JP2023064255A - 液滴噴射装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023064255000001
【課題】好ましい液滴の状態で液体を噴射する。
【解決手段】液体3を液滴化して噴射する液滴噴射装置25であって、内部に液体3が流通する流路10を有する本体27と、少なくとも1つのノズル孔13を有する噴射ノズル11と、を備え、ノズル孔の数をN、ノズル孔の径をr(m)、液体3と接する流路の断面の周長L(m)とすると、以下の式を満たす。このような構成の液滴噴射装置25を使用して、液体を噴射することで、好ましい液滴の状態で液体を噴射することが可能になる。 【数1】
Figure 2023064255000168
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴噴射装置に関する。
従来から、洗浄機器や美容機器など、液体を液滴の状態で噴射する様々な液滴噴射装置が使用されている。例えば、特許文献1には、連続流に泡を形成することで噴霧状の液体を吐出できる発泡ノズル構造が開示されている。
特表平4-500038号公報
液体を液滴の状態で噴射する液滴噴射装置においては、例えば、洗浄機器や美容機器などに使用される場合、液滴を対象物や人の皮膚に衝突させることで対象物を破砕すること、人の皮膚を洗浄することなどが行われる。このような場合、液滴噴射装置の噴射ノズルから液体を直進性良く液滴として噴射されることが必要となる。しかしながら、特許文献1で開示される発泡ノズル構造では、噴射された液体は空気と混合されて泡状になり、噴霧状の液体として吐出される。噴霧状の液体として吐出される構成では、液体を直進性良く液滴として噴射させることができず、好ましい液滴の状態で液体が噴射されるとは言えない場合がある。
上記課題を解決するため、本発明に係る液滴噴射装置は、液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr(m)、前記液体と接する前記流路の断面の周長L(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000002
上記課題を解決するための別の本発明に係る液滴噴射装置は、液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、前記流路は断面形状が円形であり、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr(m)、前記流路の径R(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000003
上記課題を解決するためのさらに別の本発明に係る液滴噴射装置は、液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、前記流路は断面形状が矩形であり、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr、前記流路の断面の一辺の長さa、前記流路の断面の他の一辺の長さbとすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000004
本発明の実施形態1に係る液滴噴射装置の全体概略構成図。 流路の断面が円形の場合の噴射ノズルの概略図。 縦軸にsの値、横軸に温度を取ったグラフ。 縦軸にsの値、横軸に媒質を取ったグラフ。 流路の断面が長方形の場合の噴射ノズルの概略図。 流路の断面が正方形の場合の噴射ノズルの概略図。 流路の断面が多角形の場合の噴射ノズルの概略図。 ノズル孔が複数(2つ)形成されている場合の噴射ノズルの概略図。 ノズル孔が複数(4つ)形成されている場合の噴射ノズルの概略図。 ノズル孔が複数(7つ)形成されている場合の噴射ノズルの概略図。
以下、本発明について先ず概略的に説明する。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の態様の液滴噴射装置は、液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr(m)、前記液体と接する前記流路の断面の周長L(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000005
本態様によれば、上記式を満たすように、ノズル孔の数と、ノズル孔の径と、流路の断面の周長と、を決定する。このように決定された液滴噴射装置とすることで、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第2の態様の液滴噴射装置は、第1の態様において、前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000006
本態様によれば、ノズル孔の径が100μm以上1mm以下の場合に、一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第3の態様の液滴噴射装置は、第1の態様において、前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000007
本態様によれば、ノズル孔の径が1μm以上100μm以下の場合に、一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第4の態様の液滴噴射装置は、第1の態様において、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000008
本態様によれば、一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第5の態様の液滴噴射装置は、第4の態様において、前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000009
本態様によれば、ノズル孔の径が100μm以上1mm以下以下の場合に、洗浄機器や美容機器などで一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第6の態様の液滴噴射装置は、第4の態様において、前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
Figure 2023064255000010
本態様によれば、ノズル孔の径が1μm以上100μm以下の場合に、洗浄機器や美容機器などで一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第7の態様の液滴噴射装置は、第4の態様において、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000011
本態様によれば、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第8の態様の液滴噴射装置は、第7の態様において、前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000012
本態様によれば、ノズル孔の径が100μm以上1mm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第9の態様の液滴噴射装置は、第7の態様において、前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、前記流路の断面積Ac(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000013
本態様によれば、ノズル孔の径が100μm以上1mm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第10の態様の液滴噴射装置は、第7の態様において、前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000014
本態様によれば、ノズル孔の径が1μm以上100μm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第11の態様の液滴噴射装置は、第7の態様において、前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、前記流路の断面積Ac(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000015
本態様によれば、ノズル孔の径が1μm以上100μm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、流路の断面形状にかかわらず、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第12の態様の液滴噴射装置は、液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、前記流路は断面形状が円形であり、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr(m)、前記流路の径R(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000016
本態様によれば、流路の断面形状が円形である場合に、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第13の態様の液滴噴射装置は、第12の態様において、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000017
本態様によれば、流路の断面形状が円形である場合に、一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第14の態様の液滴噴射装置は、第13の態様において、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000018
本態様によれば、流路の断面形状が円形である場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第15の態様の液滴噴射装置は、第13の態様において、前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であるとき、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000019
本態様によれば、流路の断面形状が円形であってノズル孔の径が1μm以上100μm以下である場合に、一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第16の態様の液滴噴射装置は、液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、前記流路は断面形状が矩形であり、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr、前記流路の断面の一辺の長さa、前記流路の断面の他の一辺の長さbとすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000020
本態様によれば、流路の断面形状が矩形である場合に、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第17の態様の液滴噴射装置は、第16の態様において、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000021
本態様によれば、流路の断面形状が矩形である場合に、一般的に使用されるほとんどの液体を用いて、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第18の態様の液滴噴射装置は、第17の態様において、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000022
本態様によれば、流路の断面形状が矩形である場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第19の態様の液滴噴射装置は、第16の態様において、前記断面形状は正方形であり、前記正方形の一辺の長さpとすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000023
本態様によれば、流路の断面形状が正方形である場合に、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
第20の態様の液滴噴射装置は、第18または第19の態様において、前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、前記流路の断面積Ac(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
Figure 2023064255000024
本態様によれば、流路の断面形状が矩形であってノズル孔の径が1μm以上100μm以下である場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体を用いて、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。或いは、流路の断面形状が正方形であってノズル孔の径が1μm以上100μm以下である場合に、好ましい液滴の状態で液体を噴射することができる。
<液滴噴射装置の一実施形態>
以下に、本発明の一実施形態の液滴噴射装置25について、図1に基づいて詳細に説明する。液滴噴射装置25は、顔、腕、手、足、背中等の皮膚の洗浄に適した皮膚洗浄用液滴噴射装置である。ただし、液滴噴射装置25が皮膚洗浄用のものに限定されないことは勿論である。
図1に示したように、本実施形態に係る液滴噴射装置25は、液体3を噴射する少なくとも1つのノズル孔13を有する噴射ノズル11と、液体3を加圧して噴射ノズル11に送る加圧液体供給部27と、加圧液体供給部27の動作を制御してノズル孔13から噴射される液体3を連続流5から液滴7に分裂した状態で皮膚などの対象物9に向けて飛翔させる制御部4とを備える。
液滴噴射装置25は、液体3を噴射する噴射ノズル11を有する噴射部2と、噴射する液体3を貯留する液体タンク6と、加圧液体供給部27であるポンプユニットと、液体タンク6と加圧液体供給部27とをつなぐ液体3の流路10を成す液体吸引チューブ12と、加圧液体供給部27と噴射部2とをつなぐ同じく流路10を成す送液チューブ14とを備える。加圧液体供給部27は、制御部4によって、送液チューブ14を通って噴射部2に送液される液体3の圧力等のポンプ動作が制御される。即ち、前記供給圧力が制御される。ここで、加圧液体供給部27は、内部に液体3が流通する流路10を有する本体に対応する。
なお、液滴噴射装置25は、制御部4の制御によって様々な条件で液体3を噴射部2から噴射させることができる。以下に、液滴噴射装置25の好ましい構成例について説明する。
<安定的な液滴噴射のための2条件>
最初に、前提として、安定的な液滴噴射のための2条件について説明する。噴流工学Vol.13,No.1(1996)86-98などに記載されるように、1つのノズル孔1から噴射される液体噴流の態様は、ジェット数Jeを用いて以下のように分類可能なことが知られている。
1.滴下領域(Je≦0.1)
2.平滑流領域(0.1<Je<10)
3.波状流領域(10≦Je≦400)
4.噴霧流領域(400<Je)
噴射された液体噴流から直進性が高く、粒径のばらつきも小さい液滴流が安定的に形成されるには、平滑流領域または波状流領域で液体3を噴射する必要があることがわかっている。つまり、0.1<Je≦400を満たすように各パラメーターを設定する必要がある。ここで、ジェット数Jeは、以下の式(1)のように表される。なお、ρは液体の密度(kg/m)、σは液体の表面張力(N/m)、vは液体噴流の速度(m/s)、rはノズル孔径(m)、ρaは外気の密度(kg/m)をそれぞれ表している。
Figure 2023064255000025
また、多くの液滴7を狙った場所へ的確に命中させるためには、生成された液滴7が高い直進性を有している必要がある。直進性の高い液滴7の生成には、液滴7の元となる液体噴流の直進性が欠かせない。ノズル孔13から噴射された液体噴流が直進性を有するためには、流路10内を流れる液体3が層流の状態でノズル孔13から噴射される必要がある。配管のような流路10内を流れる流体の態様はレイノルズ数Reの値に基づいて判断され、一般的に、Re≦2300のとき、流路10内の流れは層流であるとされる。ここで、レイノルズ数Reは以下の式(2)のように表される。なお、Qは体積流量(m/s)、Acは流路断面積(m)、DHは水力直径(m)、νは動粘性係数(m/s)、μは粘性係数(Pa・s)をそれぞれ表している。
Figure 2023064255000026
<流路が円形の場合の制御例>
以下に、流路10の形状が円形の場合における制御部4による液体3の噴射制御例について説明する。ここで、図2は、左側の図が液滴7の吐出方向から見た概略図であり、右側の図が左側の図に対応する側面断面図である。図2では以下のパラメーターを視覚的にわかるように概略的に表現している。なお、流路10の形状が円形とは、噴射ノズル11と隣接する部分における流路10の断面形状が円形であることを意味し、図2の左側の図で表されるように、流路内壁102の断面形状が円形であることを意味する。ただし、流路外壁101の形状に特に限定はない。
流路10が円管の場合、水力直径は流路10の直径に等しいので、流路10の直径である流路径をR(m)とすると、下記式(3)が得られる。
Figure 2023064255000027
ここで、式(3)を式(2)に代入すると、下記式(4)が得られる。
Figure 2023064255000028
また、流路10とノズル孔13の間で連続の式が成り立つので、体積流量Qは下記式(5)を満たす。ここで、Vは流路10内の流速(m/s)、Aはノズル孔13の総断面積(m)を表している。
Figure 2023064255000029
また、同じ形状のノズル孔13が複数形成されている場合、ノズル孔13の総断面積Aは下記式(6)の関係を満たす。ここで、Nはノズル孔数、Anは1つのノズル孔13の断面積(m)である。
Figure 2023064255000030
また、流路10の断面およびノズル孔13の断面は円形であるので、Ac及びAnはR及びrを用いてそれぞれ以下の式(7)及び式(8)のように表される。
Figure 2023064255000031
Figure 2023064255000032
ここで、式(6)から式(8)の各式を式(5)に代入することで、下記式(9)が得られる。
Figure 2023064255000033
Figure 2023064255000034
続いて、液体噴流から直進性の高く、粒径のばらつきの少ない液滴7が安定して生成されるための流路10及びノズル孔13の条件を求める。式(1)を変形すると、下記式(10)が得られる。
Figure 2023064255000035
ここで、下記式(11)のように、式(10)の右辺をkとおく。
Figure 2023064255000036
上述の通り、噴射された液体噴流から直進性が高く、粒径のばらつきも小さい液滴流が安定的に形成されるには、Je≦400を満たす必要があるので、この条件を式(10)に代入すると、下記式(12)が得られる。
Figure 2023064255000037
また、式(9)の両辺を2乗して変形すると、下記式(13)が得られる。
Figure 2023064255000038
Figure 2023064255000039
ここで、式(10)の両辺をそれぞれ式(13)で割ると、下記式(14)が得られる。
Figure 2023064255000040
Figure 2023064255000041
一方、式(4)に式(5)を代入して整理すると、下記式(15)が得られる。
Figure 2023064255000042
Figure 2023064255000043
ここで、下記式(16)のように、式(15)の右辺をlとおく。
Figure 2023064255000044
式(15)の両辺を2乗して式(14)に代入し、下記式(18)のようにmを定義して整理すると、R>0より下記式(17)が得られる。式(17)は、流路径Rがmを比例定数として、ノズル孔の径rの3/2乗に比例することを表している。
Figure 2023064255000045
Figure 2023064255000046
ここで、式(11)及び式(16)を式(18)に代入し、下記式(20)のようにsを定義して整理すると、下記式(19)のように表される。
Figure 2023064255000047
Figure 2023064255000048
式(20)より、sは液体3の物性値および外気の密度ρaで決まることが分かる。ここで、外気の密度ρaは温度0℃で約1.293(kg/m)であり、温度が変化してもほとんど変わらない。したがって、ρaは定数と見なせる。よって、sは液体3の物性によって決まる定数である。
なお、式(19)より以下が言える。
Figure 2023064255000049
すなわち、mはJe1/2に比例し、Reに反比例することがわかる。よって、Je1/2/Reが最小となるのは、ジェット数Jeが最小となり、かつ、レイノルズ数Reが最大となる条件のときであることがわかる。
上記の通り、噴射された液体噴流から直進性が高く、粒径のばらつきも小さい液滴流が安定的に形成されるには、0<Re≦2300かつ0.1<Je≦400を満たす必要があるので、下記式(21)のようになる。
Figure 2023064255000050
また、Je1/2/Reの値はReが小さくなるにつれて無限に大きくなっていく。ここで、Reの下限値を考えてみる。空気の流れを考えたとき、空気の流れが層流である条件は、一般的にRe<0.1であると言われている。液体3のレイノルズ数は気体のレイノルズ数より大きくなる傾向にあるので、液体3の流れにおいてRe<0.1の範囲は実質的に考慮しなくてもよいと考えられる。そこで、実質的なレイノルズ数の最小値をRe=0.1と設定すると、Je及びReの値の実質的な最大値は、Je=400かつRe=0.1のときであると考えられ、下記式(22)のように表すことができる。
Figure 2023064255000051
ここで、式(21)および式(22)の大小関係を式(19)に適用すると、下記式(23)のようになる。
Figure 2023064255000052
そして、式(23)を式(17)に適用すると、下記式(24)が得られる。式(24)から、流路径Rはノズル孔の径r及び流路10を流れる液体3の物性で決定できることがわかる。
Figure 2023064255000053
続いて、sが取り得る数値範囲について検討する。下記の表1は水の各物性値と計算して求めたsの値を温度ごとに示したものであり、図3は縦軸に各温度における水のsの値、横軸に温度を取ったグラフである。
Figure 2023064255000054
表1から常圧下における液体の水(0℃~100℃)におけるsの値は温度が上昇するにつれて単調に増加することが見て取れる。故に、液体の水のsの値は凡そ下記式(25)で表される範囲に収まる。
Figure 2023064255000055
また、下記表2は市販の化粧水や育毛剤などの各種液体3と加熱して液化させたガラスの物性値、それらを用いて求めたsの値をまとめた表であり、図4は縦軸に表2に記載の媒質及び水0℃と水100℃におけるsの値、横軸に媒質を取ったグラフである。
Figure 2023064255000056
表1及び表2より、ガラスを除いた各種液体のsの値は凡そ下記式(26)の範囲に収まることがわかる。
Figure 2023064255000057
つまり、一般人が容易に入手可能な液体3を液滴噴射装置25で利用することを想定した場合、液滴噴射装置25の流路10内を流すことになる液体3のsの値は、式(25)及び式(26)の範囲を合わせた下記式(27)に示す範囲にほぼ収まるものと推測される。
Figure 2023064255000058
よって、一般的に利用される液滴噴射装置25において最低限必要とされるmの値は、sの値を式(27)の最小値よりもやや小さい値であるs=0.100×10に設定すると、下記式(28)のようになる。そして、式(28)を満たすようなmの値を設定したうえで、液滴噴射装置25の流路径R及びノズル孔の径rを設計すれば、様々な種類の溶液を液滴状にして対象物9に噴射することが可能となる。
Figure 2023064255000059
Figure 2023064255000060
ここで、液滴噴射装置25は対象物9の洗浄や破砕などの用途が想定されるため、ある程度の可搬性が求められる。しかし、式(17)から分かるように、mの値を大きくすると、それに比例して流路径Rも大きくなっていく。式(28)を満たす数値範囲であればmの値はいくらでも大きく取れるが、mの値を大きくするほどそれだけ流路10も際限なく大型化してしまう。液滴噴射装置25の大型化は可搬性の設計思想と相反するものであるため、流路径Rが必要以上に大きくならないようにmの上限値を絞ることが好ましい。表1及び表2の液体3の中で最も噴射しにくい液体3は、sの値が最大となる100℃の水であり、そのときのsの値は凡そ16.4×10である。表2から水以外の各種の化粧水や育毛剤のsの値はこれよりも小さな値となっていることがわかる。そこで、sの値を式(27)の最大値よりもやや大きい値であるs=20.0×10に設定すれば、一般用途で使用が期待されるほぼ全ての液体3を液滴化して噴射できるものと推測される。つまり、液滴噴射装置25を一般用途に限定した場合のmの実質的な上限値は下記式(29)のように表される。
Figure 2023064255000061
Figure 2023064255000062
故に、一般用途を想定した場合の液滴噴射装置25において必要とされるmの値の範囲は、下記式(30)のようになる。
Figure 2023064255000063
そして、式(30)を式(17)に適用すると流路径Rの範囲は限定され、下記式(31)のようになる。
Figure 2023064255000064
ここで、式(31)の各辺を2乗し整理すると、下記式(32)が得られる。下記式(32)を満たすようにノズル孔数N、流路径R及びノズル孔の径rを設定すれば、一般用途で使用が想定されるほぼ全ての液体3を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した液体3による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。すなわち、下記式32を満たすような構成とすることで、流路10の断面形状が円形である場合に、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000065
ここで、表2の20℃、30℃、40℃の各温度における水と、液体Tおよび液体Uを実際に噴射し、安定して液滴化できた条件における各種パラメーターの実測値を表3に示す。
Figure 2023064255000066
表3を見てわかる通り、実験で得られた各パラメーターからJe及びReの値は本発明で計算の前提とした値の範囲に収まっている。また、これらの液体を安定して液滴化して噴射できた流路およびノズル孔13の設計値から求めたR/(N・r)の値は、式(32)を満足していることがわかる。よって、式(32)は実際の液滴噴射に必要な条件を適切に示していることがわかる。
ここで、1つのノズル孔13(N=1)を用いた液滴噴射装置25において、ノズル孔の径rを具体的に設定した場合に式(32)で許容される流路径Rの最小値と最大値を表4に示す。
Figure 2023064255000067
ところで、表2及び表3における液体Uは、本明細書で物性値を示した液体3の中で最も動粘性係数νの値が大きい液体である。液体Uは各種パラメーターを実測した液体3の中でJe及びReともに最大の値を示すが、それでもJe=73.76、Re=4.86程度であり、Jeの上限値であるJe=400及びReの上限値であるRe=2300と比較してかなり小さい。また、表2及び表3における液体Tは、本明細書で物性値を示した液体3の中で最も動粘性係数νの値が小さい液体である。液体TのJe及びReの値はそれぞれJe=5.02、Re=2.57である。
つまり、式(32)の導出に利用した0.1<Je≦400と0.1<Re≦2300という数値範囲は広すぎる場合がある。そこで、Je及びReの範囲をより絞ることで、実際の液滴噴射装置25に好適かつ現実的な流路径Rの範囲を求める。ここでは、表3で示した実験により得られたJe及びReの値をもとに、Je及びReの範囲を1≦Je≦100、1≦Re≦100に設定する。そうすると、式(21)及び式(22)は下記式(33)及び下記式(34)のように書き直され、結果的に式(23)に対応する下記式(35)が得られる。
Figure 2023064255000068
Figure 2023064255000069
Figure 2023064255000070
ここで、式(35)に式(27)のsの範囲を適用すると、mの範囲は下記式(36)のように絞ることができる。
Figure 2023064255000071
Figure 2023064255000072
ここで、式(32)と同様の形に書き直すと、下記式(37)が得られる。
Figure 2023064255000073
Figure 2023064255000074
式(37)も表3に示した実験値をもとに求めたR/(N・r)の値をすべて含む数値範囲になっている。すなわち、式(37)を満たすような構成とすることで、流路10の断面形状が円形である場合に、一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。1つのノズル孔13(N=1)を用いた液滴噴射装置25において、ノズル孔の径rを具体的に設定した場合に式(37)で許容される流路径Rの最小値と最大値を表5に示す。
Figure 2023064255000075
さらに、液滴噴射装置25が例えば水のみを用いて皮膚の洗浄を行うことに特化する場合、式(37)の範囲でも過剰であることが表3の結果から分かる。これは、水のsの値が式(23)に示したsの値の範囲より狭いことに起因する。さらに、皮膚洗浄の用途で液滴噴射装置25が使われる場合、その液滴が当たる対象は人の皮膚であるから、60℃~100℃のような高温の水が利用されることはない。よって、水を用いた皮膚洗浄を目的とする液滴噴射装置25の場合、噴射されるのは温度が20℃~40℃程度の水に限定される。この条件では、表1よりsの値は下記式(38)の範囲に絞られる。
Figure 2023064255000076
さらに、上記の温度範囲における水のJe及びReの範囲は表3より1≦Je≦15、1≦Re≦10に設定できるので、下記式(39)及び下記式(40)のように表すことができ、この条件下でのmの範囲は下記式(41)のようになる。
Figure 2023064255000077
Figure 2023064255000078
Figure 2023064255000079
Figure 2023064255000080
ここで、式(32)及び式(37)と同様の形に書き直すと、下記式(42)が得られる。
Figure 2023064255000081
Figure 2023064255000082
式(42)が表3に示した20℃~40℃の水の実験値をもとに求めたR/(N・r)の値をすべて含む数値範囲になっている。すなわち、式(42)を満たすような構成とすることで、流路10の断面形状が円形である場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。1つのノズル孔13(N=1)を用いた液滴噴射装置25において、ノズル孔の径rを具体的に設定した場合に式(37)で許容される流路径Rの最小値と最大値を表6に示す。
Figure 2023064255000083
<流路が矩形の場合の制御例>
続いて、流路10の断面が円形ではなく、矩形状の場合について説明する。ここで、図5は、左側の図が液滴7の吐出方向から見た概略図であり、右側の図が左側の図に対応する側面断面図である。図5では以下のパラメーターを視覚的にわかるように概略的に表現している。なお、流路形状が矩形とは、噴射ノズル11と隣接する部分における流路10の断面形状が矩形であることを意味し、図5の左側の図で表されるように、流路内壁102の断面形状が矩形であることを意味する。ただし、流路外壁101の形状に特に限定はない。流路10の断面形状の影響を受けるのは、式(3)で示した水力直径DHである。水力直径DHの定義式を下記式(43)に示す。ここで、Lは流路10の濡れ縁長さであり、別の表現をすると、流路10の断面における流路内壁102の周長である。
Figure 2023064255000084
断面が長辺a(m)、短辺b(m)の矩形の場合、Ac=ab、L=2(a+b)なので、DHは下記式(44)のように表される。
Figure 2023064255000085
式(44)を式(2)に代入すると、下記式(45)が得られる。
Figure 2023064255000086
流路10の断面が矩形でも流路10とノズル孔13の間で連続の式が成り立つので、式(5)を満たす。また、ノズル孔13の条件は流路10が円形の場合と同様なので、ノズル孔13の総断面積Aは式(6)を満たし、1つのノズル孔13の断面積Anは式(8)を満たす。よって、下記式(46)が導かれる。
Figure 2023064255000087
Figure 2023064255000088
また、式(46)の両辺を2乗して式を変形すると、下記式(47)が得られる。
Figure 2023064255000089
Figure 2023064255000090
そして、式(10)の両辺をそれぞれ式(47)で割ると、下記式(48)が得られる。
Figure 2023064255000091
Figure 2023064255000092
一方、式(45)をさらに変形すると、下記式(49)が得られる。
Figure 2023064255000093
Figure 2023064255000094
Figure 2023064255000095
そして、式(49)の両辺を2乗して式(48)に代入して整理すると、下記式(50)が得られる。
Figure 2023064255000096
Figure 2023064255000097
これ以降の計算は流路10が円形の場合と同じである。つまり、式(17)におけるRが2(a+b)/πに置き換わっただけである。これは、流路10の断面が円形の場合の流路内壁102の周長がπRであったところが、流路10の断面が矩形となったことで流路内壁102の周長が2(a+b)に変わったことに対応している。よって、流路10の断面形状が矩形の場合、式(32)に対応する式(51)は以下のようになる。
Figure 2023064255000098
ここで、式(51)の形を整えると、πが略9.87であることより下記式(52)のようになる。このように、式(52)を満たすような構成とすることで、流路10の断面形状が矩形である場合に、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000099
Figure 2023064255000100
なお、同様に、式(37)に対応する式(54)は、下記式(53)を経て以下のようになる。このように、式(54)を満たすような構成とすることで、一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000101
Figure 2023064255000102
Figure 2023064255000103
さらに、同様に、式(42)に対応する式(55)は以下のようになる。このように、式(54)を満たすような構成とすることで、流路10の断面形状が矩形である場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000104
Figure 2023064255000105
Figure 2023064255000106
ここで、流路10の断面形状が正方形の場合について説明する。図6は、左側の図が液滴7の吐出方向から見た概略図であり、右側の図が左側の図に対応する側面断面図である。図6では以下のパラメーターを視覚的にわかるように概略的に表現している。なお、流路形状が正方形とは、噴射ノズル11と隣接する部分における流路10の断面形状が正方形であることを意味し、図6の左側の図で表されるように、流路内壁102の断面形状が正方形であることを意味する。ただし、流路外壁101の形状に特に限定はない。流路10の断面形状が正方形の場合、一辺の長さをp(m)とすると、p=a=bが成り立つので、式(52)、式(54)、式(55)のa+bを2pに直すことができ、下記式(56)から下記式(58)が得られる。このように、式(58)を満たすような構成とすることで、流路10の断面形状が正方形である場合に、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000107
Figure 2023064255000108
Figure 2023064255000109
Figure 2023064255000110
Figure 2023064255000111
Figure 2023064255000112
<流路の断面形状を一般化した場合の制御例>
さらに、流路10の断面形状を特定せず、一般化して考えてみる。ここで、図7は、左側の図が液滴7の吐出方向から見た概略図であり、右側の図が左側の図に対応する側面断面図である。図7では以下のパラメーターを視覚的にわかるように概略的に表現している。なお、図7は流路10の断面形状が多角形である場合の一例を表している。流路10の断面形状は多角形に限定されるものではなく、任意の曲線部を有していてもよい。水力直径DHの定義式である式(43)を式(2)にそのまま代入すると、下記式(59)が得られる。
Figure 2023064255000113
流路10の断面形状に関係なく流路10とノズル孔13の間で式(5)は成立する。また、ノズル孔13の条件は流路の断面形状が円形の場合及び流路の断面形状が矩形の場合と同様なので、ノズル孔13の総断面積Aは式(6)を満たし、1つのノズル孔13の断面積Anは式(8)を満たす。よって、下記式(60)が導かれる。
Figure 2023064255000114
Figure 2023064255000115
また、式(60)の両辺を2乗して式変形すると、下記式(61)が得られる。
Figure 2023064255000116
Figure 2023064255000117
また、式(10)の両辺をそれぞれ式(61)で割ると、下記式(62)が得られる。
Figure 2023064255000118
Figure 2023064255000119
一方、式(59)をさらに変形すると、下記式(63)が得られる。
Figure 2023064255000120
Figure 2023064255000121
Figure 2023064255000122
ここで、式(63)の両辺を2乗して式(62)に代入して整理すると、下記式(64)が得られる。
Figure 2023064255000123
Figure 2023064255000124
これ以降の計算は流路10の断面形状が円形の場合と同じである。つまり、式(17)におけるRがL/πに置き換わっただけである。実際、流路10の断面形状が円形の場合、流路内壁102の周長L=πRなので、式(64)の左辺はL/π=πR/π=Rとなって式(17)が求まる。さらには、流路10の断面形状が矩形の場合、流路内壁102の周長L=2(a+b)なので、式(64)の左辺はL/π=2(a+b)/πとなって式(50)が求まる。要するに、ジェット数Je及びレイノルズ数Reの定義式のみから、流路10の断面形状とは無関係に流路内壁102の周長Lがノズル孔の径rの3/2乗に比例することが導かれる。また、この時の比例定数がmπであることも同時に分かる。さらに、「噴射された液体3が液滴化する」及び「流路10内の流れが層流である」という2つの条件から流路10の断面における流路内壁102の周長Lとノズル孔の径rの3/2乗との比の値が取り得る範囲を限定できることも示している。この事実をもとに式(32)、式(37)、式(42)を一般化すると下記式(65)から下記式(67)が求まる。なお、ここでは、πを9.87として計算している。
Figure 2023064255000125
Figure 2023064255000126
Figure 2023064255000127
式(65)を満たせば、ノズル孔の径rとノズル孔の数Nを決定するだけで、液滴噴射装置25が直進性を有する液滴7を安定的に噴射するための流路10を任意の形状で設計することができる。別の表現をすると、上記式(65)を満たすように、ノズル孔の数Nと、ノズル孔の径rと、流路の断面の周長Lと、を決定し、このように決定された液滴噴射装置25とすることで、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。なお、流路の断面の周長Lは、噴射ノズル11と隣接する部分における流路10の断面の周長を意味する。なお、ノズル孔の数Nに特に限定はなく、図8から図10で表されるように、様々なノズル孔の数Nとすることができる。
Figure 2023064255000128
Figure 2023064255000129
Figure 2023064255000130
また、式(66)を満たせば、ノズル孔の径rとノズル孔の数Nを決定するだけで、水や市販の各種液体3を安定的に液滴化して噴射可能な液滴噴射装置25の流路10を任意の形状で設計することができる。別の表現をすると、上記式(66)を満たすように、ノズル孔の数Nと、ノズル孔の径rと、流路の断面の周長Lと、を決定し、このように決定された液滴噴射装置25とすることで、一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000131
Figure 2023064255000132
Figure 2023064255000133
さらに、式(67)を満たせば、ノズル孔の径rとノズル孔の数Nを決定するだけで、皮膚の洗浄に好適な20℃以上40℃以下の水を安定的に液滴化して噴射可能な液滴噴射装置25の流路10を任意の形状で設計することができる。別の表現をすると、上記式(67)を満たすように、ノズル孔の数Nと、ノズル孔の径rと、流路の断面の周長Lと、を決定し、このように決定された液滴噴射装置25とすることで、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
ここで、表3のデータに流路の断面の周長Lと該Lを用いて求めたL/(N・r)の値を追加したものを表7に示す。
Figure 2023064255000134
表7に示す通り、すべての液体でL/(N・r)の値が式(65)及び式(66)の範囲に含まれていることが分かる。さらに、20℃以上40℃以下の水におけるL/(N・r)の値は、すべて式(67)の範囲に含まれていることも分かる。つまり、式(65)から式(67)は実験値を適切に示していると言える。
<流路の断面積について>
続いて、ノズル孔の径rを具体的に設定したときに式(65)から式(67)で許容される流路の断面の周長L及び流路の断面積Acを計算する。流路の断面の周長Lの範囲は式(65)から式(67)に基づいて直接決定できる。また、流路の断面の周長Lの範囲が決まれば、それに対応する流路の断面積Acの最大値も自動的に決まる。これは、断面の周長Lの値を一定にして図形の形状を任意に変えた場合、円形の時に面積が最大となることを利用している。つまり、流路の断面の周長Lの最大値Lmaxに対応する円形の面積が、流路の断面積Acの最大値Acmaxになる。流路の最大周長Lmax、断面形状が円形である円管の最大径Rmaxのとき、Lmax=Rmaxとなるので、流路の最大断面積AcmaxはAcmax=πRmax/4=Lmax/4πとなる。また、流路10の断面形状が矩形の場合、流路10の断面積が最大となるのは断面形状が正方形の時であり、その値はAcrmax=Lmax/16となる。式(65)から式(67)に基づいて計算される最小周長Lmin、最大周長Lmax、最小周長Lminに対応する円形の円管の最小径Rmin、最大周長Lmax対応する円形の円管の最大径Rmax、断面形状が矩形の時の流路の最大断面積Acrmax及び流路の最大断面積Acmaxを表8から表10にそれぞれ示す。
Figure 2023064255000135
Figure 2023064255000136
Figure 2023064255000137
<ノズル孔の径が100μm以上1mm以下の場合>
ノズル孔の数N、流路の断面の周長L(m)、流路の断面積をAc(m)とするとき、Lを表8から求めた下記式(68)の範囲内に収めれば、ほぼ全ての液体3を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した液体3による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(68)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが100μm以上1mm以下の場合に、一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000138
また、Lを表9から求めた下記式(69)の範囲内に収めれば、一般人が容易に入手可能なほぼ全ての液体3を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置は、液滴化した液体3による衝撃力を利用した一般用途に適した可搬性を有する洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(69)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが100μm以上1mm以下の場合に、洗浄機器や美容機器などで一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000139
また、Lを表10から求めた下記式(70)の範囲内に収めるように流路10及びノズル孔13を設計すれば、20℃以上40℃以下の水を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した水による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(70)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが100μm以上1mm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000140
さらに、Acを表10から求めた下記式(71)を満たすように流路10及びノズル孔13を設計すれば、20℃以上40℃以下の水を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した水による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(71)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが100μm以上1mm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000141
<ノズル孔の径が1μm以上100μm以下の場合>
ノズル孔の数N、流路の断面の周長L(m)、流路の断面積をAc(m)とするとき、Lを表8から求めた下記式(72)の範囲内に収めれば、ほぼ全ての液体3を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した液体3による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(72)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが1μm以上100μm以下の場合に、一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000142
また、Lを表9から求めた下記式(73)の範囲内に収めれば、一般人が容易に入手可能なほぼ全ての液体3を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置は、液滴化した液体3による衝撃力を利用した一般用途に適した可搬性を有する洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(73)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが1μm以上100μm以下の場合に、洗浄機器や美容機器などで一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000143
また、Lを表10から求めた下記式(74)の範囲内に収めるように流路10及びノズル孔13を設計すれば、20℃以上40℃以下の水を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した水による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(74)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが1μm以上100μm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000144
さらに、Acを表10から求めた下記式(75)を満たすように流路10及びノズル孔13を設計すれば、20℃以上40℃以下の水を液滴化して噴射できるので、当該流路10及びノズル孔13を有する液滴噴射装置25は、液滴化した水による衝撃力を利用した洗浄機器として使用できる。別の表現をすると、このように式(75)を満たすような構成とすることで、ノズル孔の径rが1μm以上100μm以下の場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、流路10の断面形状にかかわらず、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000145
一方、表10に基づいて、下記式(76)を満たすように流路10及びノズル孔13を設計すれば、流路の断面形状が円形であってノズル孔の径rが1μm以上100μm以下である場合に、一般的に使用されるほとんどの液体3を用いて、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000146
さらに、表10に基づいて、下記式(77)を満たすように流路10及びノズル孔13を設計すれば、流路10の断面形状が矩形であってノズル孔の径rが1μm以上100μm以下である場合に、20℃以上40℃以下の水やそれに類似する特性の液体3を用いて、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。或いは、流路10の断面形状が正方形であってノズル孔の径rが1μm以上100μm以下である場合に、好ましい液滴7の状態で液体3を噴射することができる。
Figure 2023064255000147
2…噴射部、3…液体、4…制御部、5…連続流、6…液体タンク、7…液滴、9…対象物、10…流路、11…噴射ノズル、12…液体吸引チューブ、13…ノズル孔、14…送液チューブ、25…液滴噴射装置、27…加圧液体供給部(本体)、101…流路外壁、102…流路内壁

Claims (20)

  1. 液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、
    内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、
    前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr(m)、前記液体と接する前記流路の断面の周長L(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000148
  2. 請求項1に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000149
  3. 請求項1に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000150
  4. 請求項1に記載の液滴噴射装置であって、
    以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000151
  5. 請求項4に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000152
  6. 請求項4に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000153
  7. 請求項4に記載の液滴噴射装置であって、
    以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000154
  8. 請求項7に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000155
  9. 請求項7に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は100μm以上1mm以下であり、前記流路の断面積Ac(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000156
  10. 請求項7に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000157
  11. 請求項7に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、前記流路の断面積Ac(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000158
  12. 液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、
    内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、
    前記流路は断面形状が円形であり、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr(m)、前記流路の径R(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000159
  13. 請求項12に記載の液滴噴射装置であって、
    以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000160
  14. 請求項13に記載の液滴噴射装置であって、
    以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000161
  15. 請求項13に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であるとき、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000162
  16. 液体を液滴化して噴射する液滴噴射装置であって、
    内部に前記液体が流通する流路を有する本体と、少なくとも1つのノズル孔を有する噴射ノズルと、を備え、
    前記流路は断面形状が矩形であり、前記ノズル孔の数をN、前記ノズル孔の径をr、前記流路の断面の一辺の長さa、前記流路の断面の他の一辺の長さbとすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000163
  17. 請求項16に記載の液滴噴射装置であって、
    以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000164
  18. 請求項17に記載の液滴噴射装置であって、
    以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000165
  19. 請求項16に記載の液滴噴射装置であって、
    前記断面形状は正方形であり、前記正方形の一辺の長さpとすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000166
  20. 請求項18又は請求項19に記載の液滴噴射装置であって、
    前記ノズル孔の径は1μm以上100μm以下であり、前記流路の断面積Ac(m)とすると、以下の式を満たすことを特徴とする液滴噴射装置。
    Figure 2023064255000167
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