JP2023066582A - ホルダー - Google Patents

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JP2023066582A
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遼 久保田
Ryo Kubota
洋昭 小林
Hiroaki Kobayashi
智久 平田
Tomohisa Hirata
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Abstract

【課題】軟包装容器の底部に容易且つ迅速に装着することができるとともに、軟包装容器の自立姿勢を安定して保つことができるホルダーを提供すること。【解決手段】幅方向両側にシール部13Aを備え、下部側に底ガゼット14を備えたパウチ袋からなる軟包装容器11の自立姿勢をサポートするホルダー10であって、底部19及び周壁20の内側の収容空間に軟包装容器11の下部が収容可能に設けられている。周壁20は、第1周壁形成体22、第2周壁形成体23を含み、これら周壁形成体の端部間にスリット25が形成されて当該スリット25からシール部13Aの下部側部分を外側に張り出して位置させる。底部19には、上向きの突部21が設けられ、当該突部21は、底ガゼット14の下向き凹状部14B内に位置して底ガゼット14の形状を維持する。【選択図】図1

Description

本発明はホルダーに係り、更に詳しくは、液体シャンプーやリンス、キッチン用液体洗剤等を収容した軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーに関する。
従来より、シャンプーやリンス等は、合成樹脂等を成形素材とした定型性若しくは剛性を有するボトル容器に収容された状態で流通しており、最近では、環境保護問題、資源の有効利用、経済性等の観点から、詰め替え用の軟包装容器(リフィル容器)を用い、これに内容物を収容して流通、販売する形態が多くなっている。
このような軟包装容器としては、底部に底ガゼットを有するボトルタイプとして自立可能となるものが存在する。
自立タイプの軟包装容器は、内容物を合成樹脂製の容器に詰め替えることなく利用可能とするものの、内容物の消費が進むに従って、底部の形状が崩れて自立姿勢を保ち得なくなる場合を生ずる。
そこで、特許文献1、2には、軟包装容器の自立姿勢を維持するためのホルダーが提案されている。
特許文献1記載のホルダーは、包装袋(軟包装容器)を外装カートンに吊り下げて複合包装体とし、外装カートンの下部を、台座に挟持させることで複合包装体の自立姿勢を維持するものとなっている。
また、特許文献2記載のホルダーは、多角形に設けられた下部と、上部が楕円形シェル構造となる筒状体とを備え、当該筒状体を軟包装容器の下半部に外嵌めすることで当該軟包装容器の自立姿勢を維持する構成となっている。
特開2012-158367号公報 特開2012-240720号公報
特許文献1、2は、何れも、軟包装容器の自立姿勢を維持するものであるが、特許文献1は、外装カートンを必須の構成要素とし、軟包装容器に直接関与して当該容器の自立姿勢を維持するものとはなっていない。すなわち、外装カートンの存在を前提としたホルダーであり、部材点数が増すという不都合がある他、軟包装容器を外装カートンに吊り下げる面倒な作業が不可避になって簡便性がない。
また、特許文献2は、軟包装容器の下部にホルダーの筒状体を外嵌めするだけであり、軟包装容器がホルダーから抜け易くなる、という不都合がある。このような不都合は、特許文献2に記載されているように、ホルダーの素材であるシート材を折り曲げて筒状体を形成する際に、当該シート材の端部と軟包装容器の幅方向一端側のシール部を貼着させる構成も示唆されているが、このような構成とした場合には、軟包装容器とホルダーとが一体化されてしまい、両者を容易に分離することができなくなってしまう、という不都合を招来する。しかも、特許文献2のホルダーは、シート材を折り曲げて形成されたものであり、楕円形シェル構造となる筒状体の形状を確実に保つ構成とは言い難いものであり、自立姿勢の安定性を維持することは期待できない。
本発明は、このような不都合を解消するために案出されたものであり、その目的は、軟包装容器の底部に容易且つ迅速に装着することができるホルダーを提供することにある。
本発明の他の目的は、装着が容易となる構造であっても、軟包装容器から不用意に脱落することがないホルダーを提供することにある。
また、本発明の更に他の目的は、内容物の残量にかかわらず、軟包装容器の底部形状を安定的に保って自立姿勢を維持することができるホルダーを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、特許請求の範囲記載の構成を採用したものである。具体的には、表裏に位置するシート材の少なくとも幅方向一端側をシール部とした胴部を備え、当該胴部の下部側に底ガゼットが設けられた軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーであって、
底部と、当該底部に立設された周壁とを備え、これら底部及び周壁により形成される収容空間に前記軟包装容器の下部が収容可能に設けられ、
前記周壁には、前記シール部の下部側部分を周壁の外側に張り出すスリットが設けられる、という構成を採っている。
また、本発明は、表裏に位置するシート材の少なくとも幅方向一端側をシール部とした胴部を備え、当該胴部の下部側に底ガゼットを設けて当該底ガゼットとシート材との間に下向き凹状部が形成される軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーであって、
底部と、当該底部に立設された周壁とを備え、これら底部及び周壁により形成される収容空間に前記軟包装容器の下部が収容可能に設けられ、
前記底部に、前記下向き凹状部内に位置して前記軟包装容器の自立姿勢を安定化させる突部が設けられる、という構成を採っている。
更に、本発明は、表裏に位置するシート材の少なくとも幅方向一端側をシール部とした胴部を備え、当該胴部の下部側に底ガゼットを設けて当該底ガゼットとシート材との間に下向き凹状部が形成される軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーであって、
底部と、当該底部に立設された周壁とを備え、これら底部及び周壁により形成される収容空間に前記軟包装容器の下部が収容可能に設けられ、
前記周壁には、前記シール部の下部側部分を周壁の外側に張り出すスリットが設けられている一方、前記底部には、前記下向き凹状部内に位置して前記軟包装容器の自立姿勢を安定化させる突部が設けられる、という構成を採ることもできる。
本発明によれば、軟包装容器の下部に容易且つ迅速に装着することができるとともに、軟包装容器の自立姿勢を安定して保つことができるホルダーを提供することができる。
本発明の実施形態に係る全体構成を示す概略斜視図。 軟包装容器における底ガゼットの形成を説明するための分解斜視図 底ガゼットを形成するシートと表裏のシート材の接着箇所、領域を示す説明図。 本実施形態に係るホルダーの全体構成を示す概略斜視図。 前記ホルダーの平面図。 前記ホルダーの底面図。 前記ホルダーの正面図。 前記ホルダーの背面図。 図5のA-A線矢視断面図。 図7の左側面図。 図7の右側面図。 底ガゼットに形成される下向き凹部内に突部が位置する状態を示す概略中央断面図。 図12のB-B線に沿う概略断面図。 (A)~(C)はそれぞれ変形例を示す部分平面図。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書における位置若しくは方向を示す用語は、特に明示しない限り、図4に示されるホルダーを矢印a方向から見た場合を基準とし、ホルダーの中央から見て矢印方向を「後」若しくは「後部、後方」、矢印の反対方向を「前」若しくは「前部、前方」等とする。これらの位置等を示す用語は、明細書の理解を容易にするために定義されるものに過ぎず、ホルダーを見る位置によって異なるものとなる。また、図面において、軟包装容器の断面はホルダーと同程度の肉厚をもって示しているが、これは図面の錯綜を回避するために協調して示したものに過ぎず、実際にはホルダーの各部肉厚に比べて極めて薄いものである点を了解されたい。
図1において、ホルダー10は、合成樹脂材料を用いて射出成形された一体成形品であり、シャンプー、リンス等の内容物が収容された軟包装容器11の底部側に装着されている。この軟包装容器11は、パウチ袋と称される袋容器であり、胴部13、底ガゼット14(図3、図12参照)、頂部15、口部16を有する。胴部13は、図2に示されるように、表裏一対をなすシート材S1により構成され、底ガゼット14は、二枚厚に折り曲げられた状態でシート材S1の下部間に挟み込まれる下部シート材S2により構成される。頂部15は、胴部13の上部間に位置する頂部シート材S3(図1参照)により構成され、当該シート材S3の中央の穴内に口部16が配置されている。口部16は、頂部15の内面側に位置する図示しないフランジを下端に備えた樹脂成形体により構成されており、当該フランジを頂部15(頂部シート材S3)の内面に接着することで口部16が取り付けられるようになっている。
前記表裏のシート材S1は、それらの下部間に下部シート材S2を挟み込んだ状態で、図3中格子状に示された領域が熱接着され、これにより胴部13の左右両側(幅方向両側)にシール部13Aが形成されるとともに、下部に底ガゼット14が形成されるようになっている。ここで、本実施形態における底ガゼット14は、図12に示されるように、内容物を収容したときに、その重量によって中央部が最も低くなる湾曲した底面14Aを形成するとともに、シート材すなわちシール部13Aの内側に、左右一対となる下向き凹状部14Bを形成する。
なお、本実施形態における軟包装容器11の口部16には、胴部13内に延びる図示しない吸引パイプを含むポンプユニット17が着脱自在となっており、口部16の外周側を指間に挟んでポンプユニット17のヘッド部を押し下げ操作することで、内容物の吐出が可能となっている。
前記ホルダー10は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料、紙などにより成形された樹脂成形品である。このホルダー10は、図4~図11に示されるように、底部19と、当該底部19に立設された周壁20と、底部に設けられて軟包装容器11の自立姿勢をサポートする突部21とを備え、底部19及び周壁20の内側に軟包装容器11の収容空間が形成されている。底部19は、図5に示されるように、略十字の平面形状に設けられて4つの開口部18を形成し、これらの開口部18により、ホルダー10内に湯水等が滴下した場合の排出が可能とされている。なお、底部19は、図9に示されるように、その下面が周壁20の下端より上位に位置するようになっているため、湯水の排出が妨げられることはない。
前記周壁20は、軟包装容器11の胴部13の下部側外周を囲むように向き合う片状の第1周壁形成体22及び第2周壁形成体23により構成され、それらの端部間に上下方向に延びるスリット25が一対となるように周方向180度対応位置にそれぞれ形成されている。これを更に詳述すると、第1周壁形成体22及び第2周壁形成体23は、それぞれ相互に略平行に位置する中央部22A、23Aと、その両側に連なって相互間隔を拡大する方向に延びる一対の翼部22B、23Bとにより構成されている。この際、第1周壁形成体22側の端部すなわち翼部22Bの端部は、図5に示されるように、平面視で、第2周壁形成体23の翼部23Bの端部よりも内側に位置するように内向きにシフトしており、これにより、翼部22B、23Bの端部が内外にずれた相対形状若しくは相対位置となって端部間にスリット25が形成され、当該スリット25から張り出すシール部13Aが部分的に曲がって張り出すようになっている。
前記第1周壁形成体22、第2周壁形成体23において、それらの中央部22A、23Aは、図7、図8に示されるように、上端が略平坦な面内に位置するように設けられ、前記翼部22B、23Bは、それらの上端が、中央部22A、23Aの上端よりも高い山型に設けられ、当該山型の頂部22B1、23B1は、図10、図11に示されるように、隣り合う翼部22B、23B側に幾分シフトして位置するようになっている。そして、翼部22B、23Bの各山型の頂部22B1、23B1の間に位置する傾斜縁22B2、23B2は、下方に向って窄まるように傾斜し、これらの傾斜縁22B2、23B2が軟包装容器のシート部差し込みガイドを形成することで、シール部13Aをスリット25に導き易くするようになっている。
なお、図5、図6に示されるように、第1周壁形成体22、第2周壁形成体23の翼部22B、23Bの下部は、前記底部19を形成する十字の一方の面19Aにより相互に連結されているとともに、中央部22A、22B間は十字の他方の面19Bにより連結されている。従って、ホルダー10全体の剛性を保つことができ、翼部22B、23Bの端部間に形成されるスリット25の幅が変化するような変形は生じない。
前記底部19に設けられた突部21は、図5、図12に示されるように、前記一対のスリット25を結んだ仮想直線上において、各スリット25の直近内側にそれぞれ配置されて前記底ガゼット14の下向き凹状部14B内に位置するようになっている。これら突部21は、上部に向かうに従って先細形状となる幅及び厚みを備えた外形、すなわち、厚みを有する三角形状となっている。具体的には、突部21は、前記底部19の中心C(図5参照)とスリット25とを結ぶ直線に沿う方向を厚みとしたときに、図9、図12に示されるように、スリット25側に位置する外側面21Aに対して反スリット側に位置する内側面21Bの傾斜角が大きく設けられた形状とされ、これにより、内側面21Bが底ガゼット14の底面に沿うようになっている。
また、突部21は、底部側が開放する中空構造(図6、図9参照)とされており、ホルダー10の成形材料の消費量の削減と、軽量化が図られる。
なお、本実施形態におけるホルダー10の大きさ若しくは各部寸法は、収容対象となる軟包装容器11の大きさに応じて決定されるものであるが、本実施形態では、以下に例示する各部寸法を備えたものとなっている。
すなわち、前記第1周壁形成体22の最大左右幅が約86.3mm、第2周壁形成体23の最大左右幅が約92.9mm、第1、第2周壁形成体22、23の中央部間寸法すなわちホルダー10の前後幅若しくは前後長さが78.8mm、スリット25の幅が2.4mmに設けられている。また、翼部22B、23Bの山型の頂部高さは、38.9mm、突部21の高さは18.1mm、突部21の最上端間は63.9mm、左右の突部21の内側面21Bの下端間は41.5mmに設定されている。なお、スリット幅は、望ましくは1mm~5mm、第1周壁形成体22の端部と突部21との間の寸法は、2mm~10mmの範囲で決定することができる。
以上の構成において、軟包装容器11の下部にホルダー10を装着するときは、例えば、ホルダー10をテーブル等の平面上に置いた状態で、ホルダー10の収容空間内に、軟包装容器11の底部を下にして上方より降下させればよい。この際、前記翼部22B、23B間に軟包装容器11のシール部13Aが位置していれば、翼部22B、23B間の上端傾斜縁がシート部差し込みガイドとして作用するので、シール部13Aは無理なくスリット25内に入り込むようになる。軟包装容器11が収容空間に収まると、シール部13Aの下部側は翼部22B、23Bの端部によって波状に変形された状態でスリット25から外側に張り出すこととなり、この波状となった部分において、シール部13Aと端部との摩擦接触力が強く生ずることとなる。
また、軟包装容器11のホルダー10への収容が完了した状態では、底ガゼット14の下向き凹状部14Bに突部21が入り込み、底ガゼット14の形状を一定に保つ。
従って、このような実施形態によれば、ホルダー10の周壁に設けられたスリット25から軟包装容器11のシール部13Aが張り出す構成であるから、ホルダー10内に軟包装容器11の下部を上方から落とし込むようにするだけで、容易に軟包装容器11をホルダー10内にセットすることができる。しかも、スリット25を形成する第1、第2周壁形成体22、23の端部とシール部13Aとの摩擦係合により、不用意に脱落することもなく、軟包装容器11とホルダー10との一体性を保ち、内容物の残量にかかわらず、軟包装容器11の自立姿勢を安定的に維持することができる。
また、軟包装容器11の底ガゼット14に形成された下向き凹状部14B内に位置する突部21を設けた構成では、底ガゼット14の形状を一定に保つことができ、軟包装容器11の底部自立姿勢が崩れてしまうおそれを回避することができる。
更に、前記スリット25から軟包装容器11の幅方向端部のシール部13Aが張り出す構成と、前記下向き凹状部14Bに突部21が位置する構成とを相互に作用させる構成では、自立姿勢の維持の確実性を一層高めることができる。
また、前記周壁を構成する第1周壁形成体22及び第2周壁形成体23の端部が前記シール部13Aの張り出し方向を曲げる構成によれば、軟包装容器11とホルダー10との一体性を得ることができる。この際、前記端部が内外にずれている構成では、シール部13Aの抜け出しを阻止する手段を極めて簡易なものとすることができる。
更に、前記第1周壁形成体22及び第2周壁形成体23の中央部22A、23Aが相対的に翼部22B、23Bよりも低い高さとなるため、ホルダーを小型化できるとともに、その成形材料の無駄な消費を回避することができる。しかも、翼部間にシート部差し込みガイドが形成される構成により、軟包装容器11とホルダー10との相対位置を容易に決定して当該ホルダーP10を軟包装容器11の下部にスムースに装着することができる。
更に、前記突部21が先細形状となる幅及び厚みを備え、内側に位置する面の傾斜角が外側すなわちスリット25側に位置する外側面よりも大きく設けられていることで、底ガゼット14の形状に対応するように位置することとなり、底ガゼット14の形状を安定させて自立姿勢の維持に寄与することができる。この際、突部21が底部19側を開放する中空構造であれば、ホルダー10の軽量化に資するとともに成形材料の無駄を省くことができる。
また、底部19が開口部を備えたものであれば、水切りが容易に行える他、略十字の平面形状であってもホルダーの剛性を保つことができ、スリット幅が変化してしまうような不都合も生じない。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施形態に対し、形状、位置若しくは方向、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部を他の形状等に変更しても、本発明と実質的に同一であって、本発明の思想に含まれるものとなる。
例えば、前記実施形態における軟包装容器11は、例示的に示したものであり、シール部13A及び/又は底ガゼット14を有するものであれば適用することができる。具体的には、軟包装容器11の胴部13を形成する部材として表裏のシート材S1が用いられた場合を図示、説明したが、一枚のシート材を二枚厚に折り曲げて、その自由端を相互に熱接着して幅方向一端側にシール部を有するものであっても適用可能である。この場合、本発明におけるホルダー10は、片側にスリットが形成されていればよいことになる。
また、軟包装容器11はポンプユニット17を備えたものを示したが、かかるポンプユニット17を設けることなく、口部16に図示しないキャップ等を着脱自在に設けたもの等も対象となる。
また、ホルダー10の周壁20は、第1周壁形成体22及び第2周壁形成体23の2部材で構成したが、例えば、各周壁形成体22、23の中央部で断続して4部材とするなど、必要に応じて変更することを妨げない。
更に、突部21の大きさ、外形、位置は、図示構成例に限定されるものではなく、底ガゼット14に形成される下向き凹状部14Bの大きさ、形状、位置に対応することができる限り、変更することができる。
また、ホルダー10の底部19に設けられた開口部18は少なくとも一個あれば足りる。この場合、底部19を略円形或いは略楕円形とし、その中央部に適当な大きさの穴を形成したものが例示できる。
更に、図14(A)に示されるように、第2周壁形成体23の端部内面側すなわち翼部23Bの内面側に、先端が第1周壁形成体22の端部より内側に位置する突片30を設ける構成、図14(B)に示されるように、屈曲突片31を設ける構成を付加することも可能である。
このような突片30、屈曲突片31を設けた構成では、軟包装容器11をホルダー10に収容した時、シール部13Aの面に形成される波の数が増える結果、シール部13Aに付与される摩擦係合力が強く保たれ、ホルダー10と軟包装容器11との一体性をより強固に保つことができる。
また、図14(C)に示されるように、第1周壁形成体22、第2周壁形成体23の端部位置を内外にずらすことなく形成し、これら端部に、左右方向に向けられて相互に平行となる片部材33をそれぞれ連設し、スリット25から張り出すシール部13Aの基部側を第1、第2周壁形成体22、23の端部だけで挟むのではなく、広幅で挟み込むように設けることもできる。この構成において、挟み込む幅としては、軟包装容器の自立姿勢を安定化させるために2mm~10mmが好ましい。
10 ホルダー
11 軟包装容器
13 胴部
13A シール部
14 底ガゼット
14A 底面
14B 下向き凹状部
15 頂部
16 口部
17 ポンプユニット
18 開口部
19 底部
19A 一方の面
19B 他方の面
20 周壁
21 突部
21A 内側面
21B 外側面
22 第1周壁形成体
22A、23A 中央部
22B、23B 翼部
22B1、23B1 頂部
22B2、23B2 傾斜縁
23 第2周壁形成体
25 スリット
30 突片
31 屈曲突片
33 片部材
S1、S2,S3 シート材

Claims (14)

  1. 表裏に位置するシート材の少なくとも幅方向一端側をシール部とした胴部を備え、当該胴部の下部側に底ガゼットが設けられた軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーであって、
    底部と、当該底部に立設された周壁とを備え、これら底部及び周壁により形成される収容空間に前記軟包装容器の下部が収容可能に設けられ、
    前記周壁には、前記シール部の下部側部分を周壁の外側に張り出すスリットが設けられていることを特徴とするホルダー。
  2. 表裏に位置するシート材の少なくとも幅方向一端側をシール部とした胴部を備え、当該胴部の下部側に底ガゼットを設けて当該底ガゼットとシート材との間に下向き凹状部が形成される軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーであって、
    底部と、当該底部に立設された周壁とを備え、これら底部及び周壁により形成される収容空間に前記軟包装容器の下部が収容可能に設けられ、
    前記底部に、前記下向き凹状部内に位置して前記軟包装容器の自立姿勢を安定化させる突部が設けられていることを特徴とするホルダー。
  3. 表裏に位置するシート材の少なくとも幅方向一端側をシール部とした胴部を備え、当該胴部の下部側に底ガゼットを設けて当該底ガゼットとシート材との間に下向き凹状部が形成される軟包装容器の自立姿勢をサポートするホルダーであって、
    底部と、当該底部に立設された周壁とを備え、これら底部及び周壁により形成される収容空間に前記軟包装容器の下部が収容可能に設けられ、
    前記周壁には、前記シール部の下部側部分を周壁の外側に張り出すスリットが設けられている一方、前記底部には、前記下向き凹状部内に位置して前記軟包装容器の自立姿勢を安定化させる突部が設けられていることを特徴とするホルダー。
  4. 前記周壁は、前記軟包装容器の胴部下部側外周を囲むように向き合う第1周壁形成体及び第2周壁形成体を含み、当該第1周壁形成体及び第2周壁形成体の端部間に一対となるスリットが位置することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のホルダー。
  5. 前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体の端部は、前記スリットから張り出したシール部の張り出し方向を曲げる相対形状若しくは相対位置に設けられていることを特徴とする請求項4記載のホルダー。
  6. 前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体の端部は、内外にずれていることを特徴とする請求項4又は5記載のホルダー。
  7. 前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体の端部は、前記スリットから張り出したシール部の幅方向に沿って当該シール部を挟み込む片部材を備えていることを特徴とする請求項4記載のホルダー。
  8. 前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体は、それぞれ相互に略平行に位置する中央部と、当該中央部の両側に連なって相互間隔を拡大する方向に延びる一対の翼部とを有し、当該翼部は、前記中央部よりも高さが高く設けられていることを特徴とする請求項4~7の何れかに記載のホルダー。
  9. 前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体は、それぞれ相互に略平行に位置する中央部と、当該中央部の両側に連なって相互間隔を拡大する方向に延びる一対の翼部とを有し、

    前記第1周壁形成体における一方の前記翼部と、前記第2周壁形成体における一方の前記翼部との間に前記スリットが位置しており、
    前記翼部の上端は前記スリットに向かって傾斜した傾斜縁を有しており、
    前記傾斜縁は、第1周壁形成体における一方の前記翼部と前記第2周壁形成体における一方の前記翼部との距離が下方に向って窄まるように傾斜して前記軟包装容器のシート部差し込みガイドを形成することを特徴とする請求項4~7の何れかに記載のホルダー。
  10. 前記突部は、前記一対のスリットを結ぶ仮想直線上の直近内側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3記載のホルダー。
  11. 前記突部は、上部に向かうに従って先細形状となる幅及び厚みを備え、前記底部の中心とスリットとを結ぶ直線に沿う方向を厚みとしたときに、前記スリット側の面に対して反スリット側の面の傾斜角が大きく設けられていることを特徴とする請求項10記載のホルダー。
  12. 前記突部は前記底部側を開放する中空構造であることを特徴とする請求項10又は11記載のホルダー。
  13. 前記底部は、少なくとも1つの開口部を備えていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のホルダー。
  14. 前記底部は略十字の平面形状に設けられ、当該十字の一方を形成する面は、前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体の端部を含む前記翼部間を連結する一方、十字の他方を形成する面は前記第1周壁形成体及び第2周壁形成体の中央部間を連結することを特徴とする請求項13記載のホルダー。
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