JP2023078136A - 物品回収装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、回収物から漏れたジュースやコーヒー飲料等の残りの液体が、内扉や載置部などに付着し、その液体の粘性等により内扉が開かなくなる虞がある。
また、例えば、回収物を減容部で減容したのち、それを収容部へ収容する回収装置では、減容部から回収物の破片が飛び散り、内扉の開動作を妨げる位置に破片が留まった場合、内扉が開かない虞がある。
物品を載置可能な載置部と、前記載置部から本体部内へ通じる物品が通る通路に設けられた可動部である内扉とを有する物品回収装置は、前記載置部の縁部と、前記内扉の端面とを非接着状態に維持可能な手段を有することを特徴とする。
なお、本発明の実施形態に係る物品回収装置として、例えば、空容器回収装置を説明する。
本実施形態の空容器回収装置100は、待機時、物品投入部の外扉が閉状態であり、物品投入部と収容部の間に開閉自在に設けられた内扉が閉状態である。物品回収時に、物品投入部の外扉が開状態となり、判別部により、物品投入部の載置部へ載置された物が回収対象物の物品(例えば、PETボトル等の樹脂製の空容器)であるか否かが判別される。回収対象物の物品(空容器)であると判別された場合、外扉が閉状態となり、物品投入部と収容部の間に設けられた内扉が開状態となり、収容部により容器が回収される。本実施形態では、空容器回収装置が減容機構を備え、減容機構により容器を減容することで、規定容量の収容部にて多量の減容された空容器を回収可能である。
また、空容器回収装置100の装置本体部100Bは、容器収容部140を載置した引出し100Cを有し、正面側には引出用取手100eや、鍵孔100rが設けられており、鍵を鍵孔100rに差込み施解錠可能に構成されている。
尚、キャップ用通路72は、キャップと、キャップよりも小さなものを仕分けする機構を有してもよい。具体的には、キャップ用通路72が分岐されて、分岐部に網の目状の部材にて、飲み残し吸い殻、雨水等は別経路で排出、蓄積し、キャップのみキャップ収容部145へ収まるようにしてもよい。
一方の回転軸に設けられた圧縮ローラの外周部が、他方の回転軸に設けられた圧縮ローラの間に配置されており、当該他方の回転軸に設けられた当該圧縮ローラの間に設けられたスペーサに対して所定の距離だけ離れた位置に配置されている。
また、載置部116は、載置面の表面に表面処理が施され凹凸部が形成されており、投入された物品が載置部に貼りつくことを防止する構造を有する。物品回収装置が空容器回収装置である場合、容器が濡れていたとしても、容器表面と載置部の凹凸形状の表面との接触面積が比較的小さいので濡れによる表面張力が小さくなり、容器が容器収容部140側へ容易に移動する。すなわち、濡れている容器が容器収容部側へ落ちないといった不具合を防ぐことができる。
内扉112は、載置部116と減容部120との間の通路71に設けられている。内扉駆動部6は、内扉112を開閉自在に駆動する。この内扉112には、図6に示すように、空容器の載置状態を案内する案内部112Dが設けられている。案内部112Dは、露出され装置本体部から視認可能な位置に設けられている。案内部112Dは、物品(PETボトルなどの空容器等)を規定の向き、規定の位置(例えば、350ml、500ml、2000mlなど)に載置するように情報として案内表示されている。この案内部112Dは、内扉112の表面に設けられた凹部、凸部、ステッカー、LED表示部、LCDなどであってもよい。
また、物品回収装置は、撮像部などの検出センサにより、案内部112Dにより示された載置位置に、正しく物品が載置されているかを判定するための判定手段を備えていてもよい。また、撮像処理や光学センサなどの検知部により、載置向き及び位置が正しくない場合は、報知などを行うこともできる。
扇形状の外扉用支持部S111には、内扉112の回転軸C112が貫通する孔部S111hが設けられている。
すなわち、空容器回収装置100は、外扉111に設けられた第1の制限部K111と、内扉112に設けられた第2の制限部K112を有するので、機械的に簡単な構造で、外扉111と内扉112それぞれの開閉状態に応じて、各扉の開閉動作を制限することができる。
詳細には、本実施形態では、空容器回収装置100は、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態のまま、開状態となることを制限するように構成されている。すなわち、外扉111が開口状態で、投入された物が載置部116に載置された時には、内扉112は閉状態であり、開状態とはならず、載置部116に載置された物が、回収対象物、又は非回収対象物であるに関わらず、装置本体部100B内の容器収容部140にそれを収容しないように構成されている。すなわち、この状態では、内扉112に物品(回収対象物、又は非回収物)が当接した状態であり、内扉112は載置部の一部を兼ねる構造となっている。
本実施形態では、規制手段(規制部40)は、載置部116における内扉112側の縁部116aに凸部41(40)、及び/又は載置部116の側壁部116W(側面カバー)における内扉側の部分116Waに凸部42(40)を有する。
すなわち、内扉112が閉状態の場合であっても、載置部116の縁部116aと内扉112の端面112aとを所定間隔Lsをあけて維持することができ、残留液体を、載置部116と内扉112の隙間から排出することができる。
なお、凸部42(40)は内扉122側に設けられていてもよい。
また、載置部116の縁部116aと、内扉112の端面とを非接着状態に維持可能な手段としては、例えば、以下の構成を挙げることができる。例えば、内扉112と載置部116が接する面の表面は、液体が付着し難い撥水性を有していてもよし、また、上記凸部42(40)の表面が撥水性を有していてもよい。また、凸部42(40)の代わりに、内扉112と載置部116が接する面の表面は、液体が付着し難い撥水性を有していてもよい。凸部42(40)の代わりに上記表面が撥水性を有する場合、この撥水性を有する表面が規制手段である。上記表面の撥水性は、例えば、ロータス効果を有する微細な凹凸構造の表面を形成することで得られてもよいし、フッ素樹脂、シリコン樹脂、又はシリコンオイル等の撥水性材料を表面に塗布し、撥水性膜を形成することで得られてもよい。
すなわち、本発明の実施形態では、上述したように、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態で、第1の制限部K111により、第2の制限部K112の移動が制限されるので、内扉112が閉状態のまま維持され、開状態にはならない。
すなわち、規制部40が設けられているので、載置部116の縁部116aと内扉112の端面112aとを所定間隔Lsをあけて維持した内扉閉状態から、内扉112を容易に開状態とすることができる。
例えば、外扉111の閉状態から開状態への移動を禁止可能な禁止手段として、外扉用のソレノイドの可動ピン(プランジャ)が、第1の制限部K111に設けられた孔部に係合可能に構成されていてもよく、第1の制限部K111の閉状態を維持し、開状態への動きを禁止する場合には、その孔部に可動ピンを係合し、動きを禁止しない場合には、可動ピンを非係合状態とするように、制御部により制御が行われる構成となっている。すなわち、禁止手段は、簡単な構造で、第1の制限部K111の閉状態から開状態への動きを禁止することができる。
また、内扉112の閉状態から開状態への移動を禁止可能な禁止手段として、内扉用のソレノイドの可動ピン(プランジャ)が、第2の制限部K112に設けられた孔部に係合可能に構成されていてもよく、第2の制限部K112の閉状態を維持し、開状態への動きを禁止する場合には、その孔部に可動ピンを係合し、動きを禁止しない場合には、可動ピンを非係合状態とするように、制御部により制御が行われる構成となっている。すなわち、禁止手段は、簡単な構造で、第2の制限部K112の閉状態から開状態への動きを禁止することができる。
図10(a)、図10(b)に示すように、本実施形態では、規制手段(規制部40)は、内扉112の端面112aにおける載置部116の縁部116aに当接する部分に凸部43(40)を有し、及び/又は内扉112の端面112aにおける載置部116の側壁部116W(側壁カバー)に当接する部分116Waに、凸部44(40)を有していてもよい。内扉112が閉状態の場合であっても、載置部116の縁部116aと内扉112の端面112aとを所定間隔Lsをあけて維持することができ、残留液体を、載置部116と内扉112の隙間から排出することができる。
図11に示すように、本発明の一実施形態に係る空容器回収装置100は、本体部内に設けられた減容部120と内扉112との間に、第1の飛散防止部75を有する。第1の飛散防止部75は、例えば、柔軟性を有する板状部材であってもよいし、剛性の板状部材であってもよい。本実施形態では、第1の飛散防止部75は、例えば柔軟性を有するPET帆布等の材料から成る。
また、本実施形態では、第1の飛散防止部75は、載置部116から減容部120へ至る通路71の途中に吊設されている。
また、第1の飛散防止部75は、例えば、複数のチェーンなどが吊設された構造を有していてもよい。
また、第1の飛散防止部75は、モータ駆動制御により、上記通路71の閉鎖状態、及び開通状態を切り替える機構を備えていてもよい。
詳細には、本実施形態では、パドルとしての複数の羽根部52の先端52aに、外方(径方向)に突起した複数の突起部52cが並設されている。
第1の飛散防止部75の下端部75bに、羽根部52の先端52aの突起部52cの形状に対応して、切欠部75cが設けられており、内扉112が開状態で、且つ羽根部52が回転軸51を中心に回転した場合であっても、羽根部52と第1の飛散防止部75とが干渉しないように、空容器回収装置100が構成されている。
詳細には、第2の飛散防止部78は、空容器回収装置の内部に設けられた固定部材に蝶番78a(ヒンジ)を介して、開口部を開閉自在に軸支されている。
操作者は、例えば、減容部120等を清掃して、メンテナンスを終了する。
空容器回収装置100は、制御部1(CPU)、記憶部2、表示操作部3、送受信部4、外扉駆動部5、内扉駆動部6、計量部7、金属センサ8、光センサ9、扉位置センサ10、扉ロック部11、減容駆動部15等を有する。各構成要素は、信号線等により電気的に接続されている。
また、計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された容器内の飲み残し等を検出することで、回収可否を判断するセンサとして利用される。また、計量部7は、回収可と判断した容器の重量値を積算することで、容器収容部140に収容されている総重量を特定することも可能に構成されている。この機能により、容器収容部140に計量部を設ける必要がなく、大きな容量の容器収容部140を確保することができ、かつ計量部7自体を小さくすることができる。計量する対象が比較的小さいため、大きな計量部7を設ける必要がない。
制御部1は、容器投入部の載置部に載置された透光性の空容器を透過して受光した光を、光センサ9で検出し、その光センサ9からの検出信号に基づいて、回収対象の空容器であるか否かを判別する。
一方、本発明の実施形態に係る物品回収装置は、装置の投入口にあたる載置部に回収要否を判定するセンサ類が設けられているため、装置内に回収対象物を取り込む必要がない構成となっている。よって、排出口を設ける必要がなく、小型の物品回収装置を提供することができる。
すなわち、空容器回収装置100は載置部116の縁部116aと、内扉112の端面とを非接着状態に維持可能な手段を有するので、載置部116の縁部116aと内扉112の端面とが接着することなく、容易に離間可能であり、回収対象の物品が原因による、内扉が開かない等の不具合を防止する空容器回収装置100を提供することができる。
また、詳細には、空容器回収装置100は上記規制手段(規制部40)を有するので、内扉112が閉状態の場合、簡単な構成で、載置部116の縁部116aと、内扉112の端面とを所定間隔Lsの隙間をあけて維持することができ、回収対象の物品が原因による、内扉が開かない等の不具合を防止する空容器回収装置100を提供することができる。
具体的には、例えば、空容器からジュースやコーヒー飲料等の残りの液体が、載置部や内扉に付着した場合であっても、内扉が閉状態の場合、上記規制手段(規制部40)により、簡単な構造で、載置部116の縁部116aと内扉112の端面112aとを所定間隔をあけて維持することができ、残留液体を、載置部116と内扉112の間の隙間から排出するので、載置部116をきれいな状態に保つことができ、内扉112が開かない等の不具合を防止する空容器回収装置100を提供することができる。
すなわち、空容器回収装置100の規制手段(規制部40)として、載置部116に上記凸部42(40)を有するので、内扉112が閉状態の場合、簡単な構成で、載置部116の縁部116aと内扉112の端面とを所定間隔をあけて維持することができ、残留液体を、載置部116と内扉112の隙間から排出することができる。
また、屋外などに空容器回収装置が設置された場合、非回収対象物が載置部に載置された場合であっても、短時間、所定時間経過した後、外扉が閉状態となるので、雨水などの浸入の少ない空容器回収装置を提供することができる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
41…凸部(突起部)
42…凸部(突起部)
100…空容器回収装置(物品回収装置(容器減容装置))
100B…装置本体部
110…容器投入部(物品投入部)
111…外扉
112…内扉
116…載置部
116W…側壁部(載置部の側壁部:側面カバー)
120…減容部(減容機構)
140…容器収容部(収容部)
Claims (4)
- 物品を載置可能な載置部と、前記載置部から本体部内へ通じる物品が通る通路に設けられた可動部である内扉とを有する物品回収装置であって、
前記載置部の縁部と、前記内扉の端面とを非接着状態に維持可能な手段を有する
ことを特徴とする物品回収装置。 - 前記非接着状態に維持可能な手段は、前記載置部の縁部と、前記内扉の端面とを所定間隔をあけて維持可能な規制手段を有することを特徴とする請求項1に記載の物品回収装置。
- 前記規制手段は、前記載置部における内扉側の縁部に、及び/又は前記載置部の側壁部における内扉側の部分に、凸部を有することを特徴とする請求項2に記載の物品回収装置。
- 前記規制手段は、前記内扉の端面における前記載置部の縁部に当接する部分に、及び/又は前記内扉の端面における前記載置部の壁部に当接する部分に、凸部を有することを特徴とする請求項2に記載の物品回収装置。
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