JP2023079632A - 接続構造体、及び接続構造体の製造方法 - Google Patents

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直樹 林
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和久 青木
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大祐 佐藤
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Abstract

【課題】接続抵抗値の上昇を抑えることができる接続構造体、及び接続構造体の製造方法を提供する。【解決手段】第1の端子列を有する表面実装部品と、第1の端子列に対応する第2の端子列を有する配線基板と、表面実装部品と配線基板との間に気泡を有し、第1の端子列と第2の端子列とを半田粒子により接合する接着層とを備え、接着層の接着面積に対する気泡の面積割合が、17~72%である。これにより、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。【選択図】図2

Description

本技術は、表面実装部品を半田により接続した接続構造体、及び接続構造体の製造方法に関する。
リジッド基板やフレキシブル基板への表面実装部品(SMD:Surface Mount Device)の実装は、一般的に半田ペーストを基板に印刷し、その上に表面実装部品をマウンター搭載して、その後リフロー工程を用いて実装を行っている。
一般的な半田ペーストは、ペースト内の半田自体の絶対量が多く、ファインピッチ接続に対しては半田ブリッジが発生するため限界があった。そこで、ファインピッチに対応するにあたり、配線間に残る半田を少なくするため、半田含有量を下げ、更に半田の自己凝集性能を利用したファインピッチ対応の半田含有の異方性導電接着剤が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
図4は、従来の半田含有の異方性導電接着剤を用いた基板への部品実装を模式的に示す断面図である。従来の半田含有の異方性導電接着剤103を用いたリフロー実装では、表面実装部品101と基板102との線膨張差によって接続部に大きなストレスが掛かるため、表面実装部品101と接着剤との間の浮きや基板102と接着剤との間の浮きに繋がる場合があった。また、半田の金属結合部におけるクラック発生などの懸念があった。
特に、熱衝撃試験のように熱膨張・熱収縮による機械的な伸び縮みがある信頼性試験に対して、試験時の応力を緩和できず、抵抗値上昇を引き起こすことがあった。
特開2017-041442号公報 特開2016-219808号公報
本技術は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、接続抵抗値の上昇を抑えることができる接続構造体、及び接続構造体の製造方法を提供する。
本技術に係る接続構造体は、第1の端子列を有する表面実装部品と、前記第1の端子列に対応する第2の端子列を有する配線基板と、前記表面実装部品と前記配線基板との間に気泡を有し、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを半田粒子により接合する接着層とを備え、前記接着層の接着面積に対する前記気泡の面積割合が、17~72%である。
本技術に係る接続構造体の製造方法は、半田粒子と、気泡を発生させる発泡成分とを含有する異方性導電接着剤を介して、配線基板上に表面実装部品を配置する配置工程と、前記半田粒子の融点以上に設定されたリフロー炉を用いて、前記異方性導電接着剤を硬化させ、前記表面実装部品と前記配線基板との間に接着層を形成するとともに、前記表面実装部品の第1の端子列と前記配線基板の第2の端子列とを前記半田粒子により接合させる接合工程とを有し、前記接着層の接着面積に対する前記気泡の面積割合が、17~72%である。
本技術によれば、接着層が所定量の気泡を有することにより、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
図1は、垂直嵌合タイプのコネクタにおけるプラグとレセプタクルとの短手方向の一例を示す断面図である。 図2は、コネクタのプラグと配線基板とを接続させた接続構造体の長手方向を模式的に示す断面図である。 図3は、コネクタのプラグと配線基板とを接続させた接続構造体の短手方向を模式的に示す断面図である。 従来の半田含有の異方性導電性接着材を用いた基板への部品実装を模式的に示す断面図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.接続構造体
2.接続構造体の製造方法
3.異方性導電接着剤
4.実施例
<1.接続構造体>
本実施の形態に係る接続構造体は、第1の端子列を有する表面実装部品と、第1の端子列に対応する第2の端子列を有する配線基板と、表面実装部品と配線基板との間に気泡を有し、第1の端子列と第2の端子列とを半田粒子により接合する接着層とを備える。そして、接着層の接着面積に対する気泡の面積割合が、所定範囲であることにより、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
接着層の接着面積に対する気泡の面積割合は、例えば、接着層を接続方向に対して垂直に切断、すなわち、端子面に対して平行に切断し、その断面を金属顕微鏡、光学顕微鏡、SEM(Scanning Electron Microscope)等の電子顕微鏡などを用いた観察画像から算出することができる。また、観察画像を公知の画像解析ソフトを用いて気泡の面積割合を計測してもよい。また、測定個所は、表面実装部品の中央部、いわゆる腹部分あることが好ましく、例えば、コネクタの場合、リード端子が組み込まれるインシュレーター部分(樹脂部分)であることが好ましい。
配線基板の線膨張係数は、好ましくは表面実装部品の線膨張係数の1.5倍以上、より好ましくは表面実装部品の線膨張係数の3.0倍以上、さらに好ましくは表面実装部品の線膨張係数の5.0倍以上である。表面実装部品の線膨張係数は、例えば0.1~1ppm/℃であり、配線基板の線膨張係数は、例えば10~30ppm/℃である。配線基板の線膨張係数と表面実装部品の線膨張係数とが前述の関係である場合、熱衝撃により機械的ストレスが掛かりやすいものの、本技術を適用することにより、ストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
表面実装部品は、長手方向に端子を複数備えることが好ましく、短手方向に端子が対向していてもよい。また、表面実装部品における長手方向の長さに対する短手方向の長さの比は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上である。表面実装部品が、上記範囲のアスペクト比である場合、熱衝撃により長手方向には線膨張差による大きなストレスが掛かりやすいものの、本技術を適用することにより、ストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
表面実装部品としては、半田リフローにより接合可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、コネクタ、IC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)のパッケージ、LED(Light Emitting Diode)、スイッチなどが挙げられる。これらの中でも、長手方向に複数のピンを有する樹脂成型されたアスペクト比の大きなコネクタは、接続部に大きなストレスが掛かりやすいものの、本技術を適用することにより、ストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
以下では、表面実装部品の具体例として、垂直嵌合タイプのコネクタを用いて接続構造体について詳細に説明する。コネクタは、嵌合部を有する主に樹脂成型品であり、例えば、樹脂成形物に電極が複数長手方向に突き出ているもの(所謂、ムカデ型のコネクタ)であっても、突き出ていないもの(フリップチップ型のコネクタ)であってよい。
図1は、垂直嵌合タイプのコネクタにおけるプラグとレセプタクルとの短手方向の一例を示す断面図である。図1に示すコネクタの一例は、レセプタクル端子11A、11Bが絶縁樹脂により固定されたレセプタクル1と、プラグ端子21A、21Bが絶縁樹脂により固定されたプラグ2から構成される。また、レセプタクル1の長手方向には、レセプタクル端子11A、11Bが、所定のピッチで形成され、プラグ2の長手方向には、プラグ端子21A、21Bが、所定のピッチで形成される。
図2は、コネクタのプラグと配線基板とを接続させた接続構造体の長手方向を模式的に示す断面図であり、図3は、コネクタのプラグと配線基板とを接続させた接続構造体の短手方向を模式的に示す断面図である。すなわち、図2に示す長手方向の断面は、図3に示す短手方向の断面に対して垂直方向のY断面であり、図4に示す短手方向の断面は、図2に示す長手方向の断面に対して垂直方向のX断面である。
図2及び図3に示すように、接続構造体は、第1の端子列としてのプラグ端子21A、21Bを有するプラグ2と、プラグ端子21A、21Bに対応する第2の端子列としての基板端子31A、31Bを有する配線基板3と、プラグ端子21A、21Bと基板端子31A、31Bとを半田41により接合する接着層4とを備える。
プラグ2は、プラグ端子21A、21Bと、プラグ端子21A、21Bに連続する導電金属が折り曲げられた接続ピン22A、22Bと、プラグ端子21A、21B及び接続ピン22A、22Bを固定する絶縁樹脂23とを備える。
絶縁樹脂23は、例えばポリアミド、LCP(Liquid Crystal Polymer)などからなり、例えば樹脂成形により、プラグ端子21A、21B及び接続ピン22A、22Bを固定する。また、プラグ端子21A、21Bの端部には、それぞれリードが形成され、プラグ端子21A、21Bは、表面実装型のリードアレイを構成する。
プラグ端子21A、21B及び基板端子31A、31Bにおける隣接端子間距離(スペース間距離)の最小値の上限は、好ましくは0.8mm以下、より好ましくは0.3mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下である。また、プラグ端子21A、21B及び基板端子31A、31Bにおける隣接端子間の距離の最小値の下限は、好ましくは50μm以上、より好ましくは60μm以上、さらに好ましくは70μm以上である。また、プラグ端子21A、21Bの表面は、金メッキされていることが好ましい。
配線基板3は、基材上にプラグ端子21A、21Bに対応する基板端子31A、31Bを備える。配線基板3は、所謂プリント配線板(PWB)として広義に定義できるものであればよく、リジット基板であっても、フレキシブル基板(FPC:Flexible Printed Circuits)であってもよい。基材種類による基板例としては、例えば、ガラス基板、セラミック基板、プラスチック基板などが挙げられる。
基板端子31A、31Bの隣接端子間には、ソルダーレジストに用いられる短絡防止の加工(壁や溝など)が形成されていないことが経済性の観点から好ましい。例えば、基板端子31A、31Bの隣接端子間のスペース部の高さの上限は、好ましくは基板端子31A、31Bの高さの100μm以下、より好ましくは35μm以下、さらに好ましくは12μm以下である。また、基板端子31A、31Bの隣接端子間の端子からの高さの下限は、基板端子31A、31Bの高さと同じ(端子間が水平で基板面と同一であり、端子の隆起がない状態、基板の接続面がフラットな状態)であってもよく、基板に設けられた基板端子31A、31Bが基板平面より突出していてもよい。また、基板端子31A、31Bの表面は、金メッキされていることが好ましい。
接着層4は、プラグ端子21A、21Bと基板端子31A、31Bとを接合する半田41と、気泡42とを備える。接着層4は、後述する異方性導電接着剤が硬化したものであり、プラグ端子21A、21Bと基板端子31A、31Bとを半田41により接合するとともに、プラグ2と配線基板3との間に異方性導電接着剤のバインダーが充填されてなる。一つの基板端子31A、31B内には、複数の半田接合箇所が存在してもよく、複数の半田接合箇所以外は、バインダーによる接着箇所が存在してもよい。なお、プラグ端子21A、21Bと基板端子31A、31Bとの電極同士が直接接触し、バインダーがこれを保持してもよい。また、電極同士で接続している近傍の半田粒子が、これを補助するように働いてもよい。半田粒子は、電極間に挟持されていてもよく、電極間が直接接続した後に、その周辺に存在する半田粒子が溶融し、接合に寄与してもよい。
気泡42は、後述する異方性導電接着剤中の発泡成分により発生し、接着層4内に形成される。接着層4の接着面積に対する気泡42の面積割合は、17~72%であり、好ましくは20~70%、より好ましくは30~60%である。気泡42の面積割合が小さ過ぎると熱衝撃による線膨張差のストレス緩和性が低くなり、気泡42の面積割合が大き過ぎるとバインダー自体の凝集力が低下し、接続抵抗値の上昇を抑えることが困難となる。
本実施の形態に係る接続構造体によれば、接着層の接着面積に対する気泡の面積割合が、所定範囲であることにより、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。特に、長手方向に複数のピンを有する樹脂成型されたアスペクト比の大きなコネクタを実装した場合、接続部の大きなストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。また、本実施の形態に係る接続体は、BGA(Ball grid array)などで広く使われている半田粒子により接続されており、接続信頼性が高いため、センサー機器、車載用機器、IoT(Internet of Things)機器など、多くの用途に適用することができる。
<2.接続構造体の製造方法>
本実施の形態に係る接続構造体の製造方法は、半田粒子と、気泡を発生させる発泡成とを含有する異方性導電接着剤を介して、配線基板上に表面実装部品を配置する配置工程と、半田粒子の融点以上に設定されたリフロー炉を用いて、異方性導電接着剤を硬化させ、表面実装部品と配線基板との間に接着層を形成するとともに、表面実装部品の第1の端子列と配線基板の第2の端子列とを半田粒子により接合させる接合工程とを有する。そして、接着層の接着面積に対する気泡の面積割合が、所定範囲であることにより、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。ここで、接続構造体とは、二つの材料または部材が電気的に接続されたものをいう。また、接合とは、二つの材料または部材をつなぎ合わせることをいう。
[配置工程]
配置工程では、半田粒子と、気泡を発生させる発泡成分とを含有する異方性導電接着剤を介して、配線基板上に表面実装部品を配置する。例えば、ツールを用いて表面実装部品の第1の端子列と配線基板の第2の端子列とを位置合わせし、異方性導電接着剤上に表面実装部品を搭載する。ツールは、加熱型ピックアップツールであることが好ましく、表面実装部品を吸着する吸着機構を備えることが好ましい。また、異方性導電接着剤は、ペースト状であってもフィルム状であってもよい。ペースト状のものを表面実装部品の搭載時にフィルム状に近い形態としてもよい。
また、配置工程では、ツールにて表面実装部品側から押圧する仮圧着であってもよい。仮圧着条件としては、好ましくは2.0MPa以下、より好ましくは1.5MPa以下、さらに好ましくは1.0MPa以下である。
表面実装部品を押圧した場合、異方性導電接着剤の厚みに対する半田粒子の平均粒径の比の上限は、好ましくは1.4以下、より好ましくは1.2以下、さらに好ましくは1.0以下である。表面実装部品の第1の端子列と配線基板の第2の端子列との距離を半田粒子径の近傍まで異方性導電接着剤を押し込むことにより、リフロー工程の半田粒子による接合への寄与度を相対的に減少させ、導通を安定して得ることができる。
また、仮圧着では、異方性導電接着剤の硬化が開始されていてもよく、異方性導電接着剤が完全には硬化していない半硬化状態であってもよく、完全硬化されていてもよい。また、仮圧着では、ツールと表面実装部品との間に緩衝材を使用してもよい。緩衝材としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:polytetrafluoroethylene)、シリコンラバーなどを用いることができる。これにより、表面実装部品のダメージをさらに抑制することができる。
[接合工程]
接合工程では、半田粒子の融点以上に設定されたリフロー炉を用いて、異方性導電接着剤を硬化させ、表面実装部品と配線基板との間に気泡を含む接着層を形成するとともに、表面実装部品の第1の端子列と配線基板の第2の端子列とを半田粒子により接合させる。
リフロー炉は、機械的な加圧をせずに無荷重で加熱接合させることができるため、表面実装部品及び配線基板のダメージを抑制することができる。また、一般的な加熱加圧ツールを用いた異方性導電接続と比べて、不要な樹脂流動が発生しないことから、気泡の巻き込みも抑制することができる。また、無荷重であることから、半田粒子の移動量が小さくなり、半田粒子の捕捉効率は高いことが予想される。ここで、無荷重とは、機械的な加圧がない状態をいう。
リフロー炉としては、大気圧リフロー、真空リフロー、大気圧オーブン、オートクレーブ(加圧オーブン)などが挙げられ、これらの中でも、接合部に内包する気泡を排除することができる真空リフロー、オートクレーブなどを用いることが好ましい。
リフロー炉におけるピーク温度(最高到達温度)の下限は、半田粒子が溶融する温度以上であって、異方性導電接着剤が硬化を始める温度以上であれば良く、好ましくは150℃以上、より好ましくは180℃以上、さらに好ましくは200℃以上である。また、リフロー炉におけるピーク温度の上限は、300℃以下、より好ましくは290℃以下、さらに好ましくは280℃以下である。
リフロー炉では、加熱により異方性導電接着剤が溶融し、半田融点以上である本加熱により電極間に挟持された半田粒子が溶融し、半田が電極に濡れ広がり、冷却により表面実装部品の第1の端子列と配線基板の第2の端子列とが接合される。また、異方性導電接着剤中の発泡成分により気泡が発生し、接着層中に気泡が形成される。リフローは、昇温工程と降温工程のほか、一定温度に維持する工程(キープ工程)を含んでいてもよい。最も高温となるピーク工程があってもよく、昇温もしくは降温の途中でピーク工程を含んでいてもよい。昇温工程は、バインダーを溶融させる工程(例えば120℃まで)と、半田粒子が溶融し塗れ広がる工程(例えば120~175℃)の2段階となっていてもよい。そのため昇温速度は一例として10~120℃/minでもよく、20~100℃/minでもよい。キープ工程(例えば175~180℃)の維持時間は、バインダーを硬化させる工程ともなる。この温度は、一例として温度160~230℃であり、5~10℃程度の差があってもよく、ピーク温度と同じでもよい。この時間は適宜選択でき、例えば0.5min以上や0.75min以上であり、長すぎると製造効率が悪化するので、例えば5min以下や3min以下である。
例えば、異方性導電接着剤のバインダーが熱硬化性である場合、リフロー工程の昇温・維持・降温と、バインダーの熱硬化性の挙動を合わせることにより、リフロー工程における樹脂溶融、端子間での半田粒子の挟持、半田溶融・樹脂硬化を最適化することができる。バインダーの熱硬化性の挙動は、DSC測定やレオメーターによる粘度測定により知ることができる。
本実施の形態に係る接続構造体の製造方法によれば、異方性導電接着剤中の発泡成分により気泡が発生し、接着層中に気泡が形成されることにより、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
<3.異方性導電接着剤>
本実施の形態に係る異方性導電接着剤は、半田粒子と、気泡を発生させる発泡成分とを含有し、異方性導電接着剤のバインダー成分に対する発泡成分の含有量が、0.3~1.5wt%である。これにより、接着面積に対する気泡の面積割合を所定範囲である接着層を形成することができ、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
異方性導電接着剤は、フィルム状、又はペースト状のいずれであってもよい。また、ペーストを接続時にフィルム状にしても、部品を搭載することでフィルムに近い形態としてもよい。ペースト状の場合、基板上に所定量を均一に塗布することができればよく、例えば、ディスペンス、スタンピング、スクリーン印刷等の塗布方法を用いることができ、必要に応じて乾燥させてもよい。フィルム状の場合、フィルム厚により接合材料(例えば、異方性導電接合材料)の量を均一化することができるだけでなく、取り扱い易いので作業効率を高くすることができる。
異方性導電接着剤がフィルム状である場合、異方性導電接着剤の厚みに対する半田粒子の平均粒径の比の下限は、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.8以上、さらに好ましくは0.9以上である。異方性導電接着剤の厚みに対する半田粒子の平均粒径の比が大きい場合、前述の配置工程において、半田粒子の電極間への挟持が容易になるが、フィルムにした場合に取り扱い性の難易度が高くなる虞がある。
フィルム厚みは、1μm以下、好ましくは0.1μm以下を測定できる公知のマイクロメータやデジタルシックネスゲージ(例えば、株式会社ミツトヨ:MDE-25M、最小表示量0.0001mm)を用いて測定することができる。フィルム厚みは、10箇所以上を測定し、平均して求めればよい。但し、粒子径よりもフィルム厚みが薄い場合には、接触式の厚み測定器は適さないので、レーザー変位計(例えば、株式会社キーエンス、分光干渉変位タイプSI-Tシリーズなど)を用いることが好ましい。ここで、フィルム厚みとは、バインダー樹脂層のみの厚みであり、粒子径は含まない。
異方性導電接着剤のバインダーは、熱硬化性であっても、熱可塑性であってもよいが、リフロー工程による温度制御により溶融・硬化可能な熱硬化性であることが好ましい。以下では、熱硬化性バインダー(絶縁性バインダー)について説明する。
[熱硬化型バインダー]
熱硬化性バインダーは、発熱ピーク温度が、半田粒子の融点よりも高いことが好ましく、半田粒子の融点よりも低い溶融温度を有するものであることが好ましい。ここで、発熱ピーク温度は、回転式レオメーター(サーモフィッシャー社製)を用い、測定圧力1N温度範囲30~200℃、昇温速度10℃/分、測定周波数1Hz、測定プレート直径8mmの条件で測定することができる。これにより、加熱により熱硬化性バインダーが溶融し、半田粒子が端子間に挟持された状態で半田が溶融するため、ファインピッチの電極を備える電子部品を接合させることができる。
熱硬化型バインダーとしては、(メタ)アクリレート化合物と熱ラジカル重合開始剤とを含む熱ラジカル重合型樹脂組成物、エポキシ化合物と熱カチオン重合開始剤とを含む熱カチオン重合型樹脂組成物、エポキシ化合物と熱アニオン重合開始剤とを含む熱アニオン重合型樹脂組成物などが挙げられる。また、公知の粘着剤組成物を用いてもよい。なお、(メタ)アクリルモノマーとは、アクリルモノマー、及びメタクリルモノマーのいずれも含む意味である。
以下では、具体例として、固形エポキシ樹脂と、液状エポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを含有する熱アニオン重合型樹脂組成物を例に挙げて説明する。
固形エポキシ樹脂は、常温で固形であり、分子内に1つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等であってもよい。これにより、フィルム形状を維持することができる。なお、常温とは、JIS Z 8703で規定する20℃±15℃(5℃~35℃)の範囲である。
液状エポキシ樹脂は、常温で液状であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等であってもよく、ウレタン変性のエポキシ樹脂であっても構わない。
液状エポキシ樹脂の配合量は、固形エポキシ樹脂100質量部に対し、好ましくは160質量部以下、より好ましくは100質量部以下、さらに好ましくは70質量部以下である。液状エポキシ樹脂の配合量が多くなると、フィルム形状を維持することが困難となる。また、液状エポキシ樹脂の配合量が多くなると、熱硬化後の硬化物性が一般的に高架橋密度による高弾性となるため、ストレス緩和能力が小さくなる。
エポキシ樹脂硬化剤は、熱で硬化が開始する熱硬化剤であれば、特に限定されるものではなく、例えば、アミン、イミダゾール等のアニオン系硬化剤、スルホニウム塩等のカチオン系硬化剤が挙げられる。また、硬化剤は、フィルム化させる際に使用される溶剤に対して耐性が得られるようにマイクロカプセル化されていてもよい。
[半田粒子]
半田粒子は、例えばJIS Z 3282-1999に規定されている、Sn-Pb系、Pb-Sn-Sb系、Sn-Sb系、Sn-Pb-Bi系、Bi-Sn系、Sn-Cu系、Sn-Pb-Cu系、Sn-In系、Sn-Ag系、Sn-Pb-Ag系、Pb-Ag系などから、電極材料や接続条件などに応じて適宜選択することができる。Bi系の半田は、靭性の高い合金であるため、半田の金属結合部におけるクラック発生などの懸念があるものの、本技術を適用することにより、ストレスを緩和し、半田の金属結合部におけるクラック発生を抑制し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
半田粒子の融点の下限は、好ましくは110℃以上、より好ましくは120℃以上、さらに好ましくは130℃以上。半田粒子の融点の上限は、200℃以下でもよく、好ましくは180℃以下、より好ましくは160℃以下、さらに好ましくは150℃以下である。また、半田粒子は、表面を活性化させる目的でフラックス化合物が直接表面に結合されていても構わない。表面を活性化させることで電極部との金属結合を促進することができる。
半田粒子の平均粒径は、表面実装部品の第1の端子列及び配線基板の第2の端子列における端子間距離(スペース間距離)の最小値の0.2倍以下であることが好ましく、0.15倍以下であることがより好ましく、0.1倍以下であることがさらに好ましい。このようなスペース間距離及び半田粒子の平均粒径との関係より、リフロー炉を用いて、表面実装部品の第1の端子列と配線基板の第2の端子列とを接合させることができる。半田粒子の平均粒径が表面実装部品の第1の端子列及び配線基板の第2の端子列における端子間距離の最小値の0.2倍より大きくなると、ショートが発生する可能性が高くなる。
半田粒子の平均粒径の下限は、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは3μm以上、より好ましくは5μm以上である。これにより、フィルムの塗布厚みを一定にすることができる。半田粒子の平均粒径が0.5μmより小さいと電極部と良好な半田接合状態を得ることができず、信頼性が悪化する傾向にある。また、半田粒子の平均粒径の上限は、50μm以下であってもよく、30μm以下、好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。
平均粒径は、金属顕微鏡、光学顕微鏡、SEM(Scanning Electron Microscope)等の電子顕微鏡などを用いた観察画像において、例えばN=20以上、好ましくはN=50以上、さらに好ましくはN=200以上で測定した粒子の長軸径の平均値であり、粒子が球形の場合は、粒子の直径の平均値である。また、観察画像を公知の画像解析ソフト(「WinROOF」:三谷商事(株)、「A像くん(登録商標)」:旭化成エンジニアリング株式会社など)を用いて計測された測定値、画像型粒度分布測定装置(例として、FPIA-3000(マルバーン社))を用いて測定した測定値(N=1000以上)であってもよい。観察画像や画像型粒度分布測定装置から求めた平均粒径は、粒子の最大長の平均値とすることができる。なお、異方性導電接着剤を作製する際には、簡易的にレーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における頻度の累積が50%になる粒径(D50)、算術平均径(体積基準であることが好ましい)などのメーカー値を用いることができる。
また、複数の半田粒子が凝集した凝集体である場合、凝集体の大きさを異方性導電接着剤の厚みよりも小さくすることが好ましい。個々の半田粒子の大きさは、前述した画像観察により求めることができる。
半田粒子は、バインダー中に分散されていることが好ましく、半田粒子はランダム配置であっても、一定の規則で配置されていても良い。また、半田粒子は、複数個が凝集した凝集体であってもよい。
半田粒子の配合量の質量比範囲の下限は、好ましくは20wt%以上、より好ましくは30wt%以上、さらに好ましくは35wt%以上である。また、半田粒子の配合量の体積比範囲の下限は、好ましくは5vol%以上、より好ましくは10vol%以上、さらに好ましくは15vol%以上である。半田粒子の配合量は、前述の質量比範囲又は体積比範囲を満たすことにより、優れた導通性、放熱性、及び接着性を得ることができる。半田粒子がバインダー中に存在する場合には、体積比を用いてもよく、異方性導電接合材料を製造する場合(半田粒子がバインダーに存在する前)には、質量比を用いてもよい。質量比は、配合物の比重や配合比などから体積比に変換することができる。半田粒子の配合量が少なすぎると優れた導通性、放熱性、及び接着性が得られなくなり、配合量が多すぎると異方性が損なわれ易くなり、優れた導通信頼性が得られ難くなる。
[発泡成分]
発泡成分は、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートメトキシプロピルアセテート(PMA)、イソプロピルアルコール(IPA)からなる群より選ばれる1種以上であることが好ましい。また、エポキシモノマーや(メタ)アクリルモノマーなどの液状の反応性モノマーを反応前に揮発させることで気泡成分とすることができる。発泡成分が、前述のような揮発成分であることにより、リフロー工程において容易に気泡を発生させることができる。
バインダー成分に対する発泡成分の含有量は、0.3~1.5wt%であることが好ましい。これにより、接着面積に対する気泡の面積割合が所定範囲である接着層を得ることができ、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
[他の添加剤]
異方性導電接着剤には、上述したバインダー、半田粒子及び発砲成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、従来、接着剤として使われている種々の添加剤を配合することができる。添加剤の粒子径は、半田粒子の平均粒子径よりも小さいことが望ましいが、電極間接合を阻害しない大きさであれば特に限定はない。
前述の異方性導電接着剤は、例えば、絶縁性バインダー、半田粒子及び発砲成分を溶剤中で混合し、この混合物を、バーコーターにより、剥離処理フィルム上に所定厚みとなるように塗布した後、乾燥させて溶媒を揮発させることにより得ることができる。また、混合物をバーコーターにより剥離処理フィルム上に塗布した後、加圧により所定厚みとしてもよい。また、半田粒子の分散性を高くするために、溶媒を含んだ状態で高シェアをかけることが好ましい。例えば、公知のバッチ式遊星攪拌装置を用いることができる。また、異方性導電接着剤の残溶剤量は、好ましくは2%以下、より好ましくは1%以下である。
本実施の形態に係る異方性導電接着剤によれば、気泡を発生させる発泡成分の含有量が所定範囲であることにより、接着面積に対する気泡の面積割合を所定範囲である接着層を形成することができ、熱衝撃による表面実装部品と配線基板との線膨張差のストレスを緩和し、接続抵抗値の上昇を抑えることができる。
<4.実施例>
本実施例では、半田粒子を含有する異方性導電フィルムを用いてコネクタを基板に実装した。そして、実装体の初期及び熱衝撃試験後の抵抗値評価を行った。なお、本実施例は、これらに限定されるものではない。
[異方性導電フィルムの作製]
固形エポキシ樹脂(ビスフェノールF型エポキシ樹脂、三菱ケミカル(株)、JER4007P)を80質量部、液状エポキシ樹脂(ジシクロペンタジエン骨格エポキシ樹脂、ADEKA(株)、EP4088L)を20質量部、エポキシ樹脂硬化剤(イミダゾール系硬化剤、四国化成工業(株)、キュアゾール2P4MHZ-PW)を5質量部、フラックス化合物(グルタル酸(1,3-プロパンジカルボン酸)、東京化成(株))を3質量部、及び平均粒子径30μmの半田粒子(MCP-137、5N Plus inc、Sn-58Bi合金、固相線温度138℃)を50質量部配合し、厚み35μmの異方性導電フィルムを作製した。上記配合のバインダー成分に対し、気泡発生成分として、揮発性の高いトルエンを所定量(wt%)配合し、気泡の量を調整した。
[コネクタの実装]
下記コネクタ部品、及び基板を準備し、基板上に異方性導電フィルムを載せ、プラグコネクタを基板側配線に合わせて搭載し、下記リフロー条件のリフロー工程を通してプラグコネクタを実装した。
コネクタ部品:片側10ピン(両側20ピン)、0.35mmピッチプラグコネクタ、ヒロセ電機(株)、BM23FR0.6-20DP-0.35V(895)
基板:上記プラグコネクタに対応するリジッド基板(デクセリアルズ評価用ガラスエポキシ基板、Ni-Auメッキ)
リフロー条件:150℃~260℃-100sec、ピークトップ260℃を設定
[異方性導電フィルムの硬化後の気泡面積割合]
実装後の気泡量の評価方法として、図3に示すようにZ方向で切断し、断面を観察し、硬化後のバインダー中の気泡を面積として測定し、その割合を算出した。
[実装体の抵抗値評価]
リフロー後の実装体における初期及び熱衝撃試験後のコネクタ端子と基板端子間の導通抵抗値を測定した。熱衝撃試験の条件は、-55℃、30分⇔125℃、30分を100サイクルとした。実装後のプラグコネクタ端子(上側の端子)と基板側の端子間の導通抵抗を測定し、熱衝撃試験前後における抵抗値上昇の最大値により評価した。A~Cの評価基準は下記の通りとした。
A:抵抗値上昇の最大値が30mΩ以下
B:抵抗値上昇の最大値が30mΩ超50mΩ以下
C:抵抗値上昇の最大値が50mΩ超
[異方性導電フィルムのハンドリング性の評価]
JISZ0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準じ、タック試験機(TACII、(株)レスカ)を用い、22℃の雰囲気下において、プローブ直径5mm(ステンレス製鏡面、円柱状)、押し付け荷重196kgf、押し付け速度30mm/min、剥離速度5mm/minの測定条件で、プローブを異方性導電フィルムに押し付けて測定した。測定チャートのピーク強度をタック力(kPa)とした。タック力が10kPa未満のものの判定を「OK」とし、タック力が10kPa以下のものの判定を「NG」とした。
表1に、実施例及び比較例の実装体の評価結果を示す。
Figure 2023079632000002
比較例1、2のように、硬化後のバインダー中の気泡面積の割合が8%以下である場合、すなわち、硬化前のバインダー中の揮発成分量の割合が0.2wt%以下である場合、
熱衝撃による線膨張差のストレス緩和性能が小さく、熱衝撃試験後の抵抗値の上昇が大きかった。
また、比較例3、4のように、硬化後のバインダー中の気泡面積の割合が82%以上である場合、すなわち、硬化前のバインダー中の揮発成分量の割合が2.0wt%以下である場合、異方性導電フィルムのハンドリング性が悪化し、熱衝撃試験後の抵抗値の上昇が大きかった。これは、大量の気泡によりバインダー自体の凝集力が低下したため、抵抗値の上昇を抑え込む性能が低下したためと推測する。
一方、実施例1~5のように、硬化後のバインダー中の気泡面積の割合が0.3~1.5%である場合、すなわち、硬化前のバインダー中の揮発成分量の割合が17~72wt%である場合、異方性導電フィルムのハンドリング性が良好であり、熱衝撃試験後の抵抗値の上昇を抑えることができた。これは、適量の気泡によりバインダーのストレス緩和性が高まり、熱衝撃による線膨張差のストレスを緩和しているものと推測する。
以上のように、異方性導電接着剤を実装するプロセスで気泡が発生するようにバインダー中に揮発成分を配合し、実装後の硬化バインダー中に気泡を配置することにより、ストレス緩和性能が高まり、信頼性試験後の抵抗値上昇を抑えることができた。
1 レセプタクル、2 プラグ、3 配線基板、4 接着層、11A,11B レセプタクル端子、21A,21B プラグ端子、22A,22B 接続ピン、23 絶縁樹脂、31A,31B 基板端子、41 半田、42 気泡、101 表面実装部品、102 基板、103 異方性導電接着剤

Claims (17)

  1. 第1の端子列を有する表面実装部品と、
    前記第1の端子列に対応する第2の端子列を有する配線基板と、
    前記表面実装部品と前記配線基板との間に気泡を有し、前記第1の端子列と前記第2の端子列とを半田粒子により接合する接着層とを備え、
    前記接着層の接着面積に対する前記気泡の面積割合が、17~72%である接続構造体。
  2. 前記配線基板の線膨張係数が、前記表面実装部品の線膨張係数の1.5倍以上である請求項1記載の接続構造体。
  3. 前記表面実装部品が、長手方向に端子を複数備える請求項1又は2記載の接続構造体。
  4. 前記表面実装部品が、長手方向の長さに対する短手方向の長さの比が2以上であり、長手方向に複数のピンを有する樹脂成型されたコネクタである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続構造体。
  5. 半田粒子と、気泡を発生させる発泡成分とを含有する異方性導電接着剤を介して、配線基板上に表面実装部品を配置する配置工程と、
    前記半田粒子の融点以上に設定されたリフロー炉を用いて、前記表面実装部品と前記配線基板との間にする接着層を形成するとともに、前記表面実装部品の第1の端子列と前記配線基板の第2の端子列とを前記半田粒子により接合させる接合工程とを有し、
    前記接着層の接着面積に対する前記気泡の面積割合が、17~72%である接続構造体の製造方法。
  6. 前記配線基板の線膨張係数が、前記表面実装部品の線膨張係数の1.5倍以上である請求項5記載の接続構造体の製造方法。
  7. 前記表面実装部品が、長手方向に端子を複数備える請求項5又は6記載の接続構造体の製造方法。
  8. 前記表面実装部品が、長手方向の長さに対する短手方向の長さの比が2以上であり、長手方向に複数のピンを有する樹脂成型されたコネクタである請求項5乃至7のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  9. 前記発泡成分が、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートメトキシプロピルアセテート(PMA)、イソプロピルアルコール(IPA)からなる群より選ばれる1種以上である請求項5乃至8のいずれか1項記載の接続構造体の製造方法。
  10. 前記発泡成分が、揮発性の反応性モノマーである請求項5乃至8のいずれか1項記載の接続構造体の製造方法。
  11. 前記異方性導電接着剤のバインダー成分に対する前記発泡成分の含有量が、0.3~1.5wt%である請求項5乃至10のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  12. 前記半田粒子が、Biを含む合金である請求項5乃至11のいずれか1項に記載の接続構造体の製造方法。
  13. 前記異方性導電接着剤が、フィルム状である請求項5乃至12のいずれか1項に記載の接続体の製造方法。
  14. 半田粒子と、気泡を発生させる発泡成分と、バインダーとを含有し、
    前記バインダー成分に対する前記発泡成分の含有量が、0.3~1.5wt%である接続フィルム。
  15. 前記半田粒子が、Biを含む合金である請求項14記載の接続フィルム。
  16. 前記発泡成分が、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートメトキシプロピルアセテート(PMA)、イソプロピルアルコール(IPA)からなる群より選ばれる1種以上である請求項14又は15記載の接続フィルム。
  17. 前記発泡成分が、揮発性の反応性モノマーである請求項14又は15記載の接続フィルム。

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