JP2023077733A - 車両用運転診断システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両の運転時におけるドライバの状態を診断する車両用運転診断システムに関する。
例えば自動車等の車両においては、ドライバの安全運転を推奨するために、車両の走行情報を取得すると共に、車内カメラによりドライバの画像を取得し、その画像に基づいてドライバの状態を診断するようにした安全運転診断システムが知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、画像に基づいて診断されるドライバの状態としては、脇見運転の状態、居眠り運転の状態、眠気がある状態、ドライバの姿勢が崩れている状態などがある。このシステムによれば、リアルタイムでドライバに警告を行なったり、運転終了後に、ドライバに対し診断結果を提示して運転の改善を求めたりすることができる。
ところで、上記のようなシステムにあっては、運転終了後に、ドライバに対し運転診断結果を提示する際のエビデンスとして、運転に問題が発生している状態の、ドライバを撮影した録画映像を閲覧させるサービスが考えられる。ところが、ドライバの眠気の検出に関しては、脇見や居眠りと行った問題行動と比べて、発生や解消のタイミングを明確に特定することは難しい。このとき、検出したドライバの眠気の映像を、診断結果のエビデンスとして見せる場合に、似たようなシーンが複数回あったり、長時間の映像となったりする。そのため、ドライバにとって、確認に時間がかかったり、煩わしさを感じたりすることが予測され、十分な運転改善効果が得られなくなる虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ドライバの眠気検出結果をエビデンスとして見せることができ、その際の運転改善効果を良好とすることができる車両用運転診断システムを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両用運転診断システムは、車両に搭載された車載装置(2)と、前記車載装置とネットワークを介して通信可能に接続されたサーバ(5)とを含んで構成され、車両の運転時におけるドライバの状態を診断するシステム(1)であって、前記車載装置は、車両走行中におけるドライバの顔の映像を含んだ画像を撮影する撮影装置(8)と、前記撮影装置の画像情報を前記サーバに送信する通信装置(13)とを備え、前記サーバは、前記車載装置から受信した画像情報から、ドライバの眠気を判定し眠気に関する診断を行う診断装置(18)と、前記診断装置により眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定時間の画像情報を切出してユーザに提供可能な画像提供装置(22)とを備えている。
上記構成によれば、車載装置において、撮影装置により車両走行中におけるドライバの顔の映像を含んだ画像が撮影され、その画像情報が、通信装置によりをサーバに送信される。サーバにおいては、診断装置により、車載装置から受信した画像情報から、ドライバの眠気を判定し眠気に関する診断が行われる。そして、画像提供装置により、診断装置により眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定時間の画像情報が切出されてユーザに提供可能とされる。
このとき、画像提供装置は、眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定の短時間の画像情報を切り取って、エビデンスとしてユーザつまりドライバに提供することができる。その画像情報の提供を受けたユーザは、最も眠気の大きいタイミングの短時間の画像をエビデンスとして見ることにより、短時間で容易に確認し、自分の運転を省みることができる。また、短時間の映像を切出すだけで済むので、処理の負荷も軽減できる。この結果、ドライバの眠気検出結果をエビデンスとして見せることができ、その際の運転改善効果を良好とすることができるという優れた効果を奏する。
以下、車両用運転診断システムの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。この車両用運転診断システムは、車両例えば自動車の運転時のドライバの状態を、クラウドサービスを提供するクラウド上のサーバにより診断し、車両のドライバに提供するシステムである。この場合、運転時にドライバを撮影した画像情報から、ドライバの状態として主として眠気に関する診断を行う点を中心に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用運転診断システム1の全体構成を模式的に示している。このシステム1は、例えば自動車等の車両に搭載された車載装置2と、前記車両のユーザが所有するデバイス3、4と、前記車載装置2やデバイス3、4との間で通信を行うサーバ5とを含んで構成されている。本実施形態では、ユーザが所持するデバイスとして、周知構成のパソコン3及びスマートフォン4を含んでいる。パソコン3及びスマートフォン4は、ブラウザ又は専用アプリ6及び7を夫々搭載しており、例えばインターネット等を介して前記サーバ5と接続可能に構成されている。尚、前記スマートフォン4からは、サーバ5に対しドライバの睡眠時間のデータ等が送信されるようになっている。スマートフォン4に代えて又は加えて、ウエアラブルデバイス等を用いても良い。
前記車載装置2は、車両に搭載され、CPUその周辺機器を含むコンピュータを主体として構成され、そのハードウエア構成及びソフトウエア構成により、ドライブレコーダとしての機能を備えている。具体的には、車両には、車室内のドライバの顔部分を撮影する撮影装置としての車内カメラ8が設けられ、車載装置2は、前記カメラ8の撮影した画像情報である映像データが記憶される映像記録部9を備えている。また、車両には、車両の速度、加速度、角速度などを検出したり、GPS信号から車両の位置を検出したりするセンサ群10が設けられ、車載装置2は、それらセンサ群10の検出に基づいて車両の走行データを記録する走行データ記録部11を備えている。
そして、車載装置2には、前記映像記録部9の映像データ及び前記車両データ記録部11の走行データを保存するデータベースとしてのデータ保存部12が設けられている。データ保存部12に保存されている運転データ即ち走行データ及び映像データは、通信装置としての走行データ送信部13により、例えばインターネットを介して前記サーバ5に送信される。また、車載装置2には、ディスプレイの表示や合成音声により、ドライバにアドバイスを通知するアドバイス通知部14が設けられている。このアドバイス通知部14は、サーバ5から取得したアドバイスに関するデータを保存する記憶部を有する。
これにて、車載装置2は、車両の走行時において、車両の走行経路やその際の速度、加速度などの走行データを取得すると共に、その際のドライバの顔部分をカメラ8により撮影して画像情報を取得し、それら走行データ及び映像データからなる運転データを、走行データ送信部13により前記サーバ5に送信する。この場合、運転データの送信は、リアルタイムで行っても良く、また、1トリップの終了毎に行なっても良い。尚、前記データ保存部12に保存されている運転データをSDカードなどの媒体を介して、前記パソコン3に読み込ませ、そのパソコン3から運転データを前記サーバ5に送信することも可能とされている。
前記サーバ5は、例えばインターネット等のネットワークを介してクラウドサービスを提供するクラウドサーバとして構成され、そのハードウエア構成及びソフトウエア構成により、次の構成を備えている。即ち、サーバ5は、運転データ保存データベース15、運転データ解析部16、問題行動抽出部17、この問題行動抽出部17に含まれる眠気検出部18、スコアリング部19、映像切出し部20、診断結果保存データベース21、診断結果表示部22、診断結果通知部23を備える。
そのうち、前記運転データ保存データベース15は、前記車載装置2から送信された運転データ即ち走行データ及び映像データを保存する。前記運転データ解析部16は、上記運転データを解析する。この運転データの解析には、前記映像データの処理によるドライバの顔の状態を認識する処理が含まれる。問題行動抽出部17は、解析された走行データから、問題行動を抽出する。この場合、問題行動には、例えば、脇見運転、居眠り運転、ドライバに眠気がある状態、ドライバの姿勢が崩れている状態、漫然運転、速度超過、急ハンドル、急加速などがある。前記スコアリング部19は、それらの問題行動を点数化して評価する。
このとき、前記眠気検出部18は、ドライバの顔の画像から、眠気の状態を判定し検出する。この眠気の状態の判定にあたっては、ドライバのまぶたの開き具合や、目の動きや瞬きのパターンの変化、表情の変化等から、眠気レベルを数値で判定することが行われる。具体的には、例えば、図6に示すように、眠気レベルを0.0から5.0までの数値で判定することが行われ、所定の閾値TH(例えば3.0)を超えている場合に、眠気が大きいと判断される。従って、上記運転データ解析部16、問題行動抽出部17、眠気検出部18、スコアリング部19等が、ドライバの眠気を判定し眠気に関する診断を行う診断装置として機能する。
前記映像切出し部20は、前記映像データから問題行動があった部分の映像を切り出す。診断結果保存データベース21には、前記スコアリング部19の評価結果や、前記映像切出し部20が切出した映像データが保存される。前記診断結果表示部22は、その診断結果を、該当ユーザのスマートフォン4に送信し、ブラウザ又は専用アプリ7により表示させる。このとき、後述するように、診断結果表示部22は、エビデンスとして、上記診断した眠気レベルが閾値よりも大きく且つ最も大きいと判定されたタイミングにおける所定の短時間、例えば10秒程度の画像情報を切出してユーザに提供可能とされている。従って、診断結果表示部22が、画像提供装置として機能する。
また、前記診断結果通知部23は、診断結果を該当ユーザのスマートフォン4に送信すると共に、該当する車両の車載装置2のアドバイス通知部14に送信する。アドバイス通知部14では、ドライバに対し必要なアドバイスが、ディスプレイの表示や合成音声により通知される。このとき、後述するように、診断結果通知部23から眠気が発生しやすい時間帯や走行シーンが通知され、アドバイス通知部14はドライバに対し注意喚起を行う。従って、診断結果通知部23が注意喚起装置として機能する。
さて、本実施形態の車両用運転診断システム1にあっては、サーバ5は、眠気の診断結果をユーザに通知するにあたって、眠気の判定があった場合に、そのエビデンスとして、眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定時間の画像情報を切出してユーザに提供することが可能とされている。ここで、図6は、1トリップにおける、時間経過に伴うドライバの眠気レベルの変化の様子の一例を示している。尚、1トリップとは、車両の出発地から目的地までの一連の走行を言う。
図6の例では、出発して(時刻0)から時間の経過に伴い、眠気が大きくなっていき、閾値THを超えて、時間T1で1回目のピークが来ている。その後、眠気レベルは下降し、再び上昇して時間T2で2回目のピークが来ている。ただしこの時間T2における眠気レベルは、閾値THに達していない。またその後、時間T3で閾値THを超えた3回目のピークが来ている。この場合、時間T1の前後、及び時間T3の前後が、眠気の大きい時間帯であったと判定され、時間T1の前後10秒間、及び、時間T3の前後10秒間の映像がエビデンスとして提供される。
また、サーバ3は、スコアリング部19においてドライバの眠気の診断結果を点数化するが、スコアリングする際には、総トリップ数に対する眠気を検出したトリップ数に基づいて評価が行われる。このとき、図6に示したように、1トリップ内において複数回の眠気が検出された場合には、それらの間隔tが一定時間(例えば30分あるいは1時間)以上離れている場合には、別の眠気として評価を行う。一定時間以内であれば、繋がった一つの眠気として評価が行われる。
そして、本実施形態では、サーバ3は、スコアリング部19においてドライバの眠気の発生頻度の高い時間帯を判定する機能を備え、眠気発生頻度の高い時間帯が判定された場合には、車載装置2のアドバイス通知部14に対して、当該時間帯に関する注意喚起を通知する。サーバ3は、スコアリング部19においてドライバの眠気の発生頻度の高い走行シーン例えば渋滞、高速道路の走行、よく通過する場所などを判定する機能を備え、眠気発生頻度の高い走行シーンが判定された場合には、車載装置2のアドバイス通知部14に対して、当該走行シーンに関する注意喚起を通知する。
さらに本実施形態では、サーバ3は、スコアリング部19においてドライバの眠気の発生頻度が、過去に比べて急激に増加していることを判断する機能を備え、眠気の発生頻度が急激に増加している場合には、車載装置2のアドバイス通知部14に対してドライバに、睡眠時無呼吸症候群等の睡眠障害が生じている可能性を提示する。また、サーバ3は、ドライバの睡眠時間のデータをスマートフォン4から取得して、スコアリング部19においてドライバの眠気の発生頻度が睡眠時間の割に増加していることを判断する機能を備え、眠気の発生頻度が睡眠時間の割に増加している場合には、車載装置2のアドバイス通知部14に対してドライバに睡眠障害が生じている可能性を提示するようになっている。
次に、上記構成のシステム1において実行される処理について、図2から図5のフローチャートを参照して述べる。まず、図2のフローチャートは、システム1においてサーバ5の各部が実行する眠気の診断に関する処理手順を示している。ステップS1にて、車載装置2から例えば1トリップ分の新規の運転データが、運転データ保存データベース15に登録されたことを検出すると、まず、眠気検出部18において、次の処理が実行される。即ち、ステップS2にて、ドライバの映像データが取得され、ステップS3にて、走行データが取得される。
ステップS4では、ドライバの映像データから時間経過に伴う眠気レベルの判定が行われ、眠気レベルが所定の閾値THを超えた区間が眠気発生区間として検出される。ステップS5では、最大眠気タイミングの検出が行われる。図6の例では、時間T1及び時間T3が最大眠気タイミングとして検出される。そして、ステップS6にて、眠気検出結果が、診断結果保存データベース21に保存される。この後、映像切出し部20におけるステップS7からの処理と、スコアリング部19におけるステップS11からの処理とが並行して行われる。
映像切出し部20においては、まずステップS7にて、最大眠気タイミングが診断結果保存データベース21から取得される。次のステップS8では、該当するドライバの映像データが取得され、ステップS9にて、その最大眠気タイミングにおける短時間例えば10秒分の映像が切り出される。ステップS10では、切出した映像データが、診断結果保存データベース21に保存される。上記したように、図6の例では、時間T1の前後10秒間、及び、時間T3の前後10秒間の映像が切出され、保存される。
一方、前記スコアリング部19においては、ステップS11にて、眠気が検出されたトリップ数が診断結果保存データベース21から取得され、ステップS12にて、総トリップ数が診断結果保存データベース21から取得される。ステップS13では、眠気発生頻度とスコアが計算される。ステップS14では、眠気発生頻度の高い時間帯や走行シーンが判定される。
また、ステップS15にて、ドライバの睡眠時間などのデータが運転データ保存データベース15から取得され、ステップS16では、ドライバの睡眠障害の可能性が判断される。この睡眠障害の判断は、眠気発生頻度が過去に比べて急激に増加している角か、あるいは、眠気発生頻度が睡眠時間の割に大きいかどうかによってなされる。ステップS17では、上記ステップS14の判定結果やステップS16の判断結果が診断結果保存データベース21に保存される。
そして、映像切出し部20の処理、及び、スコアリング部19の処理が終了すると、前記診断結果通知部23における処理が行われる。ステップS18において、診断結果が、診断結果保存データベース21から取得される。ステップS19では、ユーザのスマートフォン4に対し、診断結果が出たことが通知される。ステップS20では、車載装置2のアドバイス通知部14に対し、眠気発生頻度の高い時間帯や走行シーンのデータが送信され、一連の処理が終了する。
次に、図3のフローチャートは、ドライバが、例えばスマートフォン4により運転診断結果を確認する場合の処理手順を示している。尚、パソコン3や車載装置2によっても、同様の処理を行うことが可能である。まずステップS31にて、ドライバにより、運転診断システムの結果確認画面にアクセスすることが行われると、ステップS32にて、該当するドライバの運転診断結果、即ち、最大眠気タイミング、スコア、睡眠障害の有無といった診断結果が、診断結果保存データベース21から取得される。
ステップS33では、該当ドライバの眠気の切出し画像が診断結果保存データベース21から取得される。そして、ステップS34にて、ドライバに対して見せるための画面が生成され、表示がなされる。これにて、ドライバは、自身の運転における、眠気等の診断結果を知ることができ、その際に眠気が大きいと判定された場合のエビデンスとして、眠気が最も大きかった際の、ドライバ自身を撮影した短時間の映像が表示されるようになる。また、ドライバの睡眠障害が疑われるような場合には、その旨の注意喚起がなされるのである。
図4のフローチャートは、車載装置2において、サーバ3からドライバの眠気の発声頻度の高い走行シーン及び時間帯を受信する処理手順を示し、図5のフローチャートは、車載装置2において、ドライバに注意喚起を行う処理手順を示している。即ち、図4において、ステップS41にて、サーバ3から、眠気が発生しやすい走行シーンや時間帯の情報が受信される。すると、ステップS42にて、受信した情報が、データ保存部12に保存される。
次に、図5において、ドライバに注意喚起を行うにあたっては、まずステップS51にて、車両が現在走行している走行シーンや、現在の時間帯が取得される。ステップS52では、ドライバの眠気が発生しやすい走行シーンや時間帯の情報が、データ保存部12から取得される。ステップS53では、現在の走行シーンや時間帯が、眠気が発生しやすい走行シーンや時間帯に該当するかどうかが判断される。
現在の走行シーンや時間帯が、眠気が発生しやすい走行シーンや時間帯に該当する場合には(ステップS53にてYes)、ステップ54にて、ドライバに対し、現在の走行シーンや時間帯が、眠気の発生しやすい走行シーンや時間帯であることが注意喚起される。現在の走行シーンや時間帯が、眠気が発生しやすい走行シーンや時間帯に該当しない場合には(ステップS53にてNo)、ステップS51からの処理が繰返される。
このような本実施形態の車両用運転診断システム1によれば、次のような作用、効果を得ることができる。即ち、車載装置2において、車載カメラ8により車両走行中におけるドライバの顔の映像を含んだ画像が撮影され、その画像情報を含む運転データが、サーバ5に送信される。サーバ5においては、眠気検出部18等により、車載装置2から受信した画像情報から、ドライバの眠気を判定し眠気に関する診断が行われる。そして、眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定時間の画像情報が、映像切出し部20において切出されてユーザに提供可能とされる。
このとき、眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定の短時間例えば10秒間の画像情報を切り取って、エビデンスとしてユーザつまりドライバに提供することができる。その画像情報の提供を受けたユーザは、最も眠気の大きいタイミングの短時間の画像をエビデンスとして見ることにより、短時間で容易に確認し、自分の運転を省みることができる。また、短時間の映像を切出すだけで済むので、処理の負荷も軽減できる。この結果、本実施形態によれば、ドライバの眠気検出結果をエビデンスとして見せることができ、その際の運転改善効果を良好とすることができるという優れた効果を得ることができる。
特に本実施形態においては、ドライバの眠気の診断結果を点数化するスコアリング部19において、スコアリングする際には、総トリップ数に対する眠気を検出したトリップ数に基づいて評価が行われる。これにより、1つのトリップで複数回の眠気を検出する場合があるので、トリップ数で評価を行うことにより、眠気を検出した回数をベースとして評価する場合と比べて、精度の高い評価を行うことができる。また、1トリップ内において複数回の眠気が検出された場合には、それらの間隔が一定時間例えば30分あるいは1時間以上離れている場合には、別の眠気として評価を行うので、眠気に関するより正確な評価を行うことが可能となる。
また本実施形態では、サーバ5に、ドライバの眠気の発生頻度の高い時間帯を判定する機能を設け、車載装置2に対して、当該時間帯に関する注意喚起を通知する構成とした。これにより、そのドライバにとって実際に眠気発生頻度の高い時間帯、例えば昼食後、朝早く、夜遅く等に関しての、ドライバに対する注意喚起が行われ、安全運転の推奨をより効果的に行うことができる。
これと共に、サーバ5に、ドライバの眠気の発生頻度の高い走行シーンを判断する機能を設け、車載装置2に対して、当該走行シーンに関する注意喚起を通知する構成とした。これにより、そのドライバにとって実際に眠気発生頻度の高い走行シーン、例えば渋滞、高速道路の走行、市街地、田園地帯、よく通過する場所等に関しての、ドライバに対する注意喚起が行われ、安全運転の推奨をより効果的に行うことができる。
更に本実施形態では、サーバ5に、ドライバの眠気の発生頻度が、過去に比べて急激に増加していることを判断する機能を設け、眠気の発生頻度が急激に増加している場合には、車載装置2に対してドライバに睡眠障害が生じている可能性を提示する構成とした。これと共に、サーバ5に、ドライバの睡眠時間のデータを取得し、ドライバの眠気の発生頻度が睡眠時間の割に増加していることを判断する機能を設け、眠気の発生頻度が睡眠時間の割に増加している場合には、車載装置2に対してドライバに睡眠障害が生じている可能性を提示する構成とした。これにより、ドライバに睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が生じている可能性がある旨を通知することにより、ドライバの安全意識の向上や、ドライバが病院へ行って睡眠障害の診察を受ける契機とすることができる。
尚、上記実施形態では、ドライバの眠気発生頻度の高い走行シーン及び時間帯を判定する機能を設けるようにしたが、眠気発生頻度の高い走行シーン、眠気発生頻度の高い時間帯のいずれか一方を判定するように構成しても良い。また、上記実施形態では、ドライバの睡眠障害の可能性を判断する構成としたが、この機能については、必要に応じて設ければ良い。ドライバにエビデンスとしての運転時の映像を見せる場合には、ドライバが指定した任意の時間の映像を併せて提供するようにしても良い。
その他、映像を切出す時間についても、10秒間に限らず、様々に設定することができるなど、様々な変更が可能であることは勿論である。本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することにより提供された専用コンピュータにより実現されても良い。或いは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によりプロセッサを構成することにより提供された専用コンピュータにより実現されても良い。若しくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路により構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより実現されても良い。又、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていても良い。
図面中、1は車両用運転診断システム、2は車載装置、3はパソコン、4はスマートフォン、5はサーバ、8は車載カメラ(撮影装置)、9は映像記録部、10はセンサ群、11は走行データ記録部、12はデータ保存部、13は運転データ送信部(通信装置)、14はアドバイス通知部、15は運転データ保存データベース、16は運転データ解析部、17は問題行動抽出部、18は眠気検出部(診断装置)、19はスコアリング部、20は映像切出し部、21は診断結果保存データベース、22は診断結果表示部(画像提供装置)、23は診断結果通知部(注意喚起装置)を示す。
Claims (7)
- 車両に搭載された車載装置(2)と、前記車載装置とネットワークを介して通信可能に接続されたサーバ(5)とを含んで構成され、車両の運転時におけるドライバの状態を診断するシステム(1)であって、
前記車載装置は、車両走行中におけるドライバの顔の映像を含んだ画像を撮影する撮影装置(8)と、前記撮影装置の画像情報を前記サーバに送信する通信装置(13)とを備え、
前記サーバは、前記車載装置から受信した画像情報から、ドライバの眠気を判定し眠気に関する診断を行う診断装置(18)と、前記診断装置により眠気が閾値よりも大きいと判定されたタイミングにおける所定時間の画像情報を切出してユーザに提供可能な画像提供装置(22)とを備える車両用運転診断システム。 - 前記診断装置は、ドライバの眠気の診断結果を点数化するスコアリング機能を備え、スコアリングする際には、総トリップ数に対する眠気を検出したトリップ数に基づいて評価を行う請求項1記載の車両用運転診断システム。
- 前記診断装置は、1トリップ内において複数回の眠気が検出された場合には、それらの間隔が一定時間以上離れている場合には、別の眠気として評価を行う請求項2記載の車両用運転診断システム。
- 前記診断装置は、ドライバの眠気の発生頻度の高い時間帯を判定する機能を備え、
前記サーバは、眠気発生頻度の高い時間帯が判定された場合には、前記車載装置に対して、当該時間帯に関する注意喚起を通知する注意喚起装置(23)を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用運転診断システム。 - 前記診断装置は、ドライバの眠気の発生頻度の高い走行シーンを判断する機能を備え、
前記サーバは、眠気発生頻度の高い走行シーンが判定された場合には、前記車載装置に対して、当該走行シーンに関する注意喚起を通知する注意喚起装置(23)を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用運転診断システム。 - 前記診断装置は、ドライバの眠気の発生頻度が、過去に比べて急激に増加していることを判断する機能を備え、
前記サーバは、眠気の発生頻度が急激に増加している場合には、前記車載装置に対してドライバに睡眠障害が生じている可能性を提示する請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用運転診断システム。 - 前記診断装置は、ドライバの睡眠時間のデータを取得して、ドライバの眠気の発生頻度が睡眠時間の割に増加していることを判断する機能を備え、
前記サーバは、眠気の発生頻度が睡眠時間の割に増加している場合には、前記車載装置に対してドライバに睡眠障害が生じている可能性を提示する請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用運転診断システム。
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