JP2023067063A - 定量塗布容器 - Google Patents

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芳夫 紀陸
Yoshio Kiriku
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Abstract

【課題】粘度の高いジェル又はクリーム状の流体の塗布に適した定量塗布容器を提供する。【解決手段】弾性圧搾可能な胴部4から口頸部6を起立する容器体2と、前記口頸部6の上側に装着された吐出部を兼ねる計量部20と、前記計量部20の上側に下限位置である第1位置P1と上限位置である第2位置P2との間で昇降可能に取り付けられた塗布栓50とを具備する。前記計量部20は、前記口頸部6より上側へ開通する通液孔32とこの通液孔32の周りに周設された上面開口の液溜め用溝30と有している。前記塗布栓50は、頂板52の周端から脚筒56を垂設してなり、この脚筒56は、前記液溜め用溝30内の空隙を内側空隙部Ciと外側空隙部Cоとに仕切るように液溜め用溝30内に挿入されている。前記塗布栓50を第2位置P2まで引き出した状態で前記通液孔32を容器体2の内部から遮断する遮断手段Sが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、定量塗布容器、特に定量の内容物を簡易に計量できる塗布容器に関する。
定量塗布容器として、容器体の口頸部内に下位チャンバーを挿入させ、下位チャンバーの側面から鍔部を介して垂設した装着筒を前記口頸部の外面に装着し、前記下位チャンバーの上に、上部に吐出口を有する上位チャンバーを回転可能に積載し、かつ前記吐出口内から、目的面への圧接により開弁する弁体を突出したものが知られている(特許文献1)。
下位チャンバーは、外筒壁の下端からリング状底壁を介して有頂の内筒壁を起立した2重筒状に形成されている。
また上位チャンバーは、外周壁の下端から内向きフランジ状底壁を介して支持筒を垂設してなり、この支持筒を前記内筒壁の外面に回転可能に嵌着させている。
これら内筒壁及び支持筒の対応位置には、上位チャンバーの回転操作により、相互の連通・不通を選択可能な一対の主通液孔が、また前記内向きフランジ状底壁には副通液孔が開口されている。
使用するときには、一対の主通液孔の連通状態で容器体を上下反転させ、内筒壁の内部から主通液孔を介して下位チャンバー及び上位チャンバーに容器体内の液体を流入させ、次に容器体を正立状態として、主通液孔の高さに応じた一定量の液体を下位チャンバー内に残して、残りを容器体へ戻し、次に上位チャンバーを回転させて、主通液孔を不通状態とし、再び容器体を逆さまにして、下位チャンバーから副通液孔を介して上位チャンバーへ液体を流下させ、前記弁体に目的面に圧接させて、計量された液体を塗布すればよい。
特開2007-8473
日焼け止めや除毛用のクリーム・ジェルなどは腕や足といった場所に使用することが多いが、一度にどの程度使用すればよいかが分かりづらく多く使用してしまう場合があった。
またジェルや粘性のあるクリームなどは塗り広げることも必要とされている。
特許文献1の容器は、定量塗布機能を有しているが、複数の通液孔を介して液体を流通させるため、粘度の高いジェルやクリームには適しておらず、吐出口から取り出して塗り広げることが困難となる可能性があった。
また仮に吐出口から取り出すことができたとしても、容器体を何度も反転させたり、下位チャンバーに対して上位チャンバーを回転させる必要があり、操作が面倒であった。
本発明の第1の目的は、粘度の高いジェル状又はクリーム状の流体の塗布に適した定量塗布容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、操作が簡単な定量塗布容器を提供することである。
第1の手段は、弾性圧搾可能な胴部4から口頸部6を起立する容器体2と、
前記口頸部6の上側に装着された吐出部を兼ねる計量部20と、
前記計量部20の上側に下限位置である第1位置P1と上限位置である第2位置P2との間で昇降可能に取り付けられた塗布栓50と
を具備しており、
前記計量部20は、前記口頸部6より上側へ開通する通液孔32とこの通液孔32の周りに周設された上面開口の液溜め用溝30と有しており、
前記塗布栓50は、上面を塗布面54とする頂板52の周端から脚筒56を垂設してなり、
この脚筒56は、前記液溜め用溝30内の空隙を内側空隙部Ciと外側空隙部Cоとに仕切るように当該液溜め用溝30内に挿入されており、
前記塗布栓50を第2位置P2まで引き出した状態で前記通液孔32を容器体2の内部から遮断する遮断手段Sが設けられている。
本手段では、図2に示すように弾性圧搾可能な容器体2の口頸部6の上側に吐出部を兼ねる計量部20を装着するとともに、前記計量部20の上側に塗布栓50を取り付けている。
この塗布栓は、図1に示す下限位置である第1位置P1と図3に示す上限位置(反転状態での最も下側の位置)である第2位置P2との間で昇降可能である。
前記計量部20は、前記口頸部6より上側へ開通する通液孔32とこの通液孔32の周りに周設された上面開口の液溜め用溝30とを有している。
前記塗布栓50は、上面を塗布面54とする頂板52の周端から脚筒56を垂設してなり、この脚筒56は、前記液溜め用溝30内の空隙を内側空隙部Ciと外側空隙部Cоとに仕切るように当該液溜め用溝30内に挿入されている。
この構造では、弾性圧搾により容器体の内部を高圧化して内容物を下流側へ圧送することができるので、高粘度の液体を定量塗布することに適している。
また吐出操作の際には、逆さまにした容器体の胴部を圧搾するだけでよく、従来技術のように容器体を幾度も上下反転させたり、上位チャンバーを回転する動作をする必要がないから、操作が簡単である。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記計量部20は、内筒壁28と外筒壁22の下端同士をリング状底壁24で連結した二重筒状に設け、前記内筒壁28の上端開口を前記通液孔32とするとともに、内筒壁28及び外筒壁22の間に深溝状の液溜め用溝30を形成した。
本手段では、図1に示すように、前記計量部20は、内筒壁28と外筒壁22の下端同士をリング状底壁24で連結した二重筒状に設け、前記内筒壁28の上端開口を前記通液孔32とするとともに、内筒壁28及び外筒壁22の間に深溝状の液溜め用溝30を形成した。
この構造によれば、液溜め用溝30の容積を十分に確保しつつ、計量部20の径方向に嵩張ることを回避できる。
また液溜め用溝30の内表面が大きくなるため、内容物が液溜め用溝30から零れにくくなる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記計量部20は、前記口頸部6の外面に嵌合された装着筒部12の上端部に連設させることにより、前記口頸部6の上側に固定されており、
前記装着筒部12の上端にヒンジ34を介して連結された上蓋40が設けられており、
この上蓋40の蓋板45の裏面から垂設した突き当て用突起46が前記塗布栓50の頂板52に当接されており、
この突き当て用突起46と前記液溜め用溝30の底面31との間に前記塗布栓50が挟持されることにより、当該塗布栓50が第1位置P1に保持されるように設けた。
本手段では、図1に示すように、前記口頸部6の外面に、前記計量部20と連設させた装着筒部12を嵌合させ、この装着筒部12の上端にヒンジ34を介して連結された上蓋40が設けられており、この上蓋40の蓋板45から垂設した突き当て用突起46が前記塗布栓50の頂板52に当接されている。
そして、この突き当て用突起46と前記液溜め用溝30の底面31との間に前記塗布栓50が挟持されることにより、当該塗布栓50が第1位置P1に保持される。
この構造によれば、流通段階で塗布栓50のガタツキを防止できる。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ前記塗布栓50の頂板52から前記通液孔32を通って下方へ延びる連係棒60を設け、
この連係棒60の下端に、前記遮断手段Sとして、前記通液孔32の全周に亘って前記計量部20の裏面に液密に当接することが可能な環状の係止突部62を付設した。
本手段では、図1に示すように、前記塗布栓50の頂板52から前記通液孔32を通って下方へ延びる連係棒60を設け、この連係棒60の下端に環状の係止突部62を付設している。
この係止突部62は、図3に示すように塗布栓50が第2位置へ引き出された状態で、前記遮断手段Sとして、前記通液孔32の全周に亘って前記計量部20の裏面に液密に当接する。
この構造によれば、環状の係止突部62の当接により塗布栓50が停止するとともに通液孔32の入口が遮断され、液溜め用溝30内に過剰に内容物が入ることを防止できる。
本発明によれば、粘度の高いジェル状又はクリーム状の流体の塗布を適切に行うことができる。
本発明の実施形態に係る定量塗布容器の断面図である。 図1の容器の作用の第1段階の説明図であり、胴部の圧搾により塗布栓が下降する途中の状態を示している。 図1の容器の作用の第2段階の説明図であり、胴部の圧搾により塗布栓が倒立状態での下側の限界位置に到達した状態を示している。 図1の容器の作用の第3段階の説明図であり、塗布栓を上側に押し上げた後に目的面(手の甲)に内容物を塗布している状態を示している。
図1から図4は、本発明の実施形態に係る定量塗布容器を示している。
この定量塗布容器は、本実施形態において、容器体2と、吐出キャップ10と、上蓋40と、塗布栓50とで形成されている。
もっとも、前記上蓋40は省略することができる。
またこれら各部材は、例えば合成樹脂材により形成することができる。
容器体2は、弾性圧搾可能な胴部4から口頸部6を起立しており、胴部の圧搾により内容物(主としてジェル状或いはクリーム状の高粘性液体)が口頸部6から出るように設けている。
なお、本明細書では、「液体」とは高粘性の粘稠物を含むものとする。
図示例では、前記口頸部6の外面にオネジ部8を形成している。
吐出キャップ10は、本実施形態において、図1に示すように、装着筒部12と内向きフランジ16と計量部20とを有する。
もっとも、この構造は適宜変更することができる。
前記装着筒部12は、前記口頸部6の外面に嵌合されている。
図示例では、装着筒部12の下半部に前記オネジ部8とかみ合うメネジ部14を形成するとともに、装着筒部12の上半部を前記口頸部6の上方へ突出している。
また図示例では、前記装着筒部12の上端部から内向きフランジ16を突設して、この内向きフランジ16を計量部20の外周面に連設している。
また前記内向きフランジ16の上面からは、上蓋40側に係止させるための環状の係止突条18を隆起させている。
また前記装着筒部12の上端はヒンジ34を介して上蓋40に連結させている。
もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。
前記計量部20は、前記口頸部6の上側に装着されており、本実施形態において、図1に示すように、外筒壁22と内筒壁28との各下端をリング状底壁24で連結させた2重筒状に形成されている。
なお、「口頸部の上側に装着」とは、計量部20の下部が前記口頸部6内に嵌着された構造を含むものとする。
本実施形態では、前記リング状底壁24の下面から垂設されたシール筒部26が、前記口頸部6の上端部内に液密に嵌入されている。
前記計量部20は、吐出部を兼ねる部位であり、前記外筒壁22及び内筒壁28の間に、計量するべき内容物を仮溜めするための液溜め用溝30が形成されている。
本実施形態の液溜め用溝30の平面形状は、環状であるが、環状以外のループ形状(例えば楕円形状)に形成しても構わない。
また、前記内筒壁28の上端開口を、前記液溜め用溝30と容器体2とを連通させるための通液孔32としている。
なお、図示例では、外筒壁22の筒長を内筒壁28の筒長より大としている。
本実施形態では、図1に示すように、前記外筒壁22及び内筒壁28の間に形成される液溜め用溝30の内部には、塗布栓50の後述の脚筒56が、また前記通液孔32の内部には、塗布栓50の後述の連係棒60が、それぞれ、遊挿されている。
ここで「遊挿」とは、脚筒56は液溜め用溝30の内表面との間に、また連係棒60は内筒壁28の内周面との間に隙間(遊び)を存して挿入されているという意味である。それらの隙間を内容物の通り道とするためである。これらの構造については後述する。
なお、液溜め用溝30の「内表面」とは、内筒壁28の外面及び外筒壁22の内面のうちで相互に向かい合う部分及び液溜め用溝30の底面31(リング状底壁24の上面)をいう。
そして前記外筒壁22及び脚筒56との隙間(後述の外側空隙部Cо)の上部が環状の吐出口Aとして上方へ開口されている。
本実施形態では、前記液溜め用溝30は、図1に示す断面形状において、深溝状に形成されている。ここで、「深溝」とは、本明細書において、溝の深さdが溝の幅wより大である溝をいうものとする(図2参照)。
液溜め用溝30を深溝状にすることにより、液溜め用溝30の容積を或る程度大きく設計しつつ、計量部20が径方向に嵩張らないようにすることができる。
また、液溜め用溝30の深さdを大とすると、内容物と接する液溜め用溝30の内表面の面積が大となる。これにより、内容物を高粘性の流体(クリーム又はジェル)としたことと相まって、容器体2を逆さまにした状態で液溜め用溝30から内容物が不意に漏れ出すリスクを低減することができる。
上蓋40は、吐出キャップ10の上方を覆う蓋板45の周端から蓋周壁42を垂設してなる。
この蓋周壁42の下端部は前記装着筒部12の上端部に嵌合されており、かつ前述のヒンジ34を介して装着筒部12の上部に連結されている。
図示例では、ヒンジ34と反対側で、前記蓋周壁42の下端部外面には、指当て部44が付設されている。
また蓋周壁42の下端部内面には、前記吐出キャップ10の係止突条18を嵌合させるための係止凹部43が周設されている。
本実施形態では、前記蓋板45の裏面から嵌合周壁48を垂設させており、この嵌合周壁48の下端部を前記外筒壁22の上端部内に嵌着させている。
また前記嵌合周壁48の内側で、前記蓋板45の裏面から環状の突き当て用突起46を垂設させている。もっとも突き当て用突起46の形状は適宜変更することができる。この突き当て用突起46の下端は塗布栓50の後述の頂板52に突き当てられている。
更に前記蓋周壁42の外面には、当接用突子bが付設されている。この当接用突子bは、前記ヒンジ34の上方に位置しており、図1に想像線で示す如く、このヒンジ34を中心として上蓋40を開方向へ反転させたときに、前記装着筒部12の外面に当接するように形成されている。
塗布栓50は、前記計量部20の上側に昇降可能に取り付けられる、全体として筒状の部材であり、吐出口Aから供給される内容物を塗り広げるという機能を有する。
塗布栓50は、図1に示す第1位置P1(正立状態での下限位置に相当する)と、図2に示す第2位置P2(正立状態での上限位置に相当する)との間で昇降可能である。
本実施形態では、前記塗布栓50は、頂板52と、脚筒56と、連係棒60で形成されている。
前記頂板52は、上面を塗布面54とする水平板である。図1に示すように、この頂板52には前記突き当て用突起46が突き当てられている。
前記脚筒56は、前記頂板52の周端から垂設されており、前記液溜め用溝30内へ遊挿されている。
図示例では、脚筒56の上端部は、頂板52の周端に連設されて、水平方向外方から下方へ向かう屈曲部に形成されており、脚筒56の残りの垂直部分が液溜め用溝30に挿入されている。
前記脚筒56は、前記液溜め用溝30内の空隙を、内側空隙部Ciと外側空隙部Cоとに仕切っている。
前記脚筒56の下端である先端部58は、液溜め用溝30の底面31に突き当てられている。
なお、前記塗布栓50は、図1に示す閉蓋状態において、前記底面31と上蓋40側の突き当て用突起46との間で挟持され、第1位置P1に保持される。これにより、塗布栓50が上下方向にガタつくことを回避することができる。
前記脚筒56の筒長は、その下端(頂板52からの遠位端)である先端部58が、塗布栓50を第2位置まで引き出した状態で前記液溜め用溝30内にあるように設計されている。
前記連係棒60は、前記塗布栓50の頂板52から前記通液孔32を通って計量部20の下方へ延びている。
図示例の連係棒60は、中空の筒であるが、中実の棒も連係棒の態様に含まれる。
連係棒60の外径は、内筒壁28の内周面との間に間隙Gを確保するように設計されており、この間隙Gを内容物が通過するように設けている。この間隙Gは、計量部20内において、通液孔32の入口Eから吐出口Aに至る内容物の流路Fの一部をなしている。
図示例では、流路Fの上流部である間隙Gの幅と、中流部である内側空隙部Ciの幅と同程度であり、これら間隙G及び内側空隙部Ciの幅よりも、下流部である外側空隙部Cоの幅の方が大である。
従って、前記流路Fの流路面積は上流側から下流側に向かって段階的に大となる。
このため、内容物の流れがスムーズになる。
前記連係棒60の下端には係止突部62が付設されている。
この係止突部62は、図3に示す第2位置P2において、前記通液孔32の入口Eの近傍で前記リング状底壁24の下面に係止することが可能に設けている。
これにより、容器体2を上下反転させて容器体2の胴部4を圧搾する際に、内圧の上昇により、第1位置P1から第2位置P2へ移動した塗布栓50の係止突部62がリング状底壁24に突き当たることにより、塗布栓50が停止するように設けている。
なお、容器体2を上下反転させてから利用者が胴部4を圧搾するまでの間には若干の時間差があると考えられるが、その間に塗布栓50が重力により図3に示す第2位置P2へ移動してしまうことはないと考えられる。何故なら、高粘度の液体を容器体2内に収納しており、係止突部62に大きな流体抵抗が作用して、塗布栓50が速く移動することを妨げるからである。
本実施形態の係止突部62は、環状に形成され、通液孔32の入口Eの周囲で前記リング状底壁24の下面に液密に当接している。
この構造とすることにより、前記係止突部62は、前記通液孔32を容器体2の内部から遮断する遮断手段Sとしての役割を兼ねるように設けられている。
もっともこれらの構造へ適宜変更することができる。
例えば計量部20の下面側に係止する係止手段と、内筒壁28の適所で流路Fを遮断する遮断手段とを別々に設けても構わない。
通液孔32の入口Eを遮断することにより、一定量の内容物が計量部20内に溜まる。
前記連係棒60の表面からの係止突部62の突出長は、計量部20への塗布栓50の組み付け行程において、連係棒60を内筒壁28内へ挿入する際に、前記内筒壁28の内面を、係止突部62が乗り越えることが可能な程度の大きさに設計する。この乗り越えを容易とするために、前記係止突部62の下面は、下端側が小径のテーパ状面に形成されている。
前記構成において、図1の状態から上蓋40を開蓋し、次に、容器体2を上下反転させて胴部4を圧搾すると、容器体2の内部が高圧化することにより、図2に示すように、塗布栓50が外方(上下反転状態での下方)へ移動するとともに、容器体2内の内容物が通液孔32内へ入る。
さらに胴部4を圧搾すると、内容物は通液孔32を通って液溜め用溝30の一部(図示例では内側空隙部Ci及び液溜め用溝30の底面31付近)を占める。これにより或る程度一定量の内容物が計量部20内に溜まる。それとともに、連係棒60の係止突部62がリング状底壁24に突き当たって塗布栓50が停止し、かつ、通液孔32の入口Eが閉鎖される。
次に、塗布栓50の頂板52に、塗布しようとする部位(例えば手又は足)を当てて、塗布栓50を押し上げると、塗布栓50の脚筒56が液溜め用溝30の奥側へ進入するので、これにより液溜め用溝30内の内容物が吐出口A側へ押し出される。
押し出される内容物の量は脚筒56の進入距離に応じた一定量であり、これにより、計量機能が発揮される。
そして押し出された内容物を頂板52の塗布面54で、塗布しようとする部位に塗り広げることで、塗布作業を行うことができる。
従って、一度の押し操作で使用量だけの内容物を吐出することができ、塗布栓50を押し続ける必要がないので、使い勝手がよい。
前記構成及び作用によれば、弾性圧搾可能な容器体2の口頸部6の上側に計量部20を装着するとともに、前記計量部20の上側に昇降可能に塗布栓50を取り付け、前記計量部20は、通液孔32の周りに周設された液溜め用溝30を有しており、前記塗布栓50は、頂板52の周端から垂設する脚筒56で、前記液溜め用溝30内の空隙を内側空隙部Ciと外側空隙部Cоとに仕切るように当該液溜め用溝30内に挿入されているから、高粘度の液体を定量塗布することに適している。
また吐出操作の際には、逆さまにした容器体の胴部を圧搾するだけでよいから、操作が簡単である。
また前記計量部20の内筒壁28と外筒壁22との間に深溝状の液溜め用溝30を形成したから、計量部20が径方向に嵩張ることを回避できる。
また上蓋40から垂設した突き当て用突起46と前記液溜め用溝30の底面31との間に塗布栓50が挟持されるから、流通段階で塗布栓50のガタツキを防止できる。
また前記塗布栓50の頂板52から通液孔32を通って下方へ延びる連係棒60に遮断手段Sとして係止突部62を付設したから、液溜め用溝30内への内容物の過剰な流入を防止できる。
2…容器体 4…胴部 6…口頸部 8…オネジ部
10…吐出キャップ 12…装着筒部 14…メネジ部 16…内向きフランジ
18…係止突条
20…計量部 22…外筒壁 24…リング状底壁 26…シール筒部
28…内筒壁 30…液溜め用溝 31…底面 32…通液孔 34…ヒンジ
40…上蓋 42…蓋周壁 43…係止凹部 44…指当て部 45…蓋板
46…突き当て用突起 48…嵌合周壁
50…塗布栓 52…頂板 54…塗布面 56…脚筒 58…先端部
60…連係棒 62…係止突部
A…吐出口 b…当接用突子 Ci…内側空隙部 Co…外側空隙部
d…液溜め用溝の深さ E…入口 F…流路 G…間隙
S…遮断手段 w…液溜め用溝の径方向の幅




Claims (4)

  1. 弾性圧搾可能な胴部(4)から口頸部(6)を起立する容器体(2)と、
    前記口頸部(6)の上側に装着された吐出部を兼ねる計量部(20)と、
    前記計量部(20)の上側に下限位置である第1位置(P1)と上限位置である第2位置(P2)との間で昇降可能に取り付けられた塗布栓(50)と
    を具備しており、
    前記計量部(20)は、前記口頸部(6)より上側へ開通する通液孔(32)とこの通液孔(32)の周りに周設された上面開口の液溜め用溝(30)と有しており、
    前記塗布栓(50)は、上面を塗布面(54)とする頂板(52)の周端から脚筒(56)を垂設してなり、
    この脚筒(56)は、前記液溜め用溝(30)内の空隙を内側空隙部(Ci)と外側空隙部(Cо)とに仕切るように当該液溜め用溝(30内に挿入されており、
    前記塗布栓(50)を第2位置(P2)まで引き出した状態で前記通液孔(32)を容器体(2)の内部から遮断する遮断手段(S)が設けられていることを特徴とする、定量塗布容器。
  2. 前記計量部(20)は、内筒壁(28)と外筒壁(22)の下端同士をリング状底壁(24)で連結した二重筒状に設け、前記内筒壁(28)の上端開口を前記通液孔(32)とするとともに、内筒壁(28)及び外筒壁(22)の間に深溝状の液溜め用溝(30)を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の定量塗布容器。
  3. 前記計量部(20)は、前記口頸部(6)の外面に嵌合された装着筒部(12)の上端部に連設させることにより、前記口頸部(6)の上側に固定されており、
    前記装着筒部(12)の上端にヒンジ(34)を介して連結された上蓋(40)が設けられており、
    この上蓋(40)の蓋板(45)の裏面から垂設した突き当て用突起(46)が前記塗布栓(50)の頂板(52)に当接されており、
    この突き当て用突起(46)と前記液溜め用溝(30)の底面(31)との間に前記塗布栓(50)が挟持されることにより、当該塗布栓(50)が第1位置(P1)に保持されるように設けた、請求項1又は請求項2に記載の定量塗布容器。
  4. 前記塗布栓(50)の頂板(52)から前記通液孔(32)を通って下方へ延びる連係棒(60)を設け、
    この連係棒(60)の下端に、前記遮断手段(S)として、前記通液孔(32)の全周に亘って前記計量部(20)の裏面に液密に当接することが可能な環状の係止突部(62)を付設したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の定量塗布容器。
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