JP2023068768A - 光ファイバセンサ - Google Patents

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大志 山崎
Hiroshi Yamazaki
一弘 渡辺
Kazuhiro Watanabe
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Core System Japan Co Ltd
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【課題】センサ感度や周波数特性などの応答性能を用途に応じて変更可能な光ファイバセンサを提供する。【解決手段】光ファイバセンサ100は、伝送する光の一部を漏洩するヘテロコア部HPを有し、入射端から入射されてヘテロコア部HPを通過した光を出射端から出射する光ファイバ10と、ヘテロコア部HPから一端側に離れた部分Aにて光ファイバ10が固定された基体20と、基体20に対して所定の方向に揺動可能に支持され、ヘテロコア部HPから他端側に離れた部分Bにて光ファイバ10が固定された揺動体30とを備える、揺動体30の基体20に対する揺動に応じてヘテロコア部HPを含む部分の光ファイバ10の曲げが変化することにより、光ファイバ10を伝送する光に損失に変化が生じるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバを用いた光ファイバセンサに関する。
異なる径のコア及び該コアの外周に設けられたクラッドで構成され、伝送する光の一部を漏洩するヘテロコア部を有する光ファイバを用いて、歪みなど検出するヘテロコア式光ファイバセンサが知られている。ヘテロコア式光ファイバセンサは、ヘテロコア部の曲率半径の相違に応じて漏洩する光量が変化することに基いて、歪みなどを検出する。
例えば、特許文献1には、光ファイバの先端面に金属膜を設け、この光ファイバの先端部の外周を覆い部材で覆い、覆い部材の後端側近傍にヘテロコア部を配置させ、光ファイバの後端側を変位体に固定し、覆い部材を重錘として変位体に対して揺動自在に設けられた光ファイバ変位センサが記載されている。
特開2019-70623号公報
上記特許文献1に開示された光ファイバ変位センサは、変位体に作用する加速度を計測する加速度センサとして使用することも可能である。しかし、光ファイバ自体が揺動部材として機能しているので、揺動部の振動特性は使用する光ファイバと覆い部材の機械的物理定数(重量、ヤング率など)に支配される。そのため、センサ感度や周波数特性などの応答性能は限定的であり、用途にあわせて、自由に振動特性を調節することは困難であった。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、センサ感度や周波数特性などの応答性能を用途に応じて変更可能な光ファイバセンサを提供することを目的とする。
本発明の光ファイバセンサは、伝送する光の一部を漏洩する光透過部を有し、入射端から入射されて前記光透過部を通過した光を出射端から出射する光ファイバと、前記光透過部から一端側に離れた部分にて前記光ファイバが固定された基体と、前記基体に対して所定の方向に揺動可能に支持され、前記光透過部から他端側に離れた部分にて前記光ファイバが固定された揺動体とを備え、前記揺動体の前記基体に対する揺動に応じて前記光透過部を含む部分の前記光ファイバの曲げが変化することにより、前記光ファイバを伝送する光に損失に変化が生じるように構成されていることを特徴とする。
本発明の光ファイバセンサによれば、揺動体の基体に対する揺動に応じて光透過部を含む部分の光ファイバの曲げが変化することにより、光ファイバを伝送する光に損失に変化が生じるように構成されている。これにより、揺動体に揺動を及ぼす外力、ひいては、基体に作用する加速度を、光ファイバを伝送する光の損失の変化を計測することにより測定することが可能となる。
また、揺動体の重量、形状などを変えてその機械振動特性を変更することによって、光ファイバセンサの感度や周波数特性などの応答性能を調整することが可能である。
本発明の光ファイバセンサにおいて、前記揺動体は、前記光ファイバの前記部分が固定されている揺動本体と、所定の方向における剛性が他の方向における剛性より低く、一端が前記基体に固定され、他端が前記揺動本体に固定された連結体とからなることが好ましい。
この場合、基体に対して所定の方向に作用する加速度を測定することが容易に可能となる。
また、光ファイバの曲げが変化することにより光ファイバを伝送する光に生じる損失の変化を良好に測定するために、本発明の光ファイバセンサにおいて、前記光ファイバが前記基体に固定された部分と、前記光ファイバが前記揺動体に固定された部分との間隔が10mm以下であることが好ましい。
また、本発明の光ファイバセンサにおいて、前記光ファイバが前記基体に固定された部分と、前記光ファイバが前記揺動体に固定された部分との間隔が調整可能であるが好ましい。
この場合、前記間隔を調整することによって、光ファイバセンサの感度や周波数特性などの応答性能を調整することが可能となる。
本発明の実施形態に係る光ファイバセンサの模式縦断面図。 蓋体を取り外した状態における光ファイバセンサの模式上面図。 ヘテロコア部を有する光ファイバを説明する図。 ヘテロコア部を有する光ファイバの模式断面斜視図。 第1の検証モデルにおける距離dの相違による加速度振幅とセンサ出力振幅との関係を示すグラフ。 第1の検証モデルにおける周波数が10Hz時のセンサ出力を示すグラフ。 第1の検証モデルにおける周波数が100Hz時のセンサ出力を示すグラフ。 第2の検証モデルの模式斜視図。 第2の検証モデルにおける距離Lの相違による周波数とセンサ感度との関係を示すグラフ。
本発明の実施形態に係る光ファイバセンサ100について図面を参照して説明する。なお、図面は、光ファイバセンサ100及びその構成要素などを明確化するためにデフォルメされており、実際の比率を表すものではない。また、上下などの方向は加速度センサ100単体における方向であり、加速度センサ100の取付方向などに応じて変化し得る。
光ファイバセンサ100は、図1及び図2を参照して、ヘテロコア部HPを有する光ファイバ10と、光ファイバ10のヘテロコア部HPから離間した一方の部分を所定の形態にて固定することが可能に構成された基体20と、光ファイバ10のヘテロコア部HPから離間した他方の部分を所定の形態にて固定することが可能に構成された揺動体30とを備えている。
光ファイバセンサ100は、基体20又は基体20と一体的に固定された計測対象物(不図示)に作用する加速度やこの加速度により生じる振動数を計測することが可能なセンサである。計測対象物は、例えば、機械、機器、部品等の構造体、コンクリート造の建築物などであるが、限定されない。
光ファイバ10は、図3A及び図3Bを参照して、出射端側の光ファイバ素線11と、入射端側の光ファイバ素線12と、光ファイバ素線11,12間に挿入されたヘテロコア部HPとから構成されている。
ヘテロコア部HPは、光ファイバ素線11と光ファイバ素線12との間に設けられ、伝送される光の一部を漏洩(リーク)する。ヘテロコア部HPは、本発明の光透過部に相当する。
ヘテロコア部HPは、ここでは、コア13と、その外周部に設けられたクラッド14とを有する短いシングルモード光ファイバである。例えば、コア13の径は5μmであり、クラッド14の径は125μmであり、長さは1.6mmである。一方、光ファイバ素線11,12はともに、コア15と、その外周部に設けられたクラッド16とを有する長いシングルモード光ファイバである。例えば、コア15の径は9μmであり、クラッド16の径は125μmである。このように、ヘテロコア部HPのコア径は、光ファイバ素線11,12のコア径よりも小さくなるように構成されている。
なお、ヘテロコア部HP、光ファイバ素線11,12の双方、あるいは一方が、マルチモード光ファイバであってもよい。ただし、ヘテロコア部HP及び光ファイバ素線11,12がシングルモード光ファイバであれば、外部からの影響がより受け難いので好ましい。また、ヘテロコア部HPのコア径が、光ファイバ素線11,12のコア径よりも大きくなるように構成されていてもよい。また、ヘテロコア部HPが、光ファイバ素線11,12のコア15の屈折率あるいはクラッド16の屈折率と同等の屈折率を有する素材からなるものであってもよい。この場合も、コア15の径が、0あるいはクラッド16の径と同じである一種のヘテロコア構造であると考えることが可能である。
ヘテロコア部HPと光ファイバ素線11,12とは、長手方向に直交する界面17でコア13,15が接合するように、略同軸に、放電による融着などによって接合されている。なお、溶融延伸することによって、ヘテロコア部HPを形成してもよい。また、コア13,15の径が漸次変化するものであってもよい。
このように、光ファイバ素線11,12の中途部にヘテロコア部HPが存在しているので、界面17におけるコア径の相違によって、光の一部がヘテロコア部HPのクラッド14に漏洩し、伝送される光が損失される。ヘテロコア部HP及びその近傍の光ファイバ素線11,12の曲率半径Rが小さいほど、光の損失量(リーク量)が大きくなる。
図1及び図2も参照して、基体20は、加速度が作用しても変形しない程度の剛性を有しており、例えば、樹脂、金属、セラミックスなどから形成されている。また、図示しないが、基体20は、計測対象物に固定することが可能な固定手段を備えていてもよい。
基体20には、ヘテロコア部HPから一端側に離間した光ファイバ素線11の部分Aが所定の形態にて固定されている。ここでは、基体20の上面に溝(不図示)が形成されており、この溝に光ファイバ素線11が収容され、この収容状態にて光ファイバ素線11の部分Aが図示しない接着剤などによって固定されている。
揺動体30は、基体20に作用する加速度の所定の一方向の成分に対応して、所定の一方向に揺動するように構成されており、例えば、樹脂、金属、セラミックスなどから形成されている。
揺動体30は、ここでは、実質的に変形しない剛性体である揺動本体31と、揺動本体31と基体20とを連結する連結体32とから構成されており、全体として片持ち梁(カンチレバー)状となっている。ここでは、連結体32は、Z軸方向に薄い長方形板である。基体20に作用する加速度のZ方向成分に対応して、連結体32は基体20に連結された部分を始点としてZ軸方向に揺動し、これにより、揺動本体31もZ軸方向に揺動する。
揺動本体31には、ヘテロコア部HPから他端側に離間した光ファイバ素線12の部分Bが所定の形態にて固定されている。ここでは、揺動本体31の上面に溝(不図示)が形成されており、この溝に光ファイバ素線12が収容され、この収容状態にて光ファイバ素線12の部分Bが図示しない接着剤などによって固定されている。
ここでは、光ファイバ素線11の固定部分Aと光ファイバ素線12の固定部分BとのZ方向の位置(高さ)は同じ又は略同じとなっている。そして、光ファイバ10は、ヘテロコア部をHPを中心として光ファイバ素線11,12を2か所の固定部分A,Bにて固定されている。そして、固定部分A,B間のヘテロコア部HPを含む光ファイバ10は、予め曲げが生じているように固定されている。ここでは、光ファイバ素線11,12は、X軸方向に延びる中心線CLに対して共に角度θをなすように固定されている。
光ファイバ10の曲げが変化することにより光ファイバ10を伝送する光に生じる損失の変化を良好に測定するために、固定部分A,Bの間隔は、好ましくは10mm以下である。
また、光ファイバ10がヘテロコア部HPを含む曲線部分の最小曲率半径は3mm以上8mm以下であることが好ましい。そして、この曲線部分は、曲率半径が連続して変化する略円弧状の部分であり、この円弧状の円弧のなす角度は180度以下、好ましくは150度以下、さらに好ましくは120度以下である。ヘテロコア部HPは、曲線部分の中間又は少なくもその近傍に位置している。
さらに、光ファイバセンサ100は、光ファイバ10を保護する蓋体40を備えている、ここでは、蓋体40は、光ファイバ10及び揺動体30の上方を覆うように、基体20に取り外し可能に取り付けられている。そして、蓋体40は、揺動体30の周りを取り囲むように構成され基体20の上面に取り付けられている。
光ファイバ10の入射端である光ファイバ素線12の入射端には、半導体発光ダイオード(LED)や半導体レーザなどの発光素子を有する光源51が接続されている。光ファイバ10の出射端である光ファイバ素線11の端部には、フォトダイドード(PD)や電荷結合素子(CCD)などの受光素子を有する光パワーメータなどの受光部52が接続されている。さらに、受光部52には、CPUやメモリ等を備えた検出部53が接続されている。なお、受光部52から検出部53に無線で受光信号を送信してもよい。
ただし、例えば、光ファイバ素線12の中途部に光カプラを設け、光カプラで別の光ファイバを分岐させるとともに、光ファイバ素線12の端部に銀蒸着などによって鏡を形成した反射部を設けてもよい(図6参照)。この場合、前記分岐された光ファイバの端部が出射端となり、この出射端に受光部52を接続すればよい。このような反射部を設けることにより、揺動体30から光ファイバ素線12が延び出ることが回避され、光ファイバ10の取り回しが簡易となる。
また、光ファイバ素線11の端部にOTDR(Optical time-domain reflectometer)装置を接続して、OTDR装置から入射されたセンサ光の後方へのレイリー散乱光をOTDR装置自身が計測するものであってもよい。
光ファイバセンサ100は、以上のように構成されているので、揺動本体31がZ方向(上下方向)に揺動するとき、揺動本体31に固定部分Bが固定されている光ファイバ素線12がZ方向に揺動して撓み、固定部分A,B間の距離が変動する。これにより、光ファイバ10のヘテロコア部HPを含む部分の曲率が変化する。
光ファイバセンサ100に作用する上下方向の加速度に対するヘテロコア部HPを含む部分の曲率変化量は、片持ち梁状である揺動体20の機械振動特性に依存する。そして、この機械振動特性は、光ファイバ10の固定部分A,Bから連結体32までの距離h、光ファイバ10の固定部分A,B間の距離d、揺動体31の質量、連結体32の幅及び厚みなどによって定まる。なお、光ファイバ素線11,12の曲げに対する座屈応力は、連結体32の曲げに対する座屈応力と比較して非常に小さく無視することが可能である。
連結体32の揺動による撓みによる固定部分A,B間の距離dの変化量は、連結体32の中心軸から固定部分A,Bまでの距離hが大きいほど、また、揺動本体31の質量が大きいほど増大する。また、距離dの変化量に対するヘテロコア部HPを含む部分の光ファイバ10の曲率変化量は、連結体32が撓んでいないときの距離dの初期値にも依存する。そのため、揺動体30の機械振動特性によって光ファイバセンサ100の周波数応答性を調整可能であり、さらに、距離h、d又は連結体32の幅や厚さを変更することによりセンサ感度αを調整可能することもできる。
また、光ファイバセンサ100は、光ファイバ素線11,12として通信用シングルモード光ファイバを用いることができる。そのため、伝送路上での曲げや温度などの外乱に強く、伝送路における温度補償を必要しない。さらに、ブラッグ格子などを有し、光ファイバに発生した歪みを検出することによって計測するものではないので、光ファイバ10に初期張力を与える必要がないため、センサ設置時に煩雑なプリテンション作業を行う必要がない。
〔第1の検証モデル〕
光ファイバセンサ100のセンサ感度αを検証するため、第1の検証モデルを作成し、実験を行った。以下、この第1の検証モデルについて説明する。
第1の検証モデルにおいては、距離hを 4.5mm,6.5mm,9.5mmと相違させ、他の寸法は全て同じである光ファイバセンサ100を3つ用意した。そして、光源51から振動数が100Hzの正弦振動を印加したときにおける加速度振幅とセンサ出力振幅の関係を求めた。図4は、この関係を示すグラフである。
いずれの場合も、印加された加速度振幅に対してセンサ出力振幅は線形的に増加することが分かった。そして、センサ感度α(=センサ出力振幅/加速度振幅)は距離hが大きくなるにつれて大きくなり、距離hが9.5mmでは0.071dB/Gとなった。
また、PCB社製の加速度計356A16を参照用加速度計として用意した。そして、この参照用加速度計と距離hが9.5mmである光ファイバセンサ100とに振動数10Hz,100Hzの正弦振動を印加した。図5Aは周波数10Hz、図5Bは周波数100Hzにおける、光ファイバセンサ100の検出部53にて検出したセンサ出力と参照用加速度計が測定した加速度とを示すグラフである。これらから分かるように、光ファイバセンサ100は、参照用加速度計と同様の測定結果が得られ、加速度センサとして有用であることが分かった。
〔第2の検証モデル〕
光ファイバセンサ100のセンサ感度αを検証するため、第2の検証モデル200を作成し、実験を行った。以下、この第2の検証モデルについて説明する。
第2の検証モデル200は、図6に示すように、光ファイバ10、本体60、外枠70及び上蓋80などから構成されている。本体60、外枠70及び上蓋80は、全てUV樹脂から形成されている。
検証モデル200の光ファイバ10は、光ファイバセンサ100の光ファイバ10と同様に構成されている。ただし、光ファイバ12の端部には銀蒸着などによって鏡を形成した反射部54が設けられている。
本体60は、光ファイバセンサ100の基体20の一部と揺動体30とに相当するものである。本体60は、基体部61、揺動部62及び連結部63を有し、外枠70に収容され、上蓋80に覆われている。光ファイバ10のヘテロコア部HPから一端側に離れた部分は基体部61に固定されており、光ファイバ10のヘテロコア部HPから他端側に離れた部分は揺動部62に固定されている。
基体部61は、厚みが厚く、外枠70の一端部に形成された段差部71の上面に載置されている。これにより、本体60は外枠70に収容された状態となる。揺動部62は、厚みが厚く、揺動本体31に相当する。連結部63は、基体部61と揺動部62との間に位置し、厚みが薄く、連結体32に相当する。揺動部63は、本体60が外枠70に収容された状態において、連結部63を介して揺動しても、外枠70との間に隙間が開いた状態が維持される。
ここで、基体部61のX軸方向の長さは5mm、連結部63のX軸方向の長さは2mmであり、本体60のX軸方向の長さLは15mm,20mm,25mmと異なる、すなわち揺動部62のX軸方向の長さのみが相違するものを準備した。
そして、光源51から振動数が相違する正弦振動を印加し、センサ感度αの周波数応答特性を求めた。図7は、この関係を示すグラフである。
このグラフから、距離Lが大きいほど、センサ感度αは大きくなり、共振周波数は小さくなることが分かった。これは、揺動部62の変位振幅が大きくからであると考えられる。これより、測定対象物の周波数範囲及び所望の感度などに応じて、距離L、さらに他の距離h,d(図1及び図2参照)を変更すればよいことが分かる。
なお、本発明は実施形態に限定されるものではない。例えば、光ファイバ10を基体10、揺動本体31又は基体部61、揺動部62のそれぞれの上面に形成した溝の中に収容している。しかし、光ファイバ10は、溝の中に収容されるものに限定されず、上記構成部材の上面に載置されて固定されるものなどであってもよい。
また、光ファイバ10のヘテロコア部HPを含む曲線部分は水平面(XY平面)上に位置しており、揺動本体30及び揺動部62の揺動方向とは直交している。しかし、前記曲線部分の位置する面は、揺動方向と直交するものに限定されず、揺動方向と同じ方向、揺動方向から傾斜した方向に延びる面に位置するものであってもよい。さらに、基体20に固定部分Aが固定された光ファイバ素線11を出射端側、揺動本体31に固定部分Bが固定された光ファイバ素線12を入射端側であると説明したが、出射端側と入射端側とが逆であってもよい。
10…光ファイバ、 11…出射端側の光ファイバ素線、 12…入射端側の光ファイバ素線、 13,15…コア、 14,16…クラッド、 17…界面、 20…基体、 30…揺動体、 31…揺動本体、 32…連結体、 40…蓋体、 51…光源、 52…受光部、 53…検出部、 54…反射部、 60…本体、 61…基体部、 62…揺動部、 63…連結部、 70…外枠、 80…上蓋、 100…光ファイバセンサ、 200…第2の検証モデル、 A,B…固定部分(部分)、 HP…ヘテロコア部(光透過部)。

Claims (4)

  1. 伝送する光の一部を漏洩する光透過部を有し、入射端から入射されて前記光透過部を通過した光を出射端から出射する光ファイバと、
    前記光透過部から一端側に離れた部分にて前記光ファイバが固定された基体と、
    前記基体に対して所定の方向に揺動可能に支持され、前記光透過部から他端側に離れた部分にて前記光ファイバが固定された揺動体とを備え、
    前記揺動体の前記基体に対する揺動に応じて前記光透過部を含む部分の前記光ファイバの曲げが変化することにより、前記光ファイバを伝送する光に損失に変化が生じるように構成されていることを特徴とする光ファイバセンサ。
  2. 前記揺動体は、前記光ファイバの前記部分が固定されている揺動本体と、所定の方向における剛性が他の方向における剛性より低く、一端が前記基体に固定され、他端が前記揺動本体に固定された連結体とからなることを特徴する請求項1に記載の光ファイバセンサ。
  3. 前記光ファイバが前記基体に固定された部分と、前記光ファイバが前記揺動体に固定された部分との間隔が10mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバセンサ。
  4. 前記光ファイバが前記基体に固定された部分と、前記光ファイバが前記揺動体に固定された部分との間隔が調整可能であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光ファイバセンサ。
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