JP2023077728A - グリース組成物 - Google Patents

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Kurota, (Iki) Yu
剛 辰巳
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Abstract

【課題】低温におけるせん断粘度を低下させたグリース組成物を提供することを課題とする。【解決手段】-40℃におけるブルックフィールド粘度が3000mPa・s以上15000mPa・s以下である基油とウレア系増ちょう剤とを含むグリース組成物であって、前記ウレア系増ちょう剤が、脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を含み、そしてせん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度が、50Pa・s以下である、前記グリース組成物により、前記課題を解決することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、グリース組成物に関する。本発明は、詳細には、電気自動車における電動モーターの軸受に使用するためのグリース組成物に関する。
近年、エネルギー効率および環境適合性の観点から、電動モーターを走行の動力源とする電気自動車が注目されている。電動モーターの内部には、グリースを封入した軸受が用いられている。
電気自動車は、使用地域の拡大に伴い、寒帯から熱帯に至るまで幅広い地域で使用されるようになった。電気自動車のモーターにおいては熱源およびエンジン音がなく、したがって、低温環境下での異音の抑制が課題となっている。
国際公開2006/018945号パンフレット 国際公開2018/061134号パンフレット 特開2018-059618号公報
特許文献1では、転がり軸受に封入したグリース組成物において、低温における見掛け粘度(せん断粘度)を低下させることで、低温における異音の発生が抑制されることが示唆されている。電気自動車における電動モーターの軸受に使用するためのグリースにおいても、低温におけるせん断粘度を低下させることで、低温における異音の発生を抑制できると考えられる。
一方で、低温におけるせん断粘度を低下させることができる、基油と増ちょう剤の組み合わせは不明であった。
特許文献2および3には、-30℃における動粘度が5000mm2/s以下である基油と、増ちょう剤と、添加剤とを含有するグリース組成物が開示されている。しかしながら、これらの文献には、グリース組成物の低温におけるせん断粘度を低下させることについては、開示も示唆もされていない。
本発明者らは、低温、特に、-40℃のような超低温下におけるせん断粘度が低く、したがって電気自動車における電動モーターの軸受に使用することに適しているグリース組成物について、鋭意検討した。そして、下記の構成を具備することで、せん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度が、50Pa・s以下であるグリース組成物が得られることを確認して、本発明を完成するに至った。
本発明は、かかる知見に基づきなされたもので、次の通りである。
<1>-40℃におけるブルックフィールド粘度が3000mPa・s以上15000mPa・s以下である基油と
ウレア系増ちょう剤と
を含むグリース組成物であって、
前記ウレア系増ちょう剤が、脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を含み、そして
せん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度が、50Pa・s以下である、前記グリース組成物。
<2>電気自動車における電動モーターの軸受に使用するための、<1>に記載のグリース組成物。
<3>せん断速度が10s-1のときに-30℃で測定したせん断粘度が、35Pa・s以下であり、そして
せん断速度が10s-1のときに-30℃で測定したせん断粘度に対する、せん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度の比率(-40℃せん断粘度/-30℃せん断粘度)が、1.70以下である、<1>または<2>に記載のグリース組成物。
本発明はまた、以下の態様も含む。
<A>基油とウレア系増ちょう剤とを混合することを含む、低温におけるグリース組成物のせん断粘度低減方法であって、
前記基油が、-40℃におけるブルックフィールド粘度が3000mPa・s以上15000mPa・s以下である基油であり、そして、
前記ウレア系増ちょう剤が、脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を含む、前記方法。
<B>前記低温が、-40℃以下である、<A>に記載のグリース組成物のせん断粘度低減方法。
本発明によれば、低温におけるせん断粘度を低下させたグリース組成物を提供することができる。また、本発明によれば、電気自動車における電動モーターの軸受に使用することに適しているグリース組成物を提供することができる。
実施例および比較例におけるせん断粘度の測定方法を説明するための図である。 実施例および比較例におけるせん断粘度の測定結果のグラフである。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。なお、本明細書においては、特に断らない限り、数値XおよびYについて「X~Y」という表記は「X以上Y以下」を意味するものとする。
(基油)
本発明において使用される基油としては、合成系基油または鉱油のいずれも用いることができるが、低温流動性の観点から合成系基油を用いることが好ましい。合成系基油または鉱油を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いることもできる。
合成系基油としては、加水分解安定性に優れる基材を用いることができる。このような加水分解安定性に優れる基材としては、例えば、ポリ-α-オレフィンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ポリアルキレングリコール、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、およびGTL基油などが挙げられる。合成系基油のなかでは、ポリ-α-オレフィンが、入手性、コスト面、粘度特性、および酸化安定性との適合性の面で好ましい。
鉱油としては、原油を常圧蒸留して得られる留出油、またはこの留出油をさらに減圧蒸留して得られる留出油を、各種の精製プロセスで精製した潤滑油留分が挙げられる。精製プロセスとしては、水素化精製、溶剤抽出、溶剤脱ろう、水素化脱ろう、硫酸洗浄、白土処理などを、適宜組み合わせることができる。これらの精製プロセスを適宜の順序で組み合わせて処理することにより、本発明で使用できる基油を得ることができる。異なる原油あるいは留出油を、異なる精製プロセスの組合せに供して得られた、性状の異なる複数の精製油の混合物も使用可能である。
基油の-40℃におけるブルックフィールド粘度(以下、BF粘度と呼ぶことがある)は、3000mPa・s以上15000mPa・s以下である。-40℃におけるBF粘度が、前記範囲内にあることにより、グリース組成物の低温におけるせん断粘度を低下させることができる。基油の-40℃におけるBF粘度は、好ましくは4000mPa・s以上、より好ましくは5000mPa・s以上、さらに好ましくは5500mPa・s以上であり、好ましくは12000mPa・s以下、より好ましくは10000mPa・s以下、さらに好ましくは8000mPa・s以下である。また、一の実施形態において、好ましくは4000mPa・s以上12000mPa・s以下、より好ましくは5000mPa・s以上10000mPa・s以下、さらに好ましくは5500mPa・s以上8000mPa・s以下である。
本明細書における基油の-40℃におけるBF粘度は、石油学会規格JPI-5S-26-2010に則し、-40℃で測定した基油のBF粘度を意味する。
基油の40℃における動粘度は、特に制限されないが、優れた潤滑性を有するグリースを調製する観点から、好ましくは10mm/s以上、より好ましくは20mm/s以上、さらに好ましくは25mm/s以上であり、好ましくは700mm/s以下、より好ましくは500mm/s以下、さらに好ましくは70mm/s以下である。また、一の実施形態において、好ましくは10mm/s以上700mm/s以下、より好ましくは20mm/s以上500mm/s以下、さらに好ましくは25mm/s以上70mm/s以下である。
基油の100℃における動粘度は、特に制限されないが、好ましくは3.0mm/s以上、より好ましくは4.0mm/s以上、さらに好ましくは4.5mm/s以上であり、好ましくは9.0mm/s以下、より好ましくは8.0mm/s以下、さらに好ましくは7.0mm/s以下である。また、一の実施形態において、好ましくは3.0mm/s以上9.0mm/s以下、より好ましくは4.0mm/s以上8.0mm/s以下、さらに好ましくは4.5mm/s以上7.0mm/s以下である。
本明細書における40℃または100℃の動粘度は、JIS K2283:2000に準拠して測定された40℃または100℃における動粘度を意味する。
本発明においては、基油の含有量は、グリース組成物全量基準で、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい。また、一の実施形態において、50質量%以上95質量%以下が好ましく、60質量%以上90質量%以下とすることがより好ましい。基油の含有量を上記の範囲とすると、所望のちょう度を有するグリース組成物を簡便に調製できる。
(ウレア系増ちょう剤)
本発明のグリース組成物は、ウレア系増ちょう剤を含む。ウレア系増ちょう剤は、脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を含む。「脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物」とは、脂環式アミンおよび脂肪族アミンのジウレア化合物、脂肪族アミンおよび脂肪族アミンのジウレア化合物、または脂環式アミンおよび脂環式アミンのジウレア化合物を意味する。
本発明のグリース組成物においては、次の一般式(I)で表されるジウレア化合物を用いることが好ましい。
Figure 2023077728000001
一般式(I)中、Rは2価の炭化水素基であり、芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基、および脂肪族炭化水素基のいずれでもよい。Rの炭素数は、好ましくは4~20、より好ましくは8~18である。
およびRは、一方が脂環式炭化水素基であり、もう一方が脂肪族炭化水素基であるか、両方が脂肪族炭化水素基であるか、または、両方が脂環式炭化水素基である。RおよびRの炭素数は、それぞれ、好ましくは2~20であり、より好ましくは4~18である。
ジウレア化合物は、ジイソシアネートとモノアミンとの反応により得ることができる。
モノアミンとは、1分子中に1個のアミノ基を有する化合物である。モノアミンのうち1級アミンとしては、オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン等が好ましい。2級アミンとしては、ジシクロヘキシルアミン等が好ましい。モノアミンは、脂環式アミンおよび脂肪族アミンのジウレア化合物、脂肪族アミンおよび脂肪族アミンのジウレア化合物、または脂環式アミンおよび脂環式アミンのジウレア化合物を得られるように選択する。例えば、オクタデシルアミンおよびシクロヘキシルアミンを単独で、または組み合わせて使用することができる。
ウレア系増ちょう剤の含有量は、所望のちょう度が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば、グリース組成物の全量基準で、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上であり、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下である。また、一の実施形態において、好ましくは1質量%以上40質量%以下、より好ましくは5質量%以上30質量%以下、さらに好ましくは10質量%以上25質量%以下である。ウレア系増ちょう剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
〔その他の添加剤〕
本発明のグリース組成物には、上記成分以外に、一般にグリースに用いられている、固体潤滑剤、摩耗防止剤、極圧剤、酸化防止剤、防錆剤、または腐食防止剤等を添加することができる。
〔グリース組成物〕
本発明のグリース組成物のちょう度は、150以上350以下が好ましく、200以上350以下がより好ましい。
本明細書におけるちょう度は、JIS K2220:2013に準拠して測定される混和ちょう度を意味する。
(せん断粘度)
本発明のグリース組成物では、せん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度(本明細書において「-40℃せん断粘度」と称することがある)が、50Pa・s以下であり、好ましくは20Pa・s以上50Pa・s以下であり、より好ましくは20Pa・s以上45Pa・s以下である。
本発明の発明者らは、脂環式アミンおよび脂肪族アミンのジウレア化合物、脂肪族アミンおよび脂肪族アミンのジウレア化合物、または脂環式アミンおよび脂環式アミンのジウレア化合物を含むウレア系増ちょう剤を用いることで、-40℃せん断粘度を低下させることができることを発見した。一方、せん断速度が10s-1のときに-30℃で測定したせん断粘度(本明細書において「-30℃せん断粘度」と称することがある)を確認すると、芳香族アミンと脂環式アミンを含むジウレア化合物を用いた場合、-30℃においてせん断粘度が既に上昇していた。また、芳香族アミンのみを含むジウレア化合物または芳香族アミンと脂肪族アミンを含むジウレア化合物を用いた場合、-30℃せん断粘度は脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を用いた場合と大差ないが、-30℃から-40℃に温度が低下すると、せん断粘度が急激に上昇した。
脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を用いた場合は、-30℃から-40℃に温度が低下しても、せん断粘度の急激な上昇を抑制することができた。これは驚くべきことである。
本発明のグリース組成物では、-30℃せん断粘度が、好ましくは35Pa・s以下であり、また好ましくは20Pa・s以上35Pa・s以下であり、より好ましくは20Pa・s以上32Pa・s以下である。
本発明のグリース組成物では、-30℃せん断粘度に対する、-40℃せん断粘度の比率(-40℃せん断粘度/-30℃せん断粘度)が、好ましくは1.70以下、より好ましくは1.60以下、さらに好ましくは1.50以下、最も好ましくは1.40以下である。
本発明のグリース組成物では、-30℃せん断粘度と、-40℃せん断粘度との差((-40℃せん断粘度)-(-30℃せん断粘度))が、好ましくは19.0以下、より好ましくは18.0以下、さらに好ましくは17.0以下、最も好ましくは16.0以下である。
本発明のグリース組成物において、-30℃せん断粘度または-40℃せん断粘度は、以下のように測定した場合のせん断粘度である。
Thermo Fisher Scientific社製「HAAKE MAAS III」を用いて行う。HAAKE MAAS IIIでは、図1に模式的に示すように下部ステージと上部プレート(外径φ25mm)で供試グリースを挟み、上部プレートを一定の方向に回転させて所定のせん断力を加える構成となっている。ギャップを1mmとし、下部ステージを冷却して試験グリースを-30℃または-40℃に維持しつつ、上部プレートを回転させる。3分かけて0rpmから380rpmまで回転数を上げ、せん断速度が10s-1のときのせん断粘度を算出する。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
実施例1~3および比較例1~3
<グリースの配合>
各実施例および各比較例について表1に示す配合割合で、基油および増ちょう剤を配合することによって、試験用グリース組成物を調製した。表1中の「基油」および「増ちょう剤配合量」の数値は、グリース組成物全量基準に対する質量%を示す。得られた試験用グリース組成物に対して、次に示す評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、基油のBF粘度は、石油学会規格JPI-5S-26-2010に則し、-40℃で測定した数値である。
(1)基油
・基油:ポリαオレフィン(動粘度30.5mm/s(40℃)、5.82mm/s(100℃)、BF粘度6500mPa・s(-40℃)、密度0.827g/cm(15℃))
(2)増ちょう剤
・CHA、ODA、および/または、pTD、ならびにジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を混合し、ウレア系化合物を調製した。表1中の「アミン種」の数値は全アミン量基準に対するモル%を示す。CHAはシクロヘキシルアミン(脂環式アミン)、ODAはオクタデシルアミン(脂肪族アミン)、そしてpTDはパラトルイジン(芳香族アミン)を示す。
・グリース組成物の製造
増ちょう剤原料であるアミンおよびMDIを、表1に示す配合割合となるようにそれぞれ別の容器内の基油に溶解し、60~65℃に加熱し、マグネチックスターラーで攪拌しながら、混合することでアミンおよびMDIを反応させた。そして、室温に冷却することで半固体状の組成物を得た。さらに、得られた各半固体状の組成物を3本ロールで分散処理を行い、表1に示す組成を有するグリース組成物を得た。
・せん断粘度の測定
Thermo Fisher Scientific社製「HAAKE MAAS III」を用いて行った。HAAKE MAAS IIIでは、図1に模式的に示すように下部ステージと上部プレート(外径φ25mm)で供試グリースを挟み、上部プレートを一定の方向に回転させて所定のせん断力を加える構成となっている。ギャップを1mmとし、下部ステージを冷却して試験グリースを-30℃または-40℃に維持しつつ、上部プレートを回転させた。3分かけて0rpmから380rpmまで回転数を上げ、せん断速度が10s-1のときのせん断粘度を算出した。図2に、-30℃または-40℃における各実施例および各比較例のせん断粘度を示している。
Figure 2023077728000002
-30℃では、芳香族アミンを含む比較例2が他のグリースと比較して既にせん断粘度の値が大きかった。残りのグリースは、ほぼ同等であった。しかしながら、-40℃では、芳香族アミンを含む比較例1および3においても、急激にせん断粘度が増加した。
一方で、脂肪族アミン、脂環式アミン、またはこれらの混合アミンから構成される増ちょう剤を含む実施例1~3では、-30℃から-40℃に測定温度を低下させてもせん断粘度が低いままであった(図2)。
以上の結果から、増ちょう剤を脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物にすることで、-40℃のせん断粘度を低下させることができることが示された。
本発明によれば、低温におけるせん断粘度を低下させ、すなわち低温における異音を抑制できるグリース組成物を提供することができる。また、本発明によれば、電気自動車における電動モーターの軸受に使用することに適しているグリース組成物を提供することができる。

Claims (3)

  1. -40℃におけるブルックフィールド粘度が3000mPa・s以上15000mPa・s以下である基油と
    ウレア系増ちょう剤と
    を含むグリース組成物であって、
    前記ウレア系増ちょう剤が、脂環式アミン、脂肪族アミン、およびこれらの組み合わせにより構成されるジウレア化合物を含み、そして
    せん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度が、50Pa・s以下である、前記グリース組成物。
  2. 電気自動車における電動モーターの軸受に使用するための、請求項1に記載のグリース組成物。
  3. せん断速度が10s-1のときに-30℃で測定したせん断粘度が、35Pa・s以下であり、そして
    せん断速度が10s-1のときに-30℃で測定したせん断粘度に対する、せん断速度が10s-1のときに-40℃で測定したせん断粘度の比率(-40℃せん断粘度/-30℃せん断粘度)が、1.70以下である、請求項1または2に記載のグリース組成物。
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