JP2023068740A - 自動車用照明灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車用ヘッドライトのタイプに限定されない自動車用照明灯を提供する。【解決手段】本発明の自動車用照明灯は、棒状に形成され、その両側面に発光素子が埋設された発光部と、前記発光素子の下方に配置され、前記発光部に対して着脱可能な遮光部と、前記発光部の一端部に設けられた放熱部と、を有し、前記遮光部は、前記発光部から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光する。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のヘッドライトに用いられる自動車用照明灯に関する。
自動車のヘッドライトは、運転者の前方の視界を確保することにより、安全な運転を補助しており、また歩行者や、対向車などに対しても、自車の存在を知らせる働きをしている。
近年、自動車のヘッドライトには、消費電力を抑え、製品寿命が長い特許文献1に開示されたような自動車用LEDランプが装着されるようになってきている。
しかしながら、自動車のヘッドライトは、その内部構造の違いにより、その内部が鏡のような構造であるリフレクタータイプと、その内部にレンズが内蔵されているプロジェクタータイプとの2種類がある。そして、リフレクタータイプとプロジェクタータイプとは、その内部構造が異なっていることから、例えばプロジェクタータイプのヘッドライトに装着した場合は問題がない自動車用LEDランプであっても、リフレクタータイプのヘッドライトに装着した場合、保安基準に適合しないことがある。
本発明は、上記課題に鑑みて、自動車のヘッドライトの種類に限定されない自動車用照明灯を提供することである。
上記課題を解決するためになされた本発明の自動車用照明灯は、棒状に形成され、その両側面に発光素子が埋設された発光部と、前記発光素子の下方に配置され、前記発光部に対して着脱可能な遮光部と、前記発光部の一端部に設けられた放熱部と、を有し、前記遮光部は、前記発光部から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することを特徴とする。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、発光部から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することができ、自動車のヘッドライトがリフレクタータイプ、またはプロジェクタータイプのどちらであっても、保安基準を満たすことができる。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、発光部から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することができ、自動車のヘッドライトがリフレクタータイプ、またはプロジェクタータイプのどちらであっても、保安基準を満たすことができる。
また、本発明の自動車用照明灯は、前記遮光部は、前記発光部の一側面側から外方へ突出した第1遮光板と、前記発光部の他側面側から外方へ突出した第2遮光部板を備え、前記第1遮光板は、前記発光部から出射された出射光の仰角が60°となるように傾斜し、且つ前記第2遮光板は、前記発光部から出射された出射光の仰角が82.5°となるように傾斜することを特徴とする。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、第1遮光板と第2遮光板とにより、保安基準を満たすように発光部から出射された出射光を遮光することができる。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、第1遮光板と第2遮光板とにより、保安基準を満たすように発光部から出射された出射光を遮光することができる。
また、本発明の自動車用照明灯は、前記第1遮光板は、前記遮光部の基面から前記第1遮光板の自由端までの寸法が2.25mmであり、且つ前記第2遮光板は、前記遮光部の基面から前記第2遮光板の自由端までの寸法が2.25mmであることを特徴とする。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、第1遮光板と第2遮光板とにより、保安基準を満たすように発光部から出射された出射光を遮光することができる。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、第1遮光板と第2遮光板とにより、保安基準を満たすように発光部から出射された出射光を遮光することができる。
また、本発明の自動車用照明灯は、リフレクタータイプのヘッドライトに取り付けられる場合、前記遮光部が前記発光部に装着され、一方プロジェクタータイプのヘッドライトに取り付けられる場合、前記遮光部が前記発光部に装着されないことを特徴とする。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、遮光部を発光部に装着する、又は装着しないことにより、ヘッドライトの異なるタイプに用いることができる。
この構成により、本発明の自動車用照明灯は、遮光部を発光部に装着する、又は装着しないことにより、ヘッドライトの異なるタイプに用いることができる。
本発明の自動車用照明灯は、発光部から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することができるため、自動車のヘッドライトがリフレクタータイプ、またはプロジェクタータイプのどちらであっても、保安基準を満たすことができる。
以下、本発明に係る実施形態の自動車用照明灯について、以下の実施例によりさらに説明する。図1は、本発明に係る実施形態の自動車用照明灯の全体斜視図である。また、図2は、本発明に係る実施形態の自動車用照明灯の側面図である。さらに、図3は、本発明に係る実施形態の自動車用照明灯の正面図である。
図1に示す通り、本実施形態の自動車用照明灯10は、棒状に形成され、その両側面に発光素子11・11が埋設された発光部12と、発光素子11・11の下方に配置され、発光部12に対して着脱可能な遮光部13と、発光部12の一端部12aに設けられた放熱部14とを有する。
発光素子11・11は、例えばLEDランプであるが、これに限定されるものではない。また、発光素子11・11は、後述する回路基板を挟持するように配置され、当該回路基板と電気的に接続されている。さらに、発光素子11・11は、図示しない電力供給線に接続されており、車両から供給された電力により発光する。
発光部12は、棒状に形成され、その両側面に発光素子11・11が埋設されている。また、発光部12は、その内部に回路基板を備えており、発光素子11・11を制御している。
遮光部13は、発光素子11・11の下方に配置され、発光部12に対して着脱可能である。また、遮光部13は、発光部12から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光する。さらに、遮光部13は、発光部12の一側面側から外方へ突出した第1遮光板13aと、発光部12の他側面側から外方へ突出した第2遮光板13bとを備えており、発光部12から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することができる。本実施形態において、車両が左側走行の場合、第1遮光板13aは、車両の正面から見て、発光部12の左側面側に設けられ、第2遮光板13bは、車両の正面から見て、発光部12の右側面側に設けられている。
ここで、遮光部13が取り付けられている場合、以下のように、発光部12から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することができる。
第1遮光板13aは、発光素子11の下方に設けられており、発光部12の発光素子11から出射された出射光の仰角θ1が60°となるように傾斜している。また、第2遮光板13bは、発光素子11の下方に設けられており、発光部12の発光素子11から出射された出射光の仰角θ2が82.5°となるように傾斜している。
また、第1遮光板13aは、遮光部13の基面13cから第1遮光板13aの自由端Aまでの寸法が2.25mmである。さらに、第2遮光板13bは、遮光部13の基面13dから第2遮光板13bの自由端Bまでの寸法が2.25mmである。
上述した通り、第1遮光板13aと、第2遮光板13bが設けられていることにより、リフレクタータイプのヘッドライトの発光部12に装着した場合、保安基準を満たすことができる。
ここで、保安基準とは、道路運送車両の保安基準第32条「前照灯等」に規定されている通り、告示で定める基準をいう。
一方、自動車のヘッドライトがプロジェクタータイプである場合、遮光部13を発光部12から取り外すことにより、保安基準を満たすことができる。
上述したように、遮光部13が、自動車のヘッドライトの種類に応じて、発光部12に対し、取り付けたり、又は取り外すことにより、保安基準を満たすことができる。
放熱部14は、図示されていないが複数のフィンが一周しており、その内部には放熱ファンが設けられている。放熱ファンが回転することにより、本実施形態の自動車用照明灯10の放熱効率を高めることができる。
なお、本実施形態の自動車用照明灯10の構成は、上述した通りであるが、本願発明の作用効果に影響を及ぼさない内部構造については、説明を省略する。
上述した構成を有する本実施形態の自動車用照明灯10に関し、以下のように各試験を行った。
〈配光測定試験〉
配光測定試験は、リフレクタータイプのヘッドライト3種類(パターンX、パターンY、パターンZ)に装着した本実施形態の自動車用照明灯10の実施例1~3と比較例1~7について、エルボー点が車検に合格する範囲内であり、且つ光度測定点の光度が6,400cd以上を満たすか否かを測定し、測定結果を表1に示す。表1中の「適合判定」の「○」は、エルボー点が車検に合格する範囲内であり、且つ光度測定点の光度が6,400cd以上を満たすことを示し、「△」は、エルボー点が車検に合格する範囲内であるが、光度測定点の光度が6,400cd以上を満たさないことを示し、「×」は、エルボー点が車検に合格する範囲内にないことを示す。
配光測定試験は、リフレクタータイプのヘッドライト3種類(パターンX、パターンY、パターンZ)に装着した本実施形態の自動車用照明灯10の実施例1~3と比較例1~7について、エルボー点が車検に合格する範囲内であり、且つ光度測定点の光度が6,400cd以上を満たすか否かを測定し、測定結果を表1に示す。表1中の「適合判定」の「○」は、エルボー点が車検に合格する範囲内であり、且つ光度測定点の光度が6,400cd以上を満たすことを示し、「△」は、エルボー点が車検に合格する範囲内であるが、光度測定点の光度が6,400cd以上を満たさないことを示し、「×」は、エルボー点が車検に合格する範囲内にないことを示す。
〈適合試験〉
適合試験は、上述した実施例1に係る自動車用照明灯を、プロジェクタータイプ、リフレクタータイプのヘッドライト各5車種について、上述した配光測定試験の試験条件に従って、測定した結果を表2に示す。プロジェクタータイプのヘッドライト5車種(車種A、車種B、車種C、車種D、車種E)は、遮光部13を取り外し、測定を行った。一方、リフレクタータイプのヘッドライト5車種(車種F、車種G、車種H、車種I、車種J)は、遮光部13を発光部12に取り付けて、測定を行った。
適合試験は、上述した実施例1に係る自動車用照明灯を、プロジェクタータイプ、リフレクタータイプのヘッドライト各5車種について、上述した配光測定試験の試験条件に従って、測定した結果を表2に示す。プロジェクタータイプのヘッドライト5車種(車種A、車種B、車種C、車種D、車種E)は、遮光部13を取り外し、測定を行った。一方、リフレクタータイプのヘッドライト5車種(車種F、車種G、車種H、車種I、車種J)は、遮光部13を発光部12に取り付けて、測定を行った。
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含む。
本発明に係る自動車用照明灯10は、自動車のヘッドライトの種類や、車種に限定されることなく装着することができ、保安基準を満たす。
10…自動車用照明灯
11…発光素子
12…発光部
13…遮光部
13a…第1遮光板
13b…第2遮光板
13c、13d…基面
14…放熱部
A、B…自由端
11…発光素子
12…発光部
13…遮光部
13a…第1遮光板
13b…第2遮光板
13c、13d…基面
14…放熱部
A、B…自由端
Claims (4)
- 棒状に形成され、その両側面に発光素子が埋設された発光部と、
前記発光素子の下方に配置され、前記発光部に対して着脱可能な遮光部と、
前記発光部の一端部に設けられた放熱部と、
を有し、
前記遮光部は、前記発光部から出射された出射光の内、鉛直下方向への出射光を遮光することを特徴とする自動車用照明灯。 - 前記遮光部は、前記発光部の一側面側から外方へ突出した第1遮光板と、前記発光部の他側面側から外方へ突出した第2遮光板を備え、
前記第1遮光板は、前記発光部から出射された出射光の仰角が60°となるように傾斜し、且つ前記第2遮光板は、前記発光部から出射された出射光の仰角が82.5°となるように傾斜することを特徴とする請求項1に記載の自動車用照明灯。 - 前記第1遮光板は、前記遮光部の基面から前記第1遮光板の自由端までの寸法が2.25mmであり、且つ前記第2遮光板は、前記遮光部の基面から前記第2遮光板の自由端までの寸法が2.25mmであることを特徴とする請求項2に記載の自動車用照明灯。
- リフレクタータイプのヘッドライトに取り付けられる場合、前記遮光部が前記発光部に装着され、一方プロジェクタータイプのヘッドライトに取り付けられる場合、前記遮光部が前記発光部に装着されないことを特徴とする請求項1~3の何れか1つに記載の自動車用照明灯。
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