JP2023074388A - 作業システム - Google Patents

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将貴 秋山
Masaki Akiyama
大輔 野田
Daisuke Noda
祐磨 諸田
Yuma Morota
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Abstract

【課題】作業機械の自動運転により、作業対象物を攪拌する作業を行う。【解決手段】作業システム1は、作業対象物Aを掘削可能なバケット15cを備える作業機械10と、コントローラ30と、を備える。コントローラ30は、攪拌作業を作業機械10が行うように、作業機械10を自動運転させる。攪拌作業は、第1作業と、第2作業と、を含む。第1作業は、作業対象物Aが集積された集積範囲Bの作業対象物Aを、第1側(X2)にバケット15cにより移動させる作業である。第2作業は、第1作業により移動させられた作業対象物Aを、第1側とは逆の第2側(X1)にバケット15cにより移動させる作業である。【選択図】図1

Description

本発明は、自動運転を行う作業機械を含む作業システムに関する。
例えば特許文献1に、自動運転により作業対象物に対して作業を行う作業機械が記載されている。
特開2018-193704号公報
同文献には、作業機械を自動運転させることで、作業対象物を攪拌する作業を行うことは記載されていない。作業機械を自動運転させることで、作業対象物を攪拌する作業を行うことが望まれている。
そこで、作業機械の自動運転により、作業対象物を攪拌する作業を行うことができる作業システムを提供することを目的とする。
作業システムは、作業機械と、コントローラと、を備える。前記作業機械は、作業対象物を掘削可能なバケットを備える。前記コントローラは、攪拌作業を前記作業機械が行うように、前記作業機械を自動運転させる。前記攪拌作業は、第1作業と、第2作業と、を含む。前記第1作業は、前記作業対象物が集積された集積範囲内の前記作業対象物を第1側に前記バケットにより移動させる。前記第2作業は、前記第1作業により移動させられた前記作業対象物を、前記第1側とは逆向きの第2側に前記バケットにより移動させる。
上記構成により、作業機械の自動運転により、作業対象物を攪拌する作業を行うことができる。
作業システム1の作業機械10などを横から見た図である。 図1に示す作業機械10などを上から見た図であり、作業レーンLが前後方向Xに延びる場合を示す図である。 図2相当図であり、作業レーンLが旋回方向Swに延びる場合を示す図である。 図1に示す作業システム1のブロック図である。 図4に示す作業開始判定部41による作業開始条件の判定などを示すフローチャートである。 図4に示す第1作業終了判定部42による第1作業終了条件の判定などを示すフローチャートである。 図4に示す作業終了判定部43による作業終了条件の判定などを示すフローチャートである。 図1に示すバケット15cの目標経路Pを横から見た図である。
図1~図8を参照して、作業システム1について説明する。
作業システム1は、図1に示すように、作業機械10が攪拌作業を行うように構成されたシステムである。攪拌作業は、集積範囲B内の作業対象物Aを攪拌する作業である(詳細は後述)。作業システム1は、作業機械10と、図4に示す姿勢検出部21と、撮像装置22と、作業対象物検出部23と、操作部24と、現場監督システム25と、硬さ検出部27と、コントローラ30と、を備える。
作業機械10は、図1に示すように、バケット15cを用いた作業を行う機械である。作業機械10は、例えば建設作業を行う建設機械であり、例えばショベルである。作業機械10は、自動運転を行うことが可能に構成される。作業機械10は、運転室13a(後述)内の作業者(オペレータ)に操作される場合があってもよく、遠隔操作される場合があってもよい。作業機械10は、下部走行体11と、上部旋回体13と、アタッチメント15と、駆動制御部17(図4参照)と、を備える。
下部走行体11は、作業機械10を走行させる。下部走行体11は、クローラを備えてもよく、ホイールを備えてもよい。
上部旋回体13は、下部走行体11に旋回可能に搭載される。上部旋回体13は、運転室13aを備える。運転室13aは、作業者(オペレータ)が作業機械10を操作することが可能な部分である。
(方向)
下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回の回転軸が延びる方向を、上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部走行体11から上部旋回体13に向かう側(向き)を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。上下方向Zに直交する方向であって、上部旋回体13に対してアタッチメント15が突出する側を前後方向Xの奥側X1とし、その逆側を前後方向Xの手前側X2とする。下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回の方向を、旋回方向Sw(図2参照)とする。
アタッチメント15は、作業を行う部分であり、例えば、ブーム15aと、アーム15bと、バケット15cと、を備える。ブーム15aは、上部旋回体13に起伏可能(上下方向Zに回転可能)に取り付けられる。アーム15bは、ブーム15aに対して回転可能に取り付けられる。バケット15cは、アタッチメント15の先端部に設けられ、アーム15bに回転可能に取り付けられる。バケット15cは、作業対象物Aを捕捉した状態で移動させることが可能である。バケット15cは、作業対象物Aを掘削可能である。バケット15cは、バケット開口面15c1と、バケット先端背面15c2と、を備える。バケット開口面15c1は、バケット15cの開口面である。バケット先端背面15c2は、バケット15cの先端側(アーム15bから遠い側)部分に設けられる。バケット先端背面15c2は、バケット15cの手前側X2部分にバケット開口面15c1が配置されるようにバケット15cが配置されたときに、バケット15cの奥側X1部分となる部分である。バケット先端背面15c2は、例えば平面状である。
駆動制御部17(図4参照)は、作業機械10を駆動させるアクチュエータ(図示なし)を制御する。駆動制御部17は、下部走行体11に対して上部旋回体13を旋回させる旋回モータ(図示なし)を制御する。駆動制御部17は、上部旋回体13に対してブーム15aを起伏させるブームシリンダ(図示なし)を制御する。駆動制御部17は、ブーム15aに対してアーム15bを回転させるアームシリンダ(図示なし)を制御する。駆動制御部17は、アーム15bに対してバケット15cを回転させるバケットシリンダ(図示なし)を制御する。
姿勢検出部21(図4参照)は、作業機械10の姿勢に関する情報を検出する。姿勢検出部21は、作業現場に対する作業機械10の位置および向きを検出してもよい。姿勢検出部21は、作業機械10の基準となる部位の、作業現場に対する位置および向きを検出してもよい。作業機械10の基準となる部位は、例えば上部旋回体13または下部走行体11の特定の部位でもよく、例えば上部旋回体13へのブーム15aの取付部(ブームフット)でもよく、例えば下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回中心でもよい。姿勢検出部21は、下部走行体11に対する上部旋回体13の、旋回の情報(角度や角速度など)を検出してもよい。姿勢検出部21は、上部旋回体13に対するブーム15aの回転の情報を検出してもよい。姿勢検出部21は、ブーム15aに対するアーム15bの回転の情報を検出してもよい。姿勢検出部21は、アーム15bに対するバケット15cの回転の情報を検出してもよい。姿勢検出部21は、角度を検出するセンサ(例えばロータリエンコーダなど)を備えてもよく、水平方向に対する傾斜を検出するセンサを備えてもよく、アタッチメント15を駆動するシリンダ(図示なし)のストロークを検出するセンサを備えてもよい。姿勢検出部21は、二次元画像および距離画像(距離の情報(奥行きの情報)を有する画像)の少なくともいずれかに基づいて作業機械10の姿勢を検出してもよい。この場合、二次元画像および距離画像の少なくともいずれかは、撮像装置22(図4参照)により撮像されてもよい。姿勢検出部21は、作業機械10に搭載されてもよく、作業機械10の外部(例えば作業現場など)に配置されてもよい。作業機械10に搭載されても、作業機械10の外部に配置されてもよいことは、図4に示す撮像装置22、作業対象物検出部23、操作部24、現場監督システム25、硬さ検出部27、およびコントローラ30についても同様である。
撮像装置22(図4参照)は、撮像対象物を撮像する。例えば、撮像装置22は、作業機械10を撮像してもよく、ピットCを撮像してもよい。撮像装置22は、作業対象物Aを撮像してもよい(すなわち作業対象物検出部23(図4参照)でもよい)。撮像装置22は、車両D(図2参照)を撮像してもよく、例えば車両位置検出部25a(図4参照)でもよい。撮像装置22は、撮像対象物の二次元情報(例えば画像における位置や形状)を検出してもよい。撮像装置22は、二次元の情報を検出するカメラ(単眼カメラ)を備えてもよい。撮像装置22は、距離画像を取得してもよく、距離画像に基づいて撮像対象物の三次元情報(例えば三次元座標や三次元形状)を検出してもよい。撮像装置22は、レーザー光を用いて三次元の情報を検出する装置を備えてもよく、例えばLIDAR(Light Detection and Ranging)を備えてもよく、例えばTOF(Time Of Flight)センサを備えてもよい。撮像装置22は、電波を用いて三次元の情報を検出する装置(例えばミリ波レーダなど)を備えてもよい。撮像装置22は、ステレオカメラを備えてもよい。撮像装置22は、距離画像と二次元画像とに基づいて、撮像対象物の三次元情報を検出してもよい。図4に示す撮像装置22は、1つのみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。1つのみ設けられても複数設けられてもよいことは、作業対象物検出部23、操作部24、現場監督システム25、硬さ検出部27、およびコントローラ30も同様である。
作業対象物検出部23は、図1に示す集積範囲B内の作業対象物Aの形状を検出する。作業対象物検出部23(図4参照)は、作業対象物Aの表面(上側Z1の面)の傾斜(水平方向に対する傾斜)を検出してもよい。作業対象物検出部23は、作業対象物Aの表面の高さ(上下方向Zにおける位置)を検出してもよい。作業対象物検出部23は、ピット壁Cwの所定部位(例えばピット壁Cwの上側Z1端部など)に対する、作業対象物Aの表面の高さを検出してもよい。作業対象物検出部23は、二次元画像および距離画像の少なくともいずれかに基づいて作業対象物Aの形状を検出してもよく(作業対象物検出部23は撮像装置22(図4参照)でもよく)、画像以外の情報に基づいて作業対象物Aの形状を検出してもよい。
操作部24(図4参照)は、作業者が情報を入力するための部分(例えば装置)であり、作業者に操作される。操作部24は、攪拌作業(後述)に関する指令を出力する。例えば、操作部24は、攪拌作業の開始および終了の少なくともいずれかの指令(後述)を出力してもよい。例えば、操作部24は、攪拌作業のバケット15cの目標経路P(図8参照)を設定するための指令(後述)を出力してもよい。操作部24は、後述する作業モードを選択するための指令を出力してもよい。操作部24が作業機械10に設けられる場合は、操作部24は、例えば運転室13a内に設けられる表示器などでもよい。操作部24は、タブレットでもよく、スマートフォンでもよく、パーソナルコンピュータでもよい。操作部24は、作業機械10の外部のサーバなどに設けられてもよい。操作部24は、ボタンを備えてもよく、スイッチを備えてもよい。
現場監督システム25(図4参照)は、作業現場に関する情報を検出する。図4に示す現場監督システム25は、作業現場の内部の情報を検出してもよく、作業現場の外部の情報を検出してもよい。例えば、現場監督システム25は、車両位置検出部25aと、投入検出部25bと、を備える。
車両位置検出部25aは、図2に示す車両Dの位置を検出する。車両Dは、作業対象物Aに関する作業(例えば運搬)を行うことが予定されている自動車(例えば運搬車両)である。車両Dは、例えば荷台Daを有し、具体的にはダンプトラックなどである。車両Dは、集積範囲Bから積み込まれた作業対象物Aを運搬してもよく、集積範囲Bに供給する作業対象物Aを運搬してもよい。図4に示す車両位置検出部25aは、作業現場の外部および内部の少なくともいずれかの車両D(図2参照)の位置を検出する。例えば、車両位置検出部25aは、車両Dが作業現場に近づいていることを検出してもよく、車両Dが作業現場に入場したことを検出してもよい。例えば、車両位置検出部25aは、作業現場内の、車両Dへの作業対象物A(図2参照)の積込作業が行われる所定位置に到着したことを検出してもよい。
投入検出部25bは、図1に示す集積範囲B内への投入物Eの投入に関する情報を検出する。投入検出部25bは、集積範囲B内に投入物Eが投入されたか否かを検出してもよい。投入検出部25bは、集積範囲B内に投入された投入物Eの量を検出してもよい。集積範囲B内への投入物Eの投入は、作業機械10とは別の機械Mにより行われてもよい。作業機械10とは別の機械Mは、クレーンでもよく、ショベルでもよく、コンベアでもよい。投入検出部25b(図4参照)は、作業機械10とは別の機械Mの作動の状態を検出することで、投入物Eの投入(有無または量)を検出してもよい。投入検出部25bは、集積範囲B内に投入されている最中の投入物Eを検出することで、投入物Eの投入を検出してもよい。投入検出部25bは、集積範囲Bに投入された後の投入物E(作業対象物Aの一部)を検出することで、投入物Eの投入を検出してもよい。この場合は、投入検出部25bは、作業対象物検出部23でもよい。
硬さ検出部27(図4参照)は、攪拌作業により攪拌された作業対象物Aの硬さを検出する。作業対象物Aの硬さが検出される理由は後述する。[例1a]硬さ検出部27は、攪拌作業によりバケット15cに作用する負荷を検出することで、作業対象物Aの硬さを検出してもよい。バケット15cに作用する負荷が大きいほど、作業対象物Aが固く、バケット15cに作用する負荷が小さいほど、作業対象物Aが柔らかい。
[例1a-1]硬さ検出部27(図4参照)は、バケット15cに作用する負荷を、直接的に検出してもよい。具体的には例えば、硬さ検出部27は、アーム15bに対してバケット15cを回転させるバケットシリンダ(図示なし)に作用する負荷(油圧)を検出してもよい。検出部27は、バケットシリンダとアーム15bとバケット15cとをつなぐリンク(図示なし)に作用する負荷を検出してもよい。上部旋回体13の旋回により攪拌作業が行われる場合がある(後述)(図3参照)。この場合、硬さ検出部27は、下部走行体11に対して上部旋回体13を旋回させる旋回モータ(図示なし)に作用する負荷(例えば油圧)を検出することで、バケット15cに旋回方向Swに作用する負荷を検出してもよい。
[例1a-2]硬さ検出部27(図4参照)は、バケット15cに作用する負荷を、間接的に検出してもよい。具体的には例えば、硬さ検出部27は、バケット15cの移動速度に基づいて、バケット15cに作用する負荷を検出してもよい。バケット15cの移動速度は、姿勢検出部21に検出される。バケット15cを移動させる指令を一定とした場合、バケット15cの移動速度が速いほど、バケット15cに作用する負荷が小さく、作業対象物Aが柔らかい。バケット15cを移動させる指令を一定とした場合、バケット15cの移動速度が遅いほど、バケット15cに作用する負荷が大きく、作業対象物Aが硬い。
[例1b]硬さ検出部27(図4参照)は、バケット15cに作用する負荷とは異なる検出値により、作業対象物Aの硬さを検出してもよい。硬さ検出部27は、作業機械10に設けられても、作業機械10とは別に設けられてもよい。例えば、硬さ検出部27は、バケット15cによって移動させられる作業対象物Aの二次元画像および距離画像の少なくともいずれかに基づいて、作業対象物Aの硬さを検出してもよい。この場合、硬さ検出部27は、作業対象物検出部23でもよい。
コントローラ30(図4参照)は、信号の入出力、演算(処理)、情報の記憶などを行うコンピュータである。例えば、図4に示すコントローラ30の機能は、コントローラ30の記憶部に記憶されたプログラムが演算部で実行されることにより実現される。コントローラ30は、作業計画設定部31と、時刻情報設定部33と、事前作業進行状況取得部35と、作業進行状況取得部37と、作業モード設定部40と、自動運転制御部50と、を備える。
作業計画設定部31は、図1に示す作業機械10の作業計画を設定する。作業計画は、作業機械10の作業の目標に関する情報である。作業計画は、アタッチメント15の特定部位の目標経路P(図8参照)の情報を含んでもよい。特定部位は、例えば、アーム15bの先端部(アーム先端部15bt)でもよく、バケット15cの先端部(バケット先端部15ct)でもよい。目標経路P(図8参照)は、例えば、複数の目標点の位置の情報(座標)と、各目標点の順序の情報と、を含む情報である。作業計画は、上部旋回体13の旋回角度(旋回方向Sw(図2参照)の角度)の情報を含んでもよい。作業計画は、下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回中心から特定部位までの半径(前後方向Xの位置)の情報を含んでもよい。作業計画は、特定部位の高さ(上下方向Z方向の位置)の情報を含んでもよい。作業計画は、バケット15cの角度の情報(後述するバケット角度Xi)を含んでもよく、例えば、水平方向に対するバケット15cの角度の情報を含んでもよく、アーム15bに対するバケット15cの角度の情報を含んでもよい。作業計画は、図4に示す作業計画設定部31に、ティーチングにより設定されてもよく、ティーチング以外の方法(例えば操作部24の操作など)により設定されてもよい。ティーチングは、次のように行われる。作業者(オペレータ)が作業機械10(図1参照)に搭乗して作業機械10を操作する、または、作業者が作業機械10を遠隔操作する。作業者は、作業機械10を操作することで、設定したい位置(例えば目標経路P(図8参照)など)に特定部位を配置する。そして、作業計画設定部31は、特定部位が配置された位置に基づいて、作業計画を設定する。特定部位が配置された位置は、姿勢検出部21の検出値に基づいて算出される。
時刻情報設定部33は、時刻に関する情報(時刻情報)を設定する。時刻情報は、時刻と、作業機械10によって行われる作業と、の関係を示す情報である(詳細は後述)。事前作業進行状況取得部35は、事前作業(後述)の進行状況を取得する(詳細は後述)。作業進行状況取得部37は、攪拌作業の進行状況を取得する(詳細は後述)。
作業モード設定部40は、作業モードを設定する。作業モードは、作業機械10が行う作業(作動)の種類である。作業モード設定部40は、複数の作業モードの中から、1つの作業モードを選択して設定する。作業モード設定部40は、作業モードを変更する。作業モードは、様々に設定可能である。作業モードは、攪拌作業(例えばピット内攪拌作業)のモードと、攪拌作業以外のモードと、を含んでもよい。攪拌作業以外のモードは、例えば、車両積込作業のモードと、車両荷台均し作業のモードと、空間形成作業(例えばピット内空間形成作業)のモードと、を含んでもよい。上記「車両積込作業」は、図2に示す作業機械10が車両D(例えば荷台Da)に作業対象物Aを積み込む作業(例えばダンプ積込作業)である。上記「車両荷台均し作業」は、荷台Daに積み込まれた作業対象物Aを作業機械10が均す作業(例えばダンプ荷台均し作業)である。上記「空間形成作業」は、図1に示す集積範囲B内の作業対象物Aを作業機械10が移動させ、集積範囲Bに空間Sを形成する作業(例えばピット内空間形成作業)である。図4に示す作業モード設定部40は、攪拌作業の開始および終了を判定する判定部を備える。具体的には、作業モード設定部40は、作業開始判定部41と、第1作業終了判定部42と、作業終了判定部43と、を備える。
作業開始判定部41は、攪拌作業を開始するか否かを判定する(後述)。第1作業終了判定部42は、第1作業を終了するか否かを判定する(後述)。作業終了判定部43は、攪拌作業を終了するか否かを判定する(後述)。
自動運転制御部50は、作業機械10を制御し、作業機械10を自動運転させる。コントローラ30は、作業機械10の自動運転を行う自動運転コントローラである。自動運転制御部50は、作業計画設定部31に設定された作業計画に従って作業機械10が作動するように、作業機械10を自動運転させる。例えば、自動運転制御部50は、攪拌作業を行うように作業機械10を自動運転させる。例えば、自動運転制御部50は、姿勢検出部21の検出値に基づいて、作業機械10を制御する。自動運転制御部50は、作業機械10を作動させるための指令を駆動制御部17に出力する。
(作業対象物Aなど)
図1に示すように、作業対象物Aは、作業機械10による作業の対象となる物であり、バケット15cによる掘削の対象となる物である。例えば、作業対象物Aは、作業対象物Aの上面が傾斜した状態で、集積された状態になることが可能な物である。具体的には例えば、作業対象物Aは、土状、粒状、チップ状、粉状などである。作業対象物Aは、土砂でもよく、石でもよく、木材でもよく、金属でもよく、廃棄物でもよい。
集積範囲Bは、作業対象物Aが集積された範囲である。集積範囲Bは、例えばピットCの内部(ピット壁Cwの内側の範囲)でもよい。集積範囲Bは、ピットCの内部に設けられなくてもよい。集積範囲Bは、地面に集積された作業対象物A(例えば土砂山)が存在する範囲でもよい。集積範囲Bは、荷台Da(図2参照)の内部の範囲でもよい。集積範囲Bは、作業対象物Aが1か所に(ひとまとまりに)集められ積み上げられた範囲である。本実施形態における「集積範囲B」は、1つの集積範囲Bを意味する。例えば、1つのピットC内において作業対象物Aが存在する範囲は、1つの集積範囲Bである。例えば、ピットC内の作業対象物Aが存在する範囲と、荷台Da(図2参照)上の作業対象物Aが存在する範囲とは、1つの集積範囲Bではない。
ピットCは、作業対象物Aが集積される部分である。ピットCは、作業機械10が配置される地面に対してくぼんだ穴である。ピットCは、ピット壁Cwに囲まれた部分である。
(作動)
作業システム1は、以下のように作動するように構成される。
(作業モードなど)
図4に示す作業モード設定部40は、複数の作業モードから作業モードを設定(選択)する。自動運転制御部50は、作業モード設定部40に設定された作業モード(例えば攪拌作業のモード)に応じた作業計画に従って作業機械10(図1参照)を自動運転させる。
(攪拌作業)
コントローラ30は、自動運転により作業機械10に攪拌作業を行わせる。図1に示すように、攪拌作業は、集積範囲B内の作業対象物Aを攪拌する作業(例えばピット内攪拌作業)である。攪拌作業は、例えば、ピットC内で行われる作業(ピット内攪拌作業)である。攪拌作業は、第1作業と、第2作業と、を含む。
第1作業は、集積範囲B内の特定位置の作業対象物Aを第1側(図1では手前側X2)にバケット15cにより移動させる作業(作動)である。上記「第1側」は、どの向きでもよく、前後方向Xの手前側X2でも奥側X1でもよく、図3に示す旋回方向Swの一方側(例えば右側)でも一方側とは反対側(例えば左側)でもよく、前後方向Xおよび旋回方向Swでもよい。例えば、第1側は、水平方向の成分を有する。図1に示すように、第1作業により移動させられる作業対象物Aであって移動前の作業対象物Aを、移動前作業対象物A1とする。移動前作業対象物A1は、第1作業の開始位置の作業対象物Aである。第1作業により移動させられた後の作業対象物Aを、移動後作業対象物A3とする。移動後作業対象物A3は、第1作業の終了位置の作業対象物Aである。移動前作業対象物A1が第1作業により移動することで、移動前作業対象物A1が配置されていた位置(作業対象物Aがなくなった位置)に、空間S(スペース)が形成される。
第2作業は、第1作業の後に行われる。第2作業は、移動後作業対象物A3を、移動前作業対象物A1の位置(またはその近傍)に戻す作業である。さらに詳しくは、第2作業は、第1作業により移動させられた作業対象物A(移動後作業対象物A3)を、第2側(図1では奥側X1)にバケット15cにより移動させる作業である。上記「第2側」は、上記「第1側」の逆向きである。第2側は、第1側に対して厳密な逆向きである必要はない。第2側は、第1側とは逆向きの成分を有していればよい。具体的には例えば、第1側が手前側X2である場合、第2側は奥側X1である。第1作業が、作業対象物Aを作業機械10側に寄せる作業である場合、第2作業は、作業対象物Aを作業機械10とは反対側に押し戻す作業である。例えば、図3に示すように、第1側が旋回方向Swの左側である場合、第2側は旋回方向Swの右側である。例えば、第2側は、水平方向の成分を有する。図1に示す移動後作業対象物A3の少なくとも一部が移動前作業対象物A1に戻されればよい。移動後作業対象物A3の大部分が移動前作業対象物A1に戻されることが好ましい。移動後作業対象物A3の全体または略全体が移動前作業対象物A1に戻されることが好ましい。
「1サイクル」の攪拌作業では、第1作業が1回または複数回行われ、第2作業が1回または複数回行われる。攪拌作業は、1サイクルのみ行われてもよく、複数サイクル行われてもよい。例えば、1サイクルの攪拌作業において、第1作業が複数回(例えば3回など)行われた後、第2作業が複数回行われてもよい。また、例えば、1サイクルの攪拌作業において、第1作業が1回行われた後、第2作業が1回行われることで、1サイクル目の攪拌作業が完了してもよい。その後、2サイクル目以降の攪拌作業が行われてもよい。
図2に示すように、攪拌作業は、作業レーンLで行われる。作業レーンLは、攪拌作業におけるバケット15cおよび作業対象物Aの移動の軌跡である。攪拌作業は、1つのみの作業レーンLで行われてもよく、複数の作業レーンLで行われてもよい。図2および図3では、作業レーンLの中心線のみを図示した。
攪拌作業が複数の作業レーンLで行われる場合について説明する。この場合、複数の作業レーンLのそれぞれで、第1作業および第2作業が行われる。この場合の作業の順は様々に設定可能である。例えば、ある1つの作業レーンLで第1作業および第2作業が完了した後、次の作業レーンLでの攪拌作業が開始されてもよい。また、複数の作業レーンL(例えば全ての作業レーンL)で第1作業が完了した後、第1作業が完了した作業レーンLで第2作業が行われてもよい。最初に第1作業(または第2作業)が行われる作業レーンLを、開始作業レーンLsとする。最後に第1作業(または第2作業)が行われる作業レーンLを、終了作業レーンLeとする。開始作業レーンLsから終了作業レーンLeまでの全てのレーンで第1作業(または第2作業)が行われた場合に、集積範囲Bの全体または略全体で第1作業(または第2作業)が行われていることが好ましい。
図2に示すように、作業対象物Aの移動方向が前後方向Xである場合は、下部走行体11に対して上部旋回体13が旋回し、バケット15cが旋回方向Swに移動することで、作業レーンLが変更される。そして、開始作業レーンLs(開始旋回位置)から、終了作業レーンLe(終了旋回位置)までの各作業レーンLで、攪拌作業が行われる。図3に示すように、作業対象物Aの移動方向が旋回方向Swである場合は、バケット15cが前後方向Xに移動することで、作業レーンLが変更される。そして開始作業レーンLs(開始前後位置)から、終了作業レーンLe(終了前後位置)までの各作業レーンLで、攪拌作業が行われる。なお、作業レーンLが変更されるときに、変更直前まで(今回)作業されていた作業レーンLと、変更後に(次回)作業される作業レーンLとは、隣り合う必要はない(作業を行う作業レーンLを、隣の作業レーンLにずらす必要はない)。
隣り合う作業レーンLどうしの距離(例えば作業レーンLのずらし量)は、作業者による手動操作により設定されてもよく、コントローラ30(作業計画設定部31)(図4参照)に算出されてもよい。例えば、隣り合う作業レーンLどうしの距離は、作業者による操作部24の操作により設定されてもよく、ティーチング(作業計画設定部31の説明を参照)により設定されてもよい。例えば、隣り合う作業レーンLどうしの距離は、バケット15cの寸法に基づいてコントローラ30に算出されてもよい。バケット15cの寸法は、撮像装置22(図4参照)が検出した画像(二次元画像または距離画像)に基づいて算出されてもよく、操作部24(図4参照)に手動入力されてもよい。隣り合う作業レーンLどうしの距離は、コントローラ30に予め設定された初期値や固定値でもよい。同様に、攪拌作業に関するパラメータ(閾値など)は、作業者の手動操作(操作部24の操作やティーチング)に基づいて設定されてもよく、センサの検出結果などに基づいてコントローラ30が自動的に設定してもよい。攪拌作業に関するパラメータは、コントローラ30に予め設定された初期値や固定値でもよい。
(攪拌作業の目的の例)
攪拌作業が行われる目的は、例えば次の通りである。攪拌作業は、図1に示す集積範囲B内の作業対象物Aを攪拌するために行われる。[例1]攪拌作業は、集積範囲B内に投入物Eが投入されることなく行われてもよい。
[例2]攪拌作業は、集積範囲B内に投入物Eが投入された状態で行われてもよい。この場合、第1作業を開始させる位置(移動前作業対象物A1の位置)は、投入物Eが投入された位置でもよく、投入物Eが投入された位置でなくてもよい。なお、投入物Eは、集積範囲B内に投入された状態では「作業対象物A」に含まれる。[例2a]攪拌作業は、集積範囲B内に投入された投入物Eを攪拌するために行われてもよい。例えば、複数種類の投入物Eが集積範囲B内に投入された場合は、攪拌作業は、複数種類の投入物Eどうしを攪拌(混合)するために行われてもよい。[例2b]攪拌作業は、投入物Eの投入前から集積範囲B内に存在した作業対象物Aと、集積範囲B内に投入された投入物Eと、を攪拌(混合)するために行われてもよい。
[例3]攪拌作業は、作業対象物Aの質を変えるために行われてもよい。例えば、攪拌作業は、作業対象物Aの硬さを変えるために行われてもよい。例えば、攪拌作業は、作業対象物Aの水分(水分量、水分の割合)を変えるために行われてもよい。例えば、攪拌作業は、作業対象物Aの酸性度や汚染度などを変えるために行われてもよい。[例3a]投入物Eは、作業対象物Aの質を変えるためのもの(薬剤、土砂など)でもよい。[例3a1]例えば、投入物Eは、作業対象物Aの硬さを変える(硬くする、柔らかくする)ためのものでもよい。具体的には例えば、投入物Eは、作業対象物Aの水分を変えるためのものでもよい。
上記[例2a]、[例2b]、および[例3a1]のさらなる具体例は、次の通りである。例えば、投入物Eは、投入物Eの投入前から集積範囲B内に存在した土砂(作業対象物A)よりも水分の多い土砂(投入物E)を含んでもよい。また、投入物Eは、水分の多い土砂を凝固化させる薬剤(投入物E)を含んでもよい。そして、攪拌作業は、投入物Eの投入前から集積範囲B内に存在した水分の少ない土砂(作業対象物A)と、水分の多い土砂(投入物E)と、薬剤(投入物E)と、を攪拌(混合)するために行われてもよい。
(作業開始条件および作業終了条件)
図4に示すコントローラ30(さらに詳しくは作業開始判定部41および作業終了判定部43)には、攪拌作業の開始条件(作業開始条件)(図5参照)、および、攪拌作業の終了条件(作業終了条件)(図7参照)が設定される。例えば、1サイクルの攪拌作業において第1作業が複数回行われる場合、コントローラ30には、第1作業の終了条件(第1作業終了条件)(図6参照)が設定されてもよい。以下の例では、作業開始条件、第1作業終了条件、および作業終了条件が設定される場合について説明する。
(作業開始条件)
作業開始条件(図5参照)は、作業機械10に攪拌作業(さらに詳しくは第1作業)を開始させる条件である。作業開始条件は、1つのみ設定されてもよく、複数設定されてもよい。作業開始条件が複数設定される場合は、コントローラ30は、複数の作業開始条件の1つでも満たされた場合に、作業機械10に攪拌作業を開始させてもよい。コントローラ30は、複数の作業開始条件のうち、2以上または全部の作業開始条件が満たされた場合に、作業機械10に攪拌作業を開始させてもよい。作業開始条件の具体例は、以下の通りである。
(作業開始条件:操作部24に関する条件など)
作業開始条件は、操作部24が出力した指令に関する条件を含んでもよい(図5のステップS11参照)。作業開始条件は、作業者(人)の手動による操作部24の操作に関する条件を含んでもよい。具体的には例えば、作業開始条件は、攪拌作業を開始させる指令を操作部24が出力したことを含んでもよい。「攪拌作業を開始させる指令」は、例えば、攪拌作業の作業モードを選択させる指令でもよい。なお、作業開始条件は、攪拌作業を開始させる指令を操作部24とは異なるものが出力したこと(作業者の操作によらない指令が出力されたこと)を含んでもよい。
(作業開始条件:時刻に関する条件)
作業開始条件は、コントローラ30(さらに詳しくは時刻情報設定部33)に設定された時刻に関する条件を含んでもよい(図5のステップS12参照)。作業開始条件は、時刻情報設定部33に設定された時刻になったことを含んでもよい。具体的には例えば、作業現場の昼休みの時刻に作業機械10に攪拌作業を行わせる場合は、作業現場の昼休みの開始時刻に基づく時刻(例えば昼休みの開始から数分後など)が、攪拌作業の開始時刻として時刻情報設定部33に設定されてもよい。また、例えば、車両D(図2参照)が作業現場に到着する前に作業機械10に攪拌作業を行わせる場合は、車両Dが作業現場に到着する予定時刻よりも前の所定時刻が、攪拌作業の開始時刻として時刻情報設定部33に設定されてもよい。
(作業開始条件:車両Dの位置に関する条件)
作業開始条件は、車両位置検出部25aに検出された車両D(図2参照)の位置に関する条件を含んでもよい(図5のステップS13参照)。上記「車両Dの位置に関する条件」は、例えば、所定位置から車両Dまでの距離が所定の距離(作業開始距離閾値)以下になったことでもよい。上記「所定位置」は、作業現場でもよく、作業機械10から車両Dへの積込作業が行われる位置(積込予定位置)でもよい。上記「車両Dの位置に関する条件」は、例えば、車両Dの走行方向の条件を含んでもよい。具体的には例えば、作業開始条件は、車両Dが作業現場に近づいていること(作業現場への入場タイミングが近づいていること)を含んでもよい。例えば、作業開始条件は、作業現場から所定の距離(作業開始距離閾値)だけ離れた位置に車両Dが到達したことを含んでもよく、作業現場に向かって車両Dが移動している(作業現場に近づいている)ことを含んでもよい。例えば、作業開始条件は、車両Dが作業現場内に入った(入場した)ことを含んでもよい。
(作業開始条件:事前作業に関する条件)
作業開始条件は、事前作業の進行状況が、コントローラ30に設定された所定の状況に達したことを含んでもよい(図5のステップS14参照)。上記「事前作業」は、攪拌作業の前に行われる作業である。事前作業は、作業機械10(図1参照)が行う作業でもよく、作業機械10以外の機械が行う作業でもよい。
例えば、事前作業は、図1に示す集積範囲B内に投入物Eが投入される作業でもよい。作業開始条件は、集積範囲B内への投入物Eの投入の作業の状況が、所定の状況に達したことを含んでもよい。投入物Eの投入の作業の状況は、投入検出部25b(図4参照)に検出される。例えば、作業開始条件は、集積範囲B内に投入物Eが投入されたことが、投入検出部25bに検出されたことを含んでもよい。また、作業開始条件は、集積範囲B内に投入された投入物Eの量が所定の量(投入量閾値)に達したことを含んでもよい。
例えば、事前作業は、図1に示す投入物Eの投入以外の作業でもよい。例えば、事前作業は、図4に示す作業計画設定部31に予め(作業開始条件の判定前に)設定されてもよい。例えば、事前作業は、作業モード設定部40に設定されるモードに係る作業であって、攪拌作業以外の作業でもよい。具体的には例えば、作業機械10が行う作業の作業モードの順序が作業計画設定部31に設定されている。この場合、攪拌作業のモードが選択される前に選択される作業モードに係る作業が、事前作業である。事前作業進行状況取得部35が、事前作業の進行状況を取得する。例えば、作業開始条件は、事前作業が終了したことを含んでもよい。
(作業開始条件:形状条件)
作業開始条件は、作業対象物検出部23に検出された作業対象物A(図1参照)の形状に関する条件である形状条件を含んでもよい(図5のステップS15参照)。形状条件は、図1に示す作業対象物Aの傾斜および高さの少なくともいずれかの条件を含んでもよい。なお、図5では作業対象物Aを「土砂」と記載した(図6および図7も同様)。
(作業開始条件:傾斜条件)
作業開始条件は、図1に示す作業対象物Aの傾斜の大きさに関する条件(傾斜条件)を含んでもよい。「作業対象物Aの傾斜」は、作業対象物Aの上面(上側Z1の面)の、水平方向に対する傾斜である。例えば、作業開始条件(傾斜条件)は、作業対象物Aの傾斜が、変化したことを含んでもよい。
作業開始条件として傾斜条件が設定される理由は、例えば次の通りである。作業対象物Aの傾斜が変化した場合は、集積範囲B内に投入物Eが投入され、攪拌作業を行う必要性が高い状態であることが想定される。そこで、作業対象物Aの傾斜の状態(例えば、傾斜の大きさ、傾斜の変化量など)が、所定の状態(作業開始傾斜閾値)を超えたことが、作業開始条件に含まれてもよい。なお、上記の理由とは異なる理由で、傾斜条件が設定されてもよい(下記の、他の条件が設定される理由についても同様)。作業開始傾斜閾値は、コントローラ30が自動的に設定してもよい。作業開始傾斜閾値は、作業対象物検出部23に検出(例えば撮像)された作業対象物Aの傾斜の情報に基づいて算出されてもよい。また、コントローラ30は、作業対象物Aの傾斜が作業開始傾斜閾値を超えた位置が、投入物Eが投入された位置であると判別してもよい。
(作業開始条件:高さ条件)
作業開始条件は、作業対象物Aの高さに関する条件(高さ条件)を含んでもよい。作業開始条件(高さ条件)は、作業対象物Aの高さが変化したことを含んでもよい。「作業対象物Aの高さ」は、作業対象物Aのある部位における上面の高さである。
作業開始条件として高さ条件が設定される理由は、例えば次の通りである。作業対象物Aの高さが変化した(高くなった)場合は、集積範囲B内に投入物Eが投入され、攪拌作業を行う必要性が高い状態であることが想定される。そこで、作業対象物Aの高さが、所定の高さ(作業開始高さ閾値)を超えたことが、作業開始条件に含まれてもよい。また、コントローラ30は、作業対象物Aの高さが作業開始高さ閾値を超えた位置が、投入物Eが投入された位置であると判別してもよい。
作業開始高さ閾値は、作業者の手動操作により設定されてもよい。「作業者の手動操作」は、例えば、操作部24(図4参照)の操作でもよく、ティーチングでもよい(以下の「作業者の手動操作」も同様)。作業開始高さ閾値は、コントローラ30(図4参照)が自動的に設定してもよい。作業開始高さ閾値は、作業対象物検出部23(図4参照)に検出(例えば撮像)された作業対象物Aの高さの情報に基づいて算出されてもよい。
(攪拌作業の開始、第1作業の開始)
図4に示すコントローラ30は、作業開始条件(上記のように1つまたは複数の作業開始条件)が満たされたと判断した場合、作業機械10に攪拌作業(第1作業)を開始させる(図5のステップS19)。具体的には例えば、作業開始条件が満たされた場合、作業モード設定部40が、作業モードとして、攪拌作業のモードを設定(選択)する。例えば、作業モード設定部40が、攪拌作業とは異なるモードから、攪拌作業のモードに変更する。コントローラ30(さらに詳しくは自動運転制御部50)が、作業計画設定部31に設定された第1作業の作業内容に従って作業機械10が第1作業を行うように、駆動制御部17に指令を出力する。その結果、作業機械10が、自動的に第1作業を行う。
(第1作業終了条件)
コントローラ30(さらに詳しくは、第1作業終了判定部42)には、第1作業終了条件が設定される。第1作業終了条件は、作業機械10に第1作業を終了させる条件である。第1作業終了条件は、1つのみ設定されてもよく、複数設定されてもよい。第1作業終了条件が複数設定される場合は、コントローラ30は、複数の第1作業終了条件の1つでも満たされた場合に作業機械10に第1作業を終了させてもよい。コントローラ30は、複数の第1作業終了条件のうち、2以上または全部の第1作業終了条件が満たされた場合に、作業機械10に第1作業を終了させてもよい。第1作業終了条件として、作業開始条件と同様の条件が設定されてもよい。以下では、第1作業終了条件の具体例について、主に作業開始条件との相違点を説明する。なお、作業開始条件の「事前作業に関する条件」は、第1作業終了条件には設定されない。
(第1作業終了条件:操作部24に関する条件など)
第1作業終了条件は、操作部24が出力した指令に関する条件を含んでもよい(図6のステップS21参照)。具体的には例えば、第1作業終了条件は、第1作業を終了させる指令を操作部24が出力したことを含んでもよい。なお、第1作業終了条件は、第1作業を終了させる指令を操作部24とは異なるものが出力したこと(作業者の操作によらない指令が出力されたこと)を含んでもよい。
(第1作業終了条件:時刻に関する条件)
第1作業終了条件は、コントローラ30(さらに詳しくは時刻情報設定部33)に設定された時刻に関する条件を含んでもよい。攪拌作業の開始時刻が作業開始条件として時刻情報設定部33に設定される場合は、攪拌作業の開始時刻よりも後の時刻(第1作業終了時刻)が、第1作業終了条件として時刻情報設定部33に設定される。
(第1作業終了条件:車両Dの位置に関する条件)
第1作業終了条件は、車両位置検出部25aに検出された車両D(図2参照)の位置に関する条件を含んでもよい。作業開始条件として車両Dの位置に関する条件が設定される場合は、第1作業終了条件は、作業開始条件として設定される車両Dの位置に関する条件とは異なる条件に設定される。具体的には例えば、作業開始条件として、所定位置(例えば作業現場、積込予定位置など)から車両Dまでの距離が作業開始距離閾値以下になったことが設定されるとする。この場合は、第1作業終了条件として、所定位置からDまでの距離が、作業開始距離閾値よりも小さい所定の第1作業終了距離閾値以下になったことが設定されてもよい。具体的には例えば、作業開始条件として、作業現場から所定距離(作業開始距離閾値)だけ離れた位置に車両Dが到達し、作業現場に車両Dが近づいていることが設定されるとする。この場合に、第1作業終了条件として、作業現場に車両Dが入場したことが設定されてもよい。
(第1作業終了条件:第1作業の進行状況に関する条件)
第1作業終了条件は、第1作業の進行状況が、コントローラ30(さらに詳しくは作業終了判定部43)に設定された所定の状況に達したことを含んでもよい(図6のステップS31、S32、S33、S35参照)。ここでは、図2に示す複数の作業レーンLで第1作業が行われる場合について説明する。以下では、図6に示す各ステップについては、図6を参照して説明する。
第1作業の進行状況に関する条件の概要は、例えば次の通りである。図4に示すコントローラ30(第1作業終了判定部42)は、図2に示す各作業レーンLで(複数の作業レーンLのそれぞれについて)、第1作業の進行状況に関する条件(各レーン第1作業終了条件)を判定する(ステップS31、S32、S33)。1つの作業レーンLで「各レーン作業終了条件」が満たされ、かつ、終了作業レーンLeでの第1作業が完了していない場合(ステップS35でNOの場合)、コントローラ30(図4参照)は、第1作業を行う作業レーンLを変える(ステップS36)。全ての作業レーンLで第1作業が完了した場合(ステップS35でYESの場合)、コントローラ30は、第1作業終了条件が満たされたと判定する。第1作業の進行状況に関する条件の具体例は、次の通りである。
(各レーン第1作業終了条件:作業回数など)
各レーン第1作業終了条件は(第1作業終了条件は)、バケット15cが作業対象物Aを移動させた回数が、所定の回数(第1作業終了回数閾値)に達したこと(移動の作業が所定回数完了したこと)を含んでもよい(図6のステップS31参照)。具体的には例えば、図1に示す奥側X1から手前側X2へのバケット15cによる作業対象物Aの移動を「1回の移動」とする。このとき、各レーン第1作業終了条件は、この「1回の移動」の回数が、所定の回数(第1作業終了回数閾値)に達したことを含んでもよい。
各レーン第1作業終了条件は、バケット15cが作業対象物Aを移動させた時間が、所定の時間(第1作業終了時間閾値)に達したことを含んでもよい。
(各レーン第1作業終了条件:形状条件)
各レーン第1作業終了条件は、作業対象物検出部23(図4参照)に検出された作業対象物Aの形状に関する条件(形状条件)を含んでもよい(図6のステップS32参照)。形状条件は、作業対象物Aの傾斜および高さの少なくともいずれかの条件を含んでもよい。
(各レーン第1作業終了条件:傾斜条件)
各レーン第1作業終了条件は、作業対象物Aの傾斜の大きさに関する条件(傾斜条件)を含んでもよい。例えば、作業対象物Aの傾斜が大きい(急である)場合は、移動前作業対象物A1が移動後作業対象物A3の位置に十分移動し、第1作業が十分行われた状態であることが想定される。そこで、各レーン第1作業終了条件(傾斜条件)は、作業対象物Aの傾斜が、所定の傾斜(作業終了傾斜閾値)よりも大きい(急である)ことを含んでもよい。
(各レーン第1作業終了条件:高さ条件)
各レーン第1作業終了条件は、作業対象物Aの高さに関する条件(高さ条件)を含んでもよい。例えば、作業対象物Aの高さと、所定の閾値(作業終了高さ閾値)との比較により、各レーン第1作業終了条件(高さ条件)が満たされるか否かが判定されてもよい。各レーン第1作業終了条件として高さ条件が設定される理由は、例えば次の通りである。
[例3a]例えば、移動前作業対象物A1が配置されていた位置での作業対象物Aの高さが十分低い場合は、移動前作業対象物A1が移動後作業対象物A3の位置に十分移動し、第1作業が十分行われた状態であることが想定される。そこで、移動前作業対象物A1が配置されていた位置における作業対象物Aの高さが所定の高さ(第1の第1作業終了高さ閾値)よりも低いことが、各レーン第1作業終了条件に含まれてもよい。
[例3b]例えば、移動後作業対象物A3の高さが十分高い場合は、移動前作業対象物A1が移動後作業対象物A3の位置に十分移動し、第1作業が十分行われた状態であることが想定される。そこで、移動後作業対象物A3の高さが所定の高さ(第2の第1作業終了高さ閾値)よりも高いことが、各レーン第1作業終了条件に含まれてもよい。
[例3c]例えば、移動後作業対象物A3の高さが、ピット壁Cwの上端の近傍の高さである場合が考えられる。この場合、さらに第1作業を続けても、ピット壁Cwから作業対象物Aがあふれることが想定される。そこで、移動後作業対象物A3の高さが、所定の高さ(第3の第1作業終了高さ閾値)よりも低いことが、各レーン第1作業終了条件に含まれてもよい。
第1作業終了高さ閾値は、作業者の手動操作により設定されてもよい。第1作業終了高さ閾値は、コントローラ30(図4参照)が自動的に設定してもよい。例えば、第1作業終了高さ閾値は、第1作業の開始前に作業対象物検出部23(図4参照)に検出(例えば撮像)された作業対象物Aの高さの情報に基づいて算出されてもよい。また、例えば、第1作業終了高さ閾値は、ピット壁Cwの形状(例えば高さ)に基づいて算出されてもよい。上記[例3c]では、第3の第1作業終了高さ閾値は、ピット壁Cwの上端の高さに設定されてもよく、ピット壁Cwの上端の高さから所定の設定値だけ低い高さに設定されてもよい。
(各レーン第1作業終了条件:作業対象物Aの硬さの条件)
第1作業終了条件は、硬さ検出部27(図4参照)に検出された作業対象物Aの硬さが所定の硬さに達したことを含んでもよい(図6のステップS33参照)(詳細は後述)。
(第1作業終了条件:複数の作業レーンLでの作業完了の条件)
第1作業終了条件は、図2に示す集積範囲B内の特定の範囲で第1作業が完了したことを含んでもよい(図6のステップS35参照)。例えば、上記「集積範囲B内の特定の範囲」は、集積範囲Bの全体または略全体の範囲である。具体的には例えば、上記「集積範囲B内の特定の範囲」は、全ての作業レーンLの範囲であり、例えば開始作業レーンLsから終了作業レーンLeまでの全ての作業レーンLの範囲である。
(第1作業終了条件:1つの作業レーンLでのみ作業が行われる場合)
上記の例では、複数の作業レーンLで第1作業が行われる場合について説明したが、1つの作業レーンLのみで第1作業が行われてもよい。1つの作業レーンLのみで第1作業が行われる場合は、上記「複数の作業レーンLでの作業完了の条件」(図6のステップS35)は設定されなくてもよい。この場合、上記「各レーン第1作業終了条件」は、第1作業終了条件(第1作業を終了させる条件)として設定されてもよい。なお、複数の作業レーンLで作業が行われる場合でも、「各レーン第1作業終了条件」として説明した条件が、第1作業終了条件(第1作業を終了させる条件)として設定されてもよい。
(第1作業の終了、第2作業の開始)
コントローラ30は、第1作業終了条件が満たされたと判断した場合、作業機械10に第1作業を終了させ、第2作業を開始させる(図6のステップS41)。コントローラ30(さらに詳しくは自動運転制御部50)は、作業計画設定部31に設定された第2作業の作業内容に従って作業機械10が第2作業を行うように、駆動制御部17に指令を出力する。その結果、作業機械10は、第1作業を終了し、第2作業を行う。
(作業終了条件)
コントローラ30(さらに詳しくは作業終了判定部43)には、作業終了条件が設定される。作業終了条件は、作業機械10に攪拌作業を終了させる条件である。作業終了条件は、1つのみ設定されてもよく、複数設定されてもよい。作業終了条件が複数設定される場合は、コントローラ30は、複数の作業終了条件の1つでも満たされた場合に作業機械10に攪拌作業を終了させてもよい。コントローラ30は、複数の作業終了条件のうち、2以上または全部の作業終了条件が満たされた場合に、作業機械10に攪拌作業を終了させてもよい。以下では、作業終了条件の具体例について、主に作業開始条件および第1作業終了条件との相違点を説明する。なお、作業開始条件の「事前作業に関する条件」は、作業終了条件には設定されない。
(作業終了条件:操作部24に関する条件など)
作業終了条件は、操作部24が出力した指令に関する条件を含んでもよい(図7のステップS51参照)。具体的には例えば、作業終了条件は、攪拌作業を終了させる指令を操作部24が出力したことを含んでもよい。「攪拌作業を終了させる指令」は、攪拌作業を終了させることのみを示す指令でもよく、攪拌作業の作業モードとは異なる作業モードを選択させる指令でもよく、作業機械10を停止させる指令などでもよい。なお、作業終了条件は、操作部24とは異なるものが、攪拌作業を終了させる指令を出力したこと(作業者の操作によらない指令が出力されたこと)を含んでもよい。
(作業終了条件:時刻に関する条件)
作業終了条件は、コントローラ30(さらに詳しくは時刻情報設定部33)に設定された時刻に関する条件を含んでもよい(図7のステップS52参照)。攪拌作業の開始時刻が作業開始条件(または第1作業終了条件)として時刻情報設定部33に設定される場合は、攪拌作業の開始時刻(または第1作業の終了時刻)よりも後の終了時刻が、作業終了条件として時刻情報設定部33に設定される。
(作業終了条件:車両Dの位置に関する条件)
作業終了条件は、車両位置検出部25aに検出された車両D(図2参照)の位置に関する条件を含んでもよい(図7のステップS53参照)。作業開始条件(または第1作業終了条件)として車両Dの位置に関する条件が設定される場合は、作業終了条件は、作業開始条件(または第1作業終了条件)として設定される車両Dの位置に関する条件とは異なる条件に設定される。具体的には例えば、作業開始条件(または第1作業終了条件)として、所定位置(例えば作業現場、積込予定位置など)から車両Dまでの距離が作業開始距離閾値以下になったことが設定されるとする。この場合は、作業終了条件として、所定位置からDまでの距離が、作業開始距離閾値(または第1作業終了距離閾値)よりも小さい所定の距離(作業終了距離閾値)以下になったことが設定されてもよい。具体的には例えば、作業開始条件(または第1作業終了条件)として、作業現場から作業開始距離閾値(または第1作業終了距離閾値)だけ離れた位置に車両Dが到達し、作業現場に車両Dが近づいていることが設定されるとする。この場合に、作業終了条件として、作業現場に車両Dが入場したことが設定されてもよい。
(作業終了条件:攪拌作業の進行状況に関する条件)
作業終了条件は、攪拌作業の進行状況が、コントローラ30(さらに詳しくは作業終了判定部43)に設定された所定の状況に達したことを含んでもよい(図7のステップS61、S62、S63、S65参照)。ここでは、図2に示す複数の作業レーンLで攪拌作業が行われる場合について説明する。以下では、図7に示す各ステップについては、図7を参照して説明する。
攪拌作業の進行状況に関する条件の概要の例は、次の通りである。図4に示すコントローラ30(作業終了判定部43)は、図2に示す各作業レーンLで(複数の作業レーンLのそれぞれについて)、攪拌作業の進行状況に関する条件(各レーン作業終了条件)を判定する(ステップS61、S62、S63)。1つの作業レーンLで「各レーン作業終了条件」が満たされ、かつ、終了作業レーンLeでの攪拌作業が完了していない場合(ステップS65でNOの場合)、コントローラ30(図4参照)は、攪拌作業を行う作業レーンLを変える(ステップS66)。全ての作業レーンLで攪拌作業が完了した場合(ステップS65でYESの場合)、コントローラ30は、作業終了条件が満たされたと判定する。攪拌作業の進行状況に関する条件の具体例は、次の通りである。
(各レーン作業終了条件:作業回数など)
各レーン作業終了条件は(作業終了条件は)、バケット15cが作業対象物Aを移動させた回数が、所定の回数(作業終了回数閾値)に達したこと(移動の作業が所定回数完了したこと)を含んでもよい(図7のステップS61)。また、各レーン作業終了条件は、バケット15cが作業対象物Aを移動させた時間が、所定の時間(作業終了時間閾値)に達したことを含んでもよい。
(各レーン作業終了条件:形状条件)
各レーン作業終了条件は、作業対象物検出部23(図4参照)に検出された作業対象物Aの形状に関する条件である形状条件を含んでもよい(図7のステップS62参照)。形状条件は、図1に示す作業対象物Aの傾斜および高さの少なくともいずれかの条件を含んでもよい。形状条件は、第2作業が行われているときの作業対象物Aの形状が、第1作業の開始時の作業対象物Aの形状と同じまたは略同じになったことを含んでもよい。形状条件は、第1作業の開始時の作業対象物Aの形状(例えば傾斜、高さ)に基づいて設定されてもよい。
(各レーン作業終了条件:傾斜条件)
各レーン作業終了条件は、作業対象物Aの傾斜の大きさに関する条件(傾斜条件)を含んでもよい。例えば、作業終了条件(傾斜条件)は、作業対象物Aの傾斜が、第1作業開始時の作業対象物Aの傾斜と同じまたは略同じであることを含んでもよい。作業終了条件(傾斜条件)は、作業対象物Aの傾斜が、所定の傾斜(作業終了傾斜閾値)以下である(同じか緩やかである)ことを含んでもよい。
各レーン作業終了条件として傾斜条件が設定される理由は、例えば次の通りである。例えば、検出された作業対象物Aの傾斜が、第1作業の開始時の作業対象物Aの傾斜と同じまたは略同じである場合は、移動後作業対象物A3が移動前作業対象物A1の位置に十分移動し、第2作業が十分行われた状態であることが想定される。そこで、作業対象物Aの傾斜が、所定の傾斜(作業終了傾斜閾値)以下である(同じか緩やかである)ことが、各レーン作業終了条件に含まれてもよい。
具体的には例えば、第1作業の開始時に、作業対象物検出部23(図4参照)が、作業対象物Aの形状を検出する。コントローラ30(図4参照)が、第1作業の開始時の作業対象物Aの傾斜(または略その傾斜)を、作業終了傾斜閾値として設定する。そして、第2作業時に、作業対象物検出部23が、作業対象物Aの形状を検出する。コントローラ30(作業終了判定部43(図4参照))が、第2作業時に検出された作業対象物Aの傾斜と、作業終了傾斜閾値と、を比較する。コントローラ30は、第2作業時に検出された作業対象物Aの傾斜が、作業終了傾斜閾値以下である場合、検出された作業対象物Aの傾斜が、第1作業開始時の傾斜と同じ(または略同じ)と判定し、各レーン作業終了条件を満たすと判定する。
(各レーン作業終了条件:高さ条件)
各レーン作業終了条件は、作業対象物Aの高さに関する条件(高さ条件)を含んでもよい。例えば、作業対象物Aの高さと所定の閾値(作業終了高さ閾値)との比較により、各レーン作業終了条件(高さ条件)が満たされるか否かが判定されてもよい。各レーン作業終了条件として高さ条件が設定される理由は、例えば次の通りである。
[例3a]例えば、第2作業中における、移動前作業対象物A1の位置での作業対象物Aの高さが、第1作業開始前の移動前作業対象物A1の高さに対して、同じ高さまたは高くなったとする。この場合、移動後作業対象物A3が、移動前作業対象物A1の位置に十分移動し、第2作業が十分行われたことが想定される。そこで、第2作業中における移動前作業対象物A1の位置での作業対象物Aの高さが、所定の高さ(第1の作業終了高さ閾値)以上であることが、各レーン作業終了条件に含まれてもよい。この場合、第1の作業終了高さ閾値は、例えば、第1作業開始前の移動前作業対象物A1の高さと同じまたは略同じ高さに設定される。
[例3b]例えば、第2作業中の移動後作業対象物A3の高さが、第1作業開始前の移動後作業対象物A3の位置での作業対象物Aの高さに対して、同じ高さまたは低くなったとする。この場合、移動後作業対象物A3が、移動前作業対象物A1の位置に十分移動し、第2作業が十分行われたことが想定される。そこで、第2作業中における移動後作業対象物A3の高さが、所定の高さ(第2の作業終了高さ閾値)以下であることが、各レーン作業終了条件に含まれてもよい。この場合、第2の作業終了高さ閾値は、例えば、第1作業開始前の移動後作業対象物A3の位置での作業対象物Aの高さと同じまたは略同じ高さに設定される。
作業終了高さ閾値は、第1作業終了高さ閾値と同様に、作業者の手動操作により設定されてもよく、コントローラ30(図4参照)が自動的に設定してもよい。
(各レーン作業終了条件:硬さ条件)
各レーン作業終了条件は、硬さ検出部27(図4参照)に検出された作業対象物Aの硬さが所定の硬さに達したこと(硬さ条件)を含んでもよい(図7のステップS63参照)。各レーン作業終了条件として硬さ条件が設定される理由は、例えば次の通りである。
例えば、作業対象物Aの硬さを変えるために攪拌作業が行われる場合がある。具体的には例えば、水分の多い土砂(作業対象物A)を薬剤(投入物E)で硬くするために攪拌作業が行われる場合などがある。そこで、作業対象物Aを硬くするために攪拌作業が行われる場合、コントローラ30は、硬さ検出部27(図4参照)に検出された作業対象物Aの硬さが、所定の硬さ(作業終了硬さ閾値)よりも硬くなった場合に、各レーン作業終了条件を満たすと判定する。また、作業対象物Aを柔らかくするために攪拌作業が行われる場合、コントローラ30は、硬さ検出部27に検出された作業対象物Aの硬さが、所定の硬さ(作業終了硬さ閾値)よりも柔らかくなった場合に、各レーン作業終了条件を満たすと判定する。
硬さ条件は、第1作業終了条件、および作業終了条件のうち、一方にのみ設定されてもよく、両方に設定されてもよい。硬さ条件が、第1作業終了条件および作業終了条件のそれぞれに設定される場合は、第1作業終了条件における硬さ閾値(第1作業終了硬さ閾値)と、作業終了条件における硬さ閾値(作業終了硬さ閾値)と、が異なってもよい。
(作業終了条件:複数の作業レーンLでの作業完了の条件)
作業終了条件は、図2に示す集積範囲B内の特定の範囲で攪拌作業が完了したことを含んでもよい(図7のステップS65参照)(第1作業終了条件と同様)。
(作業終了条件:1つの作業レーンLでのみ作業が行われる場合)
上記の例では、複数の作業レーンLで攪拌作業が行われる場合について説明したが、1つの作業レーンLのみで攪拌作業が行われてもよい。1つの作業レーンLのみで攪拌作業が行われる場合は、上記「複数レーンでの作業完了の条件」は設定されなくてもよい。この場合、上記「各レーン作業終了条件」は、作業終了条件として設定されてもよい。なお、複数の作業レーンLで作業が行われる場合でも、「各レーン作業終了条件」として説明した条件が、作業終了条件(攪拌作業を終了させる条件)として設定されてもよい。
(攪拌作業の終了、第2作業の終了)
図4に示すコントローラ30は、作業終了条件(上記のように1つまたは複数の作業終了条件)が満たされたと判断した場合、作業機械10に攪拌作業を終了させる(図7のステップS71)。具体的には例えば、作業終了条件が満たされた場合、作業モード設定部40が、攪拌作業とは異なる作業モードを設定(選択)する。例えば、作業モード設定部40が、攪拌作業の作業モードから、攪拌作業とは異なる作業モードに変更する。コントローラ30(さらに詳しくは自動運転制御部50)が、作業機械10に攪拌作業を終了させるように、駆動制御部17に指令を出力する。その結果、作業機械10が、攪拌作業を終了する。
(攪拌作業の具体的経路、位置)
コントローラ30(さらに詳しくは作業計画設定部31)は、攪拌作業を行う範囲(例えば作業レーンL(図2参照)の位置など)を設定する。攪拌作業を行う範囲は、作業計画設定部31が自動的に設定してもよく、作業者により手動で設定されてもよい。例えば、攪拌作業を行う範囲は、集積範囲B(図1参照)の作業対象物A(図1参照)の形状に基づいて、作業計画設定部31が自動的に設定してもよい。作業対象物Aの形状は、作業対象物検出部23に検出されてもよい。例えば、攪拌作業を行う範囲は、投入物Eが投入された位置に基づいて、作業計画設定部31が自動的に設定してもよい。例えば、投入物Eが投入された位置(またはその近傍)が、攪拌作業の(第1作業の)開始位置に設定されてもよい。例えば、攪拌作業を行う範囲は、ピットC(例えばピット壁Cw)(図1参照)の形状に基づいて、作業計画設定部31が自動的に設定してもよい。ピットCの形状は、撮像装置22に検出されてもよい。攪拌作業を行う範囲は、ティーチング結果に基づいて作業計画設定部31が設定してもよく、操作部24での操作の内容に基づいて作業計画設定部31が設定してもよい。
作業計画設定部31は、図8に示す攪拌作業におけるアタッチメント15の特定部位(例えばアーム先端部15bt、バケット先端部15ctなど)の目標経路Pを設定する。目標経路Pの具体例は、次の通りである。
目標経路Pは、集積範囲B内に設定される。目標経路Pは、作業対象物Aの内部、および作業対象物Aよりも上側Z1の位置に設定される。例えば、目標経路Pは、複数の目標位置(例えばバケット15cの目標位置)を含む。具体的には例えば、第1作業の目標経路Pは、初期位置P0、第1位置P1、第2位置P2、および第3位置P3を含む。第2作業の目標経路Pは、第3位置P3、第4位置P4、および第5位置P5を含む。目標経路Pに含まれる目標位置の数は、6である必要はなく、5以下でもよく、7以上でもよい。例えば、第1作業では、初期位置P0、第1位置P1(第1作業の開始位置)、第2位置P2、第3位置P3(第1作業の終了位置)、の順にバケット15cが移動することが目標とされる。第2作業では、第3位置P3(第2作業の開始位置)、第4位置P4、第5位置P5(第2作業の終了位置)、の順にバケット15cが移動することが目標とされる。
例えば、初期位置P0は、攪拌作業を開始しようとする位置の真上の位置に設定される。初期位置P0は、作業対象物Aよりも上側Z1に設定される。第1位置P1は、初期位置P0よりも下側Z2(例えば真下)に設定される。第1位置P1は、バケット15c(さらに詳しくはバケット先端部15ct)が作業対象物Aの上面と接するような位置に設定される。第2位置P2は、第1位置P1の真下に設定される。第2位置P2は、作業対象物Aにバケット15cが突き刺された状態となるような位置に設定される。第3位置P3は、作業対象物Aを第1側(図8では手前側X2)に移動させた後のバケット15cの位置に設定される。第3位置P3は、バケット15c(さらに詳しくはバケット先端部15ct)が、第1作業が行われる前の作業対象物Aの上面に接するような位置に設定される。図8に示す例では、第3位置P3は、第2位置P2よりも上側Z1に設定される。
例えば、第4位置P4は、作業対象物Aにバケット15cが突き刺された状態となるような位置に設定される。第4位置P4は、第3位置P3よりも下側Z2の位置(例えば真下の位置)に設定される。例えば、第5位置P5は、作業対象物Aを第2側(図8では奥側X1)に移動させた後のバケット15cの位置に設定される。例えば、第5位置P5は、第1位置P1と同じ位置である。なお、第1作業の終了位置(第3位置P3)と、第2作業の開始位置(第3位置P3)とは、同じ位置でも、相違してもよい。また、第1作業の開始位置(第1位置P1)と、第2作業の終了位置(第5位置P5)とは、同じ位置でも、相違してもよい。
例えば、目標経路Pは、前後方向Xの座標、および上下方向Zの座標により表される。目標経路Pは、バケット15cの角度(バケット角度Xi)の情報を含んでもよい(バケット角度Xiについては、図8における第2位置P2のバケット15cを参照)。例えば、バケット角度Xiは、水平方向に対するバケット15cの角度である。具体的には例えば、バケット角度Xiは、水平方向に対するバケット先端背面15c2の角度でもよく、水平方向に対するバケット開口面15c1の角度でもよい(図示なし)。座標の基準(原点)の位置は様々に設定可能である。例えば、座標の基準の位置は、作業現場に設定されてもよい。例えば、座標の基準の位置は、図1に示す作業機械10の特定の部位に設定されてもよく、具体的にはブーム15aの基端部(ブームフットピンの位置)に設定されてもよく、下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回中心の位置に設定されてもよい。
(入力データ)
作業計画設定部31(図4参照)が、図8に示す目標経路Pを設定(生成、出力)する前に、下記の入力データが、作業計画設定部31に設定される。例えば、入力データは、第1位置P1および第3位置P3のそれぞれのバケット先端部15ctの位置(座標)を含んでもよい。例えば、入力データは、第1位置P1でのバケット角度Xiを決定するための設定値を含んでもよい。例えば、入力データは、初期位置P0、第2位置P2、および第4位置P4を決定するための設定値を含んでもよい。
(入力データ:第1位置P1のバケット先端部15ctの座標)
入力データとして、第1位置P1のバケット先端部15ctの座標が設定される。第1位置P1のバケット先端部15ctの前後方向Xの座標をpx_start、上下方向Zの座標をpz_startとする。
[例4a]px_startは、作業者の手動操作(例えば、ティーチング、操作部24の操作)により設定されてもよい。[例4b]px_startは、第1位置P1として設定したい位置(第1作業を開始させたい位置)の近傍のピット壁Cw(例えば奥側X1のピット壁Cw)の位置に基づいて設定されてもよい。ピット壁Cwの位置は、作業者の手動操作により設定されてもよく、撮像装置22(図4参照)に検出されてもよい。[例4bの具体例]px_startは、ピット壁Cwから、所定の距離N1だけ離れた位置に設定されてもよい。距離N1は、バケット15cが第1位置P1に配置されたときにバケット15cとピット壁Cwとが接触することを抑制できるような大きさに設定される。例えば、距離N1は、作業者の手動操作により設定されてもよく、コントローラ30(図4参照)に設定された固定値でもよい。例えば、距離N1は、ピット壁Cwおよびバケット15cの少なくともいずれかの形状に基づいてコントローラ30が自動的に設定してもよい。この場合、例えば、ピット壁Cwおよびバケット15cの少なくともいずれかの形状は、撮像装置22(図4参照)に検出されてもよい。
pz_startは、第1位置P1として設定したい位置における作業対象物Aの上面の高さ(上下方向Zの位置)に基づいて設定される。例えば、pz_startは、第1位置P1として設定したい位置における作業対象物Aの上面と一致(または略一致)する高さに設定される。作業対象物Aの上面の高さは、作業対象物検出部23(図4参照)に検出される。
(入力データ:第1位置P1のバケット角度Xiに関する角度設定値)
入力データとして、第1位置P1のバケット角度Xiを決定するための設定値(角度設定値)が設定される。角度設定値は、第1位置P1から第2位置P2に向かって(下側Z2に)バケット15cが移動させられたときに、バケット15cが作業対象物Aに適切に突き刺さるように設定される。例えば、第1位置P1における作業対象物Aの上面に対して、第1位置P1のバケット15cのバケット先端背面15c2が、傾くように(例えば略垂直になるように)角度設定値が設定される。例えば、角度設定値は、作業対象物Aの形状(例えば作業対象物Aの上面の傾斜)に基づいて、コントローラ30が自動的に設定してもよい。
(入力データ:第3位置P3のバケット先端部15ctの座標)
入力データとして、第3位置P3のバケット先端部15ctの座標が設定される。第3位置P3のバケット先端部15ctの前後方向Xの座標をpx_end、上下方向Zの座標をpz_endとする。以下では、px_end、およびpz_endの設定について、主に、px_start、およびpz_startとの相違点について説明する。
[例5a]px_endは、作業者の手動操作により設定されてもよい。[例5b]px_endは、第3位置P3として設定したい位置の近傍のピット壁Cw(例えば手前側X2のピット壁Cw)の位置に基づいて設定されてもよい。[例5bの具体例]px_endは、ピット壁Cwから、距離N2だけ離れた位置に設定されてもよい。距離N2は、バケット15cが第3位置P3に配置されたときにバケット15cとピット壁Cwとが接触することを抑制できるような大きさに設定される。距離N2の設定方法については、距離N1の設定方法と同様である(上記[例4bの具体例]を参照)。
pz_endは、第3位置P3として設定したい位置における作業対象物Aの上面の高さ(上下方向Zの位置)に基づいて設定される。例えば、pz_endは、第3位置P3として設定したい位置における作業対象物Aの上面と一致(または略一致)する高さに設定される。
(入力データ:初期位置P0の高さの設定値(第1設定値))
入力データとして、初期位置P0の高さの設定値(第1設定値)が設定される。具体的には、第1設定値は、第1位置P1のアーム先端部15btのZ座標(p1z)から、初期位置P0のアーム先端部15btのZ座標(p0z)までの、上下方向Zにおける距離である。
(入力データ:第2位置P2の深さの設定値(第2設定値))
入力データとして、第2位置P2の深さの設定値(第2設定値)が設定される。具体的には、第2設定値は、第1位置P1のアーム先端部15btのZ座標(p1z)から、第2位置P2のアーム先端部15btのZ座標(p2z)までの、上下方向Zにおける距離である。
(入力データ:第4位置P4の深さの設定値(第3設定値))
入力データとして、第4位置P4の深さの設定値(第3設定値)が設定される。具体的には、第3設定値は、第3位置P3のバケット先端部15ctのZ座標(pz_end)から、第4位置P4のバケット先端部15ctのZ座標までの、上下方向Zにおける距離である。
(出力データ)
作業計画設定部31(図4参照)は、入力データに基づいて、目標経路P(出力データ)を設定(出力、生成)する。例えば、出力データは、初期位置P0から第5位置P5までの各位置での、アーム先端部15btの座標と、バケット角度Xiである。出力データの具体例は、次の通りである。
第1位置P1のバケット角度Xi(p1xi)は、第1作業を開始しようとする位置での作業対象物Aの上面の傾きを考慮した大きさに決定される。例えば、p1xiは、作業対象物Aの上面の傾きと、上記の角度設定値(入力データの一つ)と、に基づいて決定される。
第1位置P1のアーム先端部15btの前後方向Xにおける座標(p1x)および上下方向Zにおける座標(p1z)は、上記のpx_start、pz_start、およびp1xiを考慮した位置に決定される。さらに詳しくは、p1xおよびp1zは、バケット先端部15ctの前後方向Xの座標がpx_start、上下方向Zの座標がpz_start、バケット角度Xiがp1xiとなるように決定される。
初期位置P0は、例えば、第1位置P1の真上の位置に決定される。初期位置P0のバケット角度Xiは、例えば、第1位置P1のバケット角度Xiと同じ値に決定される。さらに詳しくは、初期位置P0のバケット角度Xi(p0xi)は、p1xiに決定される。初期位置P0のアーム先端部15btの前後方向Xにおける座標(p0x)は、p1xに設定される。初期位置P0のアーム先端部15btの上下方向Zにおける座標(p0z)は、p1zと第1設定値(入力データの一つ)と、の和(p1z+第1設定値)に決定される。
第2位置P2は、例えば、第1位置P1の真下の位置に決定され、第1位置P1とは異なるバケット角度Xiに決定される。図8に示す例では、第2位置P2のバケット角度Xi(p2xi)は、バケット先端背面15c2が鉛直方向または略鉛直方向となるように決定され、例えば230°などに決定される(バケット角度Xiの具体的数値は様々に変更可能である)。第2位置P2のアーム先端部15btの前後方向Xにおける座標(p2x)は、p1xに決定される。第2位置P2のアーム先端部15btの上下方向Zにおける座標(p2z)は、p1zから第2設定値(入力データの一つ)を引いた値(p1z-第2設定値)に決定される。
第3位置P3のバケット角度Xi(p3xi)は、例えば、第2位置P2のバケット角度Xi(p2xi)と同じ値に決定される。第3位置P3のアーム先端部15btの前後方向Xにおける座標(p3x)および上下方向Zにおける座標(p3z)は、上記のpx_end、pz_end、およびp3xiを考慮した位置に決定される。さらに詳しくは、p3xおよびp3zは、バケット先端部15ctの前後方向Xにおける座標がpx_end、上下方向Zにおける座標がpz_end、バケット角度Xiがp3xiとなるように決定される。
第2位置P2から第3位置P3にバケット15cが移動するとき、バケット先端部15ctは、直線的に移動してもよく(図8参照)、直線的に移動しなくてもよい。第2位置P2から第3位置P3にバケット15cが移動するとき、バケット先端部15ctは、斜め上側Z1に移動してもよく(図8参照)、水平方向に移動してもよい。第4位置P4から第5位置P5にバケット15cが移動するときも同様である。横から見たときに、第2位置P2から第3位置P3へのバケット先端部15ctの経路と、第4位置P4から第5位置P5へのバケット先端部15ctの経路とは、交差してもよい(図8参照)。これらの経路は、横から見たときに、交差しなくてもよく、例えば重なってもよく、平行でもよい。上記「横から見たとき」は、さらに詳しくは、水平方向、かつ、攪拌作業が行われる方向(第1側、第2側)に交差する方向から見たときを意味する。
第4位置P4のバケット角度Xi(p4xi)は、第2位置P2と同じバケット角度Xi(p2xi)に決定され、第3位置P3と同じバケット角度Xi(p3xi)に決定される。なお、p4xiは、p2xiやp3xiと相違してもよい。この場合、p4xiは、入力データとして設定されてもよく、例えば、第3位置P3での作業対象物Aの傾斜(例えば第1作業開始前の傾斜、例えば第2作業開始前の傾斜)などに基づいて設定されてもよい。また、p4xiは、p2xiまたはp3xiに基づいて算出および決定されてもよい。第4位置P4のアーム先端部15btの前後方向Xにおける座標(p4x)および上下方向Zにおける座標(p4z)は、上記のpx_end、pz_end、第3設定値(入力データの一つ)、およびp4xiを考慮した位置に決定される。さらに詳しくは、p4xおよびp4zは、バケット先端部15ctの前後方向Xにおける座標がpx_end、上下方向Zにおける座標がpz_endから第3設定値を引いた値(pz_end-第3設定値)、バケット角度Xiがp4xiとなるように決定される。
第5位置P5は、例えば第1位置P1と同じ位置に決定される。
(第1の発明の効果)
図1に示す作業システム1による効果は、次の通りである。作業システム1は、作業機械10と、コントローラ30(図4参照)と、を備える。作業機械10は、作業対象物Aを掘削可能なバケット15cを備える。
[構成1]コントローラ30(図4参照)は、攪拌作業を作業機械10が行うように、作業機械10を自動運転させる。攪拌作業は、第1作業と、第2作業と、を含む。第1作業は、作業対象物Aが集積された集積範囲Bの作業対象物Aを、第1側(例えば手前側X2)にバケット15cにより移動させる作業である。第2作業は、第1作業により移動させられた作業対象物Aを、第1側とは逆向きの第2側(例えば奥側X1)にバケット15cにより移動させる作業である。
上記[構成1]により、作業機械10の自動運転により、集積範囲Bの作業対象物Aを、第1側、および第1側とは逆の第2側にバケット15cにより移動させることができる。よって、作業機械10の自動運転により、作業対象物Aを攪拌する作業を行うことができる。
(第2の発明の効果)
[構成2]図4に示すコントローラ30には、作業開始条件と、作業終了条件と、が設定される。作業開始条件は、作業機械10に攪拌作業を開始させる条件である。作業終了条件は、作業機械10に攪拌作業を終了させる条件である。コントローラ30は、作業開始条件が満たされたと判断した場合、作業機械10に攪拌作業を開始させる。コントローラ30は、作業終了条件が満たされたと判断した場合、作業機械10に攪拌作業を終了させる。
上記[構成2]により、攪拌作業を開始させる作業開始条件が満たされたとコントローラ30が判断した場合、自動運転による攪拌作業を作業機械10が開始することができる。また、攪拌作業を開始させる作業終了条件が満たされたとコントローラ30が判断した場合、自動運転による攪拌作業を作業機械10が終了することができる。したがって、作業開始条件または作業終了条件が適切に設定された場合、作業機械10の自動運転による攪拌作業を、適切なタイミングで開始または終了することができる。
(第3の発明の効果)
[構成3]作業システム1は、作業対象物検出部23を備える。作業対象物検出部23は、集積範囲B(図1参照)内の作業対象物A(図1参照)の形状を検出する。作業開始条件および作業終了条件の少なくともいずれかは、作業対象物検出部23に検出された作業対象物Aの形状に関する条件である形状条件を含む(図5のステップS15、図7のステップS63参照)。
上記[構成3]により、次の効果が得られる。図1に示す作業対象物Aの形状に応じて攪拌作業の必要性が変わる場合がある(詳細は上述)。そこで、作業開始条件および作業終了条件の少なくともいずれかは、上記[構成3]の形状条件を含む。よって、攪拌作業の必要性に応じて攪拌作業を開始または終了させることができる。
(第4の発明の効果)
[構成4]形状条件は、作業対象物Aの傾斜および高さの少なくともいずれかの条件を含む。
上記[構成4]により、次の効果が得られる。作業対象物Aの傾斜および高さの少なくともいずれかに応じて攪拌作業の必要性が変わる(詳細は上述)。そこで、上記[構成4]では、形状条件(上記[構成3])が作業対象物Aの傾斜および高さの少なくともいずれかの条件を含む。よって、攪拌作業の必要性に応じて攪拌作業を開始または終了させることができる。
(第5の発明の効果)
[構成5]作業システム1は、図4に示す車両位置検出部25aを備える。車両位置検出部25aは、作業対象物A(図2参照)に関する作業を行うことが予定されている車両D(図2参照)の位置を検出する。作業開始条件および作業終了条件の少なくともいずれかは、車両位置検出部25aに検出された車両Dの位置に関する条件を含む(図5のステップS13、図7のステップS53参照)。
上記[構成5]により、次の効果が得られる。図2に示す作業対象物Aに関する作業を行うことが予定されている車両Dの位置によって、攪拌作業の必要性が変わる場合がある。そこで、上記[構成5]では、作業開始条件および作業終了条件の少なくともいずれかは、車両Dの位置に関する条件を含む。よって、攪拌作業の必要性に応じて攪拌作業を開始または終了させることができる。
(第6の発明の効果)
[構成6]作業システム1は、図4に示す操作部24を備える。操作部24は、作業者の操作に応じて、攪拌作業に関する指令を出力する。作業開始条件および作業終了条件の少なくともいずれかは、操作部24が出力した指令に関する条件を含む(図5のステップS11、図7のステップS51参照)。
上記[構成6]により、作業者による操作部24の操作に応じて、攪拌作業を開始または終了させることができる。よって、作業者の意思に基づいて、攪拌作業を開始または終了させることができる。
(第7の発明の効果)
[構成7]作業開始条件および作業終了条件の少なくともいずれかは、コントローラ30に設定された時刻に関する条件を含む(図5のステップS12、図7のステップS52参照)。
上記[構成7]により、次の効果が得られる。時刻によって、攪拌作業を行うのに適しているか否かが変わる場合がある。この場合、上記[構成7]により、攪拌作業を行うのに適した時刻に応じて、攪拌作業を開始または終了させることができる。
(第8の発明の効果)
[構成8]作業システム1は、投入検出部25bを備える。投入検出部25bは、図1に示す集積範囲B内に投入される作業対象物A(投入物E)を検出する。作業開始条件は、集積範囲B内への作業対象物A(投入物E)の投入の作業が所定の状況に達したことを含む。
上記[構成8]により、次の効果が得られる。集積範囲B内への作業対象物A(投入物E)の投入の作業の進行状況が所定の状況に達した(例えば投入物Eが投入された)タイミングは、攪拌作業を開始するのに適したタイミングになり得る。この場合、上記[構成8]により、攪拌作業を開始するのに適したタイミングで、攪拌作業を開始させることができる。
(第9の発明の効果)
[構成9]作業終了条件は、攪拌作業の進行状況が、図4に示すコントローラ30に設定された所定の状況に達したことを含む(図7のステップS61、S62、S63、およびS65参照)。
上記[構成9]により、次の効果が得られる。攪拌作業の進行状況が所定の状況に達した(例えば完了した)タイミングは、攪拌作業を終了するのに適したタイミングになり得る。この場合、上記[構成9]により、攪拌作業を終了するのに適したタイミングで、攪拌作業を終了させることができる。
(第10の発明の効果)
[構成10]作業終了条件は、集積範囲B(図2参照)内の特定の範囲で攪拌作業が完了したことを含む(図7のステップS65参照)。
上記[構成10]により、次の効果が得られる。集積範囲B(図2参照)内の特定の範囲(例えば全体または略全体など)で攪拌作業が完了したタイミングは、攪拌作業を終了するのに適したタイミングになり得る。この場合、上記[構成10]により、攪拌作業を終了するのに適したタイミングで、攪拌作業を終了させることができる。
(第11の発明の効果)
[構成11]作業システム1は、硬さ検出部27を備える。硬さ検出部27は、攪拌作業により攪拌された作業対象物A(図2参照)の硬さを検出する。作業終了条件は、硬さ検出部27に検出された作業対象物A(図2参照)の硬さが所定の硬さに達したことを含む。
上記[構成11]により、次の効果が得られる。例えば攪拌作業が、図1に示す作業対象物Aの硬さを変えるために行われる場合がある。この場合は、作業対象物Aの硬さが所望の硬さになったときが、攪拌作業を終了させるのに適したタイミングになり得る。この場合、上記[構成11]により、攪拌作業を終了させるのに適したタイミングで、攪拌作業を終了させることができる。
(第12の発明の効果)
[構成12]硬さ検出部27(図4参照)は、攪拌作業によりバケット15cに作用する負荷を検出することで作業対象物Aの硬さを検出する。
上記[構成12]により、硬さ検出部27(図4参照)を作業機械10に設けることができる。よって、作業対象物Aの硬さを検出する装置であって作業機械10から独立した装置を設ける必要がない。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、図4などに示す各構成要素の接続は変更されてもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。具体的には例えば、コントローラ30の構成要素(作業計画設定部31、自動運転制御部50など)は、1つのコントローラ30に設けられる必要はなく、複数のコントローラ30に分けて設けられてもよい。例えば、各種パラメータ(設定値、閾値、範囲など)は、コントローラ30に予め設定されてもよい。例えば、各種パラメータは、作業者の手動操作により設定されてもよく、ティーチングにより設定されてもよく、センサ(例えば撮像装置22など)の検出値に基づいてコントローラ30が算出してもよい。例えば、各種パラメータは、変えられなくてもよく、手動操作により変えられてもよく、何らかの条件に応じて自動的に変えられてもよい。例えば、図5~図7に示すフローチャートのステップの順序が変更されてもよく、ステップの一部が行われなくてもよく、互いに異なるフローチャートのステップどうしが組み合わされてもよい。例えば、各構成要素は、各特徴(作用機能、配置、形状、作動など)の一部のみを有してもよい。
1 作業システム
10 作業機械
15c バケット
23 作業対象物検出部
24 操作部
25b 投入検出部
27 硬さ検出部
30 コントローラ
A 作業対象物
B 集積範囲
X1 奥側(第2側)
X2 手前側(第1側)

Claims (12)

  1. 作業対象物を掘削可能なバケットを備える作業機械と、
    攪拌作業を前記作業機械が行うように、前記作業機械を自動運転させるコントローラと、
    を備え、
    前記攪拌作業は、
    前記作業対象物が集積された集積範囲内の前記作業対象物を第1側に前記バケットにより移動させる第1作業と、
    前記第1作業により移動させられた前記作業対象物を、前記第1側とは逆向きの第2側に前記バケットにより移動させる第2作業と、
    を含む、
    作業システム。
  2. 請求項1に記載の作業システムであって、
    前記コントローラには、
    前記作業機械に前記攪拌作業を開始させる条件である作業開始条件と、
    前記作業機械に前記攪拌作業を終了させる条件である作業終了条件と、
    が設定され
    前記コントローラは、
    前記作業開始条件が満たされたと判断した場合、前記作業機械に前記攪拌作業を開始させ、
    前記作業終了条件が満たされたと判断した場合、前記作業機械に前記攪拌作業を終了させる、
    作業システム。
  3. 請求項2に記載の作業システムであって、
    前記集積範囲内の前記作業対象物の形状を検出する作業対象物検出部を備え、
    前記作業開始条件および前記作業終了条件の少なくともいずれかは、前記作業対象物検出部に検出された前記作業対象物の形状に関する条件である形状条件を含む、
    作業システム。
  4. 請求項3に記載の作業システムであって、
    前記形状条件は、前記作業対象物の傾斜および高さの少なくともいずれかの条件を含む、
    作業システム。
  5. 請求項2~4のいずれか1項に記載の作業システムであって、
    前記作業対象物に関する作業を行うことが予定されている車両の位置を検出する車両位置検出部を備え、
    前記作業開始条件および前記作業終了条件の少なくともいずれかは、前記車両位置検出部に検出された前記車両の位置に関する条件を含む、
    作業システム。
  6. 請求項2~5のいずれか1項に記載の作業システムであって、
    作業者の操作に応じて、前記攪拌作業に関する指令を出力する操作部を備え、
    前記作業開始条件および前記作業終了条件の少なくともいずれかは、前記操作部が出力した前記指令の有無に関する条件を含む、
    作業システム。
  7. 請求項2~6のいずれか1項に記載の作業システムであって、
    前記作業開始条件および前記作業終了条件の少なくともいずれかは、前記コントローラに設定された時刻に関する条件を含む、
    作業システム。
  8. 請求項2~7のいずれか1項に記載の作業システムであって、
    前記集積範囲内に投入される前記作業対象物を検出する投入検出部を備え、
    前記作業開始条件は、前記投入検出部に検出された前記集積範囲内への前記作業対象物の投入の作業が所定の状況に達したことを含む、
    作業システム。
  9. 請求項2~8のいずれか1項に記載の作業システムであって、
    前記作業終了条件は、前記攪拌作業の進行状況が、前記コントローラに設定された所定の状況に達したことを含む、
    作業システム。
  10. 請求項9に記載の作業システムであって、
    前記作業終了条件は、前記集積範囲内の特定の範囲で前記攪拌作業が完了したことを含む、
    作業システム。
  11. 請求項9または10に記載の作業システムであって、
    前記攪拌作業により攪拌された前記作業対象物の硬さを検出する硬さ検出部を備え、
    前記作業終了条件は、前記硬さ検出部に検出された前記作業対象物の硬さが所定の硬さに達したことを含む、
    作業システム。
  12. 請求項11に記載の作業システムであって、
    前記硬さ検出部は、前記攪拌作業により前記バケットに作用する負荷を検出することで前記作業対象物の硬さを検出する、
    作業システム。
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