JP2023066616A - Rfidラベル付き無線綴じ本の検査システム、検査方法、及び、rfidラベル付き無線綴じ本の製造方法 - Google Patents

Rfidラベル付き無線綴じ本の検査システム、検査方法、及び、rfidラベル付き無線綴じ本の製造方法 Download PDF

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太郎 井川
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【課題】書籍に貼付されたRFIDタグ(インレット)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことができる、RFIDラベル付き無線綴じ本の検査システムを提供する。【解決手段】RFIDラベル付き無線綴じ本30の検査システム180は、RFIDラベル10が貼付された無線綴じ本30を搬送する搬送部160と、搬送部160を搬送される無線綴じ本30に貼付されたRFIDラベル10の異常有無を検査する検査部140と、検査部140により異常を検出されたRFIDラベル10が貼付された無線綴じ本30を選別する選別部150と、を備える。【選択図】図7

Description

本開示は、RFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム、検査方法、及び、RFIDラベル付き無線綴じ本の製造方法に関する。
従来、書籍管理(在庫管理や販売実績など)のために正確な情報を得るには、例えば作業員が目視で現品確認を行うか製本のバーコード情報などで確認する必要があった。
特許文献1には、このような作業負担を軽減するために、製本時に予め表紙内などにRFIDタグを貼り付ける構成が記載されている。
特開2002-326474号公報
特許文献1に記載の従来手法のようにRFIDタグを書籍に貼り付ける構成の場合、製本後にタグが正常機能を果たしているかの検査を行う必要がある。従来の検査では、製本が集約された状態で、作業員がハンディ式のRFIDリーダなどの読み取り装置を用いて個々のタグの機能判定を行うことが多い。この場合、書籍は通常積み重ねて束ねられた状態であることが多いため、NG品を抜き出すには手間がかかる。
これに対して、書籍を積み重ねた状態となる前の製本工程において検査を行うことも考えられる。しかしながら、製本工程中は書籍が高速で搬送されており、検査を行うための時間が短いため、製本工程中にタグの機能判定を行うことは難しい。
本開示は、書籍に貼付されたRFIDタグ(インレット)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことができる、RFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム、検査方法、及び、RFIDラベル付き無線綴じ本の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システムは、RFIDラベルが貼付された無線綴じ本を搬送する搬送部と、前記搬送部を搬送される前記無線綴じ本に貼付された前記RFIDラベルの異常有無を検査する検査部と、前記検査部により異常を検出された前記RFIDラベルが貼付された前記無線綴じ本を選別する選別部と、を備える。
この態様によれば、従来の一般的な製本工程と同様の高速で搬送部上を搬送される無線綴じ本に対して、検査部は個々の無線綴じ本のRFIDラベルの異常有無の検査を充分に確実に実施することができる。また、選別部は個々の無線綴じ本の選別を充分に確実に実施することができる。したがって、本態様の検査システムは、製本された後の無線綴じ本に貼付されたRFIDタグ(インレット11)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことが可能となる。
また、本態様では、選別部が、検査部の検査結果に応じて無線綴じ本のOK品とNG品とを自動的に選別するので、作業員が手作業で選別するなどの作業が不要となり、作業負荷を軽減できる。
本発明の実施形態の他の観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システムでは、前記RFIDラベルは、内部にインレットを配置し、前記インレットの一方の面の側に耐熱層を設け、前記耐熱層と反対側の面の側に粘着層を有し、前記RFIDラベルは、前記粘着層によって前記無線綴じ本の背表紙内面に貼付されてもよい。
この態様によれば、RFIDラベルは耐熱層を有するので、耐熱層によって製本工程における熱によるRFIDラベルの故障を抑制できる効果がある。しかし、例えば丁合本と背表紙との間へのホットメルトなどの接合剤の流れ込み方などによっては、耐熱層を越えてインレット側に熱が伝達されてしまうなど、耐熱層だけではカバーできない状況も考えられる。本態様の検査システムは、このようなRFIDラベルの構造上の工夫だけでは防げない故障の発生時にも、その故障を検出して選り分けることができるので、製造後に出荷される無線綴じ本の信頼度をさらに向上できる。
また、製本工程では、ホットメルトなどの接合剤の熱以外にもRFIDラベルの故障の原因が考えられる。例えば、RFIDラベルの貼付位置が背表紙の範囲からはみ出していた場合には、表紙を折り込むとRFIDラベルも折られてしまってICチップやアンテナ部が破損するなどの物理的な故障も考えられる。本態様の検査システムは、このような製本工程において発生し得るRFIDラベルの物理的な故障に対しても、その故障を検出して選り分けることができるので、製造後に出荷される無線綴じ本の信頼度をより一層向上できる。同様に、本態様の検査システムは、ICチップやアンテナ部やこれらの接続部分に関する製造起因の不具合も検知できるので、製造後に出荷される無線綴じ本の信頼度をさらに向上できる。
本発明の実施形態の他の観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システムでは、前記検査部がRFIDリーダライタを有し、前記RFIDラベルに検査用情報を書き込み、書き込んだ前記検査用情報を読み取れない場合に前記RFIDラベルの異常を検出してもよい。
この態様によれば、検査部のRFIDリーダライタによって、RFIDラベルの書き込みと読み取りの検査を同時に行うことができるので、RFIDラベルの異常検出をより高精度に行うことができる。
本発明の実施形態の他の観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システムでは、前記検査部がRFIDリーダを有し、前記RFIDラベルに書き込まれている情報を読み取れない場合に前記RFIDラベルの異常を検出してもよい。
この態様によれば、検査部はRFIDリーダを用いて、RFIDラベルへの情報の書き込みは行わずに、RFIDラベルからの情報の読み取りの検査のみを行うので、検査速度を向上できる。
本発明の実施形態の他の観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システムでは、前記検査部が、複数のRFIDリーダライタまたはRFIDリーダを有し、前記複数のRFIDリーダライタまたは前記RFIDリーダの読み取り結果に基づき前記RFIDラベルの異常有無を検査してもよい。
この態様によれば、同一のRFIDラベルに対して情報の書き込みまたは読み取りの検査回数を増やすことができるので、検査結果の信頼度を高めて検査精度を向上できる。
本発明の実施形態の一観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の検査方法は、RFIDラベルが貼付された無線綴じ本を搬送する搬送工程と、前記搬送工程にて搬送される前記無線綴じ本に貼付された前記RFIDラベルの異常有無を検査する検査工程と、前記検査工程にて異常を検出された前記RFIDラベルが貼付された前記無線綴じ本を選別する選別工程部と、を備える。
この態様によれば、従来の一般的な製本工程と同様の高速で搬送される無線綴じ本に対して、検査工程では個々の無線綴じ本のRFIDラベルの異常有無の検査を充分に確実に実施することができる。また、選別工程では個々の無線綴じ本の選別を充分に確実に実施することができる。したがって、本態様の検査方法は、製本された後の無線綴じ本に貼付されたRFIDタグ(インレット11)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことが可能となる。
また、本態様では、選別工程において、検査工程の検査結果に応じて無線綴じ本のOK品とNG品とを自動的に選別するので、作業員が手作業で選別するなどの作業が不要となり、作業負荷を軽減できる。
本発明の実施形態の一観点に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の製造方法は、内部にインレットを配置し、前記インレットの一方の面の側に耐熱層を設け、前記耐熱層と反対側の面の側に粘着層を有するRFIDラベルの前記粘着層を背表紙の内側に貼付して表紙を作成する表紙作成工程と、前記表紙作成工程にて作成された前記表紙で丁合本をくるみ、前記背表紙の内面及び前記耐熱層の表面を前記丁合本の背に接合材を用いて接着する接着工程と、前記接着工程にて前記RFIDラベルが前記背表紙の内面に貼付された無線綴じ本を搬送部で搬送する搬送工程と、前記搬送工程にて前記搬送部を搬送される前記無線綴じ本に貼付された前記RFIDラベルの異常有無を検査する検査工程と、前記検査工程において異常を検出された前記RFIDラベルが貼付された前記無線綴じ本を選別する選別工程と、を含む。
この態様によれば、表紙作成工程において、インレットと耐熱層と粘着層とを積層し一体構造としたRFIDラベルを背表紙に貼付する。これにより、貼付対象物の表紙材へRFIDタグ(インレット)を設置する際には、RFIDラベルを所望の位置に配置して粘着層を背表紙の表面に接着させるだけで、インレットと耐熱層と粘着層との積層構造を表紙材に簡単に設置できる。このため、従来のRFIDタグのように粘着層の塗布、インレット(RFIDタグ)の配置、耐熱層の積層、などの手順を省略でき、貼付作業を容易にできる。
また、接着工程において、RFIDラベルの粘着層が背表紙に接着されるため、その反対側にある耐熱層が背表紙の内側の最も表側に位置することになる。このため、ホットメルトなどの接合剤を用いて丁合本と背表紙21とを接着する際には、RFIDラベルのインレットと接合剤との間に耐熱層が介在することになるので、接合剤の熱がインレットの側に伝達することが耐熱層によって抑制される。これにより、接着工程の高熱によるインレットの故障を好適に防止できる。この結果、本態様では、RFIDタグ(インレット)の耐熱性を向上でき、かつ、製本工程の効率を維持できる。
また、検査工程では、従来の一般的な製本工程と同様の高速で搬送部上を搬送される無線綴じ本に対して、個々の無線綴じ本のRFIDラベルの異常有無の検査を充分に確実に実施することができる。また、選別工程では、個々の無線綴じ本の選別を充分に確実に実施することができる。したがって、本態様では、製本された後の無線綴じ本に貼付されたRFIDタグ(インレット11)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことが可能となる。
また、本態様に係るRFIDラベルは耐熱層を有するので、耐熱層によって製本工程における熱によるRFIDラベルの故障を抑制できる効果がある。しかし、例えば丁合本と背表紙との間へのホットメルトなどの接合剤の流れ込み方などによっては、耐熱層を越えてインレット側に熱が伝達されてしまうなど、耐熱層だけではカバーできない状況も考えられる。本態様の検査工程及び選別工程では、このようなRFIDラベルの構造上の工夫だけでは防げない故障の発生時にも、その故障を検出して選り分けることができるので、製造後に出荷される無線綴じ本の信頼度をさらに向上できる。
また、製本工程では、ホットメルトなどの接合剤の熱以外にもRFIDラベルの故障の原因が考えられる。例えば、RFIDラベルの貼付位置が背表紙の範囲からはみ出していた場合には、表紙を折り込むとRFIDラベルも折られてしまってICチップやアンテナが破損するなどの物理的な故障も考えられる。本態様の検査工程及び選別工程では、このような製本工程において発生し得るRFIDラベルの物理的な故障に対しても、その故障を検出して選り分けることができるので、製造後に出荷される無線綴じ本の信頼度をより一層向上できる。
また、本態様の選別工程では、検査工程の検査結果に応じて無線綴じ本のOK品とNG品とを自動的に選別するので、作業員が手作業で選別するなどの作業が不要となり、作業負荷を軽減できる。
本開示によれば、書籍に貼付されたRFIDタグ(インレット)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことができる、RFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム、及び、RFIDラベル付き無線綴じ本の製造方法を提供することができる。
本実施形態に係るRFIDラベルの概略構成を示す断面図である。 図1中のインレットの構成の一例を示す平面図である。 図1、図2に示すRFIDラベルの表紙材への貼付状態の一例を示す図である。 RFIDラベル付き無線綴じ本のRFIDラベル周辺部を拡大視した断面図である。 本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の製造システムの概略構成図である。 図5中の表紙作成部の構成の一例を示す図である。 図5中の検査部、選別部、及び搬送部を含む検査システムの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の製造手順を示すフローチャートである。 図8中のステップS02、S03の作業を説明するための模式図である。 図8中のステップS04~S06のRFIDラベル検査処理の具体的な手順の一例を示すフローチャートである。 変形例に係るRFIDラベルの概略構成を示す断面図である。 変形例に係る検査部の概略構成を示す平面図である。 RFIDラベルの貼付手法の変形例を示す平面図である。 実施例及び比較例のRFIDラベルの周波数特性を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
なお、以下の説明において、X方向、Y方向、Z方向は互いに垂直な方向である。X方向は、後述するアンテナ部13の一対の導体部13Bの延在方向であり、アンテナ部13のループコイル13Aや一対の導体部13Bの配列方向であり、RFIDラベル10の長手方向である。Y方向は、RFIDラベル10の短手方向である。Z方向は、RFIDラベル10のインレット11、耐熱層17、粘着層16の積層方向である。また、以下では説明の便宜上、Z正方向側を上側や表側、Z負方向側を下側や裏側とも表現する場合がある。
[RFIDラベル付き無線綴じ本30の構成]
図1~図4を参照して、本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本30の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るRFIDラベル10の概略構成を示す断面図である。図2は、図1中のインレット11の構成の一例を示す平面図である。
RFIDラベル10は、貼付対象物に貼付される略平面状の装置であり、本実施形態では貼付対象物は無線綴じ本30である。ここで、無線綴じ本とは、本文の束(折丁)の背の部分を製本用の特殊糊で固め、表紙用紙でくるんで綴じる製本方法で製造された書籍をいう。無線綴じ本は、背表紙を備える直方体の形状となるため、中綴じ本などの他の製本方法で製造された書籍と比べてより強い耐久性を有する。無線綴じ本は、例えば教材、報告書、文庫、記念誌、商業誌、カタログ、書籍など幅広く採用されている。また、無線綴じは、表紙用紙でくるんで綴じることから、「くるみ製本」とも呼ばれる場合がある。
図1に示すように、RFIDラベル10は、インレット11と、耐熱層17と、粘着層16とを備える。
インレット11は、RFIDラベル10の機能に関する要素を含む部分であり、識別情報が記録されるICチップ12と、ICチップ12に接続されるアンテナ部13とを有する。図1、図2に示すように、インレット11は、例えばPETフィルムなどの合成樹脂製の基材14上に、アルミシートをドライラミネートで貼り付けたアンテナ部13が形成され、規定の位置にICチップ12が実装されている。
なお、図1には図示を省略しているが、ICチップ12は、例えばACP(異方性導電接着剤)などを用いて、アンテナ部13及び基材14に接着されることができる。
図2に示すように、アンテナ部13は、ICチップ12に接続されるループコイル13Aと、ループコイル12Aに接続される一対の導体部13Bと、を有する。
ループコイル13Aは、図2に示す平面視の形状が、1ターン以下のループ状(環状)の導電性配線パターンである。
ループコイル13Aは、ICチップ12及び導体部13Bと電気的に接続される。ICチップ12に記録された識別情報をリーダ等の通信装置(例えば後述する図7に示すリーダライタ144など)で読み出す場合、UHF帯の電波、例えば920MHz付近の電波を導体部13Bが受信すると、共振作用によりループコイル13Aに電流が流れる。これにより、ICチップ12を動作する起電力が発生する。ICチップ12が動作すると、ICチップ12に記録された識別情報は、ICチップ12によって符号化され、符号化されたデータは、920MHz付近の電波を搬送波として、リーダ等の通信装置に無線伝送される。この信号を受信したリーダは、信号を複合化して外部機器に転送する。このように本実施形態のRFIDラベル10は、識別情報の保持や送信のための電力源(バッテリ)を持たない受動型の電波式の無線タグである。従って、バッテリを持つ能動型の無線タグと比べて、バッテリを持たない分、小型化と低価格化を実現できる。
一対の導体部13Bは、無線通信用電波の周波数(例えばUHF帯の周波数)に対して、ICチップ12との間で共振特性を示すように構成されるダイポールアンテナである。導体部13Bは、全体でλ/2付近(λは通信波長)に相当する電気長を有する。
一対の導体部13Bは、例えば920MHz付近(例えば、860MHz~960MHz、より好ましくは、915MHz~935MHz)の周波数の電波に対して、ICチップ12とのインピーダンス共役整合を実現する構造の一例である。一対の導体部13Bは、ループコイル13Aに接続されると共に、ループコイル13Aから互いに離れる方向に伸びる導電性の配線パターンである。導電性の配線パターンは、銅箔やアルミ箔のプレス加工やエッチング加工、めっきによって形成する方法、金属ペーストのシルクスクリーン印刷、金属線などの既存の方法によって形成できるが、ここではアルミのエッチングにより形成した。
一対の導体部13Bは、図2に示すように、ICチップ12の略中心を通る仮想線VLに対して、線対称に形成される。仮想線VLは、XY平面(基材14の主面)に平行で、かつ、Y軸方向に伸びる線である。仮想線VLは、RFIDラベル10をX軸方向の領域に略二等分する線でもある。
なお、アンテナ部13のループコイル13Aや導体部13Bのパターンは、図2の例に限られず、RFIDラベル10の用途等に応じて他の任意の形状や寸法をとることができる。また、図2の例では、ICチップ12がRFIDラベル10のX方向の中央の位置に配置される例を示しているが、RFIDラベル10の貼付位置に応じて、リーダ等の通信装置(例えば後述する図7に示すリーダライタ144)による読み取りの精度を向上できるように、X方向またはY方向の任意の位置に配置してもよい。
耐熱層17は、インレット11のZ正方向側の主面(一方の面)の側に積層される。耐熱層17は、インレットのICチップ12、アンテナ部13、及び基材14の表面の全体を覆うように形成されるシート状の部材である。耐熱層17は、Z方向から視た平面視においてインレット11の外形と同一の形状か、または外形より大きい形状で形成される。
耐熱層17とインレット11との間には粘着層15が配置される。粘着層15は、積層時には、耐熱層17の下面とその下方のインレット11のICチップ12、アンテナ部13、または基材14とによって形成される隙間に浸入して、この隙間を埋めることができる。粘着層15は、例えばアクリル系の接着剤など、後述する丁合本24と背表紙とを接合する接合剤23(図4参照)の一例としてのホットメルトよりも耐熱性が高い材料により形成されるのが好ましい。
耐熱層17は、耐熱性、断熱性、不燃性などの性能を有し、耐熱層17のZ正方向側主面(表面)側からZ負方向側主面(下面)側のインレット11への熱の伝達を抑制できる。耐熱層17は、例えばセラミックファイバーペーパー、ファイバーボード、NAミルボード、ヘミサル、シリコーンゴムシート、シリコーンゴムスポンジ、硬質集成マイカプレート、ファイバーブランケット、など、高温に耐えられる構造材料で形成される。耐熱層17は、150~180℃程度の高熱に耐えることが可能な材料で形成されるのが好ましい。
また、耐熱層17は、インレット11の通信性能への影響を低減できる材料で形成されるのが好ましい。また、耐熱層17は、基材14の熱変形を抑えることができる材料で形成されるのが好ましい。
耐熱層17の積層方向(Z方向)の厚さは、0.5~2.0mm程度が好ましく、0.7~1.3mm程度がさらに好ましい。
粘着層16は、インレット11のZ負方向側の主面(他方の面)の側に積層される。
粘着層16は、インレット11の基材14の下面の全面に亘り、または下面の少なくとも一部に塗布されて形成される。粘着層16は、例えばアクリル系の接着剤により形成される。
なお、製造時の使用前のRFIDラベル10には、粘着層16が貼付対象物以外に接着するのを防止して、粘着層16の粘着力を保持するために、粘着層16の下面の全体を覆うようにシート状の剥離材18が密着して積層されている。剥離材18は、Z方向から視た平面視において粘着層16の外形と同一の形状か、または外形より大きい形状で形成される。剥離材18は、例えば紙や合成樹脂製のフィルムなどにより形成される。
RFIDラベル10の使用時には、剥離材18がRFIDラベル10から剥がされて、これにより露出した粘着層16によってRFIDラベル10が貼付対象物に貼付される。
また、剥離材18は、図1に例示するものよりも大きく形成され、例えば一方向に長く延在する一枚の長尺状の剥離材122(図6参照)の上に複数個のRFIDラベル10が配置される構成でもよい。これにより、製造効率や搬送効率を向上できる。
なお、図2の例では、インレット11(すなわちRFIDラベル10)の平面視における外形が矩形状であり、この矩形状の長辺及び短辺の寸法(単位はmm)が記載されているが、図2の例に限られず、RFIDラベル10の用途等に応じて他の任意の形状や寸法をとることができる。同様に、図2には、インレット11のアンテナ部13の各部寸法(単位はmm)が記載されているが、図2の例に限られず他の形状や寸法としてもよい。
このように本実施形態のRFIDラベル10は、識別情報が記録されるICチップ12と、ICチップ12に接続されるアンテナ部13と、を有するインレット11と、インレット11の一方の面の側に積層される耐熱層17と、インレット11の他方の面の側に積層される粘着層16と、を有する。この構成により、耐熱層17によってインレット11の外部からの熱の伝達を抑制でき、熱によるインレット11の故障を抑制できる。また、RFIDラベル10は、インレット11と耐熱層17と粘着層16とを積層構造で一体的に形成されるので、貼付対象物へ貼付する際には、剥離材18を剥がして所望の位置に配置して粘着層16を貼付対象物の表面に接着させるだけで簡単に設置できるので、従来のRFIDタグのように粘着層の塗布、インレット(RFIDタグ)の配置、耐熱層の積層、などの手順を省略でき、貼付作業を容易にできる。
図3は、図1、図2に示すRFIDラベル10の表紙材20への貼付状態の一例を示す図である。図4は、RFIDラベル付き無線綴じ本30のRFIDラベル10周辺部を拡大視した断面図である。
図3に示すように、無線綴じ本30に用いられる表紙材20は、中央に背表紙21が配置され、背表紙21を挟んで表紙と裏表紙(以下では纏めて「表紙22」を表す)が配置される。本実施形態では、RFIDラベル10は、表紙材20の背表紙21の部分において、製本時に背表紙21の内側となる面に貼付される。この際には、RFIDラベル10の粘着層16が背表紙21に接着されるため、その反対側にある耐熱層17が背表紙21の内側の最も表側(図3ではZ正方向側)に位置することになる。
図4に示すように、製本工程後には、表紙材20に丁合本24が接合剤23によって接着され、背表紙21の両側の一対の表紙22が丁合本24側に折られて無線綴じ本30が完成する。丁合本24と背表紙とを接合する接合剤23としては、例えばホットメルトが適用される。以下の説明では接合剤23を「ホットメルト23」とも表記する場合がある。上述のように耐熱層17が背表紙21の内側の面の最も表側に配置されることによって、図4に示す無線綴じ本30が完成した状態では、RFIDラベル10のインレット11とホットメルト23との間に耐熱層17が介在するよう配置されることになる。
このため、製本工程において、RFIDラベル10が貼付された背表紙21にホットメルト23によって丁合本24を接着する際には、ホットメルト23の熱がインレット11の側に伝達することが耐熱層17によって抑制される。このように、本実施形態において作製されるRFIDラベル付き無線綴じ本は、RFIDラベル10の表面に耐熱層17を設けることによって、製本工程の高熱によるインレット11の故障を好適に防止できる。
また、本実施形態では、図2、図3に示すように、RFIDラベル10はX方向を長手方向とする長手形状で形成される。そして、背表紙21に貼付する際には、背表紙の長手方向とRFIDラベル10の長手方向とが同一方向となるように配置されるのが好ましい。これにより、長尺状のRFIDラベル10を背表紙21の領域に収まるように配置しやすくできるので、RFIDラベル10が背表紙21からはみでることを抑制できる。そうすると、同一サイズのRFIDラベル10をさまざまな寸法の背表紙21に貼付することが可能となるので、RFIDラベル10の汎用性を向上できる。
なお、RFIDラベル付き無線綴じ本30において、RFIDラベル10を表紙材20のうち背表紙21以外の箇所に貼付してもよい。例えば図3に点線で示すように表紙22の表面または裏面の箇所にRFIDラベル10を貼付してもよい。例えばRFIDラベル10を透過性材料で作製すれば、表紙22の表面に貼付した場合でも、表紙22に印刷されている文字や絵を隠さないようにできる。
[RFIDラベル付き無線綴じ本の製造システム]
図5~図10を参照して、本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本を製造するための製造システム100と製造方法について説明する。
図5は、本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本30の製造システム100の概略構成図である。
図5に示すように、製造システム100は、RFIDラベル作成部110と、表紙作成部120と、製本部130と、検査部140と、選別部150と、搬送部160と、を備える。
RFIDラベル作成部110は、図1、図2を参照して説明した、内部にインレット11を配置し、表面に耐熱層17を設け、耐熱層17と反対側に粘着層16を有するRFIDラベル10を作成する。
表紙作成部120は、RFIDラベル作成部110により作成されたRFIDラベル10の粘着層16を表紙材20の背表紙21の内側に貼付して表紙を作成する。
製本部130は、表紙作成部120により作成された表紙で丁合本24をくるみ、背表紙21の内面及びRFIDラベル10の耐熱層17の表面を丁合本24の背にホットメルト23を用いて接着して、RFIDラベル付き無線綴じ本30を作製する。
搬送部160は、製本部130により作製されたRFIDラベル付き無線綴じ本30を検査部140及び選別部150に搬送する。搬送部160は、例えばベルトコンベヤである。
検査部140は、搬送部160を搬送される無線綴じ本30に貼付されたRFIDラベル10の異常有無を検査する。
選別部150は、検査部140により異常を検出されたRFIDラベル10が貼付された無線綴じ本30を選別する。
なお、製造システム100のうち後段の検査部140、選別部150、搬送部160の部分は、「RFIDラベル付き無線綴じ本30の検査システム180」としても纏めて呼ぶことができる。
図6は、図5中の表紙作成部120の構成の一例を示す図である。図6の例では、表紙作成部120はラベラー121を有する。ラベラー121は、様々なパッケージや段ボール箱などに、ラベルを自動で貼り付ける周知の装置である。本実施形態では、ラベラー121には、一方向に延在する長尺状の剥離材122がロール状に巻回されて設置されている。図6の剥離材122は、図1などに示したRFIDラベル10の剥離材18と対応し、剥離材122の延在方向に沿って複数のRFIDラベル10が直列に配置されている。また、図6の例では、剥離材122の延在方向と、その上に配置される個々のRFIDラベル10の長手方向とが同一方向になるように構成されている。
また、表紙作成部120では、表紙材20が任意の搬送装置によって、背表紙21の長手方向に沿った所定の搬送方向Aに搬送される。表紙材20の搬送方向Aは、図3などに示すX方向と同一方向となる。表紙作成部120では、ラベラー121からロール状の剥離材122が引き出されて、表紙材20が搬送方向Aの所定位置(図6の例では、搬送方向Aに沿って3枚が図示されている表紙材20のうち真ん中の表紙材20の位置)を通過するタイミングで、剥離材122に配置されている個々のRFIDラベル10が剥離材122から剥がされて当該表紙材20の背表紙21の部分に1個ずつ貼付される。RFIDラベル10が剥がされた後の剥離材122は、ラベラー121に再度ロール状に巻回されて回収される。
ここで、図6に示すように、表紙作成部120による表紙作成工程において、表紙材20を所定の搬送方向Aに沿って搬送し、RFIDラベル10をこの搬送方向Aに沿って移動させながら背表紙21に貼付するのが好ましい。つまり、RFIDラベル10を剥離材122から剥がして背表紙21に貼付する直前の剥離材122及びRFIDラベル10の移動方向Bが、表紙材20の搬送方向Aと同一方向であるのが好ましい。これにより、貼付作業時に搬送方向Aに搬送されている背表紙21とRFIDラベル10との相対速度を低減できるので、背表紙21の長手方向(図3のX方向)に対するRFIDラベル10の貼付位置の位置決めを容易にできる。また、背表紙21の短手方向(図3のY方向)では、RFIDラベル10を剥離材122から剥がす位置を背表紙21の直上の位置に重ねることができるので、背表紙21の短手方向に対するRFIDラベル10の貼付位置の位置決めも容易にできる。したがって、RFIDラベル10を表紙材20の搬送方向Aに沿って移動させながら背表紙21に貼付する構成とすることによって、背表紙21に対するRFIDラベル10の貼付位置の位置決め精度を向上できる。
図7は、図5中の検査部140、選別部150、及び搬送部160を含む検査システム180の構成の一例を示す図である。
搬送部160は、製本部130により作製されたRFIDラベル付き無線綴じ本30を検査部140及び選別部150に搬送する。図7の例では、搬送部160の一例としてベルトコンベヤを図示しており、無端状のコンベヤベルトの上に載置された無線綴じ本30をプーリの回転によって搬送する。なお搬送部160は、駆動ローラコンベヤ、チェーンコンベヤなどの他の種類のコンベヤを適用してもよい。また、無線綴じ本30を検査部140及び選別部150まで搬送することができればコンベヤ以外の装置を適用してもよい。
検査部140は、2つのゲート141、142を有する。ゲート141、142は、搬送部160を包囲するよう形成され、搬送部160上を搬送される無線綴じ本30が内部を通過する位置に設置される。また、搬送部160による無線綴じ本30の搬送方向の上流側にゲート141が設置され、下流側にゲート142が設置される。
上流側のゲート141は、無線綴じ本30の通過を検知する検知部143を有し、検知部143によって、ゲート141を通過する無線綴じ本30を検知することができる。検知部143には、例えば赤外線センサやカメラなどの任意の検知装置を適用できる。
下流側のゲート142は、RFIDリーダライタ144を有し、RFIDリーダライタ144によってゲート142を通過する無線綴じ本30のRFIDラベル10に対して情報の書き込みや読み取りを行うことができる。
検知部143やRFIDリーダライタ144は、例えばゲート141、142を通過する無線綴じ本30の背表紙21がある側(図7の例では図面手前側)の位置など、ゲート141を通過する無線綴じ本30を確実に検知できる位置や、ゲート142を通過する無線綴じ本30のRFIDラベル10を確実に読み取ることができる位置に配置されている。
検査部140は、検知部143によって通過を検知された無線綴じ本30に対して、RFIDリーダライタ144によって情報の書き込み、読み取りを行い、その結果に応じてRFIDラベル10の異常を検出する。
選別部150は、検査部140の検査結果に応じて、内蔵されるRFIDラベル10に異常があることが検知された無線綴じ本30を「NG本」として選り分ける。図7では、その一例として、搬送部160から別方向に分岐する排出用コンベア161と、搬送部160上を搬送されている無線綴じ本30を、搬送部160の搬送経路上から排出用コンベア161に押し出すプッシャ151とを有する。排出用コンベア161は、例えば搬送部160と同様のベルトコンベヤなどが適用される。
図6の例では、搬送部160の搬送方向に対して直交する方向に延在するよう排出用コンベア161が搬送部160の幅方向の一方の側に連結されている。プッシャ151は、搬送部160の幅方向の他方の側において、排出用コンベア161と対向するよう配置されており、搬送部160の幅方向に沿って搬送部の中央側へ移動可能に設置されている。検査部により異常判定がされた無線綴じ本30がプッシャ151の位置を通過する際に、プッシャ151が作動して無線綴じ本30の背表紙21を排出用コンベア161の方向に押し出すことによって、当該無線綴じ本30を搬送部160から排出用コンベア161に移動させることができる。
なお、選別部150は、NG品を別系統に選別できる構成であればよく、プッシャ151と排出用コンベア161との組み合わせ以外の構成でもよい。例えば、搬送部160上に開閉孔を設けて、NG品の場合に開閉孔を開いて搬送部160から該当の無線綴じ本30を落下させて選別する構成などでもよい。
搬送部160や、検査部140、選別部150の各要素の動作は、例えば制御部170により制御される。制御部170は、搬送部160による無線綴じ本30を搬送させ、検査部140にRFIDラベル10の検査を行わせ、検査部140の検査結果に基づき選別部150の選別動作を行わせる。
制御部170は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)、通信モジュール、補助記憶装置、などを含むコンピュータシステムとして構成することができる。図7を参照して説明した制御部170の各機能は、CPUやRAMなどに所定のコンピュータソフトウエアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで各種ハードウエアを動作させると共に、RAMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
ところで、従来の一般的な製本工程の場合、無線綴じ本は例えば1時間当たり1万冊、1秒間当たり3冊程度のスピードで製造される場合が多い。このため、本実施形態の搬送部160も、製本部130にて製造された後の無線綴じ本30を同程度の高速で搬送するのが好ましい。これに対して、本実施形態で作製された無線綴じ本30に貼付されたRFIDラベル10の異常有無の検査を例えば作業員がハンディ式のRFIDリーダなどを用いて手作業で行おうとしても、当然ながら搬送部160の搬送中に検査を確実に実施することは困難である。この場合、例えば搬送部160の搬送スピードを遅くしたり、搬送後に倉庫などに保管された無線綴じ本30に対して検査を行うなどの余計な作業が発生して工数が増えるなど、作業効率が悪化する虞がある。
これに対して、本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本30の検査システム180は、RFIDラベル10が貼付された無線綴じ本30を搬送する搬送部160と、搬送部160を搬送される無線綴じ本30に貼付されたRFIDラベル10の異常有無を検査する検査部140と、検査部140により異常を検出されたRFIDラベル10が貼付された無線綴じ本30を選別する選別部150と、を備える。検査部140が有する検知部143は1秒間に複数個の物品の通過を検出可能であるし、検査部140が有するRFIDリーダライタ144も、同様に1秒間に複数個のRFIDタグへの書き込み及び読み取りが可能である。また、選別部150も同様のスピードでOK品とNG品とを選別可能である。
これらの構成により、本実施形態の検査システム180では、上述のように従来の一般的な製本工程と同様の高速で搬送部160上を搬送される無線綴じ本30に対して、検査部140は個々の無線綴じ本30のRFIDラベル10の異常有無の検査を充分に確実に実施することができる。また、選別部150は個々の無線綴じ本30の選別を充分に確実に実施することができる。したがって、本実施形態の検査システム180は、製本部130にて製造された後の無線綴じ本30に貼付されたRFIDタグ(インレット11)の検査と選別とを高速かつ高精度に行うことが可能となる。
また、選別部150が、検査部140の検査結果に応じて無線綴じ本30のOK品とNG品とを自動的に選別するので、作業員が手作業で選別するなどの作業が不要となり、作業負荷を軽減できる。なお、図8中のステップS04~S06、図10を参照して後述する、検査システム180を用いるRFIDラベル検査処理(RFIDラベル付き無線綴じ本の検査方法)も、上述の検査システム180と同様の効果を奏することができる。
また、製本工程では、ホットメルト23の熱以外にもRFIDラベル10の故障の原因が考えられる。例えば、RFIDラベル10の貼付位置が背表紙21の範囲からはみ出していた場合には、表紙22を折り込むとRFIDラベル10も折られてしまってICチップ12やアンテナ部13が破損するなどの物理的な故障も考えられる。本実施形態の検査システム180は、このような製本工程において発生し得るRFIDラベル10の物理的な故障に対しても、その故障を検出して選り分けることができるので、製造後に出荷される無線綴じ本30の信頼度をより一層向上できる。同様に、本実施形態の検査システム180は、ICチップ12やアンテナ部13やこれらの接続部分に関する製造起因の不具合も検知できるので、製造後に出荷される無線綴じ本30の信頼度をさらに向上できる。
図8は、本実施形態に係るRFIDラベル付き無線綴じ本の製造手順(製造方法)を示すフローチャートである。
ステップS01では、RFIDラベル作成部110により、内部にインレット11を配置し、表面に耐熱層17を設け、耐熱層17と反対側に粘着層16を有するRFIDラベル10が作成される(RFIDラベル作成工程)。
ステップS02では、表紙作成部120により、ステップS01にて作成されたRFIDラベル10の粘着層16を表紙材20の背表紙21の内側に貼付して表紙が作成される(表紙作成工程)。
ステップS03では、製本部130により、ステップS02にて作成された表紙で丁合本24がくるまれ、背表紙21の内面及びRFIDラベル10の耐熱層17の表面が丁合本24の背にホットメルト23を用いて接着され(接着工程)、RFIDラベル付き無線綴じ本30が作製される。
図9は、図8中のステップS02、S03の作業を説明するための模式図である。図9(A)に示すように、RFIDラベル10から剥離材18が取り外されて、粘着層16が表紙材20の背表紙21の内側の面に接着される。次に、図9(B)に示すように、背表紙21の内面、及び背表紙21に貼付されたRFIDラベル10の耐熱層17と丁合本24の背が対向するように配置され、図9(C)に示すようにホットメルト23によって背表紙21及びRFIDラベル10と丁合本24とが接着されて、かつ、表紙材20の背表紙21の両側の一対の表紙22が丁合本24側に折り曲げられる。これにより、背表紙21の内側にRFIDラベル10が内蔵された無線綴じ本30が完成する。
このように、本実施形態では、ステップS01にてインレット11と耐熱層17と粘着層16とを積層し一体構造としたRFIDラベル10を作成し、その後にこのRFIDラベル10をステップS02にて背表紙21に貼付する。これにより、貼付対象物の表紙材20へRFIDタグ(インレット11)を設置する際には、RFIDラベル10から剥離材18を剥がして所望の位置に配置して粘着層16を背表紙21の表面に接着させるだけで、インレット11と耐熱層17と粘着層16との積層構造を表紙材20に簡単に設置できる。このため、従来のRFIDタグのように粘着層の塗布、インレット11(RFIDタグ)の配置、耐熱層の積層、などの手順を省略でき、貼付作業を容易にできる。
また、ステップS03において、RFIDラベル10の粘着層16が背表紙21に接着されるため、その反対側にある耐熱層17が背表紙21の内側の最も表側(図9では最も上側)に位置することになる。このため、図9(C)に示すようにホットメルト23を用いて丁合本24と背表紙21とを接着する際には、RFIDラベル10のインレット11とホットメルト23との間に耐熱層17が介在することになるので、ホットメルト23の熱がインレット11の側に伝達することが耐熱層17によって抑制される。これにより、ステップS03の工程の高熱によるインレット11の故障を好適に防止できる。この結果、本実施形態では、RFIDタグ(インレット11)の耐熱性を向上でき、かつ、製本工程の効率を維持できる。
また、ステップS02において、RFIDラベル10が背表紙21の内側に設置されることによって、ステップS03において製本された後の無線綴じ本30では、RFIDラベル10が書籍の表面に露出せずに内蔵される。これにより、例えば製本後の無線綴じ本30が外部の物体に衝突した場合など、外力の印加によってRFIDラベル10が無線綴じ本30から外れたり、RFIDラベル10が故障することなどの事態の発生を抑制できる。
図8に戻り、ステップS04では、搬送部160により、ステップS03にてRFIDラベル10が背表紙21の内面に貼付された無線綴じ本30が検査部140及び選別部150に搬送される(搬送工程)。
ステップS05では、検査部140により、ステップS04にて搬送部160を搬送される無線綴じ本30に貼付されたRFIDラベル10の異常有無が検査される(検査工程)。
ステップS06では、選別部150により、ステップS06において異常を検出されたRFIDラベル10が貼付された無線綴じ本30が選別される(選別工程)。
ステップS04~S06は、検査システム180により実施されるRFIDラベル検査処理(RFIDラベル付き無線綴じ本の検査方法)とも表現できる。図10を参照してRFIDラベル検査処理についてさらに説明する。図10は、図8中のステップS04~S06のRFIDラベル検査処理の具体的な手順の一例を示すフローチャートである。図10に示すRFIDラベル検査処理の一連の処理は、例えば図7に示した制御部170により実施される。
ステップS11では、搬送部160により、RFIDラベル付き無線綴じ本30(製本)が検査部140へ搬送される。
ステップS12では、検査部140の検知部143によって、製本の通過が検知される。
ステップS13では、検査部140のRFIDリーダライタ144によって、通過が検知された製本(無線綴じ本30)に貼付されているRFIDラベル10に対して検査用情報が書き込まれる。
ステップS14では、同じくRFIDリーダライタ144によって、ステップS13にて書き込みを行ったRFIDラベル10から検査用情報が読み取られる。
ステップS15では、検査部140によって、RFIDラベル10の異常有無の判定結果が選別部150に送信される。例えば、RFIDリーダライタ144は検査用情報の読み取り結果を制御部170に送信する。制御部170は、RFIDラベル10から検査用情報が読み取られていた場合に、RFIDラベル10が正常に機能しておりOK品であると判定する。一方、RFIDラベル10から検査用情報が読み取られていなかった場合に、RFIDラベル10に正常に機能しておらず何らかの異常が発生しておりNG品であると判定する。
判定結果がNG品の場合には(ステップS16のYes)、ステップS17にて選別部150によりNG品と判定された無線綴じ本30が排出される。この場合、選別部150のプッシャ151が該当の無線綴じ本30を搬送部160から押し出して、排出用コンベア161に流れるように移動させる。
一方、判定結果がOK品お場合には(ステップS16のNo)、ステップS17の排出処理を行わずに、該当の無線綴じ本30はOK品として搬送部160を搬送される。
このように、本実施形態では、RFIDラベル10の検査処理において、検査部140がRFIDリーダライタ144を有し、RFIDラベル10に検査用情報を書き込み、書き込んだ検査用情報を読み取れない場合にRFIDラベル10の異常を検出する。この構成により、RFIDラベル10の書き込みと読み取りの検査を同時に行うことができるので、RFIDラベル10の異常検出をより高精度に行うことができる。
なお、図8中のステップS04~S06、図10を参照して説明した、検査システム180を用いるRFIDラベル検査処理(RFIDラベル付き無線綴じ本の検査方法)では、無線綴じ本30に貼付するRFIDラベル10として粘着層16を有するものを用いる構成を例示したが、粘着層16を設けないRFIDラベルを用いる構成でもよい。また、上記の例では、RFIDラベル10が背表紙21の内側に貼付された無線綴じ本30の検査処理を例示したが、例えば図3に点線で示したように、RFIDラベル10が表紙材20のうち背表紙21以外の箇所に貼付された無線綴じ本30を検査する構成でもよい。
また、図8に示したRFIDラベル付き無線綴じ本の製造方法では、ステップS01の内部にインレット11を配置し、表面に耐熱層17を設け、耐熱層17と反対側に粘着層16を有するRFIDラベル10を作成するRFIDラベル作成工程を含まない構成でもよい。この場合、図5に示した本実施形態の製造システム100は、RFIDラベル作成部110を含まない構成としてもよい。これらの構成の場合、RFIDラベル10は、例えば製造システム100や検査システム180とは別の場所で製造された製品を適用することができる。
[変形例]
図11~図13を参照して上記実施形態の変形例を説明する。
図11は、変形例に係るRFIDラベル10Aの概略構成を示す断面図である。図110に示すRFIDラベル10Aのように、RFIDラベル10Aの表面側の耐熱層17に加えて、さらにインレット11と粘着層16との間に耐熱層17A(第2の耐熱層)を設ける構成、すなわちRFIDラベル10Aの裏面側にも耐熱層17Aを有する構成でもよい。
この場合、図8のステップS01のRFIDラベル作成工程においては、さらにインレット11と粘着層16との間に耐熱層17Aを設ける工程が追加される。
耐熱層17Aは、耐熱層17と同様に、例えばセラミックファイバーペーパーなど、150~180℃程度の高温に耐えられる構造材料で形成される。耐熱層17Aは、インレット11の基材14の下面に粘着層15Aによって接着される。粘着層15Aも、粘着層15と同様に、例えばアクリル系の接着剤など、ホットメルトよりも耐熱性が高い材料により形成されるのが好ましい。
このようにインレット11の表側、裏側の両面を耐熱層17、17Aにより覆う構成とすることによって、製本工程においてRFIDラベル10のインレット11がホットメルトに直接触れてしまうことをさらに抑制でき、RFIDラベル10の故障発生をさらに抑制できる。
図12は、変形例に係る検査部140の概略構成を示す平面図である。図12に点線矢印で示すように、第1ゲート141の検知部143と、第2ゲート142のRFIDリーダライタ144の検知範囲が互いから離れる方向にずらしてもよい。これにより、検知部143とRFIDリーダライタ144との干渉を低減でき、検知部143の誤検知や、RFIDリーダライタ144の書き込みや読み取りの失敗の発生を抑制できる。
または、図12に示すように、第1ゲート141と第2ゲート142の間に遮蔽板145を設けて、検知部143とRFIDリーダライタ144の検知範囲を切り分けてもよい。
また、検査部140は、検知部143を設けない構成でもよい。この場合、RFIDリーダライタ144の検知範囲に無線綴じ本30が通過するタイミングは、例えば搬送部160に進入した時間からの所要時間などに基づいて制御部170が管理してもよい。
また、検査部140は、RFIDラベル10に対して情報の書き込みと読み取りの両方ができるRFIDリーダライタ144の代わりに、読み取りのみを行うRFIDリーダを有する構成でもよい。この場合、RFIDリーダは、上述の検査用情報の代わりに、RFIDラベル10の製造時に当初からICチップ12に記録されている何らかの情報の読み取り、検査部140はこの情報の読み取り可否に応じて異常有無を判定できる。この構成では、検査部140はRFIDリーダを用いて、RFIDラベル10への情報の書き込みは行わずに、RFIDラベル10からの情報の読み取りの検査のみを行うので、検査速度を向上できる。
また、検査部140は、RFIDリーダライタ144またはRFIDリーダを二個以上の複数個設けてもよい。これにより、同一のRFIDラベル10に対して情報の書き込みまたは読み取りの検査回数を増やすことができるので、検査結果の信頼度を高めて検査精度を向上できる。
図13は、RFIDラベルの貼付手法の変形例を示す平面図である。上記実施形態では、図6などに例示したように、RFIDラベル10を表紙材20に貼付する際に、表紙材20の搬送方向AとRFIDラベル10の移動方向Bとが同一方向である構成を例示したが、これに限られない。例えば図13に示すように、RFIDラベル10を剥離材122から剥がして背表紙21に貼付する直前の剥離材122及びRFIDラベル10の移動方向Bが、表紙材20の搬送方向Aと直交する方向である構成でもよい。この構成の場合、剥離材122の延在方向(移動方向B)に対して、その上に配置される個々のRFIDラベル10の長手方向は直交するよう配置される。これにより、図6の例と同様に、RFIDラベル10と背表紙21の長手方向とが同一方向となるようにRFIDラベル10を貼付することができる。
次に、本発明の実施例について具体的に説明する。
[実施例]
図1、図2に図示したものと同様のインレット11に対して、インレット11の表面及び裏面の両面を耐熱層17で挟んだ積層構造のRFIDラベル10を作製した。耐熱層17には、坂口電熱製のセラミックファイバーペーパー(厚さ1mm)を用いた。インレット11は、厚さ38μmのPETフィルムの基材14の上に、10μmのアルミシートをドライラミネートで貼り付けたアンテナ部13を形成し、規定の位置にICチップ12を実装した。インレット11のアンテナパターンは、図2に示した形状、配置、寸法と同様のものとした。
このように作製したRFIDラベル10を貼付対象物に貼付した状態で、RFIDタグ性能検査装置(Tagformance Pro、Voyantic社製)を用いて、RFIDラベル10の通信性能(周波数特性)を計測した。計測時の無線通信用電波の測定周波数帯は700~1200MHzとし、EIRP(Equivalent Isotropically Radiated Power:等価等方輻射電力)は3.28Wとした。
さらに、作製したRFIDラベル10を180度の乾燥機に既定の時間(1分間)放置し、その後のRFIDラベル10の通信性能を計測した。乾燥機には、EYELA製の型番WFO-520のものを用いた。
[比較例]
耐熱層17を除外したこと以外は、実施例と同様にRFIDラベルを作製して、作成したRFIDラベルについて、実施例と同様の手法で周波数特性を計測した。
図14は、実施例及び比較例のRFIDラベルの周波数特性を示す図である。図14中の(A)は比較例の加熱前の周波数特性、(B)は比較例の乾燥機による加熱後の周波数特性、(C)は実施例の加熱前の周波数特性、(D)は実施例の乾燥機による加熱後の周波数特性を示す。各図の横軸は無線通信用電波の周波数を表し、縦軸はRFIDラベル10からリーダ(Tagformance Pro)までの通信可能距離を表す。
比較例では、図14(A)、(B)に示すように、加熱前には周波数950MHz付近を中心として生じていた通信距離のピーク値が、加熱後には半減以下に低減しており、通信性能の劣化が確認できた。一方、実施例では、図14(C)、(D)に示すように、加熱前と加熱後の周波数特性に大きな変化はなく、通信性能が維持されていることが確認できた。
また、比較例では、加熱後のサンプルにおいて、加熱の影響によって基材14が波型に変形したことが確認できた。一方実施例では、同様の加熱によっての基材14の変形は確認されなかった。実施例では、耐熱層17が支えになって、PET製の基材14の熱による伸びが抑えられていると考えられる。基材14の波打ちはRFIDラベル10の周波数特性がばらつく原因になるため、熱による伸びが少ない耐熱層17をインレット11の支持体とすることは通信性能の維持や故障防止に効果的であると考えられる。
また、比較例では、加熱後のサンプルにおいて、インレット11のICチップ12とアンテナ部13とを接着するACP(異方性導電接着剤)の層にひびが入っていることが確認された。高熱の影響によってPET製の基材14が伸びることでACPのアンテナ部13への密着が弱まり、抵抗が増えて通信性能が落ちている可能性が考えられる。一方、実施例ではICチップ12にひびなどの破損は発生しなかった。耐熱層17を設けることによって、高熱の影響を抑制できていることがわかる。
図14に示した実験結果より、実施形態による、インレット11の表面を耐熱層17で覆うことは、高熱によるインレット11への影響を低減でき、RFIDラベル10の通信性能の低下や故障発生を抑制できる点で有効であることが示された。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10 RFIDラベル
11 インレット
12 ICチップ
13 アンテナ部
16 粘着層
17 耐熱層
17A 耐熱層(第2の耐熱層)
20 表紙材
21 背表紙
23 ホットメルト(接合剤)
24 丁合本
30 RFIDラベル付き無線綴じ本
100 製造システム
140 検査部
144 RFIDリーダライタ
150 選別部
160 搬送部
180 検査システム

Claims (7)

  1. RFIDラベルが貼付された無線綴じ本を搬送する搬送部と、
    前記搬送部を搬送される前記無線綴じ本に貼付された前記RFIDラベルの異常有無を検査する検査部と、
    前記検査部により異常を検出された前記RFIDラベルが貼付された前記無線綴じ本を選別する選別部と、
    を備える、
    RFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム。
  2. 前記RFIDラベルは、内部にインレットを配置し、前記インレットの一方の面の側に耐熱層を設け、前記耐熱層と反対側の面の側に粘着層を有し、
    前記RFIDラベルは、前記粘着層によって前記無線綴じ本の背表紙内面に貼付される、
    請求項1に記載のRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム。
  3. 前記検査部がRFIDリーダライタを有し、前記RFIDラベルに検査用情報を書き込み、書き込んだ前記検査用情報を読み取れない場合に前記RFIDラベルの異常を検出する、
    請求項1または2に記載のRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム。
  4. 前記検査部がRFIDリーダを有し、前記RFIDラベルに書き込まれている情報を読み取れない場合に前記RFIDラベルの異常を検出する、
    請求項1または2に記載のRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム。
  5. 前記検査部が、複数のRFIDリーダライタまたはRFIDリーダを有し、前記複数のRFIDリーダライタまたは前記RFIDリーダの読み取り結果に基づき前記RFIDラベルの異常有無を検査する、
    請求項3または4に記載のRFIDラベル付き無線綴じ本の検査システム。
  6. RFIDラベルが貼付された無線綴じ本を搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程にて搬送される前記無線綴じ本に貼付された前記RFIDラベルの異常有無を検査する検査工程と、
    前記検査工程にて異常を検出された前記RFIDラベルが貼付された前記無線綴じ本を選別する選別工程部と、
    を備える、
    RFIDラベル付き無線綴じ本の検査方法。
  7. 内部にインレットを配置し、前記インレットの一方の面の側に耐熱層を設け、前記耐熱層と反対側の面の側に粘着層を有するRFIDラベルの前記粘着層を背表紙の内側に貼付して表紙を作成する表紙作成工程と、
    前記表紙作成工程にて作成された前記表紙で丁合本をくるみ、前記背表紙の内面及び前記耐熱層の表面を前記丁合本の背に接合材を用いて接着する接着工程と、
    前記接着工程にて前記RFIDラベルが前記背表紙の内面に貼付された無線綴じ本を搬送部で搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程にて前記搬送部を搬送される前記無線綴じ本に貼付された前記RFIDラベルの異常有無を検査する検査工程と、
    前記検査工程において異常を検出された前記RFIDラベルが貼付された前記無線綴じ本を選別する選別工程と、
    を含む、
    RFIDラベル付き無線綴じ本の製造方法。
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