他端側に至るまでそれぞれ延設されていてもよい。これにより、負極整流部5側において電流を長手方向xの全長に亘り分散させることができ、この分散させた電流を幅手方向yに対して平行に直進させて、これらを全て正極整流部6において取り出すことが可能となる。その結果、電流をより分散させることで抵抗値を下げることで、局所的な電流の集中をより抑えることができる。また正極整流部6は、幅手方向yの一端側に設けられ、負極整流部5は、幅手方向yの他端側に設けられていることで、平板状の電池セル20のすべての領域における正極3、負極2を有効に活用し、放電を行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、放電時において負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16における抵抗を均一化することで局所的な電流の集中を抑制できる点について説明をしたが、充電時においても同様である。充電時には、電流の向きが全て逆になるだけであり、負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16における抵抗を均一化するメカニズムは放電時と同様である。このため本発明は、放電時のみならず充電時においても、局所的な電流の集中を抑制でき、電池の寿命を更に伸ばすことが可能となる。
図8は、複数の電池セル20間で負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16を共用する例を示している。この例では、一枚の負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16の間に複数の電池セル20が配置されている。各電池セル20において負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16は共通の一枚のものを利用する。負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16は、長手方向x又は幅手方向yに向けて延長されている。この図8の例においても同様のメカニズムに基づき、各電池セル20において正極整流部6又は負極整流部5における局所的な電流の集中を抑えることができる。
なお、図5に示すような組電池50を構成する場合も同様に正極整流部6又は負極整流部5により、負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16における抵抗を均一化することで局所的な電流の集中を抑制できる。
更に本発明によれば、負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16の何れか一方又は両方を、導電性高分子材料やカーボンファイバー等からなる不織布等のような弾性変形可能な弾性材で構成してもよい。負極側最外層集電体10や正極側最外層集電体16が弾性変形自在になることで、負極集電体11や正極集電体15、更には枠部材9との密着性を高めた状態で固定することが可能となる。負極側最外層集電体10や正極側最外層集電体16を弾性的に押圧させて負極活物質層12、正極活物質層14、枠部材9へと固定することにより、これらの間に空気層が形成されることを防ぐことができ、より抵抗を低く抑えつつ、均一化することができる。負極側最外層集電体10及び正極側最外層集電体16の何れか一方又は両方を、カーボンファイバー等からなる不織布で構成した場合には、電流分布を抑制すると、通常であっても体積変化が小さいハードカーボン系の不織布において、さらに体積変化量の分布が小さくなり、更なる長寿命化を図ることが可能となる。
以下、本実施の形態の諸変形例について説明する。
図9は、変形例1~4の二次電池モジュールにおいて、負極側最外層集電体及び極側最外層集電体を模式的に示す斜視図である。図10は、変形例5の二次電池モジュールにおいて、負極整流部の構造及びその周辺の一部を拡大して模式的に示す平面図である。
[変形例1]
図9(A)に、変形例1の二次電池モジュールの負極側最外層集電体10及び極側最外層集電体16を模式的に示す。
負極側最外層集電体10には、電流が供給される負極整流部61が設けられている。負極整流部61は、棒状で構成されており、負極側最外層集電体10上で幅手方向yに沿って、導電部7が入射する側の一端部で延在する部分と、負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分とが一体形成されている。この棒状の負極整流部61が設けられることで、負極集電体11の下方において負極側最外層集電体10の下面から下側に向けて負極整流部61が凸状に形成されている形態となる。
負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yの一端側から他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端側及び/又は他端側に到達しない形態とされていてもよい。また、負極整流部61の負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分は、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。なお、負極整流部61には、放電時において、電気回路上から電流が供給される、換言すれば、放電時において電子を送るための導電体層からなる導電部7が入射する。
正極側最外層集電体16には、電流が供給される正極整流部62が設けられている。正極整流部62は、棒状で構成されており、正極側最外層集電体16上で幅手方向yに沿って、導電部8が入射する側の一端部で延在する部分と、正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分とが一体形成されている。当該一対の部分のうち、一方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の一端部と接続され、他方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の他端部と接続されている。この棒状の正極整流部62が設けられることで、正極集電体15の上方において正極側最外層集電体16の上面から上側に向けて正極整流部62が凸状に形成されている形態となる。
正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、幅手方向yの一端部及び他端部を含む箇所に延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端部及び他端部から若干離れた箇所に延設されてもよい。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、それぞれ、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。なお、正極整流部62には、放電時において電気回路上へ電流を供給するための導電体層からなる導電部8が入射する。
なお、変形例1においては、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、長手方向xの一端側に設けられ、負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、その反対側である長手方向xの他端側に設けられている場合を例示したものである。即ち、正極整流部62の当該部分と負極整流部61の当該部分とが対角状に配置されている場合を例示したものであるが、これに限定されるものではない。また負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、必ずしも双方が実装されている場合に限定されるものではなく、負極整流部5の幅手方向yに沿って延在する部分、正極整流部6の幅手方向yに沿って延在する部分の何れか一方が配設されるものであればよい。
変形例1の二次電池モジュールにおいては、正極側最外層集電体16に延設された正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により、負極側最外層集電体10に延設された負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分における様々な電流が流れてくるが、これらは何れも正極側最外層集電体16を長手方向xと平行方向で、かつ直線状に直進することで、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により取り込まれることになる。即ち、全ての電流の流れる負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分から正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分までの経路が最短距離となる。
その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16における電流の流れる経路が短くなることで抵抗を下げることができる。これに加えて、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16を流れる電流の経路が何れも長手方向xに対して平行であり、伝搬距離が等しくなることから、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16内における抵抗の均一化を図ることができる。その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上に局所的な抵抗分布を発生させることなく、電流を均一に流すことができる。このため、電流が局所的に多く流れる部位が生じることが無くなり、当該部位において局所的に温度が上昇することも無くなり、局所的な抵抗の低下が生じることなく、局所的に大きな電流が流れやすくなる悪循環に陥るのを抑えることができる。
更に変形例1の二次電池モジュールにおいては、負極整流部61には負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分が、正極整流部62には正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分が設けられている。これらの部分を設けることにより、電極内部の各微小要素から導電部7及び導電部8に至るまでの抵抗分布が均一化され、局所的な大電流発生を阻止することが可能となる。換言すれば、電極内部の各点から導電部7及び導電部8に至るまでの抵抗が均一化され、局所的な大電流の発生を阻害できる。
以上のように変形例1によれば、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上において局所的に大きな電流が流れることなく、電流分布のより確実な均一化を図ることができることから、電池セル20自体の劣化を抑えることができ、ひいては電池セル20の更なる高寿命化を実現できる。
[変形例2]
図9(B)に、変形例2の二次電池モジュールの負極側最外層集電体10及び極側最外層集電体16を模式的に示す。
負極側最外層集電体10には、電流が供給される負極整流部61が設けられている。負極整流部61は、棒状で構成されており、負極側最外層集電体10上で幅手方向yに沿って、導電部7が入射する側の一端部で延在する部分と、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分とが一体形成されている。当該一対の部分のうち、一方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の一端部と接続され、他方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の他端部と接続されている。この棒状の負極整流部61が設けられることで、負極集電体11の下方において負極側最外層集電体10の下面から下側に向けて負極整流部61が凸状に形成されている形態となる。
負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、負極整流部61の負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、幅手方向yの一端部及び他端部を含む箇所に延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端部及び他端部から若干離れた箇所に延設されてもよい。また、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、それぞれ、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。なお、負極整流部61には、放電時において、電気回路上から電流が供給される、換言すれば、放電時において電子を送るための導電体層からなる導電部7が入射する。
正極側最外層集電体16には、電流が供給される正極整流部62が設けられている。正極整流部62は、棒状で構成されており、正極側最外層集電体16上で幅手方向yに沿って、導電部8が入射する側の一端部で延在する部分と、正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分とが一体形成されている。当該一対の部分のうち、一方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の一端部と接続され、他方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の他端部と接続されている。この棒状の正極整流部62が設けられることで、正極集電体15の上方において正極側最外層集電体16の上面から上側に向けて正極整流部62が凸状に形成されている形態となる。
正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、幅手方向yの一端部及び他端部を含む箇所に延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端部及び他端部から若干離れた箇所に延設されてもよい。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、それぞれ、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。なお、正極整流部62には、放電時において電気回路上へ電流を供給するための導電体層からなる導電部8が入射する。
なお、変形例2においては、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、長手方向xの一端側に設けられ、負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、その反対側である長手方向xの他端側に設けられている場合を例示したものである。即ち、正極整流部62の当該部分と負極整流部61の当該部分とが対角状に配置されている場合を例示したものであるが、これに限定されるものではない。また負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、必ずしも双方が実装されている場合に限定されるものではなく、負極整流部5の幅手方向yに沿って延在する部分、正極整流部6の幅手方向yに沿って延在する部分の何れか一方が配設されるものであればよい。
変形例2の二次電池モジュールにおいては、正極側最外層集電体16に延設された正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により、負極側最外層集電体10に延設された負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分における様々な電流が流れてくるが、これらは何れも正極側最外層集電体16を長手方向xと平行方向で、かつ直線状に直進することで、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により取り込まれることになる。即ち、全ての電流の流れる負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分から正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分までの経路が最短距離となる。
その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16における電流の流れる経路が短くなることで抵抗を下げることができる。これに加えて、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16を流れる電流の経路が何れも長手方向xに対して平行であり、伝搬距離が等しくなることから、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16内における抵抗の均一化を図ることができる。その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上に局所的な抵抗分布を発生させることなく、電流を均一に流すことができる。このため、電流が局所的に多く流れる部位が生じることが無くなり、当該部位において局所的に温度が上昇することも無くなり、局所的な抵抗の低下が生じることなく、局所的に大きな電流が流れやすくなる悪循環に陥るのを抑えることができる。
更に変形例2の二次電池モジュールにおいては、負極整流部61には負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分が、正極整流部62には正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分が設けられている。これらの部分を設けることにより、電極内部の各微小要素から導電部7及び導電部8に至るまでの抵抗分布が均一化され、局所的な大電流発生を阻止することが可能となる。また、変形例1(図9A)と異なり、最外層集電体の構造が正負極で同じになるため、変形例1より部材コストを削減できる。
以上のように変形例2によれば、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上において局所的に大きな電流が流れることなく、電流分布のより確実な均一化を図ることができることから、電池セル20自体の劣化を抑えることができ、ひいては電池セル20の更なる高寿命化を実現できる。
[変形例3]
図9(C)に、変形例3の二次電池モジュールの負極側最外層集電体10及び極側最外層集電体16を模式的に示す。
負極側最外層集電体10には、電流が供給される負極整流部61が設けられている。負極整流部61は、棒状で構成されており、負極側最外層集電体10上で幅手方向yに沿って、導電部7が入射する側の一端部で延在する部分と、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分と、負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分とが一体形成されている。当該一対の部分のうち、一方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の一端部と接続され、他方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の他端と接続されると共に、負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分がその一端部で幅手方向yに沿って延在する部分の中央部と接続されている。この棒状の負極整流部61が設けられることで、負極集電体11の下方において負極側最外層集電体10の下面から下側に向けて負極整流部61が凸状に形成されている形態となる。
負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、負極整流部61の負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、幅手方向yの一端部及び他端部を含む箇所に延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端部及び他端部から若干離れた箇所に延設されてもよい。また、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、それぞれ、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。また、負極整流部61の負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分は、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。なお、負極整流部61には、放電時において、電気回路上から電流が供給される、換言すれば、放電時において電子を送るための導電体層からなる導電部7が入射する。
正極側最外層集電体16には、電流が供給される正極整流部62が設けられている。正極整流部62は、棒状で構成されており、正極側最外層集電体16上で幅手方向yに沿って、導電部8が入射する側の一端部で延在する部分と、正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分と、正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分とが一体形成されている。当該一対の部分のうち、一方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の一端部と接続され、他方の部分がその一端部で、幅手方向yに沿って延在する部分の他端部と接続されると共に、正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分がその一端部で幅手方向yに沿って延在する部分の中央部と接続されている。この棒状の正極整流部62が設けられることで、正極集電体15の上方において正極側最外層集電体16の上面から上側に向けて正極整流部62が凸状に形成されている形態となる。
正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、幅手方向yに対して垂直な長手方向xのいずれか一方の端部に設けられていることが前提となるが、これに限定されるものではない。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、幅手方向yの一端部及び他端部を含む箇所に延設されているが、これに限定されるものではなく、幅手方向yの一端部及び他端部から若干離れた箇所に延設されてもよい。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分は、それぞれ、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。また、正極整流部62の正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分は、長手方向xの一端側が幅手方向yに沿って延在する部分に接続されて他端側に至るまで延設されているが、これに限定されるものではなく、当該他端側に到達しない形態とされていてもよい。なお、正極整流部62には、放電時において電気回路上へ電流を供給するための導電体層からなる導電部8が入射する。
なお、変形例3においては、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、長手方向xの一端側に設けられ、負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分は、その反対側である長手方向xの他端側に設けられている場合を例示したものである。即ち、正極整流部62の当該部分と負極整流部61の当該部分とが対角状に配置されている場合を例示したものであるが、これに限定されるものではない。また負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分は、必ずしも双方が実装されている場合に限定されるものではなく、負極整流部5の幅手方向yに沿って延在する部分、正極整流部6の幅手方向yに沿って延在する部分の何れか一方が配設されるものであればよい。
変形例3の二次電池モジュールにおいては、正極側最外層集電体16に延設された正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により、負極側最外層集電体10に延設された負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分における様々な電流が流れてくるが、これらは何れも正極側最外層集電体16を長手方向xと平行方向で、かつ直線状に直進することで、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により取り込まれることになる。即ち、全ての電流の流れる負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分から正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分までの経路が最短距離となる。
その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16における電流の流れる経路が短くなることで抵抗を下げることができる。これに加えて、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16を流れる電流の経路が何れも長手方向xに対して平行であり、伝搬距離が等しくなることから、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16内における抵抗の均一化を図ることができる。その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上に局所的な抵抗分布を発生させることなく、電流を均一に流すことができる。このため、電流が局所的に多く流れる部位が生じることが無くなり、当該部位において局所的に温度が上昇することも無くなり、局所的な抵抗の低下が生じることなく、局所的に大きな電流が流れやすくなる悪循環に陥るのを抑えることができる。
更に変形例3の二次電池モジュールにおいては、負極整流部61には、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分及び負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分が設けられている。正極整流部62には、正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分及び正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分が設けられている。これらの部分を設けることにより、電極内部の各微小要素から導電部7及び導電部8に至るまでの抵抗分布を変形例1及び2より均一化でき、局所的な大電流発生を阻止することが可能となる。
以上のように変形例3によれば、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上において局所的に大きな電流が流れることなく、電流分布のより確実な均一化を図ることができることから、電池セル20自体の劣化を抑えることができ、ひいては電池セル20の更なる高寿命化を実現できる。
[変形例4]
図9(D)に、変形例4の二次電池モジュールの負極側最外層集電体10及び極側最外層集電体16を模式的に示す。
変形例4では、変形例3と同様に、負極側最外層集電体10には、負極側最外層集電体10上で幅手方向yに沿って、導電部7が入射する側の一端部で延在する部分と、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分と、負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分とが一体形成されてなる負極整流部61が延設されている。同様に、正極側最外層集電体16には、正極側最外層集電体16上で幅手方向yに沿って、導電部8が入射する側の一端部で延在する部分と、正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分と、正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分とが一体形成されてなる正極整流部62が延設されている。
変形例4では更に、負極整流部61の負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分、及び負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分に、複数の枝分かれした突起状の分岐整流部61Aが接続されている。分岐整流部61Aは、負極整流部61の負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分では、負極側最外層集電体10の内側へ向かって突出するように、それぞれ複数個所(図示の例では4箇所)に設けられ、負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分では、長手方向の各辺から外側へ向かって突出するように複数個所ずつ(図示の例では4箇所ずつ)設けられている。
同様に、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分及び正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分に、複数の枝分かれした突起状の分岐整流部62Aが接続されている。分岐整流部62Aは、正極整流部62の正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分では、正極側最外層集電体16の内側へ向かって突出するように、それぞれ複数個所(図示の例では4箇所)に設けられ、正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分では、長手方向の各辺から外側へ向かって突出するように複数個所ずつ(図示の例では4箇所ずつ)設けられている。
変形例4の二次電池モジュールにおいては、正極側最外層集電体16に延設された正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により、負極側最外層集電体10に延設された負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分における様々な電流が流れてくるが、これらは何れも正極側最外層集電体16を長手方向xと平行方向で、かつ直線状に直進することで、正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分により取り込まれることになる。即ち、全ての電流の流れる負極整流部61の幅手方向yに沿って延在する部分から正極整流部62の幅手方向yに沿って延在する部分までの経路が最短距離となる。
その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16における電流の流れる経路が短くなることで抵抗を下げることができる。これに加えて、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16を流れる電流の経路が何れも長手方向xに対して平行であり、伝搬距離が等しくなることから、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16内における抵抗の均一化を図ることができる。その結果、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上に局所的な抵抗分布を発生させることなく、電流を均一に流すことができる。このため、電流が局所的に多く流れる部位が生じることが無くなり、当該部位において局所的に温度が上昇することも無くなり、局所的な抵抗の低下が生じることなく、局所的に大きな電流が流れやすくなる悪循環に陥るのを抑えることができる。
更に変形例4の二次電池モジュールにおいては、負極整流部61には、負極側最外層集電体10上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分及び負極側最外層集電体10の中央部において長手方向xに沿って延在する部分が設けられており、これらの部分にはそれぞれ複数の枝分かれした突起状の分岐整流部61Aが設けられている。正極整流部62には、正極側最外層集電体16上で長手方向xに沿った両端部で延在する一対の部分及び正極側最外層集電体16の中央部において長手方向xに沿って延在する部分が設けられており、これらの部分にはそれぞれ複数の枝分かれした突起状の分岐整流部62Aが設けられている。このように、長手方向xに沿って延在する各部分及び分岐整流部61A,62Aを設けることにより、電極内部の各微小要素から導電部7及び導電部8に至るまでの抵抗分布を変形例1~3より均一化でき、局所的な大電流発生を相当程度阻止することが可能となる。
以上のように変形例4によれば、負極側最外層集電体10、正極側最外層集電体16上において局所的に大きな電流が流れることなく、電流分布のより確実な均一化を図ることができることから、電池セル20自体の劣化を抑えることができ、ひいては電池セル20の更なる高寿命化を実現できる。
上述した本実施の形態と同様に、変形例1~4で開示した負極整流部61は、負極側最外層集電体10よりも低抵抗となるように構成され、また正極整流部62は、正極側最外層集電体16よりも低抵抗となるように構成されている。負極整流部61における負極側最外層集電体10に対する相対的な抵抗の調整、及び正極整流部62における正極側最外層集電体16に対する相対的な抵抗の調整は、最適な材料の選択を通じて実現するようにしてもよい。
例えば負極側最外層集電体10に使用される材料が金属材料である場合には、負極整流部5を構成する材料は、その負極側最外層集電体10に使用される金属材料の抵抗値よりも低い物性からなる材料を選択するようにしてもよい。同様に正極側最外層集電体16に使用される材料が金属材料である場合には、正極整流部62を構成する材料は、その正極側最外層集電体16に使用される金属材料の抵抗値よりも低い物性からなる材料を選択するようにしてもよい。
また、負極整流部61及び負極側最外層集電体10に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、負極整流部61を構成する材料は、その負極側最外層集電体10よりも低抵抗となるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。同様に正極整流部6及び正極側最外層集電体16に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、正極整流部62を構成する材料は、その正極側最外層集電体16よりも低抵抗となるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。
なお、負極整流部61及び正極整流部62の抵抗の調整は、上述した材料の選択による方法以外に、断面積や長さなど、抵抗値に影響を及ぼす形状を予め調整することにより実現するようにしてもよい。
また、負極整流部61は、負極側最外層集電体10よりも低抵抗の材料からなり、負極整流部61における導電部7が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低い構成を有してもよい。同様に、正極整流部62は、正極側最外層集電体16よりも低抵抗の材料からなり、正極整流部62における導電部8が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低い構成を有していてもよい。
この場合、負極整流部61における導電部7が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、異なる材料が組み合わせて構成され、負極整流部61における導電部7が入射した箇所に用いられる材料よりも、負極整流部61における導電部7が入射した箇所から離れた部分に用いられる材料の方が低抵抗材料で構成するようにしてもよい。同様に、正極整流部62における導電部8が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、異なる材料が組み合わせて構成され、正極整流部62における導電部8が入射した箇所に用いられる材料よりも、正極整流部62における導電部8が入射した箇所から離れた部分に用いられる材料の方が低抵抗材料で構成するようにしてもよい。
また、負極整流部61及び負極側最外層集電体10に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、負極整流部61における導電部7が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。同様に、正極整流部62及び正極側最外層集電体16に使用される材料が導電性高分子材料からなる樹脂集電体である場合には、正極整流部62における導電部8が入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗値が低くなるように、樹脂集電体に添加される導電性フィラーの材料が選択され、或いは導電性フィラーの添加量が調整されてなるものであってもよい。
また、負極整流部61及び正極整流部62の抵抗の調整は、断面積や長さなど、抵抗値に影響を及ぼす形状を予め調整することにより実現するようにしてもよい。
[変形例5]
図10に、変形例5の二次電池モジュールにおいて、負極整流部5の構造及びその周辺の一部を拡大して模式的に示す。
変形例5では、本実施の形態と同様に、負極側最外層集電体10上で幅手方向yに沿って、導電部7が入射する側の一端部で延在する負極整流部5が設けられている。変形例5では、負極整流部5には、この負極整流部5の内部に電流を流すための複数(図示の例では23本)の導電線73が設けられている。各導電線73は、負極整流部5における導電部7側に位置し導電部7と接続された第1接点71と、負極整流部5における導電部7から離れた部分に位置し負極側最外層集電体10と接続された第2接点72とを接続している。複数の第1接点71は、負極整流部5の延在方向である幅方向yに沿うように並設されている。複数の第2接点72は、幅方向yに沿うように並設されている。第2接点72の数(図示の例では23個)は、第1接点71の数(図示の例では2個)よりも大きい。
ここで、第1接点71及び第2接点72は、負極整流部5及び負極側最外層集電体10が共に金属材料からなるものであれば、スポット溶接又はハンダ付け等により形成された点状の接続部であり、少なくとも一方が樹脂導電材料等の溶接できない材料からなるものであれば、異方性導電膜(ACF)等の導電性の粘着剤や接着剤からなる点状の接続部である。
複数の導電線73について、第2接点72のうちy方向の外側に位置する外側の第2接点72と、第1接点71とを接続する外側の導電線73よりも、外側の第2接点72よりも幅方向yの内側に位置する内側の第2接点72と、第1接点71とを接続する中央側の導電線73の方が、導電線の長さが長い。外側の導電線73と中央側の導電線73とで、即ち全ての導電線73で略同一の電気抵抗値とされている。ここでいう略同一とは、電気抵抗値が完全に同一である場合に限定されるものではなく、電気抵抗値の相違が僅差である場合を含む。
図示は省略するが、図10と同様に、正極側最外層集電体16上で幅手方向yに沿って、導電部8が入射する側の一端部で延在する正極整流部6が設けられている。変形例5では、この正極整流部6の内部に電流を流すための複数の導電線73が設けられている。各導電線73は、正極整流部6における導電部8側に位置し導電部8と接続された第1接点71と、正極整流部6における導電部8から離れた部分に位置し正極側最外層集電体16と接続された第2接点72とを接続している。複数の第1接点71は、正極整流部6の延在方向である幅方向yに沿うように並設されている。複数の第2接点72は、幅方向yに沿うように並設されている。第2接点72の数は、第1接点71の数よりも大きい。
負極整流部5と同様に、正極整流部6でも、複数の導電線73について、第2接点72のうちy方向の外側に位置する外側の第2接点72と、第1接点71とを接続する外側の導電線73よりも、外側の第2接点72よりもy方向の内側に位置する内側の第2接点72と、第1接点71とを接続する中央側の導電線73の方が、導電線の長さが長い。外側の導電線73と中央側の導電線73とで、即ち全ての導電線73で略同一の電気抵抗値とされている。
ここで、第1接点71及び第2接点72は、正極整流部6及び正極側最外層集電体16が共に金属材料からなるものであれば、スポット溶接又はハンダ付け等により形成された点状の接続部であり、少なくとも一方が樹脂導電材料等の溶接できない材料からなるものであれば、異方性導電膜(ACF)等の導電性の粘着剤や接着剤からなる点状の接続部である。
変形例5では、負極整流部5及び正極整流部6が全て略同一の電気抵抗値となる複数の導電線73を有するため、負極整流部5及び正極整流部6の全体に亘って電流を均一に流すことができる。これにより、電池の充放電の際に電流が分布することをより確実に抑制し、電池の劣化を抑制して電池の更なる長寿命化を図ることができる。
なお、変形例5では、本実施の形態で開示した負極整流部5及び正極整流部6に上記した複数の導電線73を設ける場合を例示したが、変形例1~4の負極整流部61及び正極整流部62に上記した複数の導電線73を設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る二次電池モジュールは、負極集電体、負極活物質層、セパレータ又は固体電解質、正極活物質層及び正極集電体を有する蓄電要素を複数積層されてなる積層型電池を備えた二次電池モジュールであって、
前記積層型電池の両端に位置する最外層集電体と、
前記最外層集電体に接続され、電流を外部に取り出すためのタブと、
前記タブに接続される整流部と、を備え、
前記整流部は、
前記最外層集電体上に、且つ、前記最外層集電体の端部に設けられ、
更に、前記最外層集電体において前記タブが入射する側の辺を第一辺と定義したときに、前記最外層集電体の前記第一辺に沿う方向に延設されている。
上記一実施形態では、前記最外層集電体において前記タブが入射しない側の辺を第二辺と定義したときに、前記整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有する。
上記一実施形態では、前記整流部は、正極側整流部と負極側整流部とを備え、
前記正極側整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有し、
前記負極側整流部は、前記最外層集電体の中央部において第二辺に沿う方向に延びる中央側第二方向延設部と、を有する。
上記一実施形態では、前記整流部は、正極側及び負極側それぞれに設けられ、
前記整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有する。
上記一実施形態では、前記整流部は、正極側及び負極側それぞれに設けられ、
前記整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有し、
更に、前記整流部は、前記最外層集電体の中央部において第二辺に沿う方向に延びる中央側第二方向延設部と、を有する。
上記一実施形態では、前記整流部は、前記第二方向延設部から枝分かれした分岐整流部が複数設けられている。
上記一実施形態では、前記整流部は、
上記最外層集電体よりも低抵抗の材料からなり、
前記整流部における前記タブが入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗が低い構成を有する。
上記一実施形態では、前記整流部は、異なる材料が組み合わせて構成され、
前記整流部における前記タブが入射した箇所に用いられる材料よりも、前記整流部における前記タブが入射した箇所から離れた部分に用いられる材料の方が低抵抗材料で構成されている。
上記一実施形態では、前記整流部は、その内部に電流を流す導電線を有し、
前記導電線は、
前記整流部におけるタブ側に位置する第1接点と、前記整流部における前記タブ側から離れた部分に位置する第2接点と、を接続し、
前記第2接点の数は、前記第1接点の数より大きい。
上記一実施形態では、前記第2接点は、前記整流部の延在方向に沿うように並設され、
前記第2接点のうち第一辺方向外側に位置する外側第2接点と、前記第1接点と、を接続する外側導電線よりも、
前記外側第2接点よりも第一辺方向内側に位置する内側第2接点と、前記第1接点と、を接続する中央側導電線の方が、導電線の長さが長い。
上記一実施形態では、前記外側導電線の電気抵抗と、前記中央側導電線の電気抵抗とは略同一である。
1 二次電池モジュール
2 負極
3 正極
5,61 負極整流部
6,62 正極整流部
7、8 導電部
9 枠部材
10 負極側最外層集電体
11 負極集電体
12 負極活物質層
13 セパレータ
14 正極活物質層
15 正極集電体
16 正極側最外層集電体
20 各電池セル
20 組電池
41 負極活物質
42 正極活物質
43 電解液
46 固体電解質
50 組電池
61A,62A 分岐整流部
71 第1接点
72 第2接点
73 導電線

Claims (11)

  1. 負極集電体、負極活物質層、セパレータ又は固体電解質、正極活物質層及び正極集電体を有する蓄電要素を複数積層されてなる積層型電池を備えた二次電池モジュールであって、
    前記積層型電池の両端に位置する最外層集電体と、
    前記最外層集電体に接続され、電流を外部に取り出すためのタブと、
    前記タブに接続される整流部と、を備え、
    前記整流部は、
    前記最外層集電体上に、且つ、前記最外層集電体の端部に設けられ、
    更に、前記最外層集電体において前記タブが入射する側の辺を第一辺と定義したときに、前記最外層集電体の前記第一辺に沿う方向に延設されている、
    ことを特徴とする二次電池モジュール。
  2. 前記最外層集電体において前記タブが入射しない側の辺を第二辺と定義したときに、前記整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有する、
    請求項1に記載の二次電池モジュール。
  3. 前記整流部は、正極側整流部と負極側整流部とを備え、
    前記正極側整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有し、
    前記負極側整流部は、前記最外層集電体の中央部において第二辺に沿う方向に延びる中央側第二方向延設部と、を有する、
    請求項1又は2に記載の二次電池モジュール。
  4. 前記整流部は、正極側及び負極側それぞれに設けられ、
    前記整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有する、
    請求項1又は2に記載の二次電池モジュール。
  5. 前記整流部は、正極側及び負極側それぞれに設けられ、
    前記整流部は、前記最外層集電体の第一辺に沿う方向に延びる第一方向延設部と、前記最外層集電体の第二辺に沿う方向に延びる第二方向延設部と、を有し、
    更に、前記整流部は、前記最外層集電体の中央部において第二辺に沿う方向に延びる中央側第二方向延設部と、を有する、
    請求項1又は2に記載の二次電池モジュール。
  6. 前記整流部は、前記第二方向延設部から枝分かれした分岐整流部が複数設けられている、
    請求項2~5のいずれか一項に記載の二次電池モジュール。
  7. 前記整流部は、
    上記最外層集電体よりも低抵抗の材料からなり、
    前記整流部における前記タブが入射した箇所から離れた部分に向かうに従い抵抗が低い構成を有する、
    請求項1に記載の二次電池モジュール。
  8. 前記整流部は、異なる材料が組み合わせて構成され、
    前記整流部における前記タブが入射した箇所に用いられる材料よりも、前記整流部における前記タブが入射した箇所から離れた部分に用いられる材料の方が低抵抗材料で構成されている、
    請求項1に記載の二次電池モジュール。
  9. 前記整流部は、その内部に電流を流す導電線を有し、
    前記導電線は、
    前記整流部におけるタブ側に位置する第1接点と、前記整流部における前記タブ側から離れた部分に位置する第2接点と、を接続し、
    前記第2接点の数は、前記第1接点の数より大きい
    請求項1~8のいずれか一項に記載の二次電池モジュール。
  10. 前記第2接点は、前記整流部の延在方向に沿うように並設され、
    前記第2接点のうち第一辺方向外側に位置する外側第2接点と、前記第1接点と、を接続する外側導電線よりも、
    前記外側第2接点よりも第一辺方向内側に位置する内側第2接点と、前記第1接点と、を接続する中央側導電線の方が、導電線の長さが長い
    請求項9に記載の二次電池モジュール。
  11. 前記外側導電線の電気抵抗と、前記中央側導電線の電気抵抗とは略同一である、
    請求項10に記載の二次電池モジュール。
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