JP2023071452A - 電気刺激器具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、仙骨の近傍には、腹大動脈から枝分かれした多数の血管が通っており、仙骨から延びる神経は、身体の中で最も長く太い神経である、坐骨神経を形成している。
この他、仙骨に電気刺激を付与することで、神経系の機能が調整され、便失禁や神経性ED、卵巣機能不全等の、種々の症状の改善が期待できる。
この他、仙骨を温めることで、腹大動脈や周りの血管が温められ、血流が促進され、冷えの解消はもとより、栄養や酸素も全身にいきわたりやすくなり、細胞の活性化を促すことができる。
このため、この電気刺激装置によれば、施術者1人で同じ時間帯に、複数の被施術者
に対応することが可能となり、人件費等のコストの低減に有利となる。
また、仙骨用通電パッド及び通電マットは、それぞれが、長尺のケーブルを介して、電気刺激の付与について制御する装置本体部に接続される構成である。
前記刺激体は、前記被覆体に設けられ、前記皮膚面に当接する肌面電極と、前記被覆体に設けられ、前記肌面電極に前記施術波を印加する電流発生装置と、を有し、
前記電流発生装置は、前記肌面電極に取付けられる装置側電極と、前記施術波の印加における所定の処理を行う処理手段と、前記装置側電極に前記施術波を印加するための操作信号を発信する操作手段と、を含み、
前記肌面電極は、左右方向に隣接して配置される一対の電極パッドと、前記各電極パッドと前記装置側電極とを接続する接続部と、を含む。
即ち、被施術者のみで手軽に、仙骨に電気刺激を付与することが可能となる。
即ち、各電極パッド間の距離を離し過ぎると、身体の抵抗が増大し、電場が弱くなるため、適切な電圧強度では、施術波が仙骨に届きにくくなる。
また、各電極パッド間の距離を近付け過ぎると、電場が強くなるが、施術波が描く放物線が水平に近くなり、電圧強度を可変しても、施術波が仙骨に届かない状態となる。
特に、本電気刺激器具は、電流発生装置が背中側に来るように、被施術者に装着されるため、リモコン装置により、操作性が大きく向上する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号1は、本実施形態に係る電気刺激器具を示す。
なお、発熱体Cが有する、後述する発熱体本体C1は、被覆体A内部に埋設されており、図1(b)において、点線で示している。
また、被覆体本体A1の表面及び裏面には、上下方向に延びる補強バンドeが、左右方向に所定の間隔を空けて、複数設けられている。
さらに、被覆体本体A1の裏面の内、補強バンドeで挟まれた左右の領域には、メッシュ素材で形成されたメッシュ層mが設けられている。
詳述すれば、着脱手段k1は面ファスナーであり、各着脱部A2の表面には雄面ファスナーが設けられ、裏面には雌面ファスナーが設けられている。
また、各着脱部A2の表面には、略全域に着脱手段k1が設けられており、各着脱部A2の裏面には、その先端部に着脱手段k1が設けられ、残りの領域にはメッシュ層mが設けられている。
なお、以下、説明の便宜上、図2(a)における右側の着脱部A2を第一着脱部A2aと称し、図2(a)における左側の着脱部A2を第二着脱部A2bと称する。
また、各締結バンドA3における先端の裏面には、各着脱部A2の表面の着脱手段k1と着脱可能に係合する着脱手段k2が設けられている。即ち、着脱手段k2は、本実施形態では、雌面ファスナーである。
また、収容部A4は、第一着脱部A2aの表面に設けられており、その表面には、第一着脱部A2aと同様に、着脱手段k1が形成されている。即ち、収容部A4の表面には、雄面ファスナーが形成されている。
なお、各電極パッドP1、P2を構成する導電繊維としては、例えば、低抵抗を実現し、これにより、肌に接触した場合に通電用の材料を塗布しなくても良い、銀繊維や銅繊維、金繊維等である。
なお、各接続部B11(各スナップソケットs)及び各装置側電極B21は、上記構成に限られず、例えば、それぞれが平板状の磁性部材で形成されることで、磁力でもって着脱可能に構成されても良い。
なお、電流発生装置B2及びリモコン装置B3は、必ずしも電池駆動式とする必要はなく、充電式バッテリーを内蔵することで充電式としても良い。
また、強度可変手段M1は、電圧強度を、複数の段階に可変可能に構成されており、複数の段階には、それぞれに所定の電圧強度が設定されている。
なお、強度可変手段M1は、例えば、40~120Vの範囲を、10段階で可変可能に構成することができる。
また、電源部M2は、リモコン装置B3においては、強度可変手段M1と異なる物理ボタンとして設けられている。
なお、各強度可変手段M1や電源部M2は、必ずしも物理ボタンである必要はなく、静電容量式センサ等を用いて、タッチパネル式に構成しても良い。
これにより、接触有りと検知された場合のみ、各装置側電極B21に施術波Wが印加される構成とすることができる。
また、発熱体本体C1の一端部は、第一着脱部A2aの裏面から外部に引出されており、その先端には、バッテリーC2を接続するための接続端子t1が設けられている。
温度可変ボタンb2は、電源ボタンb1に隣接して、第一着脱部A2aの表面に露出しており、これを操作することで、被施術者の好みに合わせて、発熱体本体C1を適切な温度で発熱させることができる。
また、電源ボタンb1や温度可変ボタンb2に相当するボタンが、操作手段Mとして、リモコン装置B3に設けられていても良い。
なお、図3(a)は、肌面電極B1の拡大裏面図であって、被覆体本体A1や、後述する絶縁層iについては省略している。
なお、上記した距離dは、必ずしも20mmである必要はなく、8mm~150mmの間で任意に変更可能であり、特に、20mm~25mmの間であることが好ましい。被施術者の体型次第では、製造時に、8mmよりも近い距離、或いは150mmよりも離れた距離に設定しても良い。
なお、接続部本体B11aと延設部B11bとで、各電極パッドP1、P2に積層される、所定の金属からなる薄板状体が形成されている。
なお、各スナップソケットsは、図1(a)に示すように、被覆体本体A1の正面視略中央から、外部に突出している。
このため、電気刺激器具1を着用した被施術者の下腹部Lには、肌面電極B1の内、各電極パッドP1、P2のみが、直接的に当接することとなる。
なお、絶縁層iは、ガラス繊維等、任意の絶縁素材により形成することができる。
なお、収容部本体A41と蓋部A42とは、図5に示すように、それぞれに設けられた、面ファスナーである着脱手段k3により連結されることで、容易に収容部本体A41の開閉状態の変更が可能となされている。
このとき、被施術者は、肌面電極B1と自身の仙骨Sとが対向するように、肌面電極B1の位置を調整する。
また、このとき、被施術者は、適宜各締結バンドA3を引張り、各締結バンドA3の着脱手段k2と各着脱部A2の着脱手段k1とを連結させることで、被覆体Aの、下腹部Lへの締付け度合いを調整する。
なお、図5において、下腹部Lは省略しており、(a)電流発生装置B2側から見た斜視図、(b)収容部A4側から見た斜視図である。
そして、施術波Wは、各電極パッドP1、P2との間で放物線を描き、仙骨Sを通過することとなる。
また、施術波Wの周波数は、60Hz程度とすることが好ましい。
これにより、熱Hでもって、下腹部Lの皮膚面の略全域を介して、仙骨Sを温められ、坐骨神経から副交感神経を効果的に刺激されることで、高いリラックス効果を得ることができ、また、血流が促進されることで、細胞の活性化を促すことができる。
また、電圧を変化させることで、電場の強さが変化し、これにより施術波W(電気力線)の放物線の高さ(深さ)が変化する。
これにより、被施術者は、強度可変手段M1を操作することで、自身の仙骨Sの位置に合わせて、施術波Wが仙骨Sを通過するような、適切な電圧強度とすることができる。
補助バンドA5は、略長方形状の帯状体であり、その表面の一端及び裏面の他端それぞれには、第一着脱部A2aの裏面及び第二着脱部A2bの表面に、着脱可能に係合する着脱手段k4が設けられている。即ち、着脱手段k4は、本実施形態では、雄面ファスナー(表面の一端)及び雌面ファスナー(裏面の一端)である。
このとき、図7(b)上段に示すように、腰回りの大きい被施術者の場合、各着脱部A2の間に間隔が生じてしまい、各着脱部A2同士を係合することができない。
このため、被施術者は、第一着脱部A2aの裏面に補助バンドA5の表面の一端を係合させ、また、第二着脱部A2bの表面に補助バンドA5の裏面の一端を係合させる。
即ち、被施術者のみで手軽に、仙骨Sに電気刺激を付与することができ、また、仙骨S周りの筋肉を効果的にほぐすことが可能となる。
これにより、各電極パッドP1、P2の身体への密着性が向上するため、各電極パッドP1、P2の下腹部Lへの接触面積を確実に確保できると共に、電気刺激により感じる痛みを低減することが可能となる。
A 被覆体
A1 被覆体本体
A2 着脱部
A3 締結バンド
A4 収容部
A5 補助バンド
i 絶縁層
B 刺激体
B1 肌面電極
P1、P2 電極パッド
B11 接続部
B2 電流発生装置
B3 リモコン装置
C 発熱体
C1 発熱体本体
C2 バッテリー
C3 温度コントローラ
k1~k4 着脱手段
L 下腹部
S 仙骨
W 施術波
H 熱
Claims (13)
- 被施術者の下腹部の少なくとも一部を覆う被覆体と、前記被施術者の仙骨に対して、皮膚面から電気刺激を付与するための施術波を印加する刺激体と、を備え、
前記刺激体は、前記被覆体に設けられ、前記皮膚面に当接する肌面電極と、前記被覆体に設けられ、前記肌面電極に前記施術波を印加する電流発生装置と、を有し、
前記電流発生装置は、前記肌面電極に取付けられる装置側電極と、前記施術波の印加における所定の処理を行う処理手段と、前記装置側電極に前記施術波を印加するための操作信号を発信する操作手段と、を含み、
前記肌面電極は、左右方向に隣接して配置される一対の電極パッドと、前記各電極パッドと前記装置側電極とを接続する接続部と、を含む、電気刺激器具。 - 前記各電極パッド間の距離は、8mm~150mmの範囲に設定されている、請求項1に記載の電気刺激器具。
- 前記各電極パッドは、導電繊維により形成されている、請求項1又は2に記載の電気刺激器具。
- 前記肌面電極は、前記各電極パッドと前記接続部との間に設けられ、導電性且つクッション性を有するクッション層を含む、請求項1~3の何れかに記載の電気刺激器具。
- 前記被覆体には、前記肌面電極を部分的に覆う絶縁層が設けられ、
前記肌面電極は、前記絶縁層により、前記各電極パッドのみが外部に露出している、請求項1~4の何れかに記載の電気刺激器具。 - 前記被覆体に設けられ、前記仙骨を温める発熱体を備える、請求項1~5の何れかに記載の電気刺激器具。
- 前記発熱体は、電力により発熱する発熱体本体と、前記発熱体本体に電力を供給するバッテリーと、前記発熱体本体の温度を制御する温度コントローラと、を有している、請求項6に記載の電気刺激器具。
- 前記バッテリーは、前記発熱体本体に対して着脱可能に構成され、
前記被覆体は、前記バッテリーを収容可能な収容部を有する、請求項7に記載の電気刺激器具。 - 前記被覆体は、略帯状の被覆体本体と、前記被覆体本体の両端から延設され、相互に着脱可能な一対の着脱部と、を有する、請求項1~8の何れかに記載の電気刺激器具。
- 前記被覆体は、前記被覆体本体の、前記下腹部への締結力を調整する、締結バンドを有する、請求項9に記載の電気刺激器具。
- 前記被覆体は、前記各着脱部の先端部に着脱可能に懸架される、補助バンドを有する、請求項9又は10に記載の電気刺激器具。
- 前記電流発生装置は、前記被覆体に着脱可能に取付けられる、請求項1~11の何れかに記載の電気刺激器具。
- 前記刺激体は、前記電流発生装置を遠隔で制御するリモコン装置を有する、請求項1~12の何れかに記載の電気刺激器具。
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