JP2023073166A - サイドグリップ式薬液注入アンカー - Google Patents

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【課題】開削されたアンカーボルト用横孔は、孔の奥が、末広がりに広く成っています。現在のいずれのアンカーボルトもこの末広がり横孔には、対応が取れません。新型のアンカーボルトを開発する必要が、有ります。新型アンカーは、施工時に先端が、末広がり状に広がり、横孔壁に密着する必要が、有ります。【解決手段】奥が末広がりの開孔5を掘削後に、前記開孔に薬液注入アンカー薬液6を適量注入し、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7と前記ガイド付きアンカー開補助基台8をセットし、打ち込み補助機で一端部のネジ部を保護して、ハンマーにて前記一端部を叩き続けると、前記他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台が、前記他端部に食い込んできて、前記他端部が、押し広げられ、前記開孔の側壁に密着し、サイドグリップ式薬液注入アンカー7は、強固にセットされます。【選択図】 図2

Description

あと施工アンカーの分野は、施工技術の優劣で、アンカーボルトの強度や耐久性に大きく影響が出てきます。
平成24年12月の笹子トンネル天井板落下事故は、記憶に新しいところです。
あの事故で、薬液注入神話が崩れました。
あと施工アンカーの施工方法は、大きく2種類に分けられます。
打ち込み方式と薬液注入アンカー方式の2種類です。
打ち込み方式は、キリで下孔を開け、下孔にアンカーボルトを挿入し、ピン若しくは、玉を打ち込み、アンカー先端部付近を拡張して、下孔の壁にくい込ませて固定します。
薬液注入アンカー方式は、キリで下孔を開け、下孔に薬液を注入し、アンカーボルトを挿入し、化学反応で硬化させ、アンカー強度を増します。
笹子トンネルは、この方式のアンカーでした。
特願2003-340526号は、あと施工アンカー工法に付いてのべられています。
特願2016-216710号は、拡張アンカーについてのべられています。
特願2003-340526号 特願2016-216710号 特願2019-073420号 私の特許出願分です。
拡張打ち込み式のよいところは、下孔を開け、打ち込んですぐに作業が、済み、器具固定などが出来ることです。欠点は、アンカー先端を広げて、掘削した孔の側面に強く接触させるために、ハンマーなどで強く打ち込むので、周囲を破壊し、強度を弱める可能性があります。
薬液注入アンカーは、下孔を開け、薬剤を下孔に注入し、アンカーボルトを挿入し、一定時間待てば、硬化します。薬液注入アンカーのよいところは、ハンマーなどで強く打ち込まないので、周囲を破壊する可能性がありません。欠点は、アンカーボルトが、まっすぐで、孔の側面との接触力が、薬液注入溶剤の硬化力に成り、硬化力が、弱いとアンカーボルトが、引っ張り力に負けて、すっぽ抜けてしまい大事故につながります。更に、施工後に薬液注入溶剤の硬化時間がかかりますので、硬化完了まで、待っておく必要が、有ります。
その間に少しでも動くと、不良施工になり強度の保証ができなくなります。
打ち込み式の良い点と、薬液注入式の良い点を併せ持ち、更に接着強度を高めたアンカーボルトを開発することが課題です。
現在の打ち込み式と薬液注入式で共通な点は、縦孔を削り、その縦孔の側壁とアンカー本体やケミカル本体との接触圧のみで、アンカー強度を出しています。
本発明は、特願2019-073420号に述べてある工法で、アンカーボルト挿入用縦孔を開削後、前記アンカーボルト挿入用縦孔の底部に開削錐開補助基台を設置し、横孔用開削機用開削錐を降ろして行き、前記アンカーボルト挿入用縦孔にアンカーボルト用横孔を開削します。
開削されたアンカーボルト用横孔は、孔の奥が、末広がりに広く成っています。現在のいずれのアンカーボルトもこの末広がり横孔には、対応が取れません。新型のアンカーボルトを開発する必要が、有ります。新型アンカーは、施工時に先端が、末広がり状に広がり、横孔壁に密着する必要が、有ります。
従来の打ち込み式アンカーや薬液注入アンカーでは、出来なかった強度が、実現でき、経年変化してもオープンクリップの効果で、強度が落ちない。
あと施工アンカーの安全性が格段に良くなる。
薬液注入アンカーのように硬化時間を待たずに、打込ピンを打ち込み、前記拡張式アンカーを拡張させたらすぐに使用できます。
現在のアンカーボルト施工イメージ図 サイドグリップ式薬液注入アンカー施工イメージ図 締め付けナットイメージ図
1 キリ回転中
2 開孔部断面図
3 打ち込み式アンカーボルト施工後イメージ図
4 薬液注入式アンカーボルト施工後イメージ図
5 開孔部断面(底部末広がり)
6 薬液注入後イメージ図
7 サイドグリップ式薬液注入アンカー本体
8 ガイド付きアンカー開補助基台
9 打ち込み補助機
10 締め付けナット
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、従来の打ち込み式アンカーボルト施工のイメージ図です。
先ず、回転中キリ1で、縦孔2を開けます。開孔部断面図のように縦孔2が、あきます。アンカーボルト3を縦孔に挿入します。打ち込みピンを打ち込みます。
ピンが入って行く事で、アンカーが拡張し、側壁に強力にコンタクトします。
打ち込み式アンカーの場合、アンカーボルト3が、拡張し、側壁にコンタクトすることで強力な接触力になります。この場合、施工完了すると、直ぐに使える状態です。
同じく、図1の4は、従来の薬液注入式アンカーボルト施工イメージ図です。
先ず、回転中キリ1で、縦孔2を開けます。開孔部断面図のように縦孔が、あきます。縦孔2に薬液注入カプセル4を挿入し、カプセルの保護カバーを破砕し、硬化剤を放出し、アンカーボルト4を硬化材の中に挿入し硬化材の硬化を待ちます。薬剤によって1~時間待ちとなります。この待ち時間が、薬液注入アンカーの欠点と言えます。
図2は、サイドグリップ式薬液注入アンカー施工イメージ図です。
サイドグリップ式薬液注入アンカーは、サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7、ガイド付きアンカー開補助基台8と締め付けナット10で構成され、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7は、前記ガイド付きアンカー開補助基台8のガイド貫通用孔をセンターに有し、一端部に締め付けナット10用ネジを有し、他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台8が、押し込まれると他端部先端が、押し広げられる切込みを数か所有する構成とし、奥が末広がりの開孔5を掘削後に、前記開孔に薬液注入アンカー薬液6を適量注入し、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7と前記ガイド付きアンカー開補助基台8をセットし、打ち込み補助機で一端部のネジ部を保護して、ハンマーにて前記一端部を叩き続けると、前記他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台が、前記他端部に食い込んできて、前記他端部が、押し広げられ、前記開孔の側壁に密着し、サイドグリップ式薬液注入アンカー7は、強固にセットされます。
図3は、サイドグリップ式薬液注入アンカー7は、一端部のネジを締め付けナット10で締め付けて、セット完了です。
図2は、サイドグリップ式薬液注入アンカー施工イメージ図です。
サイドグリップ式薬液注入アンカーは、サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7、ガイド付きアンカー開補助基台8と締め付けナット10で構成され、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7は、前記ガイド付きアンカー開補助基台8のガイド貫通用孔をセンターに有し、前記ガイド付きアンカー開補助基台8一端部に締め付けナット10用ネジを有し、他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台8が、押し込まれると他端部先端が、押し広げられる切込みを数か所有する構成とし、奥が末広がりの開孔5を掘削後に、前記開孔にアンカー薬液を適量注入し、前記ガイド付きアンカー開補助基台8をセットし、前記ガイド先端を前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7のガイド貫通用孔一端部に差し込み、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7の一端部のネジ部を打ち込み補助機9で保護して、ハンマーにて前記打ち込み補助機9を叩き始めると、前記他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台が、食い込んできて、前記他端部が、押し広げられ、前記開孔の側壁に密着し、前記ガイド先端は、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7のガイド貫通用孔の中を前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7の前記一端部側に進んで行き、前記ガイド先端が、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体7の前記ガイド貫通用孔他端部に到着を作業者が、目視確認します。前記サイドグリップ式薬液注入アンカー7のセット完了です。サイドグリップ式薬液注入アンカー7は、強固にセットされます。

Claims (1)

  1. サイドグリップ式薬液注入アンカーは、サイドグリップ式薬液注入アンカー本体、ガイド付きアンカー開補助基台と締め付けナットで構成され、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体は、前記ガイド付きアンカー開補助基台のガイド貫通用孔をセンターに有し、一端部に締め付けナット用ネジを有し、他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台が、押し込まれると前記他端部が、押し広げられる切込みを数か所有する構成とし、奥が末広がりの開孔を掘削後に、前記開孔に薬液注入アンカー用溶液適量注入し、前記サイドグリップ式薬液注入アンカー本体と前記ガイド付きアンカー開補助基台をセットし、ハンマーにて前記一端部を叩き続けると、前記他端部に前記ガイド付きアンカー開補助基台が、食い込んできて、前記他端部が、押し広げられ、前記開孔の側壁に密着する事を特徴とするサイドグリップ式薬液注入アンカー。
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