JP2023066310A - 配管装置、及び、給水装置 - Google Patents

配管装置、及び、給水装置 Download PDF

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Kosuke Nakagawa
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Abstract

【課題】逆止弁のメンテナンスに関わるメンテナンス作業性を向上できる、配管装置、及び、給水装置を提供する。【解決手段】弁体連結体LBは、第1弁箱室AC1の内部に配置され、第1弁体室BC1を内部に区画する、第1弁体B1と、第1弁体よりも回転軸線方向第2側に位置し、第2弁箱室AC2の内部に配置され、第2弁体室BC2を内部に区画する、第2弁体B2と、弁箱連通室AGCの内部に配置され、第1弁体及び第2弁体どうしを連結し、第1弁体室及び第2弁体室どうしを連通させるバイパス通路22Cを内部に区画する、バイパス管22と、を有し、第1弁箱及び第1弁体は、第1多方弁V1を構成しており、第2弁箱及び第2弁体は、第2多方弁V2を構成しており、逆止弁23は、バイパス通路の内部に配置されており、弁棒BSは、逆止弁を脱着可能に保持する保持部BSHを有している。【選択図】図5

Description

本発明は、配管装置、及び、給水装置に関する。
従来、弁箱連結体と、弁箱連結体の内部に回転軸線周りに回転可能に配置された円筒型の弁体連結体と、弁体連結体に連結された弁棒と、逆止弁と、を備え、逆止弁が、弁棒の先端と隣接した状態で、弁体連結体の内部に配置された、配管装置がある(例えば、特許文献1)。
特許第6185750号
しかしながら、従来の配管装置においては、メンテナンス時において逆止弁を交換等する際の作業が煩雑になるおそれがあった。
本発明は、逆止弁のメンテナンスに関わるメンテナンス作業性を向上できる、配管装置、及び、給水装置を、提供することを目的とする。
本発明の配管装置は、
弁箱連結体と、
前記弁箱連結体の内部に回転軸線周りに回転可能に配置された、円筒型の弁体連結体と、
前記弁体連結体に連結された、弁棒と、
逆止弁と、
を備えた、配管装置であって、
前記回転軸線は、前記弁体連結体の中心軸線と一致し、
前記弁箱連結体は、
第1弁箱室を内部に区画する、第1弁箱と、
前記第1弁箱よりも回転軸線方向第2側に位置し、第2弁箱室を内部に区画する、第2弁箱と、
前記第1弁箱及び前記第2弁箱どうしを連結し、前記第1弁箱室及び前記第2弁箱室どうしを連通させる弁箱連通室を内部に区画する、弁箱連結部と、
を有し、
前記弁体連結体は、
前記第1弁箱室の内部に配置され、第1弁体室を内部に区画する、第1弁体と、
前記第1弁体よりも前記回転軸線方向第2側に位置し、前記第2弁箱室の内部に配置され、第2弁体室を内部に区画する、第2弁体と、
前記弁箱連通室の内部に配置され、前記第1弁体及び前記第2弁体どうしを連結し、前記第1弁体室及び第2弁体室どうしを連通させるバイパス通路を内部に区画する、バイパス管と、
を有し、
前記第1弁箱及び前記第1弁体は、第1多方弁を構成しており、
前記第2弁箱及び前記第2弁体は、第2多方弁を構成しており、
前記逆止弁は、前記バイパス通路の内部に配置されており、
前記弁棒は、前記逆止弁を脱着可能に保持する保持部を有している。
本発明の配管装置において、
前記弁棒は、
前記回転軸線上を延在する、軸部と、
前記軸部よりも前記回転軸線方向第2側に位置し、前記弁体連結体の内周側に挿入された、挿入部と、
を有しており、
前記保持部は、前記挿入部の前記回転軸線方向第2側の端部から構成されていると、好適である。
本発明の配管装置において、
前記保持部は、筒状に構成されており、
前記逆止弁は、前記保持部の内周面に嵌め込まれていると、好適である。
本発明の配管装置において、
前記逆止弁の一部は、前記保持部よりも前記回転軸線方向第2側に位置しており、
前記保持部よりも前記回転軸線方向第2側において、前記バイパス管の内周面と前記逆止弁の外周面との間には、隙間が区画されており、
前記隙間は、前記第2弁体室に連通していると、好適である。
本発明の配管装置において、
前記挿入部は、前記弁体連結体の内周面に当接する、環状の被ガイド面を有していると、好適である。
本発明の配管装置において、
前記配管装置は、給水装置に用いられるものであり、
前記給水装置は、
前記配管装置と、
吸込配管と、
吐出配管と、
前記吸込配管及び前記吐出配管に前記配管装置を介して接続された、1号ポンプ及び2号ポンプと、
を備え、
前記第1多方弁及び前記第2多方弁は、それぞれ、三方弁として構成されており、
前記第1多方弁は、前記吸込配管と、前記1号ポンプの吸込口と、前記2号ポンプの吸込口とに、接続され、
前記第2多方弁は、前記吐出配管と、前記1号ポンプの吐出口と、前記2号ポンプの吐出口とに、接続されると、好適である。
本発明の給水装置は、
上記の配管装置と、
前記吸込配管と、
前記吐出配管と、
前記1号ポンプ及び前記2号ポンプと、
を備えている。
本発明によれば、逆止弁のメンテナンスに関わるメンテナンス作業性を向上できる、配管装置、及び、給水装置を、提供することができる。
本発明の一実施形態に係る給水装置を示す、正面図である。 図1の給水装置において、1号ポンプ及び2号ポンプへの流路を開放した状態の流路を示す、模式図である。 図1の給水装置に備えられる、本発明の一実施形態に係る配管装置を示す、斜視図である。 図3の配管装置を分解して示す、分解斜視図である。 図3の配管装置を、回転軸線に沿う断面により示す、断面図である。 図4の弁棒及び逆止弁を、逆止弁が弁棒に保持された状態で示す、斜視図である。 図6の弁棒及び逆止弁を、逆止弁が弁棒から脱着された状態で示す、斜視図である。 図3の配管装置のうち吸込側部分を、図2の状態で示す、断面図である。 図3の配管装置のうち吐出側部分を、図2の状態で示す、断面図である。 図2の給水装置において、1号ポンプへの流路を閉止する操作の途中の状態(弁体の閉止壁を第2弁箱流路に対向させた状態)の流路を示す、模式図である。 図3の配管装置のうち吸込側部分の一部を、図10の状態で示す、断面図である。 図3の配管装置のうち吐出側部分の一部を、図10の状態で示す、断面図である。 図2の給水装置において、1号ポンプへの流路を閉止した状態の流路を示す、模式図である。 図3の配管装置のうち吸込側部分の一部を、図13の状態で示す、断面図である。 図2の給水装置において、2号ポンプへの流路を閉止した状態の流路を示す、模式図である。 図3の配管装置のうち吸込側部分の一部を、図15の状態で示す、断面図である。
本発明の配管装置は、任意の流体に利用することができるが、液体、特には水に利用すると好適である。また、本発明の配管装置は、任意の用途に利用することができるが、例えば商業建造物や集合住宅等の需要先に給水するための給水装置に、好適に利用することができる。
本発明の給水装置は、例えば商業建造物や集合住宅等の需要先に給水するために、好適に利用することができる。
以下、本発明に係る、配管装置、及び、給水装置の実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。
各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
本発明の一実施形態に係る配管装置2、及び、給水装置1について、図1~図16を参照しつつ、説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る給水装置1の外観を示している。図2は、図1に示す本発明の一実施形態に係る給水装置1の流路の模式図を示している。本実施形態の給水装置1は、例えば商業建造物や集合住宅等の需要先に給水するための給水装置として構成されている。給水装置1は、コンパクト性への要求が高いものである。
図1及び図2に示すように、本実施形態において、給水装置1は、吸込配管3と、吐出配管4と、本実施形態の配管装置2と、1号ポンプP1と、2号ポンプP2と、逆流防止器5と、仕切弁6と、圧力タンク7と、を備えている。吸込配管3は、上水道配水管や高置水槽等に接続される。吐出配管4は、例えば商業建造物や集合住宅等の需要先の配管に接続される。配管装置2と、逆流防止器5と、仕切弁6と、圧力タンク7とは、吸込配管3と吐出配管4との間の流路に配置されている。1号ポンプP1及び2号ポンプP2は、吸込配管3及び吐出配管4に、配管装置2を介して接続されている。逆流防止器5は、配管装置2の上流側に配置されている。仕切弁6及び圧力タンク7は、配管装置2の下流側に配置されている。仕切弁6は、圧力タンク7の上流側に配置されている。
1号ポンプP1及び2号ポンプP2は、それぞれ縦型に構成されており、それぞれの吸込口及び吐出口が、下側を向いている。
給水装置1は、図1に示すように、キャビネット型に構成されており、具体的には、吸込配管3から吐出配管4までの配管を収容するキャビネット8を、備えている。
ただし、給水装置1は、キャビネット型に構成されていなくてもよい。
なお、給水装置1は、図1及び図2に示すものに限られず、本明細書で説明する任意の例の配管装置2を備えるとともに、1号ポンプP1及び2号ポンプP2が吸込配管3及び吐出配管4に配管装置2を介して接続されている限り、任意の構成を有してよい。例えば、逆流防止器5は、配管装置2の下流側に配置されてもよい。
本明細書において、「接続」とは、複数の流路どうしが直接接続される場合に限られず、複数の流路どうしが延長管等の部品を介して接続される場合も含む。
図3~図5は、本実施形態に係る配管装置2を示している。図3~図5に示すように、本実施形態の配管装置2は、弁箱連結体KAと、弁体連結体LBと、弁棒BSと、ハンドル21(図1)と、逆止弁23と、2つの延長管24と、を備えている。図3~図5では、ハンドル21の図示を省略している。
弁体連結体LBは、円筒型に構成されており、弁箱連結体KAの内部に回転軸線O周りに回転可能に配置されている。回転軸線Oは、弁体連結体LBの中心軸線と一致している。
なお、本明細書において、「円筒型」とは、厳密な円筒形状に限定されず、厳密な円筒形状に近い形状も包含する概念である。
本明細書において、「回転軸線方向」とは、回転軸線Oに平行な方向を指す。また、「回転軸線方向第1側O1」とは、回転軸線方向における一方側を指しており、「回転軸線方向第2側O2」とは、回転軸線方向における他方側を指している。また、特に断りが無い限り、「内周側」とは、回転軸線Oに近い側を指しており、「外周側」とは、回転軸線Oから遠い側を指している。
弁箱連結体KAは、2つの弁箱Aと、弁箱連結部AGと、を有している。2つの弁箱Aのうちの一方は第1弁箱A1であり、2つの弁箱Aのうちの他方は第2弁箱A2である。第2弁箱A2は、第1弁箱A1よりも回転軸線方向第2側O2に位置している。
以下において、弁箱Aについての説明は、特に断りが無い限り、第1弁箱A1及び第2弁箱A2のそれぞれについての説明である。
図5に示すように、弁箱Aは、弁箱室ACを内部に区画している。第1弁箱A1が内部に区画する弁箱室ACは、第1弁箱室AC1である。第2弁箱A2が内部に区画する弁箱室ACは、第2弁箱室AC2である。
弁箱連結部AGは、第1弁箱A1及び第2弁箱A2どうしを連結しており、第1弁箱室AC1及び第2弁箱室AC2どうしを連通させる弁箱連通室AGCを内部に区画している。
第1弁箱室AC1、第2弁箱室AC2、及び、弁箱連通室AGCは、それぞれ、円筒型をなしている。
図3~図4、図8~図9に示すように、弁箱Aが区画する弁箱室ACは、弁箱Aの弁箱本体部AMによって区画されている。弁箱Aは、複数(本実施形態では、3つ)の弁箱口AE1~AE3を有している。具体的に、弁箱Aは、第1弁箱流路AD1を区画する第1弁箱口AE1と、第2弁箱流路AD2を区画する第2弁箱口AE2と、第3弁箱流路AD3を区画する第3弁箱口AE3と、を有している。第1弁箱口AE1と第2弁箱口AE2と第3弁箱口AE3とは、それぞれ弁箱本体部AMに連結している。第1弁箱流路AD1と第2弁箱流路AD2と第3弁箱流路AD3とは、それぞれ、弁箱室ACに連通している。第2弁箱流路AD2及び第3弁箱流路AD3は、第1弁箱流路AD1の流路軸線に直交する方向において互いに対向している。弁箱Aの複数の弁箱口AE1~AE3は、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って配列されている。弁箱本体部AMは、弁箱室ACを介して第1弁箱流路AD1と対向する対向壁AWを有している。
弁箱本体部AMは、弁体Bと同軸の円筒型に構成されている。
第1弁箱A1の弁箱本体部AMは、回転軸線方向第1側O1の端面が塞がれているとともに回転軸線方向第2側O2の端面が開放した円筒型に構成されている。弁箱連結体KA(具体的には、第1弁箱A1の弁箱本体部AM)は、回転軸線方向第1側O1の端面を塞ぐ、第1端壁AJ1を有している。第1端壁AJ1は、連結具fを介して、弁箱連結体KA(具体的には、第1弁箱A1の弁箱本体部AM)の他の部分に対して脱着可能に連結されている(図4)。
第2弁箱A2の弁箱本体部AMは、回転軸線方向第2側O2の端面が塞がれているとともに回転軸線方向第1側O1の端面が開放した円筒型に構成されている。弁箱連結体KA(具体的には、第2弁箱A2の弁箱本体部AM)は、回転軸線方向第2側O2の端面を塞ぐ、第2端壁AJ2を有している。第2端壁AJ2は、連結具fを介して、弁箱連結体KA(具体的には、第2弁箱A2の弁箱本体部AM)の他の部分に対して脱着可能に連結されている(図4)。
連結具fは、例えば、ボルト、ネジ、又はピンである。
弁体連結体LBは、上述のように、円筒型に構成されており、弁箱連結体KAの内部に回転軸線O周りに回転可能に配置されている。図4~図5に示すように、弁体連結体LBは、2つの弁体Bと、バイパス管22と、を有している。2つの弁体Bのうちの一方は第1弁体B1であり、2つの弁体Bのうちの他方は第2弁体B2である。第2弁体B2は、第1弁体B1よりも回転軸線方向第2側O2に位置している。
以下において、弁体Bについての説明は、特に断りが無い限り、第1弁体B1及び第2弁体B2のそれぞれについての説明である。
図5に示すように、弁体Bは、弁箱室ACの内部に配置されている。第1弁体B1は、第1弁箱室AC1の内部に配置されている。第2弁体B2は、第2弁箱室AC2の内部に配置されている。弁体Bは、弁体室BCを内部に区画している。第1弁体B1が内部に区画する弁体室BCは、第1弁体室BC1である。第2弁体B2が内部に区画する弁体室BCは、第2弁体室BC2である。
バイパス管22は、弁箱連通室AGCの内部に配置されており、第1弁体B1及び第2弁体B2どうしを連結しており、第1弁体室BC1及び第2弁体室BC2どうしを連通させるバイパス通路22Cを内部に区画している。
第1弁体B1、第2弁体B2、及び、バイパス管22は、それぞれ、円筒型をなしている。
第1弁体室BC1、第2弁体室BC2、及び、バイパス通路22Cは、それぞれ、本実施形態において円筒型をなしているが、他の形状をなしていてもよい。
図5に示すように、バイパス管22の外周面には、環状溝22G(以下、「バイパス管用環状溝22G」という。)が形成されている。バイパス管用環状溝22Gは、環状に構成されており、すなわち、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って全周にわたって延在している。バイパス管用環状溝22G内には、環状の封止部材D(以下、「バイパス管用封止部材D」という。)が収容されている。バイパス管用封止部材Dは、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って全周にわたって延在している。バイパス管用封止部材Dは、弁箱連結部AGの内周面とバイパス管22の外周面との間を流体密に封止するように構成されている。バイパス管用封止部材Dは、例えばXリング又はOリングであると好適である。
図4、図8~図9に示すように、弁体Bは、複数(本実施形態では、3つ)の開口BF1~BF3と、閉止壁BWと、を有している。具体的に、弁体Bは、第1開口BF1と、第2開口BF2と、第3開口BF3と、閉止壁BWと、を有している。複数の開口BF1~BF3は、それぞれ弁体室BCに連通している。第2開口BF2及び第3開口BF3は、第1開口BF1の中心軸線に直交する方向において互いに対向している。閉止壁BWは、弁体室BCを介して第1開口BF1と対向している。弁体Bの複数の開口BF1~BF3と閉止壁BWとは、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って配列されている。
第1弁箱A1及び第1弁体B1は、第1多方弁V1を構成している。第2弁箱A2及び第2弁体B2は、第2多方弁V2を構成している。第2多方弁V2は、第1多方弁V1よりも回転軸線方向第2側O2に位置している。
本明細書においては、第1多方弁V1、第2多方弁V2を区別せずに、これらを包括的に「多方弁V」と呼ぶ場合がある。以下において、多方弁Vについての説明は、特に断りが無い限り、第1多方弁V1及び第2多方弁V2のそれぞれについての説明である。
配管装置2は、2つの多方弁Vを備えている。多方弁Vは、弁箱Aと、弁体Bと、を備えている。本実施形態において、多方弁Vは、三方弁として構成されている。
2つの多方弁Vどうしは、実質的に、構造が同じであり、接続先の流路が異なるのみである。
図2に示すように、2つの多方弁のうちの第1多方弁V1は、吸込側多方弁であり、吸込配管3と、1号ポンプP1の吸込口と、2号ポンプP2の吸込口とに、接続されている。2つの多方弁のうちの第2多方弁V2は、吐出側多方弁であり、吐出配管4と、1号ポンプP1の吐出口と、2号ポンプP2の吐出口とに、接続されている。
第1多方弁V1及び第2多方弁V2は、それぞれ、回転軸線Oの周りに回転されるように構成されている。また、第1多方弁V1及び第2多方弁V2は、回転軸線Oに沿って配列されており、それぞれの回転軸線Oが一致する。本実施形態において、第1多方弁V1及び第2多方弁V2は、回転軸線O周りに同時に回転されるように構成されている。
ハンドル21は、第1多方弁V1及び第2多方弁V2を回転軸線O周りに同時に回転させる際に操作者によって操作されるように構成されている。バイパス管22及び逆止弁23は、第1多方弁V1と第2多方弁V2との間に接続されている。一方の延長管24は、第1多方弁V1と2号ポンプP2の吸込口との間に接続されている。他方の延長管24は、第2多方弁V2と2号ポンプP2の吐出口との間に接続されている。
本実施形態では、上述のように、バイパス管22が、第1多方弁V1と第2多方弁V2との間に接続されている。これにより、例えばバイパス管22が2つの延長管24どうしの間に接続されている場合等に比べて、バイパス管22をコンパクト化でき、ひいては、配管装置2のコンパクト化や低コスト化が可能になる。
第1多方弁V1において、第1弁箱口AE1は、1号ポンプP1の吸込口に接続され、第2弁箱口AE2は、吸込配管3に接続され、第3弁箱口AE3は、2号ポンプP2の吸込口に接続される(図8)。第1多方弁V1の第3弁箱口AE3は、延長管24を介して、2号ポンプP2の吸込口に接続される。
第2多方弁V2において、第1弁箱口AE1は、1号ポンプP1の吐出口に接続され、第2弁箱口AE2は、吐出配管4に接続され、第3弁箱口AE3は、2号ポンプP2の吐出口に接続される(図9)。第2多方弁V2の第3弁箱口AE3は、延長管24を介して、2号ポンプP2の吐出口に接続される。
図3~図4に示すように、第1多方弁V1及び第2多方弁V2のそれぞれの弁箱A(第1弁箱A1及び第2弁箱A2)は、それぞれの第1弁箱口AE1どうし、それぞれの第2弁箱口AE2どうし、かつ、それぞれの第3弁箱口AE3どうしが、それぞれ同じ方向を向くとともに回転軸線方向に沿って配列されるように指向される。
多方弁Vは、第1弁箱口AE1が上側を向き、第2弁箱口AE2及び第3弁箱口AE3が水平方向において互いに反対側を向くように、指向される。
第1多方弁V1の第3弁箱口AE3と2号ポンプP2の吸込口との間に接続された延長管24は、2号ポンプP2の吸込口側の接続口が、上側を向いている。
第2多方弁V2の第3弁箱口AE3と2号ポンプP2の吐出口との間に接続された延長管24は、2号ポンプP2の吐出口側の接続口が、上側を向いている。
第3弁箱口AE3と延長管24とは、一体に構成されている。ただし、第3弁箱口AE3と延長管24とは、互いに別体に構成されて、互いに接続されていてもよい。
第1多方弁V1及び第2多方弁V2のそれぞれの弁箱A(第1弁箱A1及び第2弁箱A2)は、互いに一体に構成されている。
図4に示すように、第1多方弁V1及び第2多方弁V2のそれぞれの弁体B(第1弁体B1及び第2弁体B2)は、それぞれの第1開口BF1どうし、それぞれの第2開口BF2どうし、それぞれの第3開口BF3どうし、かつ、それぞれの閉止壁BWどうしが、それぞれ回転軸線方向に沿って配列されるように指向される。
弁棒BSは、弁体連結体LB(ひいては弁体B)に連結されている。本実施形態において、弁棒BSは、弁体連結体LB(ひいては弁体B)に対して脱着可能に連結されている。弁棒BSの中心軸線は、回転軸線Oと一致する。弁棒BSの回転軸線方向第1側O1の端部には、ハンドル21(図1)が取り付けられており、ハンドル21の操作によって弁棒BSを回転軸線O周りに回転させ、ひいては、弁体連結体LB(ひいては弁体B)を回転軸線O周りに回転させることができるようにされている。
すなわち、第1多方弁V1及び第2多方弁V2のそれぞれの弁体B(第1弁体B1及び第2弁体B2)は、互いに連結されており、第1多方弁V1及び第2多方弁V2のそれぞれの弁箱A(第1弁箱A1及び第2弁箱A2)に対して、回転軸線Oの周りに同時に回転されるように構成されている。
逆止弁23は、バイパス通路22Cの内部に配置されている。
逆止弁23は、第1多方弁V1の弁体室BC(第1弁体室BC1)から第2多方弁V2の弁体室BC(第2弁体室BC2)への流体の流れのみを許容し、その逆の流体の流れを阻止するように構成されている。
弁棒BS及び逆止弁23の構成のさらなる詳細については、後述する。
ここで、以上のように構成された本実施形態の給水装置1の動作を説明する。
給水装置1においては、通常、1号ポンプP1及び2号ポンプP2が交互もしくは同時に運転される。このとき、給水装置1は、図2、図8、及び図9に示すように、1号ポンプP1及び2号ポンプP2への流路を開放した状態にされる。この状態において、多方弁Vの弁体Bは、閉止壁BWが弁箱Aの対向壁AWに対向し、第1開口BF1、第2開口BF2、及び第3開口BF3が、それぞれ、第1弁箱流路AD1、第2弁箱流路AD2、及び第3弁箱流路AD3に対向するように、指向される(図8~図9)。そして、第1多方弁V1側においては、吸込配管3からの流体が、第1多方弁V1を介して、1号ポンプP1の吸込口と2号ポンプP2の吸込口に流れる(図8)。一方、第2多方弁V2側においては、1号ポンプP1の吐出口と2号ポンプP2の吐出口とからの流体が、第2多方弁V2を介して、吐出配管4に流れる(図9)。また、この状態において、ポンプ停止中は、第1多方弁V1の弁体室BC(第1弁体室BC1)内の流体が、バイパス管22及び逆止弁23を介して、第2多方弁V2の弁体室BC(第2弁体室BC2)へ流れ、その後、吐出配管4に流れる。
給水装置1においては、例えば1号ポンプP1を点検する際等において、1号ポンプP1が停止され、2号ポンプP2のみが運転される。このとき、給水装置1は、図13~図14に示すように、1号ポンプP1への流路を閉止した状態にされる。この状態において、多方弁Vの弁体Bは、閉止壁BWが第1弁箱流路AD1に対向し、第1開口BF1、第2開口BF2、及び第3開口BF3が、それぞれ、弁箱Aの対向壁AW、第3弁箱流路AD3、及び第2弁箱流路AD2に対向するように、指向される(図14)。第1弁箱流路AD1と弁体室BCとは、閉止壁BWによって互いに非連通状態にされる。そして、第1多方弁V1側においては、吸込配管3からの流体が、1号ポンプP1の吸込口には流れずに、第1多方弁V1を介して、2号ポンプP2の吸込口に流れる(図14)。一方、第2多方弁V2側においては、詳細の図示は省略するが、1号ポンプP1の吐出口から流体が流入せずに、2号ポンプP2の吐出口からの流体が、第2多方弁V2を介して、吐出配管4に流れる。また、この状態において、ポンプ停止中は、第1多方弁V1の弁体室BC(第1弁体室BC1)内の流体が、バイパス管22及び逆止弁23を介して、第2多方弁V2の弁体室BC(第2弁体室BC2)へ流れ、その後、吐出配管4に流れる。
給水装置1において、1号ポンプ及び2号ポンプへの流路を開放した状態(図2、図8、及び図9)から1号ポンプへの流路を閉止した状態(図13~図14)に移行する際には、多方弁Vの弁体Bが、回転軸線O周りに周方向一方側(図の例では、時計回り)に180度回転される。
給水装置1においては、例えば2号ポンプP2を点検する際等において、2号ポンプP2が停止され、1号ポンプP1のみが運転される。このとき、給水装置1は、図15~図16に示すように、2号ポンプP2への流路を閉止した状態にされる。この状態において、多方弁Vの弁体Bは、閉止壁BWが第3弁箱流路AD3に対向し、第1開口BF1、第2開口BF2、及び第3開口BF3が、それぞれ、第2弁箱流路AD2、弁箱Aの対向壁AW、及び第1弁箱流路AD1に対向するように、指向される(図16)。第3弁箱流路AD3と弁体室BCとは、閉止壁BWによって互いに非連通状態にされる。そして、第1多方弁V1側においては、吸込配管3からの流体が、2号ポンプP2の吸込口には流れずに、第1多方弁V1を介して、1号ポンプP1の吸込口に流れる(図16)。一方、第2多方弁V2側においては、詳細の図示は省略するが、2号ポンプP2の吐出口から流体が流入せずに、1号ポンプP1の吐出口からの流体が、第2多方弁V2を介して、吐出配管4に流れる。また、この状態において、ポンプ停止中は、第1多方弁V1の弁体室BC(第1弁体室BC1)内の流体が、バイパス管22及び逆止弁23を介して、第2多方弁V2の弁体室BC(第2弁体室BC2)へ流れ、その後、吐出配管4に流れる。
給水装置1において、1号ポンプ及び2号ポンプへの流路を開放した状態(図2、図8、及び図9)から2号ポンプへの流路を閉止した状態(図15~図16)に移行する際には、多方弁Vの弁体Bが、回転軸線O周りに周方向他方側(図の例では、反時計回り)に90度回転される。
図10~図12は、多方弁Vの弁体Bの閉止壁BWを第2弁箱流路AD2に対向させた状態を示している。この状態は、給水装置1において、1号ポンプ及び2号ポンプへの流路を開放した状態(図2、図8、及び図9)から、多方弁Vの弁体Bを、回転軸線O周りに周方向一方側(図の例では、時計回り)に90度回転させた状態であり、すなわち、1号ポンプP1への流路を閉止する操作の途中の状態である。この状態においては、多方弁Vの弁体Bの第1開口BF1、第2開口BF2、及び第3開口BF3は、それぞれ、第3弁箱流路AD3、第1弁箱流路AD1、及び弁箱Aの対向壁AWに対向する。また、この状態においては、多方弁Vにおいて、第2弁箱流路AD2と弁体室BCとが、互いに連通状態になる。すなわち、多方弁Vが、疑似的に四方弁となる。よって、第1多方弁V1側においては、吸込配管3からの流体が、第1多方弁V1を介して、2号ポンプP2の吸込口に流れることができる(図11)。一方、第2多方弁V2側においては、2号ポンプP2の吐出口からの流体が、第2多方弁V2を介して、吐出配管4に流れることができる(図12)。また、この状態において、ポンプ停止中は、第1多方弁V1の弁体室BC(第1弁体室BC1)内の流体が、バイパス管22及び逆止弁23を介して、第2多方弁V2の弁体室BC(第2弁体室BC2)へ流れ、その後、吐出配管4に流れることができる。
本実施形態においては、弁体Bの閉止壁BWを第2弁箱流路AD2に対向させた状態において、弁体Bの閉止壁BWと弁箱Aとの間に、隙間G(以下、「第1隙間G」という。)が形成される。そして、この状態において、第2弁箱流路AD2と弁体室BCとは、この第1隙間Gを介して、互いに連通状態になる(図11~図12)。
なお、本実施形態においては、弁体Bの閉止壁BWを第1弁箱流路AD1に対向させた状態や、弁体Bの閉止壁BWを第3弁箱流路AD3に対向させた状態において、弁体Bの閉止壁BWと弁箱Aとの間に、第1隙間Gは形成されない(図14、図16)。
本実施形態においては、弁箱Aが、対向壁AWと第2弁箱口AE2とを連結する連結壁AKを有している。連結壁AKと対向壁AWのうち少なくとも連結壁AKに連続する部分とは、弁体Bから外周側に離れて位置している。これにより、弁体Bの閉止壁BWを第2弁箱流路AD2に対向させた状態において、弁体Bの閉止壁BWと弁箱A(本実施形態では、連結壁AK)との間に、第1隙間Gが形成されるようにされている。
ただし、本実施形態とは異なる構成によって、弁体Bの閉止壁BWと弁箱Aとの間に、第1隙間Gが形成されるようにされてもよい。
このように、本実施形態では、多方弁Vは、弁体Bの閉止壁BWを第2弁箱流路AD2に対向させた状態において、第2弁箱流路AD2と弁体室BCとが、互いに連通状態になるようにされており、ひいては、多方弁Vにおける1つの弁箱流路(第2弁箱流路AD2)において弁箱流路(第2弁箱流路AD2)が完全に閉止されるのが防止されるようにされている。それにより、1号ポンプP1への流路を閉止する操作の途中において配管装置2が断水状態となるのを防止することができる。
ただし、多方弁Vは、各弁箱流路AD1~AD3のそれぞれを完全に閉止することができるように構成されてもよく、すなわち、弁体Bの閉止壁BWを第2弁箱流路AD2に対向させた状態において、第2弁箱流路AD2と弁体室BCとが、閉止壁BWによって互いに非連通状態となるようにされてもよい。
以下、弁棒BS及び逆止弁23の構成のさらなる詳細について、説明する。
図4~図7に示すように、弁棒BSは、回転軸線方向に延在しており、弁棒BSの回転軸線方向第1側O1の端部が、第1端壁AJよりも回転軸線方向第1側O1へ突出しており、弁棒BSの回転軸線方向第2側O2の端部が、バイパス管22の内周側に位置している。弁棒BSは、弁棒BSの回転軸線方向両端部どうしの間において、第1端壁AJを回転軸線方向に貫通するとともに、第1弁体B1の内周側及びバイパス管22の内周側において、回転軸線方向に延在している。逆止弁23は、弁棒BSに対して回転軸線方向第2側O2に位置している。弁棒BSは、逆止弁23を脱着可能に保持する保持部BSHを有している。弁棒BSは、保持部BSHが逆止弁23を保持した状態で、弁体連結体LBの外及び中へ出し入れされることが可能に構成されている。
より具体的に、弁棒BSは、軸部BSSと、挿入部BSIと、大径部BSLと、を有している。
軸部BSSは、回転軸線O上を延在している。軸部BSSは、第1端壁AJを回転軸線方向に貫通するとともに、第1端壁AJよりも回転軸線方向第1側O1へ突出している。第1端壁AJよりも回転軸線方向第1側O1において、軸部BSSは、ハンドル21(図1)と連結される。
挿入部BSIは、軸部BSSよりも回転軸線方向第2側O2に位置し、弁体連結体LBの内周側に挿入されている。保持部BSHは、挿入部BSIの回転軸線方向第2側O2の端部から構成されている。
大径部BSLは、軸部BSSと挿入部BSIとを連結しており、挿入部BSIよりも大きな外径を有している。大径部BSLは、挿入部BSIよりも外周側へ突出したフランジ部BSLFを有している。フランジ部BSLFは、弁体連結体LBの回転軸線方向第1側O1の端面に当接している(図5)。図4及び図6に示すように、フランジ部BSLFは、フランジ部BSLFを回転軸線方向に貫通する連結用穴BShを有している。一方、弁体連結体LBの回転軸線方向第1側O1の端面には、回転軸線方向に延在する連結用穴LBhが形成されている。そして、弁棒BSのフランジ部BSLFと弁体連結体LBとは、連結用穴BSh、LBhに挿入された固定具tによって、脱着可能に連結されている。固定具tは、例えば、ピン、ボルト、又はネジである。
上述のように構成された本実施形態の配管装置2において、メンテナンス時において逆止弁23を交換又は点検等する際には、作業員は、例えば、つぎの手順で作業を行うことができる。
まず、連結具f(図4)を取り外し、第1端壁AJ1を弁箱連結体KAの他の部分から取り外す。
つぎに、固定具t(図4)を取り外すことで弁棒BSと弁体連結体LBとの連結を解除する。その後、弁棒BSを持ちながら、弁棒BSと、弁棒BSの保持部BSHによって保持された逆止弁23とを、回転軸線方向第1側O1に向かって弁体連結体LBの外へ引き出す。この間、弁体連結体LBは、弁箱連結体KAの内部に維持される。
つぎに、逆止弁23を弁棒BSの保持部BSHから脱着させる(図7)。その後、逆止弁23の交換又は点検等のメンテナンスをする。
逆止弁23のメンテナンス後は、これとは逆の手順で配管装置2を組み立てる。
すなわち、まず、逆止弁23を弁棒BSの保持部BSHに保持させる(図6)。
つぎに、弁棒BSを持ちながら、弁棒BSと、弁棒BSの保持部BSHによって保持された逆止弁23とを、回転軸線方向第2側O2に向かって弁体連結体LB内へ押し込む。その後、弁棒BSと弁体連結体LBとを、固定具tを介して、連結する。
つぎに、第1端壁AJ1を、連結具fを介して、弁箱連結体KAの他の部分に連結する。
以上で、逆止弁23のメンテナンスに関わる作業が完了する。
仮に、例えば上述した従来の配管装置のように、弁棒BSが保持部BSHを有していない場合(すなわち、弁棒BSが逆止弁23を保持するように構成されていない場合)、メンテナンス時において逆止弁23を交換又は点検等する際には、作業員は、弁棒BSを弁体連結体LBの外へ引き出した後に、弁体連結体LBと弁体連結体LBの内部に配置された逆止弁23とを弁箱連結体KAの外へ引き出し、その後、弁体連結体LBの中から逆止弁23を取り出す必要があり、逆止弁23のメンテナンス後は、これとは逆の手順で配管装置2を組み立てる必要がある。また、図5の例のように弁体連結体LBのバイパス管22の外周面上にバイパス管用封止部材Dが装着されている場合には、弁体連結体LBを取り出す際にバイパス管用封止部材Dが受ける損傷を考慮して、弁体連結体LBを弁箱連結体KAの外へ取り出した後に、逆止弁23のメンテナンスに併せて、バイパス管用封止部材Dの交換もする必要がある。したがって、弁体連結体LBと弁体連結体LBの内部に配置された逆止弁23とを取り出す工程や、バイパス管用封止部材Dを交換する工程がある分、工程数が多くなり、作業が煩雑になるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、上述のように、弁棒BSが保持部BSHを有しているので、弁棒BSと逆止弁23とを一緒に取り出すことができ、弁体連結体LBと逆止弁23とを一緒に取り出す工程が不要になる。また、弁体連結体LBを取り出す必要が無いので、弁体連結体LBのバイパス管22の外周面上にバイパス管用封止部材Dが装着されている場合には、バイパス管用封止部材Dを交換する工程も不要になる。よって、逆止弁23のメンテナンスに関わる作業の工程数を少なくすることができ、逆止弁23のメンテナンスに関わるメンテナンス作業性を向上できる。これにより、逆止弁23のメンテナンスに掛かる作業時間を低減できる。また、弁体連結体LBのバイパス管22の外周面上にバイパス管用封止部材Dが装着されている場合には、バイパス管用封止部材Dを交換に掛かるメンテナンスコストを低減できる。
また、弁棒BSが保持部BSHを有しているので、仮に弁棒BSとは別の部材に保持部BSHを備えさせた場合に比べて、部品点数を低減できる。
また、本実施形態では、上述のように、弁棒BSの保持部BSHは、弁棒BSの挿入部BSIの回転軸線方向第2側O2の端部から構成されているので、逆止弁23が、弁棒BSの先端部に保持されることとなる。これにより、逆止弁23の取り外し及び取り付けがし易くなり、作業性を向上できる。
図6~図7に示すように、弁棒BSの保持部BSHは、回転軸線Oの周りに全周にわたって延在する筒状に構成されている。逆止弁23は、保持部BSHの内周面に嵌め込まれている。より具体的に、逆止弁23は、保持部BSHにより保持されるように構成された、被保持部23Kを有している。被保持部23Kは、保持部BSHの内周面に嵌め込まれており、被保持部23Kの外周面は、保持部BSHの内周面に接触している(図5)。
これにより、逆止弁23の取り外し及び取り付けがし易くなり、作業性を向上できる。
ただし、弁棒BSの保持部BSHは、本実施形態とは異なる任意の構成を有してよい。
図5及び図7に示すように、逆止弁23の被保持部23Kの外周面には、環状溝23KG(以下、「逆止弁用環状溝23KG」という。)が形成されている。逆止弁用環状溝23KGは、環状に構成されており、すなわち、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って全周にわたって延在している。逆止弁用環状溝23KG内には、環状の封止部材E(以下、「逆止弁用封止部材E」という。)が収容されている。逆止弁用封止部材Eは、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って全周にわたって延在している。逆止弁用封止部材Eは、保持部BSHの内周面と被保持部23Kの外周面との間を流体密に封止するように構成されている。逆止弁用封止部材Eは、保持部BSHの内周面と被保持部23Kの外周面との間で圧縮状態となる。これにより、逆止弁23が弁棒BSの保持部BSHによってよりしっかりと保持されることができ、逆止弁23が保持部BSHから外れるおそれを低減できる。逆止弁用封止部材Eは、例えばOリングであると好適である。
なお、本実施形態のように逆止弁23の外周面上に逆止弁用封止部材Eが装着されている場合には、仮に弁棒BSが保持部BSHを有していない場合、逆止弁23のメンテナンス後に逆止弁23を弁体連結体LBの中に押し込む際に、押し込む距離が長いため、逆止弁23が斜めに押し込まれて逆止弁用封止部材Eが弁体連結体LBの開口BF1~BF3等に引っかかって破損したり、逆止弁用封止部材Eが弁体連結体LBの内周面と擦れることによって逆止弁用封止部材Eにねじれが生じたりするおそれがある。その点、本実施形態によれば、逆止弁23を弁体連結体LBの中に押し込む必要が無いので、逆止弁用封止部材Eの破損やねじれを回避できる。
ただし、逆止弁用環状溝23KG及び逆止弁用封止部材Eは、設けられなくてもよい。
図7に示すように、本実施形態において、逆止弁23は、被保持部23Kに加えて、被保持部23Kから回転軸線方向第2側O2へ延在する本体部23Mと、本体部23Mの外周面から突出した複数のフィン部23Fと、をさらに有している。本体部23Mは、被保持部23Kよりも小径である。これら複数のフィン部23Fは、周方向に沿って配列されている。各フィン部23Fは、回転軸線方向に延在している。
図5に示すように、各フィン部23Fの回転軸線方向第2側O2の端は、バイパス管22の内周面に設けられた、回転軸線方向第1側O1を向く段差面22Tと接触している。段差面22Tにより、逆止弁23は、回転軸線方向第2側O2への移動が規制される。
ただし、逆止弁23は、被保持部23Kを有する限り、本実施形態の構成とは異なる任意の構成を有してよい。
図5~図6に示すように、本実施形態において、逆止弁23の一部(具体的には、本体部23M及びフィン部23F)は、弁棒BSの保持部BSHよりも回転軸線方向第2側O2に位置している。これにより、仮に逆止弁23の全体が弁棒BSの保持部BSHの内周側に位置する場合に比べて、逆止弁23の取り外し及び取り付けがし易くなるとともに、保持部BSHの材料コストの低減や軽量化が可能になる。
ただし、逆止弁23の全体が弁棒BSの保持部BSHの内周側に位置していてもよい。
図5に示すように、本実施形態において、弁棒BSの保持部BSHよりも回転軸線方向第2側O2において、バイパス管22の内周面と逆止弁23の外周面(具体的には、本体部23Mの外周面)との間には、隙間H(以下、「第2隙間H」という。)が区画されている。第2隙間Hは、第2弁体室BC2に連通している。これにより、逆止弁23の二次側(下流側)において、この第2隙間Hがある分、流路面積を増大できる。
ただし、この構成は必須ではない。
図5~図6に示すように、本実施形態において、弁棒BSの保持部BSHの外周面には、環状溝BSG(以下、「弁棒用環状溝BSG」という。)が形成されている。弁棒用環状溝BSGは、環状に構成されており、すなわち、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って全周にわたって延在している。弁棒用環状溝BSG内には、環状の封止部材F(以下、「弁棒用封止部材F」という。)が収容されている。弁棒用封止部材Fは、回転軸線Oを中心とする周方向に沿って全周にわたって延在している。弁棒用封止部材Fは、バイパス管22の内周面と保持部BSHの外周面との間を流体密に封止するように構成されている。弁棒用封止部材Fは、例えばOリングであると好適である。
図5~図6に示すように、本実施形態において、弁棒BSの挿入部BSIは、弁体連結体LBの内周面に当接する、環状の被ガイド面BSIGを有している。これにより、弁棒BSの保持部BSHが逆止弁23を保持した状態で弁棒BSの挿入部BSIが弁体連結体LBの中へ挿入される間、挿入部BSIの被ガイド面BSIGが、弁体連結体LBの内周面によってガイドされることで、挿入部BSIが回転軸線方向に沿ってまっすぐに挿入されることができる。それにより、弁棒BSの挿入部BSIや逆止弁23が斜めに挿入されることで、挿入部BSIや逆止弁23に弁体連結体LBから大きな負荷が掛かったり、保持部BSHの外周面上に装着された弁棒用封止部材Fが弁体連結体LBの開口BF1~BF3等に引っかかって破損したりするのを、抑制できる。
なお、本実施形態において、被ガイド面BSIGは、挿入部BSIのうち、第1弁体B1の開口BF1~BF3よりも回転軸線方向第1側O1の部分と、挿入部BSIのうち、第1弁体B1の開口BF1~BF3よりも回転軸線方向第2側O2の部分とに、設けられている。保持部BSHの外周面は、被ガイド面BSIGを構成している。ただし、被ガイド面BSIGは、挿入部BSIにおける任意の部分に設けられてよい。
ただし、挿入部BSIは、被ガイド面BSIGを有していなくてもよい。
本発明の配管装置、及び、給水装置は、上述したものに限られず、様々な変形例が可能である。
例えば、配管装置2は、図1~図2を参照しつつ説明した給水装置1とは異なる構成の給水装置1に用いられてもよいし、あるいは、給水装置1以外の用途に用いられてもよい。
また、多方弁Vの各弁箱口AE1~AE3は、それぞれ任意の流路に接続されてよい。
また、多方弁Vは、第1弁箱口AE1が上側以外の任意の方向を向くように、指向されてもよい。
また、多方弁Vは、三方弁に限られず、二方弁、四方弁等として構成されてもよい。
本発明の配管装置は、任意の流体に利用することができるが、液体、特には水に利用すると好適である。また、本発明の配管装置は、任意の用途に利用することができるが、例えば商業建造物や集合住宅等の需要先に給水するための給水装置に、好適に利用することができる。
本発明の給水装置は、例えば商業建造物や集合住宅等の需要先に給水するために、好適に利用することができる。
1 給水装置
2 配管装置
KA 弁箱連結体
LB 弁体連結体
LBh 連結用穴
V 多方弁
V1 第1多方弁
V2 第2多方弁
A 弁箱
A1 第1弁箱
A2 第2弁箱
AC 弁箱室
AC1 第1弁箱室
AC2 第2弁箱室
AD1 第1弁箱流路(弁箱流路)
AD2 第2弁箱流路(弁箱流路)
AD3 第3弁箱流路(弁箱流路)
AE1 第1弁箱口(弁箱口)
AE2 第2弁箱口(弁箱口)
AE3 第3弁箱口(弁箱口)
AM 弁箱本体部
AW 対向壁
AJ1 第1端壁
AJ2 第2端壁
f 連結具
AK 連結壁
AG 弁箱連結部
AGC 弁箱連通室
B 弁体
B1 第1弁体
B2 第2弁体
BC 弁体室
BC1 第1弁体室
BC2 第2弁体室
BF1 第1開口(開口)
BF2 第2開口(開口)
BF3 第3開口(開口)
BW 閉止壁
BS 弁棒
BSH 保持部
BSS 軸部
BSI 挿入部
BSIG 被ガイド面
BSL 大径部
BSLF フランジ部
BSh 連結用穴
BSG 弁棒用環状溝
F 弁棒用封止部材
G 隙間(第1隙間)
H 隙間(第2隙間)
O 回転軸線
O1 回転軸線方向第1側
O2 回転軸線方向第2側
21 ハンドル
22 バイパス管
22C バイパス通路
22G バイパス管用環状溝
22T 段差面
D バイパス管用封止部材
23 逆止弁
23K 被保持部
23KG 逆止弁用環状溝
23M 本体部
23F フィン部
E 逆止弁用封止部材
24 延長管
3 吸込配管
4 吐出配管
5 逆流防止器
6 仕切弁
7 圧力タンク
8 キャビネット
P1 1号ポンプ
P2 2号ポンプ
t 固定具

Claims (7)

  1. 弁箱連結体と、
    前記弁箱連結体の内部に回転軸線周りに回転可能に配置された、円筒型の弁体連結体と、
    前記弁体連結体に連結された、弁棒と、
    逆止弁と、
    を備えた、配管装置であって、
    前記回転軸線は、前記弁体連結体の中心軸線と一致し、
    前記弁箱連結体は、
    第1弁箱室を内部に区画する、第1弁箱と、
    前記第1弁箱よりも回転軸線方向第2側に位置し、第2弁箱室を内部に区画する、第2弁箱と、
    前記第1弁箱及び前記第2弁箱どうしを連結し、前記第1弁箱室及び前記第2弁箱室どうしを連通させる弁箱連通室を内部に区画する、弁箱連結部と、
    を有し、
    前記弁体連結体は、
    前記第1弁箱室の内部に配置され、第1弁体室を内部に区画する、第1弁体と、
    前記第1弁体よりも前記回転軸線方向第2側に位置し、前記第2弁箱室の内部に配置され、第2弁体室を内部に区画する、第2弁体と、
    前記弁箱連通室の内部に配置され、前記第1弁体及び前記第2弁体どうしを連結し、前記第1弁体室及び第2弁体室どうしを連通させるバイパス通路を内部に区画する、バイパス管と、
    を有し、
    前記第1弁箱及び前記第1弁体は、第1多方弁を構成しており、
    前記第2弁箱及び前記第2弁体は、第2多方弁を構成しており、
    前記逆止弁は、前記バイパス通路の内部に配置されており、
    前記弁棒は、前記逆止弁を脱着可能に保持する保持部を有している、配管装置。
  2. 前記弁棒は、
    前記回転軸線上を延在する、軸部と、
    前記軸部よりも前記回転軸線方向第2側に位置し、前記弁体連結体の内周側に挿入された、挿入部と、
    を有しており、
    前記保持部は、前記挿入部の前記回転軸線方向第2側の端部から構成されている、請求項1に記載の配管装置。
  3. 前記保持部は、筒状に構成されており、
    前記逆止弁は、前記保持部の内周面に嵌め込まれている、請求項2に記載の配管装置。
  4. 前記逆止弁の一部は、前記保持部よりも前記回転軸線方向第2側に位置しており、
    前記保持部よりも前記回転軸線方向第2側において、前記バイパス管の内周面と前記逆止弁の外周面との間には、隙間が区画されており、
    前記隙間は、前記第2弁体室に連通している、請求項3に記載の配管装置。
  5. 前記挿入部は、前記弁体連結体の内周面に当接する、環状の被ガイド面を有している、請求項2~4のいずれか一項に記載の配管装置。
  6. 前記配管装置は、給水装置に用いられるものであり、
    前記給水装置は、
    前記配管装置と、
    吸込配管と、
    吐出配管と、
    前記吸込配管及び前記吐出配管に前記配管装置を介して接続された、1号ポンプ及び2号ポンプと、
    を備え、
    前記第1多方弁及び前記第2多方弁は、それぞれ、三方弁として構成されており、
    前記第1多方弁は、前記吸込配管と、前記1号ポンプの吸込口と、前記2号ポンプの吸込口とに、接続され、
    前記第2多方弁は、前記吐出配管と、前記1号ポンプの吐出口と、前記2号ポンプの吐出口とに、接続される、請求項1~5のいずれか一項に記載の配管装置。
  7. 請求項6に記載の配管装置と、
    前記吸込配管と、
    前記吐出配管と、
    前記1号ポンプ及び前記2号ポンプと、
    を備えた、給水装置。
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