JP2023073722A - 検査用照明装置、及び、検査システム - Google Patents

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Figure 2023073722000001
【課題】簡単な構成でありながら、一度の撮像でワークの側面部の全周を撮像でき、良好なS/N比を実現できる検査用照明装置を提供する。
【解決手段】第1検査光がワークWの第1側面部W1に至る第1照射光路L11、及び、前記第1側面部W1から前記撮像機構4に至る第1検出光路L12を具備し、第1検査光が所定方向に偏光した状態で前記第1側面部W1に照射されるように構成された第1光学系1と、第2検査光が前記第1側面部W1の反対側である前記ワークの第2側面部W2に至る第2照射光路L21、及び、前記第2側面部W2から前記撮像機構4に至る第2検出光路L22を具備し、第2検査光が第1検査光と同じ方向に偏光した状態で前記第2側面部W2に照射されるように構成された第2光学系2と、前記ワークWで反射又は散乱されて偏光に変化が生じた第1検査光及び第2検査光の少なくとも一部の偏光成分を前記撮像機構4へ入射させるとともに、前記所定方向に偏光した光が前記撮像機構4に入射するのを防ぐように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばワークの側面を検査するための検査用照明装置に関するものである。
概略扁平円筒状をなす錠剤等をワークとする外観検査では、ワークの平面部や底面部だけでなく、その側面部全周についても撮像画像に基づいた検査が行われている。特許文献1に記載の検査システムでは、ドラムに形成された保持溝内に錠剤の側面部の約半周分を露出させた状態で保持しながらカメラの撮像領域まで搬送される。一方の側面部の撮像が終了すると、別の同じ構造のドラムにもう一方の側面部を露出させた状態で保持して、同様に撮像が行われる。すなわち、錠剤の保持されている向きを変更して2回に分けて撮像することで、錠剤の全周の画像を得ている。
しかしながら、このような検査システムは、非常に複雑な機構が必要となってしまうし、撮像機構であるカメラについては少なくとも2台必要となってしまう。にもかかわらず、側面部の全周を同時に撮像することはできない。このため、ワークの側面部の全周を撮像するのに必要となる時間を短縮することは難しい。
特開2001-74664号公報
本発明は上述したような問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でありながら、一度の撮像でワークの側面部の全周を撮像でき、良好なS/N比を実現できる検査用照明装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る検査用照明装置は、第1検査光がワークの第1側面部に至る第1照射光路、及び、前記第1側面部から撮像機構に至る第1検出光路を具備し、第1検査光が所定方向に偏光した状態で前記第1側面部に照射されるように構成された第1光学系と、第2検査光が前記第1側面部の反対側である前記ワークの第2側面部に至る第2照射光路、及び、前記第2側面部から前記撮像機構に至る第2検出光路を具備し、第2検査光が第1検査光と同じ方向に偏光した状態で前記第2側面部に照射されるように構成された第2光学系と、を備え、前記ワークで反射又は散乱されて偏光に変化が生じた第1検査光及び第2検査光の少なくとも一部の偏光成分を前記撮像機構へ入射させるとともに、前記所定方向に偏光した光が前記撮像機構に入射するのを防ぐように構成されたことを特徴とする。
このようなものであれば、前記第1側面部で反射又は散乱された第1検査光と、前記第2側面部で反射又は散乱された第2検査光を前記撮像機構に同時に入射させて、例えば前記ワークの前記側面部の全周を一度に撮像することが可能となる。また、第1検査光のうち前記ワークに照射されずに前記ワークの反対側にある前記第2光学系に入射し、前記第2検出光路に沿って前記撮像機構側へと進行する通過光については前記撮像機構へは入射しないようにできる。同様に第2検査光のうち前記ワークに照射されずに前記ワークの反対側にある前記第1光学系に入射する光についても、前記撮像機構に入射しないようにできる。したがって、前記ワークの第1側面部及び第2側面部において反射又は散乱された信号成分である光だけを前記撮像機構に入射させ、前記ワークに照射されなかったノイズ成分である光は前記撮像機構には入射しないようにできるので、撮像される画像におけるS/N比を向上させることができる。
本発明に係る検査用照明装置の具体的な構成の一態様としては、前記第1光学系が、第1検査光を射出する第1光源と、前記第1光源から射出された第1検査光を前記所定方向に偏光させる第1偏光制御素子と、前記第1偏光制御素子と前記ワークとの間に設けられて、前記第1偏光制御素子を通過した第1検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第1検査光を反射する第1ビームスプリッタと、を備え、前記第2光学系が、第2検査光を射出する第2光源と、前記第2光源から射出された第2検査光を前記所定方向に偏光させる第2偏光制御素子と、前記第2偏光制御素子と前記ワークとの間に設けられて、前記第2偏光制御素子を通過した第2検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第2検査光を反射する第2ビームスプリッタと、を備え、前記第1検出光路上、及び、前記第2検出光路上に設けられ、前記所定方向に偏光した光を遮光し、前記所定方向以外に偏光した光の少なくとも一部は透過するように構成された偏光選択機構をさらに備えたものが挙げられる。
前記偏光選択機構を構成する光学素子の数を最小にしつつ、簡素な構成でその機能が実現できるようにするには、前記偏光選択機構が、前記第1検出光路上、及び、前記第2検出光路上において、前記撮像機構の手前に設けられた1つの偏光子であればよい。
前記第1光学系及び第2光学系をコンパクトに構成できるようにするとともに、第1検査光及び第2検査光が前記撮像機構に到達するまでに通過する境界面や光学素子の数を減らして、放射束の減衰を抑え、前記撮像機構に入射する放射束を増加させるには、前記第1光学系が、第1検査光を射出する第1光源と、前記第1光源と前記ワークとの間に設けられて、前記第1光源から射出された第1検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第1検査光を反射する第1ビームスプリッタを備え、前記第1ビームスプリッタの透過反射面が、前記第1光源から射出された第1検査光を前記所定方向に偏光させるように構成されており、前記第2光学系が、第2検査光を射出する第2光源と、前記第2光源と前記ワークとの間に設けられて、前記第2光源から射出された第2検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第2検査光を反射する第2ビームスプリッタと、を備え、前記第2ビームスプリッタの透過反射面が、前記第2光源から射出された第2検査光を前記所定方向に偏光させるように構成されたものであればよい。
前記第1ビームスプリッタ及び前記第2ビームスプリッタに偏光機能を有する場合に、前記偏光選択機構についても偏光子を用いずにその機能を実現できるようにして、さらに部品点数を低減できるようにするための具体的な構成例としては、前記第1検出光路上において前記第1側面部と前記第1ビームスプリッタの透過反射面との間では光の偏光状態が保たれるように構成されており、前記第2検出光路上において前記第2側面部と前記第2ビームスプリッタの透過反射面との間では光の偏光状態が保たれるように構成されていればよい。このようなものであれば、前記ワークで反射又は散乱されて偏光に変化が生じた光は各ビームスプリッタで反射されて前記撮像機構へ導けるようにししつつ、前記ワークに照射されなかった光については所定方向に偏光したままであるため、他方のビームスプリッタを再度透過して他方の光源側へ逃がすことができる。したがって、前記第1ビームスプリッタ及び前記第2ビームスプリッタが、偏光制御機能だけでなく、前述した偏光選択機構としての機能も兼ねることができる。
第1検査光及び第2検査光が所定方向以外の偏光成分をほとんど含まないようにして、直線偏光の精度を高めて、各側面部における微小な欠陥等も撮像できるようにするには、前記第1光学系が、前記第1光源と前記第1ビームスプリッタの透過反射面との間に第1検査光を前記所定方向に偏光する第1照射側偏光要素をさらに備え、前記第2光学系が、前記第2光源と前記第2ビームスプリッタの透過反射面との間に第2検査光を前記所定方向に偏光する第2照射側偏光要素をさらに備えたものであればよい。
所定方向に偏光させる各光学素子の第1検査光及び第2検査光に対する入射角依存性や偏光子の消光比の影響を受けて前述したS/N比が低下するのを防ぐには、前記第1光学系が、前記第1ビームスプリッタの透過反射面と前記撮像機構との間に前記所定方向と直交する方向に偏光した光を透過する第1検出側偏光要素をさらに備え、前記第2光学系が、前記第2ビームスプリッタの透過反射面と前記撮像機構との間に前記所定方向と直交する方向に偏光した光を透過する第2検出側偏光要素をさらに備えたものであればよい。ここで、前記所定方向と直交する方向に偏光した光とは、偏光している方向が前記所定方向に対して厳密に90度をなすものだけでなく、例えば所定方向に対して偏光している方向のなす角度が90度の近傍を含む概念である。すなわち、前記偏光選択機構によって前記所定方向に偏光した光は遮光しつつ、前記ワークの側面部において反射又は散乱された光は前記偏光選択機構を通過できる偏光方向であればよい。
前記ワークの分光反射率や前記撮像機構における色収差等により前記ワークの第1側面部と第2側面部の撮像結果に誤差が生じるのを防ぐには、第2検査光が、第1検査光と同じ波長を有するものであればよい。このようなものであれば、前記ワークに照射される第1検査光と第2検査光は偏光だけでなく、波長も含めた照射条件が揃えられるので、例えば前記ワークの各側面部における欠陥や傷だけが撮像結果の違いとして表れるようにできる。
本発明に係る別の態様としては、第1波長を有する第1検査光がワークの第1側面部に至る第1照射光路、及び、前記第1側面部から前記撮像機構に至る第1検出光路を具備する第1光学系と、第1波長とは異なる第2波長を有する第2検査光が前記第1側面部の反対側である前記ワークの第2側面部に至る第2照射光路、及び、前記第2側面部から前記撮像機構に至る第2検出光路を具備する第2光学系と、前記第1検出光路上に設けられて、前記第1波長の光を透過させるとともに、前記第2波長の光は遮光する第1波長選択フィルタと、前記第2検出光路上に設けられて、前記第2波長の光を透過させるとともに、前記第1波長の光は遮光する第2波長選択フィルタと、を備えたものが挙げられる。このようなものであれば、偏光した光を用いなくても、前記ワークの第1側面部と第2側面部を同時に撮像することが可能となる。また、各波長選択フィルタによって前記ワークで反射又は散乱された信号成分となる光は前記撮像機構へ入射し、前記ワークに照射されずに通過したノイズ成分となる光は前記撮像機構へ入射しないようにして、撮像画像におけるS/N比を向上させることができる。
本発明に係る検査用照明装置と、前記撮像機構と、を備えた検査システムであれば、例えば前記ワークの側面部の全周を一度に撮像できる。このため、従来のように前記ワークの側面部の全周を撮像するために、複雑な搬送機構を用いて複数回に分けて撮像する必要がない。
前記ワークが例えば円筒形状をなし、側面部が曲面を有している場合でも前記ワークに対してより広い範囲の撮像を行えるようにするには、前記撮像機構が、撮像素子と、前記撮像素子上に前記ワークの第1側面部及び第2側面部を結像させる物体側テレセントリックレンズを備えたものであればよい。
このように本発明に係る検査用照明装置によれば、1回の撮像で例えば前記ワークにおける側面部の全周の撮像画像を得ることができ、検査に必要となる時間を大幅に短縮できる。また、前記ワークの側面部で反射又は散乱された信号成分となる光だけを前記撮像機構に入射するようにしてノイズの原因となる光は遮蔽できるので、撮像画像におけるS/N比を高くすることができる。
本発明の第1実施形態の検査用照明装置、及び、検査システムを示す模式図。 第1実施形態において物体側テレセントリックレンズを使用した場合のワークの側面に対する検査光の状態と、その他の一般的なレンズ、例えばマクロレンズを使用した場合のワークの側面に対する検査光の状態を示す比較図。 本発明の第2実施形態の検査用照明装置、及び、検査システムを示す模式図。 本発明の第3実施形態の検査用照明装置、及び、検査システムを示す模式図。 第3実施形態における偏光ビームスプリッタの偏光作用について説明する模式図。 本発明の第3実施形態の検査用照明装置、及び、検査システムの変形例を示す模式図。 本発明の第3実施形態の検査用照明装置、及び、検査システムのさらに別の変形例を示す模式図。 本発明の第4実施形態の検査用照明装置、及び、検査システムを示す模式図。
本発明の第1実施形態における検査用照明装置100、及び、この検査用照明装置100と撮像機構4を備えた検査システム200について図1を参照しながら説明する。
この検査システム200は、例えば錠剤のように概略扁平円筒形状をなすワークWの側面部W1、W2の撮像画像に基づいて、その形状や欠陥の有無等を外観検査するために用いられるものである。第1実施形態では、撮像機構4であるカメラのレンズ41の光軸OAはワークWにおいて端面が形成されている平面部W3(表面部)又は底面部W4(裏面部)の中心に対して直交するように設定されている。言い換えると、ワークWの中心軸とレンズ41の光軸OAは一致させてある。このようにレンズ41の光軸OAが設定されたワークWの側面部W1、W2に対して、一対の光学系により両側から挟み込むように2方向から検査光が照射される。より具体的にはワークW近傍においてそれぞれ進行方向が逆向きとなる各検査光の光軸はレンズ41の光軸OAに対して直交するように構成されている。そして、ワークWの側面部W1、W2において反射又は散乱された検査光は、各種光学素子によって進行方向が変更されて最終的に撮像機構4まで導かれて、これらの検査光によってワークWの側面部W1、W2の全周を一度に撮像するように構成されている。また、ワークWに照射されなかった検査光については撮像機構4に入射しないように構成されている。なお、ワークWの形状は円筒形状に限られるものではなく、様々な形状のものを対象とすることができる。
より具体的には検査システム200は、前記撮像機構4と、ワークWの側面部W1、W2に対して所定方向に偏光した検査光を照射するとともに、ワークWで反射又は散乱された検査光だけを撮像機構4に導くように構成された検査用照明装置100と、を備えている。
まず、検査用照明装置100の詳細について図1を参照しながら説明する。以下の説明ではワークWの側面部W1、W2における左側半周分を第1側面部W1、ワークWの側面部W1、W2における右側半周分を第2側面部W2と定義する。
検査用照明装置100は、第1側面部W1に対して所定方向に偏光した第1検査光を照射する第1光学系1と、ワークWにおいて第1側面部W1とは反対側となる第2側面部W2に対して第1検査光と同じ方向に偏光した第2検査光を照射する第2光学系2と、ワークWで反射又は散乱されて偏光に変化が生じた第1検査光及び第2検査光の少なくとも一部の偏光成分を撮像機構4へ入射させるとともに、所定方向に偏光した光が撮像機構4に入射するのを防ぐように構成された偏光選択機構3と、を備えている。なお、第1実施形態では第1光学系1と第2光学系2はワークWの中心軸を包含する基準面RPに対して左右対象に配置されている。
第1光学系1は、図1において左半分に示されるものである。第1光学系1は、第1光源11からワークWの第1側面部W1に至る第1照射光路L11と、第1側面部W1から撮像機構4に至る第1検出光路L12と、を備えている。第1照射光路L11は図1における左右方向に対して直線状に延びる光路である。また、第1検出光路L12は、複数回の反射が繰り返されるジグザグ状に延びる光路である。第1照射光路L11と第1検出光路L12はワークWと後述する第1ビームスプリッタ13との間で重複する。
具体的には第1光学系1は、第1光源11、第1偏光制御素子12、第1ビームスプリッタ13、第1ミラー14、及び、共通ミラーCMの第1反射面15と、を備えている。第1光源11、第1偏光制御素子12、及び、第1ビームスプリッタ13は図1における左右方向に一直線上に並べて配置されて、第1照射光路L11を形成する。また、第1ビームスプリッタ13、第1ミラー14、共通ミラーCMの第1反射面15は、クランク状に配置されて第1検出光路L12を形成する。
第1光源11は、所定波長でランダム偏光(自然光)の状態の光を第1検査光として射出するものであり、例えばLEDによって構成される。
第1偏光制御素子12は、第1光源11から射出された第1検査光から所定方向の偏光だけを透過させて、第1検査光を直線偏光の状態にする偏光子である。なお、第1偏光制御素子12は偏光子に限られるものではなく、偏光変換素子等であっても構わない。偏光変換素子を用いた場合は偏光子を用いた場合よりも第1光源11から射出された第1検査光を効率よく所定方向の偏光として取り出す事が可能となる。第1実施形態では第1検査光は第1偏光制御素子12を通過することで、ランダム偏光の状態からP偏光を有する状態となる。
第1ビームスプリッタ13は例えばキューブ型のものであり、第1偏光制御素子12を通過したP偏光状態の第1検査光をワークWの第1側面側へ透過させ、ワークWの第1側面部W1で反射又は散乱された第1検査光は第1ミラー14側へと反射するようにその透過反射面13Sの向きが設定されている。なお、第1ビームスプリッタ13は、キューブ型のものに限られず、プレート型のものであってもよい。
第1ミラー14は第1ビームスプリッタ13で反射された光の進行方向を直角に曲げて共通ミラーCM側へと反射するようにその反射面の向きが設定されている。第1ミラー14で反射された光は共通ミラーCMの第1反射面15でさらに90度曲げて撮像機構4側へと反射される。
ここで、第1照射光路L11を進行する第1検査光の幅はワークWの上下左右方向の幅よりも大きく設定されている。このため、第1検査光のうち光軸近傍の光はワークWの第1側面部W1に照射されるが、それよりも外側の光はワークWに照射されず、後述する第2光学系2の第2ビームスプリッタ23に入射する。ワークWが錠剤の場合に表面は散乱面であるため、照射された第1検査光の偏光状態は保存されない。したがって、ワークWの第1側面部W1で反射又は散乱された第1検査光は、P偏光の状態からランダム偏光の状態に変化する。一方、ワークWに照射されず第2光学系2に入射した第1検査光はP偏光の状態が保たれたまま第2光学系2の第2検出光路L22を進行し、偏光選択機構3まで到達することになる。
第2光学系2は、図1において右半分に示される光学系である。第2光学系2は、第2光源21からワークWの第2側面部W2に至る第2照射光路L21と、第2側面部W2から撮像機構4に至る第2検出光路L22と、を備えている。第2照射光路L21は図1における左右方向に対して直線状に延びる光路である。また、第2検出光路L22は、複数回の反射が繰り返されるジグザグ状に延びる光路である。第2照射光路L21と第2検出光路L22はワークWと後述する第2ビームスプリッタ23との間で重複する。
具体的には第2光学系2は、第2光源21、第2偏光制御素子22、第2ビームスプリッタ23、第2ミラー24、及び、共通ミラーCMの第2反射面25と、を備えている。これらの光学素子の配置は前述した第1光学系1の各光学素子の配置と左右対称なので説明を省略する。
第2光源21は、第1光源11と同種、同型のものであり、例えばLEDによって構成される。すなわち、第2光源21は第1光源11と同じ所定波長でランダム偏光の状態の光を第2検査光として射出するものである。
第2偏光制御素子22は、第2光源21から射出された第2検査光から所定方向の偏光だけを透過させて、第2検査光を直線偏光の状態にする偏光子である。なお、第2偏光制御素子22は偏光子に限られるものではなく、偏光変換素子等であっても構わない。第1実施形態では第2検査光は第2偏光制御素子22を通過することで、ランダム偏光の状態からP偏光を有する状態となる。すなわち、各偏光制御素子を通過した後の第1検査光と第2検査光は同じ波長及び同じ偏光状態でワークWに照射される。
第2ビームスプリッタ23は例えばキューブ型のものであり、第2偏光制御素子22を通過したP偏光状態の第2検査光をワークWの第2側面側へ透過させ、ワークWの第2側面部W2で反射又は散乱された第2検査光は第2ミラー24側へと反射するようにその透過反射面23Sの向きが設定されている。なお、第2ビームスプリッタ23も、キューブ型のものに限られず、プレート型のものであってもよい。
第2ミラー24は第2ビームスプリッタ23で反射された光の進行方向を直角に曲げて共通ミラーCM側へと反射するようにその反射面の向きが設定されている。第2ミラー24で反射された光は共通ミラーCMの第2反射面25でさらに90度曲げて撮像機構4側へと反射される。
ここで、第2照射光路L21を進行する第2検査光の幅はワークWの上下左右方向の幅よりも大きく設定されている。このため、第2検査光のうち光軸近傍の光はワークWの第2側面部W2に照射されるが、それよりも外側の光はワークWに照射されず、前述した第1光学系1の第1ビームスプリッタ13に入射する。ワークWの第2側面部W2で反射又は散乱された第2検査光も第1検査光と同様に、P偏光の状態からランダム偏光の状態に変化する。一方、ワークWに照射されず第1光学系1に入射した第2検査光はP偏光の状態が保たれたまま第1光学系1の第1検出光路L12を進行し、偏光選択機構3まで到達することになる。
偏光選択機構3は、第1検出光路L12上、及び、第2検出光路L22上において、共通ミラーCMと撮像機構4との間に設けられている。この偏光選択機構3は、ワークWの第1側面部W1又は第2側面部W2で反射又は散乱された光のうちの少なくとも一部の成分については透過するとともに、第1検査光及び第2検査光でワークWに照射されなかった成分については撮像機構4に入射するのを防ぐように構成されている。より具体的には、偏光選択機構3はS偏光を透過させ、P偏光については遮光するように構成された偏光子である。したがって、偏光選択機構3に到達したワークWで反射又は散乱された第1検査光、第2検査光はランダム偏光状態なので、そのうちのS偏光状態が撮像機構4に入射する。一方、ワークWに照射されなかった第1検査光、第2検査光は第2検出光路L22及び第1検出光路L12では反射のみで進行するので、P偏光の状態が偏光選択機構3に到達するまで保存され続ける。このため、ワークWに照射されなかった第1検査光及び第2検査光は偏光選択機構3で遮光され、撮像機構4には入射しない。
最後に撮像機構4について詳述する。撮像機構4は、撮像素子43と、撮像素子43上にワークWの第1側面部W1及び第2側面部W2を結像させる物体側テレセントリックレンズを構成するレンズ41と絞り42を備えたものである。図1に示すように撮像機構4にはワークWの第1側面部W1で反射又は散乱された第1検査光と、ワークWの第2側面部W2で反射又は散乱された第2検査光のみが同時に入射する。したがって、撮像素子43上にはワークWの側面部W1、W2の全周を一度に結像させることができる。また、物体側テレセントリックレンズを用いているので、図2に示すようにワークWの円曲面である側面部W1、W2のどの点においても主光線は傾かず、各主光線同士が平行となる。一方、一般的なレンズである例えばマクロレンズを用いた場合には外側ほどレンズの主光線が傾くことになる。したがって、ワークWが円筒形状をなす場合には物体側テレセントリックレンズを用いることでマクロレンズを用いた場合よりもワークWの広い範囲を撮像できる。
このように構成された第1実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200であれば、側面部W1、W2の全周に亘って第1検査光及び第2検査光を同時に照射し、撮像機構4にワークWの第1側面部W1及び第2側面部W2で反射又は散乱された第1検査光及び第2検査光だけを一度に入射させることができる。この結果、一度の撮像だけでワークWの側面部W1、W2の全周が写った撮像画像を得ることができる。したがって、従来であればワークWの側面部W1、W2を半周ずつ2回に分けて撮像していたのに比べて、側面部W1、W2の全周を撮像するのに必要となる時間を約半分に短縮できる。
さらに撮像機構4にはワークWに照射されなかったノイズ成分となる第1検査光及び第2検査光は入射せず、ワークWの側面部W1、W2に由来する信号光のS/N比を向上させることができる。このように、撮像画像にはワークWの側面部W1、W2に由来する光のみが反映されるので、例えばワークWの側面部W1、W2全周の微小な形状の違いや、微小欠陥についても高精度に検出することが可能となる。
また、第1光学系1及び第2光学系2は左右対称で同じ構成を有しているので、第1側面部W1及び第2側面部W2に対して同一の波長、同一の偏光状態の光を照射できる。したがって、ワークWの側面部W1、W2の全周に亘ってほぼ同じ照明条件を実現でき、例えば撮像機構4における色収差等による検出誤差が発生するのを防ぐことができる。
次に本発明の第2実施形態における検査用照明装置100、及び、検査システム200について図3を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施形態では第1実施形態において説明した部材と対応する部材には同じ符号を付すこととする。
第2実施形態の検査用照明装置100は、第1実施形態と比較して各光学系における各光学素子の配置及びその並びが異なっている。第1実施形態では第1照射光路L11及び第2照射光路L21が直線状をなすように第1光源11及び第2光源21はワークWの側方からまっすぐに第1側面部W1及び第2側面部W2を照明するように構成されていた。これに対して第2実施形態では第1光源11及び第2光源21はワークW側から見て撮像機構4側に設けられ、その光の射出方向がレンズ41の光軸OAと平行となるように設定されている。すなわち、第1照射光路L11及び第2照射光路L21は概略L字状をなすように構成されており、第1検出光路L12及び第2検出光路L22は第1実施形態と同様にジグザグ状をなすように構成されている。
より具体的には、各光学系は、光源11、21、偏光制御素子12、22、ビームスプリッタ13、23、ミラー14、24、ワークWの側面部W1、W2、ミラー14、24、ビームスプリッタ13、23、共通ミラーCMの反射面15、25、偏光選択機構3、撮像機構4の順番で検査光が進行するように構成されている。すなわち、第1実施形態のようにビームスプリッタ13、23を透過した検査光をワークWの側面部W1、W2に直接照射するのではなく、一度ミラーで反射させてからワークWの側面部W1、W2に検査光が照射されるように構成されている。
このような第2実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200であれば、各光源と撮像機構4を集めて配置することができ、第1実施形態よりもコンパクトな装置構成にできる。また、第1実施形態と同様にワークWの側面部W1、W2の全周を一度に撮像できるとともに、ワークWに照射されなかった検査光は撮像機構4に入射しないようにして、S/N比を高くできる。
次に第3実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200について図4及び図5を参照しながら説明する。
第3実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200は、第1実施形態と比較して偏光制御素子12、22を備えていない点、撮像機構4の直前に偏光子を備えていない点、ビームスプリッタ13、23が偏光ビームスプリッタである点で異なっている。図5に示すように第3実施形態では第1ビームスプリッタ13及び第2ビームスプリッタ23は、透過反射面13S、23Sに入射する光についてP偏光成分は透過し、S偏光成分は反射するように構成された偏光ビームスプリッタである。なお、第1検出光路L11上において第1側面部W1と第1ビームスプリッタ13の透過反射面13Sとの間では光の偏光状態が保たれるように構成されており、第2検出光路L22上において第2側面部W2と第2ビームスプリッタ23の透過反射面23Sとの間では光の偏光状態が保たれるように構成されている。具体的には各ビームスプリッタの透過反射面13S、23SとワークWの側面部W1、W2との間には偏光子等の光学素子は設けられておらず、光の偏光状態は維持されるように構成されている。以下では第3実施形態でもワークWに照射されて反射又は散乱された光は撮像機構4に入射し、ワークWに照射されなかった光は撮像機構4には入射しないことを説明する。
第1光源11から射出されたランダム偏光状態の第1検査光は第1ビームスプリッタ13の透過反射面13SにおいてP偏光成分はワークW側へ透過し、S偏光成分は撮像機構4とは反対側へ反射される。
第1ビームスプリッタ13を通過してP偏光となった第1検査光のうち、ワークWの第1側面部W1に照射された光は、ワークWの拡散反射面における反射又は散乱によってランダム偏光状態に変化する。ワークWから第1ビームスプリッタ13に戻る第1検査光は、透過反射面13SにおいてP偏光成分は第1光源11側へと透過し、S偏光成分のみが反射されて、第1ミラー14、第1反射面15によって撮像機構4へと導かれる。
一方、第1ビームスプリッタ13を透過してP偏光となった第1検査光のうち、ワークWの第1側面部W1に照射されなかった光はP偏光を保ったまま第2ビームスプリッタ23の透過反射面23Sに入射する。ここで、第2ビームスプリッタ23は第1ビームスプリッタ13と同じ光学特性を有しており、P偏光成分は透過する。したがって、ワークWに照射されなかった第1検査光は第2ビームスプリッタ23を透過して第2光源21へと逃がすことができ、第2光学系2から撮像機構4へと入射することはない。
第2光学系2においても前述した第1光学系1と同様に第2検査光のうちワークWに照射された成分のみが撮像機構4に入射することになる。
このように第3実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200であれば、第1実施形態における偏光制御素子12、22、及び、偏光選択機構3としての機能を発揮するための偏光子を省略しながら、ワークWの側面部W1、W2に照射された検査光だけを撮像機構4に入射させ、側面部W1、W2の全周を一度に撮像できる。また、2つの偏光子の機能をビームスプリッタ13、23が兼ね備えることによって、放射束が半分になる回数を2回減らすことができるので、第3実施形態では第1実施形態と比較して撮像機構4に入射する放射束を4倍多くすることが可能となる。
第3実施形態の変形例について図6を参照しながら説明する。この変形例は、図3に示した第2実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200において、偏光制御素子12、22、及び、偏光選択機構3として設けられる偏光子を省略するとともに、第1ビームスプリッタ13及び第2ビームスプリッタ23をP偏光成分は透過し、S偏光成分は反射する偏光ビームスプリッタにしたものである。図6の光路図から明らかなようにこの変形例でも第1ビームスプリッタ13及び第2ビームスプリッタ23が偏光選択機構3としての機能を発揮し、ワークWの側面部W1、W2に照射された検査光のみが撮像機構4に入射するようにできる。
第3実施形態のさらに別の変形例について図7を参照しながら説明する。図6に示した変形例では偏光ビームスプリッタ13、23を用いることによって、偏光制御素子12、22、及び、偏光選択機構3を省略したが、より厳密に偏光状態を制御できるようにするために偏光ビームスプリッタ13、23以外にもさらに偏光を制御するための素子を設けても良い。具体的には図7に示すように第1光源11と透過反射面13SにおいてP偏光を透過し、S偏光は反射する第1ビームスプリッタ13との間にP偏光を透過する第1照射側偏光要素17を設けておき、第1ビームスプリッタ13の透過反射面13Sと撮像機構4との間にS偏光を透過する第1検出側偏光要素18を設けてもよい。同様に第2光源21と透過反射面23SにおいてP偏光を透過し、S偏光は反射する第2ビームスプリッタ23との間にP偏光を透過する第2照射側偏光要素27を設けておき、第2ビームスプリッタ23の透過反射面23Sと撮像機構4との間にS偏光を透過する第2検出側偏光要素28を設けてもよい。なお、本変形例において、第1検出側偏光要素18及び第2検出側偏光要素28は、前記偏光選択機構3と同様、これらを一体的に構成して1つの偏光子とし、共通ミラーCMと撮像機構4との間に設けても良い。
次に第4実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200について図8を参照しながら説明する。第4実施形態では第1検査光と第2検査光の波長を異ならせることによって、ワークWの側面部W1、W2に照射された光だけが撮像機構4に入射するように構成されている。
すなわち、第1光学系1は、第1波長を有する第1検査光がワークWの第1側面部W1に至る第1照射光路L11と、第1側面部W1から撮像機構4に至る第1検出光路L12を具備する。また、第1検出光路L12上には、第1波長の光を透過させるとともに、第2波長の光を遮光する第1波長選択フィルタ16がさらに設けられている。
第2光学系2は、第1波長とは異なる第2波長を有する第2検査光が第1側面部W1の反対側であるワークWの第2側面部W2に至る第2照射光路L21、及び、第2側面部W2から撮像機構4に至る第2検出光路L22を具備する。さらに、第2検出光路L22上には、第2波長の光を透過させるとともに、第1波長の光を遮光する第2波長選択フィルタ26がさらに設けられている。
本実施形態では第1波長は青色に相当する波長であり、第2波長は赤色に相当する波長である。
具体的には第1光学系1は、青色に相当する第1波長の光を射出する第1光源11と、第1ビームスプリッタ13と、第1ビームスプリッタ13とともに第1検出光路L12を構成する第1ミラー14及び第1反射面15、を備えている。第4実施形態では第1ビームスプリッタ13と第1ミラー14との間に青色の光を透過し、赤色の光を遮光する第1波長選択フィルタ16が設けられている。なお、第4実施形態では第1実施形態と同様に第1光学系1の第1光源11は水平方向に光を射出するように構成されているが、第2実施形態のように第1光源11が撮像機構4の光軸OAと同じ方向に光を射出し、ビームスプリッタ又はミラーで反射された光がワークWへ入射するように構成されていてもよい。
第2光学系2は、ワークWの中心軸を含む基準面RPに対して第1光学系1と面対称となるように構成されている。すなわち、第2光学系2は、赤色に相当する第2波長の光を射出する第2光源21と、第2ビームスプリッタ23と、第2ビームスプリッタ23とともに第2検出光路L22を構成する第2ミラー24及び第2反射面25、を備えている。第4実施形態では第2ビームスプリッタ23と第2ミラー24との間に赤色の光を透過し、青色の光を遮光する第2波長選択フィルタ26が設けられている。なお、第4実施形態では第1実施形態と同様に第2光学系2の第2光源21は水平方向に光を射出するように構成されているが、第2実施形態のように第2光源21が撮像機構4の光軸OAと同じ方向に光を射出し、ビームスプリッタ又はミラーで反射された光がワークWへ入射するように構成されていてもよい。
このように構成された第4実施形態の検査用照明装置100、及び、検査システム200であれば、第1光学系1ではワークWの第1側面で反射又は散乱された青色の光だけが第1検出光路L12を通って撮像機構4に入射するようにし、第2光源21から射出された赤色の光のうちワークWに照射されなかった光は第1波長選択フィルタ16で遮光して撮像機構4に入射しないようにできる。同様に第2光学系2ではワークWの第2側面で反射又は散乱された赤色の光だけが第2検出光路L22を通って撮像機構4に入射するようにし、第1光源11から射出された青色の光のうちワークWに照射されなかった光は第2波長選択フィルタ26で遮光して撮像機構4に入射しないようにできる。
したがって、ワークWの側面部W1、W2の全周を一度に撮像できるとともに、ワークWの側面部W1、W2に由来しない光は遮光して側面部W1、W2に関する信号のS/N比を向上させることができる。
その他の実施形態について説明する。
第1実施形態、第2実施形態において偏光選択機構として設けられた偏光子については共通ミラーと撮像機構との間に設けられるものに限られない。偏光選択機構は、ビームスプリッタの透過反射面と撮像機構との間のいずれかの位置に設けられていればよく、1つの偏光子ではなく、第1光学系と第2光学系のそれぞれに対して個別に偏光子を設けて偏光選択機構を構成してもよい。
第1及び第2実施形態において説明したP偏光とS偏光の関係はそれぞれを入れ替えても成り立ち、対応させて偏光制御素子、偏光子の特性を選択すればよい。また、偏光選択機構はワークの側面部に入射する時点での第1検査光と第2検査光の偏光を遮光し、その他の偏光成分は透過させるものであればよい。
本発明が対象とするワークは錠剤に限られるものではなく、様々な形状や材質のものであってもよい。例えばワークが円筒形状ではない場合には、レンズの光軸に交差する部分で平面部又は底面部を定義し、平面部又は底面部と直交する面を側面部として定義して各光学系の向き等を設定すればよい。また、レンズの光軸はワークの平面部又は底面部に対して直交するものに限定されず、所定角度で斜めに交差していてもよい。加えて、照射光路はレンズの光軸に対して直交するものに限られず、斜めに交差するものであってもよい。
撮像機構はワークの平面部側から撮像するものに限られず、底面部側から撮像するものであってもよい。また、撮像機構はワークの側面部だけを撮像するのではなく、側面部の全周とともに、平面部又は底面部も同時に撮像できるように構成されてもよい。第1実施形態において例えば各反射ミラーや共通ミラーを省略して、撮像機構に側面部からの光と平面部からの光が同時に入射するように構成してもよい。
第1~第3実施形態では、第1光源と第2光源はそれぞれ個別の光源として構成されていたが、例えば1つの光源に共通化してもよい。共通化された光源からミラー等によって2つの光路に分岐させてそれぞれ偏光制御素子や偏光ビームスプリッタに入射させて、それぞれ同じ偏光状態となるようにしてもよい。また、第1光源と第2光源は波長が異なっていても良い。
第4実施形態における各光源から射出される検査光の波長については適宜選択してもよい。すなわち、青色や赤色に限定されるものではなく、波長選択フィルタによって所望の光のみが撮像機構に入射するように選択すればよい。また、第4実施形態において、波長選択フィルタは、ビームスプリッタの透過反射面と撮像機構との間のいずれかの位置に設けられていれば良い。
第1側面部、第2側面部はワークの側面部の全周を半分ずつに分割して定義されるものに限られない。例えば、第1検査光が照射される第1側面部と、第2検査光が照射される第2側面部の一部が重畳していてもよいし、第1側面部と第2側面部との間に検査光が照射されない領域があってもよい。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や、各実施形態の一部同士の組み合わせを行っても構わない。
1 :第1光学系
2 :第2光学系
3 :偏光選択機構
4 :撮像機構
11 :第1光源
12 :第1偏光制御素子
13 :第1ビームスプリッタ
16 :第1波長選択フィルタ
17 :第1照射側偏光要素
18 :第1検出側偏光要素
21 :第2光源
22 :第2偏光制御素子
23 :第2ビームスプリッタ
26 :第2波長選択フィルタ
27 :第2照射側偏光要素
28 :第2検出側偏光要素
100 :検査用照明装置
200 :検査システム
W :ワーク
W1 :第1側面部
W2 :第2側面部

Claims (10)

  1. 第1検査光がワークの第1側面部に至る第1照射光路、及び、前記第1側面部から撮像機構に至る第1検出光路を具備し、第1検査光が所定方向に偏光した状態で前記第1側面部に照射されるように構成された第1光学系と、
    第2検査光が前記第1側面部の反対側である前記ワークの第2側面部に至る第2照射光路、及び、前記第2側面部から前記撮像機構に至る第2検出光路を具備し、第2検査光が第1検査光と同じ方向に偏光した状態で前記第2側面部に照射されるように構成された第2光学系と、を備え、
    前記ワークで反射又は散乱されて偏光に変化が生じた第1検査光及び第2検査光の少なくとも一部の偏光成分を前記撮像機構へ入射させるとともに、前記所定方向に偏光した光が前記撮像機構に入射するのを防ぐように構成された検査用照明装置。
  2. 前記第1光学系が、
    第1検査光を射出する第1光源と、
    前記第1光源から射出された第1検査光を前記所定方向に偏光させる第1偏光制御素子と、
    前記第1偏光制御素子と前記ワークとの間に設けられて、前記第1偏光制御素子を通過した第1検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第1検査光を反射する第1ビームスプリッタと、を備え、
    前記第2光学系が、
    第2検査光を射出する第2光源と、
    前記第2光源から射出された第2検査光を前記所定方向に偏光させる第2偏光制御素子と、
    前記第2偏光制御素子と前記ワークとの間に設けられて、前記第2偏光制御素子を通過した第2検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第2検査光を反射する第2ビームスプリッタと、を備え、
    前記第1検出光路上、及び、前記第2検出光路上に設けられ、前記所定方向に偏光した光を遮光し、前記所定方向以外に偏光した光の少なくとも一部は透過するように構成された偏光選択機構をさらに備えた、請求項1記載の検査用照明装置。
  3. 前記偏光選択機構が、前記第1検出光路上、及び、前記第2検出光路上において、前記撮像機構の手前に設けられた1つの偏光子である請求項2記載の検査用照明装置。
  4. 前記第1光学系が、
    第1検査光を射出する第1光源と、
    前記第1光源と前記ワークとの間に設けられて、前記第1光源から射出された第1検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第1検査光を反射する第1ビームスプリッタを備え、
    前記第2光学系が、
    第2検査光を射出する第2光源と、
    前記第2光源と前記ワークとの間に設けられて、前記第2光源から射出された第2検査光を前記ワーク側へ透過させるとともに、前記ワークで反射又は散乱された第2検査光を反射する第2ビームスプリッタと、を備え、
    前記第1ビームスプリッタ、及び、前記第2ビームスプリッタが、入射した光のうち前記所定方向に偏光した成分は透過し、前記所定方向とは直交する方向に偏光した成分は反射するように構成された偏光ビームスプリッタである請求項1記載の検査用照明装置。
  5. 前記第1光学系が、
    前記第1光源と前記第1ビームスプリッタの透過反射面との間に第1検査光を前記所定方向に偏光する第1照射側偏光要素をさらに備え、
    前記第2光学系が、
    前記第2光源と前記第2ビームスプリッタの透過反射面との間に第2検査光を前記所定方向に偏光する第2照射側偏光要素をさらに備えた請求項4記載の検査用照明装置。
  6. 前記第1光学系が、
    前記第1ビームスプリッタの透過反射面と前記撮像機構との間に前記所定方向と直交する方向に偏光した光を透過する第1検出側偏光要素をさらに備え、
    前記第2光学系が、
    前記第2ビームスプリッタの透過反射面と前記撮像機構との間に前記所定方向と直交する方向に偏光した光を透過する第2検出側偏光要素をさらに備えた請求項4又は5記載の検査用照明装置。
  7. 第2検査光が、第1検査光と同じ波長を有する請求項1乃至6いずれか一項に記載の検査用照明装置。
  8. 第1波長を有する第1検査光がワークの第1側面部に至る第1照射光路、及び、前記第1側面部から撮像機構に至る第1検出光路を具備する第1光学系と、
    第1波長とは異なる第2波長を有する第2検査光が前記第1側面部の反対側である前記ワークの第2側面部に至る第2照射光路、及び、前記第2側面部から前記撮像機構に至る第2検出光路を具備する第2光学系と、
    前記第1検出光路上に設けられて、前記第1波長の光を透過させるとともに、前記第2波長の光は遮光する第1波長選択フィルタと、
    前記第2検出光路上に設けられて、前記第2波長の光を透過させるとともに、前記第1波長の光は遮光する第2波長選択フィルタと、を備えた検査用照明装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか一項に記載の検査用照明装置と、
    前記撮像機構と、を備えた検査システム。
  10. 前記撮像機構が、
    撮像素子と、
    前記撮像素子上に前記ワークの第1側面部及び第2側面部を結像させる物体側テレセントリックレンズを備えた請求項9記載の検査システム。
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