JP2007137460A

JP2007137460A - 包装用箱

Info

Publication number: JP2007137460A
Application number: JP2005332589A
Authority: JP
Inventors: Makoto Yamaguchi; 誠山口; Akira Shiina; 顕椎名
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 2005-11-17
Filing date: 2005-11-17
Publication date: 2007-06-07

Abstract

【課題】本発明は、包材コストを削減し、収納物が外部から一部目視できたり、収納物を露出可能な包装用箱を提供する。
【解決手段】一枚の紙製ブランクを折り曲げ罫線を介して、横に連設された前面板、底板、後面板、天板および接着片と、前面板および後面板の左右両端には内フラップと、底板および天板の左右両端には外フラップが連設されてなるラップラウンド形態をなす包装用箱であって、前記前面板および後面板の左右両端に連設する内フラップと、底板および天板の左右両端に連設する外フラップとの長さが、箱の左右側面に所定の大きさの矩形状の開口部を形成可能とする長さに連設されて、さらに前面板および後面板の面内の所定の位置に左右端に亘って、さらに連設する内フラップ端縁まで延びて互いに対向して、切り込み線が直線状に連続して一連に切断可能なように設けられたジッパー部を有し、前面板が接着片に接着されて組立てられてなる包装用箱である。
【選択図】図１

Description

本発明は、口栓付きパウチなどの収納物（商品）を収納する包装用箱に係わり、さらに詳細には、包装用箱を構成する前面板および後面板に連設するフラップの長さが、包装用箱の左右両側面に所定の大きさの矩形状の開口部を形成可能とする長さに連設されて、包装用箱の少なくとも左右両側面に開口部を有し、収納される収納物を外部から視認できる、包装材料コストを削減した、ラップラウンド形態をなす包装用箱に関する。

従来、口栓付きパウチなどの収納物を収納する包装用箱として、例えば、図７に示す紙製ブランクＧを用いて、包装用箱を構成する底片３０ａ，５０ａに連設する接着片３０ｂ，５０ｂを側面板２０，４０に各々連設するフラップ２０ｂ，４０ｂに重合接着して底貼りされて、さらに、接着片７０を側面板２０に重合接着されてなる、図８に示すサック貼りブランク板Ｈをワンタッチ形態で起函されて組み立てられ、図９で示すような、ジッパー部８０を付設した構造の、封鎖型の紙製収納箱Ｉが使用されていた。

また、特許文献１では、図１０に示す紙製ブランクＪを用いて、底面より立上がる背面板上縁にこれに折目で連なる上面板の先端に正面内側板１０４の外側に貼着される正面板１２１を設け、そのほぼ中央に２本の平行な上下のミシン目１２２，１２３を設けるとともに、下側ミシン目１２３より先端部ａを正面内側板１０４の下部外側に貼着し、正面板と上面板間の折目１２０と上方ミシン目１２２との間の部分ｃの両端に折目を介して折込みフラップ１２６，１２７を設けるとともに、上面板の両側端に上記折込みフラップ１２６，１２７の表面に貼着するこのフラップとほぼ同じ幅ｘを有するフラップ１３０，１３１を設けた、図１１で示すような、上面の蓋を開閉して使用する紙箱Ｋが提案されている。

しかしながら、近年、包装材料のコスト削減、収納箱に収納された収納物が外部から視認できる構造の包装用箱や、収納物としての商品を露出可能な構造にして、店頭で商品を訴求し、印象付けを行い、実際に購買に結びつける販売効果を奏するような構造の包装用箱が要求されている。

下記に特許文献を記す。
実開昭５３―１２９６３１号公報

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、包装材料のコストを削減し、収納物としての商品が外部から視認できたり、また、店頭で収納物としての商品を訴求・印象付けを行い、実際に購買に結びつける販売効果を奏するように商品を露出可能とする包装用箱を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するために、すなわち、
請求項１に係る発明は、
一枚の紙製ブランクを折り曲げ罫線を介して、横に連設された前面板、底板、後面板、天板および接着片と、前面板および後面板の左右両端には内フラップと、底板および天板の左右両端には外フラップが連設され、重合接着されて組み立てられてなるラップラウンド形態をなす包装用箱であって、
前記前面板および後面板の左右両端に連設する内フラップと、底板および天板の左右両端に連設する外フラップとの長さが、箱の左右側面に所定の大きさの矩形状の開口部を形成可能とする長さに連設されて、さらに、前面板および後面板の面内の所定の位置に左右端に亘って、さらに連設する内フラップ端縁まで延びて互いに対向して、切り込み線が直線状に連続して一連に切断可能なように設けられたジッパー部を有し、前面板が接着片に重合接着されて組み立てられてなることを特徴とする包装用箱である。

また、請求項２に係る発明は、
前記天板の所定の位置に天板の左右両端に亘る所定の大きさの矩形形状の開口部を備えたことを特徴とする請求項１記載の包装用箱である。

また、請求項３に係る発明は、
請求項１または２記載の包装用箱に付設された前記ジッパー部を一連に切断し、トレー形状の箱に形成されることを特徴とする包装用箱である。

また、請求項４に係る発明は、
請求項１または２記載の包装用箱が、口栓付きパウチを収納することを特徴とする包装用箱である。

本発明により、従来のサック貼り形態からラップラウンド形態の包装機械適性を有する包装用箱とすることで、包装材料のコスト削減が可能となった。（約３０％の削減が可能となった。）
また、本発明の包装用箱は、両側面、または両側面および天面に矩形形状の開口部を有する構造であるから、収納された収納物としての商品が外部から視認でき、商品の抜けや入れ数などが容易に確認できる。

また、本発明の包装用箱に付設されたジッパー部を一連に切断し、トレー形状の箱に形成され、商品が露出することで店頭での商品を訴求し、印象付けを行い、実際に購買に結びつける販売効果を奏することができる。

また、本発明の包装用箱は、ブランク形態のフラットな状態で輸送、保管ができることから輸送、保管コストが削減できる。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図１は、本発明の一実施例としての包装用箱をブランク状態に開いた展開図である。図２は、本発明の一実施例としての他の包装用箱をブランク状態に開いた展開図である。図３は、本発明の一実施例としての包装用箱を示す斜視模式図である。図４は、本発明の一実施例としての他の包装用箱を示す斜視模式図である。

本発明の一実施例としての包装用箱は、図１に示す紙製ブランクＡから組み立てられる。この紙製ブランクＡは、左から順に折り曲げ罫線を介して連設された前面板１、底板２、後面板３、天板４および接着片５とを備えている。そして、前面板１の上下辺には内フラップ１ａ、１ｂが、また、後面板３の上下辺には内フラップ３ａ，３ｂが折り曲げ罫を介して連設され、底板２の上下辺には外フラップ２ａ，２ｂと、天板３の上下辺には外フラップ３ａ，３ｂが折り曲げ罫線を介して連設されている。さらに、前面板１および後面板３には、所定の位置に、例えば、ほぼ「ハ」の字形状の切り込み線１ｆ，３ｆが、互いに対向するように、前面板および後面板の上下辺に亘って、さらに連設する内フラップ端縁まで延び、直線状に連続して一連に切断可能なように設けられたジッパー部が付設され
ている。

なお、上記のジッパーの切り込み線は、「ハ」の字形状以外に、「く」の字形、「かぎ型形、「Ｉ」の字形、「Ｔ」の字形、「Ｙ」の字形の切り込み線であってもよく、切断時に切り込み線に沿って綺麗に、かつ、裂け易くするために設けられるものであって、これらの切り込み線はジッパーに限定されるものではなく、単なるミシン目の切り込み線とすることもできる。

図３に、上記の紙製ブランクＡから組み立てられる本発明の一実施例としての包装用箱Ｃの斜視図をし示した。この包装用箱Ｃは、上記前面板１および後面板４の側端に連設する内フラップ１ｂ，３ｂと、底板２および天板４の側端に連設する外フラップ２ｂ、４ｂの長さが、包装用箱の左右側面に所定の大きさの矩形形状の開口部を形成可能とする長さで連設されて、その開口部７が包装用箱の左右側面に形成されており、その開口部７から収納された収納物としての商品が一部露出して視認できる。

また、本発明の一実施例としての他の包装用箱は、図２に示す紙製ブランクＢから組み立てられる。この紙製ブランクＢは、左から順に折り曲げ罫線を介して連設された前面板１、底板２、後面板３、天板４および接着片５とを備えている。そして、前面板１の上下辺には内フラップ１ａ、１ｂが、また、後面板３の上下辺には内フラップ３ａ，３ｂが折り曲げ罫を介して連設され、底板２の上下辺には外フラップ２ａ，２ｂと、天板３には所定の大きさの上下辺に亘る所定の大きさの矩形形状の開口部６が設けられ、天板３の上下辺には外フラップ３ａ，３ｂが折り曲げ罫線を介して連設されている。さらに、前面板１および後面板３には、所定の位置に、例えば、ほぼ「ハ」の字形状の切り込み線１ｆ，３ｆが、互いに対向して、前面板および後面板の上下辺に亘って、さらに連設する内フラップ端縁まで延び、互いに対向して、直線状に連続して一連に切断可能なように設けられたジッパー部が付設されている。

図４に、上記の紙製ブランクＢから組み立てられる本発明の一実施例としての他の包装用箱Ｄの斜視図をし示した。この包装用箱Ｄは、上記の包装用箱Ｃと同様に、上記前面板および後面板の側端に連設する内フラップと、底板および天板の側端に連設する外フラップの長さが、包装用箱の左右側面に所定の大きさの矩形形状の開口部を形成可能とする長さで連設されて、所定の大きさの矩形形状の開口部７が包装用箱の左右側面に形成されており、さらに、天板には所定の大きさの天板左右両端に亘る矩形形状の開口部６が設けられている。

上記の包装用箱の左右側面に、前面板および後面板に連接して設けられた内フラップと底板および天板に連接して設けられた外フラップで構成されて形成される矩形形状の開口部７の大きさは、収納されている収納物、例えば、口栓付きパウチの一部が目視できる大きさであればよい。なお、この矩形形状の開口部７の大きさが小さすぎるとアイキャッチ効果や収納されている収納物を確認することができない場合があり、大きすぎると収納されている収納物をその開口部から不正に容易に取り出すことができるような大きさにしないようにする。

図５は、図２に示した紙製ブランクＢからラップラウンド形態で、収納物として口栓付きパウチからなる商品を収納して組み立てられる本発明の一実施例としての包装用箱Ｄを説明する模式図である。「ラップラウンド」形態の包装用箱とは、打ち抜かれた板状の紙製ブランクの上に、機械的に集積された収納物を載せて、それを包み込んで継ぎしろとフラップとを糊剤で糊貼りした包装用箱をいうものである。

図５で示すように、紙製ブランクＢの底板２に機械的に集積された収納物として口栓付
きパウチからなる商品Ｅを載置し、前面板１と後面板３を折り曲げ罫線を介して折り曲げて起立させる（同図（１）参照）。次に、前面板１と後面板３に各々連設する内フラップ（１ａ，１ｂ），（３ａ，３ｂ）を折り曲げ罫線を介して折り曲げ、所定の糊塗布装置（図示せず）により、天板に連設する接着片５に胴貼り用の糊を塗布する（同図（２）参照）。引き続き、所定の糊塗布装置（図示せず）により、底板２と天板４に各々連設する外フラップ（２ａ，２ｂ），（４ａ，４ｂ）にサイドフラップ用の糊を塗布し、折り曲げ罫線を介して折り曲げ、貼着すると同時に、天板に設けた開口部６に収納物Ｅを介在させるように天板４を折り曲げ罫線を介して折り曲げ圧着封函し（同図（３）参照）。天板４に連設する接着片５を前面板１に重合接着させて、商品Ｅの口栓付きパウチのスパウト部を天板４に設けた開口部６から露出させた状態の本発明の包装用箱を組み立てることができる（同図（４）参照）。

なお、本発明において、収納物の大きさや積重包装などの形態により包装用箱の高さを任意に設計することができることはいうまでもない。

上記で得られた収納物を収納して収納物の口栓付きパウチのスパウト部を天板４に設けた開口部６から露出させた状態の本発明の包装用箱Ｄは、図６で示すように、店頭などで、前面板１および後面板３の所定の位置に付設されて内フラップの端縁まで延びる直線状に連続してなるジッパー１ｅ，３ｅを切断し（同図（ｂ）参照）、トレイ形状の箱Ｆにすることができる（同図（ｃ）参照）。このように、トレー形状に形成されて口栓付きパウチからなる商品Ｅを露出させて陳列するなどして、店頭で商品を訴求し、印象付けを行い、実際に購買に結びつける販売効果が期待できる。

以上、詳細に説明したように、本発明の試供品収納紙製容器は一枚のブランクを折り畳んで出来上がるもので、ブランク基材には板紙が使用されるが、印刷物としての印刷適性と同時に包装材料としての特性が要求される。板紙には広範囲のものが使用されるが、ガラス瓶等を使用した商品を収納し、保護する場合には、剛度があり、引っ張り強度、引き裂き強度等の面で優れたアイボリー系、カード系、特板系等の板紙が好適に使用される。また、板紙の坪量は商品の大きさによって変わるが、一般に２００〜３５０ｇ／ｍ²の範囲が好ましい。また、包装用箱の外面には、文字、絵柄、記号等の印刷が行われるが、その方法は、オフセット、グラビア、フレキソ、シルクスクリーン等の公知のいかなる印刷方法を用いてもよい。さらに、印刷部分には、オーバーコート、艶出し、エンボス等の後加工も自由に行うことができる。

本発明の包装用箱は、両側面、または両側面および天面に開口部を設け、ジッパー部を付設してなるラップラウンド形態の包装機械適性を有する包装用箱とすることで、従来のサック貼り形態の包装用箱に比較して包装材料のコスト削減が可能となり、さらに、収納された商品が外部から視認でき、商品の抜けや入れ数などが容易に確認できる。また、ブランク形態のフラットな状態で輸送、保管ができることから輸送、保管コストが削減できる。また、ジッパー部による切断手段によりトレイ形状とすることができ店頭での販売効果が期待できるものである。

なお、本発明の包装用箱に収納して包装する収納物として口栓付きパウチ以外にも、食品、飲料、化粧品、医薬品などの分野の様々の形態の袋や容器を収納して包装することもができる。

本発明の一実施形態の包装用箱をブランク状態に開いた展開図である。本発明の一実施形態の包装用箱をブランク状態に開いた展開図である。本発明の一実施形態の包装用箱を示す模式斜視図である。本発明の一実施形態の包装用箱を示す模式斜視図である。本発明のブランクから収納物を収納して包装用箱を組み立てる方法を説明する模式図である。本発明の包装用箱に付設したジッパーを切断して形成する収納物を収納したトレー形状の箱を説明する模式図である。従来の包装用箱の一例をブランク状態に開いた展開図である。図７に示す包装用箱のサック貼りしたブランク板である。従来の包装用箱の一例を示す模式斜視図である。従来の紙箱をブランク状態に開いた展開図である。図１０に示すブランクから組立てた紙箱の外観を示す模式斜視図である。

符号の説明

１・・・前面板
１ａ、１ｂ、３ａ、３ｂ・・・内フラップ
１ｅ、３ｅ・・・ジッパー
１ｆ、３ｆ・・・切り込み線
２・・・底板
２ａ、２ｂ、４ａ、４ｂ・・・外フラップ
３・・・後面板
４・・・天板
５・・・接着片
６・・・開口部
７・・・箱両側面に形成される開口部
２０、４０・・・側板
２０ａ、２０ｂ、４０ａ、４０ｂ・・・フラップ
３０・・・前面板
３０ａ、５０ａ・・・底片
３０ｂ、５０ｂ・・・底接着片
５０・・・後面板
６０・・・天板
６０ａ・・・差し込み片
７０・・・側面接着片
８０、９０・・・ジッパー
１０１・・・底面板
１０２、１０３、１０６、１０７、１１０、１１１、１１４、１１５、１１８、１２０、１２４、１２５、１２８、１２９・・・折目
１０４・・・正面内側板
１０５・・・背面板
１０８、１０９・・・側面板
１１２、１１３、１１６、１１７・・・内方への折込みフラップ
１１９・・・上面板
１２１・・・正面板
１２２、１２３・・・ミシン目
１２６、１２７・・・折込みフラップ
１３０、１３１・・・フラップ
ａ・・・ミシン目１２３と正面板下縁間の部分
ｂ・・・ミシン目１２２，１２３の間の剥取部
ｃ・・・ミシン目１２３と折目１２０間の部分
ｘ・・・ｃ部の幅
Ａ、Ｂ、Ｆ、Ｇ、Ｊ・・・ブランク板
Ｃ、Ｄ、Ｉ、Ｋ・・・包装用箱
Ｅ・・・収納物（商品）
Ｈ・・・サック貼りブランク板

Claims

一枚の紙製ブランクを折り曲げ罫線を介して、横に連設された前面板、底板、後面板、天板および接着片と、前面板および後面板の左右両端には内フラップと、底板および天板の左右両端には外フラップが連設され、重合接着されて組み立てられてなるラップラウンド形態をなす包装用箱であって、
前記前面板および後面板の左右両端に連設する内フラップと、底板および天板の左右両端に連設する外フラップとの長さが、箱の左右側面に所定の大きさの矩形状の開口部を形成可能とする長さに連設されて、さらに、前面板および後面板の面内の所定の位置に左右端に亘って、さらに連設する内フラップ端縁まで延びて互いに対向して、切り込み線が直線状に連続して一連に切断可能なように設けられたジッパー部を有し、前面板が接着片に重合接着されて組み立てられてなることを特徴とする包装用箱。
前記天板の所定の位置に天板の左右両端に亘る所定の大きさの矩形形状の開口部を備えたことを特徴とする請求項１記載の包装用箱。
請求項１または２記載の包装用箱に付設された前記ジッパー部を一連に切断し、トレー形状の箱に形成されることを特徴とする包装用箱。
請求項１または２記載の包装用箱が、口栓付きパウチを収納することを特徴とする包装用箱。