JP2023065255A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明によれば、居室内の所望の領域の領域とその周囲とを共に快適な温度に調整することが可能な空調システムを提供することである。【解決手段】建築物2の居室3に設けられる空調システム1であって、居室3の天井3cに設けられた下向き吹出し口10と、下向き吹出し口10に温度調整した空気を供給する下向き用空調部20と、居室3の壁部3bに設置された壁側温度センサー60と、下向き吹出し口10に設置された吹出し口側温度センサー70と、下向き用空調部20の作動モードを、壁側温度センサー60の検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第1モードと、吹出し口側温度センサー70の検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第2モードと、に切り替え可能な切替え操作部50と、を有することを特徴とする空調システム1。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 1.齋藤 悠輔、池田 雅彦、木村 剛、高橋 良介、榎本 賢らが、2021年1月5日発行の建築設備士 2021年1月号の竣工フラッシュ2 藤田医科大学 岡崎医療センターにおいて公開。 2.齋藤 悠輔、池田 雅彦、木村 剛、高橋 良介、榎本 賢らが、2021年3月1日発行の電力と建築設備 No,48 2021.3の藤田医科大学岡崎医療センターにおいて公開。
本発明は、建築物の居室に設けられる空調システムに関する。
従来、建築物の居室に設けられる空調システムとして、空調機が温度調整した空気を、居室の天井に設けられた吹出し口から下方に向けて吹き出すことで、居室内の吹出し口の真下の所望の領域の温度を調整可能に構成されたものが知られている。
例えば特許文献1には、病院の手術室に設けられる空調システムであって、手術室の略中央に設置された手術台の真上の天井部分に下向きの吹出し口を備え、空調機により冷却された空気を吹出し口から下方に向けて吹き出すことで、吹出し口の真下の手術台ないし術野領域を所望の温度に調整することができるように構成された空調システムが記載されている。
特許第6481283号公報
上記のような空調システムは、居室の壁部に設置された操作パネルを備え、温度センサーで検出された居室内の空気の温度と操作パネルで設定された設定温度とに基づいて空調機の作動が制御される構成とされるのが一般的である。
しかし、従来の空調システムでは、居室内の空気の温度を検出する温度センサーは、例えば操作パネルに内蔵されるなどして居室の壁部に設けられているので、吹出し口の真下の領域よりも外側の壁部に近い領域が所望の温度に調整されてしまい、吹出し口の真下の領域の温度が所望の温度よりも低くなり過ぎるなど、温度調整が難しいという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、居室の所望の領域とその周囲の領域とを共に快適な温度に調整することが可能な空調システムを提供することにある。
本発明の空調システムは、建築物の居室に設けられる空調システムであって、前記居室の天井に設けられた下向き吹出し口と、前記下向き吹出し口に温度調整した空気を供給する下向き用空調部と、前記居室の壁部に設置された壁側温度センサーと、前記下向き吹出し口に設置された吹出し口側温度センサーと、前記下向き用空調部の作動モードを、前記壁側温度センサーの検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第1モードと、前記吹出し口側温度センサーの検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第2モードと、に切り替え可能な切替え操作部と、を有することを特徴とする。
本発明の空調システムは、上記構成において、前記居室の天井に前記下向き吹出し口とは別に設けられた周囲部用吹出し口と、前記周囲部用吹出し口に温度調整した空気を供給する周囲部用空調部と、をさらに有し、前記周囲部用空調部が、前記壁側温度センサーの検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行うように構成されているのが好ましい。
本発明の空調システムは、上記構成において、前記天井に、前記下向き吹出し口を中心とし、前記下向き吹出し口に対して前後左右に間隔を空けて並べて複数の前記周囲部用吹出し口が設けられ、それぞれの前記周囲部用吹出し口の吹出し方向が、前記下向き吹出し口に対して外側の領域に向けられているのが好ましい。
本発明の空調システムは、上記構成において、前記居室が手術室であり、前記下向き吹出し口が、前記手術室に設置された手術台の真上に配置されているのが好ましい。
本発明によれば、居室内の所望の領域とその周囲の領域とを共に快適な温度に調整することが可能な空調システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る空調システムが設けられた病院の手術室を模式的に示した図である。 図1に示す手術室の平面図である。 図2に示す下向き吹出し口及び周囲部用吹出し口の詳細を示す図である。 図3に示すカバーの詳細を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る空調システムが設けられた病院の手術室を模式的に示した図である。 図5に示す手術室の平面図である。 図5に示す下向き吹出し口の詳細を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る空調システムについて、図面を参照しつつ詳細に例示説明する。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る空調システム1は、建築物である病院2の居室である手術室3に設けられている。
手術室3は、床3a、4つの壁部3b及び天井3cで区画された空間となっており、床3aの略中央には手術台4が設置されている。また、手術室3の床3aの手術台4の周辺には、例えば吸引器、麻酔器、電気メス、超音波メス、人工呼吸器、モニター等の複数の手術用の機器5が配置されている。詳細は図示しないが、手術室3の天井3cには、手術台4に向けて投光する無影灯がアーム6により吊り下げ保持されている。
空調システム1は、手術室3の天井3cに設けられた下向き吹き出し口10を有している。下向き吹き出し口10は平面視で矩形形状となっており、天井3cの略中央位置すなわち手術台4の真上に配置されて手術台4に向けて真下に空気を吹き出す構成となっている。
図3に示すように、下向き吹き出し口10は、それぞれ矩形箱状のボックス11を備えた構成とすることができる。本実施形態では、下向き吹き出し口10は、2つのボックス11が互いに水平方向に連結され、それぞれのボックス11の下端開口に配置された下向きの格子状のルーバー12から下向きに空気を吹き出す構成となっている。なお、下向き吹き出し口10は、2つのボックス11の対が、図3中で紙面に垂直な方向に複数列並べて設けられた構成とすることもできる。
下向き吹き出し口10は、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ13を取り付けた構成とすることもできる。本実施形態では、それぞれのボックス11の内部に、HEPAフィルタ13が取り付けられている。このような構成により、下向き吹き出し口10から手術室3の内部に向けて吹き出される空気を、HEPAフィルタ13によって清浄化することができる。
図1、図2に示すように、空調システム1は下向き用空調部20を備えている。本実施形態では、下向き用空調部20は、略矩形形状となる床3aの角部において壁部3bの内部に配置されている。下向き用空調部20は、いわゆる空調機であり、下向き吹出し口10に温度調整した空気を供給することができる。
本実施形態では、壁部3bの下向き用空調部20が配置された部分に吸込み口21が設けられており、下向き用空調部20は、手術室3の内部の空気を吸込み口21から吸い込むことができる。下向き用空調部20の内部には電気ヒータ22及び冷却コイル23が設けられており、吸込み口21から吸い込まれた空気は電気ヒータ22または冷却コイル23により加熱または冷却されて温度が調整される。下向き用空調部20は、送風ファン24を備えるとともにダクト25により下向き吹き出し口10に接続されており、温度調整された空気は送風ファン24によりダクト25を通して下向き吹き出し口10に供給される。下向き用空調部20から下向き吹き出し口10に温度調整された空気が供給されると、当該空気は下向き吹き出し口10から手術台4に向けて下方に吹き出される。
空調システム1は、手術室3の天井3cに、下向き吹出し口10とは別に、さらに周囲部用吹出し口30を設けた構成とすることもできる。本実施形態では、それぞれ平面視で矩形形状となる4つの周囲部用吹出し口30が、天井3cの下向き吹出し口10と4つの壁部3bとの間の部分に設けられている。すなわち、天井3cには、下向き吹出し口10を中心とし、下向き吹出し口10に対して前後左右に間隔を空けて並べて4つの周囲部用吹出し口30が設けられている。
図3に示すように、それぞれの周囲部用吹出し口30は、下向き吹出し口10と同様に、矩形箱状のボックス31を備えた構成とすることができる。本実施形態では、周囲部用吹出し口30は、それぞれ1つのボックス31で構成されている。ボックス31の下端開口にはカバー32が取り付けられおり、このカバー32により、周囲部用吹出し口30の吹出し方向は、下向き吹出し口10に対して外側の領域に向けられている。
より具体的には、図4に示すように、カバー32は4つの側壁と底壁とを備えた矩形皿状となっており、底壁には下向きの格子状の下向き開口部32aが設けられ、下向き吹出し口10とは反対側を向く側壁には水平方向を向く格子状の第1水平開口部32bが設けられ、第1水平開口部32bが設けられた側壁に連なる両側の側壁には水平方向を向く格子状の第2水平開口部32cが設けられている。このように、周囲部用吹出し口30は、下向き及び下向き吹出し口10に対して外側の領域を向く水平方向の3方に空気を吹き出す構成となっている。
周囲部用吹出し口30は、下向き吹き出し口10と同様に、HEPAフィルタ33を取り付けた構成とすることもできる。本実施形態では、それぞれのボックス31の内部に、HEPAフィルタ33が取り付けられている。このような構成により、それぞれの周囲部用吹出し口30から手術室3の内部に向けて吹き出される空気を、HEPAフィルタ33によって清浄化することができる。
図1、図2に示すように、空調システム1は、周囲部用空調部40を備えている。本実施形態では、周囲部用空調部40は、略矩形形状となる床3aの、下向き用空調部20とは対角線上に位置する角部において壁部3bの内部に配置されている。周囲部用空調部40は、下向き用空調部20と同様いわゆる空調機となっており、周囲部用吹出し口30に温度調整した空気を供給することができる。
本実施形態では、壁部3bの周囲部用空調部40が配置された部分に吸込み口41が設けられており、周囲部用空調部40は、手術室3の内部の空気を吸込み口41から吸い込むことができる。周囲部用空調部40の内部には電気ヒータ42及び冷却コイル43が設けられており、吸込み口41から吸い込まれた空気は電気ヒータ42または冷却コイル43により加熱または冷却されて温度が調整される。周囲部用空調部40は、送風ファン44を備えるとともにダクト45により周囲部用吹出し口30に接続されており、温度調整された空気は送風ファン44によりダクト45を通して周囲部用吹出し口30に供給される。周囲部用空調部40から周囲部用吹出し口30に温度調整された空気が供給されると、当該空気は周囲部用吹出し口30から下向き及び下向き吹出し口10に対して外側の領域を向く水平方向の3方に向けて吹き出される。
壁部3bには操作パネル50が設置されている。操作パネル50は、下向き用空調部20の操作を行う操作スイッチ群と、周囲部用空調部40の操作を行う操作スイッチ群とが分けて設けられた構成となっている。操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチを操作することで、下向き用空調部20のオン・オフ、下向き用空調部20に対する設定温度の変更、下向き用空調部20の作動モードの変更等の操作を行うことができる。また、操作パネル50の周囲部用空調部40用の操作スイッチを操作することで、周囲部用空調部40のオン・オフ、周囲部用空調部40に対する設定温度の変更等の操作を行うことができる。なお、操作パネル50は、壁部3bに設置される構成に限らず、リモートコントローラの形態とされてもよい。
空調システム1は、手術室3の壁部3bに設置された壁側温度センサー60を備えている。壁側温度センサー60は、手術室3の内部の壁部3bの近傍の空気の温度を検出することができる。本実施形態では、壁側温度センサー60は操作パネル50の内部に内蔵されている。なお、壁側温度センサー60は操作パネル50とは別に壁部3bに設置してもよい。壁側温度センサー60としては、空気の温度を測定することができるものであれば、種々の構成ないし方式のものを用いることができる。
また、空調システム1は、下向き吹出し口10に設置された吹出し口側温度センサー70を備えている。吹出し口側温度センサー70は、下向き吹出し口10から吹き出される空気そのものの温度を検出することができる。ここで、吹出し口側温度センサー70を設置する位置は、下向き吹出し口10の下端開口であってよく、下向き吹出し口10の下端開口に対して真上にずれた位置であってもよい。本実施形態では、吹出し口側温度センサー70は、一方のボックス11の外側を向く側壁に固定され、下向き吹出し口10の当該ボックス11の内部における空気の温度を検出するようになっている。吹出し口側温度センサー70としては、空気の温度を測定することができるものであれば、種々の構成ないし方式のものを用いることができる。
下向き用空調部20は、例えばCPUを備えたマイクロコンピュータで構成された制御部26を備えている。制御部26は、操作パネル50、壁側温度センサー60及び吹出し口側温度センサー70に接続されており、操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチ、壁側温度センサー60及び吹出し口側温度センサー70からの入力等に基づいて下向き用空調部20の作動を制御する。
操作パネル50は、下向き用空調部20の作動モードを、壁側温度センサー60の検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第1モードと、吹出し口側温度センサー70の検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第2モードと、に切り替え可能な切替え操作部としての機能を有している。例えば、操作パネル50は、下向き用空調部20用の操作スイッチとしてモード切替えスイッチを備えた構成とされる。操作パネル50のモード切替えスイッチが操作されて第1モードが選択されると、下向き用空調部20は、制御部26により、壁側温度センサー60の検出温度が操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチで設定された設定温度に近づくように、その作動が制御される。また、操作パネル50のモード切替えスイッチが操作されて第2モードが選択されると、下向き用空調部20は、制御部26により、吹出し口側温度センサー70の検出温度が操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチで設定された設定温度に近づくように、その作動が制御される。
周囲部用空調部40は、例えばCPUを備えたマイクロコンピュータで構成された制御部46を備えている。制御部46は、操作パネル50及び壁側温度センサー60に接続されており、操作パネル50の周囲部用空調部40用の操作スイッチ及び壁側温度センサー60からの入力等に基づいて周囲部用空調部40の作動を制御する。より具体的には、周囲部用空調部40は、制御部46により、壁側温度センサー60の検出温度が操作パネル50の周囲部用空調部40用の操作スイッチで設定された設定温度に近づくように、その作動が制御される。すなわち周囲部用空調部40に対する設定温度を、下向き用空調部20に対する設定温度とは別に設定することができ、周囲部用空調部40は下向き用空調部20とは別系統で手術室3の内部の温度を調整するように作動することができる。
上記の通り、本実施形態の空調システム1では、操作パネル50の下向き用空調部20用のモード切替えスイッチを操作することにより、下向き用空調部20の作動モードを、壁側温度センサー60の検出温度と操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチで設定された設定温度とに基づいて温度調整を行う第1モードと、吹出し口側温度センサー70の検出温度と操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチで設定された設定温度とに基づいて温度調整を行う第2モードと、に切り替えることができる。
したがって、上記構成を有する本実施形態の空調システム1によれば、下向き用空調部20の作動モードを第2モードに設定することにより、下向き吹き出し口10から吹き出される空気そのものの温度を操作パネル50で設定した設定温度に調整することができる。これにより、下向き吹き出し口10の真下にある手術台4ないし術野領域の所望の温度への温度調整を容易に行うことができる。
一方、上記構成を有する本実施形態の空調システム1によれば、下向き用空調部20の作動モードを第1モードに設定することにより、手術室3の手術台4の周辺に対して外側となる領域、すなわち吸引器、麻酔器、電気メス、超音波メス、人工呼吸器、モニター等の発熱を伴う複数の手術用の機器5が配置されることで高温になりがちな領域の空気の温度を、下向き吹き出し口10から吹き出される空気により操作パネル50で設定された設定温度に容易に調整することができる。
このように、上記構成を有する本実施形態の空調システム1によれば、手術室3の内部の手術台4ないし術野領域とその周囲の領域とを個別に温度調整することができる。よって、手術室3で手術を行う際に、手術台4の周辺ないし術野領域の空気を、手術台4の患者が低体温症を生じない程度の温度かつ手術を行う医者等にとって快適な温度に調整しつつ、手術台4の周囲の領域の空気の温度を、手術をサポートする助手などの他の人にとって快適な温度に容易に調整することが可能となる。
また、本実施形態では、空調システム1を、手術室3の天井3cに下向き吹出し口10とは別に周囲部用吹出し口30を設けるとともに、周囲部用吹出し口30に温度調整した空気を供給する周囲部用空調部40を設け、周囲部用空調部40が、壁側温度センサー60の検出温度と操作パネル50の周囲部用空調部40用のスイッチにより設定される設定温度とに基づいて温度調整を行う構成としたので、手術台4の周囲の空気の温度を、手術台4ないし術野領域に向けられた下向き吹き出し口10から送風を行う下向き用空調部20とは別系統の周囲部用空調部40によって壁側温度センサー60の検出温度と操作パネル50の周囲部用空調部40用のスイッチにより設定された設定温度とに基づいて、手術をサポートする助手などの他の人にとって快適な温度に、より容易に調整することができる。
特に、本実施形態では、天井3cに、下向き吹出し口10を中心とし、下向き吹出し口10に対して前後左右に間隔を空けて並べて複数の周囲部用吹出し口30を設けるとともに、それぞれの周囲部用吹出し口30の吹き出し方向が下向き吹出し口10に対して外側の領域に向けられた構成としたので、周囲部用吹出し口30から吹き出された空気が下方及び天井3cに沿って壁部3bの側に流れて、下向き吹き出し口10から吹き出された空気と混合され難くすることができる。これにより、手術出3の手術台4の周囲の空気の温度を、手術をサポートする助手などの他の人にとって快適な温度に、より効率よく調整することが可能となる。
図5、図6に第2の実施形態として示すように、本発明の空調システム1は、周囲部用吹出し口30及び周囲部用空調部40を備えない構成とすることもできる。図5、図6に示す第2の本実施形態では、手術室3の床3aの対角線上の両角部における壁部3bの内部にそれぞれ下向き用空調部20が配置され、これら2つの下向き用空調部20がダクト25により下向き吹き出し口10に接続された構成とされている。
図7に示すように、下向き吹き出し口10は4つのボックス11が水平方向に並べて設けられた構成となっており、それぞれのボックス11にHEPAフィルタ13が取り付けられている。両端の2つのボックス11の外側を向く側壁には、それぞれ吹出し口側温度センサー70が固定されており、下向き吹出し口10のこれら2つのボックス11の内部における空気の温度が吹出し口側温度センサー70により検出されて制御部26に送られる構成とされている。
このような構成の第2の本実施形態の空調システム1においても、操作パネル50の下向き用空調部20用のモード切替えスイッチを操作することにより、下向き用空調部20の作動モードを、壁側温度センサー60の検出温度と操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチで設定された設定温度とに基づいて温度調整を行う第1モードと、吹出し口側温度センサー70の検出温度と操作パネル50の下向き用空調部20用の操作スイッチで設定された設定温度とに基づいて温度調整を行う第2モードと、に切り替えることができる。
したがって、第2の本実施形態の空調システム1によっても、下向き用空調部20の作動モードを第2モードに設定することにより、下向き吹き出し口10から吹き出される空気そのものの温度を操作パネル50で設定した設定温度に調整することができ、これにより、下向き吹き出し口10の真下にある手術台4ないし術野領域の所望の温度への温度調整を容易に行うことができる。
また、手術室3の手術台4の周辺に対して外側となる領域の空気の温度を調整したい場合には、下向き用空調部20の作動モードを第1モードに設定することにより、下向き吹き出し口10から吹き出される空気により、手術室3の手術台4の外側の領域の空気の温度を操作パネル50で設定された設定温度に容易に調整することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態では、空調システム1を病院2の手術室3に設けた場合を示したが、空調システム1は、2つの領域の空気の温度を個別に調整したいとの要求を有する居室であれば、病院2の手術室3以外の建築物の居室に設けることもできる。
前記実施形態では、下向き吹き出し口10を天井3cの略中央に設けるようにしているが、下向き吹き出し口10の天井3cにおける位置は種々変更可能である。また、下向き吹き出し口10の数も種々変更可能である。
前記実施形態では、4つの周囲部用吹出し口30を下向き吹き出し口10の前後左右に間隔を空けて並べて設けた構成としているが、周囲部用吹出し口30の数及び配置は種々変更可能である。
1 空調システム
2 病院
3 手術室
3a 床
3b 壁部
3c 天井
4 手術台
5 機器
6 アーム
10 下向き吹き出し口
11 ボックス
12 ルーバー
13 HEPAフィルタ
20 下向き用空調部
21 吸込み口
22 電気ヒータ
23 冷却コイル
24 送風ファン
25 ダクト
26 制御部
30 周囲部用吹出し口
31 ボックス
32 カバー
32a 下向き開口部
32b 第1水平開口部
32c 第2水平開口部
33 HEPAフィルタ
40 周囲部用空調部
41 吸込み口
42 電気ヒータ
43 冷却コイル
44 送風ファン
45 ダクト
46 制御部
50 操作パネル
60 壁側温度センサー
70 吹出し口側温度センサー

Claims (4)

  1. 建築物の居室に設けられる空調システムであって、
    前記居室の天井に設けられた下向き吹出し口と、
    前記下向き吹出し口に温度調整した空気を供給する下向き用空調部と、
    前記居室の壁部に設置された壁側温度センサーと、
    前記下向き吹出し口に設置された吹出し口側温度センサーと、
    前記下向き用空調部の作動モードを、前記壁側温度センサーの検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第1モードと、前記吹出し口側温度センサーの検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行う第2モードと、に切り替え可能な切替え操作部と、を有することを特徴とする空調システム。
  2. 前記居室の天井に前記下向き吹出し口とは別に設けられた周囲部用吹出し口と、
    前記周囲部用吹出し口に温度調整した空気を供給する周囲部用空調部と、をさらに有し、
    前記周囲部用空調部が、前記壁側温度センサーの検出温度と設定温度とに基づいて温度調整を行うように構成されている、請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記天井に、前記下向き吹出し口を中心とし、前記下向き吹出し口に対して前後左右に間隔を空けて並べて複数の前記周囲部用吹出し口が設けられ、
    それぞれの前記周囲部用吹出し口の吹き出し方向が、前記下向き吹出し口に対して外側の領域に向けられている、請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記居室が手術室であり、
    前記下向き吹出し口が、前記手術室に設置された手術台の真上に配置されている、請求項1~3の何れか1項に記載の空調システム。
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