JP2023064662A - 掘取作業機 - Google Patents

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雅透 横浜
Masasuki Yokohama
修一 天間
Shuichi Tenma
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Abstract

【課題】大型化を抑止しつつ溝内の土砂類を掘削可能な作業機を提供する。【解決手段】溝部Cに配置する作業部3に設ける、前方及び下方を開放させた箱状のオーガケース4と、前記オーガケース4に水平方向に向けて配置した軸であって回転駆動する回転軸41と、前記回転軸41に配置され、前記回転軸41と一体となって回転して物体を掻き取るとともに物体を投擲可能なオーガ44と、を備え、前記オーガ44は、前記回転軸41の端部から前記回転軸41の中間部に向かうに従って傾斜させた側部掻取部441を備え、前記側部掻取部441は、前記回転軸41の端部側に設けるとともに、回転方向前方且つ回転半径に対する放射方向に向かうに従って先鋭化した先鋭部443とを備えたことを特徴とする作業機。【選択図】図1

Description

この発明は作業機に関する。詳細には、敷設された側溝等の溝部に堆積している砂や泥を排除する作業装置に関する。
既に敷設された側溝等の溝部に堆積している土砂類を排除する作業機として、特許文献1が開示されている。特許文献1の作業機は、自走車両から連続して連結した第1アーム、第2アーム、第3アーム、第4アームを有し、第4アームの先端に羽根車及び排土用のシュートを有した掃除具を備えている。
このように構成することで、自走車両から離れた位置にある排水明渠や道路側溝等の溝部に堆積する土砂類を掻き出すとともに、掻き出した土砂類を溝外に排出するものである。自走車両は溝部に沿って移動しながら土砂類を掻き出すとされている。
実開昭57―197581号公報
溝部に堆積する土砂類は必ずしも水に浸っているわけで無い。特に、農地に供される給排水のための灌漑設備としての側溝は、休耕期には給排水が停止するため、溝内に堆積した土砂類は水分が無くなり、硬く締まった状態になっている。硬く締まった土砂類に対して特許文献1に記載の装置を用いると、土砂類の掘削時に羽根及び羽根車に大きな負荷がかかる。この負荷に対応させようとすると、装置全体が大型化する問題がある。また、羽根車を回転させるために大きな駆動力を必要とすることから、これも装置が大型化する要因になっている。
本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、大型化を抑止しつつ溝内の土砂類を掘削可能な作業機を提供することを目的とする。
この発明は、
溝部に配置する作業部に設ける、前方及び下方を開放させた箱状のオーガケースと、
前記オーガケースに水平方向に向けて配置した軸であって回転駆動する回転軸と、
前記回転軸に配置され、前記回転軸と一体となって回転して物体を掻き取るとともに物体を投擲可能なオーガと、を備え、
前記オーガは、前記回転軸の端部から前記回転軸の中間部に向かうに従って傾斜させた側部掻取部を備え、
前記側部掻取部は、前記回転軸の端部側に設けるとともに、回転方向前方且つ回転半径に対する放射方向に向かうに従って先鋭化した先鋭部と、
を備えたことを特徴とする作業装置、
に係る。
この発明は、更に、
前記オーガは前記回転軸と一体に固定する支持アームと、を備え、
前記先鋭部は、前記支持アームより前記回転軸の軸方向に対する端部側に位置する、
ことを特徴とする作業機、
に係る。
この発明は、更に、
前記オーガケースは、前記回転軸を支持するとともに前記先鋭部が回転によって半径方向の外周側を移動するように配置した軸受部と、
を備えたことを特徴とする作業機、
に係る。
この発明は、更に、
前記オーガは、前記回転軸の中間部に設け、且つ、前記側部掻取部から連続して形成するとともに前記回転軸の軸方向と直交する方向に面を向けた平面部を有する中央掻取部と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の作業機、
に係る。
この発明は、更に、
前記平面部の前記回転軸の軸方向と平行な方向の幅は、前記回転軸の半径方向に対する放射方向に向かうにしたがって拡大する、
ことを特徴とする作業機、
に係る。
この発明は、大型化を抑止しつつ溝内の土砂類を掘削可能な作業機を提供する。
この発明の実施例に係る作業機の平面図である。 この発明の実施例に係る作業機の側面図である。 この発明の実施例に係る作業機の正面図である。 この発明の実施例に係る作業機の側面断面図である。 この発明の実施例に係る作業機の要部拡大側面図である。 この発明の実施例に係る作業機の平面図であって、オーガ部のオーガケースを断面した平面図である。 この発明の実施例に係る作業機の説明図であって、スクレーパ揺動振動の発生機構を示す。 この発明の実施例に係る作業機の要部拡大側面図であって、スクレーパ先端の揺動(振動)の軌道を示す。 この発明の実施例に係る作業機の説明図であって、第1軸乃至第3軸で回動した様子を示す。なお、着脱部は図示を省略する。 この発明の実施例に係る作業機の説明図であって、第1軸乃至第3軸で回動した様子を示す。なお、着脱部は図示を省略する。 この発明の実施例に係る作業機の説明図であって、第1軸乃至第3軸で回動した様子を示す。なお、着脱部は図示を省略する。 この発明の実施例に係る作業機の平面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した側の平面図である。 この発明の実施例に係る作業機の側面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例であって、進行方向の左方から見た図である。 この発明の実施例に係る作業機の背面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例であって、進行方向の後方から見た図である。 この発明の実施例に係る作業機の平面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例を示す平面図であって、走行機体が溝部から離れて、溝の方向と平行に走行する場合を示す。 この発明の実施例に係る作業機の平面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例の平面図であって、溝の方向と走行機体の進行方向が、左右方向に角度差がある場合を示す図である。 この発明の実施例に係る作業機の側面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例を示す側面図であって、上下方向に対する溝の向きと、走行機体の向きが異なる場合を示す図である。
この発明の実施例に係る作業機について図面にしたがって説明する。
Aは、走行機体である。走行機体Aは、この実施例では、トラクタからなる。
Bは、ブーム装置である。ブーム装置Bは、図12乃至図17に図示するように、走行機体Aに装着する。
Cは、溝乃至溝部である。溝Cは、敷設された側溝等からなる。C1は溝底部、C2は溝側部である。
Wは、図14に図示するように溝Cから作業機により排出された砂、泥等の物体Wである排出物である。溝Cには、砂や泥からなる排出物Wが堆積する。
Dは、作業機である。作業機Dは、敷設された側溝等の溝Cに設置して、溝Cに堆積している砂や泥からなる排出物Wを排除する作業装置である。
作業機Dは、着脱部1、第2部材2、作業部3を有する。
着脱部1は、図1、図2に図示するように、上部が開口した断面コ字型の樋状からなる。実施例において、樋状の向きは進行方向と交差する左右方向に向けている。作業機Dを、ブーム装置Bの先端部に、着脱自在にする着脱部1を作業機Dに設けている。着脱部1に図12乃至図17に図示するように、ブーム装置Bの先端を嵌合させてブーム装置Bと作業機Dとを固定する。
そのため、ブーム装置Bは本願の作業機Dとは異なる形態の作業機Dを選択して着脱することができる。
11は、第1軸である。第1軸11は、作業機Dに設ける着脱部1の下方に進行方向に対する左右水平方向である幅方向に向けて作業機Dを構成する第1部材15に設ける。第1軸11は着脱部1の下部に設けた第1軸保持部12を介して着脱部1に固定する。
第1部材15は、第1軸11に一端部を連結し、第1部材15の前端側が第1軸11に対して上下旋回可能、上下回動自在である。
第1部材15は、第1部材15の旋回範囲を規制する第1規制部13と、第2部材2の第1部材15に対する旋回範囲を規制する第2規制部14とを備える。
第1軸11の前後部に第1規制部13を設ける。第1規制部13は下方回動規制部131と上方回動制部132とで構成されている。
下方回動規制部131は第1軸11の前方側に位置して、第1部材15の後端側が下方に向けて第1軸11周りに回動した場合に、着脱部1の下面に当接することによって、第1部材15の回動を規制する。
上方回動規制部132は第1軸11の後方側に位置して、第1部材15の後端側が上方に向けて第1軸11周りに回動した場合に、着脱部1の後面に当接することによって、第1部材15の回動を規制する。第1規制部13によって、第1部材15は回動可能な範囲が設けられている。第1部材15の回動可能な範囲は、第1規制部13と着脱部1との間隔を調整することによって、任意の範囲に設けることができる。
21は、第2軸である。2は、第2部材である。第2部材2は、図1、図2、図4、図5に図示するように全体として進行方向の前後に長い長尺状体からなる。
第2軸21は、第1部材15の後端側である他端部に位置し、第1軸11と交差する上下方向(垂直方向)に設けて、第1部材15と第2部材2とを連結する。
第2部材2は、第2軸21に一端部を取り付け、第2軸21から後方に向かって延設された長尺部材である。第2軸21には、第2部材2が回動自在に連結され、第2軸21を回転軸として、第1部材15と交差する方向である左右方向に旋回可能、回動可能である。
第2軸21は第1軸11を支点にして上下に移動可能である。
第2規制部14は、第1部材15の第2軸21の近傍である左右両側に設ける。第2規制部14は、第2部材2の旋回範囲を規制する。第2規制部14によって、第2部材2が節度無く回動することを防ぐ。第2部材2の旋回範囲は、第2規制部14と第2部材2との間隔を調整することによって、任意の範囲に設けることができる。
22は、第3軸である。第3軸22は、第2軸21と離間して設ける。第3軸22は、前記第2軸21と平行に配置するとともに、第2部材2の第2軸21への取り付け端と異なる端部を取り付ける。
23は、第3規制部である。第3規制部23は、第3軸22の近傍である第3軸22の左右両側に設ける。第3規制部23は、作業部3に対する第2部材2の旋回範囲、あるいは、第2部材2に対する作業部3の旋回範囲を規制する。第3規制部23は、第2部材2と作業部3が互いに節度無く回動することを防ぐ。第2部材2に対する作業部3の旋回範囲は、第3規制部23と第2部材2との間隔を調整することによって、任意の範囲に設けることができる。
作業部3は第1軸11より進行方向に対する後方、且つ、第1軸11より下方に位置する。作業部3は第2軸21より進行方向に対する後方に位置する。
作業部3は第2部材2の後端部の下方に配置する。
作業部3は、作業部3の上部に、第2部材2の後端部を連結する第3軸22を配置し、第3軸22を回転軸として、第2部材2に対して相対的な左右方向に旋回自在である。
作業部3は、前記第2部材2に対する前記作業部3の旋回範囲を規制する第3規制部23を備える。
作業部3は、図12乃至図17に図示するように溝部C内に配置する。
作業部3は着脱部1の後方に位置し、第1部材15及び第2部材2を介して、着脱部1で牽引される。
作業部3は、第1軸11を支点にして上下に回動可能にされているので、着脱部1と作業部3が相対的に傾斜させて配置させることができる。
図17に図示する、実施例に係る作業機の側面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例を示す側面図であって、上下方向に対する溝の向きと、走行機体の向きが異なる場合を示す図について説明する。
作業時は、側溝の傾斜と走行機体が走行する路面とが、互いに進行方向に沿った上下方向に相対的に傾斜していても、図17に図示するように、作業部3を一方側である側溝の傾斜に沿わせることができる。したがって、互いの傾斜に差が生じても、作業部3の前後傾斜の角度を気にすることなく作業ができる。
図17と図13と対比すれば判るように、E点では、着脱部1下面は、第1規制部13の下方回動規制部131に当接し、着脱部1の下面に当接することによって、第1部材15の回動を規制している。
l4は、走行機体Aの走行面である。
溝C内に配置した作業部3は、先頭の着脱部1によって牽引されることとなるので、特別な駆動装置を用いずとも、溝部Cの壁面に沿って移動することができる。溝部Cの壁面である溝側部C2に沿って移動する場合は、作業部3の側方に設けた棒状のガイド部材66(又はガイド部材66が備える湾曲部67)が溝側部C2に当接することによって、作業部3本体が損傷することを防ぐ。
作業部3は、着脱部1に対して、第2軸21及び第3軸22の2軸によって回動自在にされている。互いに平行に配置された側溝と走行機体とが、相対的に近づいたり遠のいたりしても、第2軸21及び第3軸22で回動する第2部材2が距離の差を吸収することができる。
着脱部1と作業部3の進行方向に対する角度は生じず、互いに平行な角度を保って、平行移動することができるので、作業者は走行機体を頻繁に操舵操作せずともよく、操作が容易になる。
走行機体Aに装着したブーム装置Bに装着した側の平面図である図12、走行機体Aに装着したブーム装置Bに装着した例であって、進行方向の左方から見た図である図13、走行機体Aに装着したブーム装置Bに装着した例であって、進行方向の後方から見た図である図14にそれぞれ図示するように、進行方向に対する左右方向に走行機体Aと作業機Dの相対的な角度差が無い状態の作業に限られない。
図16に図示するように、溝Cと走行機体の進行方向のそれぞれが、進行方向に対する左右方向に相対的な角度差が生じた場合でも、第2軸21及び第3軸22に配置された第2部材2と作業部3のいずれか一方が他方より多く回動する、又は、第2部材2と作業部3のそれぞれが平面視における同方向に回動することで、作業部3は装着に対して進行方向左右に対して相対的に角度差を生じさせることができる。
図9、図10、図11は、実施例に係る作業機の説明図であって、第1軸乃至第3軸で回動した様子を示す。l2は、作業部3の向きである。l3は、走行機体A又は着脱部1の向きである。いずれの場合も、着脱部1と作業部3が相対的な左右方向に回動して、作業可能である。
走行機体に装着したブーム装置に装着した例を示す平面図であって、走行機体が溝部から離れて、溝の方向と平行に走行する場合である図15に図示する場合であっても、作業可能である。作業部3は着脱部1に対して相対的な左右方向に移動することによって、互いに平行な溝Cと走行機体Aの相対的な左右方向の距離の差が生じた場合でも、この差を吸収できる。
作業機の平面図であって、走行機体に装着したブーム装置に装着した例の平面図であって、溝の方向と走行機体の進行方向が、左右方向に角度差がある場合を示す図である図16に図示する場合であっても、溝Cと走行機体Aの左右角度の差を吸収することができる。
すなわち、互いに平行でない走行機体Aの進行方向に対する左右方向と側溝Cの溝方向の左右方向とに角度差があっても、着脱部1と作業部3が相対的な左右方向に回動することで、溝Cと走行機体Aの左右角度の差を吸収することができる。したがって、作業者は走行機体Aの操舵のために操作装置類を頻繁に操作せずともよく、操作が容易になる。
第1規制部13、第2規制部14、第3規制部23によって、第1部材15、第2部材2、作業部3の回動角度が規制されているので、着脱部1に対して作業部3の位置関係を限定させることができる。すなわち、作業部3が溝C外に位置した場合でも、着脱部1に対して作業部3が節度を以って位置させることができ、ブーム装置Bを使用して作業部3を溝C内に配置することが容易にできる。
この作業機Dは、敷設された側溝C等の溝部Cに配置し、堆積している土砂や泥等を溝C外に排除・排出する作業を行う。実施例での作業機Dは、ブーム装置Bの先端部に設け、このブーム装置Bを展開させることによって、走行機体Aから遠く離れた場所にある溝Cで作業が可能である。
第1軸11及び第2軸21及び第3軸22は、溝Cの上方に位置するので、第1部材15、第2部材2、作業部3の回動を溝Cが阻害することがない。
作業部3の構成について説明する。
4は、作業部3を構成するオーガケースである。図3、図4に図示するように、オーガケース4は、前方及び下方を開放させた箱状からなり、溝部Cに配置する作業部3に設ける。オーガケース4内には、オーガ44を設置する。
オーガケース4の後面は、図2、図4に図示するように、オーガ44の回転外周に沿って円弧状に湾曲する。この湾曲面は、オーガ44の回転外周に近接して配置している。このため、オーガ44によって、後方に移動し、さらに上方に向かう物体Wが、放射方向に漏れ出すことを防ぐことができる。
オーガケース4の下方は開放され、且つ、オーガケース4後面の湾曲面の下端は、前方下方に向けられている。湾曲面の下端はオーガ44の回転外周の下端とほぼ同じか、僅かに高い位置に設けている。下端が前進に伴って溝底部C1と相対的に移動することで、オーガ44によって移動されずに、溝底部C1に残った物体Wを掬い上げることができる。その後、オーガケース4後面の湾曲面上に載せられた物体Wは、オーガ44(中央掻取部442)によって、上方に移動させられる。
オーガケース4は、回転軸41を支持可能にするとともにオーガ44の左右方向の側部を覆う側板43を有する。
41は、回転軸である。回転軸41は、オーガケース4に水平方向に向けて配置した軸であって回転駆動する。
実施形態の回転軸41は、図1、図2に図示するようにオーガケース4外であるオーガケース4後方に設けたモータ51の回転動力を、オーガケース4の側部に設けた回転軸41と一体に固定されたプーリ52に、ベルト53やチェン等の伝動部材を介して伝動する。モータ51は、電気、油圧の方式は問わない。
42は、軸受あるいは軸受部である。45は、支持アームである。オーガ44は前記回転軸41と一体に固定する支持アーム45を備える。
軸受42は、回転軸41をオーガケース4内で支持する。軸受42は、オーガケース側板43の内側に位置させているため、軸受42がオーガケース4から外側に突出することを防いでいる。回転軸41とオーガ44の側部掻取部441を連結固定する長尺板状の支持アーム45は、一端側を側部掻取部441の中間部に設けた接合部444で固着し、他端側を軸受42の近傍で固着させている。そのため、支持アーム45は、側部掻取部441が受ける回転軸41と直交する方向に掛かる荷重を軸受42が直接的に受けることで、回転軸41に掛かるモーメント荷重を減らし、回転軸41を損傷から防ぐことが可能である。
オーガ44は、回転軸41に配置され、回転軸41と一体となって回転して物体Wを掻き取るとともに物体Wを投擲可能である。
オーガ44は、図6、図7等に図示するように、中央掻取部442と、中央掻取部442の両側に位置した側部掻取部441とを備える。側部掻取部441と中央掻取部442は連続して形成され、回転軸41に支持アーム45によって固定されている。
中央掻取部442は、オーガ44の回転軸41の中間部に設け、且つ、側部掻取部441から連続して形成するとともに回転軸41の軸方向と直交する方向に面を向けた平面部442aを有する。
オーガ44に、中央掻取部442の左右に位置して設けた側部掻取部441のそれぞれは、中央掻取部442に対して互いに左右対称形状に形成する。実施形態でのオーガ44は、軸方向から見て、回転軸41周りに等間隔に二か所に中央掻取部442と側部掻取部441を設けて構成しているが、これらの数に限定はない。
オーガ44は、進行方向に対する左右方向に向けた水平軸である回転軸41周りに回転することによって、オーガ44前方に存在する堆積した土砂等の物体Wを掻き取るとともに、上方に向けて投擲する。実施形態でのオーガ44の回転方向は、回転軸41の軸方向から見て、オーガ44の回転する半径方向先端部の上方側が前方に、下方側が後方に向けて回転する。すなわち、ダウンカットする。
オーガ44に設けた、中央掻取部442について更に説明する。
中央掻取部442は平面に形成した板状からなる平面部442aを有する。
中央掻取部442の、回転軸41の軸方向と直交する方向に面を向けた中央掻取部442の平面部442aの、回転軸41の軸方向と平行な方向の幅は、回転軸41の半径方向に対する放射方向に向かうにしたがって拡大する。平面部442aは側部掻取部441から中途部442bを経て、連続して形成する。中途部442bは、図3及び図4に示すように放射方向に頂点を向けた1つ以上の三角平面を連続して繋ぎ合させた形状、あるいは、図示しないが、回転軸41から放射方向に向かうにしたがって曲率半径が小さくなるように湾曲させた形状によって、側部掻取部441と平面部442aを連続させている。したがって、平面部442aは、回転軸41側が頂点となる三角形状、あるいは、回転軸41側が短辺となる台形状に形成されている。
平面部442aは図2に図示するように、オーガ44の回転方向前方から見た場合、回転半径に対する放射方向に向けて面が広くなるように形成する。物体Wを放射方向に遠心力で投擲する際に、平面部442aに沿って移動する物体Wがスムースに放射方向に移動できる。
一方で、中央掻取部442でオーガ44前方の物体Wを掻き取る場合に、放射方向に向けて広くなる平面部442aによって、中央掻取部442が物体Wを掻き取ることができる幅を確保できる。
平面部442aの幅は、回転軸41側の幅を基準にすると、回転半径方に向かうに従って1.5~2倍程度に広がるのが望ましい。例示においては、1.8倍を採用している。物体Wは接触する面積が少ないほど摩擦が減少し、平面部442a上を移動しやすくなる。平面部442aの回転軸方向の幅は、放射方向に向かうにしたがって大きくなるので、平面部442a上の物体Wは、遠心力によって放射方向に移動する際に、側方の中途部442bや側部掻取部441との接触の機会を大きく抑制し、摩擦の増大を防ぐことができる。したがって、中央掻取部442の平面部442aに位置する物体Wは、無用な摩擦力を発生させること無く、遠心力によって平面部442aの放射方向に対する外側端部に移動させることができる。そして、平面部442a外側端部に達した物体Wは、平面部442aを離れてシュート71側に向かって投擲される。
オーガ44の回転領域外周である、側部掻取部441及び中央掻取部442の回転半径方向先端の外周側は、全域において凹凸がないように形成している。このため、予め形成された溝Cである側溝Cの構造物を損傷させるリスクを低減し、且つ、溝底部C1の物体Wをきれいに掻き取ることができる。
オーガ44に設けた、側部掻取部441について更に説明する。
オーガ44は、図2に図示するように、回転軸41の端部から回転軸41の中間部に向かうに従って傾斜させた側部掻取部441を備える。
図2、図3、図4、図6、図7等に図示する側部掻取部441は、回転軸41に対して直交する方向(例えば前方)から見た場合、面を回転軸41の軸方向に対して内側に傾斜したように角度をつけて配置する。側部掻取部441は、オーガ44による作業可能な幅であって進行方向に対する左右幅である作業幅の端部となる土を、掻き取るとともに中央側に寄せることができる。
側部掻取部441の回転方向放射方向先端の全ては、図4に図示するように側面視において、オーガ44の回転する半径方向に対する先端部の領域を通過するように形成する。すなわち、側部掻取部441は、側面視、円弧状に形成する。このため、回転時において、側部掻取部441は、側部掻取部441下方に位置する溝C底面との隙間を最小にして効率よく物体Wをオーガ44の中央部に移動させるとともに、側部掻取部441が回転時に連続して、物体Wをオーガ44の中央部に移動させる。
オーガ44に設けた側部掻取部441は、回転軸41の端部側であって、回転方向前方に先鋭部443を設けている。先鋭部443は、支持アーム45より回転軸41の軸方向に対する端部側に位置する。
先鋭部443は、側部掻取部441を回転軸41に固定する支持アーム45より、回転方向前方側に突出させている。先鋭部443は、回転半径に対する放射方向に向かうに従って先鋭化する。
図4に図示するように側面視において、側部掻取部441が設ける先鋭部443の幅は、中央掻取部442側の側部掻取部441の幅に対して、小さくなるように設ける。このため、先鋭部443の直下に位置した物体Wは、回転によって先鋭部443が突き刺さり易く、進行によって連なるようにオーガ44側に相対移動する物体Wを分離させることができる。
回転軸41の軸方向と直交する方向から見た先鋭部443は、支持アーム45との接合部444よりオーガケース4の側板43寄り、且つ、側板43の近傍に配置している。このため、支持アーム45がオーガケース4と接触することを防ぐとともに、オーガ44の作業幅をオーガケース4内で最大限に確保できる。
オーガ44の作業幅の確保と回転軸41を損傷防止の両立と併せ、先鋭部443の回転領域が、軸受42の半径方向の外周側を移動するように配置するので、軸受部42に直接物体Wが到達することがない。また、先鋭部443先端がオーガケース側板43に近接して回転するので、土砂等の物体Wが側板43に付着しても、先鋭部443によって削ぎ落し、オーガケース4内を清浄に保つことができる。
オーガケース4は、軸受部42により回転軸41を支持するとともに、先鋭部443が回転によって軸受部42の半径方向の外周側を移動することで、オーガ44での作業を適正な状態で連続的に行わせることができる。
側部掻取部441と回転軸41には、図4に図示するように、物体Wが通り抜けることが可能な空間Sがそれぞれ確保されている。側部掻取部441によって移動する物体Wの量が過剰になった場合は、この空間Sから回転軸41の端部側に逃げることができる。したがって、オーガ44によって物体Wを掻き取る際に必要な回転駆動力を過剰に設定させずに済むため、装置全体が肥大化することを防ぐ。
図4に図示するように、側面視における空間Sの回転軸41中心側から放射方向先端の空間S幅は、先鋭部443から中央掻取部442に向かうにしたがって徐々に小さくなるように形成する。
すなわち、側面視における、側部掻取部441の回転軸41中心側から放射方向先端の向かう半径方向の作業高さは、先鋭部443から中央掻取部442に向かうにしたがって徐々に大きくなる。このように形成することで、回転軸41の端部側から徐々にかき集められて、嵩が増していく物体Wは、徐々に押される作業高さが増す側部掻取部441によって、取りこぼすことなく中央掻取部442側に移動することができる。
他方、側部掻取部441によって移動する物体Wの嵩が、過剰に増した場合は、空間Sから側部掻取部441の回転方向後方に逃がすことで、回転軸41に過剰な回転負荷がかかることを防ぐ。
側部掻取部441の中央掻取部442側の空間Sを小さく設けているので、中央掻取部442による物体Wの投擲時に、側方の空間Sから漏れ出す量を抑制できる。空間Sと側部掻取部441の側面視における、回転軸中心から半径方向外側に向かう方向の幅の比率は、先鋭部443先端側の側部掻取部441の作業高さを1とした場合、空間Sの幅を1~1.5とし、先鋭部443から中央掻取部442側に向かうにしたがって、空間Sの幅は0.2~0.5、側部掻取部441の作業高さは、1.5~1.8程度に徐々に変化させるのが良い。
側部掻取部441から連続して形成する中央掻取部442は、オーガ44の作業幅に対する中央部で物体Wを掻き取るとともに、側部掻取部441及び中央掻取部442で集めた物体Wを上方に投擲する。中央掻取部442が投擲した物体Wは、オーガケース4の幅方向に対する中央部のやや後方側で、オーガ44の上部に位置したシュート71によって案内されて溝C外に投擲される。
側部掻取部441と支持アーム45の接合部444は、側部掻取部441の回転方向後方側に位置しているため、側部掻取部441の回転方向前方側での物体Wの移動を阻害しない。
オーガ44の作用について説明する。
物体Wがオーガ44の回転領域内に達し、且つ、先鋭部443に到達すると、先鋭部443が突き刺さる。そして物体Wは、そのまま側部掻取部441によって中央掻取部442側に移動する、または、回転する先鋭部443の遠心力によって回転領域の直下の溝底部C1に叩きつけられる。
溝底部C1に叩きつけられた物体Wは、衝撃で崩れ、ほぐされた状態になる。その後再度、側部掻取部441によって、溝底部C1を進行方向に対する幅方向に移動し、中央掻取部442に到達する。中央掻取部442の平面部442aに到達した物体Wは、中央掻取部442によって後方に相対移動し、オーガケース4の後面の湾曲面に到達する。その後、物体Wは、湾曲面に沿って中央掻取部442の平面部442aで持ち上げられて上方に移動するとともに、シュート71を介して上方に投擲される。
物体Wがオーガ44の回転領域内に達し、且つ、中央掻取部442に到達した場合、物体Wは中央掻取部442によって、後方に相対移動するとともに上方に投擲される。又は、中央掻取部442によって、回転領域の直下の溝底部C1に叩きつけられたとしても、物体Wは衝撃で崩れほぐされた状態になるため、回転する中央掻取部442によって掻き取りが容易である。その後、中央掻取部442の平面部442aによって後方に移動し、オーガケース4の後面の湾曲面に到達する。その後、物体Wは、湾曲面に沿って中央掻取部442の平面部442aで持ち上げられて上方に移動するとともに上方に投擲される。
61は、スクレーパである。スクレーパ61は板状の部材であり、オーガケース4の下部で、オーガケース4の幅方向に架け渡すように設ける。
図4、図6他に図示するように、スクレーパ61は、オーガ44の前方に、前方側に対して後方側が上位になるように傾斜させて設ける。スクレーパ61は、オーガ44の作業幅よりも大きな作業幅を有する。スクレーパ61は、後端側はオーガ44の回転領域外の近傍に配置するとともに後端側は平面視において図6に図示するようにオーガ44の回転領域に重複するように設ける。
スクレーパ61の前端であるスクレーパ前端部65は、オーガ44の回転軸41方向である側面視において、オーガ44の回転領域の下端より僅かに上方又はオーガ44の回転領域の下端と同じ高さに位置させる。そのため、前方下部に突出したスクレーパ前端部65が、前進移動によって溝C内に存在する小さな段差に引っ掛かり、作業部Dが前進できなくなることを防止する。すなわち、作業部3の最下端であり、溝底部C1と接触するのはオーガ44であるが、回転するオーガ44の外周部は凹凸が無く、また、側面視円形であるので、段差があっても乗り越えることができる。
図1、図2、図6に図示する54は、傾斜板部である。平面視における傾斜板部54は、オーガケース側板43の前方部に設け、前方に向かうに従って進行方向に対する幅方向の外側に向かうように傾斜させる。傾斜板部の前端部である傾斜板前端部55は、回転軸41の端部及びスクレーパ61の側端部より、進行方向に対する幅方向外側に配置する。
側面視において、傾斜板部54の傾斜板前端部55は上方から下方に向かうに従って進行方向に対する後方に向かうように傾斜している。そして、傾斜板前端部55の上部がスクレーパ61のスクレーパ前端部65より前方に突出するように配置する。上記のように構成した傾斜板部54の傾斜板前端部55は、溝Cの溝側部C2に接することが可能で、作業機Dの前進によって溝側部C2に付着した物体を剥がすことができる。
傾斜板部54の下端側、オーガ44の回転領域の前方にはスクレーパ61が配置されている。スクレーパ61は、溝底面C1上の物体Wを掬い上げると同時に、傾斜板部54で溝側部C2から剥がし落した物体Wを受けることができる。スクレーパ61上の物体Wは、機体の進行とともに後方側に移動し、その後オーガ44によってさらに後方に移動し投擲される。
本発明の傾斜板部54は、溝C幅より狭い作業幅のオーガ44に、オーガ44の作業幅より外側側方に位置する土砂等の堆積物である物体Wを集める。また、溝Cの壁面である溝側部C2に付着した物体Wを剥がし落とし、オーガ44にて回収・投擲させる。
傾斜板部54は、側面視において、オーガ44の回転領域より前方に位置させ、且つ、オーガケース4の側板43の前方に設ける。また、傾斜板部54の高さはオーガ44の回転領域の高さとほぼ同一に設けている。前進するオーガ44が到達する前に、予め、溝側部C2の物体Wを剥がすことができる。
傾斜板部54の傾斜板前端部55は、オーガ44の回転軸41を支持する軸受部42の端部より進行方向外側に配置する。傾斜板前端部55は、作業機Dで一番幅方向外側に突出していることとなる。したがって傾斜板前端部55は、オーガ44では到達できない、オーガ44の作業幅より外に存在する溝側部C2の物体Wを回収することができる。
傾斜板前端部55は側面視において、上方から下方に向かうに従って進行方向に対する後方に向かうように傾斜させているので、溝側部C2に接した先端部が前進に伴って、上方から徐々に物体Wを剥ぎ落とすことができる。そのため、溝側部C2から物体Wを削り落とす際の抵抗を減少させることができ、傾斜板前端部55が抵抗によって溝側部C2から逸れることがない。つまり、剥ぎ残しがなく、剥ぎ落とした後の溝側部C2に物体Wが付着しないので溝側部C2がきれいに仕上がる。
正面視における傾斜板前端部55は上方から下方に向かうに従って、進行方向の幅に対する内側に向かうように傾斜させている。既成溝Cの断面は、下方に向かうにつれて徐々に狭くなるように形成されているので、これに合わせることによって、溝側部C2の物体Wを効率よくきれいに掃き落すことができる。
66は、ガイド部材である。ガイド部材66は、作業部3の下部、かつ側板43の外側に設ける。ガイド部材66は前後方向に長く設けた長尺状の部材からなる。実施例においては丸棒を用いて形成している。
ガイド部材66は傾斜板部54の下端部に位置し、傾斜板部54の下端部と同じ位置、又は、やや外側を通過するように位置させる。
ガイド部材66は、前進によって傾斜板前端部55の下端部と同じ位置または傾斜板前端部55の下端部よりやや外側を通過することができる。
ガイド部材66は前後方向に長く設けた長尺状の部材であるので、この長尺方向が壁面である溝側部C2と接触することで、オーガケース4を溝C方向に合わせた適正な状態で配置させることができる。ガイド部材66は、作業部3が進行方向に沿った溝C内に配置された場合に溝Cの溝側部C2に接触して作業部3を溝C内に沿って案内可能である。
そのため、傾斜板部54を含むオーガケース4が溝C内での作業を適正に行うことができる。
ガイド部材66が傾斜板部54の下端部と同じ位置または外側を通過するので、溝C内の壁面部分である溝側部C2に段差や凹凸があっても、傾斜板部54前端がこれに引っ掛かって作業機Dの前進を阻害されることを防ぐことが可能である。
ガイド部材66が傾斜板部54の下端部に位置しているので、傾斜している壁面を有した溝C内に配置された作業機Dが、オーガケース4の左右に位置したガイド部材66の左右幅より狭い溝C幅にあっても溝側部C2の傾斜に沿って上昇し、狭い溝Cに食い込むことによる作業機Dの自己破損を防止できる。
67は、湾曲部である。湾曲部67は、ガイド部材66の前端側に設ける。湾曲部67は、進行方向の前方に向かうにつれて、傾斜板前端部55より進行方向の幅に対する内側に湾曲し、且つ、湾曲部67の前端がスクレーパ前端部65及び傾斜板前端部55より前方に突出する位置に設ける。
ガイド部材66の先端部は内側に湾曲させた湾曲部67を有している。ガイド部材66が接触する溝C内の壁面部分に凹凸があっても、引っ掛かることなくオーガケース4をガイドすることができる。また、溝C幅が狭くなったとしても、湾曲部67で事前に感知することで、作業機Dが溝Cの壁面である溝側部C2に沿って上昇させることを可能にする。
スクレーパ61について更に説明する。
スクレーパ61の左右はオーガ44の作業幅より広く設けているので、オーガ44に供給される物体Wを確実に溝底部C1から剥がすことができる。そして、浮き上がった状態の物体Wをオーガ44で後方に掻き込んで移動できる。つまり、オーガ44の回転領域内に、凝集した状態の物体Wが溝底部C1に貼り付いたまま入らないので、オーガ44に過大な負荷がかかることを抑止することができる。
この発明の実施例のスクレーパ61は、オーガ44の前方に位置し、前進とともに硬く締まった土砂類である物体Wを予め溝Cの溝底部C1から剥離させることができる。
スクレーパ61がない場合、溝底部C1に貼り付き、且つ、硬く締まった状態の物体Wを、回転体であるオーガ44自体が掻き取ることとなる。この場合のオーガ44は貼り付いた物体Wを溝底部C1から剥がす作用と、硬い物体Wを砕いて中央側に寄せつつ後方に移動させる作用の両方を受け持つことになる。このため、オーガ44には回転に要する負荷が大きくなり、駆動に大きなエネルギーを要することとなる。
スクレーパ61の後端部はスクレーパ前端部65に対して浮き上がるよう前後傾斜させている。さらに、この後端部は、平面視において、オーガ44の回転領域と重複する位置に設けている。これにより、スクレーパ61によって溝底部C1から浮き上がりオーガ44に到達した物体Wが、オーガ44によって後方側に移動させることができる。
スクレーパ61のスクレーパ前端部65によって、前進とともに物体Wを予め溝Cの底部から剥離させるので、オーガ44は、溝底面C1から剥離させることを不要にさせる。
スクレーパ61の後端部はオーガ44の回転領域の直前に位置しているので、機体の前進と共にスクレーパ61の後端側に押し出された剥離後の物体Wが、容易にオーガ44に到達できる。
更にスクレーパ61は、物体Wの溝底面C1からの剥離を促進させるために振動機構を備える。スクレーパ61の振動機構及びスクレーパの作用について説明する。
スクレーパ61は、前後あるいは上下方向に振動可能に設けている。スクレーパ61の左右両端から後方に向けてロッド62を取り付ける。
63は、支持部である支持軸である。支持軸63は側板43の外側の面から外側に向かって突出させた部材である。そして、支持軸63の側面に、ロッド62を貫通させるとともにロッド62を摺動可能に保持可能な貫通孔を設けている。実施例における支持軸63は丸棒を用いていて、この軸方向を進行方向に対する左右方向に向けている。また、丸棒の軸方向と交差する方向に貫通孔を設けている。
支持軸63はオーガケース4に設けるとともに回転軸41と平行に設け、スクレーパ61の左右両端部に固定しているロッド62を支持する。
64は、カム軸である。カム軸64は、回転軸41の端部に配置され、回転軸41と一体になって回転し、偏心運動をする。
ロッド62は、支持部63を介してスクレーパ61とカム軸64とを連結する。ロッド62の後端部には軸受62aを設け、ロッド62はこの軸受62aを介してカム軸64と連結されている。
ロッド62はオーガケース4の側板43に設けた支持部63に支持することによって、スクレーパ61を支持している。なお、支持部63は側板43に対して、左右方向を軸にして回動可能に設ける。さらにロッド62は支持部63によって、長手方向に摺動自在にされている。ロッド62は支持部63よりさらに後方に延ばされ、回転軸41に到達する。回転軸41の軸端部には、回転軸41に一体となって固定されたカム軸64が有り、ロッド62の後端部は軸受62aを介してカム軸64と連結している。
オーガ44の回転軸41が回転すると、カム軸64も一体となって回転し、偏心運動をする。この偏心運動を受けたロッド62は支持部63を摺動するとともに、支持部63を支点に前方側が上下揺動する。したがって、スクレーパ61はロッド62の動きに連動して前後方向に揺動振動するとともに、図8に実線と破線でスクレーパ61を図示するように、スクレーパ61のスクレーパ前端部65が上下に揺動振動する。
l1は、スクレーパ61先端の揺動軌道である。
物体Wと溝底部C1間に位置したスクレーパ61は、前後振動によって、物体Wを溝底部C1から削るようにして物体Wと溝底部C1間に入り込み、溝底から剥がすことができる。
さらにスクレーパ61はスクレーパ前端部65が上下振動するので、物体Wを溝底から剥がすことをさらに容易にする。
b1は、スクレーパ61の下端部である。スクレーパ61の上下振動により、図8に実線であらわす状態と二点鎖線にあらわす状態に上下に振動する。
機体の進行とともにスクレーパ61上を後方に向けて、前方の物体Wに押し出されるように移動する物体Wは、スクレーパ61の前後振動及び上下振動によって、物体Wをほぐすことができる。
すなわち、硬く締まった土やこの塊がスクレーパ61の振動によって、ほぐされて軟かくすることができる。その後、オーガ44に至った物体Wは、側部掻取部441や中央掻取部442によって、集積されるとともに上方に投擲されることとなる。物体Wは、ほぐされて軟かくなっているので、オーガ44は物体Wを少量ずつ中央側に移動させて投擲することができる。物体Wを少量ずつ移動させるので、オーガ44の回転に掛かる負荷や抵抗を低減させることができ、駆動に掛かるエネルギーの増大を抑制できる。
71は、シュートである。711は、シュート接続口である。オーガケース4の上部中央は筒状あるいはコの字状のシュート71が設けられていて、オーガケース4の上部はシュート71を通じて開放されている。オーガ44の中央掻取部442とオーガケース4後部の湾曲面によって、放射方向が閉塞状態で上方に移動した物体Wは、シュート71下部で閉塞が開放された状態になる。そして、物体Wは遠心力によって中央掻取部442の平面部442a上を放射方向に移動し、シュート接続口711を通過してシュート71に案内されながら上方に投擲される。例示ではシュート71は進行方向右側に湾曲されていて、上方に投擲された物体Wは右方向に軌道を修正される。したがって、物体Wは右側上方に投擲されていく。物体Wを投擲する軌道は、シュート71の湾曲方向を調整することで任意の方向に排出させることができる。
1 着脱部
2 第2部材
3 作業部
4 オーガケース
44 オーガ
441 側部掻取部
442 中央掻取部
443 先鋭部
11 第1軸
15 第1部材
21 第2軸
22 第3軸
41 回転軸
C 溝部
D 作業機

Claims (5)

  1. 溝部に配置する作業部に設ける、前方及び下方を開放させた箱状のオーガケースと、
    前記オーガケースに水平方向に向けて配置した軸であって回転駆動する回転軸と、
    前記回転軸に配置され、前記回転軸と一体となって回転して物体を掻き取るとともに物体を投擲可能なオーガと、を備え、
    前記オーガは、前記回転軸の端部から前記回転軸の中間部に向かうに従って傾斜させた側部掻取部を備え、
    前記側部掻取部は、前記回転軸の端部側に設けるとともに、回転方向前方且つ回転半径に対する放射方向に向かうに従って先鋭化した先鋭部と、
    を備えたことを特徴とする作業機。
  2. 前記オーガは前記回転軸と一体に固定する支持アームと、を備え、
    前記先鋭部は、前記支持アームより前記回転軸の軸方向に対する端部側に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業機。
  3. 前記オーガケースは、前記回転軸を支持するとともに前記先鋭部が回転によって半径方向の外周側を移動するように配置した軸受部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記オーガは、前記回転軸の中間部に設け、且つ、前記側部掻取部から連続して形成するとともに前記回転軸の軸方向と直交する方向に面を向けた平面部を有する中央掻取部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の作業機。
  5. 前記平面部の前記回転軸の軸方向と平行な方向の幅は、前記回転軸の半径方向に対する放射方向に向かうにしたがって拡大する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の作業機。


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