JP2023076380A - 車両用制御装置及び車両用制御方法 - Google Patents

車両用制御装置及び車両用制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023076380000001
【課題】自動運転中に障害の回避が必要な場合であって、且つ、交通法規内の行動では回避が困難な場合であっても、障害の回避を自動でより円滑に行わせることを可能にする。
【解決手段】監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な自動運転ECU10であって、自車の走行を妨げる障害を特定する障害特定部111と、障害特定部111で障害を特定した場合に、障害を回避可能な自車の経路である回避経路を特定する回避対応策特定部131と、監視義務なし自動運転中に、回避対応策特定部131で特定する回避経路が交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する許可部134とを備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、車両用制御装置及び車両用制御方法に関するものである。
特許文献1には、レベル0の手動運転機能以外にレベル1からレベル5までの自動運転機能を備える自動運転用コントロールユニットが開示されている。
自動化レベルとしては、例えばSAEが定義しているレベル0~5に区分された自動化レベルが知られている。レベル0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。レベル0は、いわゆる手動運転に相当する。レベル1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。レベル2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。レベル1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転である。レベル3は、高速道路等の特定の場所ではシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル4は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル5は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル3以上の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転である。レベル4以上の自動運転は、運転者の睡眠が許可される自動運転である。
特開2019-101453号
特許文献1では、監視義務が運転者にない自動運転,運転者の睡眠が許可される自動運転といった高度な自動化レベルでの自動運転を行う技術が開示されているが、交通法規内の行動で障害の回避が困難な場合は想定されていない。よって、特許文献1に開示の技術では、自動運転中に障害を回避する場合であって、且つ、交通法規内の行動では回避が困難な場合に、自動での障害の回避が難しくなるおそれがある。このように、交通法規若しくは交通マナーに囚われすぎた自動運転を継続し続けることが好ましくない状況もあり得る。
この開示の1つの目的は、自動運転中に交通法規若しくは交通マナーの範囲内での運転が好ましくない場合に、交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転を可能にする車両用制御装置及び車両用制御方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、1つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の第1の車両用制御装置は、周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、車両の走行を妨げる障害を特定する障害特定部(111,111a)と、障害特定部で障害を特定した場合に、障害を回避可能な車両の対応策である回避対応策を特定する回避対応策特定部(131,131a)と、監視義務なし自動運転中に、回避対応策特定部で特定する回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する第1許可部(134,134a)とを備える。
上記目的を達成するために、本開示の第1の車両用制御方法は、周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、車両の走行を妨げる障害を特定する障害特定工程と、障害特定工程で障害を特定した場合に、障害を回避可能な車両の対応策である回避対応策を特定する回避対応策特定工程と、監視義務なし自動運転中に、回避対応策特定工程で特定する回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する第1許可工程とを含む。
以上の構成によれば、監視義務なし自動運転中に、車両の走行を妨げる障害を回避可能な回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であっても、その逸脱対応策での回避が可能になる。よって、自動運転中に交通法規若しくは交通マナーの範囲内での運転が好ましくない場合に、交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転が可能になる。また、自動運転中に障害の回避が必要な場合であって、且つ、交通法規内の行動では回避が困難な場合であっても、障害の回避を自動でより円滑に行わせることが可能になる。
上記目的を達成するために、本開示の第2の車両用制御装置は、周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、監視義務なし自動運転中における、車両が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましいと予め設定された対象状況を特定する対象状況特定部(112,112c,112d)と、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部で対象状況を特定した場合に、その対象状況に応じた逸脱運転を許可する第2許可部(134b,134c,134d)とを備える。
上記目的を達成するために、本開示の第2の車両用制御方法は、周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、監視義務なし自動運転中における、車両が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましいと予め設定された対象状況を特定する対象状況特定工程と、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定工程で対象状況を特定した場合に、その対象状況に応じた逸脱運転を許可する第2許可工程とを含む。
以上の構成によれば、監視義務なし自動運転中であっても、車両が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましい状況の場合には、その逸脱運転を行うことが可能になる。よって、自動運転中に交通法規若しくは交通マナーの範囲内での運転が好ましくない場合に、交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転が可能になる。
車両用システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10の概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10での障害回避関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両用システム1aの概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10aの概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10bの概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10cの概略的な構成の一例を示す図である。 自動運転ECU10dの概略的な構成の一例を示す図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、自動運転が可能な車両(以下、自動運転車両)で用いることが可能なものである。車両用システム1は、図1に示すように、自動運転ECU10、通信モジュール11、ロケータ12、地図データベース(以下、地図DB)13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、ボデーECU17、方向指示器18、車内報知装置19、ユーザ入力装置20、及びHCU(Human Machine Interface Control Unit)21を含んでいる。例えば、自動運転ECU10、通信モジュール11、ロケータ12、地図DB13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、ボデーECU17、及びHCU21は、車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限るものではないが、以下では自動車に用いる場合を例に挙げて説明を行う。
自動運転車両の自動運転の段階(以下、自動化レベル)としては、例えばSAEが定義しているように、複数のレベルが存在し得る。自動化レベルは、例えば以下のようにLV0~5に区分される。
LV0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。運転タスクは動的運転タスクと言い換えてもよい。運転タスクは、例えば操舵、加減速、及び周辺監視とする。LV0は、いわゆる手動運転に相当する。LV1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。LV1は、いわゆる運転支援に相当する。LV2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。LV2は、いわゆる部分運転自動化に相当する。なお、LV1~2も自動運転の一部であるものとする。
例えば、LV1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転とする。つまり、監視義務あり自動運転に相当する。監視義務としては、目視による周辺監視がある。LV1~2の自動運転は、セカンドタスクが許可されない自動運転と言い換えることができる。セカンドタスクとは、運転者に対して許可される運転以外の行為であって、予め規定された特定行為である。セカンドタスクは、セカンダリアクティビティ,アザーアクティビティ等と言い換えることもできる。セカンドタスクは、自動運転システムからの運転操作の引き継ぎ要求にドライバが対応することを妨げてはならないとされる。一例として、動画等のコンテンツの視聴,スマートフォン等の操作,読書,食事等の行為が、セカンドタスクとして想定される。
LV3の自動運転は、特定の条件下ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。LV3の自動運転では、システムから運転交代の要求があった場合に、運転手が迅速に対応可能であることが求められる。この運転交代は、車両側のシステムから運転者への周辺監視義務の移譲と言い換えることもできる。LV3は、いわゆる条件付運転自動化に相当する。LV3としては、特定エリアに限定されるエリア限定LV3がある。ここで言うところの特定エリアは、高速道路とすればよい。特定エリアは、例えば特定の車線であってもよい。LV3としては、渋滞時に限定される渋滞限定LV3もある。渋滞限定LV3は、例えば高速道路での渋滞時に限定される構成とすればよい。高速道路には、自動車専用道路を含んでもよい。
LV4の自動運転は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV4は、いわゆる高度運転自動化に相当する。LV5の自動運転は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV5は、いわゆる完全運転自動化に相当する。LV4,LV5の自動運転は、例えば高精度地図データが整備された走行区間で実施可能とすればよい。高精度地図データについては後述する。
例えば、LV3~5の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転とする。つまり、監視義務なし自動運転に相当する。LV3~5の自動運転は、セカンドタスクが許可される自動運転と言い換えることができる。LV3~5の自動運転のうち、LV4以上の自動運転が、運転者の睡眠が許可される自動運転に該当する。つまり、睡眠許可自動運転に相当する。LV4以上の自動運転は、緊急時であっても運転者への運転交代が不要な自動運転と言い換えることもできる。LV3~5の自動運転のうち、レベル3の自動運転が、運転者の睡眠が許可されない自動運転(以下、睡眠不許可自動運転)に該当する。本施形態の自動運転車両は、自動化レベルが切り替え可能であるものとする。自動化レベルは、LV0~5のうちの一部のレベル間でのみ切り替え可能な構成であってもよい。本実施形態の自動運転車両は、少なくとも監視義務なし自動運転の実施が可能であるものとする。
通信モジュール11は、自車の外部のセンタとの間で、無線通信を介して情報の送受信を行う。つまり、広域通信を行う。通信モジュール11は、センタから渋滞情報等を広域通信で受信する。通信モジュール11は、他車との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、車車間通信を行ってもよい。通信モジュール11は、路側に設置された路側機との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、路車間通信を行ってもよい。路車間通信を行う場合、通信モジュール11は、路側機を介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を受信してもよい。また、通信モジュール11は、センタを介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を広域通信で受信してもよい。
ロケータ12は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機及び慣性センサを備えている。GNSS受信機は、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。慣性センサは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを備える。ロケータ12は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、ロケータ12を搭載した自車の車両位置(以下、自車位置)を逐次測位する。自車位置は、例えば緯度経度の座標で表されるものとすればよい。なお、自車位置の測位には、車両に搭載された後述の車速センサから逐次出力される信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。
地図DB13は、不揮発性メモリであって、高精度地図データを格納している。高精度地図データは、ナビゲーション機能での経路案内に用いられる地図データよりも高精度な地図データである。地図DB13には、経路案内に用いられる地図データも格納していてもよい。高精度地図データには、例えば道路の三次元形状情報,車線数情報,各車線に許容された進行方向を示す情報等の自動運転に利用可能な情報が含まれている。他にも、高精度地図データには、例えば区画線等の路面標示について、両端の位置を示すノード点の情報が含まれていてもよい。なお、ロケータ12は、道路の三次元形状情報を用いることで、GNSS受信機を用いない構成としてもよい。例えば、ロケータ12は、道路の三次元形状情報と、道路形状及び構造物の特徴点の点群を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)若しくは周辺監視カメラ等の周辺監視センサ15での検出結果とを用いて、自車位置を特定する構成としてもよい。道路の三次元形状情報は、REM(Road Experience Management)によって撮像画像をもとに生成されたものであってもよい。
なお、外部サーバから配信される地図データを、通信モジュール11を介して広域通信で受信し、地図DB13に格納してもよい。この場合、地図DB13を揮発性メモリとし、通信モジュール11が自車位置に応じた領域の地図データを逐次取得する構成としてもよい。
車両状態センサ14は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両状態センサ14としては、車速センサ等がある。車速センサは、自車の速度を検出する。車両状態センサ14は、検出したセンシング情報を車内LANへ出力する。なお、車両状態センサ14で検出したセンシング情報は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
周辺監視センサ15は、自車の周辺環境を監視する。一例として、周辺監視センサ15は、歩行者,他車等の移動物体、及び路上の落下物等の静止物体といった自車周辺の障害物を検出する。他にも、自車周辺の走行区画線等の路面標示を検出する。周辺監視センサ15は、例えば、自車周辺の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周辺の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR等のセンサである。所定範囲は、自車の前後左右を少なくとも部分的に含む範囲としてもよい。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダ、LIDAR等の探査波を送信するセンサは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として自動運転ECU10へ逐次出力する。周辺監視センサ15で検出したセンシング情報は、車内LANを介さずに自動運転ECU10に出力される構成としてもよい。
車両制御ECU16は、自車の走行制御を行う電子制御装置である。走行制御としては、加減速制御及び/又は操舵制御が挙げられる。車両制御ECU16としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECU及びブレーキECU等がある。車両制御ECU16は、自車に搭載された電子制御スロットル、ブレーキアクチュエータ、EPS(Electric Power Steering)モータ等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力することで走行制御を行う。
ボデーECU17は、自車の電装品の制御を行う電子制御装置である。ボデーECU17は、自車の方向指示器18を制御する。方向指示器18は、ターンシグナルランプ,ターンランプ,ウィンカーランプとも呼ばれる。方向指示器18は、自車の左右にそれぞれ設けられる。この左右の方向指示器18の左右いずれかのみの点灯が自車の方向転換を表すサインとなる。この左右の方向指示器18の左右両方の点灯がハザードランプにあたり、緊急時を表すサインとなる。方向指示器18は、車外に報知を行う車外報知装置にあたる。
車内報知装置19は、自車の車室内に向けて報知を行う。車内報知装置19は、表示器191及び音声出力装置192を有する。表示器191は、情報を表示することで情報提示を行う。表示器191は、HCU21の指示に従って情報提示を行う。表示器191としては、例えばメータMID(Multi Information Display),CID(Center Information Display),HUD(Head-Up Display)を用いることができる。
メータMIDは、車室内のうちの運転席の正面に設けられる表示装置である。一例として、メータMIDは、メータパネルに設けられる構成とすればよい。CIDは、自車のインスツルメントパネルの中央に配置される表示装置である。HUDは、車室内のうちの例えばインスツルメントパネルに設けられる。HUDは、プロジェクタによって形成される表示像を、投影部材としてのフロントウインドシールドに既定された投影領域に投影する。フロントウインドシールドによって車室内側に反射された画像の光は、運転席に着座する運転者によって知覚される。これにより、運転者は、フロントウインドシールドの前方にて結像される表示像の虚像を、前景の一部と重ねて視認可能となる。HUDは、フロントウインドシールドの代わりに、運転席の正面に設けられるコンバイナに表示像を投影する構成としてもよい。
音声出力装置192は、音声を出力することで情報提示を行う。音声出力装置192としては、自車の車室内に設けられたスピーカ等が挙げられる。
ユーザ入力装置20は、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザ入力装置20は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作デバイスとすればよい。操作デバイスとしては、メカニカルなスイッチであってもよいし、ディスプレイと一体となったタッチスイッチであってもよい。なお、ユーザ入力装置20は、ユーザからの入力を受け付ける装置であれば、操作入力を受け付ける操作デバイスに限らない。例えば、ユーザからの音声によるコマンドの入力を受け付ける音声入力装置であってもよい。
HCU21は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。HCU21は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、乗員と自車のシステムとのやり取りに関する各種の処理を実行する。HCU21は、ユーザ入力装置20を介して自車の運転者といった乗員からの入力を受け付ける。HCU21は、車内報知装置19による報知を制御する。
自動運転ECU10は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。自動運転ECU10は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、自動運転に関する処理を実行する。この自動運転ECU10が車両用制御装置に相当する。本実施形態では、自動運転ECU10は、少なくとも監視義務なし自動運転を実施可能な車両で用いられるものとする。なお、自動運転ECU10の構成については以下で詳述する。
<自動運転ECU10の概略構成>
続いて、図2を用いて自動運転ECU10の概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10は、図2に示すように、走行環境認識部101、HCU通信部102,行動判断部103、制御実行部104、及び室外報知指示部105を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによって自動運転ECU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。なお、自動運転ECU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、自動運転ECU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
走行環境認識部101は、ロケータ12から取得する自車位置、地図DB13から取得する地図データ、及び周辺監視センサ15から取得するセンシング情報から、自車の走行環境を認識する。この走行環境認識部101が走行環境特定部に相当する。一例として、走行環境認識部101は、これらの情報を用いて、自車の周囲の物体の位置、形状、及び移動状態を認識し、実際の走行環境を再現した仮想空間を生成する。
走行環境認識部101では、周辺監視センサ15から取得したセンシング情報から、自車の周辺車両及び歩行者について、その存在,自車に対する相対位置,自車に対する相対速度等も走行環境として認識すればよい。周辺車両は、自車周辺の交通法規上の車両とすればよい。例えば、周辺車両には、自動車だけでなく、自動二輪車,原動機付き自転車,自転車等も含ませればよい。歩行者は、交通法規上の歩行者とすればよい。例えば、歩行者には、電動車いすも含むものとすればよい。走行環境認識部101では、自車位置及び地図データから、地図上での自車位置を認識すればよい。走行環境認識部101は、通信モジュール11を介して周辺車両等の位置情報,速度情報等を取得できる場合には、これらの情報も用いて走行環境を認識すればよい。
走行環境認識部101は、障害特定部111をサブ機能ブロックとして備える。障害特定部111は、自車の走行を妨げる障害を特定する。この障害特定部111での処理が障害特定工程に相当する。障害特定部111で特定する自車の走行を妨げる障害としては、急減速した前方車両,幅寄せしたきた側方車両,路上落下物等が挙げられる。なお、障害特定部111で特定する自車の走行を妨げる障害は、立体物に限らない。例えば路上の陥没箇所,路上の氷結箇所,路上のオイル流出箇所等も対象とすればよい。氷結箇所,オイル流出箇所のように凹凸のない箇所については撮像画像中の輝度等から特定すればよい。
また、走行環境認識部101は、自車の走行地域における手動運転エリア(以下、MDエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部101は、自車の走行地域における自動運転エリア(以下、ADエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部101は、ADエリアにおける後述のST区間と非ST区間との判別も行えばよい。
MDエリアは、自動運転が禁止されるエリアである。言い換えると、MDエリアは、自車の縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視の全てを運転者が実行すると規定されたエリアである。縦方向とは、自車の前後方向と一致する方向である。横方向とは、自車の幅方向と一致する方向である。縦方向制御は、自車の加減速制御にあたる。横方向制御は、自車の操舵制御にあたる。例えば、MDエリアは、一般道路とすればよい。MDエリアは、高精度地図データが整備されていない一般道路の走行区間としてもよい。
ADエリアは、自動運転が許可されるエリアである。言い換えると、ADエリアは、縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視のうちの1つ以上を、自車が代替することが可能と規定されたエリアである。例えば、ADエリアは、高速道路とすればよい。ADエリアは、高精度地図データが整備された走行区間としてもよい。例えば、エリア限定LV3の自動運転は、高速道路においてのみ許可されるものとすればよい。渋滞限定LV3の自動運転は、ADエリアにおける渋滞時にのみ許可されるものとする。
ADエリアは、ST区間と非ST区間とに区分される。ST区間とは、エリア限定LV3の自動運転(以下、エリア限定自動運転)が許可される区間である。非ST区間とは、LV2以下の自動運転及び渋滞限定LV3の自動運転が可能な区間である。本実施形態では、LV1の自動運転が許可される非ST区間と、LV2の自動運転が許可される非ST区間とを分けて区分しないものとする。非ST区間は、ADエリアのうちのST区間に該当しない区間とすればよい。
HCU通信部102は、HCU21へ向けた情報の出力処理と、HCU21からの情報の取得処理とを行う。HCU通信部102は、報知処理部121及び回答取得部122をサブ機能ブロックとして備える。報知処理部121は、車内報知装置19での報知を間接的に制御する。報知処理部121は、確認指示部1211及び室内報知指示部1212をサブ機能ブロックとして備える。確認指示部1211、室内報知指示部1212、及び回答取得部122での処理については後述する。
行動判断部103は、運転者と自車のシステムとの間で運転操作の制御主体を切り替える。行動判断部103は、運転操作の制御権がシステム側にある場合、走行環境認識部101による走行環境の認識結果に基づき、自車を走行させる走行計画を決定する。走行計画としては、長中期の走行計画と、短期の走行計画とが生成される。長中期の走行計画では、設定された目的地に自車を向かわせるための経路が生成される。この経路とは、複数のリンクからなる経路である。自動運転ECU10は、この経路を、ナビゲーション機能の経路探索と同様にして生成すればよい。この経路探索は、例えばダイクストラ法によるコスト計算によって行えばよい。
行動判断部103は、短期の走行計画では、生成した自車の周囲の仮想空間を用いて、長中期の走行計画に従った走行を実現するための予定走行軌跡を生成する。具体的に、車線変更のための操舵、速度調整のための加減速、及び障害物回避のための操舵及び制動等の実行を決定する。
また、行動判断部103は、必要に応じて自車の自動運転の自動化レベルを切り替える。行動判断部103は、自動化レベルの上昇が可能か否かを判断する。例えば、自車がMDエリアからADエリアに移る場合には、LV4以下の運転からLV4以上の自動運転に切り替え可能と判断すればよい。行動判断部103は、自動化レベルの上昇が可能と判断した場合であって、自動化レベルの上昇について運転者から承認された場合に、自動化レベルを上昇させればよい。
行動判断部103は、自動化レベルの下降が必要と判断した場合に、自動化レベルを下降させればよい。自動化レベルの下降が必要と判断する場合としては、オーバーライド検出時、計画的な運転交代時、及び非計画的な運転交代時が挙げられる。オーバーライドとは、自車の運転者が自発的に自車の制御権を取得するための操作である。言い換えると、オーバーライドは、車両の運転者による操作介入である。オーバーライドの操作としては、ステアリングの操舵,アクセルペダルの踏み込み,ブレーキペダルの踏み込み等が挙げられる。計画的な運転交代とは、システムの判断による、予定された運転交代である。一例として、ADエリアのうちの高精度地図データが整備された走行区間から高精度地図データが整備されていない走行区間に移る場合に、LV4以上の自動運転からLV3の自動運転に切り替えると判断すればよい。非計画的な運転交代とは、システムの判断による、予定されない突発的な運転交代である。
行動判断部103は、回避対応策特定部131、法規判断部132、停止判断部133、及び許可部134をサブ機能ブロックとして備える。
回避対応策特定部131は、障害特定部111で障害を特定した場合に、その障害を回避可能な自車の対応策(以下、回避対応策)を特定する。回避対応策特定部131は、障害特定部111で障害を特定した場合に、回避対応策として、その障害を回避可能な自車の予定走行軌跡としての経路(以下、回避経路)を特定する。この回避対応策特定部131での処理が回避対応策特定工程に相当する。回避対応策特定部131は、走行環境認識部101による走行環境の認識結果をもとに、回避経路を特定すればよい。
法規判断部132は、回避対応策特定部131で特定する回避対応策が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れる逸脱対応策であるか否かを判断する。例えば、交通マナーとしては、自車と前方車両との車間距離を十分に確保することが挙げられる。ここで言うところの十分な車間距離は、前方車両に圧迫感を与えにくいと推定される距離であって、予め設定されるものとすればよい。この距離は、自車の車速に応じて変動させてもよい。法規判断部132は、回避対応策特定部131で特定する回避経路が交通法規の範囲を外れる法規外経路であるか否かを判断すればよい。法規判断部132は、回避経路が交通法規において原則として車両の通行が禁止されている領域(以下、禁止領域)を通るか否かで、法規外経路であるか否かを判断すればよい。禁止領域は、対向車線,車道外側線で区分された道路端,高速道路の道路端等とすればよい。禁止領域が自車の自動化レベルに応じて変動する場合には、法規判断部132は、自車の自動化レベルに応じた禁止領域を回避経路が通るか否かで法規外経路であるか否かを判断すればよい。一例としては、以下のようにすればよい。自動化レベルがLV4以上の場合には、自車線と進行方向の同じ隣接車線は禁止領域として扱わない。一方、が、自動化レベルがLV3の場合には、自車線と進行方向の同じ隣接車線も禁止領域として扱う。
停止判断部133は、法規判断部132で回避経路が法規外経路と判断した場合に、自車の一旦停止が可能か否かを判断する。ここでの一旦停止は、例えば余裕をもった一旦停止としてもよい。余裕をもったとは、後続車との車間距離に余裕をもつことを指す。例えば、停止判断部133は、周辺監視センサ15で自車の後続車を検出していない場合に一旦停止が可能と判断すればよい。停止判断部133は、周辺監視センサ15で自車の後続車を検出している場合に一旦停止が可能でないと判断すればよい。停止判断部133は、周辺監視センサ15で自車の後続車を検出している場合であっても、後続車が自車の一旦停止に合わせて停止可能と推定される場合には、一旦停止が可能と判断してもよい。この判断は、自車と後続車との距離,自車に対する後続車の相対速度等から判断すればよい。
HCU通信部102の確認指示部1211は、回避対応策特定部131で特定する回避経路が法規外経路である場合であって、且つ、自車の一旦停止が可能な場合に、自車の運転者に向けて法規外経路への回避の諾否(以下、回避諾否)を問い合わせさせる。回避経路が法規外経路であるか否かは、法規判断部132で判断すればよい。自車の一旦停止が可能か否かは、停止判断部133で判断すればよい。確認指示部1211は、回避諾否の問い合わせを行わせる指示(以下、諾否問い合わせ指示)をHCU21に出力することで、回避諾否の問い合わせを行わせればよい。
なお、確認指示部1211は、回避諾否の問い合わせを、自車の一旦停止後に開始させてもよいし、自車の一旦停止前から開始させてもよい。障害の自動での円滑な回避のためには、確認指示部1211は、回避諾否の問い合わせを、自車の一旦停止前から開始させることが好ましい。
諾否問い合わせ指示を受けたHCU21は、車内報知装置19から回避諾否を問い合わせる報知(以下、回避諾否報知)を行わせる。回避諾否報知は、表示器191での表示で行わせてもよいし、音声出力装置192からの音声出力によって行わせてもよい。例えば、回避諾否報知は、障害を回避するために交通法規の範囲を外れる経路を通過してよいか否かを確認する内容のテキスト表示,音声出力とすればよい。自車が監視義務なし自動運転中の場合には、運転者がセカンドタスクに集中している場合があるので、表示器191での表示だけでなく、音声出力装置192からの音声出力によっても回避諾否報知を行わせることが好ましい。
回避諾否報知を受けた運転者は、回避諾否に対する回答(以下、諾否回答)をユーザ入力装置20に入力する。HCU21は、ユーザ入力装置20で受け付けた諾否回答を、自動運転ECU10に出力する。HCU通信部102の回答取得部122は、HCU21から出力される諾否回答を取得することで、確認指示部1211で問い合わせさせた回避諾否に対する運転者からの回答を取得する。
許可部134は、自車の監視義務なし自動運転中に、回避対応策特定部131で特定する回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する。これによれば、自動運転中に交通法規若しくは交通マナーの範囲内での運転が好ましくない場合に、交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転が可能になる。
許可部134は、自車の監視義務なし自動運転中に、回避対応策特定部131で特定する回避経路が法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可すればよい。これによれば、監視義務なし自動運転中に、回避経路が法規外経路となる場合であっても、その法規外経路への回避が可能になる。よって、自動運転中に障害の回避が必要な場合であって、且つ、交通法規内の行動では回避が困難な場合であっても、障害の回避を自動でより円滑に行わせることが可能になる。この許可部134が第1許可部に相当する。また、この許可部134での処理が第1許可工程に相当する。
許可部134は、回避対応策特定部131で特定する回避経路が法規外経路であって、且つ、自車の走行車線の対向車線(以下、単に対向車線)若しくは道路端への進入が必要な経路である場合には、走行環境認識部101でその進入先に他車両及び歩行者が存在しないことを特定していることをもとに、その法規外経路への回避を許可することが好ましい。ここで言うところの道路端から高速道路の道路端を除くことが好ましい。例えば、ここで言うところの道路端とは、車道外側線で区分された道路端とすればよい。これによれば、法規外経路への回避が、他車両若しくは歩行者が存在する可能性のある領域への回避である場合にも、他車両及び歩行者を避けて自動で回避することが可能になる。
許可部134は、回避対応策特定部131で特定する回避経路が法規外経路である場合であって、且つ、自車の一旦停止が可能な場合には、回答取得部122で法規外経路への回避を承諾する諾否回答を取得した場合に、その法規外経路への回避を許可することが好ましい。許可部134は、自車の一旦停止が可能か否かは、停止判断部133の判断結果から特定すればよい。これによれば、運転者に回避諾否を確認する余裕がある場合には、運転者に回避諾否を確認した上で法規外経路への回避を自動で行わせることが可能になる。よって、運転者が承諾した法規外経路に自車を回避することが可能になる。
なお、許可部134は、回答取得部122で法規外経路への回避を承諾しない諾否回答を取得した場合には、その法規外経路への回避を許可しなければよい。許可部134で法規外経路への回避を許可しない場合、行動判断部103は、交通法規において車両の通行が許可されている領域に、自車を停止させる走行計画を生成すればよい。行動判断部103は、許可部134で法規外経路への回避を許可しない場合、例えば余裕をもった一旦停止が可能でなくても、自車を停止させる走行計画を生成してもよい。他にも、許可部134で法規外経路への回避を許可しない場合、行動判断部103は、システムから運転者への運転交代を要求させてもよい。
許可部134は、回避対応策特定部131で特定する回避経路が法規外経路である場合であって、且つ、自車の一旦停止が可能でない場合には、確認指示部1211での回避諾否の問い合わせなしに、その法規外経路への回避を許可することが好ましい。これによれば、運転者に回避諾否を確認する余裕がない場合には、運転者に回避諾否を確認せずに法規外経路への回避を自動で行わせることが可能になる。
許可部134は、睡眠許可自動運転中の場合には、回避対応策特定部131で特定する回避経路が、睡眠許可自動運転に応じた交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可することが好ましい。一方、睡眠不許可自動運転中の場合には、回避対応策特定部131で特定する回避経路が、睡眠不許可自動運転に応じた交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する。これによれば、睡眠許可自動運転と睡眠不許可自動運転とでの自動化レベルの違いによって交通法の範囲を外れる領域が異なる場合であっても、この自動化レベルの違いに応じて、法規外経路への回避を許可することが可能になる。
HCU通信部102の室内報知指示部1212は、許可部134で法規外経路への回避を許可した場合に、法規外経路への回避を行う旨の報知(以下、回避報知)を自車の室内に向けて行わせる。室内報知指示部1212は、回避報知を行わせる指示(以下、回避報知指示)をHCU21に出力することで、回避報知を行わせればよい。これによれば、法規外経路への回避が自動で行われることを、運転者に認識させることが可能になる。
回避報知指示を受けたHCU21は、車内報知装置19から回避報知を行わせる。回避報知は、表示器191での表示で行わせてもよいし、音声出力装置192からの音声出力によって行わせてもよい。例えば、回避報知は、障害を回避するために交通法規の範囲を外れる経路を通過することを示す内容のテキスト表示,アイコン表示,音声出力とすればよい。
行動判断部103は、法規判断部132で回避経路が法規外経路でないと判断した場合には、その回避経路にあたる予定走行軌跡を短期の走行計画として生成すればよい。
室内報知指示部1212は、確認指示部1211で回避諾否の問い合わせを行っていなかった場合には、表示器191での表示だけでなく、音声出力装置192からの音声出力によっても回避報知を行わせることが好ましい。一方、室内報知指示部1212は、確認指示部1211で回避諾否の問い合わせを行っていた場合には、音声出力装置192からの音声出力によって回避報知を行わせず、表示器191での表示によって回避報知を行わせることが好ましい。これは、運転者に回避諾否を確認済みの場合には、回避報知を音声でも行わせることが、運転者にとって煩わしくなるおそれがあるためである。室内報知指示部1212は、確認指示部1211で回避諾否の問い合わせを行っていた場合には、回避諾否の問い合わせを行っていなかった場合よりも、表示器191での表示を簡素化してもよい。例えば、テキスト表示を行わせずにアイコン表示で回避報知を行わせることで簡素化すればよい。
室外報知指示部105は、許可部134で法規外経路への回避を許可した場合に、法規外経路への回避を行う旨の報知(つまり、回避報知)を自車の室外に向けて行わせる。例えば、車外に向けた回避報知は、ハザードランプの点灯によって実現すればよい。この場合、室外報知指示部105は、ボデーECU17にハザードランプの点灯を行わせる指示を送り、ハザードランプを点灯させればよい。なお、室外報知指示部105は、自車が車外に向けて表示を行う車外表示器を有する場合には、以下のようにしてもよい。例えば、室外報知指示部105は、障害を回避するために交通法規の範囲を外れる経路を通過することを示す内容のテキスト表示,アイコン表示を車外表示器に表示させてもよい。以上の構成によれば、法規外経路への回避が自動で行われることを、自車の周辺の他車両の運転者及び歩行者に認識させることが可能になる。
なお、自動運転ECU10は、許可部134で法規外経路への回避を許可した場合に、車室内に向けた回避報知と車外に向けた回避報知とのいずれか一方のみを行わせる構成としてもよい。
制御実行部104は、運転操作の制御権が自車のシステム側にある場合、車両制御ECU16との連携により、行動判断部103にて決定された走行プランに従って、自車の加減速制御及び操舵制御等を実行する。制御実行部104は、例えばACC(Adaptive Cruise Control)制御、LTA(Lane Tracing Assist)制御、及びLCA制御(Lane Change Assist)を実行する。
ACC制御は、設定車速での自車の定速走行、又は先行車への追従走行を実現する制御である。追従走行では、自車と直近の先行車との車間距離を目標車間距離に維持するように加減速制御が行われる。目標車間距離は、自車の速度に応じて設定される等すればよい。LTA制御は、自車の車線内走行を維持する制御である。LTA制御では、自車の車線内走行を維持するように操舵制御が行われる。LCA制御は、自車を自車線から隣接車線に自動で車線変更させる制御である。LCA制御では、加減速制御及び操舵制御を行わせることで車線変更させる。
制御実行部104は、停止制御部141をサブ機能ブロックとして備える。停止制御部141は、回避対応策特定部131で特定する回避経路が法規外経路である場合であって、且つ、自車の一旦停止が可能な場合に、自車を一旦停止させる。制御実行部104は、自車の一旦停止が可能か否かは、停止判断部133の判断結果から特定すればよい。
<自動運転ECU10での障害回避関連処理>
ここで、図3のフローチャートを用いて、自動運転ECU10での監視義務なし自動運転中における障害の回避に関連する処理(以下、障害回避関連処理)の流れの一例について説明する。図3のフローチャートは、例えば自車が周辺監視義務なし自動運転を開始した場合に開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、障害特定部111で障害を特定した場合(S1でYES)に、ステップS2に移る。一方、障害特定部111で障害を特定していない場合(S1でNO)には、ステップS12に移る。ステップS2では、回避対応策特定部131が、回避経路を特定する。
ステップS3では、法規判断部132が、S2で特定した回避経路が法規外経路であるか否かを判断する。そして、法規外経路であった場合(S3でYES)には、ステップS5に移る。一方、法規外経路でなかった場合(S3でNO)には、ステップS4に移る。ステップS4では、行動判断部103が、S2で特定した回避経路にあたる予定走行軌跡を短期の走行計画として生成する。続いて、制御実行部104が、この予定走行軌跡に沿って自車を自動で走行させる。つまり、交通法規内の領域の走行により、S1で特定した障害を回避させる。そして、ステップS12に移る。
ステップS5では、S2で特定した法規外経路である回避経路が、対向車線若しくは道路端への進入が必要な経路であって、且つ、その進入先に他車両及び歩行者が存在しない場合(S5でYES)には、ステップS7に移る。つまり、法規外経路に進入可能な場合には、ステップS7に移る。法規外経路に進入可能か否かは、走行環境認識部101での認識結果をもとに、許可部134が判断すればよい。一方、法規外経路に進入可能でない場合(S5でNO)には、ステップS6に移る。
ステップS6では、制御実行部104が、交通法規内の領域で自車を停止させ、ステップS12に移る。S6では、停止制御部141での自車の停止を継続させることで、交通法規内の領域で自車を停止させてもよい。
ステップS7では、停止判断部133は、法規判断部132で回避経路が法規外経路と判断した場合に、自車の一旦停止が可能か否かを判断する。そして、一旦停止が可能と判断した場合(S7でYES)には、ステップS8に移る。一方、一旦停止が可能でないと判断した場合(S7でNO)には、ステップS10に移る。
ステップS8では、停止制御部141が自車を一旦停止させるとともに、確認指示部1211が回避諾否の問い合わせを行う。ステップS9では、許可部134で回避承認が確認できた場合(S9でYES)には、ステップS10に移る。一方、許可部134で回避承認が確認できなかった場合(S9でNO)には、ステップS6に移る。一例として、回答取得部122で回避を許可する回答を設定時間内に取得した場合に、許可部134が回避承認を確認すればよい。許可部134が回避承認を確認できない例としては、以下が挙げられる。一例目は、回答取得部122で回避を許可する回答を設定時間内に取得できなかった場合である。二例目は、回答取得部122で回避を許可しない回答を設定時間内に取得した場合である。
ステップS10では、許可部134が、法規外経路への回避を許可する。ステップS11では、行動判断部103が、S2で特定した法規外経路である回避経路にあたる予定走行軌跡を短期の走行計画として生成する。続いて、制御実行部104が、この予定走行軌跡に沿って自車を自動で走行させる。つまり、法規外経路の走行により、S1で特定した障害を回避させる。
ステップS12では、障害回避関連処理の終了タイミングであった場合(S12でYES)には、障害回避関連処理を終了する。一方、障害回避関連処理の終了タイミングでなかった場合(S12でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。障害回避関連処理の終了タイミングの一例としては、自車のパワースイッチがオフになったこと,自車の自動化レベルがLV3未満となったこと等が挙げられる。
なお、図3のフローチャートにおいて、S5~S9の処理を省略する構成としてもよい。この場合、S3でYESの場合にS10に移る構成とすればよい。図3のフローチャートにおいて、S7~S9の処理を省略する構成としてもよい。この場合、S5でYESの場合にS10に移る構成とすればよい。図3のフローチャートにおいて、S5の処理をS9の処理の後に実施する構成としてもよい。
実施形態1の構成は、自動運転中に交通法規の範囲内での運転が好ましくない場合に、交通法規の範囲を外れた運転を可能にすることを目的とするものである。実施形態1の構成は、特に、自動運転中に障害の回避が必要な場合であって、且つ、交通法規内の行動では回避が困難な場合であっても、障害の回避を自動でより円滑に行わせることを可能にすることを目的とするものである。
(実施形態2)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態2の構成としてもよい。以下では、実施形態2の構成の一例について図を用いて説明する。
<車両用システム1aの概略構成>
ここで、図4を用いて車両用システム1aの概略構成について説明する。図4に示す車両用システム1aは、自動運転車両で用いることが可能なものである。車両用システム1aは、図4に示すように、自動運転ECU10a、通信モジュール11、ロケータ12、地図DB13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、ボデーECU17、方向指示器18、車内報知装置19、ユーザ入力装置20、HCU21a、及び室内カメラ22を含んでいる。車両用システム1aは、自動運転ECU10の代わりに自動運転ECU10aを含む。車両用システム1aは、HCU21の代わりにHCU21aを含む。車両用システム1aは、室内カメラ22を含む。車両用システム1aは、これらの点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
室内カメラ22は、自車の車室内の所定範囲を撮像する。室内カメラ22は、少なくとも自車の運転席を含む範囲を撮像する。室内カメラ22は、例えば近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成される。室内カメラ22は、近赤外光源によって近赤外光を照射された自車の乗員を、近赤外カメラによって撮影する。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、撮像画像を画像解析して運転者の顔の特徴量を検出する。制御ユニットは、検出した運転者の顔の特徴量をもとに、運転者の顔向き,視線方向等を検出する。
HCU21aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1のHCU21と同様である。以下では、この異なる点について説明する。HCU21aは、室内カメラ22で逐次検出する運転者の顔向き,視線方向から、運転者が周辺監視を行っているか否かを判定する。HCU21aは、運転者が周辺監視を行っているか否かの判定結果を、自動運転ECU10aに出力することが好ましい。この運転者が周辺監視を行っているか否かの判定結果を、以下では監視判定結果と呼ぶ。
<自動運転ECU10aの概略構成>
続いて、図5を用いて自動運転ECU10aの概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10aは、図5に示すように、走行環境認識部101a、HCU通信部102a、行動判断部103a、制御実行部104a、室外報知指示部105、及び運転者状態特定部106を機能ブロックとして備える。自動運転ECU10aは、走行環境認識部101の代わりに走行環境認識部101aを備える。自動運転ECU10aは、HCU通信部102の代わりにHCU通信部102aを備える。自動運転ECU10aは、行動判断部103の代わりに行動判断部103aを備える。自動運転ECU10aは、制御実行部104の代わりに制御実行部104aを備える。自動運転ECU10aは、運転者状態特定部106を備える。自動運転ECU10aは、これらの点を除けば、実施形態1の自動運転ECU10と同様である。この自動運転ECU10aも車両用制御装置に相当する。また、コンピュータによって自動運転ECU10aの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。
走行環境認識部101aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の走行環境認識部101と同様である。以下では、この異なる点について説明する。走行環境認識部101aは、停止線から所定範囲内に障害物が存在するか否かを特定する。ここで言うところの停止線とは、一時停止が交通法規において義務となっている停止線である。このような停止線として、例えば、一時停止標示のある交差点における停止線等が挙げられる。障害物は、自車の通行を妨げることが推定される障害物とすればよい。障害物は、移動体に限定してもよい。また、所定範囲は、任意に設定可能とすればよい。所定範囲は、上述の障害物が自車の通行を妨げる可能性が低いと推定される範囲とすればよい。この走行環境認識部101aも走行環境特定部に相当する。
走行環境認識部101aは、障害特定部111aをサブ機能ブロックとして備える。障害特定部111aは、自車の走行を妨げる障害として、緊急車両の自車への接近を特定する。この点を除けば、障害特定部111aは、実施形態1の障害特定部111と同様である。この障害特定部111aでの処理も障害特定工程に相当する。緊急車両は、交通法規において、自車への接近時に自車が進路を譲ることが義務付けられている車両である。緊急車両としては、救急車,消防車,パトカー等が挙げられる。緊急車両の自車への接近は、緊急車両と自車との距離が規定距離未満となる接近とすればよい。規定距離は、任意に設定可能とすればよい。障害特定部111aは、自車への緊急車両の接近を、通信モジュール11を介して取得する、緊急車両の位置情報,速度情報等から特定してもよい。
HCU通信部102aは、報知処理部121a及び回答取得部122をサブ機能ブロックとして備える。HCU通信部102aは、報知処理部121の代わりに報知処理部121aを備える点を除けば、実施形態1のHCU通信部102と同様である。報知処理部121aは、確認指示部1211、室内報知指示部1212、及び監視促進部1213をサブ機能ブロックとして備える。報知処理部121aは、監視促進部1213を備える点を除けば、実施形態1の報知処理部121と同様である。監視促進部1213での処理については後述する。
行動判断部103は、回避対応策特定部131a、法規判断部132、停止判断部133、及び許可部134aをサブ機能ブロックとして備える。行動判断部103aは、回避対応策特定部131の代わりに回避対応策特定部131aを備える。行動判断部103aは、許可部134の代わりに許可部134aを備える。行動判断部103aは、これらの点を除けば、実施形態1の行動判断部103と同様である。
回避対応策特定部131aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の回避対応策特定部131と同様である。以下では、この異なる点について説明する。回避対応策特定部131aは、障害特定部111aで緊急車両の自車への接近を特定した場合に、回避対応策として、停止線での停止なしでの通過を特定する。この回避対応策特定部131aでの処理も回避対応策特定工程に相当する。
許可部134aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の許可部134と同様である。以下では、この異なる点について説明する。許可部134aは、回避対応策特定部131aで特定する回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合には、走行環境認識部101aでその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定していることをもとに、その停止線での停止なしでの通過を許可する。これによれば、障害を避けるために停止線での停止なしに通過することが必要であって、その障害以外の障害との接触の可能性を低減させることができる場合に、監視義務なし自動運転中であっても、停止線での停止なしでの通過を可能にする。この許可部134aでの処理も第1許可工程に相当する。
HCU通信部102aの監視促進部1213は、許可部134aで停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、自車の運転者に向けて周辺監視を促す報知を行わせることが好ましい。周辺監視を促す報知(以下、監視促進報知)は、運転者に周辺監視を促す表示,音声出力等である。監視促進報知の一例としては、「自車の周辺を確認して下さい」といったテキスト表示,音声出力が挙げられる。これによれば、監視義務なし自動運転中であっても、運転者に周辺監視を促し、運転者の介入によって障害の回避を行うことも可能になる。従って、障害を避けるために停止線での停止なしに通過する場合であっても、その障害以外の障害との接触の可能性をさらに低減させることが可能になる。
HCU通信部102aの室内報知指示部1212は、許可部134aで停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、自車の運転者に向けて、停止線での停止なしでの通過に関する報知(以下、停止緩和関連報知)を行わせることが好ましい。これによれば、運転者が、停止線での停止なしでの通過に関する情報を認識することが可能になる。停止緩和関連報知には、停止線での停止なしでの通過を許可する理由を含むことが好ましい。例えば、緊急車両の接近が理由の場合には、停止緩和関連報知として、緊急車両のアイコンを表示させたりすればよい。これによれば、停止線での停止なしでの通過の理由を運転者が認識することができ、自車のシステムへの運転者の安心感を高めることができる。
制御実行部104aは、停止制御部141及び通過制御部142をサブ機能ブロックとして備える。制御実行部104aは、通過制御部142を備える点を除けば、実施形態1の制御実行部104と同様である。通過制御部142は、許可部134aで停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、その停止線に自車が到達するまでに自車の速度を規定値以下となるように制御することが好ましい。ここで言うところの規定値とは、いわゆる最徐行にあたる速度とすればよい。言い換えると、自車が直ちに停止できる速度とすればよい。一例としては、5km/h以下の速度とすればよい。自車が、トルクコンバーターを利用したオートマチックトランスミッション車両である場合には、クリープ現象での走行速度とすればよい。また、通過制御部142は、自車がその停止線を跨いでいる間、その規定値以下の速度で自車を走行させることが好ましい。自車が停止線を跨いでいる間とは、自車の車体が停止線を通過しきるまでの間とすればよい。自車が停止線を跨いでいるか否かは、例えば制御実行部104aが、走行環境認識部101aで認識した自車に対する停止線の位置と、自車の挙動とから、予測して判断すればよい。これによれば、障害を避けるために停止線での停止なしに通過する場合であっても、その障害以外の障害との接触の可能性をさらに低減させることが可能になる。
運転者状態特定部106は、自車の運転者の状態を特定する。運転者状態特定部106は、HCU通信部102aを介してHCU21aから取得する監視判定結果から、自車の運転者が周辺監視を行っているか否かを特定する。
許可部134aは、回避対応策特定部131aで特定する回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合に、走行環境認識部101aでその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定しており、且つ、運転者状態特定部106で運転者が周辺監視を行っていることを特定していることを条件に、その停止線での停止なしでの通過を許可することが好ましい。これによれば、障害を避けるために停止線での停止なしに通過する場合であっても、その障害以外の障害との接触の可能性を特に低減させることが可能になる。
(実施形態3)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態3の構成としてもよい。以下では、実施形態3の構成の一例について図を用いて説明する。実施形態3の車両用システム1は、自動運転ECU10の代わりに自動運転ECU10bを含む点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
<自動運転ECU10bの概略構成>
続いて、図6を用いて自動運転ECU10bの概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10bは、図6に示すように、走行環境認識部101b、HCU通信部102、行動判断部103b、制御実行部104、及び室外報知指示部105を機能ブロックとして備える。自動運転ECU10bは、走行環境認識部101の代わりに走行環境認識部101bを備える。自動運転ECU10bは、行動判断部103の代わりに行動判断部103bを備える。自動運転ECU10bは、これらの点を除けば、実施形態1の自動運転ECU10と同様である。この自動運転ECU10bも車両用制御装置に相当する。また、コンピュータによって自動運転ECU10bの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。
走行環境認識部101bは、障害特定部111及び対象状況特定部112をサブ機能ブロックとして備える。走行環境認識部101bは、対象状況特定部112を備える点を除けば、実施形態1の走行環境認識部101と同様である。対象状況特定部112は、監視義務なし自動運転中における、自車が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましいと予め設定された対象状況を特定する。この対象状況特定部112での処理が対象状況特定工程に相当する。対象状況特定部112は、自車の前方車両が自動運転中であることを、対象状況として特定する。前方車両が自動運転中であることは、以下のようにして特定すればよい。前方車両が自動運転中を示す車外表示を行う車両である場合には、この車外表示を画像認識することで特定すればよい。前方車両が自動運転中であることを示す情報を車車間通信で送信する車両である場合には、この情報を、通信モジュール11を介して取得することで特定すればよい。なお、ここでの前方車両の自動運転は、監視義務なし自動運転に限定する構成としてもよい。
行動判断部103bは、回避対応策特定部131、法規判断部132、停止判断部133、及び許可部134bをサブ機能ブロックとして備える。行動判断部103bは、許可部134の代わりに許可部134bを備える点を除けば、実施形態1の行動判断部103と同様である。
許可部134bは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の許可部134と同様である。以下では、この異なる点について説明する。許可部134bは、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部112で対象状況を特定した場合に、その対象状況に応じた逸脱運転を許可する。これによれば、自動運転中に交通法規若しくは交通マナーの範囲内での運転が好ましくない場合に、監視義務なし自動運転中であっても、交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転が可能になる。この許可部134bが第2許可部に相当する。また、この許可部134bでの処理が第2許可工程に相当する。
許可部134bは、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部112で自車の前方車両が自動運転中であることを特定した場合に、自車と前方車両との車間距離を、交通マナーの範囲として予め設定されている閾値未満にすることを許可する。自車と前方車両との車間距離を、以下では前方車間距離と呼ぶ。ここで言うところの閾値は、前方車両に圧迫感を与えにくいと推定される距離であって、任意に設定可能とすればよい。この閾値は、自車の車速に応じて変動させてもよい。自車の前方車両が自動運転中の場合には、予測しにくい挙動の変化が少ないと考えられる。よって、前方車間距離を上述の閾値未満とした場合であっても、前方車両との近接の回避が容易と考えられる。以上の構成によれば、前方車両との近接の回避が容易と考えられる状況においては、監視義務なし自動運転中であっても、障害物の回避等のために前方車間距離を交通マナーの範囲を外れた距離まで縮めることが可能になる。
許可部134bは、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部112で自車の前方車両が自動運転中であることを特定した場合であって、且つ、障害特定部111で特定する障害物の回避のために前方車間距離を前述の閾値未満とすることが好ましい場合に、前方車間距離を、前述の閾値未満にすることを許可する構成としてもよい。これによれば、前方車両との近接の回避が容易と考えられる状況であって、且つ、障害物の回避が必要な状況に限って、前方車間距離を交通マナーの範囲を外れた距離まで縮めることが可能になる。
(実施形態4)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態4の構成としてもよい。以下では、実施形態4の構成の一例について図を用いて説明する。実施形態4の車両用システム1は、自動運転ECU10の代わりに自動運転ECU10cを含む点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
<自動運転ECU10cの概略構成>
続いて、図7を用いて自動運転ECU10cの概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10cは、図7に示すように、走行環境認識部101c、HCU通信部102、行動判断部103c、制御実行部104、及び室外報知指示部105を機能ブロックとして備える。自動運転ECU10cは、走行環境認識部101bの代わりに走行環境認識部101cを備える。自動運転ECU10cは、行動判断部103bの代わりに行動判断部103cを備える。自動運転ECU10cは、これらの点を除けば、実施形態3の自動運転ECU10bと同様である。この自動運転ECU10cも車両用制御装置に相当する。また、コンピュータによって自動運転ECU10bの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。
走行環境認識部101cは、障害特定部111及び対象状況特定部112cをサブ機能ブロックとして備える。走行環境認識部101cは、対象状況特定部112の代わりに対象状況特定部112cを備える点を除けば、実施形態3の走行環境認識部101bと同様である。対象状況特定部112cは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態3の対象状況特定部112と同様である。以下では、この異なる点について説明する。
対象状況特定部112cは、自車の周辺車両の速度が交通法規で定められた制限速度を超過していることを、対象状況として特定する。この対象状況特定部112cでの処理が対象状況特定工程に相当する。交通法規で定められた制限速度を、以下では単に制限速度と呼ぶ。この場合の周辺車両は、自車から所定範囲内に位置する車両とすればよい。所定範囲は、自車から例えば数十メートルの範囲とすればよく、任意に設定可能とすればよい。周辺車両は、自車の走行車線及び自車の走行車線と進行方向の同一の隣接車線に位置する車両に限定してもよい。対象状況特定部112cは、交通法規で定められた制限速度を、地図データから特定すればよい。この場合、地図データには、リンク別の制限速度が含まれるものとすればよい。対象状況特定部112cは、自車の周辺車両のうちの複数台の速度が交通法規で定められた制限速度を超過していることを、対象状況として特定する構成としてもよい。
行動判断部103cは、回避対応策特定部131、法規判断部132、停止判断部133、及び許可部134cをサブ機能ブロックとして備える。行動判断部103cは、許可部134bの代わりに許可部134cを備える点を除けば、実施形態3の行動判断部103bと同様である。
許可部134cは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態3の許可部134bと同様である。以下では、この異なる点について説明する。許可部134cは、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部112cで自車の周辺車両の速度が制限速度を超過していることを特定した場合に、自車の速度を、制限速度を超過しても、その周辺車両の速度に合わせることを許可する。ここで言うところの周辺車両の速度に合わせるとは、周辺車両との速度を略同一に合わせることを指す。略同一とは誤差程度の差を含む。制限速度を遵守して周辺車両よりも自車の速度が大幅に遅くなると、かえって交通を乱したり、周辺車両との接触のおそれが増したりする場合もある。これに対して、以上の構成によれば、監視義務なし自動運転中であっても、このような不具合を生じにくくすることが可能になる。この許可部134cも第2許可部に相当する。また、この許可部134cでの処理も第2許可工程に相当する。
許可部134cは、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部112cで自車の周辺車両のうちの複数台の速度が制限速度を超過していることを特定した場合に、自車の速度を、制限速度を超過しても、その周辺車両の速度に合わせることを許可する構成としてもよい。これによれば、周辺車両のうちの1台のみが周囲に合わない走行をしている場合には、その周辺車両に合わせて制限速度を超えてしまうことを抑えることが可能になる。
(実施形態5)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態5の構成としてもよい。以下では、実施形態5の構成の一例について図を用いて説明する。実施形態5の車両用システム1は、自動運転ECU10の代わりに自動運転ECU10dを含む点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
<自動運転ECU10dの概略構成>
続いて、図8を用いて自動運転ECU10dの概略構成についての説明を行う。自動運転ECU10dは、図8に示すように、走行環境認識部101d、HCU通信部102、行動判断部103d、制御実行部104、及び室外報知指示部105を機能ブロックとして備える。自動運転ECU10dは、走行環境認識部101bの代わりに走行環境認識部101dを備える。自動運転ECU10dは、行動判断部103bの代わりに行動判断部103dを備える。自動運転ECU10dは、これらの点を除けば、実施形態3の自動運転ECU10bと同様である。この自動運転ECU10dも車両用制御装置に相当する。また、コンピュータによって自動運転ECU10dの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用制御方法が実行されることに相当する。
走行環境認識部101dは、障害特定部111及び対象状況特定部112dをサブ機能ブロックとして備える。走行環境認識部101dは、対象状況特定部112の代わりに対象状況特定部112dを備える点を除けば、実施形態3の走行環境認識部101bと同様である。対象状況特定部112dは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態3の対象状況特定部112と同様である。以下では、この異なる点について説明する。
対象状況特定部112dは、交通法規で一方通行と定められた区間の逆行が好ましいと予め設定された対象状況を特定する。この対象状況特定部112dでの処理が対象状況特定工程に相当する。交通法規で一方通行と定められた区間を、以下では一方通行区間と呼ぶ。一例として、このような対象状況としては、障害特定部111で特定する障害物の回避のために一方通行区間への進入が必要な状況が挙げられる。他の例としては、一方通行区間に対向車が存在しないことが確認できており、且つ、一方通行区間を逆行した方が目的地に速く到着できる状況も挙げられる。一方通行区間に対向車が存在しないことは、例えば車車間通信,路車間通信で他車の位置情報を取得することで、対象状況特定部112dが確認すればよい。一方通行区間を逆行した方が目的地に速く到着できるか否かについては、行動判断部103での経路探索をもとに、対象状況特定部112dが判断すればよい。
行動判断部103dは、回避対応策特定部131、法規判断部132、停止判断部133、及び許可部134dをサブ機能ブロックとして備える。行動判断部103dは、許可部134bの代わりに許可部134dを備える点を除けば、実施形態3の行動判断部103bと同様である。
許可部134dは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態3の許可部134bと同様である。以下では、この異なる点について説明する。許可部134dは、監視義務なし自動運転中に、対象状況特定部112dで一方通行区間の逆行が好ましいと予め設定された対象状況を特定した場合に、一方通行区間を自車が逆行して走行することを許可する。これによれば、一方通行区間の逆行が好ましい場合に、監視義務なし自動運転中であっても、一方通行区間の逆行を可能にする。この許可部134dも第2許可部に相当する。また、この許可部134dでの処理も第2許可工程に相当する。
(実施形態6)
前述の実施形態1では、自車の自動化レベルがLV3以上の自動運転中に、逸脱対応策での回避を許可する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自車の自動化レベルがLV3未満の自動運転中には逸脱対応策での回避を許可せず、自車の自動化レベルがLV4以上の場合に逸脱対応策での回避を許可する構成(以下、実施形態6)としてもよい。
実施形態6では、許可部134,134aが、自車の自動化レベルがLV4以上の自動運転中に、回避対応策特定部131,131aで特定する回避対応策が逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する点を除けば、実施形態1,2と同様とすればよい。
レベル4以上の自動運転は、運転者の睡眠が許可される自動運転である。よって、レベル4以上の自動運転中は、緊急時であってもシステム側で回避制御を行うことが求められる。これに対して、実施形態6の構成によれば、回避対応策が逸脱対応策であっても、逸脱対応策により自動で回避させることが可能になる。従って、運転者への運転交代なしでも、システム側のみで、障害の回避を自動でより円滑に行わせることが可能になる。
(実施形態7)
前述の実施形態では、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dに報知処理部121,121aを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、報知処理部121,121aの機能を、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10d以外が担う構成としてもよい。一例としては、HCU21,21aが報知処理部121,121aの機能を担ってもよい。この場合、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dとHCU21,21aとを含む構成が車両用制御装置に相当する。
(実施形態8)
前述の実施形態では、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dに室外報知指示部105を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、室外報知指示部105の機能を、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10d以外が担う構成としてもよい。一例としては、ボデーECU17が室外報知指示部105の機能を担ってもよい。この場合、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dとボデーECU17とを含む構成が車両用制御装置に相当する。
(実施形態9)
前述の実施形態では、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dに走行環境認識部101,101a,101b,101c,101dを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10d以外のECUが走行環境認識部101,101a,101b,101c,101dの機能を担う構成としてもよい。この場合、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dは、走行環境認識部101,101a,101b,101c,101dの機能を担うECUで認識した走行環境の情報を取得し、走行環境及び自車の走行を妨げる障害を特定すればよい。この場合、自動運転ECU10,10a,10b,10c,10dにおいて走行環境を特定する機能ブロックが走行環境特定部及び障害特定部に相当する。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(開示されている技術的思想)
この明細書は、以下に列挙された複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。さらに、いくつかの項は、他の多項従属形式の項を引用する多項従属形式(a multiple dependent form referring to another multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
(技術的思想1)
周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
前記車両の走行を妨げる障害を特定する障害特定部(111,111a)と、
前記障害特定部で前記障害を特定した場合に、前記障害を回避可能な前記車両の対応策である回避対応策を特定する回避対応策特定部(131,131a)と、
前記監視義務なし自動運転中に、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する第1許可部(134,134a)とを備える車両用制御装置。
(技術的思想2)
技術的思想1に記載の車両用制御装置であって、
前記回避対応策特定部(131)は、前記障害特定部で前記障害を特定した場合に、前記回避対応策として、前記障害を回避可能な前記車両の経路である回避経路を特定するものであり、
前記第1許可部(134)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が、前記逸脱対応策のうちの交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
(技術的思想3)
技術的思想2に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の走行環境を特定する走行環境特定部(101)を備え、
前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路であって、且つ、前記車両の走行車線の対向車線若しくは道路端への進入が必要な経路である場合には、前記走行環境特定部でその進入先に他車両及び歩行者が存在しないことを特定していることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
(技術的思想4)
技術的思想2又は3に記載の車両用制御装置であって、
前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能な場合に、前記車両を一旦停止させる停止制御部(141)と、
前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能な場合に、前記車両の運転者に向けて前記法規外経路への回避の諾否を問い合わせさせる確認指示部(1211)と、
前記確認指示部で問い合わせさせた前記諾否に対する前記運転者からの回答を取得する回答取得部(122)とを備え、
前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能な場合には、前記回答取得部で前記法規外経路への回避を承諾する回答を取得した場合に、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
(技術的思想5)
技術的思想4に記載の車両用制御装置であって、
前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が交通法規の範囲を外れる法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能でない場合には、前記確認指示部での前記諾否の問い合わせなしに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
(技術的思想6)
技術的思想2~5のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記監視義務なし自動運転のうちの前記車両の運転者の睡眠が許可される睡眠許可自動運転を実施する車両で用いることが可能であり、
前記第1許可部は、前記睡眠許可自動運転中に、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
(技術的思想7)
技術的思想2~5のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記監視義務なし自動運転のうちの前記車両の運転者の睡眠が許可される睡眠許可自動運転と前記運転者の睡眠が許可されない睡眠不許可自動運転とを少なくとも実施する車両で用いることが可能であり、
睡眠許可自動運転と睡眠不許可自動運転との自動化レベルの違いで交通法の範囲を外れる領域が異なるものであり、
前記第1許可部は、前記睡眠許可自動運転中の場合には、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が、前記睡眠許可自動運転に応じた交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する一方、前記睡眠不許可自動運転中の場合には、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が、前記睡眠不許可自動運転に応じた交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
(技術的思想8)
技術的思想1~7のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の走行環境を特定する走行環境特定部(101a)を備えるものであり、
前記回避対応策特定部(131a)は、前記障害特定部で前記障害を特定した場合に、前記回避対応策として、停止線での停止なしでの通過を特定し、
前記第1許可部(134a)は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合には、前記走行環境特定部でその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定していることをもとに、その停止線での停止なしでの通過を許可する車両用制御装置。
(技術的思想9)
技術的思想8に記載の車両用制御装置であって、
前記第1許可部で前記停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、その停止線に前記車両が到達するまでに前記車両の速度を規定値以下となるように制御し、前記車両がその停止線を跨いでいる間、前記規定値以下の速度で前記車両を走行させる通過制御部(142)を備える車両用制御装置。
(技術的思想10)
技術的思想8又は9に記載の車両用制御装置であって、
前記障害特定部(111a)は、緊急車両の前記車両への接近を、前記車両の走行を妨げる障害として特定し、
前記回避対応策特定部は、前記障害特定部で前記緊急車両の前記車両への接近を特定した場合に、前記回避対応策として、停止線での停止なしでの通過を特定し、
前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合に、前記走行環境特定部でその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定していることをもとに、その停止線での停止なしでの通過を許可する車両用制御装置。
(技術的思想11)
技術的思想8~10のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記第1許可部で前記停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、前記車両の運転者に向けて周辺監視を促す報知を行わせる監視促進部(1213)を備える車両用制御装置。
(技術的思想12)
技術的思想8~11のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記車両の運転者の状態を特定する運転者状態特定部(106)を備え、
前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合に、前記走行環境特定部でその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定しており、且つ、前記運転者状態特定部で前記運転者が周辺監視を行っていることを特定していることを条件に、その停止線での停止なしでの通過を許可する車両用制御装置。
(技術的思想13)
技術的思想1~12のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記第1許可部で前記法規外経路への回避を許可した場合に、前記法規外経路への回避を行う旨の報知を前記車両の室内に向けて行わせる室内報知指示部(1212)と、
前記第1許可部で前記法規外経路への回避を許可した場合に、前記法規外経路への回避を行う旨の報知を前記車両の室外に向けて行わせる室外報知指示部(105)とを備える車両用制御装置。
(技術的思想14)
周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
前記監視義務なし自動運転中における、前記車両が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましいと予め設定された対象状況を特定する対象状況特定部(112,112c,112d)と、
前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部で前記対象状況を特定した場合に、その対象状況に応じた前記逸脱運転を許可する第2許可部(134b,134c,134d)とを備える車両用制御装置。
(技術的思想15)
技術的思想14に記載の車両用制御装置であって、
前記対象状況特定部(112)は、前記車両の前方車両が自動運転中であることを、前記対象状況として特定するものであり、
前記第2許可部(134b)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部でその対象状況を特定した場合に、前記車両と前記前方車両との車間距離を、前記交通マナーの範囲として予め設定されている閾値未満にすることを許可する車両用制御装置。
(技術的思想16)
技術的思想14又は15に記載の車両用制御装置であって、
前記対象状況特定部(112c)は、前記車両の周辺車両の速度が前記交通法規で定められた制限速度を超過していることを、前記対象状況として特定するものであり、
前記第2許可部(134c)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部でその対象状況を特定した場合に、前記車両の速度を、前記制限速度を超過しても、前記周辺車両の速度に合わせることを許可する車両用制御装置。
(技術的思想17)
技術的思想14~16のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
前記対象状況特定部(112d)は、前記交通法規で一方通行と定められた区間の逆行が好ましいと予め設定された前記対象状況を特定するものであり、
前記第2許可部(134d)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部でその対象状況を特定した場合に、前記交通法規で一方通行と定められた区間を前記車両が逆行して走行することを許可する車両用制御装置。
1,1a 車両用システム、10,10a,10b,10c,10d 自動運転ECU(車両用制御装置)、101,101a 走行環境認識部(走行環境特定部)、105 室外報知指示部、106 運転者状態特定部、111,111a 障害特定部、112,112c,112d 対象状況特定部、122 回答取得部、131、131a 回避対応策特定部、134,134a 許可部(第1許可部)、134b,134c,134d 許可部(第2許可部)、141 停止制御部、142 通過制御部、1211 確認指示部、1212 室内報知指示部、1213 監視促進部

Claims (19)

  1. 周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    前記車両の走行を妨げる障害を特定する障害特定部(111,111a)と、
    前記障害特定部で前記障害を特定した場合に、前記障害を回避可能な前記車両の対応策である回避対応策を特定する回避対応策特定部(131,131a)と、
    前記監視義務なし自動運転中に、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する第1許可部(134,134a)とを備える車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
    前記回避対応策特定部(131)は、前記障害特定部で前記障害を特定した場合に、前記回避対応策として、前記障害を回避可能な前記車両の経路である回避経路を特定するものであり、
    前記第1許可部(134)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が、前記逸脱対応策のうちの交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の走行環境を特定する走行環境特定部(101)を備え、
    前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路であって、且つ、前記車両の走行車線の対向車線若しくは道路端への進入が必要な経路である場合には、前記走行環境特定部でその進入先に他車両及び歩行者が存在しないことを特定していることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
  4. 請求項2に記載の車両用制御装置であって、
    前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能な場合に、前記車両を一旦停止させる停止制御部(141)と、
    前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能な場合に、前記車両の運転者に向けて前記法規外経路への回避の諾否を問い合わせさせる確認指示部(1211)と、
    前記確認指示部で問い合わせさせた前記諾否に対する前記運転者からの回答を取得する回答取得部(122)とを備え、
    前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能な場合には、前記回答取得部で前記法規外経路への回避を承諾する回答を取得した場合に、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両用制御装置であって、
    前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が交通法規の範囲を外れる法規外経路である場合であって、且つ、前記車両の一旦停止が可能でない場合には、前記確認指示部での前記諾否の問い合わせなしに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
  6. 請求項2に記載の車両用制御装置であって、
    前記監視義務なし自動運転のうちの前記車両の運転者の睡眠が許可される睡眠許可自動運転を実施する車両で用いることが可能であり、
    前記第1許可部は、前記睡眠許可自動運転中に、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が前記法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
  7. 請求項2に記載の車両用制御装置であって、
    前記監視義務なし自動運転のうちの前記車両の運転者の睡眠が許可される睡眠許可自動運転と前記運転者の睡眠が許可されない睡眠不許可自動運転とを少なくとも実施する車両で用いることが可能であり、
    睡眠許可自動運転と睡眠不許可自動運転との自動化レベルの違いで交通法の範囲を外れる領域が異なるものであり、
    前記第1許可部は、前記睡眠許可自動運転中の場合には、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が、前記睡眠許可自動運転に応じた交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する一方、前記睡眠不許可自動運転中の場合には、前記回避対応策特定部で特定する前記回避経路が、前記睡眠不許可自動運転に応じた交通法規の範囲を外れる法規外経路であることをもとに、その法規外経路への回避を許可する車両用制御装置。
  8. 請求項1に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の走行環境を特定する走行環境特定部(101a)を備えるものであり、
    前記回避対応策特定部(131a)は、前記障害特定部で前記障害を特定した場合に、前記回避対応策として、停止線での停止なしでの通過を特定し、
    前記第1許可部(134a)は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合には、前記走行環境特定部でその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定していることをもとに、その停止線での停止なしでの通過を許可する車両用制御装置。
  9. 請求項8に記載の車両用制御装置であって、
    前記第1許可部で前記停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、その停止線に前記車両が到達するまでに前記車両の速度を規定値以下となるように制御し、前記車両がその停止線を跨いでいる間、前記規定値以下の速度で前記車両を走行させる通過制御部(142)を備える車両用制御装置。
  10. 請求項8に記載の車両用制御装置であって、
    前記障害特定部(111a)は、緊急車両の前記車両への接近を、前記車両の走行を妨げる障害として特定し、
    前記回避対応策特定部は、前記障害特定部で前記緊急車両の前記車両への接近を特定した場合に、前記回避対応策として、停止線での停止なしでの通過を特定し、
    前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合に、前記走行環境特定部でその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定していることをもとに、その停止線での停止なしでの通過を許可する車両用制御装置。
  11. 請求項8に記載の車両用制御装置であって、
    前記第1許可部で前記停止線での停止なしでの通過を許可する場合に、前記車両の運転者に向けて周辺監視を促す報知を行わせる監視促進部(1213)を備える車両用制御装置。
  12. 請求項8に記載の車両用制御装置であって、
    前記車両の運転者の状態を特定する運転者状態特定部(106)を備え、
    前記第1許可部は、前記回避対応策特定部で特定する前記回避対応策が、停止線での停止なしでの通過である場合に、前記走行環境特定部でその停止線から所定範囲内に障害物が存在しないことを特定しており、且つ、前記運転者状態特定部で前記運転者が周辺監視を行っていることを特定していることを条件に、その停止線での停止なしでの通過を許可する車両用制御装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の車両用制御装置であって、
    前記第1許可部で前記逸脱対応策での回避を許可した場合に、前記逸脱対応策での回避を行う旨の報知を前記車両の室内に向けて行わせる室内報知指示部(1212)と、
    前記第1許可部で前記逸脱対応策での回避を許可した場合に、前記逸脱対応策での回避を行う旨の報知を前記車両の室外に向けて行わせる室外報知指示部(105)とを備える車両用制御装置。
  14. 周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御装置であって、
    前記監視義務なし自動運転中における、前記車両が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましいと予め設定された対象状況を特定する対象状況特定部(112,112c,112d)と、
    前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部で前記対象状況を特定した場合に、その対象状況に応じた前記逸脱運転を許可する第2許可部(134b,134c,134d)とを備える車両用制御装置。
  15. 請求項14に記載の車両用制御装置であって、
    前記対象状況特定部(112)は、前記車両の前方車両が自動運転中であることを、前記対象状況として特定するものであり、
    前記第2許可部(134b)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部でその対象状況を特定した場合に、前記車両と前記前方車両との車間距離を、前記交通マナーの範囲として予め設定されている閾値未満にすることを許可する車両用制御装置。
  16. 請求項14に記載の車両用制御装置であって、
    前記対象状況特定部(112c)は、前記車両の周辺車両の速度が前記交通法規で定められた制限速度を超過していることを、前記対象状況として特定するものであり、
    前記第2許可部(134c)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部でその対象状況を特定した場合に、前記車両の速度を、前記制限速度を超過しても、前記周辺車両の速度に合わせることを許可する車両用制御装置。
  17. 請求項14に記載の車両用制御装置であって、
    前記対象状況特定部(112d)は、前記交通法規で一方通行と定められた区間の逆行が好ましいと予め設定された前記対象状況を特定するものであり、
    前記第2許可部(134d)は、前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定部でその対象状況を特定した場合に、前記交通法規で一方通行と定められた区間を前記車両が逆行して走行することを許可する車両用制御装置。
  18. 周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    前記車両の走行を妨げる障害を特定する障害特定工程と、
    前記障害特定工程で前記障害を特定した場合に、前記障害を回避可能な前記車両の対応策である回避対応策を特定する回避対応策特定工程と、
    前記監視義務なし自動運転中に、前記回避対応策特定工程で特定する前記回避対応策が交通法規の範囲を外れる逸脱対応策であることをもとに、その逸脱対応策での回避を許可する第1許可工程とを含む車両用制御方法。
  19. 周辺監視義務のない自動運転である監視義務なし自動運転を実施する車両で用いることが可能な車両用制御方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    前記監視義務なし自動運転中における、前記車両が交通法規若しくは交通マナーの範囲を外れた運転である逸脱運転を行うことが好ましいと予め設定された対象状況を特定する対象状況特定工程と、
    前記監視義務なし自動運転中に、前記対象状況特定工程で前記対象状況を特定した場合に、その対象状況に応じた前記逸脱運転を許可する第2許可工程とを含む車両用制御方法。
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