JP2023079586A - 手装着用枕 - Google Patents

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【課題】例えば列車、飛行機、自動車等で肘掛けを有する座席や椅子に座ったまま快適な睡眠をとることができる手装着用枕を提供する。【解決手段】本発明の手装着用枕は、手のひらに配置される、手首の可動を制限する手首可動制限部10と、手首可動制限部の下部を手首に取り付けるためのベルト部20a,20bと、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着される枕部30と、親指を除く四本の指の付け根部分と手首可動制限部の上部との間に位置するように配置される握部40と、手首可動制限部と手首との間に位置するように手首可動制限部の下部に設けられたクッション部50とを備える。握部は、枕部で頭部の一部が支えられたときに頭部が枕部を介してその四本の指に及ぼす圧力を受け、クッション部は、手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力を緩和する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば肘掛けを有する座席や椅子に座ったまま睡眠をとる場合に、手に装着して使用される手装着用枕に関するものである。
近年、列車、飛行機、自動車等において首枕を使用して睡眠をとる者が増えている。この首枕は、略コ字状に形成されており、首の周りに装着して使用される。しかし、首枕はかさばり、持ち運びに不便であるという問題がある。また、首枕が首や肩に接触する面積は大きいので、使用時に使用者に不快感を与えてしまうことがある。一方、最近では、手や腕等に装着して使用する持ち運び可能な枕が多数提案されている。具体的に、このような枕としては、前腕及び手に装着するタイプのもの(例えば、特許文献1参照。)、前腕に取り付けるタイプのもの(例えば、特許文献2参照。)、手に取り付けるタイプのもの(例えば、特許文献3及び4参照。)等がある。
米国特許第8839472号明細書 米国特許出願公開第2013/0117939号明細書 米国特許第6526612号明細書 登録実用新案第3039594号公報
ところで、例えば列車、飛行機、自動車等で肘掛けを有する座席や椅子に着座したまま睡眠をとる場合には、上述した従来の持ち運び可能な枕を使用しても、快適な睡眠をとることができないという問題があった。例えば、上記特許文献1や特許文献2に記載された枕を使用する場合には、頭部を腕の位置に持っていく必要がある。このため、座席や椅子に座った状態でこれらの枕を使用しようとすると、使用者は、腕を前側のテーブル等の上においてうつ伏せ寝のように体を前傾させざるを得なくなり、したがって、腰等に負担をかけることになる。また、上記特許文献3や特許文献4に記載された枕を使用する場合には、頭部を載せるクッションや枕本体が腕ではなく手の位置に取り付けられているので、使用者は前傾姿勢になることを避けることができる。しかしながら、使用者が座席や椅子に着座して肘をその座席や椅子に設けられた肘掛けに置くと、その肘掛けが通常の適切な位置に設けられていたとしても、肘をその肘掛けに乗せたときの手のひらの高さは使用者の頸部よりかなり低位置となる。このため、手のひらに取り付けられたクッションや枕本体で頭部を支えようとすると、頭部が必要以上に低い位置となり、頸部等に大きな負担を与えることになる。このため、使用者が従来の持ち運び可能な枕を飛行機や自動車等の肘掛けを有する座席や椅子に座った状態で使用しても、快適な睡眠をとることは困難であった。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、例えば列車、飛行機、自動車等で肘掛けを有する座席や椅子に座ったまま快適な睡眠をとることができる手装着用枕を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明は、手に装着して使用される手装着用枕であって、手のひら側の手首の部分から手のひらに沿ってその手に配置される、手首の可動を制限する手首可動制限部と、手首可動制限部の下部に設けられた、手首可動制限部の下部を手首に取り付けるためのベルト部と、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着される、頭部の一部を支える枕部と、親指を除く四本の指の付け根部分と手首可動制限部の上部との間に位置するように配置され、その四本の指で握るようにして使用される、枕部で頭部の一部が支えられたときに頭部が枕部を介してその四本の指に及ぼす圧力を受けるための握部と、手首可動制限部と手首との間に位置するように手首可動制限部の下部に設けられた、握部の受けた圧力が手首可動制限部に伝達されることにより手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力を緩和するためのクッション部とを具備することを特徴とするものである。
本発明に係る手装着用枕では、かかる構成により、使用者が肘掛けを有する座席や椅子に着座し、肘をその肘掛けにおいた場合、手首可動制限部により手首が真直ぐな状態になっているので、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着された枕部は使用者の頸部よりも高いところに位置するようになる。このため、使用者は、肘掛けを有する座席や椅子に座った状態で睡眠をとるときに、頸部を大きく湾曲させたり、頭部の位置を大きく下げたりすることなく、枕部で頭部の一部を支持することができるので、頸部の負担を軽減することができる。しかも、本発明に係る手装着用枕では、手首可動制限部の下部がベルト部で手首に取り付けられ、一方、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位が握部の上面、又は、握部の上面及び手首可動制限部の上端部と接するので、使用者が睡眠時に脱力状態になっても、手首が曲がってしまうのを防ぐことができ、枕部による頭部の一部の支持状態をしっかりと維持することができる。また、本発明に係る手装着用枕では、枕部が頭部の一部を支えているときに、その頭部が枕部を介して枕部の下にある四本の指に及ぼす圧力を、手だけでなく、握部及び手首可動制限部でも受けることができるので、頭部からの圧力によって手にかかる負担を大幅に軽減することができる。しかも、握部が受けた圧力が手首可動制限部に伝達されるときに、その手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力をクッション部で緩和することができる。したがって、本発明に係る手装着用枕を用いると、使用者は、手に大きな負担をかけることなく、快適な睡眠をとることができる。
また、本発明に係る手装着用枕では、手首可動制限部が、略S字状に湾曲した形状に形成された板状部材と、板状部材を内部に挿入して保持する保持具とを備え、その保持具は、伸縮性又は柔軟性を有する材料で作製されていることが望ましい。これにより、手首可動制限部が手の形状にフィットし、頭部からの圧力を下部のクッション部及び/又はベルト部に適切に伝達すること可能になる。このため、使用者は本発明に係る手装着用枕を違和感なく手に装着することができる。また、保持具を、伸縮性又は柔軟性を有する材料で作製したので、手首可動制限部を手に装着したときに使用者は柔らかな肌触りを感じることができる。
本発明に係る手装着用枕では、使用者は、肘掛けを有する座席や椅子に座った状態で睡眠をとるときに、頸部を大きく湾曲させたり、頭部の位置を大きく下げたりすることなく、枕部で頭部の一部を支持することができるので、頸部の負担を軽減することができる。しかも、本発明に係る手装着用枕では、使用者が睡眠時に脱力状態になっても、手首が曲がってしまうのを防ぐことができるので、枕部による頭部の一部の支持状態をしっかりと維持することができる。また、本発明に係る手装着用枕では、枕部が頭部の一部を支えているときに、その頭部が枕部を介して枕部の下にある四本の指に及ぼす圧力を、手だけでなく、握部及び手首可動制限部でも受けることができるので、頭部からの圧力によって手にかかる負担を大幅に軽減することができる。しかも、握部が受けた圧力が手首可動制限部に伝達されるときに、その手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力をクッション部で緩和することができる。したがって、本発明に係る手装着用枕を用いると、使用者は、手に大きな負担をかけることなく、快適な睡眠をとることができる。
図1は本発明の一実施形態である手装着用枕の概略表面図である。 図2は本実施形態の手装着用枕の概略裏面図である。 図3は本実施形態の手装着用枕における手首可動制限部及びベルト部の概略表面図である。 図4は本実施形態の手装着用枕における手首可動制限部及びベルト部の概略裏面図である。 図5Aは本実施形態の手装着用枕における板状部材の概略平面図、図5Bは本実施形態の手装着用枕における板状部材の概略側面図である。 図6Aは本実施形態の手装着用枕における枕部の概略斜視図、図6Bは本実施形態の手装着用枕における枕部に握部を取り付けたときの枕部の概略斜視図である。 図7は本実施形態の手装着用枕における握部の概略斜視図である。 図8は本実施形態の手装着用枕を使用者の手に装着した状態を示す図である。 図9は本実施形態の手装着用枕を使用者の手に装着した状態を示す図である。 図10は本実施形態の手装着用枕の使用状況を説明するための図である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である手装着用枕の概略表面図、図2はその手装着用枕の概略裏面図である。ここで、手装着用枕の表側とは、その手装着用枕を手に装着したときに手のひらと接する側をいう。尚、一般に、「手」には、肩から先の部分という広義の意味と、手首を含まず、手首から先の部分という狭義の意味とがある。本明細書では、「手」を狭義の意味で使用することにする。
本実施形態の手装着用枕は、例えば、使用者が列車、飛行機、自動車等で肘掛けを有する座席や椅子に座ったまま睡眠をとる場合に、手に装着して使用されるものである。この手装着用枕は、図1及び図2に示すように、手首可動制限部10と、ベルト部20a,20bと、枕部30と、握部40と、クッション部50とを備える。本実施形態では、手装着用枕を右手に装着する場合について説明する。尚、本発明者は、以前、手首及び手の少なくとも一部に装着して使用される手甲枕に関する発明を提案しているが(特開2019-84013号公報)、その手甲枕と本発明に係る手装着用枕とは構成の点で異なるものである。
手首可動制限部10は、手首の可動を制限するためのものである。図3は本実施形態の手装着用枕における手首可動制限部10及びベルト部20a,20bの概略表面図、図4はその手首可動制限部10及びベルト部20a,20bの概略裏面図である。図3及び図4に示すように、上から見たときの手首可動制限部10の形状は略長方形状である。具体的に、図3に示すように、手首可動制限部10の長さは約16cm、その幅は約5cmである。但し、手首可動制限部10の先端部は他の部分に比べて少し幅広になっている。この手首可動制限部10は手のひら側の手首から手のひらに沿ってその手に配置される。また、手首可動制限部10は、図1乃至図4に示すように、板状部材11と、その板状部材11を保持する保持具12と、面ファスナー13,14とを有する。保持具12は、通気性及び伸縮性(又は柔軟性)を有する材料で作製されている。保持具12の内部は、板状部材11を挿入して保持するためのポケットになっている。図1乃至図4では、保持具12のポケットに収容された板状部材11を波線で示している。
図5Aは本実施形態の手装着用枕における板状部材11の概略平面図、図5Bはその板状部材11の概略側面図である。図5Aに示すように、上から見たときの板状部材11の形状は細長い略長方形状であり、その板状部材11の長さは約14cm、その幅は約3cmである。また、板状部材11を側面から見ると、その板状部材11は、図5Bに示すように、略S字状に湾曲した形状に形成されている。ここで、板状部材11は、板状部材11の凸面が手首可動制限部10の上部の表側に位置するように、保持部12のポケットに収容される。板状部材11としては、ある程度の剛性を有する材料で作製されたものを用いることが望ましい。具体的に、板状部材11としては、例えばステンレス、アルミニウム又は硬質プラスチック等で作製されたものを用いることができる。また、板状部材11としては、例えば、木材、ゴム、樹脂、エラストマー等で作製されたものを用いてもよい。
また、図3に示すように、手首可動制限部10(保持具12)の表側であってその上部及び下部には、面ファスナー13,14が縫い付けられている。手首可動制限部10の表側の上部に設けられた面ファスナー13は、握部40を着脱自在に取り付けるためのものであり、手首可動制限部10の表側の下部に設けられた面ファスナー14は、クッション部50を着脱自在に取り付けるためのものである。これらの面ファスナー13,14としてはともにループタイプのものを用いている。
ベルト部20a,20bは、図1乃至図4に示すように、手首可動制限部10の下部に設けられている。ここでは、ベルト部20a,20bを保持具12と一体的に構成している。具体的に、ベルト部20a,20bはそれぞれ、図3に示すように、手首可動制限部10の下部から左方向、右方向に延びている。ベルト部20aの長さは約5cm、その幅は約3cmであり、ベルト部20bの長さは約20cm、その幅は約3cmである。ベルト部20aの先端には、D環21が設けられている。一方、図2及び図4に示すように、ベルト部20bの裏側であってその先端部には、フックタイプの面ファスナー22が縫い付けられている。そして、ベルト部20bの裏側であって先端部以外の所定部分には、ループタイプの面ファスナー23が縫い付けられている。ベルト部20a,20bは、手首可動制限部10の下部を手首に取り付ける役割を果たすものである。
枕部30は、使用者の頭部の一部を支えるものであり、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着される。図6Aは本実施形態の手装着用枕における枕部30の概略斜視図、図6Bはその枕部30に握部40を取り付けたときの枕部30の概略斜視図である。この枕部30は、図1、図2、図6A及び図6Bに示すように、枕本体部31と、二つの連結部32,32とを有する。枕本体部31は、枕部30のうち実際に枕として機能する部分であり、使用時には親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に配置される。具体的に、この枕本体部31を上から見たときの形状は略正方形であり、その一辺の長さはそれぞれ約10cmである。また、枕本体部31の高さは約8cmである。枕本体部31は、弾力性又は緩衝性を有する材料を用いて作製されている。特に、枕本体部31の材料としては軽量な材料を用いることが望ましい。例えば、枕本体部31の材料として、ウレタンを用いることができる。連結部32,32は、枕本体部31の相対する側面に設けられている。これら連結部32,32は、枕本体部31と握部40とを連結する役割を果たす。具体的に、各連結部32,32の先端部にはメス型のスナップボタン33が取り付けられている。握部40にはオス型のスナップボタン42,42が取り付けられており(図7参照)、これらスナップボタン33,42を用いて、枕部30と握部40とが着脱自在に取り付けられる。枕部30に握部40を取り付けると、図6Bに示すように、枕本体部31と握部40との間には、指を通すことができる空間(隙間)が生じる。
握部40は、枕部30で頭部の一部が支えられたときに頭部が枕部30を介して親指を除く四本の指に及ぼす圧力を受けるためのものである。実際、握部40は、親指を除く四本の指の付け根部分と手首可動制限部10との間に位置するように配置される。そして、この握部40は、親指を除く四本の指で握るようにして使用される。本実施形態では、この握部40は、図1に示すように、手首可動制限部10の表側の上部に設けている。図7は本実施形態の手装着用枕における握部40の概略斜視図である。この握部40は、図7に示すように、略円筒形状のものであり、例えば、その直径は約3cm、長さは約8cmである。尚、一般に、握部40としては、頭部が四本の指に及ぼす圧力を確実に受けることができるように、指との接触面積がなるべく大きくなるような形状・サイズのものを用いることが望ましい。
本実施形態では、握部40は、具体的に、略円筒形状に形成された本体部と、その本体部を覆う布製カバーとを有する。本体部としては、例えば、ゴム等の弾性部材や、木材等で作製されたものを用いることができる。図7に示すように、布製カバーの表面の所定箇所にはフックタイプの面ファスナー41が縫い付けられている。このため、握部40を手首可動制限部10の表側の上部に設けられた面ファスナー13に配置すると、握部40の面ファスナー41が手首可動制限部10の面ファスナー13と連結することになる。これにより、本実施形態の手装着用枕の使用時に、握部40は、手のひらの付け根部分と手首可動制限部10との間に位置することになる。また、握部40の両サイドにはオス型のスナップボタン42が取り付けられている。このスナップボタン42は枕部30のスナップボタン33と連結することができる。
クッション部50は、図1に示すように、手首可動制限部10の表側の下部に設けられる。このクッション部50は、上から見たときに略正方形状に形成されており、その一辺の長さは約5.5cmである。クッション部50の素材としては、一般的なクッションに使われるものであればどのようなものでもよいが、ここでは、ウレタンを用いている。また、クッション部50の裏面にはフックタイプの面ファスナー(不図示)が縫い付けられている。このため、クッション部40を手首可動制限部10の表側の下部に設けられた面ファスナー14に配置すると、クッション部50の面ファスナーが手首可動制限部10の面ファスナー14と連結することになる。したがって、本実施形態の手装着用枕の使用時に、クッション部50は、手首可動制限部10の下部と手首との間に位置するようになる。このクッション部50は、握部40の受けた圧力が手首可動制限部10に伝達されることによりその手首可動制限部10の下部が手首に及ぼす圧力を緩和する役割を果たす。
次に、本実施形態の手装着用枕の装着手順について説明する。最初に、使用者は、本実施形態の手装着用枕を組み立てる。具体的に、使用者は、図3に示す手首可動制限部10に握部40及びクッション部50を取り付ける。すなわち、使用者は、握部40を手首可動制限部10の表側の上部の面ファスナー13に配置し、その面ファスナー13と握部40の面ファスナー41とを連結することにより、握部40を手首可動制限部10の上部に取り付ける。また、使用者は、クッション部50を手首可動制限部10の表側の下部の面ファスナー14に配置し、その面ファスナー14とクッション部50の裏面の面ファスナーとを連結することにより、クッション部50を手首可動制限部10の下部に取り付ける。次に、使用者は、枕部30の二つのメス型のスナップボタン33,33をそれぞれ、握部40の両端面に設けられたオス型のスナップボタン42,42に連結する。こうして、本実施形態の手装着用枕の組み立て作業が完了し、図1及び図2に示す本実施形態の手装着用枕が得られる。
その後、使用者は、本実施形態の手装着用枕を自分の右手に装着する。具体的に、使用者は、手首可動制限部10の表側が手のひらに相対するように手首可動制限部10を手に配置する。このとき、使用者は、手首可動制限部10の上部が握部40を介して親指を除く四本の指の付け根部分に位置し、手首可動制限部10の下部が手のひら側の手首の部分に位置するように、手首可動制限部10の位置を調整する。そして、使用者は、親指を除く四本の指を、連結部32,32によって枕本体部31と握部40との間に生じた空間(隙間)に通し、枕本体部31をその四本の指の基節骨に相当する部位の上に配置する。こうして枕部30がその四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着されると、その四本の指における基節骨に相当する部位は、握部40の上面、又は、握部の40の上面及び手首可動制限部10の上端部と接するようになる。次に、使用者は、ベルト部20bを手の甲側に回し、そのベルト部20bの先端部をD環21に通した後、ベルト部20bを巻き返す。そして、面ファスナー22と面ファスナー23とを連結することにより、手首可動制限部10の下部が手首に取り付けられる。こうして、本実施形態の手装着用枕を使用者の手に装着する作業が完了する。図8及び図9に本実施形態の手装着用枕を使用者の手に装着した状態を示す。図8は手装着用枕を手のひら側の斜め上側から見たときの概略斜視図であり、図9はその手装着用枕を手の甲側の斜め上側から見たときの概略斜視図である。
次に、本実施形態の手装着用枕の使用例について説明する。図10は本実施形態の手装着用枕の使用状況を説明するための図である。ここでは、図10の例に示すように、使用者が肘掛けを有する座席や椅子に着座して本実施形態の手装着用枕を使用する場合を考える。
使用者は、まず、本実施形態の手装着用枕を装着した手の側の肘を、座席又は椅子の肘掛けにおく。ここで、手首可動制限部10は手首の可動を制限するので、手首は真直ぐな状態になっている。このため、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に配置された枕本体部31は、使用者の頸部よりも高いところに位置するようになる。次に、使用者は、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位が握部40の上面、又は、握部40の上面及び手首可動制限部10の上端部と接する状態のまま、頭部の一部、例えば下顎や側頭部を枕本体部31に載せる。このとき、枕本体部31は頸部よりも高いところに位置しているので、使用者は、頸部を大きく湾曲させたり、頭部の位置を大きく下げたりすることなく頭部を枕本体部31で支えることができる。こうして、使用者は、図11に示すように、リラックスした体勢で睡眠をとることができる。また、手首可動制限部10の下部がベルト部20a,20bで手首に取り付けられ、一方、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位が握部40の上面、又は、握部40の上面及び手首可動制限部10の上端部と接しているので、手首可動制限部10は手にしっかりと装着されている。このため、使用者が睡眠時に脱力状態になっても、手首可動制限部10が手首の屈折を防ぐので、頭部が枕本体部31から脱落してしまうことはない。
また、使用者が本実施形態の手装着用枕を使用し、枕部30が頭部の一部を支えているときに、その頭部は枕部30を介して枕部30の下にある四本の指に圧力を及ぼす。本実施形態では、その四本の指の基節骨に相当する部位が握部40の上面、又は、握部40の上面及び手首可動制限部10の上端部と接しているので、上記圧力を、手だけでなく、握部40及び手首可動制限部10でも受けることができる。すなわち、握部40は、上記圧力を手首可動制限部10に伝達することができる。このため、本実施形態の手装着用枕では、頭部からの圧力によって手にかかる負担を大幅に軽減することができる。更に、握部40が受けた圧力が手首可動制限部10に伝達されると、その手首可動制限部10の下部が手首に圧力を及ぼすことになるが、その圧力をクッション部50で緩和することができる。したがって、本実施形態の手装着用枕を用いると、使用者は、手に大きな負担をかけることなく、快適な睡眠をとることができる。
尚、使用者は、本実施形態の手装着用枕を使用している間、親指を除く四本の指で握部40、又は、握部40及び手首可動制限部10を常に強く握りしめている必要はない。使用者が本実施形態の手装着用枕を使用しているとき、握部40は、上記圧力を手首可動制限部10に伝達できるように、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位と接していれさえすればよい。
本実施形態の手装着用枕は、手のひら側の手首の部分から手のひらに沿ってその手に配置される、手首の可動を制限する手首可動制限部と、手首可動制限部の下部に設けられた、手首可動制限部の下部を手首に取り付けるためのベルト部と、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着される、頭部の一部を支える枕部と、親指を除く四本の指の付け根部分と手首可動制限部の上部との間に位置するように配置され、その四本の指で握るようにして使用される握部と、手首可動制限部と手首との間に位置するように手首可動制限部の下部に設けられたクッション部とを備える。これにより、使用者が肘掛けを有する座席や椅子に着座し、肘をその肘掛けにおいた場合、手首可動制限部により手首が真直ぐな状態になっているので、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着された枕部は使用者の頸部よりも高いところに位置するようになる。このため、使用者は、肘掛けを有する座席や椅子に座った状態で睡眠をとるときに、頸部を大きく湾曲させたり、頭部の位置を大きく下げたりすることなく、枕部で頭部の一部を支持することができるので、頸部の負担を軽減することができる。しかも、本実施形態の手装着用枕では、手首可動制限部の下部がベルト部で手首に取り付けられ、一方、親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位が握部の上面、又は、握部の上面及び手首可動制限部の上端部と接するので、手首可動制限部は手にしっかりと装着される。このため、使用者が睡眠時に脱力状態になっても、手首が曲がってしまうのを防ぐことができるので、枕部による頭部の一部の支持状態をしっかりと維持することができる。
また、本実施形態の手装着用枕は、親指を除く四本の指の付け根部分と手首可動制限部の上部との間に位置するように配置され、その四本の指で握るようにして使用される、枕部で頭部の一部が支えられたときに頭部が枕部を介して親指を除く四本の指に及ぼす圧力を受けるための握部と、手首可動制限部と手首との間に位置するように手首可動制限部の下部に設けられた、握部の受けた圧力が手首可動制限部に伝達されることにより手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力を緩和するためのクッション部とを備える。これにより、枕部20が頭部の一部を支えているときに、その頭部が枕部20を介して枕部20の下にある四本の指に及ぼす圧力を、手だけでなく、握部及び手首可動制限部でも受けることができるので、頭部からの圧力によって手にかかる負担を大幅に軽減することができる。しかも、握部が受けた圧力が手首可動制限部10に伝達されるときに、その手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力をクッション部50で緩和することができる。したがって、本実施形態の手装着用枕を用いると、使用者は、手に大きな負担をかけることなく、快適な睡眠をとることができる。
更に、本実施形態の手装着用枕では、手首可動制限部として、略S字状に湾曲した形状に形成された板状部材と、板状部材を内部に挿入して保持する保持具とを有するものを用いたことにより、手首可動制限部が手の形状にフィットするので、使用者は本実施形態の手装着用枕を違和感なく手に装着することができる。また、保持具を、伸縮性又は柔軟性を有する材料で作製したことにより、手首可動制限部を手に装着したときに使用者は柔らかな肌触りを感じることができる。
また、本実施形態の手装着用枕では、握部を、手首可動制限部及び枕部に着脱自在に取り付け、クッション部を、手首可動制限部の下部に着脱自在に取り付けたことにより、本実施形態の手装着用枕を使用しないときには、握部を手首可動制限部及び枕部から取り外すと共に、クッション部を手首可動制限部から取り外すことができるので、本実施形態の手装着用枕をコンパクトに収納することが可能となると共に、その手装着用枕を持ち運ぶ際の利便性の向上を図ることができる。
更に、本実施形態の手装着用枕では、握部を、枕部と握部との間に親指を除く四本の指を通すための空間が確保されるようにして枕部に着脱自在に取り付けたことにより、使用者が親指を除く四本の指をその空間に通したときに、枕部をその四本の指の基節骨に相当する部位の上に安定して装着することができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、本発明の手装着用枕を右手に装着する場合について説明したが、勿論、本発明の手装着用枕は左手に装着してもよい。
また、上記の実施形態では、手首可動制限部の下部にベルト部を設けた場合について説明したが、そのベルト部のほかに、手首可動制限部の上部を手のひらに取り付けるための別のベルト部を、手首可動制限部の上部に設けるようにしてもよい。但し、手首可動制限部の下部だけにベルト部を設けた手首可動制限部では、手首可動制限部の上部及び下部にベルト部を設けた手首可動制限部に比べて、露出している手の部分が少ないので、手装着用枕を長時間装着することによる手の蒸れを軽減することができると共に、材料の低減化及び装着作業の簡略化を図ることができる。
上記の実施形態では、枕本体部として、上から見たときの形状が略正方形であり、その一辺の長さがそれぞれ約10cm、その高さが約8cmであるものを用いた場合について説明したが、枕本体部としては、人の手の大きさや使用環境等に応じて、さまざまな形状・サイズを有するものを用いることができる。
上記の実施形態では、握部として、略円筒形状のものを用いた場合について説明したが、握部としては、頭部が親指を除く四本の指に及ぼす圧力を受けるという役割を果たすことができる限り、どのような形状・サイズのものを用いてもよい。
また、上記の実施形態では、握部を、面ファスナーを用いて手首可動制限部の上部に着脱自在に取り付けた場合について説明したが、握部は、手首可動制限部の上部に縫い付けるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、握部を、手首可動制限部の上部及び枕部に取り付けた場合について説明したが、握部は、手首可動制限部の上部に取り付けず、枕部だけに取り付けるようにしてもよい。また、握部は、枕部に取り付けず、手首可動制限部の上部だけに取り付けるようにしてもよい。
更に、上記の実施形態では、握部を、手首可動制限部の上部及び枕部に取り付けた場合について説明したが、握部は、手首可動制限部の上部及び枕部のいずれにも取り付けなくてもよい。この場合、握部は、本発明の手装着用枕の使用時に、親指を除く四本の指の付け根部分と手首可動制限部の上部との間に配置されることになる。また、握部を枕部に取り付けない場合、枕部の下部に、親指を除く四本の指を通すためのゴムベルト等の弾性ストラップを設けることが望ましい。
また、上記の実施形態では、クッション部を、面ファスナーを用いて手首可動制限部の下部に着脱自在に取り付けた場合について説明したが、クッション部は、手首可動制限部の下部に縫い付けるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る手装着用枕では、使用者は、肘掛けを有する座席や椅子に座った状態で睡眠をとるときに、頸部を大きく湾曲させたり、頭部の位置を大きく下げたりすることなく、枕部で頭部の一部を支持することができるので、頸部の負担を軽減することができる。しかも、本発明に係る手装着用枕では、使用者が睡眠時に脱力状態になっても、手首が曲がってしまうのを防ぐことができるので、枕部による頭部の一部の支持状態をしっかりと維持することができる。また、本発明に係る手装着用枕では、枕部が頭部の一部を支えているときに、その頭部が枕部を介して枕部の下にある四本の指に及ぼす圧力を、手だけでなく、握部及び手首可動制限部でも受けることができるので、頭部からの圧力によって手にかかる負担を大幅に軽減することができる。しかも、握部が受けた圧力が手首可動制限部に伝達されるときに、その手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力をクッション部で緩和することができる。したがって、本発明に係る手装着用枕を用いると、使用者は、手に大きな負担をかけることなく、快適な睡眠をとることができる。それゆえ、本発明は、例えば列車、飛行機、自動車等で肘掛けを有する座席や椅子に腰掛けたまま睡眠をとる場合に使用するのに好適である。
10 手首可動制限部
11 板状部材
12 保持具
13,14 面ファスナー
20a,20b ベルト部
21 D環
22,23 面ファスナー
30 枕部
31 枕本体部
32 連結部
33 スナップボタン
40 握部
41 面ファスナー
42 スナップボタン
50 クッション部



Claims (2)

  1. 手に装着して使用される手装着用枕であって、
    手のひら側の手首の部分から手のひらに沿ってその手に配置される、手首の可動を制限する手首可動制限部と、
    前記手首可動制限部の下部に設けられた、前記手首可動制限部の下部を手首に取り付けるためのベルト部と、
    親指を除く四本の指の基節骨に相当する部位の上に装着される、頭部の一部を支える枕部と、
    親指を除く四本の指の付け根部分と前記手首可動制限部の上部との間に位置するように配置され、その四本の指で握るようにして使用される、前記枕部で頭部の一部が支えられたときに頭部が前記枕部を介してその四本の指に及ぼす圧力を受けるための握部と、
    前記手首可動制限部と手首との間に位置するように前記手首可動制限部の下部に設けられた、前記握部の受けた圧力が前記手首可動制限部に伝達されることにより前記手首可動制限部の下部が手首に及ぼす圧力を緩和するためのクッション部と、
    を具備することを特徴とする手装着用枕。
  2. 前記手首可動制限部は、略S字状に湾曲した形状に形成された板状部材と、前記板状部材を内部に挿入して保持する保持具とを備え、
    前記保持具は、伸縮性又は柔軟性を有する材料で作製されていることを特徴とする請求項1記載の手装着用枕。



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