JP2023079338A - 電飾装置 - Google Patents

Abstract

【課題】遊技機を含む遊技島において、幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることが可能な電飾装置を提供する。【解決手段】電飾装置１０は、複数の遊技機４０を含む遊技島に取り付けられ、光を照射するＬＥＤ２１ａ、導光板２０、回転体２３および板状部材２４、モータ３１、下ケース１３、制御部１７を備えている。導光板２０は、板状部材２４に対して複数取り付けられている。導光板２０は、ＬＥＤ２１ａから照射された光が入射する端面２０ａと入射した光を出射する平面２０ｂとを有する。回転体２３および板状部材２４は、ＬＥＤ基板２１および導光板２０を保持する。モータ３１は、回転体２３を所望の方向へ回転させる。下ケース１３は、モータ３１が設けられ、回転体２３および板状部材２４が相対回転可能な状態で接続され、遊技機４０を含む遊技島に設置される。制御部１７は、モータ３１による回転体２３および板状部材２４の回転を制御する。【選択図】図１０

Description

本発明は、例えば、カジノ等の遊技施設において複数の遊技機を含む遊技島に設置される電飾装置に関する。

近年、カジノ等の遊技施設において、ＬＥＤ（Light Emitting Diode）等の光源から出射された光を、端面から入射させて内部で反射させ、別の面から出射させる導光板を含む電飾装置が用いられている。
例えば、特許文献１には、明るく煌びやかな空間においてインパクトのある間仕切り壁等を構成しメンテナンス性を向上させるために、ベースの取り付け面における導光板ユニットを敷き詰めるように取り付けるための各区画に、ＬＥＤ基板を駆動するＩＣ基板と、導光板ユニットをベースに固定するためのスナップフィット係止部とが設けられ、導光板ユニットにおいて、導光板の裏面を覆うケースと導光板との間に視認可能なシートが配された電飾装置が開示されている。

特開２０２１－１０５６７５号公報

しかしながら、上記従来の電飾装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された電飾装置では、導光板が固定配置された状態で、光源の光を点灯／消灯する構成になっているため、電飾効果が画一的で特長が出しにくいという課題があった。
本発明の課題は、遊技機を含む遊技島において、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることが可能な電飾装置を提供することにある。

第１の発明に係る電飾装置は、遊技機が設置された遊技島に設けられる電飾装置であって、光を照射する光源部と、導光板と、保持部と、回転駆動部と、土台部と、制御部と、を備えている。導光板は、光源部から照射された光が入射する入射面と入射面から入射した光を出射する出射面とを有する。保持部は、光源部および導光板を保持する。回転駆動部は、保持部を所望の方向へ回転させる。土台部は、回転駆動部が設けられ、保持部が相対回転可能な状態で接続されるとともに、遊技島に設置される。制御部は、回転駆動部による保持部の回転を制御する。

ここでは、例えば、カジノ等の遊技施設に設置されるスロットマシン等の遊技台が複数設置された遊技島に設けられた電飾装置において、光源部からの光を入射させて所定の出射面から出射する導光板を回転駆動させる。
ここで、電飾装置が設けられる遊技島は、例えば、複数の遊技機の間の隙間等に取り付けられる。

光源部は、例えば、ＬＥＤ（Light Emitting Diode）、あるいはＬＥＤ等の光源が複数配置されたＬＥＤ基板であって、導光板の入射面に対して対向する位置に配置されている。
光源部および導光板を保持する保持部は、例えば、光源部および複数の導光板を保持した状態で、モータ等の回転駆動部によって回転駆動される回転側の部材である。

回転駆動部は、例えば、制御部によって制御されるモータ等であって、回転軸を介して、光源部および導光板を保持した状態で保持部を回転させる。
土台部は、例えば、モータ等の回転駆動部を収納するケース等の非回転側の部材である。
制御部は、例えば、保持部を回転させる回転速度、回転方向、回転時間等、モータ等の回転駆動部の回転を制御する。

これにより、遊技島に設けられた電飾装置において、導光板を回転させることができるため、従来の固定配置された導光板を含む電飾装置と比較して、多種多様な演出が可能となる。
この結果、遊技機が設置された遊技島において、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることができる。

第２の発明に係る電飾装置は、第１の発明に係る電飾装置であって、導光板は、保持部に保持される第１端面をさらに有している。光源部は、第１端面に対して対向配置されており、第１端面に対して光を入射する。
これにより、第１端面が保持された導光板に対して、第１端面から光を入射させ、かつ導光板を回転させることで、保持部から突出するように立設された導光板から光を出射させて、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることができる。

第３の発明に係る電飾装置は、第１または第２の発明に係る電飾装置であって、保持部と土台部との間に設けられており、回転駆動部によって回転する保持部に保持された光源部に対して電力および電気信号を伝達する回転コネクタを、さらに備えている。
これにより、導光板等を保持した保持部を回転させながら、回転コネクタを介して、非回転側から回転側に対して電力および電気信号を伝達することができる。

第４の発明に係る電飾装置は、第１から第３の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、土台部と保持部との間に設けられており、回転駆動部から回転駆動力が伝達された保持部を土台部に対して摺動させる軸受け部を、さらに備えている。
これにより、土台部と保持部との間に軸受け部が設けられていることで、非回転側の土台部に対して回転側の保持部をスムーズに回転させることができる。

第５の発明に係る電飾装置は、第１から第４の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、制御部は、保持部の回転速度、回転方向、回転時間のうち少なくとも１つを制御する。
これにより、導光板を保持する保持部の回転速度、回転方向、回転時間の少なくとも１つを変化させるように制御することで、電飾装置において、従来よりも多種多様な演出を行って電飾効果を高めることができる。

第６の発明に係る電飾装置は、第１から第５の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、制御部は、光源部による光の点灯パターン、点灯時間、点灯の間隔のうち少なくとも１つをさらに制御する。
これにより、導光板に対して光を照射する光源部による光の点灯パターン、点灯時間、点灯の間隔の少なくとも１つを変化させるように制御することで、導光板を保持する保持部の回転による電飾効果と組み合わせて、従来よりも多種多様な演出を行って電飾効果を高めることができる。

第７の発明に係る電飾装置は、第１から第６の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、保持部は、略鉛直方向に沿って、複数の導光板および複数の光源部を保持している。
これにより、縦長の保持部に保持された複数の導光板および光源部を、例えば、略鉛直方向に沿って配置された回転軸を中心に回転させることで、互いに隣接する遊技機の間等において多種多様な演出を行うことができる。

第８の発明に係る電飾装置は、第１から第７の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、保持部は、回転駆動部によって回転する際の回転軸を中心とする外周面に沿って複数の導光板および複数の光源部を保持している。
これにより、保持部の回転軸を中心とする外周面に複数の導光板および光源部が保持されているため、回転軸を中心にして回転された際の演出効果をより高めることができる。

第９の発明に係る電飾装置は、第１から第８の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、保持部は、略鉛直方向に延伸する板状部材を有する。板状部材は、略鉛直方向に沿って複数の導光板の端面を保持する。
これにより、複数の導光板を保持し略鉛直方向に延伸する板状部材を含むように保持部が構成されていることで、複数の導光板が取り付けられた板状部材を回転側の部材とともに回転させて、多種多様な演出を行うことができる。

第１０の発明に係る電飾装置は、第９の発明に係る電飾装置であって、保持部は、板状部材が外周に複数取り付けられ回転駆動部から回転駆動力が伝達されて回転する回転体を、さらに有している。
これにより、複数の板状部材が外周に複数取り付けられた回転体を回転駆動することで、板状部材に保持された複数の導光板を回転させて、多種多様な演出を行うことができる。

第１１の発明に係る電飾装置は、第１から第１０の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、保持部に設けられており、制御部と複数の光源部とを電気的に接続する中継基板を、さらに備えている。
これにより、制御部からの電気信号を、中継基板を介して、複数の光源部にそれぞれ送信することができる。

第１２の発明に係る電飾装置は、第１から第１１の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、導光板は、光源部から入射面に発せられた光を所定の方向へ反射する複数のプリズムを、さらに有している。
これにより、導光板において、入射面から入射してきた光を、プリズムによって反射させて出射面から出射することができる。

第１３の発明に係る電飾装置は、第１から第１２の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、回転駆動部の回転軸に連結されており、保持部との接続部分に相対回転不能な状態で嵌合して回転駆動部の回転駆動力を保持部に伝達する連結軸を、さらに備えている。
これにより、保持部と回転駆動部とを連結軸を介して接続することで、回転駆動力を保持部に対して伝達して、回転駆動することができる。

第１４の発明に係る電飾装置は、第１から第１３の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、保持部の周囲を覆うとともに、光透過性を有するカバー部材を、さらに備えている。
これにより、例えば、光透過性を有する樹脂等によって成形されたカバー部材を介して、導光板から出射される光および回転による演出効果を得ることができる。

第１５の発明に係る電飾装置は、第１から第１４の発明のいずれか１つに係る電飾装置であって、遊技島に配置された複数の遊技機の間に設置されている。
これにより、上述した電飾装置が複数の遊技機の間に設置された遊技島において、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることができる。

本発明に係る電飾装置によれば、遊技機を含む遊技島において、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることができる。

本発明の一実施形態に係る電飾装置が設置された遊技島の構成を示す全体斜視図。 図１の電飾装置の制御ブロック図。 図１の遊技機に搭載された電飾装置の外観構成を示す斜視図。 図３の電飾装置のカバー部材を外した状態を示す斜視図。 図３の電飾装置を構成する部品を示す分解斜視図。 図３の電飾装置に含まれるカバー部材の周辺構成を示す分解斜視図。 図３の電飾装置に含まれる回転側の部材を示す分解斜視図。 図７の回転側の部材に含まれる板状部材に保持される複数の導光板を示す斜視図。 図３の電飾装置に含まれる駆動機構の構成を示す分解斜視図。 図９の駆動機構の周辺の構成を示す断面図。 図７の回転側の部材と図９の駆動機構との連結を示す斜視図。 図１１のＡ部分の拡大図。 （ａ）は、回転側の下部を示す正面図。（ｂ）は、（ａ）の矢印方向から見た回転側の嵌合溝を示す平面図。 図７の回転側の構成を示す正面図。 （ａ）は、図１４のＣ－Ｃ線矢視断面図。（ｂ）は、図１４のＤ－Ｄ線矢視断面図。

本発明の一実施形態に係る電飾装置１０について、図１～図１５（ｂ）を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、本実施形態では、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。

また、出願人は、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
（１）遊技島の構成
本実施形態に係る電飾装置１０が設置された遊技島は、例えば、カジノ等の遊技施設に設けられており、図１に示すように、複数の遊技機４０と、遊技機４０の間に設置された電飾装置１０とを含むように構成されている。遊技島は、遊技施設等において、例えば、同種の遊技機４０が複数設置され、種類が異なる遊技機４０ごとに複数の島が設けられている。

遊技機４０は、図１に示すように、例えば、スロットマシンであって、筐体部４１と、表示モニタ（表示部）４２と、操作デッキ（操作部）４３と、を備えている。
筐体部４１は、遊技機４０の外郭を構成し、縦向きの略直方体形状を有している。そして、筐体部４１には、遊技機４０で遊技を行う遊技者に対向する正面における遊技者の目線の高さに相当する位置に、縦方向に配列された２つの表示モニタ４２が設けられている。また、筐体部４１には、遊技者に対向する正面の位置における表示モニタ４２の下方の位置に、遊技者が操作入力を行う操作デッキ４３が設けられている。

表示モニタ４２は、例えば、遊技者の操作によって回転・停止する複数のリールを表示しており、遊技者の操作によって停止したときのリールに示されるシンボルの組み合わせによって役が決定する。これにより、遊技機４０は、停止したリールに示されるシンボルの組み合わせによって決定された役に応じて賞を付与する。
なお、リールの表示は、液晶表示画面等にリールに相当する画像が表示されていてもよいし、回転体として設けられたリールそのものが表示モニタ４２に配置されていてもよい。

操作デッキ４３は、筐体部４１の下部において遊技者側に突出するように設けられた部分の上面に設けられている。そして、操作デッキ４３には、図１に示すように、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）４３ａと、押しボタン４３ｂと、が設けられている。
操作デッキ４３は、図１に示すように、上面における中央から左側にかけてＬＣＤ４３ａが配置され、右側に押しボタン４３ｂが配置されている。

ＬＣＤ４３ａは、例えば、タッチパネル式の液晶表示装置であって、遊技機４０をプレイ中の遊技者からの操作入力を受け付ける。本実施形態では、ＬＣＤ４３ａには、例えば、スロットマシンをプレイする遊技者からのベット数の指定操作、リールの回転等の操作等が入力される。
押しボタン４３ｂは、遊技機４０の操作デッキ４３に含まれる遊技機用操作ボタンの一例であって、例えば、表示モニタ４２に表示されているリールの回転を開始させる際に、スロットマシンをプレイ中の遊技者によって押下される。

（２）電飾装置１０の構成
本実施形態に係る電飾装置１０は、図１に示すように、例えば、カジノ等の遊技施設に設置されるスロットマシン等の複数の遊技機４０を含む遊技島において、遊技機４０の間に設けられている。より詳細には、電飾装置１０は、遊技島に設置された遊技機４０と遊技機４０との間に設けられている。そして、電飾装置１０は、ＬＥＤ（光源部）２１ａから光を入射面（端面２０ａ）から入射させて所定の平面（出射面）２０ｂから出射する複数の導光板２０を回転駆動させる。

本実施形態の電飾装置１０において、このような導光板２０の点灯制御と回転制御は、図２に示すように、電飾装置１０の動作を制御する制御部１７によって行われる。
制御部１７は、図２に示すように、ＬＥＤ基板（光源部）２１とモータ（回転駆動部）３１とに接続されている。制御部１７は、記憶部１７ａに保存された制御プログラムに基づいて、ＬＥＤ基板２１のＬＥＤ２１ａから導光板２０に対して照射される光の点灯パターン、点灯時間、点灯間隔等と、モータ３１によって回転駆動される導光板２０の回転速度、回転方向、回転タイミング等を制御する。

これにより、遊技機４０の遊技状態に応じて、電飾装置１０における導光板２０に光を照射するＬＥＤ２１ａの点灯パターン、点灯時間、点灯の間隔の制御に加えて、導光板２０を保持する板状部材２４が取り付けられた回転体２３の回転速度、回転方向、回転時間等を制御することで、遊技者の興味を惹き易くして、電飾効果をより向上させることができる。この結果、遊技機４０の稼働率が向上する、あるいは、遊技機４０の筐体部４１の認知率を向上させることができる等の効果を得ることができる。

なお、制御部１７は、制御基板１７ｂとして、非回転側の下ケース１３の底面に設置されている（図１０参照）。
また、電飾装置１０は、図３に示すように、外観視において、カバー部材１１と、上蓋１２と、下ケース（土台部）１３と、支持部１４と、背面部材１５（図６参照）と、支持部１６と、回転側の部材（導光板２０等）（図４参照）と、カバー保持部材１８と、駆動機構３０と、を備えている。

カバー部材１１は、例えば、ＰＣ（ポリカーボネート）等の光透過性を有する樹脂によって成形されており、遊技機４０を遊技中の遊技者側に取り付けられている。カバー部材１１は、図４に示すように、内部において回転する複数の導光板２０等を保護する。また、カバー部材１１は、光透過性を有する樹脂によって成形されているため、導光板２０が発する光による演出を外部から視認可能である。

上蓋１２は、カバー部材１１の上部を覆うように取り付けられている。上蓋１２は、図５に示すように、４つのネジ１２ａを用いて、支持部１４の上面に対して固定されている。
下ケース１３は、図５に示すように、カバー部材１１の下部を覆うように取り付けられた非回転側の部材であって、モータ（回転駆動部）３１等の駆動機構３０を内包している。下ケース１３は、図５に示すように、３つのネジ１３ａを用いて、カバー部材１１の下端に取り付けられた支持部１６の下端面に対して固定されている。また、下ケース１３は、後述する回転体（保持部）２３が相対回転可能な状態で接続されるとともに、遊技島において互いに隣接する遊技機４０の間に設置される。

支持部１４は、図４に示すように、カバー部材１１の上端部分と上蓋１２との間に設けられている。支持部１４は、図５に示すように、内包するリング状の軸支部１４ｂによって、回転側の部材（回転体２３）の上端部分を回転可能な状態で支持する。また、支持部１４は、図６に示すように、複数のネジ１４ａによって、背面部材１５およびカバー保持部材１８の上端面にそれぞれ固定される。

背面部材１５は、図６に示すように、電飾装置１０の背面側に配置された、例えば、黒色の板状部材であって、遊技島における互いに隣接する２つの遊技機４０の間の隙間に対して装着される側の面を形成する。背面部材１５は、複数のネジ１５ａによって、カバー部材１１に対して固定されている。
支持部１６は、図５に示すように、カバー部材１１の下端部に取り付けられている。支持部１６は、内包するリング状の軸支部１６ｂによって、回転側の部材（回転体２３）の下端部分を回転可能な状態で支持する。また、支持部１６は、図６に示すように、複数のネジ１６ａによって、背面部材１５およびカバー保持部材１８の下端面にそれぞれ固定される。

カバー保持部材１８は、図６に示すように、カバー部材１１および背面部材１５とともに電飾装置１０に含まれる回転側の部材を保護する筐体を構成する。そして、カバー保持部材１８は、その側部においてカバー部材１１の端部が係止された状態でカバー部材１１の端部を保持することで、カバー部材１１および背面部材１５とともに筒状の筐体を形成する。

回転側の部材は、図７に示すように、複数の導光板２０と、ＬＥＤ（Light Emitting Diode）基板２１と、回転体（保持部）２３と、板状部材（保持部）２４と、フランジ部２５ａと、円筒部２５ｃと、上端部材２５ｅと、下端部材２６と、中継基板２７と、フランジケース２８と、軸受け部２９と、を含むように構成されている。
導光板２０は、例えば、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、アクリル樹脂等の透明な樹脂によって成形された板状部材である。導光板２０は、ＬＥＤ２１ａから照射された光が入射する端面（入射面、第１端面）２０ａと、端面２０ａから入射した光を出射する平面（出射面）２０ｂと、を有している。そして、導光板２０は、端面２０ａから入射してきた光を内部で拡散し平面２０ｂから出射することで、平面２０ｂから略均一な光を出射させる。

また、導光板２０は、図８に示すように、板状部材２４の本体部２４ａの長手方向に対して斜めに形成された固定溝２４ｂに挿入された状態で固定される。そして、板状部材２４における導光板２０が取り付けられた面とは反対側の背面側には、ＬＥＤ基板２１が、各導光板２０に対向する位置に、ＬＥＤ２１ａが配置されるように取り付けられている。
これにより、ＬＥＤ基板２１の各ＬＥＤ２１ａは、正面に配置された導光板２０の端面２０ａに対して光を入射させることができる。

さらに、導光板２０は、出射面として機能する平面２０ｂとは反対側の内面のほぼ全面に、複数のプリズム２０ｃが形成されている。プリズム２０ｃは、端面２０ａから導光板２０の内部へ入射してきた光を反射させて、出射面（平面２０ｂ）から出射させる（図１５（ａ）参照）。
ＬＥＤ（Light Emitting Diode）基板（光源部）２１は、複数のＬＥＤ２１ａが長尺のテープ状部材に長手方向に沿って配置された状態で、回転体２３の外周面に対して貼り付けられている。より詳細には、ＬＥＤ基板２１は、図７に示すように、回転体２３の外周面と板状部材２４の本体部２４ａの背面側との間に挟み込まれるように配置されている。

また、ＬＥＤ基板２１は、上述した制御部１７（図２参照）に接続されており、制御部１７によって、ＬＥＤ２１ａの点灯タイミング、点灯色、点灯時間等が制御される。
複数のＬＥＤ２１ａは、複数のＬＥＤ２１ａのうち特定のＬＥＤ２１ａ（図１５（ａ）等参照）が、導光板２０の端面２０ａに対向する位置に配置されており、端面２０ａに向かって光を照射する。

回転体（保持部）２３は、略６角柱状の部材であって、駆動機構３０に含まれるモータ３１から回転駆動力が伝達されて回転する。また、回転体２３の外周面（６面）には、図７等に示すように、それぞれ、複数の導光板２０が略鉛直方向に沿って保持された板状部材２４が取り付けられている。
また、回転体２３の下端部には、後述する駆動機構３０側（連結軸３７）と接続されるための嵌合溝２３ａ（図１３（ｂ）参照）が形成されている。なお、回転側の部材と駆動機構３０側との連結については、後段にて詳述する。

板状部材（保持部）２４は、回転体２３の外周面に取り付けられ、図８に示すように、本体部２４ａと、固定溝２４ｂとを有している。
本体部２４ａは、図７に示すように、長尺の板材であって、表面側に複数の導光板２０が取り付けられるとともに、背面側において回転体２３の外周面に取り付けられる。
固定溝２４ｂは、図８に示すように、本体部２４ａの表面側において、本体部２４ａの長手方向に対して斜めに形成されている。

なお、本実施形態では、導光板２０による光の演出効果を高めるために、固定溝２４ｂは、本体部２４ａに対して８つ設けられており、上半分の４つは右肩上がりに形成され、下半分の４つは右肩下がりになるように形成されている。
フランジ部２５ａは、図７に示すように、回転側の部材の上端部分を形成し、円筒部２５ｃおよび上端部材２５ｅを介して、回転体２３の上端に対して取り付けられる。そして、フランジ部２５ａは、回転体２３に対して駆動機構３０から回転駆動力が伝達されると、上述した軸支部１４ｂ（図６参照）に対して支持された状態で、回転体２３等とともに回転する。

円筒部２５ｃは、図７に示すように、略円筒状の部材であって、その外周にフランジ部２５ａが相対回転不能な状態で取り付けられる。円筒部２５ｃは、ネジ２５ｂを用いて、上端部材２５ｅの上面に対して固定される。
上端部材２５ｅは、図７に示すように、回転体２３の上端に取り付けられる部材であって、ネジ２５ｄを用いて、回転体２３の上端に固定される。

下端部材２６は、回転体２３の下端に取り付けられる部材であって、ネジ２６ａを用いて、回転体２３の下端に固定される。
中継基板２７は、回転側の部材として設けられた基板であって、制御部１７（図２参照）と複数のＬＥＤ基板２１とを電気的に接続し、制御部１７からＬＥＤ基板２１に対する信号の送受信、電力供給を中継する。これにより、制御部１７によって、複数のＬＥＤ基板２１において異なる色を発光させる等、各ＬＥＤ基板２１ごとに別々の制御を行うことができる。そして、中継基板２７は、図７に示すように、ネジ２７ａを用いて、下端部材２６の下端面に固定される。

フランジケース２８は、図７に示すように、中継基板２７、下端部材２６等を内包する略６角筒状の部材であって、回転側の部材の下端部分を構成する。
軸受け部２９は、図７に示すように、フランジケース２８の外周面に取り付けられており、設置状態では、非回転側の部材と当接する位置に設けられる（図１０参照）。そして、軸受け部２９は、駆動機構３０のモータ３１から回転駆動力が伝達された回転側の部材（回転体２３等）を、非回転側の部材（下ケース１３、駆動機構３０等）に対して摺動回転させる。

駆動機構３０は、図９に示すように、モータ（回転駆動部）３１と、ブラケット３２と、カップリング３４と、スリップリング（回転コネクタ）３５と、上ケース３６と、連結軸３７と、ハーネス３８と、を有している。
モータ３１は、上述した制御部１７（図２参照）に接続されており、制御部１７によって、導光板２０等を含む回転側の部材の回転速度、回転方向、回転タイミング、回転時間等が制御される。モータ３１は、図９に示すように、ネジ３３を用いて、ブラケット３２の下面側に固定される。また、モータ３１は、図９に示すように、回転軸３１ａを有しており、回転軸３１ａを回転させることで、上述した回転側の部材に対して回転駆動力を伝達する。

ブラケット３２は、図９に示すように、略Ｕ字状に折り曲げられた板状の部材であって、下面側にモータ３１、上面側にカップリング３４等が取り付けられている。また、ブラケット３２は、ネジ３２ａを用いて、上ケース３６の下面側に固定されている。
カップリング３４は、図１０に示すように、モータ３１の回転軸３１ａと、連結軸３７とを連結し、モータ３１の回転駆動力を連結軸３７に対して伝達する。

スリップリング（回転コネクタ）３５は、図９に示すように、ネジ３５ａを用いて、上ケース３６の下面側に固定されている。そして、スリップリング３５は、非回転側の部材として設けられており、モータ３１によって回転する回転側の部材（回転体２３、板状部材２４等）に保持されたＬＥＤ基板２１に対して電力および電気信号を送信する。
上ケース３６は、図９に示すように、駆動機構３０の上部を形成する筐体であって、図１１に示すように、その上面側に、回転側の部材（回転体２３、板状部材２４等）の下端部分が取り付けられる。より詳細には、上ケース３６には、図１１および図１２に示すように、回転側の部材の下部を構成するフランジケース２８および軸受け部２９が挿入されるように取り付けられる。

連結軸３７は、図１１および図１２に示すように、上ケース３６の上面側に露出するように取り付けられており、モータ３１の回転駆動力を、回転側の部材（回転体２３等）に対して伝達する。そして、連結軸３７は、図１０に示すように、その下端部がカップリング３４において保持され、その上端部が略Ｔ字状の係止部３７ａとなっている。
係止部３７ａは、連結軸３７の軸方向に対して略垂直に突出した部分であって、図１３（ａ）および図１３（ｂ）に示すように、回転体２３の下端面に形成された嵌合溝２３ａに嵌合する。

これにより、モータ３１の回転駆動力は、カップリング３４を介して回転軸３１ａから連結軸３７へ伝達される。さらに、連結軸３７の係止部３７ａが回転体２３の嵌合溝２３ａに嵌合していることで、連結軸３７に伝達された回転駆動力は、回転体２３へと伝達される。
ハーネス３８は、図９に示すように、回転側の部材として設けられており、非回転側のスリップリング３５と、回転側の中継基板２７とを電気的に接続する。このとき、中継基板２７およびハーネス３８は回転側の部材として回転した場合でも、スリップリング３５を介して、電力および制御信号等が伝達される。

本実施形態の電飾装置１０は、以上のように、複数の遊技機４０を含む遊技島に取り付けられており、光を照射するＬＥＤ２１ａと、導光板２０と、回転体２３および板状部材２４と、モータ３１と、下ケース１３と、制御部１７と、を備えている。導光板２０は、図１４に示すように、略鉛直方向に沿って、板状部材２４に対して複数取り付けられている。導光板２０は、図１５（ａ）および図１５（ｂ）に示すように、ＬＥＤ２１ａから照射された光が入射する端面２０ａと端面２０ａから入射した光を出射する平面２０ｂとを有する。回転体２３および板状部材２４は、ＬＥＤ基板２１および導光板２０を保持する。モータ３１は、回転体２３および板状部材２４を所望の方向へ回転させる。下ケース１３は、モータ３１が設けられ、回転体２３および板状部材２４が相対回転可能な状態で接続されるとともに、遊技機４０を含む遊技島に設置される。制御部１７は、モータ３１による回転体２３および板状部材２４の回転を制御する。

これにより、複数の遊技機４０を含む遊技島に設けられた電飾装置１０において、導光板２０を回転させることができるため、従来の固定配置された導光板を含む電飾装置と比較して、多種多様な演出が可能となる。
この結果、複数の遊技機４０を含む遊技島において、遊技機とは別途独立して設けられた電飾装置１０により、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることができる。

また、本実施形態の電飾装置１０では、図１５（ａ）および図１５（ｂ）に示すように、回転側の板状部材２４に対して略鉛直方向に沿って設けられた複数の導光板２０が、その端面２０ａにおいて板状部材２４に保持されている。そして、その端面２０ａに対向する位置には、ＬＥＤ２１ａが配置されている。
これにより、板状部材２４に立てた状態で取り付けられた複数の導光板２０の端面２０ａから入射して光を平面２０ｂから出射させることで、電飾効果をより向上させることができる。
特に、本実施形態では、板状部材２４の長手方向に対して斜めになるように、複数の導光板２０が取り付けられているため、モータ３１によって回転側の部材が回転した際に導光板２０による光の演出効果が向上し、多種多様な演出を行うことができる。

［他の実施形態］
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

（Ａ）
上記実施形態では、複数の遊技機４０を含む遊技島において互いに隣接する遊技機４０の間に電飾装置１０が設置された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、互いに隣接する遊技機の間ではなく、遊技島における遊技機とは離れた位置に電飾装置が設けられた構成であってもよい。

（Ｂ）
上記実施形態では、電飾装置１０内に制御部１７が設けられており、遊技機の遊技内容と連動することなく、遊技機とは別途独立して電飾装置が制御される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、電飾装置の制御部が遊技機側の制御部と供用され、遊技機の遊技の状態に連動して、電飾装置の回転および／または光の点灯を制御する構成であってもよい。

（Ｃ）
上記実施形態では、導光板２０の端面２０ａに対して、ＬＥＤ２１ａから光が入射する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、導光板の入射面は、端面に限らず、大きな平面であってもよい。
また、導光板の出射面は、大きな平面に限らず、端面であってもよい。

（Ｄ）
上記実施形態では、複数の導光板２０が、回転軸に略平行な略鉛直方向に沿って配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、複数の導光板が略水平方向あるいは水平よりも斜め方向に沿って配置された構成であってもよい。

（Ｅ）
上記実施形態では、複数の導光板２０が、略鉛直方向に沿って配置された長尺の板状部材２４に対して保持された状態で、回転体２３の外周面に取り付けられる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、複数の導光板が、回転体に対して直接保持される構成であってもよい。

（Ｆ）
上記実施形態では、略鉛直方向に沿って複数の導光板２０が取り付けられた保持部（回転体２３および板状部材２４）を回転させる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、保持部において保持される導光板は、複数ではなく単数であってもよい。

（Ｇ）
上記実施形態では、複数の導光板２０が保持された板状部材２４が略６角柱状の回転体２３の外周面に取り付けられる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、導光板が保持された板状部材が取り付けられる回転体の形状は、略６角柱に限らず、略４角柱、略８角柱等、他の形状であってもよい。

（Ｈ）
上記実施形態では、固定溝２４ｂは、本体部２４ａにおける上半分（４つ）は右肩上がりに形成され、下半分（４つ）は右肩下がりになるように形成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、導光板を保持する固定溝の配置、向き、数等については、上記実施形態の構成に限定されることなく、他の配置、向き等であってもよい。

本発明の電飾装置は、遊技機を含む遊技島において、従来よりも幅広い演出を可能とし電飾効果を高めることができるという効果を奏することから、カジノ等の遊技施設に設置される各種遊技機用の電飾装置として広く適用可能である。

１０ 電飾装置
１１ カバー部材
１２ 上蓋
１２ａ ネジ
１３ 下ケース（土台部）
１３ａ ネジ
１４ 支持部
１４ａ ネジ
１４ｂ 軸支部
１５ 背面部材
１５ａ ネジ
１６ 支持部
１６ａ ネジ
１６ｂ 軸支部
１７ 制御部
１７ａ 記憶部
１７ｂ 制御基板
１８ カバー保持部材
２０ 導光板
２０ａ 端面（入射面、第１端面）
２０ｂ 平面（出射面）
２０ｃ プリズム
２１ ＬＥＤ基板（光源部）
２１ａ ＬＥＤ（光源部）
２３ 回転体（保持部）
２３ａ 嵌合溝
２４ 板状部材（保持部）
２４ａ 本体部
２４ｂ 固定溝
２５ａ フランジ部
２５ｂ ネジ
２５ｃ 円筒部
２５ｄ ネジ
２５ｅ 上端部材
２６ 下端部材
２６ａ ネジ
２７ 中継基板
２７ａ ネジ
２８ フランジケース
２９ 軸受け部
３０ 駆動機構
３１ モータ（回転駆動部）
３１ａ 回転軸
３２ ブラケット
３２ａ ネジ
３３ ネジ
３４ カップリング
３５ スリップリング（回転コネクタ）
３５ａ ネジ
３６ 上ケース
３７ 連結軸
３７ａ 係止部
３８ ハーネス
４０ 遊技機
４１ 筐体部
４２ 表示モニタ（表示部）
４３ 操作デッキ
４３ａ ＬＣＤ（操作部）
４３ｂ 押しボタン（操作部）

Claims (15)

1. 遊技機が設置された遊技島に設けられる電飾装置であって、
   光を照射する光源部と、
   前記光源部から照射された光が入射する入射面と前記入射面から入射した光を出射する出射面とを有する導光板と、
   前記光源部および前記導光板を保持する保持部と、
   前記保持部を所望の方向へ回転させる回転駆動部と、
   前記回転駆動部が設けられ、前記保持部が相対回転可能な状態で接続されるとともに、前記遊技島に設置される土台部と、
   前記回転駆動部による前記保持部の回転を制御する制御部と、
   を備えている電飾装置。
2. 前記導光板は、前記保持部に保持される第１端面をさらに有しており、
   前記光源部は、前記第１端面に対して対向配置されており、前記第１端面に対して光を入射する、
   請求項１に記載の電飾装置。
3. 前記保持部と前記土台部との間に設けられており、前記回転駆動部によって回転する前記保持部に保持された前記光源部に対して電力および電気信号を伝達する回転コネクタを、さらに備えている、
   請求項１または２に記載の電飾装置。
4. 前記土台部と前記保持部との間に設けられており、前記回転駆動部から回転駆動力が伝達された前記保持部を前記土台部に対して摺動させる軸受部を、さらに備えている、
   請求項１から３のいずれか１項に記載の電飾装置。
5. 前記制御部は、前記保持部の回転速度、回転方向、回転時間のうち少なくとも１つを制御する、
   請求項１から４のいずれか１項に記載の電飾装置。
6. 前記制御部は、前記光源部による光の点灯パターン、点灯時間、点灯の間隔のうち少なくとも１つをさらに制御する、
   請求項１から５のいずれか１項に記載の電飾装置。
7. 前記保持部は、略鉛直方向に沿って、複数の前記導光板および複数の前記光源部を保持している、
   請求項１から６のいずれか１項に記載の電飾装置。
8. 前記保持部は、前記回転駆動部によって回転する際の回転軸を中心とする外周面に沿って複数の前記導光板および複数の前記光源部を保持している、
   請求項１から７のいずれか１項に記載の電飾装置。
9. 前記保持部は、略鉛直方向に延伸する板状部材を有し、
   前記板状部材は、略鉛直方向に沿って複数の前記導光板の端面を保持する、
   請求項１から８のいずれか１項に記載の電飾装置。
10. 前記保持部は、前記板状部材が外周に複数取り付けられ前記回転駆動部から回転駆動力が伝達されて回転する回転体を、さらに有している、
    請求項９に記載の電飾装置。
11. 前記保持部に設けられており、前記制御部と複数の前記光源部とを電気的に接続する中継基板を、さらに備えている、
    請求項１から１０のいずれか１項に記載の電飾装置。
12. 前記導光板は、前記光源部から前記入射面に発せられた光を所定の方向へ反射する複数のプリズムを、さらに有している、
    請求項１から１１のいずれか１項に記載の電飾装置。
13. 前記回転駆動部の回転軸に連結されており、前記保持部との接続部分に相対回転不能な状態で嵌合して前記回転駆動部の回転駆動力を前記保持部に伝達する連結軸を、さらに備えている、
    請求項１から１２のいずれか１項に記載の電飾装置。
14. 前記保持部の周囲を覆うとともに、光透過性を有するカバー部材を、さらに備えている、
    請求項１から１３のいずれか１項に記載の電飾装置。
15. 前記遊技島に配置された複数の前記遊技機の間に設置されている、
    請求項１から１４のいずれか１項に記載の電飾装置。

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