JP2023072264A - 加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材の複雑化を抑制することができる加熱装置を提供することである。【解決手段】実施形態の加熱装置は、筒状体と、ヒータと、給電部と、支持部材と、を持つ。筒状体は、筒状に形成される。ヒータは、前記筒状体の内側に配置される。ヒータは、前記筒状体の軸方向を長手方向とする。ヒータは、第1面側が前記筒状体の内周面に接触する。ヒータは、通電により発熱する。給電部は、前記ヒータに給電を行う。支持部材には、前記給電部を露出させる開口部が形成される。支持部材は、前記軸方向を長手方向とする。支持部材は、前記ヒータに対して相対的に撓ませることにより取り付けられた前記ヒータを支持する。【選択図】図16

Description

本発明の実施形態は、加熱装置に関する。
加熱装置は、筒状体と、ヒータと、給電部と、支持部材と、を備える。筒状体は、筒状体に形成される。ヒータは、筒状体の内側に配置される。ヒータは、筒状体の軸方向を長手方向とする。ヒータの第1面は、筒状体の内周面に接触する。ヒータは、通電により発熱する。給電部は、ヒータに給電を行う。支持部材は、ヒータを支持する。筒状体は、ヒータの第1面で摺動する。ヒータの第1面の摩耗や破損を抑制するために、筒状体に対してヒータの配置を変える場合がある。ヒータの配置が変わると、給電部の配置が変わる場合がある。ヒータや給電部の配置によっては、支持部材が複雑化する可能性がある。
特開2002-75597号公報
本発明が解決しようとする課題は、支持部材の複雑化を抑制することができる加熱装置を提供することである。
実施形態の加熱装置は、筒状体と、ヒータと、給電部と、支持部材と、を持つ。筒状体は、筒状に形成される。ヒータは、前記筒状体の内側に配置される。ヒータは、前記筒状体の軸方向を長手方向とする。ヒータは、第1面側が前記筒状体の内周面に接触する。ヒータは、通電により発熱する。給電部は、前記ヒータに給電を行う。支持部材には、前記給電部を露出させる開口部が形成される。支持部材は、前記軸方向を長手方向とする。支持部材は、前記ヒータに対して相対的に撓ませることにより取り付けられた前記ヒータを支持する。
実施形態の画像形成装置の概略構成図。 実施形態の画像形成装置のハードウエア構成図。 実施形態の加熱装置のXZ断面図。 実施形態のヒータの平面図。 図4のV-V断面図。 実施形態のサーモスタット部及び第1温度検出部の配置説明図。 実施形態の加熱装置の電気回路図。 実施形態のヒータ及び均熱部材の配置説明図。 実施形態の加熱装置を画像形成装置のリア側から見た図。 実施形態のヒータ、支持部材及び給電コネクタの実装状態を示す斜視図。 実施形態の支持部材の斜視図。 実施形態の支持部材のフロント側端部を含む平面図。 図12のXIII-XIII断面図。 実施形態の支持部材のリア側端部を含む平面図。 図14のXV-XV断面図。 実施形態のヒータの実装方法の一例の説明図。 図16に続く、実施形態のヒータの実装方法の一例の説明図。 図17に続く、実施形態のヒータの実装方法の一例の説明図。 図16の矢印XIXから見た、実施形態の支持部材のリア側端部を含む斜視図。 図19のXX-XX断面を含む斜視図。 図16の矢印XXIから見た、実施形態の支持部材のフロント側端部を含む斜視図。 図17の矢印XXIIから見た、実施形態の支持部材のリア側端部を含む斜視図。 図22のXXIII-XXIII断面を含む斜視図。 図17の矢印XXIVから見た、実施形態の支持部材のフロント側端部を含む斜視図。
以下、実施形態の加熱装置を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、ハウジング10と、スキャナ部2と、画像形成ユニット3と、シート供給部4と、搬送部5と、排紙トレイ7と、反転ユニット9と、コントロールパネル8と、制御部6と、を有する。画像形成装置1は、用紙などのシート状の記録媒体(以下「シート」という。)に画像を形成する。
ハウジング10は、画像形成装置1の外形を形成する。ハウジング10は、画像形成装置1の構成要素を収容する。
スキャナ部2は、複写対象物の画像情報を光の明暗として読み取り、画像信号を生成する。スキャナ部2は、生成した画像信号を画像形成ユニット3に出力する。
画像形成ユニット3は、スキャナ部2から受信した画像信号または外部から受信した画像信号に基づいて、トナー等の記録材により出力画像を形成する。以下、出力画像をトナー像という。画像形成ユニット3は、トナー像をシートSの表面上に転写する。画像形成ユニット3は、シートSの表面上のトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。画像形成ユニット3は、シートSに画像を形成する。
シート供給部4は、画像形成ユニット3がトナー像を形成するタイミングに合わせて、シートSを1枚ずつ搬送部5に供給する。シート供給部4は、シート収容部20と、ピックアップローラ21と、を有する。
シート収容部20は、所定のサイズ及び種類のシートSを収納する。
ピックアップローラ21は、シート収容部20からシートSを1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ21は、取り出したシートSを搬送部5へ供給する。
搬送部5は、シート供給部4から供給されるシートSを画像形成ユニット3に搬送する。搬送部5は、搬送ローラ23と、レジストローラ24と、を有する。
搬送ローラ23は、ピックアップローラ21から供給されるシートSをレジストローラ24へ搬送する。搬送ローラ23は、シートSの搬送方向の先端をレジストローラ24のニップに突き当てる。
レジストローラ24は、ニップにおいてシートSを撓ませることにより、搬送方向でのシートSの先端の位置を整える。レジストローラ24は、画像形成ユニット3がトナー像をシートSに転写するタイミングに応じてシートSを搬送する。
画像形成ユニット3について説明する。
画像形成ユニット3は、複数の画像形成部25と、レーザ走査ユニット26と、中間転写ベルト27と、転写部28と、加熱装置30と、を有する。
画像形成部25は、感光体ドラム29を有する。画像形成部25は、スキャナ部2または外部からの画像信号に応じたトナー像を感光体ドラム29に形成する。複数の画像形成部25は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーによるトナー像を形成する。
感光体ドラム29の周囲には、帯電器、現像器などが配置される。帯電器は、感光体ドラム29の表面を帯電させる。現像器は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナーを含む現像剤を収容する。現像器は、感光体ドラム29上の静電潜像を現像する。この結果、感光体ドラム29上には、各色のトナーによるトナー像が形成される。
レーザ走査ユニット26は、帯電した感光体ドラム29にレーザ光Lを走査して感光体ドラム29を露光する。レーザ走査ユニット26は、各色の画像形成部25の感光体ドラム29を、各別のレーザ光LY,LM,LC,LKで露光する。これによりレーザ走査ユニット26は、感光体ドラム29に静電潜像を形成する。
中間転写ベルト27には、感光体ドラム29の表面のトナー像が1次転写される。
転写部28は、中間転写ベルト27上に1次転写されたトナー像を2次転写位置においてシートSの表面上に転写する。
加熱装置30は、シートSに転写されたトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。加熱装置30は、トナー像をシートSに定着させる定着装置として機能する。
反転ユニット9は、シートSの裏面に画像を形成するためシートSを反転させる。反転ユニット9は、加熱装置30から排出されるシートSを、スイッチバックにより表裏反転させる。反転ユニット9は、反転したシートSをレジストローラ24に向けて搬送する。
排紙トレイ7は、画像が形成されて排出されたシートSを載置する。
コントロールパネル8は、操作者が画像形成装置1を操作するための情報を入力する入力部の一部である。コントロールパネル8は、タッチパネルや各種ハードキーを有する。
制御部6は、画像形成装置1の各部の制御を行う。
図2は、実施形態の画像形成装置1のハードウエア構成図である。画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、補助記憶装置93などを備える。CPU91、メモリ92、補助記憶装置93などは、それぞれバスで接続されている。画像形成装置1は、各種プログラムを実行する。画像形成装置1は、プログラムの実行によってスキャナ部2、画像形成ユニット3、シート供給部4、搬送部5、反転ユニット9、コントロールパネル8、通信部90を備える装置として機能する。
CPU91は、メモリ92及び補助記憶装置93に記憶されたプログラムを実行することによって制御部6として機能する。制御部6は、画像形成装置1の各機能部の動作を制御する。
補助記憶装置93は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。補助記憶装置93は、情報を記憶する。
通信部90は、自装置を外部装置に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部90は、通信インタフェースを介して外部装置と通信する。
加熱装置30について詳しく説明する。
図3は、実施形態の加熱装置30のXZ断面図である。図3に示すように、加熱装置30は、加圧ローラ31と、加熱機構35と、を有する。
加圧ローラ31は、加熱機構35との間でニップNを形成する。加圧ローラ31は、ニップNに進入したシートSのトナー像Tを加圧する。加圧ローラ31は、自転してシートSを搬送する。加圧ローラ31は、芯金32と、弾性層33と、離型層34と、を有する。
芯金32は、ステンレス等の金属材料により円柱状に形成される。芯金32の軸方向の両端部は、回転可能に支持される。芯金32は、モータにより回転駆動される。芯金32は、カム部材に当接する。カム部材は、回転することにより、芯金32を加熱機構35に対して接近及び離反させる。
弾性層33は、シリコーンゴム等の弾性材料で形成される。弾性層33は、芯金32の外周面上に一定の厚さで形成される。
離型層34は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの樹脂材料で形成される。離型層34は、弾性層33の外周面上に形成される。
加圧ローラ31の外周面の硬度は、ASKER-C硬度計で9.8Nの荷重において、40°~70°であることが望ましい。これにより、ニップNの面積が確保される。加えて、加圧ローラ31の耐久性が確保される。
加圧ローラ31は、カム部材の回転により加熱機構35に対して接近及び離反することが可能である。加圧ローラ31を加熱機構35に接近させ、加圧バネにより押圧すると、ニップNが形成される。一方、加熱装置30でシートSのジャムが発生した場合において、加圧ローラ31を加熱機構35から離反させることにより、シートSを取り除くことができる。スリープ時など筒状体36が回転停止している状態において、加圧ローラ31を加熱機構35から離反させることにより、筒状体36の塑性変形が防止される。
加圧ローラ31は、モータにより回転駆動されて自転する。ニップNが形成された状態で加圧ローラ31が自転すると、加熱機構35の筒状体36が従動回転する。加圧ローラ31は、ニップNにシートSが配置された状態で自転することにより、シートSを搬送方向Wに搬送する。
加熱機構35は、ニップNに進入したシートSのトナー像Tを加熱する。加熱機構35は、筒状体36と、ヒータ37と、均熱部材46と、支持部材38と、ステイ39と、サーモスタット部40と、第1温度検出部材41と、第2温度検出部材42と、を有する。
以下、加熱装置30の構成の説明にXYZ座標系を用いる場合がある。実施形態において、X方向、Y方向およびZ方向は以下のように定義される。X方向はヒータ37の短手方向に沿う方向に相当する。Y方向はヒータ37の長手方向(筒状体の軸方向)に沿う方向に相当する。本実施形態において、Y方向はシートSの搬送方向Wと直交する。Z方向はX方向およびY方向に直交する方向に相当する。以下、X方向において、一方側を+X側、他方側を-X側と称す。Y方向において、一方側を+Y側、他方側を-Y側と称す。Z方向において、一方側を+Z側、他方側を-Z側と称す。
筒状体36は、フィルムなどで筒状に形成される。筒状体36は、無端状の周面を有する。筒状体36は、可撓性を有する。筒状体36は、加圧ローラ31との間にニップNを形成する。筒状体36は、ニップNにおいてシートSにトナー像Tを定着させる。筒状体36は、加熱装置30の無端ベルト(定着ベルト)である。
筒状体36は、内周側から順に、基層と、弾性層と、離型層と、を有する。基層は、ポリイミド樹脂等の材料で形成される。基層は、Y方向に延びる筒状である。弾性層は、基層の外周面上に積層配置される。弾性層は、シリコーンゴム等の弾性材料で形成される。離型層は、弾性層の外周面上に積層配置される。離型層は、PFA樹脂などの材料で形成される。
ヒータ37は、筒状体36の内側に配置される。ヒータ37は、筒状体36における周方向の一部である被加熱領域361に対向する。ヒータ37は、被加熱領域361を加熱する。ヒータ37は、筒状体36が加圧ローラ31と対向する部分の内側に、ニップNと対向して配置されている。
筒状体36の内周面には潤滑剤が塗布されている。ヒータ37は、潤滑剤を介して筒状体36の内周面に接触する。ヒータ37が発熱すると、潤滑剤の粘度が低下する。これにより、ヒータ37と筒状体36との摺動性が確保される。筒状体36は、一方の面でヒータ37に接触しながらヒータ37の表面(+Z側の面)を摺動する。
均熱部材46は、銅、アルミニウム等の金属材料により形成される。均熱部材46の熱伝導率は、ヒータ37の基板50の熱伝導率よりも高い。均熱部材46のX方向の長さは、ヒータ37の基板50のX方向の長さと同等である。均熱部材46のY方向の長さは、ヒータ37の基板50のY方向の長さよりも短い。均熱部材46は、ヒータ37の-Z側の面に接触して配置される。均熱部材46は、ヒータ37の温度分布を平均化させる。
支持部材38は、液晶ポリマー等の樹脂材料により形成される。支持部材38は、均熱部材46の-Z側と、X方向の両側とを覆うように配置される。支持部材38は、均熱部材46を介してヒータ37を支持する。支持部材38のX方向の両端部には、丸面取りが形成される。支持部材38は、ヒータ37のX方向の両端部において、筒状体36の内周面を支持する。
ステイ39は、鋼板材料等により形成される。ステイ39のXZ面による断面はU字状に形成される。ステイ39は、U字の開口部を支持部材38で塞ぐように、支持部材38の-Z側に装着される。ステイ39はY方向に延びている。ステイ39のY方向の両端部は、画像形成装置1のハウジング10に固定される。これにより、加熱機構35が画像形成装置1に支持される。ステイ39は、加熱機構35の曲げ剛性を向上させる。ステイ39のY方向の両端部付近には、筒状体36のY方向への移動を制限するフランジ49が装着される。
図4は、実施形態のヒータ37の平面図である。図5は、図4のV-V断面図である。
図4に示すように、ヒータ37は、基板50と、発熱部材51と、配線セット52と、を有する。図4においては、基板50を2点鎖線で示している。
基板50は、ステンレス等の金属材料または窒化アルミニウム等のセラミック材料などで形成される。基板50は、Y方向に沿う長方形の板状に形成される。基板50は、筒状体36の径方向の内側(-Z側)に配置される。基板50は、筒状体36の軸方向を長手方向とする。
図5に示すように、基板50は、互いに反対方向を向く第1面501および第2面502を有する。第1面501は、+Z側を向く面である。第2面502は、-Z側を向く面である。基板50の第1面501には、ガラス材料等により第1保護層56が形成されている。実施形態のヒータ37は、基板50の第1面501側が筒状体36の内周面に当接する。第1保護層56は、+Z側を向く表面を有する。第1保護層56の表面は、ヒータ37が筒状体36の内周面に接触する側の面である。第1保護層56の表面は、ヒータ37の第1面371に相当する。
基板50の第2面502には、ガラス材料等により絶縁層55が形成されている。発熱部材51および配線セット52は、絶縁層55を介して基板50に配置される。発熱部材51および配線セット52は、絶縁層55の-Z側の面に設けられる。発熱部材51および配線セット52は、ガラス材料等の第2保護層57で覆われる。第2保護層57は、-Z側を向く表面を有する。第2保護層57の表面は、ヒータ37の第1面371とは反対側の第2面372に相当する。
図4に示すように、発熱部材51は、第1発熱部511および第2発熱部512を有する。第1発熱部511および第2発熱部512は、TCR(抵抗温度係数)材により形成される。例えば、第1発熱部511および第2発熱部512は、銀・パラジウム合金等により形成される。
実施形態の第1発熱部511は、中央部発熱体513を含む。中央部発熱体513は、基板50の長手方向(Y方向)の中央部に配置される。中央部発熱体513の外形は、Y方向に沿う長手とX方向に沿う短手とを有する長方形状である。中央部発熱体513は、基板50の長手方向に沿って配置される。
実施形態の第2発熱部512は、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515を含む。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、基板50の長手方向(Y方向)の端部に配置される。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515の外形は、Y方向に沿う長手とX方向に沿う短手とを有する長方形状である。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515のY方向の寸法は、中央部発熱体513のY方向の寸法よりも小さい。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515のX方向の寸法は、中央部発熱体513のX方向の寸法と等しい。
第1端部発熱体514は、基板50の長手方向(Y方向)の+Y側の端部に配置される。第2端部発熱体515は、基板50の長手方向(Y方向)の-Y側の端部に配置される。第1端部発熱体514は、中央部発熱体513よりも+Y側に配置される。第2端部発熱体515は、中央部発熱体513よりも-Y側に配置される。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、中央部発熱体513に対して基板50の長手方向外側(+Y側または-Y側)に位置する。
配線セット52は、銀等の金属材料で形成される。配線セット52は、中央部接点521と、中央部配線522と、端部接点523と、第1端部配線524と、第2端部配線525と、共通接点526と、共通配線527と、を有する。中央部接点521、端部接点523および共通接点526は、ヒータ37に給電を行う給電部に相当する。
中央部接点521は、発熱部材51よりも-Y側に配置される。中央部接点521は、中央部配線522を介して中央部発熱体513に電力を供給する。
中央部配線522は、発熱部材51の+X側に配置される。中央部配線522は、中央部発熱体513の+X側の端辺と、中央部接点521とを接続する。
端部接点523は、中央部接点521よりも-Y側に配置される。端部接点523は、端部配線524,525を介して端部発熱体514,515に電力を供給する。
第1端部配線524は、発熱部材51の+X側であって、中央部配線522の+X側に配置される。第1端部配線524は、第1端部発熱体514の+X側の端辺と、端部接点523の+X側の端部とを接続する。
第2端部配線525は、発熱部材51の+X側であって、中央部配線522の-X側に配置される。第2端部配線525は、第2端部発熱体515の+X側の端辺と、端部接点523の-X側の端部とを接続する。
共通接点526は、発熱部材51よりも+Y側に配置される。
共通配線527は、発熱部材51の-X側に配置される。共通配線527は、中央部発熱体513、第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515の-X側の端辺と、共通接点526とを接続する。
本実施形態において、発熱部材51は、通電により発熱する。中央部発熱体513の電気抵抗値は、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515の電気抵抗値より小さい。本実施形態において、Y方向の幅が所定幅より小さい幅狭シートは、加熱装置30のY方向の中央部を通過する。この場合に制御部6は、中央部発熱体513のみを発熱させる。一方、制御部6は、Y方向の幅が所定幅より大きい幅広シートの場合に、発熱部材51の全体を発熱させる。すなわち、制御部6は、幅広シートの場合に、中央部発熱体513、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515を発熱させる。
本実施形態において、中央部発熱体513、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、相互に独立して発熱を制御可能である。本実施形態において、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、同様に発熱を制御される。
図3に示すように、サーモスタット部40及び第1温度検出部材41は、均熱部材46を挟んでヒータ37の-Z側に配置される。例えば、第1温度検出部材41はサーミスタである。サーモスタット部40及び第1温度検出部材41は、支持部材38の-Z側の面に装着されて支持される。サーモスタット部40及び第1温度検出部材41の感温素子は、支持部材38をZ方向に貫通する孔を通って、均熱部材46に接触する。サーモスタット部40及び第1温度検出部材41は、均熱部材46を介してヒータ37の温度を計測する。
図6は、サーモスタット部40及び第1温度検出部41の配置説明図である。図6は、サーモスタット部40及び第1温度検出部41を-Z側から見た平面図に相当する。図6では、支持部材38の図示が省略されている。サーモスタット部40及び第1温度検出部41の配置に関する以下の説明は、それぞれの感温素子の配置を説明するものである。
図6に示すように、第1温度検出部材41は、中央部ヒータ温度計411および端部ヒータ温度計412を含む。中央部ヒータ温度計411および端部ヒータ温度計412は、Y方向において互いに間隔をあけて配置される。中央部ヒータ温度計411および端部ヒータ温度計412は、発熱部材51のY方向の範囲内に配置される。中央部ヒータ温度計411および端部ヒータ温度計412は、発熱部材51のX方向の中心に配置される。Z方向から見て、中央部ヒータ温度計411および端部ヒータ温度計412は、発熱部材51の少なくとも一部と重なる。
中央部ヒータ温度計411は、中央部発熱体513の温度を測定する。中央部ヒータ温度計411は、中央部発熱体513の範囲内に配置される。Z方向から見て、中央部ヒータ温度計411は、中央部発熱体513と重なる。
端部ヒータ温度計412は、第2端部発熱体515の温度を測定する。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、制御部6により同様に発熱を制御されるため、第1端部発熱体514の温度と第2端部発熱体515の温度とは互いに同等である。端部ヒータ温度計412は、第2端部発熱体515の範囲内に配置される。Z方向から見て、端部ヒータ温度計412は、第2端部発熱体515と重なる。なお、第1端部発熱体514の温度を測定する端部ヒータ温度計を、端部ヒータ温度計412とは別に設けてもよい。
サーモスタット部40は、均熱部材46を介して検知したヒータ37の温度が所定温度を超えた場合に、発熱部材51への通電を遮断する。サーモスタット部40は、中央部サーモスタット401と、端部サーモスタット402と、を備える。サーモスタット部40についても、上述した第1温度検出部材41と同様に配置される。
中央部サーモスタット401は、中央部発熱体513の温度が所定温度を超えた場合に、発熱部材51への通電を遮断する。中央部サーモスタット401は、中央部発熱体513の範囲内に配置される。Z方向から見て、中央部サーモスタット401は、中央部発熱体513と重なる。
端部サーモスタット402は、第1端部発熱体514の温度が所定温度を超えた場合に、発熱部材51への通電を遮断する。第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、同様に発熱を制御されるため、第1端部発熱体514の温度と第2端部発熱体515の温度とは互いに同等である。端部サーモスタット402は、第1端部発熱体514の範囲内に配置される。Z方向から見て、端部サーモスタット402は、第1端部発熱体514と重なる。
本実施形態のヒータ37では、中央部発熱体513の範囲内に、中央部ヒータ温度計411および中央部サーモスタット401が配置されることで、中央部発熱体513の温度制御が行われる。また、本実施形態のヒータ37では、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515の範囲内に、端部サーモスタット402および端部ヒータ温度計412が配置されることで、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515の温度制御が行われる。
図3に示すように、第2温度検出部材42は、筒状体36の内側における+X側に配置される。第2温度検出部材42は、筒状体36の内周面に接触することにより、筒状体36の温度を測定する。第2温度検出部材42は、筒状体36としての定着ベルトの温度を測定するベルト温度計に相当する。
図7は、実施形態の加熱装置30の電気回路図である。図7には、図6の平面図が紙面の下方に、図4の平面図が紙面の上方に、それぞれ配置されている。また図7には、下方の平面図の上方に、筒状体36の断面と共に第2温度検出部材42を示している。第2温度検出部材42は、中央部ベルト温度計421と、端部ベルト温度計422と、を含む。
中央部ベルト温度計421は、筒状体36のY方向の中央部に接触する。中央部ベルト温度計421は、中央部発熱体513のY方向の範囲内で、筒状体36に接触する。中央部ベルト温度計421は、筒状体36のY方向の中央部の温度を測定する。
端部ベルト温度計422は、筒状体36の-Y側の端部に接触する。端部ベルト温度計422は、第2端部発熱体515のY方向の範囲内で、筒状体36に接触する。端部ベルト温度計422は、筒状体36の-Y側の端部の温度を測定する。前述のように、第1端部発熱体514および第2端部発熱体515は、同様に発熱を制御される。本実施形態において、筒状体36の-Y側の端部の温度と+Y側の端部の温度とは、互いに同等である。
電源70は、中央部トライアック71を介して、中央部接点521に接続される。電源70は、端部トライアック72を介して、端部接点523に接続される。制御部6は、中央部トライアック71及び端部トライアック72のON/OFFを、相互に独立して制御する。
制御部6が中央部トライアック71をONにすると、電源70から中央部発熱体513に通電される。これにより、中央部発熱体513が発熱する。制御部6が端部トライアック72をONにすると、電源70から第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515に通電される。これにより、第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515が発熱する。以上により、中央部発熱体513と、第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515とは、相互に独立して発熱を制御される。中央部発熱体513、第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515は、電源70に対して並列に接続される。
電源70は、中央部サーモスタット401及び端部サーモスタット402を介して、共通接点526に接続される。中央部サーモスタット401及び端部サーモスタット402は、直列に接続される。
中央部発熱体513の温度が異常に上昇すると、中央部サーモスタット401の検知温度が所定温度を超える。このとき中央部サーモスタット401は、電源70から発熱部材51の全体への通電を遮断する。
第1端部発熱体514の温度が異常に上昇すると、端部サーモスタット402の検知温度が所定温度を超える。このとき端部サーモスタット402は、電源70から発熱部材51の全体への通電を遮断する。前述されたように、第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515は、同様に発熱を制御される。そのため、第2端部発熱体515の温度が異常に上昇するとき、第1端部発熱体514の温度も同様に上昇する。したがって、第2端部発熱体515の温度が異常に上昇した場合も同様に、端部サーモスタット402は、電源70から発熱部材51の全体への通電を遮断する。
制御部6は、中央部ヒータ温度計411により、中央部発熱体513の温度を取得する。制御部6は、端部ヒータ温度計412により、第2端部発熱体515の温度を取得する。第2端部発熱体515の温度は、第1端部発熱体514の温度と同等である。制御部6は、加熱装置30の始動時(ウォーミングアップ時)及び一時休止状態(スリープ状態)からの復帰時に、ヒータ温度計411,412により発熱部材51の温度を計測する。
制御部6は、加熱装置30の始動時及び一時休止状態からの復帰時に、中央部発熱体513または第2端部発熱体515の少なくとも一方の温度が所定の温度よりも低い場合に、発熱部材51を短時間だけ発熱させる。その後に制御部6は、加圧ローラ31の回転を開始する。発熱部材51の発熱により、筒状体36の内周面に塗布された潤滑剤の粘度が低下する。これにより、加圧ローラ31の回転開始時におけるヒータ37と筒状体36との摺動性が確保される。
制御部6は、中央部ベルト温度計421により、筒状体36のY方向の中央部の温度を取得する。制御部6は、端部ベルト温度計422により、筒状体36の-Y側の端部の温度を取得する。筒状体36の-Y側の端部の温度は、筒状体36の+Y側の端部の温度と同等である。制御部6は、加熱装置30の運転時に、筒状体36のY方向の中央部および端部の温度を取得する。
制御部6は、中央部トライアック71及び端部トライアック72により、発熱部材51に供給する電力を位相制御または波数制御する。制御部6は、筒状体36のY方向の中央部の温度に基づいて、中央部発熱体513への通電を制御する。制御部6は、筒状体36のY方向の端部の温度に基づいて、第1端部発熱体514及び第2端部発熱体515への通電を制御する。
図8は、実施形態のヒータ37及び均熱部材46の配置説明図である。
図8に示すように、均熱部材46は、ヒータ37側に向く外面に凹部461を有する。凹部461は、Y方向において、ヒータ37の基板50が配置された範囲を含むように形成される。凹部461は、均熱部材46をY方向に貫通している。凹部461は、ヒータ37に接触していない。一方、均熱部材46における凹部461に対するX方向の両側は、ヒータ37にそれぞれ接触している。本実施形態では、均熱部材46における凹部461に対するX方向の両側部は、第2保護層57の-Z側の面(ヒータ37の第2面372)にそれぞれ接触している。
画像形成装置1において印刷を開始するとき、発熱部材51は筒状体36を定着温度まで上昇させる。発熱部材51が常温から発熱するとき、例えば、発熱部材51の温度分布は、X方向において発熱部材51の中心が最も高くなる。発熱部材51の温度分布は、発熱部材51の中心からX方向に離間するに従い低くなる。このように、発熱部材51の温度分布は、温度ピーク位置を有する山形状になる。発熱部材51の温度ピーク位置は、X方向における発熱部材51の中心である。均熱部材46の凹部461は、X方向における発熱部材51の中心を覆うように形成される。
次に、実施形態の支持部材38について詳しく説明する。
図9は、実施形態の加熱装置30を画像形成装置1のリア側から見た図である。図10は、実施形態のヒータ37、支持部材38及び給電コネクタ101の実装状態を示す斜視図である。図11は、実施形態の支持部材38の斜視図である。図9および図10においては、ヒータ37をドットハッチングで示している。
図10に示すように、支持部材38は、Y方向(筒状体36の軸方向)を長手方向とする。支持部材38は、ヒータ37に対して相対的に撓ませることにより取り付けられたヒータ37を支持する。本実施形態では、支持部材38をヒータ37に対して撓ませることによりヒータ37を支持部材38に取り付ける。支持部材38は、このように取り付けられたヒータ37を支持する。図9に示すように、支持部材38には、給電部を露出させる開口部59が形成される。図11に示すように、支持部材38は、支持部材38の長手方向に連続した1つの部材により形成されている。
支持部材38にヒータ37が取り付けられた状態における支持部材38の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、ヒータ37の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量よりも大きい。支持部材38にヒータ37が取り付けられた状態は、図10に示すヒータ37の実装状態に相当する。支持部材38の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、支持部材38のZ方向の変形量に相当する。ヒータ37の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、ヒータ37の厚み方向(Z方向)の変形量に相当する。本実施形態では、ヒータ37の実装状態における支持部材38のZ方向の変形量は、ヒータ37のZ方向の変形量よりも大きい。例えば、支持部材38のZ方向の変形量は、ヒータ37に対して支持部材38のみを撓ませることによりヒータ37を取り付け可能な大きさに設定される。例えば、支持部材38のZ方向の変形量は、ヒータ37の基板50の厚み方向(Z方向)の変形量よりも大きくするとよい。
図11に示すように、支持部材38は、支持部本体60と、第1当接部61と、第2当接部62と、第3当接部63と、を備える。
支持部本体60は、開口部59が支持部材38の長手方向の端部側に形成される。開口部59は、支持部材38の-Z側に開口している。支持部本体60は、ヒータ37の第1面371側とは反対側の第2面372側に当接する。本実施形態において、支持部本体60は、均熱部材46を介して、ヒータ37の第2面372(第2保護膜57の表面)に当接する。
支持部本体60は、第1支持部601と、第2支持部602と、第3支持部603と、第4支持部604と、を備える。
第1支持部601は、Y方向(筒状体36の軸方向)を長手方向とする。第1支持部601は、均熱部材46と対向する。第1支持部601は、均熱部材46を介して、ヒータ37の第2面372を支持する。
第2支持部602は、第1支持部601の長手方向の端部に配置される。第2支持部602は、均熱部材46の長手方向の端部に当接する。第2支持部602は、第1支持部601の長手方向の端部から+Z側に突出する。
図13に示すように、第2支持部602は、ヒータ37をガイドするガイド面620を有する。ガイド面620は、第1支持部601の長手方向に対して傾斜する第1傾斜面621及び第2傾斜面622を含む。図13の断面視で、第1傾斜面621は、第2支持部602の+Z側の面のY方向内端からY方向内側に向かうに従って-Z側に位置するように傾斜する。図13の断面視で、第2傾斜面622は、第2支持部602の+Z側面のY方向外端からY方向外側に向かうに従って-Z側に位置するように傾斜する。
図11に示すように、第3支持部603は、第1支持部601のX方向(短手方向)の端部に配置される。第3支持部603は、第1支持部601の短手方向の両側に配置される。第3支持部603は、均熱部材46のZ方向(短手方向)の端部に当接する。第3支持部603は、均熱部材46とともに、ヒータ37の短手方向の端部を支持する。
第4支持部604は、第3支持部603に設けられる。第4支持部604は、第1支持部601の長手方向に間隔をあけて複数配置される。第4支持部604は、X方向両側の第3支持部603のそれぞれに設けられる。第4支持部604は、筒状体36の内周面に当接する。第4支持部604のX方向の外端部には、丸面取りが形成される。第4支持部604は、ヒータ37のX方向外側において、筒状体36の内周面を支持する。
第1当接部61は、支持部本体60に対してヒータ37を軸方向に移動可能に開口する隙間69を介して配置される。第1当接部61は、ヒータ37の第1面371に当接する。隙間69は、第2支持部602と第1当接部61との間に形成される。
第2当接部62は、支持部本体60に対して開口部59を介して配置される。第2当接部62は、ヒータ37の長手方向の端部に当接する。
第3当接部63は、支持部材38の長手方向において第1当接部61と第2当接部62との間に配置される。第3当接部63は、ヒータ37の短手方向の端部に当接する。
本実施形態において、第1当接部61、第2当接部62及び第3当接部63は、支持部材38の長手方向の両側に配置される。支持部材38の長手方向の一方側(+Y側)は、画像形成装置1のフロント側に相当する。支持部材38の長手方向の他方側(-Y側)は、画像形成装置1のリア側に相当する。以下、画像形成装置1のフロント側に配置される第1当接部61、第2当接部62、第3当接部63を、それぞれ第1フロント側当接部81、第2フロント側当接部82及び第3フロント側当接部83という。以下、画像形成装置1のリア側に配置される第1当接部61、第2当接部62、第3当接部63を、それぞれ第1リア側当接部84、第2リア側当接部85、第3リア側当接部86という。
図12に示すように、第1フロント側当接部81は、第1フロント側壁部811と、第2フロント側壁部812と、第3フロント側壁部813と、第4フロント側壁部814と、を備える。
第1フロント側壁部811は、ヒータ37の+Y側端側において、ヒータ37の第1面371と対向する。
第2フロント側壁部812は、第1フロント側壁部811の第1支持部601とは反対側の端部(+Y側端部)に配置される。図13に示すように、第2フロント側壁部812は、第1フロント側壁部811の+Y側端部から-Z側に突出する。図12に示すように、第2フロント側壁部812は、第1フロント側壁部811のX方向にわたって延びる。
第3フロント側壁部813は、支持部本体60の+Y側端部と第2フロント側壁部812との間に配置される。図13に示すように、第3フロント側壁部813は、第1フロント側壁部811の裏面(-Z側の面)から-Z側に突出する。図12に示すように、第3フロント側壁部813は、第1フロント側壁部811のX方向にわたって延びる。第3フロント側壁部813は、ヒータ37の+Y側端側において、ヒータ37の第1面371と当接する。
第4フロント側壁部814は、第2フロント側壁部812と第3フロント側壁部813との間に配置される。図13に示すように、第4フロント側壁部814は、第1フロント側壁部811の裏面から-Z側に突出する。図12に示すように、第4フロント側壁部814は、第1フロント側壁部811のX方向にわたって延びる。第4フロント側壁部814は、第3フロント側壁部813と略平行に延びる。図13に示すように、第4フロント側壁部814のZ方向の厚みは、第3フロント側壁部813のZ方向の厚みよりも厚い。第4フロント側壁部814のZ方向の厚みは、ヒータ37のZ方向の厚みよりも厚い。
第2フロント側当接部82は、ヒータ37の長手方向の+Y側端部に当接する。第2フロント側当接部82は、第4フロント側壁部814のY方向内側部に配置される。図12に示すように、第2フロント側当接部82は、第4フロント側壁部814のX方向中央部から-Y側に突出する。図12の平面視で、第2フロント側当接部82と第4フロント側壁部814とを組み合わせた部分の外形は、T字状である。第2フロント側当接部82は、ヒータ37の長手方向の+Y側端縁辺におけるX方向中央部に当接する。図13に示すように、第2フロント側当接部82のZ方向の厚みは、第4フロント側壁部814のZ方向の厚みと同じである。第2フロント側当接部82のZ方向の厚みは、ヒータ37のZ方向の厚みよりも厚い。
第3フロント側当接部83は、ヒータ37の+Y側端側において、ヒータ37の短手方向の端部に当接する。図12に示すように、第3フロント側当接部83は、第3フロント側壁部813のX方向端部に配置される。図13に示すように、第3フロント側当接部83は、第3フロント側壁部813のX方向端部から-Z側に突出する。第3フロント側当接部83のZ方向の厚みは、ヒータ37のZ方向の厚みと略同じである。
図14に示すように、第1リア側当接部84は、第1リア側壁部841と、第2リア側壁部842と、第3リア側壁部843と、第4リア側壁部844と、を備える。
第1リア側壁部841は、ヒータ37の-Y側端側において、ヒータ37の第1面371と対向する。
図15に示すように、第1リア側壁部841は、ヒータ37をガイドするガイド面840を有する。ガイド面840は、第1リア側壁部841において隙間69に臨む部分に形成される。ガイド面840は、第1支持部601の長手方向に対して傾斜する。図15の断面視で、ガイド面840は、第1リア側壁部841の+Y側の面の-Z側端部から-Y側に向かうに従って-Z側に位置するように傾斜する。図15の断面視で、第1リア側壁部841のガイド面840は、第2支持部602の第2傾斜面622と実質的に平行である。
第2リア側壁部842は、第1リア側壁部841の第1支持部601とは反対側の端部(-Y側端部)に配置される。第2リア側壁部842は、第1リア側壁部841の-Y側端部から-Z側に突出する。第2リア側壁部842のX方向端部には、第2リア側壁部842よりも-Z側に突出する凸部845が設けられる。図14に示すように、凸部845は、X方向に間隔をあけて一対配置される。一対の凸部845の配置間隔は、ヒータ37を軸方向に移動可能な大きさである。一対の凸部845のX方向の間隔は、ヒータ37のX方向の長さよりも大きい。
第3リア側壁部843は、支持部本体60の-Y側端部と第2リア側壁部842との間に配置される。図15に示すように、第3リア側壁部843は、第1リア側壁部841の裏面(-Z側の面)から-Z側に突出する。図14に示すように、第3リア側壁部843は、第1リア側壁部841のX方向にわたって延びる。第3リア側壁部843は、ヒータ37の-Y側端側において、ヒータ37の第1面371と当接する。
第4リア側壁部844は、第2リア側壁部842と第3リア側壁部843との間に配置される。第4リア側壁部844は、第1リア側壁部841の裏面から-Z側に突出する。第4リア側壁部844は、第1リア側壁部841のX方向にわたって延びる。第4リア側壁部844は、第3リア側壁部843と略平行に延びる。第4リア側壁部844のZ方向の厚みは、第3リア側壁部843のZ方向の厚みと同じである。第4リア側壁部844は、ヒータ37の-Y側端側において、ヒータ37の第1面371と当接する。
第2リア側当接部85は、ヒータ37の長手方向の-Y側端部に当接する。第2リア側当接部85は、Z方向から見て第2リア側壁部842と重なる位置に配置される。第2リア側当接部85は、第2リア側壁部842のX方向中央部から+Y側に突出する。第2リア側当接部85は、ヒータ37の長手方向の-Y側端縁辺におけるX方向中央部に当接する。図15に示すように、第2リア側当接部85のZ方向の厚みは、第2リア側壁部842のZ方向の厚みよりも厚い。第2リア側当接部85のZ方向の厚みは、ヒータ37のZ方向の厚みよりも厚い。第2リア側当接部85のZ方向の厚みは、第2フロント側当接部82のZ方向の厚みよりも薄くてもよい。
第3リア側当接部86は、ヒータ37の-Y側端側において、ヒータ37の短手方向の端部に当接する。図14に示すように、第3リア側当接部86は、第3リア側壁部843及び第4リア側壁部844のそれぞれのX方向端部に配置される。図15に示すように、第3リア側当接部86は、第3リア側壁部843及び第4リア側壁部844のそれぞれのX方向端部から-Z側に突出する。第3リア側当接部86のZ方向の厚みは、ヒータ37のZ方向の厚みと略同じである。
次に、ヒータ37の実装方法の一例を説明する。
図16は、実施形態のヒータの実装方法の一例の説明図である。図17は、図16に続く、実施形態のヒータの実装方法の一例の説明図である。図18は、図17に続く、実施形態のヒータの実装方法の一例の説明図である。
図16に示すように、まず、ヒータ37の-Y側端部をリア側の隙間69に斜めに挿入する。例えば、支持部材38をY方向に沿わせた状態で、ヒータ37を矢印HA方向に移動させる。本実施形態では、ヒータ37を斜めにして支持部材38の撓みを利用して加熱装置30を組み立てる。このとき、ヒータ37の-Y側端部が支持部材38のリア側の第2支持部602にひっかからないように、支持部材38の撓みを利用して挿入する。
例えば、ヒータ37の-Y側端部をリア側の隙間69に挿入する際は、リア側のガイド面620,840を利用するとよい。図20に示すように、ヒータ37の-Y測端側における第2面372を、リア側の第2支持部602の第2傾斜面622(ガイド面620)に沿わせるとよい。または、ヒータ37の-Y測端側における第1面371を、第1リア側壁部841のガイド面840に沿わせてもよい。これにより、支持部材38の撓みを可及的に減らしつつ、ヒータ37の-Y側端部をリア側の隙間69にスムーズに通すことができる。
図19に示すように、ヒータ37の-Y側端部をリア側の隙間69に通した後、一対の凸部845の間を通す。これにより、ヒータ37の-Y側端部を、第2リア側壁部842よりも-Y側に突出させる。このとき、ヒータ37の-Y側端部が支持部材38の第2リア側当接部85にひっかからないように、支持部材38の撓みを利用して挿入するとよい。
例えば、第2リア側当接部85のZ方向の厚みは、ヒータ37の-Y側端部をリア側の隙間69に通した際に、ヒータ37の移動軌跡に対して第2リア側当接部85が重ならないように設定するとよい。図15に示すように、例えば、第2リア側当接部85のZ方向の厚みは、第2リア側当接部85よりも+Y側に位置する第3リア側当接部86のZ方向の厚みよりも薄くするとよい。これにより、支持部材38の撓みを可及的に減らしつつ、ヒータ37の-Y側端部を第2リア側壁部842よりも-Y側に突出させることができる。
例えば、ヒータ37の-Y側端部を第2リア側壁部842よりも-Y側に突出させる際は、図16に示す位置まで突出させるとよい。図16に示すように、ヒータ37の+Y側端部が第1フロント側当接部81の-Y側端部よりも-Y側に位置するまで、ヒータ37の-Y側端部を第2リア側壁部842よりも-Y側に突出させるとよい。これにより、次工程において、支持部材38の撓みを可及的に減らしつつ、ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69に挿入することができる。
図21に示すように、ヒータ37の+Y側端部が第1フロント側当接部81の-Y側端部よりも-Y側に位置する状態では、ヒータ37は支持部材38の長手方向に対して傾斜する。図21に示す状態では、ヒータ37の+Y側端部は、第1フロント側当接部81よりも+Z側に位置する。
次に、ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69に挿入する。例えば、まず、ヒータ37の-Y側端部を第2リア側壁部842よりも-Y側に突出させた状態で、ヒータ37の+Y側端部を-Z側に動かす。例えば、ヒータ37を図16の矢印HA方向に移動させた後、矢印HB方向に移動させる。支持部材38には、予め均熱部材46が実装されている。均熱部材46は、予めフロント側の第2支持部602とリア側の第2支持部602との間に配置されている。
例えば、ヒータ37の+Y側端部を-Z側に動かす際は、ヒータ37の第2面372が均熱部材46の+Z側の端部に当接するまで動かすとよい。例えば、Y方向から見てヒータ37がフロント側の隙間69と重なるまで、ヒータ37の+Y側端部を-Z側に動かすとよい。これにより、支持部材38の撓みを可及的に減らしつつ、ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69に挿入することができる。
次に、ヒータ37を+Y側へ移動させることにより、ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69に挿入する。例えば、ヒータ37を図16の矢印HB方向に移動させた後、矢印HC方向に移動させる。このとき、ヒータ37の+Y側端部がフロント側の第2支持部602にひっかからないように、支持部材38の撓みを利用して挿入する。
例えば、ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69に挿入する際は、フロント側のガイド面620を利用するとよい。例えば、ヒータ37の+Y測端側におけるヒータ37の第2面372を、フロント側の第2支持部602の第1傾斜面621(ガイド面620)に沿わせるとよい。これにより、支持部材38の撓みを可及的に減らしつつ、ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69にスムーズに通すことができる。
ヒータ37の+Y側端部をフロント側の隙間69に挿入した後、ヒータ37を更に+Y側へ移動させる。次に、ヒータ37の+Y側端部を第2フロント側当接部82に当接させる。これにより、図17に示すように、ヒータ37を支持部材38に実装する。図24に示すように、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の+Y側端部が第2フロント側当接部82に当接するため、ヒータ37は+Y側への移動が制限される。
ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の+Y側端側における第1面371は、第3フロント側壁部813に当接する。このため、ヒータ37は、第3フロント側壁部813により+Z側への移動が制限される。
ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の+Y側端側における第2面372は、フロント側の第2支持部602に当接する。このため、ヒータ37は、フロント側の第2支持部602により-Z側への移動が制限される。
ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の+Y側端側における短手方向の端部は、第3フロント側当接部83に当接する。このため、ヒータ37は、第3フロント側当接部83によりX方向への移動が制限される。
例えば、第3フロント側当接部83は、第3フロント側壁部813のX方向の両端部に配置されていてもよい。これにより、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の+Y側端側における短手方向の両端部は、X方向両側の第3フロント側当接部83に当接する。このため、ヒータ37は、第3フロント側当接部83によりX方向両側(+X側及び-X側)への移動が制限される。
図22に示すように、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の-Y側端部は、第2リア側当接部85に当接する。これにより、ヒータ37は、-Y側への移動が制限される。
図23に示すように、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の-Y側端側における第1面371は、第3リア側壁部843及び第4リア側壁部844のそれぞれに当接する。このため、ヒータ37は、第3リア側壁部843及び第4リア側壁部844により+Z側への移動が制限される。
ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の-Y側端側における第2面372は、リア側の第2支持部602に当接する。このため、ヒータ37は、リア側の第2支持部602により-Z側への移動が制限される。
ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の-Y側端側における短手方向の端部は、第3リア側当接部86に当接する。このため、ヒータ37は、第3リア側当接部86によりX方向への移動が制限される。
例えば、第3リア側当接部86は、第3リア側壁部843及び第4リア側壁部844のそれぞれのX方向の両端部に配置されていてもよい。これにより、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の-Y側端側における短手方向の両端部は、X方向両側の第3リア側当接部86に当接する。このため、ヒータ37は、第3リア側当接部86によりX方向両側(+X側及び-X側)への移動が制限される。
ヒータ37の実装状態では、給電部521,523,526は開口部59に位置する。このため、給電部521,523,526は、-Z側に露出する。
図24に示すように、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の+Y側端側において、共通接点526が-Z側に露出する。ヒータ37の実装状態では、共通接点526は、Z方向から見て第3フロント側壁部813と重なる。
図23に示すように、ヒータ37の実装状態では、ヒータ37の-Y側端側において、中央部接点521及び端部接点523が-Z側に露出する。ヒータ37の実装状態では、中央部接点521は、Z方向から見て第3リア側壁部843と重なる。ヒータ37の実装状態では、端部接点523は、Z方向から見て第4リア側壁部844と重なる。
図18に示すように、次に、給電コネクタ101をヒータ37の給電部521,523,526に接続する。以下、ヒータ37を支持部材38に実装した状態のユニット(組付体)を、実装ユニット100と称する。給電コネクタ101には、実装ユニット100のY方向外側部を挿通可能にX方向に開口する挿通口110が形成される。
給電コネクタ101は、挿通口110を介して互いに対向する第1コネクタ壁部111及び第2コネクタ壁部112を備える。第1コネクタ壁部111は、実装ユニット100における第1当接部61の+Z側の面に当接する。第2コネクタ壁部112は、給電部521,523,526に接続する端子部を有する。端子部は、板バネなどの付勢部材により給電部521,523,526に向けて+Z側に付勢される。
給電コネクタ101は、実装ユニット100の長手方向の両側に取り付けられる。以下、実装ユニット100の長手方向の一方側(画像形成装置1のフロント側)に取り付けられる給電コネクタ101を、フロント側給電コネクタ121と称する。以下、実装ユニット100の長手方向の他方側(画像形成装置1のリア側)に取り付けられる給電コネクタ101を、リア側給電コネクタ122と称する。
例えば、まず、リア側給電コネクタ122を実装ユニット100の-Y側に取り付ける。例えば、リア側給電コネクタ122を図18の矢印CA方向に移動させる。これにより、リア側給電コネクタ122の挿通口110に実装ユニット100の-Y側端部を挿し込む。図9に示すように、実装ユニット100における第1リア側当接部84は、+Z側に向かって湾曲する形状である。このため、リア側給電コネクタ122の挿通口110に実装ユニット100の-Y側端部をスムーズに挿し込むことができる。
端子部は、2つの給電部521,523に対応して2つ設けられる。一方の給電部521に対応する端子部は、ヒータ37を介して、第3リア側壁部843に沿ってガイドされる。他方の給電部523に対応する端子部は、ヒータ37を介して、第4リア側壁部844に沿ってガイドされる。これにより、リア側給電コネクタ122の挿通口110に実装ユニット100の-Y側端部をスムーズに挿し込むことができる。
本実施形態では、第2リア側壁部842のX方向端部には、一対の凸部845が設けられる。リア側給電コネクタ122の取付状態において、一対の凸部845は、リア側給電コネクタ122の-Y側の面に当接してもよい。これにより、リア側給電コネクタ122の-Y側への位置ずれを抑制することができる。
次に、フロント側給電コネクタ121を実装ユニット100の+Y側に取り付ける。例えば、フロント側給電コネクタ121を図18の矢印CB方向に移動させる。これにより、フロント側給電コネクタ121の挿通口110に実装ユニット100の+Y側端部を挿し込む。実装ユニット100における第1フロント側当接部81は、第1リア側当接部84と同様に+Z側に向かって湾曲する形状である。このため、フロント側給電コネクタ121の挿通口110に実装ユニット100の+Y側端部をスムーズに挿し込むことができる。
フロント側給電コネクタ121は、リア側給電コネクタ122と同様に2つの端子部を有する。給電部526に対応する一方の端子部は、ヒータ37を介して、第3フロント側壁部813に沿ってガイドされる。他方の端子部は、直に第4フロント側壁部814に沿ってガイドされる。これにより、フロント側給電コネクタ121の挿通口110に実装ユニット100の+Y側端部をスムーズに挿し込むことができる。
本実施形態では、第1フロント側壁部811の+Y側端部には、第2フロント側壁部812が設けられる。フロント側給電コネクタ121の取付状態において、第2フロント側壁部812は、フロント側給電コネクタ121の+Y側の面に当接してもよい。これにより、フロント側給電コネクタ121の+Y側への位置ずれを抑制することができる。
以上の工程により、給電コネクタ101を実装ユニット100におけるヒータ37の給電部521,523,526に接続することができる。例えば、給電コネクタ101は、ロックピン等により接続位置でロックされるロック式であってもよい。例えば、スイッチを押すことにより、給電コネクタ101のロックを外す構成であってもよい。例えば、給電コネクタ101のロックが外れると、一対のコネクタ壁部111,112が開く構成であってもよい。
以上に説明されたように、実施形態の加熱装置30は、筒状体36と、ヒータ37と、給電部521,523,526と、支持部材38と、を持つ。筒状体36は、筒状に形成される。ヒータ37は、筒状体36の内側に配置される。ヒータ37は、筒状体36の軸方向を長手方向とする。ヒータ37は、第1面371側が筒状体36の内周面に接触する。ヒータ37は、通電により発熱する。給電部521,523,526は、ヒータ37に給電を行う。支持部材38には、給電部521,523,526を露出させる開口部59が形成される。支持部材38は、軸方向を長手方向とする。支持部材38は、ヒータ37に対して相対的に撓ませることにより取り付けられたヒータ37を支持する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
支持部材38をヒータ37に対して相対的に撓ませることによりヒータ37を支持部材38に取り付けることができる。支持部材38は、このように取り付けられたヒータ37を支持することができる。したがって、支持部材38の複雑化を抑制することができる。
ところで、筒状体36がヒータ37の第1面371で摺動する場合、ヒータ37の第1面371の摩耗や破損を抑制するために、筒状体36に対してヒータ37の配置を変える場合がある。ヒータ37の配置が変わると、給電部521,523,526の配置が変わる場合がある。ヒータ37や給電部521,523,526の配置によっては、支持部材38が複雑化する可能性がある。例えば、支持部材38を複数の部材に分割し、分割した複数の部材を組み合わせることによりヒータ37を支持する構造がある。しかし、支持部材38を複数の部材に分割すると、部品点数が増加し、支持部材38が複雑化する。
これに対し実施形態によれば、支持部材38は、支持部材38の長手方向に連続した1つの部材により形成されているため、部品点数の増加を抑制することができる。したがって、部品点数の増加による支持部材38の複雑化を抑制することができる。
支持部材38にヒータ37が取り付けられた状態における支持部材38の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、ヒータ37の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量よりも大きい。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
ヒータ37に対して支持部材38を大きく撓ませることにより、ヒータ37を支持部材38に取り付けることができる。このため、ヒータ37の実装時にヒータ37を過度に変形させることを回避することができる。したがって、ヒータ37の変形による割れや破損等を抑制することができる。
支持部材38は、支持部本体60と、第1当接部61と、を備える。支持部本体60は、開口部59が支持部材38の長手方向の端部側に形成される。支持部本体60は、ヒータ37の第1面371側とは反対側の第2面372側に当接する。第1当接部61は、支持部本体60に対してヒータ37を軸方向に移動可能に開口する隙間69を介して配置される。第1当接部61は、ヒータ37の第1面371側に当接する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
支持部本体60がヒータ37の第2面372側に当接することにより、ヒータ37の第2面372側への移動を制限することができる。第1当接部61がヒータ37の第1面371側に当接することにより、ヒータ37の第1面371側への移動を制限することができる。したがって、ヒータ37の第1面371側及び第2面372側(Z方向)への位置ずれを抑制することができる。
支持部材38は、支持部本体60に対して開口部59を介して配置される第2当接部62を更に備える。第2当接部62は、ヒータ37の長手方向の端部に当接する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
第2当接部62がヒータ37の長手方向の端部に当接することにより、ヒータ37の長手方向への移動を制限することができる。したがって、ヒータ37の長手方向(Y方向)への位置ずれを抑制することができる。
第1当接部61及び第2当接部62は、支持部材38の長手方向の両側に配置されている。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
支持部材38の長手方向の両側において、第1当接部61がヒータ37の第1面371側に当接することにより、ヒータ37の長手方向両側部の第1面371側への移動を制限することができる。支持部材38の長手方向の両側において、第2当接部62がヒータ37の長手方向の端部に当接することにより、ヒータ37の長手方向両側への移動を制限することができる。したがって、ヒータ37の第1面371側への位置ずれと、ヒータ37の長手方向への位置ずれと、をより効果的に抑制することができる。
給電部521,523,526は、ヒータ37において筒状体36の内周面に接触する第1面371側とは反対側の第2面372側に配置されている。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
筒状体36は、ヒータ37の第1面371側で摺動する。給電部521,523,526は、ヒータ37が摺動する側とは反対側(第2面372側)に配置される。したがって、給電部521,523,526の摩耗や破損を抑制することができる。
均熱部材46は、ヒータ37側に向く外面に凹部461を有する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
凹部461はヒータ37に接触しないため、発熱部材51が発する熱の多くは、均熱部材46に伝達されずに、筒状体36に伝達される。筒状体36が効率的に加熱されるため、印刷開始までの時間を短縮することができる。画像形成装置1の復帰時間が長くなるのを、防ぐことができる。
凹部461は、均熱部材46をY方向に貫通することで、以下の効果を奏する。
発熱部材51が発する熱を、Y方向のいずれの位置においても、均熱部材46に伝達させずに、筒状体36に伝達させる。筒状体36がさらに効率的に加熱されるため、印刷開始までの時間をさらに短縮することができる。
次に、実施形態の変形例について説明する。
実施形態の加熱装置は、支持部材をヒータに対して撓ませることによりヒータを支持部材に取り付けることができる。これに対して、加熱装置は、ヒータを支持部材に対して撓ませることによりヒータを支持部材に取り付けることができてもよい。例えば、加熱装置は、ヒータに対して相対的に撓ませることによりヒータを取り付けることができる支持部材を備えていればよい。例えば、ヒータ及び支持部材を撓ませる態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の支持部材にヒータが取り付けられた状態における支持部材の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、ヒータの長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量よりも大きい。これに対して、支持部材にヒータが取り付けられた状態における支持部材の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、ヒータの長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量以下であってもよい。例えば、支持部材にヒータが取り付けられた状態における支持部材及びヒータの変形量の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の支持部材は、開口部が支持部材の長手方向の端部側に形成され、ヒータの第1面側とは反対側の第2面側に当接する支持部本体を備える。これに対して、支持部材は、支持部本体を備えていなくてもよい。例えば、支持部材は、支持部本体とは別に、ヒータの第2面側に当接する当接部材を備えていてもよい。例えば、支持部材の構成態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の支持部材は、支持部本体に対してヒータを軸方向に移動可能に開口する隙間を介して配置され、ヒータの第1面側に当接する第1当接部を備える。これに対して、支持部材は、第1当接部を備えていなくてもよい。例えば、支持部材は、第1当接部とは別に、ヒータの第1面側に当接する当接部材を備えていてもよい。例えば、支持部材の構成態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の支持部材は、支持部本体に対して開口部を介して配置され、ヒータの長手方向の端部に当接する第2当接部を備える。これに対して、支持部材は、第2当接部を備えていなくてもよい。例えば、支持部材は、第2当接部とは別に、ヒータの長手方向の端部に当接する当接部材を備えていてもよい。例えば、支持部材の構成態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の第1当接部及び第2当接部は、支持部材の長手方向の両側に配置されている。これに対して、第1当接部及び第2当接部は、支持部材の長手方向の両側に配置されていなくてもよい。例えば、第1当接部及び第2当接部は、支持部材の長手方向の片側のみに配置されていてもよい。例えば、第1当接部及び第2当接部の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の給電部は、ヒータにおいて筒状体の内周面に接触する第1面側とは反対側の第2面側に配置されている。これに対して、給電部は、ヒータにおいて筒状体の内周面に接触する第1面側に配置されていてもよい。例えば、給電部の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の均熱部材は、ヒータ側に向く外面に凹部を有する。これに対して、均熱部材は、ヒータ側に向く外面に凹部を有しなくてもよい。例えは、均熱部材は、筒状体の軸方向を長手方向とする平板状に形成されていてもよい。例えば、均熱部材の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態のヒータは、筒状体が加圧部材と対向する部分の内側にニップと対向して配置されている。これに対して、ヒータは、ニップに対向して配置されていなくてもよい。例えば、ヒータは、筒状体における周方向の一部である被加熱領域に対向していればよい。例えば、ヒータの配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態のヒータの実装方法は、まず、ヒータの-Y側端部をリア側の隙間に斜めに挿入する。これに対して、ヒータの実装方法は、まず、ヒータの+Y側端部をフロント側の隙間に斜めに挿入してもよい。例えば、ヒータの実装方法は、要求仕様に応じて変更することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、支持部材をヒータに対して相対的に撓ませることにより取り付けられたヒータを、支持することができる。したがって、支持部材の複雑化を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
30…加熱装置、36…筒状体、37…ヒータ、38…支持部材、59…開口部、60…支持部本体、61…第1当接部、62…第2当接部、69…隙間、81…第1フロント側当接部(第1当接部)、82…第2フロント側当接部(当接部)、84…第1リア側当接部(第1当接部)、85…第2リア側当接部(第2当接部)、371…ヒータの第1面、372…ヒータの第2面、521…中央部接点(給電部)、523…端部接点(給電部)、526…共通接点(給電部)

Claims (5)

  1. 筒状に形成される筒状体と、
    前記筒状体の内側に配置され、前記筒状体の軸方向を長手方向とし、第1面側が前記筒状体の内周面に接触し、通電により発熱するヒータと、
    前記ヒータに給電を行う給電部と、
    前記給電部を露出させる開口部が形成され、前記軸方向を長手方向とし、前記ヒータに対して相対的に撓ませることにより取り付けられた前記ヒータを支持する支持部材と、を備える
    加熱装置。
  2. 前記支持部材に前記ヒータが取り付けられた状態における前記支持部材の長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量は、前記ヒータの長手方向及び短手方向に対して交差する方向の変形量よりも大きい
    請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記支持部材は、
    前記開口部が前記支持部材の長手方向の端部側に形成され、前記ヒータの前記第1面側とは反対側の第2面側に当接する支持部本体と、
    前記支持部本体に対して前記ヒータを前記軸方向に移動可能に開口する隙間を介して配置され、前記ヒータの前記第1面側に当接する第1当接部と、を備える
    請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記支持部材は、
    前記支持部本体に対して前記開口部を介して配置され、前記ヒータの長手方向の端部に当接する第2当接部を更に備える
    請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記第1当接部及び前記第2当接部は、前記支持部材の長手方向の両側に配置されている
    請求項4に記載の加熱装置。
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