JP2023074371A - 内燃システム - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に冷却水を循環させるための配管を含めたシステムの全体のサイズを小型化することが可能な内燃システムを提供する。【解決手段】内燃システム10は、クランクシャフト13と、このクランクシャフト13を当該クランクシャフト13の一方の端部13a側を前方側とし出力部13bが設けられた他方端側を後方側として収容するシリンダブロック12と、を含むエンジン11(内燃機関)と、シリンダブロック12に備えられて、供給口16から冷却水を供給してエンジン11に冷却水を循環させるウォーターポンプ20と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に冷却水を循環させるウォーターポンプを備える内燃システムに関する。
自動車等の車両に適用される内燃機関は、当該内燃機関を冷却するための冷却水を循環させるウォーターポンプを備えている。
例えば、特許文献1には、クランクシャフトの回転力を、ベルトを介してプーリに伝達して、当該プーリに設けた主軸に固定された羽根車を回転させることによって、冷却水を循環させるウォーターポンプが開示されている。
特開2020-153263号公報
しかしながら、特許文献1に開示された内燃機関の冷却装置の場合、ウォーターポンプは、クランクシャフトの回転力によって駆動されるため、エンジンの前方側に設置せざるを得なかった。そのため、冷却水を冷却装置からウォーターポンプへ戻す長い配管が必要であり、冷却装置と冷却水の配管とを含めた内燃機関、すなわち内燃システム全体のサイズの小型化を妨げる要因の一つになっていた。
本発明の目的は、内燃機関に冷却水を循環させるための配管を含めたシステムの全体のサイズを小型化することが可能な内燃システムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る内燃システムは、クランクシャフトと、このクランクシャフトを当該クランクシャフトの一方端側を前方側とし出力部が設けられた他方端側を後方側として収容するシリンダブロックと、を含む内燃機関と、シリンダブロックに備えられて、供給口から冷却水を供給して内燃機関に冷却水を循環させるウォーターポンプと、を備える。そして、供給口は、シリンダブロックの後方側である後方領域に接続されている。
この構成によれば、例えば、内燃機関の後方領域に水循環のための流路を集約し易く、内燃システムの全体のサイズを小型化し易くなる。
また、本発明に係る内燃システムにおいて、ウォーターポンプから内燃機関に供給された冷却水は、内燃機関から冷却装置を介してウォーターポンプに直接戻る流路を循環するようにしてもよい。
この構成によれば、例えば、ウォーターポンプと内燃機関と冷却装置とをより短い流路で接続し易くなる。これによって、冷却装置と冷却水の配管とを含めた内燃システムの全体のサイズを小型化することができる。また、流路が短くできることにより、内燃システムに循環させる冷却水の必要量を削減できる。これによって、より効率的に冷却水の循環を実現する内燃システムを実現することができるとともに、冷却水の必要量の削減が可能なので、暖機運転が必要な際には冷却水の温度上昇効率が向上し、燃費向上に寄与できる。
また、本発明に係る内燃システムにおいて、供給口は、後方領域のうちシリンダブロックの前方側と後方側との間の略中央位置に片寄った位置に接続されてもよい。
この構成によれば、例えば、ウォーターポンプを内燃機関の後方に設置した場合と比較して、ウォーターポンプが内燃機関の振動を受け難くなる。
また、本発明に係る内燃システムにおいて、ウォーターポンプは、電動式であってもよい。
この構成によれば、例えば、冷却水の循環のための配管(流路)の長さが短縮される内燃システムにおいて、配管の圧力損失が低下可能となるため、小型の電動式のウォーターポンプの採用が可能になる。その結果、内燃システムの全体のサイズを小型化、軽量化がし易くなるとともに、コストダウンに寄与できる。
本発明によれば、内燃機関の後方領域に冷却水の循環のための流路を集約し易く、全体のサイズを小型化することができる内燃システムを提供することができる。
図1は、実施形態に係る内燃システムを示す例示的かつ模式的なブロック図である。 図2は、実施形態に係る内燃システムのウォーターポンプの概略構造を示す例示的かつ模式的な断面図である。 図3は、実施形態に係る内燃システムのウォーターポンプの取付構造を示す例示的かつ模式的な斜視図である。 図4は、比較例としての内燃システムを示す例示的かつ模式的なブロック図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1を用いて、本発明の実施形態の内燃システム10を説明する。図1は、実施形態に係る内燃システムを示す例示的かつ模式的なブロック図である。
(内燃システムの概略構成)
内燃システム10は、エンジン11と、エンジン11の内部に冷却水を供給し循環させるウォーターポンプ20と、エンジン11を冷却することによって温まった冷却水を冷却する冷却装置としてのラジエター40とを備える。なお、エンジン11は、本開示における内燃機関の一例である。
図1において、エンジン11は、例えば3個のシリンダ14がクランクシャフト13に沿って直列に配置された、直列3気筒エンジンである。また、エンジン11は、車両の前後方向(図1のX軸方向)に対して、横置き、即ち図1のY軸方向に沿って配置されているものとする。この場合、エンジン11のクランクシャフト13の一方の端部13a側である一方端側を前方側とし、クランクシャフト13の回転出力が取り出される出力部13bが設けられた他方端側を後方側とする。すなわち、図1において、エンジン11の後方側はY軸正側であり、エンジン11の前方側はY軸負側であるとする。また、図1において、エンジン11の前方側と後方側との間の略中央位置Sを境に前方側を前方領域F、後方側を後方領域Rと称する場合もある。クランクシャフト13やシリンダ14は、エンジン11を構成するシリンダブロック12の内部に収容されて、ウォーターポンプ20はシリンダブロック12の後方領域Rの側壁の一部に取り付けられている。ウォーターポンプ20の取り付け位置の詳細は、後述する。
内燃システム10を循環する冷却水は、エンジン11以外の補機の冷却も行う。例えば、図1に記載した、EGRクーラ42と、EGRバルブ44との冷却を行う。EGRクーラ42とEGRバルブ44は、エンジン11の排気ガスを再度吸気ポートに戻すことによって、燃費の向上を図るEGR(排気再循環システム)に用いられる補機である。また、ディーゼルエンジンの場合、EGRを行うことによって、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)の排出量を減らすことができる。EGRクーラ42は、冷却水を循環させることによって、排気ガスの温度を下げる。EGRバルブ44は、吸気ポートに戻す排気ガスの量を調整する。
また、図1には記載しないが、冷却水は、例えばCVT(Continuously Variable Transmission)の冷却に用いられるCVTオイルの冷却等も行う。
更に、内燃システム10を循環する冷却水は、ヒータ46を通過する。ヒータ46は、暖まった冷却水による熱によって、車室内の暖房を行う。
内燃システム10を循環する冷却水は、ウォーターポンプ20と、エンジン11と、ラジエター40と、上述した補機とを互いに接続した配管(流路)の中を循環する。この配管は、エンジン11の内部に配設した内部配管としてもよいし、金属パイプ等をエンジン11の外部に配設した外部配管としてもよい。
なお、図1には図示しないが、冷却水の配管の中には、冷却水の温度が低い場合に、冷却水をラジエター40等に循環させないように、冷却水の循環経路を変更するサーモスタット等が設置される。例えば、冬季等におけるエンジン11の始動時に暖機運転が必要な際に冷却水の温度を迅速に上昇させるようにすることができる。
ウォーターポンプ20は、例えば、電動ウォーターポンプであり、モータ部22とポンプ部24とを備える。
モータ部22は、例えばDCモータであり、図1に不図示のコントローラによって回転駆動される。
ポンプ部24は、DCモータの回転軸に軸支されたインペラを備える。インペラは、複数の羽根を備えて、DCモータの回転軸の回転に連れ添って回転する。インペラが備える複数の羽根は、回転することによって、ポンプ部24に流入した冷却水を、エンジン11の内部に送り込む。なお、ウォーターポンプ20の詳細構造は後述する(図2参照)。
冷却水は、ウォーターポンプ20の流入口20aからウォーターポンプ20のポンプ部24に流入して、その後、ウォーターポンプ20に形成された供給口16からシリンダブロック12(エンジン11)の内部に流入する。
シリンダブロック12(エンジン11)の内部に流入した冷却水は、シリンダブロック12の内部に形成された冷却水路を流れる。シリンダブロック12の内部の冷却水路は、エンジン11が備えるシリンダ14(図1の例では3つのシリンダ)を冷却して、排出口18から排出される。
排出口18から流出する冷却水は、流路L1を通りラジエター40に流入し、ラジエター40で冷却された後、流路L2を通りウォーターポンプ20に戻る。また、前述したように、排出口18から排出される冷却水のうち補機側を通る冷却水は、例えば、流路L3を通り、EGRクーラ42に流れる。EGRクーラ42に供給された冷却水の一部は、流路L4を通り、EGRバルブ44および流路L5を通りウォーターポンプ20に戻る。また、EGRクーラ42に供給された冷却水の残りの部分は、流路L6を通りヒータ46および流路L7を通りウォーターポンプ20に戻る。各流路L1~L7を流れる冷却水は、ウォーターポンプ20のポンプ圧によって移動する。
なお、図1に示す各流路L1~L7やラジエター40、EGRクーラ42、EGRバルブ44、ヒータ46の配置は、説明のため間隔を空けて図示しているが、実際は、必要最小限の間隔で配置されている。
図1に示されるように、ウォーターポンプ20の供給口16は、シリンダブロック12(エンジン11)の後方側である後方領域Rに接続されている。より具体的には、供給口16は、後方領域Rのうちシリンダブロック12の前方側(前方領域F)と後方側(後方領域R)との間の略中央位置Sに片寄った位置、例えば、エンジン11の重心に近い位置に接続される。そして、前述したように、ウォーターポンプ20からエンジン11に供給された冷却水の一部は、エンジン11からラジエター40を介して流路L2を通り、ウォーターポンプ20に直接戻る。その結果、ウォーターポンプ20がエンジン11の前方に配置される場合に比べて、エンジン11の後方に配置されるラジエター40とエンジン11の後方領域Rに配置されるウォーターポンプ20とを接続する流路L2を短くすることができる。同様に、EGRバルブ44とウォーターポンプ20を接続する流路L5やヒータ46とウォーターポンプ20を接続する流路L7等もウォーターポンプ20がエンジン11の前方側に配置される場合よりも短くすることができる。
(電動ウォーターポンプの構造)
図2を用いて、ウォーターポンプ20の構造を説明する。図2は、ウォーターポンプ20の概略構造を示す例示的かつ模式的な断面図である。
ウォーターポンプ20は、モータ部22とポンプ部24を備える。
モータ部22は、モータを構成するロータ26(回転子)とステータ27(固定子)を有する。ロータ26は、例えば永久磁石で形成される。ステータ27は、ロータ26を収容するハウジング25の内部に設置されるコイルである。ステータ27は、通電することによって回転磁界を発生する。ロータ26は、ステータ27が発生させた回転磁界によってポンプシャフト28の周りに回転する。
ポンプ部24は、インペラ29とポンプカバー30を備える。
インペラ29は、複数の羽根を有する羽根車である。インペラ29は、ロータ26と一体的に形成されており、不図示のベアリング等によってポンプシャフト28に支持される。インペラ29は、ポンプシャフト28を中心に回転することによって、遠心ポンプとして機能する。なお、インペラ29を収容するポンプカバー30の内部には、渦巻き型の渦室が形成されている。流入口20aに接続されたパイプ32から流入した冷却水は、インペラ29の回転で生じる遠心力によって90°向きを換えて、パイプ34に吐出される。その後、パイプ34に吐出された冷却水は、供給口16からエンジン11の内部に流入する。
なお、図2において、ポンプカバー30とハウジング25とは、例えば樹脂材料で一体的に成形されている。
電動ウォーターポンプの構造は、図2に示すものに限らない。例えば、ポンプカバー30とハウジング25とが別体型であってもよい。
(電動ウォーターポンプの取付構造)
図3は、ウォーターポンプ20の取付構造を示す例示的かつ模式的な斜視図である。
ウォーターポンプ20のパイプ34の先端には、フランジ35が形成される。フランジ35は、パイプ34の先端に平板状に形成され、冷却水をエンジン11に供給する供給口16を形成する。フランジ35のパイプ34を挟む位置には、貫通穴35a,35bが開口されている。
ウォーターポンプ20のハウジング25の側面には、フランジ36が形成される。フランジ36は、ハウジング25を挟んで、フランジ35と反対側の位置に、フランジ35と略平行に形成される。フランジ36には、貫通穴36aが開口されている。
貫通穴35a,35b、および貫通穴36aには、それぞれ、雄ネジが切られたボルト37が挿通される。貫通穴35a,35bおよび貫通穴36aを挿通した各ボルト37は、シリンダブロック12の側壁に形成された、不図示のボルト穴に形成された雌ネジと結合する。これによって、ウォーターポンプ20は、シリンダブロック12の後方領域Rの側壁に取り付けられる。なお、フランジ35に裏面(供給口16の周囲)には、冷却水漏れを防止するために、不図示のガスケットが設置される。
このように、ウォーターポンプ20は、ハウジング25が内包する重量物であるモータ部22(図2参照)を取り囲む3点でシリンダブロック12に締結される。なお、ウォーターポンプ20の重心位置を取り囲む3点でシリンダブロック12に締結するのが望ましい。これによって、シリンダブロック12から振動が伝わった場合であっても、ウォーターポンプ20はシリンダブロック12に強固に固定される。
なお、ウォーターポンプ20のシリンダブロック12への取付構造は、図3に示す例に限定されるものではない。
次に、図4を用いて、本実施形態の内燃システム10を、比較例の内燃システム10aと比較する。図4は、比較例としての内燃システム10aを示す例示的かつ模式的なブロック図である。
内燃システム10aは、エンジン11の前方に、ウォーターポンプ21を備える。その他の構成は、本実施形態の内燃システム10と基本的には同じである。
ウォーターポンプ21は、機械式ウォーターポンプである。ウォーターポンプ21は、ベアリング部23とポンプ部24とを備える。ベアリング部23は、クランクシャフト13の回転に連れ添って回転するクランクプーリー15との間に架け渡されたベルト17によって回転駆動される。ポンプ部24は、ベアリング部23とともに回転するインペラを備える。インペラは、複数の羽根を備えて、ベアリング部23の回転に連れ添って回転する。インペラが備える複数の羽根は、回転することによって、流入口21aからウォーターポンプ21のポンプ部24に流入した冷却水を供給口16からエンジン11の内部に送り込む。
内燃システム10aの場合も排出口18から流出する冷却水は、流路L1を通りラジエター40に流入し、ラジエター40で冷却された後、流路L2aを通りウォーターポンプ21に戻る。また、排出口18から排出される冷却水のうち補機側を通る冷却水は、流路L3を通り、EGRクーラ42に流れる。EGRクーラ42に供給された冷却水の一部は、流路L4を通り、EGRバルブ44、流路L5aを通りウォーターポンプ20に戻る。また、EGRクーラ42に供給された冷却水の残りの部分は、流路L6を通りヒータ46および流路L7aを通りウォーターポンプ20に戻る。
図4に示すように、比較例の内燃システム10aは、本実施形態の内燃システム10と比べて、冷却水の配管(流路L2a,L5a,L7a等)を、エンジン11の後方に配置されたラジエター40や補機から、エンジン11の前方に配置されたウォーターポンプ21まで延設する必要がある。つまり、エンジン11、ラジエター40等を含む内燃システム10aの全体サイズが大型化する原因になる。
一方、ウォーターポンプ20の供給口16がエンジン11(シリンダブロック12)の後方領域Rで接続される内燃システム10の場合、全体のサイズを内燃システム10aの全体のサイズに比べてコンパクトにすることができる。また、内燃システム10は内燃システム10aに比べて冷却水の配管が短いため、使用する冷却水の量が少なくて済む。そして、配管が短いため、内燃システム10は内燃システム10aに比べて、配管による圧力損失が小さくなる。これによって、内燃システム10で使用するウォーターポンプ20のパワー(吐出量)は、ウォーターポンプ21と比べてより小さくて済む。すなわち、電動式のウォーターポンプ20を選ぶ場合に、高出力の大型のモータ部22を選択する必要がなくなり、ウォーターポンプ20の小型化に寄与できる。その結果、ウォーターポンプ20の選択および設計の自由度が向上、コストダウン等に寄与できる。
また、内燃システム10の場合、内燃システム10aに比べて、配管(流路)を短くすることができるため、使用する冷却水の量が少なくて済む。その結果、暖機運転が必要な際に、冷却水を適温まで上昇させる時間が、内燃システム10aの場合より短くなる。その結果、エンジン11の燃費向上に寄与することができる。
さらに、本実施形態の内燃システム10の場合、ウォーターポンプ20の供給口16を、シリンダブロック12(エンジン11)の後方領域Rのうちシリンダブロック12の前方側(前方領域F)と後方側(後方領域R)との間の略中央位置Sに片寄った位置に接続している。つまり、エンジン11の重心に近い位置にウォーターポンプ20を設置することができる。ウォーターポンプ20がエンジン11の重心から離れた位置に設置される場合、例えば、エンジン11からオーバハングした状態で設置される場合に比べて、モータ部22の駆動時の振動を抑制することができる。また、ウォーターポンプ20をエンジン11の後方に設置した場合と比較して、ウォーターポンプ20がエンジン11の振動を受け難くなる。その結果、内燃システム10を搭載する車両の静寂性の向上に寄与することができる。また、ウォーターポンプ20の振動が軽減可能になるため、ウォーターポンプ20をシリンダブロック12(エンジン11)に固定する際の固定構造の見直しが可能になる。例えば、フランジ35,36等の薄肉化が可能であり、ウォーターポンプ20の軽量化をさらに行うことができる。
(本実施形態の作用効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る内燃システム10は、クランクシャフト13と、このクランクシャフト13を当該クランクシャフト13の一方の端部13a側を前方側とし出力部13bが設けられた他方端側を後方側として収容するシリンダブロック12と、を含むエンジン11と、シリンダブロック12に備えられて、供給口16から冷却水を供給してエンジン11に冷却水を循環させるウォーターポンプ20と、を備える。そして、供給口16は、シリンダブロック12の後方側である後方領域Rに接続されている。したがって、エンジン11の後方領域Rに水循環のための流路を集約し易く、内燃システム10の全体のサイズを小型化し易くなる。
また、本実施形態の内燃システム10において、ウォーターポンプ20からエンジン11に供給された冷却水は、エンジン11からラジエター40を介してウォーターポンプ20に直接戻る流路L2を循環する。したがって、ウォーターポンプ20とエンジン11とラジエター40とをより短い流路L2で接続し易くなる。これによって、ラジエター40と冷却水の流路L2とを含めた内燃システム10の全体のサイズを小型化することができる。また、流路L2が短くできることにより、内燃システム10に循環させる冷却水の必要量を削減できる。これによって、暖機運転が必要な際には冷却水の温度上昇をより迅速に行うことが可能になり、燃費向上に寄与できる。
また、本実施形態の内燃システム10において、供給口16は、後方領域Rのうちシリンダブロック12の前方側(前方領域F)と後方側(後方領域R)との間の略中央位置Sに片寄った位置に接続されている。したがって、ウォーターポンプ20をエンジン11の後方に設置した場合と比較して、ウォーターポンプ20がエンジンの振動を受けにくくなる。
また、本実施形態の内燃システム10において、ウォーターポンプ20は、電動式である。冷却水の循環のための配管(流路)の長さが短縮される内燃システム10において、配管の圧力損失が低下可能となるため、小型の電動式のウォーターポンプ20の採用が可能になる。その結果、内燃システム10の全体のサイズを小型化、軽量化し易くなるとともに、コストダウンに寄与できる。
なお、上述した実施形態において、エンジン11(内燃機関)の形式として3気筒エンジンを示したが、これに限定されず、例えば、2気筒や4気筒以上のエンジンに本実施形態の構成を適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、この実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10a 内燃システム
11 エンジン(内燃機関)
12 シリンダブロック
13 クランクシャフト
13b 出力部
16 供給口
20,21 ウォーターポンプ
22 モータ部
24 ポンプ部
25 ハウジング
29 インペラ
30 ポンプカバー
32,34 パイプ
35,36 フランジ
35a,35b,36a 貫通穴
40 ラジエター
F 前方領域
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7 流路
R 後方領域
S 中間位置

Claims (4)

  1. クランクシャフトと、前記クランクシャフトを当該クランクシャフトの一方端側を前方側とし出力部が設けられた他方端側を後方側として収容するシリンダブロックと、を含む内燃機関と、
    前記シリンダブロックに備えられて、供給口から冷却水を供給して前記内燃機関に前記冷却水を循環させるウォーターポンプと、
    を備え、
    前記供給口は、前記シリンダブロックの前記後方側である後方領域に接続される、
    内燃システム。
  2. 前記ウォーターポンプから前記内燃機関に供給された前記冷却水は、前記内燃機関から冷却装置を介して前記ウォーターポンプに直接戻る流路を循環する、請求項1に記載の内燃システム。
  3. 前記供給口は、前記後方領域のうち前記シリンダブロックの前記前方側と前記後方側との間の略中央位置に片寄った位置に接続される、請求項1または請求項2に記載の内燃システム。
  4. 前記ウォーターポンプは、電動式である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃システム。
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