JP2023072871A - ディスプレイ装置、およびディスプレイ装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】遮光隔壁が色変換パネル上に形成される方式を採用しつつ、隣接する発光素子間での光のクロストークを抑制することのできるディスプレイ装置を提供する。【解決手段】複数のマイクロLED131を備えたLEDアレイ基板130と、LEDアレイ基板130に対向するとともに、個々のマイクロLED131から出射された光を取り出す光取出領域111ごとに分離する隔壁を備えた色変換パネル110と、色変換パネル110とLEDアレイ基板130との間の接合層120と、を有し、色変換パネル110は、光取出領域111の間に、発光素子アレイ基板の方向に開口して設けられ、接合層120の一部によって充填される第1凹部108を有する、ディスプレイ装置10。【選択図】図1
Description
本発明は、ディスプレイ装置、およびディスプレイ装置の製造方法に関する。
近年、発光素子としてマイクロLED(micro-light emitting diode)によるディスプレイ装置が脚光を浴びている。マイクロLEDによるディスプレイ装置は、応答速度が速く、焼き付けを起こさず、低電力で高輝度高精細の映像を映し出せる次世代の表示装置である。
従来、マイクロLEDディスプレイ装置の中には、マイクロLEDから発せられた光の色を変換して外部へ射出させる構造のフルカラーディスプレイ装置がある。このようなフルカラーディスプレイ装置(以下、単にカラーディスプレイ装置と称する)は、複数のマイクロLEDを備えたLEDアレイ基板と、色変換層を備えた色変換パネルとを接合し、一体化した構造である。
カラーディスプレイ装置は、単色(青または紫外線)のマイクロLED上に蛍光体を有する色変換層を配置している(たとえば特許文献1~3)。色変換層を通過した光の色は、たとえば、赤、緑、および青であり、各色の光が外部に射出されてフルカラー表示を実現している。たとえば、マイクロLEDから発せられる光の色が青色であるとき、青色の光は、色変換層を通過せずに取り出され、赤、緑の光は色変換層を通過して出射される。
各色の色変換層は、各色の混色を防ぐための遮光隔壁によって分離されている。遮光隔壁は、たとえば、色変換パネル上またはLEDアレイ基板上に形成される。
遮光隔壁が色変換パネル上に形成されるとき、色変換パネルとLEDアレイ基板の貼合せには、透明な接着層または粘着層が使用される。このとき、遮光隔壁とマイクロLEDと間に、接着層または粘着層の膜厚分のギャップが生じるおそれがある。このギャップが大きいと、画素間で光のクロストークが発生して、混色などの原因となる。
一方、遮光隔壁が色変換パネル上に形成されるときには、遮光隔壁とマイクロLEDとの間にギャップは発生しない。しかしながら、この方式では、高価なマイクロLEDを多数搭載したLEDアレイ基板上に、直接、遮光隔壁を形成するので、遮光隔壁の形成時に、マイクロLEDへダメージを与えてしまう可能性がある。マイクロLEDがダメージを受けた場合、マイクロLEDは、点灯不良となる可能性がある。マイクロLEDに点灯不良が発生した場合、不点灯のマイクロLEDは、交換しなければならない。交換作業は、基板に固着され、かつ、遮光隔壁に囲まれたマイクロLED(または、遮光隔壁ごと周辺の良品マイクロLEDを含めて)を基板から外し、再度、良品(遮光隔壁や周辺LEDなど)を取り付けるという工程になる。このような交換作業は、コスト上昇を招くことになる。このため、後者の方式は、実際の製品製造においては採用が難しい。
そこで、本発明の目的は、遮光隔壁が色変換パネル上に形成される方式を採用しつつ、隣接する発光素子間での光のクロストークを抑制することのできるディスプレイ装置およびその製造方法を提供することである。
上記課題は以下の手段により達成される。
(1)複数の発光素子を備えた発光素子アレイ基板と、
前記発光素子アレイ基板に対向するとともに、個々の前記発光素子に対応し、前記発光素子から出射された光を取り出す光取出領域を個々の前記光取出領域ごとに分離する隔壁と、を備えた色変換パネルと、
前記色変換パネルと前記発光素子アレイ基板との間の接合層と、
を有し、
前記色変換パネルは、
前記光取出領域同士の間に、前記発光素子アレイ基板の方向に開口して設けられ、前記接合層の一部によって充填される第1凹部を有する、ディスプレイ装置。
前記発光素子アレイ基板に対向するとともに、個々の前記発光素子に対応し、前記発光素子から出射された光を取り出す光取出領域を個々の前記光取出領域ごとに分離する隔壁と、を備えた色変換パネルと、
前記色変換パネルと前記発光素子アレイ基板との間の接合層と、
を有し、
前記色変換パネルは、
前記光取出領域同士の間に、前記発光素子アレイ基板の方向に開口して設けられ、前記接合層の一部によって充填される第1凹部を有する、ディスプレイ装置。
(2)前記色変換パネルは、
1つの画素を構成するための複数の前記光取出領域を、画素単位で分離するための遮光マトリクスを有し、
前記隔壁は、
個々の前記光取出領域を分離する遮光隔壁、および、前記遮光マトリクスから前記発光素子アレイ基板の方向へ突出した画素間隔壁であり、
前記第1凹部は、少なくとも前記画素間隔壁に設けられている、上記(1)に記載のディスプレイ装置。
1つの画素を構成するための複数の前記光取出領域を、画素単位で分離するための遮光マトリクスを有し、
前記隔壁は、
個々の前記光取出領域を分離する遮光隔壁、および、前記遮光マトリクスから前記発光素子アレイ基板の方向へ突出した画素間隔壁であり、
前記第1凹部は、少なくとも前記画素間隔壁に設けられている、上記(1)に記載のディスプレイ装置。
(3)前記光取出領域内であって、前記隔壁によって形成され、前記接合層の一部によって充填される第2凹部を有し、
前記第1凹部の容積は、前記第2凹部の容積よりも大きい、上記(2)に記載のディスプレイ装置。
前記第1凹部の容積は、前記第2凹部の容積よりも大きい、上記(2)に記載のディスプレイ装置。
(4)前記遮光隔壁の発光素子アレイ基板側端部と、前記発光素子の発光層面とのギャップが、7μm以下である、上記(2)または(3)に記載のディスプレイ装置。
(5)1つの前記画素を構成する複数の前記光取出領域の各々は、少なくとも、第1色、第2色、および第3色の発光色に対応し、
前記色変換パネルは、前記第1色、前記第2色、および前記第3色の少なくともいずれかに対応するために、前記発光素子から出射された光を色変換するための少なくとも1つの色変換層を有する、上記(2)~(4)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
前記色変換パネルは、前記第1色、前記第2色、および前記第3色の少なくともいずれかに対応するために、前記発光素子から出射された光を色変換するための少なくとも1つの色変換層を有する、上記(2)~(4)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
(6)前記色変換層の発光素子アレイ基板側端部と、前記発光素子の発光層面とのギャップが、20μm以下である上記(5)に記載のディスプレイ装置。
(7)前記発光素子は、青色光を出射し、当該青色光を出射する前記発光素子に対応した前記光取出領域には、色変換層が存在しない、上記(5)に記載のディスプレイ装置。
(8)前記接合層は、粘着剤または接着剤を有する、上記(1)~(7)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
(9)前記接合層は、遅延硬化型の接着剤を有する、上記(1)~(8)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
(10)前記第1凹部内の前記接合層による充填率は、50%以上である上記(1)~(8)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
(11)前記発光素子は、マイクロLEDである、上記(1)~(10)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
(12)複数の発光素子を備えた発光素子アレイ基板と、
前記複数の発光素子のそれぞれに対応して光取出領域を画定するための隔壁、および、前記光取出領域の間に設けられ、前記発光素子アレイ基板方向に開口した第1凹部を備えた色変換パネルとを、接合層を介して対向するように配置し、
前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとを相対的に近接させる方向へ加圧することで前記第1凹部内に前記接合層を充填させつつ、前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとを接合する、ディスプレイ装置の製造方法。
前記複数の発光素子のそれぞれに対応して光取出領域を画定するための隔壁、および、前記光取出領域の間に設けられ、前記発光素子アレイ基板方向に開口した第1凹部を備えた色変換パネルとを、接合層を介して対向するように配置し、
前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとを相対的に近接させる方向へ加圧することで前記第1凹部内に前記接合層を充填させつつ、前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとを接合する、ディスプレイ装置の製造方法。
(13)前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとの接合は、1×104Pa以下の減圧下で行う、上記(12)に記載のディスプレイ装置の製造方法。
(14)1つの画素を構成するための複数の前記光取出領域を、画素単位で分離するための遮光マトリクスと、
前記隔壁として、個々の前記光取出領域を分離する遮光隔壁、および、前記遮光マトリクスから前記発光素子アレイ基板の方向へ突出した画素間隔壁を形成し、
前記第1凹部を、少なくとも前記画素間隔壁に形成する、上記(12)または(13)に記載のディスプレイ装置の製造方法。
前記隔壁として、個々の前記光取出領域を分離する遮光隔壁、および、前記遮光マトリクスから前記発光素子アレイ基板の方向へ突出した画素間隔壁を形成し、
前記第1凹部を、少なくとも前記画素間隔壁に形成する、上記(12)または(13)に記載のディスプレイ装置の製造方法。
(15)1つの前記画素を構成する複数の前記光取出領域の各々は、少なくとも、第1色、第2色、および第3色の発光色に対応し、
前記色変換パネルに、前記第1色、前記第2色、および前記第3色の少なくともいずれかに対応するために、前記発光素子から出射された光を色変換するための少なくとも1つの色変換層を形成する、上記(14)に記載のディスプレイ装置の製造方法。
前記色変換パネルに、前記第1色、前記第2色、および前記第3色の少なくともいずれかに対応するために、前記発光素子から出射された光を色変換するための少なくとも1つの色変換層を形成する、上記(14)に記載のディスプレイ装置の製造方法。
(16)前記発光素子は、青色光を出射し、当該青色光を出射する前記発光素子に対応した前記光取出領域には、色変換層を形成しない、上記(15)に記載のディスプレイ装置の製造方法。
(17)前記発光素子は、マイクロLEDである、上記(12)~(16)のいずれか1つに記載のディスプレイ装置の製造方法。
本発明は、色変換パネルに、発光素子アレイ基板側に開口した第1凹部を設けたことで、過剰な接合層を第1凹部に取り込ませることができる。このため、本発明は、色変換パネルと発光素子アレイ基板との間を狭くすることができ、光のクロストークを低減することができる。
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の図面において、同一参照符号は、同一構成要素を指し、図面上において、各構成要素の大きさは、説明の明瞭性および便宜さのために誇張されてもいる。一方、以下で説明される実施形態は、ただ例示的なものに過ぎず、そのような実施形態から多様な変形が可能である。
以下において、「上部」や「上」と記載されたところは、接触して真上にあるものだけではなく、非接触で上にあるものも含んでもよい。同様に、「下部」や「下」と記載されたところは、接触して真下にあるものだけではなく、非接触で下にあるものも含んでもよい。
単数の表現は、文脈上明白に単数であることを明示しない限り、複数の表現を含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」、「備える」、または「有する」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
方法を構成する段階について、明白に順序を記載する、あるいは反対となる記載がなければ、段階は、適切な順序で実行される。必ずしも前記段階の記載順序に限定されるものではない。全ての例、または例示的な用語の使用は、単に技術的思想を説明するためのものであり、特許請求の範囲によって限定されない以上、前記例、または例示的な用語によって範囲が限定されるものではない。
(実施形態1)
(ディスプレイ装置)
まず、本発明の例示的な実施形態によるディスプレイ装置10について説明する。
(ディスプレイ装置)
まず、本発明の例示的な実施形態によるディスプレイ装置10について説明する。
図1は、本実施形態に係るディスプレイ装置を示す断面図である。図2は、図1に示した色変換パネルを説明するための図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)中のB-B線に沿う断面図、(C)は(A)中のC-C線に沿う断面図である。なお、各図においては、色変換パネル110の長辺方向をX方向、色変換パネル110の短辺方向をY方向、色変換パネル110からLEDアレイ基板130へ向かう方向をZ方向とする。
図1に示すように、ディスプレイ装置10は、色変換パネル110と、接合層120と、LEDアレイ基板130とを有する。色変換パネル110とLEDアレイ基板130とは、接合層120によって接合されている。
色変換パネル110は、透明基板101、遮光マトリクス102、赤色カラーフィルター103r、緑色カラーフィルター103g、光透過性樹脂層103b、赤色変換層104r、緑色変換層104g、遮光隔壁105、画素間隔壁107、および第1凹部108を有する。
色変換パネル110には、複数の光取出領域111が設けられている。光取出領域111は、たとえば、LEDアレイ基板130上の一つ一つのマイクロLED131に対応して設けられている。本実施形態においてマイクロLED131は、たとえば、単色の発光素子である。マイクロLED131は、たとえば、青色光または紫外線を出射する。出射された青色光または紫外線は、後述するように、色変換層によって所望の色に変換される。マイクロLED131の大きさは、たとえば、マイクロLEDチップが四角形の場合、長辺の長さが100μm以下である。なお、マイクロLED131の形状は、四角形ではなくてもよいが、その最大長(円形の場合は最大径)は、100μm以下である。
透明基板101は、たとえば、ガラス材料や樹脂材料などの透明な材料からなる。特に樹脂材料の場合、透明基板101は、フレキシブルなフィルム状であってもよい。
遮光マトリクス102は、パターニング可能な遮光材料で構成される。通常、遮光マトリクス102は、黒色で光透過性がなく(または光透過性が極めて低い)、ブラックマトリクスと称される。遮光マトリクス102は、たとえば、隣り合う光取出領域111の間に設けられている。ここでは、3つの光取出領域111、具体的には、赤色(第1色)の光取出領域111、緑色(第2色)の光取出領域111および青色(第3色)の光取出領域111を1画素とする。1つの光取出領域111はサブピクセルと称される。遮光マトリクス102は、たとえば、隣り合う画素の間および隣り合う光取出領域111の間に設けられている。遮光マトリクス102は、一つ一つの画素を画素単位で分離している。なお、本実施形態では、1画素が、赤色の光取出領域111、緑色の光取出領域111、および青色の光取出領域111を含む例を説明するが、1画素が、さらに白色の光取出領域111を含んでいてもよい。1画素が、さらに多数の光取出領域111(サブピクセル)を含んでいてもよい。また、遮光マトリクス102は、一つ一つの遮光隔壁105ごとに設けてもよい。また、図においては、1列に赤色、緑色、および青色が並んでいるが、各色の配置は、このような配列に限定されない。
赤色カラーフィルター103r、および緑色カラーフィルター103gは、マイクロLED131から発せられる光に含まれる各色成分以外の波長の光を抑制する。これにより、ディスプレイ装置10は、色鮮やかな色再現が可能となる。
一方、青色の光取出領域111の部分には、光透過性樹脂層103bが形成されている。本実施形態においては、青色のマイクロLED131を用いている。このため、青色については、カラーフィルターおよび色変換層は使用していない。そこで、本実施形態では、青色部分についても、他の色と同じ厚さとするために、青色の光取出領域111の部分を光透過性樹脂層103bによって充填している。なお、青色の光取出領域111の部分にも、青色カラーフィルターを使用してもよい。また、青色の光取出領域111の部分は、光透過性樹脂層103bを形成せずに空隙のままとしたり、または接着材料で充填させたりしてもよい。
赤色変換層104r、および緑色変換層104gは、蛍光体(量子ドット含む、以下同様)を含む。蛍光体は、単色、たとえば、青色光や紫外線を所望の色に変換する。赤色変換層104rは、たとえば、青色光を赤色光に変換するための蛍光体を含む。緑色変換層104gは、青色光を緑色光に変換するための蛍光体を含む。本実施形態では、単色として青色を使用するため、青色については、色変換層を使用しない。ただし、紫外線を使用する場合は、青色についても、色変換層を使用する。
遮光隔壁105は、隔壁の一つである。遮光隔壁105は、一つ一つの光取出領域111を画定する。遮光隔壁105は、光取出領域111間での光のクロストークを抑制する。遮光隔壁105は、遮光材料によって、高アスペクト比のパターンを形成することで、厚い色変換層間がある場合でも、効果的に光のクロストークを抑制できる。遮光材料は、たとえば、白色顔料または黒色顔料を含むレジスト材料、メタルコーティングされたレジスト材料などが使用される。白色顔料またはメタルコーティングされたレジスト材料を用いることで、1つの光取出領域111の中で光を反射させることができ、光の取出効率を向上させる。
画素間隔壁107は、隔壁の一つである。画素間隔壁107は、遮光マトリクス102から、LEDアレイ基板130の方向に突出している。画素間隔壁107の厚さは、遮光隔壁105と同様であり、遮光材料によって、高アスペクト比のパターンを形成することで、厚い色変換層間がある場合でも、効果的に画素間の光のクロストークを抑制できる。画素間隔壁107の遮光材料には、遮光隔壁105と同様に、たとえば、白色顔料、黒色顔料または金属粒子を含むパターニング材料、メタルコーティングされたパターニング材料などが使用される。なお、画素間隔壁107は、遮光隔壁105と同一の材料であってもよい。
第1凹部108は、画素間隔壁107に設けられており、LEDアレイ基板130方向に開口している。第1凹部108は、接合層120の過剰な成分を回収する。本実施形態1の第1凹部108は、1つの画素間隔壁107の中に、1か所設けられている。第1凹部108の数および大きさは、ディスプレイ装置10全体の大きさ、画素数、それらに応じた光取出領域111の大きさ、光取出領域同士の距離および接着材料の塗工量(塗工体積)などによって適宜選定される。
ここで光取出領域111の大きさおよび光取出領域111同士の距離について、図2を参照して説明する。図2に示すように、光取出領域111の大きさは、X方向長さが30~300μm、Y方向長さが50~600μmである。光取出領域同士の中心間距離(同じ色同士)は、X方向が150~1000μm、Y方向が150~1000μmである。
また、遮光隔壁105の大きさは、幅が5~30μm、高さ(透明基板101からLEDアレイ基板130方向の長さ(Z方向))が10~60μmである。
接合層120が充填される前の状態(図2参照)において、第1凹部108の空隙部分の容量は、光取出領域111の範囲に形成される第2凹部108aにおける空隙部分の容量よりも大きいことが好ましい。このような第1凹部108の空隙部分の容量とすることで、接合層120の材料が第1凹部108に取り込まれやすくなる。
ここで、第1凹部108の空隙部分とは、図2に示したように、光取出領域111同士の間に設けられた画素間隔壁107に形成された部分であり、一点鎖線の内側である。
一方、第2凹部108aの空隙部分とは、図2に示したように、個々の光取出領域111内に形成された部分であり、二点鎖線の内側である。この第2凹部108aも、接合層120の一部によって充填される。より具体的に第2凹部108aとは、画素間隔壁107と遮光隔壁105の間であって、赤色変換層104rのマイクロLED131側の面と各隔壁107および105との段差により形成される部分、遮光隔壁105同士の間であって緑色変換層104gのマイクロLED131側の面と各隔壁105との段差により形成される部分、画素間隔壁107と遮光隔壁105の間であって光透過性樹脂層103bのマイクロLED131側の面と各隔壁107および105との段差により形成される部分である。なお、色変換層(または光透過性樹脂層)が存在しない形態においても、第2凹部108aは、光取出領域111内において、透明基板部分(または色フィルター)のマイクロLED131側の面と各隔壁105および107の段差により形成される部分である。
また、本実施形態1において、第1凹部108の数は、1つの画素分離隔壁内に1つの第1凹部108とした。本実施形態1では、これをアイランドタイプと称する。このアイランドタイプは、後述する他のタイプの第1凹部108に比べて、空隙の容積を大きくしやすいので、接合層120が厚くてもクリアランスを確保しやすい。
この第1凹部108に接合層120が入り込み、第1凹部108の空隙の充填率が20%以上となっていることが好ましく、50%以上となっていることがより好ましく、70%以上であることがさらに好ましい。このように充填率を高くすることによって、第1凹部108内に、空洞なって残る部分の容積を減少されることができ、ディスプレイ装置の強度および長期信頼性を向上させることができる。この充填率は、たとえば、第1凹部108の大きさ、接合層120とする接合材料(後述)の使用量を調整することで達成される。
接合層120は、色変換パネル110とLEDアレイ基板130とを接合する。接合層120は、粘着剤または接着剤などの接合材料121からなる。接合材料121は、たとえば、透明なエポキシ樹脂およびシリコーン樹脂などが使用される。接合材料121は、第1凹部108に取り込まれやすくするために、接合時に流動性を有することが好ましい。紫外線が、色変換パネル110およびLEDアレイ基板130を透過しないとき、接合材料121は、熱硬化または遅延硬化タイプのものが好ましい。
接合層120となる接合材料121の具体例としては、ダイセル社製のセルビーナスシリーズ(脂環式エポキシ化合物)、カネカ社製のILLUMIKAシリーズ(有機・無機ハイブリット熱硬化性樹脂)、信越化学工業社製のKER、ASP、SCRシリーズ(シリコーン樹脂)、ダウ・ケミカル社製のDOWSILシリーズ(アクリル化合物)などが挙げられる。また、接合材料121の具体例としては、東亞合成社製のアロンタックシリーズやパナック社製のパナクリーンシリーズなどの透明光学粘着フィルムを使用することもできる。また、LED素子光の均一性や色変換層の長期安定性を確保するために、接合材料121の中に、たとえば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化ホウ素などの拡散粒子、放熱粒子などを分散配合してもよい。
また、赤色変換層104r、緑色変換層104gのLEDアレイ基板130側端部と、マイクロLED131の発光層面とのギャップ(図1のG1)は、20μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましく、5μm以下であることがさらに好ましい。また、遮光隔壁105のLEDアレイ基板130側端部と、マイクロLED131の発光層面とのギャップ(図1のG2)は、7μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましく、1μm以下であることがさらに好ましい。これらのギャップG1およびG2とすることで、後述する実施例から、光のクロストークを効果的に減らすことができる。なお、ギャップG2は、図1に示したとおり、Z方向に平行な方向での距離とする。したがって、ギャップG2は、図1の矢印Zの向きを+とする場合、-の値となり得る。ギャップG1およびG2は、ディスプレイ装置の断面を光学顕微鏡または電子顕微鏡で観察することにより確認することができる。
(ディスプレイ装置の製造方法)
(色変換パネルの製造)
色変換パネル110は、たとえば、以下のように製造する。まず、ガラス基板上に黒色レジストを塗工し、フォトリソグラフィー工程を用いて画素分離用の遮光マトリクス102(ブラックマトリクス)を作製する。
(色変換パネルの製造)
色変換パネル110は、たとえば、以下のように製造する。まず、ガラス基板上に黒色レジストを塗工し、フォトリソグラフィー工程を用いて画素分離用の遮光マトリクス102(ブラックマトリクス)を作製する。
続いて、サブピクセルとなる、赤色、緑色の光取出領域111に、フォトリソグラフィー工程を用いて赤色カラーフィルター103r、および緑色カラーフィルター103gを作製する。
続いて、赤色カラーフィルター103r、および緑色カラーフィルター103gの上からオーバーコート層を塗工する。基板表面は、オーバーコート層によって、平坦化される。
続いて、オーバーコート層上に白色レジストを塗工し、フォトリソグラフィー工程を用いて遮光隔壁105および画素間隔壁107を作製する。その際、画素間隔壁107の部分(遮光マトリクス102に重なる部分)に第1凹部108を作製する。
続いて、遮光隔壁105によって囲まれた赤色および緑色の光取出領域111の部分に、蛍光体を有する樹脂を充填および硬化して、色変換層を作製する。さらに、遮光隔壁105によって囲まれた青色の光取出領域111の部分には、蛍光体を有さない光透過性樹脂を充填および硬化して、光透過性樹脂層103bを作製する。
(色変換パネルとLEDアレイ基板の接合)
色変換パネル110とLEDアレイ基板130との接合(以下接合工程という)は、まず、LEDアレイ基板130の上に接合材料121を塗工する。塗工する接合材料の厚みは2μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましい。塗工膜厚を上記の範囲とすることで塗工領域内の膜厚のばらつきが低下し、均一な接合が可能となる。使用するLEDアレイ基板130には、TFT(Thin Film Transistor)および配線層などが形成されるとともに、青色のマイクロLED131のチップが実装されている。遅延硬化タイプの接合材料を使用する場合、接合材料に熱や紫外線などのエネルギーを照射し、接合前に硬化反応を開始させる。
色変換パネル110とLEDアレイ基板130との接合(以下接合工程という)は、まず、LEDアレイ基板130の上に接合材料121を塗工する。塗工する接合材料の厚みは2μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましい。塗工膜厚を上記の範囲とすることで塗工領域内の膜厚のばらつきが低下し、均一な接合が可能となる。使用するLEDアレイ基板130には、TFT(Thin Film Transistor)および配線層などが形成されるとともに、青色のマイクロLED131のチップが実装されている。遅延硬化タイプの接合材料を使用する場合、接合材料に熱や紫外線などのエネルギーを照射し、接合前に硬化反応を開始させる。
続いて、LEDアレイ基板130の接合材料121を塗工した面に、色変換パネル110を位置決めして重ね合わせて、減圧下において、両者を近接させる方向に加圧することで、張り合わせる。この時の減圧条件は、たとえば、1×10-2Pa以上1×104Pa以下とする好ましい。その後、熱や紫外線などのエネルギーを加え、接合材料を硬化する。その際、LEDアレイ基板上のLEDからの発光を使用してもよい。
このような範囲の減圧条件とすることで、接合材料121の成分が揮発してしまうことがなく、かつ、第1凹部108内に接合材料121が入り込みやすくなる。また、上記の範囲であれば、高額な真空装置を必要とせず、製造コストの上昇を抑えることができる。
以上により、フルカラー表示のディスプレイ装置ができあがる。
(実施形態2)
次に、第1凹部108の形状の違いについて説明する。
次に、第1凹部108の形状の違いについて説明する。
図3は、実施形態2の色変換パネル110を示す図面であり、色変換パネル110を説明するための図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)中のB-B線に沿う断面図、(C)は(A)中のC-C線に沿う断面図である。
実施形態2は、1つの画素間隔壁107の中に2つの第1凹部108を設け、かつ、画素間隔壁107の中の隔壁部分を大きくした。第1凹部108の形状以外の構成は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
このように本実施形態2では、1つの画素間隔壁107の中に2つの第1凹部108を設けたことで、画素部周辺のみに空隙を配置することができる。また、本実施形態2では、2つの第1凹部108の間に隔壁部分を設けたことで、実施形態1よりも、強度を高くできる。また、使用する接合材料121の量を少なくしても、第1凹部108内に空隙ができにくくなり、50%上の充填率の確保が容易になる。
(実施形態3)
さらに、第1凹部108の形状の違いについて説明する。
さらに、第1凹部108の形状の違いについて説明する。
図4は、実施形態3の色変換パネル110を示す図面であり、色変換パネル110を説明するための図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)中のB-B線に沿う断面図、(C)は(A)中のC-C線に沿う断面図である。
実施形態3は、1つの画素間隔壁107の中に2つの第1凹部108を設けた。ただし、第1凹部108に挟まれた隔壁部分は、実施形態2よりも小さい。第1凹部108の形状以外の構成は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
本実施形態3は、1つの画素間隔壁107の中に2つの第1凹部108を設け、かつ、第1凹部108に挟まれた隔壁部分は、小さくした。特に、第1凹部108に挟まれた隔壁部分の大きさは、遮光隔壁105と同じ大きさとすることで、同密度で隔壁を配置することができる。これにより、本実施形態3では、隔壁密度をパネル全面で均一にできるため、接着時のクリアランス均一性を確保できる。
(実施例)
実施形態1同様の構成のディスプレイ装置10を作製して、画素間のクロストークおよび色変換パネル110とLEDアレイ基板130とのギャップを評価した。
実施形態1同様の構成のディスプレイ装置10を作製して、画素間のクロストークおよび色変換パネル110とLEDアレイ基板130とのギャップを評価した。
製造方法、および、できあがりの形状は、実施形態1と同様である。
作製したディスプレイ装置10は、パネルサイズ12インチ、光取出領域111の大きさは、X方向長さが80μm、Y方向長さが300μmである。光取出領域同士の中心間距離(同じ色同士)は、X方向が500μm、Y方向が500μmである。遮光隔壁105の大きさは、幅が20μm、高さが20μm、画素間隔壁107の大きさは、高さが20μmで幅が20~50μm(充填率調整のため、複数のパターンを配置)とした。
接合層120となる接合材料121は、遅延硬化型シリコーンOCR(信越化学工業製KERシリーズ)を使用し、LEDアレイ基板130上に12μm塗工した。
整合工程は、365nmを主波長としたLEDランプでOCRを露光し、1Pa以下の減圧下で色変換パネル110とLEDアレイ基板130とを接合した。この時、色変換パネル110に形成されたアライメントマークで接合位置を調整後、色変換パネル110上部からプレスを行って両基板を密着させた。プレスは、1分以上とし、プレス後に開放することで、フルカラー表示のLEDパネルが得られた。
(比較例)
比較のために、第1凹部108を有しないディスプレイ装置10も作製した。図5は、比較例のディスプレイ装置50を示す断面図である。
比較のために、第1凹部108を有しないディスプレイ装置10も作製した。図5は、比較例のディスプレイ装置50を示す断面図である。
図5に示すように、比較例のディスプレイ装置50は、画素間隔壁507の部分に第1凹部を有しない。このため、比較例における色変換パネル110とLEDアレイ基板130との間は、図1に示した実施形態のディスプレイ装置10と比較して、広くなっている。
(画素間のクロストーク評価)
クロストーク評価は、作製したディスプレイ装置10に電源に接続して点灯し、光のクロストークの有無を確認した。評価は、赤色、緑色、および青色の各サブピクセルのうち、緑(G)のサブピクセル直下のLEDのみを点灯させ、点灯画素(G)および隣接画素(RおよびB)のそれぞれの輝度を分光放射計SR-5000(トプコン社製)を用いて測定した。点灯画素(G)の輝度を100%として下記表1に示す。
クロストーク評価は、作製したディスプレイ装置10に電源に接続して点灯し、光のクロストークの有無を確認した。評価は、赤色、緑色、および青色の各サブピクセルのうち、緑(G)のサブピクセル直下のLEDのみを点灯させ、点灯画素(G)および隣接画素(RおよびB)のそれぞれの輝度を分光放射計SR-5000(トプコン社製)を用いて測定した。点灯画素(G)の輝度を100%として下記表1に示す。
(色変換パネルとLEDアレイ基板のギャップ評価)
ギャップの評価では、まず、上記作製したディスプレイ装置10および50をダイシングソーを用いて10mmに破断し、破断面を研磨後、FIBを用いてクロストーク評価を行った画素の破断サンプルを作製した。
ギャップの評価では、まず、上記作製したディスプレイ装置10および50をダイシングソーを用いて10mmに破断し、破断面を研磨後、FIBを用いてクロストーク評価を行った画素の破断サンプルを作製した。
ギャップの評価は、破断サンプルを走査電子顕微鏡(日立ハイテク社製)を用いて断面観察し、色変換パネル110とLEDアレイ基板130間のギャップを測定した。さらにギャップの評価では、遮光層下に存在する凸形状内に充填されていたOCRの充填率も算出した。
なお、表1中の場所1、2、および3は以下のとおりである。
場所1:ディスプレイの左側領域からランダムに選択した5箇所の平均値、
場所2:ディスプレイの中央側領域からランダムに選択した5箇所の平均値、
場所3:ディスプレイの右側領域からランダムに選択した5箇所の平均値。
場所2:ディスプレイの中央側領域からランダムに選択した5箇所の平均値、
場所3:ディスプレイの右側領域からランダムに選択した5箇所の平均値。
表1に示した結果から、遮光マトリクス102の下に第1凹部108を有するディスプレイ装置10では、過剰な接合材料121が第1凹部108に回収されることで、色変換パネル110とLEDアレイ基板130を均一かつ狭いギャップで接合することができた。その結果、実施例は、比較例と比較して、サブピクセル間の光のクロストークを大幅に低減することが可能となった。
(効果)
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
本実施形態のディスプレイ装置10は、遮光マトリクス102の下に第1凹部108を設けたことで、過剰な接合材料121が第1凹部108に回収される。このため、色変換パネル110とLEDアレイ基板130を均一かつ狭いギャップで接合することができる。その結果、実施形態では、光のクロストークを低減することができる。
また、フルカラーのディスプレイ装置10は、赤色、緑色、および青色のそれぞれLEDチップを実装することでフルカラー表示が可能となるが、異なるウエハから各色のチップを実装する必要があり、工程が複雑となり製造コストが上昇する。また、この形態のディスプレイ装置10は、LEDチップごとの輝度および波長のばらつきが大きく、ディスプレイ装置10全体の輝度むらや色再現性の低下を招くことがあり、色ごとに輝度の調整が必要となって、そのレ点でもコストアップにつながる。
一方、本実施形態は、青色のマイクロLEDチップが実装されたLEDアレイ基板130を用いて、赤色変換層104r、緑色変換層104gを形成して各色の光を出射させ、青色については、そのまま青色を出射させることでフルカラー表示させることとした。これにより、本実施形態は、1色のマイクロLED131を使用するため、色ごとにマイクロLED131を作製する場合よりもコストを抑えることができる。また、1色のマイクロLED131を使用するので、輝度および波長のばらつきが少なく、ディスプレイ装置10の輝度むらや色再現性を向上させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。たとえば、第1凹部108は、画素間隔壁107に設けるだけでなく、サブピクセルの間の遮光隔壁105の中に、設けてもよい。
また、たとえば、使用するマイクロLED131は、3色別々のマイクロLED131を使用することとしてもよい。
そのほか、本発明は特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
10 ディスプレイ装置、
101 透明基板、
102 遮光マトリクス、
103r 赤色カラーフィルター、
103g 緑色カラーフィルター、
103b 光透過性樹脂層、
104r 赤色変換層、
104g 緑色変換層、
105 遮光隔壁、
107 画素間隔壁、
108 第1凹部、
108a 第2凹部、
110 色変換パネル、
111 光取出領域、
120 接合層、
121 接合材料、
130 LEDアレイ基板、
131 マイクロLED。
101 透明基板、
102 遮光マトリクス、
103r 赤色カラーフィルター、
103g 緑色カラーフィルター、
103b 光透過性樹脂層、
104r 赤色変換層、
104g 緑色変換層、
105 遮光隔壁、
107 画素間隔壁、
108 第1凹部、
108a 第2凹部、
110 色変換パネル、
111 光取出領域、
120 接合層、
121 接合材料、
130 LEDアレイ基板、
131 マイクロLED。
Claims (17)
- 複数の発光素子を備えた発光素子アレイ基板と、
前記発光素子アレイ基板に対向するとともに、個々の前記発光素子に対応し、前記発光素子から出射された光を取り出す光取出領域を個々の前記光取出領域ごとに分離する隔壁と、を備えた色変換パネルと、
前記色変換パネルと前記発光素子アレイ基板との間の接合層と、
を有し、
前記色変換パネルは、
前記光取出領域同士の間に、前記発光素子アレイ基板の方向に開口して設けられ、前記接合層の一部によって充填される第1凹部を有する、ディスプレイ装置。 - 前記色変換パネルは、
1つの画素を構成するための複数の前記光取出領域を、画素単位で分離するための遮光マトリクスを有し、
前記隔壁は、
個々の前記光取出領域を分離する遮光隔壁、および、前記遮光マトリクスから前記発光素子アレイ基板の方向へ突出した画素間隔壁であり、
前記第1凹部は、少なくとも前記画素間隔壁に設けられている、請求項1に記載のディスプレイ装置。 - 前記光取出領域内であって、前記隔壁によって形成され、前記接合層の一部によって充填される第2凹部を有し、
前記第1凹部の容積は、前記第2凹部の容積よりも大きい、請求項2に記載のディスプレイ装置。 - 前記遮光隔壁の発光素子アレイ基板側端部と、前記発光素子の発光層面とのギャップが、7μm以下である、請求項2または3に記載のディスプレイ装置。
- 1つの前記画素を構成する複数の前記光取出領域の各々は、少なくとも、第1色、第2色、および第3色に対応し、
前記色変換パネルは、前記第1色、前記第2色、および前記第3色の少なくともいずれかに対応するために、前記発光素子から出射された光を色変換するための少なくとも1つの色変換層を有する、請求項2~4のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。 - 前記色変換層の発光素子アレイ基板側端部と、前記発光素子の発光層面とのギャップが、20μm以下である、請求項5に記載のディスプレイ装置。
- 前記発光素子は、青色光を出射し、当該青色光を出射する前記発光素子に対応した前記光取出領域には、色変換層が存在しない、請求項5に記載のディスプレイ装置。
- 前記接合層は、粘着剤または接着剤を有する、請求項1~7のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
- 前記接合層は、遅延硬化型の接着剤を有する、請求項1~8のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
- 前記第1凹部内の前記接合層による充填率は、50%以上である、請求項1~9のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
- 前記発光素子は、マイクロLEDである、請求項1~10のいずれか1つに記載のディスプレイ装置。
- 複数の発光素子を備えた発光素子アレイ基板と、
前記複数の発光素子のそれぞれに対応した光取出領域を画定するための隔壁、および、前記光取出領域の間に設けられ、前記発光素子アレイ基板方向に開口した第1凹部を備えた色変換パネルとを、接合層を介して対向するように配置し、
前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとを相対的に近接させる方向へ加圧することで前記第1凹部内に前記接合層を充填させつつ、前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとを接合する、ディスプレイ装置の製造方法。 - 前記発光素子アレイ基板と前記色変換パネルとの接合は、1×104Pa以下の減圧下で行う、請求項12に記載のディスプレイ装置の製造方法。
- 1つの画素を構成するための複数の前記光取出領域を、画素単位で分離するための遮光マトリクスと、
前記隔壁として、個々の前記光取出領域を分離する遮光隔壁、および、前記遮光マトリクスから前記発光素子アレイ基板の方向へ突出した画素間隔壁を形成し、
前記第1凹部を、少なくとも前記画素間隔壁に形成する、請求項12または13に記載のディスプレイ装置の製造方法。 - 1つの前記画素を構成する複数の前記光取出領域の各々は、少なくとも、第1色、第2色、および第3色に対応し、
前記色変換パネルに、前記第1色、前記第2色、および前記第3色の少なくともいずれかに対応するために、前記発光素子から出射された光を色変換するための少なくとも1つの色変換層を形成する、請求項14に記載のディスプレイ装置の製造方法。 - 前記発光素子は、青色光を出射し、当該青色光を出射する前記発光素子に対応した前記光取出領域には、色変換層を形成しない、請求項15に記載のディスプレイ装置の製造方法。
- 前記発光素子は、マイクロLEDである、請求項12~16のいずれか1つに記載のディスプレイ装置の製造方法。
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2021
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