JP2023075942A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収された体液が表面シートに戻る液戻りを抑制できる吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明の吸収性物品1は、表面シート2及び吸収体4を備え、縦方向Xと横方向Yとを有し、縦方向Xに沿って腹側部A、股下部C及び背側部Bを備えている。表面シート2は、凹凸構造を有している。表面シート2は、吸収体4よりも下記式で算出される圧縮率が低い。圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100Ta:前記吸収性物品を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚みTb:前記吸収性物品を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み【選択図】図3

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、凹凸形状を有する表面シートと、主な吸液部位である吸収体とを備えている。吸収性物品には、十分な吸収性能を具備し、外部への排泄物の漏れを防止し得る点とともに、薄くて柔らかい等の良好な着用感が得られることが求められている。斯かる観点から、本出願人は先に、表面側に突出して内部に空洞を有する多数の凸部と、該凸部間に位置する凹部とが形成された第1層と、平面状に形成された第2層とを具備する表面シートを備え、さらに2.0kPa加圧下通液速度が60ml/min以上の高吸収性ポリマーを含有した吸収体を備えた、吸収性物品を提案した(特許文献1)。
特開2009-153631号公報
着用状態における吸収性物品は、着用者の肌によって圧迫されることがある。特に吸収性物品が具備する表面シートは着用者の体圧等の影響を直接受けるので、該表面シートに形成された凸部が潰れることがある。凸部が潰れると、吸収体に吸収された尿等の体液が表面シートに戻り易くなり、その戻ってきた体液で肌が汚染される「液戻り」が生じる虞があった。上述した特許文献は、斯かる液戻りを防ぐための技術を開示するものではない。
したがって、本発明は、吸収された体液が表面シートに戻る液戻りを抑制し得る吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、表面シート及び吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、前記縦方向に沿って腹側部、股下部及び背側部を備えた、吸収性物品に関する。
前記表面シートが凹凸構造を有していることが好ましい。
前記表面シートは、前記吸収体よりも下記式で算出される圧縮率が低いことが好ましい。
圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100
Ta:前記吸収性物品を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚み
Tb:前記吸収性物品を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み
本発明の吸収性物品によれば、吸収された体液が表面シートに戻る液戻りを抑制できる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であって、その展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図2は、図1に示す吸収性本体の横方向に沿う断面図であって、加圧前の状態を示す断面図である。 図3は、図2に示す吸収性本体を加圧状態とした断面図である。 本発明に係る表面シートに好ましく用いられる凹凸シートの一実施形態を示した図面代用画像であり、第1面Z1側から撮影した画像である。 図5(A)は図4のA-A線部分に対応する部分断面図であり、図5(B)は縦畝部間において横畝部の高さが均等の場合の図4に示す凹凸シートのA-A線部分に対応する部分断面図である。 図4のB-B線部分断面図である。 図4のC-C線部分断面図である。 図4のD-D線部分断面図である。 図4に示す凹凸シートの第2面Z2側から撮影した画像である。 図9のE-E線部分断面図である。 図9のF-F線部分断面図である。 図9のG-G線部分断面図である。 図9のH-H線部分断面図である。 図4に示す凹凸シートの好ましい製造方法の一例を模式的に示した図である。図14(A)は支持体雌材を示した上面図であり、図14(B)は支持体雄材を示した上面図であり、図14(C)は支持体雄材上に繊維ウエブを配し、支持体雌材を繊維ウエブ上から支持体雄材に押し込む工程を示した断面図である。 図15(A)は支持体雄材を支持体雌材に挿入した状態を示した上面図(但し、ウエブの図示は省略)であり、図15(B)は上記状態の断面図である。 支持体雌材を取り除いて、賦形された繊維ウエブの上方から熱風を吹き付けて繊維同士を融着させる工程を示した断面図である。 図17は、本発明に係る表面シートの別の実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき説明する。図1~図3には、本発明の吸収性物品の一実施形態である展開型の使い捨ておむつ(以下、これを単に「おむつ」ともいう。)が示されている。図1には、おむつ1の肌対向面側から視た構成が示されている、同図に示すおむつ1は、その展開且つ伸長状態において、着用者の前後方向に対応し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、該縦方向Xに直交する横方向Yとを有している。おむつ1は、その着用時に着用者の腹側に配される腹側部A及び背側に配される背側部Bと、腹側部A及び背側部Bの間に位置する股下部Cと備える。これら腹側部A、股下部C及び背側部Bは、おむつ1の縦方向Xの全長を三等分した領域であり、着用者の前後方向に連続して延びている。股下部Cは、おむつ1の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部(図示せず)を有している。
おむつ1は、図1に示すように、縦方向Xに延び、該おむつ1を横方向Yに2等分する縦方向中心線CLに対して左右対称に形成されている。
本明細書において、おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1を展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
また、「肌対向面」は、おむつ又はその構成部材(例えば吸収体)に着目したときに、おむつの着用時に着用者の肌に向けられる面であり、「非肌対向面」は、おむつの着用時に着用者の肌とは反対側に向けられる面である。つまり、肌対向面は、着用者の肌に相対的に近い側の面であり、非肌対向面は、着用者の肌から相対的に遠い側の面である。「着用時」及び「着用状態」は、おむつの適正な着用位置が維持されて着用された状態を指す。
図1及び図2に示すように、おむつ1は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2と、非肌対向面を形成する裏面シート3とを備えている。本実施形態の裏面シート3は、液難透過性又は撥水性のシートである。
表面シート2と裏面シート3との間には、吸収体4が配されており、表面シート2、裏面シート3、及び吸収体4が吸収性本体5を構成している。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の外周縁から外方に延出している。表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出している(図示せず)。本実施形態における表面シート2及び裏面シート3の各長手方向両端縁は、おむつ1の長手方向両端縁と略一致している。
表面シート2は、凹凸構造を有している。より具体的には表面シート2は、複数の凸部及び複数の凹部が表面に形成されている。本実施形態の表面シート2は、吸収体4と重なる領域に凹凸構造を有し、肌対向面側に凸部と該凸部間に位置する凹部とが形成されている。これに代えて、表面シート2は、その全域に凹凸構造を有していてもよい。
また、表面シート2は、肌対向面が凹凸構造を有する一方、非肌対向面は平面であってもよく、逆に肌対向面が平面である一方、非肌対向面が凹凸構造を有していてもよい。
本実施形態の表面シート2は、肌対向面側及び非肌対向面側の双方に凹凸形状を有し、肌対向面側の凹凸形状が、非肌対向面側の凹凸形状に対応している(図2及び図3参照)。すなわち、本実施形態の表面シート2は第1面(肌対向面)及び第2面(非肌対向面)を有し、該表面シート2が有する凹凸構造において第1面が凹凸形状となっており、第2面が第1面に対応する凹凸形状となっている。この場合、表面シート2における第1面側(肌対向面側)に突出する凸部がその裏側において、第2面側(非肌対向面側)の凹部に対応し、第2面側(非肌対向面側)に突出する凸部がその裏側において、第1面側(肌対向面側)の凹部に対応する。
凹凸構造における凸部をより潰れにくくする観点から、表面シート2における凹凸構造は、肌対向面側又は非肌対向面側の凸部の高さが、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは2.5mm以上、更に好ましくは3.0mm以上であり、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.5mm以下であり、また、好ましくは1.5mm以上5.0mm以下、より好ましくは2.5mm以上5.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以上4.5mm以下である。
凸部の高さは、表面シート2の厚み方向Zにおける凸部の頂部から凹部までの高さである。表面シート2に高さの異なる凸部が形成されている場合、最も高い凸部の高さが上述した範囲内であることが好ましい。
表面シート2における凹凸構造の詳細については後述する。
本実施形態のおむつ1は、さらに、裏面シート3の非肌対向面側に配される外装不織布3aを具備している(図2参照)。外装不織布3aは、おむつ1の非肌対向面を形成している。外装不織布3aは、展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装不織布3aの周縁は、腹側部A、股下部C及び背側部Bのそれぞれの輪郭線を形成している。
本実施形態のおむつ1では、図1に示すように、吸収体4の縦方向Xに沿う両側部と重なるように、一対の防漏カフ6,6が設けられている。防漏カフ6は、撥水性且つ通気性のカフ形成用シート60から構成されている。各防漏カフ6の自由端部の近傍には糸状のカフ形成用弾性部材61が縦方向Xに伸長状態で一本以上配されている。防漏カフ6は、伸長状態で配されたカフ形成用弾性部材61がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部Cで起立し、それによって尿等の排泄物が、横方向Yの外方へ流出するのを阻止する。
外装不織布3aは、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出しており、防漏カフ6を構成するカフ形成用シート60とともにサイドフラップ部SFを形成している。サイドフラップ部SFは、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出する部材からなる部分である。サイドフラップ部SFは、少なくともカフ形成用シート60と外装不織布3aとからなり、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出したシートを含んで構成されている。本実施形態のサイドフラップ部SFは、カフ形成用シート60、表面シート2、裏面シート3及び外装不織布3aを含んで構成されている。
サイドフラップ部SFは、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに連続して、吸収体4の両側縁それぞれから横方向Y外方に延出している。サイドフラップ部SFを構成するシートは、吸収体4の前記両側縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。
本実施形態のおむつ1では、図1に示すように、該おむつ1の縦方向Xに沿う両側部、具体的には一対のサイドフラップ部SF,SFそれぞれにおいて、弾性部材63(以下、「レッグ弾性部材63」ともいう。)が、股下部Cを通って縦方向Xに延びるように伸長状態で配されている。このレッグ弾性部材63の収縮により、着用者の脚周りに配される左右の部分、即ち、おむつ1の縦方向Xの両側部にレッグギャザーが形成されるようになされている。本実施形態においてレッグ弾性部材63は、サイドフラップ部SFにおけるカフ形成用シート60と外装不織布3aとの間に、縦方向Xに沿って伸長状態で固定されている。
本実施形態のおむつ1は、背側部Bにおいて、吸収体4の縦方向Xの端縁から同方向X外方に延出したウエストフラップ部WFを有している。ウエストフラップ部WFは、吸収体4の縦方向Xの端縁よりも同方向Xの外方に延出する部材からなる部分である。本実施形態においてウエストフラップ部WFは、吸収体4の前記端縁から縦方向Xの外方に延出したカフ形成用シート60、表面シート2、裏面シート3、及び外装不織布3aからなる。これらシートは、吸収体4の前記端縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。ウエストフラップ部WFは、おむつ1の着用時に着用者の腰周りに対応する。
ウエストフラップ部WFに、横方向Yに延びる弾性部材を伸長状態で配して、該弾性部材の収縮によりウエストギャザーが形成されるようになされていてもよい。
本実施形態のおむつ1は、背側部Bの縦方向Xに沿う両側縁に位置し、該両側縁から横方向Yに延出する一対の止着用部材を備えている。斯かる止着用部材は、背側部Bにおけるサイドフラップ部SFの両側縁それぞれから横方向Y外方に延出するサイドパネル7と、該サイドパネル7の延出方向の先端部からさらに横方向Y外方に延出するように固定されたファスニングテープ8とを含んで構成されている。
サイドパネル7は、平面視して四角形形状の2枚のパネル材と、これら両パネル材間に伸長状態で固定され且つ横方向Yに延びる複数本の弾性部材とを含んで構成されている(図示せず)。サイドパネル7が具備する複数本の弾性部材は、縦方向Xに所定間隔を置いて配置されており、該弾性部材の伸長方向である横方向Yに伸縮可能な伸縮部を形成している。すなわち、サイドパネル7は、横方向Yに伸縮性を有している。サイドパネル7は、横方向Yの内方側の側縁部が、サイドフラップ部SFを形成するシート間(例えばカフ形成用シート60と外装不織布3aとの間)に接着剤等の公知の接合手段によって固定されている。
ファスニングテープ8は、テープ基材と止着部とを含んで構成されており、該テープ基材がファスニングテープ8の外形を形成している。ファスニングテープ8において止着部は、テープ基材の肌対向面に配されている。斯かるテープ基材を、後述する被止着領域に対して着脱自在に止着することによって、ファスニングテープ8を該被止着領域に着脱可能に止着することができる。ファスニングテープ8は、平面視において長方形形状をなし、横方向Y内方の側縁部が、サイドパネル7の先端部の非肌対向面に接着剤等の公知の接合手段によって固定されている。
おむつ1の腹側部Aには、ファスニングテープ8が具備する止着部が着脱自在に止着可能な止着領域が設けられている(図示せず)。止着領域は、ファスニングテープ8が具備する止着部の素材に応じ、適切な素材のものが選択される。例えば、止着部がメカニカルファスナーのオス材である場合、止着領域としては、メカニカルファスナーのメス材として、該オス材と係合可能な繊維シート、例えば、編み物地、不織布を用いることができる。また、止着部が粘着剤である場合、止着領域としては、例えば、合成樹脂製の平滑なフィルムを用いることができる。本実施形態では、おむつ1の腹側部Aにおける非肌対向面を形成する外装不織布3aが、止着領域となっている。
本実施形態のおむつ1は、腹側部Aにおけるサイドフラップ部SFの縦方向Xに沿う両側縁部に、該両側縁部それぞれから横方向Y外方に延出する一対の腹側フラップ67,67を備えている。腹側フラップ67は、非伸縮性のシート材からなり、サイドパネル7と同様に、その横方向Y内方の側縁部が、サイドフラップ部SFを形成するシート間(例えばカフ形成用シート60と外装不織布3aとの間)に接着剤等の公知の接合手段によって固定されている。
腹側フラップ67を具備するおむつ1は、これを装着する際に着用者の股間部より下方におむつ1を通し、一方の手で腹側フラップ67のどちらか一方を把持し、他方の手で背側部Bを把持することで、おむつ1を着用者側(股間部側)に容易に引き上げるとともに、着用者の腰周りや股間部の各部位に、おむつの各部を容易にあてがうことができる。
おむつ1は、図1及び図2に示すように、液保持性の吸収体4を備えている。図1に示す吸収体4は略長方形状であり、その長手方向とおむつの縦方向Xとが一致するように配されている。本実施形態の吸収体4は、図1に示すように、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに連続している。具体的には、後述する上層吸収体41及び下層吸収体43の双方が、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに連続している。
本実施形態における吸収体4は、縦方向Xに沿う両側縁が直線状に延びている。これに代えて、吸収体4は、股下部Cにおいて横方向Yに括れた部位を有していてもよい。この場合、吸収体4の長手方向両端縁は、おむつ1の長手方向両端縁よりも内方に位置している。
本実施形態の吸収体4は、上層吸収体41と下層吸収体43とを有している。おむつ1の厚み方向Zにおいて上層吸収体41は、下層吸収体43よりも肌対向面側に配されている。本実施形態の吸収体4は、上層吸収体41及び下層吸収体43からなる二層構造を有している。
上層吸収体41及び下層吸収体43それぞれは、吸収性能を有する吸収性コア41a,43aを含んでいる。吸収性コア41a,43aは、おむつ1の主な吸液部位であり、パルプや吸水性ポリマー等の吸水性材料を含んで構成される。
上層吸収体41及び下層吸収体43それぞれは、吸収性コア41a,43aが液透過性のコアラップシートに被覆されて形成されていてもよく、該コアラップシートを含んでいなくてもよい。また、吸収体4は、上層吸収体41が吸収性コア41aとこれを被覆するコアラップシートを含んで構成され、且つ下層吸収体43が吸収性コア43aのみからなるものであってもよく、上層吸収体41が吸収性コア41aのみからなり、且つ下層吸収体43が吸収性コア43aとこれを被覆するコアラップシートとを含んで構成されていてもよい。
本実施形態の吸収体4は、上下層の2層の吸収性コア41a,43aからなる積層体を具備し、該積層体の肌対向面及び非肌対向面それぞれがコアラップシート45で被覆されている。この場合、前記積層体の肌対向面側のコアラップシート45及び上層の吸収性コア41aを上層吸収体41とし、該積層体の非肌対向面側のコアラップシート45及び下層の吸収性コア43aを下層吸収体43とする。このように吸収体4は、上層吸収体41及び下層吸収体43の両吸収性コア41a,43aが纏まって、コアラップシート45によって被覆されていてもよい。具体的には、前記吸収性コア41a,43aが積層した積層体の表面が1枚のコアラップシート45で被覆されており、該コアラップシート45によって、上層吸収体41の吸収性コア41aの肌対向面と、下層吸収体43の吸収性コア43aの非肌対向面とが被覆されている(図2参照)。
表面シート2は、吸収体4よりも下記式で算出される圧縮率が低い。「おむつ1を展開させる」とは、おむつ1を図1に示すように、展開且つ伸長状態にしたことを意味する。また、おむつ1の加圧状態における「3kPa」とは、着用状態においておむつ1に掛かる荷重に相当する。
圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100
Ta:おむつ1を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚み(mm)
Tb:おむつ1を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み(mm)
より詳細には、加圧前又は加圧状態のおむつ1における吸収体4の厚みT4から算出した圧縮率と、加圧前又は加圧状態のおむつ1における表面シート2の厚みT3から算出した圧縮率とを比較したとき、表面シート2の圧縮率が、吸収体4の圧縮率よりも低い。斯かる圧縮率が高いほど加圧に対して潰れ易く、該圧縮率が低いほど加圧に対して潰れ難い。
〔圧縮率の測定方法〕
まず、おむつ1を展開且つ伸長状態とし、股下部Cの位置で該おむつ1を横方向Yに沿って切断する。次いで、切断したおむつ1を肌対向面側が上方を向くように載置し、無荷重下において該おむつ1の切断面をマイクロスコープ(株式会社キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-1000)を用いて拡大観察し、該切断面における吸収体4及び表面シート2の各厚みを測定する。測定は、切断面における任意の5箇所で行い、これらの数値の平均値を、加圧前における吸収体4又は表面シート2の厚み(Tb)とする。加圧前の表面シート2の厚みは、凹凸構造における凸部が潰れていない部分を測定する。
次いで、前記の切断したおむつ1の肌対向面におもり(おむつ1との接触面積:7cm×7cm)を載置し、3kPaの荷重を加えた加圧状態とする。そして、おむつ1の切断面をマイクロスコープを用いて拡大観察し、該切断面における吸収体4及び表面シート2の各厚みを測定する。斯かる測定も、切断面における任意の5箇所で行い、これらの数値の平均値を、加圧状態の吸収体4又は表面シート2の厚み(Ta)とする。なお、毛羽立ちが厚みに影響する場合、その影響を抑制するために0.05kPaの低い荷重を負荷した状態で測定することが好ましい。画像観察に代えてレーザー変位計を用いてもよい。
吸収体4が上層吸収体41及び下層吸収体43を含んで構成されている場合、上層吸収体41及び下層吸収体43の合計厚みT4(図2及び図3参照)を測定する。
上層吸収体41の厚みT1(図2及び図3参照)は、該上層吸収体41全体の厚みである。上層吸収体41がコアラップシートを含んでいる場合、上層吸収体41の厚みは、上層吸収体41が具備する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側及び非肌対向面側のコアラップシートとの合計厚みとなる。
下層吸収体43の厚みT2(図2及び図3参照)は、該下層吸収体43全体の厚みである。下層吸収体43がコアラップシートを含んでいる場合、下層吸収体43の厚みは、下層吸収体43が具備する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側及び非肌対向面側のコアラップシートとの合計厚みとなる。
本実施形態のように、上層吸収体41及び下層吸収体43の両吸収性コア41a,43aの積層体の表面がコアラップシート45で被覆されている場合、上層吸収体41の厚みは、上層吸収体41が具備する吸収性コア41aと、該吸収性コア41aの肌対向面側のコアラップシート45との合計厚みとし、下層吸収体43の厚みは、下層吸収体43が具備する吸収性コア43aと、該吸収性コア43aの非肌対向面側のコアラップシート45との合計厚みとする。
上層の吸収性コアの非肌対向面を被覆するコアラップシートと、下層の吸収性コアの肌対向面を被覆するコアラップシートとが直接接触していてもよいし、これら両コアラップシート間に、液透過性の中間シート(図示せず)が介在していてもよい。中間シートが介在している場合、上層吸収体41の厚みは、当該中間シートの厚みも加えた厚みとする。
中間シートとしては、単層又は多層の不織布、紙、これらの積層体等からなる繊維シートが挙げられる。中間シートは、メッシュシート、織布等であってもよい。
表面シート2の厚みT3(図2及び図3参照)は、該表面シート2の最大厚みである。例えば本実施形態の表面シート2は、厚み方向Zにおいて肌対向面側に突出する凸部の頂部と、非肌対向面側に突出する凸部の頂部との間の距離が、表面シート2の厚みとなる。
表面シート2と吸収体4との間、例えば、表面シート2と上層吸収体41との間に、サブレイヤーシートとも呼ばれる不織布又は紙製のセカンドシート(図示せず)が配されていてもよい。表面シート2と吸収体4との間に、セカンドシート等の、液透過性の他のシートが配されている場合、表面シート2の厚みは、当該他のシートの厚みも加えた厚みとする。
本実施形態のおむつ1は、表面シート2の圧縮率が、吸収体4の圧縮率よりも低いので、着用状態において表面シート2が吸収体4よりも潰れ難い。これにより、着用者の体圧等でおむつ1が加圧されても、吸収体4が優先的に潰れることで、肌とおむつ1との間に隙間を確保し易くなり、表面シート2の凹凸構造を安定して維持することができる(図3参照)。さらに吸収体4が加圧により潰れることで、吸収体4内の液拡散性が高まる。このように表面シート2の凹凸構造が維持されるとともに、吸収体4における液拡散性が高まるので、吸収体4に吸収された尿等の体液が表面シート2に移行し難くなり、液戻りを効果的に抑制できる。
表面シート2及び吸収体4の各圧縮率は、吸収体4が具備する吸収性コアにおけるパルプの坪量や、表面シート2の坪量、該表面シート2の凹凸構造により調整できる。
上述した効果をより確実に奏させる観点から、吸収体4及び表面シート2の各圧縮率は、以下の範囲内であることが好ましい。
表面シート2の圧縮率の、吸収体4の圧縮率に対する比(表面シート/吸収体)は、好ましくは0.50以上、より好ましくは0.60以上であり、好ましくは0.95以下、より好ましくは0.90以下であり、また、好ましくは0.50以上0.95以下、より好ましくは0.60以上0.90以下である。
表面シート2の圧縮率は、好ましくは100%超、より好ましくは110%以上であり、好ましくは250%以下、より好ましくは220%以下であり、また、好ましくは100%超250%以下、より好ましくは110%以上220%以下である。
吸収体4の圧縮率は、好ましくは120%以上、より好ましくは150%以上であり、好ましくは450%以下、より好ましくは400%以下であり、また、好ましくは120%以上450%以下、より好ましくは150%以上400%以下である。
液戻りをより抑制する観点から、表面シート2は、吸収体4よりも、加圧前の厚みが小さく且つ加圧状態の厚みが小さいことが好ましい。斯かる構成により、加圧状態における表面シート2の凹凸構造をより安定して維持することができるとともに、吸収体4における液拡散性をより向上できる。
加圧状態における表面シート2の凹凸構造の安定性と、吸収体4における液拡散性とをより両立させる観点から、表面シート2及び吸収体4の各厚みは以下の範囲内であることが好ましい。
加圧前の吸収体4の厚みT4(図2参照)の、加圧前の表面シート2の厚みT3(図2参照)に対する比(加圧前のT4/加圧前のT3)は、好ましくは1.20以上、より好ましくは1.40以上であり、好ましくは4.00以下、より好ましくは3.00以下、更に好ましくは2.80以下であり、また、好ましくは1.20以上4.00以下、より好ましくは1.20以上3.00以下、更に好ましくは1.40以上2.80以下である。
加圧前の吸収体4の厚みT4(図2参照)は、好ましくは2.5mm以上、より好ましくは3.0mm以上であり、好ましくは6.0mm以下、より好ましくは5.5mm以下であり、また、好ましくは2.5mm以上6.0mm以下、より好ましくは3.0mm以上5.5mm以下である。
加圧状態の吸収体4の厚みT4(図3参照)は、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは0.9mm以上であり、好ましくは5.5mm以下、より好ましくは5.0mm以下であり、また、好ましくは0.7mm以上5.5mm以下、より好ましくは0.9mm以上5.0mm以下である。
本実施形態の吸収体4は、前述したように上層吸収体41と下層吸収体43とを有している。この場合、上層吸収体41と下層吸収体43とは、圧縮率が同じであってもよく、異なっていてもよい。
液戻りをより抑制する観点から、表面シート2は、上層吸収体41よりも圧縮率が低いことが好ましい。すなわち、表面シート2は、上層吸収体41よりも潰れ難いことが好ましい。この場合、上層吸収体41及び表面シート2の各圧縮率は以下の範囲内であることが好ましい。
上層吸収体41の圧縮率の、表面シート2の圧縮率に対する比(上層吸収体/表面シート)は、好ましくは1.00超、より好ましくは1.10以上であり、好ましくは2.00以下、より好ましくは1.50以下であり、また、好ましくは1.00超2.00以下、より好ましくは1.10以上1.50以下である。
上層吸収体41の圧縮率は、好ましくは150%以上、より好ましくは180%以上、更に好ましくは200%以上であり、好ましくは500%以下、より好ましくは450%以下であり、また、好ましくは150%以上500%以下、より好ましくは180%以上450%以下、更に好ましくは200%以上450%以下である。
液戻りをより抑制する観点から、表面シート2は、上層吸収体41よりも、加圧前及び加圧状態の各厚みが小さいことが好ましい。換言すると、加圧前と加圧状態とで、上層吸収体41の厚みが表面シート2の厚みよりも大きいことが好ましい。斯かる構成により、加圧状態における表面シート2の凹凸構造をより安定して維持することができるとともに、上層吸収体41における液拡散性をより向上できる。
加圧状態における表面シート2の凹凸構造の安定性と、上層吸収体41における液拡散性とをより両立させる観点から、表面シート2及び上層吸収体41の各厚みは以下の範囲内であることが好ましい。
加圧前の上層吸収体41の厚みT1(図2参照)の、加圧前の表面シート2の厚みT3(図2参照)に対する比(加圧前のT1/加圧前のT3)は、好ましくは1.10以上、より好ましくは1.30以上であり、好ましくは2.90以下、より好ましくは2.70以下であり、また、好ましくは1.10以上2.90以下、より好ましくは1.30以上2.70以下である。
加圧前の上層吸収体41の厚みT1(図2参照)は、好ましくは2.0mm以上、より好ましくは3.0mm以上であり、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.8mm以下であり、また、好ましくは2.0mm以上5.0mm以下、より好ましくは3.0mm以上4.8mm以下である。
加圧状態の上層吸収体41の厚みT1(図3参照)は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上であり、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.5mm以下であり、また、好ましくは0.5mm以上4.0mm以下、より好ましくは0.7mm以上3.5mm以下である。
吸収体4が上層吸収体41と下層吸収体43とを有する場合、圧縮率について下記(1)の大小関係を満たすことが好ましい。斯かる構成により、吸収体4における体液をより非肌対向面側(下層吸収体43側)に移行できるので、液戻りをより抑制できる。
上層吸収体41>表面シート2>下層吸収体43・・・(1)
上記の効果をより確実に奏させる観点から、下層吸収体43の圧縮率の、表面シート2の圧縮率に対する比(下層吸収体/表面シート)は、好ましくは0.40以上、より好ましくは0.50以上であり、好ましくは0.90以下、より好ましくは0.80以下であり、また、好ましくは0.40以上0.90以下、より好ましくは0.50以上0.80以下である。
下層吸収体43の圧縮率は、好ましくは120%以上、より好ましくは130%以上であり、好ましくは200%以下、より好ましくは190%以下であり、また、好ましくは120%以上200%以下、より好ましくは130%以上190%以下である。
吸収体4が上層吸収体41と下層吸収体43とを有する場合、加圧前の厚みについて下記(2)の大小関係を満たすことが好ましい。斯かる構成により、前記大小関係(1)がより成立し易くなり、液戻りをより抑制できる。
上層吸収体41>表面シート2>下層吸収体43・・・(2)
吸収体4が上層吸収体41と下層吸収体43とを有する場合、加圧状態の厚みについて下記(3)の大小関係を満たすことが好ましい。斯かる構成により、前記大小関係(1)がより成立し易くなり、液戻りをより抑制できる。
上層吸収体41>表面シート2>下層吸収体43・・・(3)
前記大小関係(2)及び(3)の何れか一方又は双方をより容易に満たす観点から、加圧前の下層吸収体43の厚みは以下の範囲内であることが好ましい。
加圧前の下層吸収体43の厚みT2(図2参照)は、加圧前の表面シート2の厚みT3(図2参照)に対して(加圧前のT2/加圧前のT3)、好ましくは0.20以上、より好ましくは0.30以上であり、好ましくは0.80以下、より好ましくは0.60以下であり、また、好ましくは0.20以上0.80以下、より好ましくは0.30以上0.60以下である。
加圧前の下層吸収体43の厚みT2(図2参照)は、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.5mm以上であり、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.5mm以下であり、また、好ましくは0.4mm以上4.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上3.5mm以下である。
加圧状態の下層吸収体43の厚みT2(図3参照)は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.4mm以上であり、好ましくは3.5mm以下、より好ましくは3.0mm以下であり、また、好ましくは0.3mm以上3.5mm以下、より好ましくは0.4mm以上3.0mm以下である。
前記(1)の大小関係をより容易に満たして、液戻りをより抑制する観点から、上層吸収体41は、吸収性コアがパルプと吸水性ポリマーとを含んで構成されていることが好ましい。例えば、上層吸収体41における吸収性コアは、吸水性ポリマー、及びパルプを含んだ混合積繊体であることが好ましい。この場合、上層吸収体41は、混合積繊体からなる吸収性コアの表面を被覆するコアラップシートを具備することが好ましい。
吸収性コアを構成するパルプには、植物由来のパルプやリサイクルパルプ等を用いることができる。植物由来のパルプとして、例えば、針葉樹系パルプ、広葉樹系パルプ等の木材パルプ、コットンリンター、コットンリントのような綿系パルプ、麦わらパルプ、バガスパルプ等の非木材系パルプ等が挙げられる。また、パルプとしては、解繊したフラッフパルプを用いることが好ましい。
吸収性コアを構成する吸水性ポリマーは、各種のヒドロゲル材料、例えば、アクリル酸若しくはアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体の架橋物、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体の架橋物、デンプン又はカルボキシメチル化セルロースの架橋物、デンプン-アクリル酸塩グラフト共重合体の加水分解生成物の架橋物、ビニルアルコール-アクリル酸塩共重合体の架橋物、無水マレイン酸グラフトポリビニルアルコールの架橋物、架橋イソブチレン-無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共重合体のケン化物等から構成され、これら成分の1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。吸水性ポリマーの粒子の形状としては、例えば、球状や塊状、俵状、不定形等が挙げられる。
吸収体4における体液の保持性をより向上させて、液戻りをより抑制する観点から、下層吸収体43は、吸収性コアが吸水性ポリマーを主体として構成されていることが好ましい。「吸水性ポリマーを主体として構成される」とは、吸収性コアにおける吸水性ポリマーの含有量が50質量%超であることを意味する。
この場合、例えば、下層吸収体43における吸収性コアは、吸水性ポリマーを2枚のシート間に担時した構成のポリマーシートであることが好ましい。また、コアラップシートと吸水性ポリマーの堆積体との積層体、又はコアラップシートと吸水性ポリマーとを含む混合乾燥物との積層体であることが好ましい。前記の混合乾燥物は、例えば、吸水性ポリマーと水溶性高分子とを含む混合液を乾燥させることにより得られる。
前記(1)の大小関係をより容易に満たして、液戻りをより抑制する観点から、上層吸収体41は、下層吸収体43よりも吸収性コアを構成するパルプの坪量が高いことが好ましい。おむつ1は、斯かる吸収性コアのパルプの坪量を少なくとも股下部Cで満たしていることが好ましく、背側部B、股下部C及び腹側部Aで満たしていることがより好ましい。
前記「吸収性コアを構成するパルプの坪量」は、不織布や台紙等のパルプシートの坪量は含まないこととする。
以下、上層吸収体41における吸収性コア41aを構成するパルプの坪量を「上層コアパルプ坪量」ともいい、下層吸収体43における吸収性コア43aを構成するパルプの坪量を「下層コアパルプ坪量」ともいう。前記(1)の大小関係をより容易に満たして、液戻りをより抑制する同様の観点から、上層コアパルプ坪量及び下層コアパルプ坪量は以下の範囲内であることが好ましい。
下層吸収性コア43aがパルプを含有する場合、上層コアパルプ坪量の、下層コアパルプ坪量に対する比(上層吸収体/下層吸収体)は、好ましくは3.0以上、より好ましくは5.0以上であり、好ましくは12.0以下、より好ましくは15.0以下であり、好ましくは3.0以上15.0以下、より好ましくは5.0以上12.0以下である。
上層コアパルプ坪量は、好ましくは70g/m以上、より好ましくは80g/m以上であり、好ましくは170g/m以下、より好ましくは160g/m以下であり、また、好ましくは70g/m以上170g/m以下、より好ましくは80g/m以上160g/m以下である。
下層コアパルプ坪量は、好ましくは0g/m以上、より好ましくは10g/m以上であり、好ましくは100g/m以下、より好ましくは80g/m以下であり、また、好ましくは0g/m以上100g/m以下、より好ましくは10g/m以上80g/m以下である。
吸収体4における体液の保持性をより向上させる観点から、上層吸収体41は、下層吸収体43よりも吸収性コアを構成する吸水性ポリマーの坪量が高いことが好ましい。
以下、上層吸収体41における吸収性コア41aを構成する吸水性ポリマーの坪量を「上層コアSAP坪量」ともいい、下層吸収体43における吸収性コア43aを構成する吸水性ポリマーの坪量を「下層コアSAP坪量」ともいう。吸収体4における体液の保持性をより向上させる観点から、上層コアSAP坪量及び下層コアSAP坪量は以下の範囲内であることが好ましい。
下層コアSAP坪量の、上層コアSAP坪量に対する比(下層吸収体/上層吸収体)は、好ましくは0.40以上、より好ましくは0.50以上であり、好ましくは0.90以下、より好ましくは0.80以下であり、また、好ましくは0.40以上0.90以下、より好ましくは0.50以上0.80以下である。
上層コアSAP坪量は、好ましくは100g/m以上、より好ましくは120g/m以上であり、好ましくは300g/m以下、より好ましくは280g/m以下であり、また、好ましくは100g/m以上300g/m以下、より好ましくは120g/m以上280g/m以下である。
下層コアSAP坪量は、好ましくは80g/m以上、より好ましくは100g/m以上であり、好ましくは200g/m以下、より好ましくは180g/m以下であり、また、好ましくは80g/m以上200g/m以下、より好ましくは100g/m以上180g/m以下である。
〔吸収性コアを構成するパルプ又は吸水性ポリマーの各坪量の測定方法〕
吸収体から上層吸収体41と下層吸収体43とを取り出し、さらに吸収性コアを取り出して、該吸収性コアの質量を測定する。次いで、各吸収性コアの吸水性ポリマーと繊維材料(パルプ)とを分離し、さらに吸水性ポリマー及び繊維材料の各質量を測定する。吸水性ポリマーと繊維材料との分離は、吸水性ポリマーと繊維材料とがほぼ完全に分離できる種々の方法を特に制限なく用いることができる。例えば、粒径の差を利用し、目の細かいメッシュで篩い分けしてもよく、質量の差を利用してパルプのみが飛散するような風量下に置いて、飛散前後の質量を測定してもよい。また、各吸収性コアをアスコルビン酸溶液に浸漬し、日光暴露させることで吸水性ポリマーを溶解させ、水洗後の残存繊維質量を求め、切り出した吸収性コアの質量から水洗後の残存繊維の質量を差し引くことで算出してもよい。分離した繊維材料(パルプ)とその他の繊維種との識別、また、識別された繊維の質量や含有比率の分析には、JIS L 1030-1(第1部 繊維鑑別)、JIS
L 1030-2(第2部 繊維製品の混用率試験方法)の規格を適宜用いることができる。
上述した実施形態におけるおむつの各部の形成材料について詳述する。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4としてはそれぞれ、吸収性物品に従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。
表面シート2としては、例えば、液透過性の不織布等を用いることができる。凹凸構造を容易に具備させる観点から、表面シート2は、熱可塑性繊維を含む不織布であることが好ましい。熱可塑性繊維の構成樹脂(熱可塑性樹脂)として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、熱可塑性繊維は、芯鞘型、サイドバイサイド型等の複合繊維であってもよい。複合繊維は、複数の樹脂成分を含んで構成されていてもよい。
表面シート2における凹凸構造をより良好に維持する観点から、表面シート2の構成繊維は、繊度が好ましくは1.0dtex以上3.0dtex以下、より好ましくは1.2dtex以上2.5dtex以下である。繊度は以下の方法により測定される。
〔繊維の繊度の測定方法〕
測定対象の表面シート2から50mm×100mm(面積5000mm)の長方形状に切り出して測定用サンプルを作製する。次いで、測定用サンプルを断面視して、測定用サンプルの非肌対向面から厚さ方向に0.05mm間隔を空けた位置での標準的な繊維10本を対象として繊維太さを、電子顕微鏡を用いて実測し、繊維太さ平均値Dn(μm)を算出する。次いで、肌対向面から厚さ方向に0.2mm間隔を空けた位置での標準的な繊維の構成樹脂を特定し、示差走査熱量測定器(DSC)を用いて、理論繊維存在密度Pn(g/cm)を求める。得られた繊維太さ平均値Dn(μm)及び理論繊維存在密度Pn(g/cm)から、繊維長さ10,000m当たりの重さ(g)を算出して、この算出された値を表面シート2の構成繊維の繊度(dtex)とする。
裏面シート3としては、液難透過性の樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体4は、吸収性コアとして、木材パルプ、親水化処理された合成繊維等の親水性繊維の集合体や、該集合体に吸水性ポリマーを保持させたものを用いることができる。また、カフ形成用シート60としては、撥水性の不織布を用いることができる。
上層吸収体41又は下層吸収体43がコアラップシートを具備する場合、該コアラップシートとしては、各種の紙、不織布を用いることができる。
外装不織布3aは、例えば各種製法による不織布を用いることができ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの積層不織布等を用いることができる。外装不織布3aは、図2に示すように一枚のシートで構成されていてもよく、これに代えて、複数枚のシートの積層体で構成されていてもよい。
おむつ1が具備する各弾性部材、具体的にはカフ形成用弾性部材61、レッグ弾性部材63等の弾性部材は、この種の吸収性物品に通常用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン-ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等が挙げられる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
サイドパネル7が具備する弾性部材も上述した弾性材料を用いることができる。
次に、本発明に係る表面シート2に好ましく用いられる、凹凸構造を有する凹凸シート10について、その好ましい実施形態に基づき説明する。
図4及び図9に示す凹凸シート10は、凹凸構造を有する不織布であり、第1面Z1と、該第1面Z1の反対面である第2面Z2との表裏面を有する。凹凸シート10の第1面Z1を平面視したとき、該第1面Z1側には、凹凸シート10の厚さ方向に突出する複数の縦畝部11と、該縦畝部11、11間を繋いで配された複数の横畝部21とが形成されている。縦畝部11は、平面視において一方向(以下、「Y1方向」ともいう)に延び、該Y1方向に直交するX1方向に離間して並んで配されている。横畝部21は、X1方向に延びており、縦畝部11を挟んで隣り合う横畝部21同士が直線状に並んでいることによって、該横畝部21が該縦畝部11、11間を繋いでいる。縦畝部11を挟んで隣り合う横畝部21同士において、これら横畝部21の幅中心線それぞれが、隣り合う他の横畝部21の幅の範囲内に存在している。すなわち、縦畝部11を挟んで隣り合う横畝部21の幅中心線同士は、Y1方向における位置が略一致しており、該Y1方向における位置のズレが例えば5mm以内となっている。縦畝部11と横畝部21とに囲まれた部分は、第1面Z1側から第2面Z2側に窪んだ谷部14となっている。
凹凸シート10は、縦畝部11と横畝部21とによって、第1面Z1側に格子状の凹凸面を有している。ここでいう「格子状」とは、縦畝部11と横畝部21とが、平面視において格子点と辺を備える形状をなしていることをいい、正方格子に限らず、三角格子、六角格子など種々の格子形状を含む。第1面Z1側におけるX1方向、Y1方向が直交している場合は、第1面Z1側から見た場合、縦畝部11と横畝部21とからなる畝部が直交格子状に配される。このように畝部11,21が格子状になっていることにより、凹凸シート10に第1面Z1側から荷重がかけられた場合、縦畝部11にかけられた荷重は横畝部21に分散することができ、該凹凸シート10を表面シート2に用いた場合に優れたクッション性が得られる。斯かるクッション性を得る観点から、本実施形態の凹凸シート10は、第1面Z1側を肌対向面側にして用いられてもよい。
縦畝部11は、一方向(Y1方向)に沿って同等の高さを有する。この「同等の高さ」とは、高さが測定平均値に対して0.9倍~1.1倍の範囲内であることを意味する。
縦畝部11は、図5及び図6に示すように、凹凸シート10の厚さ方向に頂部領域11Tと壁部11Wとに区分され、頂部領域11Tが一方向(Y1方向)に同等の高さにて延在している。頂部領域11Tは第1面Z1側の外面繊維層をなしている。壁部11Wは頂部領域11Tから第2面Z2側に向けて厚さ方向に延出している。縦畝部11は、図7に示すように、該畝部11の内部に一方向(Y1方向)に延びる内部空間12を有している。
横畝部21は、図8に示すように、凹凸シート10の厚さ方向に、頂部領域21Tと壁部21Wとに区分される。頂部領域21Tは第1面Z1側に位置しており、壁部21Wは頂部領域21Tから第2面Z2側に向けて厚さ方向に延出している。横畝部21は内部空間22を有している。横畝部21の内部空間22と縦畝部11の内部空間12とが第2面Z2側において互いに連通した状態になっている。
凹凸シート10において、第1面Z1側のY1方向は、第2面Z2側のY1方向に対応しており、第1面Z1側のX1方向は、第2面Z2側のX1方向に対応している。すなわち、第1面Z1側のY1方向と、第2面Z2側のY1方向とが一致し、第1面Z1側のX1方向と、第2面Z2側のX1方向とが一致している。
凹凸シート10の第2面Z2側において、図9及び図12に示すように、複数の凸条部31が、平面視した第2面Z2側のY1方向に延び、該Y1方向と直交するX1方向に離間して並んで配されている。また、隣り合う凸条部31、31に挟まれた凹条部36が、Y1方向に延びている。この凹凸シート10の第2面Z2では、一方向(Y1方向)に延びる凸条部31と凹条部36とが複数交互に配されて筋状の凹凸面をなしている。凸条部31は、内部にY1方向に延びる内部空間32を有している。斯かる凸条部31の内部空間32は、第1面Z1の谷部14となっている。凹条部36は、図13に示すように、前述した第1面Z1側の縦畝部11の内部空間12に対応している。換言すると、縦畝部11の裏面側が凹条部36となっている。このように、凹凸構造において第1面Z1が凹凸形状となっており、第2面Z2が第1面に対応する凹凸形状となっていることが好ましい。斯かる構成により、第1面Z1及び第2面Z2の双方の凹部において、便等の排泄物を容易に保持することができる。
凸条部31は、図10及び図11に示すように、凹凸シート10の厚さ方向に、頂部領域31Tと壁部31Wに区分される。壁部31Wが壁部11Wと共通である。換言すると、凹凸シート10の断面視(凹凸シート10の厚さ方向)において、第1面Z1の凸部(縦畝部11)及び第2面Z2の凸部(凸条部31)それぞれは、第1面Z1の凸部(縦畝部11)と第2面Z2の凸部(凸条部31)とが、共通の壁部11W,31Wを介して連続している。
頂部領域31Tとは、厚さ方向上部側(第2面Z2側)、すなわち凹凸シート10の厚さの中央より上部側(第2面Z2側)の部分をいう。その頂部領域31Tには複数の凸部34が尾根状に連なって配されている。具体的には、凸条部31は、Y1方向に沿って並んだ複数の凸部34,34により形成されており、Y1方向に隣り合う凸部34、34間に、第2面Z2側から第1面Z1側に厚さ方向に窪む凹部35が形成されている。これにより頂部領域31Tは、凸部34と凹部35とが交互に尾根状に連なって配された凹凸構造をなしている。この凸部34は、中空である。また、複数の凸部34が尾根状に連なっているので、凸条部31は、Y1方向において幅が細い部分と太い部分とが交互に繋がって配されている。
凹凸シート10の厚さ方向において、各凸部34の高さh1は同等である。また、各凹部35の高さh2はほぼ同等であり、凸部34の高さh1よりも低くなっている。これら高さh1、h2は、頂部領域11Tの第1面Z1側の面を基準面とした高さである。凹部35の高さh2は、凸部34の高さh1の0.9倍未満であることが好ましい。
縦畝部11及び横畝部21等の凹凸構造を形成する各部の高さについて、「同等」とは、株式会社キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-1000を用いて不織布断面を観察し、不織布断面の高さを測定した際に、高さが測定平均値に対して0.9倍~1.1倍の範囲内であることを意味する。
本実施形態の凹凸シート10を表面シート2に用いた場合、該凹凸シート10は、第2面Z2側を肌対向面側にして用いられてもよい。この場合、凸条部31の頂部領域31Tにおける凹凸構造(凸部34,凹部35)の凸部34が点接触の状態となり、さらに凹条部36が通気路として機能するので、通気性に優れる。また、凸条部31は、複数の凸部34を尾根状に連ねた起伏のある形状であることで、両側に凹状部を備える凹凸形状と相俟って、ふっくらした嵩高い風合いが感じられ、適度な弾力感を有してクッション性に優れる。しかも凸部34が前述のとおり中空であることで、圧縮変形量を大きくすることができ、クッション性をより向上できる。
本実施形態の凹凸シート10は、第1面Z1において縦畝部11と谷部14、横畝部21と谷部14、及び縦畝部11と横畝部21が相互に、少なくとも一部の繊維同士が融着して継ぎ目なく一体化している。また、第2面Z2において凸条部31と凹条部36とが相互に、少なくとも一部の繊維同士が融着して継ぎ目なく一体化している。このように各部位を連続しており、これら各部位どうしが互いに繋れて支えることで嵩高く厚さのあるものとなっている。
本実施形態の凹凸シート10は、各部位どうしの接続部分以外においても少なくとも一部の繊維同士の交点で融着している。
凹凸シート10には繊維同士が融着しない交点があってもよい。また、凹凸シート10は熱可塑性繊維以外の繊維を含んでもよい。すなわち、凹凸シート10において熱可塑性繊維がそれ以外の繊維との交点で融着してもよい。
柔軟性とクッション性とを優れたものとする観点から、凹凸シート10の厚みは、前述した表面シート2の厚みT3と同じであることが好ましい。
凹凸シート10における便の保持性をより向上する観点から、凹凸構造の各寸法は以下の範囲内であることが好ましい。
縦畝部11の高さH1は、好ましくは2.5mm以上、より好ましくは3.0mm以上であり、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.5mm以下であり、また、好ましくは2.5mm以上5.0mm以下、より好ましくは3.0mm以上4.5mm以下である。
横畝部21の高さH2は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.4mm以上であり、好ましくは1.1mm以下、より好ましくは1.0mm以下であり、また、好ましくは0.3mm以上1.1mm以下、より好ましくは0.4mm以上1.0mm以下である。
凸条部31における凸部34の高さh1は、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは0.8mm以上であり、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.4mm以下であり、また、好ましくは0.7mm以上1.5mm以下、より好ましくは0.8mm以上1.4mm以下である。
凸条部31における凹部35の高さh2は、好ましくは0.6mm以上、より好ましくは0.7mm以上であり、好ましくは1.4mm以下、より好ましくは1.3mm以下であり、また、好ましくは0.6mm以上1.4mm以下、より好ましくは0.7mm以上1.3mm以下である。
〔不織布(凹凸シート)における凹凸構造の高さの測定方法〕
測定対象の不織布を10cm×10cmに切る。10cm×10cmの大きさがとれない場合はできるだけ大きな面積に切る。そして、マイクロスコープ(株式会社キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX-1000)を使用し、無荷重下における各部の厚さ(高さ)を測定する。測定は異なる5箇所で行い、それらの平均値を各部の高さとする。なお、各高さは、凹凸構造における凸部が潰れていない部分を測定する。斯かる測定により、凹凸シート10の厚さ方向において、縦畝部11の高さH1、横畝部21の高さH2、並びに、凸条部31における凸部34の高さh1及び凹部35の高さh2を測定することができる。
柔軟性とクッション性とを優れたものとする観点から、凹凸シート10全体の坪量は、以下の範囲内であることが好ましい。
凹凸シート10全体の坪量は、好ましくは100g/m以下、より好ましくは60g/m以下、さらに好ましくは40g/m以下である。
前記坪量の下限は特に制限されるものではないが、不織布の風合いをより向上させる観点から、好ましくは8g/m以上、より好ましくは10g/m以上、さらに好ましくは15g/m以上である。
〔不織布の坪量の測定方法〕
測定対象の不織布を10cm×10cmに切る。10cm×10cmがとれない場合はできるだけ大きな面積に切る。天秤を用いて、重さを測定し、不織布の面積で割り、その値を坪量とする。
市販の吸収性物品等から測定対象の不織布を取り出す場合は、コールドスプレー等の冷却手段を用いて吸収性物品に用いられている接着剤を固化させ、測定対象の不織布を丁寧に剥がして測定する。この際、接着剤は有機溶媒を用いて取り除く。この手段は、本明細書における他の不織布の測定に関して、すべて同様である。
本実施形態の凹凸シート10は、第1面Z1を形成する第1繊維層と、第2面Z2を形成する第2繊維層とからなる二層構造を有している。この場合、第1繊維層及び第2繊維層は、同じ種類の構成繊維を含んで構成されていてもよく、異なる種類の構成繊維を含んで構成されていてもよい。
また、第1繊維層及び第2繊維層は、構成繊維の坪量が同じであってもよく、該坪量が異なっていてもよい。
本実施形態の凹凸シート10の製造方法について説明する。本実施形態の製造方法は、不織布化する前の繊維ウエブ110を賦形するため、図14(A)に示す支持体雄材120と図14(B)に示す支持体雌材130とを用いる。このとき支持体雄材120は一方向とそれに直交する方向に突起121が間隔を空けて配置されている。一方、支持体雌材130は突起131が一方向に連続している。支持体雄材120の突起121と支持体雌材130の突起131は互いに干渉せず遊挿できるような形態を有する。そして図14(C)に示すように、支持体雄材120の上に繊維ウエブ110を載置し、繊維ウエブ110の上から支持体雌材130にて押さえて挟み込んで賦形する。
支持体雄材120は、凹凸シート10の縦畝部11、11と横畝部21、21によって囲まれる谷部14が賦形される位置に対応して複数の突起121を有する。突起121、121間は、第1面Z1側の縦畝部11の頂部領域11Tが賦形される位置に対応する支持体凹部122とされている。これにより、支持体雄材120は凹凸形状を有しており、突起121と支持体凹部122とが平面視異なる方向に交互に配されている。支持体凹部122の支持体底部123は熱風が吹き抜ける構造となっており、例えば複数の孔が配されている(図示せず)。搬送される繊維ウエブ110に連続的又は順次に賦形加工を施して凹凸シート10を製造する場合、凹凸シート10を製造する支持体(支持体雄材,支持
体雌材)において凹凸シート10のY1方向及びX1方向に相当するのは、例えば、機械流れ方向(MD方向)及び該MD方向に直交するCD方向である。
繊維ウエブ110により効果的に熱風をあてる観点から、支持体凹部122に相当する支持体雄材120に穴を開けてもよい。突起121は角柱であっても円柱であってもよい。平面視した場合、図では凹凸シート10の機械流れ方向(MD方向)に対して、四角形状に描いてあるが、平面視形状は特に制限されず、例えばひし形であってもよい。繊維の支持体雄材120への入りこみをより容易とし、凹凸シート10の成形性、及び凹凸シート10の厚みをより維持する観点から、突起121の形状は、角柱であり、上面から見た形状が正方形であることが好ましい。
支持体雌材130は、支持体雄材120の支持体凹部122に対応し、かつ、平面視して一方向に連続する突起131を有する。突起131、131間は、支持体雄材120の突起121に対応し、かつ、前記一方向に連続する支持体凹部132とされている。これにより、支持体雌材130は凹凸形状を有しており、突起131と支持体凹部132とが交互に配されている。支持体凹部132の支持体底部133は熱風が吹き抜ける構造となっており、例えば複数の孔が配されている。突起131、131間の距離は、支持体雄材120の突起121の幅よりも広くされている。その距離は、支持体雄材120の突起121と支持体雌材130の突起131とによって繊維ウエブ110を挟み込んで繊維が厚さ方向に配向する壁部を好適に賦形できるよう適宜設定される。
本実施形態の製造方法では、まず繊維ウエブ110を所定の厚さとなるようカード機(図示せず)からウエブを賦形する装置に供給する。当該繊維ウエブ110は、多層構造を有していてもよい。例えば、第1繊維ウエブと第2繊維ウエブとが積層した積層ウエブであってもよい。
次に図14(C)に示すように、支持体雄材120上に、熱可塑性繊維を含む繊維ウエブ110を配し、繊維ウエブ110上から、支持体雌材130を支持体雄材120に押し込む。このとき、支持体雄材120の突起121を支持体雌材130の支持体凹部132に挿入する。また、支持体雄材120の支持体凹部122に支持体雌材130の突起131を挿入する(図15参照)。これにより繊維は厚さ方向と平面方向に配向されるようになる。また、支持体雄材120の突起121、121間の支持体凹部122のうち、支持体雌材130の支持体凹部132に対応する部分には、支持体雌材130が入り込まない。しかし、支持体雌材130の両端の突起131に繊維ウエブ110が挟まれているために、支持体凹部122にあった繊維は伸ばされて繊維の配向が変わる。通常の突起131が延びている一方向に配向していた繊維は、支持体凹部122内の繊維が引っ張られて配向が変わる。上面から見ると配向が変わる不織布の繊維ウエブ110をここで作ることができる。
図15(A)及び(B)に支持体雄材120の突起121を支持体雌材130の支持体凹部132に挿入した状態を示す。斯かる状態とすることによって、谷部14の底部に相当する繊維層が賦形される。また、支持体凹部122の底部と突起131の頂部との間で、繊維が平面方向に配向する。突起131は熱風を阻害しているので、形成される繊維層には融着が少なく、滑らかな繊維層が実現する。これにより、第1面Z1側の縦畝部11の頂部領域11Tに相当する繊維層が賦形される。
次に、支持体雄材120に挿入した支持体雌材130を取り外し、図16に示すように、繊維ウエブ110の各繊維が適度に融着可能な温度の熱風Wを吹きつけて、繊維同士をさらに融着させる。
この場合、繊維ウエブ110に対し、凹凸シート10における反対面となる側から熱風Wを吹き付ける。このときの熱風Wの温度は、この種の製品に用いられる一般的な繊維材料を考慮すると、繊維ウエブ110を構成する熱可塑性繊維の融点に対して0℃以上70℃以下高いことが好ましく、5℃以上50℃以下高いことがより好ましい。
熱風Wの風速は、支持体雄材120の突起121の高さにもよるが、2m/秒以上が好ましく、3m/秒以上がより好ましい。これにより、繊維への熱伝達を十分なものとして繊維同士を融着させ、凹凸形状の固定を十分なものとすることができる。また、熱風Wの風速は、100m/秒以下が好ましく、80m/秒以下がより好ましい。これにより、繊維へ過度な熱伝達を抑えて、凹凸シート10の風合いを良好なものとすることができる。
支持体雌材の表面粗さを小さくすると、融着していない繊維をまとわりつかせることがなく、熱風Wの吹き付け工程において支持体雌材130を取り外すことが可能である。つまりウエブを作製後、支持体雄材120を支持体雌材130に挿入し、そのまま支持体雌材130を取り外し、上記の熱風Wによって処理をすることが可能である。これにより、より簡便な加工となる。また、本実施形態においては、製造時に熱風があてられた面が第2面Z2側であるとしているが、第1面Z1となる面側から熱風をあて、第1面Z1側の繊維同士の融着点が多くなるようにしてもよい。
得られた凹凸シート10は、図16における下側の面が第1面Z1側であり、その反対側の面が第2面Z2側となる。つまり、凹凸シート10における第1面Z1側は支持体雄材120が配された側であり、第2面Z2側は熱風Wが吹き付けられた側である。そのため、熱風Wの吹き付け量の相違から、第1面Z1側の頂部領域11Tよりも、第2面Z2側の頂部領域31Tの繊維同士の融着点が多くなる。さらに、熱量の相違から、第2面Z2側の頂部領域31Tの表面よりも、第1面Z1側の頂部領域11Tの表面が、ざらつき感が少なく肌触りがよいものとなる。また、熱風Wからの距離により同様の効果が得られる。また、繊維ウエブ110を挟んだ状態にして支持体雄材120を支持体雌材130に挿入することによって、第2面Z2側の頂部領域31Tの繊維は引っ張られて、より支持体雄材120へと向かう。そのため支持体雄材120の支持体凹部122の底部に賦形された第1面Z1側の頂部領域11Tよりも、支持体雄材120の突起121の頂部に賦形された第2面Z2側の頂部領域31Tの繊維量が少なくなる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。また、上述した実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、上述したおむつ1が具備する吸収体4は、上層吸収体41及び下層吸収体43からなる二層構造を有していたが、吸収体4は単層構造を有するものであってもよい。
また表面シートは、図4~図16に示す形態に限定されない。例えば、表面シートは、積層された第1シート71及び第2シート72が複数の接合部73において互いに接合されている複合シート70であり、第1シート71が、接合部73以外の部位において第2シート72から離れる方向に突出した凸部を形成し、該接合部73が凹部となっている形態であってもよい(図17参照)。斯かる形態のシートとしては、特開2015-112343号公報や特開2019-205685号公報に記載のものが挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
実施例1では、下記の方法により凹凸構造を有する表面シートを作製した。
繊度1.3dtexの芯鞘型(ポリエチレンテレフタレート(PET)(芯):ポリエチレン(PE)(鞘)=6:4(質量比))の熱可塑性繊維を用いて第1繊維ウエブ(坪量10g/m)を作製し、繊度4.4dtexの芯鞘型(ポリエチレンテレフタレート(PET)(芯):ポリエチレン(PE)(鞘)=6:4(質量比))の熱可塑性繊維を用いて第2繊維ウエブ(坪量25g/m)を作製した。これら第1及び第2繊維ウエブを積層して、積層ウエブを作製した。次いで、積層ウエブを図14~図15に示す支持体雄材120と支持体雌材130との間に配し、賦形処理を行った。次いで、支持体雌材130を取り外し、熱風Wの吹き付けによって融着処理を行い、図4及び図9に示す第1面及び第2面を有する不織布を作製した。このとき支持体雄材120として、高さが10mm、上面から見て径2mmの円柱形状の突起121を具備するものを用いた。突起121のピッチはMD方向、CD方向それぞれ5mmとした。支持体雌材130として、幅2mmの直線状の突起131を有する金属製のものを用い、支持体雄材120の突起121間に押し込んだ。支持体雌材130の隣り合った突起121、121間は5mmピッチで配置されており、支持体雄材120と支持体雌材130が押し込まれたときの繊維が入る空間は片側0.5mmで、支持体雄材120の突起121の両側合わせて1mmあった。これを実施例1の不織布試料とした。熱風による吹き付け処理は、温度160℃、風速6m/秒、吹き付け時間6秒の条件にて行った。
上記の方法により凹凸構造を有する表面シートを得た。
実施例1では、下記の方法により上層吸収体を作製した。
フラッフパルプと吸水性ポリマーと均一に混合して、混合積繊体を製造した。この混合積繊体を、不織布からなるコアラップシート(坪量10g/m)で被覆し、上層吸収体を得た。上層吸収体の吸収性コアにおけるパルプ坪量は、100g/mであった。
実施例1では、下記の方法により下層吸収体を作製した。
台紙(坪量14g/m)とSMS不織布(坪量10g/m)との間に吸水性ポリマーを配して、下層吸収体を製造した。吸水性ポリマーは、台紙及びSMS不織布それぞれに塗工したホットメルト(坪量10g/m)で固定した。下層吸収体の吸収性コアにおけるパルプ坪量は、0g/mであった。
得られた上層吸収体及び下層吸収体を用いて吸収体4を製造した。そして、吸収体4の肌対向面に表面シート2を配して複合体を形成した。複合体は、表面シートの第1面(図4参照)を肌対向面にして形成した。斯かる複合体以外は、市販のおむつ「メリーズテープタイプSサイズ」の構成部材を用いて、該複合体を具備した図1に示すおむつを製造した。
〔実施例2〕
繊度1.8dtexの芯鞘型の(ポリエチレンテレフタレート(PET)(芯):ポリエチレン(PE)(鞘)=6:4(質量比))の熱可塑性繊維を用いて単層ウエブ(坪量40g/m)を作製し、該単層ウエブに対し賦形処理を行った点以外は、実施例1と同様の方法により、凹凸構造を有する表面シートを作製した。
また、下記表1に示す諸元を具備する吸収体4を用いて、おむつを製造した。吸収体4及びおむつは、実施例1と同様の方法によって製造した。
〔実施例3〕
第1繊維ウエブの坪量を20g/mとし、第2繊維ウエブの坪量を50g/mにした点以外は、実施例1と同様の方法により、凹凸構造を有する表面シートを作製した。
また、下記表1に示す諸元を具備する吸収体4を用いて、おむつを製造した。吸収体4及びおむつは、実施例1と同様の方法によって製造した。
〔実施例4〕
実施例4では、下記の方法により凹凸構造を有する表面シートを作製した。
特開2015-112343号公報に記載の方法と同様にして、帯状の第1シートを、周面が互いに噛み合い形状となっている第1ロールと第2ロールとの間に供給して、第1シートを凹凸形状に変形させた。次いで、第1シート1を第1ロールの周面部に沿わせて噛み合い部分から移動させた後、第2シートを第1シートに重ね合わせるように供給し、両シートを、第1ロールにおける凸部とヒートロールとの間で加熱下に挟圧して部分的に接合させた。この際、第1シートの中央部と側部とで、第1ロール及び第2ロールの凹凸形状、及び第1ロールとヒートロールで形成する接合部のパターンを異ならせた。
斯かる方法では、第1ロールと第2ロールとの噛み合い深さを調整した。具体的には、凹凸シートの長手方向に沿う厚み方向断面における凸部の外周長さをL7とし、同方向における該凸部の底部の長さをL2としたとき、比率L7/L2が1.5になるよう調整した(図17参照)。この凹凸シートにおける凹部は、凸部以外の部位に形成されている。第1シートとしては、第1層及び第2層を有するシートを用いた。第1層及び第2層それぞれを構成するシートとしては、エアスルー法により作製された坪量18g/mの不織布を用いた。第1層を構成する不織布は、第1繊維からなる。第2層を構成する不織布は、第1繊維(繊度2.3dtex)及び第2繊維(繊度2.3dtex)からなり、第2層における第1繊維と第2繊維との質量比が第1繊維/第2繊維=70/30であった。第1繊維及び第2繊維としては、芯成分がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、鞘成分がポリエチレン(PE)である芯鞘構造を有する繊維を用いた。第1繊維は、芯成分と鞘成分との直径比率、即ち芯成分/鞘成分が1.57であり、第2繊維は、芯成分と鞘成分との直径比率、即ち芯成分/鞘成分が1.17であった。第2シートとしては、前記第1層を構成する不織布と同様のものを用いた。
実施例4では、上述した方法により得られた表面シートと、下記表1に示す諸元を具備する吸収体4とを用いて、おむつを製造した。吸収体4及びおむつは、実施例1と同様の方法によって製造した。
〔比較例1~3〕
比較例1では、賦形処理を行わない点以外は、実施例1と同様の方法により、表面シートを作製した。斯かる表面シートは、凹凸構造を有さないものであった。比較例1では、上層吸収体及び下層吸収体を実施例1と同じ構成とした。
比較例2は、表面シートを比較例1と同じ構成とし、実施例1の下層吸収体を上層吸収体とし、下記表1に示す諸元を具備する下層吸収体を用いた。斯かる下層吸収体は、実施例1と同様の方法により作製した。
比較例3では、表面シート及び下層吸収体を実施例1と同じ構成とし、実施例2の下層吸収体を上層吸収体とした。
さらに比較例1~3では、おむつを実施例1と同様の方法によって製造した。
各実施例及び各比較例のおむつについて、加圧前及び加圧状態それぞれにおける吸収体4、表面シート2、上層吸収体41及び下層吸収体43、並びに吸収体4の各厚みと各圧縮率を、前述した方法により測定した。測定結果を下記表1に示す。
〔性能評価〕
各実施例及び各比較例のおむつについて、下記方法により、液戻り量を測定した。
まず、展開状態のおむつの肌対向面に2kgのおもりを3個載置した状態で、該おむつの排泄部対向部に人工尿30gを5分間隔で4回注入し、この注入後5分間静置した。その後、前記おもりを外し、排泄部対向部における表面シート上に濾紙(70mm×70mm、坪量120g/m)を載せ、さらに該濾紙の上におもり(該濾紙との接触面積が等しいもの)を載せて、おむつを3kPaで2分間加圧した。そして、人工尿を吸収した濾紙の重さから、吸収前の濾紙の重さを減算して、該濾紙が吸収した人工尿の液量を測定した。以上の操作を1個の評価対象につき3回行い、それらの平均値を液戻り量とした。
人工尿の組成は、尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.7954質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.1106質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.0621質量%、硫酸カリウム0.1979質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.0035質量%及びイオン交換水(残量)であった。
Figure 2023075942000002
表1から明らかなとおり、吸収体よりも圧縮率の低い表面シートを具備する実施例1~4のおむつは、吸収体よりも圧縮率の高い表面シートを具備する比較例1~3のおむつに比して、液戻り量が少ない結果となった。
以上の結果から、本発明の吸収性物品は、体液(尿)が表面シートに戻る液戻りを抑制できることが示された。
1 吸収性物品
2 表面シート
3 裏面シート
3a 外装不織布
4 吸収体
5 吸収性本体
6 防漏カフ
7 サイドパネル
8 ファスニングテープ
10 凹凸シート
41 上層吸収体
43 下層吸収体
60 カフ形成用シート
61 カフ形成用弾性部材
63 レッグ弾性部材
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (4)

  1. 表面シート及び吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、前記縦方向に沿って腹側部、股下部及び背側部を備えた、吸収性物品であって、
    前記表面シートが凹凸構造を有しており、
    前記表面シートは、前記吸収体よりも下記式で算出される圧縮率が低い、吸収性物品。
    圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100
    Ta:前記吸収性物品を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚み
    Tb:前記吸収性物品を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み
  2. 前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体とを有しており、
    前記表面シートは、前記上層吸収体よりも前記圧縮率が低い、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体とを有しており、
    前記圧縮率について、下記(1)の大小関係を満たす、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
    前記上層吸収体>前記表面シート>前記下層吸収体・・・(1)
  4. 前記表面シートは第1面及び第2面を有し、前記凹凸構造において第1面が凹凸形状となっており、第2面が第1面に対応する凹凸形状となっており、
    前記表面シートの断面視において、第1面の前記凹凸形状における凸部、及び第2面の前記凹凸形状における凸部それぞれを、頂部領域と壁部とに区分したとき、第1面の該凸部と第2面の該凸部とが、共通の壁部を介して連続している、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。
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