JP2023064364A - 文書管理装置、文書管理システム、文書管理方法、およびプログラム - Google Patents

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Takayuki Kirikoshi
淳一 山本
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Abstract

Figure 2023064364000001
【課題】組織変更があった場合に文書の管理担当の決定を支援することのできる文書管理装置、文書管理システム、文書管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】入出力部10、文書管理装置20及び記憶装置30を備える文書管理システム1において、文書管理装置20は、入出力部10から文書に対する操作を受け取り、文書及び文書属性情報の保持と更新を行う文書管理部21と、文書管理装置20で保持している文書の文書管理者、及び文書管理組織の更新の必要性を判定する管理情報判定部22と、組織構成及び組織の所属者の変更の有無を判定する組織構成判定部23と、文書管理装置が保持している文書に対する、新たな文書管理組織の候補を抽出する管理組織推定部24と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、文書管理装置、文書管理システム、文書管理方法、およびプログラムに関する。
コンピュータやネットワークの普及に伴い、文書の電子化が進んでいる。電子化された文書は、紙の文書とは異なり多数の人が同時に閲覧可能であり、文書にアクセスできれば閲覧場所も制限されないため、紙の文書に比べて便利な点も多い。
特許文献1には、関連する技術として、文書管理に関する技術が開示されている。
特開2006-099736号公報
ところで、企業などの組織において電子化された文書が利用される場合、文書は文書管理者や管理組織が内容の更新や廃棄に責任を持ち管理される。このとき組織改編や人事異動があると、文書の管理者や管理組織が不在の状態になる場合があり、文書の管理が適切に行われない状態になってしまう可能性がある。
そこで、組織変更があった場合に文書の管理担当の決定を支援することのできる技術が求められている。
本発明の各態様は、上記の課題を解決することのできる文書管理装置、文書管理システム、文書管理方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、文書管理装置は、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定する推定手段と、前記推定手段が推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定する特定手段と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、文書管理システムは、上記の文書管理装置と、前記文書を記憶する記憶装置と、を備える。
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、文書管理方法は、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定することと、推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定することと、を含む。
上記目的を達成するために、本発明の別の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定することと、推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定することと、を実行させる。
本発明の各態様によれば、組織変更があった場合に文書の管理担当の決定を支援することができる。
本開示の第1実施形態による文書管理システムの構成の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による文書属性記憶部が保持する文書属性の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による組織情報記憶部が保持する現在の組織情報、及び現在の所属者情報の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による組織構成履歴記憶部が保持する過去の組織情報、及び過去の所属者情報の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態において例示する企業の現在の組織構成、及び各組織の現在の所属者を示す組織図の一例である。 本開示の第1実施形態において現在の組織構成よりも1世代前の組織構成、及び組織の所属者を示す図である。 本開示の第1実施形態による文書管理装置の第1の処理フローの一例を示す図である。 本発明の実施形態による組織構成履歴記憶部が保持している組織情報、及び組織の所属者情報の一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による文書管理装置の第2の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第1実施形態おいて文書管理者、文書管理組織の更新対象文書リストの一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による文書管理装置の第3の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第1実施形態おける前文書管理組織所属者の現所属組織リストの一例を示す図である。 本開示の第1実施形態による文書管理装置の第4の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第1実施形態においてユーザに対して提示する新文書管理組織と文書管理者の候補を示すリストの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理システムの構成の一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理装置の第1の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理システムの文書属性記憶部が保持している文書情報の一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理システムのユーザ記憶部が保持しているユーザ情報の一例を示す図である。 本開示の第2実施形態においてユーザが文書を操作したときにユーザに付与する特性スコアの定義の一例を示す図である。 本開示の第2実施形態における文書閲覧後のユーザ情報の一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理装置の第2の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態によるユーザ記憶部が保持している文書管理装置のユーザ情報の一例を示す図である。 図3に示す各組織について特性を示す情報を抽出した例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理装置の第3の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による管理組織推定部が図9に示す処理を実行することにより生成する文書のリストの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態において文書ID“DOC1”について組織の特性を示す情報を抽出した文書管理組織の候補の一例を示す図である。 図26に示す管理者更新対象文書リストに対して新たな文書管理組織の候補を抽出した例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理装置の第4の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態において文書“DOC1”について抽出した新たな文書管理者の候補リストの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態による文書管理装置の第5の処理フローの一例を示す図である。 本開示の第2実施形態においてユーザに対して提示する新たな文書管理組織と文書管理者の候補リストの一例を示す図である。 本発明の実施形態による最小構成の文書管理装置の一例を示す図である。 本発明の実施形態による最小構成の文書管理装置の処理フローの一例を示す図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
<第1実施形態>
(文書管理システムの構成)
本開示の第1実施形態による文書管理システムについて図面を参照して説明する。図1は、本開示の第1実施形態による文書管理システム1の構成の一例を示す図である。文書管理システム1は、図1に示すように、入出力部10、文書管理装置20、および記憶装置30を備える。
入出力部10は、文書管理装置20で管理している文書の情報をシステム担当者に出力する。また、入出力部10は、システム担当者から文書に対する操作を受け付けて文書管理装置20に渡す。入出力部10の例としては、パーソナルコンピュータ、タブレット端末装置などが挙げられる。
文書管理装置20は、文書管理部21、管理情報判定部22(判定手段の一例)、組織構成判定部23、管理組織推定部24(推定手段の一例、特定手段の一例、決定手段の一例)を備える。文書管理部21は、入出力部10から文書に対する操作を受け取り、文書、及び文書属性情報の保持と更新を行う。また、文書管理部21は、システム担当者に表示する文書情報の画面を生成する。また、文書管理部21は、管理情報判定部22、組織構成判定部23、管理組織推定部24に対して、各種処理の指示を行う。
管理情報判定部22は、文書管理装置20で保持している文書の文書管理者、及び文書管理組織の更新の必要性を判定する。組織構成判定部23は、組織構成、及び組織の所属者の変更の有無を判定する。管理組織推定部24は、文書管理装置20で保持している文書に対する、新たな文書管理組織の候補を抽出する。
記憶装置30は、文書属性記憶部31、組織情報記憶部32、組織構成履歴記憶部33、およびユーザ記憶部34を備える。文書属性記憶部31は、文書ごとに複数の文書属性を保持する。図2は、本開示の第1実施形態による文書属性記憶部31が保持する文書属性の一例を示す図である。図2は、文書属性記憶部31が文書ごとに保持する複数の文書属性を示している。図2では、文書IDによって識別可能な文書ごとに、属性として、リビジョン、ファイル名、タイトル、バージョン、最終更新時期、文書管理者、文書管理組織、組織リビジョンが文書属性記憶部31に保持されていることが示されている。組織リビジョンは、文書管理者や文書管理組織の設定を変更する度に変更される番号である。文書属性記憶部31が文書ごとに保持する複数の文書属性は、識別可能な文書ごとに異なる情報を示すため、文書管理装置20が管理している文書の一覧とも言える。
組織情報記憶部32は、最新の(すなわち、現在の)組織構成の情報(以下、「組織情報」と記載)と、最新の(すなわち、現在の)組織の所属者の情報(以下、「所属者情報」と記載)とを保持する。図3は、本開示の第1実施形態による組織情報記憶部32が保持する現在の組織情報、及び現在の所属者情報の一例を示す図である。組織情報記憶部32は、図3に示すように、現在の組織と、現在の各組織の上位組織と、現在の各組織に所属する所属者とを関連付けた情報を組織情報一覧として記憶している。組織情報一覧では、組織名に対応したインデックス番号が付与されている。図3に示す組織情報一覧の場合、組織名「組織R」にはインデックス番号「#1」が、組織名「組織A」にはインデックス番号「#2」が、組織名「組織B」にはインデックス番号「#3」が、組織名「組織C」にはインデックス「#4」がそれぞれ付与されている。なお、リスト(この場合、組織情報一覧)に対してインデックス番号の昇順に繰り返し処理を行うことは、Java言語をはじめとするプログラミング言語の標準的な機能(アルゴリズム)となっている。この機能を用いることにより、リストに未処理の要素があるか否かは処理済みフラグを用いずに判定することができる。
なお、現在の組織と、現在の各組織の上位組織とから、組織の階層構造がわかる。つまり、現在の組織と、現在の各組織の上位組織とを表す情報が組織情報に相当する。また、現在の各組織に所属する所属者を表す情報が所属者情報に相当する。なお、図3に示す組織情報記憶部32が記憶する現在の組織情報、及び現在の所属者情報は、後述する仮想の企業Eの現在の組織情報、及び現在の所属者情報を記憶したものである。
組織構成履歴記憶部33は、過去の組織情報と、過去の組織の所属者情報とを保持する。図4は、本開示の第1実施形態による組織構成履歴記憶部33が保持する過去の組織情報、及び過去の所属者情報の一例を示す図である。組織構成履歴記憶部33は、図4に示すように、過去の組織と、過去の各組織の上位組織と、過去の各組織に所属する所属者とを関連付けた情報を組織情報一覧として記憶している。組織情報一覧では、組織名に対応したインデックス番号が付与されている。図3に示す組織情報一覧の場合、組織名「組織R」にはインデックス番号「#1」が、組織名「組織A」にはインデックス番号「#2」が、組織名「組織B」にはインデックス番号「#3」が、組織名「組織X」にはインデックス「#4」がそれぞれ付与されている。
なお、図4に示す組織構成履歴記憶部33が記憶する過去の組織情報、及び過去の所属者情報は、後述する仮想の企業Eの過去(例えば、現在の1世代前)の組織情報、及び過去の所属者情報を記憶したものである。ユーザ記憶部34は、文書管理装置20を使用するユーザの情報を保持する。
(文書管理システムの動作)
次に、文書管理システム1の動作について、図5~図14を参照して説明する。第1実施形態において、文書管理システム1は、処理1から処理4の4つの処理を実行する。処理1は、組織構成の変更の有無を判定する処理である。処理2は、文書管理者、文書管理組織の更新の必要性を判定する処理である。処理3は、文書管理組織の候補を抽出する処理である。処理4は、文書管理者、文書管理組織を更新する処理である。
文書管理装置20は、まず組織構成や組織の所属者に変更があるか否かを判定する(処理1)。文書管理装置20は、変更があると判定した場合、文書管理装置20で保持している各文書の文書管理者、及び文書管理組織の更新が必要であるか否かを判定する(処理2)。次に、文書管理装置20は、文書管理者、文書管理組織の更新が必要な文書に対して、新たな文書管理組織の候補を抽出する(処理3)。文書管理装置20は、文書管理組織、及び文書管理者を更新する(処理4)。以下、処理1~処理4のそれぞれについて説明する。なお、ここでは、処理をイメージしやすくするために、架空の企業Eを例に挙げて処理1~処理4のそれぞれについて説明する。図5は、本開示の第1実施形態において例示する企業Eの現在の組織構成、及び各組織の現在の所属者を示す組織図の一例である。企業Eは、現在、最上位組織として“組織R”を有し、その配下組織として“組織A”、“組織B”、“組織C”が存在しているものとする。また各組織の所属者として、“組織R”には“ユーザR1”と“ユーザR2”、“組織A”には“ユーザA1”と“ユーザA3”、“組織B”には“ユーザB1”と“ユーザB2”、“組織C”には“ユーザA2”と“ユーザB3”と、“ユーザC1”が所属しているものとする。図6は、本開示の第1実施形態において現在の組織構成よりも1世代前の組織構成、及び組織の所属者を示す図である。最上位組織として“組織R”があり、その配下組織として“組織A”、“組織B”、“組織X”が存在している。また、各組織の所属者として、“組織R”には“ユーザR1”と“ユーザR2”、“組織A”には“ユーザA1”と“ユーザA2”、“組織B”には“ユーザB1”と“ユーザB2”と“ユーザB3”、“組織X”には“ユーザX1”が所属している。
(処理1)
図7は、本開示の第1実施形態による文書管理装置20の第1の処理フローの一例を示す図である。まず、企業Eにおける組織構成や組織の所属者の変更の有無を判定する処理1について図7を参照して説明する。文書管理装置20において、組織構成判定部23は、組織情報記憶部32から企業Eの現在の組織情報、及び組織の所属者情報を取得する(ステップS1)。例えば、組織構成判定部23は、組織情報記憶部32から現在の組織情報一覧を読み出す。組織構成判定部23は、組織構成履歴記憶部33から企業Eの1世代前の組織情報、及び組織の所属者情報を取得する(ステップS2)。例えば、組織構成判定部23は、組織構成履歴記憶部33から1世代前の組織情報一覧を読み出す。
組織構成判定部23は、ステップS1の処理で取得した現在の組織情報一覧において未処理の組織があるか否かを判定する(ステップS3)。例えば、組織構成判定部23は、インデックス番号の昇順にインデックス番号ごとに処理を行い、未処理の組織があるか否かを判定する。組織構成判定部23は、現在の組織情報一覧において未処理の組織があると判定した場合(ステップS3においてYES)、現在処理中の組織がステップS2の処理で取得した1世代前の組織構成に存在していたか否か判定する(ステップS4)。
組織構成判定部23は、現在処理中の組織が1世代前の組織構成に存在していたと判定した場合(ステップS4においてYES)、現在の組織のすべての所属者が、1世代前の組織の所属者として存在していたか否かを判定する(ステップS5)。組織構成判定部23は、現在の組織のすべての所属者が1世代前の組織の所属者として存在していたと判定した場合(ステップS5においてYES)、ステップS3の処理に戻す。
また、組織構成判定部23は、現在の組織情報一覧において未処理の組織がないと判定した場合(ステップS3においてNO)、ステップS2で取得した1世代前の組織情報一覧において未処理の組織があるか否かを判定する(ステップS6)。組織構成判定部23は、1世代前の組織情報一覧において未処理の組織がないと判定した場合(ステップS6においてNO)、処理を終了させる。また、組織構成判定部23は、1世代前の組織情報一覧において未処理の組織があると判定した場合(ステップS6においてYES)、処理中の1世代前の組織がステップS1で取得した現在の組織情報に存在しているか否かを判定する(ステップS7)。
組織構成判定部23は、処理中の1世代前の組織が現在の組織情報に存在していると判定した場合(ステップS7においてYES)、1世代前の組織のすべての所属者が、現在の組織の所属者として存在しているか否かを判定する(ステップS8)。組織構成判定部23は、1世代前の組織のすべての所属者が、現在の組織の所属者として存在していると判定した場合(ステップS8においてYES)、ステップS6の処理に戻す。
また、組織構成判定部23は、現在処理中の組織が1世代前の組織構成に存在していないと判定した場合(ステップS4においてNO)、現在の組織のすべての所属者のうち1人でも1世代前の組織の所属者として存在していないと判定した場合(ステップS5においてNO)、処理中の1世代前の組織が現在の組織情報に存在していないと判定した場合(ステップS7においてNO)、または、1世代前の組織のすべての所属者のうち1人でも現在の組織の所属者として存在していないと判定した場合(ステップS8においてNO)、すなわち、組織構成や所属者に変更があったと組織構成判定部23が判定した場合、現在の組織情報、及び現在の組織の所属者情報を組織構成履歴記憶部33に格納する(ステップS9)。図8は、組織構成履歴記憶部33が保持している組織情報、及び組織の所属者情報の一例を示す図である。図8に示す例では、組織情報、及び組織の所属者情報は、リビジョンごとに組織構成履歴記憶部33に保持される。具体的には、1世代前の組織情報、及び組織の利用者情報は、例えば図8に示すように、本発明の実施形態による組織構成履歴記憶部33にリビジョン“oRev.1”として格納される。また、現在の組織情報、及び組織の利用者情報は、例えば図8に示すように、組織構成履歴記憶部33にリビジョン“oRev.2”として格納される。そして、管理情報判定部22は、文書管理システム1で管理している文書の文書管理者や管理組織の更新が必要か否かを判定する(ステップS10)。
上述のように、組織構成の変更の有無を判定する処理1は、組織構成判定部23が、まず、現在の組織、及び組織の所属者が1世代前の組織、及び組織の所属者として存在していたか否か、つまり新規の組織や新規の所属者であるか否かをステップS3からステップS5の処理を行うことにより判定するものである。そして、処理1は、組織構成判定部23が、次に、1世代前の組織、及び組織の所属者が現在の組織、及び組織の所属者として存在しているか否か、つまり削除された組織や削除された所属者が存在するか否かをステップS6からステップS8の処理を行うことにより判定するものである。
(処理2)
図9は、本開示の第1実施形態による文書管理装置20の第2の処理フローの一例を示す図である。次に、各文書の、文書管理者、及び文書管理組織の更新の必要性を判定するステップS10の処理、すなわち、文書管理装置に格納している各文書の文書管理者、及び文書管理組織の更新が必要であるか否かを管理情報判定部22が判定する処理2について図9を参照して説明する。文書管理装置20において、管理情報判定部22は、組織情報記憶部32から現在の組織情報、及び組織の所属者情報を取得する(ステップS21)。管理情報判定部22は、組織情報記憶部32から、例えば図3に示す組織情報、及び所属者情報を取得する。管理情報判定部22は、文書属性記憶部31から文書管理装置20が管理している文書の一覧を取得する(ステップS22)。
管理情報判定部22は、ステップS22で取得した文書一覧において未処理の文書があるか否かを判定する(ステップS23)。例えば、組織情報一覧と同様に、文書一覧において、文書ごとにインデックス番号が付与され、管理情報判定部22は、インデックス番号の昇順にインデックス番号ごとに処理を行い、未処理の文書があるか否かを判定する。管理情報判定部22は、文書一覧において未処理の文書がないと判定した場合(ステップS23においてNO)、処理を終了させる。また、管理情報判定部22は、文書一覧において未処理の文書があると判定した場合(ステップS23においてYES)、現在処理中の文書の属性情報“文書管理組織”を取得し、文書に設定されている文書管理組織が現在の組織構成に存在しているか否かを判定する(ステップS24)。
管理情報判定部22は、文書に設定されている文書管理組織が現在の組織構成に存在していると判定した場合(ステップS24においてYES)、現在処理中の文書の属性情報“文書管理者”を取得し、文書に設定されている文書管理者が、文書に設定されている文書管理組織に現在も所属しているか否かを判定する(ステップS25)。例えば、図2の文書ID“DOC1”の文書の場合、文書管理組織に設定されている“組織A”は、図3に示す現在の組織構成に存在しているためステップS25の処理に進むことになる。
また、管理情報判定部22は、文書に設定されている文書管理組織が現在の組織構成に存在しないと判定した場合(ステップS24においてNO)、文書の文書管理者、または文書管理組織の更新が必要であると判定する。管理情報判定部22は、文書の文書管理者、または文書管理組織の更新が必要であると判定した場合、文書管理者、文書管理組織の更新対象文書リストを生成し、その更新対象文書リストに処理中の文書を追加する(ステップS26)。例えば、図2の文書ID“DOC2”の文書の場合、文書管理組織に設定されている“組織X”は、図3に示す現在の組織構成に存在しておらず、文書管理組織の更新が必要であるためステップS26の処理に進むことになる。そして、管理情報判定部22は、ステップS23の処理に戻す。図10は、本開示の第1実施形態おいて文書管理者、文書管理組織の更新対象文書リストの一例を示す図である。図10に示す更新対象文書リストでは、文書IDが更新対象文書リストの要素として保持されている。なお、更新対象文書リストは、文書管理装置20が備えるメモリに保持されても良いし、記憶装置30に格納されても良い。更新対象文書リストは、文書管理組織の候補を抽出する処理である後述する処理3で用いられる。
また、管理情報判定部22は、文書に設定されている文書管理者が、文書に設定されている文書管理組織に現在も所属していると判定した場合(ステップS25においてYES)、ステップS23の処理に戻す。例えば、図2の文書ID“DOC1”の文書の場合、文書管理者に設定されている“ユーザA1”は、文書管理組織に設定されている“組織A”に現在も所属しているためステップS23の処理に戻す。
また、管理情報判定部22は、文書に設定されている文書管理者が、文書に設定されている文書管理組織に現在所属していないと判定した場合(ステップS25においてNO)、文書の文書管理者、及び文書管理組織の更新が必要であると判定し、ステップS26に進む。例えば、図2の文書ID“DOC3”の文書の場合、文書管理者に設定されている“ユーザB3”は、文書管理組織に設定されている“組織B”に現在は所属しておらず、文書管理者の更新が必要であるためステップS26の処理に進むことになる。
(処理3)
図11は、本開示の第1実施形態による文書管理装置20の第3の処理フローの一例を示す図である。次に、文書管理装置20に格納している各文書に設定すべき文書管理組織の候補を抽出する処理3について図11を参照して説明する。組織改編や人事異動などにより文書の管理組織の更新が必要な場合、新たに設定する文書管理組織は、一般的に、元の文書管理組織と同じ役割を持つ組織が設定される。例えば、組織改編により2つの組織が統合された場合、統合後の組織は統合前の2つの組織の役割を兼ねており、文書管理組織として適切である。また、組織が2つ以上に分割された場合は、分割後のいずれかの組織が分割後の組織の文書を管理するのに適した役割を継承しているため、分割後の組織が文書管理組織として適切である。
文書管理装置20は、組織が持つ役割を用いて文書管理組織の候補を抽出する。第1実施形態において組織の役割は、その組織の所属者によって定められるものとし、文書管理装置20が文書管理組織の抽出を行う。すなわち、組織改編前に文書管理組織として設定されていた組織の所属者の組織改編後に所属する組織であって、設定されていた組織の所属者の人数が多い組織が、新たな文書管理組織の候補としてより有力となる。
文書管理装置20において、管理組織推定部24は、ステップS26の処理で生成された管理者更新対象文書リストを取得する(ステップS31)。文書管理者、または文書管理組織を更新すべき文書の文書IDを保持しており、図10に示す管理者更新対象文書リストの例では、管理者更新対象文書リストに文書ID“DOC2”、“DOC3”が格納されている。
次に、管理組織推定部24は、管理者更新対象文書リストにおいて未処理の文書があるか否かを判定する(ステップS32)。例えば、組織情報一覧と同様に、管理者更新対象文書リストにおいて、文書ごとにインデックス番号が付与され、管理組織推定部24は、インデックス番号の昇順にインデックス番号ごとに処理を行い、未処理の文書があるか否かを判定する。管理組織推定部24は、管理者更新対象文書リストにおいて未処理の文書がないと判定した場合(ステップS32においてNO)、処理を終了させる。また、管理組織推定部24は、管理者更新対象文書リストにおいて未処理の文書があると判定した場合(ステップS32においてYES)、処理中の文書に設定されている文書管理組織を取得し、その文書管理組織が設定されたときのその組織の所属者のリストを取得する(ステップS33)。ここでは、文書管理組織が設定されたときのその組織の所属者のリストを“前文書管理組織の設定時所属者リスト”と呼ぶ。ここでは、図10に示す文書IDが“DOC3”の文書を処理している場合を例に、管理組織推定部24の処理について説明する。図2に示す文書属性を参照すると、文書IDが“DOC3”の文書は、文書管理組織として“組織B”が設定されており、文書管理組織が設定されたときの組織構成を指す“組織リビジョン”として“oRev.1”が設定されている。管理組織推定部24は、組織構成履歴記憶部33から組織リビジョン“oRev.1”の組織構成を取得する。例えば、管理組織推定部24は、図8に示す組織構成履歴情報のリビジョンが“oRev.1”の情報を取得する。リビジョンが“oRev.1”のとき、文書ID“DOC3”の文書管理組織である“組織B”には、“ユーザB1”、“ユーザB2”、“ユーザB3”が所属している。管理組織推定部24は、前文書管理組織の設定時所属者リストとして“ユーザB1”、“ユーザB2”、“ユーザB3”を取得する。
管理組織推定部24は、前文書管理組織の設定時所属者リストにおいて未処理の所属者がいるか否かを判定する(ステップS34)。例えば、組織情報一覧と同様に、前文書管理組織の設定時所属者リストにおいて、所属者ごとにインデックス番号が付与され、管理組織推定部24は、インデックス番号の昇順にインデックス番号ごとに処理を行い、未処理の所属者がいるか否かを判定する。管理組織推定部24は、前文書管理組織の設定時所属者リストにおいて未処理の所属者がいないと判定した場合(ステップS34においてNO)、ステップS32の処理に戻す。また、管理組織推定部24が前文書管理組織の設定時所属者リストにおいて未処理の所属者がいると判定した場合(ステップS34においてYES)、組織構成判定部23は、前文書管理組織の設定時所属者リストを用いて、前文書管理組織の所属者の現在の所属組織のリストを生成する(ステップS35)。以降、この現在の所属組織と所属者のリストを“前文書管理組織所属者の現所属組織リスト”と呼ぶ。例えば、組織構成判定部23は、組織情報記憶部32から、現在の組織と、現在の各組織の上位組織と、現在の各組織に所属する所属者とを関連付けた情報である組織情報一覧を取得する。次に、組織構成判定部23は、ステップS33の処理により取得した「前文書管理組織の設定時所属者リスト」に含まれる所属者(第1実施形態で示す例では“ユーザB1”、“ユーザB2”、“ユーザB3”)に対して順番に処理を行う。具体的には、組織構成判定部23は、組織情報記憶部32から取得した組織情報一覧からユーザB1を検索してインデックス“#3”の情報を抽出し、インデックス“#3”の要素である“組織B”を取得する。この“組織B”がユーザB1の現在の所属組織である。同様に、組織構成判定部23は、ユーザB2の現在の所属組織情報の“組織B”、ユーザB3の現在の所属組織情報の“組織C”を取得する。組織構成判定部23は、このように取得した所属者と所属組織の組のリストである「前文書管理組織所属者の現所属組織リスト」を生成する。そして、組織構成判定部23は、ステップS34の処理に戻す。
図12は、本開示の第1実施形態おける前文書管理組織所属者の現所属組織リストの一例を示す図である。図8におけるリビジョン“oRev.1”で“組織B”に所属していた“ユーザB1”、“ユーザB2”、“ユーザB3”は、現在のリビジョンを“oRev.2”とすると、“ユーザB1”と“ユーザB2”は“組織B”に所属しており、“ユーザB3”は“組織C”に所属している。したがって、前文書管理組織所属者の現所属組織リストは、図12に示すように、“組織B”に“ユーザB1”と“ユーザB2”が所属し、“組織C”に“ユーザB3”が所属することを示すリストである。
管理組織推定部24は、新たに設定する文書管理組織の候補として前文書管理組織所属者の現所属組織リストの組織を抽出する。例えば、前文書管理組織所属者の現所属組織リストが図12に示すリストである場合、管理組織推定部24は、新たに設定する文書管理組織の候補として“組織B”と“組織C”を抽出する。
(処理4)
図13は、本開示の第1実施形態による文書管理装置20の第4の処理フローの一例を示す図である。次に、文書管理装置20に格納している文書に新たな文書管理組織、及び文書管理者を設定する処理4について図13を参照して説明する。ここでは、図10に示す文書管理組織の更新対象リストにおける文書ID“DOC3”の文書に新たな文書管理組織、及び文書管理者を設定する例について説明する。
文書管理装置20において、管理組織推定部24は、図11に示すステップS35の処理により生成した前文書管理組織所属者の現所属組織リストを取得する(ステップS41)。例えば、管理組織推定部24は、図10に示す文書ID“DOC3”の文書の前文書管理組織所属者の現所属組織リストとして図12に示す情報を取得する。
次に、管理組織推定部24は、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストを生成する(ステップS42)。これは次の動作で行う。新たな文書管理組織の候補は、ステップS41で取得した前文書管理組織所属者の現所属組織リストの組織とする。この組織のリストを「新文書管理組織の候補リスト」とする。次に新たな文書管理者の候補は、新文書管理組織の候補リストの各組織の現在の所属者とする。この所属者のリストを「新文書管理者の候補リスト」とする。新文書管理者の候補リストを生成するために、組織構成判定部23は、組織情報記憶部32から現在の組織と所属者の情報を読み出す。ここでは図5の例に示す現在の組織構成と所属者の情報を読み出したとする。管理組織推定部24は、現在の組織構成と所属者の情報から新文書管理組織の候補リストの各組織の情報を抽出し、現在の所属者の情報を取得する。これにより得られた新文書管理組織と現在の所属者のリストが、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストとなる。この例が図14に示す新文書管理組織と文書管理者の候補リストの“組織”列と“所属者”列である。
次に管理組織推定部24は、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストに、前文書管理組織の所属者であったかを示す情報を付与する(ステップS43)。この動作は、まず管理情報判定部22が文書属性記憶部31に格納されている文書属性から、処理中の文書に設定されている管理組織情報を読み出す。この組織を「前文書管理組織」と呼ぶ。ここでは図2に示す文書属性の情報から、文書ID“DOC3”の文書管理組織である“組織B”を「前文書管理組織」として読み出す。次に組織構成判定部23は組織構成履歴記憶部33から、1世代前の前文書管理組織の所属者のリストを読み出す。ここでは図6の例に示す1世代前の組織構成と組織の所属者の情報から“組織B”の所属者のリストを読み出したとする。図6の例では“ユーザB1”、“ユーザB2”、“ユーザB3”が前文書管理組織の所属者のリストとして読み出される。管理組織推定部24は、前文書管理組織の所属者のリストに含まれる所属者が、新たな文書管理組織と文書管理者の候補リストに含まれていれば、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストに前文書管理組織の所属者であったかを示す情報を付与する。この例が図14に示す新文書管理組織と文書管理者の候補リストの“前文書管理組織に所属者”列である。
次に管理組織推定部24は、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストに、前文書管理者であったかを示す情報を付与する(ステップS44)。この動作は、まず管理情報判定部22が文書属性記憶部31から、処理中の文書の文書管理者を取得する。例えば、文書属性記憶部31に図2に示す文書属性の情報が格納されているとすると、文書ID“DOC3”の文書管理者として“ユーザB3”を取得する。次に管理組織推定部24は、前文書管理者が新たな文書管理組織と文書管理者の候補リストに含まれていれば、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストに前文書管理者であったかを示す情報を付与する。この例が図14に示す新文書管理組織と文書管理者の候補リストの“前文書管理者”列である。
管理組織推定部24は、生成した情報を文書管理部21に出力し、文書管理部21は、入出力部10を通してシステム担当者に新たな文書管理組織と文書管理者の候補を提示する(ステップS45)。
システム担当者は、入出力部10を通して、提示された候補から、新たな文書管理組織と文書管理者の2つを設定する(ステップS46)。例えば、前文書管理者は“ユーザB3”だったが、ユーザB3が異動により管理者の役割を離れたとする。また、このとき文書“DOC3”は依然として組織Bの管理文書である(すなわち、文書管理組織が既に設定されている)ものとする。この場合、管理組織推定部24が文書管理組織“組織B”を提示し、システム担当者は、その提示を見て新たな文書管理組織として“組織B”を選択し、そして新たな文書管理者として“組織B”に所属する“ユーザB1”、“ユーザB2”のいずれかを選択するものであってもよい。この場合、文書管理システム1は新たな文書管理組織として“組織B”を設定し、新たな文書管理者として選択された“ユーザB1”、“ユーザB2”のいずれかを設定する。また、ユーザが新たな文書管理組織よりも文書管理者を先に選択することも可能である。管理組織推定部24が文書管理者“ユーザB1”、“ユーザB2”、“ユーザB3”を提示し、システム担当者が新たな文書管理者として例えば“ユーザB3”を選択した場合、文書管理システム1は新たな文書管理者として選択された“ユーザB3”を設定し、図8のoRev.2を参照して、新たな文書管理組織として“ユーザB3”が所属する“組織C”を設定する。
また、前文書管理者の“ユーザB3”が文書ID“DOC3”の文書を所有したまま“組織C”に移動したとする。この場合、新たな文書管理者に“ユーザB3”を選択することで、管理組織推定部24は、例えば、図12に示す前文書管理組織所属者の現所属組織リストにおいて、“ユーザB3”に関連付けられている“組織C”と特定する。そして、管理組織推定部24は、特定した“組織C”を新たな文書管理組織に設定する。
上述したように、本開示の文書管理装置20は、組織構成や組織の所属者の変更を検知し、文書管理装置20が保持している文書の文書管理組織、及び文書管理者の更新の必要性を判定し、新たに設定する文書管理組織と文書管理者の候補を抽出して、適切な文書管理組織と文書管理者を設定する。
以上、本開示の第1実施形態による文書管理システム1について説明した。文書管理装置20において、管理組織推定部24は、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定し、推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定する。
こうすることにより、組織変更があった場合に文書の管理担当の決定を支援することができる。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態による文書管理システム1について、説明する。本開示の第2実施形態による文書管理システム1において、文書管理装置20は、組織の役割をその組織の所属者の特性により判定する。組織にはその組織が担う役割を遂行する者が集められる。そのため、組織の所属者の特性と組織の特性には相関関係がある。したがって、組織の所属者の特性により、所属組織の特性を抽出することができる。すなわち、組織の役割は、その組織の所属者の特性により判定することができる。
ユーザの特性は、ユーザ自身が実施した作業に基づき付与する。これはユーザが文書を操作したときに、文書に設定されている特性をユーザに付与する後述する処理5により実現される。ユーザは、自分に設定された特性を任意のタイミングで変更可能である。例えば、文書管理装置20がユーザの特性を編集する機能を有し、ユーザは文書管理装置20のその編集機能を用いてユーザの特性を変更するものであってもよい。
文書の特性を示す情報は、あらかじめ文書管理装置20に設定されているものとする。文書の特性は、「XXに関連する文書」の「XX」に相当するものであり、例えばOSの「Windowsに関連する文書」、「Linux(登録商標)に関連する文書」の場合には、文書の特性は、「Windows」、「Linux」となる。また、例えばプログラム言語の「Javaに関連する文書」、「Pythonに関連する文書」の場合には、文書の特性は、「Java」、「Python」となる。なお、文書の特性を示す情報は、例えば文書の新規作成時に設定され、文書の更新時など、任意のタイミングで更新されるものであってよい。
(文書管理システムの構成)
図15は、本開示の第2実施形態による文書管理システム1の構成の一例を示す図である。第2実施形態による文書管理システム1は、管理組織推定部24の代わりに管理組織推定部24Xを備え、文書属性記憶部31の代わりに文書属性記憶部31Xを備え、ユーザ記憶部34の代わりにユーザ記憶部34Xを備え、さらに、特性判定部25(特性判定手段の一例)を備える点で、第1実施形態による文書管理システム1と異なる。
特性判定部25は、文書を操作したユーザに、その文書に設定されている文書の特性を示す情報を付与する。また、組織の所属者の特性を示す情報から、その組織の特性を抽出する。また、特性判定部25は、文書の特性を示す情報と組織の所属者の特性を示す情報から、新たな文書管理者の候補を抽出する。
管理組織推定部24Xは、文書の特性を示す情報と、ユーザの特性を示す情報と、特性判定部25によって抽出された組織の特性を示す情報とに基づいて、文書の新たな管理組織の候補を抽出する。文書属性記憶部31Xは、文書の特性を示す情報を保持する機能を有する。ユーザ記憶部34Xは、ユーザの特性を示す情報と、その特性に対する習熟度を示す情報を保持する機能が加えられている。
次に、第2実施形態による文書管理システム1が行う処理を、図3、図8、図9、図13、図15~図31を参照して説明する。文書管理システム1において、文書管理装置20は、文書の操作を行ったユーザに特性を示す情報を付与し(処理5)、組織構成や組織の所属者に変更があるか否かを判定し(処理6)、変更がある場合は文書管理装置で保持している各文書の文書管理者、及び文書管理組織の更新が必要であるかを判定する(処理7)。次に、文書管理装置20は、文書管理者、文書管理組織の更新が必要な文書に対して、新たな文書管理組織として適切な組織の候補を抽出し(処理8)、新たな文書管理者の候補を抽出し(処理9)、文書管理組織、及び文書管理者を更新する(処理10)。以下、文書管理装置20による処理5~処理10の処理について説明する。
(処理5)
図16は、本開示の第2実施形態による文書管理装置20の第1の処理フローの一例を示す図である。まず、ユーザが文書を操作したときにユーザに特性を示す情報を付与する文書管理装置20が実行する処理5について図16を参照して説明する。ユーザの特性は、ユーザが操作した文書に設定されている特性がユーザに付与される。例えば、文書の特性に“Windows”が設定された文書を閲覧したユーザには、文書と同じ特性である“Windows”が付与される。次に処理5について詳細を説明する。
ユーザは入出力部10に対して文書を閲覧する操作を行う。入出力部10は、ユーザによる操作に応じて文書を表示する(ステップS51)。例えば、入出力部10は、ユーザによる操作に応じて、文書管理装置20が保持している文書を表示させる。
また、特性判定部25は、ユーザによる文書を閲覧する操作に応じて、操作された文書に設定されている特性を示す情報を取得する(ステップS52)。図17は、本開示の第2実施形態による文書管理システム1の文書属性記憶部31Xが保持している文書情報の一例を示す図である。図17に示す文書情報は、第1実施形態による文書属性記憶部31が保持している図2に示す文書情報と比べると、文書属性として“特性”が加わっている。この文書属性の“特性”には、文書の特性を示す情報が格納されている。図17に示す文書属性の例では、文書ID“DOC1”の文書には特性を示す情報として“特性1”、“特性2”が設定されている。そのため、ユーザが入出力部10を操作して文書ID“DOC1”を閲覧する場合、特性判定部25は、文書“DOC1”の特性を示す情報として“特性1”、“特性2”を取得する。
次に、特性判定部25は、ユーザの特性を示す情報を更新する(ステップS53)。図18は、本開示の第2実施形態による文書管理システム1のユーザ記憶部34Xが保持しているユーザ情報の一例を示す図である。文書管理装置20のユーザの一覧とユーザの属性情報として“特性”と“特性スコア”を保持している。属性情報の“特性”は、ユーザの特性を示す情報を保持する。“特性スコア”はユーザの特性の習熟度を示しており、特性スコアが高いとユーザはその特性を強く有していることを示す。例えばユーザ1は特性を示す情報として“特性1”を持ち、その特性の習熟度として特性スコア“45”が格納されている。
習熟度は、ユーザがシステムを利用して文書に対する操作を行ったときに更新を行う。各ユーザの習熟度の初期値をシステム担当が設定することもできるが、本例では簡単にユーザの習熟度の初期値は“0”とする。次にユーザが文書を操作したときの特性スコアの加算値は、システム担当者によりあらかじめ定義されシステムに登録されているとする。
図19は、本開示の第2実施形態においてユーザが文書を操作したときにユーザに付与する特性スコアの定義の一例を示す図である。ここでは、ユーザが文書を操作したときに加算する特性スコアの値を保持している。ここで“ユーザA1”が文書“DOC1”を閲覧したとする。ユーザが文書“DOC1”を閲覧すると、ステップS51の処理で取得した文書“DOC1”の特性を示す情報である“特性1”と“特性2”をユーザに付与する。そして付与する特性スコアは“文書閲覧”の“5”である。図20は、本開示の第2実施形態における文書閲覧後のユーザ情報の一例を示す図である。“ユーザA1”の特性を示す情報“特性1”のスコアに“5”が加算され、“特性2”が新たに追加されている。以上のように、文書の操作に応じてユーザの特性を示す情報を更新する。
(処理6)
組織構成の変更の有無を判定する処理6は、第1実施形態における組織構成の変更の有無を判定する処理1と同じである。そのため、組織構成の変更の有無を判定する処理6についての説明は省略する。
(処理7)
文書管理者、文書管理組織の更新の必要性を判定する処理7は、第1実施形態における文書管理者、文書管理組織の更新の必要性を判定する処理2」と同じである。そのため、文書管理者、文書管理組織の更新の必要性を判定する処理7についての説明は省略する。
(処理8)
図21は、本開示の第2実施形態による文書管理装置20の第2の処理フローの一例を示す図である。次に、文書管理装置に格納している各文書に設定する文書管理組織の候補を抽出する処理8について図21を参照して説明する。文書管理装置に格納している各文書に設定する文書管理組織の候補を抽出する処理8は、組織の所属者の特性を示す情報からその組織の特性を判定し、組織の特性を示す情報を用いて、文書の新たな管理組織の候補を抽出するものである。
例えば組織の所属者に特性として“Windows”が設定されているユーザが在籍しているとする。その場合、その組織は“Windows”に関する知識やノウハウを持つ組織であると言えることから、組織は特性として“Windows”を持つと判定する。
文書管理装置20において、特性判定部25は、組織情報記憶部32から現在の組織構成情報、及び組織の所属者情報を取得する(ステップS61)。例えば、特性判定部25は、組織情報記憶部32から図3に示す組織構成、及び所属者情報を取得する。
特性判定部25は、ステップS61の処理で取得した現在の組織情報一覧に未処理の組織があるか否かを判定する(ステップS62)。特性判定部25は、現在の組織情報一覧に未処理の組織がないと判定した場合(ステップS62においてNO)、処理を終了させる。また、特性判定部25は、現在の組織情報一覧に未処理の組織があると判定した場合(ステップS62においてYES)、処理中の組織の所属者のリストを取得する(ステップS63)。例えば、特性判定部25は、“組織A”を処理している場合、図3に示す組織情報から所属者のリストとして“ユーザA1”、“ユーザA3”を取得する。
次に、特性判定部25は、未処理の組織所属者がいるか否かを判定する(ステップS64)。特性判定部25は、未処理の組織所属者がいないと判定した場合(ステップS64においてNO)、ステップS62の処理に戻す。また、特性判定部25は、未処理の組織所属者がいると判定した場合(ステップS64においてYES)、ユーザ記憶部34Xから処理中のユーザの特性を示す情報を取得する(ステップS65)。図22は、本開示の第2実施形態によるユーザ記憶部34Xが保持している文書管理装置20のユーザ情報の一例を示す図である。図22に示すユーザ記憶部34Xが保持しているユーザ情報は、ユーザの属性情報として、ユーザの特性を示す“特性”と、ユーザの特性の習熟度を示す“特性スコア”を保持している。図22に示すユーザ情報の場合、特性判定部25は、処理中の“ユーザA1”の特性を示す情報として“特性1”とその特性スコア“50”と、“特性2”とそのスコア“5”とを取得する。また、特性判定部25は、処理中の“ユーザA3”の特性を示す情報として“特性1”とその特性スコア“15”と、“特性2”とそのスコア“50”とを取得する。
次に、特性判定部25は、ステップS65の処理により取得した処理中の所属者の特性と特性スコアとを、処理中の組織の特性と特性スコアとに加算する(ステップS66)。そして、特性判定部25は、ステップS64の処理に戻す。
特性判定部25による上述のステップS64~ステップS66の処理により、組織の所属者の特性と特性スコアとの和が、その組織の特性を示す情報として抽出される。図23は、図3に示す各組織について特性を示す情報を抽出した例を示す図である。例えば、図3に示す“組織A”の特性は、その所属者である“ユーザA1”と“ユーザA3”の特性の和、および“ユーザA1”と“ユーザA3”の特性スコアの和として、図23に示す例のように“特性1”とそのスコア“65”、“特性2”とそのスコア“55”が抽出される。特性判定部25は、すべての組織の特性を示す情報を抽出して処理を終了する。
図24は、本開示の第2実施形態による文書管理装置20の第3の処理フローの一例を示す図である。次に、文書管理装置20が保持している文書の新たな文書管理組織の候補を抽出する処理8について図24を参照して説明する。なお、図24に示す処理8が開始される前に、管理組織推定部24Xが図9に示す処理を実行することにより、文書管理組織と文書管理者との更新すべき文書のリスト(管理者更新対象文書リスト)がすでに生成されているものとする。なお、図9に示す処理については、第1実施形態で説明済みであるため省略する。
図25は、本開示の第2実施形態による管理組織推定部24Xが図9に示す処理を実行することにより生成する文書のリストの一例を示す図である。図25に示す文書のリストでは、文書IDが“DOC1”、“DOC3”である2つの文書が挙げられている。ここでは管理者更新対象文書リストとして、図25に示す文書のリストが生成されているものとする。
文書管理装置20において、管理組織推定部24Xは、管理者更新対象文書リストを取得する(ステップS71)。ここでは、管理組織推定部24Xは、図25に示す管理者更新対象文書リストを取得したものとする。
次に、管理組織推定部24Xは、管理者更新対象文書リストに未処理の文書があるか否かを判定する(ステップS72)。管理組織推定部24Xは、管理者更新対象文書リストに未処理の文書がないと判定した場合(ステップS72においてNO)、処理を終了させる。また、管理組織推定部24Xは、管理者更新対象文書リストに未処理の文書があると判定した場合(ステップS72においてYES)、文書属性記憶部31Xから処理中の文書に設定されている特性を示す情報を取得する(ステップS73)。なお、ここでは、文書属性記憶部31Xには図17に示す文書情報が格納されているものとする。ここで文書ID“DOC1”の文書が処理中である場合には、管理組織推定部24Xは、文書の特性を示す情報として“特性1”、“特性2”を取得することになる。
管理組織推定部24Xは、取得した特性を示す情報に未処理の特性があるか否かを判定する(ステップS74)。管理組織推定部24Xは、取得した特性を示す情報に未処理の特性がないと判定した場合(ステップS74においてNO)、ステップS72の処理に戻す。また、管理組織推定部24Xは、取得した特性を示す情報に未処理の特性があると判定した場合(ステップS74においてYES)、処理中の文書の特性を示す情報と同じ特性を持つ組織を抽出する(ステップS75)。そして、管理組織推定部24Xは、ステップS74の処理に戻す。
管理組織推定部24Xが図24に示す処理を実行することにより、例えば、図23に示す組織の特性を示す情報が抽出される。ここで文書の特性を示す情報の“特性1”が処理中である場合には、“特性1”を持つ組織である“組織A”、“組織B”、“組織C”が抽出される。また、文書の特性を示す情報の“特性2”が処理中である場合には、“特性2”を持つ組織である“組織A”、“組織B”が抽出される。管理組織推定部24Xが、処理中の文書に設定されているすべての特性について処理を行うと、その文書の新たな管理組織の候補が抽出される。図26は、本開示の第2実施形態において文書ID“DOC1”について組織の特性を示す情報を抽出した文書管理組織の候補の一例を示す図である。
管理組織推定部24Xは、ステップS72~ステップS75の処理においてすべての管理者更新対象文書について、新たな文書管理組織の候補を抽出して処理を終了する。図27は、図26に示す管理者更新対象文書リストに対して新たな文書管理組織の候補を抽出した例を示す図である。図27に示すように、この例では、新たな文書管理組織の候補として文書ID“DOC3”の“組織C”が抽出されている。
(処理9)
図28は、本開示の第2実施形態による文書管理装置20の第4の処理フローの一例を示す図である。文書管理装置20に格納している各文書に設定する文書管理者の候補を抽出する処理9について図28を参照して説明する。文書管理者の候補を抽出する処理9は、図24に示す処理を実行することにより抽出した新たな文書管理組織の候補となる組織について、その所属者の中から文書に設定されている特性と同じ特性を示す情報を持つ所属者を抽出するものである。
図28に示す処理フローの処理は、図9に示す処理フローの処理を実行することにより生成した管理者更新対象文書リストの文書ごとに処理するものである。ここでは、図25に示す管理者更新対象文書リストが生成されており、その中の文書ID“DOC1”の文書に対して処理される例について説明する。
文書管理装置20において、特性判定部25は、図24に示す処理を実行することにより抽出した新たな文書管理組織の候補リストを取得する(ステップS81)。ここでは、文書ID“DOC1”が処理対象の文書であるため、特性判定部25は、図27に示す文書管理組織の候補リストから“DOC1”に関する情報を取得する。つまり、特性判定部25は、図26に示す文書管理組織の候補を取得する。
次に、特性判定部25は、取得した組織のリストに未処理の組織があるか否かを判定する(ステップS82)。特性判定部25は、取得した組織のリストに未処理の組織がないと判定した場合(ステップS82においてNO)、処理を終了させる。また、特性判定部25は、取得した組織のリストに未処理の組織があると判定した場合(ステップS82においてYES)、組織情報記憶部32から処理中の組織の所属者リストを取得する(ステップS83)。
次に、特性判定部25は、取得した所属者リストに未処理の所属者がいるか否かを判定する(ステップS84)。特性判定部25は、取得した所属者リストに未処理の所属者がいないと判定した場合(ステップS84においてNO)、ステップS82の処理に戻す。また、特性判定部25は、取得した所属者リストに未処理の所属者がいると判定した場合(ステップS84においてYES)、ユーザ記憶部34Xから処理中の所属者の特性を示す情報を取得する(ステップS85)。なお、ユーザ記憶部34Xには、図22に示すユーザ情報が格納されているものとする。ここで、例えば、文書ID“DOC1”の文書管理組織の候補である“組織A”を処理している場合には、特性判定部25は、ステップS83の処理を実行することにより、“組織A”の所属者として“ユーザA1”、“ユーザA3”を取得する。特性判定部25は、ステップS84の処理において“ユーザA1”を処理している場合には、ステップS85の処理において“ユーザA1”の特性を示す情報として“特性1”とその特性スコア“50”、および“特性2”とその特性スコア“5”を取得する。
次に、特性判定部25は、処理中の所属者の特性を示す情報が、文書の特性を示す情報に含まれているか否かを判定する(ステップS86)。特性判定部25は、処理中の所属者の特性を示す情報が、文書の特性を示す情報に含まれていないと判定した場合(ステップS86においてNO)、ステップS84の処理に戻す。また、特性判定部25は、処理中の所属者の特性を示す情報が、文書の特性を示す情報に含まれていると判定した場合(ステップS86においてYES)、処理中の所属者を文書の新たな文書管理者の候補に追加する(ステップS87)。そして、特性判定部25は、ステップS84の処理に戻す。
例えば、文書ID“DOC1”の文書であり所属者“ユーザA1”である場合、“ユーザA1”の特性を示す情報は“特性1”と“特性2”である。一方、文書“DOC1”の特性を示す情報は、図17に示す例の場合“特性1”と“特性2”である。よって、ユーザA1の特性を示す情報は、いずれも文書“DOC1”の特性を示す情報に含まれるため、ステップS87の処理に進むことになる。なお、仮に“ユーザA1”の特性を示す情報が“特性10”のみであった場合、文書“DOC1”は“特性10”を持たないため、ステップS84の処理に戻ることになる。
図29は、本開示の第2実施形態において文書“DOC1”について抽出した新たな文書管理者の候補リストの一例を示す図である。ここでは、新たな文書管理組織の候補ごとに、新たな文書管理者の候補と各候補が保持している特性を示す情報のうち、処理中の文書に設定されている特性を示す情報に対するスコアを保持している。文書に設定されている特性を示す情報に対するスコアを保持することにより、新たな文書管理者を判断しやすくしている。
(処理10)
図30は、本開示の第2実施形態による文書管理装置20の第5の処理フローの一例を示す図である。文書の新たな文書管理組織と文書管理者を設定する処理10について図30を参照して説明する。ここでは、図25に示す文書管理組織の更新対象リストの文書ID“DOC1”の文書の文書管理組織、及び文書管理者を更新する例について説明する。
文書管理装置20において、管理組織推定部24Xは、処理中の文書に対して、新たな文書管理組織と文書管理者の候補リストを取得する(ステップS91)。ここでは、文書ID“DOC1”の文書に対して、図29に示す文書管理組織と文書管理者の候補のリストが取得されたものとする。
管理組織推定部24Xは、文書属性記憶部31Xから、処理中の文書の文書管理者を取得する(ステップS92)。例えば、文書属性記憶部31Xに図17に示す文書属性が保持されている場合には、管理組織推定部24Xは、文書ID“DOC1”の文書管理者として“ユーザA1”を取得する。
次に、管理組織推定部24Xは、新たな文書管理組織と文書管理者の候補のリストを生成し、システム担当者に提示する(ステップS93)。図31は、本開示の第2実施形態においてシステム担当者に対して提示する新たな文書管理組織と文書管理者の候補リストの一例を示す図である。ここでは、新たな文書管理組織の候補ごとに文書管理者の候補を示し、各候補者が保持している特性を示す情報のうち、処理中の文書に設定されている特性を示す情報に対するスコアと、現在の文書管理者であるか否かを提示している。
管理組織推定部24Xは、生成した情報を文書管理部21に出力し、文書管理部21は入出力部10を通してシステム担当者に新たな文書管理組織と文書管理者の候補を提示する。
システム担当者は提示された組織や所属者、及び特性スコアから新たな文書管理組織と文書管理者を設定する(ステップS94)。
上述のように、本開示の第2実施形態の文書管理装置20は、組織の所属者の特性を示す情報からその組織の特性を抽出することで、組織の持つ役割を判定する。そして、文書管理装置20は、文書管理者、管理組織を更新すべき文書に対して、新たな文書管理組織の候補をその文書を管理するべき役割を持つ組織を推定して抽出する。文書管理装置20は、これを文書が持つ特性と同じ特性を持つ組織を抽出することにより実行する。これにより、文書管理装置20は、適切な文書管理組織と文書管理者の候補をシステム担当者が意識することなく抽出することができ、システム担当者による文書管理組織と文書管理者の決定を支援することができる。
以上、本開示の第2実施形態による文書管理システム1について説明した。文書管理装置20において、管理組織推定部24は、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定し、推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定する。
こうすることにより、組織変更があった場合に文書の管理担当の決定を支援することができる。
本発明の実施形態による最小構成の文書管理装置20について説明する。
本発明の実施形態による最小構成の文書管理装置20は、図32に示すように、推定部201(推定手段の一例)および特定部202(測定手段の一例)を備える。
推定部201は、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定する。特定部202は、前記推定部が推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定する。
次に、最小構成の文書管理装置20の処理について図33を参照して説明する。推定部201は、組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定する(ステップS101)。特定部202は、前記推定部が推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定する(ステップS102)。
こうすることにより、組織変更があった場合に文書の管理担当の決定を支援することができる。
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本発明の実施形態について説明したが、上述の文書管理システム1、文書管理装置20、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ装置を有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図34は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図34に示すように、CPU6(プロセッサを含む)、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の文書管理システム1、文書管理装置20、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータ装置にすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・文書管理システム
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・入出力部
20・・・文書管理装置
21・・・文書管理部
22・・・管理情報判定部
23・・・組織構成判定部
24、24X・・・管理組織推定部
25・・・特性判定部
30・・・記憶装置
31、31X・・・文書属性記憶部
32・・・組織情報記憶部
33・・・組織構成履歴記憶部
34、34X・・・ユーザ記憶部

Claims (8)

  1. 組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定する特定手段と、
    を備える文書管理装置。
  2. 前記特定手段が特定した候補の中から前記管理担当を決定する決定手段、
    を備える、
    請求項1に記載の文書管理装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記特定手段が特定した前記候補ごとのスコアに基づいて、前記管理担当を決定する、
    請求項2に記載の文書管理装置。
  4. 前記組織の構成履歴に基づいて、前記管理担当の変更の要否を判定する判定手段、
    を備える請求項1から請求項3の何れか一項に記載の文書管理装置。
  5. 前記所属者の特性を特定する特性判定手段、
    を備え、
    前記推定手段は、
    前記特性判定手段が特定した前記特性に基づいて、前記組織の役割を推定する、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の文書管理装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の文書管理装置と、
    前記文書を記憶する記憶装置と、
    を備える文書管理システム。
  7. 組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定することと、
    推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定することと、
    を含む文書管理方法。
  8. コンピュータに、
    組織および前記組織に所属する所属者の少なくとも一方の現在と過去の特徴に基づいて前記組織の役割を推定することと、
    推定した役割に基づいて、文書の管理担当の候補を特定することと、
    を実行させるプログラム。
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