JP2023064254A - 開口面積の決定方法及び液滴噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】好ましい液滴の状態で液体を噴射する。【解決手段】液体3が流れる流路10と液体3を噴射するノズル孔13とを備える液滴噴射装置25におけるノズル孔13の開口面積Sの決定方法であって、液体3として、液体3の密度ρ(kg/m3)と液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、液体3の動粘性係数ν(m2/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、ノズル孔13の開口面積S(m2)を、ノズル孔13から噴射された液体3の噴射流が液滴7に分裂する開口面積となるように決定する開口面積の決定方法。【選択図】図1

Description

本発明は、開口面積の決定方法及び液滴噴射装置に関する。
従来から、洗浄機器や美容機器など、液体を液滴の状態で噴射する様々な液滴噴射装置が使用されている。例えば、特許文献1には、流体の供給源と、流体から個別の流体滴のストリームを生じさせる流体滴生成器と、流体滴のストリームを方向決めする部材を有し、所定の範囲の速度、所定の範囲の大きさ、所定の範囲の周波数をもつ流体滴で歯の洗浄を行う流体滴システムが開示されている。
特表2007-518487号公報
液体を液滴の状態で噴射する液滴噴射装置においては、例えば、洗浄機器や美容機器などに使用される場合、液滴を対象物や人の皮膚や歯などに衝突させることで対象物を破砕すること、人の皮膚や歯などを洗浄することなどが行われる。このような場合、液滴噴射装置の噴射ノズルから液体を直進性良く液滴として噴射されることが必要となる。しかしながら、従来の液滴噴射装置では、液体を噴射するノズル孔の開口面積が適正な大きさになっておらず、好ましい液滴の状態で液体が噴射されない場合がある。
上記課題を解決するため、本発明に係る開口面積の決定方法は、液体が流れる流路と前記液体を噴射するノズル孔とを備える液滴噴射装置における前記ノズル孔の開口面積の決定方法であって、前記液体として、前記液体の密度ρ(kg/m)と前記液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、前記液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、前記ノズル孔の開口面積S(m)を、前記ノズル孔から噴射された前記液体の噴射流が液滴に分裂する開口面積となるように決定することを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明に係る液滴噴射装置は、液体が流れる流路と前記液体を噴射するノズル孔とを備える液滴噴射装置であって、前記液体として、前記液体の密度ρ(kg/m)と前記液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、前記液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、前記液滴噴射装置が前記液体噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、前記ノズル孔の開口面積S(m)はS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすことを特徴とする。
本発明の実施形態1に係る液滴噴射装置の全体概略構成図。 縦軸に開口面積、横軸に動粘性係数を取ったグラフ。 縦軸に単ノズル径、横軸に動粘性係数を取ったグラフ。 噴射流量と単ノズル径の関係を表すグラフ。
以下、本発明について先ず概略的に説明する。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の態様の開口面積の決定方法は、開口面積の決定方法は、液体が流れる流路と前記液体を噴射するノズル孔とを備える液滴噴射装置における前記ノズル孔の開口面積の決定方法であって、前記液体として、前記液体の密度ρ(kg/m)と前記液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、前記液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、前記ノズル孔の開口面積S(m)を、前記ノズル孔から噴射された前記液体の噴射流が液滴に分裂する開口面積となるように決定することを特徴とする。
本態様によれば、液体の密度ρ(kg/m)と液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲の液体を使用し、ノズル孔の開口面積S(m)を、ノズル孔から噴射された液体の噴射流が液滴に分裂する開口面積となるように決定する。すなわち、ノズル孔から噴射された液体の噴射流が液滴に分裂することを必須条件として開口面積Sを決定する。このため、噴射流を液滴に分裂させることで、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第2の態様の開口面積の決定方法は、第1の態様において、前記液滴噴射装置は、前記ノズル孔を流れる前記液体の連続流のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、前記ノズル孔から噴射される前記液体のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることを特徴とする。
ノズル孔を流れる液体の連続流は層流であることが好ましいが、レイノルズ数Reが2300を超えると連続流が層流ではなく乱流になる傾向が強くなる。また、液滴は平滑流領域または波状流領域で噴射されることが好ましいが、ジェット数Jeが0.1未満では液滴が平滑流領域または波状流領域ではなく滴下領域になってしまう傾向が強くなり、ジェット数Jeが400を超えると液滴が平滑流領域または波状流領域ではなく噴霧流領域になってしまう傾向が強くなる。しかしながら、本態様によれば、ノズル孔を流れる液体の連続流のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、ノズル孔から噴射される液体のジェット数Jeを0.1以上400以下とする。このため、ノズル孔を流れる液体の連続流を層流とできるとともに、液滴を平滑流領域または波状流領域で噴射させることができる。したがって、特に好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第3の態様の開口面積の決定方法は、第1または第2の態様において、前記液滴噴射装置が前記液体の噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、S>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすことを特徴とする。
本態様によれば、液体をQ(L/min)で噴射するとき、S>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たす。本発明者らが鋭意検討した結果、液体をQ(L/min)で噴射するときにS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすように開口面積Sを決定することで、特に好ましい液滴の状態で液体を噴射することができることがわかった。
第4の態様の液滴噴射装置は、液体が流れる流路と前記液体を噴射するノズル孔とを備える液滴噴射装置であって、前記液体として、前記液体の密度ρ(kg/m)と前記液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、前記液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、前記液滴噴射装置が前記液体の噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、前記ノズル孔の開口面積S(m)はS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすことを特徴とする。
本態様によれば、液体をQ(L/min)で噴射するとき、S>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たす。このように、液体をQ(L/min)で噴射するときにS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすように決定された開口面積Sとすることで、特に好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第5の態様の液滴噴射装置は、第4の態様において、前記ノズル孔を流れる前記液体の連続流のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、前記ノズル孔から噴射される前記液体のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることを特徴とする。
本態様によれば、ノズル孔を流れる液体の連続流のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、ノズル孔から噴射される液体のジェット数Jeを0.1以上400以下とする。このため、ノズル孔を流れる液体の連続流を層流とできるとともに、液滴を平滑流領域または波状流領域で噴射させることができ、特に好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
<液滴噴射装置の一実施形態>
以下に、本発明の一実施形態の液滴噴射装置25について、図1に基づいて詳細に説明する。液滴噴射装置25は、顔、腕、手、足、背中等の皮膚や歯の洗浄に適した皮膚等の洗浄用液滴噴射装置である。ただし、液滴噴射装置25が皮膚や歯などの洗浄用のものに限定されないことは勿論である。
図1に示したように、本実施形態に係る液滴噴射装置25は、液体3を噴射する少なくとも1つのノズル孔13を有する噴射ノズル11と、液体3を加圧して噴射ノズル11に送る加圧液体供給部27と、加圧液体供給部27の動作を制御してノズル孔13から噴射される液体3を連続流5から液滴7に分裂した状態で皮膚などの対象物9に向けて飛翔させる制御部4とを備える。
液滴噴射装置25は、液体3を噴射する噴射ノズル11を有する噴射部2と、噴射する液体3を貯留する液体タンク6と、加圧液体供給部27であるポンプユニットと、液体タンク6と加圧液体供給部27とをつなぐ液体3の流路10を成す液体吸引チューブ12と、加圧液体供給部27と噴射部2とをつなぐ同じく流路10を成す送液チューブ14とを備える。加圧液体供給部27は、制御部4によって、送液チューブ14を通って噴射部2に送液される液体3の圧力等のポンプ動作が制御される。即ち、前記供給圧力が制御される。
なお、液滴噴射装置25は、制御部4の制御によって様々な条件で液体3を噴射部2から噴射させることができる。以下に、液滴噴射装置25の好ましい構成例について説明する。
<安定的な液滴噴射のための2条件>
最初に、前提として、安定的な液滴噴射のための2条件について説明する。噴流工学Vol.13,No.1(1996)86-98などに記載されるように、1つのノズル孔13から噴射される液体噴流の態様は、ジェット数Jeを用いて以下のように分類可能なことが知られている。
1.滴下領域(Je<0.1)
2.平滑流領域(0.1≦Je<10)
3.波状流領域(10≦Je≦400)
4.噴霧流領域(400<Je)
噴射された液体噴流から直進性が高く、粒径のばらつきも小さい液滴流が安定的に形成されるには、平滑流領域または波状流領域で液体3を噴射する必要があることがわかっている。つまり、0.1≦Je≦400を満たすように各パラメーターを設定する必要がある。
詳細には、噴射部2から噴射される液体3の連続流5の状態や、その後の液滴化への遷移の状態には、送液される液体3の粘度または動粘性係数や、表面張力や、密度や、噴射部2のノズル孔径が生成される液滴7の均一性に影響する。ここで、均一な液滴7を生成させるために、物性値が異なる様々な液体3に対して、連続流5の噴射が拡散することが無くかつ液滴7に遷移するレイノルズ数Re及びジェット数Jeを満たすノズル孔径に設定することが好ましい。液体3は直進性を維持した状態で噴射部2から噴射され、その後均一な液滴7に分裂する。なお、分裂した液滴7は、噴射ノズル11から噴射される連続流5の速度をほぼ維持した状態で飛翔し、これらの液滴7が対象物9に衝突した際に発生できる衝撃圧は数100kPaから数100MPaとなり、衝突する対象物9を軟化又は破砕又は除去することなどができる。
ここで、レイノルズ数Reは、液体3の流速V(m/s)、ノズル孔径D(m)、液体3の動粘性係数ν(m/s)を用いて、以下の式(1)のように表される。
Figure 2023064254000002
また、ジェット数Jeは、さらに、液体3の表面張力σ(N/m)、液体3の密度ρ(kg/m)、空気の密度ρa(kg/m)を用いて、以下の式(2)のように表される。
Figure 2023064254000003
式(1)及び式(2)より、レイノルズ数Reは動粘性係数ν、ジェット数Jeは表面張力σの影響をそれぞれ受け易い事が解かる。ここで、レイノルズ数Reは連続流5に乱流成分が発生し難い2300以下に抑え、ジェット数Jeは安定した液滴7の分裂が実現できるように0.1以上400以下に抑えることが望ましい。なお、ここで、ジェット数Jeのρa0.55は、噴射させる液体3には関係しない略1.1となる定数である。
一方、ρ0.45/σは噴射させる液体3によって異なるが液体3によって定まる定数であり、それらの液体3は下記の表1に示すように凡そ300以上900以下の範囲にある。また、動粘性係数νは凡そ1.0E-06(m/s)から2.0E-05(m/s)の範囲にある。
Figure 2023064254000004
よって、前記両式を基に、300<ρ0.45/σ<900の範囲にある動粘性係数νが異なる液体3を、レイノルズReが2300以下で、ジェット数Jeが0.1以上400以下を満たす条件で噴射するためのノズル孔径D及びノズル孔13の数を導出し、噴射部2に必要な開口面積S(m)を求める。安定した噴射の実現に必要な開口面積Sが決まれば、その開口面積Sを満たすノズル孔径Dやノズル孔13の数を自由に組み合わせて設定することができ、均一な液滴7を生成できる液滴噴射装置25を容易に実現できる。なお、「開口面積」とは、ノズル孔13が1つである場合は該ノズル孔13の開口面積であるが、複数のノズル孔13を有する構成においてはすべてのノズル孔13の開口面積の和である総開口面積を意味する。
また、噴射部2のノズル孔径Dやノズル孔13の数が予め規定されている場合には、この噴射部2の開口面積Sに基づいて扱える液体3の物性値の範囲を特定し、液滴噴射装置25で使用する液体3を適切に選定することができる。下記の表2に、噴射流量が10(L/min)である場合おいて、ρ0.45/σが300、500、750及び900の物性を有する液体3の動粘性係数νに対し必要とされる開口面積Sを示す。なお、図2は、表2をグラフとして表したものである。
Figure 2023064254000005
動粘性係数νと開口面積Sの関係は、相関性(相関係数R)が良好な下記の式(3)から式(6)の近似式で表せる。よって、動粘性係数νとρ0.45/σとが所定の範囲にある液体3であれば、式(3)から式(6)またはこれらの式を補間することで、任意の液体3に対して必要な開口面積Sを決定することができる。
Figure 2023064254000006
Figure 2023064254000007
Figure 2023064254000008
Figure 2023064254000009
上記の式(3)より、ρ0.45/σが900の物性を有する液体3において、開口面積SがS>-13565ν+0.9908νを満たすように開口面積を設定すれば、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができるといえる。また、式(4)より、ρ0.45/σが750の物性を有する液体3において、開口面積SがS>-9542.2ν+0.8318νを満たすように開口面積を設定すれば、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができるといえる。また、式(5)より、ρ0.45/σが500の物性を有する液体3において、開口面積SがS>-14002ν+0.6797νを満たすように開口面積を設定すれば、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができるといえる。さらに、式(6)より、ρ0.45/σが300の物性を有する液体3において、開口面積SがS>-6585.9ν+0.4041νを満たすように開口面積を設定すれば、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができるといえる。すなわち、ρ0.45/σが300以上900以下の物性を有する一般的な様々な液体3においては、ρ0.45/σが900の物性を有する液体3に対応する、開口面積SがS>-13565ν+0.9908νを満たすように開口面積を設定すれば、ノズル孔13から噴射された液体3の噴射流が平滑流領域または波状流領域で液滴7に分裂し、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができるといえる。
ここで一旦まとめると、液滴噴射装置25は液体3が流れる流路10と液体3を噴射するノズル孔13とを備えるが、開口面積の決定方法として、このような液滴噴射装置25において、液体3として、液体3の密度ρ(kg/m)と液体3の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、液体3の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5の範囲であるものを使用し、ノズル孔13の開口面積S(m)を、ノズル孔13から噴射された液体3の噴射流が液滴7に分裂する開口面積Sとなるようにすることを採用することができる。
上記の開口面積の決定方法は、液体3の密度ρ(kg/m)と液体3の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、液体3の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、ノズル孔13の開口面積S(m)を、ノズル孔13から噴射された液体3の噴射流が液滴7に分裂する開口面積Sとなるように決定する。すなわち、ノズル孔13から噴射された液体3の噴射流が液滴7に分裂することを必須条件として開口面積Sを決定する。このため、上記の開口面積の決定方法を実行することで、噴射流を液滴7に分裂させ、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
ここで、液滴噴射装置25は、ノズル孔13を流れる際の液体3の連続流5のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、ノズル孔13から噴射される液体3のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることが好ましい。ノズル孔13を流れる際の液体3の連続流5は層流であることが好ましいが、レイノルズ数Reが2300を超えると連続流5が層流ではなく乱流になる傾向が強くなる。また、液滴7は平滑流領域または波状流領域で噴射されることが好ましいが、ジェット数Jeが0.1未満では液滴7が平滑流領域または波状流領域ではなく滴下領域になってしまう傾向が強くなり、ジェット数Jeが400を超えると液滴7が平滑流領域または波状流領域ではなく噴霧流領域になってしまう傾向が強くなる。しかしながら、ノズル孔13を流れる際の液体3の連続流5のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、ノズル孔13から噴射される液体3のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることで、ノズル孔13を流れる際の液体3の連続流5を層流とできるとともに、液滴7を平滑流領域または波状流領域で噴射させることができる。したがって、特に好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
また、上記のように、液滴噴射装置25が液体3を噴射する際の噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、S>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすことが好ましい。液体をQ(L/min)で噴射するときにS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすように開口面積Sを決定することで、特に好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができるためである。
ここで、液滴噴射装置の観点から説明すると、液滴噴射装置25は、液体3が流れる流路10と液体3を噴射するノズル孔13とを備えている。ここで、液体3として、液体3の密度ρ(kg/m)と液体3の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、液体3の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用する。また、液滴噴射装置25が液体3を噴射する際の噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、ノズル孔13の開口面積S(m)はS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすよう構成される。このように、液体3をQ(L/min)で噴射するときにS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすように決定された開口面積Sとすることで、特に好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
また、上記のように、液滴噴射装置25は、ノズル孔13を流れる際の液体3の連続流5のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、ノズル孔13から噴射される液体3のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることで、ノズル孔13を流れる際の液体3の連続流5を層流とできるとともに、液滴7を平滑流領域または波状流領域で噴射させることができる。このため、このような構成とすることで、特に好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
また、上記のようにして求めた開口面積Sから、該開口面積Sを1つのノズル孔13で満たす場合に必要とされる単ノズル径と、動粘性係数νの関係と、を表3に示す。また、図3は、表3をグラフとして表したものである。
Figure 2023064254000010
図3及び表3の単ノズル径と動粘性係数νとの関係においても、開口面積Sと動粘性係数νとの関係と同様に良好な相関性を有する。すなわち、動粘性係数νとρ0.45/σが所定の範囲にある液体3であれば、図3及び表3により求めた単ノズル径よりも大きな径に設定する事で、安定した層流での噴射と液滴化とが実現できる。
以下に、噴射流量を100(ml/min)、50(ml/min)、10(ml/min)、5(ml/min)及び1(ml/min)とした場合の、ρ0.45/σが300、500、750及び900の物性を有する液体3の動粘性係数νと必要な開口面積S及び単ノズル径の関係を表4から表13に示す。ここで、表4は噴射流量が100(ml/min)の場合の開口面積Sであり、表5は噴射流量が100(ml/min)の場合の単ノズル径である。また、表6は噴射流量が50(ml/min)の場合の開口面積Sであり、表7は噴射流量が50(ml/min)の場合の単ノズル径である。また、表8は噴射流量が10(ml/min)の場合の開口面積Sであり、表9は噴射流量が10(ml/min)の場合の単ノズル径である。また、表10は噴射流量が5(ml/min)の場合の開口面積Sであり、表11は噴射流量が5(ml/min)の場合の単ノズル径である。そして、表12は噴射流量が1(ml/min)の場合の開口面積Sであり、表13は噴射流量が1(ml/min)の場合の単ノズル径である。開口面積Sは、噴射流量の変化率と同じ変化率で変更すれば、レイノルズ数Re及びジェット数Jeを所定の範囲に収めることができる。単ノズル径は100(ml/min)、ρ0.45/σ=900、ν=2.0E-05(m/s)の場合である最大0.43mmから、1(ml/min)、ρ0.45/σ=300、ν=1.0E-06(m/s)の場合である最小0.007mmまでの範囲で設定可能であり、噴射する液体の物性に合わせて、適宜ノズル径を選定する事により、安定した連続流の層流噴射と均一な液滴生成を可能とする噴射部2を備えた液体噴射装置25を構成できる。
Figure 2023064254000011
Figure 2023064254000012
Figure 2023064254000013
Figure 2023064254000014
Figure 2023064254000015
Figure 2023064254000016
Figure 2023064254000017
Figure 2023064254000018
Figure 2023064254000019
Figure 2023064254000020
ここで、物性が既知の液体3を実際に噴射させた場合に、安定した層流噴射と液滴化が実現できた単ノズル径及び噴射流量の実測値と、上記に基づく単ノズル径の算出値を比較した。20℃の水を、単ノズル径0.01mmから0.12mmの複数の水準において噴射できた流量に対し、上記の関係から必要とする単ノズル径を算出した結果を表14に示す。ここで、水の動粘性係数νは約1.0E-06(m/s)、ρ0.45/σは約300であるため、表3から表13に記載の該当する物性における噴射流量(流量)と単ノズル径の関係を、ρ0.45/σ=300、ν=1.0E-06(m/s)の場合である図4に基づく近似式(単ノズル径=0.0069ν0.4948)で定義して表14のように単ノズル径の算出値を求めた。何れの単ノズル径の実測値も算出された単ノズル径の算出値よりも十分に大きいため、安定噴射が実現できることがわかる。
Figure 2023064254000021
動粘性係数νが約2E-06(m/s)、ρ0.45/σが約900である、粘性が比較的低く、表面張力σが極度に低い液体について、表3から表13に記載の該当する物性における流量と単ノズル径の関係を近似式(単ノズル径=0.0158ν0.5)で定義し、実測値のノズル径が0.01mm、0.016mm及び0.024mmにおいて噴射できた噴射流量に対する算出値の単ノズル径を算出した。その結果、実測値のノズル径が0.01mmでは算出値の単ノズル径は0.005mm、実測値のノズル径が0.016mmでは算出値の単ノズル径は0.005mm、実測値のノズル径が0.024mmでは算出値の単ノズル径は0.018mmとなった。このように、実測値のノズル径は何れにおいても算出値の単ノズル径よりも大きいため、安定して噴射することができることがわかる。
なお、上記のようにして決定された開口面積S及び単ノズル径の液滴噴射装置25を用い、様々な液体3を使用して好ましい液滴7の状態でこれらの液体3を噴射することが可能か否かを確かめた。その結果、いずれの液体3を使用した場合においても、好ましい液滴7の状態でこれらの液体3を噴射することが可能であることを確認した。
2…噴射部、3…液体、4…制御部、5…連続流、6…液体タンク、7…液滴、9…対象物、10…流路、11…噴射ノズル、12…液体吸引チューブ、13…ノズル孔、14…送液チューブ、25…液滴噴射装置、27…加圧液体供給部

Claims (5)

  1. 液体が流れる流路と前記液体を噴射するノズル孔とを備える液滴噴射装置における前記ノズル孔の開口面積の決定方法であって、
    前記液体として、前記液体の密度ρ(kg/m)と前記液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、前記液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、前記ノズル孔の開口面積S(m)を、前記ノズル孔から噴射された前記液体の噴射流が液滴に分裂する開口面積となるように決定することを特徴とする開口面積の決定方法。
  2. 請求項1に記載の開口面積の決定方法であって、
    前記液滴噴射装置は、前記ノズル孔を流れる前記液体の連続流のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、前記ノズル孔から噴射される前記液体のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることを特徴とする開口面積の決定方法。
  3. 請求項1または2に記載の開口面積の決定方法であって、
    前記液滴噴射装置が前記液体の噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、S>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすことを特徴とする開口面積の決定方法。
  4. 液体が流れる流路と前記液体を噴射するノズル孔とを備える液滴噴射装置であって、
    前記液体として、前記液体の密度ρ(kg/m)と前記液体の表面張力σ(N/m)とから決定されるρ0.45/σの値が300以上900以下の範囲であって、且つ、前記液体の動粘性係数ν(m/s)が1.0E-6以上2.0E-5以下の範囲のものを使用し、
    前記液滴噴射装置が前記液体の噴射流量としてQ(L/min)で噴射するとき、前記ノズル孔の開口面積S(m)はS>(-1356.5ν+0.09908ν)×Qを満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
  5. 請求項4に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔を流れる前記液体の連続流のレイノルズ数Reを2300以下とし、且つ、前記ノズル孔から噴射される前記液体のジェット数Jeを0.1以上400以下とすることを特徴とする液滴噴射装置。
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