JPH09316920A - 溝掘り装置ならびに溝掘り方法および溝の埋め戻し方法 - Google Patents

溝掘り装置ならびに溝掘り方法および溝の埋め戻し方法

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JPH09316920A
JPH09316920A JP13185096A JP13185096A JPH09316920A JP H09316920 A JPH09316920 A JP H09316920A JP 13185096 A JP13185096 A JP 13185096A JP 13185096 A JP13185096 A JP 13185096A JP H09316920 A JPH09316920 A JP H09316920A
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JP
Japan
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groove
sand
earth
digging device
support
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JP13185096A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamamoto
晴士 山本
Satoshi Yamamoto
敏 山本
Tokumichi Mitsui
得道 三井
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MARUMA TEKUNIKA KK
SEKISUI PLANT SYST KK
Original Assignee
MARUMA TEKUNIKA KK
SEKISUI PLANT SYST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の深さの比較的広幅の溝を連続的に掘削す
る。 【解決手段】地上を走行可能な走行車両に起伏自在に軸
支され、前面下部が開放されるとともに、上部に放出口
31aを形成した筒状の支持体3と、該支持体3に回転
軸41の両端が回転自在に軸支され、スクリューブレー
ド42の外周縁に掻き取り部7を設けたスクリューオー
ガー4とから構成され、スクリューオーガー4を回転さ
せた状態で走行車両を走行させることにより、掻き取り
部7で土砂を掻き取り、掻き取った土砂をスクリューオ
ーガー4を介して上方に持ち上げて放出口31aから排
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプやケーブル
などを地中に埋設するための溝を連続的に掘削する溝掘
り装置ならびに溝掘り方法および掘削した溝の埋め戻し
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、パイプやケーブルなどを地中に
埋設するため、あるいは、果樹菜園などにおいて、溝を
掘る装置として、チェーンに切り刃を設けた回転刃をク
ローラ(crawler)式あるいはホイール(whe
el)式走行車両に装備し、回転刃を循環させながら地
中に挿入し、走行車両を移動させることにより、溝を掘
るトレンチャーや、走行車両に起伏自在に軸支したアー
ムの先端にバケットを回動自在に軸支し、バケットで土
砂を掘りつつすくって溝の外に投棄することにより、溝
を掘るバックホーが知られている。
【0003】この場合、掘削した溝内にパイプやケーブ
ルなどを敷設し、掘り出した土砂を効率よく埋め戻すた
めには、比較的大きな幅の溝を掘削する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トレンチャ
ーによる溝掘りでは、回転刃を循環させることによって
溝を連続的に掘り進めることができ、作業効率は良好で
あるが、切り刃が大きくなると、土砂礫の抵抗が大きく
なり、大きな動力源を必要とする。このため、掘削可能
な溝幅は100〜200mm程度迄であり、それ以上の
溝を掘削することは通常行われていない。また、切り刃
を地中に押圧する力が弱いので硬い土を掘り起こすこと
は非常に困難である。さらに、切り刃の構造が岩石を割
ったり、石をすくいあげるように考慮されていないの
で、岩石を割って掘り進むことは難しく、石などを掘り
上げることさえも困難である。また、トレンチャーで
は、比較的狭い幅の溝しか掘削することができないの
で、狭い溝内でのパイプの接続作業や、枝管などの取付
作業や、埋め戻し作業などが容易でない。しかも、その
溝の幅よりも小さな口径のパイプなどの埋設ができるに
すぎず、大きな口径のパイプなどを埋設することはでき
ない。
【0005】バックホーによる溝掘りでは、どのような
幅および深さの溝を掘ることも可能であり、バケットに
入る大きさの石であればこれをすくって溝外に放出する
こともできる。また、バケットを利用して溝の底面を押
さえて平らにすることもできる。すなわち、溝にパイプ
を敷設する際、溝の底面に石などが散在している状態で
パイプを敷設し、土砂を埋め戻すと、土砂の重量とパイ
プ中を流れる液体の重量によって、あるいは、車両の通
行によってパイプが破損するおそれがあることから、溝
の底面を平らにすることが望ましい。しかしながら、前
述したようにバックホーによる溝掘りの利点は認められ
るものの、連続的に溝を掘り進めることはできず、いわ
ゆるバッチ式の掘削方法であって、作業効率が悪く、一
定距離の溝を掘るには多くの作業時間を必要とするとい
う問題がある。また、溝幅や溝の深さが一定せず、余分
な土砂を掘り起こして周囲を汚す欠点がある。このた
め、パイプなどをゴルフ場に敷設する場合、広い範囲に
わたって芝面を土砂で覆う結果となり、ゴルフ場でのバ
ックホーによる溝掘りは敬遠されている。また、溝の深
さが一定しないので、パイプなどの埋設深さが一定しな
いことになる。
【0006】一方、溝を掘削してパイプなどを敷設した
後、掘り出した土砂を埋め戻す場合、大きな石や鋭角に
角張った石などが配管に衝突すると、配管がPVC管な
どのプラスチックパイプの場合、強度が小さく、損傷す
るおそれがある。また、埋設された配管が地盤沈下や車
両の通行などにより圧迫され、埋め戻した土砂中に混じ
っていた大きな石や鋭角に角張った石、あるいは溝底に
散在していた石などによって損傷すると、損傷箇所が地
表面上からは分からないので、見当をつけて掘削しなけ
ればならないこととなり、多大の工数と費用とを要す
る。
【0007】このため、配管の周囲には土や砂のみが接
するように埋め戻すことが好ましいが、前述したトレン
チャーやバックホーによって掘り出した土砂には石など
が混在したままであり、これらをふるい分けることはで
きない。また、溝の底に石などの突起物がないようにす
るためには、掘削とは別の溝底の均し作業が必要とな
る。
【0008】なお、回転軸にスクリューブレードを設け
たスクリューオーガーをブームの先端に懸吊し、スクリ
ューオーガーを回転させつつ地中に向かって押し込むこ
とにより、電柱や植樹などのための断面円形の穴を地中
に穿設するアースオーガーも知られているが、このアー
スオーガーでは溝を掘ることができない。すなわち、ス
クリューオーガーのスクリューブレードは車両の進行方
向にある土砂を掻き取って溝を作っていくような構成と
されておらず、スクリューオーガーによる穴掘り状態で
車両を走行させた場合、土砂の抵抗によってスクリュー
オーガーが折損あるいは屈曲するおそれがある。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、比較的広幅で、しかもほぼ同一深さの溝を
連続的に掘削することのできる溝掘り装置を提供するも
のである。また、本発明は、効率よく溝を掘削すること
のできる溝掘り方法を提供するものである。さらに、本
発明は、掘削することによって形成された溝の底部に配
設された配管などに悪影響を与えないような状態に埋め
戻すことのできる溝の埋め戻し方法を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の溝掘り装置は、
地上を走行可能な走行車両に付設され、前面下部が開放
されるとともに、上部に放出口を形成した筒状の支持体
と、スクリューブレードの外周縁に掻き取り部を設けた
スクリューオーガーと、からなり、該スクリューオーガ
ーの回転軸の下端を前記支持体の下端部近傍に、上端を
前記支持体の上端部近傍に回転自在に軸支し、スクリュ
ーオーガーを回転させた状態で走行車両を走行させるこ
とにより、掻き取り部で土砂を掻き取り、掻き取った土
砂をスクリューオーガーを介して上方に持ち上げて支持
体の放出口から排出することを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の溝掘り方法は、スクリュー
オーガーを回転させた状態で移動させることにより、そ
のスクリューブレードの外周縁に設けた掻き取り部で土
砂を掻き取り、スクリューブレードで持ち上げて排出さ
せ、溝を掘削することを特徴とするものである。
【0012】さらに、本発明の溝の埋め戻し方法は、溝
を掘削することによって掘り出した土砂をふるいにか
け、溝の近傍に目の細かい土砂を、また、溝から離れた
位置に目の粗い石などをそれぞれ選別して排出し、目の
細かい土砂を溝底部に、目の粗い石などを溝内の目の細
かい土砂の上にそれぞれ埋め戻すことを特徴とするもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて説明する。
【0014】図1および図2には、本発明の溝掘り装置
1が記載されており、この溝掘り装置1は、図示しない
動力源にて走行可能な走行車両2と、この走行車両2に
水平軸回りに起伏自在に軸支された支持体3と、この支
持体3に上下両端が回転自在に軸支されたスクリューオ
ーガー4と、前記支持体3の放出口31a(図3および
図4参照)に接続されたシュート5と、支持体3の左右
それぞれに位置してシュート5に設けられたふるい6
と、から構成されている。
【0015】まず、支持体3は、走行車両2の旋回台2
1に起伏シリンダ22を介して起伏自在に軸支されたブ
ーム23の先端に連結されており、起伏シリンダ22の
伸縮作動により、ブーム23、すなわち、支持体3は起
伏するようになっている。この支持体3は、図5および
図6に示すように、略半円筒状の前面カバー31と、外
周面に断面コ字状の補強部材33が溶着された略半円筒
状の背面カバー32からなり、それらの両側フランジ同
士をボルトナットにより連結して筒状に組み立てられて
いる。そして、背面カバー32の上部に、背面カバー3
2よりも短尺の前面カバー31が付設されており、前面
カバー31の上部に、放出口31aが開口されている。
この結果、前面カバー31と背面カバー32を連結する
ことによって形成される断面円形状の空間には、後述す
るスクリューオーガー4をその下半部を露出させた状態
で収容することができる。
【0016】なお、前面カバー31は、スクリューオー
ガー4によって掘削される溝Rの深さに合わせて適宜の
長さのものを選択することができる。すなわち、図1に
鎖線で示す回動軌跡から明らかなように、起伏シリンダ
22の伸縮作動によって支持体3の下端が到達する位置
(掘削する溝Rの深さ)を調整することができ、掘削す
る溝Rの深さに応じて、スクリューオーガー4の地面か
ら上方の部分を覆うように適宜長さの前面カバー31を
使用すればよい。また、掘削する溝Rの深さに応じて、
一定長さの前面カバー31の下端に補助前面カバー31
1(例えば、図13(a)参照)を接続するようにして
もよい。
【0017】一方、スクリューオーガー4は、回転軸4
1の外周面にスクリューブレード42を溶着したもの
で、支持体3の上端および下端近傍にそれぞれ設けられ
た軸受48,48に回転軸41が回転自在に軸支されて
いる。また、図7および図8に詳細に示すように、ブー
ム23には、駆動モータ43が取り付けられており、該
駆動モータ43の出力軸に固定されたスプロケット44
と、回転軸41の上端に固定されたスプロケット45と
の間には、チェーンテンショナー461によって張力を
調整可能なチェーン46が巻回されている。したがっ
て、駆動モータ43を回転作動させることにより、チェ
ーンスプロケットを介して回転軸41、すなわち、スク
リューブレード42を回転させることができる。
【0018】なお、スクリューオーガー4を回転させる
駆動モータ43の取り付け位置は、特に限定するもので
はなく、例えば、支持体3の背面カバー32側に配設し
てもよく、また、回転軸41の上端に直結するようにし
てもよい。駆動モータ43を回転軸41に直結した場
合、チェーンスプロケットは不要となる。
【0019】また、スクリューオーガー4の回転軸41
の上端を軸支する軸受48は、必ずしも支持体3に設け
られていなくてもよく、例えば、支持体3の上方に位置
するブーム23の先端部近傍に付設されていてもよい。
【0020】また、スクリューオーガー4の回転軸41
には、下端軸受48を越えた下方位置に先端スクリュー
ブレード47(図3参照)が連結されている。このた
め、先端スクリューブレード47が下端軸受48より下
方の土砂を掻き取り、さらに、溝Rの底に堆積した土砂
を上方に持ち上げることになる。また、回転軸41に溶
着されたスクリューブレード42の下端部および先端ス
クリューブレード47が回転することによって、下端軸
受48や支持体3の下端部が地盤に直接接して土砂を掻
き削ることが防止される。
【0021】さらに、スクリューブレード42の外周縁
には掻き取り部7が間隔をおいて設けられており、スク
リューオーガー4の回転時、掻き取り部7が進行方向の
溝Rの端部の土砂や岩石を掻き落とし、掻き取られた土
砂や岩石はスクリューブレード42に取り込まれる。
【0022】掻き取り部7は、図9に示すように、先端
に超硬合金製チップ72を設けた軸71に鍔711およ
び周溝71aが形成された掻き取り具7Aで構成され、
この掻き取り具7Aの軸71がスクリューブレード42
の外周縁下面に溶着されているホルダー73に穿孔され
た穴に挿入される。掻き取り具7Aの軸71の周溝71
aおよびホルダー73の穴の内周面に形成された内周溝
73aとによって形成される隙間には切欠部付きリング
状スプリング74が装着される。こうして、掻き取り具
7Aは、切欠部付きリング状スプリング74を介してホ
ルダー73に回転自在に軸支され、かつ、掻き取り具7
Aの鍔711がホルダー73の端面に当接した状態とさ
れる。なお、掻き取り具7Aの超硬合金製チップ72が
磨耗あるいは欠損した場合には、軸71の後端を殴打す
れば、切欠部付きリング状スプリング74が圧縮されて
縮径することから、軸71を前方に抜き出して交換する
ことができる。また、掻き取り具7Aは、超硬合金製チ
ップ72を含む先端部がスクリューブレード42の外周
縁から外方に突出するとともに、その先端がスクリュー
オーガー4の回転方向における斜め下方を指向してい
る。
【0023】この掻き取り具7Aは、実質的に溝Rを掘
削する位置、具体的には、前面カバー31の下方におい
て露出しているスクリューブレード42に設ければよ
い。ただし、掘削する溝Rの深さを変える場合に備え
て、ホルダー73を予め掘削可能な最大深さ位置に対応
する高さ位置までスクリューブレード42に溶着してお
くことが好ましい。
【0024】なお、前述した先端スクリューブレード4
7の外周縁にも、掻き取り部7としての掻き取り具7A
が設けられている。
【0025】ところで、支持体3の前面カバー31の上
部に開口された放出口31aには、左右方向に分岐され
たシュート5が接続されている。また、シュート5の各
先端が指向する先には、ふるい6,6が配設されてい
る。
【0026】なお、図3および図4には、ふるい6が支
持体3に付設された水平軸6aおよび支持体3の上端部
から垂下された懸吊部材37の水平軸6aに揺動自在に
軸支され、シュート5の各先端が筒状のふるい本体6
2,62の内部に挿入された例が示されている。
【0027】このふるい6は、図10に詳細に示すよう
に、下方が開放された略半円筒状の固定カバー61と、
この固定カバー61の円周方向に間隔をおいてそれぞれ
回転自在に軸支したローラ611を介して支持されたふ
るい本体62からなり、固定カバー61とブーム23間
に掛け渡したチェーンなどのテンション部材63(図4
参照)により、支持体3に対して一定角度傾斜した状態
で保持される。
【0028】なお、テンション部材63の長さを調節す
ることにより、ふるい6を任意の角度に傾斜させ、固定
することができる。例えば、テンション部材63の長さ
を長くすれば、ふるい6の傾斜角度は急になり、また、
テンション部材63の長さを短くすれば、ふるい6の傾
斜角度は水平状態に近づくことになる。したがって、粘
度、砂、石の多少や、滑りの良否などの条件に合わせて
支持体3に対するふるい6の傾斜角度を自由に変更する
ことができる。
【0029】また、固定カバー61には駆動モータ64
が設けられており、この駆動モータ64の出力軸に固定
したスプロケット65およびふるい本体62に設けたス
プロケット66間には、チェーン67が巻回されてい
る。したがって、駆動モータ64を回転作動させること
により、チェーン67およびスプロケット65,66を
介してふるい本体62をローラ611で支持しつつ固定
カバー61に対して回転させることができる。
【0030】なお、この際、ふるい本体62がその回転
軸方向に脱落するのを防止するため、固定カバー61に
は、ふるい本体62の半径方向に回転軸を有するととも
に、ふるい本体62の外周リング621のフランジ62
1aに当接可能な支持ローラ612が間隔をおいて軸支
されている。
【0031】一方、ふるい本体62は、固定カバー61
の円周方向に間隔をおいて回転自在に軸支したローラ6
11を転動させるための外周リング621の内面に複数
本の桟622が間隔をおいて配設され、全体の形状は両
端が開放された略筒状とされている。なお、目の細かい
土や砂などは桟622と桟622との隙間を通って速や
かに落下し、また、桟622と桟622との隙間以上の
大きさの目の粗い石などはふるい本体62の先端排出口
62aから排出される。
【0032】さらに、固定カバー61には、ふるい本体
62の先端排出口62aに臨んでゴム、プラスチック、
金属、あるいは織物などからなる邪魔板68(図4参
照)が垂設されている。そこで、桟622と桟622の
間隔以上の目の粗い石などが先端排出口62aから飛び
出してくる際、その石などを邪魔板68に衝突させてそ
の勢いを減衰させ、外方に飛び過ぎるのを防止すること
ができる。
【0033】また、ふるい本体62が回転するので、桟
622と桟622の隙間に挟まった石などはふるい本体
62の下方から上方へ持ち上げられ、自重により自然に
落下して先端排出口62aから排出される。
【0034】なお、シュート5には、セパレータ51の
基端が回動自在に軸支されており、放出口31aから排
出される土砂を左右均等に振り分けることができるよう
になっている。したがって、周囲の条件により、掘り出
した土砂を溝Rの左右に堆積させることができない場合
には、このセパレータ51を利用して溝Rの一方側にの
み土砂を排出させることもできる。
【0035】次に、このように構成した溝掘り装置1の
作動について説明する。
【0036】まず、図1(a)に示すように、スクリュ
ーオーガー4の先端を地面に当接させる。次いで、駆動
モータ43を回転作動させてスクリューオーガー4を回
転させ、起伏シリンダ22を縮小作動させながら、走行
車両2を徐々に前進させる。こうすることによって、支
持体3の先端が地面や溝Rの底を掻き削ることなく、ス
クリューオーガー4の先端は所望の深さに達する。ここ
に、前面カバー31の下端が地表近くに位置することに
なる。
【0037】そして、この状態で走行車両2を図1矢符
方向に走行させると、スクリューオーガー4に付設され
た螺旋状のスクリューブレード42の外周縁から突出し
ている掻き取り具7Aが溝Rの先端部の土砂を掻き取
り、スクリューブレード42上に落とし込む。
【0038】この際、スクリューオーガー4の上下両端
を軸支している支持体3は、補強部材33によって強固
に補強されているので、溝Rの掘削時にスクリューオー
ガー4に加わる大きな負荷を支持し、回転軸41や背面
カバー32が変形するのを防止することができる。
【0039】また、スクリューオーガー4に付設された
スクリューブレード42の外周縁に掻き取り具7Aを設
けていることにより、土砂が岩石を含んでいる場合であ
っても、岩石を掻き取り、あるいは、砕いてスクリュー
ブレード42上に取り入れることができる。
【0040】一方、スクリューブレード42上面に落下
した土砂は、スクリューブレード42が回転することに
より、半円筒状の背面カバー32と略半円筒状の溝Rの
先端部とによって形成される略円筒状の空間(図6参
照)を通って上方に押し上げられる。例えば、金属用ド
リルや木工用錐などの捩じれた溝が彫られている錐を板
材などに押圧し回転させると、切り屑が溝部を通って次
々に押し上げられて出てくるが、これと同様に、掻き取
られてスクリューブレード42上面に落下した土砂は、
スクリューブレード42,42間の溝部を通って上方に
押し上げられる。
【0041】押し上げられた土砂は、当初、支持体3の
前面カバー31と地面との隙間を通って一部外部に押し
出される。そして、押し出された土砂は前面カバー31
の前方の地面上に小山状に堆積する。こうして、前面カ
バー31と地面との隙間が塞がれ、堆積した土砂がある
一定量に達すると、この小山状に堆積した土砂が抵抗と
なってそれ以上の土砂の押し出しが防止される。
【0042】そこで、これ以後、スクリューブレード4
2によって押し上げられてきた土砂は、背面カバー32
と前面カバー31とによって形成される円筒状の空間
(図5参照)を通って、前面カバー31の上部に形成さ
れた放出口31aまで押し上げられ、その放出口31a
から排出されることになる。
【0043】また、放出口31aから排出された土砂
は、左右方向に分岐されたシュート5を経てふるい6,
6に導入され、目の細かい砂などはふるい本体62の桟
622と桟622との隙間を通過して溝Rの端縁近傍の
地面上に落下し、桟622と桟622との間隔より大き
な目の粗い石などはふるい本体62の先端排出口62a
から排出される。また、ふるい本体62が回転するの
で、桟622と桟622の隙間に挟まった石などはふる
い本体62の下方から上方へ持ち上げられ、自重により
自然に落下して先端排出口62aから排出される。
【0044】このため、目の細かい砂などが溝Rの近傍
に堆積し、一方、選別された目の粗い石などが邪魔板6
8によって勢いが減衰されて溝Rから離れ過ぎない位置
に堆積することになる。
【0045】この結果、スクリューブレード42の外径
に相当する比較的広幅の溝Rを、ほぼ一定の深さで、直
線状に、あるいは曲線状に連続的に掘削することができ
る。この際、土質や、土中に含まれる岩石の種類や多少
などの条件によって、走行速度を任意に設定することが
できる。また、掘り出された土砂は、掘削された溝Rの
近傍の狭い範囲にのみ堆積するので、掘り出された土砂
が広い範囲にわたって散乱して周囲の環境を汚すことは
ない。
【0046】一方、溝Rが掘削されたならば、その底に
パイプなどを敷設する。この場合、溝Rが、ほぼスクリ
ューブレード42の外径に相当する比較的広幅に掘削さ
れているため、パイプとパイプとの接続作業や、枝管な
どの取付作業などを溝R内で容易に行うことができる。
また、比較的大口径のパイプなどの敷設作業も容易に行
うことができる。
【0047】パイプなどの敷設作業が終了すれば、掘り
出した土砂を埋め戻すことになるが、掘り出された土砂
は、掘削された溝Rの近傍に堆積しており、埋め戻し作
業を確実に、かつ、簡単に行うことができる。この埋め
戻し作業は、図11に示すように、走行車両2の後部に
排土板8を設けることによって行うことができる。
【0048】以下、走行車両2に設けた排土板8につい
て説明する。
【0049】排土板8は、外方向に向かって八字状に拡
開する第1排土板81と、この第1排土板81と車両2
との間に配置され外方向に向かって八字状に拡開する第
2排土板82からなり、第1排土板81の先端部は、掘
り出した土砂のうち、ふるい6の桟622と桟622と
の隙間を通過した目の細かい土や砂などが存在するとこ
ろに位置するように設定され、第2排土板82の先端部
は、掘り出した土砂が溝Rの左右にわたって堆積すると
ころよりもさらに外方に位置するように設定されてい
る。
【0050】したがって、走行車両2を掘削した溝Rを
跨いだ状態で走行させることにより、溝Rの左右に振り
分けられた土砂を一度に埋め戻すことができる。この
際、まず、第1排土板81によって目の細かい土や砂な
どが溝R内に落とされ、その後、第2排土板82によっ
て目の粗い石などを含む土砂が溝R内に落とされること
になる。
【0051】この結果、図12に示すように、まず、目
の細かい土や砂などがパイプPなどの敷設物の周囲を覆
って堆積し、その上に選別された目の粗い石などを含む
土砂が堆積する。そこで、埋め戻し作業中に、配管Pな
どの敷設物に大きな石や鋭角に角張った石などが衝突す
ることがない。また、地中に埋設された配管Pなどの敷
設物の周囲には目の細かい土や砂しかなく、地盤沈下や
車両の通行などによって配管Pなどに大きな荷重が加わ
った際、大きな石や鋭角に角張った石などが配管Pなど
を圧迫して損傷させるといったこともない。特に強度の
小さいPVC管などのプラスチックパイプの場合、埋設
作業中ばかりでなく埋設後も大きな石や鋭角に角張った
石などにより破損することがないので、効果が大きい。
【0052】ところで、前述した実施形態においては、
配管Pなどを敷設する際、掘削された溝Rの底に石など
が散在していることから、配管Pなどが溝Rの底に散在
している石の上に敷設される可能性がある。このため、
溝Rの底を整地することが好ましい。例えば、図13に
示すように、支持体3の背面カバー32の下端を押さえ
板321に形成し、合わせて、補強部材33の下端中央
に前述した押さえ板321の後方に位置して一定幅の押
さえローラ34を回転自在に軸支することにより、溝R
の底の中央部に散在する石などを押さえつけてほぼ平ら
に均すことができる。この場合、押さえローラ34が溝
Rの底の凹凸に追従するように、押さえローラ34をス
プリング341を介して緩衝させることが好ましい。
【0053】また、前述した押さえ板321および押さ
えローラ34に代えて、図14に示すように、平面視三
角形状の除石具35を支持体3の下端中央部に配設して
もよい。この除石具35を設けることにより、溝Rの底
に散在する石を中央から左右側方に押しやることがで
き、この結果、溝Rの底に配管Pなどを敷設する際、そ
の配管敷設部分を石のない状態とすることができる。
【0054】なお、図14に示すように、支持体3を構
成する背面カバー32の外周面に設ける補強部材33と
して、断面コ字状の複数本の長尺体を使用してもよく、
また、各種の形鋼などを適宜使用してもよい。この場
合、背面カバー32に並設して付設されたこれらの補強
部材33,33を連結材331によって連結しておけ
ば、より強固となる。また、図14の場合、補助前面カ
バー311を補強部材33の側面にボルトによって容易
に連結できるように、補強部材33の適宜位置に作業口
33aが形成されている。
【0055】また、図14は、スクリューブレード42
の外周縁の下面に間隔をおいてその外周縁から突出する
ように鋼ブロック74を固着し、掻き取り具7Aとした
掻き取り部7の例を示している。
【0056】そして、図15は、鋼ブロック74を断面
L字状あるいはT字状に形成して掻き取り具7Aとし、
スクリューブレード42の外周縁の上面あるいは下面に
間隔をおいて固着したホルダー731にボルトを介して
取り付け、これを掻き取り部7とした各種の例を示して
いる。このように、鋼ブロック74をボルトを介して着
脱できるように取り付けることにより、鋼ブロック74
が欠損あるいは磨耗した場合に簡単に交換することがで
きる。
【0057】さらに、図16は、超硬合金製チップ72
を有する掻き取り具7Aを構成する軸71に雄ネジを形
成し、スクリューブレード42の外周縁に固着したホル
ダー73に雌ネジを形成し、掻き取り具7Aをホルダー
73にネジを介して着脱自在に結合した掻き取り部7の
例を示している。
【0058】また、図17に示すように、スクリューブ
レード42の外周縁に歯車状の掻き取り部7を直接設け
るようにしてもよい。
【0059】一方、溝Rの掘削の際、掘り出した土砂の
一部が前面カバー31の下端と地面との隙間から押し出
されて堆積すると、これらの堆積した土砂は、走行車両
2の走行に伴って支持体3により溝Rの端縁部に押しや
られ、溝Rの端縁部に沿って堆積することになる。そし
て、溝Rの端縁部に堆積した土砂は、雨によって溝Rに
戻る他、配管Pなどの敷設作業時にも一部落下して、敷
設作業に支障をきたすことになる。
【0060】さらに、前面カバー31の下端と地面との
隙間から押し出されて堆積した土砂中に大きな石や、鋭
角に角張った石などが混在している場合には、支持体3
により溝Rの端縁部に押しやられて堆積した土砂中に大
きな石や、鋭角に角張った石などが存在することにな
る。そして、埋め戻しの際、この大きな石や、鋭角に角
張った石などが一番最初に溝R中に落下し、溝Rの底に
配設された配管Pなどの敷設物に衝突することになる。
また、地盤沈下や車両の通行などによって地中に埋設さ
れた配管Pなどの敷設物に大きな荷重が加わった際、大
きな石や鋭角に角張った石などが配管Pなどを圧迫して
損傷させることにもなる。
【0061】したがって、溝Rの端縁部に沿って土砂が
堆積しないように工夫することが好ましい。このため、
例えば、図18および図19に示すように、ゴム、プラ
スチックあるいは金属などからなる弾性体によって断面
C字状に形成されたはみ出し防止具36が、支持体3の
前面カバー31の下端全周にわたって地面と接するよう
に配設される。この結果、溝Rの掘削時、はみ出し防止
具36によって前面カバー31の下端と地面との隙間が
塞がれるので、その隙間を通して押し出される土砂の量
が制限され、スクリューオーガー4の前進に伴ってほと
んどの土砂が放出口31aから排出され、溝Rの端縁部
に土砂が堆積することを防止することができる。この
際、弾性体からなるはみ出し防止具36は、掘削深さが
多少変動しても、また、機械の振動によって隙間の間隔
が変動しても、その変動に追従して地面との隙間を確実
に塞ぐ。
【0062】なお、図18中、Vは予め掘られた穴であ
り、この穴Vから掘削を開始してもよいことを示してい
る。
【0063】また、図18に示した実施形態において
は、ふるい6は配設されておらず、土砂は放出口31a
に接続されたシュート5を介して直接排出される。この
ように、ふるい6を用いることなくシュート5を介して
掘り出された土砂を直接排出する方法および装置は、畑
や菜園あるいは砂地などの石が含まれていない土質に溝
Rを掘削する際に適用することができる。また、溝R中
に鋳鉄管などの強度の大きい敷設物を配設する場合に
も、大きな石や鋭角に角張った石などが敷設物を損傷す
るおそれがないので、適用することができる。
【0064】なお、この実施形態においては、シュート
5の先端にL字状に屈曲する先端シュート52を着脱自
在に連結しており、先端シュート52の指向方向を変え
ることにより、セパレータ51を設けることなく溝Rの
左右一方に土砂を排出することができる。
【0065】また、はみ出し防止具36は、掘り出した
土砂が前面カバー31の下端と地面との隙間から押し出
され、溝Rの端縁部に回り込んで堆積するのを防止する
ものであることから、前面カバー31の下端と地面との
隙間を積極的に閉鎖する前述した実施形態の他、前面カ
バー31と地面との隙間から押し出された土砂が溝Rの
端縁部に押しやられるのを防止するようにしてもよい。
例えば、図20に示すように、前面カバー31の下端両
側部にその前方に延出するように支持アーム361を固
定し、この支持アーム361の下端に自身の弾性によっ
て折曲可能な弾性部材362を垂設させてはみ出し防止
具36を構成するようにしてもよい。このようなはみ出
し防止具36の実施形態の場合、掘り出された土砂の一
部は前面カバー31の下端と地面との隙間から押し出さ
れるものの、それらの押し出された土砂は、弾性部材3
62によってその外方に回り込むことが防止される。ま
た、前面カバー31の前面に押し出されて一定量に達し
た土砂は、前面カバー31と地面との隙間を塞ぎ、後続
する土砂が押し出されて出てくるのを阻止するような抵
抗を示すことになる。この結果、スクリューオーガー4
の前進に伴って前面カバー31と地面との隙間から一部
の土砂が押し出されるものの、ほとんどの土砂はスクリ
ューオーガー4によって押し上げられて放出口31aか
ら排出され、また、溝Rの端縁部に沿って土砂が堆積す
ることもない。この際、掘削深さが多少変動しても、ま
た、機械の振動によって前面カバー31の下端と地面と
の隙間が変動しても、弾性部材362が折曲してそれら
の変動に追従することができる。
【0066】さらに、図21に示すように、前面カバー
31の下端両側部に設けたブラケット363を介してナ
イフ状板材364を前面カバー31の前方に延出するよ
うに垂設してはみ出し防止具36を構成してもよい。こ
のナイフ状板材364は、掘削深さの変動や、機械の振
動によって前面カバー31と地面との隙間が変動して
も、その変動に追従できるように、その下部が掘削作業
中常に地表面下に位置するように設定されている。その
結果、スクリューオーガー4による溝Rの掘削に先立っ
て、ナイフ状板材364が溝Rの幅に相当する地表部を
切り進むことになる。この実施形態においても、前面カ
バー31と地面との隙間から一部押し出された土砂は、
ナイフ状板材364によってその外方に回り込むことが
防止され、溝Rの端縁部に沿って堆積することがない。
この実施形態におけるナイフ状板材364は、その他、
鋸刃状に形成してもよく、また、回転刃であってもよ
い。
【0067】また、図21に示した実施形態において
も、ふるい6は配設されておらず、掘り出された土砂
は、放出口31aに接続されたシュート5を介して直接
排出するようにされている。そして、シュート5は、そ
の先端が二股状に形成され、セパレータ51を介して溝
Rの左右に掘り出した土砂を振り分けることができるよ
うになされている。
【0068】なお、図18および図21に示した実施形
態においては、ふるい6が配設されていないが、ふるい
6を設け、かつ、はみ出し防止具36を設けてもよい。
【0069】また、スクリューオーガー4のスクリュー
ブレード42は、図22に示すように、スクリューオー
ガー4の回転軸41に対してスクリューブレード42の
上面のなす角度が鋭角となるように付設してもよい。す
なわち、回転軸41に対するスクリューブレード42の
上面のなす角度を鋭角に形成することにより、掻き取り
部7によって掻き取られた土砂をスクリューブレード4
2の外周縁から一部落下するのを防止しつつ上方に押し
上げることができる。この結果、スクリューブレード4
2の外周縁から土砂が一部落下する場合に比較して効率
よく、しかも、土砂とスクリューブレード42の外周縁
部との長い距離にわたる摩擦を軽減することができ、駆
動モータ43のトルクを有効に活用することができる。
この実施形態においては、掻き取り部7としての掻き取
り具7Aが、スクリューブレード42の外周縁の上面お
よび下面に設けられており、このため、土中に大石があ
る場合においても、大石を上下異なった位置の掻き取り
具7A,7Aで掻き取ることになり、容易に突き崩して
溝Rを掘り進めることができる利点がある。
【0070】さらに、図1に示した実施形態において
は、ふるい6を支持体3の左右両側に配設して説明した
が、図23に示すように、左右一方に配設するようにし
てもよい。この実施形態においては、ふるい6は、支持
体3に設けたブラケット3xを介して一定傾斜状態で固
定されている他、ふるい本体62の桟622は、スパイ
ラル状に折曲されている。また、邪魔板68は、ふるい
本体62に設けられてふるい本体62とともに回転する
構成が例示されている。
【0071】なお、ふるい6を構成するふるい本体62
は、断面円形に限らず、図24に示すように、八角形状
や、その他の多角形状、あるいは、楕円に形成してもよ
く、さらに、桟622についても、断面円形以外に、断
面方形や多角形などを使用することができる。また、詳
細には図示しないが、桟622に代えて網やパンチング
メタルなどを使用することができ、大きさを選別できる
ものであればよい。
【0072】ところで、掘り出した土砂中に石などが含
まれていない場合、例えば、畑や菜園あるいは砂地など
に溝Rを掘削する際、前述したように、ふるい6を使用
することなく直接シュート5を介して排出することがで
きる。このように、掘り出した土砂中に石などが含まれ
ていない土質において、その土砂を埋め戻す場合は、図
25に示すように、ブルドーザなどの土木機械2Aを用
いて埋め戻すことができる。また、鋳鉄管などの大きな
強度を有する配管Pを埋設する場合においても、掘り出
した土砂をふるい6を介して選別することなく前述した
土木機械2Aを用いて埋め戻すことができる。
【0073】なお、走行車両2は、クローラ走行する場
合を例示したが、ホイール走行するものであってもよ
い。
【0074】また、邪魔板68は、図4に示すように、
ふるい6を構成する固定カバー61の先端に設けてもよ
く、図23に示すように、ふるい6を構成するふるい本
体62の先端に設けてもよいが、さらに、シュート5の
先端に設けるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明の溝掘り装置によれ
ば、任意の深さの比較的広幅の溝を連続的に掘削するこ
とができる。
【0076】また、本発明の溝掘り方法によれば、任意
の深さの比較的広幅の溝を効率よく掘削することができ
る。
【0077】さらに、本発明の溝の埋め戻し方法によれ
ば、掘削した溝の底部に敷設する配管などに悪影響を与
えることなく埋め戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溝掘り装置を示す側面図である。
【図2】図1の溝掘り装置の背面図である。
【図3】本発明の溝掘り装置による溝掘り状態を示す説
明図である。
【図4】本発明の溝掘り装置による溝掘り状態を示す説
明図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】図3のB−B線断面図である。
【図7】図4のC−C線断面図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【図9】スクリューオーガーに設けた掻き取り具を示す
斜視図、その断面図および一部を省略して示す分解斜視
図である。
【図10】ふるいを示す正面図、そのE−E線断面図お
よびそのF−F線断面図である。
【図11】走行車両に設けた排土板によって掘り出した
土砂を埋め戻している作業状態を示す説明図である。
【図12】図11に示した埋め戻し作業によって埋め戻
された溝の断面図である。
【図13】支持体に押さえ板および押さえローラを設け
て溝の底を均している状態を示す側面図および背面図で
ある。
【図14】支持体の変形実施例を示す説明図、そのG−
G線断面図、そのH−H線断面図および支持体に設けた
除石具の斜視図である。
【図15】掻き取り具を構成する鋼ブロックの取り付け
状態を示す斜視図、その断面図およびその他の異なる取
り付け状態を示す断面図である。
【図16】図9の他の掻き取り具の取り付け状態を示す
斜視図である。
【図17】スクリューブレードの外周縁に直接掻き取り
部を設けた斜視図である。
【図18】前面カバーと地面との隙間を塞ぐはみ出し防
止具を示す斜視図である。
【図19】はみ出し防止具の変形例の断面図である。
【図20】はみ出し防止具の他の変形例を示す斜視図で
ある。
【図21】はみ出し防止具のもう一つの変形例を示す斜
視図である。
【図22】スクリューブレードの変形例を示す説明図で
ある。
【図23】ふるいを支持体の一方に設けた溝掘り装置に
よる溝掘り状態を示す説明図である。
【図24】ふるい本体の変形例を示す側面図、その正面
図およびそのJ−J線断面図である。
【図25】土木機械によって掘り出した土砂を埋め戻し
ている作業状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 溝掘り装置 2 走行車両 21 旋回台 22 起伏シリンダ 23 ブーム 3 支持体 31 前面カバー 31a 放出口 32 背面カバー 33 補強部材 34 押さえローラ 35 除石具 36 はみ出し防止具 37 懸吊部材 4 スクリューオーガー 41 回転軸 42 スクリューブレード 47 先端スクリューブレード 48 軸受 5 シュート 51 セパレータ 6 ふるい 6a 水平軸 61 固定カバー 62 ふるい本体 622 桟 7 掻き取り部 7A 掻き取り具 71 軸 72 超硬合金製チップ 73 ホルダー 8 排土板 R 溝

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上を走行可能な走行車両に付設され、
    前面下部が開放されるとともに、上部に放出口を形成し
    た筒状の支持体と、 スクリューブレードの外周縁に掻き取り部を設けたスク
    リューオーガーと、からなり、 該スクリューオーガーの回転軸の下端を前記支持体の下
    端部近傍に、上端を前記支持体の上端部近傍に回転自在
    に軸支し、 スクリューオーガーを回転させた状態で走行車両を走行
    させることにより、掻き取り部で土砂を掻き取り、掻き
    取った土砂をスクリューオーガーを介して上方に持ち上
    げて支持体の放出口から排出することを特徴とする溝掘
    り装置。
  2. 【請求項2】 スクリューオーガーを回転させた状態で
    移動させることにより、そのスクリューブレードの外周
    縁に設けた掻き取り部で土砂を掻き取り、スクリューブ
    レードで持ち上げて排出させ、溝を掘削することを特徴
    とする溝掘り方法。
  3. 【請求項3】 溝を掘削することによって掘り出した土
    砂をふるいにかけ、溝の近傍に目の細かい土砂を、ま
    た、溝から離れた位置に目の粗い石などをそれぞれ選別
    して排出し、目の細かい土砂を溝底部に、目の粗い石な
    どを溝内の目の細かい土砂の上にそれぞれ埋め戻すこと
    を特徴とする溝の埋め戻し方法。
  4. 【請求項4】 前記支持体は、走行可能な走行車両に起
    伏自在に軸支されていることを特徴とする請求項1記載
    の溝掘り装置。
  5. 【請求項5】 前記支持体は、前面カバーと、補強材が
    付設された背面カバーからなり、これらの前面カバーお
    よび背面カバーを連結して組み立てられていることを特
    徴とする請求項1もしくは請求項4記載の溝掘り装置。
  6. 【請求項6】 前記支持体の放出口にシュートが接続さ
    れていることを特徴とする請求項1もしくは請求項4記
    載の溝掘り装置。
  7. 【請求項7】 前記スクリューオーガーにおけるスクリ
    ューブレードの上面と回転軸とのなす角度が鋭角になさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の溝掘り装置。
  8. 【請求項8】 前記スクリューオーガーの回転軸には、
    その下端側軸受の下方に位置して先端スクリューブレー
    ドが連結されていることを特徴とする請求項1記載の溝
    掘り装置。
  9. 【請求項9】 前記掻き取り部は、軸の先端に超硬合金
    製チップを設けた掻き取り具であって、スクリューブレ
    ードの外周縁に固定したホルダーに装着されていること
    を特徴とする請求項1記載の溝掘り装置。
  10. 【請求項10】 前記支持体には、その下端近傍に押さ
    えローラおよび/または除石具が配設されたことを特徴
    とする請求項1、請求項4もしくは請求項5記載の溝掘
    り装置。
  11. 【請求項11】 前記支持体の前面下端部もしくは前面
    カバー下端部には、その下端部の全周にわたって弾性体
    からなるはみ出し防止具が設けられ、下端部と地面との
    隙間を塞いでいることを特徴とする請求項1、請求項4
    もしくは請求項5記載の溝掘り装置。
  12. 【請求項12】 前記支持体の前面下端部近傍もしくは
    前面カバー下端部近傍には、その両脇から前方に向かっ
    て延出する弾性板材もしくはナイフ状板材を有するはみ
    出し防止具が設けられ、前面カバーと地面との隙間から
    押し出された土砂が車両の前進に伴って再びスクリュー
    オーガーによって取り込まれることを特徴とする請求項
    1、請求項4もしくは請求項5記載の溝掘り装置。
  13. 【請求項13】 前記ナイフ状板材は、スクリューオー
    ガーによる溝の掘削に先立って地表部を切り進むことを
    特徴とする請求項12記載の溝掘り装置。
  14. 【請求項14】 前記掻き取り具は、先端がスクリュー
    ブレードの回転方向における斜め下方に指向しているこ
    とを特徴とする請求項9記載の溝掘り装置。
  15. 【請求項15】 前記シュートには、持ち上げられた土
    砂を左右に振り分けるセパレーターが設けられているこ
    とを特徴とする請求項6記載の溝掘り装置。
  16. 【請求項16】 前記シュートにふるいを設け、目の細
    かい土砂を溝寄りに排出させ、目の大きな岩石などを溝
    から離れた位置に排出させることを特徴とする請求項6
    もしくは請求項15記載の溝掘り装置。
  17. 【請求項17】 前記シュートもしくはふるいの先端に
    邪魔板を設け、石などが溝から遠くに飛散しないように
    阻止することを特徴とする請求項6、請求項15もしく
    は請求項16記載の溝掘り装置。
  18. 【請求項18】 前記ふるいは、その一端側が溝側の高
    い位置に、他端側が溝から離れた低い位置に配置され、
    前記シュートから放出された土砂が一端側から他端側に
    向かって落下するようになされていることを特徴とする
    請求項16もしくは請求項17記載の溝掘り装置。
  19. 【請求項19】 前記ふるいは、筒体となされ、その一
    端側が溝側の高い位置に、他端側が溝から離れた低い位
    置に配置され、前記シュートから放出された土砂が一端
    側から他端側に落下するようになされ、さらに、筒体の
    中心軸を中心として回転するようになされていることを
    特徴とする請求項16もしくは請求項17記載の溝掘り
    装置。
  20. 【請求項20】 前記ふるいは、傾斜角度が変えられる
    ようになされていることを特徴とする請求項18もしく
    は請求項19記載の溝掘り装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033181A1 (en) * 2000-10-19 2002-04-25 Graham Hargrave Menz Trenching machine
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JP2020062617A (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 株式会社クボタ 篩い分け器および管の埋設方法
JP2021031956A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 日立建機株式会社 作業車両
CN114508141A (zh) * 2022-02-17 2022-05-17 北京华创空港工程有限公司 一种机场场道灯光改造的施工方法

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