JP2023064938A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

Figure 2023064938000001
【課題】バスバ端子と低圧用端子との間の樹脂部分で、熱収縮によるボイドの発生を抑制することを目的とする。
【解決手段】第1コネクタ端子部31と、第2コネクタ端子部33と、第1コネクタ端子部31と第2コネクタ端子部33との間の中継導体部32とを有する低圧用端子30と、長尺板状のバスバ端子40と、中継導体部32を覆う第1樹脂部80と、中継導体部32、第1樹脂部80及びバスバ端子40の延在方向中間部を覆う第2樹脂部84とを有するコネクタハウジング50と、を備え、第1樹脂部80が、バスバ端子40の厚み方向に沿ってバスバ端子40と重なり合う領域の少なくとも一部で、バスバ端子40側に突出する突出部82を有する。
【選択図】図3

Description

本開示は、コネクタに関する。
特許文献1には、端子金具をインサート部として金型成形されたコネクタハウジングに、小コネクタを一体に成形したコネクタが開示されている。
特開2012-195065号公報
端子金具の接続位置及び小コネクタの接続位置によっては、コネクタハウジング内で、小コネクタのコネクタ端子間を接続する中継導体部と端子金具とが樹脂部分を介して対向し合う可能性がある。このような場合において、中継導体部と端子金具との間に介在する樹脂部分に対し、熱収縮によるボイドの発生を抑制することが望まれている。
そこで、本開示は、バスバ端子と低圧用端子との間の樹脂部分で、熱収縮によるボイドの発生を抑制することを目的とする。
本開示のコネクタは、第1コネクタ端子部と、第2コネクタ端子部と、前記第1コネクタ端子部と前記第2コネクタ端子部との間の中継導体部とを有する低圧用端子と、長尺板状のバスバ端子と、前記中継導体部を覆う第1樹脂部と、前記中継導体部、前記第1樹脂部及び前記バスバ端子の延在方向中間部を覆う第2樹脂部とを有するコネクタハウジングと、を備え、前記第1樹脂部が、前記バスバ端子の厚み方向に沿って見て前記バスバ端子と重なり合う領域の少なくとも一部で、前記バスバ端子側に突出する突出部を有する、コネクタである。
本開示によれば、バスバ端子と低圧用端子との間の樹脂部分で、熱収縮によるボイドの発生を抑制できる。
図1は実施形態に係るコネクタを示す正面図である。 図2はコネクタを示す分解斜視図である。 図3は図2とは異なる方向から見たコネクタの分解斜視図である。 図4はアセンブリ状態でのコネクタの図2におけるIV-IV線断面図である。 図5はアセンブリ状態のコネクタの図3におけるV-V線断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、次の通りである。
(1)第1コネクタ端子部と、第2コネクタ端子部と、前記第1コネクタ端子部と前記第2コネクタ端子部との間の中継導体部とを有する低圧用端子と、長尺板状のバスバ端子と、前記中継導体部を覆う第1樹脂部と、前記中継導体部、前記第1樹脂部及び前記バスバ端子の延在方向中間部を覆う第2樹脂部とを有するコネクタハウジングと、を備え、前記第1樹脂部が、前記バスバ端子の厚み方向に沿って見て前記バスバ端子と重なり合う領域の少なくとも一部で、前記バスバ端子側に突出する突出部を有する、コネクタである。
このコネクタによると、突出部が形成された部分では、第1樹脂部とバスバ端子との距離が小さくなり、第2樹脂部の厚みを薄くできる。これにより、バスバ端子と低圧用端子との間の部分で、第2樹脂部の熱収縮によるボイドの発生を抑制することができる。突出部は第1樹脂部における部分的な突出部分であるため、第1樹脂部の全体的な体積はそれ程大きくならない。このため、第1樹脂部全体を厚くする場合と比較して、第1樹脂部の熱収縮量を小さくできる。これにより、第1樹脂部の熱収縮によるボイドの発生も抑制される。
(2)(1)のコネクタであって、前記第2樹脂部が、ナットを、前記バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容するナット収容凹部を有し、前記低圧用端子が、前記コネクタハウジング内で、前記バスバ端子の厚み方向において、前記バスバ端子に対して前記ナットの厚み寸法以上離れて位置していてもよい。
このように、第2樹脂部が、前記ナットを、前記バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容するナット収容凹部を有する場合でも、突出部によってバスバ端子と低圧用端子との間に距離を確保しつつ、樹脂収縮によるボイドの発生を抑制できる。
(3)(1)又は(2)のコネクタであって、前記コネクタハウジングは、前記第1コネクタ端子部を囲む低圧用コネクタハウジング部を有し、前記バスバ端子が、第1バスバ端子を有し、前記第1バスバ端子の一端部の延長上に、前記低圧用コネクタハウジング部が位置し、前記突出部が、前記第1バスバ端子の厚み方向に沿って見て前記第1バスバ端子と重なり合う領域の少なくとも一部で、前記第1バスバ端子側に突出する部分を有してもよい。
このように、第1バスバ端子の一端部の延長上に、低圧用コネクタハウジング部が位置する場合、第1バスバ端子と低圧用端子との間において肉抜き構造を形成することが困難となる。この部分において、第1樹脂部の突出部によって、第2樹脂部を薄くできる。
(4)(3)のコネクタであって、前記第2樹脂部が、第1ナットを前記第1バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容する第1ナット収容凹部を有し、前記第1ナット収容凹部が前記第1バスバ端子の一端部の延在方向に対して交差する方向に開口していてもよい。これにより、低圧用コネクタハウジング部が邪魔にならずに、第1ナット収容凹部を容易に形成できる。
(5)(4)のコネクタであって、前記バスバ端子が、前記第1バスバ端子に間隔をあけて並列された第2バスバ端子を有し、前記第2樹脂部が、第2ナットを前記第2バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容する第2ナット収容凹部を有し、前記第2ナット収容凹部が前記第1バスバ端子の先端側に開口していてもよい。
このように、第2ナット収容凹部については、バスバ端子の先端側に開口しているため、容易に形成できる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つのコネクタであって、前記バスバ端子が、その幅方向に変位するように曲る曲げ部分を有し、前記突出部は、前記バスバ端子の幅方向において前記曲げ部分の形状に応じて突出する形状に形成されていてもよい。これにより、バスバ端子の曲げ部分の形状に応じて、なるべく多くの領域で、バスバ端子と低圧用端子との間における第2樹脂部を薄くできる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係るコネクタについて説明する。
<コネクタの全体構成について>
図1はコネクタ20を示す正面図である。図1においてコネクタ20の取付対象となる機器のケース10及び接続対象部分が示されている。図2はコネクタ20を示す分解斜視図である。図2において、コネクタ20内のバスバ端子40、低圧用端子30、第1樹脂部80及びナットNが、当該コネクタ20内における姿勢と同じ姿勢で分離した状態が示されている。図3は図2とは異なる反対方向から見たコネクタ20の分解斜視図である。図3において、コネクタ20内のバスバ端子40、低圧用端子30及び第1樹脂部80が、当該コネクタ20内における姿勢と同じ姿勢で分離した状態が示されている。図3において示される、バスバ端子40に対する低圧用端子30及び第1樹脂部80の位置関係は、コネクタハウジング50内における位置関係と同じである。
コネクタ20は、機器のケース10に取付けられ、機器の内外の電気部品を電気的に接続する部品として用いられる。機器は、例えば、自動車における駆動モータかつ発電機であるモータージェネレータ、又は、モータ駆動用のインバータ機器等である。かかる機器は、高圧回路と、信号用の低圧回路とを備えることが考えられる。図1において、ケース10内に、高圧用内部バスバ11と、低圧用内部コネクタ12とが図示されている。高圧用内部バスバ11及び低圧用内部コネクタ12は、ケース10内において一定位置及び一定姿勢で支持されていてもよいし、ケース10内で可動であってもよい。ケース10の外に、高圧用外部端子16と、低圧用外部コネクタ17とが配置されている。なお、高圧用外部端子16は、高圧用ケーブルの端部に取付けられた端子であってもよいし、他の機器において外部に突出するように支持された端子であってもよい。また、低圧用外部コネクタ17は、信号用電線の端部に取付けられたコネクタであってもよいし、他の機器において外部に突出するように支持されコネクタであってもよい。
ケース10に接続用の開口10hが形成されている。コネクタ20は、当該開口10hを貫通する状態で、ケース10に取付けられる。コネクタ20は、低圧用端子30と、バスバ端子40と、コネクタハウジング50とを備える。コネクタハウジング50によって、低圧用端子30及びバスバ端子40が一定位置及び一定姿勢で保持されている。つまり、低圧用端子30は、バスバ端子40に対して相対移動しない。
コネクタ20がケース10に取付けられた状態で、ケース10内でバスバ端子40の一端部が高圧用内部バスバ11に接続され、ケース10外でバスバ端子40の他端部が高圧用外部端子16に接続される。また、ケース10内で低圧用端子30の一端部が低圧用内部コネクタ12のコネクタ端子に接続され、ケース10外で低圧用端子30の他端部が低圧用外部コネクタ17のコネクタ端子に接続される。また、これにより、ケース10内の高圧回路及び信号用の低圧回路が、コネクタ20を介して、ケース10外の高圧回路及び信号用の低圧回路に電気的に接続される。
本実施形態では、コネクタハウジング50は、板状部52を有する。また、コネクタ20は、金属プレート22及び環状シール24を備える。金属プレート22は、金属等により形成されており、板状部52の外周部に重ねられている。板状部52、金属プレート22及び環状シール24を利用して、ケース10に対するコネクタ20の止水固定が実現される。以下、各部構成についてより具体的に説明する。
<バスバ端子>
バスバ端子40は、金属板材をプレス加工等することによって形成された長尺板状部材である。バスバ端子40は、例えば、銅又は銅合金によって形成される。本実施形態では、バスバ端子40は、第1端部41と中間部42と第2端部43とがこの順で連なる長尺形状に形成されている。第1端部41と中間部42とは同一平面上で連なっている。第2端部43は中間部42に対して曲っており、本実施形態では、90度の角度をなして中間部42に対して曲っている。バスバ端子40は、高圧用の端子であり、例えば、低圧用端子30に印加される電圧よりも大きい電圧が印加される。バスバ端子40には、例えば、60V以上の電圧が印加される。本実施形態において、バスバ端子40には200V以上の電圧が印加される。
第1端部41にはボルト挿通孔41hが形成されており、高圧用内部バスバ11が第1端部41にボルト固定される。第2端部43にはボルト挿通孔43hが形成されており、高圧用外部端子16が第2端部43にボルト固定される。
中間部42は、バスバ端子40がその幅方向に変位するように曲る曲げ部分の一例である。本実施形態では、中間部42は、クランク状に曲る形状に形成されている。より具体的には、中間部42のうち第1端部41及び第2端部43が連なる両端部は互いに平行であるが、それらの中間部は両端部に対して交差する方向に延びている。このため、中間部42の両端部は、それらの幅方向にずれて位置している。また、第1端部41と第2端部43は、互いに幅方向にずれて位置している。中間部42が曲っていることは必須ではなく、真っ直ぐ延びていてもよい。
本実施形態におけるコネクタ20は、3本のバスバ端子40を備える。コネクタ20は、1本以上のバスバ端子を備えていればよい。なお、以下の説明において、3本のバスバ端子40のうち並列方向一端に位置するものを第1バスバ端子40A、他のものを第2バスバ端子40Bとして区別する場合がある。
<低圧用端子>
低圧用端子30は、金属板材をプレス加工等することによって形成された細長い部材である。低圧用端子30は、例えば、銅又は銅合金によって形成される。本実施形態では、低圧用端子30は、第1コネクタ端子部31と、中継導体部32(図3から図5参照)と、第2コネクタ端子部33とがこの順で連なる長尺形状に形成されている。
第1コネクタ端子部31は直線状に形成されており、後述する第1低圧用コネクタハウジング部70が当該第1コネクタ端子部31を囲んでいる。第1低圧用コネクタハウジング部70と第1コネクタ端子部31とによって第1低圧用コネクタ70Cが構成される。この第1低圧用コネクタ70Cに上記低圧用内部コネクタ12が接続される。第1低圧用コネクタ70Cは、第1バスバ端子40Aの一端部の延長上に位置している。
第2コネクタ端子部33は直線状に形成されており、後述する第2低圧用コネクタハウジング部72の底部から開口に向けて延びている。第2低圧用コネクタハウジング部72と第2コネクタ端子部33とによって第2低圧用コネクタ72Cが構成される。この第2低圧用コネクタ72Cに上記低圧用外部コネクタ17が接続される。
コネクタ20において、第1低圧用コネクタ70Cはケース10内における低圧用内部コネクタ12への接続に適した位置に設けられ、第2低圧用コネクタ72Cはケース10外における低圧用外部コネクタ17への接続に適した位置に設けられる。
中継導体部32は、第1コネクタ端子部31と第2コネクタ端子部33との間において、コネクタハウジング50内で、バスバ端子40との接触を回避しつつ、ケース10を貫通して第1低圧用コネクタ70Cと第2低圧用コネクタ72Cとを繋ぐ経路に沿うように曲っている。図3において曲った中継導体部32の一例が示されている。中継導体部32は、例えば、第1首部32aと、中間連結部32bと、第2首部32cとを有する。第1首部32aは、第1低圧用コネクタ70Cから開口10hの中心軸方向に沿って第2低圧用コネクタ72Cに向う。本実施形態では、第1首部32aはバスバ端子40から離れる方向に迂回する部分を有する。第2首部32cは、第2低圧用コネクタ72Cから開口10hの中心軸方向に沿って第1低圧用コネクタ70Cに向う部分である。第1首部32aと第2首部32cとは、開口10hの中心軸方向に沿う方向において第1低圧用コネクタ70Cと第2低圧用コネクタ72Cとの中間位置まで延びている。開口10hの中心軸方向に沿った方向で見て、第1首部32aの基端部P1と、第2首部32cの基端部P2とは互いに異なる位置に存在している(図3参照)。
中間連結部32bは、コネクタハウジング50内においてバスバ端子40を避けた経路に沿って曲りつつ延びて、第1首部32aの基端部P1と、第2首部32cの基端部P2とを繋いでいる。中間連結部32bは、バスバ端子40の中間部42の厚み方向に沿って見て、当該中間部42に重なる部分を有する。本実施形態では、中間連結部32bの中間部が、複数のバスバ端子40の中間部42に対して当該中間部42の厚み方向に沿って離れた位置で、当該複数の中間部が並ぶ方向に沿って延びる交差部32vとされている。この交差部32vの一部が、バスバ端子40の中間部42の厚み方向に沿って見て、複数の中間部42のうちの1つに重なっている。
コネクタハウジング50内における中間連結部32bの形状、位置及び姿勢は上記例に限られず任意である。中間連結部32bは、中間部42に対して斜め又は中間部42と同じ方向に沿っていてもよい。中間連結部32bは、コネクタハウジング50内において、バスバ端子40の中間部42の厚み方向において、当該中間部42に対してナットNの厚み寸法以上離れて位置していてもよい。
本実施形態では、コネクタ20は、2つの低圧用端子30を備える。コネクタ20は、1つ以上の低圧用端子30を備えればよい。
低圧用端子30は、信号伝送用の低圧用の端子であり、例えば、低圧用端子30にはバスバ端子40に印加される電圧よりも小さい電圧が印加される。低圧用端子30には、例えば、10V以下の電圧が印加される。低圧用端子30の板厚は、バスバ端子40の板厚より薄い。また、低圧用端子30の横断面積(長手方向に対して直交する面における断面積)は、バスバ端子40の横断面積よりも小さい。
<コネクタハウジング>
コネクタハウジング50は、樹脂によって形成された絶縁部分である。コネクタハウジング50によって、低圧用端子30及びバスバ端子40が、接続に適した位置及び姿勢に支持される。
コネクタハウジング50は、板状部52と、第1コネクタ部54と、第2コネクタ部60とを有する。板状部52は方形板状に形成されている。板状部52の一方主面側に第1コネクタ部54が突出しており、板状部52の他方主面側に第2コネクタ部60が突出している。板状部52の外周部が第1コネクタ部54と第2コネクタ部60との間の周囲から外方に突出することで、鍔状部分が形成されている。
板状部52は、開口10hよりも大きく広がる板状に形成されている。板状部52の一方主面の外周部に環状シール24が配置される。環状シール24は、その内側に突出する取付片25を有する。当該取付片25が板状部52に取付けられている。例えば、板状部52に頭部を有するピン部25aが突出しており、当該ピン部25aが取付片25に形成された貫通孔に挿通され、頭部が貫通孔の周縁部に引っ掛ることで、環状シール24が板状部52に取付けられる。環状シール24の取付構造は上記例に限られない。シールのための構成も上記例に限られない。
板状部52は、位置決め凸部52Pを有する。位置決め凸部52Pは、板状部52の一方主面の外周部から板状部52に対して直交する方向に突出している。コネクタ20がケース10に取付けられる際に、位置決め凸部52Pがケース10に形成されたガイド孔に挿入されることによって、コネクタ20がケース10に対して所定の取付位置に配置されるように案内される。
板状部52の他方主面の外周部に重なるようにして、金属プレート22が配置される。金属プレート22は金属等によって形成されており、その中央部に第2コネクタ部60を配置可能な開口が形成されている。第1コネクタ部54がケース10の開口10hより内側に配置されると共に、板状部52及び金属プレート22が開口10hの周囲でケース10の外向き面に重ねられる。金属プレート22にボルト挿通孔が形成されている。
第1コネクタ部54が開口10h内に配置された状態で、板状部52の外周部が開口10hの周りでケース10の外向き面に対向するように配置される。この状態で、開口10hの周りで、環状シール24がケース10と板状部52との間に配置される。また、この状態で、金属プレート22がボルトBによってケース10に締結固定される。これにより、環状シール24がケース10と板状部52との間で圧縮され、ケース10とコネクタハウジング50との間が止水される。
第1コネクタ部54は、バスバ端子40のうち第1端部41寄りの部分を支持する部分である。本実施形態では、複数(ここでは3つ)のバスバ端子40のうち第1端部41寄りの部分が間隔をあけて並列状態で配置されている。第1コネクタ部54は板状部52の一方主面から突出し、当該3つのバスバ端子40のうち第1端部41寄りの部分の周りを覆うと共に、各バスバ端子40間に介在している。
第1コネクタ部54の基端部は、中間部42のうち第1端部41寄りの部分の周囲全体を覆っている。第1コネクタ部54の先端部では、第1端部41の一方主面が外部に露出している。第1コネクタ部54のうち第1端部41の他方主面に対向する部分にナットNを回り止状態で収容する第1ナット収容凹部55a及び第2ナット収容凹部55bが形成されている。本実施形態では、ナットNは四角ナットであるので、第1ナット収容凹部55a及び第2ナット収容凹部55bは、四角穴形状に形成されている。第1ナット収容凹部55a及び第2ナット収容凹部55bは、後述する第2樹脂部84に形成される。
第1ナット収容凹部55aは、第1バスバ端子40Aの第1端部41に対応し、第2ナット収容凹部55bは第2バスバ端子40Bの第1端部41に対応する。
第1ナット収容凹部55aは、第1バスバ端子40Aの第1端部41の延在方向に対して交差する方向に開口している。より具体的には、第1ナット収容凹部55aは、第1バスバ端子40Aの第1端部41の延在方向に対して直交する横向きであり、かつ、他の第2バスバ端子40Bとは反対側に開口している。このため、ナットNは、第1コネクタ部54の側方外側から第1ナット収容凹部55aに嵌め込まれ得る。
第1ナット収容凹部55a内においてナットNは第1端部41の他方主面に接触した状態に保持される。なお、第1コネクタ部54のうち、第1ナット収容凹部55aに対して第1バスバ端子40Aとは反対側の部分にU字状の逃し凹部56aが形成されている。逃し凹部56aも第1ナット収容凹部55aと同様に、第1バスバ端子40Aの第1端部41の延在方向に対して交差する方向に開口している。このため、金型成形の際に同じ方向に金型を抜いて、第1ナット収容凹部55aと逃し凹部56aとを形成することができる。
第2ナット収容凹部55bは、第1端部41の延在方向に沿って先端側に開口している。このため、ナットNは、第1コネクタ部54の先端部から第2ナット収容凹部55bに嵌め込まれ得る。第2ナット収容凹部55b内においてナットNは第2端部43の他方主面に接触した状態に保持される。なお、第1コネクタ部54のうち、第2ナット収容凹部55bに対して第1バスバ端子40Aとは反対側の部分にU字状の逃し凹部56bが形成されている。逃し凹部56bも第2ナット収容凹部55bと同様に、第1端部41の延在方向に沿って先端側に開口している。このため、金型成形の際に同じ方向に金型を抜いて、第2ナット収容凹部55bと逃し凹部56bとを容易に形成できる。
バスバ端子40の第1端部41に、ナットNとは反対側から高圧用内部バスバ11が重ね合わされた状態で、ボルトBが高圧用内部バスバ11のボルト挿通孔、バスバ端子40のボルト挿通孔43hに挿通され、ナット収容凹部55a、55b内のナットNに螺合される。これにより、高圧用内部バスバ11がバスバ端子40の第1端部41にボルト締結固定される。なお、ボルトBをナットNに締結する際、ナットNから突出するナットNの先端部は、上記逃し凹部56a、56bに入り込むことができる。
なお、第1コネクタ部54のうち第2ナット収容凹部55bの奥側に、第2バスバ端子40Bの第1端部41の延在方向に沿う抜き穴57bが形成されている(図4、図5参照)。抜き穴57bは、第2ナット収容凹部55bよりも幅狭な空間であり、ナットNは当該抜き穴57bには入り込まない。抜き穴57bによって、第2バスバ端子40Bの中間部42の周辺において、コネクタハウジング50が肉厚となることが抑制される。第1コネクタ部54のうち第1ナット収容凹部55aよりも基端側の位置に、第1コネクタ部54の側方に開口する抜き穴57aが形成されている(図3参照)。抜き穴57aによって、第1バスバ端子40Aの中間部42の周辺においてコネクタハウジング50が肉厚となることが抑制される。
第2コネクタ部60は、バスバ端子40のうち第2端部43寄りの部分を支持する部分である。本実施形態では、第2コネクタ部60は、外壁部62と、ベース部64とを有する。ベース部64は、板状部52の他方主面の中央部から突出しており、複数のバスバ端子40の中間部42の周り及び隙間を覆っている。ベース部64の先端部には、複数のバスバ端子40の第2端部43を収容可能なバスバ端収容凹部65が形成されている。バスバ端収容凹部65は、中間部42に対して交差(ここでは直交)する方向の延びる浅い溝状に形成されている。複数の第2端部43が対応するバスバ端収容凹部65内に間隔をあけて並列状態で収容される。この状態で、第2端部43の外向き面は、外部に露出している。ベース部64のうちバスバ端収容凹部65の奥側にナット収容凹部66が形成されている。ナット収容凹部66にナットNが回転止状態で、かつ、第2端部43の内向き面に接触した状態で収容されている。ナット収容凹部66の奥側に逃し凹部が形成されている。ナット収容凹部66及び逃し凹部は、第2端部43の延在方向において第2端部43の先端側に開口している。ナット収容凹部66は、後述する第2樹脂部84に形成される。
外壁部62は、上記ベース部64を囲う直方体箱状に形成されている。外壁部62のうちの一部は上記ベース部64と連なる主壁部62aである。外壁部62のうち主壁部62aとは反対側の部分と板状部52とは反対側の部分とに、開口62h1、62h2が形成されている。開口62h1は、第2端部43の先端側に開口しており、開口62h2は第2端部43に形成されたボルト挿通孔43hの中心軸延長上において開口している。
そして、複数の高圧用外部端子16が対応する第2端部43上に重ねられる。この際、高圧用外部端子16が接続された配線部材、例えば、高圧用ハーネスが、開口62h1を通ることで、外部から第2端部43上に容易に配置される。この状態で、ボルトBが、高圧用外部端子16に形成されたボルト挿通孔、第2端部43に形成されたボルト挿通孔43hを通り、ナット収容凹部66内のナットNに螺合締結される。この際、ボルト締用の工具を、開口62h2を通じてボルトBの頭部に係合させることができ、ボルトBの締付け作業が容易に行われ得る。このように、ボルトBの締結によって、高圧用外部端子16がバスバ端子40の第2端部43に接続される。
コネクタハウジング50は、第1低圧用コネクタハウジング部70と、第2低圧用コネクタハウジング部72と、中間経路覆い部74とを有する。
第1低圧用コネクタハウジング部70は、第1バスバ端子40Aの第1端部41の先端側延長上に位置している。第1低圧用コネクタハウジング部70は、第1端部41に交差する方向、ここでは、直交する方向に開口している。低圧用端子30の第1端部41が第1低圧用コネクタハウジング部70の奥部から開口に向けて延びるように設けられることで、第1低圧用コネクタ70Cが構成される。低圧用内部コネクタ12が第1低圧用コネクタ70Cに挿入されることで、低圧用端子30の第1端部が低圧用内部コネクタ12のコネクタ端子に電気的に接続される。第1低圧用コネクタ70Cに対する低圧用内部コネクタ12の接続方向は任意であり、上記例に限られない。
第2低圧用コネクタハウジング部72は、複数のバスバ端子40の並列方向外側に位置している。また、複数のバスバ端子40の中間部42を有する面に対して、第1低圧用コネクタハウジング部70とは反対側に位置している。第2低圧用コネクタハウジング部72は、第2端部43に交差する方向、ここでは、直交する方向に開口している。低圧用端子30の第2端部43が第2低圧用コネクタハウジング部72の奥部から開口に向けて延びるように設けられることで、第2低圧用コネクタ72Cが構成される。例えば、低圧用外部コネクタ17が第2低圧用コネクタ72Cに外嵌め接続されることで、低圧用端子30の第2端部が低圧用外部コネクタ17のコネクタ端子に電気的に接続される。第2低圧用コネクタ72Cに対する低圧用外部コネクタ17の接続方向は任意であり、上記例に限られない。
低圧用内部コネクタ12は、機器のケース10内に配置されるため、ケース10内のスペース上の制約、内部部品のレイアウト上の都合によって、低圧用外部コネクタ17よりも大きな位置の制約が課される可能性がある。また、低圧用内部コネクタ12は、開口10hを通ってケース10内に配置されるため、挿通作業性等の観点から、大きく外方にはみ出さないようにといった位置の制約が課される可能性がある。このような背景から、低圧用内部コネクタ12の配置位置に関する制約がなされ、当該低圧用内部コネクタ12に接続される第1低圧用コネクタ70Cが第1バスバ端子40Aの第1端部41の延長上に配置されることが考えられる。
低圧用外部コネクタ17については、低圧用内部コネクタ12と比べて位置に関する制約は少ないが、接続元となる機器を考慮して低圧用外部コネクタ17の配置が設定される。
このため、開口10hの中心軸方向に沿って見て、第1低圧用コネクタ70Cと第2低圧用コネクタ72Cとが異なる位置に設定されることが考えられる。このような場合に、バスバ端子40の厚み方向に沿って見て、低圧用端子30の中継導体部32がバスバ端子40の少なくとも一部に重なる可能性がある。
本実施形態では、低圧用端子30の中継導体部32は、上記したように、第1首部32aと、中間連結部32bと、第2首部32cとを有する。中間連結部32bの中間の交差部32vの一部が、バスバ端子40の中間部42の厚み方向に沿って見て、第1バスバ端子40Aの中間部42に重なっている。
中間経路覆い部74は、上記第1首部32aと中間連結部32bと第2首部32cとを覆う。このため、中間経路覆い部74は、第1コネクタ部54及び第2コネクタ部60に対して、第1首部32aと中間連結部32bと第2首部32cとに沿って延びる細長い突出部分である。
本実施形態では、中間経路覆い部74は、第1首覆い部74aと、中間覆い部74bと、第2首覆い部74cとを有する。第1首覆い部74aは、第1コネクタ部54の外周の一部において、第1低圧用コネクタハウジング部70から板状部52に向って延びる細長い突部分である。第2首覆い部74cは、第2コネクタ部60の外周の一部において、第2低圧用コネクタハウジング部72から板状部52に向って延びる細長い突部分である。中間覆い部74bは、第1首覆い部74aの基端部と、第2首覆い部74cの基端部とを連結するように、第1コネクタ部54の基端部の周りの一部に沿って曲りつつ延びる細長い凸部である。
上記のように、第1低圧用コネクタ70Cと第2低圧用コネクタ72Cとの位置関係によっては、低圧用端子30がバスバ端子40と間隔をあけて重なり合い、バスバ端子40と低圧用端子30との間に樹脂部分が介在する。バスバ端子40の周囲の樹脂厚みについては、樹脂部分の外形状を適切に設計したり、樹脂部分に肉抜きのための凹部を形成したりすることで、熱収縮によるボイドの発生を抑制できる程度の厚みに設定することが考えられる。しかしながら、中継導体部32とバスバ端子40との間の樹脂部分については、樹脂部分の外形状を適切に設計することでは薄肉化を図ることが困難であることが考えられる。また、周囲構造によっては、肉抜きを形成することが困難であることが考えられる。本実施形態は、このような場合において、バスバ端子40と低圧用端子30との間の樹脂部分で、熱収縮によるボイドの発生を抑制する。
<コネクタハウジングの樹脂部分、バスバ端子及び低圧用端子の位置関係>
バスバ端子40と低圧用端子30との間の樹脂部分で、熱収縮によるボイドの発生を抑制するため、コネクタハウジングにおける樹脂部分の構成、バスバ端子40及び低圧用端子30の位置関係等に着目して説明する。図4はアセンブリ状態でのコネクタ20の図2におけるIV-IV線断面図である。図5はアセンブリ状態でのコネクタ20の図3におけるV-V線断面図である。
コネクタハウジング50は、第1樹脂部80と、第2樹脂部84とを有する。第1樹脂部80及び第2樹脂部84は、ナイロン6、ナイロン6T等のポリアミド、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂、又は、繊維強化樹脂等によって形成される。第1樹脂部80及び第2樹脂部84は同じ樹脂で形成されてもよいし、異なる樹脂によって形成されてもよい。
第1樹脂部80は、低圧用端子30における中継導体部32を覆っている。第1樹脂部80は、第2樹脂部84とは別に金型成形された部分である。例えば、第1樹脂部80は、低圧用端子30をインサート部品として金型成形された部分であってもよい。第1樹脂部80が金型成形された後、当該第1樹脂部80に形成されたセット用の凹部に低圧用端子30がセットされてもよい。
第1樹脂部80は、中継導体部32の延在方向に沿って連続的に延びる細長い部分である。第1樹脂部80は、第1首覆い部80aと、中間覆い部80bと、第2首覆い部80cとを有する。第1首覆い部80aは、第1首部32aを覆う細長い部分である。中間覆い部80bは、中間連結部32bを曲りつつ覆う細長い部分である。第1首覆い部80aは、第1首部32aを覆う細長い部分である。第1樹脂部80は、中継導体部32を隙間無く連続的に覆っていてもよい。中継導体部32の一部が第1樹脂部80から露出していてもよい。
第2樹脂部84は、中継導体部32と、第1樹脂部80と、バスバ端子40の延在方向中間部とを覆っている。本実施形態では、第2樹脂部84は、第1樹脂部80を介して中継導体部32を覆っている。より具体的には、上記コネクタハウジング50の第1首覆い部74a、中間覆い部74b及び第2首覆い部74cは、それぞれ上記第1首覆い部80aと、中間覆い部80bと、第2首覆い部80cを介して、第1首部32a、中間連結部32b及び第2首部32cを覆っている。なお、第1樹脂部80の一部が第2樹脂部84から露出していてもよい。
また、上記したように、バスバ端子40のうちの中間部42、第1端部41の一部、第2端部43の一部が第2樹脂部84によって覆われている。
第1樹脂部80は、バスバ端子40側に突出する突出部82を有する。突出部82は、第1バスバ端子40Aの厚み方向に沿って見て当該第1バスバ端子40Aと重なり合う領域の少なくとも一部で、第1バスバ端子40A側に突出する部分である。
より具体的には、第1樹脂部80のうちの中間覆い部80bは、第1バスバ端子40Aの厚み方向に沿って見て、当該第1バスバ端子40Aの中間部42と重なり合っている。すなわち、低圧用端子30の中間連結部32bにおける交差部32vを中間覆い部80bが覆っており、この部分で、中間覆い部80bが第1バスバ端子40Aの中間部42と重なり合っている。中間覆い部80bのうちの当該重なり合い部分に突出部82が形成されている。本実施形態では、中間覆い部80bのうち第1バスバ端子40Aの中間部42に対向する部分であって第1首覆い部80a寄りの部分に突出部82が形成されている。本実施形態では、突出部82は、直方体状部分82aと、当該直方体状部分82aの一側部の一部から突出する直方体状の付加部82bとを有する。図4において、付加部82bを有する突出部82が形成される領域が網線領域によって示されている。直方体状部分82aは、第1バスバ端子40Aの中間部42の厚み方向に沿って見て、第1端部41の基端側延長上の領域に位置している。付加部82bは、第1端部41の基端側延長上の領域から一側(ここでは、中間部42の曲げ形状に応じて第2端部43寄りシフトする側)に突出する領域に位置している。つまり、付加部82bは、第1バスバ端子40Aの中間部42の幅方向において当該中間部42の曲げ部分の形状に応じて突出する形状をなす部分である。
第1バスバ端子40Aの厚み方向において、第1バスバ端子40Aと第1樹脂部80とが重なり合う全ての領域に突出部82が形成される必要は無い。また、第1バスバ端子40Aの厚み方向において、突出部82の存在領域が第1バスバ端子40Aの領域からはみ出ていてもよい。
中間覆い部80bのうちの他の部分には突出部82は形成されていない。換言すれば、中間覆い部80bにおいて第1バスバ端子40Aの中間部42に対向する面のうちの一部に上記突出部82が形成され、その他の部分は突出部82よりも凹んだ部分に形成されている。このため、中間覆い部80bにおいて第1バスバ端子40Aの中間部42に対向する面のうちの一部は突出部82によって肉厚に形成され、他の部分は当該肉厚に形成された部分よりも薄く形成されている。これらの例に限定されず、突出部82の形状は任意である。
第1バスバ端子40Aの中間部42と低圧用端子30の中間連結部32bとの間において、第1樹脂部80のうち突出部82による厚みと第2樹脂部84の厚みのいずれが大きくてもよい。本実施形態では、第1樹脂部80の厚みが第2樹脂部84の厚みよりも大きい(図5参照)。第1バスバ端子40Aの中間部42と突出部82との間における第2樹脂部の厚みは任意であるが、例えば、3mm以下に設定されてもよい。
第1樹脂部80のうち突出部82が形成されている部分を除く部分は、当該突出部82が形成された部分よりも薄い厚みで中継導体部32を覆っていてもよい。
<効果等>
以上のように構成されたコネクタ20によると、第1樹脂部80が、第1バスバ端子40Aの中間部42の厚み方向に沿って見て、当該中間部42に重なり合う領域の少なくとも一部で、中間部42側に突出する突出部82を有する。このため、当該突出部82が形成された部分では、突出部82を形成しない場合と比較して、第1樹脂部80と第1バスバ端子40Aの中間部42との距離が小さくなり、第2樹脂部84を薄くできる。これにより、バスバ端子40と低圧用端子30との間の部分で、第2樹脂部84の熱収縮量を小さくすることができ、当該第2樹脂部84におけるボイドの発生を抑制することができる。また、突出部82は、第1樹脂部80における部分的な突出部分であるため、第1樹脂部80のうちバスバ端子40側を向く部分又は第1樹脂部80の全体を厚く形成する場合と比較して、第1樹脂部80の体積は大きく増えない。このため、第1樹脂部80の熱収縮量を小さくでき、これにより、第1樹脂部80の熱収縮によるボイドの発生が抑制される。また、第1樹脂部80に突出部82が形成される分、バスバ端子40と低圧用端子30との間で、突出部82に応じた絶縁距離が確保される。
また、バスバ端子40と低圧用端子30との間で、第2樹脂部84を第1樹脂部80より薄くすれば、低圧用端子30よりも高圧用のバスバ端子40に近い第2樹脂部84において有効にボイドの発生が抑制される。
また、仮に、低圧用端子の中間連結部をコネクタハウジング内でバスバ端子に近づけて配置することができれば、熱収縮によるボイドの発生が回避される可能性がある。この場合、バスバ端子と低圧用端子との間で絶縁距離を確保するため、バスバ端子の近くで位置決めピンによって低圧用端子を位置決めした状態で、コネクタハウジングを金型成形することが考えられる。しかしながら、本実施形態のように、バスバ端子40の近くに第1コネクタ部54が存在したり、第1ナット収容凹部55aが存在したりすると、金型成形時にバスバ端子40の近くに位置決めピンを配置することは困難となることが考えられる。本実施形態では、コネクタ20の形状制約上、バスバ端子40の近くに低圧用端子30を正確に位置決めすることが困難な場合において、バスバ端子40と低圧用端子30との間にナットNの厚み以上の肉厚の樹脂を介在させて絶縁距離を確保することができる。かかる構成において、上記突出部82によって、第2樹脂部84において、熱収縮によるボイドの発生が抑制される。
また、第2バスバ端子40Bの第1端部41のように、当該第1端部41の先端側が開放されている場合、当該先端側に開口する第2ナット収容凹部55bを設けたり、当該第2ナット収容凹部55bの奥側に抜き穴57bを設けたりする構成を簡易に実現できる。
これに対し、第1バスバ端子40Aの第1端部41の延長上に第1低圧用コネクタ70Cが位置している場合、第1バスバ端子40Aの中間部42と低圧用端子30との間において肉抜き構造を形成することが困難となる。この部分において、上記のように、第1樹脂部80の突出部82によって第2樹脂部84を薄くして、第2樹脂部84におけるボイドの発生を抑制できる。
この場合、第1バスバ端子40Aの第1端部41に対応する第1ナット収容凹部55aが、当該第1端部41の延在方向に対して交差する方向に開口していてもよい。これにより、第1低圧用コネクタ70Cが邪魔にならずに、第1ナット収容凹部55aが形成され得る。
抜き穴57aについても、同様に、第1バスバ端子40Aの第1端部41の延在方向に対して交差する方向に開口させれば、当該抜き穴57aを容易に形成できる。このような抜き穴57aについては、第1バスバ端子40Aの長手方向に長く形成することが困難であるため、抜き穴57aと上記突出部82とが相俟って、第1バスバ端子40Aの中間部の周囲で第2樹脂部84の厚みを薄くすることができる。
また、バスバ端子40が曲げ部分である中間部42を有する場合、突出部82が、当該曲げ部の形状に応じて突出する付加部82bを有する形状に形成されていれば、曲げ部分である中間部42の形状に応じて、なるべく多くの領域で、第1バスバ端子40Aの中間部42と低圧用端子30との間における第2樹脂部84の厚みを薄くすることができる。
[変形例]
なお、低圧用端子30は、第2バスバ端子40Bの厚み方向に沿って見て、当該第2バスバ端子40Bに重なっていてもよい。この場合において、第1樹脂部80のうち第2バスバ端子40Bと重なり合う部分の少なくとも一部が第2バスバ端子40Bの中間部42に向けて突出していてもよいし、突出していなくてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
10 ケース
10h 開口
11 高圧用内部バスバ
12 低圧用内部コネクタ
16 高圧用外部端子
17 低圧用外部コネクタ
20 コネクタ
22 金属プレート
24 環状シール
25 取付片
25a ピン部
30 低圧用端子
31 第1コネクタ端子部
32 中継導体部
32a 第1首部
32b 中間連結部
32c 第2首部
32v 交差部
33 第2コネクタ端子部
40 バスバ端子(40A 第1バスバ端子、40B 第2バスバ端子)
41 第1端部
41h、43h ボルト挿通孔
42 中間部
43 第2端部
50 コネクタハウジング
52 板状部
52P 位置決め凸部
54 第1コネクタ部
55a、55b 第2ナット収容凹部
56a、56b 逃し凹部
57a、57b 抜き穴
60 第2コネクタ部
62 外壁部
62a 主壁部
62h1、62h2 開口
64 ベース部
65 バスバ端収容凹部
66 ナット収容凹部
70 第1低圧用コネクタハウジング部
70C 第1低圧用コネクタ
72 第2低圧用コネクタハウジング部
72C 第2低圧用コネクタ
74 中間経路覆い部
74a、80a 第1首覆い部
74b、80b 中間覆い部
74c、80c 第2首覆い部
80 第1樹脂部
82 突出部
82a 直方体状部分
82b 付加部
84 第2樹脂部
B ボルト
N ナット

Claims (6)

  1. 第1コネクタ端子部と、第2コネクタ端子部と、前記第1コネクタ端子部と前記第2コネクタ端子部との間の中継導体部とを有する低圧用端子と、
    長尺板状のバスバ端子と、
    前記中継導体部を覆う第1樹脂部と、前記中継導体部、前記第1樹脂部及び前記バスバ端子の延在方向中間部を覆う第2樹脂部とを有するコネクタハウジングと、
    を備え、
    前記第1樹脂部が、前記バスバ端子の厚み方向に沿って見て前記バスバ端子と重なり合う領域の少なくとも一部で、前記バスバ端子側に突出する突出部を有する、コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記第2樹脂部が、ナットを、前記バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容するナット収容凹部を有し、
    前記低圧用端子が、前記コネクタハウジング内で、前記バスバ端子の厚み方向において、前記バスバ端子に対して前記ナットの厚み寸法以上離れて位置している、コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
    前記コネクタハウジングは、前記第1コネクタ端子部を囲む低圧用コネクタハウジング部を有し、
    前記バスバ端子が、第1バスバ端子を有し、
    前記第1バスバ端子の一端部の延長上に、前記低圧用コネクタハウジング部が位置し、
    前記突出部が、前記第1バスバ端子の厚み方向に沿って見て前記第1バスバ端子と重なり合う領域の少なくとも一部で、前記第1バスバ端子側に突出する部分を有する、コネクタ。
  4. 請求項3に記載のコネクタであって、
    前記第2樹脂部が、第1ナットを前記第1バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容する第1ナット収容凹部を有し、
    前記第1ナット収容凹部が前記第1バスバ端子の一端部の延在方向に対して交差する方向に開口している、コネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタであって、
    前記バスバ端子が、前記第1バスバ端子に間隔をあけて並列された第2バスバ端子を有し、
    前記第2樹脂部が、第2ナットを前記第2バスバ端子の一端部の一主面に接触させた状態で収容する第2ナット収容凹部を有し、
    前記第2ナット収容凹部が前記第1バスバ端子の先端側に開口している、コネクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコネクタであって、
    前記バスバ端子が、その幅方向に変位するように曲る曲げ部分を有し、
    前記突出部は、前記バスバ端子の幅方向において前記曲げ部分の形状に応じて突出する形状に形成されている、コネクタ。
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