(本発明に係る一態様を発明するに至った経緯)
従来技術は、スポンサーがスポンサー提供情報をユーザーに対して送信してもらう代価として代行業者に支払うスポンサー費用を原資として、その一部をユーザーに分配しようとする技術である。具体的には、従来技術は、スポンサー提供情報を閲覧した閲覧ユーザーに対してポイントを付与しようとするものであり、従来技術に係る装置がユーザー情報を登録した登録ユーザーの装置からスポンサー提供情報に対する閲覧確認情報を受信した場合に、スポンサー提供情報が閲覧されたものと擬制して、当該ユーザーに対してポイントを付与する技術である。
しかし、従来技術は、ユーザーがスポンサー提供情報を閲覧したと判定される場合にのみ分配費用の支払い処理を実行するものであり、登録ユーザーに対する分配費用の支払い方法として改善の余地があることを、本発明の発明者は見出した。
具体的には、例えば、従来技術をはじめ、Webおよびソフトウェアアプリケーションなどを用いたサービスにおいて、ユーザーが当該サービスを受けるためには、少なからず個人情報を当該サービスの運営者等に対して提供している。ユーザーの個人情報は、主として、各ユーザーを識別し、適切なサービスを各ユーザーに提供するために用いられるため、個人情報の提供はユーザーのメリットのためであるという側面もある。
一方で、各ユーザーから提供される個人情報によって、サービスを改善させる方向性が示されたり、サービスに含まれるサブサービスの価値を測ることができたりするため、個人情報の提供はサービス提供者のメリットのためであるという側面も強く存在する。すなわち、例えば、サービスの提供に基づいてサービス提供者にもたらされる営業上の売上などの少なくとも一部は、各ユーザーから提供される個人情報に起因しているとも言える。
そこで、本発明の発明者は、ユーザーが一又は複数のユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報をユーザーIDに対応するページに容易に表示できる情報処理装置および情報処理方法を創案し、本発明に係る一態様を発明するに至った。
なお、本開示においては、以下のように用語が定義される。
(本サービス)
本開示における情報処理サーバが提供する情報処理サービスを本サービスという。以下の説明において、本開示における情報処理サーバが提供する情報処理サービスは、本サービスと言い換えてもよい。本サービスにおける基本的なサービスは、例えば、個人情報を設定したユーザーに対して、個人情報設定の対価としての金銭的利益を提供するものであってもよい。なお、本開示におけるサービスは、各ユーザーの個人情報の設定が可能であるサービスであればよく、サービスの具体的な内容は限定されない。また、本開示におけるサービスは、各ユーザーの個人情報の設定が任意に可能であるサービスであってもよく、サービス利用のために個人情報の設定が必須であるサービスでなくてもよい。
(ユーザー)
本サービスの利用者をユーザーという。具体的には、ユーザーとは、例えば、本サービスに係るWebサイト上において、または、本サービスに係るアプリケーションソフトウェア上において本サービスの提供を受ける者であってもよい。ユーザーは、例えば、個人情報の設定ページにおいて、後述するユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定した者であってもよい。個人情報を設定したユーザーは、登録ユーザーと呼称されてもよい。
(ユーザー項目)
個人情報を設定する項目をユーザー項目という。ユーザー項目は、個人を特定する項目、個人の思想を特定する項目、および、個人の行動を特定する項目などであってもよい。ユーザー項目は、具体的には、例えば、氏名、名称、勤務先、生年月日、年齢、アドレス、家族構成、画像などであってもよい。アドレスは、例えば、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスまたはチャットなどの所定のアプリケーションのID、または電話番号などであってもよい。画像は、静止画または動画であってもよい。また、ユーザー項目は、例えば、所定の語学テストの点数、保有する資格、および職歴などのスキル、転職に対する意識、所望の勤務形態などの思想に関する項目、購入商品、購入サービス、来訪した店舗などの行動に関する項目であってもよい。なお、ユーザー項目の具体的内容は、本サービスの提供者によって任意に設定されてもよく、その具体的内容は、本開示の範囲を限定しない。
(個人情報)
本開示において、各ユーザー項目に対して設定する情報を個人情報という。個人情報は、上述したユーザー項目に設定する内容であり、例えば、氏名の情報、名称の情報、勤務先の情報、生年月日の情報、年齢の情報、アドレス情報、家族構成の情報、および画像情報、並びに、スキル情報、思想に関する情報、行動に関する情報などであってもよい。
以上、本開示における用語の定義について説明した。定義された用語について、特別な意味が付される場合には、実施形態の説明において、さらに定義がなされる場合がある。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態において、同一機能を有する構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下に説明される実施形態は本開示の一具体例を示す。実施形態において示される構成、フロー図における処理または処理の順序などは一例であって、本開示の技術を限定しない。
(実施形態1)
本実施形態に係る情報処理システム1および情報処理装置100の構成について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態1に係る情報処理システム1および情報処理装置100の機能的な構成の他の例を示すブロック図である。
図1において、情報処理システム1は、情報処理装置100、記憶装置103、および、表示装置200を備える。図1において、情報処理装置100は情報処理サーバ10とも呼称される。
図1において、情報処理装置100と情報処理サーバ10とは、互いに読み替えることができる。図1においては、情報処理サーバ10は情報処理装置100を含み、記憶装置103を含まないとして説明しているが、図2に示すように、情報処理サーバ10は、情報処理装置100および記憶装置103を含む構成としてもよい。
以下において、情報処理サーバ10とは、図1に示すシステム構成の場合も、図2に示すシステム構成の場合も含むものとする。すなわち、情報処理サーバ10に記憶装置103が含まれるか否かは本開示の範囲を限定しない。なお、通信部101および記憶装置103は、互いに、通信ネットワーク300を介して接続されてもよい。
情報処理サーバ10は、後述するように、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体に表示させ、表示媒体において全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体に表示させることによって、本サービスを提供する機能を有するコンピュータまたは記録媒体であってもよい。情報処理サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ、および、本実施形態において説明される各動作等を実施させるソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
なお、図1に示す情報処理サーバ10および記憶装置103、ならびに、図2に示す情報処理サーバ10のそれぞれは複数あってもよい。係る場合、複数のサーバおよび複数の装置に対して、複数の機能が分散されてもよい。なお、記憶装置103は記憶サーバ103と呼称されてもよい。
また、図1および図2において、複数の表示装置200が通信ネットワーク300を介して情報処理サーバ10に接続されてもよい。例えば、複数のユーザーが同時に本サービスの提供を受ける場合、複数のユーザーのそれぞれが操作する各表示装置200が、同時に情報処理サーバ10に接続されてもよい。
図1および図2において、情報処理装置100は、通信部101および制御部102を備える。通信部101および制御部102は、互いに有線接続または無線接続される。図1および図2において、表示装置200は、表示媒体201、入力部202、通信部203、メモリ204、および制御部205を備える。表示装置200に含まれる各要素は、設計仕様に基づき、他の要素の一部または全部と有線接続または無線接続される。
表示装置200は、後述するように、例えば、情報処理サーバ10から受信した情報に基づき、一または複数の全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させ、当該設定ページにおいて個人情報が設定されたとき、設定された個人情報を含む情報を、通信ネットワーク300を介して、情報処理サーバ10へ送信する機能を有する情報機器であってもよい。表示装置200は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ウェアラブル端末、または、専用端末などの装置であってもよい。
表示媒体201は、例えば、2次元ディスプレイでもよく、バーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイであってもよい。2次元ディスプレイは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。ディスプレイの種類は、本開示の範囲を限定しない。
入力部202は、表示媒体201における表示内容を選択する機能、および、文字を入力または編集する機能を有する。入力部202は、ユーザーによる入力を受け付ける。
入力部202は、例えば、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、タッチパネルを用いたタッチ操作、タッチパネルを用いたスタイラスペン、ユーザーの視線検知に基づく入力、および音声入力などのうち少なくとも1つであってもよい。キーボードは、外部接続された物理的キーボードであってもよく、タッチパネル上のソフトウェアキーボードであってもよい。また、表示媒体201がバーチャルリアリティー、ミックスドリアリティーなどにおける3次元ディスプレイの場合には、専用コントローラー、ユーザーのジェスチャーなどに基づく情報入力または情報選択であってもよい。
通信部203は、通信部101と通信ネットワーク300によって接続され、情報処理サーバ10から信号または情報を受け取る。通信部203は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよい。また、通信部203は、例えば、有線通信のための通信モジュールであってもよい。
メモリ204は、通信部203が情報処理サーバ10から受け取った情報を保存する機能を有してもよい。メモリ204は、通信部203が後述する各種アプリケーションソフトウェアを受け取った場合には、各種アプリケーションソフトウェアを保存してもよい。以下の説明において、表示装置200は、情報処理サーバ10から受け取った各種情報を、例えば、メモリ204に保存してもよい。
制御部205は、表示装置200における各種制御を行う。制御部205は、例えば、通信部203が情報処理サーバ10から受け取った情報をメモリ204に保存させてもよい。制御部205は、ユーザーによる入力を入力部202に受け取らせてもよい。
また、制御部205は、例えば、情報処理サーバ10から受け取った一又は複数の全ユーザー項目の情報に基づいて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示する機能を有してもよい。また、制御部205は、例えば、各種アプリケーションまたは情報処理サーバ10からの指示に基づいて、表示媒体201に所定の情報を表示する機能を有してもよい。制御部205における、各種情報を表示媒体201に表示させる機能は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
制御部205は、例えば、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部205は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されてもよい。また、制御部205は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部205は、例えば、Webブラウザであってもよい。
なお、以上の説明において、表示装置200が備える表示媒体201などの各要素は、表示装置200に内蔵されるものとして説明したが、表示装置200に対して外付けされるものであってもよい。
図1および図2において、記憶装置103は、例えば、後述するように、一又は複数の全ユーザー項目の情報、各ユーザーのユーザーIDに対応付けられた個人情報、各ユーザーのユーザーIDに対応付けられた収益情報などを記憶してもよい。また、記憶装置103は、後述するように、ユーザーIDと各ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容とを対応付けた第1テーブル情報などを記憶してもよい。
記憶装置103は、各種アプリケーションソフトウェアを記憶してもよい。各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、情報処理サーバ10が提供するサービスを、ユーザーの要求に応じて、表示装置200においてスタンドアロンで実行させるものであってもよい。また、各種アプリケーションソフトウェアは、例えば、クライアントPCにインストールされたWebブラウザに読み込んで動作させるHTML、CSS、JavaScript(登録商標)等のソースコードであってもよい。
情報処理装置100において、通信部101は、表示装置200と通信ネットワーク300を介して通信する機能を有してもよい。具体的には、通信部101は、表示装置200における通信部203と通信ネットワーク300によって接続され、情報を送受信する機能を有してもよい。
通信ネットワーク300は、電気通信回線によって構成されるネットワークであってもよい。通信ネットワーク300は、有線通信ネットワークであっても、無線通信ネットワークであってもよい。通信ネットワーク300は、例えば、インターネット、専用回線、LAN(Local Area Network)等であってもよい。
通信部101は、記憶装置103との間で情報を送受信する機能を有してもよい。通信部101および記憶装置103は、互いに有線ネットワークまたは無線ネットワークによって接続されてもよい。通信部101は、例えば、無線通信のためのアンテナを含む通信モジュールであってもよく、有線通信のための通信モジュールであってもよい。通信部101および記憶装置103を接続するネットワークの形態、規格などの仕様は、本開示の範囲を限定しない。
制御部102は、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させ、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体201に表示させる機能を有してもよい。
制御部102は、電気信号によって各部を制御する制御回路(control circuitry)であってもよい。具体的には、制御部102は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路によって構成されてもよい。また、制御部102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などにより実現されてもよい。制御部102の機能の詳細については、後述する。
以上、図1および図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1、情報処理サーバ10、および情報処理装置100の構成例について説明した。
本実施形態に係る情報処理システム1は、上記の構成例によって、ユーザーが一又は複数のユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報をユーザーIDに対応するページに容易に表示できることに寄与する。
具体的には、例えば、ユーザーが個人情報を設定可能である設定ページにおいて、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、情報処理サーバ10は、個人情報が設定されたことに応じて、当該ユーザーのユーザーIDに対応付けられた収益照会ページにおいて、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を表示させてもよい。
係る場合、収益照会ページに表示された収益情報はユーザーに対して付与された金銭的利益であり、ユーザーは当該金銭的利益の処分権を有してもよい。すなわち、ユーザーは、当該金銭的利益を自らの口座に送金させてもよく、または、後述するように、当該金銭的利益を受け取ることを拒否してもよい。
このように、本サービスは、例えば、ユーザーが個人情報を設定したという事実に基づいて、当該ユーザーに所定の金銭的利益を提供しようとするものである。なお、本サービスは、例えば、本サービスに係るWebサイトにユーザーがアクセスすることを起点として提供されてもよい。また、本サービスは、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアが表示端末200において起動されることを起点として提供されてもよい。
なお、本サービスは、情報処理サーバ10を用いて、ユーザーが個人情報を設定可能である設定ページにおいて一又は複数のユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、当該ユーザーのユーザーIDに対応付けられた収益照会ページにおいて、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を表示させるものであればよく、サービスが提供される態様は本開示の範囲を限定しない。例えば、情報処理サーバ10がWebブラウザを用いないスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトウェアを表示装置200に送信し、ダウンロードされた当該アプリケーションソフトウェアを用いて本サービスが提供されてもよい。
また、例えば、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアがスマートフォンなどの表示端末200にインストールされ、インストールされたアプリケーションソフトウェアが起動されることを起点として、本サービスが実現されてもよい。係る場合、本サービスに係るアプリケーションソフトウェアは、例えば、図示しない所定のアプリケーション配布システムから、通信ネットワーク300を介して表示装置200へダウンロードされてもよい。所定のアプリケーション配布システムは、例えば、一または複数のアプリケーションソフトウェアを表示装置200へ提供するシステムであってもよい。なお、アプリケーションソフトウェアは、情報処理プログラムを意味してもよい。
以上、本開示における情報処理方法、情報処理装置100、情報処理プログラム、および、情報処理プログラムを記録した記録媒体によって提供されるサービスの概要について説明した。
図3は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバ10と表示装置200との間の情報の送受信および情報処理の手順の一例を示すシーケンス図である。
以下、図3などを参照して、情報処理サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報処理サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明する。
なお、以下の説明において、情報処理サーバ10から表示装置200に対して送信された後にメモリ204に保存された各種プログラムによって、表示媒体201に所定の情報が表示されることは、情報処理サーバ10が直接的または間接的に所定の情報の表示を制御していることと同じである。
すなわち、本発明の実施形態においては、情報処理サーバ10から表示装置200へ提供された各種プログラムによる制御、および、情報処理サーバ10による制御を、情報処理サーバ10などによる制御と呼称してもよい。単に、情報処理サーバ10による制御と呼称される場合であっても、情報処理サーバ10などによる制御と同じ意味に解釈してもよい。
図3において、情報処理サーバ10は、ユーザーが操作する表示装置200に備わる通信部203から個人情報設定の要求を受信してもよい(ステップS301)。
個人情報設定の要求とは、具体的には、例えば、本サービスに係るWebサイトまたはソフトウェアアプリケーションにおける所定ページにおいて、ユーザーが入力部202を用いて、個人情報を設定するための所定操作を行ったことにより、通信部203から通信部101に送信される制御信号であってもよい。個人情報を設定するための所定操作とは、例えば、当該所定ページにおける個人情報登録に係るボタンを選択またはタップする操作であってもよい。なお、以下の説明において、本サービスに係るWebサイトまたはソフトウェアアプリケーションは、本サービスに係るWebサイト等と呼称されてもよい。
なお、本開示においてページとは、本サービスに係るWebサイト等において、スクロールすることで表示可能な範囲を意味してもよい。以下の説明においても同様である。
次に、情報処理サーバ10は、表示装置200から受信した要求に応じて、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目を表示媒体201に表示させるための情報を表示装置200に送信してもよい(ステップS302)。
記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目とは、個人情報の設定ページにおいて表示される全ユーザー項目であってもよい。すなわち、全ユーザー項目とは、記憶装置103が記憶する全てのユーザー項目でなくてもよい。
全ユーザー項目とは、例えば、ユーザーの職歴、氏名、年齢などであってもよい。なお、一又は複数の全ユーザー項目を表示媒体201に表示させるための情報の具体的仕様は、公知技術によって設定可能であるため、詳細な説明を省略する。
図3に戻り、表示装置200は、情報処理サーバ10から受信した情報に基づいて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させてもよい(ステップS303)。
図4は、本発明の実施形態1に係る全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能な設定ページを示す画像の一例を示す図である。図4に示すように、表示装置200は、例えば、情報処理サーバ10から受信した情報に基づいて設定ページ400を表示媒体201に表示させてもよい。設定ページ400は、例えば、複数のユーザー項目40、各ユーザー項目に対して個人情報を設定するための領域41、および、領域41に対する個人情報の設定を完了させる設定完了ボタン43を含んでもよい。
なお、図4において、ユーザー項目40は「ユーザー項目(1)」などのように機能的に記載されているが、本サービスが実際に提供される場合においては、ユーザー項目(1)の表記は、例えば、「職歴」、「年齢」、「資格」、「氏名」などであってもよい。また、図4において、4つのユーザー項目40が含まれるものとして説明しているが、その限りではない。設定ページ400に含まれるユーザー項目の項目数は、本サービスの提供者によって任意に設定されてもよく、本開示の範囲を限定しない。さらに、図4における領域41の表示態様は一例であって、その具体的態様は本開示の範囲を限定しない。設定ページ400を表示媒体201に表示させる情報処理は公知であるため、詳細な説明を省略する。
次に、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、ユーザーによって設定された個人情報の内容が設定ページ400において表示されてもよい(ステップS304)。
例えば、ユーザーが入力部202を用いてユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bに対する個人情報を設定した場合、図4に示すように、領域41aおよび領域41bのそれぞれに個人情報42が表示されてもよい。
なお、領域41は、例えば、ユーザーが入力部202を用いて、任意に個人情報を記述できる領域であってもよい。また、領域41は、例えば、ユーザーが入力部202を用いて、予め定められた複数のテキストのうちから、プルダウンメニューまたはチェックボックスなどによって個人情報を選択できる領域であってもよい。すなわち、個人情報の設定とは、個人情報の記述および選択を含んでもよい。各領域41に対する個人情報の設定方法は、互いに同じであってもよく、または、互いに異なってもよい。
例えば、領域41aが任意に個人情報を記述できる領域である場合において、ユーザー項目(1)40aが「職歴」であるとき、領域41aには、例えば「ソフトウェアエンジニアから経営者に転身」などのように個人情報が設定されてもよい。係る場合において、領域41bがプルダウンメニュー等によって個人情報を選択するための領域である場合、ユーザー項目(2)40bが「年齢」であるとき、領域41bには、例えば、「30代」などのように個人情報が設定されてもよい。
なお、領域41がプルダウンメニューによって個人情報を選択するための領域である場合において、複数の選択肢から一又は複数の選択肢を設定したとき、当該選択肢であるテキストに対してユーザーが入力部202を用いて任意に記述することにより、当該選択肢の内容が編集可能であってもよい。また、後述するように、領域41に対して、任意に個人情報を記述し、且つ、画像情報を掲載することが可能であってもよい。
なお、図4において、領域41は、説明の便宜のために実線で示しているが、この限りではない。領域41の表示態様は任意であり、本開示の範囲を限定しない。
なお、図4においては、全ユーザー項目のうちユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bに対して個人情報が設定された場合について説明したが、本開示においては、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されればよく、より具体的には、第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されればよい。
一又は複数のユーザー項目とは、少なくとも一のユーザー項目という意味と、一以上の所定数のユーザー項目という意味との双方を含んでもよい。すなわち、設定ページ400において、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されている場合とは、全ユーザー項目のうち少なくとも一の任意の数のユーザー項目に対して個人情報が設定されている場合と、全ユーザー項目のうち一以上の所定数のユーザー項目に対して個人情報が設定されている場合とを含むものであってもよい。
具体的には、例えば、後述する個人情報設定の対価としての金銭的利益がユーザーに対して付与される条件が、全ユーザー項目のうち少なくとも一の任意の数のユーザー項目に対して個人情報が設定されていることである場合においては、当該第1ユーザー項目は、任意の数のうちの一のユーザー項目であってもよい。一方で、例えば、個人情報設定の対価としての金銭的利益がユーザーに対して付与される条件が、全ユーザー項目のうち一以上の所定数のユーザー項目に対して個人情報が設定されていることである場合においては、当該第1ユーザー項目は、一以上の所定数のうちの一のユーザー項目であってもよい。
なお、一以上の所定数は、本サービスの提供者によって任意に設定可能であってもよい。また、一以上の所定数のユーザー項目は、本サービスの提供者によって特定されたユーザー項目を含むものであってもよい。
図3に戻り、表示装置200は、第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目に対して設定された個人情報の内容を、通信部203を用いて情報処理サーバ10へ送信してもよい(ステップS305)。
具体的には、例えば、設定ページ400において個人情報が領域41に対して設定された場合において、設定完了ボタン43が入力部202を用いて選択またはタップされたことが検知されたとき、領域41に設定された個人情報の内容が確定され、確定された情報が情報処理サーバ10へ送信されてもよい。
なお、図4における設定完了ボタン43の表記は一例であって、当該ボタンの名称は例えば「送信」などであってもよく、または無表記であってもよい。設定完了ボタン43の表示態様は、本開示の範囲を限定しない。
なお、図4の説明においては、設定完了ボタン43が選択等されることが、設定された個人情報が情報処理サーバ10へ送信されるトリガーであるとして説明したが、この限りではない。例えば、領域41に個人情報が設定された場合において所定条件を満たしたとき、設定された個人情報が情報処理サーバ10へ送信されてもよい。
当該所定条件とは、例えば、個人情報の設定後、設定された情報に対する編集が行われずに所定時間が経過することであってもよい。また、当該所定条件とは、「送信」、「設定完了」などの所定の音声入力が行われることであってもよい。係る場合、設定完了ボタン43は表示されなくてもよい。設定された個人情報が表示装置200から情報処理サーバ10へ送信されるトリガーは任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。
次に、情報処理サーバ10は、表示装置200から受信した個人情報の内容および当該個人情報が設定されたユーザー項目の情報を、ユーザーIDに対応付けて記憶させてもよい(ステップS306)。
ユーザーIDとは、本サービスを利用するユーザーのそれぞれを固有に識別するためのID情報であり、例えば、情報処理サーバ10の管理者または運営者などによってユーザー各人に対して付与される会員番号の情報等であってもよい。また、ユーザーIDとは、例えば、ユーザー項目に対する個人情報の設定と併せて、または、個人情報の設定とは別の前後のタイミングにおいて、ユーザーによって設定可能であるニックネーム等の固有の情報であってもよい。また、ユーザーIDとは、例えば、ユーザー項目に対して設定された個人情報のうち少なくとも一の情報を含む、ユーザーごとに固有の情報であってもよい。係る場合、個人情報のうち少なくとも一の情報とは、例えば、アドレス情報であってもよい。アドレス情報とは、電子メールアドレス、ソーシャルネットワークサービスまたはチャット等の所定のアプリケーションのID、または電話番号等であってもよい。
なお、ユーザーIDは、各ユーザーを一意に特定できる固有の情報であればよく、ユーザーIDの具体的内容は本開示の範囲を限定しない。また、上述のとおり、ユーザーIDが発行されるタイミングは、本サービスの提供者によって任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。
図5は、ユーザーIDと各ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容とを対応付けた第1テーブル情報500の一例を示す図である。図5に示すように、各ユーザーIDに対して、一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の内容が対応付けられて記憶装置103に記憶されてもよい。なお、ユーザーIDと各ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容とを対応づけた情報の管理仕様は任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。
図3に戻り、情報処理サーバ10は、当該ユーザーのユーザーIDに対して、個人情報設定の対価としての金銭的利益を設定してもよい(ステップS307)。
個人情報設定の対価としての金銭的利益とは、上述したとおり、本サービスの提供者がユーザーから受け取った個人情報に基づいて本サービスを改善させる方向性が示されるなど、サービス提供者にとっての営業上の売上が存在することに鑑みて、例えば、サービス提供者の事業による売上高などを原資として、個人情報を提供したユーザーに対して所定の金銭的利益を付与することであってもよい。なお、当該原資は事業上の売上高に限定されず、営業上の利益、所定の収益などであってもよい。当該原資の具体的内容は、本サービスの提供者によって任意に決定されてもよく、本開示の範囲を限定しない。以下の説明において、売上高は、営業上の利益、所定の収益と読み替えられてもよい。
金銭的利益とは、例えば、金銭的な価値を有するもの、または、金銭的な価値に交換可能であるものであってもよい。具体的には、例えば、金銭的価値とは、現金およびデジタル通貨などの金銭であってもよく、または、金銭と交換可能であるポイント情報またはストックオプションの付与などであってもよい。なお、以下の説明では、金銭的利益は金銭であるものとして説明するが、その限りではない。本開示において、金銭的利益は単に利益と読み替えられてもよい。
個人情報設定の対価として設定される金銭的利益の内容は、例えば、個人情報の設定を条件として各ユーザーに付与される所定額の金銭であってもよい。具体的には、例えば、各ユーザーに付与される金銭的利益は、本サービスの提供者の所定期間における業務上の売上高などを原資に、各ユーザーに分配された利益であってもよい。また、設定される金銭的利益の内容は、後述するように、例えば、設定された個人情報の内容に基づいて変動する所定額の金銭であってもよい。詳細は後述する。
なお、ユーザーに付与される金銭的利益の設定のタイミングは、例えば、金銭的利益の付与が個人情報設定時のみである場合においては、ステップS305において情報処理サーバ10が個人情報を受け取ったことをトリガーにした所定のタイミングであってもよい。また、金銭的利益の設定のタイミングは、例えば、本サービスの提供者の単位期間における営業上の売上高などを原資として定期的に金銭的利益が付与される場合においては、当該営業上の売上高などが確定したことをトリガーにした所定のタイミングであってもよい。
係る場合、例えば、ある月における営業上の売上高などが確定した場合においては、当該月の営業上の売上高などを原資として各ユーザーに分配される金銭的利益が設定され、当該月の翌月末に各ユーザーに対して金銭的利益が付与されてもよい。なお、ユーザーに付与される金銭的利益の設定のタイミングは、例えば、ユーザーから所定の要求を受けたことをトリガーにした所定のタイミングであってもよく、その設定のタイミングの具体的内容は、本開示の範囲を限定しない。
なお、後述するように、各ユーザーに付与される金銭的利益は、任意のタイミングまたは所定のタイミングにおいて、ユーザーが契約する口座などに送金可能であってもよい。
図3に戻り、情報処理サーバ10は、当該ユーザーのユーザーIDに対応する前記収益照会ページの表示要求を表示装置200から受けてもよい(ステップS308)。
具体的には、例えば、本サービスに係るWebサイト等における所定ページにおいて、当該ユーザーが入力部202を用いて所定操作を行うことにより、本サービスに係るWebサイト等における収益照会ページを表示媒体201に表示させる要求を示す信号が、通信部203から通信部101へ送信されてもよい。なお、当該ユーザーが当該所定操作を行う場合において、当該ユーザーのユーザーIDを用いて本サービスに係るWebサイト等にログインしているとき、収益照会ページを表示させる要求を示す信号に当該ユーザーのユーザーIDの情報が含まれてもよい。
収益照会ページとは、本サービスに係るWebサイト等において各ユーザーのユーザーIDに対応付けられたページであって、ユーザーIDごとに設定された金銭的利益の収益情報を含むページであってもよい。収益情報とは、個人情報設定の対価としての金銭的利益の内容を含む情報であってもよい。収益照会ページおよび収益情報の詳細については、後述する。
次に、情報処理サーバ10は、当該ユーザーのユーザーIDに対応する収益照会ページを表示媒体201に表示させるための情報を、表示装置200に送信してもよい(ステップS309)。収益照会ページを表示媒体201に表示させるための情報の具体的仕様は、公知技術によって設定可能であるため、詳細な説明を省略する。
次に、表示装置200は、情報処理サーバ10から受信した情報に基づいて、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体201に表示させてもよい(ステップS310)。
収益情報は、上述したとおり、個人情報設定の対価としての金銭的利益の内容を含む情報であってもよい。具体的には、収益情報は、例えば、ユーザーに付与される金銭的利益が設定される機会が個人情報設定登録時のみである場合、金銭的利益そのものを示す情報であってもよい。また、例えば、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合において、総額情報が別途管理されるとき、収益情報は金銭的利益そのものを示す情報であってもよい。一方、係る場合において、当単位期間における利益額が別途管理されるとき、収益情報は、当単位期間以前の利益額の総和を示す情報であってもよい。
すなわち、収益情報は、ユーザーに付与される金銭的利益が設定される機会が一回であるか、または複数回であるかにかかわらず、個人情報が初めて設定登録されたことに応じて初めて設定される金銭的利益が収益照会ページに表示される場合においては、収益情報は、当該初めて設定された金銭的利益を示す情報である。このように、収益情報の定義は、本サービスの提供者が、ユーザーに付与される金銭的利益が設定される回数を一回に設定するか、または複数回に設定するかに応じて定められてもよい。すなわち、収益情報の定義は、本サービスの提供者によって任意に設定されてもよく、本開示の範囲を限定しない。
図6は、本発明の実施形態1に係る収益照会ページを示す画像の複数の例を示す図である。以下、図6を参照して、収益照会ページおよび収益情報の詳細について説明する。
図6(a)に示すように、収益照会ページ600aは収益情報60aを含んでもよい。係る場合、収益情報60aは、ユーザーに付与される金銭的利益が個人情報設定登録時のみである場合においては、設定された金銭的利益そのものを示す情報であってもよい。また、収益情報60aは、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合においては、直近のタイミングにおいて設定された金銭的利益を示す情報であってもよく、または、直近のタイミングにおいて設定された金銭的利益を含む、それ以前の金銭的利益の総和を示す情報であってもよい。
なお、後述するように、収益照会ページ600に表示された収益情報の一部または全部がユーザーの口座に送金された場合においては、収益照会ページ600に表示された収益情報は、送金された金額を減算された情報であってもよい。係る説明は、図6(b)および図6(c)に適用されてもよい。
また、図6(b)に示すように、収益照会ページ600bは、収益情報60bおよび総額情報を含んでもよい。係る場合、収益情報60bは、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合における、直近のタイミングにおいて設定された金銭的利益を示す情報であってもよい。なお、収益照会ページ600bにおける総額情報は、直近のタイミングにおいて設定された金銭的利益を含む、それ以前の金銭的利益の総和を示す情報であってもよい。
また、図6(c)に示すように、収益照会ページ600cは、直近情報および収益情報60cを含んでもよい。係る場合、収益情報60cは、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合における、直近のタイミングにおいて設定された金銭的利益を含む、それ以前の金銭的利益の総和を示す情報であってもよい。なお、収益照会ページ600cにおける直近情報は、直近のタイミングにおいて設定された金銭的利益を示す情報であってもよい。
なお、図6の説明における収益照会ページ600は、個人情報が初めて設定登録されたことに応じて初めて設定された金銭的利益が収益照会ページ600に表示される場合について説明したものである。そのため、図6(b)における収益情報60bと総額情報、および、図6(c)における直近情報と収益情報60cはそれぞれ同額で表示されている。一方、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合において、複数回目に設定された金銭的利益が収益照会ページ600に表示されるときには、収益情報60bと総額情報、および、直近情報と収益情報60cはそれぞれ異なる情報であってもよい。
なお、収益照会ページ600は、金銭的利益の収益情報を含むページであればよく、その他の情報が含まれたページであってもよい。
なお、上記説明においては、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことに応じて当該ユーザーのユーザーIDに対応する金銭的利益が設定されるものとして説明したが、さらに、情報処理サーバ10は、表示媒体201において、設定された個人情報の内容に基づく金銭的利益の収益情報を表示させてもよい。
すなわち、図3におけるステップS306において、ユーザーIDと個人情報の内容とを対応させて記憶装置103に記憶させる場合において、例えば、一又は複数のユーザー項目に含まれる第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容が所定条件を満たすか否かを判定し、当該所定条件が満たされることを条件に、当該ユーザーのユーザーIDに対応する金銭的利益が設定されてもよい。
具体的には、例えば、設定された個人情報の内容が所定条件を満たすとき、収益情報として所定の金銭的利益を表示させ、設定された個人情報の内容が所定条件を満たさないとき、収益情報としてゼロを表示させてもよい。
これにより、例えば、ユーザーが設定した個人情報の内容が明らかに不適当である場合、または、一のユーザーが複数のユーザーIDに対応付けて個人情報を設定する場合において、当該ユーザーに対して金銭的利益を付与することを回避可能であるため、情報処理サーバ10における金銭的利益の設定に係る情報処理量を軽減させることができる。
なお、上記説明においては、ユーザーが入力部202を用いて、収益照会ページ600を表示させる要求を行ったことに応じて、表示媒体201に収益照会ページ600が表示されるものとして説明したが、その限りではない。例えば、情報処理サーバ10は、ステップS307において金銭的利益が設定された場合において、当該ユーザーのユーザーIDを用いた本サービスに係るWebサイト等へのログインを検知したとき、ユーザーからの明示の要求の有無にかかわらず、収益照会ページ600を表示媒体201に表示させてもよい。また、例えば、情報処理サーバ10は、表示媒体201に設定ページ400が表示されている場合において、ステップS307において金銭的利益が設定されたとき、ユーザーからの明示の要求の有無にかかわらず、収益照会ページ600を表示媒体201に表示させてもよい。これらの場合において、ステップS308は省略されてもよい。
以上、図3から図6を参照して、情報処理サーバ10と表示装置200との間で行われる情報の送受信、ならびに、情報処理サーバ10および表示装置200の各部において行われる情報処理について説明した。
なお、本サービスを表示装置200において実行させるための各種プログラムは適宜、情報処理サーバ10から表示装置200へ送信されてもよい。本サービスを実行させるための各種プログラムが表示装置200へ送信されるタイミングは本発明を限定しない。Webサイトの場合、サービスの提供開始時点において、基本機能を実現する各種プログラムの送信を完了してもよい。
なお、本サービスに係るWebサイト上の各ページ、または、所定のアプリケーションソフトウェア上の各ページはスクロールすることができてもよい。例えば、図4に示す表示媒体201において、図示しないスクロールバーまたはタッチパネルによる操作によって、設定完了ボタン43が表示されてもよい。
なお、上記説明においては、個人情報設定の対価としてユーザーに付与される金銭的利益は一律に定額であってもよいと説明したが、例えば、所定のユーザー項目に対して設定された個人情報の内容に応じて、ユーザーIDに対応付けて付与される金銭的利益が変動してもよい。
すなわち、一又は複数のユーザー項目に第1ユーザー項目が含まれる場合において、第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容が第1内容であるとき、収益情報として第1金銭的利益を表示させ、一方で、第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容が第1内容とは異なる第2内容であるとき、収益情報として第1金銭的利益とは異なる第2金銭的利益を表示させてもよい。
例えば、図4に示す設定ページ400において、第1ユーザー項目であるユーザー項目(1)40aが例えば「職種」である場合において、設定された個人情報の第1内容42aが技術系の職種であるとき、収益情報として第1金銭的利益が表示され、一方で、設定された個人情報の第2内容42aが技術系の職種ではないとき、収益情報として第2金銭的利益が表示されてもよい。
なお、第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容と、それに応じて設定される金銭的利益の情報とは、所定のテーブルによって管理されてもよい。情報処理サーバ10は、設定ページ400において第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容に基づいて当該所定のテーブルを参照し、金銭的利益を設定してもよい。
これにより、例えば、サービス提供者の事業内容との関連性が強い個人情報はサービスの改善に寄与する程度が大きいことに鑑みて、このような個人情報を設定したユーザーに対して、より多くの金銭的利益を分配することが可能となる。
なお、上記説明においては、個人情報設定の対価としてユーザーに付与される金銭的利益は一律に定額であってもよいと説明したが、例えば、個人情報が設定されたユーザー項目の項目数が大きいほど、ユーザーIDに対応付けて付与される金銭的利益が大きく設定されてもよい。
すなわち、情報処理サーバ10は、個人情報が設定された一又は複数のユーザー項目の項目数に基づいて収益情報を表示させ、項目数が第1項目数であるとき、収益情報として第1金銭的利益を表示させ、一方で、項目数が第1項目数より大きい第2項目数であるとき、収益情報として第1金銭的利益より大きい第2金銭的利益を表示させてもよい。
図7は、複数のユーザー項目のそれぞれに対して個人情報が設定された設定ページを示す画像の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bに対して個人情報が設定されたことが検知された場合、個人情報が設定されたユーザー項目の項目数は2であり、係る場合、収益情報として第1金銭的利益が収益照会ページ600に表示されてもよい。
一方で、例えば、図7に示すように、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bと、さらにユーザー項目(3)40cに対して個人情報が設定されたことが検知された場合、個人情報が設定されたユーザー項目の項目数は3であり、係る場合、収益情報として第1金銭的利益より大きい第2金銭的利益が収益照会ページ600に表示されてもよい。
このように、個人情報が設定されたユーザー項目の項目数が大きいほど、ユーザーIDに対応付けられた金銭的利益の額を大きく設定することによって、ユーザー項目の項目数という一つのパラメータに基づいて所定の原資からの分配金を算出できるため、分配金の演算処理量を軽減でき、さらに、ユーザーが、より多くの個人情報を提供した場合、それに相応する対価を提供できる。
なお、上記説明においては、個人情報が設定されるユーザー項目の種類にかかわらずに金銭的利益が設定されるものとして説明したが、例えば、個人情報が設定されるユーザー項目の種類に応じて金銭的利益の内容が設定されてもよい。
すなわち、情報処理サーバ10は、設定ページ400において第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して個人情報が設定されたとき、収益情報として第3金銭的利益を表示させ、一方で、設定ページ400において第2ユーザー項目及び一又は複数のユーザー項目のうち第1ユーザー項目以外のユーザー項目に対して個人情報が設定されたとき、収益情報として第3金銭的利益とは異なる第4金銭的利益を表示させてもよい。
図8は、複数のユーザー項目のそれぞれに対して個人情報が設定された設定ページを示す画像の他の例を示す図である。例えば、図8(a)に示すように、設定ページ400において、ユーザー項目(1)40aに対して個人情報42aが設定されたことが検知された場合、収益情報として第3金銭的利益が収益照会ページ600に表示されてもよい。
一方、例えば、図8(b)に示すように、ユーザー項目(1)40aに代えて、ユーザー項目(2)40bに対して個人情報42bが設定されたことが検知された場合、収益情報として、第3金銭的利益とは異なる第4金銭的利益が収益照会ページ600に表示されてもよい。
係る場合において、例えば、ユーザー項目(1)40aが「生年月日」であり、ユーザー項目(2)40bが所定の「商品の購入履歴」である場合、「生年月日」は個人に特有の情報ではない一方で、「商品の購入履歴」は個人に特有の情報であるため、第3金銭的利益よりも第4金銭的利益の方が大きく設定されてもよい。なお、全ユーザー項目における個人情報提供に対する対価の重み付け情報は、記憶装置103に記憶される所定のテーブル情報によって管理されてもよい。
なお、図8においては、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40b以外に個人情報が設定されているユーザー項目が図8(a)および図8(b)において共通していればよく、図8においてユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40b以外のユーザー項目に対して個人情報が設定されているか否かは、本開示の範囲を限定しない。例えば、図8(a)において、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(3)40cに対して個人情報が設定されている場合、図8(b)において、ユーザー項目(2)40bおよびユーザー項目(3)40cに対して個人情報が設定されていればよい。
このように、個人情報が設定されるユーザー項目の種類に応じて金銭的利益の内容が設定されることによって、個人の特定により寄与する個人情報が提供された場合に、それに相応する対価を提供できる。なお、図8を参照した説明におけるユーザー項目数は一例であって、ユーザー項目の項目数は一以上であればよい。当該説明は、他の図を参照した説明において適用されてもよい。
なお、上記説明においては、個人情報が設定されるユーザー項目の種類および項目数が同じであれば同一の金銭的利益が設定されるものとして説明したが、例えば、ユーザー項目に対して設定される個人情報の情報量に応じて金銭的利益の内容が設定されてもよい。
すなわち、情報処理サーバ10は、設定ページ400において第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定された場合において、第1ユーザー項目に対して設定された個人情報に含まれる文字の数量、画像の数量、及び、図表の数量のうち少なくとも一を含む情報量が第1情報量であるとき、収益情報として第5金銭的利益を表示させ、情報量が第1情報量とは異なる第2情報量であるとき、収益情報として第5金銭的利益とは異なる第6金銭的利益を表示させてもよい。
図9は、ユーザー項目に対して設定された個人情報の情報量に関する説明の用に供する図である。例えば、図4に示すように、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bに対して個人情報が設定され、ユーザー項目(1)40aに対して例えば文字情報である個人情報42aが設定されたことが検知された場合、収益情報として第5金銭的利益が収益照会ページ600に表示されてもよい。
一方で、例えば、図9に示すように、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bに対して個人情報が設定された場合において、ユーザー項目(1)40aに対して、文字情報91、画像情報92、および、図表の情報93を含む個人情報90が設定されたことが検知されたとき、収益情報として第5金銭的利益とは異なる第6金銭的利益が収益照会ページ600に表示されてもよい。
係る場合において、個人情報42aは文字情報のみであるのに対し、個人情報90は、個人情報42aの文字情報よりも情報量の多い文字情報91、画像情報92、および図表情報93を含むため、第5金銭的利益より第6金銭的利益の方が大きく設定されてもよい。
なお、第5金銭的利益、第6金銭的利益を設定する基準は、例えば、文字の数量が第1所定値以上であるか否か、画像の数量が第2所定値以上であるか否か、図表の数量が第3所定値以上である否か、または、それらの一又は複数の組み合わせであってもよい。例えば、図9において、個人情報90に文字情報91cが含まれているか否かにかかわらず、他の個人情報90の情報量によって所定の基準を超えている場合には、第6金銭的利益の内容は変動しなくてもよい。
また、同様に、文字情報91cが含まれないことによって個人情報90の情報量が減少したとしても、原資からの分配の結果、文字情報91cが含まれるか否かによる金銭的利益の差が1未満である場合には、第6金銭的利益の内容は同一であってもよい。当該説明は、本開示の他の説明箇所に適用されてもよい。
なお、金銭的利益を設定する基準、および、所定の原資からの金銭的利益の具体的な分配方法は、本サービスの提供者によって任意に設定されてもよく、その具体的な内容は、本開示の範囲を限定しない。
このように、ユーザー項目に対して設定される個人情報の情報量に応じて金銭的利益の内容が設定されることによって、個人の特定により寄与する個人情報を提供するユーザーに対して、それに相応する対価を提供できる。
なお、上述したとおり、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合であり、且つ、収益情報が直近のタイミングにおいて設定されている個人情報の内容に基づいて設定される金銭的利益である場合において、第1タイミングにおいて個人情報が設定されているユーザー項目の項目数に対して、第1タイミングの次の第2タイミングにおいて個人情報が設定されているユーザー項目の項目数が大きいとき、第1タイミングにおける金銭的利益と、第2タイミングにおける金銭的利益とは異なって設定されてもよい。
すなわち、収益情報が、所定のタイミングごとに更新される情報であり、且つ、所定のタイミングのそれぞれにおいて設定されている個人情報の内容に基づいて更新される情報である場合において、情報処理サーバ10は、第1タイミングにおいて、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されているとき、収益情報として第7金銭的利益を表示させ、第1タイミングより後の第2タイミングにおいて、一又は複数のユーザー項目と、さらに第3ユーザー項目とに対して個人情報が設定されているとき、収益情報として第7金銭的利益と異なる第8金銭的利益を表示させてもよい。
例えば、第1タイミングにおいて、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されているとき、収益情報として第7金銭的利益を表示させ、その後、ユーザーが入力部202を用いて、さらに第3ユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、収益情報として、第7金銭的利益より大きい第8金銭的利益を表示させてもよい。なお、係る場合において、追加で設定された個人情報の内容およびユーザー項目の種類のうち少なくとも一方が所定条件を満たした場合において、第8金銭的利益が第7金銭的利益より大きく設定されてもよい。すなわち、例えば、当該所定条件が満たされない場合、第7金銭的利益と第8金銭的利益とは同額であってもよい。
また、例えば、第1タイミングにおいて、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されているとき、収益情報として第7金銭的利益を表示させ、その後、ユーザーが入力部202を用いて、さらに第3ユーザー項目に対して個人情報を設定した場合において、例えば、設定された個人情報の内容が虚偽などであると判定されたとき、収益情報として、第7金銭的利益より小さい第8金銭的利益が表示されてもよい。
このように、個人情報を設定するユーザー項目の項目数が追加された場合、追加されたユーザー項目の項目数および個人情報の内容のうち少なくとも一方に応じて金銭的利益の内容が設定された場合に、それに対応する対価を提供できる。
なお、上記説明では、第1タイミングと第2タイミングにおける原資は同額であるという前提で説明したが、例えば、第1タイミングにおける原資の方が第2タイミングにおける原資より大きい場合には、第7金銭的利益以下である第8金銭的利益が表示されるときがあってもよい。
なお、上記説明においては、ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容が更新された場合において、金銭的利益が変更されることについて説明したが、例えば、本サービスの提供者によって定められた所定期間において、個人情報の内容の変更に関する確認手続または更新手続がされていないことが検知されたとき、次のタイミングで付与される金銭的利益の額が低減されてもよい。
すなわち、収益情報が、所定のタイミングごとに更新される情報であり、且つ、所定のタイミングのそれぞれにおいて設定されている個人情報の内容に基づいて更新される情報である場合において、情報処理サーバ10は、第1タイミングにおいて、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されているとき、収益情報として第7金銭的利益を表示させ、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されてから所定期間に設定された個人情報の内容に対する確認手続又は更新手続がされていないことを検知したとき、第7金銭的利益より小さい第9金銭的利益を表示させてもよい。
図10は、本発明の実施形態1に係る情報処理サーバ10と表示装置200との間の情報の送受信および情報処理の手順の他の例を示すシーケンス図である。以下、図10を参照して、個人情報の確認または更新手続が所定期間にわたって行われない場合における金銭的利益の表示額について説明する。
図10において、情報処理サーバ10は、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合において、金銭的利益の額を設定する第1タイミングの到来を検知してもよい(ステップS1001)。
例えば、各ユーザーに付与される金銭的利益の原資が昨年度の業務上の売上高などであって、当年度において月毎に同額の金銭的価値が付与される場合においては、第1タイミングとは昨年度の末日であってもよい。また、第1タイミングは、所定の日数を含む期間であってもよい。係る説明は、本開示における他の段落における説明に適用されてもよい。
次に、情報処理サーバ10は、第1タイミングにおいて、当該ユーザーのユーザーIDに対応した金銭的利益を設定してもよい(ステップS1002)。係る場合において、金銭的利益は、上述したとおり、一律に付与される金額であってもよく、または、ユーザー項目に設定された個人情報の内容に基づいて設定されてもよい。
次に、情報処理サーバ10は、収益照会ページを表示媒体201に表示させる要求を表示装置200から受け取り(ステップS308)、収益照会ページを表示媒体201に表示させるための情報を表示装置200へ送信し(ステップS309)、表示装置200は、受信した情報に基づいて、第7金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体201に表示させてもよい(ステップS310)。なお、ステップS308からステップS310の情報処理の内容は、図3を参照した説明と重複するため、詳細な説明を省略する。
次に、情報処理サーバ10は、当該ユーザーIDに基づいた個人情報の内容が所定期間にわたって、内容の確認手続または更新手続がされていないことを検知してもよい(ステップS1003)。
具体的には、例えば、図5に示す第1テーブル情報500において、ユーザーIDに最新の更新時の情報が対応付けられており、例えば、当該最新の更新時と現在時との差が所定値より大きいとき、情報処理サーバ10は、当該ユーザーIDに対応付けられた個人情報が所定期間にわたって内容の確認手続または更新手続がされていないと判定してもよい。
次に、情報処理サーバ10は、当該ユーザーIDに対応付けられた個人情報が所定期間にわたって内容の確認手続または更新手続がされていないと判定されたことに基づいて、当該ユーザーのユーザーIDに対応する第9金銭的利益を設定してもよい(ステップS1004)。具体的には、例えば、第9金銭的利益は、第7金銭的利益より小さい額であってもよい。また、当該所定期間は例えば所定の年数であってもよい。
このように、所定期間にわたって個人情報の内容の確認手続または更新手続がされていない場合、ユーザーに付与される金銭的利益の額を減少させることによって、信頼性を有する情報に対して、より多くの対価を提供できる。また、所定期間にわたって個人情報の内容の確認手続などがされず、さらに、ユーザーIDに対応付けられた口座に対して金銭的利益が送金されていないと判定された場合、ユーザーに付与される金銭的利益の額がゼロに設定されてもよい。
なお、上述したように、収益照会ページ600に表示された収益情報は、ユーザーIDに対応付けられた口座に送金可能であってもよい。
すなわち、収益情報が、所定のタイミングごとに更新される情報であり、且つ、第1タイミングより後の第2タイミングにおける収益情報は、第1タイミングを含む一又は複数のタイミングのそれぞれにおいて設定されている個人情報の内容に基づく金銭的利益の総和の情報である場合において、情報処理サーバは、収益情報として表示された金銭的利益の総和の一部又は全部の利益を、記憶装置103においてユーザーIDに対応付けて記憶された口座に対して送金する要求を受け取ったとき、一部又は全部の利益を口座に対して送金する処理を実行させてもよい。
図11は、本発明の実施形態1に係る収益照会ページを示す画像の他の例を示す図である。なお、図11における収益情報60cは、図6(c)において説明した収益情報であってもよい。すなわち、図11において、収益情報60cは、ユーザーに付与される金銭的利益が定期的に設定される場合における金銭的利益の総和であってもよい。
図11に示すように、収益照会ページ600cは、直近情報、収益情報60c、および、送金金額を設定する領域1100を含んでもよい。係る場合において、情報処理サーバ10は、ユーザーが入力部202を用いて収益情報60cの金額の範囲内で領域1100に送金金額を設定した場合、領域1100に設定された金額を、予めユーザーIDに対応付けて記憶装置103に記憶された例えば銀行口座に対して送金させる処理を実行してもよい。
情報処理サーバ10が当該口座に対して送金させる処理は、具体的には、例えば、情報処理サーバ10内部における制御信号の出力であってもよく、または、外部連携した金融機関のシステムに対する送金依頼を示す制御信号の出力であってもよい。
なお、送金処理が完了したことが検知された場合、情報処理サーバ10は、収益照会ページ600cにおける収益情報60cの表示金額として、送金された金額が減算された金額を表示させてもよい。また、領域1100に対する金額の設定は、例えば、設定ボタン43が選択またはタップされることによって実行されてもよい。
このように、情報処理サーバ10が、ユーザーによって設定された収益情報60cの一部または全部に相当する金額を、予めユーザーIDに対応付けて記憶装置103に記憶された口座に対して送金させる処理を実行可能とすることにより、個人情報設定の対価としての金銭的利益をユーザーが現実に処分できるようにすることができる。
なお、上記説明においては、個人情報が設定されるユーザー項目の種別にかかわらずに金銭的利益が設定されるものとして説明したが、例えば、全ユーザー項目は、個人情報設定の対価としての金銭的利益が付与される対象であるユーザー項目の種別と、金銭的利益が付与される対象ではないユーザー項目の種別とに分類されてもよい。
すなわち、全ユーザー項目は、個人情報設定の対価の付与対象である第1種別項目、及び、個人情報設定の対価の付与対象ではない第2種別項目を含み、情報処理サーバ10は、個人情報が設定された一又は複数のユーザー項目が第1種別項目を含むと判定したとき、収益情報として所定の金銭的利益を表示させ、一方で、個人情報が設定された一又は複数のユーザー項目が第1種別項目を含まず、第2種別項目を含むと判定したとき、収益情報としてゼロを表示させてもよい。
具体的には、例えば、全ユーザー項目のそれぞれが、個人情報設定の対価としての金銭的利益の付与対象である第1種別項目と、当該金銭的利益の付与対象ではない第2種別項目とに分類され、各ユーザー項目が何れの種別項目に該当するのかを示す情報が記憶装置103に記憶されてもよい。
図12は、全ユーザー項目のそれぞれと項目種別とを対応付けた第2テーブル情報の一例を示す図である。図12に示すように、例えば、全ユーザー項目に含まれるユーザー項目のそれぞれと、個人情報設定の対価の付与対象であるか否かの情報とが対応付けられて第2テーブル1200として記憶装置103に記憶されてもよい。第2テーブル1200において、例えば、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(3)40cは、第1種別項目に該当し、ユーザー項目(2)40bは、第1種別項目に該当せず、第2種別項目に該当してもよい。
第1種別項目に属するユーザー項目は、個人を一意に特定可能な項目であってもよく、例えば、SNSのID情報、写真などであってもよい。一方、第2種別項目に属するユーザー項目は、個人の特定の用に供するが個人を一意に特定可能ではない項目であってもよく、例えば、年代、資格情報などであってもよい。また、第1種別項目に属するユーザー項目は、例えば、本サービスのサービス改善に寄与する個人情報に対応する項目であってもよく、一方、第2種別項目に属するユーザー項目は、例えば、本サービスのサービス改善に寄与しない個人情報に対応する項目であってもよい。
すなわち、第1種別項目と第2種別項目とを分類する境界条件は、本サービスの提供者によって任意に設定可能であり、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
なお、第2テーブル情報1200の情報管理の態様は一例であり、各ユーザー項目が第1種別項目に該当するか否かの情報を管理する態様は、本サービスの提供者によって任意に設定可能であり、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
係る場合において、例えば、第1種別項目に属するユーザー項目(1)40aに対して個人情報が設定されたときは、個人情報設定の対価である金銭的利益がユーザーに付与されてもよい。一方で、例えば、第2種別項目に属するユーザー項目(2)40bに対して個人情報が設定され、その他、個人情報が設定されたユーザー項目のすべてが第2種別項目に属するときは、金銭的利益がユーザーに付与されなくてもよい。
このように、全ユーザー項目を、個人情報設定の対価の付与対象であるか否かに分類することによって、個人情報が設定されたユーザー項目のうちから個人情報設定の対価としての金銭的利益を付与する対象であるユーザー項目を抽出した上で、当該ユーザーのユーザーIDに対する金銭的利益を設定できるため、処理対象となる情報量が削減される。
なお、上述したとおり、個人情報設定の対価として金銭的利益が設定された場合において、ユーザーは入力部202を用いた所定操作によって、当該金銭的利益の受け取りを拒否することができてもよい。
すなわち、情報処理サーバ10は、金銭的利益を表示媒体201に表示させた場合において、金銭的利益の一部又は全部の受け取りを拒否する要求を受け取ったとき、受け取りを拒否された金銭的利益の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。
具体的には、例えば、ユーザーが、表示媒体201に表示された収益照会ページ600に含まれる収益情報を閲覧した場合に、当該収益情報のうち一部又は全部の金額について受け取ることを拒否する所定手続を入力部202によって入力したとき、情報処理サーバ10は、受け取りを拒否された金額の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。さらに、情報処理サーバ10は、収益照会ページ600に含まれる収益情報を、当該受け取りを拒否された金額だけ減算した情報に更新させてもよい。
これにより、個人情報設定の対価としての金銭的利益の処分権限をユーザーに与えることができ、且つ、受け取りを拒否された金額を記憶装置103に記憶させることによって、受け取りを拒否された金額を所定の用途に転用することができる。
なお、収益照会ページ600に含まれる収益情報の一部または全部の受け取りを拒否するための所定手続は、例えば、収益照会ページ600に、さらに含まれる所定ボタンの選択またはタップであってもよく、または、所定のアドレス情報に対して、金銭的利益の一部または全部の受け取りを拒否する旨のメッセージを送信することであってもよい。当該受け取りを拒否するための所定手続は、本サービスの提供者によって任意に設定可能であって、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
なお、記憶装置103に記憶された受け取りを拒否された金額は、他の用途として、例えば、植林事業または植林のための寄付のための財源として管理されてもよく、当該他の用途は、本サービスの提供者によって任意に設定可能であってもよい。
以上、説明したとおり、情報処理サーバ10は、設定ページ400において全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページ600を表示媒体201に表示させてもよい。これにより、ユーザーがユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報をユーザーIDに対応するページに容易に表示できる。
図13は、実施形態1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図13を参照して、本実施形態に係る情報処理サーバ10の基本動作の処理手順について説明する。
なお、下記に説明される各フロー図は、本開示に係る情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明するために必要なステップを例示として記載しているにすぎない。本発明の実施形態における機能が発揮される範囲において、各フロー図の各ステップの間に他の動作の処理に関するステップが適切に挿入されることを妨げるものではない。
また、本サービス提供のためのシステムが構築される場合、ユーザーインターフェースは一般的にイベントドリブン型でプログラムが実行されるが、本発明の実施形態におけるフロー図においては、説明の便宜のために、必ずしもイベントドリブン型のフロー図に基づいて説明されるわけではない。さらに、一般的には、イベントは表示装置200で発生させるが、情報処理サーバ10で発生させてもよい。イベント処理は、表示装置200によって行われてもよく、また、情報処理サーバ10によって行われてもよい。すなわち、イベント発生またはイベント処理の主体は本発明を限定しない。
以上のフロー図に関する説明は、下記で説明されるフロー図において適用されてもよい。
図13において、情報処理サーバ10は、例えば、表示装置200から個人情報設定の要求を受信したか否かを判定してもよい(ステップS1301)。情報処理サーバ10は、当該要求を受信していないとき(ステップS1301:NO)、当該要求を受信するまで待機してもよい。
一方、情報処理サーバ10は、当該要求を受信したとき(ステップS1301:YES)、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページ400を表示媒体201に表示させてもよい(ステップS1302)。
次に、情報処理サーバ10は、表示媒体201において全ユーザー項目のうち第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたか否かを判定してもよい(ステップS1303)。情報処理サーバ10は、個人情報が設定されたことを検知していないとき(ステップS1303:NO)、個人情報の設定を検知するまで待機してもよい。
一方、情報処理サーバ10は、設定ページ400において全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき(ステップS1303:YES)、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体201に表示させてもよい(ステップS1304)。
以上、図13を参照して、実施形態1に係る情報処理サーバ10の処理手順の一例について説明した。
以上のように、本実施に係る情報処理サーバ10を用いた情報処理方法は、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク300によって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における情報処理方法であって、情報処理サーバ10は、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させ、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体201に表示させてもよい。
これにより、ユーザーが一又は複数のユーザー項目に対して個人情報を設定したとき、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報をユーザーIDに対応するページに容易に表示できることに寄与することができる。
なお、上記説明においては、本サービスが提供するアプリケーションの画面のみが表示媒体201に表示されているとして説明したが、その限りではない。すなわち、表示媒体201に、本サービスのアプリケーション以外のアプリケーションが別のウィンドウによって表示されていてもよい。係る場合、本サービスのアプリケーションは、任意の一のウィンドウの表示領域内において表示されてもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、各変形例について説明する。
(変形例1)
実施形態1の説明においては、個人情報設定の対価としての金銭的利益の受け取りをユーザーが拒否する場合、収益照会ページ600に表示された収益情報の一部または全部に対して受け取り拒否の要求を行うことができるとして説明したが、例えば、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報を設定した場合、タイミングによらずに当該金銭的利益の受け取りを拒否することができてもよい。
図14は、変形例1に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図14を参照して、変形例1における情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明する。
図14において、情報処理サーバ10は、例えば、表示装置200から個人情報設定の要求を受信したか否かを判定し(ステップS1301)、当該要求を受信したとき(ステップS1301:YES)、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させてもよい(ステップS1302)。情報処理サーバ10は、設定ページにおいて一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたか否かを判定してもよい(ステップS1303)。ステップS1301からステップS1303までの説明は、図13における説明と重複するため、詳細な説明は省略する。
次に、情報処理サーバ10は、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき(ステップS1303:YES)、個人情報設定の対価としての金銭的利益の一部又は全部の利益の受け取りを拒否する要求を受けたか否かを判定してもよい(ステップS1401)。
係る場合において、ユーザーが金銭的利益の一部又は全部の利益の受け取りを拒否するための所定手続を行うことが可能であるタイミングおよび所定手続の内容は、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定された場合における、本サービスの提供者によって任意に決定されるタイミングであってもよく、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
例えば、全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報の設定が行われると同時に、設定ページ400において、個人情報設定の対価としての金銭的利益を受け取るか否かに対する回答を設定可能であってもよい。そして、設定ページ400において当該金銭的利益を受け取ることを拒否する旨の回答が設定されたとき、例えば、図3におけるステップS305において、設定された個人情報とともに当該回答の情報が情報処理サーバ10へ送信されてもよい。
また、例えば、設定ページ400において一又は複数のユーザー項目に対して個人情報の設定が行われ、設定された個人情報が表示装置200から情報処理サーバ10に対して送信された場合、情報処理サーバ10から例えばユーザーの所定のアドレス情報に対して、所定のメッセージが送信されてもよく、当該所定のメッセージへの返信によって、または、当該所定のメッセージに含まれるURLへのアクセスによって、当該金銭的利益を受け取ることを拒否する回答が設定可能であってもよい。そして、例えば、URLへのアクセスによって、当該金銭的利益を受け取ることを拒否する回答が設定されたとき、当該回答の情報を情報処理サーバ10が受け取ってもよい。
また、さらに、実施の形態1において説明したとおり、金銭的利益が収益情報として収益照会ページ600に表示された後に、収益照会ページ600における所定手続、収益照会ページ600とは別のページにおける所定手続、または、所定のアドレス情報を用いたメッセージの送信などによって、当該金銭的利益を受け取ることを拒否する回答が設定可能であってもよい。
そして、情報処理サーバ10は、個人情報設定の対価としての金銭的利益の一部又は全部の利益の受け取りを拒否する要求を受けたとき(ステップS1401:YES)、一部又は全部の利益の情報を記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS1402)。
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、受け取りを拒否された金額の情報を記憶装置103に記憶させ、実施の形態1において説明したとおり、受け取りを拒否された金額を所定の用途に転用してもよい。
一方で、情報処理サーバ10は、金銭的利益の一部又は全部の利益の受け取りを拒否する要求を受けていない場合(ステップS1401:NO)、収益照会ページ600を表示媒体201に表示させる要求を表示装置200から受信したことに応じて、または、当該ユーザーのユーザーIDを用いた本サービスに係るWebサイト等へのログインを検知したことに応じて、金銭的利益の収益情報を収益照会ページ600に表示させてもよい(ステップS1403)。
以上のように、本変形例1においては、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク300によって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における情報処理方法であって、情報処理サーバ1は、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させ、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知された場合において、個人情報設定の対価としての金銭的利益の一部又は全部の利益の受け取りを拒否する要求を受けたとき、一部又は全部の利益の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。
これにより、個人情報設定の対価としての金銭的利益の処分権限をユーザーに与えることができ、且つ、受け取りを拒否された金額を記憶装置103に記憶させることによって、受け取りを拒否された金額を所定の用途に転用することができる。
なお、本変形例1の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
(変形例2)
実施形態1の説明においては、個人情報設定の対価としての金銭的利益は、収益照会ページ600において表示された後に、ユーザーによる所定手続を経て、ユーザーIDに対応付けられて記憶装置103に記憶された口座に送金可能であると説明したが、例えば、個人情報設定の対価としての金銭的利益が情報処理サーバ10によって設定されたことに応じて、当該口座に送金する処理が実行されてもよい。
図15は、変形例2に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図15を参照して、変形例2における情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明する。なお、図15において、ステップS1301からステップS1303におけるフローは、変形例1における説明と重複するため省略する。
次に、情報処理サーバ10は、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき(ステップS1303:YES)、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応する第1口座に対して個人情報設定の対価としての金銭的利益を送金する処理を実行してもよい(ステップS1501)。
すなわち、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク300によって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における情報処理方法であって、情報処理サーバ10は、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページ400を表示媒体201に表示させ、設定ページ400において全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応する第1口座に対して個人情報設定の対価としての金銭的利益を送金する処理を実行してもよい。
具体的には、例えば、情報処理サーバ10は、設定ページ400において一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことをトリガーにして、ユーザーIDに対応付けて記憶装置に記憶された任意または所定の金融機関における第1口座に対して金銭的利益を送金してもよい。これにより、個人情報設定の対価としての金銭的利益をユーザーが現実に処分できるようにすることができる。
さらに、情報処理サーバ10は、ユーザーIDに対応付けられた金銭的利益の一部又は全部の利益の返金要求を受けたか否かを判定してもよい(ステップS1502)。情報処理サーバ10は、当該利益の返金要求を受けていない場合(ステップS1502:NO)、返金要求を受信するまで待機してもよい。
一方、情報処理サーバ10は、ユーザーIDに対応付けられた金銭的利益の一部又は全部の利益の返金要求を受けたとき(ステップS1502:YES)、第1口座に対する一部又は全部の利益の減算処理を実行し、減算処理された利益を第2口座に対して送金する処理を実行してもよい(ステップS1503)。
具体的には、例えば、ユーザーが、第1口座に入金された金銭的利益の一部または全部を返金するための所定手続を入力部202によって入力したとき、情報処理サーバ10は、返金を要求された金額を第1口座から第2口座へ移す処理を実行してもよい。
なお、第1口座に入金された金銭的利益の一部または全部を返金するための所定手続は、例えば、本サービスに係るWebサイト等における所定ページに含まれる所定ボタンの選択またはタップであってもよく、または、所定のアドレス情報に対して、金銭的利益の返金を要求する旨のメッセージを送信することであってもよい。当該返金を要求するための所定手続は、本サービスの提供者である、例えば金融機関によって任意に設定可能であって、その具体的内容は本開示の範囲を限定しない。
これにより、個人情報設定の対価としての金銭的利益の処分権限をユーザーに与えることができ、且つ、返金された金額を第2口座に入金させることによって、第2口座に対応付けられた、例えば植林事業または植林のための寄付などの所定用途に容易に転用することができる。
なお、本変形例2の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
(変形例3)
上記説明においては、個人情報設定の対価としての金銭的価値の収益情報は、個人情報の設定完了後に表示されるものとして説明したが、例えば、設定ページ400における個人情報の編集に応じて、当該個人情報の内容に基づく対価情報が表示媒体201に表示されてもよい。
図16は、変形例3に係る情報処理サーバの動作の流れの一例を示すフロー図である。以下、図16等を参照して、変形例3における情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明する。
図16において、情報処理サーバ10は、例えば、表示装置200から個人情報設定の要求を受信したか否かを判定し(ステップS1301)、当該要求を受信したとき(ステップS1301:YES)、全ユーザー項目をそれぞれに対して個人情報を設定可能に表示媒体201に表示させてもよい(ステップS1302)。情報処理サーバ10は、表示媒体201において一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたか否かを判定してもよい(ステップS1303)。ステップS1301からステップS1303までの説明は、図13における説明と重複するため、詳細な説明は省略する。
次に、情報処理サーバ10は、例えば、設定ページ400において、一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知された場合(ステップS1303:YES)、設定中の個人情報に基づいて、個人情報提供の対価情報を表示媒体201に表示させる(ステップS1601)。
図17は、変形例3に係る設定ページを示す画像の一例を示す図である。図17に示すように、設定ページ400bは、例えば、ユーザー項目40、個人情報の設定領域41、および設定完了ボタン43と、さらに、設定中の個人情報の内容に基づく対価情報を表示する領域1701とを含んでもよい。
係る場合において、情報処理サーバ10は、設定ページ400bにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して第1個人情報が設定されたことに応じて個人情報設定の対価としての第1対価情報を表示媒体201に表示させてもよい。
具体的には、例えば、図17に示す設定ページ400bにおいて、ユーザー項目(1)40aに対応する領域41aに個人情報42aが設定され、ユーザー項目(2)40bに対応する領域41bに個人情報42bが設定されたとき、領域1701に対価情報の内容1702aが表示されてもよい。なお、個人情報42aおよび個人情報42bは、第1個人情報1700aと呼称されてもよい。
なお、領域41に対して設定された個人情報とは、例えば、領域41に対して個人情報1700が設定されているが、設定完了ボタン43が選択等をされていない状態であってもよい。また、領域41において編集中である個人情報とは、例えば、文字情報を記述するためのカーソルが領域41に含まれている状態、または、文字情報の表記が変換可能である状態などであってもよい。すなわち、個人情報42が設定された状態というのは、領域42における編集が終了した状態を意味してもよい。
対価情報とは、領域41に対して設定された個人情報の内容に基づき、当該内容にて個人情報が設定完了ボタン43の選択等に応じて設定完了された場合に、ユーザーIDに対応付けられて付与される見込みである金銭的利益の情報、または、当該金銭的利益の程度を示す情報であってもよい。
具体的には、対価情報とは、例えば、付与される見込みである金銭的利益の具体的な一又は複数の情報、または、金銭的利益の所定の範囲情報を含んでもよい。また、対価情報とは、例えば、所定の金銭的利益が付与される個人情報の基準情報量に比しての割合を示す情報を含んでもよい。また、対価情報とは、例えば、所定数の段階評価における具体的な評価情報を含んでもよい。また、対価情報とは、例えば、金銭的利益に関する所定のメッセージ情報であってもよい。所定のメッセージ情報とは、例えば、「基準報酬に対して2倍の金銭的利益が付与されます」、「標準の報酬が付与される見込みです」、または「報酬は得られません」などのメッセージ情報であってもよい。
なお、領域1701に対価情報の内容1702が表示される条件は、設定ページ400bに設定可能に表示された全ユーザー項目のうち、少なくとも第1ユーザー項目に設定されることであってもよく、または、第1ユーザー項目を含む一以上の所定数のユーザー項目を含むユーザー項目に設定されることであってもよい。
なお、領域1701に表示される金銭的利益の見込み情報と、設定完了ボタン43の選択等の後に、情報処理サーバ10によって設定される金銭的利益の情報とが互いに一致しているか否かは、本サービスの提供者によって任意に設定可能であり、本開示の範囲を限定しない。
また、図17および後述する図18において、領域1701は、設定ページ400bに含まれるものとして説明するが、その限りではない。領域1701は、設定中の個人情報の内容が編集されたことに応じて、対価情報を変更させて表示させる領域であればよく、設定ページ400bとは異なる別のページに表示されてもよい。具体的には、例えば、設定ページ400bは領域1701を含まず、設定ページ400bにおいて個人情報が設定されたことに応じて、設定ページ400bとは別のタブ上の所定ページに領域1701が表示されてもよい。領域1701は、設定ページ400bにおいて個人情報が設定されたことに応じて表示媒体201に表示されればよく、領域1701を含むページの種類は、本開示の範囲を限定しない。
図16に戻り、情報処理サーバ10は、例えば、設定ページ400において設定された第1個人情報1700aの内容が、入力部202を用いた編集が検知されたか否かを判定してもよい(ステップS1602)。
情報処理サーバ10は、当該編集が検知されたとき(ステップS1602:YES)、設定が変更された個人情報の内容に基づいて、対価情報を更新させてもよい(ステップS1601)。
すなわち、設定ページ400bにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して第1個人情報1700aが設定されたことに応じて個人情報設定の対価としての第1対価情報を表示媒体201に表示させた場合において、第1個人情報の内容1702aが入力部202を用いた編集によって第2個人情報に再設定されたことが検知されたとき、第1対価情報とは異なる第2対価情報を表示媒体201に表示させてもよい。
図18は、変形例3に係る設定ページを示す画像の他の例を示す図である。図18に示すように、例えば、ユーザー項目(1)40aに対する領域41aに設定されていた個人情報42aが、入力部202を用いた編集によって個人情報91に再設定された場合、領域1701において第2対価情報の内容1702bに更新されてもよい。なお、個人情報91と個人情報42bとは、合わせて第2個人情報1700bと呼称されてもよい。
なお、入力部202を用いた編集とは、例えば、個人情報42aの内容が再記述されることであってもよく、または、例えばプルダウンメニューによって個人情報42bの内容に再選択されることであってもよい。さらに、当該編集とは、例えば、プルダウンメニューによって選択された個人情報42aの内容が、記述によって再設定されることであってもよい。
なお、第2個人情報1700bの情報量が第1個人情報1700aの情報量に対して所定数以上の増減または乗除があったことを条件に、第1対価情報が第2対価情報に更新されてもよい。すなわち、例えば、第1個人情報1700aに対して、数文字程度の増加がなされた第2個人情報1700bが設定された場合においては、対価情報は更新されなくてもよい。
なお、図18においては、第2対価情報は第1対価情報に代わって表示されるものとして説明したが、例えば、第2対価情報の内容1702bが領域1701に表示され、且つ、第1対価情報の内容1702aは履歴情報として表示された状態であってもよい。履歴情報として表示される第1対価情報の表示態様は、本開示の範囲を限定しない。
図16に戻り、情報処理サーバ10は、設定ページ400bにおいて、個人情報の編集を検知しないとき(ステップS1602:NO)、個人情報の設定が完了されたか否かを判定してもよい(ステップS1603)。情報処理サーバ10は、個人情報の設定が完了されたことを検知しないとき(ステップS1603:NO)、個人情報の編集が行われたか否かの判定を行ってもよい(ステップS1602)。
一方、情報処理サーバ10は、例えば、入力部202を用いた設定完了ボタン43の選択等が検知されることによって、個人情報の設定が完了されたと判定したとき(ステップS1603:YES)、設定完了された個人情報の内容を、当該ユーザーのユーザーIDに対応付けて記憶装置103に記憶させてもよい(ステップS1604)。
すなわち、情報処理サーバ10は、第2個人情報の設定が完了されたことが検知されたとき、第2個人情報の内容に基づく個人情報設定の対価としての金銭的利益の情報を記憶装置103に記憶させてもよい。
なお、実施の形態において記載したとおり、例えば、領域41に個人情報が設定された場合において所定条件を満たしたとき、設定された個人情報が情報処理サーバ10へ送信されてもよい。当該所定条件とは、上述したとおり、例えば、個人情報の設定後、設定された情報に対する編集が行われずに所定時間が経過すること、または、「設定完了」などの所定の音声入力が行われることであってもよい。係る場合、設定完了ボタン43は表示されなくてもよい。
以上、図16等を参照して、変形例3における情報処理サーバ10の動作の処理手順について説明した。
なお、情報処理サーバ10は、上記ステップS1604の後、実施形態1等において説明したとおり、当該ユーザーからの求めに応じて、または、自動的に、収益照会ページ600を表示媒体201に表示させてもよい。
なお、上記説明においては、個人情報が領域41に設定されたことに応じて対価情報が更新されるものとして説明したが、例えば、領域41において個人情報が編集されることに応じて対価情報が変動されてもよい。
以上のように、本変形例3においては、表示媒体201及び入力部202を有する表示装置200と通信ネットワーク300によって接続された情報処理サーバ10を備える情報処理システム1における情報処理方法であって、情報処理サーバ10は、記憶装置103が記憶する全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページ400を表示媒体201に表示させ、設定ページ400において全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して第1個人情報が設定されたことに応じて個人情報設定の対価としての第1対価情報を表示媒体201に表示させた場合において、第1個人情報の内容が入力部202を用いた編集によって第2個人情報に再設定されたことが検知されたとき、第1対価情報とは異なる第2対価情報を表示媒体201に表示させてもよい。
係る場合において、第1個人情報は、第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合であり、第1ユーザー項目に対して設定された個人情報に含まれる文字の数量、画像の数量、及び、図表の数量のうち少なくとも一を含む情報量が第1情報量であり、第2個人情報は、設定された個人情報の情報量が第1情報量とは異なる第2情報量である第1ユーザー項目、及び、一又は複数のユーザー項目のうち第1ユーザー項目以外のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合であってもよい。
すなわち、例えば、図17における第1個人情報1700aは、ユーザー項目(1)40aを含む一又は複数のユーザー項目に対して設定された個人情報の集合であり、ユーザー項目(1)40aに対して設定された個人情報に含まれる情報量が個人情報42aに相当する第1情報量であり、図18における第2個人情報1700bは、設定された個人情報の情報量が第1情報量とは異なる個人情報91に相当する第2情報量であるユーザー項目(1)40a、および、一又は複数のユーザー項目のうちユーザー項目(1)40a以外のユーザー項目であるユーザー項目(2)40bに対して設定された個人情報42bの集合であってもよい。なお、当該説明において、図9を参照した説明と重複する説明は省略する。
これにより、ユーザー項目に対する個人情報の設定作業中においても、個人情報設定の対価としての金銭的利益の見込み情報、または、金銭的利益の程度を示す情報をユーザーに提示することができ、金銭的利益の確認のため収益照会ページの表示要求をせずともユーザーは金銭的利益の内容を把握できるため、本サービスの提供における情報処理量および情報通信量を削減することができる。
なお、上述した対価情報は、設定ページ400bにおいて設定されたユーザー項目の項目数に基づいて表示される情報であってもよい。
すなわち、第1個人情報は、第1項目数の一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合であり、第2個人情報は、第1項目数よりも多い第2項目数の一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合である場合において、第2対価情報は、個人情報設定の対価としての価値が第1対価情報よりも高いことを示す情報であってもよい。
具体的には、例えば、図18において、ユーザー項目(1)40aおよびユーザー項目(2)40bの2つのユーザー項目のそれぞれに対して個人情報が設定された場合における第1対価情報に比べて、さらに、不図示のユーザー項目(3)に対して個人情報が設定された場合における第2対価情報の方が、個人情報設定の対価としての価値が高くてもよい。
個人情報設定の対価としての価値が高いとは、具体的には、例えば、対価情報が金銭的利益の具体的な数字情報である場合、または、所定の金銭的利益が付与される個人情報の基準情報量に比しての割合を示す情報である場合においては、第1対価情報よりも第2対価情報の方が、数字が大きいことを意味してもよい。また、個人情報設定の対価としての価値が高いとは、例えば、対価情報が所定数の段階評価における具体的な評価情報である場合においては、第1対価情報よりも第2対価情報の方が、当該段階評価のランクが上であることを意味してもよい。また、個人情報設定の対価としての価値が高いとは、例えば、対価情報が所定のメッセージ情報である場合においては、第1対価情報が「標準の報酬が付与される見込みです」であるのに対して、第2対価情報が「基準報酬に対して2倍の金銭的利益が付与されます」などであってもよい。なお、当該説明は、下記の説明においても適用されてもよい。
これにより、個人情報設定の対価情報を個人情報の設定中においてユーザーに提供しつつ、個人情報の対価の付与の実効を図ることができる。
なお、図17および図18を参照した説明においては、互いに共通するユーザー項目(1)40aに対して設定された個人情報の情報量に応じて対価情報が更新される例について説明したが、例えば、第2ユーザー項目が第1ユーザー項目に代わって個人情報を設定されたことに応じて、対価情報が更新されてもよい。
すなわち、第1個人情報は、第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合であり、第2個人情報は、第2ユーザー項目及び一又は複数のユーザー項目のうち第1ユーザー項目以外のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合であってもよい。
具体的には、例えば、設定ページ400bにおいて、ユーザー項目(1)40aに対して個人情報42aが設定されたことが検知された場合、第1対価情報の内容1702aが表示媒体201に表示されてもよい。一方、例えば、ユーザー項目(1)40aに代えて、ユーザー項目(2)40bに対して個人情報42bが設定された場合、第2対価情報の内容1702bが表示媒体201に表示されてもよい。
係る場合において、例えば、ユーザー項目(1)40aが「生年月日」であり、ユーザー項目(2)40bが所定の「商品の購入履歴」である場合、「生年月日」は個人に特有の情報ではない一方で「商品の購入履歴」は個人に特有の情報であるため、第1対価情報よりも第2対価情報の方が大きく設定されてもよい。なお、全ユーザー項目における個人情報提供に対する対価の重み付け情報は、記憶装置103に記憶される所定のテーブル情報によって管理されてもよい。なお、図8における説明と重複する内容の説明は省略する。
このように、個人情報が設定されるユーザー項目の種類に応じて対価情報の内容が設定されることによって、個人の特定により寄与する個人情報が提供された場合に、それに相応する対価を提供できる。
また、例えば、所定のユーザー項目に対して設定された個人情報の内容に応じて、ユーザーIDに対応付けて付与される金銭的利益が変動してもよい。
すなわち、第1個人情報及び第2個人情報は、第1ユーザー項目を含む一又は複数のユーザー項目のそれぞれに対して設定された個人情報の集合である場合において、第1個人情報は、第1ユーザー項目に対して設定された第1内容の個人情報を含み、第2個人情報は、第1個人情報のうち、第1内容が第2内容に再設定された情報であってもよい。
例えば、図17に示す設定ページ400bにおいて、第1ユーザー項目であるユーザー項目(1)40aが例えば「職種」である場合において、設定された個人情報の第1内容42aが技術系の職種であるとき第1対価情報が表示され、その後、例えば、第1内容である「技術系の職種」から第2内容である「非技術系の職種」に再設定されたとき、第1対価情報とは異なる第2対価情報が表示されてもよい。
なお、第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容と、それに応じて表示される対価情報とは、所定のテーブルによって管理されてもよい。情報処理サーバ10は、設定ページ400において第1ユーザー項目に対して設定された個人情報の内容に基づいて当該所定のテーブルを参照し、対価情報を表示させてもよい。
なお、本変形例3の内容は、実施形態の内容だけでなく、他の変形例の各内容に適用させてもよい。
なお、上記の実施形態および各変形例の説明において、各機能および各情報処理に関する公知技術の説明は省略している。
(コンピュータのハードウェア構成の一例)
実施形態および各変形例における各部の機能は、プログラムにより実現されてもよい。
すなわち、本発明の一態様に係る情報処理プログラムは、表示媒体201を有する表示装置200と通信ネットワーク300を介して通信する通信処理と、記憶装置103が記憶する一又は複数の全ユーザー項目の情報を用いて、全ユーザー項目のそれぞれに対して個人情報を設定可能である設定ページを表示媒体201に表示させ、設定ページにおいて全ユーザー項目のうち一又は複数のユーザー項目に対して個人情報が設定されたことが検知されたとき、設定された個人情報の内容と対応付けて記憶装置103に記憶されたユーザーIDに対応し、個人情報設定の対価としての金銭的利益の収益情報を含む収益照会ページを表示媒体201に表示させる制御処理と、をコンピュータに実行させるようにしてもよい。
係る場合におけるコンピュータのハードウェア構成の一例を図19に示す。
図19に示すように、コンピュータ9000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)9001、RAM(Random Access Memory)9002、ROM(Read Only Memory)9003、記憶装置9004、入出力インターフェース(I/F)9005、読取インターフェース(I/F)9006、通信インターフェース(I/F)9007を有する。上述した各部はバス9008を介して、直接的に、または、間接的に接続される。
記憶装置9004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。コンピュータ9000は、入出力インターフェース9005を介して、入出力(I/O)装置9009と接続される。入出力装置9009は、磁気ディスク装置等の入力機能および出力機能を有する装置の他、入力機能が主機能である入力装置、出力機能が主機能である出力装置を含む。入力装置は、例えば、入力キー、マウス、タッチパネル、スキャナである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタである。
読取インターフェース9006は、記録媒体9010に記録されたプログラムまたはデータを読み取る。記録媒体9010は、例えば、半導体メモリ、光学記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体等である。
通信インターフェース9007は、ネットワーク9011を介して、他の機器からデータを受信し、他の機器へデータを送信する。ネットワーク9011は、有線ネットワークであってもよく、無線ネットワークであってもよい。他の機器は、クライアント装置であってもよく、サーバ装置であってもよい。
例えば、ROM9003に記憶されたプログラム、記憶装置9004に記憶されたプログラム、記録媒体9010に記録されたプログラム、または、通信インターフェースが他の機器から受信したプログラムは、RAM9002にロードされる。上記の実施形態および各変形例において、例えば、CPU9001がRAM9002にロードされたプログラムを実行することにより、上記の実施形態等における各部の機能が実現される。
なお、コンピュータ9000における各部の機能は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよい。
なお、情報処理システム1におけるコンピュータに実行させる情報処理プログラムまたは説明された機能は、非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体(A non-transitory, tangible computer-readable storage medium)に記録されてもよい。非一時的な有形のコンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等によってアクセスされることが可能な任意の記録媒体である。任意の記録媒体は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、光ディスク等であって、例示したものに限定されない。
なお、以上の説明において、A、BおよびCのうち少なくとも1つ(at least one of)が含まれるとは、A、B、Cのうち1つまたは2つ以上(one or two or more of)の組み合わせでもよいという意味であってもよい。