JP2023071060A - 優れた紫外線遮蔽効果を有する固形粉末化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】高SPF値を示し、かつ良好な使用性を有する固形粉末化粧料を提供する。【解決手段】(A)酸化チタン、酸化亜鉛および酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末であって、シリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理がされた微粒子粉末、および(B)紫外線吸収剤を含んでなる、固形粉末化粧料であって、(A)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して4質量%以上であり、(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して3質量%以上であり、かつ(B)成分の配合率が、前記化粧料に含まれる油分の合計量に対して60質量%以上である化粧料を用いる。【選択図】なし
Description
本発明は、優れた紫外線遮蔽効果を有する固形粉末化粧料に関する。
日焼け止め化粧料は、太陽光線中の紫外線をカットし、紫外線による悪影響から肌を守ることを目的としており、その基剤としては、乳化タイプ、固形粉末タイプ等が様々なものが挙げられる。これらのいわゆるサンケア商品の紫外線遮蔽効果を表わす尺度としてSPF(Sun Protection Factor)値やPA(Protection grade of UVA)が用いられている。
従来より、固形粉末化粧料の紫外線遮蔽効果を高めるため種々の検討が行われている。しかし、固形粉末化粧料に、紫外線吸収剤等の油剤や紫外線散乱剤の微粒子酸化チタン・亜鉛を多量に配合すると、肌へのベタツキ、伸び広がりの悪さ、肌への負担感、化粧持続性の悪さ、きしみ感等の問題を生じることがあった。したがって、優れた紫外線遮蔽効果を有し、かつこれらの問題の解決を目的として様々な固形粉末化粧料の開発が行われてきた。
特許文献1には、酢酸ビニル・ビニルピロリドンの共重合体と疎水化処理粉体とを含有することにより、肌上で柔らかな化粧膜を形成し、皮脂や汗に強く、経時で粉体が皺や毛穴等のキメに落ち込まない、化粧効果の持続性に優れた固形粉末化粧料が得られることが記載されている。
また、特許文献2には、特定の固形油粉末と弾性粉末とを組み合わせて用いることにより、使用時にスポンジやマット等の小道具へのトレが良好で、肌への付着性に優れ、滑らかでソフトな使用感を有し、且つ、成型性及び耐衝撃性に優れた固形粉末化粧料が得られることが記載されている。
しかしながら、優れた紫外線遮蔽効果を有し、かつ良好な使用性を有する、より優れた固形粉末化粧料が現在も求められている。
本発明者らは、驚くべきことに、特定処理がされた微粒子粉末、および紫外線吸収剤を含んでなり、その配合比が調整された化粧料とすることにより、高SPF値を示し、かつ良好な使用性を有する化粧料を実現できることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)(A)酸化チタン、酸化亜鉛および酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末であって、シリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理がされた微粒子粉末、および(B)紫外線吸収剤を含んでなる、固形粉末化粧料であって、(A)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して4質量%以上であり、(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して3質量%以上であり、かつ(B)成分の配合率が、前記化粧料に含まれる油分の合計量に対して60質量%以上である化粧料。
(2)(A)成分の平均一次粒子径が0.01~0.08μmである、(1)に記載の化粧料。
(3)(A)成分が、シリコーン処理、またはシラン処理がされた微粒子粉末である、(1)または(2)に記載の化粧料。
(4)(A)成分が、酸化チタンの微粒子粉末である、(1)~(3)のいずれかに記載の化粧料。
(5)前記化粧料における、(A)成分の配合量をMA、(B)成分の配合量をMBとした時の、MA/MB比が0.5以上である、(1)~(4)のいずれかに記載の化粧料。
(6)(B)成分が25℃、大気圧の条件下で液体である、(1)~(5)のいずれかに記載の化粧料。
(7)(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して5質量%以上である、(1)~(6)のいずれかに記載の化粧料。
(1)(A)酸化チタン、酸化亜鉛および酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末であって、シリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理がされた微粒子粉末、および(B)紫外線吸収剤を含んでなる、固形粉末化粧料であって、(A)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して4質量%以上であり、(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して3質量%以上であり、かつ(B)成分の配合率が、前記化粧料に含まれる油分の合計量に対して60質量%以上である化粧料。
(2)(A)成分の平均一次粒子径が0.01~0.08μmである、(1)に記載の化粧料。
(3)(A)成分が、シリコーン処理、またはシラン処理がされた微粒子粉末である、(1)または(2)に記載の化粧料。
(4)(A)成分が、酸化チタンの微粒子粉末である、(1)~(3)のいずれかに記載の化粧料。
(5)前記化粧料における、(A)成分の配合量をMA、(B)成分の配合量をMBとした時の、MA/MB比が0.5以上である、(1)~(4)のいずれかに記載の化粧料。
(6)(B)成分が25℃、大気圧の条件下で液体である、(1)~(5)のいずれかに記載の化粧料。
(7)(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して5質量%以上である、(1)~(6)のいずれかに記載の化粧料。
したがって、本発明の化粧料によれば、高SPF値を示し、かつ良好な使用性を有する化粧料を提供することができる。
本発明の一つの実施態様によれば、化粧料は、(A)酸化チタン、酸化亜鉛および酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末であって、シリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理がされた微粒子粉末、および(B)紫外線吸収剤を含んでなる、固形粉末化粧料であって、(A)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して4質量%以上であり、(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して3質量%以上であり、かつ(B)成分の配合率が、前記化粧料に含まれる油分の合計量に対して60質量%以上である。本発明の化粧料を用いることにより、高SPF値を示し、かつ良好な使用性を有する化粧料の提供が可能である。また、本発明の化粧料を用いることにより、耐衝撃性を有する化粧料の提供も可能である。
(A)成分
本発明による化粧料は微粒子粉末を含んでなる。本発明における微粒子粉末は、酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末を処理したものであり、紫外線散乱剤として使用しても良く、また、これらの微粒子粉末の中から2種以上を任意に選択して組み合わせて用いてもよい。本発明において、微粒子粉末は、好ましくは酸化チタンである。
本発明による化粧料は微粒子粉末を含んでなる。本発明における微粒子粉末は、酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末を処理したものであり、紫外線散乱剤として使用しても良く、また、これらの微粒子粉末の中から2種以上を任意に選択して組み合わせて用いてもよい。本発明において、微粒子粉末は、好ましくは酸化チタンである。
本発明に用いられる酸化亜鉛は、限定されるわけではないが、市販品でもよく、具体的には、MZ-300(表面処理剤なし、粒径35nm、テイカ(株)製)、MZY-303S(ハイドロゲンジメチコン処理、粒径35nm、テイカ(株)製)、MZ-306X(トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン処理、粒径35nm、テイカ(株)製)、MZ-200(表面処理剤なし、粒径50nm、テイカ(株)製)、MZY-203S(ハイドロゲンジメチコン処理、粒径50nm、テイカ(株)製)、MZ-150(表面処理剤なし、粒径80nm、テイカ(株)製)、MZY-153S(ハイドロゲンジメチコン処理、粒径80nm、テイカ(株)製)、FINEX-25(表面処理剤なし、粒径60nm、堺化学(株)製)、FINEX-25LP(ジメチコン処理、粒径60nm、堺化学(株)製)等が挙げられる。
本発明に用いられる酸化チタンは、限定されるわけではないが、市販品でもよく、具体的には、タイペークA-100(アナターゼ型、表面未処理、粒径0.4μm、石原産業(株)製)、クロノスKA-10(アナターゼ型、未処理、粒径0.3~0.5μm、チタン工業(株)製)、クロノスKA-15(アナターゼ型、未処理、粒径0.3~0.5μm、チタン工業(株)製)、クロノスKA-20(アナターゼ型、酸化アルミニウム処理、粒径0.3~0.5μm、チタン工業(株)製)、クロノスKA-30(アナターゼ型、未処理、粒径0.2~0.4μm、チタン工業(株)製)、クロノスKA-35(アナターゼ型、未処理、粒径0.2~0.4μm、チタン工業(株)製)、クロノスKA-80(アナターゼ型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、粒径0.3~0.5μm、チタン工業(株)製)、クロノスKR-310(ルチル型、未処理、粒径0.3~0.5μm、チタン工業(株)製)、クロノスKR-380(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、粒径0.3~0.5μm、チタン工業(株)製)、クロノスKR-460(ルチル型、酸化アルミニウム処理、粒径0.2~0.4μm、チタン工業(株)製)、クロノスKR-480(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、粒径0.2~0.4μm、チタン工業(株)製)、クロノスKR-270(ルチル型、酸化亜鉛処理、酸化アルミニウム処理、粒径0.2~0.4μm、チタン工業(株)製)、チタニックスJR-301(ルチル型、酸化アルミニウム処理、粒径0.3μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-403(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、粒径0.25μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-405(ルチル型、酸化アルミニウム処理、粒径0.21μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-600A(ルチル型、酸化アルミニウム処理、粒径0.25μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-605(ルチル型、酸化アルミニウム処理、粒径0.25μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-600E(ルチル型、酸化アルミニウム処理、粒径0.27μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-603(ルチル型、酸化アルミニウム処理、酸化ジルコニウム処理、粒径0.28μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-805(ルチル型、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素処理、粒径0.29μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-806(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、粒径0.25μm、テイカ(株)製)、チタニックスJR-701(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、酸化亜鉛処理、粒径0.27μm、テイカ(株)製)、チタニックスJRNC(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、酸化ジルコニウム処理、テイカ(株)製)、チタニックスJR-800(ルチル型、酸化アルミニウム処理、二酸化ケイ素処理、テイカ(株)製)、チタニックスJR(ルチル型、未処理、粒径0.27μm、テイカ(株)製)、チタニックスJA-1(アナターゼ型、未処理、粒径0.18μm、テイカ(株)製)、チタニックスJA-C(アナターゼ型、未処理、粒径0.18μm、テイカ(株)製)、チタニックスJA-3(アナターゼ型、未処理、粒径0.18μm、テイカ(株)製)、チタニックスJA-4(アナターゼ型、酸化アルミニウム処理、粒径0.18μm、テイカ(株)製)、チタニックスJA-5(アナターゼ型、未処理、粒径0.18μm、テイカ(株)製)等が挙げられる。
本発明に用いられる酸化セリウムは、限定されるわけではないが、市販品でもよく、また、例えば、市販品の硝酸セリウム6水和物または塩化セリウム7水和物等を尿素と反応させ、処理すること等により得てもよい。
本発明に用いられる微粒子粉末は処理されたものである。本発明においてその処理の方法は、シリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理である。本発明におけるシリコーン処理は、限定されるわけではないが、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロゲンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体等の各種シリコーン油等によるシリコーン処理である。本発明におけるシラン処理は、限定されるわけではないが、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等によるアルコキシシラン処理、または、トリフルオロメチルエチルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン等によるフルオロアルキルシラン処理、等のシラン処理である。本発明におけるフッ素処理は、限定されるわけではないが、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理である。本発明に用いられる微粒子粉末の処理の方法は、好ましくはシリコーン処理、またはシラン処理である。
本発明におけるシリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理は特に限定されず、通常の方法により行うことができる。具体的には乾式処理、湿式処理等により行ってもよい。
本発明に用いられる微粒子粉末の結晶形状は特に限定されない。一般的には、針状、紡錘状、球状、粒状の微粒子粉末が使用される。本発明に用いられる微粒子粉末の平均一次粒子径は、公知の方法により測定することができ、例えば、BET法により測定される比表面積(BET値)から、BET換算粒子径(nm)=6000/(真密度(g/cm3)×BET値(m2/g))の式により算出することができる。本発明に用いられる微粒子粉末の、平均一次粒子径は0.1μm以下であり、好ましくは0.01~0.08μmであり、より好ましくは0.01~0.06μmである。
(B)成分
本発明による化粧料は紫外線吸収剤を含んでなる。本発明に用いられる紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させる性質を有し、紫外線防御効果を化粧料に付与する目的で添加される物質を意味し、皮膚外用剤等の化粧料に配合しうるものから1種以上選択され、好ましくは25℃、大気圧の条件下で液体である。本発明における紫外線吸収剤として、限定されるわけではないが、具体的には、
安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);
アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);
サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);
ケイヒ酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);
3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー;
3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;
2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;
2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;
5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノ;
2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート;
2,4-ビス-{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-(1,3,5)-トリアジン
等の一種以上を使用してもよい。
本発明による化粧料は紫外線吸収剤を含んでなる。本発明に用いられる紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させる性質を有し、紫外線防御効果を化粧料に付与する目的で添加される物質を意味し、皮膚外用剤等の化粧料に配合しうるものから1種以上選択され、好ましくは25℃、大気圧の条件下で液体である。本発明における紫外線吸収剤として、限定されるわけではないが、具体的には、
安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);
アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);
サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);
ケイヒ酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);
3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー;
3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;
2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;
2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;
5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノ;
2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート;
2,4-ビス-{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-(1,3,5)-トリアジン
等の一種以上を使用してもよい。
その他の油分
前記紫外線吸収剤は、本発明による化粧料において油分に相当する。油分とは、本発明において水と相分離する疎水性の物質を意味する。そして、本発明による化粧料は紫外線吸収剤とは異なる、その他の油分を含んでいてもよい。本発明に用いられるその他の油分は、限定されるわけではないが、具体的には、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂及び高級アルコール等の一種以上が挙げられる。
前記紫外線吸収剤は、本発明による化粧料において油分に相当する。油分とは、本発明において水と相分離する疎水性の物質を意味する。そして、本発明による化粧料は紫外線吸収剤とは異なる、その他の油分を含んでいてもよい。本発明に用いられるその他の油分は、限定されるわけではないが、具体的には、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂及び高級アルコール等の一種以上が挙げられる。
炭化水素油としては、流動パラフィン、テトライソブタン、水添ポリデセン、オレフィンオリゴマー、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
エステル油としては、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソオクタン酸セチル(2-エチルヘキサン酸セチル)、トリエチルヘキサノイン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリイソステアリン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジピバリン酸PPG-3、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチコン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等が挙げられる。
液体油脂としては、アボカド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
高級アルコールとしては、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ブチレングリコールとプロピレングリコールの共重合体(例えば、PBG/PPG-9/1コポリマー)等が挙げられる。
(A)および(B)成分の配合率
本発明において、(A)成分の配合率は、化粧料の全量に対して、4質量%以上であり、好ましくは4~30質量%以上であり、より好ましくは5~20質量である。また、本発明の(B)成分の配合率は、化粧料の全量に対しては、3質量%以上であり、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは5~15質量%である。さらに(B)成分の配合率は、化粧料に含まれる油分の合計量に対して、60質量%以上であり、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは85質量%以上である。
本発明において、(A)成分の配合率は、化粧料の全量に対して、4質量%以上であり、好ましくは4~30質量%以上であり、より好ましくは5~20質量である。また、本発明の(B)成分の配合率は、化粧料の全量に対しては、3質量%以上であり、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは5~15質量%である。さらに(B)成分の配合率は、化粧料に含まれる油分の合計量に対して、60質量%以上であり、好ましくは70質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは85質量%以上である。
本発明の化粧料において、(A)成分の配合量をMA、(B)成分の配合量をMBとした時のMA/MB比は、好ましくは0.4以上であり、より好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは1.8以下である。
その他の成分
本発明の化粧料には、上記成分の他に、固形粉末化粧料に通常用いられる他の化粧料成分を適宜配合することができる。他の化粧料成分としては、限定されるわけではないが、具体的には、上記以外の粉末成分、防腐剤等が挙げられる。
本発明の化粧料には、上記成分の他に、固形粉末化粧料に通常用いられる他の化粧料成分を適宜配合することができる。他の化粧料成分としては、限定されるわけではないが、具体的には、上記以外の粉末成分、防腐剤等が挙げられる。
本発明に用いられる上記以外の粉末成分としては、一般に用いられ得るものであれば特に限定されるわけではないが、具体的には、タルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、合成フッ素金雲母、合成フッ素金雲母鉄、紅雲母、黒雲母、焼成タルク、焼成セリサイト、焼成白雲母、焼成金雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、窒化ホウ素、フォトクロミック性酸化チタン(酸化鉄を焼結した二酸化チタン、)、還元亜鉛華;有機粉末(例えば、シリコーンエラストマー粉末、シリコーン粉末、シリコーンレジン被覆シリコーンエラストマー粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ-酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、低次酸化チタン被覆雲母チタン、フォトクロミック性を有する雲母チタン、基板として雲母の代わりタルク、ガラス、合成フッ素金雲母、シリカ、オキシ塩化ビスマスなどを使用したもの、被覆物として酸化チタン以外に、低次性酸化チタン、着色酸化チタン、酸化鉄、アルミナ、シリカ、ジルコニア、酸化コバルト、アルミなどを被覆したもの、機能性パール顔料として、パール顔料表面に樹脂粒子を被覆したもの(特開平11-92688)、パール顔料表面に水酸化アルミニウム粒子を被覆したもの(特開2002-146238)、パール顔料表面に酸化亜鉛粒子を被覆したもの(特開2003-261421)、パール顔料表面に硫酸バリウム粒子を被覆したもの(特開2003-61229)等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等が挙げられる。本発明においては、これらのうち1種以上の粉末成分を用いることができる。これらの粉末成分は表面処理されていてもよい。
本発明に用いられる防腐剤としては、特に限定されるわけではないが、具体的には、エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明による化粧料は、外観が粉末の形態を呈しており、一般的には粉末量は化粧料全量に対して80質量%以上である。製品形態としては、粉末化粧料の範疇のあらゆる製品形態をとることができる。その形状は限定されるわけではないが、具体的には、ファンデーション、アイシャドウ、チークカラー、ボディパウダー、パフュームパウダー、ベビーパウダー、デオドラントパウダー、おしろい等に採用される。また、本発明による化粧料を不織布等のシートに含有または含浸させてシート状化粧料としてもよい。シート状化粧料は、これで皮膚を拭うことにより、化粧料を皮膚に付与することができる。
以下の例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。含有量は特記しない限り、質量%で示す。
実施例1~4および比較例1~7の固形粉末化粧料を、乾式製法で調製した。具体的には、表1~5の処方に示す粉末成分と油性成分とその他の成分をヘンシェルミキサーで混合し、パルペライザーで解砕した後、樹脂製の中皿容器に充填し、公知の方法で乾式プレス成型を行なって、固形粉末化粧料を得た。
本発明による処方は、例えば、特許第5422092号に記載の揮発性溶媒を用いたスラリーを乾燥して作成する方法、特許5972437号に記載の揮発性溶媒を用いたスラリーを充填後除去して作成する方法、その他の公知の製造方法でも好的に得ることができる。
ブースト率
特開平7-167781号公報記載の高精度in vitroSPF測定システムを用いてSPF値の評価を行なった。具体的には、光源としてソーラーシュミレーター(Solar Ultraviolet SimulatorModel 600:Solar Light社)、塗布体としてトランスポアテープTM(3M社)を用い、各サンプルを0.3mg/cm2の塗布量で均一に塗布し、280~400nmの紫外線を照射した。得られた透過紫外線スペクトルの演算処理を行ない、SPF値を算出した。
特開平7-167781号公報記載の高精度in vitroSPF測定システムを用いてSPF値の評価を行なった。具体的には、光源としてソーラーシュミレーター(Solar Ultraviolet SimulatorModel 600:Solar Light社)、塗布体としてトランスポアテープTM(3M社)を用い、各サンプルを0.3mg/cm2の塗布量で均一に塗布し、280~400nmの紫外線を照射した。得られた透過紫外線スペクトルの演算処理を行ない、SPF値を算出した。
実施例1~3および比較例2については比較例1の積算値を100として相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化チタン)または(A)成分の対照となる成分を4重量%以上含み、かつ(B)成分を3重量%以上含む群)。
比較例3については比較例4の積算値を100とした相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化チタン)または(A)成分の対照となる成分を4重量%未満含み、かつ(B)成分を3重量%以上含む群)。
比較例5については比較例6の積算値を100とした相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化チタン)または(A)成分の対照となる成分を4重量%以上含み、かつ(B)成分を3重量%未満含む群)。
実施例4については比較例7の積算値を100として相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化亜鉛)または(A)成分の対照となる成分を4重量%以上含み、かつ(B)成分を3重量%以上含む群)。
なお、実施例と、その比較対象となる比較例とで、微粒子には純度が65質量%以上のものを用い、微粒子粉末に含まれる酸化チタンまたは酸化亜鉛の純分が一致するように配合した。
比較例3については比較例4の積算値を100とした相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化チタン)または(A)成分の対照となる成分を4重量%未満含み、かつ(B)成分を3重量%以上含む群)。
比較例5については比較例6の積算値を100とした相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化チタン)または(A)成分の対照となる成分を4重量%以上含み、かつ(B)成分を3重量%未満含む群)。
実施例4については比較例7の積算値を100として相対値を計算し、ブースト率を得た((A)成分(酸化亜鉛)または(A)成分の対照となる成分を4重量%以上含み、かつ(B)成分を3重量%以上含む群)。
なお、実施例と、その比較対象となる比較例とで、微粒子には純度が65質量%以上のものを用い、微粒子粉末に含まれる酸化チタンまたは酸化亜鉛の純分が一致するように配合した。
使用性
10名の化粧品専門パネルに固形粉末化粧料を肌に塗布してもらい、「肌上でののびの軽さ、なめらかさ、粉っぽさのなさ」について、5段階で評価してもらった(使用性が非常に悪い:0点~、使用性が非常に良い:5点)。評価平均値を算出して下記の通りに判定を行い、判定結果を表中に記号で表した。
(判定)
A:評価の平均点が4点以上
B:評価の平均点が2点以上、4点未満
C:評価の平均点が2点未満
10名の化粧品専門パネルに固形粉末化粧料を肌に塗布してもらい、「肌上でののびの軽さ、なめらかさ、粉っぽさのなさ」について、5段階で評価してもらった(使用性が非常に悪い:0点~、使用性が非常に良い:5点)。評価平均値を算出して下記の通りに判定を行い、判定結果を表中に記号で表した。
(判定)
A:評価の平均点が4点以上
B:評価の平均点が2点以上、4点未満
C:評価の平均点が2点未満
耐衝撃性
固形粉末化粧料を化粧品用のコンパクト容器にセットし、化粧料面が下向きの状態で30cmの高さから金属板上に落下させ、割れるまでの回数を調べた。各化粧料につき、試験数(N)=3の平均値が7回以上で十分な耐衝撃性を有すると評価し、評価結果を表中に記号で表した。
A・・・7回以上
B・・・7回未満
固形粉末化粧料を化粧品用のコンパクト容器にセットし、化粧料面が下向きの状態で30cmの高さから金属板上に落下させ、割れるまでの回数を調べた。各化粧料につき、試験数(N)=3の平均値が7回以上で十分な耐衝撃性を有すると評価し、評価結果を表中に記号で表した。
A・・・7回以上
B・・・7回未満
表2~4に示すように、(A)成分および(B)成分の配合量の条件を満たさない群を構成する比較例1~7の固形粉末化粧料は、処理された微粒子粉末を用いても、基準に対して10%以下のSPF増加効果しか示さなかった。これに対して、表1および5に示しように、(A)成分および(B)成分の配合量の条件を満たし、かつ処理された微粒子粉末を用いた実施例1~4の固形粉末化粧料は20~30%のSPF増加効果を示した。また、実施例1~4の固形粉末化粧料はいずれも良好な使用性および耐衝撃性を示した。
Claims (7)
- (A)酸化チタン、酸化亜鉛および酸化セリウムからなる群から選択される微粒子粉末であって、シリコーン処理、シラン処理またはフッ素処理がされた微粒子粉末、および
(B)紫外線吸収剤
を含んでなる、固形粉末化粧料であって、
(A)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して4質量%以上であり、
(B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して3質量%以上であり、かつ
(B)成分の配合率が、前記化粧料に含まれる油分の合計量に対して60質量%以上である
化粧料。 - (A)成分の平均一次粒子径が0.01~0.08μmである、請求項1に記載の化粧料。
- (A)成分が、シリコーン処理、またはシラン処理がされた微粒子粉末である、請求項1または2に記載の化粧料。
- (A)成分が、酸化チタンの微粒子粉末である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧料。
- 前記化粧料における、(A)成分の配合量をMA、(B)成分の配合量をMBとした時の、MA/MB比が0.5以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧料。
- (B)成分が25℃、大気圧の条件下で液体である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化粧料。
- (B)成分の配合率が、前記化粧料の全量に対して5質量%以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧料。
Priority Applications (2)
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JP2021183644A JP2023071060A (ja) | 2021-11-10 | 2021-11-10 | 優れた紫外線遮蔽効果を有する固形粉末化粧料 |
CN202211333616.1A CN116098817A (zh) | 2021-11-10 | 2022-10-28 | 具有优异的紫外线隔绝效果的固体粉末化妆品 |
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