JP2023073950A - シート給送機構およびそれを備えるシート加工装置 - Google Patents

シート給送機構およびそれを備えるシート加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】空送りの発生を抑止できる技術を提供する。【解決手段】シート給送機構10は、シート束Sが積載される積載面20aを有する積載部20と、積載面20a上のシート束Sの最上位の1枚のシートを吸着面50に吸着させて送り出す吸着搬送機構24と、シート束Sに反りが生じている場合にその反りに応じて、相対的に、積載面20aに対する吸着面50の傾きを調整可能な調整機構と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、シート給送機構およびそれを備えるシート加工装置に関する。
搬送されてくるシートの先端にストッパを突き当てシートを停止させ、その状態でシートをさらに搬送しようとしてシートを撓ませ、これによって2つの折りローラの間にシートを巻き込んでシートを折りたたむシート加工装置が知られている。
シートの剛性が高い場合、ストッパに突き当たって停止したシートをさらに搬送しようとするだけではシートは撓まず、したがって2つの折りローラの間にシートが巻き込まれないことがある。特許文献1には、シートをストッパに突き当てる前にシートに折り筋を付ける筋付け部と、2つの折りローラの間にシートを押し込むための折りナイフと、を備えるシート加工装置が提案されている。このシート加工装置によれば、比較的剛性が高いシートも折りたたむことができる。
国際公開第2003/024853号
本発明者達は、特許文献1に記載されるような従来のシート加工装置について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
図1(a)、(b)は、従来技術の課題を説明する図である。図1(a)、(b)は、シート加工装置のシート給送機構210を示す。シート給送機構210は、シート束が積載される積載面220aを有する積載部220、積載面220a上のシート束の最上位の1枚のシートを吸着面250に吸着させて送り出す吸着搬送機構224と、を備える。積載面220aと吸着面250とは実質的に平行である。図1(a)、(b)では、シートひいてはシート束Sに反りが生じている。図1(a)では、シートひいてはシート束Sは下に凸に、すなわち両端側が端ほど上に位置するように反って(カールして)いる。図1(b)では、シートひいてはシート束Sは上に凸に、すなわち両端側が端ほど下に位置するように反っている。いずれにせよ図1(a)、(b)では、シートに反りが生じているためシートと吸着面250とが平行になっていない。シートの剛性が低い場合は吸着面250に倣ってその反りが矯正され、吸着面250に吸着されるが、シートの剛性が高い場合はその反りは矯正されず、シートは吸着面250に吸着されない。したがってシートを送り出すことができない空送りが発生する。
このような課題は、シート加工装置に限らず、シート給送機構を備える他の装置においても生じうる。
本発明はこうした状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、シートの空送りの発生を抑止できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のシート給送機構は、シート束が積載される積載面を有する積載部と、積載面上のシート束の最上位の1枚のシートを吸着面に吸着させて送り出す吸着搬送機構と、シート束に反りが生じている場合にその反りに応じて、相対的に、積載面に対する吸着面の傾きを調整可能な調整機構と、を備える。
本発明の別の態様は、シート加工装置である。この装置は、上記のシート給送機構と、シート給送機構から給送されたシートに折り筋を付ける筋入れ機構と、を備える。
本発明のさらに別の態様もまた、シート加工装置である。この装置は、上記のシート給送機構と、シート給送機構から給送されたシートに当接し、当該シートを一対の折ローラの間に進入させる折りナイフと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、空送りの発生を抑止できる。
図1(a)、(b)は、従来技術の課題を説明する図である。 実施の形態に係るシート加工装置の断面図である。 図2のシート給送機構を拡大して示す拡大断面図である。 図2のシート給送機構を上流側から搬送方向に見た図である。 図2のシート給送機構を右側から幅方向に見た図である。 図2のエア吐出機構を上流側かつ上側から見た斜視図である。 図6(a)~(c)は、図3の調整機構による吸着面の傾きの調整について説明する図である。 図2の筋付け部、折り部およびスタッカ部を拡大して示す拡大断面図である。 図8の折り部の折込板とその周辺を拡大して示す拡大断面図である。 変形例に係る調整機構による積載面の傾きの調整について説明する図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
(全体構成)
図2を参照する。シート加工装置1は、シートに筋付けや折りなどの所定の加工を施す装置である。シート加工装置1が対象とするシートは、前段の処理や環境などによっては反りが生じうるものであり、典型的には紙である。シート加工装置1は特に、シートの剛性が高い場合、例えばシートが厚紙の場合に好適に用いられる。すなわち、シート給送機構2は厚紙であるシートを空送りが発生することなく給送でき、したがって厚紙であるシートに筋付けしたり、厚紙であるシートを折りたたんだりできる。ここでの厚紙は、200g/mの紙であってもよい。
以降、シートが搬送される方向(図1において左から右に向かう方向)を搬送方向X、搬送方向Xと直交する方向(図1において紙面に直交する方向)を幅方向Yと呼ぶ。
シート加工装置1は、シートを1枚ずつ送り出すシート給送機構10と、1枚ずつ送り出されるシートに折り筋を付ける筋付け部12と、折り筋に沿ってシートを折りたたむ折り部14と、筋付けされた又は折りたたまれたシートが排出されるスタッカ部16と、シート加工装置1を統括的に制御する制御部18と、を備える。シート給送機構10、筋付け部12、折り部14、スタッカ部16は、搬送方向Xに上流側(図1では左側)からこの順に並んでいる。
(シート給送機構)
図3~6を参照する。シート給送機構10は、積載部20と、レベルセンサ22と、吸着搬送機構24と、調整機構26と、検知部28と、を備える。
積載部20は、平坦な積載面20aを有する。積載面20a上にシート束Sが積載される。積載部20は、図示しない駆動機構によって駆動されて上下動する。レベルセンサ22は、積載面20a上のシート束Sの最上位のシートが所定の高さ以上に位置する場合にこれを検知する。駆動機構は、シート束Sのシートが減ってレベルセンサ22がシート束Sを検知しなくなると積載部20を上昇させ、レベルセンサ22がシート束Sを検知すると積載部20の上昇を停止する。これにより、シート束Sの最上位のシートは一定の高さに保たれる。
検知部28は、シート束Sの上面が吸引チャンバ42を押し上げると、これを検知する。シート束Sによる吸引チャンバ42の押し上げが検知された場合、積載部20の上昇を停止させる。これにより、例えばレベルセンサ22の故障が原因で積載部20が止まらずに上昇し続けてしまう事態を避けられ、したがって積載部20が吸着搬送機構24を破壊等してしまう事態を避けられる。
吸着搬送機構24は、搬送機構30と、吸引機構32と、エア吐出機構34と、を含む。
搬送機構30は、上流側ローラ36と、下流側ローラ38と、上流側ローラ36と下流側ローラ38との間に架け渡された複数の給送ベルト40と、を含む。複数の給送ベルト40は、幅方向Yに所定の間隔を開けて設けられている。下流側ローラ38は駆動ローラである。下流側ローラ38は、左右の固定フレーム8(図3では左側の固定フレーム8のみ表示されている)に回転可能に支持される。下流側ローラ38は駆動ローラであり、例えばクラッチおよびギアなどを介して図示しない駆動モータに接続されている。上流側ローラ36は従動ローラである。下流側ローラ38が回転すると、給送ベルト40が周回する。
吸引機構32は、最上位のシートを吸引して搬送機構30の吸着面50に吸着させる。吸引機構32は、複数の給送ベルト40の内側に設けられる吸引チャンバ42と、吸引ファン44と、バルブ機構46と、を含む。
吸引チャンバ42は、積載面20aとの対向面(すなわち下面)に、複数の吸引口42aを有する。複数の吸引口42aは特に、給送ベルト40を避けた位置に、すなわち給送ベルト40によって塞がれない位置、具体的には給送ベルト40と給送ベルト40との間や幅方向Yにおける給送ベルト40の外側に設けられる。
吸引ファン44の図示しない吸引口は吸引チャンバ42の内部と連通している。吸引ファン44を作動すると、吸引ファン44が吸引チャンバ42の内部のエアを吸引し、吸引チャンバ42の内部は負圧になり、複数の吸引口42aから吸引される。吸引ファン44は、シートが厚紙の場合でもすなわち比較的重くてもシートを吸引可能なように比較的高い性能を有することが好ましく、例えば最大風量(標準値)が1.85m/min以上、最大静圧(標準値)が1950Pa以上であってもよい。
吸引チャンバ42は、エア逃がし穴42b(図4参照)を有する。バルブ機構46は、開閉板48と、開閉板48を上下動させてエア逃がし穴42bを開閉させるソレノイド52と、を含む。吸引ファン44がエアを吸引している状態において、開閉板48を下げてエア逃がし穴42bを開放すると、吸引チャンバ42の内部は負圧でなくなり、吸引口42aからの吸引が停止され、開閉板48を上げてエア逃がし穴42bを塞ぐと、吸引チャンバ42の内部は負圧になり、吸引口42aからの吸引が開始される。
エア吐出機構34は、積載部20の下流側に設けられる。エア吐出機構34は、積載部20に積載されたシート束の前端部に向けてエアを吐出し、積載部20に積載されたシート束のうちの最上位のシートと最上位から2枚目以下のシートとの分離性を向上させる。エア吐出機構34は、吐出エアチャンバ54と、図示しない送風ファンと、を含む。送風ファンの送風口と吐出エアチャンバ54の内部とが連通している。
吐出エアチャンバ54の上部中央には、第1エア吐出口114および第2エア吐出口116が形成された箱状の吐出室112が設けられている。第1エア吐出口114の下方に第2エア吐出口116が形成されている。第1エア吐出口114からは斜め上方に向けてエアが吐出され、第2エア吐出口6からは斜め下方に向けてエアが吐出される。遮蔽板118を幅方向Yにスライドさせることにより、第2エア吐出口116を開閉できる。また、吐出エアチャンバ54の上部における吐出室112の幅方向Yにおける両側には、第3エア吐出口122が形成された吐出室120が設けられている。第3エア吐出口122からは水平にエアが吐出される。
幅方向Yにおけるシートの幅が吸着搬送機構24の幅よりも広い場合、シートの幅方向Yにおける両側が垂れ下がりうる。したがって吐出室120に段差があるとシートがその段差に引っかかるおそれがある。この対策として、吐出室120の上流側には、吐出室120の上壁120aに段差なく滑らかに接続される傾斜面120bが設けられている。これにより、シートが段差に引っかからずに搬送される。なお、図6では2つの吐出室120がそれぞれ、幅方向Yに離間した2つの傾斜面120bを有しているが、幅方向Yにおける外側(幅方向Yにおける中央から遠い側、別の言い方をすると他方の吐出室120から遠い側)の傾斜面120bのみを有していてもよい。
吸引機構32のエア逃がし穴42bを塞いで複数の吸引口42aからの吸引を開始するとともに、エア吐出機構34のエア吐出口48a,48bから分離のためのエアを吐出すると、最上位のシートは積載面20aと対向する給送ベルト40の外周面の部分であって下を向いている外周面の部分である「吸着面50」に吸着される。シートが吸着面50に吸着したら、給送ベルト40を周回させる。これにより、筋付け部12に向けてシートが送り出される。シートの先端が一対の搬送ローラ56に到達したらエア逃がし穴36cを開放して複数の吸引口42aからの吸引を停止する。
図7(a)~(c)を参照する。調整機構26は、積載面20aに対する吸着面50の傾きを調整するための機構である。調整機構26は、吸着面50を動かすことによって当該傾きを調整する。調整機構26は、積載面20aに対する吸着面50の傾きを、積載面20aと吸着面50とが平行な状態(図7(a)参照)と、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど離れる状態(図7(b)参照)または下流側ほど近づく状態(図7(c)参照)とに、調整可能である。調整機構26は、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど離れる状態(図7(b)の状態)について、傾きを1段階または複数段階に調整可能であってもよいし、所定の角度まで傾きを無段階に調整可能であってもよい。また、調整機構26は、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど近づく状態(図7(c)の状態)について、傾きを1段階または複数段階に調整可能であってもよいし、所定の角度まで傾きを無段階に調整可能であってもよい。
調整機構26は、図7(a)~(c)のように吸引チャンバ42ごと吸着面50(すなわち給送ベルト40)を動かしてもよいし、吸引チャンバ42に加えて図7(a)~(c)では図示を省略した他の部材(例えばバルブ機構46)とともに吸着面50を動かしてもよいし、図7(a)~(c)とは異なり、吸引チャンバ42は動かさずに吸着面50給送ベルト40を動かしてもよい。
図7(a)ではシートが反りが生じていないため、積載面20aと吸着面50とが平行な状態に吸着面50の傾きを調整している。図7(b)ではシートが下に凸に、すなわち両端側が端ほど上に位置するように反っているため、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど離れる状態に吸着面50の傾きを調整している。図7(c)ではシートが上に凸に、すなわち両端側が端ほど下に位置するように反っているため、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど近づく状態に吸着面50の傾きを調整している。図7(b)および図7(c)では、吸着面50の傾きを調整したことにより、吸着面50を傾けない場合と比べてより広い範囲にわたってシートと吸着面50とが平行になっている。
図4、5を参照して調整機構26の具体的な構成の一例を説明する。調整機構26は、移動フレーム60と、レバー62と、クリックストッパ64と、を含む。移動フレーム60は、下流側ローラ38を中心に回動する。移動フレーム60が回動すると、これに直接または間接に支持されている部材、具体的には吸引チャンバ42、給送ベルト40(吸着面50)、バルブ機構46、検知部28が回動する。つまり、調整機構26は、吸引チャンバ42とともに吸着面50を移動させ、また吸着面50とともに検知部28を移動させる。また調整機構26は、バルブ機構46とともに吸引チャンバ42を移動させる。この場合、構成が比較的簡単になる。
レバー62は移動フレーム60の上部に固定されており、移動フレーム60と一体に回動する。クリックストッパ64は、図4、5では不図示の固定フレーム8に固定されている。ユーザがレバー62を操作してレバー62の下端がクリックストッパ64の複数の歯のうちのいずれかの歯に係合することで、その歯に応じた回動角度に、レバー62、ひいては移動フレーム60、ひいては吸着面50が位置決めされる。例えば、積載面20aと吸着面50とが平行な状態と、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど離れる状態であって積載面20aと吸着面とがなす鋭角が2°または4°の状態と、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど近づく状態であって積載面20aと吸着面とがなす鋭角が2°または4°の状態と、に位置決めされる。いずれに位置決めされた場合もガイド傾斜70,72(図2参照)によって筋付け部12に導かれる。
(筋付け部)
図8を参照する。筋付け部12は、一対の上流側ローラ74と、一対の下流側ローラ76と、ブレード78と、受け部80と、センサ82と、を備える。
センサ82は、上流側ローラ74よりも下流側に設けられる。上流側ローラ74および下流側ローラ76には、図示しないメインモータから駆動が付与される。メインモータにはエンコーダが設けられている。例えばシートの先端がセンサ82に検知されると、エンコーダからのパルスを計数し、折り筋を付けるべき位置がブレード78の真下にくるようにシートを停止させる。ブレード78を下降させて筋を付ける。三つ折りまたは開き観音折りする場合は、折り筋を2つ付ける。上流側ローラ74および下流側ローラ76の駆動を再開してシートを折り部14に送る。
(折り部)
図8を参照する。折り部14は、搬送ローラ84と、第1折りローラ86と、第2折りローラ88と、第3折りローラ90と、第1折りナイフ92と、第2折りナイフ94と、一対の搬送ローラ96と、備える。
折り部14の各ローラ84,86,88,90,96には、メインモータから駆動が付与される。すなわち、筋付け部12の各ローラ74,76と同じ駆動源から駆動が付与される。したがって、筋付け部12の各ローラ74,76が停止している間は、折り部14の各ローラ84,86,88,90,96も停止する。
折り部14に送り込まれたシートは、搬送ローラ84および第1折りローラ86と、一対の搬送ローラ96により、矢印Aの方向に搬送される。シートの折りたたみを行わない場合(折り筋を付けるだけの場合)、シートはそのままスタッカ部16の第2スタッカ部104に排出される。なお、一対の搬送ローラ96は互いに対して接離可能であり、後述のようにシートを折りたたむ場合には、一対の搬送ローラ96を互いに対して離間させる。
シートを二つ折りする場合、エンコーダからのパルスを計数し、シートの先端が折り部14に到達する前、例えば搬送ローラ84と第1折りローラ86との間に到達する前に、第1折りナイフ92を上死点側に(すなわち第1折りローラ86と第2折りローラ88との間に向かって)移動させる。シートは、第1折りナイフ92をガイド面92aによって第1折りローラ86と第2折りローラ88との間に導かれ、折込板68の2枚のガイド板68a、68bの間に進入する。エンコーダからのパルスを計数し、筋付け部12で付けた折り筋が到来したタイミングで、第2折りナイフ94を第2折りローラ88と第3折りローラ90との間に向かう方向に進出(移動)させる。すなわち、第2折りナイフ94はシートに当接し、シートを2つの折りローラの間に進入させる。シートは第2折りローラ88と第3折りローラ90との間に巻き込まれ、折り筋に沿って折りたたまれ、その折り目を先頭にして排出される。
シートを三つ折りまたは開き観音折りする場合、エンコーダからのパルスを計数し、筋付け部12で付けた折り筋が到来したタイミングで、第1折りナイフ92を第1折りローラ86と第2折りローラ88との間に向かう方向に上昇させる。すなわち、第1折りナイフ92はシートに当接し、シートを2つの折りローラの間に進入させる。シートは第1折りローラ86と第2折りローラ88との間に巻き込まれ、折り筋に沿って折りたたまれ、その折り目を先頭にして折込板68の2枚のガイド板68a、68bの間に進入する。
また、エンコーダからのパルスを計数し、筋付け部12で付けたもうひとつの折り筋が到来したタイミングで、第2折りナイフ94を第2折りローラ88と第3折りローラ90との間に向かう方向に進出(移動)させる。すなわち、第2折りナイフ94はシートに当接し、シートを2つの折りローラの間に進入させる。シートは第2折りローラ88と第3折りローラ90との間に巻き込まれ、折り筋に沿って折りたたまれ、その折り目を先頭にして排出される。
第1折りナイフ92および第2折りナイフ94の少なくとも一方の進出量は、調整可能であってもよい。シートが薄く、したがってシートの剛性が低い場合、先端の方向が安定しないため、シートを確実に折りローラのニップに導くように、折りナイフの進出量を多めにする。シートが厚く、したがってシートの剛性が高い場合、厚みの分だけシートが折りナイフに近く、また折りローラの外周面に倣いにくいため、折りナイフの先端と摺接して傷がつきやすい。そのため折りナイフの進出量を少なめにする。例えば、図示しない進出量調整機構であって、回転軸と、当該回転軸を回転させる駆動モータと、回転軸の回転を折りナイフの直線動作に変換する変換機構と、を含む進出量調整機構を備え、当該駆動モータのモータ軸または当該回転軸の回転量をエンコーダで取得することにより、折りナイフの進出量を管理してもよい。
図9を参照する。ガイド板68bの位置は、その下端が第1下端位置H1に位置する第1の位置と、その下端が第1下端位置H1よりも下方の(すなわち第2折りローラ88と第3折りローラ90との間により近い)第2下端位置H2に位置する第2の位置と、に切り替え可能であってもよい。
シートS1が厚く、したがってシートS1の剛性が高い場合、シートS1は曲がりにくいため、ガイド板68bの下端が第2下端位置H2にあると、2枚のガイド板68a、68bの間から第2折りローラ88と第3折りローラ90との間に向かってシートS1が曲がりきれず、滞留してジャムとなる。したがって、シートS1が厚い場合はガイド板68bを第1の位置に位置させればよい。
シートS1が薄く、したがってシートS1の剛性が低い場合、ガイド板68bの下端が第1下端位置H1にあると、第1折りローラ86と第2折りローラ88との間を抜けたS1の先端Eがガイド板68a、68bに挟まれないため不安定になり、二重折れやシワの原因になる。したがって、シートS1が薄い場合はガイド板68bを第2の位置に位置させればよい。
(スタッカ部)
図8を参照する。スタッカ部16は、第1スタッカ部102と、第2スタッカ部104と、を備える。第2スタッカ部104は第1スタッカ部102の下方に設けられる。第1スタッカ部102は、スタッカ板106と、スタッカ板106上で間欠駆動されるベルト108と、ベルト108上で転動するローラ110と、を含む。第2折りローラ88と第3折りローラ90との間から出てきたシートは、第1スタッカ部102の間欠駆動されるベルト108上に排出され、ローラ110に押えられて半分重ねで状態に積載される。折りたたみを行わない(折り筋を付けるだけの)シートは、第2スタッカ部104に排出される。
(制御部)
制御部18は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM等を有する。制御部18は、各機構を駆動するモータなどのアクチュエータ類の動作を制御する。
以上説明した本実施の形態によれば、シートに反りが生じている場合にその反りの向きと度合いに合わせて積載面20aに対する吸着面50の傾きを調整できる。これにより、剛性が高いシートに反りが生じていても、吸着面50にシートを吸着させることができるため、空送りの発生が抑止される。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施の形態では、吸着面50を動かす(傾ける)ことによって積載面20aに対する吸着面50の傾きを調整する場合について説明したが、これには限定されず、積載面20aすなわち積載部20を動かす(傾ける)ことによって積載面20aに対する吸着面50の傾きを調整してもよい。
図10を参照する。幅方向Yに延びる支持軸21によって積載部(板)20の上流側の端部を回動可能に支持する。積載部20の下流側の端部を、例えばカム23によって、上下動させる。これにより、吸着面59に対する積載面20aの傾きを調整できる。なお、積載部20の下流側の端部を支持軸21で支持し、積載部20の上流側の端部を上下動させてもよい。本変形例によれば、実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例2)
実施の形態および上述の変形例とは異なり、積載面20aに対する吸着面50の傾きを、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど離れる状態にのみ調整可能(すなわち下流側ほど近づく状態には調整不能)であってもよい。この場合、反りが生じているシート束を反りが上向きになるように積載面20aに積載すればよい。
また、実施の形態および上述の変形例とは異なり、積載面20aに対する吸着面50の傾きを、積載面20aと吸着面50とが下流側ほど近づく状態にのみ調整可能(すなわち下流側ほど離れる状態には調整不能)であってもよい。この場合、反りが生じているシート束を反りが下向きになるように積載面20aに積載すればよい。
(変形例3)
実施の形態とは異なり、例えばカメラや適宜のセンサを備えて積載面20a上のシート束の反りの向きと度合いを特定し、調整機構26はモータなどの駆動源を含んで構成され、特定された反りの向きと度合いに応じて調整機構26が自動で積載面20aに対する吸着面50の傾きを調整してもよい。この場合、ユーザの負担が軽減される。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
1 シート加工装置、 10 シート給送機構、 12 筋付け部、 14 折り部、 20 積載部、 20a 積載面、24 吸着搬送機構、 26 調整機構、 28 検知部、 32 吸引機構、 42 吸引チャンバ、 42a 吸引口、 46 バルブ機構、 50 吸着面。

Claims (9)

  1. シート束が積載される積載面を有する積載部と、
    前記積載面上のシート束の最上位の1枚のシートを吸着面に吸着させて送り出す吸着搬送機構と、
    シート束に反りが生じている場合にその反りに応じて、相対的に、前記積載面に対する前記吸着面の傾きを調整可能な調整機構と、
    を備えるシート給送機構。
  2. 前記調整機構は、前記積載面と前記吸着面とが平行な状態と、前記積載面と前記吸着面とが下流側ほど離れる状態または下流側ほど近づく状態とに、前記傾きを調整可能である請求項1に記載のシート給送機構。
  3. 前記調整機構は、前記傾きを多段階または無段階に調整可能である請求項1に記載のシート給送機構。
  4. 前記調整機構は、前記吸着面を移動させることによって前記傾きを調整する請求項1に記載のシート給送機構。
  5. 前記吸着搬送機構は、シートを吸引して前記吸着面にシートを吸着させるための吸引機構を含み、
    前記吸引機構は、前記積載面との対向面に吸引口を有する吸引チャンバと、前記吸引チャンバに連通した吸引ファンと、前記吸引チャンバ内の負圧を開放可能なバルブ機構と、を含み、
    前記調整機構は、前記吸引チャンバとともに前記吸着面を移動させる請求項4に記載のシート給送機構。
  6. 前記調整機構は、前記バルブ機構とともに前記吸引チャンバを移動させる請求項5に記載のシート給送機構。
  7. 前記吸着搬送機構が前記積載面上のシート束に押し上げられたことを検知する検知部を備え、
    前記調整機構は、前記吸着面とともに前記検知部を移動させる請求項4に記載のシート給送機構。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のシート給送機構と、
    前記シート給送機構から給送されたシートに折り筋を付ける筋付け部と、
    を備えるシート加工装置。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載のシート給送機構と、
    前記シート給送機構から給送されたシートに当接し、当該シートを一対の折ローラの間に進入させる折りナイフと、
    を備えるシート加工装置。
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