JP2023079009A - 表示制御装置 - Google Patents

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慎也 小澤
Shinya Ozawa
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Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上させること。【解決手段】実施形態に係る表示制御装置は、表示制御部と、取得部とを備える。表示制御部は、撮像時間に応じた幅を有するオブジェクトをMRIの撮像プロトコル毎に表示部に表示させる。取得部は、前記撮像プロトコルが完了したか否かを示す情報を取得する。表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了した場合、完了前に前記表示部に表示されていた前記オブジェクトの幅よりも短い幅で前記オブジェクトを前記表示部に表示させる。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、表示制御装置に関する。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)の撮像においては、プロトコルと呼ばれる撮像単位が複数組み合わされた撮像が行われる。従って、各プロトコルの撮像の進捗状況を各プロトコルに対応するオブジェクトとしてタイムライン表示することで、検査の進捗を管理しやすくなる。
しかしながら、プロトコル数が増加すると、画面幅の制約から、すべてのプロトコルに関するオブジェクトを画面上に表示できなくなる場合がある。
特許5686836号公報
本明細書及び図面の開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ユーザの利便性を向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る表示制御装置は、表示制御部と、取得部とを備える。表示制御部は、撮像時間に応じた幅を有するオブジェクトをMRIの撮像プロトコル毎に表示部に表示させる。取得部は、前記撮像プロトコルが完了したか否かを示す情報を取得する。表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了した場合、完了前に前記表示部に表示されていた前記オブジェクトの幅よりも短い幅で前記オブジェクトを前記表示部に表示させる。
図1は、実施形態に係る表示制御装置を含む磁気共鳴イメージング装置の一例を示した図である。 図2は、実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。 図3は、実施形態に係る表示制御装置の行う処理について説明した図である。 図4は、実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。 図5は、第1の実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。 図6は、第1の実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。 図7は、第2の実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。 図8は、第3の実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。 図9は、第4の実施形態に係る表示制御装置の行う処理の一例を示した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る表示制御装置について詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る表示制御装置130を含む磁気共鳴イメージング装置100を示すブロック図である。図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置100は、静磁場磁石101と、静磁場電源(図示しない)と、傾斜磁場コイル103と、傾斜磁場電源104と、寝台105と、寝台制御回路106と、送信コイル107と、送信回路108と、受信コイル109と、受信回路110と、シーケンス制御回路120(シーケンス制御部)と、表示制御装置130(「画像処理装置」とも称される)とを備える。なお、磁気共鳴イメージング装置100に、被検体P(例えば、人体)は含まれない。また、図1に示す構成は一例に過ぎない。例えば、シーケンス制御回路120及び表示制御装置130内の各部は、適宜統合若しくは分離して構成されてもよい。
静磁場磁石101は、中空の略円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に静磁場を発生する。静磁場磁石101は、例えば、超伝導磁石等である。別の例として、静磁場磁石101は、永久磁石でもよい。
傾斜磁場コイル103は、中空の略円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石101の内側に配置される。傾斜磁場コイル103は、互いに直交するX、Y、及びZの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、傾斜磁場電源104から個別に電流の供給を受けて、X、Y、及びZの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生する。傾斜磁場コイル103によって発生するX、Y、及びZの各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Ge、及びリードアウト用傾斜磁場Grである。傾斜磁場電源104は、傾斜磁場コイル103に電流を供給する。
寝台105は、被検体Pが載置される天板105aを備え、寝台制御回路106による制御の下、天板105aを、被検体Pが載置された状態で、傾斜磁場コイル103の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、寝台105は、長手方向が静磁場磁石101の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御回路106は、表示制御装置130による制御の下、寝台105を駆動して天板105aを長手方向及び上下方向へ移動する。
送信コイル107は、傾斜磁場コイル103の内側に配置され、送信回路108からRFパルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。送信回路108は、対象とする原子の種類及び磁場強度で定まるラーモア(Larmor)周波数に対応するRFパルスを送信コイル107に供給する。
受信コイル109は、傾斜磁場コイル103の内側に配置され、高周波磁場の影響によって被検体Pから発せられる磁気共鳴信号(以下、必要に応じて、「MR信号」と呼ぶ)を受信する。受信コイル109は、磁気共鳴信号を受信すると、受信した磁気共鳴信号を受信回路110へ出力する。
なお、上述した送信コイル107及び受信コイル109は一例に過ぎない。送信機能のみを備えたコイル、受信機能のみを備えたコイル、若しくは送受信機能を備えたコイルのうち、1つ若しくは複数を組み合わせることによって構成されればよい。
受信回路110は、受信コイル109から出力される磁気共鳴信号を検出し、検出した磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴データを生成する。具体的には、受信回路110は、受信コイル109から出力される磁気共鳴信号をデジタル変換することによって磁気共鳴データを生成する。また、受信回路110は、生成した磁気共鳴データをシーケンス制御回路120へ送信する。なお、受信回路110は、静磁場磁石101や傾斜磁場コイル103等を備える架台装置側に備えられてもよい。さらには、受信回路110の有する機能の一部、例えば磁気共鳴信号のデジタル変換を、受信コイル109に設けても構わない。
シーケンス制御回路120は、表示制御装置130から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源104、送信回路108及び受信回路110を駆動することによって、被検体Pの撮像を行う。ここで、シーケンス情報は、撮像を行うための手順を定義した情報である。シーケンス情報には、傾斜磁場電源104が傾斜磁場コイル103に供給する電流の強さや電流を供給するタイミング、送信回路108が送信コイル107に供給するRFパルスの強さやRFパルスを印加するタイミング、受信回路110が磁気共鳴信号を検出するタイミング等が定義される。例えば、シーケンス制御回路120は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路である。なお、シーケンス制御回路120が実行するパルスシーケンスの詳細については、後述する。
さらに、シーケンス制御回路120は、傾斜磁場電源104、送信回路108及び受信回路110を駆動して被検体Pを撮像した結果、受信回路110から磁気共鳴データを受信すると、受信した磁気共鳴データを表示制御装置130へ転送する。
表示制御装置130は、磁気共鳴イメージング装置100の全体制御や、画像の生成等を行う。表示制御装置130は、メモリ132、入力装置134、ディスプレイ135、処理回路150を備える。処理回路150は、取得機能150a、表示制御機能150b、受付機能150c、制御機能150d、生成機能150eを備える。
第1の実施形態では、取得機能150a、表示制御機能150b、受付機能150c、制御機能150d、生成機能150eにて行われる各処理機能は、コンピューターによって実行可能なプログラムの形態でメモリ132へ記憶されている。処理回路150はプログラムをメモリ132から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路150は、図1の処理回路150内に示された各機能を有することになる。なお、図1においては単一の処理回路150にて、取得機能150a、表示制御機能150b、受付機能150c、制御機能150d、生成機能150eにて行われる処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路150を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。換言すると、上述のそれぞれの機能がプログラムとして構成され、1つの処理回路150が各プログラムを実行する場合であってもよい。別の例として、特定の機能が専用の独立したプログラム実行回路に実装される場合であってもよい。なお、図1において、取得機能150a、表示制御機能150b、受付機能150c、制御機能150d、生成機能150eは、それぞれ取得部、表示制御部、受付部、制御部、生成部の一例である。また、シーケンス制御回路120は、シーケンス制御部の一例である。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリ132に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
また、メモリ132にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、寝台制御回路106、送信回路108、受信回路110等も同様に、上記のプロセッサ等の電子回路により構成される。
処理回路150は、取得機能150aにより、メモリ132または入力装置134を通じて、各種情報を取得する。処理回路150は、表示制御機能150bにより、所定の情報を表示部としてのディスプレイ135に表示させる。処理回路150は、受付機能150cにより、ユーザからの入力を受け付ける。これら取得機能150a、表示制御機能150b及び受付機能150cの処理の詳細については後述する。
処理回路150は、制御機能150dにより、シーケンス情報をシーケンス制御回路120へ送信し、シーケンス制御回路120から磁気共鳴データを受信する。また、磁気共鳴データを受信すると、制御機能150dを有する処理回路150は、受信した磁気共鳴データをメモリ132に格納する。
メモリ132に格納された磁気共鳴データは、制御機能150dによってk空間に配置される。この結果、メモリ132は、k空間データを記憶する。
メモリ132は、取得機能150aを有する処理回路150によって受信された磁気共鳴データや、制御機能150dを有する処理回路150によってk空間に配置されたk空間データ、生成機能150eを有する処理回路150によって生成された画像データ等を記憶する。例えば、メモリ132は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。
入力装置134は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。入力装置134は、例えば、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスである。ディスプレイ135は、制御機能150dを有する処理回路150による制御の下、撮像条件の入力を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、生成機能150eを有する処理回路150によって生成された画像等を表示する。ディスプレイ135は、例えば、液晶表示器等の表示デバイスである。
処理回路150は、制御機能150dにより、磁気共鳴イメージング装置100の全体制御を行い、撮像や画像の生成、画像の表示等を制御する。例えば、制御機能150dを有する処理回路150は、撮像条件(撮像パラメータ等)の入力をGUI上で受け付け、受け付けた撮像条件に従ってシーケンス情報を生成する。また、制御機能150dを有する処理回路150は、生成したシーケンス情報をシーケンス制御回路120へ送信する。処理回路150は、生成機能150eにより、k空間データをメモリ132から読み出し、読み出したk空間データにフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、画像を生成する。
なお、表示制御装置130は、例えばタブレット端末であってもよい。かかる場合、タブレット端末におけるタッチパネルが、入力装置134及びディスプレイ135として機能してもよい。
続いて、図2~4を用いて、実施形態に係る表示制御装置130の行う処理について説明する。
図2に、実施形態に係る表示制御装置130の有する処理回路150が表示制御機能150bによりディスプレイ135に表示させるオブジェクトの一例を示している。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクト1~5を、プロトコル毎にディスプレイ135に表示させる。例えば、処理回路150は、表示制御機能150bにより、ロケータ画像を撮像するためのプロトコルに係るオブジェクト1、DWI(Diffusion-weighted Imaging)法の撮像を行うプロトコルに係るオブジェクト2、3D MRA(Magnetic Resonance Angiography)を実行するためのプロトコルに係るオブジェクト3、アキシャル面でのT2撮像を行うためのプロトコルに係るオブジェクト4及びアキシャル面でのFLAIR(Fluid Attenuated Inversion Recovery)撮像を行うためのプロトコルに係るオブジェクト5を、例えば撮像が行われる順序で左から右に並べてタイムライン表示しながら、ディスプレイ135に表示させる。
また、処理回路150は、表示制御機能150bにより、各オブジェクト内に、当該オブジェクトに係るプロトコルを実行するのに要する撮像時間を併せてディスプレイ135に表示させるよう制御する。また、処理回路150は、表示制御機能150bにより、各オブジェクトの表示幅を、当該オブジェクトに係るプロトコルを実行するのに要する撮像時間に応じて変化させながら、これらのオブジェクトをディスプレイ135に表示させるよう制御する。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像時間が長いプロトコルに係るオブジェクトの表示幅を、撮像時間が短いプロトコルに係るオブジェクトの表示幅と比較して長くして、ディスプレイ135に表示させる。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクト3の表示幅を、オブジェクト1の表示幅を比較して長くして、ディスプレイ135に表示させる。
図3の説明の前に先に図4の説明を行うと、図4に示されるように、処理回路150は、表示制御機能150bにより、各オブジェクトをタイムライン表示させて、ディスプレイ135に表示させる。具体的には、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクト1、2及び3を、ディスプレイ135の表示画面10上に、撮像が行われる順序で左から右に並べてタイムライン表示しながら、ディスプレイ135に表示させる。
なお、オブジェクト4及びオブジェクト5は、ディスプレイ135の表示画面10上で、表示位置が画面外になってしまうので、現在はディスプレイ135には表示されていない。
なお、撮像が進むにつれて、撮像済のオブジェクトを表示画面10上から削除するなどして、処理回路150は、表示制御機能150bにより、例えば未撮像のプロトコルに係るオブジェクトのみを、撮像が行われる順序で左から右に並べてタイムライン表示しながら、ディスプレイ135に表示させる。
このように、検査の進捗をタイムライン表示することで、検査の進捗の管理が容易となる。
なお、プロトコルとは、複数の互いに関連する撮像データである複数のシリーズの撮像データをまとめたデータ処理単位を意味する。すなわち、プロトコルとは、複数のシリーズの撮像データをひとくくりにしてまとめたデータ処理単位である。例えば同じ撮像条件にてスライス位置を変えて撮像された複数のスライスの撮像データの塊が、一つのプロトコルに係る撮像データとなる。
また、実施形態においては、ユーザがオブジェクトを選択することで、処理回路150は、受付機能150cにより、当該オブジェクトに係る処理を受け付けてもよい。すなわち、これらのオブジェクトは、ボタンであってもよい。一例として、ユーザがオブジェクトを選択することで、処理回路150は、受付機能150cにより、当該オブジェクトに関する撮像条件の変更を受け付ける。
一例として、ユーザがオブジェクトを選択すると、処理回路150は、受付機能150cにより、選択されたオブジェクトに対応するプロトコルに関する撮像時間の変更を受け付ける。例えば、ユーザがオブジェクト3をクリックすると、処理回路150は、受付機能150cにより、3D MRAに係る撮像の撮像時間の変更を受け付ける。また、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像時間の変更を受け付けたオブジェクトの表示幅を変更する。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、変更後の撮像時間に対応する表示幅で、オブジェクト3をディスプレイ135に表示させる。
なお、撮像条件の編集に伴って、表示されるオブジェクトの表示幅が頻繁に変わると、これらのオブジェクトの位置が頻繁に変化するので、撮像条件編集など、オブジェクトをクリックしての操作の妨げになる。従って、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクトの表示幅として取りうる幅の値の種類をN種類(Nは所定の自然数)に限定して、オブジェクトの幅が頻繁に変化しないように制御してもよい。換言すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、あらかじめ定められた種類の幅の候補の中から選択することにより、ディスプレイ135に表示させるオブジェクトの幅を定めてもよい。
図3に戻り、図3は、N=3とした場合の表示幅の一例を示している。処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像時間が第1の閾値より短いプロトコルのオブジェクトを、最も短い幅である第1の幅でディスプレイ135に表示させる。一例として、第1の閾値は1:00であり、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクト1を、最も短い幅である第1の幅でディスプレイ135に表示させる。また、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像時間が第1の閾値より長く、第2の閾値より短いプロトコルのオブジェクトであるオブジェクト2、4、5を、第1の幅より長い第2の幅でディスプレイ135に表示させる。一例として、第2の閾値は4:00である。処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像時間が第2の閾値より長いプロトコルのオブジェクトであるオブジェクト3を、第2の幅より長い第3の幅でディスプレイ135を表示させる。このように、オブジェクトの表示幅として取り得る幅の値の種類を限定することで、オブジェクトの位置が頻繁に変化するのを避けることができ、ユーザの利便性が向上する。
しかしながら、例えば図4の場合に示されるように、ディスプレイ135上に表示させるべきプロトコル数が増加すると、処理回路150は、すべてのプロトコルを画面上に表示できなくなる。例えば、図4においては、表示画面10の画面幅を超えてしまうプロトコルであるオブジェクト4及び5に係るプロトコルは、ディスプレイ135上にそのままでは表示できなくなる。従って、これらのプロトコルを表示させるには、例えば画面スクロール等の処理が必要となる。このように、画面上に表示されないプロトコルが多いと、検査全体の把握が難しくなる場合がある。
なお、未撮像のプロトコルと、撮像済のプロトコルで、ユーザが撮像時間を把握しておきたい度合いは異なる。すなわち、ユーザは、未検査のプロトコルの撮像時間は、把握しておきたいので、プロトコルの撮像時間が視覚的に確認できるようなユーザインタフェースが望ましい。一方で、ユーザは、撮像済のプロトコルの撮像時間については、気にかけることは少ない。従って、表示制御装置130は、未撮像のプロトコルと、撮像済のプロトコルとで、表示させるオブジェクトの幅の取り扱いを異ならせることが考えられる。
従って、実施形態に係る表示制御装置130において、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像時間に応じた幅を有するオブジェクトをMRIの撮像プロトコル毎にディスプレイ135に表示させ、取得機能150aにより、当該撮像プロトコルが完了したか否かを示す情報を取得する。処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了した場合、完了前にディスプレイ135に表示されていたオブジェクトの幅よりも短い幅でオブジェクトをディスプレイ135に表示させる。これにより、未撮像のプロトコルを表示画面10内に収めることができ、検査全体の把握がしやすくなる。
図5に、そのような処理の具体例がされている。撮像実行中に、処理回路150は、取得機能150aにより、シーケンス制御回路120等を通じて、各撮像プロトコルが完了したか否かを示す情報を取得する。例えば、オブジェクト1、2、3に係るプロトコルについては撮像が完了しており、オブジェクト4、5に係るプロトコルについては撮像が完了していない場合、処理回路150は、取得機能150aにより、オブジェクト1、2、3に係る撮像プロトコルが、完了しており、オブジェクト4、5に係るプロトコルに係る撮像プロトコルは、完了していない旨の情報を取得する。
また、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像完了前にディスプレイ135に表示されていたオブジェクト1の幅より短い幅で、撮像が完了しているプロトコルに係るオブジェクト1をディスプレイ135に表示させる。換言すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像が終わったプロトコルのオブジェクトの幅を、撮像が終わる前の当該プロトコルのオブジェクトの幅より小さくして、ディスプレイ135に表示させる。同様に、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像完了前にディスプレイ135に表示されていたオブジェクト2の幅より短い幅で、撮像が完了しているプロトコルに係るオブジェクト2をディスプレイ135に表示させる。
なお、撮像が完了したプロトコルに関しては、撮像が完了していないプロトコルとは異なり、撮像時間については気にする必要がないことから、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了したオブジェクトについては、同一の幅にてオブジェクトをディスプレイ135に表示させてもよい。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像が完了したプロトコルに係るオブジェクト1及びオブジェクト2を、同一の幅にしてディスプレイ135に表示させる。
また、撮像が完了したプロトコルに関するオブジェクトについては、表示する幅は最小値でよい。すなわち、例えば、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していないオブジェクトの幅の最小値を上まわらない幅で、撮像プロトコルが完了したオブジェクトをディスプレイ135に表示させる。例えば、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していないオブジェクト4,5の幅の最小値を上回らない幅で、撮像プロトコルが完了したオブジェクト1、2、3をディスプレイ135に表示させる。
なお、処理回路150は、表示制御機能150bにより、画面幅に先頭の未撮像プロトコルが表示されるように、撮像完了と同時に、表示される位置を自動的にスクロールさせてもよい。例えば、図6では、オブジェクト2に係るプロトコルが撮像完了した直後の画面の例を示している。処理回路150は、表示制御機能150bにより、表示画面10の左端に、未撮像プロトコルのうち最初のプロトコルに係るオブジェクトであるオブジェクト3の先頭が表示されるように、撮像完了と同時に、表示されるオブジェクトを左にスクロールしてもよい。これにより、ユーザは、撮像が未完了であるプロトコルに注意を集中させることができる。
以上のように、第1の実施形態では、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像が完了したプロトコルのオブジェクトの幅を、撮像が完了していないときのオブジェクトの幅と比較して短い幅で表示させる。これにより、未撮像のプロトコルを表示画面10内に収めやすくすることができ、検査全体の把握がしやすくなり、ユーザの利便性が向上する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態においては、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像が完了したプロトコルに対して、サムネイル画像を当該プロトコルに係るオブジェクトとあわせてディスプレイ135に表示させる例について説明する。すなわち、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクトを表示部としてのディスプレイ135に表示させる際、撮像プロトコルに関する画像を含めて表示させる。
例えば、図7に示されるように、オブジェクト1、2、3に係るプロトコルまで撮像が完了した場合について例にとると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像済みのプロトコルに係るオブジェクトについて、撮像済みのプロトコルで撮像した代表的な画像のサムネイルを併せてディスプレイ135に表示させる。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像済みのプロトコルに係るオブジェクト1をディスプレイ135に表示させる際、当該撮像済みのプロトコルで撮像した代表的な画像であるサムネイル画像11を、当該撮像プロトコルに関する画像として表示させる。同様に、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像済みのプロトコルに係るオブジェクト2、3をディスプレイ135に表示させる際、当該撮像済みのプロトコルで撮像した代表的な画像であるサムネイル画像12、13を、それぞれ当該撮像プロトコルに関する画像として表示させる。
なお、処理回路150は、表示制御機能150bにより、ディスプレイ135に表示させるオブジェクトの表示幅を、サムネイル画像がサムネイル表示に適したサイズになるように設定する。例えば、処理回路150は、表示制御機能150bにより、ディスプレイ135に表示させるオブジェクト1の表示幅を、オブジェクト1に関するサムネイル画像11がサムネイル表示に適したサイズになるように設定する。ここで、サムネイル表示に適したサイズとは、例えばサムネイル画像の概要が、判別が容易であるという意味で小さすぎないサイズであり、かつ全オブジェクトを表示しても表示画面10の中に収まるという点で大きすぎないサイズを意味する。
以上のように、第2の実施形態では、処理回路150が、表示制御機能150bにより、撮像済みプロトコルについて、サムネイル画像をディスプレイ135に表示させる。これにより、ユーザは、撮像済みプロトコルの概要を容易に理解することができ、ユーザの利便性が向上する。
なお、実施形態は、処理回路150が表示制御機能150bにより、撮像済みのプロトコルのサムネイル画像をディスプレイ135に自動的に表示する場合について説明したが、実施形態はこれに限られず、例えばユーザが撮像済みのプロトコルに係るオブジェクトを選択したときはじめて、処理回路150が表示制御機能150bにより当該撮像済のプロトコルのサムネイル画像をディスプレイ135に表示させてもよい。
また、実施形態において、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了した場合、当該撮像プロトコルにより得られた画像をその場で作成し、当該撮像済みのプロトコルに係るオブジェクトと併せてディスプレイ135に表示させるサムネイル画像として、当該撮像プロトコルにより得られた画像をディスプレイ135に表示させてもよい。換言すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了した場合、当該撮像プロトコルを示すオブジェクトに当該撮像プロトコルにより得られた画像を含めてディスプレイ135に表示させてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態においては、第2の実施形態と同様に処理回路150が表示制御機能150bにより、撮像済みプロトコルについてディスプレイ135にサムネイル画像を表示させるが、第3の実施形態では、ユーザが当該サムネイル画像を選択すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、所定の画像など、より詳細な情報をディスプレイ135に表示させる。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、ユーザが撮像プロトコルに関するサムネイル画像を選択すると、当該撮像プロトコルを構成する複数のシリーズ画像をディスプレイ135に表示させる。
すなわち、1プロトコルの撮像で複数の画像が生成される場合、典型的には、例えばMIP画像やMPR画像等後処理画像を含んで複数の画像が生成する場合、第2の実施形態においてすでに説明したように、例えば処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像済のプロトコルに係るオブジェクトについて、当該撮像済みのプロトコルで撮像した代表的な画像をディスプレイ135に表示させる。ここで、図8に示されるように、ユーザがサムネイル画像を選択すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、当該撮像済みのプロトコルに関連する複数の画像をディスプレイ135に表示させる。
一例として、ユーザが、撮像済みのプロトコルに係るオブジェクト1またはオブジェクト1のサムネイル画像11を選択すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、オブジェクト1に係る撮像プロトコルを構成する複数のシリーズ画像を、ディスプレイ135に表示させる。一例として、ユーザが撮像済みのプロトコルに係るオブジェクト1またはオブジェクト1のサムネイル画像11を選択すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、ポップアップウィンドウを登場させ、オブジェクト1に係る撮像プロトコルを構成する複数のシリーズ画像を、サムネイル画像21、22、23として、ディスプレイ135の表示画面10に表示させる。
このように、第3の実施形態では、ユーザが撮像プロトコルに関するサムネイル画像を選択すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、より詳細な情報をディスプレイ135に表示させる。これにより、ユーザは必要に応じて選択された撮像プロトコルに関してより詳細な情報を得ることができ、ユーザの利便性が向上する。
なお、実施形態は、ユーザが撮像プロトコルに関するサムネイル画像を選択すると、当該撮像プロトコルを構成する複数のシリーズ画像が表示される場合について説明したが、実施形態はこれに限られない。ユーザが撮像プロトコルに関するサムネイル画像を選択すると、処理回路150は、表示制御機能150bにより、当該撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像、例えば過去に同一プロトコルで撮像された画像を、ディスプレイ135に表示させてもよい。
(第4の実施形態)
第1の実施形態から第3の実施形態までは、撮像済みのプロトコルに関して行う処理について説明した。第4の実施形態においては、撮像プロトコルが完了していない場合に、撮像プロトコルが完了してないオブジェクトに関して処理回路150が表示制御機能150bにより行う処理の例について説明する。具体的には、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していない場合には、オブジェクトをディスプレイ135に表示させる際、当該撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像をディスプレイ135に表示させる。
一例として、図9に示されているように、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していないプロトコルに係るオブジェクト4をディスプレイ135に表示させる際、当該撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像を、サムネイル画像14としてディスプレイ135に表示させる。また、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していないプロトコルに係るオブジェクト5をディスプレイ135に表示させる際、当該撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像を、サムネイル画像15としてディスプレイ135に表示させる。
なお、撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像の例としては、撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで同一または別の被検体を用いて過去に撮像された画像が挙げられる。
なお、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していない場合には、撮像プロトコルの撮像時間に応じた幅でオブジェクトをディスプレイ135に表示させる。一例として、処理回路150は、表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していないプロトコルに係るオブジェクト4及び5については、撮像プロトコルの撮像時間に応じた幅でオブジェクトをディスプレイ135に表示させる。撮像プロトコルが完了していない場合は、撮像プロトコルが完了している場合と異なり、ユーザは撮像時間の長さに関心があると考えられるので、処理回路150が表示制御機能150bにより撮像プロトコルの撮像時間に応じた幅でオブジェクトをディスプレイ135に表示させることで、ユーザは、未撮像プロトコルの撮像時間を視覚的に瞬時に把握することができ、ユーザの利便性が向上する。
以上説明した通り、第4の実施形態においては、処理回路150が表示制御機能150bにより、撮像プロトコルが完了していないプロトコルに関しても、サムネイル画像を表示させる。これにより、ユーザは、当該撮像プロトコルの概要について把握が容易になり、ユーザの利便性が向上する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
130 表示制御装置
150 処理回路
150a 取得機能
150b 表示制御機能
150c 受付機能
150d 制御機能
150e 生成機能

Claims (9)

  1. 撮像時間に応じた幅を有するオブジェクトをMRIの撮像プロトコル毎に表示部に表示させる表示制御部と、
    前記撮像プロトコルが完了したか否かを示す情報を取得する取得部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了した場合、完了前に前記表示部に表示されていた前記オブジェクトの幅よりも短い幅で前記オブジェクトを前記表示部に表示させる、
    表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了した前記オブジェクトについては、同一の前記幅にて前記オブジェクトを前記表示部に表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了していない前記オブジェクトの幅の最小値を上回らない幅で、前記撮像プロトコルが完了した前記オブジェクトを前記表示部に表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記オブジェクトを前記表示部に表示させる際、前記撮像プロトコルに関する画像を含めて表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、ユーザが前記画像を選択すると、前記撮像プロトコルを構成する複数のシリーズ画像を前記表示部に表示させる、請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、ユーザが前記画像を選択すると、前記撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像を前記表示部に表示させる、請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了していない場合には、前記オブジェクトを前記表示部に表示させる際、前記撮像プロトコルと同一の撮像プロトコルで撮像された他の画像を前記表示部に表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。
  8. 前記表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了していない場合には、前記撮像プロトコルの撮像時間に応じた幅で前記オブジェクトを前記表示部に表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。
  9. 撮像時間に応じた幅を有するオブジェクトをMRIの撮像プロトコル毎に表示部に表示させる表示制御部と、
    前記撮像プロトコルが完了したか否かを示す情報を取得する取得部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記撮像プロトコルが完了した場合、前記撮像プロトコルを示す前記オブジェクトに前記撮像プロトコルにより得られた画像を含めて前記表示部に表示させる、表示制御装置。
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