JP2023065294A - シート材及び包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装箱に収容する被収容体それぞれや被収容体の纏まりに、従来のラベルフィルムと同様に表示情報を備えるようにすることを課題とし、被収容体一つひとつまた纏まりから、表示情報が簡単に確認できる販売形態を形成することを目的とする。【解決手段】複数の被収容体15を箱本体部2に収容する包装箱1の蓋部として用い、箱本体部2の開口天面2aに重ねる頂壁パネル10と箱本体部2の側面に重ねる側壁パネル11、12、13、14とからなるシート材3であり、頂壁パネル10には、切り取り可能とされて被収容体15の通して纏める切り取り可能領域部19を備え、切り取り可能領域部19の上面側となる面に、情報表示部22を設けて、情報表示部22と被収容体15とを組み合わせた。【選択図】 図4

Description

本発明は、シート材及び、飲料容器などのボトルタイプの商品を収容して、箱本体部の開口天面を覆うように前記シート材を蓋部として用いた包装箱に関するものである。
飲料メーカから小売店に輸送される飲料容器は、これらの複数(24本など)を収めることができる段ボール製の包装箱に収容される(以下、前記飲料容器のように、輸送時等に包装箱に収容されるボトルタイプ商品を、以下「被収容体」とも言う)。
このように飲料メーカの工場出荷から小売店の店頭などでボトルタイプの被収容体を並べて展示する段階までは、被収容体を収めた梱包の形態で流通し、保管管理される。
近年、段ボール製の箱に収容される被収容体、特にPETボトルを用いる商品では、外装のラベルフィルム(商品名や商品情報、装飾情報を印刷したシュリンクフィルム)を廃したラベルレスとする商品形態が採用されるようになってきている。
ラベルレスの商品形態の目的とするところは次の通りである。即ち、従来のPETボトル商品が空となって廃棄処分するときに、外装のラベルフィルムとボトル本体とを分別しているが、回収されるボトル本体に比べてラベルフィルムを廃棄物として処理する手間があり、環境保全のための廃棄物の削減に合致する。そのため、上述したようにPETボトルを用いるボトルタイプ商品では、そのラベルフィルムを用いないようにしたものが流通されるようになってきた。
通常のボトルタイプ商品の胴部に巻き付けられている外装のラベルフィルムには、商品情報や製造者情報のほか、ロゴや装飾などの装飾情報を含んだ各種の表示情報が印刷により設けられている。
ところで、ボトルタイプ商品では、上記表示情報を、首掛けラベルを利用して表示することも可能である。
例えば、特許文献1、2、3に示されているように小型のラベルに前記表示情報を設けて、ボトルタイプ商品の首部分を通す環状部を備える首掛けラベルや、表示情報を設けた小型のラベルにボトルタイプ商品の首部分を通すことのできる切り込みを入れた首掛けラベルを用いることができる。
そして、工場出荷前のボトルタイプ商品の被収容体それぞれに首掛けラベルを掛け止めて、これを梱包して包装箱を出荷するようにしたり、コンビニエンスストアなどの店舗で包装箱から商品出しを行なうときに、店員が被収容体それぞれに掛けることで、表示情報を確認することができる被収容体が得られる。
また、特許文献4で示されているように、4本や6本などの被収容体のセットが紙帯材(紙パック)でまとめられているとともに、この紙帯材などで束ねたセット商品が、包装箱に改めて収容される。
このような場合、紙帯材に、商品情報、生産者情報、ロゴ、装飾情報などの表示情報を設けることが可能なので、被収容体それぞれについてはラベルレスとすることができる。
実用新案登録第3235206号公報 特開2020-095158号公報 特開2021-173946号公報 特許第6608641号公報
被収容体の一本ずつに首掛けラベルをセットして、表示情報を一体に所持する商品形態とする場合、上述したように工場出荷前段階のボトルタイプ商品に首掛けラベルを掛け止めてから梱包して包装箱としたり、或いは小売店で、包装箱から被収容体のボトルタイプ商品を取り出しながら首掛けラベルを掛け止める作業をすることになる。
しかしながら、被収容体とするボトルタイプ商品に工場出荷前の段階で首掛けラベルを取り付ける場合、出荷する商品品質を保つため、被収容体一つひとつに首掛けラベルが取り付けられているか否かの検査が必要となってしまうという問題がある。また、工場から小売店までの流通過程において、首掛けラベルが破損したり紛失したりする虞もある。
さらに、小売店で首掛けラベルを取り付ける場合、コンビニエンスストアなどでは多種多様のボトルタイプ商品を陳列販売しているので、首掛けラベルに記載されている情報とボトルタイプ商品とが対応しているか否かのチェックを、小売店側が行なわなければならないという煩雑さが生じる。
また、小売店における販売態様として、包装箱から各被収容体を取り出し、所定の売り場(棚)にこれらの一つひとつを並べる態様のほか、上記紙帯体で一纏めにされた被収容体のセットを包装箱から取り出し、紙帯体でまとめた状態のままで陳列する販売態様もある。上述したように表示情報を紙帯体に設けることで、被収容体のセットと表示情報との組み合わせが図れるが、被収容体のセットが小売店に輸送される場合、被収容体は、紙帯体と包装箱とに二重に包装されることになってしまうほか、各被収容体を一つひとつ並べる場合には紙帯体自体が不要である。
そのため、小売店や消費者側で被収容体の包装が解かれる際、紙帯体を使用する分だけ廃棄される包装資材が増えるという問題もある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、包装箱に収容する被収容体それぞれに、また複数の被収容体を纏まりにして、その纏まりを複数組にした状態で包装箱内に収める場合でも、従来のラベルフィルムと同様に表示情報を備えるシート状の部材が、被収容体の一つひとつや前記纏まりの組の一つひとつに簡単に取り付けられるようにすることを課題とし、被収容体一つひとつから、また纏まりの組の一つひとつから、前記表示情報が簡単に確認できる販売形態を形成することを目的とするものである。
また、本発明が解決しようとする別の課題は、包装箱に収容される被収容体(例えば、飲料容器)のセットを一纏めにした状態で簡便に陳列できると共に、被収容体を一つひとつ販売する態様も採ることができ、廃棄される包装資材の量を低減可能なシート材及び包装箱の提供することである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、複数の被収容体を配列した状態で箱本体部に収容する包装箱の蓋部として用いられ、包装箱の箱本体部の開口天面に重ねることができる頂壁パネルと、前記箱本体部の側面に重ね合わせることができる側壁パネルとからなるシート材であって、
前記頂壁パネルには、箱本体部に収容される被収容体ごとに対応する最小単位区画が有り、
前記最小単位区画それぞれに、前記被収容体が挿通可能な被収容体挿通部が設けられており、
少なくとも前記最小単位区画を一つ含んでいて頂壁パネルの部分から切り取り可能とされた切り取り可能領域部を備え、
切り取り可能領域部での頂壁パネルの上面側となる面に、情報表示部が設けられていることを特徴とするシート材を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
また、上記発明において、上記頂壁パネルには、切り取り可能領域部が複数設けられているものとすることが可能である。
(請求項3の発明)
また、上記発明において、上記頂壁パネルでは、上記最小単位区画それぞれが上記切り取り可能領域部として形成されているものとすることが可能である。
(請求項4の発明)
また、上記発明において、上記切り取り可能領域部が上記最小単位区画を複数含むことが可能である。
(請求項5の発明)
また、上記発明において、上記側壁パネルでの箱本体部の側面に重ね合わせたときの包装箱底方側となる部分に、箱本体部の側面に側壁パネルを貼り合わせることができる接着部を有することが可能である。
(請求項6の発明)
また、上記発明において、上記側壁パネルでの上記箱本体部の側面に重ね合わせたときの包装箱底方側となる部分に、箱本体部の側面に側壁パネルを貼り合わせることができる接着部を有し、
前記接着部に対して包装箱頂方側となる部分に、側壁パネルを、包装箱底方側と包装箱頂方側とに切り離す切り離し手段が設けられていることが可能である。
(請求項7の発明)
そして、もう一つ発明は、天面が開口している箱本体部に複数の被収容体を配列した状態で収容していて、開口天面を覆うようにして取り付けられた請求項1から5のいずれか一項に記載のシート材を備え、シート材の上記被収容体挿通部が被収容体の上方位置に配置されていることを特徴とする包装箱を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項8の発明)
また、上記発明において、上記シート材における側壁パネルの接着部が、箱本体部の側面に接着しているものとすることが可能である。
(請求項9の発明)
また、上記発明において、箱本体部の側面には、持ち手手段が設けられているものとすることが可能である。
(請求項10の発明)
また、上記発明において、上記シート材の側壁パネルには、持ち手手段を外方に表出させる切り欠きが設けられているものとすることが可能である。
(請求項11の発明)
また、上記発明において、上記箱本体部は、底壁板と、この底壁板の一組の対向二辺に連続して上方に折り曲げられた前壁板及び後壁板と、前記前壁板の二側辺と前記後壁板の二側辺とのそれぞれに連設されて、前壁板と後壁板との対向方向に沿う方向に折り曲げられた側壁内フラップと、底壁板のもう一組の対向二辺に連続して上方に向けて折り曲げられて、前記前壁板の側壁内フラップと後壁板の側壁内フラップとに接着している側壁外フラップとを備えていて、
上記シート材における側壁パネルの箱本体部底方側の端部は、箱本体部の前記側壁外フラップの上端部を覆う位置、または前記側壁外フラップの上端部と突き揃う位置にあることが可能である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、シート材は、複数の被収容体を配列した状態で収容する箱本体部の開口天面に重ねることができる頂壁パネルと、箱本体部の側面に重ね合わせることができる側壁パネルとからなるものである。
このシート材では、頂壁パネルにおいて、被収容体ごとに対応する最小単位区画が有る。そして、最小単位区画それぞれに被収容体が挿通できる被収容体挿通部が設けられ、また、最小単位区画を少なくとも一つ含んで頂壁パネルの部分から切り取りできる切り取り可能領域部を備え、その切り取り可能領域部での頂壁パネルの上面側となる面に、情報表示部が設けられている。
このシート材を上記箱本体部に取り付けて包装箱とすることで、内部に被収容体を収納し保護した状態で運搬や保管ができる包装箱が得られるようにする。
また、小売店などにおいて、頂壁パネルから所望の切り取り可能領域部を分離しながら押し下げて、最小単位区画の被収容体挿通部に被収容体の上部や首部を通すことにより、切り取り可能領域部を被せた被収容体に対して情報表示部を一体に組み合わせられるようになる。
その組み合わせる形態は、被収容体一つひとつに対して情報表示部を組み合わされた状態にすることができるだけではない。例えば、複数の最小単位区画が連続した切り取り可能領域部を形成し、その切り取り可能領域部での被収容体挿通部に被収容体を通すことで、複数の被収容体の纏まりが得られる。そして、この複数の被収容体の纏まりに対しても情報表示部を一体に組み合わせる商品形態も選択できるという効果を奏する。
さらに一纏めにされた被収容体のセットを陳列する際、包装箱とは別に被収容体のセットの紙帯体(紙パック)を用意する必要がないため、破棄される包装資材が増えないという効果を奏する。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、シート材の頂壁パネルには、切り取り可能領域部が複数設けられているので、シート材を箱本体部の開口天面に取り付けた収納箱では、頂壁パネル中の切り取り可能領域部を選択して押し下げることが可能となる。
そして、頂壁パネル中の一部分の切り取り可能領域部での情報表示部を、この切り取り可能領域部の被収容体挿通部に対応する被収容体に一体にすることが簡単に行なえるので、一つのシート材から、被収容体の纏まりを複数作り、複数の被収容体を纏めた商品として陳列販売できる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、被収容体に一つひとつに対応する最小単位区画が切り取り可能領域部としている。
そのため、シート材を箱本体部に取り付けて包装箱の形態にすることで、包装箱の工場出荷の時点では、情報表示する小片部材を被収容体それぞれに対応させた状態で包装箱に付帯させたことになる。
よって、工場出荷前で被収容体それぞれに首掛けラベルが取り付けられているか否かのチェックを行なう作業が無くなるという効果を奏するものである。
(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、切り取り可能領域部が最小単位区画を複数含むものとしている。
このように切り取り可能領域部に複数の最小単位区画があるので、切り取り可能領域部は複数の被収容体挿通部を備えていて、この被収容体挿通部に被収容体を通すことで、複数の被収容体を一纏めにした纏まりが得られる。そして、この被収容体の纏まりに対しても情報表示部を一体に組み合わせる商品形態も選択できるという効果を奏する。
(請求項5の発明の効果)
請求項5の発明によれば、シート材を箱本体部に取り付ける作業が簡単になるという効果を奏する。
(請求項6の発明の効果)
請求項6の発明によれば、シート材を箱本体部に取り付けた包装箱において、シート材の側壁パネルを上下に分断することで、頂壁パネルで塞がれている箱本体部の開口天面を開くことができ、また、側壁パネルの上下の分断操作は、側壁パネルと箱本体部との接着部分に影響されずに行なうことができ、側壁パネルを上下に分断することが簡単に行なえる。
(請求項7の発明の効果)
請求項7の発明によれば、上記シート材を箱本体部に取り付けて包装箱としていて、内部に被収容体を収納し保護した状態で運搬や保管ができる包装箱となる。
そして、小売店などにおいて、頂壁パネルから所望の切り取り可能領域部を分離しながら押し下げて、最小単位区画の被収容体挿通部に被収容体の上部や首部を通すことにより、切り取り可能領域部を被せた被収容体に対して情報表示部を一体に組み合わせることができる。
組み合わせの形態としては、被収容体一つひとつに対して情報表示部を組み合わされた状態にすることができるだけではない。例えば、複数の最小単位区画が連続した切り取り可能領域部を形成し、その切り取り可能領域部での被収容体挿通部に被収容体を通すことで、複数の被収容体の纏まりが得られる。そして、この複数の被収容体の纏まりに対しても情報表示部を一体に組み合わせる商品形態も選択できるという効果を奏する。
さらに一纏めにされた被収容体のセットを陳列する際、包装箱とは別に被収容体のセットの紙帯体(紙パック)を用意する必要がないため、破棄される包装資材が増えないという効果を奏する。
(請求項8の発明の効果)
請求項8の発明によれば、箱本体部へのシート材の取り付け状態が確実なものとなっており、包装箱の流通時や保管管理時にシート材が外れるという不具合を無くすことができる。
(請求項9の発明の効果)
請求項9の発明によれば、鉾本体部の側面に持ち手手段があり、包装箱の流通時の持ち運びが容易になる。
(請求項10の発明の効果)
請求項10の発明によれば、鉾本体部の側面に持ち手手段があり、シート材の素材に対して、持ち手を形成する場合の強度を考慮する必要がなくなる。そのため、シート材の素材の選択幅が広がるという効果を奏する。
(請求項11の発明の効果)
請求項11の発明によれば、箱本体部の側壁内フラップ側に重なるシート材の側壁パネルが側壁外フラップの上端部側を覆い、また、シート材の前記側壁パネルの箱本体部底方側の端部が、側壁外フラップの上端部に突き揃う位置にある。
そのため、箱本体部において対となって並ぶ側壁内フラップの間が離れていたとしても、その側壁内フラップの間の隙間を外部から見えないように隠して、包装箱の外観を損ねない。また、その隙間に指先を入れて包装箱を持ち上げるための指掛け部分にするという不適切な取り扱いを未然に防ぐことができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の実施の形態での包装箱の第一の例を斜視状態で示す説明図である。 第一の実施の形態での箱本体部の例を斜視状態で示す説明図である。 第一の実施の形態でのシート材の一例を展開した状態で示す説明図である。 第一の実施の形態での切り取り可能領域部の使用形態の一例を示す説明図である。 シート材での側壁パネルを上下に分断した状態を示す説明図である。 包装箱の箱本体部での第四側面側を示す説明図である。 包装箱での第三側壁パネルと第四側壁パネルとの配置を断面で示す説明図である。 頂壁パネル中で四つの切り取り可能領域部が区分形成されているシート材を示す説明図である。 同じく頂壁パネル中で四つの切り取り可能領域部が区分形成されているシート材が取り付けられている包装箱の例を示す説明図である。 六つの被収容体挿通部を有する切り取り可能領域部で被収容体を纏めて情報表示部と被収容体とが組み合わされている状態を示す説明図である。 頂壁パネル中に最小単位区画で切り取り可能領域部が区分形成されているシート材を示す説明図である。 最小単位区画で切り取り可能領域部が区分形成されているシート材が取り付けられている包装箱の例を示す説明図である。 最小単位区画で切り取り可能領域部が備える情報表示部と被収容体との組み合わせの例を示す説明図である。 隣り合う側壁パネルを係合させるシート材の例を展開状態で示す説明図である。
つぎに本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は本発明に係る包装箱で、該包装箱1は段ボール製でブランクを組み起こし、所要の重ね合わせ部分を貼り合わせるとともに開口天面2aを有する箱本体部2と、箱本体部2の開口天面2aを覆うように重ねるとともに、四方のパネル部分を折り倒して箱本体部2の四方の側面(第一側面2b、第二側面2c、第三側面2d、第四側面2e)それぞれに重ねて貼り合わせるなどして取り付けたシート材3とからなるものである。
(箱本体部)
箱本体部2は、底面2fの四方の辺から側面が立ち上がるようにして形成されて上記開口天面2aを有する箱体であり、図2に示すように矩形の底壁板4の四辺の内、一組の対向二辺に連続して箱上下方向上方に向けて折り曲げるようにして前壁板5と後壁板6とが連設されていて、この前壁板5と後壁板6とで箱本体部2の第一側面2bと第二側面2cとが形成されている。
また、前壁板5の二側辺には、前壁板5と後壁板6との対向方向に沿う方向に折り曲げられた側壁内フラップ7が連設され、後壁板6の二側辺には、同じく前壁板5と後壁板6との対向方向に沿う方向に折り曲げられて前記側壁内フラップ7と突き合う向きに配置された側壁内フラップ8が連設されている。
さらに、底面2fとなっている底壁板4のもう一組の対向二辺には側壁外フラップ9が連設されていて、箱上下方向上方に向けて折り曲げるとともに、突き合う配置とした前記二面の側壁内フラップ7と側壁内フラップ8の外面側に重ね合わせて貼り合わされている。
この外方側からの側壁外フラップ9を二面の側壁内フラップ7と側壁内フラップ8に重ねる配置とすることで、箱本体部2の第三側面2d、第四側面2eが形成されている。
側壁外フラップ9は図示されているように側壁内フラップ7と側壁内フラップ8の外面全面を覆うものではなく、底壁板4の側辺位置から箱の中段位までの高さを有するフラップである。
箱本体部2は例えば段ボール製であり、包装箱1の輸送時の通常の取り扱いで破損しない程度の強度があればよく、また後述するように持ち手手段を設ける部分となるので、持ち手手段を使用したときに破損しない強度があればよく、素材は限定されない。
(シート材)
シート材3は、箱本体部2の開口天面2aの部分に被せ付けてこの開口天面2aを覆うことができるようにした矩形の頂壁パネル10と、頂壁パネル10の一組の対向二辺に連設されていて、箱本体部2の第一側面2b、第二側面2cに重ねられて取り付けられる第一側壁パネル11、第二側壁パネル12と、同じく頂壁パネル10のもう一組の対向二辺に連設されていて、箱本体部2の第三側面2d、第四側面2eに重ねて取り付けられる第三側壁パネル13、第四側壁パネル14とからなるものである。
シート材3の素材は特に限定されるものではないが、例として、耐水紙、段ボール紙、プラスチック製シートなどが挙げられる。
(最小単位区画)
図において符号16は、箱本体部2に収容される被収容体15に対応する最小単位区画を示していて、箱本体部2に取り付けて開口天面2aに重なることになるシート材3の頂壁パネル10では、箱本体部2の内部に配列収容する被収容体15の配列に合わせて複数の最小単位区画16が配列されている。本実施形態においては、1つの最小単位区画が1つの被収容体15に対応している。
(被収容体挿通部)
そして、最小単位区画16それぞれは、被収容体15の上部や首部を通すことができてその被収容体15に係止する被収容体挿通部17を備えている。
本実施の形態での被収容体15は、図ではキャップを上部に配したボトルとして描かれているが、飲料が充填された合成樹脂製ボトル、手持ちできる形態のボトル缶、瓶とすることも可能である。
この被収容体15を通す被収容体挿通部17の態様は、特に限定されるものではないが、図示のように被収容体15をボトルタイプ商品としている場合を例として挙げるならば、略円形の輪郭線と、この輪郭線の内側に配設されるとともに、輪郭線に沿って周方向に並ぶ複数のタブを備える構造とすることができる。
ここで、被収容体挿通部17に被収容体15が挿通される前、個々のタブは、輪郭線を起点に被収容体挿通部17の径方向内側に向くように伏した状態(シート材3に対してフラットな状態)で配置されている。
(切り取り可能領域部)
頂壁パネル10には、ミシン目を施してシート材3を切断する分離線18で囲まれている切り取り可能領域部19が複数形成されている。
切り取り可能領域部19は、後述のように被収容体挿通部17に被収容体15を通した後、この切り取り可能領域部19それぞれの端縁となる分離線18に沿って切れ目を入れて頂壁パネル10の部分から切り取りできるものである。
そして、切り取り可能領域部19は、少なくとも最小単位区画16を一つ含むものであって、上述したように最小単位区画16は一つの被収容体挿通部17を備えるので、切り取り可能領域部19は、被収容体挿通部17を少なくとも一つ備える領域として形成される部分である。
(第一の実施の形態、六つの切り取り可能領域部)
図1から図7は第一の実施の形態を示している。図1に示す包装箱1のシート材3では、頂壁パネル10に六つの切り取り可能領域部19が上記分離線18によって区分して形成されている。
そして、一つひとつの切り取り可能領域部19は、四つの最小単位区画16が纏められており、切り取り可能領域部19それぞれは、四つの被収容体挿通部17を備えたものとして形成されている。
なお、六つの切り取り可能領域部19内の構成はそれぞれ同一である。そして、図による説明を見易くするために、一つのみの切り取り可能領域部19内の各部分について符号を付して、他の切り取り可能領域部19においては符号を省略した。そして、後述する他の実施の形態でのシート材3の切り取り可能領域部19についても同様である。
一つの切り取り可能領域部19について、被収容体挿通部17それぞれに被収容体15を通して、四つの被収容体15が纏められる場合を説明する。
頂壁パネル10中の一つの切り取り可能領域部19の周辺にある分離線18の位置で切断を行ないながら、切り取り可能領域部19を頂壁パネル10中から分離して押し下げるようにする。
被収容体15の上部位置に被収容体挿通部17が対応位置しているので、切り取り可能領域部19の降下によってこの切り取り可能領域部19にある被収容体挿通部17それぞれに被収容体15の上部が挿通される。
被収容体挿通部17に被収容体15が挿通する際、個々のタブは、頂壁パネル10の下方側から臨む被収容体15に押し上げられて立ち上がり、被収容体挿通部17の内側に、被収容体15が通過する開口が形成される。これにより、被収容体15が被収容体挿通部17に挿通される。
押し起こされたタブそれぞれには、形状を復元しようとする抗力が生じていて、そのタブそれぞれが被収容体15の挿通した部分に係止するようになる。
よって、頂壁パネル10から切り離された切り取り可能領域部19が、四つの被収容体15に対して取り付けられ、この四つの被収容体15が切り取り可能領域部19で纏められ、四つの被収容体15と一つの切り取り可能領域部19とを一体にして取り扱うことができるようになる。
図4には、箱本体部2から四つ一組に纏められながら取り出した被収容体15とこれに取り付けられて一体となっている切り取り可能領域部19とが示されている。
このように、頂壁パネル10から一部分にして押し下げられて切り取られた切り取り可能領域部19において、被収容体挿通部17に被収容体15それぞれを挿通して係止させることで、切り取り可能領域部19の被収容体挿通部17の数に応じた複数の被収容体15を簡単に纏めることができる。
そして、一纏めにされた被収容体15のセットを陳列する際、包装箱1とは別に被収容体15のセットの梱包手段(例えば、紙帯体)を用意する必要がないため、廃棄される包装資材が増えない。
(指掛け形成部)
更に、切り取り可能領域部19それぞれには、人(例えば、被収容体15の陳列を行なう小売店の作業者や被収容体の消費者など)の指を挿通可能な一対の指掛け形成部20が、切り取り可能領域部19の中央にして設けられている。
指掛け形成部20は、折り罫とこの折り罫の端部に亘る弧状のミシン目からなり、折り罫と切り取りミシン目とで囲まれた半月状の小片部分を押し下げることで、指掛け孔21が開いて形成され、指掛けを行なうことができるようにしていて、小売店の作業者や消費者などの指を指掛け孔21に掛けることで、切り取り可能領域部19を取り付けた被収容体15を纏めて持ち運ぶことができる。
(情報表示部)
符号22は情報表示部を指している。この情報表示部22は上記切り取り可能領域部19それぞれでの頂壁パネル10の上面側となる面(纏められた被収容体15が箱本体部2の内側にある場合や纏められた被収容体15が箱本体部2から取り出されている場合のいずれでも、人が上からみることができる面)に設けられている。
情報表示部22は商品情報や成分情報、製造所情報などを表示する部分である。勿論、情報表示部22に設ける情報が前述の例に限定されるものではなく、商品ロゴ、キャッチフレーズなどであってもよく、また、アイキャッチ情報であるところのキャラクター図や絵柄で構成することも限定されない。
さらに、図示の例では、情報表示部22をバーコードとして表現しているが、情報の表示形態も限定されない。また、四つの被収容体15を纏める切り取り可能領域部19に一つの情報表示部22を配置しているが、被収容体挿通部17の近傍それぞれに情報表示部22を配置することも可能である。
(シート材の四方の側壁パネル)
シート材3の第一側壁パネル11は箱本体部2の第一側面2bに重ね合わされていて、この第一側壁パネル11での包装箱底方側、即ち、下端部側が第一側面2bの前壁板5に貼り合わされ、第二側壁パネル12は箱本体部2の第二側面2cに重ね合わされていて、この第二側壁パネル12の下端部側が第二側面2cの後壁板6に貼り合わされている。
また、第三側壁パネル13は箱本体部2の第三側面2dに重ね合わされていて、第三側面2dの側壁内フラップ7と側壁内フラップ8とを覆うとともに、第三側面2dでの側壁外フラップ9の上端部側を覆うようにして、この側壁外フラップ9の外面に第三側壁パネル13の下端部側が貼り合わされている。
同様に、第四側壁パネル14は箱本体部2の第四側面2eに重ね合わされていて、第四側面2eの側壁内フラップ7と側壁内フラップ8とを覆うとともに、第四側面2eでの側壁外フラップ9の上端部側を覆うようにして、この側壁外フラップ9の外面に第四側壁パネル14の下端部側が貼り合わされている。
第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14それぞれの下端部側における箱本体部2に対する貼り合わせは、接着剤などによって接着する。このように接着剤などが塗布されて、箱本体部2に接着させる箇所を接着部23と言う。
この接着部23自体については、第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14それぞれに予め接着剤が塗布されていて、剥離紙で保護される形態としたり、箱本体部2への取り付けに際して接着剤が塗布されるものであってもよい。
(切り離し手段)
更に、第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14には、第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14のそれぞれを包装箱底方側と頂方側とに切り離す、即ち、上下に分離する切り離し手段24が設けられている。
この切り離し手段24は、上記各接着部23の位置より包装箱頂方側に配置されている。
切り離し手段24は、各第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14の長手方向に沿って帯状にして位置していて、この切り離し手段24の上下端縁にミシン目が施されている。
そして、本実施の形態の切り離し手段24は、上述のように上下二条にしてミシン目を配置してミシン目間を帯状にしてなるものであることから、側壁パネル分離時に、ミシン目間の帯状部分をミシン目に沿って引っ張り取ることで、各第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14が、用具を用いること無しに簡単に上下に分離する。
図5では第一側壁パネル11のみが包装箱底方側(下端部側)と包装箱頂方側とに切り離しする点が示されているが、切り離し手段24の位置で、上述したように他の第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14それぞれが底方側と頂方側とに切り離すことができる。
全ての側壁パネルの位置で上下の分離を行なうと、各側壁パネルの底方側の領域が、包装箱1の各壁部に接着しているので、箱本体部2に装着されたシート材3において、頂壁パネル10側のみを迅速に箱本体部2から取り外すことができる。
そして、図示の例では、シート材3での頂壁パネル10側を包装箱1から一旦取り外してから、その取り外した頂壁パネル10の部分から六つの切り取り可能領域部19を互いに分離した状態で全てを切り離し、切り取り可能領域部19それぞれで、四つの被収容体15の上から取り付けるようにする。
このように取り外した頂壁パネル10側の部分のみを取り扱うことができるので、各切り取り可能領域部19の被収容体15への取り付けがスムーズに行なえる。
これにより、例えば販売店舗では、所定の売り場(棚)に被収容体15の纏まりを一組ひと組並べて陳列する態様を選択する際、箱本体部2からシート材3を容易に取り外しでき、切り取り可能領域部19によって被収容体15を纏めた商品にして陳列できる。
もちろん、四つの被収容体を纏まりにしている場合に限定されるものではなく、後述の六つの被収容体15を纏まりにする形態の切り取り可能領域部19でも、箱本体部2からのシート材3の取り外しは容易であって、各切り取り可能領域部19の被収容体15への取り付けがスムーズに行なえ、切り取り可能領域部19を用いて纏まった商品にして陳列する作業も簡単である。
さらに後述する、一つの切り取り可能領域部19に一つの被収容体挿通部17を備えて、一つの切り取り可能領域部19に一つの被収容体15を組み合わせることになるシート材3でも、箱本体部2から容易に取り外すことができるものであって、一つひとつの切り取り可能領域部19に分離し、一つの被収容体15に一つの切り取り可能領域部19を組み合わせた商品形態で陳列する作業が容易に行なえる。
ところで、複数の切り取り可能領域部19の幾つか、例えば図1、図3で示されている六つの切り取り可能領域部19の内の一つを単に切り取ることによって、包装箱1のシート材3に部分開口を作ることができる。このように、包装箱1のシート材3から切り取り可能領域部19を切り取ることで、包装箱1から被収容体15を取り出すことはできる。
包装箱1において、切り取り可能領域部19の全てを被収容物15のセット(被収容体の纏まり)を作るために用いなければならないというものではない。
すなわち、切り取り可能領域部19が切り取られたことで生じる箱天面の部分開口から、包装箱1に収容される被収容体15を個別に取り出してもよい。本実施の形態の包装箱1は、切り取り可能領域部19によって纏められた被収容体15のセットを陳列する態様や、売り場に被収容体15の一部分を一つひとつ並べて陳列する態様など、種々の陳列態様に適切に対応することができる。
(持ち手手段)
上述したように箱本体部2の第三側面2dと第四側面2eにおいては、底壁板4に連設の側壁外フラップ9が起立している。この側壁外フラップ9の素材自体は段ボール製であって、剛性が高い面材である。
そこで、本実施の形態では、包装箱1の対向する二側面にある側壁外フラップ9に持ち手手段25が設けられていて、必要時にこの持ち手手段25の部分に手を掛けて包装箱1を持ち上げたりすることができるように図られている。
図6は、包装箱1の第四側面2e側を示していて、側壁内フラップ7と側壁内フラップ8とが第四側面2eの位置で並ぶように配置されているとともに、箱底側から起立している側壁外フラップ9は、側壁内フラップ7と側壁内フラップ8との中段位置より包装箱頂部側となる範囲に及ぶ高さを有して重ね合わされて貼り合わされている。
そして、側壁外フラップ9の横幅方向での中央であり、また、被収容体15を収容した包装箱1での重心高さ位置に近い高さにして上記持ち手手段25が配置されている。
図6で示されているように、持ち手手段25は、山形状の折り罫26とこの折り罫26の端部に連続して箱底側に凸となる略コ字状のミシン目27とで折り返し片28を区画形成し、所望時に前記折り罫26の位置で折り返し片28を箱本体部2側(すなわち、箱本体部2の内方側)に折り曲げてから上へ折り返すことができるようにした部分である。
折り罫26とミシン目27とで囲繞した上記折り返し片28は、山形状の折り罫26の頂部に繋がる縦スリットによって左右に分割されており、折り返しを行なった際、互いに異なる斜め上方に折り返されて、掛けた手が移動し難い持ち手孔となるように図られている。
持ち手手段25は上記例に限定されるものではなく、必要時に持ち手孔が得られるように、その持ち手孔となる部分の全周にミシン目を穿設して、ミシン目に沿った切断によって持ち手孔が形成されるようにしたり、また、持ち手孔が透孔として予め開口しているものであってもよい。
さらに、側壁内フラップ7と側壁内フラップ8では、図示していないが、持ち手手段25に対応する部分が切り欠かれた形状としており、上記折り返し片28の折り込みや指先の差し入れが支障なく行えるように設けられている。
(側壁パネル下端部の切り欠き)
また、図6に示すように、持ち手手段25を配した側壁外フラップ9の上端部側に、上記シート材3の第四側壁パネル14の下端部が重なって貼り合わされているが、第四側壁パネル14には、側壁外フラップ9の上端部側を覆いながらも持ち手手段25に干渉しないように、即ち、この持ち手手段25を外方に表出させるようにした切り欠き29が設けられている。
(側壁パネル下端部と側壁外フラップとの配置)
このようにシート材3の第四側壁パネル14の下端部を側壁外フラップ9の外面にオーバーラップさせて側壁外フラップ9に貼り付けているので、第四側壁パネル14の下方には、上記持ち手手段25以外に手先を掛ける部分が生じない。
そのため、包装箱1を取り扱う際、第四側壁パネル14の下辺に直接手を掛けて第四側壁パネル14に破れなどを生じさせるという不具合を防止できる。
なお、図7で上記第四側壁パネル14を仮想線で示した状態のように、第四側壁パネル14の下端部を側壁外フラップ9の上端部と突き合う配置にして、この第四側壁パネル14の下端部を側壁内フラップ7、8に貼り合わせるようにしてもよい。この場合でも、第四側壁パネル14の下方には、上記持ち手手段25以外に手先を掛ける部分が生じない。突き合わせの配置を採用する場合では上記切り欠き29は設けない。
第四側面2eを例示して、上記持ち手手段25の構成と、側壁外フラップ9に第四側壁パネル14が重なったり突き合う形態に配置する構成とを説明したが、この第三側面2dについても同様の構成としているものである。
(第二の実施の形態、四つの切り取り可能領域部)
図1から図7で第一の実施の形態として示す包装箱1のシート材3では、頂壁パネル10に六つの切り取り可能領域部19に分離線18によって区分しているが、本発明は、頂壁パネル10中に六つの切り取り可能領域部19を区分形成することに限定されるものではなく、また、一つの切り取り可能領域部19中に四つの被収容体挿通部17を設けることに限定されるものではない。
図8~図10は頂壁パネル10中に区分形成している切り取り可能領域部19の分割の他の例である第二の実施の形態を示している。
図8~図10では、頂壁パネル10中に四つの切り取り可能領域部19が区分形成されたシート材3、このシート材3を用いている包装箱1、切り取り可能領域部19の使用形態の例が図示されている。
第二の実施の形態において、頂壁パネル10中で分離線18によって四つに区分された切り取り可能領域部19それぞれは、六つの被収容体挿通部17を備えている。
そして、収容している被収容体15それぞれの上方位置に被収容体挿通部17が対応するようにしてシート材3が取り付けられている包装箱1では、上述した例と同じく、切り取り可能領域部19を押し下げるなどして分離線18の位置で切断をして頂壁パネル10から切り取るようにする。
さらに六つの被収容体挿通部17それぞれに被収容体15の上部の部分を通すことで、六つの被収容体15が一枚の切り取り可能領域部19で纏められ、一組として取り扱いを行なうことができるようにしている。
六つの被収容体15を纏めた切り取り可能領域部19の上面には、上記実施の形態と同じく情報表示部22が設けられている。この情報表示部22に対しては、目視にて情報を確認することができるようにしたり、読み取り機器を利用して情報を機械読み取りするように構成できることも上記実施の形態と同様である。さらには、キャラクター図や絵柄によって情報を表現する構成にできることも、上記実施の形態と同様である。
なお、シート材3の第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と段四側壁パネル14が箱本体部2に貼り付けられる点、箱本体部2が底壁板4と前壁板5と後壁板6と側壁内フラップ7、8と側壁外フラップ9とから組み起こされている点、持ち手手段25を備えている点、第三側壁パネル13と側壁外フラップ9との重ね合わせ配置と突き合わせ配置、及び、段四側壁パネル14と側壁外フラップ9との重ね合わせ配置と突き合わせ配置とについても上記実施の形態と同様である。
(第三の実施の形態、最小単位区画16ごとに切り取り可能領域部形成)
図11~図13は第三の実施の形態を示している。第三の実施の形態では、頂壁パネル10中、最小単位区画16それぞれを切り取り可能領域部19にしている。そして、分離線18で区分してそれぞれが頂壁パネル10から切り取りできる前記切り取り可能領域部19は一つの被収容体挿通部17を備えているものである。
最小単位区画16からなる小型の切り取り可能領域部19についても、包装箱1の蓋部となっている位置から押し下げるなどして分離線18を切断して頂壁パネル10から切り取るように分離し、そして、被収容体挿通部17に被収容体15の上部の部分を通すようにする。
第三の実施の形態も、切り取り可能領域部19の上面側に情報表示部22が設けられており、情報表示部22と一つの被収容体15とを組み合わせることができる。
指掛け形成部20が不要である点を除けば、第三の実施の形態での他の構成は上記実施の形態の場合と同様である。
上記第一の実施の形態では四つの被収容体挿通部17を備える切り取り可能領域部19に情報表示部22が設けられ、その情報表示部22と四つの被収容体15とが組み合わされた形態であるが、さらに、切り取り可能領域部19が備える四つの被収容体挿通部17の近傍に情報表示部22を配置し、情報表示部22と被収容体15とを1対1に対応付けすることも可能である。
情報表示部22と被収容体15とを1対1に対応付けする点は、上記第二の実施の形態においても、切り取り可能領域部19が備える六つの被収容体挿通部17の近傍にも情報表示部22を配置することで可能である。
(側壁パネルの周方向連結)
つぎに図14を参照してシート材3での変形例を説明する。図14に示すように変形例でのシート材3では、第一側壁パネル11の幅方向に対向する側端部それぞれに、この第一側壁パネル11の包装箱周方向で隣り合う第三側壁パネル13と第四側壁パネル14とへの係合を行なうための係合片30が設けられている。
同じくシート材3の第二側壁パネル12の幅方向に対向する側端部それぞれにも、この第二側壁パネル12の包装箱周方向で隣り合う第三側壁パネル13と第四側壁パネル14とへの係合を行なうための係合片30が設けられている。
また、第三側壁パネル13、第四側壁パネル14に、上記係合片30と係合する係合孔31が設けられており、第三側壁パネル13と第四側壁パネル14との端部側それぞれにおいて係合孔31が二個ずつにして、パネル材に対する切り込みによって形成されている。
この変形例として示されたシート材3によれば、以下の態様が呈される。まず、第三側壁パネル13と第四側壁パネル14とのそれぞれの下端部側を、上述のように箱本体部2の側壁外フラップ9の上端部側に貼り付ける。
また、第一側壁パネル11と第二側壁パネル12とは、箱本体部2の前壁板5と後壁板6に貼り合わせをせず(非接着)、重ね合わせのみにして、このような状態にしてシート材3を、被収容体15を配列収容済みの箱本体部2に取り付ける。
続いて、第一側壁パネル11と第二側壁パネル12とに設けている係合片30を、第三側壁パネル13と第四側壁パネル14との係合孔31に差し入れて係合させる。
これにより、第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14の内、二面の第三側壁パネル13と第四側壁パネル14とを、箱本体部2の側壁外フラップ9に貼り付けるだけで、シート材3を箱本体部2に取り付けることができる。
そのため、前述した第一側壁パネル11と第二側壁パネル12と第三側壁パネル13と第四側壁パネル14との四面の側壁パネルを箱本体部の四側面に貼り付ける態様に比べて接着剤の使用量を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明した。ただし、前述の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定する趣旨で記載されたものではない。本発明には、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るものを含み得る。また、本発明にはその等価物が含まれる。
1…包装箱
2…箱本体部
2a…開口天面
3…シート材
4…底壁板
5…前壁板
6…後壁板
7…側壁内フラップ
8…側壁内フラップ
9…側壁外フラップ
10…頂壁パネル
11…第一側壁パネル
12…第二側壁パネル
13…第三側壁パネル
14…第四側壁パネル
15…被収容体
16…最小単位区画
17…被収容体挿通部
19…切り取り可能領域部
22…情報表示部
23…接着部
24…切り離し手段
25…持ち手手段
28…折り返し片
29…切り欠き

Claims (11)

  1. 複数の被収容体を配列した状態で箱本体部に収容する包装箱の蓋部として用いられ、包装箱の箱本体部の開口天面に重ねることができる頂壁パネルと、前記箱本体部の側面に重ね合わせることができる側壁パネルとからなるシート材であって、
    前記頂壁パネルには、箱本体部に収容される被収容体ごとに対応する最小単位区画が有り、
    前記最小単位区画それぞれに、前記被収容体が挿通可能な被収容体挿通部が設けられており、
    少なくとも前記最小単位区画を一つ含んでいて頂壁パネルの部分から切り取り可能とされた切り取り可能領域部を備え、
    切り取り可能領域部での頂壁パネルの上面側となる面に、情報表示部が設けられていることを特徴とするシート材。
  2. 上記頂壁パネルには、切り取り可能領域部が複数設けられている請求項1に記載のシート材。
  3. 上記頂壁パネルでは、上記最小単位区画それぞれが上記切り取り可能領域部として形成されている請求項1に記載のシート材。
  4. 上記切り取り可能領域部が上記最小単位区画を複数含む請求項1に記載のシート材。
  5. 上記側壁パネルでの箱本体部の側面に重ね合わせたときの包装箱底方側となる部分に、箱本体部の側面に側壁パネルを貼り合わせることができる接着部を有する請求項1に記載のシート材。
  6. 上記側壁パネルでの上記箱本体部の側面に重ね合わせたときの包装箱底方側となる部分に、箱本体部の側面に側壁パネルを貼り合わせることができる接着部を有し、
    前記接着部に対して包装箱頂方側となる部分に、側壁パネルを、包装箱底方側と包装箱頂方側とに切り離す切り離し手段が設けられている請求項1に記載のシート材。
  7. 天面が開口している箱本体部に複数の被収容体を配列した状態で収容していて、開口天面を覆うようにして取り付けられた請求項1から6のいずれか一項に記載のシート材を備え、シート材の上記被収容体挿通部が被収容体の上方位置に配置されていることを特徴とする包装箱。
  8. 上記シート材における側壁パネルの接着部が、箱本体部の側面に接着している請求項7に記載の包装箱。
  9. 箱本体部の側面には、持ち手手段が設けられている請求項7に記載の包装箱。
  10. 上記シート材の側壁パネルには、持ち手手段を外方に表出させる切り欠きが設けられている請求項9に記載の包装箱。
  11. 上記箱本体部は、底壁板と、この底壁板の一組の対向二辺に連続して上方に折り曲げられた前壁板及び後壁板と、前記前壁板の二側辺と前記後壁板の二側辺とのそれぞれに連設されて、前壁板と後壁板との対向方向に沿う方向に折り曲げられた側壁内フラップと、底壁板のもう一組の対向二辺に連続して上方に向けて折り曲げられて、前記前壁板の側壁内フラップと後壁板の側壁内フラップとに接着している側壁外フラップとを備えていて、
    上記シート材における側壁パネルの箱本体部底方側の端部は、箱本体部の前記側壁外フラップの上端部を覆う位置、または前記側壁外フラップの上端部と突き揃う位置にある請求項8に記載の包装箱。
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