JP2023068406A - 充電方法、及びバックアップ電源装置 - Google Patents

充電方法、及びバックアップ電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】充電時における二次電池の温度のばらつきに伴う放電可能時間の短縮を抑制することが可能な充電方法及びバックアップ電源装置を提供する。【解決手段】筐体に収容された複数の二次電池を定期的に補充電する充電方法であって、初回補充電時に複数の二次電池を同時に充電する同時充電中におけるそれぞれのピーク温度を取得するピーク温度取得ステップS2と、複数の二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙する列挙ステップS3と、充電グループ毎に充電した場合のそれぞれのピーク温度を、初回補充電時のピーク温度に基づいて組合せパターン毎に予測する予測ステップS4と、予測されたピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンで複数の二次電池を分割充電する分割充電ステップS5と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、充電方法、及びバックアップ電源装置に関する。
バックアップ電源装置は、停電等によって外部電源から負荷装置へ電力が供給されない状態になったときに、予め充電した二次電池から負荷装置へ電力を供給することにより、負荷装置の動作を継続させることができる。一般的にバックアップ電源装置は、複数の二次電池を内蔵し、外部電源と負荷装置との導電路上に接続されることにより、停電でない平時において外部電源から供給される電力で当該二次電池が充電される。
上記のようなバックアップ電源装置は、出力可能な電流、電圧、及び電力容量等の仕様に応じて複数の二次電池が組電池として直並列される。このとき、複数の二次電池のそれぞれは、筐体内の配置や冷却機構の影響により温度にばらつきが生じることがあり、これに伴って各電圧にもばらつきが生じることになる。そこで、例えば特許文献1に記載された蓄電システムでは、それぞれの二次電池の温度に基づいて劣化状態を判定し、当該劣化状態に応じて各二次電池の電圧を調整している。
特開2017-60364号公報
しかしながら、上記のような従来技術においては、各二次電池の劣化状態に応じた電圧調整が可能であるものの、それぞれの二次電池の温度のばらつき自体を抑制している訳ではなく、例えば温度上昇等の劣化要因が特定の二次電池に集中してしまう可能性がある。特に、バックアップ電源装置は、停電が発生しない限り能動的な放電を行わないため、自然放電により低下した分の電力を定期的に補充電すればよく、低レートで当該補充電が行われることが多い。そのため、当該補充電により比較的長時間に亘り高温状態に晒される二次電池は、以降の補充電においても高温状態に晒され続けることになる。その結果、バックアップ電源装置は、放電が必要となる停電時において、複数の二次電池のうち比較的劣化の進行が遅い二次電池からの放電電流の割合が増加し、最も高温になる二次電池の劣化を想定して設定された時間よりも放電可能時間(バックアップ時間)が更に短縮されてしまう虞が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、充電時における二次電池の温度のばらつきに伴う放電可能時間の短縮を抑制する充電方法、及びバックアップ電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の充電方法は、筐体に収容された複数の二次電池を定期的に補充電する充電方法であって、初回補充電時に前記複数の二次電池を同時に充電する同時充電ステップと、前記複数の二次電池の充電中におけるそれぞれのピーク温度を取得するピーク温度取得ステップと、前記複数の二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙する列挙ステップと、前記充電グループごとに充電した場合のそれぞれの前記ピーク温度を、前記初回補充電時の前記ピーク温度に基づいて前記組合せパターンごとに予測する予測ステップと、予測された前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンで前記複数の二次電池を分割充電する分割充電ステップと、を含む。
また、上記目的を達成するため、本発明のバックアップ電源装置は、筐体に収容された複数の二次電池と、前記複数の二次電池の充電電力を個別に断接する充電スイッチと、前記複数の二次電池の温度を個別に測定する温度センサと、前記充電スイッチを介して前記複数の二次電池を定期的に補充電する制御装置と、を備え、前記制御装置は、初回補充電時に前記複数の二次電池を同時に充電してそれぞれのピーク温度を取得し、前記複数の二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙し、前記充電グループごとに充電した場合のそれぞれの前記ピーク温度を、前記初回補充電時の前記ピーク温度に基づいて前記組合せパターンごとに予測し、予測された前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンで前記複数の二次電池を分割充電する。
本発明に係る充電方法、及びバックアップ電源装置によれば、充電時における二次電池の温度のばらつきに伴う放電可能時間の短縮を抑制することができる。
バックアップ電源装置が使用される場合の電源系統を表す回路図である。 バックアップ電源装置の内部構成を表す回路図である。 複数の二次電池の充電量変化を表すグラフである。 バックアップ電源装置の内部レイアウトを表す模式図である。 バックアップ電源装置の充電方法を表すフローチャートである。 複数の二次電池を同時充電した場合の温度変化を表す波形である。 予測されたピーク温度差が最小でない場合の分割充電時の温度変化を表す波形である。 予測されたピーク温度差が最小である場合の分割充電時の温度変化を表す波形である。
以下、図面を参照し、発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本開示は、以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
図1は、バックアップ電源装置1が使用される場合の電源系統を表す回路図である。バックアップ電源装置1は、外部電源2から外部負荷3への交流導電路をバイパスする直流導電路に接続され、停電時に外部電源2から外部負荷3へ電力が供給できなくなった場合に、内部に蓄えた電力を一定時間継続して外部負荷3へ供給するいわゆる予備電源(BBU:Battery Backup Unit)又は無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)である。
外部電源2は、本実施形態においては交流の商用電源であり、停電が発生していない平時においては系統切換スイッチ4を介して外部負荷3へ電力を供給すると共に、充電器5を介してバックアップ電源装置1を充電するための電力供給源として機能する。
外部負荷3は、平時において外部電源2の交流電力で動作する電子機器であり、停電時においてはバックアップ電源装置1からインバータ6及び系統切換スイッチ4を介して電力が供給されることにより動作を継続する。
系統切換スイッチ4は、例えばパワーMOSFET又はコンタクタ(電磁接触器)などのスイッチ機構からなり、平時においては外部電源2と外部負荷3とを導通し、停電が検知された場合にはインバータ6と外部負荷3とを導通することで電源系統の切替制御を行う。
充電器5は、AC-DCコンバータからなり、平時かつバックアップ電源装置1の充電が必要な場合に、外部電源2からの交流電力をバックアップ電源装置1の充電に適した電圧の直流電力に変換して充電電力として出力する。
インバータ6は、停電発生時にバックアップ電源装置1が出力する直流電力を交流電力に変換して系統切換スイッチ4に出力する。
ここで、電源系統は、図1に示される形態に限定されるものではなく、バックアップ電源装置1が動作可能な回路であれば適宜変更が可能である。また、バックアップ電源装置1は、例えば双方向コンバータを搭載することにより充電器5及びインバータ6の機能を内蔵してもよい。
続いて、バックアップ電源装置1の内部構成について説明する。図2は、バックアップ電源装置1の内部構成を表す回路図である。バックアップ電源装置1は、入出力端子Tin/Tout及び接地端子GNDからなる一対の充放電端子が充電器5とインバータ6との間の直流導電路に接続され、複数の二次電池A~F、充電スイッチSWc、充電ダイオードDc、放電スイッチSWd、放電ダイオードDd、複数の温度センサT、及び制御装置10が筐体11に収容されて構成されている。
それぞれの二次電池A~Fは、例えば充放電可能なニッケル水素電池からなり、本実施形態においては複数の電池セルが直列に接続された組電池として構成されている。また、それぞれの二次電池A~Fは、入出力端子Tin/Toutと接地端子GNDとの間で並列に接続されている。そして、二次電池A~Fは、停電に対して常時待機するスタンバイユースでの運用が想定され、充電量(SOC:State Of Charge)が100%に近い状態に維持されよう管理されている。尚、本実施形態においては、6個の組電池が並列接続されているが、組電池の個数は仕様に合わせて適宜変更することができ、また、同出願人による特願2018-168047号公報の技術を採用することにより二次電池A~Fを直列に接続して構成してもよい。
充電スイッチSWcは、例えば複数のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなり、二次電池A~Fのそれぞれと入出力端子Tin/Toutとの間の充電経路に設けられることにより、複数の二次電池A~Fの充電電力を個別に断接する。また、充電ダイオードDcは、複数の整流素子からなり、それぞれの二次電池A~Fに対する充放電電流の逆流を防止する。
放電スイッチSWdは、例えば複数のMOSFETからなり、二次電池A~Fのそれぞれと入出力端子Tin/Toutとの間の放電経路に設けられることにより、複数の二次電池A~Fの放電電力を個別に断接する。また、放電ダイオードDdは、複数の整流素子からなり、それぞれの二次電池A~Fに対する充放電電流の逆流を防止する。
複数の温度センサTは、例えばサーミスタからなり、それぞれの二次電池A~Fに隣接するように設けられることによりそれぞれの二次電池A~Fの温度を個別に測定する。
制御装置10は、例えば公知のマイコン制御回路から構成され、二次電池A~Fの電圧及び温度を個別に監視すると共に、二次電池A~Fの充放電時に充電スイッチSWc及び放電スイッチSWdを制御する。ここで、制御装置10は、停電発生時においては、充電スイッチSWcを全てOFF状態に制御し、放電スイッチSWdを全てON状態に制御することにより二次電池A~Fの全てを放電状態にする。また、制御装置10は、停電が復旧した後においては、充電スイッチSWcを全てON状態に制御し、放電スイッチSWdを全てOFF状態に制御することにより二次電池A~Fの全てを充電状態にすることでSOCを速やかに100%に復帰させて次の停電に備える。
一方、二次電池A~Fが長時間の待機に伴う自己放電によりSOCが緩やかに減少した場合、制御装置10は、二次電池A~Fのそれぞれの充電量を低レートの補充電によって回復させる。補充電の制御手順については詳細を後述する。
図3は、二次電池A~Fの充電量変化を表すグラフである。図3において、横軸はバックアップ電源装置1の運用開始から経過した月数を表し、縦軸は、二次電池A~Fの充電量(SOC)を表している。また、図3に示す範囲においては、停電が発生していないものとしている。
二次電池A~Fは、充電量が100%として運用が開始され、日数の経過に伴う自己放電により徐々に充電量が低下していく。これに対し、制御装置10は、例えば閾値として設定された90%まで充電量が低下した場合に、充電スイッチSWcを介して二次電池A~Fを補充電する制御を行う。ここでは説明を簡単にするために、約2か月ごとの周期で二次電池A~Fの充電量が100%から90%まで自己放電するものとし、その都度、定期的に二次電池A~Fに補充電を行うことで100%の充電量まで回復させているものとする。
図4は、バックアップ電源装置1の内部レイアウトを表す模式図である。本実施形態のバックアップ電源装置1は、筐体11の内外を連通する吸気口12及び排気口13を備え、吸気口12には空冷ファン14が設けられている。尚、吸気口12及び排気口13の数は適宜変更することができ、空冷ファン14が排気用として排気口13に設けられてもよい。空冷ファン14は、二次電池A~Fの充放電中に稼働することとしてもよく、又は、二次電池A~Fの温度が一定以上である場合に稼働することとしてもよい。
また、本実施形態のバックアップ電源装置1の内部においては、上記した充電スイッチSWc、充電ダイオードDc、放電スイッチSWd、放電ダイオードDd、及び制御装置10等が実装された回路基板15が筐体内部の気流方向に沿って延在し、その両側のそれぞれに二次電池A~C及び二次電池D~Fが同じく気流方向に沿って配置されている。すなわち、本実施形態においては、二次電池A及びDが気流方向の風上側に位置し、二次電池C及びFが気流方向の風下側に位置することになる。尚、二次電池A~F及び回路基板15のレイアウトは適宜変更が可能であり、仕様に応じて他の配置としてもよい。
そして、制御装置10は、後述する充電方法による補充電を行うため、二次電池A~Fの筐体内配置と、吸気口12、排気口13、及び空冷ファン14に伴う筐体内部の気流方向とが予め記憶されている。ここで、筐体内配置及び気流方向は、二次電池A~Fの充電時における輻射熱及び冷却効率を推定するための情報であり、より具体的には、例えば筐体11の内部における二次電池A~Fの座標や隣接関係、並びに、各電池と筐体11の内壁との対向関係及び距離を含んでもよい。
ここで、バックアップ電源装置1は、仕様が同一の二次電池A~Fの全てを同時に充電した場合だけでなく、1つずつ個別に充電した場合であっても、筐体11の内部レイアウトに伴い充電時の上昇温度に差が生じる場合がある。例えば、二次電池A~Fは、上記のように相互の隣接関係や筐体11の内壁との隣接関係、空冷ファン14に伴う風上・風下の位置関係、筐体11の外部に発熱源が隣接する場合、回路基板15の一部に発熱部品が搭載されている場合など、様々な要因によって充電時のピーク温度にばらつきが生じる可能性がある。
このとき、例えば二次電池C及びFが定期的な補充電による温度上昇に伴い特に劣化した場合には、放電時において他の二次電池A、B、D及びEへ放電電流が集中することになるため、放電可能時間(バックアップ時間)が短縮されてしまう虞が生じる。そこで、バックアップ電源装置1の制御装置10は、次に説明する充電方法により補充電を行うことで当該虞を低減する。
図5は、バックアップ電源装置1の充電方法を表すフローチャートである。制御装置10は、二次電池A~Fの補充電が必要なタイミングにおいて図5に示す充電方法の手順を実行する。ここで、制御装置10は、二次電池A~Fの全てを同時に充電する場合を1とし、二次電池A~Fを複数のグループに分けて分割して充電する場合を0とする同時充電フラグFALLを用意し、図3で横軸が0月の時点における初期値をFALL=1としてバックアップ電源装置1の稼働を開始する。そして、制御装置10は、図2に示すように稼働開始からの経過時間が2月の時点において、図5のフローチャートに従って初回の補充電を行う。
補充電の手順が開始されると、制御装置10は、同時充電フラグがFALL=1であるか否かを判定する(ステップS1)。このとき、初回の補充電においては、初期値としてFALL=1と判定される(ステップS1でYes)。
ステップS1でFALL=1と判定された場合、制御装置10は、充電スイッチSWcを全てONに切り替えることで補充電として二次電池A~Fの全てを同時に充電すると共に(同時充電ステップ、ステップS2)、二次電池A~Fの充電中におけるそれぞれのピーク温度を複数の温度センサTにより取得する(ピーク温度取得ステップ、ステップS2)。当該補充電は、公知の-ΔV方式により満充電を検知するまで継続される。
初回の補充電が完了すると、制御装置10は、次回以降の補充電を分割充電で行うために必要となる分割パターン決定処理Pを行う。
まず、制御装置10は、二次電池A~Fを複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙する(列挙ステップ、ステップS3)。ここで、二次電池A~Fを電池数が同数の2つの充電グループに分ける場合、例えば第1グループを二次電池A~C、第2グループを二次電池D~Fとする分け方を〈A,B,C:D,E,F〉と表すこととすると、〈A,B,F:D,E,C〉、〈A,C,E:D,B,F〉、・・・のように様々な組み合わせパターンが列挙される。また、充電グループの数は2つに限定されるものではなく、例えば〈A,B:C,D:E,F〉のように3つ以上の充電グループに分類してもよい。更に、2つの充電グループに分ける場合であっても各グループの電池数が同数である必要は無く、例えば〈A,B:C,D,E,F〉のようにグループ分けしてもよい。そして、制御装置10は、グループ分けに何らかの任意の制約が課せられない限り、これらの全ての組合せパターンを列挙する。
尚、バックアップ電源装置1に設けられる電池数が決まれば上記の列挙ステップを行うことができるため、制御装置10は、バックアップ電源装置1の稼働前に、列挙された全ての組合せパターンを記憶しておいてもよい。
次に、制御装置10は、二次電池A~Fを充電グループごとに充電した場合のそれぞれのピーク温度を、初回補充電時のピーク温度に基づいて、列挙した組合せパターンごとに予測する(予測ステップ、ステップS4)。より具体的には、制御装置10は、次回の補充電で仮に〈A,B,C:D,E,F〉の組合せパターンを選択し、二次電池A~Cを同時に充電したのち二次電池D~Fを同時に充電すると仮定した場合に、二次電池A~Fのそれぞれのピーク温度が何℃まで上昇するかを予測する。
このとき、制御装置10は、ステップS2における初回補充電時のピーク温度をベースとしつつ、制御装置10に予め記憶された筐体内配置及び気流方向によりピーク温度の予測値を補正することで、二次電池A~Cの隣接関係に伴う輻射熱の影響や空冷ファン14による冷却効率を盛り込んだより正確な予測を行うことができる。
また、制御装置10は、予測ステップにおいて、〈A,B,C:D,E,F〉の組合せパターン以外に対しても同様に二次電池A~Fのそれぞれのピーク温度を予測することで、列挙された組合せパターンごとにピーク温度の予測値を算出する。
そして、制御装置10は、列挙された組合せパターンのうち、二次電池A~Fのそれぞれの予測されたピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンを次回の補充電における分割パターンとして選択する(ステップS5)。より具体的には、制御装置10は、列挙された組合せパターンごとに、二次電池A~Fのうちピーク温度の予測値の最大値と最小値との差を算出する。そして制御装置10は、算出された当該差が最小となる組合せパターンを選択する。
分割パターン決定処理Pが完了すると、制御装置10は、同時充電フラグをFALL=0に設定して(ステップS6)、初回補充電における図5のフローチャートを一旦終了する。
次に、制御装置10は、二次電池A~FのSOCを監視し、補充電が必要になったタイミングにおいて再び図5のフローチャートを開始する。すなわち、制御装置10は、図2に示すように稼働開始からの経過時間が4月の時点において、図5のフローチャートに従って2回目の補充電を行う。
2回目の補充電の手順が開始されると、制御装置10は、初回補充電におけるステップS6で同時充電フラグがFALL=0に設定されていることから、ステップS1でNoと判定することになる。
そして、制御装置10は、前回の補充電において選択された組合せパターンで、二次電池A~Fを複数の充電グループに分けて順次補充電を行う分割充電を実行する(分割充電ステップ、ステップS7)。また、このとき制御装置10は、初回補充電時と同様に二次電池A~Fの充電中におけるそれぞれのピーク温度を複数の温度センサTにより取得する(ステップS7)。
これにより、二次電池A~Fは、分割充電により全体的な温度上昇を抑制することができるだけでなく、ピーク温度の差を最小化する組合せパターンが選択されていることで、個々の劣化速度の差を低減することができる。
また、制御装置10は、二次電池A~Fの分割充電が完了すると、ステップS7で測定された二次電池A~Fのそれぞれのピーク温度の差を確認し、ピーク温度差が事前に設定された温度閾値TH以下であるか否かを判定する(ステップS8)。ここで、温度閾値THとは、二次電池A~Fの充電時におけるピーク温度のばらつきを判定するために予め任意に設定される値であり、本実施形態においてはTH=5°と設定されているものとする。すなわち、ステップS8においては、二次電池A~Fのピーク温度の最大値と最小値との差が5°以下であるか否かが判定されることになる。
ピーク温度差が温度閾値TH以下であると判定された場合(ステップS8でYes)、制御装置10は、次回の補充電においても今回の補充電における組合せパターンで分割充電を行うことが可能であると判断し、同時充電フラグをFALL=0に設定したまま補充電の手順を終了する。
一方、バックアップ電源装置1を長期に運用して定期的に補充電を繰り返す中で、周囲の環境変化等の事情により分割充電ステップにおけるピーク温度のばらつきが温度閾値THよりも大きくなった場合には(ステップS8でNo)、制御装置10は、同時充電フラグをFALL=1に設定して補充電の手順を終了する(ステップS9)。これにより、制御装置10は、次回の補充電を初回補充電時として同時充電を行い、分割パターン決定処理Pを実行することによりピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンを更新する。
尚、ここでは、ピーク温度差と温度閾値THとを比較して組合せパターンを更新するタイミングを決定しているが、分割充電の回数をカウントして所定の回数に達したタイミングで組合せパターンを更新してもよい。
続いて、二次電池A~Fを補充電した場合の実験例について説明する。図6は、二次電池A~Fを同時充電した場合の温度変化を表す波形である。より具体的には、図6は、同時充電を開始してから経過した時間を横軸とし、縦軸を電池温度とした場合の二次電池A~Fそれぞれの温度変化を表している。本実施形態においては、二次電池A~Fは、同時充電開始から約6.2時間で満充電に達して補充電が終了し、このタイミングをピーク温度として常温に向かって温度が低下していく。
図6の結果から、本実施形態におけるピーク温度が、気流方向の風上側に位置する二次電池A及びDで相対的に低く、気流方向の風下側に位置する二次電池C及びFで相対的に高いことが確認でき、どの程度の温度差を生じさせるかを把握することができる。
次に、組合せパターンの選択による効果の違いについて説明する。図7は、予測されたピーク温度差が最小でない場合の分割充電時の温度変化を表す波形である。ここでは、列挙ステップで列挙された組み合わせパターンのうち、ピーク温度差が最小でない〈D,E,F:A,B,C〉のグループ分けで分割充電を行なった場合の二次電池A~Cの温度変化を示している。
より具体的には、第1グループを二次電池D~F、第2グループを二次電池A~Cとして充電グループを設定し、第1グループを満充電まで充電した後に第2グループを満充電まで充電した場合の二次電池A~Cそれぞれの温度変化が示されている。尚、図7の横軸は、分割充電を開始してから経過した時間、すなわち第1グループの充電開始時間を0とした各グループの通算の経過時間を表している。また、二次電池A~Cのそれぞれと二次電池D~Fのそれぞれとは筐体内配置と気流方向が相互に対応し、温度変化が互いに同様の傾向を示すことから、ここでは二次電池D~Fの温度変化の図示を省略している。
図7の結果によれば、ピーク温度が最小の二次電池A(≒二次電池D)と、ピーク温度が最大の二次電池C(≒二次電池F)とは、ピーク温度差が約7°と比較的ばらつきが大きくなっている。
図8は、予測されたピーク温度差が最小である場合の分割充電時の温度変化を表す波形である。ここでは、列挙ステップで列挙された組み合わせパターンのうち、ピーク温度差が最小である〈A,B,F:D,E,C〉のグループ分けで分割充電を行なった場合の二次電池D,E,Cの温度変化を示している。
より具体的には、第1グループを二次電池A,B,F、第2グループを二次電池D,E,Cとして充電グループを設定し、第1グループを満充電まで充電した後に第2グループを満充電まで充電した場合の二次電池D,E,Cそれぞれの温度変化が示されている。尚、図8の横軸は、分割充電を開始してから経過した時間、すなわち第1グループの充電開始時間を0とした各グループの通算の経過時間を表している。また、二次電池D,E,Cのそれぞれと二次電池A,B,Fのそれぞれとは筐体内配置と気流方向が相互に対応し、温度変化が互いに同様の傾向を示すことから、ここでは二次電池A,B,Fの温度変化の図示を省略している。
図8の結果によれば、ピーク温度が最小の二次電池D(≒二次電池A)と、ピーク温度が最大の二次電池C(≒二次電池F)とは、ピーク温度差が約3.5°と比較的ばらつきが小さくなっている。
このため、バックアップ電源装置1は、補充電において上記の充電方法を適用することにより、二次電池A~Fのピーク温度差を最小化することができ、特定の二次電池のみに劣化が進行する虞を抑制することができる。
以上のように、本実施形態のバックアップ電源装置1は、筐体11に収容された二次電池A~Fに対して初回補充電において同時充電し、それぞれの二次電池A~Fのピーク温度を取得することで温度上昇傾向を把握する。また、バックアップ電源装置1は、測定されたピーク温度に基づいて、次回の補充電における分割充電の組合せパターンを最適化する。これによりバックアップ電源装置1は、上記した充電方法によって、次回の補充電を二次電池A~Fのピーク温度差が最小になる組合せパターンで分割充電することができ、特定の電池のみに劣化が偏らないため、充電時における二次電池A~Fの温度のばらつきに伴う放電可能時間の短縮を抑制することができる。
以上で本実施形態についての説明を終えるが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば上記の実施形態ではバックアップ電源装置1の筐体11を図4に示す構成として例示したが、筐体11は、空冷ファン14を設けない構成であってもよく、更には吸気口12及び排気口13を備えず密閉されていてもよい。
これらの場合、バックアップ電源装置1は、筐体11の内部を強制的に空冷しないか、又は筐体内外の空気の出入りが全く無いことになる。そのため、初回補充電時に二次電池A~Dを同時充電すると、隣接関係により二次電池B及びEのピーク温度が相対的に上昇し易くなる。
そこで、制御装置10は、分割パターン決定処理Pにより例えば〈B,E:A,C,D,F〉の組合せパターンを選択する。これにより、互いに隣接しない二次電池B及びEが第1グループとして充電され、その後に二次電池A,C,D,Fが第2グループとして充電される。そのため、相対的にピーク温度が高い二次電池B及びEは、充電時に周囲が高温でないため輻射熱を受けず放熱が容易となり、ピーク温度の上昇を抑制することができる。一方、相対的にピーク温度が低い二次電池A,C,D,Fは、満充電直後の高温状態の二次電池B又はEに隣接した状態で充電されるため、熱の授受が無い状態よりもピーク温度を僅かに上昇させることができる。その結果、バックアップ電源装置1は、二次電池A~Fのピーク温度のばらつきを抑制することができ、上記した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<本発明の実施態様>
本発明の第1の実施態様は、筐体に収容された複数の二次電池を定期的に補充電する充電方法であって、初回補充電時に複数の前記二次電池を同時に充電する同時充電ステップと、複数の前記二次電池の充電中におけるそれぞれのピーク温度を取得するピーク温度取得ステップと、複数の前記二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙する列挙ステップと、前記充電グループごとに充電した場合のそれぞれの前記ピーク温度を、前記初回補充電時の前記ピーク温度に基づいて前記組合せパターンごとに予測する予測ステップと、予測された前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンで複数の前記二次電池を分割充電する分割充電ステップと、を含む。
第1の実施態様に係る充電方法においては、筐体内の複数の二次電池に対して初回補充電において同時充電し、それぞれの二次電池のピーク温度を取得することで温度上昇傾向を把握する。また、当該充電方法においては、測定されたピーク温度に基づいて、次回の補充電における分割充電の組合せパターンを最適化する。これにより、第1の実施態様に係る充電方法によれば、次回の補充電を二次電池のピーク温度差が最小になる組合せパターンで分割充電することができ、特定の二次電池のみに劣化が偏らないため、充電時における二次電池の温度のばらつきに伴う放電可能時間の短縮を抑制することができる。
本発明の第2の実施態様に係る充電方法は、上記した第1の実施態様において、前記予測ステップにおいては、予め記憶された複数の前記二次電池の筐体内配置に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する。
第2の実施態様に係る充電方法によれば、ピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンの予測において、複数の二次電池の隣接関係等のレイアウトに基づいて予測値を調整するため、輻射熱の影響を盛り込んだより正確な予測を行うことができる。
本発明の第3の実施態様に係る充電方法は、上記した第1又は2の実施態様において、前記予測ステップにおいては、予め記憶された前記筐体の内部における気流方向に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する。
第3の実施態様に係る充電方法によれば、ピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンの予測において、筐体内の気流方向に基づいて予測値を調整するため、複数の二次電池それぞれの冷却効率を盛り込んだより正確な予測を行うことができる。
本発明の第4の実施態様に係る充電方法は、上記した第1乃至3のいずれかの実施態様において、前記分割充電ステップにおける前記ピーク温度のばらつきが所定の温度閾値よりも大きい場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する。
第4の実施態様に係る充電方法によれば、分割充電を行なった場合のピーク温度のばらつきが拡大したことを検知して組合せパターンを更新するため、長期の運用で定期的に補充電を繰り返す中で、周囲の環境変化等の事情が生じた場合であっても、当該組合せパターンを最適化することができる。
本発明の第5の実施態様に係る充電方法は、上記した第1乃至3のいずれかの実施態様において、前記分割充電が所定の回数に達した場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する。
第5の実施態様に係る充電方法によれば、長期の運用の中で補充電を所定回数毎に同時充電とすることにより、定期的に組合せパターンを更新し、周囲の環境変化等の事情が生じた場合であっても、当該組合せパターンを最適化することができる。
本発明の第6の実施態様に係るバックアップ電源装置は、筐体に収容された複数の二次電池と、複数の前記二次電池の充電電力を個別に断接する充電スイッチと、複数の前記二次電池の温度を個別に測定する温度センサと、前記充電スイッチを介して複数の前記二次電池を定期的に補充電する制御装置と、を備え、前記制御装置は、初回補充電時に複数の前記二次電池を同時に充電してそれぞれのピーク温度を取得し、複数の前記二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙し、前記充電グループごとに充電した場合のそれぞれの前記ピーク温度を、前記初回補充電時の前記ピーク温度に基づいて前記組合せパターンごとに予測し、予測された前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンで複数の前記二次電池を分割充電する。
第6の実施態様に係るバックアップ電源装置においては、制御装置が、筐体内の複数の二次電池に対して初回補充電において同時充電し、それぞれの二次電池のピーク温度を取得することで温度上昇傾向を把握する。また、当該制御装置は、測定されたピーク温度に基づいて、次回の補充電における分割充電の組合せパターンを最適化する。これにより、第1の実施態様に係るバックアップ電源装置によれば、次回の補充電を二次電池のピーク温度差が最小になる組合せパターンで分割充電することができ、特定の二次電池のみに劣化が偏らないため、充電時における二次電池の温度のばらつきに伴う放電可能時間の短縮を抑制することができる。
本発明の第7の実施態様に係るバックアップ電源装置は、上記した第6の実施態様において、前記制御装置は、予め記憶された前記複数の二次電池の筐体内配置に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する。
第7の実施態様に係るバックアップ電源装置によれば、ピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンの予測において、複数の二次電池の隣接関係等のレイアウトに基づいて予測値を調整するため、輻射熱の影響を盛り込んだより正確な予測を行うことができる。
本発明の第8の実施態様に係るバックアップ電源装置は、上記した第6又は7の実施態様において、前記制御装置は、予め記憶された前記筐体の内部における気流方向に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する。
第8の実施態様に係るバックアップ電源装置によれば、ピーク温度のばらつきが最小となる組合せパターンの予測において、筐体内の気流方向に基づいて予測値を調整するため、複数の二次電池それぞれの冷却効率を盛り込んだより正確な予測を行うことができる。
本発明の第9の実施態様に係るバックアップ電源装置は、上記した第6乃至8のいずれかの実施態様において、前記制御装置は、前記分割充電における前記ピーク温度のばらつきが所定の温度閾値よりも大きい場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する。
第9の実施態様に係るバックアップ電源装置によれば、分割充電を行なった場合のピーク温度のばらつきが拡大したことを検知して組合せパターンを更新するため、長期の運用で定期的に補充電を繰り返す中で、周囲の環境変化等の事情が生じた場合であっても、当該組合せパターンを最適化することができる。
本発明の第10の実施態様に係るバックアップ電源装置は、上記した第6乃至8のいずれかの実施態様において、前記制御装置は、前記分割充電が所定の回数に達した場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する。
第10の実施態様に係るバックアップ電源装置によれば、長期の運用の中で補充電を所定回数毎に同時充電とすることにより、定期的に組合せパターンを更新し、周囲の環境変化等の事情が生じた場合であっても、当該組合せパターンを最適化することができる。
1 バックアップ電源装置
2 外部電源
3 外部負荷
4 系統切換スイッチ
5 充電器
6 インバータ
10 制御装置
11 筐体
12 吸気口
13 排気口
14 空冷ファン
15 回路基板
A~F 二次電池
T 温度センサ
Dc 充電ダイオード
Dd 放電ダイオード
SWc 充電スイッチ
SWd 放電スイッチ
Tin/Tout 入出力端子
GND 接地端子

Claims (10)

  1. 筐体に収容された複数の二次電池を定期的に補充電する充電方法であって、
    初回補充電時に複数の前記二次電池を同時に充電する同時充電ステップと、
    複数の前記二次電池の充電中におけるそれぞれのピーク温度を取得するピーク温度取得ステップと、
    複数の前記二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙する列挙ステップと、
    前記充電グループごとに充電した場合のそれぞれの前記ピーク温度を、前記初回補充電時の前記ピーク温度に基づいて前記組合せパターンごとに予測する予測ステップと、
    予測された前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンで複数の前記二次電池を分割充電する分割充電ステップと、を含む、充電方法。
  2. 前記予測ステップにおいては、予め記憶された複数の前記二次電池の筐体内配置に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する、請求項1に記載の充電方法。
  3. 前記予測ステップにおいては、予め記憶された前記筐体の内部における気流方向に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する、請求項1又は2に記載の充電方法。
  4. 前記分割充電ステップにおける前記ピーク温度のばらつきが所定の温度閾値よりも大きい場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する、請求項1乃至3のいずれかに記載の充電方法。
  5. 前記分割充電が所定の回数に達した場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する、請求項1乃至3のいずれかに記載の充電方法。
  6. 筐体に収容された複数の二次電池と、
    複数の前記二次電池の充電電力を個別に断接する充電スイッチと、
    複数の前記二次電池の温度を個別に測定する温度センサと、
    前記充電スイッチを介して複数の前記二次電池を定期的に補充電する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    初回補充電時に複数の前記二次電池を同時に充電してそれぞれのピーク温度を取得し、 複数の前記二次電池を複数の充電グループに分けるときの組合せパターンを列挙し、
    前記充電グループごとに充電した場合のそれぞれの前記ピーク温度を、前記初回補充電時の前記ピーク温度に基づいて前記組合せパターンごとに予測し、
    予測された前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンで複数の前記二次電池を分割充電する、バックアップ電源装置。
  7. 前記制御装置は、予め記憶された複数の前記二次電池の筐体内配置に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する、請求項6に記載のバックアップ電源装置。
  8. 前記制御装置は、予め記憶された前記筐体の内部における気流方向に基づいて前記ピーク温度の予測値を補正する、請求項6又は7に記載のバックアップ電源装置。
  9. 前記制御装置は、前記分割充電における前記ピーク温度のばらつきが所定の温度閾値よりも大きい場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する、請求項6乃至8のいずれかに記載のバックアップ電源装置。
  10. 前記制御装置は、前記分割充電が所定の回数に達した場合に、次回の補充電を前記初回補充電時として前記ピーク温度のばらつきが最小となる前記組合せパターンを更新する、請求項6乃至8のいずれかに記載のバックアップ電源装置。
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