JP2023077632A - 検査装置および検査方法 - Google Patents
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【課題】床面の効率的な使用が可能となる検査装置および検査方法を提供する。【解決手段】検査装置100は、床面の上方に配置された被検査体200を検査するための検査装置100である。検査装置100は、検査部3と、移動部1とを備えている。検査部3は、被検査体200を検査するように構成されている。移動部1には、検査部3が接続されている。移動部1は、床面に配置されている。移動部1は、床面を移動可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本開示は、検査装置および検査方法に関するものである。
従来、被検査体の内部の欠陥を非破壊検査によって検査するための検査装置がある。例えば、特開2004-233130号公報(特許文献1)には、被検査体の内部の欠陥を超音波によって検査する超音波検査装置(検査装置)が記載されている。
上記公報に記載の超音波検査装置(検査装置)は、超音波検査装置(検査装置)全体を移動させるための機構を備えていない。このため、被検査体に対する検査が行われていない不使用状態において超音波検査装置(検査装置)が他の生産工程の邪魔になることがある。したがって、上記公報に記載の超音波検査装置(検査装置)では、床面を効率的に使用することができない。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、床面の効率的な使用が可能となる検査装置および検査方法を提供することである。
本開示の検査装置は、床面の上方に配置された被検査体を検査するための検査装置である。検査装置は、検査部と、移動部とを備えている。検査部は、被検査体を検査するように構成されている。移動部には、検査部が接続されている。移動部は、床面に配置されている。移動部は、床面を移動可能に構成されている。
本開示の検査装置によれば、移動部は、床面を移動可能に構成されている。このため、移動部が床面を移動することにより検査装置が床面を移動することができる。したがって、床面の効率的な使用が可能となる。
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1を用いて、実施の形態1に係る検査装置100の構成を説明する。
図1を用いて、実施の形態1に係る検査装置100の構成を説明する。
図1に示されるように、検査装置100は、主に、移動部1と、支持部2と、検査部3と、駆動機構4とを含んでいる。検査装置100は、床面の上方に配置された被検査体200を検査するための検査装置100である。被検査体200は、床面の上方に配置されている。
本実施の形態における検査とは、被検査体200の内部にある欠陥(内部欠陥)を非破壊検査によって検出することである。内部欠陥は、例えば、被検査体200の内部に存在する空洞または異物等である。内部欠陥の非破壊検査は、被検査体200が製品として出荷される前または被検査体200が製造されている途中において、被検査体200の品質に問題がないことを確認するために行われる。被検査体200は、例えば、パネルである。パネルの縦の寸法は例えば10mであり、横の寸法は例えば10mである。パネルの材質は、例えば、金属または樹脂である。
以下の説明においては、X軸方向DRX、Y軸方向DRYおよびZ軸方向DRZを用いて検査装置100の構成を説明する。Z軸方向DRZは、床面に対して直交する方向である。X軸方向DRXおよびY軸方向DRYの各々はZ軸方向DRZに直交する。また、X軸方向DRXおよびY軸方向DRYは、互いに直交する。X軸方向DRXおよびY軸方向DRYは、床面の面内方向である。
また、以下の説明においては、θ方向DRθ、φ方向DRφおよびψ方向DRψを用いて検査装置100の構成を説明する。θ方向DRθは、Z軸を中心として回転する方向である。φ方向DRφは、X軸を中心として回転する方向である。ψ方向DRψは、Y軸を中心として回転する方向である。
〈移動部1の構成〉
移動部1は、床面に配置されている。移動部1は、床面を移動可能に構成されている。移動部1は、床面を自走するように構成されている。移動部1は、X軸方向DRXおよびY軸方向DRYの少なくともいずれかに沿って自走するように構成されている。移動部1は、検査部3が被検査体200を検査しない間に自走するように構成されている。移動部1は、検査部3が被検査体200を検査する間に自走しないように構成されている。移動部1は、検査部3が被検査体200を検査する間には床面に対して固定されている。
移動部1は、床面に配置されている。移動部1は、床面を移動可能に構成されている。移動部1は、床面を自走するように構成されている。移動部1は、X軸方向DRXおよびY軸方向DRYの少なくともいずれかに沿って自走するように構成されている。移動部1は、検査部3が被検査体200を検査しない間に自走するように構成されている。移動部1は、検査部3が被検査体200を検査する間に自走しないように構成されている。移動部1は、検査部3が被検査体200を検査する間には床面に対して固定されている。
移動部1は、例えば、複数のタイヤ11を含んでいる。複数のタイヤ11は、支持部2の四隅に接続されている。図示されないが、移動部1は、ストッパ機構を含んでいてもよい。ストッパ機構は、検査装置100が被検査体200を検査する間にタイヤ11が動かないようにタイヤ11を固定するためのものである。なお、移動部1は、複数のタイヤ11の代わりに例えば無限軌道を含んでいてもよい。
移動部1には、検査部3が接続されている。本実施の形態において、移動部1には、検査部3が支持部2および駆動機構4を介して接続されている。
〈支持部2の構成〉
支持部2は、第1軸部21と、第1梁部22と、第2梁部23とを含んでいる。本実施の形態において、支持部2は、第1モータ24と、台部25とをさらに含んでいる。支持部2は、X軸方向DRXに沿って開口している。第1梁部22および第2梁部23の間には、X軸方向DRXに沿って延びる隙間が設けられている。このため、支持部2の開口には、X軸方向DRXから被検査体200を挿入することが可能である。
支持部2は、第1軸部21と、第1梁部22と、第2梁部23とを含んでいる。本実施の形態において、支持部2は、第1モータ24と、台部25とをさらに含んでいる。支持部2は、X軸方向DRXに沿って開口している。第1梁部22および第2梁部23の間には、X軸方向DRXに沿って延びる隙間が設けられている。このため、支持部2の開口には、X軸方向DRXから被検査体200を挿入することが可能である。
第1軸部21は、移動部1に接続されている。第1軸部21は、第1モータ24および台部25を介して移動部1に接続されている。第1軸部21は、移動部1に対して起立している。第1軸部21は、Z軸方向DRZに沿って延在している。第1軸部21は、円柱状または角柱状である。第1軸部21の材料は、例えば、金属または金属に類する高い剛性を有する材料である。具体的には、第1軸部21の材料は、第1梁部22および第2梁部23を互いに平行に保持する剛性を有している材料である。具体的には、第1軸部21の材料は、駆動機構4が検査部3を駆動させている間における第1軸部21のたわみ等の位置ずれが検査部3の検査範囲よりも十分に小さくなる材料である。
第1梁部22は、第1軸部21に交差するように第1軸部21から張り出している。第1梁部22は、第1軸部21に対して直交するように第1軸部21から張り出している。第1梁部22は、X軸方向DRXに沿って延在している。
第2梁部23は、第1梁部22から間隔を空けて配置されている。第2梁部23は、第1梁部22と間隔を空けて向かい合っている。第2梁部23は、第1梁部22に沿って第1軸部21から張り出している。第2梁部23は、第1軸部21に対して直交するように第1軸部21から張り出している。第2梁部23は、X軸方向DRXに沿って延在している。
第1モータ24は、第1軸部21の下端に接続されている。第1モータ24は、第1軸部21を台部25に接続している。第1モータ24は、第1軸部21を第1軸部21の軸周りに回転させるように構成されている。すなわち、第1モータ24は、第1軸部21をθ方向DRθに回転させるように構成されている。第1軸部21は、第1軸部21の軸周りに回転するように構成されている。第1軸部21は、第1梁部22および第2梁部23を第1軸部21の軸周りに回転させるように構成されている。第1軸部21は、第1モータ24によって、第1梁部22および第2梁部23を第1軸部21の軸周りに回転させるように構成されている。
台部25は、第1モータ24を支持している。台部25には、移動部1が接続されている。移動部1は、台部25に対して第1軸部21とは反対側において台部25に接続されている。台部25は、移動部1の自走中または検査部3による被検査体200の検査中に検査装置100がバランスを崩さないだけの寸法を有している。台部25のX軸方向DRXにおける寸法は、例えば、第1梁部22および第2梁部23の半分以上である。台部25のY軸方向DRYにおける寸法は、例えば、第1モータ24以上である。台部25のY軸方向DRYにおける寸法は、例えば、第1梁部22および第2梁部23の半分以上であってもよい。
〈検査部3の構成〉
検査部3は、被検査体200を検査するように構成されている。検査部3は、非破壊検査によって被検査体200を検査するように構成されている。
検査部3は、被検査体200を検査するように構成されている。検査部3は、非破壊検査によって被検査体200を検査するように構成されている。
検査部3は、第1プローブ31と、第2プローブ32とを含んでいる。第1プローブ31は、第1梁部22に接続されている。第1プローブ31は、駆動機構4を介して第1梁部22に接続されている。第1プローブ31は、第1梁部22が張り出す方向(X軸方向DRX)に沿って第1梁部22を移動可能に構成されている。第1プローブ31は、第1梁部22を駆動機構4によって移動する。第1プローブ31は、例えば、第1梁部22の先端と根元との間を移動する。
第2プローブ32は、第1梁部22に接続されている。第2プローブ32は、駆動機構4を介して第2梁部23に接続されている。第2プローブ32は、第2梁部23が張り出す方向(X軸方向DRX)に沿って第2梁部23を移動可能に構成されている。第2プローブ32は、第2梁部23を駆動機構4によって移動する。第2プローブ32は、例えば、第2梁部23の先端と根元との間を移動する。第2プローブ32は、第1プローブ31から間隔を空けて向かい合っている。第2プローブ32は、第1プローブ31からZ軸方向DRZに間隔を空けて向かい合っている。
第1プローブ31および第2プローブ32の各々は、互いの相対位置が固定された状態で、それぞれ第1梁部22および第2梁部23に沿って移動するように構成されている。本実施の形態において、第1プローブ31および第2プローブ32は、互いの距離が常に等しくなるように移動する。第1プローブ31が第1梁部22を移動する速度は、第2プローブ32が第2梁部23を移動する速度と等しい。第1プローブ31および第2プローブ32の各々は、第1プローブ31および第2プローブ32の間隔が固定された状態で、それぞれ第1梁部22および第2梁部23に沿って移動するように構成されている。
第1プローブ31および第2プローブ32は、被検査体200を挟み込んだ状態で被検査体200を検査するように構成されている。検査部3は、第1プローブ31および第2プローブ32の各々が被検査体200のそれぞれ上方および下方に配置された状態で、被検査体200を検査するように構成されている。なお、検査部3は、第1プローブ31および第2プローブ32の各々が被検査体200のそれぞれ下方および上方に配置された状態で、被検査体200を検査してもよい。検査装置100は、第1プローブ31および第2プローブ32によって被検査体200を両側から検査するように構成されている。
第1プローブ31および第2プローブ32は、一対となって機能を発揮する。本実施の形態において、第1プローブ31は、超音波を発信するように構成されている。第2プローブ32は、超音波を受信するように構成されている。すなわち、検査部3は、被検査体200を超音波探傷によって検査するように構成されている。第1プローブ31から送信された一定の周波数を有する超音波は、空中または水中を伝搬し、第2プローブ32によって受信される。検査部3は、第2プローブ32によって受信された超音波の強度に基づいて、透過した被検査体200の内部の内部欠陥等を検出する。なお、後述のように、検査部3による被検査体200の検査は、超音波探傷には限られず、放射線探傷であってもよい。
〈駆動機構4の構成〉
駆動機構4は、第1駆動部41と、第2駆動部42と、接続部43と、第2モータ44と、第1伝達部45と、第2伝達部46とを含んでいる。
駆動機構4は、第1駆動部41と、第2駆動部42と、接続部43と、第2モータ44と、第1伝達部45と、第2伝達部46とを含んでいる。
第1駆動部41は、第1梁部22に沿って配置されている。第1駆動部41は、第1プローブ31を第1梁部22に沿って移動させる。第1駆動部41は、例えば、歯車およびベルトを含んでいる。第1駆動部41は、例えば、単軸駆動可能なタイミングベルトである。
第2駆動部42は、第2梁部23に沿って配置されている。第2駆動部42は、第2プローブ32を第2梁部23に沿って移動させる。第2駆動部42は、第1駆動部41と同期して駆動する。本実施の形態において、第2駆動部42が第2プローブ32を移動させる速度は、第1駆動部41が第1プローブ31を移動させる速度と同じである。第2駆動部42は、例えば、歯車およびベルトを含んでいる。第2駆動部42は、例えば、単軸駆動可能なタイミングベルトである。
接続部43は、第2駆動部42を第1駆動部41に接続している。これにより、第2駆動部42は、第1駆動部41に連動して駆動する。接続部43は、例えば、歯車およびベルトを含んでいる。
第2モータ44は、第1駆動部41および第2駆動部42を駆動させる。第2モータ44は、第1駆動部41および第2駆動部42の一方を直接駆動させる。第1駆動部41および第2駆動部42の他方は、上記の一方の駆動が接続部43、第1伝達部45および第2伝達部46を介して伝えられることで駆動する。図1では、第2モータ44は、第1軸部21の根元側に配置されているが、第1軸部21の先端側に配置されていてもよい。
第1伝達部45および第2伝達部46は、第1駆動部41および第2駆動部42の駆動を同期させる。これにより、第1プローブ31および第2プローブ32の各々は、互いの相対位置が固定された状態で、それぞれ第1梁部22および第2梁部23に沿って移動する。第1伝達部45および第2伝達部46は、第1駆動部41および第2駆動部42の一方の駆動を第1駆動部41および第2駆動部42の他方に伝える。第1伝達部45および第2伝達部46は、例えば、タイミングプーリである。
〈変形例〉
次に、実施の形態1の変形例に係る検査装置100の構成を説明する。
次に、実施の形態1の変形例に係る検査装置100の構成を説明する。
実施の形態1の変形例において、第1プローブ31は、放射線を発信するように構成されている。第2プローブ32は、放射線を受信するように構成されている。すなわち、検査部3は、被検査体200の欠陥を放射線によって検査するように構成されている。
なお、一般的に、検査装置100に放射線が用いられる場合には、検査装置100の作業者の被爆を防止するために、放射線が使用されるエリアから作業者が隔離される必要がある。例えば、検査装置100が使用されるエリアは、放射線による検査のための専用の部屋として設定されてもよい。この場合、作業者以外の人の当該部屋への立ち入りを禁じることで、安全に検査装置100が用いられ得る。また、検査中における作業者を含めた人の当該部屋への立ち入りを禁じることで、安全に検査装置100が用いられ得る。
〈検査装置100を用いた検査方法〉
次に、図2~図6を用いて、実施の形態1に係る検査装置100を用いた検査方法を説明する。
次に、図2~図6を用いて、実施の形態1に係る検査装置100を用いた検査方法を説明する。
図2に示されるように、検査方法は、位置する工程S1と、第1領域を検査する工程S2と、移動する工程S3とを含んでいる。本実施の形態において、図3に示されるように、検査方法は、第1領域を検査する工程S2の後に、変位する工程S4と、第2領域を検査する工程S5とをさらに含んでいる。変位する工程S4および第2領域を検査する工程S5は、移動する工程S3の前に実施される。
図4に示されるように、位置する工程S1では、移動部1が床面を移動することで、検査部3が被検査体200に対して重なる第1位置に検査装置100が位置する。位置する工程S1では、検査部3の第1プローブ31および第2プローブ32が被検査体200を挟み込む。
なお、位置する工程S1の前において、被検査体200は、工場の隅、倉庫等の他の設備(生産工程)の邪魔にならない場所に保管されている。検査開始前には、被検査体200は、支持台5の上に設置されている。支持台5は、例えば、被検査体200の四隅を支持している。支持台5は、ピン等の位置決め部6によってX軸方向DRXおよびY軸方向DRYの位置が固定される。
位置する工程S1において、検査装置100は、第1軸部21が被検査体200の一辺に対向する位置(第1位置)に配置される。第1位置は、検査装置100が最初に被検査体200を検査する位置である。検査装置100は、固定部7によって第1位置に固定される。
図5に示されるように、続いて、第1領域を検査する工程S2では、検査装置100が第1位置に配置された状態で、検査部3が被検査体200の第1領域R1を検査する。検査部3は、第1領域R1の内部を移動しながら被検査体200を検査する。具体的には、検査部3は、第1領域R1の内部において破線で示される複数の直線および複数の曲線に沿って移動しながら検査する。検査装置100は、上記の複数の直線上および複数の曲線上の任意の位置において被検査体200を検査する。これにより、第1領域R1が検査される。図5の破線は、被検査体200上において検査部3が移動する軌道を示している。
図4および図5に示されるように、本実施の形態において、第1領域を検査する工程S2では、第1梁部22を第1プローブ31が移動し、第2梁部23を第2プローブ32が移動し、かつ第1軸部21が第1梁部22および第2梁部23を第1軸部21の軸周りに回転させる。
より詳細には、第1領域を検査する工程S2において、第1モータ24および第2モータ44の回転角度が調整されることにより、第1プローブ31および第2プローブ32がX軸方向DRXおよびY軸方向DRYにおける初期位置に配置される。第1プローブ31および第2プローブ32のX軸方向DRXおよびY軸方向DRYにおける初期位置は、例えば、被検査体200の大きさに応じて事前に設定される。
第1領域を検査する工程S2において、第1モータ24が回転することで第1軸ならびに第1軸に接続された第1プローブ31および第2プローブ32が回転する。これにより、第1プローブ31および第2プローブ32によって円弧状の測定範囲について非破壊検査が行われる。
第1領域を検査する工程S2において、第1駆動部41および第2駆動部42が駆動することで、第1プローブ31および第2プローブ32の各々と第1軸部21との距離が直線状に変化する。言い換えると、円弧状の測定範囲の半径が変化する。再び第1モータ24が回転することにより第1軸部21が回転することで、第1プローブ31および第2プローブ32によって円弧状の測定範囲について非破壊検査が行われる。上記の測定が繰り返されることで被検査体200の例えば1/4の領域の測定が実施される。
図4に示されるように、続いて、変位する工程S4では、検査部3が被検査体200に対して重なりかつ第1位置とは異なる第2位置に検査装置100が変位する。より詳細には、変位する工程S4では、検査装置100は、第1軸部21が被検査体200の一辺に対向するように配置される。
図6に示されるように、続いて、第2領域を検査する工程S5では、検査装置100が第2位置に配置された状態で、検査部3が第2領域R2を検査する。検査装置100は、図6に示される第2領域R2の内部の複数の直線上および複数の曲線上の任意の位置において被検査体200を検査する。これにより、第2領域R2が検査される。
図4および図6に示されるように、第1位置における測定と同様に、検査装置100は、第2位置において被検査体200を検査する。すなわち、第1モータ24の回転によって第1プローブ31および第2プローブ32が円弧状に移動する。また、第1駆動部41および第2駆動部42の駆動によって第1プローブ31および第2プローブ32が直線状に移動する。これにより、第2領域R2が測定される。
なお、説明および図示はされないが、第1位置および第2位置とは異なる第3位置、第1位置、第2位置および第3位置とは異なる第4位置において検査装置100が被検査体200を検査することで、被検査体200の全体が検査される。
図4に示されるように、続いて、移動する工程S3では、移動部1が床面を移動する。移動する工程S3では、移動部1が床面を移動することで退避する。移動する工程S3では、例えば、移動部1は、工場の隅、倉庫等へ自走する。これにより、検査装置100は、他の生産工程の邪魔にならない位置に移動する。
次に、図4および図7を用いて、実施の形態1に係る被検査体200の内部欠陥に関するデータの解析方法について説明する。
図4に示されるように、上記の一連の検査によって、被検査体200の内部欠陥が被検査体200のどこに位置しているかを示す内部欠陥情報が取得される。取得された内部欠陥に関するデータは、被検査体200の座標(位置)と対応づけられることで解析される。
具体的には、被検査体200の寸法を検査装置100に予め保存しておく。図7に示されるように、例えば、被検査体200の縦はx1であり、横がy1であるとする。また、被検査体200の中心位置が原点(0,0)であるとする。第1方向DR1および第2方向DR2は、被検査体200に対して平行である。
例えば、検査装置100が第1位置に位置している場合について、第1軸部21の中心位置を(x0,0)とする。第1梁部22の回転角度をθtとし、第1プローブ31と第1軸部21との距離をxtとし、被検査体200と第1軸部21との距離をx0とする。x0は、検査中において変動しない固定値である。第1プローブ31の測定位置(x,y)は、下式によって示される。
以上より、位置決め部6(図4参照)によって被検査体200と第1軸の回転中心の位置が正確に決まれば、上記のxtおよびθtに基づいて、第1プローブ31によって測定された被検査体200の座標(位置)が算出される。なお、第1プローブ31と第1軸部21との距離xtは、第2モータ44(図4参照)の回転速度に基づく数値であり、かつ回転角度θtは第1モータ24(図4参照)の回転角度に基づく数値である。このため、第1モータ24(図4参照)および第2モータ44(図4参照)の制御によって、第1プローブ31による被検査体200の測定位置を算出可能かつ制御可能である。なお、第1位置における第1プローブ31について説明されたが、他の位置における第1プローブ31についても同様である。また、第2プローブ32(図4参照)によって取得された内部欠陥情報も第1プローブ31と同様に解析される。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る検査装置100によれば、図4に示されるように、移動部1は、床面を移動可能に構成されている。このため、移動部1は、被検査体200に対する検査が行われていない不使用状態において工場の隅、倉庫等に自走可能である。よって、検査装置100は、不使用状態において他の生産工程の邪魔にならない位置に移動できる。したがって、不使用状態における検査装置100を移動させることで、床面の効率的な使用が可能となる。また、床面の単位面積当たりの生産性である面積生産性の向上が可能となる。
図4に示されるように、第1軸部21は、第1梁部22および第2梁部23を第1軸部21の軸周りに回転させるように構成されている。このため、第2梁部23を支持台5の間において回転させることができる。よって、第2梁部23に接続された第2プローブ32および駆動機構4も支持台5の間において回転させることができる。これにより、第2梁部23、第2プローブ32および駆動機構4を回転させることで支持台5を避けるように移動させることができるため、第2梁部23、第2プローブ32および駆動機構4が支持台5に接触することを抑制することができる。
図1に示されるように、第1プローブ31および第2プローブ32の各々は、互いの相対位置が固定された状態で、それぞれ第1梁部22および第2梁部23に沿って移動するように構成されている。このため、第1プローブ31および第2プローブ32の各々がサーボアンプ等によって互いに独立して動く場合と比べて、単純な制御によって第1プローブ31および第2プローブ32を駆動させることができる。したがって、検査中に第1プローブ31および第2プローブ32の相対位置を正確に合わせることが容易となる。
図1に示されるように、第1プローブ31は、超音波を発信するように構成されており、第2プローブ32は、超音波を受信するように構成されている。このため、被検査体200の検査に超音波を用いることができる。よって、被検査体200の検査に放射線が用いられる場合よりも安全に被検査体200を検査することができる。
本実施の形態の変形例に係る検査装置100によれば、第1プローブ31は、放射線を発信するように構成されており、第2プローブ32は、放射線を受信するように構成されている。このため、被検査体200の検査に放射線を用いることができる。一般的に、放射線は超音波よりも短い波長を有している。よって、短い波長によって検査装置100による検査の分解能を高めることができる。
本実施の形態の検査方法によれば、図4に示されるように、移動する工程S3では、移動部1が床面を移動する。このため、移動部1は、被検査体200に対する検査が行われていない不使用状態において工場の隅、倉庫等に自走することができる。よって、検査装置100は、不使用状態において他の生産工程の邪魔にならない位置に移動することができる。したがって、不使用状態における検査装置100が移動することで、床面の効率的な使用が可能となる。
図4に示されるように、第1軸部21は、第1梁部22および第2梁部23を第1軸部21の軸周りに回転させる。このため、第2梁部23を支持台5の間において回転させることができる。よって、第2梁部23に接続された第2プローブ32および駆動機構4も支持台5の間において回転させることができる。これにより、第2梁部23、第2プローブ32および駆動機構4を回転させることで支持台5を避けるように移動させることができるため、第2梁部23、第2プローブ32および駆動機構4が支持台5に接触することを抑制することができる。
実施の形態2.
次に、図8および図9を用いて、実施の形態2に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図8および図9を用いて、実施の形態2に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図8に示されるように、本実施の形態に係る検査装置100の支持部2は、第2軸部26、連結部27および第3モータ28をさらに含んでいる。支持部2は、横向きまたは上向きに開口するように構成されている。
第1軸部21は、連結部27によって第2軸部26に連結されている。第1軸部21は、第2軸部26を介して移動部1に接続されている。第2軸部26は、第1軸部21に交差している。第2軸部26は、X軸方向DRXに沿って延在している。図8および図9に示されるように、第2軸部26は、第1軸部21を第2軸部26の軸周りに回転させるように構成されている。第2軸部26は、第3モータ28によって第1軸部21を第2軸部26の軸周りに回転させるように構成されている。第3モータ28は、第2軸部26をX軸周りに回転させるように構成されている。第1軸部21が回転した状態において、支持部2は、上方に向かって開口している。このため、第1プローブ31および第2プローブ32の隙間は、上下方向に延びている。よって、第1プローブ31と第2プローブ32との間に上方から被検査体200を挿入可能である。
第2軸部26は、第1軸部21を例えば最大90°回転させるように構成されている。また、支持部2は、第1軸部21が90°回転した場合でも転倒しないように構成されている。例えば、支持部2は、複数の台部25を含んでいる。また、例えば、台部25は、Y軸方向DRYにおいて第1軸部21の半分以上の寸法を有している。また、例えば、台部25は、十分な重量を有している。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る検査装置100によれば、図8および図9に示されるように、第2軸部26は、第1軸部21を第2軸部26の軸周りに回転させるように構成されている。このため、支持部2が上方に向かって開口するように、第1軸部21を回転させることができる。よって、図9に示されるように、第1プローブ31と第2プローブ32との間に上方から被検査体200を挿入することができる。したがって、上方から吊り下げられた被検査体200を検査することができる。また、湾曲した被検査体200(図10参照)の湾曲に追従するように被検査体200を検査することができる。
実施の形態3.
次に、図11を用いて、実施の形態3に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図11を用いて、実施の形態3に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図11に示されるように、本実施の形態に係る検査装置100は、複数のマーキング材8をさらに含んでいる。複数のマーキング材8は、被検査体200に配置されている。図11では、複数のマーキング材8の形状は、十字状であるが、複数のマーキング材8の形状はこれに限られない。第1プローブ31および第2プローブ32は、複数のマーキング材8の位置を検出するように構成されている。第1プローブ31および第2プローブ32は、被検査体200を検査する前に複数のマーキング材8の位置を検出するように構成されている。
第1領域を検査する工程S2において、第1プローブ31および第2プローブ32は、複数のマーキング材8の位置を検出してから第1領域R1を検査する。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る検査装置100によれば、図11に示されるように、第1プローブ31および第2プローブ32は、複数のマーキング材8の位置を検出するように構成されている。このため、検査装置100は、予め定められた複数のマーキング材8の位置と実際に検出された複数のマーキング材8の位置とを比較することで、検査結果を補正することができる。したがって、検査装置100の位置決め精度が不十分な場合であっても、比較に基づいて検査結果を補正することで、検査結果の精度を向上させることができる。
実施の形態4.
次に、図12および図13を用いて、実施の形態4に係る検査方法を説明する。実施の形態4は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図12および図13を用いて、実施の形態4に係る検査方法を説明する。実施の形態4は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図12に示されるように、本実施の形態に係る検査方法において、第2領域を検査する工程S5では、検査部3は第1領域R1と第2領域R2とが重複する第3領域R3を検査しない。
具体的には、検査装置100は、第1位置において第1領域R1を検査する。続いて、変位する工程S4において、検査装置100は、第2位置に変位(移動)する。検査装置100が第2位置に配置された状態で、検査部3が第2領域R2を検査する。検査部3が第2領域R2を検査する際に、検査部3が第3領域R3を検査しないように検査部3が制御される。
なお、図13に示されるように、検査装置100が第3位置に配置された状態において、検査部3が第4領域R4を検査する。また、検査部3が第4位置に配置された状態において、検査部3が第5領域R5を検査する。第5領域R5は、被検査体200から第1領域R1、第2領域R2および第4領域R4を除いた残りの領域である。本実施の形態では、各領域の検査において、互いに重複した領域は検査されない。すなわち、第2領域R2と第4領域R4とが重複する領域は検査されず、第4領域R4と第5領域R5とが重複する領域は検査されない。第1領域R1、第2領域R2、第4領域R4および第5領域R5は、この順に大きい面積を有している。
次に、本実施の形態に係る検査装置100の制御方法を説明する。
検査装置100が被検査体200の重複する領域を検査しないために、検査装置100は以下のように制御される。具体的には、被検査体200の寸法を検査装置100に予め保存しておく。なお、被検査体200の縦は2tであり、横が2tであるとする。また、被検査体200の中心位置を原点(0,0)とする。第1位置における第1プローブ31の測定位置(x,y)は、以下の式によって示される。なお、θ1は、0°よりも大きく180°よりも小さい任意の実数値であり、nは0よりも大きくtよりも小さい任意の実数値である。θ1およびnが変化されることで、第1領域R1のどの位置が検査されるかが変化される。
また、第2位置における第1プローブ31の測定位置(x,y)は、以下の式によって示される。なお、θ2は、0°よりも大きく180°よりも小さい任意の実数値であり、mは0よりも大きくtよりも小さい任意の実数値である。θ2およびmが変化されることで、第2領域R2のどの位置が検査されるかが変化される。
上記の条件を満たす任意のθ1およびnに対して、θ2およびmが以下の式を満たすかどうかが判定される。θ2およびmが以下の式を満たさない場合には、そのθ2およびmにおいて検査が行われる。言い換えると、以下の式を満たさないθ2およびmによる範囲が第2領域R2である。検査装置100は、θ2およびmが以下の式を満たさない範囲で被検査体200を検査するように制御される。θ2およびmが以下の式を満たす場合には、そのθ2およびmでは検査が行われない。言い換えると、以下の式を満たすθ2およびmによる範囲が第3領域R3である。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
仮に、第1領域R1と第2領域R2とが重複する第3領域R3を検査する場合には、測定時間が第3領域R3の分だけ長くなる。これに対して、本実施の形態に係る検査装置100によれば、図12に示されるように、第2領域を検査する工程S5では、第1領域R1と第2領域R2とが重複する第3領域R3を検査しない。このため、検査時間を短くすることができる。
実施の形態5.
次に、図14を用いて、実施の形態5に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態5は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図14を用いて、実施の形態5に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態5は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図14に示されるように、本実施の形態に係る検査装置100の検査部3の第1プローブ31および第2プローブ32は、互いに向かい合った状態で被検査体200を中心として回転するように構成されている。第1プローブ31および第2プローブ32の回転中心は、被検査体200に固定されている。第1プローブ31および第2プローブ32は、φ方向DRφに回転するように構成されている。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る検査装置100によれば、図14に示されるように、第1プローブ31および第2プローブ32は、互いに向かい合った状態で被検査体200を中心として回転するように構成されている。第1プローブ31および第2プローブ32が被検査体200の欠陥210を中心として回転しながら被検査体200の欠陥210を検査する場合には、ある角度において欠陥210が検出されなくなる。検査装置100は、欠陥210が検出されなくなる角度に基づいて、欠陥210が被検査体200の深さ方向のどの位置にあるかを特定することができる。
実施の形態6.
次に、図15を用いて、実施の形態7に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態6は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図15を用いて、実施の形態7に係る検査装置100の構成を説明する。実施の形態6は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図15に示されるように、本実施の形態に係る検査方法において、被検査体200は、支持台5の上に載置されている。検査装置100は、支持台5の上に支持された被検査体200を検査する。
支持台5は、載置部51と、複数の脚部52とを含んでいる。載置部51には、被検査体200が載置される。載置部51は、被検査体200よりも大きい。支持台5は、例えば、被検査体200よりも大きいテーブルである。複数の脚部52は、載置部51を床面に支持する。複数の脚部52は、載置部51に対して被検査体200とは反対側に配置されていない。複数の脚部52は、被検査体200よりも外側の領域に配置されている。複数の脚部52は、例えば、載置部51の四隅に配置されている。
第1プローブ31および第2プローブ32は、被検査体200および載置部51を上下方向に挟み込んだ状態で、被検査体200を検査する。第1プローブ31および第2プローブ32は、被検査体200および載置部51に接触しないように、被検査体200を検査する。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る検査方法によれば、図15に示されるように、載置部51は、被検査体200よりも大きく、複数の脚部52は、載置部51に対して被検査体200とは反対側に配置されていない。このため、複数の脚部52は、載置部51において被検査体200よりも外側の領域に配置されている。また、第1プローブ31および第2プローブ32は、被検査体200および載置部51を被検査体200の内側の領域で挟み込む。よって、第2プローブ32が複数の脚部52に接触することを抑制することができる。また、第2プローブ32が複数の脚部52に接触しない位置において、検査位置の変更を伴わずに被検査体200の全体を検査することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 移動部、2 支持部、3 検査部、5 支持台、21 第1軸部、 22 第1梁部、23 第2梁部、26 第2軸部、31 第1プローブ、32 第2プローブ、51 載置部、52 脚部、100 検査装置、200 被検査体、R1 第1領域、R2 第2領域、R3 第3領域。
Claims (12)
- 床面の上方に配置された被検査体を検査するための検査装置であって、
前記被検査体を検査するように構成された検査部と、
前記検査部が接続され、かつ前記床面に配置された移動部とを備え、
前記移動部は、前記床面を移動可能に構成されている、検査装置。 - 前記移動部に接続された第1軸部と、前記第1軸部に交差するように前記第1軸部から張り出した第1梁部と、前記第1梁部から間隔を空けて配置されかつ前記第1梁部に沿って前記第1軸部から張り出した第2梁部とを含む支持部をさらに備え、
前記検査部は、前記第1梁部が張り出す方向に沿って前記第1梁部を移動可能に構成された第1プローブと、前記第2梁部が張り出す方向に沿って前記第2梁部を移動可能に構成された第2プローブとを含み、
前記第1プローブおよび前記第2プローブは、前記被検査体を挟み込んだ状態で前記被検査体を検査するように構成されており、
前記第1軸部は、前記第1梁部および前記第2梁部を前記第1軸部の軸周りに回転させるように構成されている、請求項1に記載の検査装置。 - 前記第1プローブおよび前記第2プローブの各々は、互いの相対位置が固定された状態で、それぞれ前記第1梁部および前記第2梁部に沿って移動するように構成されている、請求項2に記載の検査装置。
- 前記支持部は、前記第1軸部に交差する第2軸部をさらに含み、
前記第1軸部は、前記第2軸部を介して前記移動部に接続されており、
前記第2軸部は、前記第1軸部を前記第2軸部の軸周りに回転させるように構成されている、請求項2または3に記載の検査装置。 - 前記被検査体に配置された複数のマーキング材をさらに備え、
前記第1プローブおよび前記第2プローブは、前記複数のマーキング材の位置を検出するように構成されている、請求項2~4のいずれか1項に記載の検査装置。 - 前記第1プローブおよび前記第2プローブは、互いに向かい合った状態で前記被検査体を中心として回転するように構成されている、請求項2~5のいずれか1項に記載の検査装置。
- 前記第1プローブは、超音波を発信するように構成されており、
前記第2プローブは、前記超音波を受信するように構成されている、請求項2~6のいずれか1項に記載の検査装置。 - 前記第1プローブは、放射線を発信するように構成されており、
前記第2プローブは、前記放射線を受信するように構成されている、請求項2~6のいずれか1項に記載の検査装置。 - 検査装置の移動部が床面を移動することで、前記移動部に接続された検査部が被検査体に対して重なる第1位置に前記検査装置が位置する工程と、
前記検査装置が前記第1位置に配置された状態で、前記検査部が前記被検査体の第1領域を検査する工程と、
前記移動部が前記床面を移動する工程とを備えた、検査方法。 - 前記位置する工程では、前記検査部の第1プローブおよび第2プローブが前記被検査体を挟み込み、
前記第1領域を検査する工程では、前記検査部を前記移動部に接続する支持部の第1軸部から第1梁部が張り出した方向に沿って前記第1梁部を前記第1プローブが移動し、前記第1梁部から間隔を空けて配置された第2梁部が前記第1軸部から張り出す方向に沿って前記第2梁部を前記第2プローブが移動し、かつ前記第1軸部が前記第1梁部および前記第2梁部を前記第1軸部の軸周りに回転させる、請求項9に記載の検査方法。 - 前記被検査体は、支持台の上に載置されており、
前記支持台は、前記被検査体が載置されかつ前記被検査体よりも大きい載置部と、前記載置部を前記床面に支持する複数の脚部とを含み、
前記複数の脚部は、前記載置部に対して前記被検査体とは反対側に配置されておらず、
前記第1プローブおよび前記第2プローブは、前記被検査体および前記載置部を上下方向に挟み込んだ状態で、前記被検査体を検査する、請求項10に記載の検査方法。 - 前記第1領域を検査する工程の後に、前記検査部が前記被検査体に対して重なりかつ前記第1位置とは異なる第2位置に前記検査装置が変位する工程と、
前記検査装置が前記第2位置に配置された状態で、前記検査部が第2領域を検査する工程とを備え、
前記第2領域を検査する工程では、前記検査部は前記第1領域と前記第2領域とが重複する第3領域を検査しない、請求項10または11に記載の検査方法。
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JP2021190978A JP2023077632A (ja) | 2021-11-25 | 2021-11-25 | 検査装置および検査方法 |
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Cited By (1)
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JP7463605B1 (ja) | 2023-09-05 | 2024-04-08 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 超音波映像装置 |
-
2021
- 2021-11-25 JP JP2021190978A patent/JP2023077632A/ja active Pending
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